Apple DVD Studio Pro 4.2.2 ユーザーズマニュアル User Manual 4.1 Dsp4 J

User Manual: Apple DVD Studio Pro 4.2.2 DVD Studio Pro 4.1 - ユーザーズマニュアル

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163-1480 東京都新宿区西新宿 3丁目 20 2
東京オペラシティ
タワー
http://www.apple.com/jp
Apple
Apple ロゴ、
Apple Cinema Display
DVD
Studio
Pro
Final Cut
Final
Cut
Pro
FireWire
iDVD
iMovie
iPhoto
iTunes
Mac
Macintosh
Mac OS
Panther
PowerBook
Power Mac
QuickTime 、および Soundtrack は、米国その他の国で
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DVD@CCESS
Expo
Finder
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iPhoto
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.Mac Apple
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登録商標です。
本書に記載の他商品は参を目としものあり
それらの製品の使用を制あいは奨すものはあ
りません。また
Apple Computer, Inc. は他商品
能または使用にきまては切の任をいまん。
3
1目次
序章 15 DV D
Studio
Pro
4の概要
15
DVD
Studio
Pro
4」の新しい機能
18
iDVD」から「
DVD
Studio
Pro」へ移行する
19 標準/高精細度 DVD について
19
DVD はもともと高精細度だったのではないか?
20
DVD
Studio
Pro
4」と HD 解像度の DVD について
22
HD ビデオ素材
23 DVD 作成工程の概要
24 ソース素材を作成する
25 ビデオとオーディオをエンコードする
26
DVD
Studio
Pro」を使ってオーサリングする
28 ディスクを作成する
29 DVD オーサリングシステムに必要なものは?
29 ハードディスク記憶装置
29
SCSI デバイス
30
DVD 書き込みドライブ
31
DLT ドライブ
31 外部ビデオおよびオーディオモニタ
33 オーディオとビデオの素材
34
DVD
Studio
Pro」の操作法を学ぶためのリソース
34
DVD
Studio
Pro」オンスクリーンユーザーズマニュアル
34 アップルの Web サイト
1 37 プロジェクトを計画する
37 既存の DVD を調べる
38 対象となる視聴者と再生機器を決定する
38 使用する DVD 規格を決定する
39 使用するビデオ規格を決定する
39 コンテンツを決定する
40 絵コンテを作成する
40 メニューとボタンをデザインする
40 コンテンツが収まるかどうか確認する
45 一般的な DVD の制限
4目次
2 47 素材を準備する
48 ビデオソースを準備する
48
NTSC PAL
49
24 fps ビデオを使う
50 アスペクト比を選択する
54 MPEG ビデオについて
54 ビデオ素材を DVD 用にエンコードする
62 内蔵 MPEG エンコーダを使う
68 マルチアングルトラックのビデオをエンコードする
70 ビデオにマーカーを追加する
76 H.264 ビデオについて
76
H.264 のビットレート
76
H.264 の「フレーム同期」設定
77 オーディオソースを準備する
77
DVD 規格でサポートされていないオーディオフォーマット
77
DVD 規格と「
DVD
Studio
Pro」でサポートされているオーディオフォーマット
80 プロジェクトで複数のオーディオフォーマットを使う
81
SD プロジェクト用オーディオフォーマットの要件
81 メニューのソースを準備する
81 メニューとは?
82 メニューを作成する
82 メニューの中で使用するグラフィックスを作成する
86 オーバーレイを作成する
91 レイヤメニューを作成する
91 モーションメニュー用のビデオを作成する
93 シェイプを作成する
96 ドロップゾーンとボタン用のグラフィックスを作成する
97 スライドショー用の静止画を準備する
97 ファイルフォーマット
97 アスペクト比と解像度
98
98 オーディオ
98 アルファトランジションの準備
100 トランジション素材フォルダ
100 素材ムービー
102 素材マットムービー
102 背景マットムービー
103 アルファトランジションの継続時間について
103
NTSC および PAL のアルファトランジションについて
104 DVD ソースの設定のまとめ
104
SD プロジェクトの DVD ビデオおよびオーディオ設定
106
HD プロジェクトの DVD ビデオおよびオーディオ設定
目次 5
3 109 プロジェクトを開始する
109
DVD
Studio
Pro」を開く
112
DVD
Studio
Pro」の環境設定を行う
125 新しいプロジェクトを作成する
131 既存のプロジェクトを開く
133 世界のビデオ規格
134 プロジェクトのビデオ規格を変更する
135 プロジェクトの DVD 規格を変更する
4 137 DV D
Studio
Pro のインターフェイス
139 インターフェイスを設定する
141
DVD
Studio
Pro」のパネルとタブ
142 パネルを調整する
144 タブを調整する
147 パネルのタブの概要
154 インスペクタ
154 インスペクタを隠す/表示する
155 パレット
155 パレットを隠す/表示する
156 テンプレートタブとスタイルタブ
156 「シェイプ」タブ
157 メディアタブ
160 ツールバー
160 ツールバーをカスタマイズする
162 ツールバーの項目
164 ドロップパレット
164 プロジェクトのアウトラインビューとグラフィックビューを使う
164 「アウトライン」タブと「グラフィック」タブを比較する
165 「アウトライン」タブを使う
167 「グラフィック」タブを使う
177 「アウトライン」タブと「グラフィック」タブを使ってエレメントを管理する
5 181 素材を読み込む/管理する
181
DVD
Studio
Pro での素材管理
187 「素材」タブ
192 素材を読み込む
199 選択した素材を取り除く
199 素材の名前を変更する
200 静止画素材および QuickTime 素材を更新する
202 素材をエディタで開く
202 素材を識別する
203 素材をプレビューする
204 「素材」インスペクタ
6目次
6 205 メニュー作成の概要
205 メニューについて
206
DVD
Studio
Pro」のメニュー作成方式
208
16:9 メニューを使って作業する
208
HD プロジェクト用のメニューを作成する
209 メニューにイントロクリップとトランジションクリップを追加する
209 メニューに隠し機能を追加する
211 メニューエディタについて
212 メニューの定規を使う
212 メニューオブジェクトの位置合わせ機能
215 メニューエディタのポップアップメニューとツールを使う
218 メニューを開始する/操作する
218 新規メニューの作成
219 メニューを開く
219 メニューの名前を付ける
220 メニューに素材を追加する
222 複数のメニュー項目を選択する
223 メニュー項目をコピーする
224 メニュー項目を移動およびサイズ変更する
225 メニューを検証する
226 チャプタインデックスメニューについて
7 229 標準方式でメニューを作成する
231 メニューの背景とオーバーレイを設定する
231 背景を選択する
233 オーバーレイを選択する
236 カラーマッピングの概要
236 シンプルオーバーレイと詳細オーバーレイの違い
237 カラーマッピングパレット
238 カラーマッピング設定
239 シンプルオーバーレイ・カラーマッピングを使う
240 詳細オーバーレイ・カラーマッピングを使う
244 標準メニューの「メニュー」インスペクタを設定する
244 メニュープロパティを設定する
253 メニューにボタンを追加する
253 オーバーレイベースのボタンを追加する
256 シェイプをメニューに追加する
258 ボタンの接続を設定する
259 ボタンのプロパティを設定する
264 ボタン番号について
266 ボタンにテキストを追加する
268 ボタンのナビゲーションを設定する
272 ボタンの重なり
目次 7
272 ドロップゾーン、テキストオブジェクト、およびオーディオをメニューに追加する
273 メニューにドロップゾーンを追加する
276 ボタンおよびドロップゾーンで素材を操作する
276 テキストオブジェクトをメニューに追加する
279 メニューにオーディオを追加する
280 ドロップシャドウとモーションを設定する
280 メニューのドロップシャドウを設定する
282 モーションメニューを設定する
285 標準メニューのドロップパレットのオプション
285 標準メニューのドロップパレット 素材をドラッグする
294 標準メニューのドロップパレット プロジェクトエレメントをドラッグする
299 標準メニューのドロップパレット テンプレートおよびスタイルをドラッグする
8 303 テンプレート、スタイル、およびシェイプを使ってメニューを作成する
303 テンプレートとスタイルとは?
304 パレットのテンプレートとスタイル
309 テンプレートまたはスタイルを適用する
312 デフォルトスタイルを設定する
313 テンプレートまたはスタイルを作成する
315 テンプレートやスタイルを読み込む
316 テンプレートおよびスタイルを削除する
317 シェイプを管理する
9 323 レイヤ方式でメニューを作成する
323 メニューの背景とオーバーレイを設定する
323 背景を選択する
326 オーバーレイを選択する
326 レイヤメニューのメニューインスペクタの設定
326 レイヤメニューのプロパティを設定する
331 レイヤメニューにボタンを追加する
331 オーバーレイボタンとレイヤボタンを混在させる
332 レイヤボタンを設定する
333 レイヤメニューボタンのプロパティを設定する
337 レイヤメニューのドロップパレットのオプション
337 レイヤメニューのドロップパレット 素材をドラッグする
342 レイヤメニューのドロップパレット プロジェクトエレメントをドラッグする
10 345 高度なメニュー機能を使う
345 イントロクリップとトランジションクリップをメニューに追加する
345 メニューのイントロクリップを使う
347 ボタンのトランジションクリップ
347 メニュートランジション機能を使う
352 ボタンのトランジションクリップを手動で作成する
8目次
352 メニューで言語を使う
353 メニュー言語を作成する/設定する
355 言語用にメニューを設定する
11 357 トラックを作成する/編集する
357 トラックの素材を編集する
358 適切なトラックの数
358 字幕ストリームについて
358 トラック編集用の DVD
Studio
Pro ツール
359 トラックを使ってみる
359 トラックを作成する
359 トラックを開く
360 トラックのプロパティを設定する
364 トラックエディタについて
364 トラックエディタを設定する
366 トラックエディタの時間情報を理解する
370 トラックエディタのストリームを使って作業する
370 サポートされている素材のタイプ
372 ビデオおよびオーディオ素材を追加する
376 ビデオクリップおよびオーディオクリップを編集する
378 ストリームのプロパティを設定する
379
MPEG クリップを書き出す
380 マーカーを使って作業する
380 マーカーの配置について
381 マーカーを作成する/編集する
384 エディタからマーカーを読み込む
385 テキストリストからマーカーを読み込む
386 マーカーのタイプについて
387 マーカーのプロパティを設定する
390 シナリオを使って作業する
390 トラックのシナリオを作成する
391 シナリオエディタを使う
392 シナリオのプロパティを設定する
393 シナリオエントリのプロパティを設定する
394 シナリオをシミュレートする
395 代替ビデオストリームを追加する
395 マルチ・アングル・トラックおよびミックス・アングル・トラック
396 代替ストリームビデオ素材について
396 マルチ・アングル・トラックを作成する
397 ミックス・アングル・トラックを作成する
398 静止画クリップのトランジションを使用する
398 静止画にトランジションを追加する
399 「トラック」インスペクタおよびクリップインスペクタの「トランジション」タブ
目次 9
400 トランジションのパラメータ
400 トラックを表示する
401 ビューアタブについて
402 アングルをプレビューする
403 トラックをシミュレートする
12 405 スライドショーを作成する
405 スライドショーの高度な編集作業
406 スライドショーのファイルフォーマット
407 スライドショーを作成する
407 プロジェクトにスライドショーを追加する
408 メニューエディタを使ってスライドショーを作成する
409 スライドショーでのスライドを使った作業
411 スライドショーにオーディオを追加する
415 スライドショーを使った作業
415 スライドショーエディタのサムネールのサイズを設定する
415 スライドショーエディタの設定
416 スライドショーエディタのコントロール
417 スライドリスト
418 手動でスライドの継続時間を変更する
419 視聴者がスライドを先に進められるようにスライドショーを設定する
420 最後のスライドに一時停止を設定する
421 スライドショーのトランジションを使う
424 スライドショーをトラックに変換する
425 スライドショーのプロパティを設定する
428 スライドのプロパティを設定する
429 スライドショーをプレビューする
430 スライドショーをシミュレートする
13 431 字幕を作成する
432 以前の DVD
Studio
Pro の字幕を読み込む
432 字幕およびオーバーレイ
433 字幕およびクローズドキャプションについて
434 字幕ストリームの基礎
434
DVD
Studio
Pro での字幕を使った作業
434 字幕でストリームを切り換える方法
435 字幕の環境設定
436 字幕の設定をストリームに適用する
436 「字幕」インスペクタ
442 アスペクト比が異なるとどうなるか?
443 字幕を表示する
445 DVD
Studio
Pro で字幕を作成する
445 ストリームに新しい字幕を作成する/配置する
10 目次
447 テキストを入力する/書式設定する/配置する
452 字幕へグラフィックファイルを読み込む
452 グラフィックファイルを読み込む
453 アニメーションの作成にグラフィックファイルを使う
453 字幕ファイルを作成する/読み込む
454
1つの字幕ファイルを使う
454 複数のグラフィックファイルを使う
454 字幕ファイルを読み込む
456
STL 形式の字幕ファイルを作成する
460 ビデオ上にボタンを作成する
460 ビデオ上のボタンの仕組み
461 ボタンのハイライトマーカーを追加する
461 ボタンのハイライトマーカーが字幕ストリームに与える影響
462 ビデオ字幕クリップ上にボタンを追加する
462 ビデオ字幕クリップ上にボタンを設定する
14 467 スクリプトを作成する
467 プリスクリプト
469 スクリプティングの概要
469
DVD プレーヤーのレジスタについて
470 スクリプティングコマンドについて
470 スクリプティング用のユーザインターフェイス
471 「スクリプト」タブ
474 スクリプトインスペクタ
476 スクリプトを作成する
476 スクリプトを作成する
477 スクリプトを複製する/保存する
477 スクリプトを読み込む
478 スクリプトをテストする
479 スクリプティングの一般情報
480 スクリプトコマンドの詳細
481 比較関数
483
Nop コマンド
484
Jump コマンド
485
Set GPRM コマンド
488
Goto」コマンド
488
Set System Stream」コマンド
489
Resume」コマンド
489
GPRM Mode」コマンド
490
Exit」コマンド
490
Exit Pre-Script」コマンド
490
Jump Indirect」コマンド
491 SPRM
System Parameter Register Memories
目次 11
492
SPRM の値とその意味
503 ビット単位の演算子を使用する
504 GPRM
General Purpose Register Memories
504
GPRM の特徴
509 スクリプティングの作業例
509 メニューのループポイントにジャンプする
510 複数のトラックをランダムに再生するためのスクリプト作成例
512 すべてのトラックを再生するためのスクリプトの作成例
517
DVD プレーヤーの視聴制限管理の設定をチェックする
519 言語コードの一覧表
15 525 接続を確立する
525 接続について
526 「接続」タブ
527 接続の項目
531 接続を行う
531 ソースの表示を変更する
532 「接続」タブで接続を確立する
534 接続の詳細情報
534 ソースの詳細情報
541 ターゲットの詳細情報
16 543 プロジェクトを仕上げる
544 ディスク作成、構築、フォーマット、構築とフォーマットのうち、どれを実行するべきか?
545 プロジェクトをシミュレータでテストする
546 プロジェクトをシミュレートする
552 ディスクのプロパティを設定する
552 「ディスク」インスペクタの上部にある設定
553 「ディスク」インスペクタの「一般」タブ
555 「ディスク」インスペクタの「ディスク/ボリューム」タブ
557 「ディスク」インスペクタの「リージョン/コピーライト」タブ
558 「ディスク」インスペクタの「詳細」タブ
560 プロジェクトを構築する
560 構築用のディスクのプロパティ
560 マクロビジョンの設定について
562 ジャケットピクチャについて
562 プロジェクトを構築する
563 段階的な構築
564 構築についての一般的な情報
565
SD プロジェクト用の構築ファイル
568
HD プロジェクト用の構築ファイル
570 プロジェクトをエミュレートする
570 アップルの DVD プレーヤーを使ってエミュレートする
12 目次
572 ディスクのフォーマットのプロパティを設定する
572 フォーマット用のディスクのプロパティ
572
DVD-ROM のディスクについて
576
2層ディスクについて
580 両面ディスクについて
581 プロジェクトをフォーマットする
581 フォーマットの作業を開始する
583 出力のタイプを設定する
585
Cutting Master Format
585
DLT ドライブから読み出す
17 587 高度な機能を使う
588 VTS エディタ
588
VTS ブロックについて
589
VTS エディタを使う
593
VTS インスペクタ
594 DVD@ccess
594 プロジェクトの中に DVD@ccess のリンクを作成する
596
DVD@ccess リンクをテストする
597
DVD@ccess が再生できるよう各種コンピュータを設定する
598 ユーザ操作
598 「ユーザ操作」を設定する
599 「ユーザ操作」のプロパティ
602 「前へ」/「次へ」ボタンの動作を一貫させる
603 表示条件
603 表示条件とプリスクリプトとを比較する
604 表示条件のパラメータ
604 表示条件を設定する
605 例:視聴制限の表示条件を設定する
606 条件の要素と状態
607 条件の関係
608 表示条件に関する注意事項
608 リモコンの設定
609 リモコンボタン
610 リモコンボタンを設定する
611 クローズドキャプション用の Line 21 の設定
611 字幕およびクローズドキャプションについて
611
DVD にクローズドキャプションを追加する
目次 13
付録
A613 キーボードショートカット
613 一般的なインターフェイスおよびアプリケーション操作
615 一般的なプロジェクト操作
616 プロジェクトのエレメントを追加する
616 リスト内をスクロールする
617 「素材」タブ
618 「接続」タブ
618 「グラフィック」タブ
619 「ログ」タブ
620 「メニュー」タブ(メニューエディタ)
622 「アウトライン」タブ
623 パレット
623 「スクリプト」タブ(スクリプトエディタ)
623 シミュレータ
624 「スライドショー」タブ(スライドショーエディタ)
624 「シナリオ」タブ(シナリオエディタ)
625 字幕エディタ
626 「トラック」タブ(トラックエディタ)
628 「ビューア」タブ
付録
B629 ほかのプロジェクトを読み込む
629
iDVD」のプロジェクトおよびテーマを読み込む
631
DVD
Studio
Pro 1」のプロジェクトを「
DVD
Studio
Pro
4」に読み込む
632
DVD
Studio
Pro
2」や「
DVD
Studio
Pro
3」のプロジェクトを「
DVD
Studio
Pro
4」に読み込む
付録
C633 必要なディスク容量を計算する
633 プロジェクトに必要なディスク容量を計算する
638 算出したビットレートを使う
付録
D639 トランジションのパラメータ
639 トランジションの継続時間
639 ビデオトランジション
639 アルファトランジション
640 標準トランジション
用語集 645
索引 655
15
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
DVD
Studio
Pro」は DVD-Video を作成するためのオーサリングソ
トウエアです。
DVD Studio Pro」は、強力な機能を備えた、簡単
に使えるソフトウェアです。
DVD
Studio
Proを使えば、作成および編集の完了したオーディオ、ビデオ、画像、テキストなど
の素材から、
DVDプレーヤーや
DVDドライブ搭載のコンピュータで再生可能な
DVDを作成できます。
Final
Cut
Pro
Adobe の「
Photoshop
Media 100、あるいは「
Discreet cleaner」などをお
使いに なったことが あれば
DVD
Studio
Proの操作は 簡単にマス ターできるは ずです
DVD
Studio
Proは、センスの良いトレーニング教材、企業によるプレゼンテーション、インター
ネットと連携したセールスツール、催し物を撮影した質の高いビデオの構築から、
DVD でリリース
する映画の作成まで、さまざまな用途に利用できます。
DVD
Studio
Proをインストールすると、
DVD オーサリングソフトウエア以外にも、素材の準備、
プログラムの学習、および DVD の閲覧に役立つ次のツールが使用可能になります:
Â
QuickTime」で MPEG-2 ストリームを見るために使用する、
QuickTime MPEG Decoder
Â
QuickTimeビデオを
MPEG-2ストリームに、非圧縮オーディオを
Dolby Digital AC-3にエンコード
する、アップルのアプリケーション「
Compressor
DVD
Studio
Pro
4」の新しい機能
このバージョンの
DVD
Studio
Proでは新たに多くの機能が追加、強化および変更されています。
それらのうち、特に重要なものを以下にご紹介します。
HD ビデオを使った DVD オーサリングのサポート
DVD
Studio
Pro
4」では、標準精細度(
SD
DVD オーサリングだけでなく、
HD DVD 規格に準拠
した高精細度(
HD)ビデオを含む DVD のオーサリングをサポートするようになりました。これに
より、さまざまな HD ビデオソースを使用して DVD をオーサリングできるようになりました。ディ
スク の作成 は、赤色レ ーザー、青 色レー ザーの いずれ のドラ イブで も可能 で、アップ ルの最 新の
DVD プレーヤー」で再生することができます。
16 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
詳細については、
19 ページの「標準/高精細度 DVD について」を参照してください。
DVD プレー
ヤー」の要件の 詳細については、
570 ペー ジの「プロジェクトを エミュレートする」を 参照してく
ださい。
外部のビデオモニタおよびオーディオモニタのサポート
プロジェクト をシミュレートすると きに、外部のビデオモニタ およびオーディオモニ タを接続して
使用できるようになりました。
DVD のオーサリングに際しては、視聴者が使用するデバイスに合わ
せたデバイ スでビデオ、オーディオを 視聴することが重要な 場合があります。これがプ ロジェクト
のシミュレート時に可能ならば、プロジェクトの構築やテスト用 DVD の作成をする前に、ビデオと
オーディオを確認することができます。特に次のようなことが確認できます:
Âコンピュータモニタの RGB 値ではなく、
YUV 値に基づくトゥルーカラー表示。
Â実際のピクセル数に基づくアスペクト比での表示。コンピュータモニタに
4:3または
16:9
SD解像
度のビデオを表 示するには、ピクセルを拡大/縮 小する必要がありますが、これ によってビデオ
の表示に問題点が発生したり、存在していた問題点が隠されたりすることがあります。
Â適切な AC-3 デコーダまたは DTS デコーダを接続することにより、オーディオをサラウンドサウン
ドで聞くことができます。
シス テムに 2台 目のモニ タが接 続でき る場合 は、それを ビデオ モニタに 使用し ます。たと えば、
PowerBook G4コンピュータの
S-Video出力に
NTSCまたは
PAL のモニタを接続することもできます。
オーディオモニタ(適切な AC-3 または DTS デコーダも含む)は、コンピュータの光デジタルオー
ディオ出力(
S/PDIF)か、
FireWire または USB のポートに接続します。
機器の詳細については 31 ページの「外部ビデオおよびオー ディオモニタ」を、「シミュレータ」の
使用の詳細については 547 ページの「外部のビデオモニタおよびオーディオモニタを使ったシミュ
レーション」を参照してください。
ビデオタイトルセット(
VTS)エディタの追加
DVD
Studio
Pro
4」に VTS エディタが追加され、プロジェクトの VTS 構造を表示して制御するこ
とができるようになりました。
VTS エディタを使用すると、エレメントを手動で VTS ブロックに割
り当てるこ とができます。これによ り、プレーヤーでディスク を再生するときに、ディ スクの別の
場所にあるエレメント間での移動による一時停止が最小限になるように、
DVD の最終レイアウトを
最適化することができます。
重要:プロジェクトの構築に際して、「アウトライン」タブでのエレメントの順番がファイル構造に
影響することは、なくなりました。
また、
DVD
Studio
Pro
4では必要に応じて追加の VTS ブロックが自動的に作成され、さまざまな
ビデオおよびオーディオ素材を使用したメニューをサポートします。たとえば、
AC-3 オーディオ素
材を使用したメインメニューと AIFF オーディオ素材を使用したセカンドメニューがある場合、各メ
ニューは自動的にそれぞれの VTS に配置されます。
詳細については、
588 ページの「
VTS エディタ」を参照してください。
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 17
GPRM
General Purpose Register Memory)の使い方の改良
スクリプトを作成するとき、
GPRM がさらに 1 2個必要になることがあります。
DVD
Studio
Pro
では、
8個の 16 ビット GPRM レジスタが提供されていますが、
16 ビットのレジスタを常時フルに
必要とするわけではありません。
DVD
Studio
Pro
4では、
GPRM レジスタの数を増やすために、
1つまたは複数のレジスタにパー
ティションを設定してサイズを小さくすることができます。たとえば GPRM 1 を選択してパーティ
ションを設定し、
4ビットのレジスタ 4個にできます。こうすれば、スクリプトの作成に利用できる
GPRM の数を大幅に増やすことができます。
詳細については、
505 ページの「
GPRM のパーティションを設定する」を参照してください。
Motion」との統合の改良
DVD
Studio
Pro
4では、
Motion」プロジェクトで追加した専用マーカーをサポートするように
なりました。こ のマーカーによって、モー ションメニューの作成 時にループポイントを 定義するこ
とや、アルファ トランジションの作成時 にトランジション切り 替えポイントを定義す ることができ
ます。詳細については、
Motion ヘルプ」メニューの
Motion ユーザーズマニュアル」を参照して
ください。
Compressor」に AC-3 エンコーディングを追加
Compressor Dolby Digital AC-3 オーディオファイルをエンコードする機能が追加されました。
Compressorのバッチとプリセット機能を使用して、
1 5.1 チャンネルの非圧縮オーディオ素材
をエンコードすることができます。詳細については、
Compressor ヘルプ」メニューの
Compressor
ユーザーズマニュアル」を参照してください。
Compressor」が分散エンコーディングに対応
DVD
Studio
Pro
4」に、分散エンコーディングをサポートする「
Compressor」の強化バージョン
が付属しま す。分散エンコーディング によって、エンコーディン グの負荷を数台のコン ピュータに
分散することができ、作業時間を大幅に短縮できます。詳細については、
Compressor ヘルプ」メ
ニューの「
Compressor ユーザーズマニュアル」 を参照してください。
DTS
Digital Theatre Systems)オーディオフォーマットのサポートの追加
サンプルレート 96 kHz、サンプルサイズ 24 ビットのオーディオに加えて、最大 6.1 チャンネルの
DTS ES オーディオを使用できるようになりました。
重要:
DTS オー ディ オは すべて、
.cpt」ファイ ル拡 張子 が付 いた 圧縮フ ァイ ル形 式を 使用 して
DVD
Studio
Pro」に読み込む必要があります。
詳細については、
79 ページの「
DTS オーディオ」を参照してください。
DVD-ROM の領域に 2層間切り替えポイントを設定可能
DVD-Video コンテンツよりも DVD-ROM コンテンツのほうが多い
2 層プロジェクトで、
ROM コン
テンツ内に切り替えポイントを設定できるようになりました。
詳細については、
578 ページの「大きな DVD-ROM コンテンツに切り替えポイントを設定する」を
参照してください。
18 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
メニューのループポイント機能の改良
すべてのモーションメニューで、メニューのループポイント機能を使用できるようになりました。
ロップゾー ン、テキスト項目、およびビデ オ素材のあるボタンが 付いたモーションメニ ューでも使
用できます。ま た、スクリプトを使用して メニューのループポイ ントにジャンプするこ とができる
ようになりました。「ジャンプ」コマンドの設定時に、メニューの開始ポイントではなくループポイ
ントに直接ジャンプできるオプションが、「スクリプト」インスペクタに追加されました。
例については 509 ページの「メニューのループポイントにジャンプする」を参照してください。ま
た、ループポイ ント設定の詳細に ついては、
282 ページの「モー ションメニューを 設定する」を参
照してください。
iDVD」から「
DVD
Studio
Pro」へ移行する
iDVD」はア ップルの入門レ ベルのオーサリ ングアプリケー ションです。
iDVD」を 使うと、
DVD
オーサリング に関する専門的な知識 がなくても、ハリウッド映 画に見られる一般的な 機能を使った
シンプルな DVD-Video のタイトルを作成できます。
iDVDのインターフェイスおよびすべての機
能は、誰でも DVD を制作できるように設計されています。
しかし、ユーザによっては「
iDVD」の機能に物足りなさを感じるようになるかもしれません。その
ようなユーザのために「
DVD
Studio
Pro」では DVD 規格で概説されている、プロ向けのさまざま
な機能を提供します:
Â複数のビデオ、オ ーディオ、字幕ストリームへの 対応。多言語の音声や監督によ る音声解説など
を追加したディスクを簡単に作成できます。
Â多彩なメニュー編集機能。たとえば、
36 個までのボタンの作成および追加、ボタン間のナビゲー
ションの制御、各ボタンへの柔軟な機能の割り当てが可能です。
Â複数のム ービー再生方法。
DVD
Studio
Pro」のシ ナリオ機能を使 用して、ムービーを 再生する
流れを制御できます。
Â
Web双方向性に対応。
DVDタイトルに
Web サイトへのリンクやそのほかの書類を埋め込むことが
できます。
Â
2層ディスク、コピープロテクションなど、
DVD規格でサポートされている多くの最新機能に対応。
DVD
Studio
Pro」には DVD プロジェクト作成のためのワークフローやワークスタイルがいくつか
用意されています。たとえば、テンプレートや、
iDVD」で使用されたドラッグ &ドロップなどが
使用できます。このため、
DVD
Studio
Pro」は必要とされる高度な機能を備えていながら、容易に
習熟できるようになっています。
重要:
iDVDプロジェクトの読み込みについては、
629 ページの
iDVDのプロジェクトおよび
テーマを読み込む」を参照してください。
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 19
標準/高精細度 DVD について
多くの視聴者が初めて見るデジタルビデオは、標準精細度(
SD)の DVD です。現在の DVD に見ら
れる優れた ビデオ画質、対話型のメニ ューやサラウンドサウ ンドのオーディオは、視聴 者の期待に
こたえる高い水準を示しています。一方、高精細度(
HD)ビデオフォーマット規格の確立と HD
送の機能向上によって、より多くの視聴者が HD ビデオモニタを所有するようになり、
DVD に求め
ることも高度になりました。
こうした要 望の高まりと、改良された 圧縮技術、およびディスク 容量の大幅な増加をも たらした青
色レーザーの開発によって、
HD ビデオを DVD に記録する機能が実現しました。
DVD はもともと高精細度だったのではないか?
従来のアスペクト比 4:3 のビデオに加えて、
DVD では以前から 16:9 のワイドスクリーンビデオがサ
ポートされていました。これが、時として高精細度であると誤解されています。しかし、現行の DVD
において使用されている 16:9 形式のビデオの解像度は 4:3 形式のビデオと同じであり、これは NTSC
および PAL 規格の放送の解像度と同等です。
16:9 ビデオはアナモフィックである必要がありますが、
これを 4:3 の比率のモニタで見ると、横方向が圧縮されて表示されます。
これは論理 的には次のような疑問 につながります。高精細度 ビデオの条件とは何か、と いう疑問で
す。ほとんどの HD ビデオフォーマットのアスペクト比は 16:9 ですが、
HD であるかどうかを決定
するのは、一般的には解像度です。
1フレームあたりのピクセル数が SD ベース DVD よりも多くなるようなビデオ解像度が、高精細度
であると考えられます。一般的な HD の縦方向の解像度は、
720 本と 1080 本です(
NTSC
PAL
も)。これと比較して、
SD ビデオでは NTSC 480 本、
PAL 576 本となっています。
HD ベース DVD では、
SD ベース DVD と同様、インターレースとプログレッシブのいずれのスキャ
ン方式も使用できます。インターレース方式では、ビデオの 1フレームは、走査線数が奇数のフィー
ルドと、走査線数が偶数のフィールドで構成されます。プログレッシブ方式では、
1フレームですべ
て表示します。しかし、すべての HD フォーマットでプログレッシブ方式をサポートしているわけ
ではありません。フレームレートおよびスキャン方式など、サポートする SDおよび HD ビデオフォー
マットの詳細については、
21 ページの「サポートされるビデオ解像度」を参照してください。
.
20 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
DVD
Studio
Pro
4」と HD 解像度の DVD について
DVD
Studio
Pro
4では、標準精細度
SDビデオフォーマットの DVD に加えて、高精細度
HD
ビデオフォーマットの DVD 作成をサポートするようになりました。
HD ビ デオ 解像度 のサ ポー ト、および メニ ュー のボタ ンや ビデ オ字幕 上の ボタン の数 を除 いて、
DVD
Studio
Pro
4」の HD プロジェクトには SD プロジェクトと同様の制限があります。
HD コンテンツを使った DVD 作成の要素は 2つあります:それは、何を DVD ビデオ領域に収録で
きるかということと、
DVD ディスクのメディアです。
DVD ビデオ領域への HD コンテンツの収録
HD ベース DVD
HVDVD_TS)用の DVD ビデオ領域のコンテンツは、
SD ベース DVD ビデオ領域
VIDEO_TS)のコンテンツと同等ですが、 以下のような重要な相違点があります:
Â
HD ベース DVD では、幅広いビデオ解像度がサポートされており、
SD ベース DVD で使用されてい
るほと んどの解 像度に対応 していま す。サポート する全解像 度の一覧 については 、
21 ペ ージの
「サポートされるビデオ解像度」を参照してください。
Â
HDベース DVD では、
SD MPEG-2 ビデオエンコードに加えて、
HD MPEG-2 および
H.264 ビデオエ
ンコードがサポートされています。これについては、
22 ページの「
HD ビデオ素材」で説明して
います。
青色レーザー・ディスク・メディア
HD ビデオで対応可能なビデオ解像度が改良されたことにより、
HD 解像度の DVD 向けにエンコー
ドされたビデオファイルは SD 解像度向けのものよりも大きくなる場合があります。このため、
HD
ビデオ素材を収録する DVD プロジェクトのために、青色レーザーに基づくメディアフォーマットが
設計されました。
SD HD のディスクサイズの比較については、以下の表を参照してください。
HD プロジェクトの DVD ビデオ領域は、青色レーザーの DVD メディアのほか、従来の DVD で使用
している赤色レーザーの DVD メディアにも書き込み可能です。赤色レーザーで制約されているのは、
ディスクに収められるビデオデータの量が異なるという点です。
重要:
SD ベース DVD プレーヤーでは、メディアが赤色レーザーか青色レーザーかにかかわらず、
HD コンテンツを収録した DVD プロジェクトを再生できません。また、
HD DVD 規格で公式にサ
ポートされている HD プロジェクトは、特殊な3倍速 DVD-ROM(赤色レーザーのメディア)に記
録されたものだけです。お使いのシステムで、従来の赤色レーザーのメディアに HD プロジェクト
を書き込むことはできますが、一部の HD DVD プレーヤーでは再生できない可能性があります。
ディスク 赤色レーザーディスク容量 青色レーザーディスク容量
片面、
1 4.7 GB 15 GB
片面、
2 8.54 GB 30 GB
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 21
サポートされるビデオ解像度
SD ベース DVD でサポートされるビデオ解像度は、すべて HD ベース DVD でもサポートしていま
す。これは、
HD ベース DVD では HD ビデオ解像度を主な機能として使用でき、さらに SD ビデオ
解像度 も使用で きるという ことです。以下 の一覧は、
DVD
Studio
Pro
4」でサポ ートされ ている
SD/HD ビデオ解像度を示しています。
参考:
HD プロジェクトでは、
MPEG-1 エンコードのビデオファイルはサポートされていません。
NTSC
フレームレートに
iが付いているものは、スキャン方式がインターレースであることを示し、
p
が付いているものはプログレッシブであることを示します。
PAL
フレームレートに
iが付いているものは、スキャン方式がインターレースであることを示し、
p
が付いているものはプログレッシブであることを示します。
解像度 フレームレート アスペクト比 参考
352 × 240 29.97i 4:3 SIF フォーマット
352 × 480 29.97i 4:3 1/2 D1
704 × 480 29.97i 4:3
16:9 Cropped D1
16:9 はアナモフィック
720 × 480 29.97i 4:3
16:9 Full D1
16:9 はアナモフィック
720 × 480 59.94p 16:9 HD のみ、
480p ともいう。アナモフィック
128 0 × 720 59.94p 16:9 HD のみ、
720p ともいう
1440 × 1080 29.97i 16:9 HD のみ。
16:9 はアナモフィック
1920 × 1080 29.97i 16:9 HD のみ、
1080i ともいう
解像度 フレームレート アスペクト比 参考
352 × 288 25i 4:3 SIF フォーマット
352 × 576 25i 4:3 1/2 D1
704 × 576 25i 4:3
16:9 Cropped D1
16:9 はアナモフィック
720 × 576 25i 4:3
16:9 Full D1
16:9 はアナモフィック
720 × 576 50p 16:9 HD のみ、
576p ともいう。アナモフィック
128 0 × 720 50p 16:9 HD のみ、
720p ともいう
1440 × 1080 25i 16:9 HD のみ。
16:9 はアナモフィック
1920 × 1080 25i 16:9 HD のみ、
1080i ともいう
22 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
24P ビデオフォーマットを使う
NTSC または PAL のフラグをセットしてエンコードしてあるならば、
SD および HD の両方のプロ
ジェクトで、
24 fps(正確には 23.98 fps)エンコードの素材を使用することができます。
24 fps のビデオには、フィルムのフレームレートと合致するという利点があり、また、
NTSC の場合
1秒あたり 6フレーム少ないため、ファイルサイズが小さくなるという利点があります。
詳細については、
49 ページの「
24 fps 素材を読み込む」を参照してください。
HD ビデオ素材
HD プロジェクトで使用する HD ビデオ素材のソースにはさまざまな種類があります。最も一般的な
ものは、
DVCPRO HD HDV ビデオカメラです。
Â
DVCPRO HD では、編集が終了したビデオは HD MPEG-2 ビデオフォーマットまたは
H.264 ビデオ
フォーマットでエンコードする必要があります。
Â
HDV MPEG-2 HD ビデオに準拠しており、
Final
Cut
Pro
5でビデオを編集して、それを HD
ロジェクトに直接読み込むことができます。
DVD
Studio
Pro
4」は 、
HD MPEG-2 コーデックおよび H.264 コーデックを使用してエンコードし
HD ビデオをサポートしています。これらのフォーマットはいずれも、 アップルの「
DVD プレー
ヤー」で再生でき ます。ビデオは、
Compressor」を使用 していずれのフォーマット にもエンコー
ドできます。
DVCPRO HD ビデオなど、
HD 解像度の QuickTime ビデオを「
DVD
Studio
Pro」に読
み込む場合、ビデオは内蔵 MPEG エンコーダによってエンコードされ、
HD MPEG-2 となります。
HDV 素材を使う
HDV フォーマットでは、
MPEG-2 エンコーディングを使用して、
DV テープまたは Mini DV テープ
HD ビデオを格納します。
HDV フォーマットでサポートされているビデオ解像度には、以下の 2
種類があります:
Â
1280 × 720
720p
19 Mbps
Â
1440 × 1080
1080i
25 Mbps(アナモフィック 16:9
読み込んだ HDV 素材は、ビデオとオーディオが別々のエレメンタリーストリームになります
HDV
フォーマットでは、ビデオとオーディオが 1ファイルにまとめられます)そうでない場合は、処理
も変換もされません。
H.264 素材を使う
Compressor」にある HD DVD プリセット用の H.264 を使って、サポートされている複数の HD/
SD ビデオ解像度でエンコードを行い、
HD プロジェクトで使用することができます。
H.264 エンコーダの効率は、標準の MPEG-2 エンコーダの 2倍です。
MPEG-2 でのエンコーディン
グと比べると、
H.264 エンコーダには以下のような特長があります:
Âより低いビットレートで同じ品質を得ることができるため、ファイルサイズが小さくなります。
Â同じビットレート、同じファイルサイズでは、より高い品質を得ることができます。
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 23
DVCPRO HD および非圧縮 HD 素材を使う
HD プロジェクトで使用する HD 素材のソースとしては、ほかに DVCPRO HD 圧縮タイプでエンコー
ドしたビデオ、または非圧縮ビデオがあります。
DVCPRO SD ビデオなどの DVCPRO HD ビデオ、
よび非圧縮ビデオを、
DVD
Studio
Pro」プロジェクトで直接使 用することはできません。しかし、
これらのビデオを読み込むこ とはできます。その際、ビデオは「
DVD
Studio
Pro」に内蔵されてい
MPEG エンコーダによって自動的に HD MPEG-2 と互換性のある素材としてエンコードされます。
また、
Compressor」また は「
QuickTime」を使用 して、これ らの ビデオ を HD MPEG-2 また
H.264 でエンコードすることもできます。
DVD 作成工程の概要
DVD
Studio
Proでは、企業によるプレゼンテーションからトレーニング教材、催し物を撮影した
ビデオ、そして長 編映画にいたるまで、さまざま なスタイルの DVD を作成でき ます。スタイルに
よって内容や構造はかなり違ってきますが、基本的な DVD 作成工程は同じです。
DVD 作成工程は以下の 4つのフェーズに分かれます:
Âソース素材を作成する
Âオーディオとビデオを互換性のあるフォーマットにエンコードする
Â
DVD タイトルをオーサリングする
Âプロジェクトを構築して、ディスクを作成する
DVD プロジェクトを開始する前に、工程の全体像、および各過程で「
DVD
Studio
Proをどのよう
に使うかを理解しておくことが大切です。
生のソースを編集する
• iMovie
• Final Cut Pro
• Final Cut Express
DVD Studio Pro
」で
DVD
をオーサリングする
DVD
書き込み
ドライブ
SuperDrive
DLT
ドライブ
複製機器
他のソース
• Motion
• Keynote
• LiveType
• Soundtrack
• Compressor
• iTunes
• iPhoto
素材を
エンコード
する
メニュー、
トラック、
スライドショー
を作成する
プロジェクト
を構築し
フォーマット
する
プレス
サービス業者
24 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
ソース素材を作成する
DVD 作成工程の第 1段階は素材の作成や組み立てです。たとえば、タイトルに収録するビデオの撮
影、音声や音楽 の録音、画像のデザイン を行います。また、プロジ ェクトそのもののね らいなどを
決定します。既存のビデオプログラムを DVD に変換する場合には、オリジナルのビデオやオーディ
オ素材を集め て、素材をつなぎ合わせる ためのメニューのグラ フィックスをデザイン すれば作業は
完成します。
ビデオやオ ーディオの素材を作成 するには、どのようなツ ールも使用できます。た だし、出力ファ
イルは使用する MPEG エンコーダや H.264 エンコーダと互換性を持つ必要があります。ほとんどの
場合、ビデオやオーディオの素材は、
QuickTime ムービーファイルか AIFF
WAVE
SoundDesigner
II のような標準のサウンド・ファイル・フォーマットで作成され、 保存されます。
プログラム のソースは、特殊エフェ クト、オーディオのフェー ド、場面移動などの編集 を完了して
からエンコードする必要があります。
メニューのグラフィックスとしては、静止画ファイル、マルチレイヤの Photoshop ファイルやフル
モーション ビデオがそのまま使用 できます。メニューのグラ フィックス作成には、ほと んどすべて
のグ ラフィ ックプロ グラム が使用 できます。
DVD
Studio
Pro」で は特に、
Adobe
Photoshop
フォーマッ ト(
PSD)のファイルを 重点的にサポート しているので、
Photoshop」の「レイヤー」
機能をうまく使えば背景やオーバーレイの作成を簡素化することができます。また、
Motion」で 設
定できるメニューのループポイントにも対応しました。
DVD に多言語の字幕を入れたい場合には、サウンドトラックを文章化して翻訳する必要が生じます。
クオリティイン、クオリティアウト
素材の準備で最も大切なことは、できる限り品質の高いものを用意することです。
DVD では、ソー
スに含まれる劣化などがほかのメディアよりもはっきりと表れます。
DVD 対応のフォーマットに一度エンコードされたソース素材の品質が、
DVD
Studio
Pro」によっ
て向上した り劣化したりすること はありません。したがって、高 品質のソース素材を使 用すれば高
品質の結果が得られます。
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 25
以下に、高い品質を確保するためのガイドラインを挙げます。
Â
DVD に使用する解像度
SD ベース DVD の場合は通常、
NTSC の場合で 720 × 480
29.97 フレーム
/秒
fps
PAL の場合で
720× 576
25 fpsと同じ解像度でビデオソースを取り込み、編集します。
Âオーディオを録音および編集する場合は、サンプルレートを 48 kHz として圧縮は行いません。
れにより、
DVD に非圧縮オーディオを使っても、
Compressor」の AC-3 エンコーダを使って圧
縮しても、最高の品質を得ることができます。
重要
DVD を作成するときは、必ずオーディオのサンプルレートを 48 kHz 96 kHz にしてくだ
さい。標準的なオーディオ CD に見られる 44.1kHz のサンプルレートは使用できません。ほとん
どの場合、
DVD
Studio
Proに組み込まれている AIFF エンコーダが、必要に応じてオーディオ
を適正なサンプルレートに変換します。
Âビデオ素材を QuickTime フォーマットで保存するときは、非圧縮(大きなディスク空間が必要)
指定するか、
DV やモーション JPEG のような高品質の圧縮コーデックを使用してください。
ビデオとオーディオをエンコードする
ソース素材を作成したら、その素材を DVD 規格に対応させるためにエンコードする必要があります。
DVD
Studio
Proでは、付属 MPEG および AIFF エンコーダでエンコードしたソースを使用できま
す。また、アップルの「
Compressor」アプリケーションやそのほかの方法でエンコードしたソース
も使えます。
DVD に必要なものは?
ビデオやオーディオのソースを DVD に使用する前に、そのソースを DVD 規格で定義されているい
ずれかのフォーマットで準備する必要があります。通常、ビデオには MPEG-2 フォーマット、オー
ディオファイルには Dolby AC-3 フォーマットを使用します
AIFF ファイル、
DTS フォーマットファ
イル、
MPEG-1 Layer 2 フォーマットファイルのような標準的な PCM オーディオフォーマットも使
用できます)
SD プロジェクトでは、古い MPEG-1 ビデオフォーマットも使用可能です。このフォーマットは Web
ベースのアプリケーションでよく利用されます。
MPEG-1 MPEG-2 のおよそ 4分の 1の解像度
NTSC 720 × 480 に対して 352 × 240
PAL 720 × 576 に対して 352 × 288)で、はるかに
低いデータ レートで再生するため、 品質は大幅に下がりま す。ただし、画像の品質がそ れほど重要
でない場合、長い映像には MPEG-1 が便利です。
MPEG-1 エンコードを使用すれば、長時間のソー
スを 1枚の DVD に収められるようになります。
重要:
HD プロジェクトでは、
MPEG-1 フォーマットのビデオ素材は使用できません。
MPEG エ ンコード処理では、ソース素材について非常に複雑な計算 を実行し、目に見える品質の劣
化を最小に抑えながら、「切り捨ててもよい」部分を正確に判断します。その結果、
MPEG エンコー
ドでは、高い品質を維持しながら、ソースファイルの 10 パーセント以下のサイズを持つ圧縮ファイ
ルを作成できます。
26 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
DVD
Studio
Pro」のツールを使う
DVD
Studio
Pro」に 、
MPEG-2 および AIFF エンコーダが組み込まれました。
QuickTimeのファ
イルを直接「
DVD
Studio
Pro」のプロジェクトに追加する場合、ファイルは自動的に DVD に対応
する形式にエンコードされます。素材のエンコードをオーサリング中にバックグラウンドで行うか、
プロジェクトを構築するまでエンコードをしないで待つかを指定することができます。
DVD
Studio
Pro」に は「
Compressorも組み込まれました。これは MPEG エンコードの設定がさ
らに追加され たエンコード用ツール で、複数のビデオクリップ や音声クリップをまと めて一度に処
理できます。
プロジェクトでは、
Dolby 認定の AC-3 エンコーダ(たとえば「
Compressor」に内蔵の AC-3 エン
コーダ)の使用をお勧めします。
AC-3 エンコーダを使用すれば、
DVD に収録するマルチチャンネル
のサラウンド サウンドトラックだけ でなく、ステレオやモノラ ルのサウンドトラック のエンコード
が可能になります。
AC-3 エンコードのオーディオを使用すると、ファイルサイズは小さくなり、再
生のビットレートは低くなります。非圧縮のオーディオフォーマット(
PCM または AIFFのサイズ
はかなり大き くなります。また通常はサ ラウンドチャンネルな どの特殊なサウンドト ラックフォー
マットをサポートしていません。
エンコード済みのソースを使う
MPEG および H.264 ストリームの生成に利用できるツールはほかにも数多くあり、ソフトウエアエ
ンコーダやハードウエアエンコーダも含まれます。
DVD 対応の基本的なストリームを生成するもの
なら、どんな MPEG エンコーダでも使用できます。つまり、オーディオとビデオの情報は別々のファ
イル(ストリーム)に格納されているということです。
重要:
DVD
Studio
Pro」の DVD プロジェクトでは、
MPEG を多重化したシステム、プログラム、
あるいはトランスポートストリームを使用できません。
DVD 準拠の要件の詳細については、
54 ページの「
MPEG ビデオについて」を参照してください。
DVD
Studio
Pro」を使ってオーサリングする
DVD
Studio
Proを使って、ビデオ、オーディオおよびグラフィックスのソースを、メニュー、
タン、字幕および別の言語やサウンドトラックを備えたインタラクティブ DVD-Video のタイトルを
作成することができます。
DVD
Studio
Proなら、
DVD に関するあらゆる要素について詳細に設定できます。また、
DVD
エレメントを表示したり、
DVD を作成しながらリアルタイムでディスクをシミュレートすることも
可能です。
メニューの 作成やボタンの追加、ボタ ンを押したときに発生 する動作が簡単に指定 できます。何度
かクリック 操作するだけで、便利なリ ンクやスクリプト機能 を定義できます。インスペ クタによっ
て、プロジェクトに含まれる素材などのコンテンツの特性をすべて一目で見渡せます。
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 27
DVD
Studio
Pro」でのオーサリングは、以下の基本手順から成り立っています:
手順
1
DVD およびビデオ規格を設定する
DVD
Studio
Proを使用して、
NTSC/PAL のいずれのフレームレートでも、従来の SD ベース DVD
HD ベース DVD をオーサリングすることができます。
QuickTime ビデオの読み込み時の動作は、
この設定によって制御されるため、設定は必ず素材を読み込む前に行ってください。
手順
2素材の読み込み
ビデオ、オーディオ、グラフィ ックスおよび字幕の素材を「
DVD
Studio
Pro」に読み込みます。素
材がまだ DVD 対応のフォーマットになっていなければ、内蔵 MPEG エンコーダが自動的にその素材
をエンコードします。
手順
3メニューの作成
DVD の構造および操作を定義するメニューを、
1つまたは複数作成します。メニューは用意された
テンプレートとスタイルをそのまま使用しても、独自のグラフィックスを使用しても作成できます。
手順
4メニューへのボタンの追加
メニューに、
1つまたは複数のボタンを追加します。ディスプレイモード(
4:3
16:9 レターボック
スなど)および DVD 規格(
SD DVD または
HD DVD)によって、各メニューに追加できるボタンの
数の上限が 決まります。それぞれのボ タンにさまざまな動作 を実行させることが可 能です。最も一
般的な動作 として、別のメニューを 開く、トラックを再生す る、スクリプトを実行 する、などがあ
ります。このよ うに階層化されたメニ ューとボタンによって、多 彩なオプションから視 聴者が好み
のメニューを選択できるような、「インタラクティブな」タイトルを柔軟に作成することができます。
手順
5トラックとスライドショーの作成
1または複数のトラックを作成します。それぞれのトラックは 1つまたは複数のビデオストリーム、
オーディオストリーム、字幕ストリーム、チャプタマーカーおよびシナリオから構成されます。
1
または複数 のスライドショーを 作成します。それぞれのス ライドショーは静止 画で構成され、オプ
ションでオ ーディオも入れること も可能です。メニューエディ タに素材をドラッグし てドロップパ
レットからオプションを選択する方法でも、トラックとスライドショーを作成することができます。
手順
6プロジェクトの各エレメントのリンク
再生時にプロジェクトが意図したとおりに動作するよう、さまざまな動作とリンクを設定します。
とえば、
DVD プレーヤーでディスクを再生すると最初に起こる動作、再生を終了したときに起こる
動作、
DVD プレーヤーがメニューを表示したまま一定時間何も操作がないときに起こる動作などを
設定できます。
手順
7プロジェクトをシミュレートする
DVD
Studio
Pro」に付属のリアルタイム DVD シミュレータを使用して、構成要素の表示およびプ
ロジェクト のテストを行います。この プロセスで、プロジェクト の構成要素間のリンク を検証でき
ます。
手順
8プロジェクトを構築しディスクを作成する
プロジェクトの完成品を構築し、プレスサービスの業者に送るか、自分のシステムで DVD を作成し
ます。
28 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
ディスクを作成する
ディスクの作成には、
2つの手順があります。
DVD フォーマットのビデオ領域の構築(
SD DVD
場合は VIDEO_TS
HD DVD の場合は HVDVD_TS)と、配布の目的に合わせたフォーマットです。
ビデオ領域を構築する
SD ベー DVD プロジェクトを構築すると
1のファイルが作成されードディスクの
VIDEO_TS(ビデオタイトルセット)というフォルダに格納されます。このフォルダの内容と構造
は、厳密に DVD 規格によって定義されています。
HD プロジェクトのファイルは、
HVDVD_TS」と
いうフォルダに格納されます。
DVD
Studio
Pro」を使ってプロジェクトを構築すると、使用したすべてのソース(メニューおよび
トラックのビデオ、オーディオ、字幕)が単一のストリームに結合され、この特別なフォルダに書き
込まれます。オペレーティングシステムに付属するアップルの「
DVD プレーヤー」を使えば、この
フォルダの内容があたかも DVD ディスク上にあるかのように開いて再生することができます。
フォーマットして作成する
必要とする DVD ディスクの枚数によって、次のいずれかの操作を行います:
Â手持ちのシステムで 1枚または複数の DVD を作成する(適切なツールが入っている場合)テスト
ディスクを作成するには、この方法が便利です。
参考:コピープロテクトなどの高度な機能を追加することはできません。
Â複製ディスクを作成してくれるプレスサービス業者に、作成したディスクを送る。この方法なら、
自分のシステム で作成するよりも大量のディス クを、レプリケータを使うより安 く作成すること
ができます。コピー は自分のシステムで作成した ディスクを基にしているの で、複製されたディ
スクには自分のシステムで作成したものと同じ制限を持ちます。
Â最適なファイルを準備して、DVD プレスサービスを行う業者に送る。プレスサービス業者を利用
すれば、すべての DVD プレーヤーと互換性を持ったコピーを作成し、より多くのディスクを作成
し、システムの DVD 書き込みドライブによってサポートされていない特別な機能を盛り込むこと
が可能です。
DVD プレスサービスを行う業者を使用する場合、プロジェクトを業者に発送する方法はいくつかあ
ります:
ÂDLT:
デジタル・リニア・テープ
DLT)は 、
DVD プロジェクトを DVD プレスサービスを行う業
者に送るときにお勧めのメディアです。
DVD
Studio
Pro」は DLT ドライブへの直接書き込みを
サポートしています。
DLT はその信頼性と大容量から、
DVD プロジェクトの持ち運びに適してい
ます。
ÂDVD-R
DVD プレスサービスを行う業者の多くは DVD-R ディスクでの複製を行っています。ただ
し、
2層、コピープロテクションなどの 高度な機能を組み込もうとする場合 には特殊な要件があ
ります。
CMF
Cutting Master Format)などを複製する場合の DVD-R ディスクの使用の詳細に
ついては、
30 ページの「
DVD 書き込みドライブ」を参照してください。
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 29
DVD オーサリングシステムに必要なものは?
DVD
Studio
Pro」のインストール説明書には、
DVD
Studio
Pro」を使用して DVD タイトルを構
築するため に最低限必要なハード ウエアとソフトウエア の一覧が記載されてい ます。ただし、場合
によっては、
DVD オーサリングシステムを組み立てる際に最低要件以外に必要なものが出てくる可
能性があります。作成しようとする DVD タイトルのタイプによって、既製品のスーパードライブ付
Power Mac G4 でも、ドライブやハードウエアを追加した特別なシステムでも、
DVD オーサリン
グシステムの組み立ては可能です。
ハードディスク記憶装置
作成しようとしているタイトルの種類に関わらず、扱うファイルは非常に大きくなります。
最低でも、プロジェクトのサイズの 2倍のハードディスク記憶容量を用意してください(たとえば
容量が約 4.4GB DVD-5 の場合、
MPEG-2 エンコードの素材ファイル用に 4.4GB と、構築または
コンパイルしたプロジェクトの保存用に 4.4GB が別に必要となります。
HD プロジェクトの場合、
材と構築済みプロジェクトの保存に約 60GB を要することがあります。
DV フォーマットのビデオな
ど元の素材ファイルには、
DVD プロジェクトにある MPEG-2 エンコードバージョンよりも多くの空
き容量が必要です。)最も効率よく構築するためには、
2 3台の Ultra Wide A/V または FireWire
ハードディ スクをプロジェクト専 用に使用してください(必 ずそこにはメディアの みを入れ、ディ
スクを細分化したり、パフォーマンスを落とす可能性のあるプログラムは入れないようにします)。
ディスクが 3つあれば、
1つをビデオ素材用、
1つをオーディオ素材用、残り 1つを完成ファイル用
に使ってください。ディスクが 2つある場合は、
1つをソース素材用、もう 1つを完成ファイル用
に使用します。
SCSI デバイス
必要に応じて、ハードディスクや DLT ドライブなど SCSI 接続の外付けデバイスを追加する必要があ
ります。
SCSI デバイスを使用するためには、
Mac の購入時に使用に必要なコンポーネントを取り付けてもら
うか、お使いのデスクトップコンピュー タに他社製の SCSI PCI カードを追加する必要があります。
詳細についてはアップル認定の販売店に問い合わせるか、アップルの Web サイトのサポートのペー
ジで推奨される SCSI カードとデバイスのリストをご覧ください。
30 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
DVD 書き込みドライブ
DVD の作成ができると、タイトルを独立型の DVD プレーヤーで検証したり、完成したプロジェク
トを DVD に書き込んだりする(必要なディスクの枚数が少ないとき)ときに便利です。また、複製
用のディスク を作成したり、あるいは大 量に複製する必要があ るときにプレスサービ ス業者がマス
ターとして使用するディスクを作成することもできます。
マクロ ビジョンのコ ピープロテ クト、
CSS
Content Scrambling System)暗号 化をサポー トする
ディスクを作 成することはできませ ん。これらはプレスサービ ス業者で作成してもら う必要があり
ます。
参考最高の結果を得るためには、プレスサービス業者には DVD-R ではなく DLT テープで送ること
をお勧めします。どのフォーマットに対応しているかを必ず業者に確認してください。
システムに追加する DVD 書き込みドライブを選択するときは、 アップルの SuperDrive を使用する
かほかのドライブを使用するか、
2つの選択肢があります。選択肢は、どのようなメディアを使いた
いか、つまり赤 色レーザーと青色レー ザーのいずれのメディ アを使いたいか、また赤色 レーザーの
場合は、一般用 とオーサリング用のい ずれのメディアを使い たいか、という条件によっ てある程度
決定されます。
参考:
SD プロジェクトを青色レーザーのメディアに書き込むことはできません。
一般用メディアとオーサリング用メディア
初期に生産されたドライブは、特殊な赤色レーザーと高価なメディアを使って DVD-R ディスクに書
き込むため のもので、これは現在、オー サリング用メディアの ドライブとして知ら れています。し
かし、最も一般的な DVD-R ドライブには、より安価な赤色レーザーとメディアが使われています。
このようなドライブは一般用メディアドライブとして知られています。
赤色レーザーの DVD-R ドライブは一般用メディアかオーサリング用メディアのどちらかに書き込む
ことができ ます。両方に書き込むこと はできません。アップルの システムの多くに搭載 されている
SuperDrive は、一般用メディアのみをサポートしています。オーサリング用メディアを使用するた
めには、特別な DVD-R ドライブを接続する必要があります。
重要:必ず、ドライ ブでサポートされて いるメディアにのみ書 き込んでください。メデ ィアのラベ
ルに一般用か オーサリング用か表記 されていないときは、おそ らく一般用のドライブ が出現する前
に生産されたもので、オーサリング互換と考えられます。
メディアの種類が影響するのはディスクの書き込みのみです。
DVD-R ドライブや多くの DVD-ROM
ドライブ、独立型 DVD プレーヤーのいずれでも、一般用メディアとオーサリング用メディアの両方
を読み取って再生することができます。
多くのプロジェクトでは、一般用のドライブとディスクで作成した DVD と、オーサリング用のドラ
イブとディスクで作成し DVD の間には、それほどの違いはありません。しかし、レプリケータを
使いたいと考えている場合や、
2層ディスク、マクロビジョンのコピープロテクション、リージョン
コードの指定、
CSS データ暗号化などの高度な機能を使用したい場合は、オーサリング用のメディア
とオーサリング用のドライブを使用する必要があります。
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 31
オーサリング用のメディアでも、ユーザのシステムではこれらの高度な機能をサポートする DVD
作成することはできません。しかし、オーサリング用のメディアは CMF
Cutting Master Format
をサポートしています。
CMF を使用すれば、レプリケータで必要な情報を追加して、これらの機能
をディスクに盛り込むことが可能です。一般用のメディアは CMF をサポートしていません。
CMF 規格の詳細については 585 ージの「
Cutting Master Format」を参照してください。
DLT ドライブ
DVD の内容をプレスサービスの業者に持 ち込む場合、最も信頼性の高い手段はデジタル・リニア・
テープ
DLT)ドライブです。また、完成したプロジェクトのバックアップ方法としても優れている
ため、完成プロ ジェクトをハードディ スクから削除して、次のプ ロジェクトのための空 き容量を確
保できます。
DVD
Studio
Pro」で DLT ドライ ブに書き 込まれた DVD のデータ には、データ 記述プロ トコル
DDPバージョン 2.0 またはバージョン 2.1 のいずれも採用することができます。
CMF バージョン
1.0 を使っても書き込むことができます。
外部ビデオおよびオーディオモニタ
システムを外 部ビデオおよびオーデ ィオモニタに対応した 設定にすることができま す。これによっ
て、視聴者により近い環境をシミュレートしてから、プロジェクトを構築したり、テスト用 DVD
作成することができます。
外部モニタを使用するときは、以下の点に注意してください:
Â外部ビデオモニタは、シミュレーションのときにだけ使用します。
Â外部オーディオモニタがアクティブになるのは、シミュレーションのときと、「素材」タブまたは
エディタ(トラッ ク、シナリオ、スライドショー、メ ニューのいずれかのエデ ィタ)から再生し
ているときだけです。
Â外部ビデオモニタを使用しているときは、コンピュータの「シミュレータ」ウインドウはアクティ
ブになりません。
Âポインタで、外部ビデオモニタのボタンをクリックすることはできません。シミュレーションは、
「シミュレータ」ウインドウのコントロールを使用して制御します。
Âシステムと、シミ ュレーションするビデオによ っては、オーディオ再生との同 期を保つため、再
生中にフレームがスキップされることがあります。
DVD
Studio
Pro環境設定の「シミュレータ」パネルには、外部ビデオ/オーディオモニタを使用
するかどうかを制御する設定項目が含まれています。また、「シミュレータ」パネルにはディスプレ
イモード(
4:3 パンスキャン、
4:3 レターボックス、
16:9)および解像度(
SD
HD 720
HD 1080
を切り替えることができる設定項目が含まれています。詳細については、
122 ページの「シミュレー
タ環境設定」および 547 ページの「外部のビデオモニタおよびオーディオモニタを使ったシミュレー
ション」を参照してください。
32 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
外部ビデオモニタを接続する
自分のコンピ ュータのビデオモニタ でプロジェクトをシミ ュレートするときには、プ ロジェクトを
NTSC PAL のモニタに接続した独立型の DVD プレーヤーで再生している視聴者と同じ状態で見て
いるわけではありません。主な違いは、以下の 2つです:
Âピクセルのアスペクト比:コンピュータのモニタでは正方形ピクセルが使われるの に対して、
SD
ビデオでは長方形ピクセルが使われます。コンピュータのモニタで表示した場合、「シミュレータ」
ではピクセルが 4:3 または 16:9 のアスペクト比に合わせて調整されますが、これがビデオの表示
に影響することがあります。
Â色空間:コンピュータのモニタでは、一般的に RGB 色空間を使用して表示するのに対して、
DVD
の表示用モニタはほとんど YUV 色空間を使用しています。
外部ビデオ モニタを接続すること の利点は、接続するモニタ によって、ビデオを視聴者 と同じよう
に表示できるということです。
外部ビデオモニタには、「システム環境設定」の「ディスプレイ」パネルで設定したセカンドモニタ
を使用します。「解像度」と「リフレッシュレート」を、外部モニタに合うように設定する必要があ
ります。一般的な外部ビデオモニタの接続方法は、次の 2つです:
Âコンピュータに S-Video 出力がある場合は、そこにビデオモニタを接続します。
Âシステムがセカンドモニタに対応している場合は、セカンドモニタを接続します。
たとえば、
PowerBook G4 システムの S-Video 出力に NTSC または PAL のモニタを接続することも
できます。
参考
NTSC または PAL のモニタを接続した場合、
S-Video 出力で確認できるのは、ディスクに書き
込んだビデオを DVD プレーヤーで再生したときの大まかな様子だけです。レンダリング、リスケー
リング、およびインターレースの問題があるため、
S-Video 出力は(特に SD プロジェクトの場合
は)実際のビデオ画質を示すものではないと考えてください。
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 33
外部オーディオモニタを接続する
プロジェクト の音声をコンピュータ の内蔵オーディオシス テムでモニタする場合の 問題点は、主と
して以下の 2つです:
Â内蔵システムで は、サラウンドサウンドのオーデ ィオを再生できません。音声は まずステレオに
ダウンミックスされてから、再生されます。
Â内蔵システムでは、
DTS オーディオを再生できません。
一般的な外部オーディオモニタの接続方法は、以下の 2つです:
Â適切な AC-3 または DTS デコーダをコンピュータの光デジタルオーディオ出力
S/PDIF 出力)に接
続します。
Â適切な AC-3また は
DTSデコーダ を、コンピュ ータの
FireWireポー トまたは USB ポートに接 続し
ます。
オーディオとビデオの素材
オーディオ素 材やビデオ素材は、さまざ まなアナログソースや デジタルソースから取 り込むことが
できます。同様 に、オーサリングシステ ムにこれらのソースを 取り込む方法にも、さま ざまなもの
があるはずです。素材を
DVD
Studio
Proに取り込むときには以下の点に注意することが必要です。
素材がすでに編集されているか?
DVD
Studio
Pro」はエディタではありません。これを使用して、エディタで行うように複数の素材
をタイムライン上でリンクすることができます。素材の開始位置と終了位置をトリミングすることも
できます。ただしディザ合成やテキストクレジットのようなエフェクトの追加やオーディオミキシン
グはできません。素材は
Final
Cut
Pro」のようなアプリケーションを使ってあらかじめ編集してお
く必要があります。オーサリング用コンピュータで素材を編集する場合は、編集用ソフトウエアで指
定されたフォーマットで取り込む必要があります編集を実行すると、その素材を
DVD
Studio
Pro
に読み込んだり(
QuickTime 対応フォーマットの場合)
DVD
Studio
Pro」に付属のエンコーダか
他社製のアプリケーションのいずれかを使用して DVD 準拠の MPEG およびオーディオのフォーマッ
トにエンコードしたりすることが可能です。
オーディオプレーヤーやビデオプレーヤーから取り込む
素材は、録音や録画の後で編集されることがよくあります。このとき、素材はビデオやオーディオプ
レーヤーから直接取り込むことになります。この場合、使用するビデオとオーディオのフォーマット
をサ ポート している 他社製 のキャ プチャ カードが 必要で す。ビデオは「
DVD
Studio
Pro」の 内蔵
MPEG エンコーダで DVD準拠のフォーマットに変換できる QuickTime フォーマットで取り込むか、
直接 DVD 準拠の MPEG およびオーディオのソースとして取り込む必要があります。
34 序章
DVD
Studio
Pro
4の概要
DVD
Studio
Pro」の操作法を学ぶためのリソース
このマニュ アルでは、背景的な情報と 概念的な情報を解説し ます。処理手順を段階的に 説明するほ
か、用語も解説します。このマニュ アルの目的は、ユーザが短時間で「
DVD
Studio
Pro」の操作法
を習得するために必要な情報を提供することです。
このマニュアル以外にも、
DVD
Studio
Proにはユーザをサポートするためのリソースが用意され
ています。
DVD
Studio
Pro」オンスクリーンユーザーズマニュアル
DVD
Studio
Proオンスクリーンユーザーズマニュアルを使用すると、
DVD
Studio
Proの操作
中に画面上で直接情報を参照することができまこの情報を表示するにはヘルプ
DVD
Studio
Pro ユーザーズマニュアル」と選択します。
DVD
Studio
Pro ユーザーズマニュアル」
はユーザーズ マニュアルの完全なハ イパーリンク版です。情報 にすばやく簡単にたど り着くように
多くの機能が強化されています。
Âホームページからは、最新情報、
DVD
Studio
Pro」の Web サイトなど、さまざまな機能にすば
やくアクセスできます。
Âヘルプ全体を網 羅したブックマークのリストに よって見たい情報をすばやく 選択でき、リンクを
クリックするとすぐに必要な情報を見ることができます。
このナビゲーションツール以外 にも、
DVD
Studio
Pro ユーザ ーズマニュアル」では、次のような
方法で情報をすばやく探すことができます。
Âテキスト中のク ロスリファレンスはすべてリン クされています。クロスリファレ ンスをクリック
するとすぐに参照先へジャンプできます。また、「前の画面」ボタンを使用すればクロスリファレ
ンスをクリックする前にいたページに戻ることができます。
Â内容とインデックスのテーブルもリンクされています。これらのセクションのいずれかのエントリ
をクリックすると、直接そのユーザーズマニュアルのセクションにジャンプすることができます。
Âまた「検索」ダイアログを使って、特定の語句に対応するテキストを検索することができます。
アップルの Web サイト
さまざまなアップルの Web サイトがあり、その他の情報を検索することができます。
DVD
Studio
Pro」の Web サイト
一般的な情報や更新情報および
DVD
Studio
Proの最新情報については、ここにアクセスしてく
ださい:
Â
http://www.apple.com/jp/dvdstudiopro
序章
DVD
Studio
Pro
4の概要 35
アップルのサービスとサポートの Web サイト
DVD
Studio
Proを含むアップルの製品についてのソフトウェアアップデートや、よくある質問の
解答についてはここをご覧ください:
Â
http://www.apple.com/jp/support/dvdstudiopro
製品の仕様、関連書類、アップルと他社の製品の技術的な記事にアクセスすることもできます。
アップルのそのほかの Web サイト
アップルのホームページからスタートしてアップル製品の最新情報を探します。
Â
http://www.apple.com/jp/
このページでは、
DVD
Studio
Pro」の製品仕様をすべて一覧できます:
Â
http://www.apple.com/jp/dvdstudiopro/specs.html
QuickTime」はビデオ、サウンド、アニメーション、グラフィックス、テキスト、音楽、
360 度の
バーチャルリアリティ(
VR)シーンを扱う業界標準テクノロジーです。
QuickTimeはデジタルビ
デオを配信 するための高度なパフ ォーマンス、互換性、品質を 提供します。サポートさ れているメ
ディアの種類、
QuickTime インターフェイスの体験、仕様、そのほかの情報を得るには、
QuickTime
Web サイトにアクセスしてください。
Â
http://www.apple.com/jp/quicktime
FireWire は今までに開発された中では最速の周辺機器の規格の 1つで、これによってビデオカメラ
や最新の高速 ハードディスクドライブ などのマルチメディア 周辺機器がさらに便利に 使えるように
なります。
FireWire テクノロ ジーおよび利用可能な他社の FireWire 製品に ついての情報は、この
Web サイトにあります:
Â
http://www.apple.com/jp/firewire
ウェブ出版、デザイン、印刷、音楽やオーディオ、デスクトップムービー、デジタルイメージング、
メディアア ートで使用されている 他社製ツール、およびセミ ナーやイベントについ ての情報は、こ
のサイトをご覧ください:
Â
http://www.apple.com/jp/pro/
DVD
Studio
Proを含むアップルのソフトウエアを使ってユーザが学習中に開発したプロジェクト
に関するリソース、シナリオ、情報については、このページをご覧ください:
Â
http://www.apple.com/jp/education/
Apple Store では、アップルから直接ソフトウェア、ハードウェア、およびアクセサリを購入するこ
とができま す。特別なキャンペーンや、他 社製ハードウエアやソ フトウエアなどの取り 扱いもあり
ます:
Â
http://www.apple.com/japanstore/
1
37
1プロジェクトを計画する
DVD タイトルのオーサリングを始める前に、時かけてプロジェ
クトの計画を立てることを強くお勧めします。
最初に時間を かけてさまざまな面か らプロジェクトの輪郭 を描けば、思いがけないト ラブルをでき
るかぎり起こさずスムーズに制作を進めることができます。
既存の DVD を調べる
プロジェクトの計画を開始するとき、多少時間を割いても既存の DVD を見ることはたいへん効果的
な方法です。こうすることで、ほかのクリエータが DVD プロジェクトのスライドショーや言語選択
などさまざ まな面にどのようなア プローチを取ったかと いう例を見ることがで きます。また、分か
りにくいメニ ューや混乱を招く双方向 性を持つディスクがい かに視聴者にとって使い づらいか理解
できます。
ハリウッド 映画に限らず、ぜひとも 時間を取って、いろいろな 作品、特に自分のプロジ ェクトの最
終的な形に一番よく合ったものを見るようにしてください。
DVD
Studio
Pro」は複雑な DVD を作成するために必要なツールを搭載していますが、多くのハリ
ウッドスタイルの DVD には、それぞれの作品ごとに作業する専門家のチームがいるということを心
に留めておいてください。複雑な DVD 作成に着手する前には、必ずその DVD に関わることをすべ
て理解し、それに対処する準備をしてください。
38 1 プロジェクトを計画する
対象となる視聴者と再生機器を決定する
どのような メディアのプロジェク トでも同様ですが、ターゲ ットとなる視聴者は誰 なのか、そして
彼らが求めるのは何なのか、ということを明確にしておかなければなりません。
DVD を挿入すると
すぐに、視聴者 が操作しなくても単純に ムービーを再生するタ イトルを作成する必要 があるかもし
れません。ある いは、言語やディスプレイ の種類を細かくカスタ マイズできるタイトル を作成する
必要があるかもしれません。
考慮しておかなければならないもう 1つの重要な点は、
DVD をコンピュータで再生するかどうかと
いうことです。
DVD を据え置き型の DVD プレーヤーで再生する場合は、主にリモコンの矢印ボタ
ンでナビゲーションを制御します。しかし、
DVD をコンピュータで再生する場合は、視聴者は通常、
ポインタを 使用してナビゲーショ ンを行います。この違いは メニューのデザインに 影響します。ボ
タンを動かすためにクリックする場所を明確にする必要があるからです。
また、旧式のコンピュータでタイトルを再生する必要がある場合、タイトルがなるべくスムーズに再
生できるように、ビットレートをできるだけ低く設定しなければならない場合があります。
使用する DVD 規格を決定する
DVD
Studio
Pro
4」では、
DVD を従来の 標準精細度(
SD)の 素材を使ってオーサリ ングするか、
高精細度(
HD)の素材でオーサリングするかを選択することができます。レイヤメニューを使用す
るかどうかを決定するときに注意すべき要素は、以下のとおりです:
Â
HD ベース DVD は、高品質の HD ビデオ出力を得ることができますが、アップルの
DVD プレー
ヤー」のように、特に HD に対応するように設計さ れたデバイスでなければ、再 生できません。
SD ベース DVD は、
HD ベース DVD を再生するプレーヤーも含めて、どのような DVD プレーヤー
でも再生できます。
Â
HD のプロジェクトは、赤色レーザーディスク(
SD プロジェクト用と同じもの)にも、青色レー
ザーディスクにも書き込むことができます。
SD ベース DVD プレーヤーでは赤色レーザーディス
クを読み取ることはできますが、書き込まれている HD コンテンツを再生することはできません。
しかし、
1枚の赤色レーザーディスクには SD HD プロジェクトの両方を書き込むことができる
ので、そのディスクを SD ベースの DVD プレーヤーで使用すれば SD コンテンツを、
HD ベース
DVD プレーヤーで再生すれば HD コンテンツを再生できます。
重要:
HD DVD 規格で公式にサポートされている HD プロジェクトは、特殊な赤色レーザーのメ
ディア
3倍速 DVD-ROMに記録されたものだけです。従来の赤色レーザーのメディアにも、
使いのシステムで HD プロジェクトを書き込むことはできますが、一部の HD DVD プレーヤーで
再生できなくなる可能性があります。
Â青色レーザーディスクには赤色レーザーディスクの約 3倍のデータを格納できます(
1層の赤色
レーザーディスクの容量は 4.7 GB で、
1層の青色レーザーディスクの容量は 15 GB です)
HD
ロジェクトに SD のビデオを使うこともできるので、青色レーザーディスクに書き込めば、さらに
多くのコンテンツを収録することができます。
Âプロジェクトの DVD について、
SD ベースと HD ベースの両バージョンのオーサリングが必要にな
ることがあります。簡単な方法としては、まずプロジェクトの SD ベース DVD バージョンをオー
サリングします。その後、
DVD 規格を HD DVD に設定します(プロジェクトは
DVD
Studio
Pro
によって自動的に変換されます)それから、どの QuickTime 素材を HD フォーマットでエンコー
ドするかを選択します。また、必要に応じて SD 素材と
HD 素材を入れ替えることもできます。
1 プロジェクトを計画する 39
使用するビデオ規格を決定する
使用する DVD 規格を選択するほかに、ビデオ規格も選択する必要があります。ビデオ規格は、
NTSC
PAL のいずれかを選択します。この選択は、ビデオ解像度と、フレームレートのサポートに影響
を与えます。
重要:
1つのプロジェクトの中で NTSC PAL の両方の素材を使用することはできません。
また、ビデオ規格の設定とリージョンコードの設定を混同しないように注意してください。リージョ
ンコードを設定すると、作成した DVD を再生する地域を指定することができます。
PAL を採用して
いる国が多い地域を選択すれば PAL を使うことがほとんどですが、使えるピデオ規格が PAL に限定
されるわけではありません。
国別のビデオ規格採用の詳細につ いては、
133 ページの「世界 のビデオ規格」を参照してください。
NTSC PAL の両方を再生できる DVD プレーヤーが普及してきていることにも、留意してください。
これは、
PAL 採用国で非常に普及しています。しかし、
DVD プレーヤーはどちらのビデオ規格も出
力することも できますが、これはプレー ヤーが接続されるビデ オモニタも両方の規格 を表示できる
ことを前提としています(多くの場合、モニタはどちらか一方しか表示できません)
コンテンツを決定する
DVD プロジェクトをオーサリングするときに
DVD
Studio
Proで使用するオーディオ、ビデオ、
止画のファイルを素材と呼びます。プロジェクトを開始するときに、どんな素材を主に盛り込むかに
ついて良いアイデアが浮かぶことがあります。しかし、なにか項目を追加したいと思っても、それを
作成するにはすでに遅いという場合もあります。たとえば、第 2言語をサポートすれば商業的な作品
の価値は大きく上がりますが、それに対応するには新しいメニューを作成する必要があります。
さらに、
DVD PDF ファイルや Web のリンクなどの従来にはない項目を含めることで、コンピュー
タで見る作品の価値を上げることができます。
逆に、その項目が問題となる場合もあります。
DVD タイトルとしてはコンテンツが大きすぎてしま
う可能性があ るからです。必須のコンテ ンツと必ずしもそうで ないコンテンツを明確 にしておきま
しょう。
2層式の DVD や両面の DVD を作成することも検討してください。コンテンツによっては
より低いビットレートでのエンコードに適しているものもありますし、あるいは MPEG-1 ストリー
ムに適しているものもあります。また、非圧縮オーディオを使うより Dolby Digital AC-3 を使うほ
うが容量を節約できるでしょう。詳細については、
40 ページの「コンテンツが収まるかどうか確認
する」を参照してください。
40 1 プロジェクトを計画する
絵コンテを作成する
単に 2
3分の簡単な DVD タイトルでも、計画に時間を費やすことは無駄にはなりません。絵コンテ
の作成にはメニュー、トラック、スライドショー、シナリオの間の対話の設計作業も含まれます。こ
れにより、実際に DVD を再生したときの感覚を目で見えるようにし、オーサリングの過程での思わ
ぬ問題を最小限に抑えることができます。
絵コンテを作 成すると、かなり複雑な対 話を設計するのに必要 なプロジェクトの全体 図を見られる
ようになります。
メニューとボタンをデザインする
DVD
Studio
Proのツールを使用すると、ほかのグラフィックアプリケーションにあまり頼らずに
メニューを 簡単に作成できます情 報を提供するのが主 な目的の簡単なタイ トルならば
DVD
Studio
Pro」の基本的なボタンとテキストの機能だけでメニューを作成できます。
特別なタイトルについては、独自のグラフィックスを作成する必要があります。映像で使用するグラ
フィックスの作成と、印刷物で使用するグラフィックスの作成は少し異なります。自分のタイトルで
使用するグラフィックスの作成についての詳細は 82 ページの「メニューの中で使用するグラフィッ
クスを作成する」を必ず参照してください。
いずれの場 合でも、メニューやボタン はタイトルを操作する ときの主要なツールで あるため、ボタ
ンのナビゲー ションが論理的かつハイ ライトが明確で現在ど のメニューにいるかが視 聴者にすぐ分
かる、素直で分かりやすいタイトルかどうかの確認に時間を費やすことは大切なことです。
コンテンツが収まるかどうか確認する
使用しようとしている種類の DVD にすべての素材が収まるかどうかを判断する時間を、計画段階で
必ず取って ください。タイトルのオー サリングを完了したと きに失望したくはない はずです。その
ときに素材が収まらないと分かっても遅すぎます。
4.7 GB DVD 4.7 GB のコンテンツが入らない
コンピュー タでは、メモリおよびデ ィスクのサイズはキロ バイト、メガバイト、ギガバ イトなどの
用語を使って表現されています。技術的にはキロバイトは 1000バイトを表すはずですが、コンピュー
タでは 2進法が使用されるため、
1キロバイトは実際には 1024 バイトを表します。同様にメガバイ
トは(
1,000,000 バイトではなく)
1,048,576 バイトを、ギガバイトは(
1,000,000,000 バイトでは
なく)
1,073,741,824 バイトを表しています。
残念ながら DVD ディスクではメガバイトとギガバイトという用語は、同 2進数ベースの基準を使
用していません。文字通り、技術的に正確な基準を参考にしているため、メガバイトは 1,000,000
イト、ギガバイトは 1,000,000,000 バイトを示します。このことは 4.7 GB DVD ィスクが実際に
2進数ベースで 4.37 ギガバイトしか入らないということを意味しています。その差は(それほど)
大きくないのですが、もしディスクいっぱいまで書き込むときは注意が必要です
1 プロジェクトを計画する 41
重要:
DVD
Studio
Proでは、予想されるサイズを示す場合に 1000 バイトを「キロバイト」とし
て表示します。つまり、予想サイズは DVD 上で必要なディスク容量であり、
Finder に表示される
ファイルサイズよりも若干大きな数字になります。
ディスクのオプション
DVD ディスクは、さまざまな種類の中から選択できます。選択する種類は、コンテンツ、予算、
DVD
プレスサービス業者を使うかどうかによって異なります。
DVD のサイズは通常、
DVD-5 DVD-9
などの名前で 呼ばれます。名前の中の数 字がディスクのだいた いの容量を表すように なっています
が、あまり厳密な数字ではありません。
DVD-4 というディスクは DVD-5 というディスクより容量
が大きいので注意してください。)一般に使用されているサイズの表を以下に示します。
赤色レーザーディスク
ユーザのシス テムの DVD 書き込みドライブを使 用してディスクを作成する 場合、使用可能なのは
DVD-5 および DVD-9 ディスクのみです。そのほかのサイズのディスクを使う場合は、
DVD プレス
サービス業者を利用し、
DLT CMF
Cutting Master Format)の DVD-R のマスタのいずれかで渡
さなければなりません。
DVD の名前 ディスクのサイズ 種類 容量
DVD-1 8 cm 片面、
1
1.46 GB
2進数ベースで 1.36 ギガバイト)
DVD-2 8 cm 片面、
2
2.66 GB
2進数ベースで 2.47 ギガバイト)
DVD-3 8 cm 両面、
両面とも 1
2.92 GB
2進数ベースで 2.72 ギガバイト)
DVD-4 8 cm 両面、
両面とも 2
5.32 GB
2進数ベースで 4.95 ギガバイト)
DVD-5 12 cm 片面、
1
4.7 GB
2進数ベースで 4.38 ギガバイト)
DVD-9 12 cm 片面、
2
8.54 GB
2進数ベースで 7. 9 5 ギガバイト)
DVD-10 12 cm 両面、
両面とも 1
9.4 GB
2進数ベースで 8.75 ギガバイト)
DVD-14 12 cm 両面、
片面のみ 2
13.24 GB
2進数ベースで 12.32 ギガバイト)
DVD-18 12 cm 両面、
両面とも 2
17.08 GB
2進数ベースで 15.9 ギガバイト)
42 1 プロジェクトを計画する
青色レーザーディスク
コンテンツがディスクに収まるかどうか見積もる
DVD-5
4.7 GB ディスク)には 2時間のビデオコンテンツを収めることが可能であると言われてい
ますが、これはあくまで大雑把な見積もりに過ぎません。
DVD-5 ディスクに収めることのできるビ
デオの実際の容量は、エンコードしたときのビットレートに依存します。しばしば見逃されるのが、
オーディオファイルのサイズです。非圧縮の AIFF
PCM)オーディオを使う予定なら、すべてのコ
ンテンツが収まるかどうか計算する際に追加容量が必要かどうかも考慮する必要があります。
SuperDrive で書き込むことのできる 1枚の DVD-5 ディスクにプロジェクトを収める必要があると
きは、ビットレートを調整する必要があります。簡単な公式がありますので利用してください。
ロジェクトを 1枚の DVD-5 ディスクに収める」を参照してください。
何種類かの DVD ディスクに対応できるなら、複数のビットレートを試して、それぞれの場合に必要
なディスク容量を計算してみるのも良いでしょう。これは上記の作業よりも細かい作業で、追加する
オーディオストリームや DVD-ROM コンテンツの考慮など、さらに多くの要素が関わってきます。
要なディスク容量の正確な求め方については、
633 ページの付録
C
必要なディスク容量を計算する
を参照してください。
プロジェクトを 1枚の DVD-5 ディスクに収める
ビデオを 1枚の DVD-5 ディスクに収めるためのビットレートは、 次の公式で簡単に計算できます:
Âビットレート
= 560/x
ここで
xはビデオの長さ(分)を表し、算出されるビットレートの単位はメガビット/秒
Mbps
です。この公式は AC-3 などの圧縮オーディオを使用することを想定しています。非圧縮オーディオ
を使用するときはビットレートから 1.5 Mbps を引く必要があります
48kHz サンプリングレートで
16 ビットステレオの場合)
たとえば、
120 分のビデオの場合、計算したビットレートは 4.67 Mbps
560/120 = 4.67です。
圧縮オーディオを使った場合(組み込まれている AIFF エンコーダによる AIFF フォーマットなど)
ビットレートは 3.17 Mbps になり確実にビデオとオーディオをディスクに収めることができます。
DVD の名前 ディスクのサイズ 種類 容量
HD DVD-4 8 cm 片面、
1
4.5 GB
2進数ベースで 4.19 ギガバイト)
HD DVD-9 8 cm 片面、
2
9.0 GB
2進数ベースで 8.38 ギガバイト)
HD DVD-15 12 cm 片面、
1
15.0 GB
2進数ベースで 13.97 ギガバイト)
HD DVD-30 12 cm 片面、
2
30.0 GB
2進数ベースで 27.94 ギガバイト)
1 プロジェクトを計画する 43
ビットレートの上げすぎに注意
DVD プロジェクトによっては、コンテンツを収めるディスクに余裕がある場合、ビデオのビットレー
トをできるだ け高く設定したくなる ことがあります。ビットレ ートを高くするほど品 質は上がりま
すが、許容される最大値を使用するときはその他の要素も考慮する必要があります。
SD ベース DVD で使用可能なビデオの最大ビットレートは 9.8 Mbps ですが、
DVD プレーヤーでは
ビデオ、オーディオ、字幕を組み合わせると最大で 10.08 Mbps まで使用できますので、この値は実
際にはあまり意味がありません。
HD ベース DVD については、ビデオの最大ビットレートは HD
材が 29.4 Mbps
HD プロジェクト内の SD 素材が 15.0 Mbps で、全体での最大ビットレートは 30.24
Mbps です。
実際にビッ トレートの最大値を決 める場合は、控えめに見積 もってください。プロジェ クトで使用
するビットレ ートを無理に最大にし ようとすると、プレーヤー の互換性やディスク容 量の問題が発
生する場合があります。一般的には、ビデオとオーディオの組み合わせでビットレートが 9.2 Mbps
(SD プロジェクトのオーサリング時)、または 29 Mbps(HD プロジェクトのオーサリング時)を
超えることのないようにすることをお勧めします。
重要
DVD
Studio
Proでプロジェクトの構築時に多重化ストリームのビットレートが高すぎるこ
とが検出された場合、構築が停止し、エラーメッセージが表示されます。
PCM または AC-3 オーディオを使う
一般的な設定を使用した単一の PCM オーディオストリーム( 内蔵の AIFF エンコーダで作成)に必
要なビットレートは 1.536 Mbps です。この場合、
SD プロジェクト内のビデオの絶対的な最大ビッ
トレートは約 8.54 Mbps になります。
PCM オーディオストリームが 2つの場合、オーディオには
3.07 Mbps、ビデオには 7.01 Mbps が使用されます。
参考一度に再生できるオーディオストリームは 1つだけですが、トラック全体のビットレートを決
めるときには、すべてのオーディオストリームをまとめて追加する必要があります。同様に、すべて
の字幕ストリームをまとめて追加し、ビットレート全体に加える必要があります。
PCM オーディオストリームでなく AC-3 オーディオを使用すると、ビデオのビットレートの余裕が
増します。一般的な設定を使用したステレオ AC-3 オーディオで必要とされるレートは約 224 Kbps
で、
PCM オーディオの代わりにステレオ AC-3 ストリームを 2つ使用することで、ビデオに約 9.6
Mbps を使用できます。
他のオーディオフォーマットにおける割り当てについては、
636 ページを参照してください。
字幕の割り当て
字幕に使用されるビットレートは一般的に非常に小さく、ストリームあたり約 10 Kbps です。ただ
し、頻繁に切り 替わったりグラフィッ クスを使用したりする 比較的大きな字幕では、こ の値が大幅
に変化し、ビデオに使用できる最大ビットレートに影響が生じることがあります。
44 1 プロジェクトを計画する
複数のビデオアングル
トラックで 複数のビデオアングル を使用した場合も、ビデオに 割り当てることができ る最大ビット
レートに影響 します。
DVD 規格で は、ビデオストリームを多 重化する必要があるため 、ビデオスト
リームの数に応じて SD プロジェクト内で使用可能なビデオの最大ビットレートが決まります。
SD
ロジェクト内 の各ミックスアングル トラックまたはマルチア ングルトラックで組み合 わせて使用可
能な最大ビットレート(ビデオの最大ビットレート+全オーディオストリーム+全字幕ストリーム)
は、
8.0 Mbps
2ストリーム)∼ 7.0 Mbps
9ストリーム)となります。詳細については、
68 ペー
ジの「マルチアングルトラックのビデオをエンコードする」を参照してください。
複数のビデオアングルを使った HD プロジェクトは、ビットレートの組み合わせの上限が、ビデオ
アングルの数にかかわらず 24.0 Mbps に制限されています。
トランジション
メニュー、トラ ックの静止画クリップ、ま たはスライドショーの スライドにトランジシ ョンを追加
した場合は、その結果として別に作成されるビデオについても考慮する必要があります。
Âメニューのトラ ンジションは、レンダリングされ た短いビデオクリップとしてメ ニューと同じビ
デオオブジェ クト(
VOB)ファイルに保管され ます。つまり、メニューのトランジ ションが必要
とする全ディスク容量のほかに、メニューの VOB ファイルのサイズ制限(
1GB)に与える影響も
考慮する必要があります。詳細については、
566 ページの「
SD DVD ビデオ領域の標準的なファ
イル」を参照して ください。また、トランジション のビデオクリップは、トランジ ションが有効
になっている各メニューボタンについてレンダリングされるため、ボタンが 18 個あるメニューで
18 個のトランジション・ ビデオ・クリップが必要になることがあります。
Âトラックの静止 画クリップやスライドショーの スライドの場合、トランジション を追加してもト
ラックやスライ ドショーの長さが増すことはあ りませんが、それぞれに必要とな るディスク容量
は増えます。静止画や スライドでは、
1スライド間のトランジションでも、ト ランジションによ
り作成されるモ ーションビデオよりかなり小さ いものの、使用されるディスク容 量が増す結果に
なります。
トランジシ ョンごとに必要とされ るディスク容量は、その長 さとタイプにより異な ります。一般的
に、
SD プロジェクト(トランジションに 6 Mbps のビットレートを使用)に対しては、プロジェク
ト内のトランジション時間 1秒につき 750 KB のディスク容量を見積もってください。
HD プロジェ
クト(トランジションに 20 Mbps のビットレートを使用)に対しては、
1秒につき 2.5 MB のディ
スク容量を見積もってください。
1 プロジェクトを計画する 45
ビデオのビットレートを使う
計算したビデオの ビットレートは、使用するエンコ ードの方法(
1パス、
1パス可 変ビットレート
[VBR]
2パス VBR)に関わらず、エンコーダのビットレート項目の入力に使用できます。
内蔵 MPEG エンコーダでいずれかの VBR エンコード方式を使用する場合、「ビットレート」設定は
MPEG ビデオファイルに必要なディスク容量に影響し、「最大ビットレート」設定はファイルで使用
できるビデオの最大ビットレートを設定します(ただしファイルサイズへの影響はありません)。詳
しくは、
56 ページの「
MPEG エンコーディング法」を参照してください。
一般的な DVD の制限
DVD
Studio
Pro」を使って DVD プロジェクトをオーサリングしているときに遭遇する一般的な制
限の一部を以下に示します。これらの制限の多くは DVD-Video の仕様に起因するものです。
参考:メニュー上のボタン数を除き、
SD プロジェクトと HD プロジェクトには同じ制限が適用され
ます。
プロジェクト
Â
1プロジェクト中のトラック、シナリオおよびスライドショーの最大数:
99
Â
1プロジェクト中のメニューの最小数:
0
Â
1プロジェクト中のトラックまたはスライドショーの最少数:
1
メニュー
Â
1プロジェクト中のメニューの最大数:
10,000
Âメニューのアスペクト比のサポート
1つのプロジェクト中で、
4:3 のメニューと 16:9 のメニュー
を使用できます。
ÂSD ベース DVD の 4:3 メニューのボタンの最大数:
36
ÂSD ベース DVD の 16:9 メニューのボタンの最大数
18
「パンスキャンとレターボックス」を選択
していない場合)
12(選択した場合に設定される最大数)
ÂHD ベース DVD の 4:3 メニューのボタンの最大数:
48
ÂHD ベース DVD の 16:9 メニューのボタンの最大数
24
「パンスキャンとレターボックス」を選択
していない場合)
16 (選択した場合に設定される最大数)
46 1 プロジェクトを計画する
トラック
Â
1トラック中のビデオストリームの最大数:
9
Â
1トラック中のビデオストリームの最少数:
1
Â
1トラック中のオーディオストリームの最大数:
8
Â
1トラック中の字幕ストリームの最大数:
32
Â
1トラック中のセルマーカの最大数:
255
Â
1トラック中のチャプタマーカの最大数
99
(チャプタマーカーはすべてセルマーカーでもありま
)
Âチャプタマーカーと各チ ャプタのエン ドジャンプを両方合わせて設定することがで きる数:
106
(詳細については、
530 ページの「チャプタマーカーのエンドジャンプを設定する」を参照してく
ださい。
ÂSD ベース DVD 4:3 トラックのボタン・ハイライト・マーカーのボタン最大数:
36
ÂSD ベース DVD 16: トラックのボタン・ハイライトマーカーのボタン最大数
18「パンスキャン
とレターボックス」を選択していない場合)
12 (選択した場合に設定される最大数)
ÂHD ベース DVD 4:3 トラックのボタン・ハイライト・マーカーのボタン最大数:
48
ÂHD ベース DVD 16:9 トラックのボタン・ハイライト・マーカーのボタン最大数
24「パンスキャ
ンとレターボックス」を選択していない場合)
16(選択した場合に設定される最大数)
シナリオ
Âセグメントの最大数:
98(すべて同一トラックでなければならない)
スライドショー
Â1 スライドショーの中のスライドの最大数:
99
Â1 スライドショーの中のスライドの最少数:
1
スクリプト
Â1 プロジェクト中のスクリプトの最大数:
10,000
Â1 スクリプト中のコマンドの行の最大数:
124
Â1 スクリプト中のコマンドの行の最少数:
1
2
47
2素材を準備する
DVD プロジェクトの構築を開始する前に、編集されたビデオとオー
ディオ、字幕、メニュー用のグラフィックスやビデオといったソース
素材を的確に準備しておく必要があります。
また、ソース素材を取り込んで編集した後で、それを DVD 対応にするためにエンコードする必要が
あります。
DVD
Studio
Pro」には内蔵 MPEG エンコーダおよび AIFF エンコーダがあり、これらを
使って QuickTime ビデオを MPEG-2 H.264 のストリームにエンコードしたり、
QuickTime オー
ディオを AIFF ストリームにエンコードしたりできます。
これらのエンコーダを「
DVD
Studio
Pro」に統合したことで、
QuickTime のソースをプロジェクト
に直に読み 込むことができるよう になっています。さらに、こ れらのエンコーダは、ユ ーザがプロ
ジェクトのオーサリングを続行している間もソースをエンコードします。
DVD
Studio
Pro」組み込まれている「
Compressor」は、フル機能を持ったビデオとオーディオを
圧縮す るためのアプ リケーショ ンです。また、
Compressor」は、
DVD
Studio
Pro」で使 用する
DVD 対応の素材を作成するためにも使用できます。たとえば、
HD ビデオ素材および Dolby Digital
AC-3 オーディオ素材などです。
1回の操作で数個のクリップをエンコードする機能など、エンコー
ド処理の全般にわたって制御することができます。その上、
Final
Cut
Pro」との統合も考慮されて
おり、非常に高画質の MPEG-2 ストリームを作成することができます。
この章では「
DVD
Studio
Pro」で使うソース素材を準備する方法と、内蔵 MPEG エンコーダを使う
方法について説明します。
DVD 対応の 素材の詳細については、
54 ページの「
MPEG ビデオについ
」を参照してください。
48 2 素材を準備する
ビデオソースを準備する
DVD タイトルの作成においてよく使用されるソースの種類は次の通りです。
Âムービー:通常、この 種類にはビデオもオーディ オも含まれます。ムービーはタ イトルの主要な
要素や、メニューの 背景で使用されるショートク リップになります。オーディオ のみのクリップ
は静止画メニューやスライドショーと一緒によく使用されます。
Â静止画:スライド ショーのパーツとして、また、より 一般的にはメニューの背景 として使用され
ます。静 止画はシ ンプル なシン グルレイ ヤのグ ラフィ ックファ イルに しても、マ ルチレイ ヤの
Adobe Photoshop」ファイルにして、メ ニューの各エレメントにレイヤを割 り当ててもかまい
ません。
Âボタン
DVD
Studio
Proでは、
iDVD スタイル」のカスタムボタンをメニューに使うこともで
きま す。このボ タンの 形状は 小さ な、マルチ レイヤ の「
Photoshop」フ ァイル です。これ には
DVD ボタンを作り上げているすべての要素、すなわちメインのグラフィックス、ハイライト、サ
ムネール・イメージ・マスクが含まれています。
DVD-Video の仕様では、使用されるソースに対していくつかの厳密な制限事項があります。最良の
結果を得るために、ビデオやオーディオを作成したり取り込んだりするときには、
DVD 用の設定を
使ってください。
DVD 対応のソースに必要な設定の詳細については、
104 ページの
DVD ソースの設定のまとめ」を
参照してください。
NTSC PAL
DVD-Video のタイトルに含まれるソースは、すべて NTSC かすべて PAL でなければなりません。
NTSC PAL のいずれの DVD プレーヤーでも再生可能なタイトルを作成するには、それぞれの規格
に合わせて 2つのタイトルと 2つのバージョンのソースを作成する必要があります(これはすべて
のグラフィックスやビデオについても必要ですので、かなりの労力を要します)
NTSC」および「
PAL」という用語について
NTSC」および「
PAL」という用語を DVD に関して使うのは、技術的には不正確なことになりま
す。これらの用語は、
SD コンポジットビ デオ信号に関する さまざまな属性を表 しています。
SD
ベース DVD に関してビデオ素材が NTSC であるとか PAL であるといえば、素材のフレームレート
および解像度が決まります。
HD 素材のほとんどでは、解像度が SD ビデオ素材とは大幅に異なる
ので、
NTSC および PAL といった用語はフレームレートのみに関係します。
デュアルスタンダードの DVD プレーヤー
PAL 採用国で生産された多くの DVD プレーヤーは、
NTSC DVD-Video タイトルも再生できます。
れらのプレーヤーは NTSC デオを PAL に変換しているのではなく、単に NTSC ソースを出力し
いるだけであるということを理解することが重要です。この出力を見るには NTSC またはデュア
スタンダードのビデオモニタに接続しなければなりません。さらに、すべての DVD プレーヤー
は、そのプレーヤーの地域で意図されていない DVD-Video タイトルが再生されることを防止す
ためのリージョンコードがあることに注意してください。
2 素材を準備する 49
24 fps ビデオを使う
DVD プロジェクトのビデオコンテンツには、
24 フレーム/秒( 実際の値は 23.976)の映像を使用
する場合がほとんどです。
DVD の仕様では、
24fps MPEG-2 素材を含めることが許容されていま
す。ただし、それらの素材に適切なフラグを付けて、
DVD プレーヤーが 3:2 プルダウン
NTSC DVD
プレーヤーの場合)または 4% 高速再生(
PAL DVD プレーヤーの場合)を用いてデコードできるよ
うにしてお く必要があります。また、ビデ オ解像度も対象となる ビデオ規格に合わせる 必要があり
ます。サポー トされるビデオ解 像度の詳細につ いては、
57 ページ の「ビデオの解像度を 選択する
を参照してください。
つまり、
24 fps MPEG-2 素材には NTSC バージョンと PAL バージョンが存在し、
NTSC プロジェ
クトでは NTSC 24 fps 素材のみを、
PAL プロジェクトでは PAL 24 fps 素材のみを使用できます。
元のレートが 24 fps のビデオを 24 fps MPEG 素材としてエンコードすると、 主に次の 2つの利
点があります。
Âエンコード処理にかかる時間が短くなります。
Â作成されるファイルが小さくなります。
これらは、特に NTSC のフレームレートと比較した場合、エンコードされるフレーム数が少ないこ
とによるものです。
24 fps 素材を読み込む
DVD
Studio
Pro」での 24 fps 素材の処理方法は、すでに MPEG-2 エンコーディングされているか
どうかにより異なります。
Â24 fps MPEG-2 素材を読み込むと、素材は正しく処理され、プロジェクトの構築時も 24 fps の状
態のままになります。
参考
24 fps の素材をトラックエディタで表示すると、表示レート設定のとおりに表示されます。
これにより、
NTSC または PAL のフレームレートでの表示を見ることができます。 実際に 24 fps
であることを 確認するには、「素材」タブで選択 してから、「素材」インスペクタで フレームレー
トを調べます。
Â24 fps QuickTime 素材を読み込むと、プロジェクトのビデオ規格に応じて 29.97 fps または 25
fps MPEG-2 ファイルにエンコードされるので、プロジェクトを構築するときには 24 fps では
なくなります。
24 fps MPEG-2 素材を作成するには、
Compressor
DVD
Studio
Proに付属)または 24 fps
MPEG-2 素材のエンコードをサポートする他社製エンコーダを使用する必要があります。
トラックに 24 fps ビデオを使う
24 fps のビデオ素材も、プロジェクトのビデオ規格(
NTSC または PAL)と一致している限り、標準
29.97 fps または 25 fps のビデオ素材と同様にトラックで使用することができます。また、解像度
が同じ場合に限り、トラック内で 24 fps の素材を標準のビデオ素材と組み合わせることも可能です。
50 2 素材を準備する
メニューに 24 fps ビデオを使う
メニューでは、ボタンおよびドロップゾーンの背景や素材として 24 fps の素材を使用することがで
きます。メニュー内で、
24 fps 素材を標準のビデオ素材と組み合わせることも可能です。
シェイプ、ドロ ップゾーン、またはテキス トオブジェクトが含ま れるためレンダリング が必要なメ
ニューは、その背景が 24 fps の場合でも、プロジェクトのフレームレートでレンダリングされます。
アスペクト比を選択する
アスペクト比はビデオフレームの可視領域の縦横比のことです。標準的な NTSC PAL 用のモニタ
画像のアスペクト比は 4:3(または 1.33 で、これは横を縦の長さで割った値)です。高品位テレビ
HDTV)の中には画像のアスペクト比が 16:9
1.78 )のものもあります。
DVD 規格では、
4:3 のソースおよび 16:9 のソースの両方がサポートされていますが、
HD ビデオは
サポートされていません。各種の HD ビデオフォーマットのほとんどは、複数の機能を組み合わせ
て高精細イメージを実現しています。たとえば、
DVD-Video でサポートされているよりもはるかに
大きなフレームサイズなどがあります。
HD ベース DVD は、
SD およ HD ビデオフォーマットのみでなく、
4:3 のソースおよび 16:9 のソー
スも両方ともサポートしています。
プロジェクトの中で
16:9のソースを使うときは気をつけなければならない問題がたくさんあります。
主な目的は、
16:9 の素材が確実に 16:9 モニタ上で正しく再生され、
4:3 モニタでも期待通りに再生
される(そして 4:3 素材も両方のタイプのモニタで正しく再生される)ようにすることです。設定が
不正だと、ビデ オの歪みにつながる おそれがあります。たとえ ば、ビデオが水平方向に 押しつぶさ
れて(「痩せて」見える)、または膨らんで(「太って」見える)映る可能性があります。
この図は 16:9 素材の表示オプションを示しています。
16:9
モニタ
16:9
アスペクト比
16:9
アナモフィック
(破線は円の元の大きさを表す)
16:9
レターボックス
16:9
パンスキャン
4:3
モニタ上の
16:9
ビデオ
2 素材を準備する 51
この図は 4:3 素材の表示オプションを示しています。
プロジェクトで 16:9 素材を使うにあたって、詳しくは次の節を参照してください。
16:9 素材とはいったい何か?
DVD
Studio
Pro」のプロジェクトの中で 16:9 の素材を使おうとする場合、
16:9 メディアが持つ特
徴を正確に理解しておくことが大切です。
16:9 SD プロジェクト
DVD の規格および「
DVD
Studio
Proでは、アナモフィック 16:9 ビデオを使う必要があります。
アナモフィックな 16:9 ビデオのフレームは 4:3 ビデオのフレームと同じ画素数を持っています。
16:9
モニタに表 示すると、フレームは水平 方向に画面の幅に合わ せて伸縮されますが、コン テンツは正
常な比率で表示されます。しかし、
4:3 モニタに表示すると、ビデオのコンテンツは水平方向に圧縮
されて表示されます(前の節の図を参照)
最もよくある失敗は、
16:9 ビデオ素材をレターボックスに変換してしまってから、
DVD
Studio
Pro
に読み込んで作業をすることです。
16:9 素材がレタ ーボックス化されると、ビデオイメージの上端
と下端に黒い帯の付いた 4:3 素材になります。レターボックス化されたソースビデオをエンコードす
るときに 16:9 ビデオというフラグを立てると、あとでそれを再生するとき問題が発生します。
16:9 HD プロジェクト
HD プロジ ェクトでは、多様な ビデオ解像度を 利用できます。いく つかは真正な 16:9 方 式ですが
1280x720p および 1920x1080i
SD プロジェクトの場合と同様のアナモフィック方式を使うもの
もあります(
720x480p
720x576p、および 1440x1080i
4:3
モニタ
4:3
アスペクト比
4:3
に拡大
(破線は円の元の大きさを表す)
16:9
モニタ上の
4:3
ビデオ
4:3
ピラーボックス
52 2 素材を準備する
パンスキャンを使って 16:9 ビデオを表示する
4:3 モニタ上に 16:9 ビデオを表示するパンスキャン方式は、レターボックスとその唯一の代替案と
の間の妥協案として開発されました。レターボックスはビデオコンテンツの全体を表示しますが、
端と下端に黒い帯が入ります。一方の代替案は 4:3 画面の全体に表示しますが、コンテンツの一部を
トリムします。
パンスキャンでは、
16:9 コンテンツのどの部分をトリムするか選択し、画面の中央だ
けが表示さ れてアクションが失わ れないようにします。パン スキャン方式を使用す ると、画面の一
方の端からもう一方の端に(たとえば会話のせりふについていくために)突然跳ぶことがあります。
そうすると、ビデオはまるで編集が先に行われていたかのように見える場合があります。
パンスキャ ンを有効にするには、パン スキャンベクトル(コンテ ンツのうち使用する部 分を制御す
るフレーム ベースの値)が必要とな ります。このベクトルを 作成し、見る部分を決 定するのは、ビ
デオの視聴者です。ビデオを MPEG にエンコードする際は、このベクトルが有効になっている必要
があります。
DVD
Studio
Pro」組み込まれている MPEG エンコーダは、パンスキャンベクトル情
報をサポートしていません。しかし、この情報が MPEG にエンコードされたビデオストリームの一
部としてあら かじめ組み込まれてい れば、すなわちビデオスト リームがこのベクトル 情報をサポー
トしているエンコーダで作成されていれば、
DVD
Studio
Pro」はこの情報をそのまま渡します。
事実上、テレビ で見るムービーのす べてはパンスキャン処 理されています。しかし、パ ンスキャン
ベクトルは DVD でリリースされているムービーにはまれにしか使われていません。その代わり、ムー
ビーの 1つのバージョンは 4:3 でパンスキャンされたソースを使って作成されています。それは 16:9
モニタで 16:9 ビデオとして再生されることを意図したものではありません。ディスクのもう片面に
本物の 16:9 版が入っていることがよくあります。これは 4:3 モニタでレターボックス版ビデオとし
て再生されるように設定されています。
重要:ビデオが 実際にパンスキャンをサ ポートしていないとき はパンスキャンを使用 しないでくだ
さい。この場合パンスキャンを使用するとフレームの中央部分だけが表示されます。
MPEG エンコーディングと 16:9 ビデオ
ソースビデオをエンコードする前に、それが 4:3 16:9 かを正確に判定することが重要です。この
時点で行う ことは、それを判定するこ とだけであり、再生時にど のように扱われるかを 定義してい
るのではありません。内蔵 MPEG エンコーダを使用する場合は、
DVD
Studio
Pro環境設定の「エ
ンコーディング」パネルで、ビデオのアスペクト比を選択することができます。
トラックに 16:9 素材を使う
DVD
Studio
Pro」の 1つのプロジェクトの中でトラックごとにアスペクト比の設定ができます。
の設定によって、タイトルを再生するときにどのようにビデオを表示するかが DVD プレーヤーに伝
達されます。
16:9 のトラックでは、
4:3 モニタ上でトラックをどのように再生するかを指定します。選択肢は、
ンスキャン、レターボックス、またはパンスキャンとレターボックス(視聴者側で選択可能)です。
先に説明し たように、パンスキャンは まれにしか使用されま せん。エンコードされたビ デオにパン
スキャンベクトル情報が含まれていない場合は、絶対にパンスキャンを選択しないでください。
2 素材を準備する 53
1つのトラックの中で 16:9 4:3 素材を混在させる
1つのトラックのアスペ クト比の設定はトラック全体 に適用されることを念頭に置 いていてくださ
い。
1つのトラックの中で 16:9 素材と 4:3 素材を混在させると、それを再生したときに問題が発生
します。たとえば、アスペクト比を 16:9 レターボックスに設定すると、
4:3 ビデオもレターボック
スになり、垂直方向に圧縮されたように見えることになります。
安全のため、
16:9 4:3 素材を同じトラックに混在させないでください。それぞれ別のトラックに
作成してください。
DVD
Studio
Proの「接続」タブを使用してトラックの再生順序を制御するこ
とができます。
プレーヤーの中にはごまかしているものがある !
残念ながら、すべてのプレーヤーが 16:9 ビデオを正確に処理しているわけではありません。トラッ
クごとのア スペクト比の設定はト ラックのビデオタイト ルセット・ファイル(
vts_01_1.vob など)
に格納されます。多くの DVD プレーヤーはその設定内容を読み取って正確に処理しますが、
DVD
レーヤーの中 にはこの設定を無視し て、代わりにビデオ自体の アスペクト比の設定を 見に行くもの
もあります。多くは正常に動作しますが、別の DVD プレーヤーでタイトルを再生すると再生結果が
一貫しない場 合があります。特にエンコ ーディングやオーサリ ング中に注意を払わな いとそのよう
な結果になります。
16:9 ビデオトラックのボタン
ビデオトラッ クの上にボタンを配置 するには、メニューオーバ ーレイをトラックの字 幕ストリーム
に追加しま す。これらのオーバーレイ はビデオと同じ方法で は処理されません。そこで 表示モード
16:9 レターボックス、
4:3 レターボックス、
4:3 パンスキャン)ごとに別々のオーバーレイを作成し
なければなりません。その後、
DVD プレーヤーの設定に基づいて表示するために、正しい字幕スト
リームを選択するスクリプトを作成する必要があります。
字幕ストリームを使用してビデオトラック上にボタンを配置する方法の詳細については 442 ページ
の「アスペクト比が異なるとどうなるか?」を、またスクリプトの作成についての詳細は 467 ペー
ジの第
14 章「スクリプトを作成する」を参照してください。
メニューで 16:9 素材を使う
通常、
16:9 トラックには 16:9 メニューを使用したいと考えます。ビデオ での問題点の多くは、メ
ニューにも同様に当てはまります。特に、
16:9 メニューが 4:3 モニタでどう表示されるかというこ
とです。
16:9 メニューの場合は、
4:3 モニタでどのように再生するかを指定し ます。選択肢は、パンスキャ
ン、レターボッ クス、またはパンスキ ャンとレターボッ クス(視聴者側で選択可 能)です。すでに
説明したよ うに、パンスキャンはほと んど使われません。エンコ ードしたビデオにパン スキャンベ
クトル情報が含まれていない限り、パンスキャンは決して選択しないでください。
16:9 メニューを作成するときに使用するイメージサイズの設定の詳細については、
84 ページの「
ラフィックスとビデオのピクセルの違いを理解する」を参照してください。
54 2 素材を準備する
映画のアスペクト比に関する注意事項
16:9 はかなり横長のアスペクト比ですが、一般的な ハリウッド映画のフレーム全体を収めるには十
分な幅ではありません。現在映画には 2つのアスペクト比が広く用いられています。
1つはノーマル
1.85:1、もう 1つはパナビジョンで 2.35:1 です(ちなみに 16:9 1.78:1 になります)。ノーマル
のタイトル(
1.85:1 アスペ クト比を用いたもの)では、タイトルを DVD に 変換するときのレター
ボックス化や パンスキャンのトリミ ングは少しですみます が、パナビジョンのタイト ルではかなり
のトリミングが必要です。この処理はビデオが MPEG エンコードされる前に完了していなければな
りません。
DVD 規格では 4:3 16:9 のアスペクト比のみがサポートされています。
16:9 モニタでパナビジョンムービーを再生すると レターボックスが見えることがありますが、これ
は正常な動作です。
MPEG ビデオについて
MPEG
Moving Picture Experts Group)は一群のビデオやオーディオの圧縮 フォーマットのこと
で、これによって DVD で高品質なタイトルが作成可能になります。
MPEG には、多様なタイプおよ
び設定があります。採用する DVD 規格
SD または HDに対応しているものを選ぶように注意して
ください。
DVD
Studio
Pro」では、他社製のさまざまな製品で作成した MPEG 素材を読み込めま
す。次の節では、
MPEG の概要を説明した上で、
DVD
Studio
Pro」および内蔵 MPEG エンコーダ
に関連する詳細情報も示します。
ビデオ素材を DVD 用にエンコードする
DVD 規格では、ビデオムービーは DVD 対応の MPEG フォーマットでなければならないと規定され
ています。ビデオを MPEG フォーマットに変換する方法はたくさんあります。
DVD
Studio
Pro」には MPEG エンコーダが付属しており、これ を使えば
QuickTime ムービーを
DVD 準拠の MPEG-2 ファイルにすばやくエンコードすることができます。詳細については、
62 ペー
ジの「内蔵 MPEG エンコーダを使う 」を参照してください。
アナログ素 材については、ビデオを デジタル化するビデオ・キ ャプチャ・カードという ハードウエ
アが必要です。このカードの出 力フォーマットによっては、
MPEG に変 換するためのトランスコー
ダが必要になる場合もあります。
2.35:1 (パナビジン)
1.85:1 (ノーマルム
1.78:1 16:9
1.33:1 4:3
2 素材を準備する 55
基本 MPEG ファイルと多重化 MPEG ファイル
MPEG ファイルの構造には一般的に 2つのタイプがあります。基本と多重化です。基本ファイルは
ビデオまたはオーディオのいずれか 1つのストリームデータしか含みません。多重化 MPEG ファイ
ルは、システムファイル、トランスポー トファイル、あるいは プログラムファイル ともいい、ビデ
オとオーディオを単一のファイルに結合したものです。
MPEG ファイルを「
DVD
Studio
Pro」に直に読み込む場合は、基本 MPEG ファイルでなければなり
ません。
MPEG ユーティリティを使えば、多重 MPEG ファイルを基本ストリームに変換することが
できます。内蔵 MPEG エンコーダで、
QuickTime ファイルを基本 MPEG ストリームに変換します。
HD プロジェクトを作成するときに読み込むことができる HDV ストリームおよび H.264 ストリーム
は、どちらも多重化 QuickTime ストリームです。
MPEG-1 MPEG-2 から選択する
DVD 規格では MPEG-1 MPEG-2 のいずれかにエンコードされたビデオを使用することができま
す。一般に、
MPEG-1 ではファイルサ イズは小さくなりますが画質は落ちま す(ハーフスクリーン
のイメージをフルスクリーンに拡大するため)。一方、
MPEG-2 ではファイルサイズは大きくなりま
すが画質は良好です。
Â一般に
MPEG-1はファイルサイズが重要なタイトルに使用され、(セットトップ
DVDプレーヤーで
はなく)コンピュータで再生されます。
Â
MPEG-2
DVDメディアの
DVDタイトル用によく使用されます。内蔵
MPEGエンコーダは、ビデオ
MPEG-2 にエンコードします。
DVD
Studio
Pro」では、
DVD 準拠の MPEG-1 および MPEG-2 ビデオ素材を SD プロジェクトのト
ラックで扱うことができます。メニューの背景に使用された MPEG-1 ビデオは、プロジェクトを構
築するときにフル D1 MPEG-2 にレンダリングされます。
重要:
HD プロジェクトでは、
MPEG-1 ビデオは使えません。
SD プロジェクトのビットレートを選択する
ビットレートは、ファイルサイズに直に影響します。そのため、
DVD ディスクに収録できる素材の
時間の長さも影響を受けます。
SD ベースの DVD プレーヤーは、合計 10.08 Mbps
(メガビット /秒)
までのビットレートをサポートしますが、この中にオーディオと字幕も含めなければなりません。
デオの最大ビットレートは 9.8 Mbps です。
参考:
DVD プレーヤーの中には、高ビットレートを継続的に使用するビデオの再生中にトラブルを
起こすものがあります。このようなプレーヤーでは再生中にフレーム落ちを起こす場合があります。
ビデオで使われている最大ビットレートは通常 8 Mbps 前後です。
MPEG-1 の最大ビットレートは
1.856 Mbps ですが、
1.15 Mbps が最も一般的です。
実際のビデオ のコンテンツによって、許 容できる品質を維持し ながらビットレートを どの程度まで
低くできるかが決定されます。動きの少ないビデオは比較的低いビットレートでも十分ですが、(カ
メラのすばやいパンなど)動きの多いビデオはより高いビットレートにした方が良いでしょう。
プロジェクト内のすべてのコンテンツが 1枚の DVD に収まるようにビットレートを選択します。
細については、
40 ページの「コンテンツが収まるかどうか確認する」を参照してください。
56 2 素材を準備する
HD プロジェクトのビットレートを選択する
HD プロジェクトで使うビットレートを選択する方式は SD プロジェクトの場合と似ていますが、
くつかの相違があります。
HD プロジェクトの全体のビットレートは最 30.24 Mbps です。
HD ロジェクトでは SD ビデオ素
材および HD ビデオ素材の両方を利用できますが、ビットレートの最大値はそれぞれ異なります。
ÂHD 素材:
29.4 Mbps
参考:
HD 素材には、
480p 解像度および 576p 解像度が含まれます。
ÂSD 素材:
15.0 Mbps
MPEG エンコーディング法
ビデオをエンコードする方法として一般的なものは次の 3 つです。
CBR
(固定ビットレート、
1パス
とも呼ばれます)
1パス VBR(可変ビットレート)
2パス VBR です。
ÂCBR(1 パス)法:ビットレートを選択すると、それがビデオのコンテンツに関わらずビデオ全
体に使用されま す。この方法の長所は、エンコード したファイルの最終的なサイ ズが予測できる
ということです。ビットレートを調整すれば、ビデオを DVD に確実に収めることができます。
所は動きのある コンテンツの有無に関わらず、同 じビットレートがビデオ全体に 適用されるとい
うことです。動きの あるシーンに対して納得でき る結果を得るには、たとえその 部分がムービー
の一部分であったとしても、十分高いビットレートを選択しなければなりません。
Â1パVBR基本ビットレートと最大ビットレートを選択します。エンコーダはエンコードを
行いながらビデ オの中の動きのある部分を検 出して、適当にビットレートを 調節します。すなわ
ち、動きのある場面にはより高いビットレートを使用し(最大値として選択した値まで)、動きが
あまりない場面ではより低い基本ビットレートを使用します。この方式の欠点は、
2パス VBR
ほどの高画質を得られないことです。
Â2パVBR法
1パス VBR と同じように基本ビットレートと最大ビットレートを選択します。違い
は、エンコーダがエンコードを行う際にビデオを 2回パスすることです。最初のパスでビデオを
検査して動きのある コンテンツを確認します。
2番目のパスでエンコード が実行されます。動き
の多い場面の画質を 1パス VBR 法の場合よりも高めるためにビットレートが調節されます。この
方法の短所は、
1パス VBR 法の 2倍の時間がかかることです。
重要:
VBR 法では、エンコード後のファイルサイズは基本ビットレートの設定によって決まります。
最大ビットレートの設定は、ファイル のサイズには影響しません。また、
VBR 法の効率が最も高く
なるのは、最大ビットレートを基本ビットレートの約 2倍にするか、少なくとも 1 3 Mbps ほど
高くした場合です。
内蔵 MPEG エンコーダでは、 どちらのエンコード法を使用するかを選択することができます。
2 素材を準備する 57
ビデオの解像度を選択する
解像度はフレ ームの中で処理される 画素の数を決定します。画 素数が多ければイメー ジをより細か
いところまでシ ャープにすることができます。こ こで選択した解像度に関わら ず、多くの DVD
レーヤーはフルスクリーンで再 生を行いますので注意してください。以下は「
DVD
Studio
Pro」が
MPEG-1 MPEG-2 ビデオでよく使用する解像度の一覧です。
参考:メニューには、フル D1 解像度の MPEG-2 ビデオを使う必要があります。ほかの解像度の素
材や、
MPEG-1 素材を割り当てると、プロジェクトを構築するときにフル D1 MPEG-2 にトランス
コードされます。
SD プロジェクト
SD プロジェクトでは、 以下の解像度を使用できます:
NTSC
フレームレートに「
i」が付いている場合はインターレ ーススキャン方式を示し、
p」が付いている
場合はプログレッシブスキャン方式を示します。
352x240以外の解像度は、すべて MPEG-2専用です。
PAL
フレームレートに「
i」が付いているものはインターレ ーススキャン方式を示し、
p」が付いている
ものはプログレッシブスキャン方式を示します。
352x288以外の解像度は、すべて
MPEG-2専用です。
解像度 フレームレート アスペクト比 参考
352 × 240 29.97i 4:3 SIF フォーマット。
MPEG-1 または MPEG-2
352 × 480 29.97i 4:3 1/2 D1
704 × 480 29.97i 4:3
16:9 Cropped D1
16:9 はアナモフィック
720 ×
480 29.97i 4:3
16:9 Full D1
16:9 はアナモフィック
解像度 フレームレート アスペクト比 参考
352 × 288 25i 4:3 SIF フォーマット。
MPEG-1 または MPEG-2
352 × 576 25i 4:3 1/2 D1
704 × 576 25i 4:3
16:9 Cropped D1
16:9 はアナモフィック
720 × 576 25i 4:3
16:9 Full D1
16:9 はアナモフィック
58 2 素材を準備する
HD プロジェクト
HD プロジェクトでは、以下の解像度を使用できます:
参考:
MPEG-1 ビデオはサポートされていません。
NTSC
フレームレートに「
i」が付いているものはインターレ ーススキャン方式であることを示し、
p」が
付いているものはプログレッシブスキャン方式であることを示します。
PAL
フレームレートに「
i」が付いているものはインターレ ーススキャン方式を示し、
p」が付いている
ものはプログレッシブスキャン方式を示します。
画像のフレームレート
DVD
Studio
Pro」の NTSC プロジェクトでは、
NTSC フレームレート(
29.97fps)および NTSC
デオ解像度を使用する 23.976 fps の素材がサポートされます。
PAL プロジェクトでは、
PAL フレー
ムレート(
25 fps)および PAL ビデオ解像度を使用する 23.976 fps の素材がサポートされます。プ
ロジェクトのビデオ規格は 、「ディスク」インスペクタの「一般」タブ、または「
DVD
Studio
Pro
の「環境設定」にある「プロジェクト」パネルで設定できます。
解像度 フレームレート アスペクト比 参考
352 × 240 29.97i 4:3 SIF フォーマット
352 × 480 29.97i 4:3 1/2 D1
704 × 480 29.97i 4:3
16:9 Cropped D1
16:9 はアナモフィック
720 ×
480 29.97i 4:3
16:9 Full D1
16:9 はアナモフィック
720 ×
480 59.94p 16:9 HD のみ、
480p ともいう。アナモフィック
128 0 × 720 59.94p 16:9 HD のみ、
720p ともいう
1440 × 1080 29.97i 16:9 HD のみ、
16:9 はアナモフィック
1920 × 1080 29.97i 16:9 HD のみ、
1080i ともいう
解像度 フレームレート アスペクト比 参考
352 × 288 25i 4:3 SIF フォーマット
352 × 576 25i 4:3 1/2 D1
704 × 576 25i 4:3
16:9 Cropped D1
16:9 はアナモフィック
720 × 576 25i 4:3
16:9 Full D1
16:9 はアナモフィック
720 × 576 50p 16:9 HD のみ、
576p ともいう。アナモフィック
128 0 × 720 50p 16:9 HD のみ、
720p ともいう
1440 × 1080 25i 16:9 HD のみ、
16:9 はアナモフィック
1920 × 1080 25i 16:9 HD のみ、
1080i ともいう
警告:
NTSC PAL MPEG 素材を 1つのプロジェクトの中で混在させることはできません。
2 素材を準備する 59
GOP 設定を使って作業する
MPEG エンコーディングの主な機能は、フレームの中だけでなくフレームのグループの中でも冗長な
部分を探し出すことです。通り過ぎていく車を除けば、動きのない場面にはビデオ全体を通して冗長
部分がたくさんあります。この場合、完成された 1のフレームがビデオの大部分を占めていてもか
まいません。以降のフレームでは変化した部分のみを足せばよいのです。それぞれの MPEG ストリー
ムには、ビデオを定義する 3種類のフレームが含まれています。グループ・オブ・ピクチャ
GOP
の設定では、
3種類のフレームのパターンを定義します。
Iフレーム
Intra frames
Bフレーム(
Bi-
directional frames
Pフレーム(
Predicted frames)です。
Â
Iレームはリファレンスフレームまたはキーフレームとも呼ばれ、現在のフレームの完全なイメー
ジが入っています。その前後のフレームへの参照はありません。
Iフレームは単体で機能する唯一
MPEG フレームで、
GOP のほかのフレームの情報を必要としません。すべての GOP Iフレー
ムが 1つありますが、
GOP の先頭のフレームとは限りません。
Iフレームは最も効率の悪い MPEG
フレームで、多くのディスク容量を必要とします。トラックのマーカは Iフレームのところにのみ
置くことができます。
ÂP フレーム直前の Iフレームまたは Pフレームを基に「予測された」画像からエンコードされます。
Pフレームは、隣接し Bフレームと Pフレームから参照されるので、リファレンスフレームとも
呼ばれています。
Pフレームは通常 Iフレームより少ないディスク容量で済みます。
ÂB フレームはその前後の
Iフレームと
Pフレームの差分を基にエンコードされます。
Bフレームは最
も効率の良い MPEG フレームで、最も少ないディスク容量で済みます。
GOP の最初に Bフレーム
を置いてもかまいませんが、
Bフレームを最後にすることはできません。
ビデオを MPEG にエンコードする目的は、品質を保ちながらビデオのファイルサイズをできる限り
小さくすることです。
Bフレームと Pフレームがあるために、
MPEG でビデオをこれほど小さく圧
縮できるのです。この 2つのフレームにはイメージの変更部分の情 報しか入っていないため、
I
レームに比べずっと少ないディスク容量で済みます。
GOP には 3つの設定項目があります。その 3つとは、
GOP パターン、
GOP 長さ、および GOP
「オープン」か「クローズド」かの選択です。
:09
:06 :07 :08 :10 :11 :12 :13 :14 :15 :16 :17 :18:04 :05
クローズド
GOP
IBBP
15
フレーム)
PBBPB PB PBPIB BBB
60 2 素材を準備する
GOP パターン
GOP パターンは 1つの GOP の中の Pフレームと Bフレームの比率を決定します。
DVD で最もよく
使われるパターンは IBP IBBP です。
1つのパターンの中に 3種類すべてのフレームが入っていな
くてはならないということではありません。特別な状況では、
IP パターンも使用されます。
IBP IBBP GOP パターンは、
GOP 長が長くなるほど、最も効率の良いエンコードが可能です。
短い GOP 長の比較的小さい GOP パターンは動きのすばやいビデオに有効です。
エンコーダの中には、ストリームの GOP 全体に散発的に Iフレームを強制的に追加できるものもあ
ります。この Iフレームは、唐突なビデオの変化を観察しながら手動で配置することも、エンコーダ
が自動的に場面の変 化を検出して配置することもできま す。また、
Final
Cut
Pro」を使って、
I
レームを追加 するフレームを識別す るマーカーを配置すれ ば、それらをチャプタマー カーとして利
用できるほ か、動きの多い場面を手動 で識別する場合にも利 用することができます。詳 細について
は、
70 ページの「ビデオにマーカーを追加する」を参照してください。
内蔵 MPEG エンコーダでは、
IBBP GOP パターンが利用されます。
GOP
GOP 長が長くなるほど、
Iフレームの数を減らす ことによるエンコードの効率は上がります。しか
し、すばやいフェードやすばやいカメラパンなどの短時間のエフェクトではあまりお勧めしません。
SD ベース DVD
SD プロジェクトでは、
GOP 長の最大値は NTSC の場合に 18 フレーム、
PAL の場合に 15 フレーム
です。
GOP 長の最小値は GOP パターンによって異なります。たとえば、
IP パターンは 2フレーム
でも可能です。
内蔵 MPEG エンコーダが使用する GOP 長は、
NTSC SD 素材の場合に 15 フレーム、
PAL SD
材の場合は 12 フレームです。
HD ベース DVD
HD プロジェクトでは、インターレーススキャンのビデオ素材およびプログレッシブスキャンのビデ
オ素材の両方を使用できるので、それぞれの GOP 長の最大値が異なります。
ÂNTSC インターレーススキャンの素材:
GOP 当たり 18 フレーム
ÂNTSC プログレッシブスキャンの素材:
GOP 当たり 36 フレーム
ÂPAL インターレーススキャンの素材:
GOP 当たり 15 フレーム
ÂPAL プログレッシブスキャンの素材:
GOP 当たり 30 フレーム
参考:
24p 素材の GOP 構造は、エンコーディングのレートではなく表示レートに基づいて決まりま
す。
NTSC プロジェクトで再生されるようにエンコードされた 24p 素材の表示レートは、インター
レーススキャンならば 29.27 フレーム(
GOP 当たり最高 18 フレーム)、プログレッシブスキャンな
らば 59.94 フレーム(
GOP 当たり最高 36 フレーム)になります。
内蔵 MPEG エンコーダが使用する GOP 長は、
NTSC の場合に 15 フレーム、
PAL の場合は 12 フレー
ムです。
2 素材を準備する 61
オープン GOP とクローズド GOP
オープン GOP では、ある GOP Bフレームから、隣接した GOP Iフレームまたは Pフレームを
参照することができます。オープン GOP はより効率的ですが、マルチアングルまたはミックスアン
グルのタイトルでは使用できません。クローズド GOP では、すべての参照はそれ自身の中にあり、
ほかの GOP からは独立しています。
DVD
Studio
Pro」は、シングルアングルのタイトルではいず
れのタイプの GOP でも動作しますが、マルチアングルやミックスアングルのタイトルではクローズ
GOP でなければなりません。
ここで重要なのが、オープン GOP とクローズド GOP のいずれを使用するかによって、同じパター
ンでも結果が異なることがあるということです。たとえば、内蔵 MPEG エンコーダではクローズド
GOP が使用され、
IBBP Iフレームで始まります。オープン GOP を使うほかのエンコーダでは B
フレームで始めます。この場合、
Bフレームで始めるとほんの少し効率的です。
Iフレームで始めた
場合、最後に Pフレームを別に追加しなければなりません(
GOP Bフレームで終わることはでき
ません)
一般的な品質の問題
MPEG エンコーディングの品質はタイトルの品質を決定します。可能な限り最良の MPEG エンコー
ディング環 境にしようと努力すれ ば、それだけのものがで きあがります。たとえば、で きる限り最
良の品質のソース素材を使って始めてみましょう。最適なのは非圧縮デジタルソースで、これに DV
ソース、さらに アナログ・コンポーネン ト・ソースと続きます。そ のほかのアナログフ ォーマット
のうち、コンポジットには Sビデオ(
Y/C)が最もお勧めです。
ノイズの多いビデオ
MPEG の 圧縮能力の大部分は、連続するフレームの間で変化しないイ メージの領域を探す能力に依
存していますので、「ノイズの多い」ビデオは MPEG エンコーディングの効率を落とす可能性があり
ます。実際のビデオが 2つのフレームの間で同一である可能性はあっても、
2つのフレームの間にノ
イズという アーティファクトがあ れば、それらはビデオの変 化として検出され、エンコ ードに必要
なビット数 が増加します。ノイズが 多いとエンコードの質 は低下します。それは、エン コーディン
グ用のリソースが忠実にノイズを再生するためです。
アーティファクトをトランスコードする
ビデオが、ある フォーマットから別 のフォーマットへ、たとえ ばアナログからデジ タルに、あるい
DV から MPEG-2 にトランスコードされるたびに、ビデオにアーティファクトが発生します。アー
ティファクト が見えるかどうかは、トラ ンスコード用デバイス とコンテンツの品質に かかっていま
す。トランスコーディングは避けることができませんが、その影響を最小にすることは可能です。
能な限り最高の品質の機器とソフトウエアを使ってください。そして相性のよい、それぞれのフォー
マットをサポートしている製品を選んでください。
62 2 素材を準備する
内蔵 MPEG エンコーダを使う
DVD
Studio
Pro」をインストールすると、組み込まれている MPEG エンコーダもインストールさ
れます。
内蔵 MPEG エンコーダから出力される MPEG-2 ストリームはクローズド GOP パターンで、
GOP
イズが固定です(
NTSC の場合は 15 フレーム、
PAL の場合は 12 フレーム)書き出された MPEG
デオスト リームはマルチ アングルトラ ックに使用可能 です。このときのフ ァイルタイプ は“
.m2v
です。
エンコードするファイルのオーディオがビデオと一緒に多重化されていた場合、オーディオは PCM
オーディオ ファイルにエンコード されます。このファイル には、ビデオファイルと 同じ名前と、拡
張子“
.aiff”が付けられます。オーデ ィオフォーマットの詳 細については、
77 ペー ジの「オーディ
オソースを準備する」を参照してください。
内蔵 MPEG エンコーダを設定する
DVD
Studio
Pro」環境設定には、
DVD
Studio
Pro」で内蔵 MPEG エンコーダを利用するための
設定項目があります。
内蔵 MPEG エンコーダを設定するには:
1
DVD
Studio
Pro」>「環境設定」と選択します。
2「エンコーディング」をクリックして「エンコーディング」パネルを開きます。
3「エンコーディング」パネルの項目を設定します。このパネルのオプションの詳細については、次の
節を参照してください。
4「適用」をクリックして設定を有効にします。次に「
OKをクリックして環境設定ウインドウを閉じ
ます。
内蔵 MPEG エンコーダを使用してトランスコードする
読み込んだ
QuickTime素材のビデオ規格がプロジェクトの現在の設定と異なる場合は、内蔵 MPEG
エンコーダによって、エンコード時にプロジェクトのビデオ規格にトランスコードされます。たと
えば PAL のプロジェクトで作業しているときに誤って NTSC QuickTime ファイルを読み込んだ
場合、その NTSC ファイルは PAL 素材としてエンコードされ、 プロジェクトに読み込まれます。
ただし、内蔵 MPEG エンコーダの主な用途はビデオ規格のトランスコードではないので、得られ
た結果がプロジェク トでの使用に適さな いこともあります。
Compressor」や、さまざまな他社
製品ならば、良好なトランスコード結果が得られます。また、ビデオ規格の変換を専門にしている
サービス業者もあります。
2 素材を準備する 63
エンコーディング環境設定
DVD
Studio
Pro」環境設定の「エンコーディング」パネルには、
MPEG-2 SD」および「
MPEG-2
HD」の 2つのタブがあります。各タブの設定項目は、
MPEG-2 HD」タブでより高いビットレート
の設定ができる点を除いて同じです。
MPEG-2 SDタブでの設定は、
SD ビデオ解像度の QuickTime ビデオ素材に適用されます。
MPEG-
2 HD」タブの設定は、
HD ビデオ解像度の QuickTime ビデオ素材に適用されます。(ただし、すで
に適切なエンコードが施されている、
H.264 および HDV QuickTime 素材は例外です。
MPEG-2 SD」および「
MPEG-2 HD」タブの設定項目
Âアスペクト比:エン コードするビデオのアスペク ト比を選択します。以下に示す 固有の問題を検
討してください:
ÂHD ビデオ素材の場合は、
16:9 のアスペクト比のみがサポートされます。
ÂSD ビデオ素材の場合は、
16:9 を選択してもビデオは 16:9 のアスペクト比に変換されません。
ンコードするファイルは、すでに 16:9 のアナモフィックフォーマットになっている必要があり
ます。詳細については、
51 ページの「
16:9 素材とはいったい何か?」を参照してください。
Â開始エンコードされた MPEG ストリームの開始タイムコードを設定します。これは元のビデオの
タイムコードに合わせて頻繁に設定され、チャプタリストやマーカー位置ファイル字幕ファイル
などすべてのタイムコードベースのリストとエンコードされたビデオが一致するようにします。
Âドロップフレーム
NTSC フレームレートの素材ではドロップフレームによるタイムコードを使う
ように設定する場合に、このチェックボックスを選択します。
64 2 素材を準備する
Âフィールド順:エ ンコードしているビデオと一 致するフィールド順(トップま たはボトム)を選
択します。これはほかの製品では優先フィールドの設定とも呼ばれています。それぞれのインター
レース NTSC および PAL ビデオのフレームは 2 つのフィールドで構成されており、各フィール
ドにほかのすべてのビデオラインが含まれます。また、トップフィールドは ィールド 2、アッ
パーフィールドまたは奇数フィールドとも呼ばれています。ボトムフィールドはフィールド 1、
ワーフィールドまたは偶数フィールドとも呼ばれています。
フィールド順が 正しく設定されていないと、再生 したときにビデオの中の動きが すべてギザギザ
に見えてしまいます。プロが取ったソースや DV のソースの多くはフィールド 1優先で、ボトム
の設定を使うはずです。ソースビデオのフィールド順が不明なときは「自動」を選択し、エンコー
ダにフィールド順を決定させます。
参考:「フィールド順」の設定は、プログレッシブスキャンのビデオには適用されません。
Âエンコードモード
3つのエンコードモードから選択できます。
3つのモードにはそれぞれ長所と
短所があります。
Â1 パス:このオプションを選択すると、固定ビットレート
CBR)の 1パスエンコード法が採用
されます。
Â1 パス VBR:このオプションを選択すると、
1パス可変ビットレート
VBRエンコード法が採
用されます。
Â2 パス VBR:このオプションを選択すると、
2パス VBR エンコード法(最初のパスでビデオの
モーションプロファイルを作成し、次のパスでエンコードを実行する)を採用します。
エンコード法についての詳細は、
56 ページの
MPEG エンコーディング法を参照してください。
参考:内蔵 MPEG エンコーダの 1パスモードでは、実際にはビットレートが少し変わります。
Âビットレート
1パスエンコード法のビットレート、
1パス VBR 2パス VBR エンコード法の基本
ビットレートを設定します。
VBR エンコード方式のいずれかを使用する場合は、「最大ビットレー
ト」の設定値の 85% を超える値を「ビットレート」に指定することができません。詳細について
は、
55 ページの「
SD プロジェクトのビットレートを選択する」を参照してください。
Â最大ビットレート
1パス
VBR または
2パス
VBR エンコードで使用される最大ビットレートを設定
します。「最大ビットレート」には、「ビットレート」の設定値または 5 Mbps(どちらか高い方)
よりも低い値は設定できません。
VBR 方式の効率が最も高くなるのは、ビットレートの最大値が
基本ビットレートの約 2倍か、少なくとも 1 Mbps 3 Mbps 高くなる場合なので、「最大ビット
レート」には「ビットレート」の設定値よりも高い値のみを設定できるようになっています。
参考「最大ビットレート」設定はエンコードファイルのサイズには影響を与えません。「最大ビッ
トレート」で設定されるのは、エンコード中に使用される上限のみです。
2 素材を準備する 65
Â動き予測:「動き予測」設定を選択します。これはエンコードの品質とスピードのバランスを調整
します。この設定で、 ビデオのフレーム間の動きを 判定するために費やす時間を 制御することが
できます。
Â中:最も速い「動き予測」設定 です。かなりの量の動きがフレーム間で ある場合でも、フレー
ム内でのフィールド間 の動きが最小限であれば、このモードは非 常に有効です。たとえば、フ
レームレートの変換や そのほかのエフェクト処理を行った映像には、フ ィールドの間に動きが
ほとんどないという傾向があります。一般に 1パスのエンコーディングモードでは「中」を使
います。
Â高:汎用の便利な「動き予測」設定です。「高」モードは複雑なインターレースモーションでも
良好な 結果を得るこ とができます。「高」は ほとんどす べてのタイプ のインターレ ース・ビデ
オ・ソースに有効で、ハンディビデオカメラの揺れた映像でも問題ありません。一般に 1パス
VBR 2パス VBR では「高」を使ってください。
Â最高:最高品質の「動き予 測」設定で、インターレースソースに対して要 求の高い複雑な動き
の場合に使用します。「高」モードよりも処理は遅くなります。一般に「最高」モードは、
1
VBR 2パス VBR を使用する際に品質を最高にするために使用します。
Â出荷時の設定に戻す:このボタンをクリックする と、現在のタブの各設定項目が デフォルトに戻
されます。
タブの外にある設定項目
Â方法:素材をエンコードするときに選択します。
Âバックグラウンドエンコーディングエンコーディングは素材を読み込むと同時に開始します。
エンコーディングはバ ックグラウンドで行われるため、プロジェクトの 作業を続行することが
可能です。「素材」タブの「ステータス」欄に進捗バーが表示されます。エンコーディングの処
理が完了すると、「ステータス」欄に「完了」と表示されます。詳細については、
188 ページの
素材タブ内のデフォルトの列」を参照してください。
Â構築中にエンコード:プロジェ クトが完成して「
VIDEO_TS」または「
HVDVD_TS」フォルダ
にファイルが構築されるまで、エンコーディングは開始されません。
参考「バックグラウンドエンコーディング」を選択しておく利点は、素材のエンコードが済むと、
トラックを再 生するときの「シミュレータ」お よび「ビューア」に、エンコードさ れたバージョ
ンの素材が表示されることです。これにより、
QuickTime バージョンのビデオではなく、
DVD
表示さ れるとお りのビデ オを見る ことがで きます。詳細 について は、
66 ペー ジの「
QuickTime
バージョンと MPEG エンコードされたバージョン 」を参照してください。
66 2 素材を準備する
内蔵 MPEG エンコーダを使う
「エンコーディング」環境設定の「方法」の設定により、ビデオ素材をプロジェクトに追加すると同
時にエンコー ドを開始するか、プロジェ クトの構築を開始する 時点までエンコードし ないでおくか
を指定することができます。
QuickTime ビデオ素材を「
DVD
Studio
Proに読み込むと、現在の「エンコーディング」環境設定
の設定がビデオ素材に割り当てられます。
QuickTime ビデオ素材を読み込んだ後で「エンコーディ
ング」環境設定 の設定を変更すると、変更 内容はそれ以降に読み 込む新しい素材にのみ 適用されま
す。既存の素材には適用されません。
QuickTime バージョンと MPEG エンコードされたバージョン
QuickTime 素材を読み込 んでプロジェク トのエレメン トに割り当てる ときには、「ビューア」や
「 シミュレータ」に表示される素材が、元の QuickTime バージョンなのか、それとも MPEG エン
コードされたバージョンなのかを知っておくことが重要です。
MPEG エンコードされたバージョン
を表示する場合は、
DVD で再生されるとおりのビデオを確認できる利点があります。
MPEG エン
コードされたバージョンを表示することの欠点は、その前にビデオをエンコードしなければならな
いことです。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「エンコーディング」パネルにある「方法」の設定で、エンコード
されたバージョンの 素材がプロジェク トのオーサリング中 に利用可能になる かどうかを指定する
ことができます。「バックグラウンドエンコーディング」を選択すると、素材のエンコードが済ん
だ時点で、エンコー ドされたバージョ ンを確認できま す。「構築時にエンコ ード」を選択すると、
プロジェクトを構築するときまでエンコードされたバージョンを確認できません。
DVD
Studio
Pro」では、以下のガイドラインに従って、元の QuickTime バージョンの素材を表
示するか、
MPEG エンコードされたバージョンを表示するかが決定されます:
Â「 ビューア」の「素材」タブで素材を表示する場合は、エンコードされたバージョンが利用可能
かどうかとは無関係に、
QuickTime バージョンが表示されます。
Âトラックエディタで素 材を表示する場合は、エン コードされたバージョ ンがあれば表示されま
す。これは、「シミュレータ」でトラックを表示する場合にも該当します。
Âメニューエディタで素 材を表示する場合は、エン コードされたバージョ ンが利用可能かどうか
とは無関係に、
QuickTime バージョンが表示されます。これは、「シミュレータ」でメニューを
表示する場合にも該当します。
2 素材を準備する 67
エンコーディング設定を検証する/変更する
プロジェクトに 4:3 16:9 の素材が混在しているか、またはある素材だけほかと違うエンコードを
したい場合 は、必ず素材を読み込む 前に「エンコーディング 」環境設定を設定して ください。すで
に読み込んだ素材のエンコーディング設定を確認して変更できます。
素材を読み込んだ後でエンコーディング設定を変更するには、以下のいずれかの操作を行います
m素材を選択し、「ファイル」>「エンコーダ設定」と選択します。
m「素材」タブの素材を Control キーを押しながらクリックします。次にショートカットメニューから
「エンコーダ設定」を選択します。
m「素材」タブの素材を選択します。次にコマンド+ E キーを押します。
「エンコーダ設定」ダイアログが表示されます。このダイアログには「エンコーディング」環境設定
と同じ設定項目があり、
HD プロジェクトの場合は「解像度」の設定項目が追加されています。「バッ
クグラウン ドエンコーディング」が選 択されている場合に、この ダイアログの中で何か を変更する
と、次の 2つの処理のいずれかが起こります。
Âビットレートの設定を変更すると、現在のファイ ルが完了しているか途中か にかかわらず、その
ファイルはその ままにして、エンコーダは新しい ファイルのエンコードを開 始します。これによ
2つのビットレートの品質を比較することができます。途中まで終わっているファイルのエン
コードを続け るには、ビットレート(および、そ のほかの項目の変更)を以前 の値に戻せば、エ
ンコーダがエンコードを続行します。
参考:エンコードさ れたファイルがプロジェクト バンドルに書き込まれてい る途中の場合、ビッ
トレートの設定 を変更したかどうかに関係なく、 書き込まれている最中のファイ ルは削除されま
す。
Âビットレートの設定を変更しない場合は、ファイ ルが完了しているか途中かにか かわらずオリジ
ナルの素材は削除され、新しくエンコードされたファイルが作成されます。たとえば、
1パス VBR
2パス VBR のエンコーディングの差異を見て 2つのエンコーディング処理でできたファイルを
取っておきたい場合、完了した 1パス VBR のエンコードされたファイルを、
2パス VBR の設定で
再度エンコーディングを始める前に、名前を変更するか移動させるかしなければなりません。
方法として「構 築時にエンコード」を選 択していたら、これらの 変更はプロジェクトを 構築すると
同時に適用されます。
HD プロジェクトのエンコード設定
HD プロジェクトでは、より多様なビデオ解像度の素材を利用できるので、素材の解像度を示す「解
像度」ポップアップメニューが「エンコーダ設定」ダイアログに表示されます。また、「解像度」ポッ
プアップメニューから設定値を選択することで、素材のビデオ解像度を変更することもできます。
参考:
HD プロジェクトに含まれる SD 解像度の素材(
720x480i および 720x576i)では、最高 15
Mbps までのビットレートを指定できます。「エンコーダ設定」ダイアログの「ビットレート」の設
定値は、
SD 解像度が選択されていると 15 Mbps 以下までが表示されます。
68 2 素材を準備する
重要:素材を本 来の解像度以外にエン コードすると、許容できな いアーティファクトが ビデオに視
認される結果になることがあります。
エンコードされたファイルの命名規則
QuickTime ビデオ素材を「
DVD
Studio
Pro」に読み込むと、内蔵 MPEG エンコーダによってエン
コードされたファイルが次のように命名されます:
Â前半は完全にオリジナルのファイル名と拡張子です。
Â後半は
3つの部分に分かれていて、ビデオの規格
NTSCまたは PALエンコーディングビットレー
ト(
4桁の数字)、拡張子“
.m2v”となります。
たとえば、
Main Program.mov”という名前の素材を読み込むと、
NTSC 規格でビットレートが
5.5 Mbps であれば、
MPEG にエンコードされたファイルの名前は“
Main Program.mov_NTSC_
5500.m2v”となります。
内蔵 AIFF エンコーダで作成されたオーディオファイルには、元のファイル名と、
.aiffという拡張
子が付けられます。
マルチアングルトラックのビデオをエンコードする
DVD
Studio
Pro」は、マル チアング ルビデ オとミッ クスア ングルビ デオを サポート してい ます。
マルチアング ルビデオでは、
1つのトラ ックが最大 8つの代替 ビデオストリームを持つ ことができ
ます。ビデオ ストリームの長さはメイ ンストリームの全長(
1ト ラック当たり 9ビデオ ストリーム
の合計)で十 分足ります。ミックスア ングルビデオでは、代替 ストリームはメインスト リームの全
長では足りま せん。そのため、ディス ク容量を節約するために 必要なところだけに代替 ストリーム
を入れること ができます。いずれの場 合も、視聴者はリモコン のアングルボタンを使っ てアングル
を切り替える ことができます。
MPEG エンコーダが違えば出力される GOP 構造も少し異なるため、すべてのストリームに同じエン
コーダを使用してください。
参考
DVD を再生しているときにアングルを切り替えても、ビデオの再生以外に影響はありません。
オーディオは現在選択されているストリームに残っています。
ミックスアングルトラックに関するほかの注意事項
ミックスアングルトラックには、興味深い再生シナリオの可能性があります。下の図は、
2つのセク
ションに 3つの代替アングルを持つトラックがアングル 3を再生している様子を表しています。
アングル
1
2
3
4
ストリーム
3
を再生中のミックス・アングル・トラック
2 素材を準備する 69
ミックスアングルトラックを作成するときは、ほかにも注意事項がいくつかあります。
Âトラックの中では、マーカーを使用して、アングルを追加するセクションを複数定義できますが、
それぞれのセク ションのストリームの数は同 じである必要があります。たと えば、トラックの前
半のセクションで 2つの代替ストリームを使用し、 後半のセクションで 3つの代替ストリームを
使用することはできません。この場合、両方のセクションに 2つまたは 3つのストリームを設定
する必要があります。
Â代替アングルを持つ各セクションの長さは異なってもかまいませんが、
1つのセクション内ではす
べてのストリー ムが同じ長さである必要があ ります。たとえば、トラック前半で ミックスアング
ルセクションを 10 秒にし、次のミックスアングルセクションを 20 秒にすることができます。最
初のミックスアングルセクションの代替ストリームはすべて 10 秒にし、
2番目のミックスアング
ルセクションの代替ストリームはすべて 20 秒間にする必要があります。
Â
V2 V9 ストリームでは、静止画は使用できません。
V1 ストリームでは、ミックスアングル領域
V2 V9 ストリームではビデオが存在します) 以外の場所で静止画を使用できます。
マルチアングルビデオとミックスアングルビデオのストリームの要件
内蔵 MPEG エンコーダは、マルチアングルおよびミックスアングルで使用するときの要件を満たし
たストリームを生成します:
Âマルチアングル トラックでは、すべてのストリー ムは同じ長さでなければな りません。ミックス
アングルトラッ クでは、それぞれのミックスアン グルセクションのすべての代替 ストリームは同
じ長さでなければなりません。
Âすべてのストリームは同じ解像度とフレームレートでなければなりません。
Â
GOP(グループ・オブ・ピクチャ)の 長さとパターンはすべてのストリ ーム(アングル)で同じ
でなければなりません。内蔵 MPEG エンコーダを使わない場合は、シーン検出をオフにできるエ
ンコーダを使ってください。
Âすべての GOP はクローズドでなければなりません。オープン GOP を使用すると、ストリームを切
り替えられない可能性があります。
Final
Cut
Pro Compressor を使う
Final
Cut
Pro」と「
Final
Cut
Express」を使用すると、チャプタマーカーや圧縮マーカーをビデオ
クリップに手 動で追加できるだけで なく、圧縮マーカーがそれ ぞれの編集ポイントに 自動的に追加
されます。
手動で追加されたチャプタマーカーおよび圧縮マーカー名前付きマーカーとも呼ばれます)は、
MPEG エンコーダおよび
Compressorによって処理されます。必ず、ミックスアングルトラッ
クまたはマル チアングルトラックで 使うそれぞれのビデオ クリップに、まったく同じ 配置でチャプ
タや圧縮マーカーを追加するようにしてください。
内蔵 MPEG エンコーダでは、自動圧縮マーカーが無視されます。これは、自動圧縮マーカーによっ
GOP 構造が変わると、クリップをミックスアングルトラックおよびマルチアングルトラックに使
用できなくなるためです。
70 2 素材を準備する
Compressor自動圧縮マー カーを処理するようにも無視するようにも設定できます
Compressor」の MPEG-2 プリセットの「エクストラ」パネルには「チャプタマーカーのみを含む」
というチェッ クボックスがあります。ミ ックスアングルトラッ クまたはマルチアング ルトラックの
中で使用するた めにクリップをエンコードす る場合は、
Compressor」でこのチェ ックボックスを
選択して、自動圧縮マーカーを強制的 に無視させます。圧縮マーカーの詳細については、
71 ページ
の「圧縮マーカーを使って MPEG エンコードを向上させる」を参照してください。
マルチアングルトラックとミックスアングルトラックの最大ビットレート
マルチアングルトラックまたはミックスアングルトラックの最大ビットレートは、ほかのトラックと
は異なります。
DVD 規格ではビデオストリームを多重化する必要があるため、ビデオストリームの数
に応じてビ デオの最大ビットレ ートの値が決められ ます。以下に、マルチアングルト ラックおよび
ミックスアングルトラックに使用できる、ビットレートの合計の最大値を示します(ビデオストリー
ム+すべてのオーディオストリーム+すべての字幕ストリームのビットレート最大値)
SD プロジェクト
Â5 アングル以下:トラックの合計ビットレートが最高 8 Mbps まで
Â6 から 8 アングル: トラックの合計ビットレートが最高 7.5 Mbps まで
Â9 アングル:トラックの合計ビットレートが最高 7 Mbps まで
HD プロジェクト
Â2 から 9 アングル: トラックの合計ビットレートが最高 24 Mbps まで
重要:トラックの合計ビットレートを計算するとき、ビデオストリームのビットレートは 1つを加
算するのみで済みます。ただし、最大のビットレートのストリームを加算する必要があります。
ビデオにマーカーを追加する
DVD
Studio
Pro」のトラック エディタで、ト ラックにマー カーを追加す ることができ ます。この
マー カーは さまざ まな用途 に使用 できま すが、最も よく使 われる のは、チャプ タイン デック スメ
ニューにあるボタンの接続先となる場所をトラックの中に作るときです。
アップルのビデオ編集用アプリケーションである
Final
Cut
Pro」、
Final
Cut
Express」お よび
iMovieでは、ビデオを編集する際にマーカーを追加することができます。さらに
Compressor
でもマーカーを追加することができます。
DVD
Studio
Pro」にとって重要なマーカーは次の 2種類
です。
Âチャプタマーカー:このマー カーは、
DVD
Studio
Pro」で読み込んで トラックエディ タに表示
することができます。
Â圧縮マーカー内蔵 MPEG エンコーダでは、
MPEG エンコードされたファイルにカスタム Iフレー
ムを配置するためにこのマーカーが利用されます。
2 素材を準備する 71
DVD
Studio
Proでは、
Final
Cut
Pro
Final
Cut
Express
iMovie、および
Compressor
を使って追 加されたチャプタマ ーカーを読み込むこ とができます。そのため、 編集、圧縮、または
DVD オーサリングの過程のどの時点でも、マーカーを作成できます。チャプタマーカーの付いたビ
デオを
DVD
Studio
Proに読み込むと、自分が設定したマーカーの位置とマーカーの名前がトラッ
クエディタの中に表示される のがわかります。その後、まるで「
DVD
Studio
Pro」で手動で作成し
たかのように、
DVD Studio Pro」の中でマーカーを編集することができます。
参考:
DVD
Studio
Pro
4」に内蔵 MPEG エンコーダ を使ってエンコードされた MPEG ファイルに
配置されているマーカーには、
DVD
Studio
Pro」のバージョン 1.X の互換性がありません。
チャプタマーカーを入れたいところに正確に配置する
Final
Cut
Pro」や
Final
Cut
Express
iMovieまたは「
Compressor」を使ってマーカーを追
加することには、表示したいフレームにマーカーを正確に配置できるという大きな利点があります。
DVD
Studio
Pro」の中でトラックにマーカーを追加するときは、
GOP の境界にしか配置できませ
ん。つまり、必ずし も希望の場所にぴっ たりと配置できるわけ ではないということ です。ビデオエ
ディタを使ってマーカーを配置するとき、内蔵 MPEG エンコーダは自動的に Iフレームをその位置
に強制し、すべてのマーカーにぴったりと GOP 境界を配置し、完ぺきなマーカー配置を行います。
Compressor」を使ってエンコードする前に
Compressor」で配置されたマーカーも、完璧に配置
されます。
圧縮マーカーを使って MPEG エンコードを向上させる
MPEG エンコードは GOP の中の Iフレーム、
Pフレームおよび Bフレームの配置が基本となってい
ます
59 ページの
GOP 設定を使って作業するを参照)
Iフレームは完全なフレームをエンコー
ドしますが、
Pフレームや Bフレームがエンコードするのは、
Iフレーム間で変化しているビデオの
一部のみです。新しい場面にカットが移るなど、
Pフレームや Bフレームのビデオコンテンツに突
然の変化があると、次の Iフレームが来るまで MPEG エンコーダの出力に大量のアーティファクト
ができる可能性があります。
内蔵 MPEG エンコーダは、圧縮マーカーを使用して、特定のフレームに Iフレームを強制的に押し
込みます。そして周囲の GOP 構造を修正してエンコードを DVD 対応にします。
内蔵 MPEG エンコーダを使用する場合は、ビデオの画面が急に変化するところに圧縮マーカーを追
加すると、より良好な MPEG エンコードが可能になります。
Final
Cut
Pro」と
Final
Cut
Express
では、手動で圧縮マーカーを配置できます。チャプタマーカーと同様に、
Iフレームがその位置に押
し込まれます。異なるところは、圧 縮マーカーがチャプタマーカーとして「
DVD
Studio
Pro」の中
に読み込まれないので、
1トラック当たり 99 マーカーという制限に入らないことです。
参考
Final
Cut
Proは自動的に圧縮マーカーをそれぞれの編集ポイントに追加します。内蔵 MPEG
エン コー ダでビ デオ をエ ンコー ドす る場合、自 動で 追加さ れた 圧縮マ ーカ ーは 処理さ れま せん。
Final
Cut
Pro」の中 で手 動で 追加 した 圧縮 マー カー のみ が処 理さ れま す。これ らの マー カー と
Compressor」の詳細については、
69 ページの「
Final
Cut
Pro Compressor を使う」を参照し
てください。
72 2 素材を準備する
外部のエディタで追加するマーカーについて
外部のビデオ エディタでチャプタと圧 縮マーカーを追加する ときに注意すべき問題が いくつかあり
ます。
Â
DVDトラックには、最大
99個のチャプタマーカーを入れることができます。圧縮マーカーは
MPEG
エンコード処理でのみ使用されます。したがってチャプタマーカーとしてカウントされないため、
99 個のマーカー制限には違反しません。
DVD
Studio
Pro」では 1つのトラックに複数のビデオ
素材を追加できますので、トラックのすべての素材のマーカーの合計が 99 個のマーカー制限に違
反しないように注意する必要があります。
Âエディタでは、マーカーを 1秒未満の近い間隔で置いたり、クリップの開始直後または終了直前 1
秒未満の所に置いたりすることはできません。このことにより、そういった領域の GOP 構造を柔
軟に修正して、追加した Iフレームを収めることが可能になります。
Âビデオ素材を使 ってミックス・アングルまたはマ ルチアングルトラックを作 成するときは、すべ
てのビデオストリームがまったく同じ MPEG 構造でなければなりません。チャプタマーカーや圧
縮マーカーを 1つのストリームに追加するのであれば、ほかのストリームにもまったく同じ場所
に同じマーカーを追加しなければなりません。
Final
Cut
Pro」と「
Final
Cut
Express」でマーカーを追加する/設定する
Final
Cut
Pro」または「
Final
Cut
Express」を使って、クリップやシーケンスにマーカーを追加す
ることができます。
DVD
Studio
Proで使用するためにマーカーを書き出すときは、マーカーを正
しく配置することが重要です。
Â「ブラウザ」でクリップを選択して書き出すと、チャプタマーカーと圧縮マーカーを書き出すこと
ができます。
Â「ブラウザ」「タイムラ イン」でシーケンスを選択し て書き出すと、シーケンスの中 のマーカー
だけが書き出 されます。シーケンスの 中のクリップにあるマー カーはすべて無視されま す。
クリップおよびシーケンスにマーカーを追加する操作の詳細については「Final Cut Proユーザー
ズマニュアルを参照してください。以下の操作説明では、
Final
Cut
Pro」と
Final
Cut
Express」を
使い慣れていることを前提としています。
参考以下の操作説明は、
Final
Cut
Pro 4から
Final
Cut
Pro
5まで、および
Final
Cut
Express
の全バー ジョンを対象にし ています。ご使用の「
Final
Cut
Pro」の バージョンが異な る場合は、手
順も違っていることがあります。
2 素材を準備する 73
Final
Cut
Pro」でマーカーを設定するには:
1マーカーを選択し、「マーカーの編集」ダイアログを開きます。
2マーカーの名前を入力します。
この名前は「
DVD
Studio
Pro」のトラックエディタで表示され、ボ タンのテキストとして使用する
ことができます。
3「チャプタマーカーを追加」と「圧縮マーカーを追加」のいずれかをクリックします。
テキストが「コメント」領域に追加されます。
DVD
Studio
Proにはチャプタマーカーだけが表示されます。それぞれのチャプタマーカーがその
場所に Iフレームを押し込むので、両方の種類のマーカーを追加する必要はありません。
74 2 素材を準備する
マーカーの付いた「
Final
Cut
Pro」または「
Final
Cut
Express」のムービーを書き出すには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Âマーカーの付いたクリップを書き出すには、「ブラウザ」でそのクリップを選択します。
Âマーカーの付いたシーケンスを書き出すには、「ブラウザ」または「タイムライン」でそのシーケ
ンスを選択します。
2「ファイル」>「書き出し」>「
QuickTime ムービー」と選択します。
「保存」ダイアログが表示されます。
3「マーカー」ポップアップメニューから書き出すマーカーの種類を選択します。
圧縮マーカーとチャプタマーカ ーの両方を書き出すときは、
DVD
Studio
Pro マーカー」を選択し
ます。それ以外のときは書き出したい種類(圧縮かチャプタか)を選択します。
4ほかの設定が正しく行われていることを確認して、「保存」をクリックします。
2 素材を準備する 75
iMovie」でマーカーを追加する
iMovie」のムービーには、チャプタマーカーを 36 個まで追加することができます。これらのマー
カーは「
iDVD」または「
DVD
Studio
Pro」のどちらかで使用できます。
参考:以下の説明は、
iMovie
4」と「
iMovie
HD」に基づいています。
iMovie」でチャプタマーカーを追加するには:
1
iMovie」でムービーを編集します。
2
iDVD」ボタンをクリックします。
3スク ラブ再生 用バー または タイムラ インを 使用し て、チャプタ マーカ ーを挿 入したい 位置に 再生
ヘッドを置きます。
参考:ムービーの開始または終了の 1秒未満、またはほかのマーカーから 1秒未満のところに置か
れたマーカーは書き出すことができません。
4
iDVD」パネルで、「チャプタの追加」をクリックします。
マーカーが再生ヘッドに追加され、エントリが
iDVDパネルに追加されます。このエントリには、
マーカーの位置、名前、およびタイムコードが示されます。
5
iDVD」パネルでマーカーの名前を入力します。
デフォルトではマーカーの名前はプロジェクトの名前になっていますこの名前は
DVD
Studio
Proに読み込まれ、マーカーと名前のボタンに使用されます。したがって必ず適切な
名前を入力してください。
6さらにマーカーを追加します(最大 36 個)
7プロジェクトを保存します。
iMovieプロジェクトを保存すると、編集内容およびマーカーを含んだリファレンスムービーが作
成されます。このリファレンスムービーを(プロジェクトと同じ名前です)
DVD
Studio
Pro」に
読み込んでくださいこの操作の方法は使用しているアプリケーションが
iMovie
4」か
iMovie
HD」かにより異なります。
ÂiMovie 4では、ムービーがプロジェクトのフォルダに格納されます。このムービーを読み込む
には、ほかの素材を読み込む場合と同じ方法を使います。
ÂiMovie HD」では、プロジェクトがパッケージとして保存されます。この場合は、
iMovie
HD
のプロジェクトを、ほかの素材を読み込む場合と同様にして読み込みます。そうすると、ムービー
が「素材」タブに表示されます。
76 2 素材を準備する
H.264 ビデオについて
H.264 ビデオフォーマット、あるいは MPEG-4 part 10 および AVC
Advanced Video Codec)と も
呼ばれるフォーマッ トを、
HD プロジェクトで使用することがで きます。
H.264 エンコーダの効率
は、標準の MPEG-2 エンコーダの 2倍です。
MPEG-2 にエンコードする場合と比較して、
H.264
ンコーダの特徴は以下のとおりです:
Âより低いビットレートで同じ画質を得ることができるため、ファイルサイズが小さくなります。
Â同じビットレート、同じファイルサイズでは、より高い画質を得ることができます。
DVD
Studio
Pro」には内蔵 H.264 エンコーダはありませんが、
Compressor」に HD プロジェク
ト向けの設定が用意されています。これらの設定を、必要に応じて変更することができます。
H.264 のビットレート
H.264 ビデオのビットレートを選択するプロセスは、
MPEG-2 ビデオのビットレートを選択する場
合と同様で す。ビットレートが高いほ ど画質はよくなります が、より多くのディスクス ペースが必
要となります。一般に、
MPEG-2 エンコーダの場合よりも低めのビットレートを使うことができます。
指定できるビットレートの最大値は MPEG-2 ビデオと同じですが、ビットレートの最低値はより低
くなっています。
H.264 の「フレーム同期」設定
Compressor」の H.264 エ ンコーダに は、「フレーム同 期」の設定があり ます。この設定 により、
MPEG-2 Iフレームと同様のキーフレームがエンコーダによってストリーム内に配置される間隔を
指定できます。この値は、
0.5 秒単位で指定できます。値の範囲は 0.5 秒∼ 5.0 秒です。
「フレーム同期」の値が小さいほど、より多くのキーフレームがストリームに配置され、画質は高く
なりますが ファイルサイズも増え ます。値が大きいほどファ イルを小さくできます が、画質は低下
します。
「フレー ム同期」の設定は、ト ラックエデ ィタでのマー カーの配置に は影響しま せん。
H.264 スト
リームの構造から、約 0.5 秒おきにマーカーを配置することができます。
ビデオフォーマット MPEG-2 での範囲 H.264 での範囲
標準の解像度 2.0 Mbps 15.0 Mbps 0.5 Mbps 15 Mbps
高解像度 2.0 Mbps 29.4 Mbps 1.5 Mbps 29.4 Mbps
2 素材を準備する 77
オーディオソースを準備する
DVD 規格では、
DVD に入れることのできるオーディオフォーマットの種類が制限されています。
らに、
1つのトラックまたは一連のメニューの中で異なる種類のオーディオを混在させることについ
ても制限があります。
DVD 対応のディスクを作成するために必要なオーディオフォーマットもあり
ます。
DVD 規格でサポートされていないオーディオフォーマット
DVD 規格でサポートされていないオーディオフォーマットを読み込むと、
DVD
Studio
Proに組み
込まれている AIFF エンコーダによって、非圧 AIFF フォーマットのファイルにトランスコードされ
ます。たとえば、
MP-3 ファイルを読み込むと(
DVD 規格ではサポートされていないファイルフォー
マットです)
DVD
Studio
Pro」によって MP-3 ファイルから AIFF ファイルが作成され、それがプ
ロジェクトに使われます。
参考:
AIFF ファイルは圧縮されません。したがってそのファイルサイズは元の MP-3 ファイルに比
べかなり大きく なります。ディスク容量が問題 になる場合は、
Compressor」アプ リケーションの
AC-3 エンコーダを利用して、
AIFF ファイルを Dolby Digital AC-3 フォーマットにトランスコード
することもできます。詳細については、
78 ページの「
Dolby Digital AC-3 オーディオ」を参照して
ください。
DVD 規格と「
DVD
Studio
Pro」でサポートされているオーディオ
フォーマット
以下のオーディオフォーマットは DVD 規格でサポートされているので、内蔵 AIFF エンコーダを使
わなくとも「
DVD
Studio
Pro」に読み込むことができます。
Â
MPEG-1 レイヤ 2オーディオ
Â
Dolby Digital
AC-3)オーディオ(モノラルから 6チャンネルまで対応)
Â
DTS マルチチャンネルオーディオ(プレビューはサポートされません)
Â
WAVE オーディオ
Windowsの非圧縮
PCM オーディオで、
Windows では最も一般的なオーディオ
フォーマット)
Â
PCM オーディオ“無変換”パルス符号変調オーディオのことで、
WAVE に類似しているが“ヘッ
ダ”とほかのファイル情報がない)
Â
AIFF オーディオ(オーディオ交換ファイルフォーマットのこと。 非圧縮 PCM オーディオで、
Macintosh では最も一般的なオーディオフォーマット)
iTunes Music Store AAC オーディオファイルを使う
DVD
Studio
Proでは、使用が許可されているコンピュータに限り、
iTunes Music Store で購入
した AAC フォーマットのオーディオファイルを読み込んで使うことができます。使用が許可され
ていない iTunes Music Store のファイルを読みんだ場合は、
DVD
Studio
Pro」でこれらファイ
ルを再生 しても音 が出ませ ん。また、コン ピュータ での使用 を許可さ れてい ない iTunes Music
Store のフ ァ イル を「パレ ット」の「オ ー ディ オ」タブ で選 択 して 再生 しよ う とし た場 合も、
DVD
Studio
Proでは音が出ません。
MP-3 ファイルの場合と同様に、
AAC ファイルが AIFF ファ
イルに変換されます。
78 2 素材を準備する
参考:
DVD 対応のオーディオファイルを読み込むと、
DVD
Studio
Proは(多重化されていない)
基本ファイルのみ を読み込みます。詳細については、
55 ページの「基本 MPEG フ ァイルと多重化
MPEG ファイル」を参照してください。
非圧縮 PCM オーディオ
圧縮されていないオーディオは一般的に PCM と呼ばれていますが、そのファイルの拡張子には通常
.wav”または“
.aifが使われます。
DVD 規格ではサンプルサイズが 16 ビットと 24 ビット、サン
プルレートが 48 kHz 96 kHz の非圧縮 PCM オーディオをサポートしています。このフォーマッ
トのオーディオは全世界で普及している DVD プレーヤーと完全に互換性があり、データ圧縮型オー
ディオに 比べ高い忠実 度(
Hi-Fi)を持ってい ます。
PCM オ ーディオの短 所は、圧縮型オー ディオ
フォーマットに比べファイルのサイズが大きいことです。
圧縮型オーディオフォーマット
DVD メディアはデータ圧縮型(音声的に圧縮されたということではない)オーディオを使用します
が、その目的には次の 2つが上げられます。
Âディスクリート・サラウンド・オーディオ(
5.1)を実現するため。
Â帯域幅とディス ク容量を節約して、ビデオにより 多くの容量を回すため。これは 特に長編映画な
どの長い形式の素材のときや、特に小さい容量の DVD-5 メディアの場合に有効です。
DVD 用のデータ圧縮型オーディオの形式はいくつかありますが、それについては次で説明します。
MPEG-1 レイヤ 2オーディオ
PAL 規格の DVD 製品に対して、
MPEG-1 レイヤ 2オーディオはすべてのプレーヤーと互換性があり
ます。
NTSC 規格の市 場(北米、日本)で は、ほとんど の(すべてで はない)
DVD プレーヤ ーで
MPEG-1 レイヤ 2オーディオを再生できます。
MPEG オーディオを使って NTSC タイトルを作成す
るとき、プレーヤーの中には再生に問題があるものがあるので注意してください。
確実にデータ圧縮型オーディオに NTSC 規格のすべてのプレーヤーとの互換性を持たせたいときは、
AC-3 フォーマットを使うことをお勧めします。
AC-3 フォーマットのオーディオのエンコードとオー
サリングの詳細については、次のセクションを参照してください。
Dolby Digital AC-3 オーディオ
DVD 製品で AC-3 フォーマットを使用すると都合のよい理由は、 次の 2つです。
Â
5.1 サラウンドオーディオ
5つのメインスピーカーとサブウーファの合計 6チャンネルのオーディ
オ)の特徴を生かすため。
5.1 サラウンドは AC-3 ではサポートされていますが、
MPEG-1 レイヤ
2 PCM オーディオではサポートされていません。
Â北米と日本の
NTSC市場に出回っているすべての
DVDプレーヤーと完全な互換性を持つ、圧縮形式
のステレオ音声を作成するため。
PAL 規格採用国では、旧式の DVD プレーヤーとの互換性の問題
が起こる可能性があります。
Compressor」の AC-3 エンコーダを使って、ステレオから 5.1 サラウンドオーディオまでのエン
コードができます。サラウンドオーディオのリスニングの詳細については、
79 ページの
AC-3 オー
ディオおよび DTS オーディオのプレビュー」を参照してください。
2 素材を準備する 79
DTS オーディオ
DTS
Digital Theatre Systems)は、もう 1つ の サラ ウ ンド・オ ーデ ィ オ・フォ ー マッ トで す。
DVD
Studio
Pro」を使い、
DTS オーディオファイルを読み込んで利用することができます。
DVD
Studio
Proでは、
6.1 チャンネルまでが可能な DTS ES オーディオをサポートしています。
のフォーマットでは、サンプリングレートが 96 kHz、サンプルサイズは 24 ビットです。
重要:
DVD
Studio
Pro」に読み込まれる DTS オーディオはすべて、ファイル名の拡張子が“
.cpt
の圧縮ファイル形式になっている必要があります。
サラウンドオーディオのリスニングの詳細については、
79 ページの「
AC-3 オーディオおよび DTS
オーディオのプレビュー」を参照してください。
AC-3 オーディオおよび DTS オーディオのプレビュー
多くの場合、
AC-3 オーディオおよび DTS オーディオを確認するには、適切なオーディオをサポート
している DVD プレーヤーで再生可能なディスクを作成するのが最適です。コンピュータ内蔵のオー
ディオ機能を使って再生する場合は、以下のようになります:
Â
AC-3 オーディオを「素材」タブ、エディタのいずれか(トラックエディタ、シナリオエディタ、
スライドショーエディタ、あるいはメニューエディタ)、または「シミュレータ」で再生すると、
コンピュータ内蔵オーディオでの再生に合わせて 2チャンネルステレオに変換されます。
Âコンピュータに DTS デコーダがない場合は、
DTS オーディオのデータを「 素材」タブ、エディタの
いずれか(トラッ クエディタ、シナリオエディタ 、スライドショーエディタ、ある いはメニュー
エディタ)、または「シミュレータ」で再生しても、
DTS のサウンドは聴けません。
.
コンピュータに AC-3 デコーダや DTS デコーダを追加すれば、「素材」タブ、エディタのいずれか
(トラックエディタ、シナリオエディタ、スライドショーエディタ、あるいはメニューエディタ)ま
たは「シミュレータ」を使って、サラウンドのサウンドを聴くことができます。
DVD
Studio
Pro」が外部のオーディオモニタを利用するように設定するには:
1
DVD
Studio
Pro」>「環境設定」と選択します。
2「シミュレータ」アイコンをクリックすると、「シミュレータ」環境設定が表示されます。
3「再生出力」セクションの「オーディオ」ポップアップメニューから、外部オーディオモニタ装置を
選択します。
共通の選択肢には、通常のシステムオーディオの「内蔵オーディオ」と、「内蔵オーディオ
S/PDIF
があり、後者を使うとシステムの光デジタルオーディオ出力が使用可能な場合に外部の AC-3 または
DTS デコーダに出力できます。
4「適用」をクリックします。
詳細については、
31 ページの「外部ビデオおよびオーディオモニタ」を参照してください。
もう 1つの方法としては、プロジェクトを構築してアップルの「
DVD プレーヤー」を使用します。
DVD
Studio
Pro」と同様に、
DVD プレーヤーで外部オーディオモニタを使うように設定すること
もできます。
80 2 素材を準備する
外部オーディオデコーダをサポートするように「
DVD プレーヤー」を設定するには:
1
DVD プレーヤー」を起動します。
2
DVD プレーヤー」>「環境設定」と選択します。
3「ディスク設定」アイコンをクリックして、「ディスク設定」パネルを表示します。
4「オーディオ出力」ポップアップメニューから使用する外部オーディオデバイスを選択します。
5
OK」をクリックします。
プロジェクトで複数のオーディオフォーマットを使う
1つのプロジェクトにはさまざまなフォーマットのオーディオを入れることができます。しかし、
レメントあ るいはエレメントのグ ループ(メニューなど)の中で フォーマットを混在さ せることに
関しては、いくつかの制限があります。
エレメントま たはエレメントのグルー プの中で同じオーディ オフォーマットを使う必 要があるとき
は、以下に示す設定はすべて同じでなければなりません。
Âオーディオの種類:
AIFF
WAVE
PCM
AC-3
MPEG-1 レイヤ 2
Âチャンネル数:一般に AC-3 ではさまざまなチャンネル設定をサポートしているので、
AC-3 オー
ディオフォーマットでは特に重要です。
Âサンプルサイズ:
16 ビットまたは 24 ビット
Âサンプルレート:
48 kHz または 96 kHz
Âビットレート:
64 Kbps から 4608 Kbps(オーディオの種類による)
トラック
トラッ クの中のそ れぞれのオー ディオスト リームは異 なるフォー マットであっ てもかまい ません。
しかし、
1つのオーディオストリームの中では、すべてのクリップについてオーディオフォーマット
が同じでなければなりません。
メニュー
1つのビデオタイトルセット(
VTS)内のメニューは、すべて同じオーディオフォーマットにする必
要があります。
DVD
Studio
Pro」では、オーディオフォーマットが異なるメニューをサポートする
ために、必要に応じて追加の VTS ブロックが作成されます。詳細については、
588 ページの
VTS
ディタ」を参照してください。
スライドショー
スライドごとに個別のオーディオクリップを追加したり、スライド BGM ファイルとして複数のオー
ディ オクリッ プを利 用した りする場 合には、す べての クリップ が同じ オーデ ィオフォ ーマッ トに
なっている必要があります。
2 素材を準備する 81
SD プロジェクト用オーディオフォーマットの要件
作成する DVD をすべての SD ベース DVD プレーヤーで再生できるようにするために、
DVD 規格の
要件では、各エレメントのオーディオの少なくとも 1つのストリームを指定フォーマットとするよ
う定められています。
Â
NTSC DVD の場合、少なくとも
1つのオーディオストリームが PCMまたは
AC-3である必要があり
ます。
Â
PAL DVDの場合、少なくとも
1つのオーディオストリームが
PCMまたは
MPEG圧縮オーディオであ
る必要があります。
参考:
HD プロジ ェクトでは、サポートされ ているオーディオフ ォーマットならばどれ でも使用で
き、必須のフォーマットはありません。
DVD
Studio
Pro」は、構築プロセス中にプロジェクトの検証を行い、
DVD に対応していることを
確認します。検 出された問題は構築 プロセスのログに記録 されますが、構築は続行 され、ディスク
へのプロジェクトの書き込みも可能です。
メニューのソースを準備する
DVD プロジェクトに必要なメニューのソースの種類は、使用するメニューの種類により異なります。
Â背景は静止画にするかフルモーションビデオにするか?
Âボタンに使うシェイプは用意されたものか、自作のものか?
Â作成するメニューは標準メニューかレイヤメニューか?
メニューソースの準備方法を知る前に、
DVD
Studio
Proがそのソースをどのように使うかを理解
しておかな ければなりません。メニュ ーが何で作られている のか、どう使われるのかと いうことに
ついて、次で概要を説明します。
メニューとは?
ほとんどの DVD-Video には、最低 1つのメニューがあります。メニューによって、視聴者は見たい
ものを選択することができます。店頭で繰り返し再生されるムービーのように選択の余地のないもの
であれば、ムービーの再生がすぐに始まるように設定して、メニューを不要にすることもできます。
複数のムービー、チャプタ選択、ボーナスアイテムなどのオプションをいくつも持っている DVD
は、明確で論理 的なメニューによっ て見ることの楽しみが 大いに広がります。雑で 要領が悪く、紛
らわしいメ ニューだと、視聴者が欲求 不満になって、そのタイト ルを見ることを放棄す るかもしれ
ません。
メニューは背景と
1つまたは複数のボタンで構成されます。背景はシンプルな静止画でもフルモーショ
ンビデオ(モーションメニュー)でもかまいません。背景には、ボタンに関係したコンテンツがあっ
てもなくてもかまいません。山岳風景でも、それぞれのボタンに対応した画像を持つマルチレイヤグ
ラフィックスでもよいのです。オーディオ付きのメニューがあってもよいでしょう。
82 2 素材を準備する
メニューを作成する
メニューを作成する基本的な手順は次の 2つです。背景のグラフィックスやビデオを選ぶことと、
タンを設定することです。背景のグラフィックスやビデオの選定は非常に単純です。難しいのは、
ルチレイヤの「
Photoshop」ファイルを使うと きだけです。ボタンを設定する には、ボックスを描
いてボタンを配置する場所を指定し、次にそのアクション(そのボタンを押したときに起こること)
と、それぞれの状態で表示される色を設定することです。
DVD
Studio
Pro」には次の 2つのメニュー作成方法が用意されています。
1つはオーバーレイを使
う標準的な方法で、シェイプやテンプレートを使用することができ、テキストを追加することができ
ます。もう 1つはレイヤを使う方法です。
Â通常は標準的な方法で作成します。これが最も柔 軟性のある方法で、オーバーレ イとシェイプの
混在が可能で、静止 画でもビデオでもメニューの 背景に使用でき、オーディオも 入れることがで
きます。さら に、
DVD
Studio
Pro」に 付属している、首 尾一貫したすば やいメニュー 作成のた
めのテンプレートやスタイルも使用できます。オーバーレイの詳細については、
86 ページのオー
バーレイを作成する」を参照してください。シェイプの詳細については、
93 ページの「シェイプ
を作成するを参照してください。テンプレートとスタイルの詳細については、
303 ページの
ンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成するを参照してください。モー
ションメニューおよびループポイント設定の詳細については、
91 ページの「モーションメニュー
用のビデオを作成する」を参照してください。
Âレイヤを使う方法はオーバーレイを使用しませんが、代わりに Photoshop フォーマット(
PSD
のファイルのレ イヤを使って、各ボタンで起こり える状態を描画します。この方 法はモーション
メニューでは使えません。またオーディオを入れることもできません。
メニューの中で使用するグラフィックスを作成する
メニュー用 のグラフィックスを作 成するときは、いくつかの 注意事項があります。その 中にはすべ
ての種類のメニューに適用されるものもあり、レイヤメニューや背景に静止画のあるメニュー、オー
バーレイを使ったメニューなど特定の種類のメニューに限られるものもあります。
グラフィックプログラムを使う
DVD
Studio
Pro」はさまざま なグラフィック スのフォーマ ットを読み込む ように作られ ているた
め、ほぼどのようなグラフィックプログラムでもメニューやオーバーレイを作成できます。
サポートしているフォーマットには以下のものがあります。
Â
Adobe Photoshop PSD ファイル
Â
PICT フォーマットファイル
Â
BMP フォーマットファイル
Â
JPEG フォーマットファイル
Â
QuickTime イメージファイル
Â
Targa
TGA)フォーマットファイル
Â
TIFF
TIF)フォーマットファイル
2 素材を準備する 83
Adobe Photoshop フォーマット
PSD準拠のファイルについては、新しい機能がサポートされて
います。
DVD
Studio
Proではレイヤを個別に認識できるため、各レイヤをメニューの別々の機能
に割り付ける ことができます。それぞれ のメニューで使用する レイヤを適切に選択す ることによっ
て、複数のメニューで同じファイルを使用することも可能です。
Â標準オーバーレイメニュー用のレイヤ:標準オー バーレイメニューで使用するグ ラフィックスを
作る場合に、
1つまたは複数の)レイヤを選択して背景やオーバーレイとして使用することがで
きます。この方法で、
1つの単体のフ ァイルを複数のメニューで使用でき ます。エレメントを共
有することもできます(背景イメージなど)混乱を避けるため、それぞれのレイヤには分かりや
すい名前を付けてください。
Âレイヤメニュー用のレイヤレイヤメニュー用のグラフィックスを作成するとき、背景用の
1
または複数の)レイヤ以外に、それぞれのボタンに少なくともレイヤを 2つ作成する必要があり
ます。一方は選択状 態を表示するためのレイヤ、も う一方はアクティブ状態を表 示するためのレ
イヤです。それぞれ のボタンのノーマルな状態を 表すには、背景のレイヤにボタ ンを埋め込むこ
とも、
3つ目のレイヤを作成することもできます。
メニュー用のグラフィックスを作成するためのヒント
以 下の ヒン トの 多く はす べて のグ ラフ ィッ クプ ログ ラム に当 ては まり ます。一 部の もの は特 に
Adobe Photoshop」に当てはま るものですが、ほかのグラフ ィックプログラムにも 同様の問題が
出る可能性があります。
Â水平線の幅は最低でも 3ピクセルにしてください。そうしないとテレビ画面がちらつくことがあり
ます。同じ理由で、細い線の書体を使うのは避けてください。
serif フォントは sans-serif よりも
ちらつきやすくなります。
Â必ず、グラフィックスの色を NTSC または PAL の色空間に合わせるフィルタを使ってください。
ロードキャスト帯域幅に対応するために、
NTSC PAL のビデオではグラフィックプログラムが
作成することの できる色と比べてかなり制限さ れた色を使う必要があります。最 も問題となるの
が純色に近い色の場合で、ビデオモニタに表示すると大変失望することになります。
Â
Photoshopのエフェクトレイヤ、トランスファモード、レイヤスタイルは
DVD
Studio
Pro
では使えません。
DVD
Studio
Pro」で使用する前に、必ずすべて統合しておいてください。
Photoshop レイヤを統合する
Adobe Photoshop」の中でグ ラフィックスを作成 すると、レイヤに、丸み、グロ ー、影などのエ
フェクトを 追加したり、トランスファ モードを使ったり、レイヤ スタイルを設定したり したくなる
ことがあ ります。
Photoshop」の エフェクトや モードは「
DVD
Studio
Pro」ではサポー トされて
いません。しかし、
Photoshop」でこれらを“統合”することにより、
DVD
Studio
Pro」で表示
できるようになります。
参考エフェクトを統合することと、「画像を統合」コマンドを使うこととは同じではありません。「画
像を統合」コマンドは
Photoshop ファイル(エフェクトも含む)のすべてのレイヤのすべてのコン
テンツを 1つのレイヤに結合します。
うまくいかない場合は、オリジナルファイルのコピーでこの作業を行ってみるのも良いでしょう。
84 2 素材を準備する
Photoshop ファイルのレイヤを統合するには:
1統合したいエフェクトを付けたレイヤよりも下に、新しく空のレイヤを追加します。
2新しく作っ た空のレイヤに、エフェク トを付けたレイヤを結 合するかスタンプしま す。結合すると
エフェクト レイヤは削除され、スタン プするとエフェクトレ イヤはそのまま残りま す(後からその
レイヤに変更を加える必要があるなら、この方法が良いでしょう)
Âレイヤを結合するには、そのレイヤを選択して、「レイヤー」>「下のレイヤーと結合」と選択す
るか、コマンド+ Eキーを押します。
Âレイヤをスタンプするには、そのレイヤを選択して、
Option +コマンド+ Eキーを押します。
エフェクトレイヤのビットマップイメージが新しいレイヤに配置されます。
グラフィックスとビデオのピクセルの違いを理解する
“正方形ピクセル”という用語は、
1つのピクセルから周辺への水平距離と垂直距離についてのこと
をいいます。正 方形ピクセルでは、両方 の方向で距離が同じに なります。この距離は水 平と垂直の
両方のサンプ リングレートとグラフィ ックスが表示されると きのアスペクト比の関数 になっていま
す。アスペクト 比が適切であれば、水平と 垂直のサンプリングレ ートの事実上すべての 組み合わせ
で正方形ピクセルが成り立っていると考えられます。
コンピュータ・グラフィックス・プログラムは、正方形ピクセルを扱うため、次のような最適化がな
されています。正方形を描くと、
4辺すべてのピクセルが同じになり、画面上では正方形に見えます。
残念ながら、
SD ビデオでは事情が異なります。
ビデオのピクセル
標準解像度
SD)のビデオは、アスペクト比が 4:3 です。どのようなディスプレイのサイズであって
も、常に高さは幅 75 パーセントです。このことは、フレームの走査線数が 525 本の NTSC
DVD
では 480 本が有効)、およびフレームの走査線数が 625 本の PAL
DVD では 576 が有効)のどち
らでも同じです。さらにこの両方の規格を MPEG に変換すると、走査線 1本あたり 720 ピクセルに
なります。
正方形ピクセルと 1本あたり 720 ピクセルを使って 4:3 アスペクト比に完全に合わせるには、
1
レームあたりの走査線を 540 本にする必要があります。
480 本の NTSC では、同じ領域を埋めるた
めに少し間隔を離して置く必要があり、その結果長方形ピクセルになります。
576 本の PAL では、
に少しだけ間隔を詰める必要があります。
DVD
Studio
Proのメニューエディタの「設定」ポップアップメニューには正方形ピクセルまたは
長方 形ピク セルを 選択でき る項目 があり、こ れを使 用して、メ ニュー を作成中 にメニ ューの グラ
フィックスを長方形ピクセル(アスペクト比 4:3 に強制)で表示するか、正方形ピクセルで表示する
かを選択することができます。「ビューア」タブにも同じ設定があります。視聴者にどのように見え
るかをシミュレートする「シミュレータ」には、常に長方形ピクセルが表示されます。
本当に問題となるのは、メニューのグラフィックスを作成するときです。
2 素材を準備する 85
グラフィックスの正方形ピクセル
グラフィックプログラムは正方形ピクセルを使っています。グラフィックスのサイズを
NTSC のフ
レームサイズである)
720x480 ピクセルに設定すると、グラフィックプログラムの中のグラフィッ
クスの描画領域が 4:3 アスペクト比になっていない(少し短い)ことに気がつきます。グラフィック
スを PAL サイズ
720x576 ピクセル)に設定すると、そのグラフィックプログラムの描画領域は 4:3
よりも縦長になります。
ビデオモニ タで見ると、グラフィック スに書き込んだものが すべて歪んで見えます。縦 方向に伸び
るか縮むか はビデオの規格によっ て異なります。正方形を描 くと長方形に見えるは ずです。この歪
みが 気にする ほどで はない 場合もあ ります が、ほとん どの場合 はこの 歪みに 気をつけ ながら グラ
フィックスを作成しなければなりません。
グラフィック スとビデオのピクセル の違いを埋めるために、あ るサイズでグラフィッ クスを作成し
た後、以下の表に示したように、適当なビデオの寸法にリスケールする必要があります。
DVD
Studio
Proでは、上記の最初の大きさのグラフィックスは自動的にリスケールされます。(グ
ラフィックスがすでにリスケールした大きさの場合は、リスケールされずに読み込まれます。)グラ
フィックスプ ログラムでグラフィッ クスをリスケールする と、そのプログラムでは歪 んで表示され
ますが、
DVD
Studio
Pro」では長方形ピクセルとして適正に表示されます。
参考:シェイプ、ボタン、ドロップゾ ーンで使用されるグラフィックスの「
DVD
Studio
Pro」にお
ける取り扱いの詳細については、
96 ページの「シェイプのアスペクト比」を参照してください。
アスペクト比 最初の大きさ リスケールした寸法
NTSC 4:3 720 × 534 ピクセル 720 × 480 ピクセル
NTSC 16:9 864 × 480 ピクセル 720 × 480 ピクセル
PAL 4:3 768 × 576 ピクセル 720 × 576 ピクセル
PAL 16:9 1024 × 576 ピクセル 720 × 576 ピクセル
86 2 素材を準備する
HD ビデオのピクセル
HD プロジェクトでは、多様なビデオ解像度がサポートされています:
参考:また、
HD プロジェクトには SD 素材も使えますが、この場合 は、最初の大きさおよびリス
ケールの大きさを SD プロジェクトと同じにする必要があります。
オーバーレイを作成する
視聴者は DVD プレーヤーのリモコンの矢印ボタンを使ってメニューのボタンをあちらこちらへ移動
するため、現在どのボタンが選択されているのかを示す何らかの指示が必要となります。ボタンを押
したら、その指示も表示されなくてはなりません。オーバーレイの主な機能は、現在どのボタンが選
択またはアクティブになっているのかを視聴者に示すことです。
参考:メニューボタンにシェイプを使うときは、オーバーレイを作成する必要はありません。
オーバーレイはボタンの 3つの状態(ノーマル、選択、アクティブ)を表すためのグラフィックスを
持った静止画です。
1つのオーバーレイファイルにすべてのボタンが入ります。
DVD
Studio
Pro」で
メニューを作成するには、各ボタンを選択し、それぞれに機能を設定します。
オーバーレ イはほぼすべての場合 において、背景のイメージ と組み合わせて使用さ れます。たとえ
ば、ノーマル状 態のボタンのアートは 背景の中にあり、オーバー レイにはハローやチェ ックマーク
などの選択とアクティブのハイライトだけが入っていることがあります。
シンプルなオーバーレイと詳細なオーバーレイについて
DVD
Studio
Proでは、単色を使ったシンプルオーバーレイと、最大 4色を使った詳細なオーバー
レイのいずれかを選択することができます。シンプルオーバーレイの方が作成も設定も簡単ですが、
複雑なメニュ ーを作るときは柔軟性 に欠けます。詳細なオーバ ーレイはボタンの選択 やアクティブ
の状態を表す色を複数使用できます。
解像度 正方形ピクセル 最初の大きさ リスケールした寸法
480p
NTSC
16:9) 不可(アナモフィック) 864 × 480 ピクセル 720 × 480 ピクセル
576p
PAL
16:9) 不可(アナモフィック) 1024 × 576 ピクセル 720 × 576 ピクセル
720p
NTSC
PAL
16:9)可 128 0 × 720 ピクセル 128 0 × 720 ピクセル
1080i
NTSC
PAL
16:9) 可(アナモフィック) 1920 × 1080 ピクセル 1440 × 1080 ピクセル
1080i
NTSC
PAL
16:9)可 1920 × 1080 ピクセル 1920 × 1080 ピクセル
2 素材を準備する 87
オーバーレイの色について
オーバーレイで使用できる色は最大 4つです。オーバーレイ独特の特徴として、作成時に使用した
色と、視聴者が メニューを見たときに 表示される色とは異な ります。オーバーレイが特 定するのは
ハイライトが 適用される画面上の領 域だけであり、ハイライト の色や透明度について は関知しませ
ん。メニューを作成するときは視聴者が実際に見る色に合わせてください。
シンプルオーバーレイで作成するときは、オーバーレイグラフィックスの中のものはすべて 2色だ
けで作成す る必要があります。透明に なるように設定された 白の背景と、色と透明度を 指定する黒
のハイライ トグラフィックスです。周 りにソフトなグローを 持つオーバーレイ、あるい はアンチエ
イリアス処理 したオーバーレイにエ レメントを追加すると、白 でも黒でもないエレメ ントの領域は
白黒以外のハイライト色(詳細なオーバーレイのカラーマッピング設定で決定)で表示されます。
の場合、グラフィックスを修正するか、それともすべてのハイライト色を決定できる詳細なオーバー
レイ方式を使用するか、いずれかを選択しなければなりません。
詳細なオーバーレイのエレメントで使用する色は最大 4つです。このため、ボタンに複数の色を使
用したり、また はエッジを擬似的にソ フトにしたりすること が可能です。またアンチエ イリアス処
理したエッジを活かすこともできます。詳細については、
88 ページの「詳細なオーバーレイを作成
する」を参照してください。
オーバーレイファイルについて
シンプルオーバーレイと詳細なオーバーレイのどちらを作成するにしてもーバーレイは
Photoshop フォーマット(
PSD)のファイルの一部、または別ファイルとして 1つに統合されたレ
イヤでなければなりません。
通常は、
1つの PSD ファイルでメニューの背景とオーバーレイの両方を作成します。
DVD
Studio
Proのメニューエディタでは、背景として使用するレイヤはいくつでも選択できます
が、オーバーレイ用に選択できるレイヤは 1つのみです。
参考:(背景やオーバーレイ用の)レイヤの入ったファイルと、レイヤメニューを作成するときに使
用する PSD ファイルを混同しないでください。標準メニューでは、
PSD ファイルのレイヤ 1つにす
べてのボタンの選択状態とアクティブ状態が入っています。レイヤメ ニューでは、
PSD ファイルの
個別のレイ ヤがボタンのそれ ぞれの状態(ノーマル、選 択、アクティブ)に対応して います。これ
らのレイヤは色を割り当てるオーバーレイではありません。
3つの状態のうちの 1つを表すボタンの
フルカラーイメージです。詳細については、
91 ペー ジの「レイヤメニューを作成する」を参照して
ください。
88 2 素材を準備する
シンプルオーバーレイを作成する
シンプルオーバーレイでは、グラフィックスを作成するときに白と黒の 2色しか使用することがで
きません。
シンプルオーバーレイを作成するには:
1フルス クリーン の白の背 景を作成 します。フレ ームサイ ズの詳細 について は、
85 ページ の「グラ
フィックスの正方形ピクセル」を参照してください。
2黒を選択し、ハイライトのエレメントを背景に追加します。必ずアンチエイリアス処理を無効にし、
ソフトエッジは使用しないでください。グラフィックアプリケーションによっては、
1ビットまたは
ビットマップモードを使用するように選択してください。
3グラフィックアプリケーションによっては、オーバーレイのエレメントを 1つのレイヤに統合する必
要がある場合もあります。
詳細なオーバーレイを作成する
詳細なオー バーレイを作成するに は、まずこれがどのように 使用されるか、そしてクロ マ方式とグ
レイスケール方式の違いを理解する必要があります。
詳細なオーバーレイの 4
詳細なオーバーレイを作成するときは、最大 4色を使用してハイライトを作成します。クロマ方式
4つのオーバーレイ色として赤、青、黒、白を使用する)か、グレイスケール(
4つのオーバーレ
イ色として 黒、ダークグレイ、ライト グレイ、白を使用する)方 式が使用できます。オ ーバーレイ
を作成するとき 4色すべてを使用する必要はありませんが、少なくとも 2色は使用するはずです。
白は通常オーバーレイの背景色に使用されます。メニューを作成するとき、白の透明度は普通 0
設定されています。ほかの 3つのオーバーレイ色は、オーバーレイのどこにでも好きなように使用
することができます。
白は 0% 100% か?
グラフィックスの背景によって、白が 0% 100% かの想定は異なります。黒は逆
100% または
0%)です。以前のバージョンの
DVD
Studio
Pro」では白が 0% と想定されていましたが、ほと
んどのビデオ関係者は、白を 100% と想定しています。グレイスケール方式で使用するライトグレ
イとダークグレイを作成するためには、必ず以下の値を使用してください。
Â白を 0% とするときは、ライトグレイは 33%、ダークグレイは 66% とします。
Â白を 100% とするときは、ライトグレイは 66%、ダークグレイは 33% とします。
2 素材を準備する 89
たとえば、“ムービーの再生”や“チャプタの選択”など、テキストそのままのボタンのグループが
入ったメニ ュー背景を作る場合、最初 は真っ白の状態からオ ーバーレイの作成を開 始します。ボタ
ンが選択されたときにボタンのテキストを緑に変えたいときは、オーバーレイにテキストを追加し、
それをライトグレイ(またはダークグレイか黒。
DVD
Studio
Proでメニューを作成するとき緑色
を“選択”のハイラ イト色として設定す ることを思い出してく ださい)などのオーバー レイ色にし
ます。ボタンが アクティブになったと きにテキストをオレン ジ色に変えたい場合は、こ れ以上オー
バーレイを 操作する必要はありま せん。メニューを作成す るときに“アクティブ”のハ イライト色
をオレンジ色に設定するだけです。
また、テキスト ボタンが選択されたと きそのボタンの隣にチ ェックマークを表示し、そ のチェック
マークが選 択されたときチェック マークを黄色に表示さ せたいときは、違うハイラ イトの色(この
場合は黄色)を 適用するために、チェッ クマークをオーバーレ イグラフィックスに 追加し、それら
をテキスト とは違うオーバーレイ の色(この場合はダークグ レイ)になるように設定す る必要があ
ります。
同じように、テキストボタンの後ろに“
OK!”を 追加し、ボタンがアクティブになったときだけ表
示することができます
単純にテキストをオーバーレイに追加しに設定してください
DVD
Studio
Proでは、黒をノーマル状態や選択状態では透明に、アクティブ状態では緑色で表示
するという設定が可能です。
詳細なオーバーレイを作成するには:
1フルス クリーン の白の背 景を作成 します。フレ ームサイ ズの詳細 について は、
85 ページ の「グラ
フィックスの正方形ピクセル」を参照してください。
参考:シンプルオーバーレイのときのように、背景の色に白を使用する必要はありません。しかし、
デフォルトカ ラーマッピングの設定 では白は背景と想定し ているため、背景に白を使 用することを
お勧めします。
2クロマ方式とグレイスケール方式のどちらを使用するかによって、残った 3つのオーバーレイ色を使
用してエレメントを追加します(白色はすでに背景に使用)
3グラフィックアプリケーションによっては、オーバーレイのエレメントを 1つのレイヤに統合する必
要がある場合もあります。
選択した方式(クロマ方式かグレイスケール方式)によって特定された 4色以外の色を使用すると、
オーバーレ イを使用するときに最 も近い同等の色にマッ プされます。多くの場合は、こ れによって
予想もつかない(しかし使えない)結果になります。
Play Movie OK!
ライトグレイの
チェックマーク
ダークグレイの
名前
黒の
OK!
白の背景
90 2 素材を準備する
擬似的にソフトにしたオーバーレイのエッジ
詳細オーバーレイ 4色を使用して複数色のハイライトを作成する代わりに、疑似的なソフトエッジ
を作成してアンチエイリアス処理をしたグラフィックスを使用することができます。これには、グレ
イスケール方式で、黒い背景に白いエレメントを使用するか、白い背景に黒いエレメントを使用する
必要があります。ソフトな(アンチエイリアス処理をした)エッジは、ダークグレイとライトグレイ
のオーバーレイ色にマップされます。各オーバーレイ色に同じ色をマップしながら、エッジ上のダー
クグレイとライトグレイのオーバーレイ色で不透明度を減らすことにより、ソフト(アンチエイリア
ス)エッジを効果的にシミュレートすることができます。
ボタンのエレメントをまとめる
DVD
Studio
Proでメニューを作成するときに、各ボタンのすべてのエレメントの周りにボックス
を描きます。こ のボックスでボタン のハイライト領域を指 定します。上記の例では、チ ェックマー
ク、メインのテキスト、
OK!”を含む各ボタンの周りにボックスを描きました。ボックスを描くと
きは、ほかのボ タンが少しでも含まれ てはいけません。そうしな いとこのボタンと一緒 に表示され
てしまいます。
たとえば、線の後ろに“
OK!”の代わりに、右側に大きく“
OK!”と表示し たい場合もあります。
ほかのボタ ンのテキストを含め ずに、そのボタンの名 前(たとえば“ムービーの再 生”)と大きな
OK!”をどちらも含んだボックスを描くことは絶対にできません。たとえできても、このボタン配
置が使えなくなってしまいます。
参考:メニューエディタには 3つのカラーマッピングセットがあり、場合によってはそれを使用す
ることによ ってこの問題に対処 できます。詳細について は、
236 ページの「カラーマッ ピングの概
」を参照してください。
また、どのボッ クスも重ならないよう にする必要があります。さ もないとナビゲーショ ンで問題が
起きる可能 性があります。特に、コンピュ ータでディスクを再生 しているときにポイン タを使用し
てボタンを選択する場合などです。
動作領域の重な部分
ー再生
シーン選
ョー
2 素材を準備する 91
レイヤメニューを作成する
レイヤメニュ ーでは、標準オーバーレイ メニューよりも柔軟に ボタンの選択状態とア クティブ状態
を表示する ことができます。レイヤ メニューには、背景のイメ ージ(ノーマル状態のボ タンを含む
場合がある)に加えて、ボタンごとに別々の 2つのレイヤ(ボタンのノーマル状態が背景の一部で
ない場合は 3つ)があります。たとえば、ボタンが 12 個あるメニューでは、ボタンごとの選択状態
とアクティブ状態を表すために必要なレイヤは 24 枚だけですが、ノーマル状態が背景の一部でない
場合はさらに 12 枚必要となります。
1つの「
Photoshop」ファイルには最大 99 枚のレイヤを作れ
ます。
レイヤメニューを使用するかどうかを決定するときに注意すべき問題がいくつかあります。
Âオーディオストリームを追加することはできません。
Âフルモーションビデオを挿入することはできません。
Â視聴者が選択するとき、ボタンを押してからの反応が遅いと感じます。
Photoshop」のレイヤを使う
レイヤメニューとして使用する PSD ファイルを設定するときは、メニューの背景に使用する(
1
または複数 の)レイヤを選択します。背景 にはすべてのボタンの ノーマル状態を入れる ことができ
ますが、絶対に そうでなくてはいけな いということではあり ません。背景がノーマル状 態を含んで
いるときは、選 択状態とアクティブ状態 はノーマル状態が常に 存在することに気をつ けて設定しな
ければなりま せん。選択状態とアクティ ブ状態が切り替わった ときにボタンを大きく 変化させたい
ときば、ノーマ ル状態をノーマル専用 のレイヤに置いて、ほかの 状態が表示されると隠 れるように
する必要があります。
PSD ファイルを使用してレイヤメニューを作成する
PSD ファイルを使用してレイヤメニューを作成するときに注意すべき問題がいくつかあります。
Â各ボタンの動作 領域の作成は、オーバーレイの ときと同じです。これは、各ボタ ンのエレメント
の周囲には 1つしかボックスを描けないという意味です。詳細については、
90 ページの「ボタン
のエレメントをまとめる」を参照してください。
Âレイヤボタンのほかに、オーバーレイベースのボタンが使用できます。オーバーレイは、
PSD ファ
イルの中の別のレイヤでも、別のファイルでもかまいません。
モーションメニュー用のビデオを作成する
モーションメニューに使用されるビデオは、トラックで使用されるビデオと同じ DVD 対応のルール
に従わなければなりません。以下に示すような注意事項があります。
Âメニューにシェ イプ、テキスト領域、またはドロ ップゾーンをメニューに追加 すると、プロジェ
クトを構築するときにメニューがレンダリングされることになります。詳細については、
230 ペー
ジの「メニューのレンダリングについて」を参照してください。
92 2 素材を準備する
Âオーバーレイで 提供されている機能よりも高度 なボタンアートを加えたい場 合は、ビデオ上で編
集する必 要があります。
Motion」や「
Final
Cut
Pro」などといった アプリケーション を使用し
てください。お手持 ちのグラフィックプログラム でボタンアートとそれに関連す るオーバーレイ
を作成し次にビデオエディタを使用してビデオにボタンアートをスーパーインポーズし
DVD
Studio
Pro」の中でオーバーレイを使用してボタンをセットアップします。
参考:もう一つの方法は、シェイプを使用してモーションビデオ上にボタンを置くことです。
Âビデオが最後に 到達するとすぐループするよう に設定することができます。メニ ューが最後から
最初に戻るため、 再生中に短く一時停止するこ とがあります。この一時停止は、 使用するビデオ
を慎重に選ぶこ とによって、短くしたりなくし たりすることもできます。たと えば、ほとんど動
かない背景で走 っている車は、きれいにループさ せることができます。背景とし て使用するアニ
メーションを作成しているときには、必ずループのことを頭に入れておいてください。
Âモーションメニ ュー用のビデオを作成すると きは、長くなりすぎないように してください。ビデ
オはディスク容 量を大きく消費しますので、ビデ オをあまり多用すると、タイト ルの構築に問題
が起きる可能性があります。メニューのサイズの制限の詳細については、
566 ページの
SD DVD
ビデオ領域の標準的なファイル」を参照してください。
Â
SDプロジェクトのメニューの背景には、フルフレーム
MPEG-2ビデオのみが使用できます。
MPEG-
1
1/2 D1 MPEG-2、あるいは cropped D1 MPEG-2 のファイルを背景に使用すると、プロジェ
クトを構築するときにフル D1 MPEG-2 にエンコードされます。
HD プロジェクトのメニューで
は、フル D1 MPEG-2 ビデオだけでなく、
HD ビデオ解像度でサポートされているフォーマットの
ものも背景に使用できます。
メニューのループポイントを定義する
ループする メニューを設定すると きに、ループポイント(メニュ ーのビデオ再生の終点 からジャン
プで移動す るポイント)をメニューの ビデオの先頭フレーム 以外に設定することが できます。たと
えば、メニュー のビデオに、ボタンがア クティブになるまでの 導入部分があるとし ます。メニュー
のループのたびに、この導入部を再生する必要はないでしょう。
ループ ポイントの設 定をメニューイン スペクタを 使って手動で 済ませるだけ でなく
MenuLoopPoint”と呼 ばれ るチ ャプ タマ ーカ ーを 背景 のビ デオ に追 加で きま す。この 操作 は、
Motion」や
Final
Cut
Pro」を使ってメニューを編集するときに可能です。
DVD
Studio
Pro」で
は、ビデオをド ラッグしてメニュー の背景に割り当てた場 合、たとえば、ビデオをメニ ューエディ
タにドラッ グして、ドロップパレッ トから「背景を設定」を選 択したときなどに、メニ ューのルー
プポイント をこのマーカーに合 うよう自動的に設定 します。詳細については、
282 ページの「モー
ションメニューを設定する」を参照してください。
Final
Cut
Pro」では、トラックに使うチャプタマーカーを追加するのとまったく同様にしてチャプ
タマーカーを追加します。唯一の要件は、名前を“
MenuLoopPoint”にすることです。詳細につい
ては、
70 ページの「ビデオにマーカーを追加する」を参照してください。
Motion」では、ビデオ
にマーカーを追加するときに「メニューのループポイント」オプションを選択する必要があります。
詳細については、
Motion」のマニュアルを参照してください。
2 素材を準備する 93
シェイプを作成する
シェイプを使用すると、オーバーレイがなくてもシンプルな背景のイメージ(静止画または動画)
使用して簡単に標準メニューを 作成できます。これらのシェイプは「
DVD
Studio
Pro」で用意され
たものでも、自作のものでも使用できます。
シェイプはボタンとドロップゾーンに使用することができます。(ドロップゾーンはメニューの背景
に追加されたグラフィック要素で、ボタンにはまったく影響しません。)シェイプは位置もサイズも
自由に変更でき、その中でフルモーションビデオを再生することもできます(モーションボタン)
メニューエ ディタでのシェイプの 使用の詳細については、
256 ページの「シェイプをメ ニューに追
加する」を参照 してください。シェイ プのパレットへの 読み込みの詳細につ いては、
320 ページの
シェイプを読み込む」を参照してください。
シェイプを作成する
シェイプとは、最大 4つのレイヤを持つ「
Photoshop」の PSD ファイルです。
DVD
Studio
Pro
では、レイヤの順序によって、それぞれの機能を担当するレイヤが決定されます。
Â第 1(ボトム)レイヤ:ここには、素材をボタンやドロップゾーンに割り当てるときに使用するサ
ムネールイメージ用のマスクが入ります。このレイヤには、サムネールの表示を制御するグレイス
ケールのイメージを置く必要があります。白の領域は完全に不透明(サムネールイメージがすべて
見える)で、グレイのレベルは一部透明、黒のレベルは完全に透明(サムネールイメージは何も見
えない)です。マスクには不規則なシェイプも使用できます。ただし、領域を完全に埋めるため素
材は拡大縮小されます。マスクの外にはみ出した素材の部分はすべて削除されますサムネールイ
メージが必要なくてもこのレイヤはそのまま置いておかなくてはなりませんが、い四角や何か簡
単なイメージを描いておけばよいのです。
ボタ ンのド ロッ プシャ ドウま たは シェイ プを使 用し たドロ ップゾ ーン をアク ティブ にす ると、
DVD
Studio
Pro」ではこのレイヤと 2番目のレイヤを使用して、ドロップシャドウのシェイプ
を定義します。
Photoshop」の
PSD ファイルのレイヤ
94 2 素材を準備する
Â第 2 レイヤここにはシェイプの実際に表示されるグラフィックスが入ります。ボタンとして使用
するときは、ノーマル状態でのボタンの見え方を決定するレイヤになります。
DVD
Studio
Pro
では、シェイプに RGB を使用します。このレイヤを部分的に透明にしたい場合は、
95 ページの
シェイプの不透明度を設定する」を参照してください。必ず、レイヤに適用するエフェクトをす
べて統合してください。(詳細は 83 ページの
Photoshop レイヤを統合するを参照してくださ
い。このレイヤは第 1レイヤよりも高い優先度を持っていますので、サムネールマスク(使用す
る場合)に“ウインドウ”を作る必要があります。
ボタ ンのド ロッ プシャ ドウま たは シェイ プを使 用し たドロ ップゾ ーン をアク ティブ にす ると、
DVD
Studio
Pro」ではこのレイ ヤと最初のレイ ヤを使用して、ドロ ップシャドウのシ ェイプを
定義します。
Â第 3 レイヤここにはハイライトマスクが入ります。このレイヤは、シェイプをボタンとして使用
してそのボタン を選択あるいはアクティブにし たときに、ハイライト色が表示さ れる場所を定義
します。使用可能 な色は白か黒です。これは、ハイラ イトを定義するこのレイヤ のアルファチャ
ンネルが白か黒であるためです。
ドロップゾーンにシェイプを使用した場合、このレイヤは無視されます。
重要:このレイヤの アルファチャンネルを使用し て擬似的にソフトにしたエッジ やアンチエイリ
アス 処理 をし たエ ッジ を作 成す ると、 グレ イス ケー ルオー バー レイ 方式 を使 用す る設 定の メ
ニューにはそのシェイプしか使用できなくなります。
Â第 4 レイヤ:ここにはシェイプのアイコンが入ります。このアイコンは「パレット」の「シェイ
プ」タブおよび、「ボタン」インスペクタと「ドロップゾーン」インスペクタのシェイプセレクタ
に表示されます。これはオプションのレイヤです。このレイヤが存在しないときは、第 2レイヤ
がこの機能を果たします。第 2レイヤを使用する場合の欠点は、シェイプだけでは素材を割り当
てたとき のボタンの見え方 の目安にならな いことが多いとい うことです。
DVD
Studio
Pro」は
アイコンに RGB 値を使用しています。
2 素材を準備する 95
参考:サムネールとして使用するグラフィックスを追加するとき以外は、第 4レイヤはファイル
に入れないでください。空の第 4レイヤを追加すると、
DVD
Studio
Proでは使用できないシェ
イプができあがってしまいます。
シェイプの不透明度を設定する
DVD
Studio
Proでは、
Photoshopの中でレイヤに適用できる不透明度の設定を使用しません。
したがって、シェイプの実際に表示されるグラフィックスの透明度を制御するための第 2レイヤの
不透明度の設定は行えません。その代わり、
Photoshop」の統合機能を使用すれば目的のエフェク
トを得ることができます。
シェイプの不透明度を設定するには:
1普通に「
Photoshop」でシェイプを作成します。
この時点でシ ェイプを保存しておく ことをお勧めします。そう すれば後で不透明度や 内容を設定し
なおす必要があっても元に戻ることができます。
2 2レイヤ(シェイプの実際に表示されるグラフィックス)に不透明度を設定します。
3グラフィックスに新しいレイヤを追加し、 2レイヤの下に置きます。(それが第 2レイヤになり、
2レイヤは第 3レイヤになります。
4(現在は第 3レイヤになっている)もとの第 2レイヤを選択します。
5コマンド+ Eキーを押して選択したレイヤを新しい空のレイヤに統合します。
2つのレイヤが新しい第 2レイヤに統合されます。元の第 2レイヤは削除されます。このシェイプ
を「
DVD
Studio
Pro」に読み込むと、新しい第 2レイヤの不透明度は統合前に設定した不透明度に
なります。
一般的なシェイプの情報
Photoshop」でシェイプを作成するとき、新しいイメージは以下のように設定してください。
Â「幅」と「高さ」これ らの値は、
DVD
Studio
Pro」で使用す る際に考えら れる最も大き なサイ
ズが収まる値に 設定します(オリジナルより大き いシェイプを作るときの方 が、オリジナルより
小さいシェイプを作るときより、品質が大きく落ちる傾向にあります)シェイプのグラフィック
スは、できるだけキ ャンバスのエッジに近づくよ うにしてください。キャンバス によってボタン
の動作領域が定義されます。一般的なボタンのサイズは幅 200 ピクセル×高さ 15 0 ピクセルです。
Â解像度
72 ピクセル/インチに設定します。
DVD
Studio
Proではイメージのサイズをピクセル
数で表します。解像度はメニューに使用されたときのサイズには影響しません。
Â画像モード:
RGB カラー」に設定します。
Â初期表示内容:「透明」に設定します。
96 2 素材を準備する
シェイプを作成するときは、さらに以下の点に留意してください。
Âシェイプのファイルを保存するときは、どのレイヤが表示されていてもかまいません。
Âテキストの入っ たレイヤをラスタライズする必 要はありません。レイヤにエフェ クトを入れる場
合は、レイヤを統合する必要があります。
Âまた、使用する色 は、必ずブロードキャストの制 限内にしてください。さもな いと、グラフィッ
クプログ ラムの中では よく見えても、
DVD プロジェクト の中で使用する とかなり違っ て見える
シェイプができてしまうことがあります。
Âドロップゾーンに使用するという特別な意図をもってシェイプを作成したくなることもあります。
そうすれば、ドロッ プゾーンのエッジを不 規則な形にできます。しかし、ハイライ トレイヤとド
ロップゾーンを一緒に使用しない場合を除き、レイヤはボタンのシェイプを作成したときとまった
く同じように使用する必要があります。ボタン用に作成したシェイプはドロップゾーンでも使用で
きます。詳しくは
273 ページのメニューにドロップゾーンを追加する を参照してください。
シェイプのアスペクト比
シェイ プのグラフ ィックスは、 アスペクト 比を保つよ うに自動的 に拡大縮小さ れます。たと えば、
正方形の グラフィック スを作成し、それ をシェイプと して読み込むと 、
DVD
Studio
Pro」でも正
方形のグラフ ィックスとして表示され るように拡大縮小されま す(シェイプを空の領域 にドラッグ
してメニュー に追加した場合)
リスケ ールを行う とグラフィ ックスがメ ニューエデ ィタで正し く見えるよ うになりま すが、「ボタ
ン」インスペク タや「ドロップゾーン」イ ンスペクタで表示さ れる通り、シェイプの寸 法は正しく
見えません。たとえば、
200 × 200 ピクセルの正方形のシェイプを作成した場合、メニューにボタ
ンまたはドロップゾーンとして追加すると、そのサイズは 200 × 180 ピクセル(
NTSC メニューの
場合)または 187 × 200 ピクセル(
PAL メニューの場合)に見えます。
ドロップゾーンとボタン用のグラフィックスを作成する
ドロップゾー ンとボタンは縦と横の 方向にそれぞれ独立し てサイズ変更することが できます。した
がって、ドロッ プゾーンやボタンで使用 する素材は必ずしもビ デオのアスペクト比に 従う必要はあ
りません。さら に、ドロップゾーンとボ タンはグラフィックス の透明度をサポート しています。こ
れにより、ロゴ などの不規則なエッジ を持つグラフィックス を作成することができ ます。そのグラ
フィックスを 素材としてドロップゾ ーンまたはボタンに割 り当てると、透明度によっ てグラフィッ
クスの見え方が変わります。
シェイプ用の グラフィックスと同様、ド ロップゾーンとボタン のグラフィックスは自 動的にそのア
スペ クト比を 保つよ うに拡 大縮小さ れます。正 方形の グラフィ ックス を作成 してそれ をドロ ップ
ゾーンまたはボタンの素材として読み込むと、
DVD
Studio
Proでは正方形のグラフィックスがそ
のままにな るように拡大縮小 されます。詳細につい ては、
96 ペー ジの「シェイプのアス ペクト比
を参照してください。
参考:ドロップ ゾーンまたはボタンの動 作領域を強制的にグラ フィックスのアスペク ト比にあわせ
るには、
Shift キーを押しながらコーナーの一つをドラッグします。
2 素材を準備する 97
スライドショー用の静止画を準備する
DVD
Studio
Proのスライドショーで使用する静止画を準備するときは、メニューの背景の準備の
ときとほと んど同じルールが適用 されます。スライドをトラ ックに追加するときも、そ の同じ条件
が適用されます。
ファイルフォーマット
DVD
Studio
Proでは、スライドショーでよく使用されるイメージのフォーマットのほとんどが使
用できます。
Â
8ビット RGB モードを使用した「
Photoshop」の PSD ファイル
スライドショー はメニューと違い、レイヤ選択を サポートしていません。ファイ ルが最後に保存
されたとき表示されているレイヤが、グラフィックスの実際に表示されるイメージになります。
Â
PICT ファイル
Â
BMP ファイル
Â
JPEG ファイル
Â
QuickTime イメージファイル
Â
Targa
TGA)フォーマットファイル
Â
TIFF
TIF)フォーマットファイル
静止画を「
DVD
Studio
Pro」に読み込んで、それを割り当てたプロ ジェクトを構築すると、静止画
MPEG 画像に変換されて、必要ならば、スライドショーの解像度および表示モード設定で定義さ
れているフレームサイズに合うように、自動的に拡大縮小されます。
アスペクト比と解像度
スライドショーとしては、
4:3 のものと 16:9 のものを作成できます。
HD プロジェクトでは、スライ
ドショーの解像度を選択することもできます。
参考:
HD プロジェクトのうち、
720 × 480p
720 × 576p
1280 × 720p、または 1920 × 1080i
の解像度では、
4:3 アスペクト比がサポートされていません。
16:9 のスライドショーを作成するときには、
4:3 のモニタで表示する場合に使われる表示モードを選
択することができます(パンスキャン、レターボックス、またはパンスキャンとレターボックス)
最良の結果を得るには、スライドの解像度をスライドショーと一致させてください。スライドショー
の解像度よ りも小さかったり、あるい は大きかったりするス ライドは、スライドショー の解像度に
合わせて自 動的に拡大縮小されま す。アスペクト比がスライ ドショーと合わないス ライドには、す
き間を塗りつぶすために背景の 色が設定されます。背景の色は「
DVD
Studio
Pro」環境設定の中に
あります。詳細については、
112 ページの「
DVD
Studio
Pro」の環境設定を行う」を参照してくだ
さい。
98 2 素材を準備する
DVD 規格では、静止画やメニューも含むすべてのビデオが、 許容されている色に関する NTSC また
PAL のビデオブロードキャストの標準に従わねばならないと定めています。ブロードキャストの
帯域幅に対応するため、
NTSC PAL ビデオでは、グラフィックプログラムで作成できる色に比べ
てかなり制限 された色を使用しなけ ればなりません。グラフィ ックアプリケーション で見たときは
とても良く見える画像やグラフィックスも、
DVD で見るとかなり違って見えることがあるため、ブ
ロードキャス トの標準に合わせて作 業することが重要です。最 も問題となるのが純色 に近い色の場
合で、ビデオモニタに表示すると大変失望することになります。
画像やグラフィックスを読み込む前には、必ずそれらをグラフィックアプリケーションで開き、フィ
ルタを使用して NTSC または PAL の色空間に変換してください。
オーディオ
スライドショーでは、個別のオーディオクリップを 1つまたは複数の静止画に割り当てるか、
1つま
たは複数のオーディオクリップをスライドショーの全体に割り当てることができます。
重要:オーディ オクリップを個別の静 止画に割り当てる場合、あ るいは複数のオーディ オクリップ
を全体のスライド BGM ファイルとして使う場合には、スライドショーに含まれるすべてのオーディ
オクリップのフォーマット(
AC-3
AIFF など)、ビットレート、および解像度が同じでなければな
りません。
アルファトランジションの準備
アルファトランジションを使用すれば、
DVD
Studio
Proで作成するメニュー、トラック、および
スライドショーで利用可能な、カスタマイズされたトランジションを作成できるようになります。
DVD
Studio
Proに用意されているトランジションでは、使われる場所に応じて開始フレームおよ
び終了フレ ームが設定されます。標準 トランジションでは、ビデ オの開始フレームと終 了フレーム
を変形することで、回転やブラーといった各種のエフェクトをビデオに直接適用できます。アルファ
トランジシ ョンでは、ビデオの開始フ レームと終了フレーム を直接変形することは ありません。ト
ランジションの開始から終了までを、作成済みの QuickTime ムービーに基づいて変化させます。
2 素材を準備する 99
アル ファ トラン ジシ ョンを 作成 する には、トラ ンジ ション のタ イプに 応じ て、
1つか ら 3つの
QuickTime ムービーが必要です。以下に示す点などを検討してください:
Âトランジションの間に、開始フレームと終了フレーム以外のビデオを何か表示するか。たとえば、
トランジションの画面に DVD ディスクを飛び回らせたい場合には、飛び回る DVD のイメージを
含んだ素材ムービーが必要になります
Âトランジションの間に、開始フレームと終了フレームを一緒に画面に表示する場面が欲しいか。
び回る DVD の場合を例にすると、
DVD の周囲に開始フレームを表示し、内側中央に終了フレー
ムを表示すると いった場面が考えられるでしょ う。開始フレームと終了フレーム を同時に表示す
るには、背景にマットムービーが必要になります。
Âカスタムシェイ プを使う、シンプルなワイプトラ ンジションが欲しいか。背景に マットムービー
を入 れて、好きな シェイ プがハー ドなエ ッジまた はソフト なエッ ジでワイ プして いくトラ ンジ
ションを作成することができます。
アルファトランジションには、複数の要素があります:
Âトランジション素材フォルダ:トランジション に使う素材が収められます。さ らに、フォルダ名
がトランジショ ンの名前になります。各アルファ トランジションに、個別のトラ ンジション素材
フォルダが必要です。
Â素材ムービー:トラ ンジションの間に、開始フレー ムと終了フレーム以外のビデ オを何か表示す
る場合に必要です。
Â素材マットムービー:材ムービーにアルファチャンネルが含まれていない場合に必要です。
Â背景マットムービー:開始フレームと終了フレー ムを同時に表示したい場合 や、ワイプトランジ
ションを作成する場合などに必要です。
重要最良の結果を得るには、プログレッシブ(ノンインターレース)スキャンのビデオをムービー
に使います。
NTSC ならば 60 fps
PAL ならば 50 fps です。また、アスペクト比(
4:3 または 16:9
も一致するようにムービーを作成します。
HD プロジェクトの場合は、トランジションに使うエレメ
ントの解像度も一致させます。
DVD
Studio
Proでは、必要ならば、エレメントに合うようにムー
ビーが拡大縮小されます。ただし、これによって画質は低下します。
この DVD イメージは、素材ムービーの
ものです。素材マットムービーにより、
背景ビデオを見せる場所が制御されて
います。
開始フレーム(この例では
赤い部分です)
終了フレーム(この例では
青い部分です)
背景マットムービー
(この例では見えません)が、
背景に開始ムービーと
終了ムービーを表示するか
どうかを制御しています。
100 2 素材を準備する
トランジション素材フォルダ
トランジション素材フォルダには、アルファトランジションの材料になるムービーが格納されます。
このフォルダの名前が、トランジションの名前になります。このフォルダにあるファイルの名前には、
フォルダ名が必ず必要です。さらに、ファイルの用途を示すテキストも追加します。
DVD
Studio
Proを開くと、トランジション素材フォルダを探すために 2つの場所が確認されます
Âディスクのルートの、次の場所:
[root]/Library/Application Support/DVD
Studio
Pro/
Transitions/
Âホームフォルダの、次の場所
[user]/Library/Application Support/DVD
Studio
Pro/Transitions/
参考:
DVD
Studio
Pro」を 開い てい るとき にト ラン ジシ ョン のフォ ルダ を追 加し ても、次 回に
DVD
Studio
Pro」を開くときまでは無視されます。
素材ムービー
素材ムービ ーは、トランジションの間 に、開始フレームと終了フ レーム以外のビデオを 何か表示す
る場合に必要です。たとえば、トランジションの画面に DVD ディスクを飛び回らせたい場合には、
空飛ぶ DVD のイメージを素材ムービーとして用意します。
素材ムービーのファイル名は、トランジション素材フォルダと同じでなければなりません。また、
張子も付きます。たとえば、トランジション素材フォルダの名前が「
Spinning DVDならば、素材
ムービーのファイル名は Spinning DVD.mov などとなります。
素材ムービーには、必要ならば含めることもできる要素が 2つあります:アルファチャンネルと切
り替えポイントです。
素材ムービーは、開始フレームと終了
フレームに加えて、トランジション
ビデオを提供します。
素材ムービーは、背景が表示
される場所を操作できるよう
に、アルファチャンネルを
含んだものでも構いません。
2 素材を準備する 101
アルファチャンネル
前節で 示した、回転す る DVD が飛び 回る例では、ビデ オの開始フ レームおよ び終了フレ ームを、
DVD の穴 およ び周 縁を 通し て見 るこ とが でき まし た。この よう なエ フェ クト を実 現す るに は、
DVD
Studio
Pro」用のアルファチャンネルを用意して、素材ムー ビービデオのどの部分を表示し、
どの部分を無視するかを指定する必要があります。
こうしたアルファチャンネルを用意する方法は 2つあります:素材ムービーに埋め込むか、別個の
素材マットムービーとして用意するかです
102 ページの素材マットムービーを参照してくださ
い)
重要:アルファ チャンネルを素材ムー ビーに埋め込む場合は、ビ デオ出力がプリマルチ プライされ
るようにしてください。
切り替えポイント
トランジショ ンで開始フレームと終 了フレームを同時に表 示する必要がない場合は、 素材ムービー
に切り替えポ イントを追加して、トラン ジションの表示が開始 フレームから終了フレ ームに切り替
わる時点を 制御することができま す。開始フレームと終了フ レームを同時に表示す る場合は、背景
マットムービーを使う必要があります
102 ページの背景マットムービーを参照してください)
トランジション素材フォルダに背景マットムービーがない場合は、
DVD
Studio
Proで切り替えポ
イントを設定するために以下の処理が実行されます:
Â最初に、
DVD
Studio
Proが素材ムービーを調べ、
TransitionSwitchPoint という名前のマーカー
があるかどうかを確認します。もしあれば、このマーカーが切り替えポイントとして利用されます。
Âもしなけ れば、
DVD
Studio
Pro」は、素材ムービーに 何らかのマーカ ーがあるかどう かを確認
します。もしあれば、最初のマーカーが切り替えポイントとして利用されます。
Â素材ムービーに マーカーがない場合は、素材ムー ビーの半分が経過した位置に切 り替えポイント
が設定されます。
102 2 素材を準備する
素材マットムービー
素材マットム ービーは、アルファチャン ネルを含まない素材ム ービーがトランジショ ンに使われる
場合にのみ 必要です。素材マットムー ビーを別個にしておく と、素材ムービーが普通の ビデオの場
合(アニメーションではない場合)に便利です。
素材マットムービーのファイル名は、トランジション素材フォルダの名前に
-matteが付いたもの
でなければなりません。また、拡張子も付きます。たとえば、トランジション素材フォルダの名前が
Spinning DVD」ならば、素材マットムービーのファイル名は Spinning DVD-matte.mov などとな
ります。
素材マットム ービーにはモノクロの 映像を選ぶ必要があり ます。白い部分に素材ムー ビーのビデオ
が表示され、黒 い部分に開始フレー ムまたは終了フレーム のビデオが表示され ます。また、白と黒
の間の階調を利用して、透過を設定したり、ソフトエッジを追加したりできます。
背景マットムービー
背景マットムービーは、
2つの異なる使い方のうちどちらか 1つで利用します:
Â素材ムービーと組み合わせて、画面のどの部分に開始フレームのビデオを表示し、どの部分に終了
フレームのビデオを表示するかを制御できます。
Âトランジション 素材フォルダ内の唯一のムービ ーとし、ワイプのトランジション を提供するため
に利用できます。素材ムービーと組み合わせて使用する場合と同様に、背景マットムービーは、
面のどの部分に 開始フレームのビデオを表示し、 どの部分に終了フレームのビデ オを表示するか
を制御できます。
この白い部分が、素材ムー
ビーのビデオが表示される領
域を表します。
黒い部分は、背景ビデオ
(開始フレームまたは終了フ
レーム。切り替えポイントや
背景マットムービーの設定に
よる)が表示される領域を
示します。
灰色の部分は、素材ムービー
のビデオが透過色で表示され
る領域を示します。
2 素材を準備する 103
背景マットムービーのファイル名は、ト ランジション素材フォルダの名前に「
-backgroundMatte
が付いたものでなければなりません。また、拡張子も付きます。たとえば、トランジション素材フォ
ルダの名前が
Spinning DVDなら背景マットムービーのファイル名は Spinning DVD-
backgroundMatte.mov などとなります。
背景マットム ービーにはモノクロの 映像を選ぶ必要があり ます。白い部分に開始フレ ームのビデオ
が表示され、黒 い部分に終了フレー ムのビデオが表示され ます。一般的なルールと して、背景マッ
トムービー は全画面が白の状態で 始まり、全画面が黒にな って終わるようにし ます。また、白と黒
の間の階調を利用して、透過を設定したり、ソフトエッジを追加したりできます。
アルファトランジションの継続時間について
素材ムービー(存在する場合)または背景マットムービー(素材ムービーが存在しない場合)によっ
て、アルファトランジションの継続時間のデフォルト値が決まります。
DVD
Studio
Proでトラン
ジションを設定するときは、継続時間をデフォルト値の 2分の 1(ただし、
1秒以上)から 2倍まで
に設定できます。
NTSC および PAL のアルファトランジションについて
どのアルファトランジションも、
NTSC または PAL のどちらかです。
DVD
Studio
Pro」では、トラ
ンジション素材のフレームレートで、トランジションが NTSC PAL かが判別されます。現在のプ
ロジェクトのビデオ規格と適合しているものだけが、
DVD
Studio
Pro」で利用可能になります。
参考:フレームレートが 24 fps のアルファトランジションは、
NTSC プロジェクトでのみ使用でき
ます。ただし、フレームレートをプロジェクトに合わせて調整した後に、望ましくないアーティファ
クトが混ざることもあります。
白い部分は、開始フレームに
よる背景ビデオが表示される
領域を示します。
黒い部分は、終了フレームに
よる背景ビデオが表示される
領域を示します。
104 2 素材を準備する
DVD ソースの設定のまとめ
以下は
DVD
Studio
Proで使用される MPEG およびほかの素材に必要な設定に関するまとめです。
参考プロジェクト内のすべての素材は同じビデオ規格を使用しなければなりません(すべて NTSC
かまたはすべて PAL。そのほかの設定(エンコードフォーマット、解像度、ビットレートなど)に
ついては、異なる設定の素材を混在させてもかまいません。
SD プロジェクトの DVD ビデオおよびオーディオ設定
以下の設定が、
SD プロジェクトに使用できます。
MPEG-1 ビデオの部分を除けば、 同じ設定を HD
プロジェクトでも使用できます。
ビデオの設定
以下は「
DVD
Studio
Pro」でサポートされているビデオの設定です。
MPEG の種類
MPEG-1 MPEG-2 は両方とも、以下に示す解像度でサポートされています。
MPEG の構造
基本ストリームだけがサポートされています。
MPEG のビットレート
マル チア ングル とミ ック スアン グル トラッ クに はより 厳し い条件 があ りま す。詳細に つい ては、
68 ページの「マルチアングルトラックのビデオをエンコードする」を参照してください。
MPEG-1 ビデオ
Â最大 1.856 Mbps(通常 1.15 Mbps
MPEG-2 ビデオ
Â最大 9.8 Mbps(通常使用される最大値は 8 Mbps
ビデオの解像度
DVD
Studio
Pro」では、さまざまな解像度がサ ポートされています。詳細について は、
57 ページ
の「ビデオの解像度を選択する」を参照してください。
MPEG-1
ÂSIF(標準インターフェイスフォーマット、Standard Interface Format)
NTSC では 352 × 240
PAL では 352 × 288
MPEG-2
ÂSIF:
NTSC では 352 × 240
PAL では 352 × 288
Â1/2 D1:
NTSC では 352 × 480
PAL では 352 × 576
ÂCropped D1:
NTSC では 704 × 480
PAL では 704 × 576(アナログブランキングに対応)
ÂFull D1:
NTSC では 720 × 480
PAL では 720 × 576
2 素材を準備する 105
フレームレート
Â
525 本の走査線を持つ NTSC
29.97 fps
Â
625 本の走査線を持つ PAL
25 fps
Â
NTSC または PAL ビデオ解像度のどちらかを使用する 23.976 fps ビデオのバージョン
アスペクト比
4:3 とアナモフィック 16:9 がサポートされています。
51 ページの「
16:9 素材とはいったい何か?
を参照。
クロマフォーマット
DVD 規格では 4:2:0 のクロマフォーマットと規定しています。
GOP サイズ(最大)
Â
NTSC では 18 フレーム、
PAL では 15 フレーム
GOP のサイズ(通常)
Â
NTSC では 15 フレーム、
PAL では 12 フレーム
オーディオの設定
以下は「
DVD
Studio
Pro」でサポートされているオーディオの設 定です。これらの設定の詳細につ
いては、
77 ページの「オーディオソースを準備する 」を参照してください。
ビットレート
オーディオの ビットレートは、フォーマ ットおよび必要とされ る品質のレベルによっ て決まります
(高いビットレートほど品質はよいが、ビットレートを落とすとビデオでも使用できます)
MPEG-1 レイヤ 2オーディオ
Â
64 384 Kbps
192 Kbps 224 Kbps がよく使用される。
Dolby Digital AC-3
Â
64 448Kbps
192 Kbps
224 Kbps
448 Kbps
5.1 チャンネル用]がよく使用される。
DTS ES
Â
754.5 Kbps または 1509.75 Kbps
16 ビット/ 48 kHz のステレオ PCM
Â
1536 Kbps
24 ビット/ 96 kHz のステレオ PCM
Â
4608 Kbps
オーディオのサンプルレート
Â
16 ビットまたは 24 ビット
Â
48 kHz または 96 kHz
106 2 素材を準備する
HD プロジェクトの DVD ビデオおよびオーディオ設定
以下の設定が、
HD プロジェクトに使用できます。
ビデオの設定
以下は「
DVD
Studio
Pro」でサポートされているビデオの設定です。
MPEG の種類
MPEG-2
HDV、および H.264 が、以下に示す解像度でサポートされています。
MPEG の構造
基本ストリームだけがサポートされています。
MPEG のビットレート
マル チア ングル とミ ック スアン グル トラッ クに はより 厳し い条件 があ りま す。詳細に つい ては、
68 ページの「マルチアングルトラックのビデオをエンコードする」を参照してください。
SD MPEG-2 ビデオ
Â
2.0 Mbps 15.00 Mbps
HD MPEG-2 ビデオ
Â
2.0 Mbps 29.40 Mbps(通常使用される最大値は 27 Mbps
参考:
HD 素材には、
480p 解像度および 576p 解像度が含まれます。
HDV ビデオ
HDV ビデオは MPEG-2 フォーマットでエンコードされています。ビットレートは、ビデオの解像度
によって変わります:
Â1280 × 720p:
19 Mbps
Â1920 × 1080p:
25 Mbps
H.264 のビットレート
マル チア ングル とミ ック スアン グル トラッ クに はより 厳し い条件 があ りま す。詳細に つい ては、
68 ページの「マルチアングルトラックのビデオをエンコードする」を参照してください。
SD H.264 ビデオ
Â
0.5 Mbps 15.00 Mbps
HD H.264 ビデオ
Â
1.5 Mbps 29.40 Mbps(通常使用される最大値は 27 Mbps
参考:
HD 素材には、
480p 解像度および 576p 解像度が含まれます。
2 素材を準備する 107
ビデオの解像度
DVD
Studio
Pro」では、さまざまな解像度がサ ポートされています。詳細について は、
57 ページ
の「ビデオの解像度を選択する」を参照してください。
ÂSIF:
NTSC では 352 × 240
PAL では 352 × 288
Â1/2 D1:
NTSC では 352 × 480
PAL では 352 × 576
ÂCropped D1
NTSC では 704 × 480
PAL では 704 × 576 PAL
(アナログブランキングに対応、
ンターレースバージョンのみをサポート)
ÂFull D1
NTSCでは 720 × 480
PAL では
720 × 576
(インターレースバージョンおよびプログレッ
シブバージョンの両方)
Â720p:
1280 × 720
NTSC および PAL 、プログレッシブ)
Âアナモフィック 1080i:
1440 × 1080
NTSC および PALインターレース、アナモフィック 16:9
Â1080i:
1920 × 1080
NTSC および PAL、インターレース)
フレームレート
Â
525 本の走査線を持つ NTSC
29.97 fps
Â
625 本の走査線を持つ PAL
25 fps
Â
NTSC または PAL ビデオ解像度のどちらかを使用する 23.976 fps ビデオのバージョン
アスペクト比
4:3、アナモフィック 16:9、および真正な 16:9 をサポート。
クロマフォーマット
DVD 規格では 4:2:0 のクロマフォーマットと規定しています。
GOP サイズ(最大)
Â
NTSC の場合は、インターレース 18 フレームまたはプログレッシブ 36 フレーム。
PAL の場合は、
ンターレース 15 フレームまたはプログレッシブ 30 フレーム
GOP のサイズ(通常)
Â
NTSC では 15 フレーム、
PAL では 12 フレーム
オーディオの設定
以下は「
DVD
Studio
Pro」でサポートされているオーディオの設 定です。これらの設定の詳細につ
いては、
77 ページの「オーディオソースを準備する 」を参照してください。
108 2 素材を準備する
ビットレート
オーディオの ビットレートは、フォーマ ットおよび必要とされ る品質のレベルによっ て決まります
(高いビットレートほど品質はよいが、ビットレートを落とすとビデオでも使用できます)
MPEG-1 レイヤ 2オーディオ
Â
64 384 Kbps
192 Kbps 224 Kbps がよく使用される。
Dolby Digital AC-3
Â
64 448Kbps
192 Kbps
224 Kbps
448 Kbps
5.1 チャンネル用]がよく使用される。
DTS ES
Â
754.5 Kbps または 1509.75 Kbps
16 ビット/ 48 kHz のステレオ PCM
Â
1536 Kbps
24 ビット/ 96 kHz のステレオ PCM
Â
4608 Kbps
オーディオのサンプルレート
Â
16 ビットまたは 24 ビット
Â
48 kHz または 96 kHz
3
109
3プロジェクトを開始する
新たに DVD プロジェクトを開始する際、特にそれが特定のシステム
上で初めて作成したプロジェクトの場合は、素材での作業を開始する
前に一定の境設定およびデスクプロパティ設定を行う必要
あります。
本章では「
DVD
Studio
Pro」を開き、環境設定およびディスクプロ パティを設定して新規プロジェ
クトを作成する方法について説明します。
DVD
Studio
Pro」は
DVD の構築で使用するビューとウインドウを数多く備えています。詳細につ
いては、
137 ページの第
4 章「
DVD
Studio
Pro のインターフェイス」を参照してください。
DVD
Studio
Pro」を開く
DVD
Studio
Pro」を最初 に開く と、ユーザイ ンター フェイ スの設定 および 使用す るビデオ 規格、
DVD 規格、デフォルト言語を選択するダイアログが開きます。これ以降「
DVD
Studio
Proを開く
ときは、最後に終了したときに使われていた設定とビデオ規格および DVD 規格が使用されます。
参考:この ダイアログ での選択は、不 変ではあり ません。すべて の選択は、
DVD
Studio
Pro」の
「環境設定」で変更可能であり、設定については「ウインドウ」メニューでも変更することができます。
110 3 プロジェクトを開始する
DVD
Studio
Pro」を初めて開くには:
1コンピュータを起動します。
2
DVD
Studio
Pro」アイコン(「アプリケーション」フォルダにある)をダブルクリックしてアプリ
ケーションを開きます。
「アプリケーションのデフォルト設定を選択」ダイアログが開きます。
3目的に最も適した設定を選びます。
Â基本
DVD
Studio
Proに用意されているテンプレートとスタイルを使用し、素材をドラッグ &
ドロップしてプロジェクトを作成したい場合は、この設定を使用します。この設定は、
iDVD」に
詳しいユーザおよび初めて DVD を作成するユーザ向けです。
3 プロジェクトを開始する 111
Â拡張:
DVD の作成プロセ スに詳しく、
DVD
Studio
Proの より多くの機能を簡単に 使用したい
場合は、この設定を使用し ます。拡張設 定では 3つのパネルが表示され 、より多くの タブおよび
インスペクタ を使用することができま す。
Â詳細:この設 定を使用する と、
DVD
Studio
Pro」の すべての機能が 使用できます。複 雑なタイ
トルをオーサリングする場合は、この設定を使用します。
112 3 プロジェクトを開始する
参考:一度「
DVD
Studio
Pro」を開くと、この 3種類の設定から特定のモニタに適したものを選択
することが できます。さらに、自分で設 定を作成して保存す ることもできます。設 定の選択、作成
および保存についての詳細は、
139 ページの「インターフェイスを設定する」を参照してください。
4プロジェクトに使用するビデオ規格
NTSC または PAL)を選択します。どちらの規格を使用すれば
よいか不明な場合は、
133 ページの「世界のビデオ規格」を参照してください。
5標準精細度 DVD
SD DVD)または高精細度 DVD
HD DVD)のうち、プロジェクトで使用するデ
フォルトの解像度を選択します。
6プロジェクトのデフォルト言語を選択します。
7「起動時に表示」チェックボックス を選択すると、
DVD
Studio
Pro」を開くたびにこのダイアログ
が表示されます。
8
OK」をクリックして選択を確定し、続けて「
DVD
Studio
Pro」を開きます。
選択した設定およびデフォルトを使用した、名称未設定のプロジェクトが開きます。
パネ ルの 使い 方、タブの その ウイ ンド ウ内へ の切 り取 り、お よび ツー ルバ ーの設 定に つい ては、
137 ページの第
4 章「
DVD
Studio
Pro のインターフェイス」を参照してください。
DVD
Studio
Pro」の環境設定を行う
DVD
Studio
Pro」環境設定ウ インドウには、デ フォルトの操 作の設定に使 用可能な設定 がありま
す。これらの設定は作成するすべてのプロジェクトに適用されますが、ほとんどは
DVD
Studio
Pro
のエディタお よびインスペクタ内で プロジェクトごとに変 更可能です。これらの設定 を選択してお
くと、プロジェクトを迅速かつ容易に作成できるようになります。
DVD
Studio
Pro」環境設定を開くには、以下のいずれかの操作を行います:
m
DVD
Studio
Pro」>「環境設定」と選択します。
mコマンド+カンマ(
,)キーを押します。
3 プロジェクトを開始する 113
環境設定ウインドウが開き、最後に選択したパネルが表示されます。環境設定ウインドウには 10
のパネルがあり、それぞれに「
DVD
Studio
Pro」の特定の領域に関連する設定が入っています。
環境設定ウインドウを使用するには:
1最上部にあるアイコンをクリックして、それぞれのパネルを開きます。
2現在の設定を適用して環境設定ウインドウを開いたままにするには、「適用」をクリックします。
3現在の設定を適用して環境設定ウインドウを閉じるには、
OK」をクリックします。
4現在の設定を適用せずに環境設定ウインドウを閉じるには、「キャンセル」をクリックします。
プロジェクト環境設定
DVD
Studio
Pro環境設定にある「プロジェクト」パネルにある設定を使用して、新規プロジェク
トの外観を決定します。
参考:現在開いているプロジェクトは、この設定の影響を受けません。
ÂDVD 規格新規プロジェクトを標準精細度 DVD
SDefinition DVDにするか、
高精細度 DVD
HD
DVD)にするかを選択します。
Âビデオ規格:作成する新規プロジェクトのビデオ規格(
NTSC または PAL)を定義します。
Âデフォルトの言語:新規プロジェクトに使用するデフォルトのメニュー言語を選択します。
114 3 プロジェクトを開始する
「一般」環境設定
DVD
Studio
Pro環境設定の「一般」パネルには、
DVD
Studio
Pro」のさまざまな領域で使用す
る設定が入っています。
スライドショーとトラック
Âデフォルトのスライド長:スライドショーおよび トラックのビデオストリームに 追加される静止
画像の継続時間として使用する値を、秒単位で入力します。
Â背景色:背景に使用する色を、スライドショーエディタで設定できます。通常この色は、スライド
によって隠れてしまうため見えません。静止画像のサイズがビデオフレームに合っていないと、
の色が見えます。その場合は、すき間がこの背景色になります。ビデオフレームに適合しないサイ
ズの静止画像を追加すると、トラックエディタでもこの色が使用されます。
重要:この設定 はプロジェクトの一 部としては保存されま せん。この設定を変更す ると、以前に保
存したものも含めて、この色が見えるようになっているすべてのプロジェクトに影響します。
SD DVD メニュー、トラック、スライドショー
Âディスプレイモード:
SD プロジェクトでメニュー、トラック、スライドショーを作成するときに
使用するデフォルトのアスペクト比を選択しま す。選択肢には、
4:3」、
16:9 パンスキャン」、
16:9 レターボックス」
16:9 パンスキャンとレターボックス」があります。
HD DVD メニュー、トラック、スライドショー
Â解像度
HD プロジェクトでメニュー、トラック、スライドショーを作成するときに使用するデフォ
ルトのビデオ解像度を選択します。選択肢は、
720 × 480i
720x480p
1280x720p
1440x1080i、および「
1920x1080i」です。
Âディスプレイモード
HD プロジェクトでメニュー、トラック、スライドショーを作成するときに
使用するデフォルトのアスペクト比を選択します。選択肢は、
4:3
16:9 パンスキャン」
16:9
レターボックス」
16:9 パンスキャンとレターボックス」があります。
参考:
4:3」の設定は、非対応の「解像度」設定(
720x480p
720x576p
1280x720p」お
よび「
1920x1080i)を選択した場合は、 使用できません。
3 プロジェクトを開始する 115
サムネールのサイズ
Âパレット:パレットで使用するサムネールのサイズとして、「小」または「大」を選択します。
Âスライドショー:スライドショーで使用するサムネールのサイズとして、「小」または「大」を選
択します。
字幕
Âフェードイン:デフォルトで字幕がすぐに表示される
0フレーム)か、複数のフレームにわたっ
てフェードインするかを制御する値を、フレーム数で入力します。
Â長さ:作成する字幕のデフォルトの長さを制御する値を、秒単位で入力します。
Âフェードアウト:デフォルトで字幕がすぐに消える
0フレーム)か、複数のフレームにわたって
フェードアウトするかを制御する値を、フレーム数で入力します。
メニュー環境設定
メニュー環境設定では、メニューを作成する際に使用するさまざまなデフォルトを設定できます。
Âモーション継続時間:モーションメニューを作成する際に使用するデフォルトの継続時間を、秒単
位で入力します。詳細については、
282 ページのモーションメニューを設定するを参照してく
ださい。
Â自動割り当てボタン操作:自動割り当て機能に よって、ボタン操作が左から右 に読むか、または
右から左に 読むかを選択します。 詳細については、
271 ペ ージの「右から左へ読 むモード」を参
照してください。
Â最終レンダリング:メニューにはボタン、ドロッ プゾーン、テキストなどさまざ まな要素が背景
上に重なって入 ることがあるので、複数レイヤの グラフィックファイルを平坦化 するのと同じよ
うに、
1つのレイヤにレンダリング する必要があります。この処理は静止画 メニューでは短時間
で行えますが、モーションメニューではそれぞれのフレームをレンダリングする必要があるため、
時間がかかりま す。また、プロジェクトに追加する トランジションはすべてレン ダリングする必
要があります。詳 細については、
230 ページの「メニュ ーのレンダリングについ て」を参照して
ください。
116 3 プロジェクトを開始する
最終レンダリ ングの設定では、メニ ューおよびトランジショ ンをレンダリングする方 法を次の中
から選択でき ます。
Âハードウェアベース:こ の設定では最も速いレンダリングが行え ます。ただし、品質はお使い
のシステムのビデオカードに依存するため、「ソフトウェアベース」の設定を使った場合よりも
品質が落ちたり、異なるシステムの間で品質が一貫しない可能性があります。
Âソフトウェアベース:この 設定ではすべてのシステムに一貫した、高品 質のレンダリングが行
えます。ただしお使いのシステムによっては、「ハードウェアベース」の設定よりはるかに長い
時間がかかる場合があります。
Âパレットにドロップする際の時間:素材をメニュ ーエディタにドラッグしたとき にドロップパネ
ルが表示されるまでの時間を、つまみで調節します。
Âビデオ背景のカラー:メニューの背景に素材が割 り当てられていない場合、メニ ューエディタで
背景として使用 する色を設定することができ ます。通常この色は、メニューの背 景によって隠れ
てしまうので見 えません。背景画のサイズがビデ オフレームに合っていない と、この色が見えま
す。その場合は、すき間がこの背景色になります。
重要:この設定 はプロジェクトの一 部としては保存されま せん。この設定を変更す ると、以前に保
存したものも含めて、この色が見えるようになっているすべてのプロジェクトに影響します。
トラック環境設定
トラック環境 設定では、トラックを作成 する際に使用するさま ざまなデフォルトを設 定することが
できます。
Âマーカーの接頭辞(ルート)名:すべての新規マーカ ーに接頭辞として使用する 名前を入力しま
す。下記の「マーカー 名の生成」設定では、このルート 名の後ろにタイムコード値 の番号が続く
かどうかを制御します。
Â名前の一意性をチェックする
1つのトラックに同じ名前のマーカーが複数存在しないようにする
には、このチェックボックスを選択します。
3 プロジェクトを開始する 117
Âマーカー名の生成ーカーを作成する際にどのように名前を付けるかを選択することができます。
参考:「マーカー」インスペクタで、マーカーの名前を変更することができます。
Â自動:新規のマーカーの 名前を、接頭辞とそれに続く番号で作成しま す。番号はマーカーを追
加するたびに増分します。(接頭辞は下記のように設定します。)このオプションの利点は、追
加したマーカーの数がすぐに分かることです(ただし削除したマーカーは考慮されません)。不
便な点は、既存のマーカー の間にもマーカーを追加することができる ので、マーカーの番号順
が必ずしもタイムライ ンの順序とは一致しないことです。マーカーの番 号順はそのポジション
ではなく、作成された順序となります。
Âタイムコードベース:新規 マーカーの名前を、接頭辞とそれに続くビデ オ素材のタイムコード
で作成します。(接頭辞は下記のように設定します。)このオプションの利点は、マーカー名が
常にタイムラインに表 示される順序になることです。不便な点は、トラ ック内に存在するマー
カーの数がすぐには分からないことです。
Â自動更新:「タイムコード ベース」を選択した場合、「自動更新」チェック ボックスが利用可能
になります。このチェック ボックスを選択すると、マーカー名に割り当 てられたタイムコード
が、そのマーカーを移動したときに更新されるようになります。
Âスナップ先ーカーをタイムラインに配置したときに起こる動作を制御します
DVD
Studio
Pro」では、
GOP(グループ・オブ・ピクチャ)ごとに 1回ある Iフレームにのみ
マーカーを配置できます。一般的な GOP の長さは 12 から 15 フレームなので、マーカーを配置す
る場合、希望する フレームに正確に配置するこ とは通常不可能です。この設定 では、使用するフ
レームが「
DVD
Studio
Pro」によってどのように選択されるかを制御できます。
Â前の GOP:選択した場所の前にある GOP にマーカーを配置します。
Â次の GOP:選択した場所の次にある GOP にマーカーを配置します。
Â最も近いGOP選択した場所の前または次の、いずれか最も近い GOPにマーカーを配置します。
GOP の詳細については、
59 ページの「
GOP 設定を使って作業する」を参照してください。
Âサムネールオフセット:最初のフレームを代表す るビデオ素材のサムネール 画像が、パレットの
「ビデオ」タブ、「素材」タ ブでビデオ素材を選択す るときに表示される「ビデ オ素材」インスペ
クタ、およびトラッ クエディタ内のビデオストリ ームの最初のフレームに表 示されます。この設
定では、これらの 場所で使用されるサムネール を、ビデオ素材の最初の部分と するか、その素材
5秒後までの後ろの部分にするかを決定することができます。ビデオ素材の最初は何も写らず
徐々に画像が現 れる場合が多いので、この設定を 使うことで素材の内容をよりよ く表すフレーム
にサムネールを設定できます。
Âデフォルトの言語:新規トラックのすべてのオー ディオストリームおよび字幕ス トリームに自動
的に割 り当てられる 言語を選択す ることがで きます。ストリー ムに言語を 割り当てない 場合は、
「未指定」を選択します。
118 3 プロジェクトを開始する
Âスペースバーで再生/一時停止を切り換える:こ の設定は、トラックの表示中に スペースバーを
押したときに起 こる動作を制御します。トラック を再生すると、タイムラインの 再生ヘッドも一
緒に動きます。「スペースバーで再生/一時停止を切り替える」の隣にあるチェックボックスを選
択すると、スペース バーを押してもそのトラック のタイムライン内の再生ヘッド はその場所から
動きません。このチ ェックボックスを選択しない 場合は、スペースバーを押すと 再生ヘッドは再
生を開始した場所にジャンプバックします。
参考:この設定は「ビ ューア」タブ内の一時停止お よび停止コントロールには 影響しません。ト
ラックの再生中にスペースバーを使用したときのみ動作します。
Â構築時、無効なマーカーを修復する:トラックの作成中、マーカーが GOP 境界に配置されなかっ
たり、
V1 ストリームの外に置かれてしまうことが考えられます。このチェックボックスを選択し
ない場合、無効なマ ーカーが検知されると構築操 作は中止されます。このチェッ クボックスを選
択しておくと、構築操作で GOP 境界に配置されていないマーカーは自動的に再配置され、
V1
トリームの外にあるマーカーは削除されます。
Âドラッグ時、対応するオーディオを見つけ る:メニューや「素材」タブなど、プロ ジェクトの要
素にドラッグしたビデオファイルと同じ名前のオーディオファイルが「
DVD
Studio
Pro」によっ
て自動的に検索されるようにするには、このチェックボックスを選択します。
DVD
Studio
Pro
は、ビデオファイルがドラッグされた元のフォルダのみをチェックします。ビデオファイルとオー
ディオフ ァイルが混ざった ものをドラッグ した場合、
DVD
Studio
Pro」では同一名の オーディ
オファイルは検 索されません。ビデオ素材のドラ ッグを開始してからコマン ドキーを押すと、こ
の設定を一時的に上書きすることができます。
配置環境設定
配置環境設 定はメニューエディタ および字幕エディタに 適用され、定規、ガイドおよび スナップ操
作をカスタマイズすることができます。
3 プロジェクトを開始する 119
定規
これらの設定を使用して、メニューエディタに表示される定規をカスタマイズすることができます。
Â「表示」および「隠す」どちらかを選択して、定規を表示するかどうかを設定します。
参考:定規が表 示されている場 合のみ、配置ガイドを メニューエディタ にドラッグするこ とがで
きます。
Â単位:定規の単位をポップアップメニューから選択します。
Âピクセル:ピクセル数が定規に表示されます。
Âセンチメート
1センチメートル当 たり
28.35ピクセルを 基準としたセンチメート ル数が定規
に表示されま す。
Âインチ:
1インチ当たり 72 ピクセルを基準としたインチ数が定規に表示されます。
Â比率(%)フレームの比率(%)が定規に表示されます。
Â定規の始点を中央に:定規がフレームの中央から 始まるようにするには、このチ ェックボックス
を選択します。これによって定規の中央が
0」になり、その両側に向けて単位が増加します。こ
のチェックボックスを選択しない場合は、定規の基点はフレームの上左隅になります。
Â定規ガイドツールヒントの寸法を表示:配置ガイ ドをドラッグするときに、ポイ ンタの座標が表
示されるように するには、このチェックボック スを選択します。値はピクセル で、左上隅が基点
0
0となります。
ガイド
これらの設定はメニューエディタおよび字幕エディタに表示されるガイドに適用されます。
Â「表示」および「隠す」メ ニューガイドを表示するか しないかを選択します。メニ ューガイドを
作成するには、定規からドラッグします。
参考:メニューガイドを字幕エディタに追加することはできません。
Âガイドのカラー:メ ニューエディタまたは字幕エ ディタに項目を移動したと きに表示される、メ
ニューガイドおよびダイナミックガイドの色を設定します。「カラー」ウインドウを開きます。
Âオブジェクトの中心にダイナミックガイドを表 示:メニューエディタおよび字幕 エディタに項目
をドラッグした ときに表示されるダイナミック ガイドに、項目の中央を基準とし た線を表示する
には、このチェックボックスを選択します。
Âオブジェクトの周辺にダイナミックガイドを表 示:メニューエディタおよび字幕 エディタに項目
をドラッグした ときに表示されるダイナミック ガイドに、項目の周辺を基準とし た線を表示する
には、このチェックボックスを選択します。
120 3 プロジェクトを開始する
テキスト環境設定
テキスト環 境設定には、メニュー、メニ ューのボタン、および字 幕にテキストを追加す る際に適用
される、デフォルト設定が含まれます。
すべてのテキストタイプ
Â表示:設定するテ キストのタイプ(字幕、メニュ ー、またはメニューボタン)を 選択します。選
択したタイプによって、このパネルで使用できるほかの設定が決まります。
Âフォント:現在の設定を表示します。
Âフォントパネル:クリックして「フォント」パネルを開き、フォントを設定します。
字幕テキスト設定
参考:字幕テキ ストの色は、メニューボタ ンやメニューのテキス ト項目と同じようには 設定できま
せん。
Â「横」および「縦」
DVD
Studio
Pro」で作 成するテキス トベースの字 幕の、デフォルト での配
置を設定します。詳細については、
445 ページの「
DVD
Studio
Pro で字幕を作成する を参照し
てください。
Âオフセット:縦およ び横の設定を変更するための 値を入力します。たとえば横の 設定として左詰
を選択した場合、横オフセット値を入力してテキストを少し中央寄りに移動することができます。
横オフセットで は、テキストを左に動かすにはマ イナスの値、右に動かすにはプ ラスの値を入力
します。縦オフセ ットでは、テキストを上に動か すにはマイナスの値、下に動か すにはプラスの
値を入力します。
メニューボタンのデフォルト
詳細については、
266 ページの「ボタンにテキストを追加する」 を参照してください。
Âカラーパネル:テキストの色を設定するための「カラー」ウインドウを開きます。
Â位置:ボタンのテキストのデフォルト位置(下、上、右、左、または中央)を選択します。
Âハイライト内のテキストを含むボタンのハイライト領域の一部としてテキストを入れるには、
のチェックボックスを選択します。
3 プロジェクトを開始する 121
メニューテキストの設定
詳しくは、
276 ページの「テキストオブジェクトをメニューに追加する」を参照してください。
Âカラーパネル:テキストの色を設定するための「カラー」ウインドウを開きます。
カラー環境設定
「カラー」パネルには、メニューエディタおよび字幕エディタ用の、カラーマッピングの設定が含ま
れています。
Â表示:メニューエデ ィタまたは字幕エディタ用の 設定を表示するかどうかを 選択します。これは
同じパネル内のほかの設定にも適用されます。
Âマッピングタイプ:使用しているオーバーレイマ ッピングのタイプ、クロマまた はグレイスケー
ルを選びます。これ は高度なオーバーレイを使用 している場合のみ適用され ます。詳細について
は、
240 ページの「詳細オーバーレイ・カラーマッピングを使う」を参照してください。
Â選択状態:
3種類の選択状態(通常、選択、アクティブ)のどれを設定するか選択します。
Â設定
3種類のカラーマッピングセットのどれを設定するか選択します。これらの設定は、選択状
態が「選択」または「アクティブ」に設定されている場合のみ有効です。詳細については、
238 ペー
ジの「カラーマッピング設定」を参照してください。
Âキー、カラー、および不透明度の設定:それぞれの選 択状態およびセットに対し て、各オーバー
レイの 4色(「キー」列に表示)のカラーおよび不 透明度の設定を選択しま す。詳細 については、
251 ペー ジの詳細を選択した「メニュー」インスペクタの「カラー」タブを参照し てください。
参考:ェイプおよび単純オーバーレイでは、そのハイライト用に黒のキー色(一番上)が使用さ
れます
Âパレット:カラー マッピングパレット内の色 を表示します。色をクリック して「カラー」ウイン
ドウから別 な色を選択すると、変更で きます。詳細については、
237 ページの「カラ ーパレット
で色を設定する」を参照してください。
122 3 プロジェクトを開始する
シミュレータ環境設定
シミュレータ環境設定は、プロジェクトをテストするのに使用するシミュレータに適用されます。
細については、
545 ページの「プロジェクトをシミュレータでテストする 」を参照してください。
デフォルトの言語設定
Â「オーディオ」「字幕」および「DVD メニュー」のデフォルトの言語:シミュレータのデフォルト
としてメニュー、オーディオ、および字幕に使用する言語を選択します。これによって、
DVD
レーヤー内の言 語設定をシミュレートします。こ れらの要素のいずれかに、言語 設定の代わりに
「ディスク」インスペクタ内のストリーム設定を使用したい場合は、「未指定」を選択してください。
機能
ÂDVD@ccess の web リンクを使 う:選択する と、シミュレ ータがプロジ ェクト内のす べての
DVD@ccess リンクを処理できるようになります。電子メールや web のリンクが正しく機能する
かどうかを確認するのに便利です。詳細については、
596 ページの
DVD@ccess リンクをテスト
する」を参照してください。
リージョンコード
Âデフォルトのリージョン:シミュレートするリー ジョンコードを選択します。
ALL」または特定
の地域が選択可能です。
再生出力
Âビデオシミュレートするビデオの出力先を選択します。選択肢は「シミュレータウインドウ」
Digital Cinema Desktop Preview」の 2つです。「シミュレータウインドウ」はデフォルト設定
です。
Digital Cinema Desktop Preview」は、
S-Video のモニ タ、
Apple Cinema Display、そ
の他の 適切なディ スプレイなど、シ ステムのセ カンドモニ タから選択し ます。詳細につ いては、
547 ページの「外部 のビデオモニタおよびオーデ ィオモニタを使ったシミュレ ーション」を参照
してください。
Âオーディオ:シ ミュレータ、および「素材」タブ またはエディタ(トラック、シ ナリオ、スライ
ドショー、メニュ ーエディタのいずれか)から再 生するオーディオの出力先を 選択します。共通
の選択肢には、通常のシステムオーディオの「内蔵オーディオ」と、「内蔵オーディオ(
S/PDIF
があり、後者を使うとシステムの光デジタルオーディオ出力が使用可能な場合に外部の AC-3 また
DTS デコーダに出力できます。
3 プロジェクトを開始する 123
Â解像度:シミュレートするモニタ解像度を選択します。選択肢には「
SD」、
HD 720」、および
HD 1080」があります。
Âディスプレイモード:シミュレートするモニタの状態を以下から選択します。
Â4:3 パンスキャン:
16:9 コンテンツの表示中に、パンスキャン方法を使用するよう設定された
DVD プレーヤーで、
4:3 アスペクト比のモニタをシミュレートします。
Â4:3 レターボックス
16:9 コンテンツの表示中に、レターボックス方法を使用するよう設定され
DVD プレーヤーで、
4:3 アスペクト比のモニタをシミュレートします。
Â16:9:
16:9 アスペクト比のモニタをシミュレートします。
保存先についての環境設定
保存先についての環境設定は、
DVD
Studio
Proでのさまざまなプロセスで作成されたファイルの
保存場所を制御します。
Â表示:パスを設定したいプロセスを選択します。
Âエンコーディングプロジェクトに QuickTime ファイルを読み込む際に、内蔵の MPEG および
AIFF エンコーダによって作成されたビデオファイルおよびオーディオファイルの保存場所を指
定します。詳細については、
193 ページの「
DVD 準拠でない素材を読み込む」および 62 ペー
ジの「内蔵 MPEG エンコーダを使う 」を参照してください。
Âイメージエンコーディング:メニュー、スライドショー、およびトラック内で非 MPEG の静止
画像 を使 用す る際 に作 成し た MPEG ファイ ルの 保存 場所 を指 定し ます。詳 細に つい ては、
186 ページの「
DVD 準拠ではない静止画素材を使う」を参照してください。
ÂMPEG 解析
MPEG ファイルを読み込む際に作成された解析ファイルの保存場所を指定します。
詳細については、
186 ページの「 解析ファイルについて」を参照してください。
Â構築/フォーマット:構築処理中に作成された
AUDIO_TS」および
VIDEO_TSフォルダが
保存される、デフォルトの 場所を定義する設定が含まれています。詳細に ついては、
560 ペー
ジの「プロジェクトを構築する」を参照してください。
Âパレット要素:パレット に表示するストック(アップル提供)項目とカス タム項目の場所を指
定します。詳細については、
124 ページの「「パレット要素」の設定」を参照してください。
124 3 プロジェクトを開始する
Â場所:ファイルを保存する場所を以下から選択します。
Â素材と同じフォルダこれはデフォルトの設定です。元のファイルのフォルダ内の MPEG または
PAR サブフォルダ(作成されるファイルのタイプによって異なります)にファイルを保存しま
す。
QuickTimeの素材の場合は、
MPEG フォルダが作成され、その下に PAR サブフォルダが
作成されます。エンコードされたファイルが MPEG フォルダに保存され、また必要に応じて解
析ファイルが PAR フォルダに保存されます。あらかじめ MPEG にエンコードされた素材では
PAR フォルダが作成され、解析ファイルがそこに保存されます。元のファイルが CD-ROM ディ
スクや書き込み権限のないディスクなど書き込みができないボリュームにある場合は
DVD
Studio
Proによって「指定したフォルダ/予備のフォルダ」の場所に自動的に書き込ま
れます。
Âプロジェクトバンドルこの設定では、プロジェクトファイルにファ イルが保存されます。プ
ロジェクトファイル(プロ ジェクトを保存したときに作成されたファ イル)のコンテンツを見
るには、
Finder 内でファイルを探し、
Control キーを押しながらそのファイルをクリックして
から、ショートカットメ ニューから「パッケージの内容を表示」を選 択します。まだプロジェ
クトを保存していない 場合は、ファイルは「指定したフォルダ/予備 のフォルダ」で指定した
場所に保存されます。
Â指定したフォルダ/予備のフォルダ:この設定では、選択したディスク およびフォルダにファ
イルが保存されます。パスを直接入力するか、「選択」をクリックしてダイアログを開き、使用
するフォ ルダを選択します。こ の設定は、
DVD
Studio
Pro」で「素材と同じフ ォルダ」また
は「プロジェクトバンド ル」の場所に書き込みができない場合にも使 用されます。デフォルト
のパスは、
/ライブラリ /Caches/DVD
Studio
Pro Files のホームフォルダにあります。書き込
みができない場所を指定した場合は、代わりにこのデフォルトパスが使用されます。
「パレット要素」の設定
「選択」をクリックしてダイアログを表示し、使用するフォルダを選択します。出荷時のデフォルト
設定に戻すには、「リセット」をクリックします。
Âストック:ストック(アップル提供)パレット要素の場所を選択します。
参考:デフォルトの場所は「
DVD
Studio
Pro」パッケージの中です。この場所は、直接指定する
こと はで きま せん。
Control キー を押 しな がら「
DVD
Studio
Pro」ア イコ ンを クリ ックし て、
ショートカット メニューから「パッケージの内 容を表示」を選びます。パッケー ジ内容を開くと
きには、十分に注意してください。
Âカスタム:カスタム(ユーザ作成)パレット要素の場所を選択します。
3 プロジェクトを開始する 125
エンコーディング環境設定
「エンコーディング」パネルには「
QuickTimeの素材を読み込むときに使用する、内蔵 MPEG エン
コーダを制御するための設定が含まれています。内蔵 MPEG エンコーダおよびこの環境設定の詳細
については、
62 ページの「内蔵 MPEG エンコーダを使う」を参照してください。
新しいプロジェクトを作成する
DVD
Studio
Proを開くと、新しいプロジェクトファイルが自動的に作成されます。また新しいプ
ロジェクトファイルは、いつでも作成することができます。
新規プロジェクトを作成するには:
1「ファイル」>「新規」と選択します。
現在開いてい るプロジェクトを保存 するかどうかを尋ねる ダイアログが表示されま す。答えを選択
すると、新しい空のプロジェクトが開きます。
2「ファイル」>「保存」と選択し、プロジェクトファイルの名前と場所を指定します。
早めにプロジ ェクトを保存しておく と、オーサリング処理中に ファイルをプロジェク トに保存する
必要が生じた場合のファイルの書き込み先を確保できます。
プロジェクトを作成して保存したら、作業を開始する前に次の 4つの設定を行います。
Âビデオ規格を設定する
DVD-Video のタイトルは、
NTSC PAL のいずれかのビデオ規格に準拠し
ています。両方のビデオ規格をサポートする DVD-Video タイトルを作成することはできません。
DVD
Studio
Pro」には、(規格が設定された後に作成される)プロジェクトに適用する、ビデオ
規格の設定があります。初めて「
DVD
Studio
Pro」プロジェクトを作成する場合や、このシステ
ム上に NTSC PAL の両方のタイトルをオーサリングする場合は、この設定を確認することをお
勧めします。詳細については、次の「ビデオ規格を設定する」を参照してください。
126 3 プロジェクトを開始する
ÂDVD 規格を設定する
SD プロジェクトと HD プロジェクトのどちらも
DVD
Studio
Proを使っ
てオーサリ ングすることがで きます。
SD プ ロジェクトをオー サリングしている場 合は、それを
HD に変更することができます。
HD プロジェクトをオーサリングしている場合、
DVD 規格の変
更だけでそれを SD プロジェクトに変更することは できません。詳細については、
135 ページの
プロジェクトの DVD 規格を変更する」を参照してください。
Âプロジェクトの名前を付ける各プロジェクトに、完成した DVD をコンピュータや独立型の DVD
プレーヤ ーで再生したとき に視聴者の画面 に表示される名前 を付けます。
DVD
Studio
Pro」で
は、プロジェクトを 保存したときに作成されるそ のプロジェクトのファイル 名が、自動的にプロ
ジェクト名 として使用されます。こ れを変更する方法に ついては、
12 9 ページの「プ ロジェクト
の名前を付ける」を参照してください。
Âディスクサイズを設定するデフォルトでは
DVD
Studio
Pro」は 4.7 GB のディスクを使用する
ように設定されています。この設定はディスクの作成処理だけでなく、ツールバーのディスクメー
ターにも影響しますこれ以外のディスクサイズで作業を行う場合の変更方法については
12 9 ページの「ディスクサイズを設定する」を参照してください。
Â「最初に再生」のエレメントを設定する:各プロ ジェクトには、「最初に再生」と指 定されたエレ
メントが 1つ必要です。このエレメントは、最初に DVD の再生を始めたときに表示されます。
フォルトではメニュー 1がこれに該当しますが、プロジェクト内のエレメントであればどれでも
指定できます。詳細については、
131 ページのプロジェクトの最初に再生するエレメントを設定
する」を参照してください。
ビデオ規格を設定する
DVD-Video の仕様は NTSC PAL の、
2種類のビデオ規格をサポートしています。
DVD 上の MPEG
ビデオはコンポーネント形式のため、ソースを一度 MPEG にエンコードすれば、
NTSC または PAL
規格のいずれかのラインレートおよびフレームレートに準拠すればよいだけなのです。
Â
NTSC または PAL-M のビデオ規格を採用している国では、NTSC ビデオ規格を使用してください。
どちらの規格も 29.97 fps のフレームレートを採用しており、
1フレームあたりの線は 525 本で
す。原則として、
60 Hz AC 電源を使用している国では NTSC ビデオ規格を使ってください。
Â
PAL または SECAM のビデオ規格を採用している国では、PAL ビデオ規格を使用してください。
ずれの規格も 25 fps のフレームレートを採用しており、
1フレームあたりの線は 625 本です。原
則として、
50 Hz AC 電源を使用している国では PAL ビデオ規格を使ってください。
国別の採用ビデオ規格の一覧は、
133 ページの「世界のビデオ規格」を参照してください。
参考
NTSC PAL の素材を 1つの DVD に混在させることはできません。詳細については、
48 ペー
ジの「
NTSC PA L を参照してください。プロジェクトのビデオ規格の変換については、
134 ペー
ジの「プロジェクトのビデオ規格を変更する」も参照してください。
重要:お使いの システムが正しい規格 に設定されているかど うか確信できない場合 は、その設定を
検証し(次で説明します)、必要であればプロジェクトへの素材の追加を開始する前に変更を行って
ください。
3 プロジェクトを開始する 127
「ディスク」インスペクタ内で現在のプロジェクトのビデオ規格を設定するには:
1インスペクタが表示されていない場合は、「表示」>「インスペクタを表示」と選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「アウトライン」タブで、プロジェクトの名前(ディスクアイコンの隣)を選択します。「アウト
ライン」タブが表示されていない場合は、「ウインドウ」>「アウトライン」と選択します。
Â「グラフィック」タブで、空の領域をクリックします。
「ディスク」インスペクタが表示されます。
3「一般」タブで NTSC PAL のいずれかを選択して、プロジェクトのビデオ規格を設定します。
参考:画素材を一度追加すると、プロジェクトのビデオ規格を変更できなくなります。詳細につい
ては、
134 ージの「プロジェクトのビデオ規格を変更する」を参照してください。
これ以外の「ディスク」インスペクタの設定は、後で行うことができます。これらの設定の詳細は、
543 ページの第
16 章「プロジェクトを仕上げる」を参照してください。
環境設定ウインドウで DVD
Studio
Pro のビデオ規格を設定するには:
1次のいずれかを行って環境設定ウインドウを開きます。
Â
DVD
Studio
Pro」>「環境設定」と選択します。
Âコマンド+カンマ(
,)キーを押します。
2環境設定ウインドウの最上部にある「エンコーディング」アイコンをクリックして、「エンコーディ
ング」パネルを開きます。
3
NTSC PAL のいずれかのビデオ規格を選択します。
この設定は、設定された後に作成されたプロジェクトに対してのみ有効となります。
DVD 規格を設定する
プロジェクトを開始するときには、標準精細度のビデオ素材に対応する従来の SD DVD 規格と、高
精細度のビデオ素材を使用するために新規に設計された HD DVD 規格とを選択できます。
SD ベース DVD でサポートされるビデオ素材のフォーマットは、
HD ベース DVD でもほとんどサ
ポートしています。ただし、
MPEG-1 ビデオは除きます。これは、
HD プロジェクトではサポートし
ていません。詳細については、
19 ページの「標準/高精細度 DVD について」を参照してください。
DVD 規格の設定には 2つの方法があり、それぞれ状況に応じて使用します。
素材を追加する前にビデオ規格を
選択します。
128 3 プロジェクトを開始する
DVD 規格を「
DVD
Studio
Pro」環境設定で設定する
新規プロジェクトの DVD 規格は、すべて「
DVD
Studio
Pro」環境設定にある「プロジェクト」パ
ネルで設定できます。この設定は、現在のプロジェクトには影響しません。
新規プロジェクトの DVD 規格を設定するには:
1次のいずれかを行って環境設定ウインドウを開きます。
Â
DVD
Studio
Pro」>「環境設定」と選択します。
Âコマンド+カンマ(
,)キーを押します。
2環境設定ウインドウの最上部にある「プロジェクト」アイコンをクリックして、「プロジェクト」パ
ネルを開きます。
3
DVD 規格」ポップアップメニューから、
SD DVD」または「
HD DVD」のいずれかを選択します。
「ディスク」インスペクタで DVD 規格を設定する
「ディスク」インスペクタの「一般」タブには、現在開いているプロジェクトの DVD 規格を表示す
る設定項目があります。
Â「SD DVD」が選択されている場合、そのプロジェクトを
HD DVDに変更することができます。
Â「HD DVD」が選択されている場合、設定はアクティブになっていないので、プロジェクトを
SD
DVD」に変更することはできません。
参考:
HD DVD」が選択された状態で新規プロジェクトを作成し、 実際には SD プロジェクトを作
成したい場合は「
DVD
Studio
Pro」環境設定の「プロジェクト」パネルにある「
DVD 規格」の設定
を変更する必要があります。
「ディスク」インスペクタを使って現在のプロジェクトの DVD 規格を変更するには:
1インスペクタが表示されていない場合は、「表示」>「インスペクタを表示」と選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「アウトライン」タブで、プロジェクトの名前(ディスクアイコンの隣)を選択します。
Â「グラフィック」タブで、空の領域をクリックします。
「ディスク」インスペクタが表示されます。
3「一般」タブを選択します(まだ選択されていない場合)
4
DVD 規格」の設定を確認します。
Â「SD DVD」が選択されている場合、そのプロジェクトを
HD DVDに変更することができます。
プロジェクトを SD DVD に戻すことができないことを示す警告が表示されます。
Â「HD DVD」が選択されている場合、設定はアクティブになっていないので、プロジェクトを
SD
DVD」に変更することはできません。
詳細については、
135 ページの「プロジェクトの DVD 規格を変更する」を参照してください。
3 プロジェクトを開始する 129
プロジェクトの名前を付ける
デフォルトでは、作成する各 DVD ディスクには保存の際に入力したプロジェクトのファイル名と同
じ名前が自動的に付けられます。ディスクの名前は、完成した DVD をコンピュータや独立型の DVD
プレーヤーで再生したときに視聴者の画面に表示されます。
ほとんどの 場合、プロジェクトのファ イル名はディスク名と して使用するのに適し ています。しか
し場合によっ てはディスク名をプロ ジェクトのファイル名 とは別にしたいこともあ ります。たとえ
Bicycles 1
Bicycles 2、および Bicycles 3 などと、最終プロジェクト用に選択する対象の複数の
バージョンがプロジェクトにあるかもしれません。この場合プロジェクトの Bicycles 2 バージョン
を選ぶとすると、視聴者がタイトルを再生する際にはこの最終ディスクを Bicycles 2 としてではな
く、単に Bicycles として表示したいはずです。
ディスクの名前に使用できるのは、大文字、数字およびアンダーバーのみです。最大文字数は 32
字です。プロジ ェクトのファイル名を ディスクの名前として 使用すると、ファイル名は 自動的にこ
の制約に沿って変換されます。たとえば、
Bicycle 2 というプロジェクトファイル名は、
BICYCLE2
変換されます。
「ディスク」インスペクタでディスクに名前を付けるには:
1次のいずれかの操作を実行します:
Â「アウトライン」タブで、ディスクの名前(ディスクアイコンの隣)を選択します。
Â「グラフィック」タブで、空の領域をクリックします。
「ディスク」インスペクタが表示されます。
参考:インスペクタが表示されていない場合は、「表示」>「インスペクタを表示」と選択します。
2「ディスク」イン スペクタの最上部に ある「名前」フィールドにデ ィスクの新しい名前 を入力して、
return キーを押します。
ディスクサイズを設定する
DVD
Studio
Pro」のデフォルト・ディスク・サイズは 4.7 GB DVD-5 に設定されています。この
設定は、プロジェクト完了時の実際のディスク作成処理と、ツールバー内のディスク・メーター・ア
イコンの両方に影響します。
ディスクメ ーターには、予想されるプ ロジェクトサイズが数 字で表示されるととも に、ディスクの
使用量がグ ラフィックで表示され ます。ディスクメーターは、プ ロジェクトのディスク サイズを使
用してディスクの容量を決定します。
DVD-5 ディスクの作成を行う限りは、ディスクメーターは正確です。青色ディスク、
2層ディスク
または 8 cm ディスクの作成を行う場合は、プロジェクトの変更された要件がディスクメーターに反
映されるよう、ディスクサイズを適切な形式に設定する必要があります。
130 3 プロジェクトを開始する
プロジェクトのディスクサイズを設定するには:
1次のいずれかの操作を行います:
Â「アウトライン」タブで、プロジェクトの名前(ディスクアイコンの隣)を選択します。
Â「グラフィック」タブで、空の領域をクリックします。
「ディスク」インスペクタが表示されます。(「アウトライン」タブが表示されていない場合は、「ウ
インドウ」>「アウトライン」と選択します。インスペクタが表示されていない場合は、「表示」>
「インスペクタを表示」と選択します)
2「ディスク」インスペクタの「ディスク/ボリューム」タブをクリックします。
3「赤色レーザー」または「青色レーザー」を「ディスクメディア」として選択します(
HD プロジェ
クトのみ)
4「レイヤオプション」として、
1層」または「
2層」を選択します。
5ディスクサイズとして、
8 cm または標準の 12 cm を選択します。
プロジェクトの最大サイズが、「ディスクのサイズ」設定の下に表示されます。
これ以外の「ディスク」インスペクタの設定は、後で行うことができます。これらの設定の詳細は、
543 ページの第
16 章「プロジェクトを仕上げる」を参照してください。使用可能な DVD のサイズ
については、
41 ページの「ディスクのオプション」を参照して ください。これらの設定の詳細につ
いては、プロジェクトの完了に関するトピックをご覧ください。
このプロジェクトに必要な
ディスク容量を選択します。
このプロジェクトに必要な
ディスクサイズを選択します。
このプロジェクトに必要な
ディスクメディアを選択しま
す。
HD プロジェクトのみ)
ほかの設定に基づき、
ディスク容量を
表示します。
3 プロジェクトを開始する 131
プロジェクトの最初に再生するエレメントを設定する
プロジェクトを開始するときは、
DVD の再生開始時に最初に表示されるエレメントを決めることが重
要です。次のような例があります:
Âデフォルト設定を使用し、
DVD 再生開始時にメニュー 1を開く。
Â「最初に再生」を、メインメニューの表示前に再生されるモーションメニューまたはトラックに設
定する。このモーシ ョンメニューまたはトラック は、企業ロゴの短いアニメーシ ョンや免責事項
に使用できます。
Â販売店向けの連続再生用 DVD を作成する。トラックがメニューや他の視聴者による操作なしに繰
り返し再生さ れるディスクを作成できま す。この場合、対象のトラックを「最 初に再生」のエレ
メントに設定し、そのトラックの「エンドジャンプ」設定をそのトラック自身に設定します。
Âスクリプトを 実行して、このプレーヤー で DVD を再生でき るかどうかを判別する。ス クリプトを
使用して 、
DVD プレー ヤーの言語や表 示アスペクト比 に合うように再 生の設定を行うこ とがで
きます。 最初に再生さ れるエレメ ントを選択す ると、スクリ プトは終了し ます。(そのス クリプ
トが「最初に 再生」のエレメントであ ることは、視聴者にはわ かりません。
プロジェクトで「最初に再生」をメニュ ー 1以外のエレメント に設定するには、最初にそのエレメ
ントを作成する必要があります。したがって、プロジェクトの作成を始める時点では「最初に再生」
を設定する必要はありませんが(設定できない場合が多い)、どのように設定するかを考えておくと
よいでしょう。
プロジェクトの「最初に再生」は、「ディスク」インスペクタ、「 接続」タブ、「アウトライン」タブ、
および「グラフィック」タブで設定できます。「アウトライン」タブおよび「グラフィック」タブを
使用して「最初に再生」を設定する方法については、
178 ページの最初に再生するエレメントを割
り当てる」を参照してください。「ディスク」インスペクタを使用して「最初に再生」を設定する方
法については、
552 ページの「「ディスク」インスペクタの上部にある設定」を参照してください。
「接続」タグを使用して「最初に再生」を設定する方法については、
534 ページの「ディスクのソー
」を参照してください。
既存のプロジェクトを開く
既存の「
DVD
Studio
Pro
4」プロジェクトを開 くには、いくつかの方法がありま す。それらの方法
で「
iDVD 3」や「
iDVD 4、および「
DVD
Studio
Pro」の旧バージョンで作成したプロジェクトを
開くこともできま す。
iDVD」および旧バージョン の「
DVD
Studio
Pro」のプロ ジェクトを開く方
法については、
629 ページの「ほかのプロジェクトを読み込む」 を参照してください。
既存のプロジェクトを開くには、以下のいずれかの操作を行います:
m「ファイル」>「開く」と選択します。
mコマンドキー+ Oを押します。
m
Finder ウインドウでプロジェクトファイルをダブルクリックします。
プロジェクトが「
DVD
Studio
Pro」ですでに開いている場合はダ イアログが表示され、まだ保存さ
れていなければ保存するように要求されます。
参考:
DVD
Studio
Pro」では、一度に開くことができるプロジェクトは 1つのみです。
132 3 プロジェクトを開始する
最近開いたプロジェクトを開くには:
m「ファイル」>「最近使った項目を開く」>[プロジェクト名]と選択します。
「最近使った項目を開く」サブメニューから既存のプロジェクトを削除するには、「ファイル」「最
近使った項目を開く」>「メニューを消去」と選択します。
既存のプロジェクトを開くときに注意すべき問題がいくつかあります。
Â
DVD
Studio
Pro」のプロジェク トで使用するフ ォントが、プロジェ クトを開くコンピ ュータに
存在しない場合(フォントが削除されたか、プロジェクトが別のコンピュータで作成された場合)
存在しないフォントを使用する項目はすべて、警告なしで別のフォントに置き換えられます。
DVD
Studio
Pro」のプロジェ クトには、フォント を使用する項目 として、メニューの テキスト
オブジェクト、ボタンのテキスト、およびテキストベースの字幕の 3つがあります。
Â解析ファ イルを必要とす る素材を使用す るプロジェクト を開く場合、
DVD
Studio
Pro」は、解
析ファイルがあ るかどうかをチェックをしま す。ファイルがない場合は、プロジ ェクトを開くプ
ロセスの一部と して解析ファイルが作成される ため、プロジェクトを開くまでの 時間が長くなり
ます。プロジェクト やその素材をコンピュータ間 で移動するとき、解析ファイル が移動しないま
ま残ることが少 なくありません。解析ファイルの 作成には数秒から数分間か かります。この時間
はプロジェクト で使用される素材の数や長さ によって異なります。進捗バー に、解析ファイルの
作成の進行 状況が表示されます。解析 ファイルの詳細につ いては、
186 ページの「解 析ファイル
について」を参照してください。
Â
DVD
Studio
Pro」で開いたプロジェクトの素材が見つからない場合、「不明のファイル」ウイン
ドウが表示され ます。この場合はウインドウを使 って手動で素材を検索して ください。見つから
ない素材があるプロジェクトを開くと、そのような素材は「素材」タブに赤色で表示されます。
た、その素材を 使った要素は無効に なります。詳細につい ては、
182 ページの「不明 または名前
の変更された素材」を参照してください。
Â複数のユーザがネットワークを介して 1つのプロジェクトを開く場合があります。この場合、各
ユーザがプロジ ェクトを変更して再保存した ときに、問題が発生することが あります。あるユー
ザが作業中のプ ロジェクトを別のユーザが開く と、プロジェクトを開いたユーザ とコンピュータ
の名前を示す警告が表示されます。
重要:
DVD
Studio
Pro」では、複数ユーザがプロジェクトに書き込むことが禁止されていません。
このような状況を回避し、表示されるすべての警告をただちに解決してください。
3 プロジェクトを開始する 133
世界のビデオ規格
特定の国のビ デオ規格を知る必要が ある場合のために、世界の さまざまな大陸や地域 で採用されて
いるビデオ規格を以下の表に示します。
参考このリストは変更される場合がありますので、あくまでガイドラインとして使用してください。
大陸および地域 ビデオ規格
アフリカ アフリカ大陸のすべての国では、
PAL または
SECAM規格を採用しています。
アジア NTSC 規格を採用しているビルマ、日本、フィリピン、韓国、台湾、ベトナ
ム以外のアジア諸国は、すべて PAL または SECAM 規格を採用しています。
カリブ諸国 SECAM 規格を採用して いるグアドループ 島とマルティニク島 以外のカリ
ブ海諸島では、
NTSC 規格を採用しています。
中央アメリカ 中央アメリカのすべての国では、
NTSC 規格を採用しています。
ヨーロッパ ヨーロッパのすべての国では、
PAL または SECAM 規格を採用しています。
中東 中東のすべての国では、
PAL または SECAM 規格を採用しています。
北米 PAL 規格を採用しているグリーンランド以外の北米諸国では、
NTSC 規格を
採用しています。
オセアニア NTSC 規格を採用している米サモア、グアム、マーシャル諸島、ミクロネシ
ア、ミッドウェー諸島、パラオ、およびサモア以外のオーストラリア、ニュー
ジーランドなどオセアニア地域の各国では、
PAL または SECAM 規格を採用
しています。
南米 PAL-M 規格を採用しているブラジル、および PAL または SECAM 規格を採
用しているアルゼンチン、パ ラグアイ、ウルグアイ、および 仏領ギアナ以
外の南米諸国では、
NTSC 規格を採用しています。
134 3 プロジェクトを開始する
プロジェクトのビデオ規格を変更する
プロジェクトを作成する際は、使用するすべての素材が同じビデオ規格(
NTSC または PAL でなけ
ればなりま せん。プロジェクトを両方 のビデオ規格で使用で きるようにする場合は、そ れぞれの規
格用に 1つずつ、 2つのプロジェクトを作成する必要があります。以下の原則を考慮することで、
別のビデオ規格でプロジェクトを再作成する際の作業量を極力減らすことができます。
Âプロジェクトの ビデオ規格を変更しようとする ときは、そのプロジェクトに割り 当てられたビデ
オ素材があって はなりません。プロジェクトから 素材を削除するには、その素材 がプロジェクト
のいかなる要素によっても使用されていない必要があります。
Âトラックエディタに配置されたすべてのマーカーは、ビデオ素材を削除した後にも残っています。
その後プロジェク トのビデオ規格を変更してから ビデオ素材のバージョンを新し いビデオ規格内
に読み込むと、マ ーカーはその新しい素材に適 用されます。マーカーのタイム コード値は、新し
いビデオ規格に 適合するように変更されます。使 用するエンコーディングに よっては、マーカー
GOP 境界から消去されてしまう場合があります。確実にプロジェクトを構築できるようにする
には、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」パネルで、「構築時、無効なマーカーを修復す
る」設定を選択するようにしてください。詳細については、
116 ページの「トラック環境設定」を
参照してください。
Â静止素材はプロジェクトのビデオ規格を変更する前に削除する必要はありません。
DVD
Studio
Pro」では、静止画素 材(オーバーレイ を除く)は自動的に 新しいビデオ 規格にリ
スケールされま す。しかし最高の品質を得るため には、元の素材を取り除いて新 しいビデオ規格
に適合するバージョンを読み込むことをお勧めします。
Âボタンの接続、ド ロップゾーン、テキストオブジ ェクトなどの設定はすべて、プ ロジェクトのビ
デオ規格を変更 しても保持されます。これにより 、たとえメニューの背景を変更 しなければなら
ない場合でも、ビデオ規格の変更に伴って必要となる再設定の作業量が節約されます。
参考:ボタンやドロ ップゾーンに動画素材を使用 している場合は例外で、ビデオ 規格の変更を行
う前にその素材を要素から削除する必要があります。
Âオーディオ素材はいずれのビデオ規格でも使用できます。
Âプロジェクトの現在の設定とは異なるビデオ規格の QuickTime 素材を追加すると、組み込まれて
いる MPEG エンコーダによって素材がエンコードされ、同時にプロジェクトのビデオ規格に自動
でトランスコードされます。たとえば PAL のプロジェクトで作業しているときに誤って NTSC
QuickTime ファイルを読み込んだ場合、その NTSC ファイルは PAL でエンコードした素材として、
プロジェクトに読み込まれます。
Âテンプレートお よびスタイルは、ビデオ規格ごと に特有のものです。プロジェク トがカスタムの
テンプレートやスタイルに依存している場合は、
NTSC および PAL の両方の規格で使用するため
にはそれぞれのバージョンを作成する必要があります。
参考:アップルのテンプレートおよびスタイルは、
NTSC および PAL の両方の規格で供給されて
います。
参考:シェイプはビデオ規格に特有ではありません。
3 プロジェクトを開始する 135
プロジェクトの DVD 規格を変更する
DVD
Studio
Proを使うと、
SD プロジェクトを HD プロジェクトに簡単に変換できます。しかし、
同様の方法で HD プロジェクトを SD プロジェクトに変換することはできません。このため、プロ
ジェクトの SD バージョンと HD バージョンの両方を作成しようとする場合は、SD バージョンを先
に作成する必要があります。
参考:
HD DVD」が選択された状態で新規プロジェクトを作成し、 実際には SD プロジェクトを作
成したい場合は、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「プロジェクト」パネルにある「
DVD 規格」の設
定を変更する必要があります。
SD プロジェクトを HD プロジェクトに変換するには:
1次のいずれかの操作を実行します。
Â「アウトライン」タブで、プロジェクトの名前(ディスクアイコンの隣)を選択します。
Â「グラフィック」タブで、空の領域をクリックします。
「ディスク」インスペクタが表示されます。(「アウトライン」タブが表示されていない場合は、「ウ
インドウ」>「アウトライン」と選択します。インスペクタが表示されていない場合は、「表示」>
「インスペクタを表示」と選択します)
2「ディスク」インスペクタにある「一般」タブをクリックします。
3
DVD 規格」として「
HD DVD」の設定を選択します。
プロジェクトを再び SD DVD に変換することができないことを示す警告が表示されます。
4プロジェクトを新規のプロジェクト名で保存します。
これにより、元の SD プロジェクトは上書きされずにそのまま残ります。
SD プロジェクトを HD プロジェクトに変換する際、気をつけるべきことは、以下のとおりです:
Â
HD プロジェクトでは、
MPEG-1 ビデオは使えません。
Â作成した SD プロジェクトに HD ビデオ解像度の QuickTime ビデオ素材が使われている場合、内蔵
MPEG エンコーダでそれらの素材の MPEG-2 HD バージョンを作成することができます。このた
めには、
Control キーを押しながら素材をクリックし、ショートカットメニューから「エンコーダ
設定」を選択してから、素材のエンコーダ設定を新しく選択します。
4
137
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
DVD
Studio
Pro」のユザインターフェイスは、すてのユーザの
ニーズやスキルのレベルに合わせて簡単に設定できる、柔軟な環境を
提供するように作られています。
iDVD」に慣れ、より多くの DVD のオーサリング機能を利用したいというユーザから、
DVD の専
門的なオーサリングアプリケーションで幅広い経験を持つユーザまで、
DVD
Studio
Proを使用す
るユーザのタイプはさまざまです。
DVD
Studio
Proのインターフェイスは、必要な情報をすべて表示するように調整することができ
ます。メインのインターフェイスには、調整により 1つから 4つまでのパネルを表示できます。各
パネルには、
1つまたは複数のタブを含めることができます。それぞれのタブからは、特定の機能が
使用可能で す。たとえば「メニュー」タブ の中には、メニューを作 成するためのメニュ ーエディタ
が含まれて います。タブにはすべての ユーザが使用するもの と、高度な機能のためだけ に使用する
ものがあります。タブについての詳細は、
147 ページのパネルのタブの概要を参照してください。
右下パネル内のタブ
ツールバー
138 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
またインタ ーフェイスには、カスタマ イズ可能なツールバー があります。そのため表示 するツール
としないツールを選ぶことができます。詳細については、
160 ページのツールバーをカスタマイズ
する」を参照してください。
フローティン グインスペクタには各 プロジェクトエレメン トのプロパティが表示さ れ、その内容は
選択されているエレメントによって変わります。たとえばメニューのボタンを操作している場合、
タンに 適用され るすべての プロパテ ィと設定が インスペ クタに表示 されます基 本的な
DVD
Studio
Proプロジェクトを作成する場合は、インスペクタを閉じておいて必要な場合のみ開
く方が便利でしょう。
詳細については、
15 4 ページの「インスペクタ」を参照してください。
フローティン グパレットを使用する と、メニューやトラックを 作成するのに便利な機 能が簡単に利
用できます。このような機能には、以下のものがあります。
Âテンプレートとスタイル
Âシェイプ
Âメディアタブ
詳細については、
155 ページの「パレット」を参照してください。
インスペクタ
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 139
インターフェイスを設定する
DVD
Studio
Proインターフェイスの異なる設定の間の切り替えを容易にするため
DVD
Studio
Proではそれぞれの設定を保存できます。たとえば字幕を作成するのに最適となるよ
うにパネルを設定したら、その設定を保存すると後で簡単に呼び出すことができます。
それぞれの設定には、以下のものが含まれます:
Âサイズ、割り当てられたタブ、表示されているタブなど、パネルの現在の編成
Â別々のウイ ンドウに切り離された タブ。詳細については、
146 ページの「タブを独立 したウイン
ドウに切り離す」を参照してください。
Âツールバー内のツール
Â「素材」タブの列の設定
Â表示するかどうか、サイズ、位置など、インスペクタおよびパレットウインドウの調整
DVD
Studio
Proにはいくつかの標準的な設定が用意されており、いずれかを選択することができ
ます。これらの設定では、
DVD
Studio
Proの機能への、基本、拡張、詳細という 3つのアクセス
レベルが用意されています。
ツールバーに 新しいツールを追加し たりパネルに別のタブを 追加したりするなどして これらの設定
をそのまま使ってもかまいませんし、独自の設定を作成する土台として使うこともできます。
パレット
140 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
DVD
Studio
Pro」の設定を選択するには:
m「ウインドウ」>「設定」と選択し、次にサブメニューから設定を選びます。
既定の設定と、ユーザが作成した設定の一覧をサブメニューで見ることができます。最初の 3つの
既定の設定には、自動的にキーボードショートカットの F1 F3 が割り当てられます。カスタム設
定がある場合も、「設定の管理」ダイアログでそれらにキーボードショートカットを割り当てること
ができます。
設定を選択すると
DVD
Studio
Pro」のインターフェイスが新しい設定に変更されます。インター
フェイスに独自の変更を加えて、それを新規のカスタム設定として保存することができます。
設定を保存するには:
1インターフ ェイス内のパネルとそ こに入れるタブ、ツール バー、インスペクタ、パレッ トなどを必
要に応じて設定します。詳細については、
142 ページの「パネルを調整する
154 ページの「インス
ペクタを隠す/表示 する
155 ページ の「パレットを隠す/表示する」および 160 ページの「ツー
ルバーをカスタマイズする」を参照してください。
2「ウインドウ」>「設定を保存」と選択します。
以下のダイアログが表示されます。
3設定に付ける名前を入力します。
4「保存」をクリックします。
お使いのシステムで利用可能な設定のリストに、新規の設定が追加されます。
参考:カスタム設定を更新するには、元の設定の名前を使用して更新した設定を保存してください。
それぞれの標準設定には、
キーボードショートカットが
割り当てられています。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 141
設定を管理するには:
1「ウインドウ」>「設定の管理」と選択します。
既存の設定の一覧が表示されます。「キー」列には、各設定のキーボードショートカットとして割り
当てられた“
F”キーが一覧表示されます。
2必要に応じて以下の操作を行います。
Â新規の設定を追加するには、追加(+)ボタンをクリックします。
Â設定を削除するには、その設定を選択して削除(−)ボタンをクリックします。
Â設定の名前を変更するには、ダブルクリックして新しい名前を入力します。
Â「キー」ポップアップ メニューから“
F”キーを 選択して、設定にキーボードショ ートカットを割
り当てます。
重要:
F9
F10および F11 は、デフォルトでは Mac
OS
X Exposé 機能で使用されます。これら
のキーは、「システム環境設定」で再設定できます。
F14 および F15 は、
Mac
OS
Xでモニタの明
度の調整に使用されます。
Â設定を適用するには、その設定を選択して「適用」ボタンをクリックします。
3「完了」をクリックし、ダイアログを閉じて変更内容を保存します。
DVD
Studio
Pro」のパネルとタブ
DVD
Studio
Pro」のメインのインターフェイスには、
1つか 4つまでのパネルを表示できます。
各パネルには、特定の機能のコントロールを含んだタブが 1つまたは複数入ります。それぞれのパネ
ルに表示する内容とその表示方法は、非常に柔軟にカスタマイズできます。
基本設定を選択すると、パネルが 1つ表示されます。拡張設定では、
3つのパネルが表示されます。
基本設定と拡張設定の調整の詳細については、
144 ページの基本設定および拡張設定にパネルを追
加する」を参照してください。
142 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
パネルを調整する
パネルのサ イズを調整するには、各パ ネルの境界線をドラッ グするか、または交差する 点をドラッ
グして 4つのパネルすべてのサイズを一括して変更します。パネルの内側の端を
DVD
Studio
Pro
インターフェイスの端にドラッグすると、パネルを「閉じる」ことができます。
パネルのサイズを変更する
パネルのサイズは、縦または横に 2つずつ、あるいはすべてを一括して変更できます。
4つのパネル
がすべて表 示されている場合、個々の パネルの縦または横の サイズを変更すると、すべ てのパネル
に影響します。たとえば横の境界線を上にドラッグすると、下のパネルは 2つとも大きくなり、上
のパネルは 2つとも小さくなります。
パネルの境界線上でポインタの形が変わり、そこからドラッグできることを示します。
現在のパネルをすばやくフルウインドウ表示にすることもできます。
現在のパネルをフルウインドウ表示にするには、以下のいずれかの操作を行います:
m「ウインドウ」>「[タブ名]を拡大」と選択します。現在アクティブなタブの名前が示され、その
パネルがフルウインドウ表示になります。
m
Shift キーを押しながらスペースバーを押します。
m
Option +コマンド+ `キー(一重引用符。チルダと同じキー) を押します。
どのような場合でも、これらの方法でパネルを通常のサイズに戻すことができます。
参考:異なるタ ブを表示する必要のあ る機能を実行する場合、パ ネルは自動的に通常の サイズに戻
ります。
パネルのサイズを手動で変更するには、以下のいずれかの操作を行います:
m上下のパネルの高さのみを変更するには、上下のパネルの間の境界線を上か下にドラッグします。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 143
m左右のパネルの幅のみを変更するには、左右のパネル間の境界線を左か右にドラッグします。
m
4つのパネルの高さと幅を両方変更するには、パネルが交差する点をドラッグします。
m
2つのパネルのサイズだけを変えてほかの
2つは変えないようにするために縦または横の境界線を分
離するには、
Option キーを押しながら移動したい境界線をドラッグします。これによって交点が 2
つになり、必要 に応じてそれぞれをド ラッグすることができ ます。分離した境界線を再 度つなぎ合
わせるには、ど ちらか一方をドラッ グしてもう一方に合わ せ、離します。すると境界線 が再び結合
され、
1本の境界線として動きます。
横または縦 の境界線をユーザイン ターフェイスの端に近 づけると、境界線が端と合 わさって、小さ
い方のパネルは表示されなくなります。これにより、簡単に 1つまたは 2つのパネルだけを表示で
きます。非表示になったパネルは、その端部をウインドウの中央部にドラッグすると表示できます。
144 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
基本設定および拡張設定にパネルを追加する
基本設定および拡張設定にパネルを追加するには、次の 2通りの方法があります。別の設定を選択
するか、パネルの端部を中央に向けてドラッグします。
基本設定は、実 際には右上のパネルの みで、その左側と下側の境 界線がインターフェイ スの端にド
ラッグされ た状態になっています。イ ンターフェイスの左半 分にパネルを追加する には、左の端を
中央にドラッグします。下半分にパネルを追加するには、下の端を中央にドラッグします。
拡張設定で は、左下のパネルが非表 示になっています。非表示 のパネルを追加する には、左下の端
を中央にドラッグします。
タブを調整する
パネルにはタブがあり、これらのタブには
DVD
Studio
Proインターフェイスの主要なコントロー
ルが入って います。タブを選択して アクティブにしたり、別 のパネルに移動した り、「切り離して」
独立したウインドウとして使用できるようにしたりすることが可能です。
タブの内容を表示する
1つのパネルに 複数のタブがある場合、 アクティブになって目に 見えるタブは 1つのみ です。ほか
のタブをアク ティブにして一番手前に 表示する方法は、いくつ かあります。
タブの内容を表示するには、以下のいずれかの操作を行います:
m表示したいタブをクリックします。
m「ウインドウ」>[タブ名]と選択します。
mタブのキーボードショートカットを使用します。キーボードショートカットの全一覧は、
613 ページ
の「キーボードショートカット」を参照してください。
参考:タブが非表示の場合、「ウインドウ」メニューから選択するかキーボードショートカットを使
用すると、別のウインドウとして表示されます。
多くの場合、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブの中のエレメントを選択すると、関
連のタブが 自動的にアクティブに なります(パネルで項目 が割り当てられている 場合)。たとえば
「アウトライ ン」タブ内のメニューを ダブルクリックする と、「メニュー」タブがアクテ ィブになり
ます。
パネル内のタブの配列を変更する
パネル内のタブの、表示順序を変えることができます。
タブの順序を変更するには:
mタブを別の位置にドラッグします。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 145
タブを別のパネルに移動する
あるパネル から別のパネルに、タブ を移動することができ ます。それによって、よく使 うタブをグ
ループ化で きます。たとえばタブをグ ループ化して表示する パネルの数を少なくし、使 用頻度の高
いタブだけを表示させることも可能です。
タブをドラッグして別のパネルに移動するには:
m移動先のパネルのタブ領域に、タブをドラッグします。
タブをドラ ッグしていくと、移動先の パネルのタブ領域が輪 郭で囲われます。そのパネ ルに現在あ
るタブの間の特定の位置に、タブをドラッグします。
ショートカットメニューを使ってタブをパネルに移動するには:
mタブを追加するパネルのタブ領域の空白部を Control キーを押しながらクリックし、追加するタブを
ショートカットメニューから選択します。(チェックマークの付いているタブは、すでにそのパネル
にあるタブです。
選択したタブ が現在ある場所から削 除され、移動先のパネルに 現在あるタブの最後尾 に追加されま
す。(タブを別のウインドウに切り離した場合、ウインドウ内に別のタブがなければ、そのウインド
ウは閉じます。
「グラフィック」タブを右上の
パネルにドラッグしています。
146 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
タブを独立したウインドウに切り離す
タブを「切り離 して」独立したウインド ウに表示することがで きます。これはコンピュ ータのディ
スプレイが 大きい場合や、複数のディ スプレイを並べて表示 できる場合に便利です。ま たパネルの
サイズを変え ずにウインドウを大き くできるので、ディスプレ イが小さく作業領域が 限られている
場合にも便利です。
タブを切り離すには、以下のいずれかの操作を行います:
m周辺のタブ領域の外側に、タブをドラッグします。
m
Control キーを押しながらタブをクリックし、ショートカットメニューから「切り離しタブ」を選択
します。
mそのパネル内のタブの隣の領域で Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューか
らそのタブの名前を選択します。
タブのウイン ドウは必要に応じてサ イズや配置を変更する ことができます。タブをウ インドウにド
ラッグして追加することもできます。
切り離したタブをパネルに戻す
タブを元のパネルに戻す方法はいくつかあります。
タブをパネルに戻すには、以下のいずれかの操作を行います:
mタブの名前 をパネルにドラッグし ます。ウインドウ内に別の タブがない限り、タブが元 の場所に戻
り、ウインドウが閉じます。
参考:これは ウインドウのタイトルバ ーをドラッグするのとは 違います。タイトルバー をドラッグ
しても、ウイ ンドウの位置が変わるだ けです。
m
Control キーを押しながらパネルのタブの空の領域をクリックし、ショートカットメニューからタブ
を選択します。これはタブのウインドウが閉じている場合でも行うことができます。
「グラフィック」ウインドウ
のタブを、左上のパネルに
追加するためにドラッグして
います。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 147
切り離されたタブのウインドウを閉じるとどうなるか?
タブのウイ ンドウの左上隅にある「 閉じる」ボタンをクリック してウインドウを閉 じた場合、その
タブは自動的にパネルに戻らず、表示されなくなります。
ウインドウ を再度開くか、タブをパ ネルのいずれかに追 加(前のセクションで 説明)すれば、使用
可能になります。
タブをそれ自体のウインドウ内で再度開くには、以下のいずれかの操作を行います:
m「ウインドウ」>[タブ名]と選択します。
mタブのキーボードショートカットを押します。
m「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブ内でタブを必要とするエレメントをダブルクリッ
クします。
閉じたときと同じ場所とサイズで、タブがウインドウ内に開きます。
パネルのタブの概要
以下はパネルに入れることができるタブの、アルファベット順による一覧です。
素材タブ
「素材」タブはプロジェクトで使用する素材を集中的に管理する場所です。このタブには各素材に関
する広範な 情報が羅列されていて、必 要な情報だけを表示す るように設定すること ができます。ま
た大規模なプ ロジェクトの作業を行 う場合、フォルダやサブフ ォルダを作成して素材 を整理するこ
ともできます。「素材」タブを使用した作業の詳細については、
187 ページの「素材」タブを参照
してください。
148 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
「接続」タブ
「接続」タブには、メニューボタンやトラックマーカーなどのエレメントを相互にリンクするための
多機能なツー ルがあります。ほとんどの 接続はメニューエディ タ内で直接行うなどさ まざまな方法
で実行でき ますが、いくつかの高 度な機能は「接続」タブを使 用しないと利用でき ません。「接続」
タブを使用した作業の詳細については、
525 ページの第
15 章「 接続を確立する」を参照してくださ
い。
「グラフィック」タブ
「グラフィック」タブには、プロジェクト内のすべてのエレメントがタイル状に表示されます。タイ
ルを配列したり、タイル同士の接続状況を線で表示したりすることができます。この機能により、
ロジェクト のフローチャートの作 成が可能です。フローチャ ートは、印刷したりプロジ ェクトの計
画や承認に役立てたりすることができます。詳細については、
167 ページの「「グラフィック」タブ
を使う」を参照してください。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 149
「ログ」タブ
「ログ」タブを使用して、次のようなさまざまな機能のステータス情報を見ることができます:
Â構築:
DVD ディスクへの書き込みに備えてプロジェクトのファイルを構築している間に生成され
たメッセージを表示します。
Âエンコード内蔵 MPEG エンコーダおよび AIFF エンコーダによって生成されたメッセージを表示
します。
Âシミュレート:プ ロジェクトで「シミュレータ」を使 用しているときに生成され たメッセージを
表示します。
「メニュー」タブ
「メニュー」タブ にはメニューエディタ が入っています。プロジ ェクトのメニューを構 築するには、
メニューエディタ内のツールを使用します。このエディタには、メニューの内容を表示する画面と、
その表示を設 定するためのコントロ ールが含まれています。メ ニューエディタの使用 に関する詳細
については、
211 ページの「メニューエディタについて」を参照してください。
150 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
「アウトライン」タブ
「アウトライン」タブには、すべてのプロジェクトエレメントを整理した一覧が入っています。各エ
レメントはファイルフォルダのような機能を持つセクションの中に、「メニュー」や「トラック」と
いったタイプごとにグループ化されています。各セクション名の横には開閉用三角ボタンがあり、
れをクリックするとセクション内のエレメント一覧を表示したり、非表示にしたりできます。「アウ
トライン」タブの使用に関する詳細については、
165 ページの「「アウトライン」タブを使う」を参
照してください。
「アウトライン」タブには、
VTS エディタもあります。ビデオタイトルセット(
VTS)エディタを使
うと、プロジェクトのエレメントを手動で特定の VTS ブロックに配置することができます。詳細に
ついては、
588 ページの「
VTS エディタ」を参照してください。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 151
「スクリプト」タブ
「スクリプト」タブにはスクリプトエディタが入っています。スクリプト内のコマンドの追加および
管理には、スク リプトエディタを使 用します。このエディタで は、各コマンドとその順 番が一覧表
示されます。ス クリプトエディタの 使用に関する詳細に ついては、
470 ページの「スク リプティン
グ用のユーザインターフェイス」を参照してください。
「スライドショー」タブ
「スライドショー」タブには、スライドショーエディタが入っています。スライドショーの作成およ
び編集には スライドショーエディ タ内のツールを使用し ます。このエディタでは、各ス ライドのサ
ムネールが 表示順に表示され、スライ ドの長さも表示されま す。このエディタ内のスラ イドショー
にオーディオを追加することもできます。スライドショーエディタの使用に関する詳細については、
415 ページの「スライドショーエディタの設定」 を参照してください。
152 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
「シナリオ」タブ
「シナリオ」タブには、トラック用のシナリオを作成する際に使用するシナリオエディタが入ってい
ます。シナリオ を作成するには、トラッ クのどのセクションを 再生するのか、チャプタ マーカーで
指定して選択します。シナリオエディタの使用に関する詳細については、
391 ページのシナリオエ
ディタを使う」を参照してください。
「トラック」タブ
「トラック」タブには、トラックエディタが入っています。トラックエディタには、トラックに関連
付けられた すべてのストリーム(ビ デオ、オーディオおよび 字幕)が、タイムコードベ ースで直線
状に表示さ れます。また、マーカーの追 加および編集用のツー ルが用意されていま す。トラックエ
ディタを使用して 1つのストリーム上で複数の素材をトリミングしたり、結合したりすることがで
きます。トラックエディタの使用の詳細については、
364 ページの「トラックエディタを設定する
を参照してください。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 153
「ビューア」タブ
「ビューア」タブ ではプロジェクトの エレメントを表示す ることができます。「ビュ ーア」タブの使
用の詳細については、
400 ページの「トラックを表示する」を参照してください。
ビューアブは幕を編集する際にも使用しま下部にあるツールを使用して
DVD
Studio
Pro内で字幕を構築したり、外部ソースから読み込んだ字幕を表示したりすることが
できます。ディ スプレイには字幕と、ビデ オの最初に現れるフ レームが表示されます。
445 ページ
の「
DVD
Studio
Pro で字幕を作成する」を参照してください。
154 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
インスペクタ
インスペクタ は現在作業しているエレ メントのプロパティが 表示されるフローティン グウインドウ
です。場合によ っては複数のタブが含 まれ、そこにタイプおよび 機能ごとにプロパティ がグループ
化されて表示されます。
パレットを除き、インスペクタは「
DVD
Studio
Pro」ウインドウの 中で常に最も優先的に表示され
ます。ほか の「
DVD
Studio
Pro」ウ インドウが前 面に来るこ とはありませ ん。(インスペク タとパ
レットが画面内の同じ領域にある場合は、最後に選択されたほうが前面に表示されます。)インスペ
クタは常にほ かのインターフェイス 要素よりも前にあるた め、必要になるまでウイン ドウを閉じて
おく方が便利でしょう。
インスペクタを隠す/表示する
インスペクタは必要に合わせて表示したり隠したりできます。
インスペクタを隠すには、以下のいずれかの操作を行います:
m「表示」>「インスペクタを隠す」と選択します。
mウインドウの左上にある「閉じる」ボタンをクリックします。
mツールバー内の「インスペクタ」をクリックします。
m
Option キーとコマンドキーを押しながら、
Iキーを押します。
インスペクタを表示するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「表示」>「インスペクタを表示」と選択します。
mツールバー内の「インスペクタ」をクリックします。
m
Option キーとコマンドキーを押しながら、
Iキーを押します。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 155
パレット
パレットを 使用すると、メニューの作 成に使用するテンプレ ート、スタイルおよびシェ イプを簡単
に利用できます。またパレットには、読み込みたい素材を簡単に見つけることができる 3つのメディ
アタブ、「オーディオ」「静止画」「ビデオ」があります。
パレットを隠す/表示する
パレットは「
DVD
Studio
Pro」のインスペクタ以外のウインドウの 中で常に最も優先的に表示され
ます。
DVD
Studio
Pro」のほかのウインドウが前面に来ること はありません。(パレットとインス
ペクタが画面内の同じ領域にある場合は、最後に選択されたほうが前面に表示されます。)パレット
は常にほかの インターフェイス要素 よりも前にあるため、必要 になるまでウインドウ を閉じておく
方が便利でしょう。
パレットを隠すには、以下のいずれかの操作を行います:
m「表示」>「パレットを隠す」と選択します。
mウインドウの左上にある「閉じる」ボタンをクリックします。
mツールバー内の「パレット」をクリックします。
m
Option キーとコマンドキーを押しながら、
Pキーを押します。
パレットを表示するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「表示」>「パレットを表示」と選択します。
mツールバー内の「パレット」をクリックします。
m
Option キーとコマンドキーを押しながら、
Pキーを押します。
156 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
テンプレートタブとスタイルタブ
1つのテンプレートは最大 5つのスタイルで構成され、これらによってメニューの外観がほとんど定
義されます。独自のテンプレートやスタイルを作成することも、
DVD
Studio
Proに用意されたも
のを使用す ることもできます。テンプ レートやスタイルのす べてまたは選択した部 分を、メニュー
またはメニ ューの選択した部分に 適用することができま す。これによって、同一のボタ ンレイアウ
トと背景を使用した一連のメニューの作成が簡単に行えます。
テンプレー トやスタイルを使用し たメニューの作成の 詳細については、
303 ページ の「テンプレー
ト、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 」を参照してください。
「シェイプ」タブ
シェイプは、ボ タンまたはドロップゾー ンとしてメニューに追 加可能なグラフィック エレメントで
す。シェイプを「シェイプ」タブから直接メニューの背景にドラッグすることも、「ボタン」インス
ペクタの「スタ イル」タブまたは「ドロッ プゾーン」インスペク タ内で、使用するシェ イプを選ぶ
こともできます。また「
DVD
Studio
Pro」に用意されたシェイプを 使用することも、独自のシェイ
プを作成して読み込むこともできます。
表示したいスタイルの
カテゴリーをクリックして
選択します。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 157
シェイプの作成の詳細については 93 ページのシェイプを作成するを、メニューでの使用の詳細
については、
256 ページの「シェイプをメニューに追加する」を参照してください。
メディアタブ
パレットには「オーディオ」「静止画」および「ビデオ」というラベルの付いた 3つのメディアタ
ブがあり、指定するフォルダ内に ある「
DVD
Studio
Pro」対応の素 材が表示されています。これら
の素材は、「素材」タブ、メニューエディタまたは素材を直接追加可能なその他の場所に、パレット
からドラッグして追加することができます。
フォルダの内容を表示するには、
このリストからフォルダを
選択します。
選択したオーディオ素材または
ビデオ素材を再生するには、この
ボタンをクリックします。
選択したフォルダ内の素材
フォルダを追加または
削除するには、これらの
ボタンを使用します。
表示するフォルダの数を
調節するには、この区切り
バーをドラッグします。
選択したフォルダ内で検索
するテキストを入力します。
158 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
メディアタブおよびそれらに割 り当てられたフォルダは、すべての「
DVD
Studio
Pro」プロジェク
トで使用で きます。これらのフォルダ を追加として使用する ことで素材を整理でき るため、使用頻
度の高い素材へのアクセスには特に便利です。
重要:メディアタブに表示される 素材は、自動的に「
DVD
Studio
Pro」内のプロジェクトの一部に
なるわけで はありません。プロジェク トにドラッグして追加 する必要があります。メデ ィアタブは
特殊な Finder ウインドウと考えてください。
フォルダリストにフォルダを追加する
3つのメディアタブの一番上にはフォルダリストが表示されます。メディアタブに素材を表示させる
ためには、フォルダリストに 1つまたは複数のフォルダを追加する必要があります。
フォルダリストにフォルダを追加するには:
1フォルダを追加する素材タイプのタブ「オーディオ」「静止画」または「ビデオ」をクリックします。
2以下のいずれかの操作を行って、フォルダを追加します。
Âフォルダを Finder ウインドウからフォルダリストにドラッグします。
参考:メディ アタブにフォル ダをドラッグせ ずに、
DVD
Studio
Pro」の外側をクリッ クすると
パレットが消失します。再び表示させるには「
DVD
Studio
Pro」を再度選択してください。
Â追加(+)ボタンをク リックします。フォルダ選択 のダイアログが表示されま す。追加するフォ
ルダを 1つまたは複数選択して、「追加」をクリックします。
Âリスト内でフォルダの追加先を Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューか
ら「フォルダを追 加」を選択します。フォルダ選択 のダイアログが表示されま す。追加するフォ
ルダを 1つまたは複数選択して、「追加」をクリックします。
フォルダリスト内にフォルダが表示されます。これで、フォルダを選択して素材の一覧を見られるよ
うになります。
参考:表示さ れるのはフォルダ内の素 材のみです。サブフォル ダ(入れ子になったフォ ルダ)内の
素材は表示さ れません。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 159
フォルダリストの管理
フォルダリストを使いやすくするには、次のような方法があります:
Â使用頻度の高いフォルダが上に来るように、フォルダリストの表示順序を変更できます。
Â完了したプロジェクト専用のフォルダなど、必要のなくなったフォルダは削除できます。
フォルダリストの表示順序を変更するには:
1表示順序を変更したいタブ(「オーディオ」「静止画」または「ビデオ」)をクリックします。
2移動するフォルダを左右どちらかに少しドラッグし、次に上下にドラッグして希望する場所に移動し
ます。黒い線が表示されて、指を離したときにフォルダが置かれる場所を示します
参考:直接上下 にドラッグしてもフォ ルダは移動しません。ポイ ンタが上に来たフォル ダが選択さ
れて、素材領域にその内容が表示されます。
フォルダリストからフォルダを削除するには:
1フォルダを削除するタブ(「オーディオ」「静止画」または「ビデオ」)をクリックします。
2フォルダリストで、削除するフォルダを 1つまたは複数選択します。
3以下のいずれかの操作を行ってフォルダを削除します:
Â「削除」ボタンをクリックします。
Â
Control キーを押しながらフォルダをクリックし、ショートカットメニューから「フォルダを削除」
を選択します。
Â
Delete キーを押します。
フォルダリストからフォルダが削除されます。
参考:これを行 ってもフォルダやその 中の素材がハードディ スクから削除されるわ けではなく、ま
たこのフォルダからプロジェクトに追加された素材がある場合も影響はありません。
素材を表示する/使う
互換性のある 素材を含むフォルダを 追加したら、その素材を表 示してプロジェクトに ドラッグする
ことができます。
フォルダの素材を表示するには:
m表示したい素 材が入ったフォルダを 選択します。フォルダのグ ループ上にポインタを ドラッグする
か、
Shift キーを押しながらフォルダをクリックするか(連続している場合)またはコマンドキーを
押しながら フォルダをクリック(連続 していない場合)すると複 数のフォルダを選択す ることがで
きます。
パレットのサイズを変更して、表示できる素材の数を調節することができます。区切りバーをドラッ
グして、フォルダリストと素材領域のサイズを調節することもできます。
「オーディオ」タブには 5つの列(「名前」「アーティスト」「長さ」サンプル」および「タイプ」
があり、各素材に関する補足的な情報が表示されています素材」タブ内の列と同じように、列の順
序やサイズを変更したり、クリックした列を基準にリストをソートしたりすることができます。詳細
については
190 ページの「「素材」タブ内の列を管理する」を参照してください。
160 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
フォルダのビデオ素材やオーディオ素材を再生するには:
m「オーディオ」タブまたは「ビデオ」タブの右下隅にある「再生」ボタンをクリックします。再生を
停止するには、もう一度そのボタンを押します。
オーディオ素材は、お使いのシステムの音声設定を通じて再生されます。
ビデオ素材はサムネール画像で再生されます。
DVD
Studio
Proの環境設定にある「一般」パネル
にはサムネール画像の大小を選べる設定があり、ビデオを見やすくすることができます。また、オー
ディオが QuickTime ファイル(ビデオとオーディオが一緒になったもの)の場合や、同じルート名
の同じフォルダに MPEG ファイルとオーディオファイルが一緒に入っている場合、オーディオはビ
デオに合わせて再生されます。
プロジェクト内の素材を使用するには:
mメニューエディタ、「素材」タブ、または素材をドラッグ可能な「
DVD
Studio
Pro内のその他のエ
レメントに素材をドラッグします。
複数の素材を 選択してドラッグする ことができます。またフォ ルダリストからフォル ダをプロジェ
クトのエレメントにドラッグして、スライドショーを作成することもできます。
DVD
Studio
Pro環境設定の「トラック」パネルにある「ドラッグ時、対応するオーディオを見つ
ける」の設定によっては、
MPEG 形式のビデオ素材をエレメントにド ラッグすると、それと対にな
るオーディオ素材を
DVD
Studio
Proで自動的にエレメントに追加することが可能です(同じフォ
ルダ内で同じルート名の場合)。ビデオファイルのドラッグに関する環境設定を無効にするには、ド
ラッグを開始した後でコマンドキーを押します。オーディオも入っている QuickTime 形式の素材を
「ビデオ」タブからドラッグする場合は、ビデオとオーディオが 1対として扱われます。
ツールバー
DVD
Studio
Proのインターフェイスには、必要なツールだけを表示するようカスタマイズ可能な
ツールバー があります。ツールバーを 使用すれば、メニューおよ びスライドショーの作 成やタイト
ルのシミュレートなど、さまざまな機能を 1回のクリックのみで利用できます。
ツールバーをカスタマイズする
ツールバー は、そこに含めるツール の選択、配置の変更、ツール のアイコンとテキスト を両方表示
するかどうかの選択など、さまざまな方法でカスタマイズすることができます。
参考:「ウインドウ」メニューから別のユーザ設定を選択するという方法でも、ツールバーの内容は
変わります。ツールバーのカスタマイズが終わったら、必ず新しいユーザ設定を保存してください。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 161
ツールバーを隠す/表示する
ツールバーを完全に隠すように選択できます。
ツールバーを隠すには:
m「表示」>「ツールバーを隠す」と選択します。
一度隠したツールバーを表示するには:
m「表示」>「ツールバーを表示」と選択します。
ツールバーを管理する
DVD
Studio
Proではツールバーの管理を、簡単なドラッグ &ドロップ方式で行うことができます。
ツールバーを管理するには:
1ツールバーのパレットを表示するには、以下のいずれかの操作を行います。
Â「表示」>「ツールバーをカスタマイズ」と選択します。
Â
Control キーを押しながらツールバーをクリックし、ショートカットメニューから「ツールバーを
カスタマイズ」を選択します。
2ツール バーにツー ルを追加す るには、ツール バーパレッ トからツー ルのアイコ ンをドラッ グして、
ツールバー内のそれぞれの場所に持って行きます。
3ツールバーからツールを削除するには、ツールバーの外側にドラッグするか、
Control キーを押しな
がら削除するツールをクリックし、ショートカットメニューから「項目を削除」を選択します。
4ツールバー内のツールの順序を変えるには、それぞれのツールを新しい場所にドラッグします。
5ツールバーを デフォルトの設定に戻 すには、ツールのデフォル トセットをツールバー にドラッグし
ます。
6各ツールのア イコンとテキストをツ ールバー内に表示する かどうかを設定するには、 ツールバーパ
レットの「表示」ポップアップメニューから「テキストのみ」、「アイコンのみ」または「アイコン
とテキスト」を選択するか、
Control キーを押しながらツールバーをクリックし、ショートカットメ
ニューから「テキストのみ」「アイコンのみ」または「アイコンとテキスト」を選択します。
7ツールバーの設定が完了したら、「完了」をクリックします。
162 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
ツールバーの項目
ツールバーには、以下の項目がアルファベット順で表示されます。
参考:「スペース」「伸縮自在のスペース」および「区切り線」を除いて、ツールバーに入れられる
のは各項目につき 1つだけです。
Â言語を追加:プロジェクトに新しいメニュー言語を追加します。
Âレイヤメニューを追加:プロジェクトに新しいレイヤメニューを追加します。
Âメニューを追加:プロジェクトに新しい標準メニューを追加します。
Âスライドショーを追加:プロジェクトに新しいスライドショーを追加します。
Âシナリオを追加現在選択されているトラック(選択されていない場合は最初のトラック)に、
ナリオを追加します。
Âスクリプトを追加:プロジェクトに新しいスクリプトを追加します。
Âトラックを追加:プロジェクトに新しいトラックを追加します。
Â構築:プロジェクトをコ ンパイルして、プロジェクトの ビデオタイトルセ ット
VIDEO_TS フォ
ルダ)を 作成します。
Â構築/フォーマット:まずビデオタイトルセットを構築し、次にそれを DVD ドライブ、
DLT ドラ
イブ、またはディスクイメージとしてハードディスクに書き込みます。
Âディスクを作成:ビデオのタイトルセットを 構築し、現在の「ディスク」インスペ クタの設定を
使用してお使いの DVD 書き込みドライブに書き込みます。
Â設定設定マネージャ」ダイアログが開き、インターフェイス設定の管理や適用が可能になります。
Âツールバーをカスタマイズ:ツールバーパレットを開きます。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 163
Âディスクメーター:ディスクメーターを表示しま す。使用されたディスク容量と 利用可能な残量
「ディスク」インスペクタの「ディスク/ボリューム」タブで選択したディスクメディアに基づ
く)が、進行バーで表示されます。進行バーの下の数字は、使用されたディスク容量を示します。
Â伸縮自在のスペース:ツールバーに空白のスペー スがある場合、自動的に広がっ てそれを埋める
スペ ースを挿 入します 。これに よってツ ールバー の左右 両端にツ ールが配 置される ように なり
ます。
Âフォーマットビデオタイトルセットを DVD ドライブ、
DLT
Digital Linear Tapeドライブ、
たはディスクイメージとしてハードディスクに書き込みます。
Â素材を読み込む:「素材を読み込む」ダイアログが開き、プロジェクトに読み込む素材を選択する
ことができます。
Âインスペクタ:インスペクタを表示します。
Âメニューエディタ:メニューエディタを表示します。
Âパレット:パレットを最後に指定した設定で開きます。
ÂDLT を読み込む
DLT ドライブが接続され DLT テープがセットされている場合に、テープの内容を
読み取って指定したドライブに書き込みます。
Â区切り線:ツールバーに縦線を挿入し、ツールをグループ化することができます。
Âカラーパネルを表示:「カラー」ウインドウを開きます。
Âフォントパネルを表示:「フォント」パネルを表示します。
Âシミュレート:プ ロジェクトの「シミュレータ」を 開き、実際にプロジェクトを構 築する前に試
してみることができます。
Âスライドショーエディタ:スライドショーエディタを表示します。
Âスペース:ツールバ ーに固定スペースを挿入しま す。これによって固定スペース を追加すること
で、ツールをグループ化できます。
Âシナリオエディタ:シナリオエディタを表示します。
Â字幕エディタ:字幕エディタを表示します。
Âトラックエディタ:トラックエディタを表示します。
Âビューア:「ビューア」タブを表示します。
164 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
ドロップパレット
ドロップパレ ットは、素材やプロジェク トエレメントをメニュ ーエディタにドラッグ したときに表
示されます。ポ インタの動きを止める とドロップパレットが 表示され、メニュー内での 素材の使用
方法を選択 することができます。素 材やエレメントのタイ プ、ドラッグする素材の 数、既存のボタ
ンにドラッグしたかどうかなどによって、ドロップパレットの内容は変わります。
ドロップパ レット内のオプション の全一覧は、
285 ページの「標 準メニューのドロップ パレットの
オプション」および
337 ページの「レイ ヤメニューのドロップパレットのオ プション」を参照して
ください。
プロジェクトのアウトラインビューとグラフィックビューを使
DVD
Studio
Proには、プロジェクトを表示して作業するための 2つのタブ、すなわち「アウトラ
イン」タブと「グ ラフィック」タブがあり ます。それぞれのタブ に独自の利点があり 、プロジェク
トを作成するときはたいてい両方のタブを使います。
「アウトライン」タブと「グラフィック」タブを比較する
「アウトライン」タブと「グラフィック」タブには、以下の機能があります:
Âすべてのプロジェクトエレメントを表示する
Â作業対象のエレメントを選択する
Âエレメントの名前を変更する
Âエレメントを追加、削除、および複製する
Â選択したエレメントを「シミュレータ」に表示する
Âタブに素材をド ラッグした際に新しいエレメン トを自動的に作成する、または素 材をタブの既存
のエレメントにドラッグした際に既存のエレメントを変更する
Âメニューエディタにエレメントをドラッグして接続を確立する
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 165
「アウトライン」タブには、以下の機能もあります:
Âメニ ューに複 数言語の サポート を設定 する際、使 用する メニュー 言語のエ レメント を組み 込み
ます。
Âプロジェクトのエレメントを
DVDに書き込む際の拡張コントロールを提供する VTSエディタを組
み込みます。
「グラフィック」タブには、以下の機能もあります:
Âすべてのエレメントを表示するか特定のタイプのみを表示するかを選択できます。
Âトランジション機能を使用するエレメントにマークを付けます。
Â「最初に再生」として割り当てたエレメントに、特別のアイコンが付きます。
Âターゲ ットがほかの エレメントに 設定されてい るエレメント を示す、接続 線を表示でき ます。
Âタイルを配列して、プロジェクトのフローチャートを表示できます。
Â「グラフィック」タブの内容を印刷できます。
Â識別しやすいように、特定のエレメントにフラグを付けることができます。
各タブの使用 方法の詳細については、
165 ページの「アウトライン」タブを使う」お よ
167 ペー
ジの「グラフィック」タブを使うを参照 してください。タブ を使用したプロジェクト エレメント
の管理につい ては、
177 ページの「「アウトライン」タブと「グラフィック」タブを使ってエレメン
トを管理する」を参照し てください。
「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブに素材を直接ドラッグした場合の動作については、
196 ページの「「アウトライン」タブおよび「グラフィック」タブへ素材をドラッグする」を参照し
てください。
「アウトライン」タブを使う
「アウトライン」タブには、プロジェクトのエレメントが簡潔な一覧で表示されます。表示には、タ
イプ別表示と VTS 別表示の 2通りがあります。
表示切り替えボタンをクリックして 2種類の表示を
切り替えることができます。また、パーティションをドラッグして 2種類同時に表示することもで
きます。
エレメントの VTS 別表示とタイプ別表示は非常によく似ており、用途の多くは同じです。たとえば、
どちら の表示でエ レメントを クリックし ても、エディタ とインスペ クタでエレ メントが開 きます。
(一方の表示でエレメントを選択すると、他方の表示でも同じエレメントが選択されます。
166 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
違うところは、主としてエレメントがどのように整理されるかという点です。
ÂVTS 別表示では、エレメントは配置されている VTS ごとに一覧表示されます。トラック(シナリオ
を含んでいてもよい)またはスライドショーを 1つだけ配置できます。ただし、メニューとスク
リプトは複数配置できます。
VTS 別表示の主な用途は、プロジェクトのエレメントを DVD に書き
込む方法を制御することです。詳細については、
588 ページの
VTSエディタを参照してください。
Âタイプ別表示では、エレメントはタイプ(メニュー、トラック、スライドショー、スクリプト)ご
とに一覧表示されます。タイプ別表示の使用方法の詳細については、
165 ページの「「アウトライ
ン」タブを使う」を参照してください。
参考タイプ別表示の「言語」セクションが表しているのはエレメントそのものの言語ではなく、
ニューで使われる言語です。
VTS には固有の言語はないため、
VTS 別表示に「言語」セクションは
ありません。
エレメントを選択する
「アウトライン」タブの最も一般的な使用方法は、プロジェクトのエレメントを設定するためにその
エレメント を選択することです。エレ メントを選択すると、イン スペクタおよびそのエ レメントの
エディタが 変わり、その特定のエレメ ントの設定が表示され ます。エレメントをダブル クリックす
ると、そのタブをクリックしたと きと同じように、エディタが「
DVD
Studio
Pro」のインターフェ
イスの前面に表示されます。
コマンドキー を押しながらエレメン トをクリックして複数 のエレメントを一度に選 択したり、コマ
ンドキーを押しながら Aキーを押してすべてのエレメントを選択したりすることができます。また
エレメントのグループの情報を削除、複製、および保存することができます。
「アウトライン」タブで、ポインタをエレメントの上で止めたままにすると、メニューのタイプやス
トリームの数など、そのエレメントに関する補足的な情報が入ったツールヒントが表示されます。
各セクションの開閉用三角ボ
タンをクリックすると、その
内容が表示されます。
Option キーを押しながらト
ラックの開閉用三角ボタンを
クリックすると、シナリオも
表示されます。
レイヤメニューには、標準メニュー
とは異なるアイコンが使用され
ます。
表示切り替えボタンでタイプ別と
VTS 別の表示を切り替えます。
このボタンで、空の VTS を新規に
追加します(
VTS 別表示の場合のみ
アクティブ)
このパーティションをドラッグして、
タブを分割し、タイプ別と VTS 別の
両方を表示します。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 167
タイプ別表示でエレメントを移動する
同じセクション内で、エレメントをほかの位置に移動することができます。
参考:タイプ別表示でのエレメントの並び順は、プロジェクトのエレメントを DVD に書き込む方法
には影響しません。
「アウトライン」タブのタイプ別表示でエレメントの位置を変更するには、以下の操作を行います:
mエレメントを 新しい位置へドラッグ します。ドラッグしていく とエレメントとエレメ ントの間に線
が表示され、ドラッグしたエレメントを離したときにそのエレメントが移動する位置が示されます。
「グラフィック」タブを使う
「グラフィック」タブでは、タイル状のインターフェイスによってプロジェクトのエレメントが表示
されます。
タイル状の表示と編集用ツール
表示するタイルのタイプを
選択します。
タイル領域全体が
マクロ表示されます。
接続、タイルサイズ、
「グリッドにスナップ」の
設定
プロジェクトエレメントの
タイトル
接続線
168 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
「グラフィック」タブの概要
「グラフィッ ク」タブでは、タイル状の表 示によりプロジェク トの各エレメントを 表示します。「グ
ラフィック」タブでは、「アウトライン」タブと同様に、作業するエレメントを選択したり、エレメ
ントの名前を変更したりできます。各タイルには、エレメントを表すサムネール画像が含まれます。
必要に応じ てタイルの位置を変更 し、大小どちらかのサイズ を選択してタイルを表 示できます。エ
レメント間の接続線の表示も選択できます。
表示オプション
プロジェク トのサイズによっては「 グラフィック」タブのタイ ルの数が増え、タブのウ インドウ内
に納まりき らないことがあります。タ ブの表示領域を広げて より多くのタイルを表 示したり、縮小
してタイルを ウインドウのサイズに 合わせたり、スクロールバ ーを使ってタイル領域 の一部を表示
したりできます。
タブの表示を大きくするには、以下のいずれかの操作を行います:
m「グラフィック」タブを選択した状態で、
Shift キーを押しながらスペースバーを押します。
タブの内容が「
DVD
Studio
Pro」のインターフェイス全体に表示されます。もう一度 Shift キーを
押しながら スペースバーを押すと、タ ブが通常のサイズに戻 ります。タイルをダブルク リックする
と、タブの表示が通常サイズに戻り、エディタが表示されます。
参考:
Shift キーを押しながらスペースバーを押したときの拡大表示は一時的なもので、キーを離す
と通常のサイズに戻ります。
m
Option +コマンド+ `キー(一重引用符。チルダと同じキー) を押します。
mパネルの端をドラッグします。
詳細については、
142 ページの「パネルのサイズを変更する 」を参照してください。
mタブを独立したウインドウに切り離します。
詳細については、
146 ページの「 タブを独立したウインドウに切り離す」を参照してください。
タイルを現在のウインドウサイズにするには、以下のいずれかの操作を行います:
m「グラフィック」タブの「全体表示」ボタンをクリックします。
m
Shift Zキーを押します。
タイルの数が多くて「グラフィック」タブに表示しきれない場合は、スクロールバーを使用して、
イル領域の表示する部分を制御できます。また、タイル領域の拡大/縮小も可能です。
「全体表示」ボタン
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 169
「グラフィック」タブのスクロールバーを使うには、以下のいずれかの操作を行います:
mスクロールバーをドラッグして、タイル領域の表示する部分を制御します。
m横方向のスクロールバーの端をドラッグして、タイル領域を拡大/縮小します。
ズームおよび位置の変更用に、いくつかのキーボードショートカットも用意されています。
キーボードショートカットを使用して拡大/縮小するには、以下のいずれかの操作を行います:
m
Zキーを押しながら「グラフィック」タブの拡大する領域をクリックします。
Option Zキーを押し
ながらクリックすると、領域が縮小します。
m
Zキーを押しながら、拡大する領域上でポインタをドラッグします。
mスペースバ ーを押します。ポインタ が手の形に変わり、スクロ ールバーを使う場合 と同様に、表示
するタイル領域を制御できます。
mコマンド+プラス記号(
+)キーを押すと、中心の位置が保たれたまま「グラフィック」タブが拡大
します。コマンド+マイナス記号(
-)キーを押すと縮小します。
マクロ表示を使う
「グラフィック」タブには、マクロ表示機能があります。マクロ表示では、タイル領域全体が小さく
表示されま す。表示内の四角形の中 に、タイル領域の現在表示 されている部分が示 されます。表示
された四角形 をドラッグしてタイル 領域の表示部分を選択 したり、四角形のサイズを 変更して拡大
/縮小できます。
マクロ表示を見る
マクロ表示は、「グラフィック」タブ上にフローティング表示されています。マクロ表示を表示した
り隠すには、いくつかの方法があります。
マクロ表示を表示する/隠すにするには、以下のいずれかの操作を行います:
m「グラフィック」タブのマクロ表示ボタンをクリックします。
m
Mキーを押します。
参考:
Mキーを押した状態にすることにより、 マクロ表示を一時的に表示できます。
スクロールバーの端をドラッグして、
タイル領域を拡大/縮小します。
マクロ表示を表示/隠す
170 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
mマクロ表示上にポインタを置いて(ポインタを置くとタイトルバーが現れる)、タイトルバーにある
隠すシンボルをクリックすると、マクロ表示が隠れます。
参考:タイトルバーは、ポインタの位置に応じてマクロ表示の上下どちらかに現れます。
マクロ表示で作業をする
マクロ表示は タブ内のどの場所にも 置くことができますが、タ ブの境界の外に動かす ことはできま
せん。
「グラフィック」タブ内でマクロ表示を移動するには:
mマクロ表示上にポインタを置いて(ポインタを置くとタイトルバーが現れる)、タイトルバーを新し
い場所にドラッグします。
マクロ表示のサイズを変えるには:
mタイトルバーのコーナーをドラッグしてサイズを変更します。
表示される四角形を移動したりサイズを変えたりして、タイル領域の表示を制御できます。
表示される四角形を使うには、以下のいずれかの操作を行います:
m四角形の内側をクリックして、別の位置にドラッグします。
m四角形の外側をクリックすると、四角形がジャンプして移動します。その際、四角形の中心はクリッ
クした位置に最も近い位置に置かれます。
m四角形の隅 をドラッグして、サイズ を変更します。四角形を大 きくすると、タイル領域 が縮小され
て、表示される タイルが増えます。四角 形を小さくすると、タ イル領域が拡大され て、表示される
タイルが少なくなります。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 171
タイルを選択する/管理する
タイルを選択 し配置するためのツー ルがいくつか用意され ています。ほとんどのツー ルはメニュー
エディタでボタンの操作に使用するものと同じです。また、タイルの追加、削除、およびコピーも、
さまざまな方法で行うことができます。
タイルを選択する
1つまたは複数のタイルを選択して、次のような操作ができます:
Â選択したタイルを現在のエレメントとして、エディタで表示できます。
Â
1つまたは複数のタイルを選択して、タイルを配列できます。
Â
1つまたは複数のタイルを選択して、タイルを削除したりコピーできます。
1つまたは複数のタイルを選択するには、以下のいずれかの操作を行います:
mタイルをク リックして選択します。ほ かのタイルがすでに選 択されている場合、それら の選択は解
除されます。
m
Shift キーまたはコマンドキーを押しながら、選択するタイルをクリックします。ほかのタイルがす
でに選択されている場合は、それらも同時に選択されます。
mタイルのグ ループ上でポインタを ドラッグします。選択領域 を示す四角形が現れ、その 領域内のタ
イルがすべて選択されます。
m「編集」>「すべて を選択」と選択して、す べてのタイルを 選択します。「編集」>「すべ ての選択
を解除」と選択 するか「グラフィック」タ ブの空の部分を選択 しても、タイルをすべて 選択解除で
きます。
mコマンド+ Aキーを押して、すべて のタイルを選択します。 タイルの選択をすべて解 除するには、
Shift +コマンド+ Aキーを押しま す。
タイルをドラッグして移動する
選択状態の タイルまたはタイルグ ループは、ドラッグするだ けで移動できます。接続線 が表示され
ている場合 は、接続線もタイルと一 緒に移動します。選択した タイルは、矢印キーで移 動すること
もできます。
「グラフィック」タブの端にタイルを移動すると、タイル領域がスクロールして、タイルの位置が変
化します。タイル領域の端に達すると、タイルの位置の移動に合わせて領域が自動的に拡張されます。
タイルのドラッグ中に表示される領域を拡大するには、タイルのドラッグを開始してから Zキーを
押します。タイルが一時的に縮小表示されます。
グリッドにスナップする機能を有効にすると、タイルを直線と列に合わせて配列しやすくなります。
グリッドにスナップする機能を有効にするには:
m「グラフィック」タブの「設定」ポップアップメニューから「グリッドにスナップ」を選択します。
タイルは、メニ ューエディタにドラ ッグすることができま す。これにより、ドラッグす るエレメン
トに対して、現在のメニューの新しいボタンや既存のボタンを簡単にリンクすることができます。
172 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
メニューエディタにエレメントをドラッグするには:
1エレメントのタイルをクリックし、タイルを動かさずにしばらくマウスボタンを押したままにします。
透明化したタイルが表示されます。
2透明化したタイルをメニューエディタにドラッグします。
また、タイルを 選択してからマウスボ タンを押すと、それらのタ イルをまとめてエディ タにドラッ
グできます。
オブジェクトの間隔を揃える
オブジェクトの間隔を揃える機能を使用すると、タイルのグループを選択したうえで 4とおりの方
法で間隔を均等に揃えて配置できます:
Â横:複数のタイルを選択した場合にのみ有効になります。左右両端のタイル間にあるタイルが、
方向に等間隔で配置されます。
Â縦:複数のタイルを選択した場合にのみ有効になります。上下両端のタイル間にあるタイルが、
方向に等間隔で配置されます。
Âタイプ別選択されていない状態のすべてのタイルが対象になります。
1つまたは複数のタイルが
選択されている 場合は、それらのタイルのみが 配置されます。タイルのタイプ ごとに、縦横の間
隔を等しく配置します。タイプの順序は次のとおりです:
Âメニュー
Âレイヤメニュー
Âトラック
Âシナリオ
Âスライドショー
Âスクリプト
Â自動レイアウト:選択の有無に関係なく、すべ てのタイルを配置します。接 続、タイプ、および
数量に基づいて、タイルが配置されます。
オブジェクトの間隔揃え機能を使用するには:
1使用する配置方法に応じて、間隔を揃えるタイルのグループを選択します。方法については、
171 ペー
ジの「タイルを選択する/管理する」を参照してください。
2「調整」>「オブジェクトの間隔を揃える」を選択して、割り当て方法を選択します(「横」「縦」
「タイプ別」、または「自動レイアウト」
タイルの位置をロックする
誤って配置し直してしまうことのないよう、タイルの位置をロックすることができます。
タイルの位置をロックするには、以下のいずれかの操作を行います:
m「調整」>「すべてのタイルをロック」と選択します。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 173
m「グラフィック」タブにあるロックボタンをクリックします。
m
Lキーを押します。
もう一度 Lボタンを押すか、キーボードショートカットを使用して、タイルのロックを解除できま
す。ロックされているタイルを移動する必要がある場合は、
Option キーを押しながらタイルを別の
位置にドラッグします。
タイル位置 がロックされている状 態でも、ズームしたりスク ロールバーを使ったり することで、タ
イルの表示を変更することができます。また、接続の表示も変更できます。
タイルについて
「グラフィック」タブに表示されるタイルには 6つのタイプがあります。それぞれが異なる色で区別
されています:
Âメニュー:淡青
Âレイヤメニュー:濃青
Âトラック:
Âシナリオ:ティール
Âスライドショー:
Âスクリプト:
各タイルに は、エレメントのサムネー ル画像が含まれます。エレ メントに応じてサムネ ールのアス
ペクト比が変化し、使用する素材が 4:3 または 16:9 のどちらであるかが示されます。サムネールに
ポインタを置くと、エレメントに関するツールヒントが表示されます。
「最初に再生」に指定されたエレメントには、アイコンが追加されます。トランジション機能を使用
するエレメントもアイコンで示されます。
タイルの位置をロックするロックボタン
「最初に再生」アイコン
「トランジション」アイコン
エレメントの名前
174 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
タイルのサイズ
タイルの表示には、大小いずれかのサイズを選択できます。
タイルのサイズを変更するには:
m「グラフィック」タブの「設定」ポップアップメニューから「小さいタイル」または「大きいタイル」
を選択します。
タイルにフラグを付ける
ほかのタイルとの見分けがつきやすいように、タイルにフラグを付けることができます。たとえば、
さらに素材を必要とするエレメントや DVD@ccess を使用するエレメントにフラグを付けることが
できます。
1つまたは複数のタイルにフラグを付けるには、以下のいずれかの操作を行います:
m
Control キーを押しながらタイルをクリックし、ショートカットメニューから「タイルにフラグを付
ける」を選択し ます。この場合、クリック したタイルが選択さ れ、ほかの選択状態のタ イルはすべ
て選択が解除されます。
m
Shift Control キーを押しながらタイルをクリックし、ショートカットメニューから「タイルにフラ
グを付ける」を 選択します。この場合、ク リックしたタイルが 選択され、ほかの選択状 態のタイル
にもフラグが付きます。
mタイル上にポインタを置いて Fキーを押します。タイルが選択されているかどうかに関係なくフラグ
が付きます。
mフラグを付けるタイルのグループを選択して、「編集」「タイルにフラグを付ける」と選択します。
mタイルのグループを選択して Fキーを押します。
mフラグを付けるタイルのグループを選択して、
Control キーを押しながらタイル表示の空の領域をク
リックし、ショートカットメニューの「タイルにフラグを付ける」を選択します。
1つまたは複数のタイルのフラグをオフにする場合も、これらのいずれかの方法で可能です。
特定のタイプのタイルを表示する
特定のタイ プのタイルを選択して 表示することができま す。たとえば、スライドショー のタイルの
みを表示することができます。
参考:あるタイプのタイルを隠した場合、そのタイプのタイルへの接続もすべて隠されます。
「グラフィック」タブにあるタイルタイプのボタンで、表示する/隠すタイルを選択することができ
ます。
ボタンをクリックすると、そのタイルタイプが隠されて、ボタンの背景が明るい色になります。再度
ボタンをクリックすると、そのタイルタイプが再び表示されて、ボタンの背景が暗い色になります。
「メニュー」タイル
「スクリプト」タイル
「トラック」タイル
「スライドショー」タイル「シナリオ」タイル
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 175
接続を表示する
「グラフィック」タブを設定することにより、エレメント同士の接続状況を線で表示できます。ター
ゲットになるエレメントは、矢印で示されます。
接続線は、プロジェクトをフローチャートにして表示する場合に便利です。また、意図して接続した
エレメントを見落とさないようにするためにも役立ちます。
参考:グラフィック」タブでは、接続を作成したり既存の接続を変更したりすることはできません。
表示する接続の数は、「グラフィック」タブの「設定」ポップアップメニューで設定できます。
Â接続なし:接続線は表示されません。
Â関連する接続現在選択されているタイル
1つまたは複数)に関連する接続のみが表示されます。
Âすべての接続:すべてのタイルで接続が表示されます。
Â「基本の接続」「標準の接続」「高度な接続」接続の詳細をどの程度まで表示するかを選びます。
この 3つのレベルは、「接続」タブにある同様の設定に該当します。詳細については、
528 ページ
の「ソース」および 534 ページの「ソースの詳細情報」を参照してください。
「グラフィック」タブの接続表示を設定するには:
1「グラフィック」タブの「設定」ポップアップメニューを開きます。
2接続を表示 しないか、選択したタイル に関連する接続だけを 表示するか、すべての接続 を表示する
かを選択します。
3表示する接続のレベルを選択します(基本の接続、標準の接続、または高度な接続)
176 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
「グラフィック」タブのタイル領域を印刷する
「グラフィック」タブのタイル領域を印刷すると、プロジェクトの基本構成を分かりやすく示すこと
ができて便利です。「グラフィック」タブの内容が、現在のタイルのサイズと配置、および接続表示
の状況を反映した状態で印刷されます。
タイル領域全体が 1枚または複数枚の用紙に印刷されるように選択できます。
「グラフィック」タブのタイル領域を印刷するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「ファイル」>「グラフィック表示をプリント」と選択します。
Âコマンド+ Pキーを押します。
2プリントの「プリセット」ポップアップメニューから「
DVD
Studio
Pro」を選択します。
3以下のいずれかのオプションを選択します:
Âページに合わせる:タイル領域全体を 1枚の用紙に印刷します。
Â複数のページ:タイル領域を必要な枚数の用紙にフルサイズで印刷します。
4「ページ番号」 オプションを選択し て、用紙にページ番号 を付けます。これは、「複数 のページ」を
選択した場合に便利です。
5「プレビュー」を クリックして印刷結 果のサンプルを表示 するか、「プリント」をクリッ クしてタイ
ル領域を印刷します。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 177
「アウトライン」タブと「グラフィック」タブを使ってエレメントを
管理する
「アウトライン」タブと「グラフィック」タブのどちらでもプロジェクトエレメントを管理できます。
プロジェクトエレメントの名前を変更する
エレメントの名前をインスペクタに入力する方法以外にも、「アウトライン」タブや「グラフィック」
タブ内でエレメントの名前を変更できます。
アウトラインタブでエレメントの名前を変更するには:
1名前を変更するエレメントを選択します。
2そのエレメントの名前をクリックします。
3新しい名前を入力して、
Return キーを押します。
エレメントの名前が変わります。
「グラフィック」タブでエレメントの名前を変更するには:
1エレメントの名前をダブルクリックします。
2新しい名前を入力して、
Return キーを押します。
エレメントの名前が変わります。
エレメントを削除する
エレメントを削除してプロジェクトから取り除くことができます。
エレメントまたはエレメントグループを削除するには:
1削除するエレメントまたはエレメントグループを選択します。
2以下のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「削除」と選択します。
Â
Control キーを押しながら「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブの空の領域をクリッ
クし、ショートカットメニューから「削除」を選択します。
Â
Delete キーを押します。
重要:シナリオ を含むトラックを削 除すると、そのシナリオ も同時に削除され ます。その際、削除
に関する警告が表示されます。
エレメントを複製する
「アウトライン」タブと「グラフィック」タブではエレメントを複製できます。たとえばチャプタイ
ンデックスの メニューを構築して、接続 が機能するように変更 するという操作のみを 必要とする複
製をすぐに作成することができます。
178 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
エレメントを複製するには:
1複製するエレメントを選択します。
複数のエレメントを選択することもできます。
2以下のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「複製」と選択します。
Âエレメントを単独で選択した場合は、
Control キーを押しながらエレメントをクリックし、ショー
トカットメニューの「複製」を選択します。
Âエレメントのグループを選択した場合は、
Control キーを押しながらタブの空の領域をクリック
し、ショートカットメニューの「複製」を選択します。
Âコマンドキーを押しながら Dキーを押します。
エレメントには、タイプ(メニュー、トラックなど)と次の番号による名前が付きます。たとえば、
5
つのメニューがある状態でメニューを複製すると、新しい名前は「メニュー 6になります。「アウト
ライン」タブ中、新しいエレメントはセクションの最後に現れます。
最初に再生するエレメントを割り当てる
プロジェクトの「最初に再生」のエレメントは、「ディスク」インスペクタまたは「接続」タブを使
用する方法以外に、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで直接割り当てることもでき
ます。「最初に再生」のエレメントは、
DVD プレーヤーでプロジェクトの再生を開始したとき再生さ
れるエレメントです。
「アウトライン」タブで「最初に再生」のエレメントを割り当てるには、以下のいずれかの操作を行
います:
m
Control キーを押しながらディスクエレメントをクリックし、ショートカットメニューから「最初に
再生」サブメニ ューを選択して、最初に 再生するエレメント に設定します。この方 法では、再生す
るエレメントと一緒に特定のボタン(メニュー)スライド(スライドショー)またはチャプタマー
カー(トラックまたはシナリオ)を選択できます。
m
Control キーを押しながらエレメントをクリックし、ショートカットメニューから「最初に再生」
選択します。この方法では、エレメントのデフォルトボタン(メニュー)、最初のスライド(スライ
ドショー)、または最初のマーカー(トラックまたはシナリオ)を使用して再生が行われます。
「グラフィック」タブで最初に再生するエレメントを割り当てるには、以下のいずれかの操作を行い
ます:
m
Control キーを押しながら「グラフィック」タブの空の領域をクリックして、ショートカットメニュー
から「最初に再 生」サブメニューを選択 して、最初に再生する エレメントに設定し ます。この方法
では、再生するエレメントと一緒に特定のボタン(メニュー)、スライド(スライドショー)、また
はチャプタマーカー(トラックまたはシナリオ)を選択できます。
m
Control キーを押しながらタイルをクリックし、ショートカットメニューから「最初に再生」を選択
します。この 方法では、エレメントの デフォルトボタン(メ ニュー)、最初のスライ ド(スライド
ショー)、または最初のマーカー(トラックまたはシナリオ)を使用して再生が行われます。
詳細については、
131 ページの「プロジェクトの最初に再生するエレメントを設定するを参照して
ください。
4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス 179
エレメントをシミュレートする
「シミュレータ」を使うと、タイトルを構築する前にプロジェクトを検証することができます。ツー
ルバーで「シミ ュレート」をクリック して「シミュレータ」を起 動すると、プロジェク トの先頭部
分、「最初に再生」と指定されたエレメントからシミュレーションが行われます。しかしチャプタイ
ンデックスの メニューのナビゲーシ ョンを検証するときな ど、特定のプロジェクトエ レメントから
「シミュレータ」を開始したい場合も考えられます。
「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブを使用して、特定のエレメントから「シミュレー
タ」を開始し、計画通りに動作するかどうかをすばやく検証することができます。
特定のエレメントで「シミュレータ」を開始するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「ファイル」>「<エレメント>をシミュレート」と選択します「<エレメント>」の部分は選択さ
れているエレメントのタイプによって変わります。
m「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、
Control キーを押しながら「シミュレータ」
開始したいエレメントをクリックし、ショートカットメニューから「シミュレート」を選択します。
m「シミュレータ」を起動したいエレメントを選択して、
Option +コマンド+ゼロ
0キーを押します。
参考:ツールバーで「シミュレート」をクリックすると、必ず「 シミュレータ」「最初に再生」と
指定された エレメントが起動しま す。割り当てられている エレメントが「最初に再 生」に設定され
ていない場合は、「シミュレータ」が起動して最初のトラックが再生されます。
項目の情報を使う
項目の情報は、
1つのエレメントのすべてのプロパティを一覧にした XML テキストファイルです。
項目の情報を保存して読み込み、「テキストエディット」を使用してその情報を表示することができ
ます。また項目の情報を、
1つのプロジェクトから別のプロジェクトに読み込むこともできます。
れにより、複数 のプロジェクトにまっ たく同じようなメニュ ーを作成することや、プロ ジェクト間
でスクリプトをコピーすることが、簡単にできます。
項目の情報を保存するには:
1情報を保存したいエレメントを選択します。
エレメントは、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブ、あるいはいずれかのエディタで
選択できます。
参考:項目の情 報のシナリオを、書き出 すことはできません 。項目の情報のトラッ クには、それぞ
れのシナリオが含まれます。
2「ファイル」>「書き出し」>「項目の情報」と選択します。
3表示されるダ イアログでファイルに付 ける名前を入力して保存 先を選択し、「書き出し」をクリック
します。
DVD
Studio
Pro」によってファイルが作成され、指定の場所に保存されます。
180 4
DVD
Studio
Pro のインターフェイス
項目の情報を読み込むには:
1「ファイル」>「読み込み」>「項目の情報」と選択します。
2表示されるダイアログで読み込む情報ファイルを検索し、「読み込み」をクリックします。
重要:項目の情報を前のバージョンの「
DVD
Studio
Pro」から
DVD
Studio
Pro
4」に読み込むこ
とはできま せん。代替策として、項目の情 報を作成する元となっ たエレメントを含むプ ロジェクト
を「
DVD
Studio
Pro
4」で開き、そこから新規の項目の情報として保存します。
参考:スクリプトの項目の情報を除いて、特定の DVD 規格
SD DVD または HD DVDで作成した
項目の情報を別の DVD 規格に読み込むことはできません。また、項目の情報を、特定のビデオ規格
NTSC または PAL)から別のビデオ規格に読み込むことはできません。
情報ファイルが読み込まれ、「アウトライン」タブと「グラフィック」タブに新しいエレメントが一
覧で表示さ れます。情報ファイルに は、すでに使用されていな い限り、保存されたとき と同じ名前
が使用され ます。その名前がすでに存 在する場合は名前の最 後に番号が追加され、また 番号の付い
た名前もすでに存在する場合は、一意の名前になるよう番号が増えていきます。
参考:項目の情報をプロジェクトに読み込む際、情報が保存されたときに使用された素材はすべて、
利用可能の ままになっている必要 があります。何らかの問題 が発生したときは、エラー メッセージ
が表示されます。
5
181
5素材を読み込む/管理する
DVD
Studio
Pro は、素材を読み込んだり管理したりするための最
適な方法を柔軟に決定するためのツールやワークフローを、さまざま
なオプションから選ぶことができます。
DVD プロジェクトの作業にあたっては、素材をどうやって整理したり管理したりするのが最も良い
かを考えるこ とが重要となります。たと え単純なプロジェクト であっても数多くの素 材が使用され
るため、時間を かけて計画を立てるべ きでしょう。中規模のプロ ジェクトでは数百もの 素材を使用
する場合がありますので、素材を把握しようとして混乱に陥るおそれは大いにあります。
また、
SD バージョンと HD バージョンのプロジェクトを両方オーサリングするよう計画している場
合、
SD バージョンと HD バージョンのビデオ素材が混乱しないようにするために、素材を整理して
おくことが重要です。
DVD
Studio
Pro での素材管理
素材をプロジェクトに読み込む方法はいくつかありますが、どの場合も素材の扱われかたは同じです。
素材を DVD プロジェクトに読み込んでも、実際にその素材ファイルが現在の場所からコピーされた
り移動したりするわけではありません。「素材」タブに実際の素材ファイルへの参照が一覧表示され
るだけです。「素材」タブ内にフォルダ構造を作成しても、ハードディスクのフォルダ構造には影響
しません。プロジェクト作業における素材名の管理がしやすくなるのです。
182 5 素材を読み込む/管理する
不明または名前の変更された素材
素材をプロジ ェクトに読み込んだあ と、そのソースファイルを 移動したり名前を変更 したりはしな
いでくだ さい。
DVD
Studio
Pro」でプロジェク トを開いても 素材が元の場 所に見つから ない場合
は、「不明のファイル」ウインドウが表示されます。この場合は手動で素材を検索するか、ダイアロ
グをキャンセルしてください。
プロジェクトを開いたときに不明な素材を探すには:
1「不明のファイル」ウインドウで素材を選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「場所を確認」ボタンをクリックして、「ファイルの場所」ダイアログを使って素材を探します。
Â素材が QuickTime ファイルで、その MPEG-2 または AIFF エンコードバージョンがある場合は、「エ
ンコードされ たファイルに置き換え」がク リックできるようになっ ています。その場合、素材の
QuickTime バージョンは不要で、代わりにそのエンコードされたバージョンがプロジェクトで使
用されます。詳細については、
184 ページの「元の QuickTime ファイルを削除すべきか?」を参
照してください。
素材の場所が 不明なままプロジェク トを開いたり、プロジェク トを開いたあとに素材 の場所が不明
になった場 合は、不明な素材の名前が 赤く表示され、その素材が 使用されているエレメ ントは使え
なくなります。
素材をプロジェクトに再リンクするには、以下のいずれかの操作を実行します:
m「ファイル」>「素材」>「再リンク」と選択します。
m「素材」タ ブで素材の名前を Control キ ーを押しながら クリックし、ショ ートカットメニュ ーから
「再リンク 」を選択します。
再リンクできるのは、赤で表示されている素材のみです。
5 素材を読み込む/管理する 183
不明な素材を使用しているエレメントは、「アウトライン」タブおよび「グラフィック」タブ内に赤で
表示されます。不明な素材は、アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブからも、あるいはそ
のエレメントのエディタでも開くことができません。不明な素材のあるエレメントを選択すると、ダ
イアログが表示されて次 3の選択肢が表示されます:
Â再リンク:「不明のファイル」ウインドウが開き、不明なファイルを探すことができます。
Âクリップ/スライド/素材の削除:不明な素材がエレメントから削除されます。
Âトラックの場合は、不明な素材のあるクリップが削除されます。
Âメニューの場合は、不明 な素材のある項目がメニューの素材とし て「未設定」に設定されます
(項目は削除されず、割り当てられた素材のみが変更されます)
Âスライドショーの場合は、不明なスライドがスライドショーから削除されます。
Â続行:エレメント は「アウトライン」タブや「グラフ ィック」タブで選択したとお りに表示され
ますが、そのエレ メントのエディタでは開きま せん。ここでエレメントを削除 すると、プロジェ
クトからエレメントを削除することができます。
DVD 準拠ではないビデオおよびオーディオ素材を使う
DVD 準拠ではない動画素材を
DVD
Studio
Proプロジェクトに読み込む場合、素材は内蔵の MPEG
エンコーダによって DVD 準拠に変換されます(サポートされた形式の場合)。一般的な MPEG エン
コード設定のほか、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「エンコーディング」パネルには、エンコーディ
ングをバックグラウンド機能としてすぐに開始するか、最終的なプロジェクトを
VIDEO_TS」フ ォ
ルダに構築するまで待ってから行うかを決めるための設定があります。
また「保存先」パネルにも、エンコードされたファイルの保存先を決める環境設定があります。詳細
については、
123 ページの「保存先についての環境設定」を参照してください。
エンコーディングの環境設定を行うには:
1
DVD
Studio
Pro」>「環境設定」と選択します。
2「エンコーディング」アイコンをクリックして「エンコーディング」パネルを開きます。
3以下のいずれかを選択して、エンコーディング方法を設定します:
Âバックグラウンドエンコーディングエンコーディングは素材を読み込むと同時に開始します。
ンコーディング はバックグラウンドで行われる ため、プロジェクトの作業を続行 することが可能
です。「素材」タブの「ステータス」欄に進捗バーが表示されます。エンコーディングの処理が完
了すると、「ステータス」欄に「完了」と表示されます。詳細については、
188 ページの「素材タ
ブ内のデフォルトの列」を参照してください。
Â構築中にエンコード:プロ ジェクトが完 成して「
VIDEO_TS」ま たは「
HVDVD_TS」フ ォルダに
ファイルが構築されるまで、エンコーディングを開始しません。
4残り のエンコ ーディン グ項目を、必 要に応じ て設定し ます。詳細に ついては、
62 ページ の「内蔵
MPEG エンコーダを使う 」を参照してください。
5「適用」をクリックして設定を有効にし、
OKをクリックして「環境設定」ウインドウを閉じます。
184 5 素材を読み込む/管理する
素材を読み 込むと同時に、現在の設 定(素材のエンコーディン グをすぐに開始する か、プロジェク
トを構築す るまで待ってから行う か)が適用されます。エンコー ディングの環境設定を 変更した場
合は、それ以 降に読み込む素 材にのみ変更が 適用されます。詳細 については、
185 ペ ージの「エン
コーディング設定を検証する/変更する」を参照してください。
エンコードされたファイルの命名規則
QuickTime ビデオ素材を
DVD
Studio
Proに読み込む場合、内蔵の MPEG エンコーダはエンコー
ドしたファイルを以下のように命名します:
Â前半は完全にオリジナルのファイル名と拡張子です。
Â後半部分はビデオ規格
NTSC または
PAL エンコーディングのビットレート
4桁の数字で表示)
および“
.m2v” という拡張子の、
3つの部分で構成されます。
たとえば、
Main Program.mov”という名前の素材を読み込み、
NTSC 規格を使用してビットレー
トが 5.5 Mbps の場合、
MPEG にエンコードされたファイルの名前は、
Main Program.mov_NTSC_
5500.m2v”となります。
内蔵の AIFF エンコーダで作成されたオーディオファイルには元のファイル名が使われ「
.aiff」とい
う拡張子が付きます。
内蔵 MPEG エンコーダの詳細については、
62 ページの「内蔵 MPEG エンコーダを使う」を参照し
てください。
元の QuickTime ファイルを削除すべきか?
DVD 拠ではない動画素材を読み込むと、組み込まれている MPEG および AIFF エンコーダによっ
DVD-Video 仕様に必要なファイル(ビデオおよびオーディオ)が作成されます。ハードディスク
の容量を空けるため、元のファイルを削除したいと思うかもしれません。
エンコーダによって新しく DVD 準拠のファイルが作成された後も、
DVD
Studio
Pro」では引き続
き元のファ イルを把握しています。こ の利点は、後になって異な るビットレートやエン コーディン
グモードを 使用することになった 場合に、ファイルを再エン コードできることです。た とえば最初
にエンコーディングし た後で、
MPEG-2 のビデオは画質は素晴らしいが計画 よりもファイルが大き
すぎる、と気付 くことがあります。この とき、より低いビット レートを使って再エ ンコードし、速
度は遅いが画質は高い 2パス VBR を使用するという選択が可能です。
また、
SD プロジェクトを HD プロジェクトに変換する場合は、
QuickTime ファイルとして読み込ま
れた HD 素材は HD MPEG 2 でエンコードされます。
元のファイルを削除すると、
DVD
Studio
Pro」ではファイルが 失われたことを検知して、「不明の
ファイル」ウイ ンドウを表示します。そ こで「エンコードされ たファイルに置き換 え」をクリック
すると、元のファイルからプロジェクトへの関連付けがなくなり、
DVD
Studio
Proによるファイ
ルの検索 は行われなくなり ます。詳細について は、
182 ページの「不明 または名前の変更 された素
」を参照してください。また素材の再エンコードもできなくなります。
5 素材を読み込む/管理する 185
エンコーディング設定を検証する/変更する
プロジェクトに 4:3 16:9 の素材が両方含まれていたり、ほかとは異なる方式でエンコーディング
したい素材 がある場合は、素材を読 み込む前に「エンコーディ ング」環境設定を行う必 要がありま
す。すでに読み込んだ素材のエンコーディング設定を確認して変更できます。
また、別のエンコーディング設定を試したい場合に、
QuickTime 素材を再エンコードすることも可
能です。
素材を読み込んだ後にエンコーディング設定を変更するには:
1以下のいずれかの操作を実行します。
Â素材を選択し、「ファイル」>「エンコーダ設定」と選択します。
Â「素材」タブで、
Control キーを押しながらビデオ素材をクリックし、ショートカットメニューか
ら「エンコーダ設定」を選択します。
Â「素材」タブの素材を選択します。次にコマンド+ E キーを押します。
参考:「素材」タブのショートカットメニューにある「エンコーダ設定」オプションを使用できるの
は、元の QuickTime ビデオファイルが利用可能な場合のみです。
「エンコーディング」環境設定パネルに表示されるものと同じ設定を持つ素材がダイアログに表示され
ます。
2エンコーダの設定を行って「
OK」をクリックします。
「エンコーディング」環境設定で選択した方法が「バックグラウンドエンコーディング」で、このダ
イアログで設定を変更した場合は、以下のいずれかの結果になります:
Âビットレートの設定を変更すると、現在のファイ ルが完了しているか途中か にかかわらず、その
ファイルはその ままにして、エンコーダは新しい ファイルのエンコードを開 始します。これによ
2つのビットレートの品質を比較することができます。一部だけ完了しているファイルのエン
コーディングを 続行するには、ビットレートをそ のファイルが使っていた値 に設定すれば、その
ファイルのエンコーディングが続行されます。
参考:このとき、ビッ トレートだけでなくそのファ イルで使われているすべての 設定を一致させ
る必要があります。
参考エンコードされたファイルがプロジェクトバンドルに書き込み中だった場合は、ビットレー
トの設定を変更するかしないかにかかわらず、そのファイルは削除されます。
Âビットレートの設定を変更しない場合、ファイル が完成していても途中でも、元 の素材は削除さ
れて新しくエンコードされたファイルが作成されます。たとえば、
1パス VBR 2パス VBR のエ
ンコーディングの差異を見て 2つのエンコーディング処理でできたファイルを取っておきたい場
合、完了した 1パス VBR のエンコード済みファイルを、
2パス VBR の設定で再度エンコーディン
グを始める前に、名前を変更するか移動させるかしなければなりません。
方法として「構 築時にエンコード」を選 択していたら、これらの 変更はプロジェクトを 構築すると
同時に適用されます。
参考:
1つの素材のエンコード設定を変更しても、ほかの素材のエンコード設定には影響しません。
186 5 素材を読み込む/管理する
このように特定の素材のエン コード設定を行うことによって、自分のプロジェクトでの 内蔵 MPEG
エンコーダの使い方をカスタマイズしたり、また異なるエンコーディング(ある素材は 4:3 のアスペ
クト比、ほかの素材は 16:9 のアスペクト比など)が要求される素材を混在させることが可能となり
ます。
DVD 準拠ではない静止画素材を使う
QuickTime」がサポートする形式であれば、どのような静止画でもスライドショーやトラックに追
加できます。構築プロセスを開始すると、素材は「
DVD
Studio
Proによって自動的に MPEG 形式
に変換されます。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「保存先」パネルで指定された場所に MPEG フォ
ルダが作成されます。この環境設定の詳細 については、
123 ページの「保存先についての環境設定
を参照してください。
DVD 準拠の素材を使う
サポートされた DVD 準拠の素材を読み込むと、その素材は処理されずに元の場所に置かれたままに
なります(解析ファイルは除く。次のセクションで説明します)
解析ファイルについて
素材をプロジェクトで使用するためには、その長さ、タイプ、整合性などの一般情報が
DVD
Studio
Proで認識される必要があります。
DVD
Studio
Pro」でエンコードされたビデオ素
材では、この情 報をエンコードされた ファイル内に含めるこ ともできますし、別のファ イルを作成
して情報を保存することもできます。
DVD
Studio
Pro」の外部の「
Compressor」でエンコードさ
れた素材には、「エンコーダ」設定の「エクストラ」パネルで「
DVD
Studio
Pro メタデータを追加」
を選択すれば、この情報を含めることができます。
素材がほかのエンコーダでエンコードされていたり、
Compressor使用時に
DVD
Studio
Pro
タデータを 追加」オプションを無効に してエンコードされて いた場合には、解析をした 後でなけれ
ばその素材を
DVD
Studio
Proで使用できません。解析を行うと、ビデオ素材と同じ名前で
.par
拡張子の付 いた小さなファイルが 作成されます。ここに必要 な情報が入ります。素材フ ァイルのサ
イズによって、解析ファイルの作成には数秒から数分かかります。
解析ファイルの環境設定の詳細については、
123 ページの保存先についての環境設定を参照して
ください。
セグメント化された MPEG ファイルについて
一部の他社製エンコーダで作成されたセグメント化されている
MPEGファイルは、
DVD
Studio
Pro
に正しく読み込むことができません。一部のエンコーダでは、大きなファイルをエンコードすると 1
GB ずつのファイルにセグメント化されます。
DVD
Studio
Proにこれを読み込むと、最初の 1 GB
のセグメントしか読み込まれません。この場合、
DVD
Studio
Pro」に素材を読み込む前に、ファイ
ルを 1つにまとめておく必要があります。セグメント化された MPEG ファイルを 1つのファイルに
まとめるための他社製アプリケーションがいくつかあります。
5 素材を読み込む/管理する 187
Motion」と「
LiveType」のプロジェクトを使う
DVD
Studio
Pro」では、
Motion」および「
LiveType」のプロジェクトを DVD プロジェクトに直
接読み込むことができます。この利点は、以下のとおりです:
Âプロジェ クトを読み込む 前にレンダリン グする必要はあ りません。
DVD
Studio
Pro」では、レ
ンダリング済みのプロジェクトから QuickTime ムービーを書き出した場合と同じようにプロジェ
クトを使うこと ができます。プロジェクトは、その 他の素材を読み込むのと同じ 方法で読み込む
ことができます。
参考:プロジェクトの再生には、
QuickTime ムービーの再生と比べてはるかに多くのシステムリ
ソースを要しま す。システムによっては、プロジ ェクトのフレームがスキップ されたり、再生時
にメニューやトラックの一部にアーティファクトが出る場合があります。
Â
Motion」ま たは「
LiveType」のプロジ ェクトを「
DVD
Studio
Pro」から開 くことがで きます。
Motion」ま たは「
LiveType」でプロジ ェクトに変 更を加えた 場合、
DVD
Studio
Pro」は更新
したプロジェクトを自動的に開きます。
Motion」または
LiveTypeのプロジェクトを「
DVD
Studio
Proの中から各アプリケーション
で開くには、以下のいずれかの操作を行います:
m「素材」タブでプロジェクトを選択してから、「ファイル」「素材」「エディタで開く」と選択します。
m「素材」タブのプロジェクトを Control キーを押しながらクリックします。次にショートカットメ
ニューから「エディタで開く」を選択します。
m「素材」タブのプロジェクトをダブルクリックします。
参考:お使い のコンピュータ で、
Motion」または「
LiveType」のアプ リケーションが使 用可能に
なっている必要があります。
「素材」タブ
「素材」タブには、直接「素材」タブに読み込まれたものや、パレットまたはウインドウからメニュー
またはトラッ クエディタにドラッグ されたものなど、プロジェ クトに読み込まれたす べての素材が
一覧で表示されます。
参考:字幕テキストやシェイプは、「素材」タブ内には表示されません。
「ビデオ」アイコン
「静止画」アイコン
「オーディオ」アイコン
フォルダの開閉用三角ボタン
をクリックすると、その
コンテンツの表示/非表示が
切り替わります。
クリックすると素材読み
込む」ダイログ開きす。
クリックすると新しいフォルダが作成されます。
クリックすると選択した
素材が削除されます。
188 5 素材を読み込む/管理する
「素材」タブに入る列の数は 15 までです。表示する列の選択方法については、
190 ページの「素材」
タブ内の列を管理する」を参照してください。
また「素材」タブには、素材の管理に使用できるボタンが 3つあります。
Â読み込み「素材を読み込む」ダイアログが開き、読み込む素材を選択できます。詳細については、
193 ページの「素材の読み込み機能を使う」を参照してください。
Â新規フォルダ:素材 リスト内に新しいフォルダを 作成します。既存のフォルダを 選択している場
合は、新規のフォルダはそのサブフォルダになります。詳細については、
191 ページの素材フォ
ルダを作成する」を参照してください。
Â取り除く選択した 1つまたは複数の素材(フォルダを含む)を素材リストから取り除きます。
在プロジェクト で使用している素材を取り除 こうとすると、メッセージが表 示されます。これに
よって素材の実 際のファイルが削除されるわけ ではなく、このリストに表示され るかどうかを指
定するだけです。詳細については、
199 ページの選択した素材を取り除くを参照してください。
素材タブ内のデフォルトの列
デフォルトでは「素材」タブに以下の列が表示されます。これらの列は、必要に応じて削除したり、
順序を変えたり、別の列を追加したりすることができます。詳細については、
190 ページの「素材」
タブ内の列を管理する」を参照してください。
Â名前:すべての素 材タイプに適用。素材の名前お よび、素材タイプを表すアイコ ンが表示されま
す。デフォルトでは 素材の名前は素材のファイル 名と同じですが、プロジェクト 内で識別しやす
いように名 前を変更することがで きます。詳細については、
199 ページの「素材の名 前を変更す
」を参照してください。
また「名前」列には開 閉用三角ボタンが付いたフ ォルダも表示され、このフォル ダを使用して素
材を整理できます。
QuickTime ファイルについて
多くの QuickTime ファイルには、ビデオおよびオーディオストリームが含まれます。ビデオとオー
ディオを両方含む QuickTime ファイルを読み込む場合、「素材」タブには同じ名前の 2つのファ
イルが、一方はビデオアイコン、もう一方はオーディオアイコンで表示されます。「タイプ」列に
は「
QuickTime ビデオ」または「
QuickTime オーディオ」として表示されます。ほとんどの場合、
このようなファイルは内蔵の MPEG エンコーダまたは AIFF エンコーダでエンコードされます。
デオファイルを再エンコードするには、
Control キーを押しながらファイルをクリックし、ショー
トカットメニューから「エンコーダ設定」を選択します。
HD プロジェクトに読み込むことができる HDV および H.264 QuickTime ファイルは例外です。
これらの QuickTime ファイルは、内蔵 MPEG エンコーダでエンコードする必要がありません。
た、再エンコードすることもできません。
5 素材を読み込む/管理する 189
Âステータス:すべ ての素材タイプに適用。素材が エンコード中か解析中か、また は使用可能な状
態かが表示されます。
Â進捗バー:素材のエンコードまたは解析中に表示。
Â黄色素材はエンコードされていません(内蔵 MPEG/AIFF エンコーダでエンコードする素材に
適用)
DVD
Studio
Pro」環境設定の「エンコーディング」パネルが「構築時にエンコード」
に設定されている場合 は、プロジェクトの構築時にエンコードされるす べての素材に対して黄
色い点が表示されます。
Â緑:素材はエンコード済みです(内蔵 MPEG/AIFF エンコーダでエンコード済みの素材にのみ適
用)
Â赤:素材のエンコードまたは解析中にエラーが発生しました。
Â使用中:すべての素 材タイプに適用。プロジェクト 内で現在使用中のすべての素 材の隣にチェッ
クマークが表示されます。
Âタイプ:すべての素材タイプに適用。素材のタイプを表示します(
QuickTime ビデオ、
AC-3 オー
ディオなど)
Â長さ:ビデオお よびオーディオの素材 タイプに適用。素材の長さ( 時:分:秒:フレーム)が表
示されます。
Âサイズ:すべての素材タイプに適用。素材のファイルサイズが表示されます。
QuickTime 素材の
場合、元の QuickTime ファイルのサイズが表示されます。素材を選択して、そのエンコードされ
たファイルのサイズを「素材」インスペクタで見ることができます。
Âレート:ビデオお よびオーディオの素材タイプ に適用。ビデオ素材の場合、元の フレームレート
が表示されます。オーディオの場合は、元のサンプルレート(通常 48000 または 96000)が表示
されます。
追加可能な列
「素材」タブには、以下の列を追加することができます。
Â場所:すべての素 材タイプに適用。素材の実際の ファイル名と、システム内での 場所が表示され
ます。
Âタイムスタンプ:ビ デオおよびオーディオの素材 タイプに適用。最初のフレーム のタイムコード
値が表示されます。
Âチャンネル:オーデ ィオ素材に適用。ファイルに含 まれるオーディオチャンネル の数が表示され
ます。
Â大きさ:ビデオお よび静止画素材に適用。画像の サイズがピクセル数で表示さ れます(リスケー
リングしている場合はその前の値)
Âレイヤ:静止画素材に適用。静止画に含まれるレイヤの数が表示されます。
Âビット深度:静止画素材に適用。静止画に含まれるビット数が表示されます。
Âアスペクト:ビデオおよび静止画素材に適用。ビデオ素材では、素材のアスペクト比(
4:3 または
16:9)が表示され ます。静止画素材では、素 材がビデオのアスペ クト比に合わせてリ スケールさ
れているか(保留)、実際のピクセル数で表示されているか(空白)が示されます。
Âマーカービデオ素材に適 用。ビデオに含ま れるチャプタマ ーカーの数が表示 されます。
190 5 素材を読み込む/管理する
「素材」タブ内の列を管理する
DVD
Studio
Proでは「素材」タブ内の列をカスタマイズすることで、必要な情報だけを簡単に表
示させることができます。
「素材」タブ内の列をカスタマイズするには:
m隠れた列を表示するには、
Control キーを押しながら表示したい場所の左側の列名をクリックし、
ショートカットメニューから列名を選択します。
現在表示されている列には、列名の隣にチェックマークが付いています。
m列を隠すには、
Control キーを押しながら列名の領域をクリックし、ショートカットメニューから列
の名前を選択します。
必要な数の列を選択して表示することができます。
m列の順序を変更するには、列の名前を別の位置にドラッグします。
m列の幅を変 更するには、ポインタを 右端に合わせます。ポイン タが二重の矢印にな ったら、ドラッ
グして列のサイズを変えます。
列を別の位置にドラッグすると、ほかの列が
移動して、ドラッグしている列のための
スペースができます。
列の幅を変えるときはポインタが二重の矢印に
なります。
5 素材を読み込む/管理する 191
「素材」タブのコンテンツを管理する
プロジェクトに素材を追加していくにつれ、混乱を防ぐために素材を整理しておく必要が生じます。
素材を整理してどこに何を置いたか把握するために、以下のツールが用意されています:
Âフォルダ:フォルダは素材管理のための最も強力な整理用ツールです。より柔軟に管理するため、
サブフォルダ(フォルダ内のフォルダ)を作成したり、素材を直接フォルダに読み込んだり、フォ
ルダ間で素材を 移動したりすることができま す。また、フォルダを別の場所にド ラッグすること
もできます。
Âソート:どの列を基準にしても素材をソートすることができます。
Â素材情報:素材を選択して、そのプロパティを「素材」インスペクタで見ることができます。
素材フォルダを作成する
「素材」タブには、いつでもフォルダを作成できます。素材を読み込む前でも読み込んだ後でもかま
いません。
フォルダを作成して名前を付けるには:
1以下のいずれかの操作を実行します:
Â「プロジェクト」>「新規素材フォルダ」と選択します。
Â
Control キーを押しながら「素材」タブ内の任意の場所をクリックし、ショートカットメニューか
ら「新規フォルダを作成」を選択します。
Â「素材」タブの「新規フォルダ」ボタンをクリックします。
Â
Shift +コマンド+ Nキーを押します。
2フォルダを選択してフォルダ名をクリックし、新しい名前を入力します。
既存のフォルダ内に新しいフォルダを作るには:
m
Control キーを押しながら既存のフォルダをクリックし、ショートカットメニューから「新規フォル
ダを作成」を選択します。
開閉用三角ボタンを
クリックすると、
フォルダが開閉します。
192 5 素材を読み込む/管理する
素材をソートする
「素材」タブ内の素材は、どの列を基準にしてもソートできます。
素材をソートするには:
1素材をソートする際の基準にする列の名前をクリックします。
その列のコン テンツ順に素材がソー トされ、列の名前の隣に三 角形が表示されてソー トの基準とな
ることを示すとともに、ソートの方向(上または下)を表します。
2ソートの方向を変えるときは、列の名前を再度クリックします。
素材リストをスクロールする
プロジェクトにたくさんの素材を追加した場合、
DVD
Studio
Proではさまざまな方法で素材をス
クロールすることができます。
素材のリストをスクロールするには、以下のいずれかの操作を行います:
m「素材」タブの右端にあるスクロールバーをドラッグします。リストをゆっくりスクロールするには、
Option キーを押しながらドラッグします(リストが長い場合に便利です)
m素材を 1つずつスクロールするには、上向きまたは下向きの矢印キーを押します。
mリストの 最初にある素材に ジャンプするには 、
Option キーを押しながら 上向きの矢印キー を押し
ます。
mリストの 最後にある素材に ジャンプするには 、
Option キーを押しながら 下向きの矢印キー を押し
ます。
mリストを
1ページ単位でスクロールするには、
Page Upキーまたは
Page Downキーを押すか、
Option
キーを押しながらスクロールバーの矢印をクリックします。
素材を読み込む
DVD
Studio
Pro」では、プロジェクトに素材を読み込む方法がいくつかあります。
Â素材の読み込み機能を使うツールバーの「素材を読み込む」アイコンをクリックするか、「素材」
タブの「読み込み」ボタンをクリックするか、「素材」タブのショートカットメニューを使用して、
「素材」タブに直接素材を読み込みます。
Â「素材」タブに素材をドラッグするパレットのメディアタブまたは Finder ウインドウから、素材
を「素材」タブにドラッグします。
Â素材をプロジェクトエレメントに直接ドラッ グする:メニューエディタ、トラッ クエディタなど
DVD
Studio
Pro」プロジェク ト内のいくつか のエレメントに、素 材を直接ドラッ グします。こ
れらの素材は「素材」タブにも自動的に追加されます。
三角形によって基準の列とソート方向
(上または下)が示されます。
5 素材を読み込む/管理する 193
パレットの「オーディオ」「静止画」「ビデオ」の各タブの使用方法については、
157 ページの「
ディアタブ」を参照してください。
参考:フォルダ の作成や素材の移動 はいつでもできますが、素 材を整理しやすくす るためには「素
材」タブにフォルダを作成してから素材を読み込む方が効率的です。
DVD 準拠でない素材を読み込む
DVD 準拠でない素材を読み込むと、
DVD
Studio
Pro」では内蔵のエンコーダを使用して素材が変
換されます。
DVD
Studio
Pro環境設定では、エンコーディングをすぐにバックグラウンドで行う
か、完成 した プロ ジェク トを 構築 するま で待 つか を指 定する こと がで きます。詳 細に つい ては、
183 ページの「
DVD 準拠ではないビデオおよびオーディオ素材を使う 」を参照してください。
エンコーディングが開始されると、「素材」タブの「ステータス」列に進捗バーが表示されます。
素材の読み込み機能を使う
素材は、「素材」タブの中から「読み込み」ボタンを使って直接読み込むか、ツールバーの「素材を
読み込む」アイ コンを使用して読み 込むことができます。単独 の素材や複数の素材、あ るいは素材
のフォルダごとに読み込むことが可能です。
参考:
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」パネルにある「ドラッグ時、対応するオーディオ
を見つける」設定は、「素材を読み込む」ダイアログを使用しているときは適用されません。「素材」
タブに読み込まれるのは、選択したファイルのみです。
「素材」タブの中から素材を読み込むには:
1「素材」タブ内の、素材を読み込みたいフォルダ(あれば)を選択します。
2以下のいずれかの操作を行って、「素材を読み込む」ダイアログを開きます:
Â「ファイル」>「読み込み」>「素材」と選択します。
Â
Control キーを押しながらフォルダまたは「素材」タブの空の領域をクリックし、ショートカット
メニューから「読み込み」を選択します。
Â「素材」タブの「読み込み」ボタンをクリックします。
Âツールバーで「素材を読み込む」をクリックします。
Â「素材」タブの空の領域をダブルクリックします。
Â
Shift +コマンド+ Iキーを押します。
3読み込む素材またはフォルダを探して、「開く」をクリックします。
素材が「素材」タブ に読み込まれます。フ ォルダを選択した場 合は、フォルダとその中 の認識され
たすべての素材ファイルが、「素材」タブに追加されます。読み込まれたフォルダ内にサブフォルダ
があれば、同時に読み込まれます。 フォルダの中に「
DVD
Studio
Pro」がサポートしていない素材
があると、メッセージが表示されます。
参考:
1つの素材を読み込めるのは 1度だけで、「素材」タブに表示されるのも 1度だけです。ただ
し「素材」タブ内の素材はすべて、
1つのプロジェクト内で何度でも使用できます。
194 5 素材を読み込む/管理する
素材タブに素材をドラッグする
パレットまたは Finder ウインドウから 1つまたは複数の素材を「素材」タブにドラッグし、必要で
あれば直接フォルダに入れることができます。
パレットまたは Finder ウインドウから素材を読み込むには:
1パレットまたは Finder ウインドウで、読み込む素材を選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「素材」タブのルートレベルに読み込むには、タブの空の領域に素材をドラッグします。
Â「素材」タブのフォルダに読み込むには、素材を直接フォルダにドラッグします。
Finder ウインドウでフォルダを選択して「素材」タブにドラッグすると、フォルダとその中のすべ
ての認識さ れた素材ファイルが「素 材」タブに追加されます。読 み込まれたフォルダ内 にサブフォ
ルダがあれば、同時に読み込まれ ます。フォルダの中に「
DVD
Studio
Pro」がサポートしていない
素材があると、メッセージが表示されます。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」パネルには、「ドラッグ 時、対応するオーディオを見つ
ける」設定があ ります。このチェックボッ クスが選択されている 状態でビデオ素材やビ デオ素材の
グループをドラッグすると、
DVD
Studio
Proによって、同じフォルダ内にある同じ基底名のオー
ディオファ イルが自動的に検索さ れ、読み込まれます。ビデオ と静止画など、異なる素 材タイプが
混ざってい る場合は、これは行われ ません。また「素材を読み 込む」ダイアログを使用 していると
きも、これは行 われません。ビデオ素材 のドラッグを開始して からコマンドキーを 押すと、この設
定を一時的に無効にすることができます。
素材を直接プロジェクトのエレメントにドラッグする
「素材」タブ、パレットまたは Finder ウインドウから、使用するエレメントに素材を直接ドラッグ
することができます。パレットまたは Finder ウインドウからドラッグされた素材は、「素材」タブ
にも追加されます。
ビデオ素材を「素材」タブにドラ ッグする場合と同様、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」
パネル内の「ド ラッグ時、対応するオー ディオを見つける」設 定により、ビデオ素材を エレメント
にドラッグするとオーディオ素材も自動的に付いてくるかどうかが決まります。
5 素材を読み込む/管理する 195
メニューエディタに素材をドラッグする
ビデオ、オーデ ィオ、および静止画を、メ ニューエディタにド ラッグすることがで きます。複数の
素材をドラ ッグすることもできま すが、その場合はすべて 同じタイプ(ビデオまた は静止画)であ
る必要があります。スライドショーを作成するための静止画が含まれるフォルダもドラッグできます。
Â素材をメニューエディタにドラッグしてすぐに 離すと、その素材タイプのデフォ ルトの動作が行
われます。
Â素材をメニュ ーエデ ィタにドラッグしてその まま待つ と、コンテ キストに 依存し たドロッ プパ
レットが表示さ れ、素材の動作を選択すること ができます。ドラッグしている 素材のタイプ、お
よびドラッグす る先がメニューエディタの空白 部かボタンかドロップゾーン かによって、選択肢
は異なります。選 択できる操作の全一覧は、
285 ペ ージの「標準メニューのドロッ プパレットの
オプション」および
337 ページの「レイヤメニューのドロッ プパレットのオプション」を参照し
てください。
Âビデオ素材をメニューエディタにドラッグすると
DVD
Studio
Proによって、同じフォルダに
ある同じ基底名のオーディオ素材が自動的に検索され、読み込まれます。ビデオと静止画など、
なる素材タイプが混ざっている場合は、これは行われません。
また、パレット からテンプレートやス タイルをドラッグする こともできます。背景ビデ オやドロッ
プゾーンに 割り当てられた素材な ど、テンプレートやスタ イルに使用されてい る素材も「素材」タ
ブ内のリストに追加され、「テンプレート」という名前のフォルダに入ります。テンプレートとスタ
イルの使用についての詳 細は、
303 ページの「テンプレート、スタイル、および
シェイプを使って
メニューを作成する」を参照してください。
トラックエディタに素材をドラッグする
ビデオ、オーデ ィオ、および静止画を、トラ ックエディタ内のス トリームにドラッグす ることがで
きます。複数の素材をドラッグすることもできますが、フォルダをドラッグすることはできません。
ストリーム 内での素材の配置 方法の詳細について は、
372 ページ の「ビデオおよびオー ディオ素材
を追加する」を参照してください。
1つまたは複数の静止画、および複数の静止画を含むフォルダを、字幕ストリームにドラッグするこ
ともできます。
1つの静止画で、
1つの字幕クリップが作成されます。詳細については、
452 ページ
の「グラフィックファイルを読み込む」を参照してください。
スライドショーエディタに素材をドラッグする
1つまたは複数の静止画、お よびフォルダをスライドシ ョーエディタにドラッグす ることができま
す。静止画は自動的にスライドショーに追加されます。スライドショーの詳細については、
405 ペー
ジの第
12 章「スライドショーを作成する」を参照してください。
196 5 素材を読み込む/管理する
「アウトライン」タブおよび「グラフィック」タブへ素材をドラッグする
ビデオ、オー ディオ、および静止画 を「アウトライン」タブお よび「グラフィック」タブ にドラッ
グすること ができます。素材がどのよ うに使用されるかは、素材 をどこにドラッグする かによって
異なります。「アウトライン」タブへドラッグする場合は、タブ内で各エレメントのタイプについて
セクションタイトルが表示され、この点だけが「グラフィック」タブへのドラッグとは異なります。
以下の表は、対応している動作の一覧です。
参考:以下の動作のほと んどは、「アウトライン」タブのタイプ別表示 でも VTS 別表示でも使えま
す。これは、「トラック」および「スライドショー」セクションへの素材のドラッグについてはあて
はまりません。
VTS 別表示には、このようなセクションがないためです。また、
VTS 別表示では素
材を VTS の「メニュー」セクションにドラッグして作成したメニューは、すべて該当の VTS に自動
的に割り当てられ ます。タイプ別表示の詳細については、
589 ペー ジの「
VTS エディタを使う」を
参照してください。
以下の素材を空の領域または
ディスク名にドラッグした場合 動作
単一のビデオ素材 トラックを作成し、ビデオをストリーム V1 に追加します。
複数のビデオ素材 それぞれにトラックを作成し、ビデオをストリーム V1 に追加します。
単一のオーディオ素材 トラックを作成し、オーディオをストリーム A1 に追加します。
複数のオーディオ素材 それぞれにトラックを作成し、オーディオをストリーム A1 に追加します。
1対のビデオとオーディオ素材 トラックを作成し、ビデオをストリーム V1 に、オーディオをストリーム
A1 に追加します。
単一の静止画 メニューを作成し、静止画をその背景に設定します。
複数の静止画 スライドショーを作成し、そこに静止画を追加します。
単一のマルチレイヤ PSD ファイル 標準のメニューを作成し、すべて のレイヤが選択された状態 でファイルを
背景として設定します。
単一のフォルダ スライドショーを作成し、そこに静止画を追加します。
以下の素材を「アウトライン」タブ
のメニューのセクションタイトルに
ドラッグした場合 動作
単一のビデオ素材 メニューを作成し、ビデオをその背景に設定します。
複数のビデオ素材 複数のメニューを作成し、ビデオをそれらの背景に設定します。
単一のオーディオ素材 メニューを作成し、そこにオーディオを割り当てます。
1対のビデオとオーディオ素材 メニューを作成し、ビデオをそ の背景に設定し、そこにオー ディオを割り
当てます。
単一の静止画 メニューを作成し、静止画をその背景に設定します。
複数の静止画 複数のメニューを作成し、静止画をそれらの背景に設定します。
単一のマルチレイヤ PSD ファイル 標準のメニューを作成し、すべて のレイヤが選択された状態 でファイルを
背景として設定します。
5 素材を読み込む/管理する 197
以下の素材を特定の標準メニューに
ドラッグした場合 動作
単一のビデオ素材 ビデオをメニューの背景として設定します。
単一のオーディオ素材 オーディオをメニューに割り当てます。
複数のオーディオ素材 オーディオをメニューに割り当てます。
1対のビデオとオーディオ素材 ビデオをメニューの背景として設定し、オーディオをメニューに割り当てま
す。
単一の静止画 静止画をメニューの背景として設定します。
単一のマルチレイヤ PSD ファイル すべてのレイヤを選択した状態でファイルを背景として設定します。
以下の素材を特定のレイヤメニュー
にドラッグした場合 動作
単一の静止画 静止画をメニューの背景として設定します。
単一のマルチレイヤ PSD ファイル すべてのレイヤを選択した状態でファイルを背景として設定します。
以下の素材を「アウトライン」タブ
のトラックのセクションタイトルに
ドラッグした場合 動作
単一のビデオ素材 トラックを作成し、ビデオをストリーム V1 に追加します。
複数のビデオ素材 各ビデオ素材にトラックを作成し、ビデオを各トラックのストリーム V1
追加します。
単一のオーディオ素材 トラックを作成し、オーディオをストリーム A1 に追加します。
1対のビデオとオーディオ素材 トラックを作成し、ビデオをストリーム V1 に、オーディオをストリーム
A1 に追加します。
単一の静止画 トラックを作成し、静止画をストリーム V1 に追加します。
複数の静止画 トラックを作成し、静止画をストリーム V1 に追加します。
単一のマルチレイヤ PSD ファイル 「
Photoshop」で 表示と設定さ れたレイヤ のみを使用 してトラック を作成
し、静止画をストリーム V1 に追加します。
198 5 素材を読み込む/管理する
以下の素材を特定のトラックに
ドラッグした場合 動作
単一のビデオ素材 既存のビデオの末尾で、ビデオをストリーム V1 に追加します。
複数のビデオ素材 既存のビデオの末尾で、ビデオをストリーム V1 に追加します。
単一のオーディオ素材 既存のオーディオの末尾で、オーディオをストリーム A1 に追加します。
複数のオーディオ素材 既存のオーディオの末尾で、オーディオをストリーム A1 に追加します。
1対のビデオとオーディオ素材 既存のビデオおよびオーディ オの末尾で、ビデオとオーディ オをストリー
V1 および A1 に追加します。
単一の静止画 既存のビデオの末尾で、静止画をストリーム V1 に追加します。
複数の静止画 既存のビデオの末尾で、静止画をストリーム V1 に追加します。
単一のマルチレイヤ PSD ファイル 「
Photoshopで表示と設定されたレイヤのみを使用し、既存のビデオの末
尾で、静止画をストリーム V1 に追加します。
以下の素材を「アウトライン」タブ
のスライドショーのセクションタイ
トルにドラッグした場合 動作
単一のオーディオ素材 スライドショーを作成し、オーディオをそのスライド BGM として割り当て
ます。
単一の静止画 スライドショーを作成し、そこに静止画を追加します。
複数の静止画 スライドショーを作成し、そこに静止画を追加します。
単一のマルチレイヤ PSD ファイル 「
Photoshopで表示と設定されたレイヤのみを使用してスライドショーを
作成し、そこに静止画を追加します。
単一の画像フォルダ スライドショーを作成し、そこに静止画を追加します。
以下の素材を特定のスライドショー
にドラッグした場合 動作
単一の静止画 スライドショーの末尾に静止画を追加します。
複数の静止画 スライドショーの末尾に静止画を追加します。
単一のマルチレイヤ PSD ファイル 「
Photoshopで表示と設定されたレイヤのみを使用して、スライドショー
の末尾に静止画を追加します。
単一の画像フォルダ スライドショーの末尾に静止画を追加します。
5 素材を読み込む/管理する 199
選択した素材を取り除く
プロジェクトで素材が必要なくなったら、「素材」タブからそれらの素材を取り除くことができます。
重要:「素材」タブ に入るのは、実際の素 材ファイルへのリン クのみです。「素材」タブ から素材を
取り除いても、素材のファイルが実際にハードディスクから削除されるわけではありません。
素材タブから素材を取り除くには:
1取り除く素材を 1つまたは複数選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「素材を取り除く」と選択します。
Â「素材」タブ内で Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューから「取り除く」
を選択します。
Â「素材」タブの「取り除く」ボタンをクリックします。
Â
Delete キーを押します。
プロジェク トで現在使用中の素材 は、取り除くことができま せん。取り除こうとすると エラーメッ
セージが表示 され、選択された使用中の 素材とそれを使用して いるプロジェクトのエ レメントの一
覧が表示されます。
リストの素 材をクリックすると、そ の素材を使用している エレメントを表示で きます。また、上下
の矢印キーを使用して素材リストをスクロールできます。
素材の名前を変更する
DVD
Studio
Proで表示する素材の名前を変更することができます。ここでの変更は、素材のファ
イルの実際の名前には影響しません。
素材の名前を変更するには:
1「素材」タブで素材を選択します。
2以下のいずれかの操作を実行して、名前を変更します:
Â素材を選択してからその名前をクリックし、新しい名前を入力します。
Â「素材」インスペクタの「名前」フィールドに新しい名前を入力します。
「素材」インスペクタの詳細については、
204 ページの「素材」インスペクタを参照してください。
取り除くことのできない
素材のリスト
上の素材リストで選択し
た素材が使用されている
場所
200 5 素材を読み込む/管理する
静止画素材および QuickTime 素材を更新する
プロジェクト の作成中に、静止画また は QuickTime 素材を更 新する必要が生じる場合 があります。
DVD
Studio
Pro」は自動お よび手動による 素材の更新機 能を備えていま す。この機能に より、静
止画や QuickTime 素材 の更新されたバージョン をより簡単に扱うことが できます。
重要:更新され た素材が検出される と警告が表示され、これら の素材を使用するエ レメントが「ロ
グ」タブの「エンコ ード」ビューに一覧表 示されます。各エレメン トが正しく機能して いるかどう
かを確認することが重要です。
静止画およ QuickTime 素材は、
DVD
Studio
Proをコンピュータのフォアグラウンドに表示すれ
ば、すべて自動的に更新されます。たとえば
DVD
Studio
Pro」での作業中にグラフィックプログ
ラムに切り替えて、現在のプロジェクトで使用される静止画または QuickTime 素材を更新する場合
は、もう一度「
DVD
Studio
Pro」に切り替えれば素材が更新されます。
重要:素材の更 新時に「シミュレータ」が 有効になっている場 合、更新した素材を正し く表示する
には、「シミュレータ」をいったん閉じてから再起動する必要があります。
選択した素材を手動で更新することも可能です。
選択した素材を手動で更新するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「ファイル」>「素材」>「更新」と選択します。
m「素材」タブで、
Control キーを押しながら更新する素材をクリックし、ショートカットメニューか
ら「更新」を選択します。
ネットワーク接続されたコンピュータで静止画および QuickTime 素材を更新する場合は、手動によ
る更新が便利です。
参考:
MPEG 動画素材は更新できません。
静止画素材の更新に関する注意事項
静止画をスラ イドショーで使用した りトラックのクリップ として使用する場合は、静 止画を更新し
ても、静止画そのものに対して行った変更以外の影響が生じることはありません。
メニューで 使用する場合は、問題が 生じる場合があります。た とえば、メニュー内でオ ーバーレイ
と一緒に素材 を使用した場合、グラフィ ックに加えた変更に合 わせてボタンの動作領 域を調整する
必要があります。マルチレイヤ PSD ファイルのレイヤを変更した場合も同様です。
5 素材を読み込む/管理する 201
QuickTime 素材の更新に関する注意事項
QuickTime 素材の変更(ビデオ、オーディオ、またはその両方を含む)は、それらの素材を使用す
るプロジェクトエレメントに大きく影響する場合があります。
再エンコーディング
DVD
Studio
Pro」に組み込まれている MPEG エンコーダによってエンコードされた、変更済みの
QuickTime 素材は、いずれも再エンコードする必要があります。
DVD
Studio
Pro環境設定の「エ
ンコーディ ング」パネルでバックグラ ウンドエンコーディン グを有効にしている場 合、この再エン
コーディングは自動的に開始されます。
ビデオ素材の長さの変更
トラックで使 用されるビデオ素材の 長さを変えると、同じトラ ックでほかの素材を使 用している場
合にオーデ ィオの同期に問題が生 じることがあります。たと えばビデオ素材を短く すると、タイム
ライン内でその素材より後にあるビデオ素材がすべて前にずれ込みます。これは、
V1 ストリーム内
にギャップ を設けることができな いためです。一方、オーディオ ストリームにはギャッ プを設ける
ことができるため、そのビデオに対応するオーディオの位置は元のまま変わりません。
QuickTime ビデオ素材を長くした場合は、これを使用するトラック内のクリップが変わることはあり
ません。追加ビデオを使用するには、トラック内のクリップの長さを手動で変更する必要があります。
モーションメ ニューの背景として使 用した場合は、素材の新し い長さに合うようにメ ニューの継続
時間の調整が必要になる場合があります。
ビデオ素材の内容の変更
ビデオ素材の内容を変更した場合、新しい内容に合うようマーカー位置を調整する必要があります。
あるいはモーションメニューでは、ループポイントの調整が必要な場合があります。
オーディオ素材の長さの変更
スライドショ ーで使用するオーディ オ素材の長さを変更し た場合、いくつかの問題が 発生する場合
があります。
Â特定のスライドにオーディオが割り当てられている場合、そのスライドの長さが変わります。
Âオーディオがスライド BGM としてスライドショーに割り当てられていて、「オーディオに合わせ
る」が選択されている場合、スライドショーの継続時間が変わります。
どちらの場合でも、オーディオ素材を短くすると、スライドとトランジションの継続時間がそのオー
ディオに合わせて十分に短くならないことがあります。
QuickTime オーディオ素材を長くした場合はこれを使用するトラック内のクリップが変わることは
ありません。追加オーディオを使用するには、トラック内のクリップの長さを手動で変更する必要が
あります。
202 5 素材を読み込む/管理する
素材をエディタで開く
選択した素 材を別のアプリケーシ ョンで開くことができ ます。これにより、素材を簡単 に更新でき
ます。
参考
Motionおよび
LiveTypeのプロジェクトの読み込みについては、
187 ページの
Motion
と「
LiveType」のプロジェクトを使う」を参照してください。
素材を別のアプリケーションで開くには、以下のいずれかの操作を行います:
m「ファイ ル」>「素材」>「エディタで 開く」と選択す るか、「ファイル」>「素材」>「エ ディタ
を選ぶ」と選択します。
m「素材」タブで、
Control キーを押しながら開く素材をクリックし、ショートカットメニューから「エ
ディタで開く」または「エディタを選ぶ」を選択します。
「エディタで開く」と「エディタを選ぶ」には、以下の違いがあります:
Âエディタで開く:素材に関連付けられたアプリケーションで開く場合に選びます(
Finder で素材
をダブルクリックする操作と同じです)
Âエディタを選ぶ:素 材を開くアプリケーションを 選択する場合に選びます。素材 に関連付けられ
たアプリケーション以外のアプリケーションを使用する場合に便利です。
静止画の場合は、選択したアプリケーションで編集および保存を行うと、
DVD
Studio
Proによっ
て素材が自動的に更新されます。
オーディオ素材およびビデオ動画素材の場合、編集した素材は再保存することができなくなります。
オーディオ素材およびビデオ動画素材を再保存できるようにするには、そのエレメントのアプリケー
ションで素材を開いたら「
DVD
Studio
Pro」プロジェクトを閉じてください。
素材を識別する
素材の実際のファイル名や場所を識別できます。またそれを表示する Finder ウインドウを開くこと
もできます。これは特に、
DVD
Studio
Pro」で素材の名前を変更した場合に便利です。
素材のファイル名や場所を識別するには、以下のいずれかの操作を実行します:
m「素材」タブに「場所」列を追加します。素材のファイルの詳細が、この列に一覧で表示されます。
m
Control キーを押しながら素材の名前をクリックし、ショートカットメニューから「
Finder で表示」
を選択します。これで Finder ウインドウが開き、素材のファイルが表示されます。
5 素材を読み込む/管理する 203
素材をプレビューする
素材を「ビューア」タブに表示したり、そのオーディオを聴いたりすることができます。
素材をプレビューするには:
1「素材」タブで素材を選択します。
2以下のいずれかの操作を実行して、素材をプレビューします:
Â「ファイル」>「素材」>「プレビュー」と選択します。
Â
Control キーを押しながら素材をクリックし、ショートカットメニューから「プレビュー」を選択
します。
Â素材をダブルクリックします。
Â素材を選択して、スペースバーを押します。
「ビューア」タブ内のコントロールを使って、再生の一時停止と停止ができます。
QuickTime ビデオ素材は、内蔵 MPEG エンコーダでエンコードされていても、元の形式でプレビュー
されます。
MPEG エンコードバージョンの QuickTime 素材をプレビューするには、素材をトラック
に追加してトラックエディタからプレビューする必要があります。
静止画素材 は、常に正方形ピクセルで プレビューされ、可能なら ば実際のピクセル数で 表示するよ
うに調整されます。それが不可能な場合は、「ビューア」タブの大きさに合わせて拡大/縮小されま
す。アナモフィックな静止画素材は、
4:3 の素材としてプレビューされます。
プレビューのコントロール
204 5 素材を読み込む/管理する
「素材」インスペクタ
「素材」タブで素材を選択すると、「素材」インスペクタが表示されます。
「素材」インスペクタには、選択した素材の一般情報が表示されます。編集可能な情報は、
DVD
Studio
Pro」に表示される素材の名前のみです。
ビデオ素材に はサムネール画像とス クラブ再生用バーが含 まれているため、ビデオの スクラブ再生
が可能です。静止素材にもサムネール画像が含まれています。
6
205
6メニュー作成の概要
メニューは、プロジェクトの中心となります。視聴者が積極的に操作
できるようにするには、論理的なナビゲーションを一貫して行えるよ
うにメニューを作成することが重要になります。
メニューには、
DVD の視聴者がディスクの再生方法を設定したり、
DVD のコンテンツを指定するト
ラックやスライドショーを選択したりするためのボタンが用意されています。
DVD メニューは、背
景とボタンで構成されます。背景は静止画またはフルモーションムービーとすることができます。
とんどの場合、メニューを構成する要素は、
DVD
Studio
Pro」の外部で作成されます。
DVD
Studio
Proでは、これらの要素を完全なメニューに組み合わせ、ボタンに操作を割り当てる
ことができます。メニュー内で使用するグラ フィックスについては、
81 ページの「メニューのソー
スを準備する」を参照してください。
DVD
Studio
Pro」には、メニュー 作成の手助け となるテンプ レートとスタ イルが用意さ れていま
す。付属のテン プレートとスタイル を使用することにより、素 早いメニューの作成 が可能で、独自
のテンプレ ートとスタイルを作成 することもできます。テン プレートやスタイルに より、すべての
プロジェクト のメニューに企業イメ ージを反映させるなど、統 一した外観を持たせる ことができま
す。詳細については、
303 ペー ジの「テンプレート、スタイル、および
シェ イプを使ってメニュー
を作成する」を参照してください。
メニューについて
メニューを作成する前に、
DVD
Studio
Pro」でのメニュー作成の 2通りの方法を理解し、
16:9
スペクト比のメニューについて考慮すべき特殊な事項に注意する必要があります。
HD プロジェクト
をオーサリングしている場合は、
HD メニューを作成するときにも考慮すべき特殊な事項があります。
206 6 メニュー作成の概要
DVD
Studio
Pro」のメニュー作成方式
DVD
Studio
Pro」でのメニ ューの作成方 式には、標準、オー バーレイ方式レイヤ方式が ありま
す。プロジェク トでは、両方式で作成し たメニューを使用でき るため、それぞれのメニ ューに適し
た方式を使用することができます。
メニューの 作成方式の違いは、主に各 ボタンの状態の表示方 法にあります。メニューの 各ボタンに
は、次の 3つの状態があります:
Â通常:ボタンが選択またはアクティブでないときの状態
Â選択:
DVD プレーヤーの矢印ボ タンを使用してそのボタ ンまでナビゲートしたと きの状態
Âアクティブそのボタンまでナビゲートして Enter キーを押したときの状態。この状態は一般的に、
ボタンに割り当 てられた操作に応じて、メニュー が消えて次のエレメントが現れ るまでのわずか
な間だけ表示されます。
標準方式
標準方式では、オーバーレイ構成により各ボタンの状態を表示します。オーバーレイとは、各ボタン
のハイライト領域を示すために使用される 4色のイメージのことです
86 ページのオーバーレイを
作成するを参照)。こ の 4色はそれぞれ、
3つのボタンの状態ごとに表示される実際の色と透明度の
値にマップされます。
標準方式では、最も柔軟にメニューを作成することができます。
Â背景に静止画またはフルモーションビデオクリップを使用できます。
Â背景に通常状態 のボタンを含めることができ ます。または、オーバーレイにより 標準のボタンイ
メージを指定したシンプルな背景にもできます。
Â
DVD
Studio
Proを使用して、メニュー上にテキストを入力できます。入力したテキストは、
ニューのタイトルや、タイトルの基本情報として使用できます。
Âボタンへのテキストの追加、またはテキストのみのボタンを作成できます。
Âメニュー上にボ タンまたはドロップゾーンと してシェイプを使用できます。 シェイプは、通常状
態のイメージ(ハイ ライト領域を定義するグラフ ィック)を含んだ独立再生形式 のグラフィック
で、割り当てられた素材のフルモーションのサムネールイメージを表示することもできます。パッ
と呼ばれるシ ェイプには、アニメーション表 示エフェクトが含まれます。シ ェイプは、位置と
サイズ変 更が可能です。
DVD
Studio
Pro」には多 くの素材シェイ プが含まれ、ユーザ が作成し
たシェイプを読 み込むことができます。素材シェ イプは、特にグラフィックプロ グラムの使用を
最小限にとどめてメニューを作成する場合に便利です。
Âメニュー上にロップゾーンを作成できます。ド ロップゾーンは、素材やシェイ プを割り当てる
ことのできるメニュー上の領域です。ドロップゾーンは、位置やサイズの変更、回転が可能です。
ドロップゾーン は、プロジェクトを構築すると、 メニュー背景の一部となりま す。ドロップゾー
ンにより、メニューにテキスト以外、またはボタンに関連しないグラフィック要素を追加でき、
雑なメニュー背景を作成することができます。
Âテンプレートやスタイルを作成できます。
Âメニューにオーディオを追加できます。
6 メニュー作成の概要 207
標準形式の 欠点として、オーバーレイ を使用した場合に、ボタン のさまざまな状況を表 示する作業
が制約を受けます。通常状態のボタンは、
24 ビットイメージとすることができますが、選択状態と
アクティブ状態を示すよう標準イメージを変更するには、最大 4色しか使用できません
DVD-Video
仕様によります)。一般的に、これらの色の 1色が透過背景色に使用されるため、使用できるのは 3
色のみとな ります。これは、ボタンを選択 またはアクティブにし た場合にアウトライン やハイライ
トを加えるには十分ですが、ボタンの表示を大幅に変更するには不十分です。
標準メニュ ーの作成についての 詳細は、
229 ページの「標準方 式でメニューを作成 する」を参照し
てください。
レイヤ方式
レイヤ方式では、ボタンの 3つの状態(通常、選択、およびアクティブ)についてそれぞれ独立し
24 ビットバージョンのボタンを作成できます。これにより、ボタンの選択状態とアクティブ状態
の外観を柔軟に変更することができます。
レイヤ方式では背景グラフィックのほかに各ボタンの状況ごとのレイヤを含む Adobe
Photoshop フォーマット
PSDのグラフィックファイルが必要です。つまり、
12 個のボタンを含
むメニューの場合、各ボタンの通常、選択、およびアクティブ状態を示す 36 のレイヤが必要になり
ます。レイヤ方式で作成したボタンとオーバーレイの組み合わせが可能です。
レイヤ方式を使用した場合の短所を以下に示します:
Â背景に動きを使えません。背景は静止画である必要があります。
Âテキストまたはシェイプ機能を使用できません。
Âテンプレートとスタイルを使用できません。
Âメニューにオーディオを追加できません。
Â
DVD プレーヤーのボタンを使用したナビゲーションの応答が遅くなる場合があります。
レイヤメニューではボタン状態ごとに別々のレイヤを使用するため、
DVD
Studio
Proは背景処理
を実行し、メニューの各状態について表示されないメニューが個別に作成されます。先に上げた 12
個のボタンを使用する例では、
25 バージョンのメニューが作成されることになります(すべてのボ
タンが通常状態のメニューが 1つと、各ボタンが選択状態とアクティブ状態となる場合ごとに 1
のメニュー)。これらのメニューは、プロジェクト内で個別のエレメントとして表示されませんが、
DVD プレーヤーのリモコンの矢印ボタンでボタンをナビゲートしてアクティブにした場合に表示さ
れます。
レイヤ方式で作成されるメニューの数によっては、
DVD プレーヤーでボタンをナビゲートした場合
にメニュー表示が遅れることがあり、視聴者が混乱する場合があります。
レイヤメニ ューの作成につい ての詳細は、
323 ページの「レイヤ 方式でメニューを作 成する」を参
照してください。
208 6 メニュー作成の概要
16:9 メニューを使って作業する
プロジェクトで 16:9 メニューを使用する場合、いくつかの点に注意する必要があります。
4:3 モニタでのメニューの表示
「メニュー」インスペクタの「メニュー」タブで、必ず正しいディスプレイモードを選択してくださ
い。また、
DVD
Studio
Pro環境設定の「ディスプレイモード」のデフォルト設定によって、新規
に作成されるメニュー、トラック、スライドショーの正しいディスプレイモードが決まります。
選択肢には、
4:3
16:9 パンスキャン」
16:9 レターボックス」および「
16:9 パンスキャンとレ
ターボックス」があります。「パンスキャンを強制」を選択した場合、メニューの左右端の領域が隠
れないか確認してください。この点やアスペクト比に関するそのほかの問題については、
50 ページ
の「アスペクト比を選択する」を参照してください。
使用できるボタン数が少なくなる
メニューのディスプレイモードを「
16:9 パンスキャン」または「
16:9 レターボックス」に設定する
と、メニューで使用できるボタンの総数が少なくなります。このボタン総数は、
SD プロジェクトで
36 から 18 に、
HD プロジェクトでは 48 から 24 に減ります。これは、
DVD
Studio
Pro」で 2
つのメニュー(アスペクト比ごとに 1つ)を作成する必要があるためで、
DVD プレーヤーのアスペ
クト比設定に応じてメニューが自動的に選択さ れます。メニューのディスプレイモードを「
16:9
ンスキャンとレターボックス」に設定すると、
3つのメニューを作成する必要があるため、メニュー
で使用できるボタン総数は、
SD プロジェクトは 12
HD プロジェクトは 16 に減ります。
SD プロジェクトでは 16:9 グラフィックスはアナモフィックとする
SD プロジェクトでは、
16:9 メニューのグラフィックスはすべて、アナモフィック(横方向に圧縮し
4:3 アスペクト比に適合) でなければなりません。
16:9 メニューのグラフィックスの作成につい
ては、
51 ページの「
16:9 素材とはいったい何か?」を参照してください。
HD プロジェクト用のメニューを作成する
HD プロジェクト用のメニューを 作成する方法は、
SD プロジェクト 用メニューの場合と同様です。
最も重要なポイントは、
HD ベース DVD メニューの解像度と、それに応じた背景ビデオ素材の処理
との関係を知っておくことです。
DVD
Studio
Pro環境設定の「一般」パネルで「解像度」を設定しますが、これによって新規に作
成されるメ ニュー(およびトラック とスライドショー)の解像 度のデフォルト値が 決まります。た
だし、メニュー の実際の解像度は、最初に 割り当てられた背景ビ デオ素材の解像度によ って決まる
のが通例です。
6 メニュー作成の概要 209
たとえば、環境設定で解像度のデフォルトが 12 8 0 × 720p に設定されているときにメニューを新規
作成すると、メニューの解像度も 1280x720p になります。メニューの背景ビデオ素材が 1920x1080i
に設定されていると、そのメニューの解像度もそれに合わせて自動的に変更されます。
設定しているメニューの背景素材が特殊な場合、たとえば 800x600 の静止画ならば、メニューの解
像度は、この特殊なサイズよりも小さなうちで最高のものになります(この例では、
NTSC の場合に
720x480
PAL の場合に 720x576 のフル D1。静止画は、この解像度に合わせて拡大または縮小さ
れます。メニューの背景の解像度がフル D1 よりも小さく設定されている場合は、フル D1 のサイズ
に合わせて拡大されます。
参考:
SD ベース DVD メニューの場合と同様に、メニューの背景素材を 4:3 または 16:9 のディスプ
レイモード に合わせられない場合 は、空の領域がメニューの 背景色で塗りつぶされ ます。この背景
色は、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「メニュー」パネルで設定できます。
また、メニューで使用できるボタンの数の上限が、
SD ベース DVD メニューとは異なるという点に
も注意する必要があります。
4:3 アスペクト比を使用するメニューのボタンは最大 48 個です。
16:9
パンスキャン」モード、または
16:9 レターボックス」モードのメニューのボタンは最大 24 個です。
16:9 パンスキャンとレターボックス」モードのボタンは最大 16 個です。
メニューにイントロクリップとトランジションクリップを追加する
メニューの開始で再生したり(イントロクリップ)、ボタンを押した場合に再生する(トランジショ
クリップ)短いビデオクリップを追加することにより、
DVD の視聴をより洗練されたものにする
ことができます。
このようなクリップをプロジェクトに追加するには、いくつかの方法があります。詳細については、
345 ページ の「イントロクリップとト ランジションクリップ をメニューに追加する」を 参照してく
ださい。
メニューに隠し機能を追加する
DVD プロジェクトに不可視項目を追加することが一般的になってきています。たとえば、正しいボ
タン操作を知っている人だけが見ることができるトラックやメニューが必要になることがあります。
通常、こうした項目を見せるには、使用頻度が低いメニューに置かれた不可視ボタンを使います。
夫の仕方に よっては、ボタン操作を設 定して、視聴者がリモコン の矢印ボタンの中のど れかを押し
たときだけ、不可視ボタンが使用可能になるようにすることができます。
210 6 メニュー作成の概要
たとえば、
6つのボタンが列になったメニューがある場合、その列の 4番目のボタンの上で左矢印ボ
タンを押したときだけ不可視ボタンが使えるように、ボタン操作を設定することもできます。(多く
の視聴者は、メ ニューのボタンが上か ら下にわかりやすく並 んでいるところで、左矢印 ボタンを押
そうとは考えません。)複数の不可視ボタンを使って、矢印ボタンを正しく押さなければ次のボタン
に移動でき ないようにし、誤ったボタ ンを押すと可視のボタ ンに戻ってしまうよう にすれば、ボタ
ンを見つける操作はさらに難しくなります。
不可視ボタンの詳細については、
262 ページの「「ボタン」インスペクタの「詳細」タブ」を参照し
てください。
重要:不可視ボ タンを使うと、視聴者が 隠し機能を発見しにく くなりますが、絶対にみ つからない
わけではありません。視聴者がその気になれば、
DVD ディスク上の隠しコンテンツを発見する方法
はさまざまです。
不可視ボタンについて
「 ボタン」インスペクタの「詳細」タブにある「不可視」を選択して、オーバーレイボタンを不可
視に設定することができます。この場合、ボタンを不可視にするということは、そのボタンを選択
あるいはアクティブにしたときに、ハイライト色が表示されないということです。メニュー上で目
に見えるボタンと組み合わせた場合、不可視ボタンを選択しても何も表示されないため、紛らわし
い場合があります。
完全な不可視ボタンを使うのではなく、通常状態では見えず、選択されたりアクティブにしたとき
には可視ボタンとして動作するボタンを使うことをお勧めします。このようなボタンを使うには、
メニューの背景でそのボタンに通常状態のグラフィックがない(選択されていない場合にはボタン
が見えない)ようにします。ただし、オーバーレイファイルには星型や笑顔のような対応グラフィッ
クがあり、選択やアクティブの状態を示すハイライト色が表示されるようにします。このようにす
ると、コンピュータで DVD を再生している視聴者はメニュー上でポインタを動かすだけでボタン
を見つけることができるという点に注目してください。
6 メニュー作成の概要 211
メニューエディタについて
メニューエディタは、「メニュー」タブ内にあります。メニューエディタには、メニューグラフィッ
クが(「メニュー」インスペクタの「メニュー」タブの設定に応じて)
4:3 または 16:9 アスペクト比
で表示されます。エディタ内の項目を選択するボタンとポップアップメニューや、メニューの作成プ
ロセスを支援するツールも用意されています。
メニューエ ディタを使用すると、メニ ューをパネルに合わせ て拡大または縮小でき ます。パネルを
拡大すると、メ ニューもフルサイズ に達するポイントまで 拡大されます。フルサイ ズになると、メ
ニューの拡大は停止して、周囲の余白部分がグレイになります。ただし、大きい HD 解像度で作業
しているとき は、メニューがフルサイズ になるまでパネルのサ イズを拡大することが できない場合
があります。こ の場合、「メニュー」タブを切 り離して独立したウ インドウにする方法 が使えます。
これによって、ほかの「
DVD
Studio
Pro」のインターフェイスに影 響を与えずにサイズ変更するこ
とができます。詳細については、
146 ページのタブを独立したウインドウに切り離すを参照して
ください。
メニューエディタの
ツール
メニューエディタの定規を
ドラッグしてガイドを
作成します。
クリックしてメニューエ
ディタのツールを
表示/隠します。
設定するメニューを
選択します。
このポップアップ
メニューを開いて
メニュー言語を選択
します。
メニューエディタの
追加設定を開きます。
212 6 メニュー作成の概要
メニューの定規を使う
メニューエディタの左側と上部には、定規を表示することができます。メニューエディタ内をクリッ
クすると、定規のマークにポインタの位置が示されます。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「配置」パ
ネルには、定規の設定項目があります。この設定には、定規を表示するかどうか、および使用する単
位(ピクセル、パーセンテージなど)があります。定規の環境設定については、
118 ページの「配置
環境設定」を参照してください。
メニューの定規を表示/隠すには、次のいずれかの操作を実行します:
m
DVD
Studio
Pro」環境設定の「配置」パネルで関連する設定を選択します。
mコマンド+ Rキーを押します。
メニューオブジェクトの位置合わせ機能
DVD
Studio
Proには、メニューに追加するオブジェクト(ボタン、ドロップゾーン、およびテキ
ストオ ブジェク ト)を位置合わ せするた めの機能と して、メニュ ーガイド、ダイ ナミック ガイド、
「オブジェクトの位置を揃える」コマンド、および「オブジェクトの間隔を揃える」コマンドが用意
されています。
メニューガイドを使う
メニューの 作成を支援するため、横方 向と縦方向のガイドを 作成することができま す。ガイドを使
用すると、メニ ューにボタンやテキス トを整列させるのに役 立ちます。メニューは必要 なだけ作成
でき、位置を変 更したり、取り除いたり することができます 。ガイドにはスナップ 機能があり、メ
ニュー項目の配置を容易に行えます。
DVD
Studio
Pro環境設定の「配置」パネルには、ガイドの設定項目があります。これには、ガイ
ドを表示するかどうかの設定とその色の設定が含まれます。ガイドの環境設定については、
118 ペー
ジの「配置環境設定」を参照してください。
ガイドを作成するには:
mポインタを上部または左側の定規に置いて、メニューエディタ内にドラッグします。
参考:メニューエディタにガイドを追加する前に、定規が表示されている必要があります。
ガイドの位置を変更するには:
mガイドを適当な位置にドラッグします。
以前に作成したガイドを表示/隠すには、次のいずれかの操作を実行します:
mメニューエディタの「ガイド」ボタンをクリックします。
mコマンド+セミコロン(
;)キーを押します。
メニューガイドを
表示/隠します。
6 メニュー作成の概要 213
項目の移動中に一時的にガイドへのスナップを無効にするには:
m項目をドラ ッグしているときにコ マンドキーを押します。ダ イナミックガイド(次のセ クションで
説明)も無効になります。
ガイドを取り除くには:
mガイドを定規の後ろにドラッグします。
参考:ボタンのアウトラインと同様に、ガイドもプロジェクトを構築する際に組み込まれないため、
完了時にガイドを取り除く必要はありません。
ダイナミックガイドを使う
メニ ューガイ ドのほ かにも、メ ニュー オブジェ クトを ドラッグ すると 自動的 に表示さ れるダ イナ
ミックガイ ドが用意されています。ダ イナミックガイドを使 用すると、メニューオブジ ェクトの互
いの位置合わせや、メニュー中央への配置を簡単に行えます。メニューオブジェクトを移動すると、
直線が表示され、オブジェクトの端または中央が、ほかのオブジェクトの端か中央、またはメニュー
中央に位置合わせされてオブジェクトがスナップされます。
このツールは、特にすでに存在するボタンを複写して(
Option キーを押しながらドラッグ)、すべ
て整列させる場合に便利です。
ダイナミッ クガイドには、ガイドの環 境設定で指定した色設 定のみが適用され、メニュ ーガイドを
隠した場合でも隠れません。
ダイナミックガイドを一時的に隠して、スナップ操作を無効にするには:
mメニューオブジェクトをドラッグしながらコマンドキーを押します。
214 6 メニュー作成の概要
オブジェクトの位置揃え機能を使う
オブジェク トの位置揃え機能を使 用すると、オブジェクトの グループを選択して、これ に位置合わ
せモードを適用することができます。たとえば、ボタンを 3つ選択して、その左端の位置が揃うよ
う設定できます。
通常の方法 では、ドラッグして項目グ ループを選択すること はできず、単に新しいボタ ンが作成さ
れます。
複数のメニュー項目を選択するには、次のいずれかの操作を実行します:
m項目を個々に選択するには、
Shift キーを押しながら、 項目をクリックします。
mドラッグして項目のグループを選択するには、項目をドラッグする際にコマンドキーを押します。
mメニューエディタ内のすべての項目を選択するには、コマンド+ Aキーを押します。
mすべての項目を選択解除するには、
Shift +コマンド+ Aキーを押します。
オブジェクトを選択すると、これを位置合わせすることができます。
オブジェクト位置揃え機能を使用するには:
1位置を揃えるオブジェクトのグループを選択します。
参考:最後に選 択したオブジェクトが、ほ かのオブジェクトの位 置を合わせる基準オブ ジェクトと
なります。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「調整」「 オブジェクトの位置を揃える」と選択して、配置を選択します「上」「中央」「下」
「左」「中」、または「右」
Â選択したオブジ ェクトのいずれかをコントロー ルキーを押しながらクリック して、ショートカッ
トメニューの「オブジェクトの位置を揃える」から配置を選択します「上」「中央」「下」「左」
「中」、または「右」
オブジェク トが新しい位置に移動 します。予期しない結果と なった場合は、コマンドキ ーを押しな
がら Zキーを押すと位置揃えを元に戻せます。適切なボタンが選択されており、基準ボタンを最後
に選択していることを確認してください。
オブジェクトの間隔揃え機能を使う
オブジェク トの間隔揃え機能を使 用すると、オブジェクトの グループを選択して、オブ ジェクト間
のスペースを均等に配置することができます。
オブジェクトの間隔揃え機能を使うには:
1間隔を揃えるオブジェクトのグループを選択します。方法については、
214 ページのオブジェクト
の位置揃え機能を使う」を参照してください。
参考:オブジェ クトはどの順序で選択 しても構いません。両端の オブジェクトの間にオ ブジェクト
が割り当てられます。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「調整」>「オブジェクトの間隔を揃える」を選択して、割り当て方法を選択します(「横」また
は「縦」
6 メニュー作成の概要 215
Â選択したオブジ ェクトのいずれかをコントロー ルキーを押しながらクリック して、ショートカッ
トメニューの「オブジェクトの間隔を揃える」から割り当て方法を選択します「横」または「縦」
メニューエディタのポップアップメニューとツールを使う
メニューエディタツールを使用して、必要に応じてエディタをカスタマイズできます。
メニューエディタツールを表示/隠すには:
mメニューエディタのいちばん下にあるドットをクリックします。
メニューエディタのポップアップメニュー
メニューエディタの上部には、いくつかのポップアップメニューが用意されています。
Â表示:メニューエデ ィタで開くメニューをこのポ ップアップメニューから選 択します。この方法
以外に、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブでもメニューを選択できます。
「表示」の隣のポップアップメニューからは、このメニュー用に設定する言語も選択できます。詳
細については、
352 ページの「メニューで言語を使う」を参照してください。
Â設定:メニューエディタの表示内容を制御する各種の設定が含まれます。
Â「今すぐボタンを自動割り当て」および「連続してボタンを自動割り当て」
DVD
Studio
Pro
で、ボタンのナビゲーショ ン設定の自動割り当てを現在のメニュー構 成に行うか、連続的に行
うかを 選択できます。詳 細について は、
268 ページの「ボタ ンのナビゲ ーションを設 定する
を参照してください。
Â「背景を表示」「オーバーレイを表示」および「コンポジットを表示」背景またはオーバーレ
イのみを表示するか、コンポジットイメージとして表示するかを選択できます。
Qキーを押し
て、これらのオプションを順に切り替えることもできます。
Â「タイトルセーフゾーン」および「操作セーフゾーン」これらの設定に より、メニューの輪郭
周囲の影付きの領域を オンにします。これは、ほとんどのコンシューマ 向けモニタでは表示さ
れないメニュー部分を 示す領域です。この影付きの領域にボタンやテキ ストを配置すると問題
が起きる場合があるので、この領域への配置は避けるようにしてください。セーフゾーンには、
タイトルと操作の 2つがあります。タイトルセーフゾーンの方が狭いため、この領域は視聴者
に見せる必要のある項 目用としてください。テキストおよびボタンは すべて、この領域内にな
ければなりません。操作 セーフゾーンは、メニューの端に近い領域 で、視聴者に見せたい(た
だし必須ではない)項目の境界と見なされます。コマンド+ Eキーを押すことによりタイトル
セーフゾーンを、
Option +コマンド+ Eキーを押すことにより操作セーフゾーンを表示/隠す
ことができます。
216 6 メニュー作成の概要
Â「正方形ピクセル」および 「長方形ピクセル」メニューイメージの表示 を、正方形ピクセル表
示とするか、ビデオアスペクト比(
4:3 または 16:9)に拡大/縮小するかを選択できます。詳
細については、
84 ページのグラフィックスとビデオのピクセルの違いを理解する を参照し
てください。
Pキーを押して、ピクセル表示タイプを切り替えることもできます。
Âシングルフィールドで表示:フィールドベースのビデオソースを使用 する場合に、再生を最適
化します。これは、モーショ ンアーティファクトを減らすことから、特に 早い動きのあるビデ
オの場合に重要となり ます。ただし、フレームベースのビデオソース で「シングルフィールド
で表示」を選択すると、解像度が落ちます(エッジが角張ることがあります)
メニューエディタのツール
Â配置コントロールこれらのボタンにより、選択した項目の優先度を変更することができます。
先度の高い項目 を前にしたり、優先度の低いもの を後ろにしたりすることで優先 度をコントロー
ルできます。詳細については、
264 ページの「 ボタンの順序を変更する」を参照してください。
Â「サブメニューを追加」「スライドショーを追加」および「トラックを追加」ボタン:れらのボ
タンにより、プロジェクトに新しいエレメントを作成して、それに接続する現在のメニューにボタ
ンを追加することができます。
Option コマンド+ Yキーを押すとサブメニューを、
Option +コ
マンド+ Kキーを押すとスライドショーを、
Option +コマンド+ Tキーを押すと新しいトラック
を作成できます。
メニューに追加 された新しいボタンは、そのメニ ューのデフォルトのボタンスタ イルを使用しま
す。詳細については、
312 ページの「デフォルトスタイルを設定する」を参照してください。
項目を前に送り、優先度を
最上位にします。
項目の優先度を 1段階
下げます。
項目を後ろに送り、
優先度を最下位にします。
項目の優先度を 1段階
上げます。
空のスライドショーを
作成します。
空のトラックを
作成します。
このメニューの
テンプレートを使用する
サブメニューを作成します。
6 メニュー作成の概要 217
Âボタンの状態の選択これらのボタンにより、選択したボタンを 3つのいずれかの状態(通常、
択、またはアクティブ)で表示することができます。
Wキーを押して、これらのオプションを順
に切り替えることもできます。
Â「ボタンの輪郭を表示」ボタンボタンのアウトラインをオンにして、各ボタンの動作領域ボック
スとボタン名を 表示します。素材またはシェイプ が割り当てられていないボタン を含むメニュー
の場合、ボタンア ウトラインをオフにすると、ボ タンが消えてしまうことがあ り、ボタンが存在
することを忘れて後で追加してしまうなど紛らわしい場合があります。
Â「ガイドボタン定規からメニューエディタにドラッグして作成したメニューガイドを表示/隠す
ことができます。これは、メニューに項目をドラッグすると現れるダイナミックガイドには影響し
ません。詳細については、
212 ページの「メニューガイドを使う」を参照してください。メニュー
ガイドの環境設定については、
118 ページの「配置環境設定」を参照してください。コマンドキー
を押しながら ;(セミコロン)キーを押して、これらのガイドを表示/隠すこともできます。
Â「モーション」ボタン:標準のメニューにのみ適用されます。このボタンを使用して、メニューに
割り当てられた ビデオおよびオーディオ素材 の再生を開始または停止しま す。これは、モーショ
ンメニューや、オーディオを含む静止画で使用すると便利な機能で、動きのある要素のプレビュー
表示を行えます。スペースバーを押すか、コマンド+ Jキーを押してモーションのオン/オフを
切り替えることもできます。
参考:
DVD
Studio
Pro」の「モーション」ボタンは、
iDVD」における同様のボタンとは機能が
異なりま す。
DVD
Studio
Pro」で は、モーションメ ニューを作成 するのに「モーシ ョン」ボタ
ンがアクティブ である必要がありません。これは 、プロジェクトを終了してタイ トルを構築する
際のメニューの表示には影響しません。
選択状態を
表示します。
アクティブ状態を
表示します。
通常状態を表示します。
メニューガイドを
表示します。
ボタンアウトラインを
表示します。
218 6 メニュー作成の概要
メニューを開始する/操作する
すべてのプロ ジェクトにはデフォル トで空の標準メニュー が用意されており、これを 使用して作業
を開始することができます。必要に応じてメニューを追加することもできます。
新規メニューの作成
ここでは、プロジェクトに標準メニューまたはレイヤメニューを追加する方法を説明します。
標準メニューを追加するには、次のいずれかの操作を実行します:
m「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「メニュー」と選択します。
m
Control キーを押しながら「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブをクリックします。次
にショートカットメニューから「追加」を選択し、サブメニューから「メニュー」を選択します。
mツールバーの「メニューを追加」をクリックします。
mコマンド+ Yキーを押します。
レイヤメニューを追加するには、次のいずれかの操作を実行します:
m「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「レイヤメニュー」と選択します。
m
Control キーを押しながら「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブをクリックします。次
にショートカットメニューから「追加」を選択し、サブメニューから「レイヤメニュー」を選択します。
mツールバーの「レイヤメニューを追加」をクリックします。
m
Shift +コマンド+ Yキーを押します。
プロジェクトに新しいメニューが追加されます(名前は「メニュー _」で、
_はメニューの番号で
す)。特定のメニューを見つけやすいように、メニュー名を変更することができます。
メニューエディタの「サブメニューを追加」ボタンをクリックすることにより、既存のメニュー(標
準またはレイヤ)から新しい標準のサブメニューを作成することもできます。
これにより、オ リジナルのメニュー をもとに、その背景、ボタ ン、およびその他の設定 を使用して
新しいメニュ ーが作成されます。新しい サブメニューにリンク した既存のメニューに も新しいボタ
ンが追加されます。
空のスライドショーを
作成します。
空のトラックを
作成します。
このメニューの
テンプレートを使用する
サブメニューを作成します。
6 メニュー作成の概要 219
メニューを開く
メニューを 使って作業をするには、そ のメニューのメニュー エディタを開く必要が あります。これ
は、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、あるいはメニューエディタ内で行うこと
ができます。
「アウトライン」タブからメニューを開くには:
1「アウトライン」タブをクリックします。
2「メニュー」脇の三角をクリックして、現在のメニューのリストを表示します(まだ表示されていな
い場合)
3メニューの名前をクリックして選択します。
メニューエディタにメニューが表示され、インスペクタの表示がメニュー設定に切り替わります。
ニューエディタが表示されていない場合は、「アウトライン」タブにあるメニューの名前をクリック
すると、表示できます。
「グラフィック」タブからメニューを開くには:
1「グラフィック」タブをクリックします。
2メニューのタイルをクリックして選択します。
メニューエディタにメニューが表示され、インスペクタの表示がメニュー設定に切り替わります。
ニューエディタが表示されていない場合は、「グラフィック」タブにあるメニューのタイルをクリッ
クすると、表示できます。
メニューエディタでメニューを選択するには:
mメニューエディタの上部にある、「表示」ポップアップメニューから開くメニューを選択します。
メニューエデ ィタにメニューが表示さ れ、インスペクタの表示 がメニュー設定に切り替 わります。
メニューの名前を付ける
プロジェク トにメニューを追加し たら、これを見つけやすく、簡 単にグループにできる よう名前を
変える必要があります。
メニューの名前を変更するには、次のいずれかの操作を実行します:
m「アウトライン」タブでメニューを選択し、その名前をクリックして新しい名前を入力します。
m「グラフィック」タブでメニューのタイルを選択し、その名前をダブルクリックして新しい名前を入
力します。
m「アウトライン」タブ、「グラフィック」タブ、またはメニューエディタでメニューを選択して、「メ
ニュー」インスペクタの「名前」フィールドに新しい名前を入力します。
220 6 メニュー作成の概要
メニューに素材を追加する
メニューに素材を追加するには、いくつかの方法があります:
Âメニューエデ ィタに素材をドラッグし ます。詳細については、 次の「メニューエディタに素材を
ドラッグする」を参照し てください。
Â「パレット」からテンプレートまたはスタイルを適用します。詳細については、
309 ページの「
ンプレートまたはスタイルを適用する」を参照してください。
Â「メニュ ー」インスペ クタの素材 を選択し ます。詳細につ いては、
229 ペー ジの「標準方 式でメ
ニューを作成するまたは 323 ページのレイヤ方式でメニューを作成する を参照してください。
メニューエディタに素材をドラッグする
メニューに 素材を追加する方法と して、メニューエディタに 素材をドラッグし、ドロッ プパレット
を使用して素材に機能を割り当てる方法があります。素材は、「素材」タブ、パレット、または Finder
からドラッグすることができます。「アウトライン」または「グラフィック」タブからは、トラック、
メニュー、およ びスライドショーも ドラッグできます。素材を ドラッグすると、少し遅 れてドロッ
プパレット が表示され、その素材の 機能を選択することが できます。たとえば、静止画 をドラッグ
すると、これを 背景、オーバーレイ、または ボタンとして使用す るオプションがメニュ ーに表示さ
れます。
ドロップパ レット上部の項目は、デフ ォルトの機能です。素材ま たはエレメントをメニ ューエディ
タにドラッ グして、ドロップパレット が表示される前にマウ スボタンを放すと、このデ フォルト機
能が適用されます。
ドロップパレットを表示する
ドロップパレットを表示するには:
mメニューエディタに素材をドラッグします。正確な位置に置いたら、マウスボタンを押したまま、
の箇所に素材を保持します。
DVD
Studio
Pro環境設定の「メニュー」パネルには、ドロップパネルが表示されるまでの時間を
制御する設定が含まれています。詳細については、
115 ページのメニュー環境設定」を参照してく
ださい。
285 ページの「標準 メニューのドロップパレットの オプション」および
337 ページの「
イヤメニューのドロップパレットのオプション」を参照してください。
6 メニュー作成の概要 221
ドロップパ レットのオプションは、ド ラッグする素材の種類、素 材をボタンまたはメニ ューの空の
領域のどちらにドラッグするか、そしてメニューの種類(標準またはレイヤ)によって異なります。
たとえば、既存 のボタンにビデオ素 材をドラッグすると、ドロ ップパレットには、ビデ オをボタン
にリンクす るオプションと、ビデオの トラックを作成するオ プションが示されます。こ れと同じ素
材をメニュ ーの空の部分にドラッ グした場合は、ドロップパ レットには、ビデオを背景 として使用
するオプション、またはその位置にボタンを追加してビデオにリンクするオプションが示されます。
Â素材をドラッ グして もドロップパレットのオ プション が表示されない場合は、正 しい位置 にド
ラッグしていない可能性があります。マウスボタンを押し続けたまま、素材を正しい位置にドラッ
グしてください。
Âメニューをドラッグしても、ドロップパネルが表 示される前にボタンを放 すと、デフ ォルトのア
クションが適 用されます。
Âメニューに新しいボタンを作成するオプショ ンを選択すると、そのボタンに は、メニューに割り
当てられたデフ ォルトのボタンスタイルが使 用されます。このスタイルでは、新 しいボタンに素
材のサムネールイメージを表示するかどうかを決めることができます。
Â複数の素材またはエレメントをドラッグして複数のボタンを作成する場合、新しいボタンが重ねて
作成されます。メニューにボタンが重なることによる問題を避けるには、ボタンを作成した後で、
それぞれ離れるようにドラッグしてください
ドロップパ レットオプションの一 覧およびその機能に ついては、
285 ページの「標準メ ニューのド
ロップパレットのオプションおよび
337 ページのレイヤメニューのドロップパレットのオプショ
」を参照してください。
222 6 メニュー作成の概要
ビデオおよびオーディオ素材を一緒にドラッグする
ドロップパレ ットのオプションには、ビ デオ/オーディオ素材 を組み合わせて選択し てドラッグし
た場合にのみ表示されるものがあります。ビデオ/オーディオ素材の組み合わせを作成するには、
デオ素材を選択して、コマンドキーを押したまま対のオーディオ素材を選択します(このほかにも、
ドラッグを開始する位置に応じて、素材の組み合わせを選択する方法があります)
ビデオに自動的にオーディオを続ける
メニューエデ ィタにモーションビデ オ素材のみをドラッグ して、ドロップパレットか らオーディオ
をサポートするオプションを選択すると、
DVD
Studio
Proでは、そのビデオ素材と同じフォルダ
に同じ基底名 を持つオーディオ素材 があるかチェックされ ます。オーディオをサポー トしないオプ
ションの場合で(トラックの作成やメニューの背景の設定など)、オーディオファイルがターゲット
エレメントに割り当てられていなければ、
DVD
Studio
Proでは、
DVD
Studio
Pro」環境設定の
「トラック」パネルの「ドラッグ時、対応するオーディオを見つける」設定に応じて、オーディオ素
材が自動的にエレメントに追加されます。
参考:「ドラッグ時、対応するオーディオを見つける」環境設定を無効にするには、ビデオ素材のド
ラッグを開始してからコマンドキーを押します。
Finder インドウまたはパレットの「ビデ オ」タ ブ から、ビデオとオーディオの両方を含む
QuickTime ムービーをメニューエディタにドラッグする場合、このムービーはビデオ/オーディオ
の組み合わせと同様に処理され、ビデオとオーディオが共にエレメントに追加されます。
複数のメニュー項目を選択する
メニューを 作成すると、ボタン、ドロッ プゾーン、テキストオ ブジェクトなど、複数の メニュー項
目すべての 移動、削除、または属性の適 用ができるよう、複数の 選択を行う必要のある 場合があり
ます。通常の方 法では、ドラッグして項 目グループを選択する ことはできず、単に新し いボタンが
作成されます。
複数のメニュー項目を選択するには、次のいずれかの操作を実行します:
m項目を個々に選択するには、
Shift キーを押しながら、 項目をクリックします。
mドラッグして項目のグループを選択するには、項目をドラッグする際にコマンドキーを押します。
在選択されて いる項目はすべて最初 に選択が解除されます。現 在選択されている項目 を選択したま
まにするには、ドラッグの際に Shift +コマンドキーを押してください。
mメニューエディタ内のすべての項目を選択するには、コマンド+ Aキーを押します。
mすべての項目を選択解除するには、
Shift +コマンド+ Aキーを押します。
6 メニュー作成の概要 223
メニュー項目をコピーする
既存のメニ ュー内で、またはあるメ ニューから別のメニ ューへ、ボタン、ドロップ ゾーン、テキス
トオブジェク トなどのメニュー項目 をコピーすることがで きます。一度に複数の項目 をコピーする
こともできます。詳細については、前出の「複数のメニュー項目を選択する」を参照してください。
コピーした 項目では、割り当てられ た素材やターゲット の設定(ボタンの場合)も 含め、元の項目
の属性がす べて保持されます。新しい 項目は元の項目よりも 優先度が高くなります。項 目の優先度
を変更する方法については、
264 ページの「 ボタンの順序を変更する」を参照してください。
コピー操作が失敗する原因としては、いくつかの問題があります。
Âコピー先の項目 と互換性のない項目はコピーで きません(ドロップゾーンをレイ ヤメニューにコ
ピーするなど)
Â使用可能なボタンの最大数を超えて、メニューにボタンをコピーすることはできません。
4:3 アス
ペクト比を使用するメニューのボタンは最大 36 個です。
16:9 アスペクト比を使用するメニューの
ボタンは最大 18 個です。
ドラッグで項目をコピーする
メニュー内で
1つまたは複数の項目をコピーするには、項目を選択して新しい位置へドラッグします。
ドラッグによってメニュー内で 1つまたは複数の項目をコピーするには:
1コピーする項目を選択します。
2
Option キーを押しながら、新しい位置へ項目をドラッグします。
複数の項目を選択した場合、それらの項目はすべて、相互の関係を維持したまま同時に移動します。
コピー、カット、およびペーストを使う
コピー
&ペーストのコ マンドを使用して、メニュー内や複数の メニュー間で項目をコピ ーできます。
コピー &ペーストを使ってメニュー内で 1つまたは複数の項目をコピーするには:
1コピーする項目を選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「コピー」と選択します。
Âコマンド+ Cキーを押します。
選択した項目がクリップボードにコピーされます。選択した項目自体には影響しません。
3コピーした項目のペースト先となるメニューを選択します。
4次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「ペースト」と選択します。
Âコマンド+ Vキーを押します。
224 6 メニュー作成の概要
コピー した項目を ペーストする 前にペース ト先のメニ ュー内で既 存の項目を選 択しなかっ た場合、
コピーした項 目はコピー元の項目と 同じ位置に配置されま す。ペースト先のメニュー 内で既存の項
目を選択して からコピーした項目を ペーストした場合、コピー した項目は選択した項 目と対応する
位置に、若干オフセットされて配置されます。
「コピー」コマン ドを使用した後は、「ペ ースト」コマンドを複数 回使用することが 可能です。その
ため、同じ項目を複数のメニューに簡単に追加することができます。
カット &ペーストを使って 1つまたは複数のメニュー項目を移動するには:
1移動する項目を選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「カット」と選択します。
Âコマンド+ Xキーを押します。
項目がクリップボードにコピーされ、現在のメニューからその項目が消去されます。
3カットした項目のペースト先となるメニューを選択します。
4次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「ペースト」と選択します。
Âコマンド+ Vキーを押します。
この方法は、あるメニューから別のメニューへ項目を移動するときにたいへん便利です。
メニュー項目を移動およびサイズ変更する
メニューのボ タンやドロップゾーン、テ キストオブジェクトを 移動したりサイズ変更 したりするた
めの方法が、いくつかあります。
メニュー項目を移動およびサイズ変更するには:
m項目をドラッグして移動するには、破線の領域内をクリックして、新しい位置までドラッグします
m項目をドラッグして一方向(横または縦)にのみ移動するには、
Shift キーを押しながら項目をドラッ
グします。
m一時的にスナ ップとダイナミックガ イドを無効にした状態 で項目をドラッグして移 動するには、コ
マンドキーを押しながら項目をドラッグします。
m矢印キーを 使用して項目を移動す るには、項目を選択して矢 印キーを押します。キーを 押すたびに
項目が 1ピクセルずつ移動します。
Shift キーを押しながら矢印キーを押すと 10 ピクセルずつ移動
し、
Shift Option キーを押しながら矢印キーを押すと 20 ピクセルずつ移動します。
mボタンやドロップゾーンを移動するには、「ボタン」インスペクタまたは「ドロップゾーン」インス
ペクタの「詳細 」タブにある「座標とサイ ズ」領域を使用して、ボタ ンやドロップゾー ンのサイズ
と位置を細かく設定します。
m項目のエッ ジを移動するには、エッジ の中央のサイズ変更ハ ンドルをクリックして、新 しい位置ま
でドラッグします。この操作により項目のサイズが変化します。
6 メニュー作成の概要 225
m項目のコーナーを移動する
2つのエッジを同時に移動する)には、コーナーのサイズ変更ハンドル
をクリックして、新しい位置までドラッグします。この操作により項目のサイズも変化します。
mボタンのアスペクト比はそのままでボタンやドロップゾーンのサイズを変更するには、
Shift キーを
押しながら エッジまたはコーナ ーをドラッグします。詳 細については、
276 ページ の「ボタンおよ
びドロップゾーンで素材を操作する」を参照してください。
mボタンの中心 を現在の位置に合わせ たままボタンやドロッ プゾーンのサイズを変更 するには、エッ
ジまたはコーナーをクリックし、ドラッグを開始して、
Option キーを押します。
m項目を削除するには、その項目を選択して(破線上にサイズ変更ハンドルが表示されます)
Delete
キーを押します。
メニューを検証する
メニューを作成する際に、メニューについて次のような検証を行えます:
Âボタンの接続:ボタンは適切なプロジェクトエレメントに接続されていますか?
Âボタン操作:矢印キ ーを使用してメニューのボタ ンを操作する際に、ボタンの選 択が論理的なパ
スをたどりますか?
Âメニューのアスペクト比と言語メニューは、各種表示および DVD プレーヤーの言語について正
しく機能しますか?
ボタンの接続を検証する
各ボタンのターゲット設定「ボタン」インスペクタで設定)には、その接続が示されます。ただし、
プロジェクト エレメントにさまざま な名前があると、意図しな いターゲットを選択し てしまう場合
があります。このため、接続が正しく行われているかを検証することが重要となります。検証には、
次の 2通りの方法があります:
Âメニューエディタ内のボタンをダブルクリック します:異なるメニューに接続さ れたボタンをク
リックすると、メニューエディタの表示が自動的にそのメニューの表示に切り替わります。トラッ
クまたはスライ ドショーに接続されたボタンを ダブルクリックすると、そのエレ メントに該当す
るエディタが開 き、ビューアで再生が準備されま す(再生するには再生ボタンを クリックするだ
けです)
Âメニューをシミュレートしますメニ ュー をシ ミ ュレ ート する には、メ ニュ ーエ ディ タ内 で
Control キーを押しながらクリックして、ショートカットメニューの「シミュレート」を選択する
か、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブ内のメニューを Control キーを押しながら
クリックして、ショートカットメニューの「シミュレート」をクリックします。これにより、ツー
ルバーから開始した場合と異なり、最初に再生する接続ではなく、このメニューから「シミュレー
タ」が開始します。
ボタンのナビゲーションを検証する
ボタンのナビゲーションを検証するには、シミュレータを使用する必要があります。メニューエディ
タ内で Control キーを押しながらクリックして、ショートカットメニューの「シミュレート」を選
択するか、「アウトライン」タブまたは「グラフィックタブ内のメニューを Control キーを押しなが
らクリック して、ショートカットメ ニューの「シミュレート 」を選択します。シミュレ ータの矢印
キーを使用して、ナビゲーションとハイライト設定を検証することができます。
226 6 メニュー作成の概要
メニューのアスペクト比と言語を検証する
16:9 アスペクト比または複数の言語を使用してメニューを作成する場合、「シミュレータ」を使用し
てメニューの構成を検証することができます。
DVD
Studio
Pro環境設定で、
16:9
4:3 レターボッ
クス、または 4:3 パンスキャン表示をシミュレートするよう構成できます。「シミュレータ」のデフォ
ルト言語設定を構成することも可能です。
「シミュレー タ」の環境設定を行っ たら、「アウトライン」タブ または「グラフィック」 タブ内のメ
ニュー名を Control キーを押しながらクリックして、ショートカットメニューから「シミュレート」
を選択します。
チャプタインデックスメニューについて
ビデオ素材、トラック、またはスライドショーをメニューエディタにドラッグすると、チャプタイン
デックスメニューの作成オプションが示されます。チャプタインデックスメニューが自動的に作成さ
れ、素材とトラックのマーカー、またはスライドショーのスライドにリンクしたボタンが付きます。
チャプタインデックスメニューがどのように作成されるかは、メニューエディタ内にあるメニューに
応じて異なります
Âメニューにボタン、テキストオブジェクト、また はドロップゾーンが含まれな い場合は、そのメ
ニューが最初の チャプタインデックスメニュ ーとなります(追加のボタンが 必要な場合は、さら
にチャプタインデックスメニューが追加されます)
Âメニューに1つまたは複数のボタンが含まれる場合(ドラッグして作成したボタンであるかどうか
に関係なく)新しいメニューが作成され、最初のチャプタインデックスメニューとなります(追
加のボタンが必要な場合は、さらにチャプタインデックスメニューが追加されます)
チャプタインデックスメニューを作成する場合、「テンプレートかレイアウトスタイルを選択」ダイ
アログが表 示されます。このダイアロ グでテンプレートまた はレイアウトスタイル を選択して、メ
ニュー表示のテンプレートとすることができます。
選択したテンプレートまたはレイアウトスタイルは、以下を定義します:
Âメニュー上のボタンの数
Âボタンの位置
Âボタンで使用するシェイプ
Âボタン間のナビゲーション
Âマーカー名をボタンテキストとして使用するか
Âマーカーのビデオをボタン素材として使用するか
6 メニュー作成の概要 227
テンプレー トにより、メニュー背景 の定義、メニューへのオー ディオ素材の割り当 て、およびタイ
トルなどのテキストオブジェクトの追加も可能です。
選択したテン プレートまたはレイアウ トスタイルにボタンの 数より多くのマーカーや スライドがあ
る場合、追加のチャプタインデックスメニューが作成されます。
テンプレート およびレイアウトスタ イルには、マーカーが割り 当てられていないボタ ンも含めるこ
とができま す。これは、チャプタインデッ クスメニューとプロジ ェクト内のほかのメニ ュー間のナ
ビゲーションを行うための専用のボタンです。
チャプタイ ンデックスメニュー(ま たはメニュー)を作成した ら、各メニューとプロジ ェクト内の
ほかのメニ ュー間のナビゲーショ ンを設定する必要があ ります。たとえば、各チャプタ インデック
スメニューか らメインメニューへの アクセス、およびメインメ ニューからチャプタイ ンデックスメ
ニューへのアクセス方法を用意する必要があります。
DVD
Studio
Proでは、適切な専用ボタンを
使用した場 合に、ナビゲーションを自 動的に設定することが できます。ボタン属性がチ ャプタイン
デックスメニューの作成にどのように影響するかについては、
311 ページの「専用ボタンを参照し
てください。
また、選択した テンプレートまたはレイ アウトスタイルが定義 するチャプタインデッ クスメニュー
のいずれの 特性についても変更 が可能です。たとえば、ボタ ンの移動、ボタン形状 の変更、ボタン
の追加などを行えます。
DVD
Studio
Proには、選択が可能なテンプレートとレイアウトスタイルがいくつか用意されてお
り、ユーザが独 自に作成することも できます。テンプレート およびスタイルにつ いては、
303 ペー
ジのテンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する を参照してください。
チャプタインデックスメニューの最初のマーカーボタンについて
DVD
Studio
Proでは、すべてのトラックに最初のマーカーが自動的に追加されます。ビデオ素材
をメニュー エディタにドラッグし てトラックを作成し た場合、これは「開始」という名 前になりま
(素材をトラックエディタにドラッグした場合、名前は、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラッ
ク」パネルでのマーカー名の設定をもとに付けられます)。チャプタインデックスメニューを作成す
ると、マーカーにリンクした最初のボタンが、
DVD
Studio
Proで設定された「開始」マーカーに
リンクされます。
このマーカ ーは、トラックの先頭に あるため、このボタンを押 すことにより、トラック が先頭から
再生されま す。チャプタインデックス メニューのボタン上に マーカー名が表示され ていれば、その
機能が分かりやすいように、このボタンのテキストを編集することができます。
7
229
7標準方式でメニューを作成する
標準方式では、最も柔軟にメニューを作成することができます。この
式では、静止画の背景、フルモーションの背景、オーディオ、テキ
ストオブジェクト、およびドロップゾーンを使用できます
標準方式でメニューを作成する場合、さまざまなオプションを使用できます:
Â背景を選択する:素材をメニュー背景として割 り当てる必要があります。これ は、静止画または
フルモーションのビデオイメージとすることができます。これには、オーバーレイ、シェイプ、
ロップゾーン、およ びメニューエディタのテキス ト機能に応じて、ボタンを表す 画像やテキスト
を組み込んだり、簡素なイメージとして、背景やボタンの画像を示したりすることができます。
Âオーバーレイを選択する:オーバーレイグラフィ ックスはメニューに必須で はありませんが、一
般的に、ボタンの選択およびアクティブ状態、場合によっては通常状態の画像用に使用されます。
オーバー レイを選択しな い場合、
DVD
Studio
Pro」では、フルスクリ ーンの白いフレ ームがそ
の使用箇所に作成されます。
Âシェイプを使用する:シェイプをオーバーレイの 代わりに、またはオーバーレイ と合わせて使用
することができます。
Âドロップゾーンを追加するドロップゾーンを作成して、これに素材を割り当てることにより、
景にグラフィックエレメントを追加することができます。
Âテキストを追加する:背景へのテキスト入力が可能です。このテキストは、ボタンラベルの作成、
メニューへのタイトルの追加、または視聴のための指示に使用できます。
Âドロップシャドウを追加するメニューのドロップシャドウ設定を行って、これをメニューのシェ
イプ、ドロップゾーン、およびテキストに適用することができます。
Âモーション設定を構成する:メニューの背景のほ かにも、シェイプ領域およびド ロップゾーンで
モーションビデオを使用できます。ビデオの終了でループするかを選択できます。
Âオーディオを追加する
1つまたは複数のオーディオ素材をメニューに割り当てることができます。
テンプレート およびスタイル機能を 使用して、用意されたエレ メントから選択したり 独自のものを
追加したり して、標準方式を簡素 化することも可能で す。詳細については、
303 ペ ージの「テンプ
レート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 」を参照してください。
230 7 標準方式でメニューを作成する
メニューのレンダリングについて
標準メニューを作成する方式によっては、プロジェクトの構築時に標準メニューを MPEG-2 ビデ
オ素材にレンダリングする必要がある場合があります。レンダリングする必要があるのは、以下の
いずれかがメニューに使用されている場合です:
Âボタンに割り当てられている素材
Âシェイプ
Âドロップゾーン
Âテキストオブジェクト
Â
SIF
MPEG-1 または MPEG-2
1/2 D1、または cropped D1 のビデオ
背景( 静止画またはビデオ)、オーバーレイ、および 1つまたは複数のオーディオファイルのみを
使用したメニューは、レンダリングされません。
メニューがレンダリングされるかどうかは重要なことです。その理由は次のとおりです:
Âレンダリングにかかる時間。メニューのレンダリングとは、すべてのメニューエレメントを 1
レームずつ合成して、合成したフレームから MPEG-2 ファイルを作成する処理のことです。シ
ステムの状態やメニューの長さによっては、この処理にかなりの時間がかかる場合があります。
詳細については、
115 ページの「メニュー環境設定」を参照してください。
Â処理が追加されることで、ビデオの画質が損な われるかもしれませ ん。メニューの背景となる
ビデオがレンダリング される場合、その追加処理 によってビデオがわず かに変更される可能性
があります。圧縮されて いるビデオをデコ ードし、何らかの処理を 行ってから(たとえば、図
形やテキストを合成するなど)再び圧縮すれば、背景のビデオに何らかの微妙な変化が生じる
と予想されます。背景のビデオを注意深くエンコードしてからメニューに割り当てた場合でも、
こうした追加処理によってビデオが顕著に変わってしまうかも知れません。
SD メニューのレンダリングでは、
1パス VBR 方式を使用して 7 Mbps でエンコードされます。
HD
メニューは、
1パス VBR 方式を使用して 21 Mbps でレンダリングされます。
7 標準方式でメニューを作成する 231
メニューの背景とオーバーレイを設定する
メニュー作成の第一歩は、背景とオーバーレイ(使用する場合)を選択することです。
背景を選択する
メニュー背景は、静止画またはビデオクリップとすることができます。
静止画
DVD
Studio
Proでは、各種グラフィックフォーマットを背景に使用することができます。サポー
トされるフォーマットのリストは、
82 ページの「グラフィックプログラムを使う」を参照してくだ
さい。
最適な品質を得るには、グラフィックスに次の要件が必要です:
Â解像度およびアスペクト比(4:3 または 16:9)がメニューと一致していること SD プロジェクトで
16:9 メニューを作成する場合や、
HD プロジェクトで 720 × 480p
720 × 576p、または 14 40
× 1080i HD 解像度で作成する場合は、必ずグラフィックスをアナモフィックにしてください。
細については、
82 ページのメニューの中で使用するグラフィックスを作成する および 50 ペー
ジの「アスペクト比を選択する」を参照してください。
Âブロードキャストビデオの色空間への準拠:グラ フィックプログラム上で見栄え よく表示される
グラフィックスでも、
DVD で表示した場合に大きく異なって見える場合があります。ほとんどの
グラフィックアプリケーションでは、
NTSC または PAL 色空間への色のスケーリングが可能です。
DVD
Studio
Proでは、背景グラフィックスのサイズを必要に応じてフレームサイズに合うよう自
動的にスケーリングします。これにより、周囲の一部で、メニューの背景色が見える場合があります。
参考:空の メニュー背 景の色は、
DVD
Studio
Pro」環境設 定の「メニュー」パ ネルで設定 できま
す。この色はデフォルトでダークグレイに設定されています。
ビデオクリップ
ビデオクリ ップをメニューの背景 として割り当てると、モーションメニューが作成 されます。ビデ
オは、アニメー ションまたはライブア クションとすることが できます。実際にビデオで は多くの場
合、ジャンプ先のシーンを表す小さな動作イメージをいくつか含んだ静止画背景が使用されます。
デオの作成については、
91 ページの「モーションメニ ュー用のビデオを作成する」を参照してくだ
さい。
ループ
メニューのビデオクリップが終端に達したときの動作を選択することができます:
Â最後のフレームの静止画を表示して停止します。
Â終わりから選択したビデオクリップのポイントにジャンプしてループします。
一般的に、メニ ューのビデオクリップ では、ボタンを押して画面 に入り音声によるダイ アログが続
くなど比較的 複雑なイントロが展開 され、静止画へと移ってラ イトの明滅や物体が繰 り返し動くな
どのエフェ クトが用いられること があります。このようなデ ザインを用いると、終わり からループ
ポイントに無理なくジャンプするようなループを容易に作成できます。
232 7 標準方式でメニューを作成する
ループオプ ションの設定につい ては、
282 ページの「モーショ ンメニューを設定す る」を参照して
ください。
メニューに背景を割り当てる
メニューに背景を割り当てるには、いくつか方法があります。実行しやすい方法で操作してください。
いずれの場合でも、これにより既存の背景が置き換えられます。
インスペクタを使ってメニュー背景を割り当てる
イン スペ クタ を使 用し てメニュ ー背 景を 割り 当て ること がで きま すこの 方式 では
DVD
Studio
Pro」に読み込み済みの素材からのみ選択できます。
インスペクタを使ってメニュー背景を割り当てるには:
1メニューを選択して、「メニュー」インスペクタにメニューのプロパティが表示されていることを確
認します。
2「背景」ポップアップメニューから背景を選択します。
選択されたファイルがメニュー背景として表示されます。
ドラッグによりメニュー背景を割り当てる
「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウから素材をドラッグして、メニューに背景を割
り当てることができます。
メニュー背景をメニューエディタにドラッグして割り当てるには:
1「アウト ライン」タブ または「グラ フィック」タ ブでメニュ ーを選択 するか、メニ ューエデ ィタの
「表示」ポップアップメニューからメニューを選択して、メニューエディタにメニューを表示します。
2「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウから使用する背景ファイルを見つけます。
3素材を メニューエデ ィタの空の部 分にドラッグ して、そのままドロ ップパレット が表示される のを
待ちま す。
4ドロップパレットから「背景を設定」を選択します。
メニューエディタに背景が表示されます。
メニュー背景を「アウトライン」または「グラフィック」タブにドラッグして割り当てるには:
1「アウト ライン」タブ または「グラ フィック」タ ブでメニュ ーを選択 するか、メニ ューエデ ィタの
「表示」ポップアップメニューからメニューを選択して、メニューエディタにメニューを表示します。
2「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウから使用する背景ファイルを見つけます。
3背景ファイルを、「アウトライン」タブのメニュー名または「グラフィック」タブのメニュータイト
ルにドラッ グして、メニューに割り 当てます。名前やタイトル の周囲にボックスが 表示され、その
メニューに背景ファイルが割り当てられることがわかります。
マウスボタンを放すと、メニューエディタに背景が表示されます。
7 標準方式でメニューを作成する 233
Photoshop レイヤファイルからメニュー背景を選択する
Adobe Photoshop フ ォーマット
PSDのファ イルからレイヤ(複 数の場合もある)を選択して、
これをメニュ ー背景として使用するこ とができます。
1つの PSD ファイルには、複数の メニューの
背景およびオ ーバーレイを含めること ができます。
PSD ファイルからメニュー背景を選択するには:
1新しいメニューを作成するか、既存のメニューを選択します。
2「メニュー」インスペクタの「メニュー」タブをクリックします。
3次のいずれかの操作を行い、
PSD をメニューの背景に割り当てます:
Â「メニュー」インスペクタの「背景」ポップアップメニューからファイルを選択します。
Âファイルをメニューエディタにドラッグして、ドロップパレットから「背景を設定」を選択します。
「一般」タブの「背景」領域に、
PSD ファイルのレイヤ名が表示されます。
4背景を設定するレイヤの隣にあるチェックボックスを選択します。
オーバーレイを選択する
オーバーレイは、視聴者が DVD プレーヤーのリモコンを使用して各ボタンを選択した場合に表示さ
れるハイライ トのタイプや、メニュー上 での各ボタンのハイラ イトの位置を定義する グラフィック
スです。ハイラ イトは、ボタンのアウト ライン、アンダーライ ン、またはテキストとす ることがで
きます。
参考:シェイプ を使用してメニューボ タンを作成する場合、オー バーレイファイルを選 択する必要
はありません。オーバーレイファイルとシェイプは、同じメニュー内で使用することができます。
メニューの作成時に使用できるオーバーレイには、次の 2種類があります:
Âシンプルオーバーレイ・グラフィックスには、単 一のハイライト色が含まれま す。シンプルオー
バーレイでは、透明箇所に白、ハイライト領域の定義に黒が使用されます。
Â詳細オーバーレイグラフィックスでは、使用するマッピングタイプに応じて、最大 4色またはグレ
イ色の影を使用 します。詳細オーバーレイを使用 すると、ボタンを選択またはア クティブにした
場合に、複数のハイライト色を表示できます。
単一のオー バーレイグラフィック スにより、すべてのボタン にハイライトが適用さ れます。ボタン
を作成する 際は、各ボタンの動作領 域を選択して、視聴者がボ タンを選択した場合 に、オーバーレ
イグラフィックスのその箇所だけがハイライト表示されるようにする必要があります。
このチェックボックスを
選択して、レイヤを背景の
一部にします。
234 7 標準方式でメニューを作成する
オーバーレ イでは一般的に、各ボタン の選択およびアクティ ブ状態の画像のみが用 意されます。通
常状態の画 像を用意することもで きますが、多くの場合、この 状態は背景に組み込 まれ、見栄えの
よい 24 ビット表示のボタンを使用できます。詳細オーバーレイの 4色の制限と、特にシンプルオー
バーレイの 1色の制限により、通常の状態のボタンの画質は著しく制限されます。
詳細オーバーレイで使用される 4つの色は、オーバーレイに使用されるマッピングタイプに応じて
異なります:
Âクロマ:オーバーレイでは、黒、赤、青、および白を使用し、一般的に白が背景色とされます。
Âグレイスケール:オーバーレイでは、黒、ダークグレイ、ライトグレイ、および白を使用します。
通常は、白が背景色に使用されます。
「メニュー」インスペクタの「カラー」タブの「マッピングタイプ」設定には、使用中のオーバーレ
イの種類が示されます。
指定色以外 の色がオーバーレイに 含まれると、これは最も近 い同等色にマップされ、予 期しない結
果が生じる ことがあります。オーバー レイを作成する際は、指定 された色のみを使用す るよう注意
してください。オーバーレイグラフィックスの作成、および「クロマ」、「グレイスケール」マッピ
ングタイプで使用される色の値については、
86 ページの「オーバーレイを作成する」を参照してく
ださい。
クロマ方式と グレイスケール方式の どちらを使用する場合 でも、オーバーレイで使用 される実際の
色は、メニュー にハイライトとして 表示される色と異なることに注意してくだ さい。これは、実際
のハイライト色が表示される箇所を示すためのものに過ぎません。
DVD
Studio
Proでは、カラー
マッピングを使用してハイライト色が設定されます。
カラーマッピングについては、
236 ページの「カラーマッピングの概要」を参照してください。
メニューにオーバーレイを割り当てる
メニューに オーバーレイを割り当 てるには、いくつかの方法 があります。実行しやすい 方法で操作
してください。いずれの場合でも、これにより既存のオーバーレイが置き換えられます。
インスペクタを使ってメニューオーバーレイを割り当てる
イン スペ クタ を使用 して、メ ニュ ーオー バー レイ を割 り当て るこ とが できま す。この 方式 では、
DVD
Studio
Pro」に読み込み済みの素材からのみ選択できます。
インスペクタを使ってメニューオーバーレイを割り当てるには:
1メニューを選択して、「メニュー」インスペクタにメニューのプロパティが表示されていることを確
認します。
2「メニュー」インスペクタの「一般」タブが表示されていなければ、これをクリックします。
3「オーバーレイファイル」ポップアップメニューから、オーバーレイを選択します。
選択されたファイルが、メニューオーバーレイとして割り当てられます。ほかのメニュー設定によっ
ては、メニューエディタに変更が表示されない場合があります。
7 標準方式でメニューを作成する 235
ドラッグによりメニューオーバーレイを割り当てる
「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウからオーバーレイをドラッグして、メニューに
割り当てることができます。
メニューオーバーレイをメニューエディタにドラッグして割り当てるには:
1「アウト ライン」タブ または「グラ フィック」タ ブでメニュ ーを選択 するか、メニ ューエデ ィタの
「表示」ポップアップメニューからメニューを選択して、メニューエディタにメニューを表示します。
2「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウから使用するオーバーレイファイルを見つけます。
3素材を メニューエデ ィタの空の部 分にドラッグ して、そのままドロ ップパレット が表示される のを
待ちま す。
4ドロップパレットから「オーバーレイを設定」を選択します。
選択されたファイルが、メニューオーバーレイとして割り当てられます。ほかのメニュー設定によっ
ては、メニューエディタに変更が表示されない場合があります。
Photoshop レイヤファイルからメニューオーバーレイを選択する
Adobe Photoshop フォー マット(
PSD)のファ イルからレイヤを 選択して、これをメニ ューオー
バーレイとして使用することができます。
1つの PSD ファイルには、複数のメニューの背景および
オーバーレイを含めることができます。
PSD ファイルからメニューオーバーレイを選択するには:
1新しいメニューを作成するか、既存のメニューを選択します。
2「メニュー」インスペクタの「一般」タブをクリックします。
3次のいずれかの操作を行い、
PSD 素材をメニューのオーバーレイに割り当てます:
Â「メニュー」インスペクタの「オーバーレイ」ポップアップメニューからファイルを選択します。
Âファイルをメニ ューエディタにドラッグし て、ドロップパレットから「オーバ ーレイを設定」を
選択します。
4「オーバーレイレイヤ」ポップアップメニューからオーバーレイとして使用するレイヤを選択します。
オーバーレイファイルを選択します。
オーバーレイレイヤを選択します。
236 7 標準方式でメニューを作成する
カラーマッピングの概要
カラーマッ ピングとは、オーバーレイ で使用される色に、透明度 の値を持つハイライト 色を割り当
てるプロセスのことです。割り当てる色は、
3つのボタンの状態(通常、選択、およびアクティブ)
ごとに異なるものにすることができます。
使用できるオーバーレイには、以下の 2種類があります:単一のオーバーレイ色を使用するシンプ
ルオーバーレイと、最大 4色のオーバーレイ色による詳細オーバーレイの 2種類です。メニューで
は多くの場合、シンプルオーバーレイにより複雑さを最小限にとどめて必要な内容を提供します。
だし、複雑なメニューを作成する場合は、詳細オーバーレイにより柔軟性のある作業を行えます。
シンプルオーバーレイと詳細オーバーレイの違い
シンプルオー バーレイと詳細オーバ ーレイの違いは、主にオー バーレイファイルの使 用方法にあり
ます。
Âシンプルオーバーレイでは、オーバーレイグラフ ィックスの白色が透明に設 定され、これは変更
することができ ません。ほかに使用できる色は、 黒のみです。穏やかな輝きを持 つグラフィック
エレメントやア ンチエイリアス処理されたグラ フィックエレメントを追加し た場合、黒または白
以外の領域は、追加 のハイライト色により表示さ れます(詳細オーバーレイのカ ラーマッピング
設定により制御される)
3つのボタンの状態(通常、選択、およびアクティブ)ごとに、ハイラ
イト色とその透明度を選択します。詳細については、
88 ページの「シンプルオーバーレイを作成
する」を参照してください。
Â詳細オーバーレイの場合、オーバーレイグラフィックスの作成に最大 4色を使用することができま
す。カラーマッピングを設定する際、
3つのボタンの状態ごとに、
4つのオーバーレイ色にそれぞ
れハイライト色 および透明度を割り当てます。こ れにより、多様なメニュー表示 の作成が可能に
なります。たとえば、ボタンのすべてのハイライト色を同じ色にする必要はありません。詳細オー
バーレイを使用した場合、エッジのアンチエイリアス処理を行うこともできます。
シン プルオー バーレ イおよ び詳細オ ーバー レイは 共に、同じカ ラーマ ッピン グパレッ トとカ ラー
マッピング 設定を使用します。シンプ ルオーバーレイで色を マッピングすると、詳細オ ーバーレイ
での黒のオーバーレイ色にも色をマッピングすることになります。
一部のボタ ンにシンプルオーバー レイ・マッピングを使用し、同 じメニュー内の別のボ タンに詳細
オーバーレイマッピングを使用することができます。
7 標準方式でメニューを作成する 237
カラーマッピングパレット
DVD 規格では、 メニューごとに単一の 16 色パレットを割り当てることができます。このパレット
には、オーバーレイで 3つのボタンの状態の作成に使用される色が含まれます。
16 の各色を設定し
て、パレ ットを「
DVD
Studio
Pro」のデ フォル トのパ レット として 保存す ること ができ ます。メ
ニューごとに異なるパレットを作成することもできます。
参考飽和度の大きい色は選択しないようにしてください。プロジェクトで使用する色はすべて、
ロードキャ スト制限に準拠した色 である必要があります。必 要に応じて再生中に色 が制限され、設
定した色がタイトルで使用される色と一致しない結果になる場合があります。
カラーパレットで色を設定する
この 16 色は、パレットでそれぞれ個別に設定します。
パレットカラーを設定するには:
1メニューを選択して、「メニュー」インスペクタにメニューのプロパティが表示されていることを確
認します。
2「メニュー」インスペクタの「カラー」タブをクリックします。
3「カラー」タブの下部にある「パレットを編集」をクリックします。
「カラーパレット」ウインドウが表示されます。
4変更する色を選択します。
「カラー」ウインドウが表示されます。
5使用する色 選択方式を選択し て、色を選択します。各種 方式については、
238 ページ の「色の選択
方式」を参照してください。
6色を選択すると、パレットの色も変わります。
パレット内 の別の色を変更するに は、カラーパレット内で色 を選択して、上記のプロセ スを繰り返
します。カラーパレットで色を設定したら、「閉じる」ボタンをクリックします。
「メニュー」インスペクタの「カラー」タブで「デフォルトとして保存」ボタンをクリックすると、
のカラーセットが
DVD
Studio
Proのデフォルトのパレットになり、今後(再度変更するまで)
成するすべてのメニューおよびプロジェクトでこのパレットが使用されます。「デフォルトに戻す」
クリックすると、このパレットで行った変更がすべて無効になり、デフォルトパレットの状態に設定
されます。
参考:字幕に使 用されるカラーパレッ トとメニューに使用さ れるカラーパレットは、そ の表示と機
能は同じですが、互いに独立しています。
238 7 標準方式でメニューを作成する
色の選択方式
DVD
Studio
Pro」では、
Mac
OS
Xの「カラー」ウインドウを利 用します。このウインドウには、
システム表示 の任意の箇所から色を 取得するための拡大鏡 など、色の各種選択方法が 用意されてい
ます。カラーウインドウの使用方法については、
Mac ヘルプ」を参照してください。
カラーマッピング設定
DVD 規格では、メニューオーバーレイで 4色、メニューのパレットで 16 色の制限がありますが、
れらの色をメニュー上の各ボタ ンで異なる形で使用することができます。
DVD
Studio
Pro」では、
ボタンごとにこれらのカラーマッピングを選択できます。
各設定では同 じカラーパレットが使 用されますが、ボタンの選 択およびアクティブ状 態での各オー
バーレイ色に対し、異なる色と透明度を割り当てることができます。これを行う理由として、次の 2
つがあります:
Â同じメニューに異なるハイライト色のボタンを組み込むため
Âボタンが重なり合うことによる問題を避けるため
カラーマッピング設定を使う
「メニュー」インスペクタと「ボタン」インスペクタには共に、カラーマッピング設定用のタブがあ
ります。「メニュー」インスペクタの「カラー」タブで行った設定は、そのメニューで作成済みのボ
タンおよび 今後作成するボタンの すべてに影響します。すべ てのボタンで、最初の作成 時にカラー
マッピング設定 1が使用されます。
ボタンが作成されると、そのプロパティが「ボタン」インスペクタに表示されます。「スタイル」タ
ブを使用して、このボタンの異なるカラーマッピング設定
2または 3を選択することができます。
「カラー」タブでは、カラーマッピング設定を変更することも可能です(選択状態のオーバーレイの
カラー設定 2に別の色を選択するなど)ただし、現在のボタンだけでなく、その設定を使用するす
べてのボタンが影響を受けます。
次の図は、
6つのボタンを含むメニューを示します。このメニューでは、
3つのカラーマッピング設
定を使用して、類似した機能を持つボタンをグループにしています。
Play Movie
Select Scene
Cast Bios
Trailers
OK!
OK!
OK!
OK!
Bonus OK!
Credits OK!
Color map set 1
Color map set 1
Color map set 1
Color map set 1
Color map set 2 Color map set 3
7 標準方式でメニューを作成する 239
シンプルオーバーレイ・カラーマッピングを使う
シンプルオーバーレイでは、ボタンの状態(通常、選択、およびアクティブ)ごとに、
1つのカラー
設定が使用 されます。オーバーレイグ ラフィックスの白い領 域はすべて透明に設定 され、黒い領域
はすべてハ イライト領域になりま す。シンプルオーバーレイ では、パレットとカラーマ ッピング設
定を使用することができます。
シンプルオーバーレイを使ってメニューのカラーマッピングを設定する
次のステッ プでは、シンプルオーバー レイを使用した場合に、メ ニューのカラーマッピ ングを設定
する方法を示します。ボタンの作成を開始すると
253 ページのメニューにボタンを追加する」を
参照)、そのボタン用のカラーマッピング設定を選択できるようになります。
シンプルオーバーレイを使用してメニューのカラーマッピングを設定するには:
1背景およびオーバーレイが割り当てられたメニューを選択します。
「メニュー」インスペクタが表示されます。
2「メニュー」インスペクタの「カラー」タブをクリックします。
3「オーバーレイのカラー」の隣の「シンプル」を選択します。
4メニューエディタで、「設定」ポップアップメニューから「コンポジットを表示」を選択して、通常
の色設定を設定した場合にこれが反映されるか確認します。(ボタンの作成を開始するまでは、選択
状態とアクティブ状態の設定は反映されません。
5通常の選択状態について、色および不透明度を設定します。
Â色を選択するには、「カラー」ポップアップメニューを開いて、表示された 16 色パレットから色を
選択します。
Â不透明度を設定するには、「不透明度」スライダの右側のフィールドに新しい値を入力するか、値
の隣のスライダをドラッグします。値の範囲は、
0(完全に透明)∼ 15(完全に不透明)です。
使用するオーバーレイに応じて、
「シンプル」または「詳細」を
選択します。
設定するカラーマッピングを
選択します。
ハイライトの不透明度を
設定します。
各ボタン状態の色を
選択します。
240 7 標準方式でメニューを作成する
背景に通常状 態のボタングラフィッ クスが含まれるかどう かに応じて、通常のカラー 設定を設定し
ます。
Â背景に通常状態のボタングラフィックスが含まれる場合、通常色の不透明度を 0
(完全に透明)
設定します。
Â背景に通常状態のグラフィックスが含まれない 場合、ボタンが意図した通りに表 示されるよう不
透明度を設定して色を選択します。
6「選択状態」の下の「選択」および「アクティブ」を選択し、選択およびアクティブ状態についてハ
イライト色の設定を行います。
これらの設定は、ボタンの作成を開始するまでは反映されません。
3つのカラーマッピング設定すべ
ての設定は、そのボタン(
1
2、および 3)を選択することにより設定が可能です。
参考:通常の不透明度を 15 に設定して、オーバーレイグラフィックスの項目の周囲に別の色が表示
される場合、グ ラフィックスのエッジ にアンチエイリアス処 理が施されています。余分 な色が表示
されないよ うにするには、オーバーレ イグラフィックスを修 正するか、詳細オーバーレ イ方式を使
用する必要があります。
詳細オーバーレイ・カラーマッピングを使う
詳細オーバーレイを使用すると、最大 4色のオーバーレイ色にハイライト色をマッピングできます。
オーバーレイグラフィックスの作成方法に応じてオーバーレイグラフィックスの 2つのマッピング
タイ プのいず れか(クロマ または グレイス ケール)を選 択しま す。詳 細につい ては、
86 ペ ージの
オーバーレイを作成する」を参照してください。
詳細オーバーレイでは最大 4色が使用できるため、(選択状態およびアクティブ状態に加えて)ボタ
ンの通常状態 を作成する場合は、シンプ ルオーバーレイよりも 詳細オーバーレイを使 用することが
多くなります。次のセクションでは、各ボタン状態に使用できる方式を説明します。
通常状態
通常設定は、ボ タンが選択またはア クティブ状態でないと きの状態を指定しま す。これは、ボタン
の動作状態により示される領域だけでなく、オーバーレイグラフィックス全体に適用されます。
Âボタンの通常状態が背景の一部である場合(オーバーレイがボタングラフィックスを提供しない)
一般的に、各オーバーレイ色の不透明度を 0設定して、これを非表示にします(これにハイライ
ト色をマップしても意味がありません
Âボタンの通常状態が背景の一部でない場合(オー バーレイによりボタングラフィ ックスを提供す
る)標準状態の各オーバーレイ色に色と不透明度を割り当てる必要があります。
7 標準方式でメニューを作成する 241
選択状態
視聴者が混乱しないよう、ボタンが選択されたことをはっきりと示すことが重要です。その方法は、
ボタンの標準状態が背景の一部かどうかに応じて異なります。
Âボタンの標準状態が背景の一部である場合、一般 的にオーバーレイによりハイラ イトを作成でき
ます。これには、既存のボタンにアウトラインや小さなグラフィックス(チェックマーク、ロゴ、
テキストなど)を加えるなどします。
Âボタンの標準状態が背景の一部でない場合、標準 状態のボタンで使用するオーバ ーレイ色の色と
透明度を変更で きます。たとえば、あるオーバー レイ色を標準状態の透明にし、 選択状態では追
加グラフィックスとして表示されるようにすることができます。
アクティブ状態
アクティブ 状態は、選択状態と同様 に、ユーザに明確に示す 必要があります。ただ し、一般的にア
クティブ状態が表示されるのは、
DVD のボタン操作の処理に要するわずかな間だけとなります。
次に示す詳細オーバーレイの例では、
1つだけボタンを使用して、グレイスケールモードを使用して
います。
このオーバ ーレイでは白い背景と、ダ ークグレイのメインテ キスト、ライトグレイのチ ェックマー
ク、および黒の「
OK!」というテキストを使用します。
カラーマッピングを使用することにより、これら要素の 3つの各状態での表示を制御できます。
上記の例で は、標準状態では、メインテ キスト(ダークグレイ のオーバーレイ色設 定を使用)のみ
表示され、その 色は黄色に設定され ます。ボタンが選択され ると、緑のチェックマ ーク(ライトグ
レイのオーバーレイ色設定を使用)が表示されます。アクティブ状態では、チェックマークが消え、
テキストは茶色に変わって黄色の「
OK!」(黒のオーバーレイ色設定を使用)が表示されます。
Play Movie OK!
ライトグレイの
チェックマーク
ダークグレイの
名前
黒の
OK!
白の背景
オーバーレイのカラー 通常状態 選択状態 アクティブ状態
透明 透明 黄、不透明
ダークグレイ 黄、不透明 黄、不透明 茶、不透明
ライトグレイ 透明 緑、不透明 透明
白透
242 7 標準方式でメニューを作成する
詳細オーバーレイを使ってメニューのカラーマッピングを設定する
次のステップ では、詳細オーバーレイ を使用した場合に、メニ ューのカラーマッピング を設定する
方法を示 します。ボタンの作 成を開始すると(
253 ページの「オーバーレ イベースのボタンを追加
する」を参照)、 そのボタン用のカラーマ ッピングを個別に選択でき るようになります。
詳細オーバーレイを使ってメニューのカラーマッピングを設定するには:
1背景およびオーバーレイが割り当てられたメニューを選択します。
「メニュー」インスペクタが表示されます。
2「メニュー」インスペクタの「カラー」タブをクリックします。
3「オーバーレイのカラー」の隣の「詳細」を選択します。
4オーバーレイの作成方法に応じて、「マッピングタイプ」を「クロマ」または「グレイスケール」に
設定します。
5「選択状態」の下にある「通常」を選択します。
6メニューエディタで、「設定」ポップアップメニューから「コンポジットを表示」を選択して、通常
の色設定を設定した場合にこれが反映されるか確認します。(ボタンの作成を開始するまでは、選択
状態とアクティブ状態の設定は反映されません。
7通常の選択状態について、色および不透明度を設定します。
Â色を選択するには、「カラー」ポップアップメニューを開いて、表示された 16 色パレットから色を
選択します。
Â不透明度を設定するには、「不透明度」スライダの右側のフィールドに新しい値を入力するか、値
の隣のスライダをドラッグします。値の範囲は、
0(完全に透明)∼ 15(完全に不透明)です。
背景に通常状 態のボタングラフィッ クスが含まれるかどう かに応じて、通常のカラー 設定を設定し
ます。
Â背景に通常状態のボタングラフィックスが含まれる場合、各オーバーレイ色の不透明度を 0
(完全
に透明)に設定します。
Â背景に通常状態のグラフィックスが含まれない場合、ボタンが意図した通りに表示されるよう、
オーバーレイ色の不透明度を設定して色を選択します。
8「選択状態」以下の「選択」および「アクティブ」を選択し、選択およびアクティブ状態についてハ
イライト色の設定を行います。
これらの設 定は、ボタンの作成を開始 するまでは反映されま せん。カラーマッピング設 定すべての
設定は、そのボタン(
1
2、および 3)を選択することにより設定が可能です。
7 標準方式でメニューを作成する 243
詳細オーバーレイを使ったアンチエイリアスのサポート
詳細オーバーレイ 4色を使用して複数色のハイライトを作成する代わりに、疑似的なソフトエッジ
を作成してアンチエイリアス処理をしたグラフィックスを使用することができます。これには、グレ
イスケール方式で、黒い背景に白いエレメントを使用するか、白い背景に黒いエレメントを使用する
必要があります。ソフトな(アンチエイリアス処理をした)エッジは、ダークグレイとライトグレイ
のオーバーレイ色にマップされます。各オーバーレイ色に同じ色をマップしながら、エッジ上のダー
クグレイとライトグレイのオーバーレイ色で不透明度を減らすことにより、ソフト(アンチエイリア
ス)エッジを効果的にシミュレートすることができます。
アンチエイリアス処理をしたエッジの詳細オーバーレイを設定するには:
1アンチエイリ アス処理をしたエッジが 割り当てられた背景お よびオーバーレイを含む メニューを選
択します。
「メニュー」インスペクタが表示されます。
2「メニュー」インスペクタの「カラー」タブをクリックします。
3「オーバーレイのカラー」の隣の「詳細」を選択します。
4「マッピングタイプ」を「グレイスケール」に設定します。
5「選択状態」の下にある「通常」を選択します。
6メニューエディタで、「設定」ポップアップメニューから「コンポジットを表示」を選択して、通常
の色設定を設定した場合にこれが反映されるか確認します。(ボタンの作成を開始するまでは、選択
状態とアクティブ状態の設定は反映されません。
7通常の選択状態でオーバーレイが表示される場合、色と不透明度の設定を次のように設定します:
Â「カラー」ポップアップメニューから、各オーバーレイ色に同じ色を選択します。
Â優先オーバーレイ色(通常は黒)の不透明度を 15 に設定します。
Â次のオーバーレイ色(ダークグレイ)の不透明度を 10 に設定します。
Â次のオーバーレイ色(ライトグレイ)の不透明度を 5に設定します。
オーバーレイを 通常の選択状態で表示しな い場合は、各オーバーレイ色に ついて不透明度設定を 0
にします。
8「選択状態」以下の「選択」および「アクティブ」を選択し、選択およびアクティブ状態についてハ
イライト色の設定を行います。ステップ 7と同じ方法で色と不透明度を設定します。これらの設定
は、メニューにボタンを作成するまでは表示されません。
244 7 標準方式でメニューを作成する
標準メニューの「メニュー」インスペクタを設定する
「メニュー」インスペクタ内のタブでは、さまざまなメニュー設定を行うことができます。これらの
設定により、背 景やオーバーレイの設 定からトランジション やタイムアウト設定ま で、すべてを制
御します。
メニュープロパティを設定する
「メニュー」インスペクタには、「一般」「メニュー」「トランジション」「カラー」および「詳細」
という 5つのタブがあります。
「カラー」タブは、シンプルオーバーレイと詳細オーバーレイのどちらのカラーマッピングを使用し
ているかによって変化します。
標準メニューの「メニュー」インスペクタ上部にある設定
「メニュー」インスペクタの上部には、
3つの設定項目があります:
Â名前:このメニューの名前を入力します。
Â予想サイズ:割り当 てられた素材のタイプや所要 時間に応じてメニューで必要な ディスクスペー
スの予想量を表示します。
Â背景:メニュ ーの背景を選択し ます。詳細については、
231 ページの「背景を選択 する」を参照
してください。
7 標準方式でメニューを作成する 245
標準メニューの「メニュー」インスペクタの「一般」タブ
「メニュー」インスペクタの「一般」タブは、
4つのセクションに分かれています:最も上のセクショ
ンは、基本的なメニュー設定です。
2番目のセクションは、モーションメニューと、メニューのタイ
ムアウト時の操作に関する設定です。
3番目のセクションは、オーバーレイ選択の設定です。最も下
のセクションには、オーディオファイルの設定です。
モーションメニュー設定
モーションメニュー設定は、ビデオ素材をメニューの背景として割り当てたり、メニューにオーディ
オを追加したりする場合に適用されます。これらの設定の詳細については、
282 ページのモーショ
ンメニューを設定する」を参照してください。
Â開始:モーション背 景の開始フレームを定義しま す。スライダまたはタイムコー ドフィールドを
使用して、値を設定してください。
Âループポイントモーション背景がループした場合に戻るジャンプ先のフレームを定義します。
フォルトでは、こ のフレームは開始タイムコー ドと同じに設定されます。また、 ボタンのハイラ
イトもこのポイ ントに表示され、視聴者はここか らボタンのナビゲーションを始 めることができ
ます。(ボタンハイライトは静止画であるため、画面上でボタンの動きを表示する場合には、ボタ
ンの動きが止ま るまで、ハイライトの表示を遅 らせることができます。)スライ ダまたはタイム
コードフィー ルドを使用して、値を設定して ください。また、この値は、背景ビデ オのチャプタ
マーカーで設定することもできます。
Â終了:モーション背景の最後のフレームを定義します。このフレームに達すると、「終了時」設定
がアクティブに なります。スライダまたはタイム コードフィールドを使用し て、値を設定してく
ださい。
Â継続時間:「開始」と「終了」設定間の時間と一致するよう、自動的に調整されます。継続時間の
設定は、「終了」設定にのみ影響します。
モーションメニュー設定
オーディオの設定
メニューのタイムアウトとジャンプアクション
オーバーレイの選択
246 7 標準方式でメニューを作成する
Âシングルフィールド:フィールドベースのビデオソースを使用する場合に、再生を最適化します。
これは、特に動きの 速いビデオの場合に重要で、モ ーションアーティファクトを 減らすことがで
きます。フレーム ベースのビデオソースで「シン グルフィールド」を選択する と、解像度が落ち
ます(エッジが角張ることがあります)
Â終了時:再生中に「終 了」に達した場合のモーショ ンメニューの操作を設定し ます。次のいずれ
かの設定を選択します:
Â静止画:ビデオ素材が再 生を終了すると、ビデオの最後のフレームで 停止します。オーディオ
ファイルが割り当てられている場合、一度再生して停止します。
Âループ:ビデオ素材が背景に割り当てられている場合、「開始」「ループ」、および「終了」項
目が アクテ ィブにな ります。こ れらの 項目の 使用につ いては、
282 ページの「モ ーショ ンメ
ニューを設定する」を参照してください。
Âタイムアウト:「秒」と「操作」の設定をアクティブにします。これにより、視聴者が指定時間
の間にボタンを選択し ない場合は「操作」設定で指定されたエレメント にタイトルが自動的に
ジャンプするように、メニューを設定することができます。
メニューのタイムアウトとジャンプアクション
メニューを 表示したままにしてお くか、タイムアウトの期限 を設けるかを設定でき ます。タイムア
ウトの期限 を設定すると、指定時間 後に「操作」ポップアップメ ニューで選択したエレ メントにタ
イトルがジ ャンプします。ビデオ素材 が背景としてメニュー に割り当てられている 場合、ビデオの
再生が終了 するまで、タイムアウト のカウントは始まりま せん。一般的にタイムア ウト設定は、売
り場でタイトルを再生する際にできるだけ長く画面を再生状態にしたい場合などに使用します。
Â秒:ボタンを選択しない場合のメニューの表示時間を秒単位で入力します。
Â操作タイムアウト値に達したときのジャンプ先エレメントを選択します。メニューにデフォルト
のトランジションがある場合、そのトランジションを再生してからエレメントにジャンプします。
オーバーレイの選択
Âオーバーレイファイル:メニューのオーバーレイ に使用するファイルを選択 します。詳細につい
ては、
233 ページの「オーバーレイを選択する」を参照してください。
Âオーバーレイレイヤ:
PSD ファイルをメニューのサブピクチャオーバーレイとして割り当てた場
合にアクティブになります。ポップアップメニューからオーバーレイレイヤを選択します。
オーディオの設定
この領域の 設定方法の詳細につ いては、
279 ページの「メニュー にオーディオを追 加する」を参照
してください。
Â「ファイル名」領域メニューに割り当てられたオーディオファイルの一覧です。オーディオファ
イルをメニュー に追加するには、ここにファイル をドラッグします。ファイル名 を新しい位置ま
でドラッグすることにより、ファイル名の順序を変更することができます。
Â追加(+)ファイルの選択ダイアログが開き、
1つまたは複数のオーディオファイルをメニュー
に追加できます。
Â削除(−)選択したオーディオファイルを、メニューから削除します。
Âオーディオの総継続時間:メニュー に割り当てられたすべて のオーディオファイルの 継続時間の
合計が表示さ れます。
7 標準方式でメニューを作成する 247
標準メニューの「メニュー」インスペクタの「メニュー」タブ
「メニュ ー」インス ペクタの「メ ニュー」タブ の設定はほ とんどが オプショ ンです。例外 は、各メ
ニューごとに適正な設定が必要な「解像度」および「ディスプレイモード」と、
Photoshop」のレ
イヤファイル(
PSD)が背景に割り当てられている場合に必要な「 背景レイヤ」です。
メニュー機能の設定
Âデフォルトのボタン:タイトルの再生中にメニュ ーが表示された場合に選択され るボタンを指定
します。この設定は、このメニューにジャンプするエレメント(そのジャンプ設定による)、およ
び「ハイライトの条件」設定により上書きされます。
“戻る”ボタン
DVD プレーヤーのリモコンの“戻る”ボタンを押したときのジャンプ先となるプ
ロジェクトエレメントを選択します。
Âハイライトの条件:ハイライト表示するボタンを決めるため「デフォルトのボタン」設定に代わ
る方法を指定します。「ハイライトの条件」「デフォルト」に設定すると、「デフォルトのボタン」
設定でボタンのハイライト設定を指定できます。「ハイライトの条件」をいずれかのストリーム設
定(オーディオ、字幕、カメラアングル)に設定した場合は、最後に再生されたストリームの番号
によりハイライト表示するボタンが決まります。この設定は、このメニューにジャンプするエレメ
ントにより(ジャンプの設定に応じて)上書きされます。
Â言語:こ のメニ ュー の表示 に使用 する言 語を 選択し ます。詳細 につい ては、
352 ペー ジの「
ニューで言語を使う」を参照してください。
メニュー機能の設定
PSD 背景レイヤの選択
ドロップシャドウ設定
248 7 標準方式でメニューを作成する
Â解像度:メニューの解像度を選択します。
ÂSD プロジェクトの場合、解像度は 720 × 480i
NTSC)または 720 × 576i
PAL)です。
ÂSD プロジェクトの場合は、サポートされている解像度のいずれかを選択できます。
DVD
Studio
Pro」の環境設定で、デフ ォルトの解像度を 設定することもでき ます。サポート
されている解像度のい ずれかと、メニューの背景ビデオの解像度が一 致する場合は、解像度が
合うように自動的に変 更されます。メニューの背景ビデオとは異なる 解像度を選択すると、メ
ニューが拡大または縮 小され、プロジェクトを構築するときにもこの設 定でレンダリングされ
ます。
Âディスプレイモードメニューのアスペクト比を設定します
4:3 または 16:9
16:9 に設定した場
合は、
4:3 のモニタで表示する場合の設定も選択します。背景およびオーバーレイのアスペクト比
は、この設定に一致しなくてはなりません。詳細については、
208 ページの
16:9 メニューを使っ
て作業する」を参照してください。
Âテンキー:
DVD プレーヤーのテンキーから直接アクセスできるボタンを定義します。ポップアッ
プメニューから「すべて」「なし」、またはボタン番号を選択します。ボタン番号を選択すると、
そのボタンとその 番号より小さい番号のボタンが すべてテンキーからアクセスで きるようになり
ます。その番号より大きな番号のボタンは、直接アクセスできなくなります。
Âボタンのオフセット:この設定を使用してボタン 番号をオフセットし、視聴者が その番号を入力
することによりボタンを選択できるようにします。たとえば、番号が付けられたシーンを含むシー
ンのセットの選択メニューがあるとします。メニューの 1つにシーン 23 34 が含まれ、シーン
23 のボタンがそのメニューの最初のボタンです。このメニューについてオフセット値 22 を入力
した場合、視聴者がリモコンに 23 を入力すると、その番号から 22 が差し引かれた数値、すなわ
1が、ボタンの実際の番号となります。
背景レイヤの選択
Â背景レイヤ:この表は、
PSD レイヤファイルをメニューの背景として割り当てた場合にアクティ
ブになります。ファ イル内のすべてのレイヤのリ ストが表示され、そのチェック ボックスによっ
て、背景に使用するレイヤを選択することができます。
これらの設定の詳細については、
233 ページの「
Photoshop レイヤファイルからメニュー背景を選
択する」を参照してください。
ドロップシャドウ設定
Âメニューシャドウ:この領域では、このメニュー のドロップシャドウ設定を行 います。詳細につ
いては、
280 ページの「メニューのドロップシャドウを設定する」を参照してください。
7 標準方式でメニューを作成する 249
標準メニューの「メニュー」インスペクタの「トランジション」タブ
「トランジション」タブは、このメニューのボタントランジションの設定に使用します。このタブの
詳細については、
350 ページの「「メニュー」インスペクタおよび「ボタン」インスペクタの「トラ
ンジション」タブ」を参照してください。
シンプルを選択した「メニュー」インスペクタの「カラー」タブ
使用するオーバーレイに応じて、
「シンプル」または「詳細」を
選択します。
設定するカラーマッピングを
選択します。
ハイライトの不透明度を
設定します。
各ボタン状態の色を
選択します。
250 7 標準方式でメニューを作成する
シンプルオーバーレイのカラーモードを選択すると、「メニュー」インスペクタの「カラー」タブで
以下の設定が使用可能になります。
Âオーバーレイのカ ラー:使用する オーバーレ イの種類に 応じて、「シン プル」または「 詳細」を
選択します。
Â設定:設定するカラーマッピング(
1
2、または 3)を選択します。「メニュー」インスペクタで
ボタンに設定を割り当てることはできません。ボタンまたはボタンのグループを選択して、「ボタ
ン」インスペクタでその設定を選択する必要があります。新しいボタンはすべて設定 1を使用し
ます。
参考:これらの設 定は、ボタンの選択状態および アクティブ状態にのみ適用さ れます。通常の状
態のカ ラーマッピン グ設定は、ボタ ンの動作領域 が選択状態ま たはアクテ ィブ状態でな い限り、
オーバーレイ グラフィックス全体に適用 されます。詳細については、
238 ペー ジの「カラーマッ
ピング設定を使う」を参照してください。
Âカラー:現在のカラーパレットから、
3つのボタン状態のそれぞれについて色を選択します。
参考:このメニュー で詳細オーバーレイも使用す る場合は、黒のオーバーレイカ ラーにもハイラ
イトが設定されます。
Â不透明度:各ハイライト色の不透明度を設定します。つまみを使用して、
0(完全に透明)∼ 15
(完全に不透明)の値を入力することもできます。
参考:このメニュー で詳細オーバーレイも使用す る場合は、黒のオーバーレイカ ラーにもハイラ
イトが設定されます。
Âデフォルトとして保存:このカラーマッピング設 定を、新規に作成するメニュー すべてに使用す
るデフォルトとして保存します。
シンプルオーバ ーレイおよび詳細オーバーレイ では、同じデフォルトのマッピン グ設定を使用し
ます。
Âデフォルトに戻す:既存の設定を、デフォルトのカラーマッピング設定に置き換えます。
Âパレットを編集:「カラーパレット」ウインドウを表示し、パレット内の色を変更できるようにし
ます。
7 標準方式でメニューを作成する 251
詳細を選択した「メニュー」インスペクタの「カラー」タブ
詳細オーバーレイのカラーモードを選択すると、「メニュー」インスペクタの「カラー」タブで以下
の設定が使用可能になります。
Âオーバーレイのカラー使用するオーバーレイに応じて、「シンプル」または「詳細」を選択します。
Âマッピングタイプ:オーバーレイグラフィックスの作成に使用する色を選択します。「クロマ」で
は、黒、赤、青、および白を使用します。「グレイスケール」では、黒、ダークグレイ、ライトグ
レイ、および白を使用します。
Â選択状態:設定す るボタンの状態を選択します。 この設定により、どの状態の色 および透明度を
表示するかも決まります。
Â設定:設定するカラーマッピング(
1
2、または 3)を選択します。「メニュー」インスペクタで
ボタンに設定を割り当てることはできません。ボタンまたはボタンのグループを選択して、「ボタ
ン」インスペクタでその設定を選択する必要があります。新しいボタンはすべて設定 1を使用し
ます。
参考これらの設定は、選択状態とアクティブ状態にのみ適用されます。通常の状態のカラーマッ
ピング設定は、ボタ ンの動作領域が選択状態また はアクティブ状態でない限 り、オーバーレイグ
ラフィックス全体に適用されます。
Âキー:「マッピングタイプ」で選択したオーバーレイファイルの色を表示します。
Âカラー:このポップアップメニュー(現在のカラーパレットが表示されます)から、
4つのオー
バーレイ色それぞれ の色を選択します。これは、
3つのボタン状態のすべて について行う必要が
あります。
Â不透明度:各ハイライト色の不透明度を設定します。つまみを使用して、
0(完全に透明)∼ 15
(完全に不透明)の値を入力することもできます。
Âデフォルトとして保存:このカラーマッピング設 定を、新規に作成するメニュー すべてに使用す
るデフォルトとして保存します。
シンプルオーバ ーレイおよび詳細オーバーレイ では、同じデフォルトのマッピン グ設定を使用し
ます。
使用するオーバーレイに応じて、
「シンプル」または「詳細」を
選択します。
設定するカラーマッピングを
選択します。
ハイライトの不透明度を
設定します。
オーバーレイグラフィックス
の色を表示します。
オーバーレイグラフィックス
に使用するマッピングタイプ
を選択します。
各オーバーレイグラフィック
スの色にマップする色を選択
します。
ボタン状態を選択します。
252 7 標準方式でメニューを作成する
Âデフォルトに戻す:既存の設定を、デフォルトのカラーマッピング設定に置き換えます。
Âパレットを編集:「カラーパレット」ウインドウを表示し、パレット内の色を変更できるようにし
ます。
標準メニューの「メニュー」インスペクタの「詳細」タブ
標準メニュ ーの「メニュー」インスペ クタの「詳細」タブには、特殊 なプロジェクトで のみ使用す
る設定が入っています。
「無効なユーザ操作」設定
Â無効なユーザ操作:このメニューの再生中に無効にしておく機能を選択します。詳細については、
598 ページの「ユーザ操作」を参照してください。
「再生オプション」設定
Âプリスクリプト:メ ニューが表示される前に実行 するスクリプトを選択しま す。このスクリプト
により、メニューを表示するかどうか、メニュー表示の前に DVD プレーヤーの設定を行うかどう
かを決めること ができます。プリスクリプトに ついては、
467 ページの「プリ スクリプト」を参
照してください。
ÂDVD@ccess:このチェックボックスを選択すると、
DVD@ccess リンクを追加することができま
す。このリンクに より、コンピュータ上で再生し ているタイトルに機能が追加 されます。詳細に
ついては、
594 ページの「
DVD@ccess」を参照してください。
Â表示条件:このチェックボックスを選択すると「表示条件」設定が有効になり、このメニューの表
示/非表示を制御したり、このメニューが表示されない場合のほかの表示内容を定義したりするこ
とができます。詳細については
603 ページの「表示条件 を参照してください
「無効なユーザ操作」設定
「再生オプション」設定
7 標準方式でメニューを作成する 253
メニューにボタンを追加する
背景とオーバーレイの設定が終了すると、メニューにボタンを追加できるようになります。
オーバーレイに動作領域を作成するか、メニューエディタにシェイプをドラッグすることにより、
タンを追加することができます。さらに、アクティブな場合のボタンのジャンプ先や、
DVD プレー
ヤーのリモコンによるナビゲート方法など、各ボタンのプロパティを設定できます。
1つのメニューに設定できるボタンの数は、
DVD の規格とディスプレイモードによって異なります。
SD プロジェクトの場合
Âディスプレイモードが 4:3 のメニューのボタンは 36 個まで。
Âディスプレイモードが 16:9 パンスキャンか 16:9 レターボックスのメニューのボタンは 18 個まで。
Âディスプレイモードが 16:9 パンスキャンとレターボックスのメニューのボタンは 12 個まで。
HD プロジェクトの場合
Âディスプレイモードが 4:3 のメニューのボタンは 48 個まで。
Âディスプレイモードが 16:9 パンスキャンか 16:9 レターボックスのメニューのボタンは 24 個まで。
Âディスプレイモードが 16:9 パンスキャンとレターボックスのメニューのボタンは 16 個まで。
オーバーレイベースのボタンを追加する
オーバーレイベースのボタンを追加するには、各ボタンの「動作領域」を識別する必要があります。
動作領域とは、タイトルを独立型の DVD プレーヤーまたはコンピュータのどちらで再生した場合で
も、選択状態およびアクティブ状態でハイライト表示される箇所のことです。また、タイトルをコン
ピュータ上で再生した場合、動作領域では、マウスクリックによりボタンがアクティブになります。
動作領域を作成するには、ポインタを使用して、ボタンのエレメントを含む領域をドラッグします。
詳細については、次のセクションを参照してください。
ボタンの動作領域を作成する/変更する
ボタンの動 作領域は、背景またはオー バーレイを割り当てな くても作成できますが、ほ とんどの場
合はこれらを最初に割り当てて、ボタンの動作領域の配置箇所が分かるようにする必要があります。
これらのフ ァイルの割り当て方 法については、
229 ページ の「標準方式でメニュー を作成する」お
よび 323 ページの「レイヤ方式でメニューを作成する」を参照してください。
254 7 標準方式でメニューを作成する
ボタンの動作領域を作成および変更するには:
1メニュー背 景上で、ボタンの角を合わ せる位置をクリックし て、その反対側のコーナー までドラッ
グします。長方形が破線で表示されます。
2ボタンをドラッグして移動するには、破線の領域内をクリックして新しい位置までドラッグします。
3ボタンをドラッグして一方向(横または縦)にのみ移動するには、
Shift キーを押しながらボタンを
ドラッグします。
4一時的 にスナップ とダイナミッ クガイドを 無効にした 状態でボタ ンをドラッグ して移動す るには、
コマンドキーを押しながらボタンをドラッグします。
5矢印キーを 使用してボタンを移動 するには、ボタンを選択し て矢印キーを押します。キ ーを押すた
びにボタンが 1ピクセルずつ移動します。
Shift キーを押しながら矢印キーを押すと 10 ピクセルず
つ移動し、
Shift Option キーを押しながら矢印キーを押すと 20 ピクセルずつ移動します。
6エッジを移動するには、エッジの中央のサイズ変更ハンドルをクリックして、新しい位置までドラッ
グします。この操作によりボタンのサイズが変化します。
7コーナーを移動する(
2つのエッジを同時に移動する)には、コーナーのサイズ変更ハンドルをク
リックして、新しい位置までドラッグします。この操作によりボタンのサイズも変化します。
8ボタンのアスペクト比はそのままでボタンのサイズを変更するには、
Shift キーを押しながらエッジ
またはコー ナーをドラッグしま す。詳細については、
276 ペー ジの「ボタンおよびドロ ップゾーン
で素材を操作する」を参照してください。
9中心を現在の 位置に合わせたままボ タンのサイズを変更す るには、エッジまたはコー ナーをクリッ
クし、ドラッグを開始して、
Option キーを押します。
10 ボタン を削除す るには、そのボ タンを選択 して(破線上 にサイズ変 更ハンドル が表示さ れます)、
Delete キーを押します。
「ボタン」インスペクタの「詳細」タブの「座標とサイズ」領域を使用して、ボタンのサイズと位置
を正確に設定することもできます。
7 標準方式でメニューを作成する 255
選択状態およびアクティブ状態を表示する
ボタンを選択すると、
3つのボタン状態すべてのハイライトを表示することができます。この操作に
より、カラーマッピング設定とオーバーレイとの連動の確認が容易になります。
ボタンのハイライトの表示および設定を行うには:
1メニューエディタで、「設定」ポップアップメニューから「コンポジットを表示」を選択します。
カラーマッピ ング設定に応じて、メニュ ーエディタに背景およ びオーバーレイが両方 とも表示され
ます。
2メニューエ ディタのボタン状態 のボタンを使用して、表 示する状態(通常、選択、また はアクティ
ブ)を選択します。
3ボタン状態を選択状態またはアクティブ状態に設定し、「ボタン」インスペクタの「スタイル」タブ
で「ハイライト設定」
1
2、または 3を選択して、現在のボタンに適用するカラーマッピング設定
を選択します。
参考:「ボタン」インスペクタの「カラー」タブにある「設定」の 1
2および 3のボタンは、セッ
トの設定のためにあります。これらのボタンによる設定は、現在のボタンには適用されません。
選択状態を表示します。
アクティブ状態を
表示します。
通常状態を表示します。
オーバーレイなしでハイライト色が表示されないのはなぜか?
旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」では、オーバーレイのない 状態でも、動作領域の長方形の中
に選択状態とアクティブ状態のハイライトが表示されました。このため、選択状態とアクティブ状
態のハイライトを示すアンダーライン(短く幅広の動作領域)を作成するだけで、容易にメニュー
を作成することができました。
DVD
Studio
Pro
4」のシェイプ機能には、これと同じ種類のハイライトを作成するための「シン
プルボタン」シェイプが含まれています。メニューに追加する最初のボタンの動作領域に「シンプ
ルボタン」シェイプを適用し、次にこのボタンをメニューのデフォルトに設定することにより、
降に追加するボタンにすべて「シンプルボタン」シェイプが適用され、選択状態とアクティブ状態
のハイライトが表示されます。
シェイプの適用については次のセクションを、メニューのデフォルトのボタンスタイルの定義につ
いては、
312 ページの「デフォルトスタイルを設定する」を参照してください。
256 7 標準方式でメニューを作成する
シェイプをメニューに追加する
メニューにシェイプを追加するには、
2通りの方法があります:
Âパレットの「シェイプ」タブからドラッグします。
Âボタンの動作領域を作成し、「ボタン」インスペクタからシェイプを選択します。
パレットから シェイプをドラッグし た場合、そのシェイプはグ ラフィックプログラム で作成した実
際のサイズで表示されます。シェイプを動作領域に割り当てて追加した場合は、領域に合わせて、
大表示または縮小表示される場合があります。
パレットからシェイプをドラッグする
パレットには、シェイプが 3つにグループ分けされており、選択すべきシェイプのサムネールが表
示されます。
パレットからシェイプをドラッグするには:
1パレットの「シェイプ」タブを選択します。
2表示するシェイプのグループを選択するには:
Â
DVD
Studio
Pro」に付属するシェイプを表示するには、
Apple」をクリックします。
参考:
DVD
Studio
Pro」に付属の シェイプの中に は、ハイライトに対 応していないも のがあり
ます。一部のシェイ プはドロップゾーンでの使用 のみを目的としているため、ボ タンで使用され
るハイライトレイヤは含まれていません。
Âすべてのプロジェクトで使用するために読み込まれたシェイプを表示するには、「カスタム」をク
リックします。
Âこのプロジェクトでのみ使用するよう読み込まれたシェイプを表示するには、「プロジェクト」
クリックします。
3使用可能なシェイプをスクロールして、使用するシェイプを選択します。
表示するシェイプの
グループを選択します。
選択したシェイプの周囲
には、淡いグレイの枠が
表示されます。
7 標準方式でメニューを作成する 257
4メニューの空の部分にシェイプを追加するには、シェイプをメニューエディタまでドラッグします。
領域上でド ラッグしたままでいる と、しばらくしてドロップ パレットが表示され、ボタ ンまたはド
ロップゾーンの作成を選択できます。ドロップゾーンについては、
273 ページのメニューにドロッ
プゾーンを追加する」を参照してください。
5既存のボタ ンにシェイプを適用す るには、メニューエディタ でボタンを選択して、以下 のいずれか
の操作を行います:
Âパレットの「適用」をクリックします。
Âシェイプをボタンまでドラッグします。
メニューの空の部分にシェイプをドラッグすると、シェイプがボタンに変化し、実際のサイズで表示
されます。ボタンを移動したりサイズを変更したりするには、そのボタンをドラッグするか、ボタン
のプロパティインスペクタの「詳細」タブに座標とサイズの値を入力します。
既存のボタン にシェイプを適用する かドラッグした場合は、既 存のボタンのサイズに 合わせてシェ
イプのサイズが変化します。
「ボタン」インスペクタでシェイプを割り当てる
「ボタン」インスペクタでは、レットに表示されたものと同じシェイプから選択することができます。
「ボタン」インスペクタでシェイプを割り当てるには:
1メニューエディタで、シェイプを割り当てるボタンを選択します。
2「ボタン」インスペクタの「スタイル」タブをクリックします。
3「シェイプ」ポップアップメニューからシェイプグループを選択して、使用するシェイプを選択します。
「ボタン」インスペクタにシェイプのサムネールが表示され、ボタンにシェイプが適用されます。
ボタンの動作 領域に合わせてシェイ プのサイズが変化しま す。ボタンを移動したりサ イズを変更し
たりするには、そのボタンをドラッグするか、「ボタン」インスペクタの「詳細」タブに座標とサイ
ズの値を入 力します。使用可能な各種 のシェイプ、およびユーザ 独自のシェイプの読み 込み方法に
ついては、
317 ページの「シェイプを管理する」を参照してください。
258 7 標準方式でメニューを作成する
ボタンをコピーする
同じメニュー上で使用するボタンのコピーを作成することができます。
ボタンのコピーを作成するには:
1メニューエディタで、コピーするボタンを選択します。
2
Option キーを押したまま、ボタンのコピーを新しい位置へドラッグします。
コピーした ボタンには、コピー元のボ タンと同じ名前が自動 的に付けられ、識別のため の番号が追
加されます。コピーには、そのターゲットのナビゲーション設定など、オリジナルと同じプロパティ
がすべて含まれます。
ボタンの接続を設定する
ボタン の主な用途 は、視聴者が新 しいディス ク位置にジ ャンプでき るようにす ることにあり ます。
このため、プ ロジェクトのエレメント をボタンの接続として割 り当てる必要があります 。
ボタンの接続を設定するには、いくつかの方法があります:
Â「ボタン」インスペクタの「ターゲット」設定を使う
Â
Control キーを押しながらボタンをクリックして表示されるショートカットメニューを使う
Â「接続」タブを使う詳細については、
525 ページの第
15 接続を確立するを参照してください。
ドラッグに よりメニューに素材を 追加して、ドロップパレッ トからオプションを選 択すると、接続
が自動的に 設定される場合があ ります。詳細について は、
220 ペ ージの「メニューエデ ィタに素材
をドラッグする」を参照してください。
ボタン上にポインタを置くとツールヒントが表示され、現在の接続が分かります。
「ボタン」インスペクタでボタンの接続を設定するには:
1接続を設定するボタンを選択します。
2「ボタン」インスペクタの上部にある「ターゲット」ポップアップメニューから、接続するエレメン
トを選択します。
7 標準方式でメニューを作成する 259
ショートカットメニューを使ってボタンの接続を設定するには:
1接続を設定するボタンを、
Control キーを押しながらクリックします。
2「ターゲット」を選択して、ショートカットメニューから接続先のエレメントを選択します。
現在選択されているターゲットの隣にチェックマークが現れます。
プリスクリ プトの割り当てが可 能なエレメント(メニュ ー、トラック、シナリオ、およ びスライド
ショー)は、正方形 の囲みの中にリスト されます。ボタンのター ゲットを囲みの中のエ レメントに
設定した場 合、エレメントにプリスク リプトが割り当てられ ていると、エレメントを表 示する前に
プリスクリプトを実行することができます。リスト内のほかの項目にターゲットを設定した場合は、
プリスクリ プトは実行されませ ん。詳細については、
467 ページの「プリスクリプ ト」を参照して
ください。
ボタンのプロパティを設定する
ボタンを選択または作成すると、「ボタン」インスペクタが表示されます。
参考「ボタン」インスペクタは、レイヤメニュー上のボタンによって異なります。詳細については、
333 ページの「レイヤメニューボタンのプロパティを設定する」を参照してください。
「ボタン」インスペクタには、「スタイル」「詳細」「カラー」および「トランジション」という 4
つのタブがあります。
再開について
たとえばトラックの視聴中に、リモコンの「メニュー」ボタンを使用してメニューへジャンプした
場合 、
DVD プレーヤーは、ジャンプする前にどのトラックのどこまで見ていたかを記憶しています。
ほとんど知られていない機能ですが、
DVD プレーヤーではメニューの表示中に「メニュー」ボタ
ンを押すと、ジャンプする前と同じ場所からトラックの再生を再開します。
メニューにボタンを作成し、そのターゲットを「再開」に設定すれば、トラックの再生を再開する
方法が視聴者にもはっきりと分かります。
260 7 標準方式でメニューを作成する
「ボタン」インスペクタ上部にある設定
「ボタン」インスペクタの上部には、
3つの設定項目があります。
Â名前:デフォルトでは、手動で追加したボタンには「ボタン _
_」はそのメニューでのボタン
番号)という名前 が付きます。メニューのボタン のリストを表示する際に混乱 しないよう、ボタ
ンの機能に応じて名前を変更すると便利です。
参考:ほかのプロジ ェクトエレメントを作成する ためにドロップパレットを操作 した結果作成さ
れたボタンは、新し いプロジェクトエレメントの 名前を元に名前が付けられ ます。新しいトラッ
クを作成する操作の場合、ボタンおよびトラックはビデオ素材の名前を元に名前が付けられます。
Âボタン番号:ボタ ンの名前の横にボタンの番号 が示されます。この番号は、メニ ューにボタンを
追加した順序に 基づいています。この番号の変 更と、その重要性については、
264 ページの「
タン番号について」を参照してください。
Âターゲット:このポ ップアップメニューを使用し て、アクティブ状態のボタンの 動作を定義する
ことができます(「接続」タブを使用したり、
Control キーを押しながらボタンをクリックしたり
することも可能です。ジャンプ先の項目がまだプロジェクトに追加されていないので、場合によっ
ては後で接続を 設定する必要があります。ポップ アップメニューには、ジャンプ 先として設定で
きるエレメントがすべて含まれています。
「ボタン」インスペクタの「スタイル」タブ
Â素材:このポップア ップメニューを使用して、シェ イプが存在する場合はサムネ ールに素材を割
り当て、シェイプが 存在しない場合はボタンの動 作領域に素材を割り当てま す。適用可能な既存
の素材であれば、どれでも選択できます。
7 標準方式でメニューを作成する 261
Â開始フレーム:この ボタンに割り当てられた素材 がビデオクリップの場合は、こ の領域にビデオ
が表示されます。ス ライダまたはタイムコードエ ントリを使用して、モーション が使用可能な場
合はその開始ポ イントを選択し、モーションが使 用不可の場合はボタンのサムネ ールで使用する
フレームを選択します。
Âモーション:ボタンの素 材がビデオ クリップであ る場合にこの チェックボ ックスを選択 すると、
モーションが使 用可能になります。モーション ボタンのルーピングの詳細に ついては、
282 ペー
ジの「モーションメニューを設定する」を参照してください。
Âシェイプこのポップアップメニューを使用して選択したボタンに割り当てるシェイプを選択し
ます。択したシェイプのサムネールイメージが、ポップアップメニューの横に表示されますポッ
プアッ プメニューに は、既 存のシェイプ が名前ごと にリストされ、これ らは「
Apple」シェイプ
DVD
Studio
Proに付属)「カスタム」シェイプ(すべてのプロジェクトで使用できる追加シェ
イプ)、「プロジェクト」シェイプ(このプロジェクトでのみ使用できる追加シェイプ)、および
「パッチ」シェイプにグループ分けされています。パレットの「シェイプ」タブを使用して、シェ
イプを管理したり選択したりすることもできます
Âシャドウ:このチェ ックボックスを選択すると、メ ニューのドロップシャドウ設 定がこのシェイ
プに適用されます。
Â選択したハイライト:ボタンの選択状態のハイライト色を 16 色パレットから選択します。
参考:これは、ボタン の通常状態およびアクティ ブ状態には影響しません。これ らのハイライト
には、「カラー」タブの設定を使用します。
Âハイライト設定:このボタンに使用するカラーマッピング設定(
1
2、または 3)を選択します。
Â不透明度このつまみを使用するか数値を入力して、選択したハイライトの不透明度を 0
(完全に
透明)∼ 15(完全に不透明)の範囲に設定します。
参考:「選択したハイライト」および「不透明度」の設定は、選択したカラーマッピングのハイラ
イト設定の黒の カラーマッピング設定に影響 します。これらの設定は、同じカラ ーマッピング設
定を使用するこのメニュー上のすべてのボタン(オーバーレイボタンを含む)に影響します。
Âテキスト:メニュー エディタのボタンにテキスト を直接入力するか、このテキス ト領域に入力し
Return キーを押し、テキストをボタンに適用します。改行するには、
Option キーを押しなが
Return キーを押します。詳細については、
266 ページの「ボタンにテキストを追加する」を 参
照してください。
Âシャドウ:このチェ ックボックスを選択すると、メ ニューのドロップシャドウ設 定がこのボタン
テキストに適用されます。
Âテキストの位置:ボタンにテキストを追加する 際に、テキストを配置する位置 を選択します。項
目には、「下」「上」「右」「左」、および「中央」があります。テキストのみのボタンを作成す
る場合は、「中央」を使用してください。
ÂX Y の「テキストオフセット」テキストの位置を調整します。横方向(
X)のオフセットの場
合、正の値にするとテキストが右に移動し、負の値にすると左に移動します。縦方向(
Y)のオフ
セットの場合、正の値にするとテキストが下に移動し、負の値にすると上に移動します。
Âハイライト内のテキストを含む:このチェックボ ックスを選択すると、ボタンが 選択状態または
アクティブ状態のときに、ボタンテキストがハイライトされます。
262 7 標準方式でメニューを作成する
「ボタン」インスペクタの「詳細」タブ
Âナビゲーションこの領域のポップアップメニューを使用して、視聴者が DVD プレーヤーのリモ
コンの矢印ボタ ンでタイトルをナビゲートする 際の動作を設定することがで きます。通常はこの
方法でタイトル を視聴するので、操作を論理的か つ分かりやすい方法で、時間を かけて設定して
ください。詳細に ついては、
268 ページの「ボタン のナビゲーションを設定す る」を参照してく
ださい。
Â「ストリーム」「アングル」/「オーディオ」「字幕」これら 3つのポップアップメニューを
使用して、再生す るオーディオ、字幕、およびアン グルにボタンを接続します。字 幕ストリーム
については、字幕を表示するかどうかも選択できます。
Â自動操作:ボタンで「自動操作」を有効にすると、ボタンにナビゲートした際に、視聴者が Enter
キーを押さなく ても自動的にボタンがアクテ ィブになります。これは、シーン選 択メニューなど
で「次へ」ボタンや「前 へ」ボタンを使用する場 合に便利な機能です。視聴 者が「次へ」ボタン
または「前へ」ボタン にナビゲートする場合は、その ボタンをアクティブにする ものとみなすこ
とができます。
参考:ーバーレイベースのボタンの場合、このオプションを選択すると、ボタンにナビゲートし
たときにアク ティブ状態のカラーマッピ ングのみが表示され、選択状態のカラ ーマッピングはス
キップされます。
Â不可視:オーバー レイベースのボタンに適用 されます。通常状態、選択状態、また はアクティブ
状態で、ハイライト 表示されないボタンを使用で きます。テキストのみで目に見 えるボタンのな
いメ ニュー にした い場合に 便利な 設定で す。このテ キスト には、
Enter ボタ ンを押 して次 のメ
ニューを表示するか、再生を開始するよう(あるいはボタンのジャンプ設定に従う)、視聴者への
指示が表示されることがあります。
Â座標とサイズ:こ の領域では、ボタンの動作領域 の各エッジの位置と、高さおよ び幅を設定でき
ます。メニューの左上隅がピクセル 0ライン 0の位置となります。エッジごとの値を入力して、
ボタンの動作領域の位置とサイズを正確に指定することができます。(動作領域とそれぞれのエッ
ジを、ポインタでドラッグすることもできます。
7 標準方式でメニューを作成する 263
「ボタン」インスペクタの「カラー」タブ
「カラー」タブ の機能は、「メニュー」イン スペクタの「カラー」タ ブとまったく同じ です。このタ
ブの詳細については、
249 ページの「シンプルを選択した「メニュー」インスペクタの「カラー」
」および 251 ページの「詳細を選択した「メニュ ー」インスペクタの「カラー」タブ」を参照し
てください。
「ボタン」インスペクタの「トランジション」タブ
「トランジション」タブは、このボタンのボタントランジションの設定に使用します。このタブの詳
細については、
350 ページの「「メニュー」インスペクタおよび「ボタン」インスペクタの「トラン
ジション」タブ」を参照してください。
264 7 標準方式でメニューを作成する
ボタン番号について
メニューに ボタンを追加するた びに、その名前(変更可能)に 加えて、メニューへの追 加順序を元
に番号が割り当てられています。この番号は、直接変更することはできません。
メニューに手動操作で追加した最初のボタンは「ボタン 1
2番目のボタンは「ボタン 2」のよう
に名前と番号が付けられます。ボタンの順序は、次の 3つの理由により重要です:
Âボタン番号 1は、ほかのボタンがメニューのデフォルトボタンに設定されていない場合に、メ
ニューの再生時に選択されるデフォルトのボタンとなります。
Âボタンが重なる 場合は、順序によってボタンの優 先度が決まります。上位のボタ ンほど優先度が
高く、下位のボタンの上に重ねて配置することができます。
Âチャプタインデックスのメニューの作成に影響します(
311 ページの「汎用ボタン」を参照)
この番号は、「ボタン」インスペクタでは変更できませんが、
Control キーを押しながらボタンをク
リックすると表示されるショートカットメニューを使用して変更することができます。
ボタンの順序を変更する
Control キーを押しながらボタンをクリックすると、ショートカットメニューが表示され、ボタンの
順序を調整することができます(ほかのボタンプロパティも設定できます)
ボタンの番号
ボタンの名前
7 標準方式でメニューを作成する 265
メニューエディタの下部には、ボタン順序を調整するための 4つのボタン(「調整」コントロール)
があります。
Â最背面へ移動:選択したボタン(ボタン 1の優先度を最下位にします。既存のボタン 1は、ボタ
2かそれ以下のボタンになります。ただし、ボタン名は変更されません。
Shift +コマンド+ B
キーを押して、ボタンを最背面に移動することもできます。
Â背面へ移動:選択し たボタンの番号をその下のボ タンの番号と入れ替え、下のボ タンより下位に
置きます。ボタン 12 を選択した場合はボタン 11 となり、ボタン 11 の場合はボタン 12 となりま
す。コマンド+ [キーを押しても、背面に移動できます。
Â前面へ移動:選択し たボタンの番号をその上のボ タンの番号と入れ替え、上のボ タンより上位に
置きます。ボタン 12 を選択した場合はボタン 13 となり、ボタン 13 の場合はボタン 12 となりま
す。コマンド+ ]キーを押しても、前面に移動できます。
Â最前面へ移動:選 択したボタンを、メニューの最 上位のボタンにします。これよ り上位のボタン
は、すべて番号が 1ずつ下位に移動します。
Shift +コマンド+ Fキーを押して、ボタンを最前面
に移動することもできます。
ボタンを重ね たり、チャプタインデック スのメニュー作成のス タイルとしてこのよう なレイアウト
を使用したりするのでなければ、一般的に優先順位は重要ではありません。(ボタンを重ねることは
お勧めできません。詳細については、
272 ページの「ボタンの重なり」を参照してください。
参考:ドロップゾーン、テキストオブジェクト、およびボタンは、同じ優先度リストに含まれます。
ドロップゾーンの優先度を高くして、ボタンに重ねることができます。
項目を前に送り、優先度を
最上位にします。
項目の優先度を 1段階
下げます。
項目を後ろに送り、優先度を
最下位にします。
項目の優先度を 1段階
上げます。
266 7 標準方式でメニューを作成する
ボタンにテキストを追加する
標準メニュー のどのボタンにもテキ ストを追加することが できます。ボタンの動作領 域を作成して
テキストを追加することにより、テキストのみのボタンを作成することもできます。
デフォルトのテキストフォントおよびカラーは、
DVD
Studio
Pro環境設定に表示される「テキス
ト」パネルで設定します。
ボタンにテキストを追加するには:
1「ボタン」インスペクタの「スタイル」タブが表示されていることを確認してください。
2テキストを追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Âメニューエディタでボタンを選択して、
Return キーを押します。ボタンの下部に挿入ポイントが
表示されたら、テキストを入力します。改行するには Return キーを押します。テキスト入力モー
ドを終了するには Enter キーを押します。
Âメニューエディタでボタンを選択して、「ボタン」インスペクタのテキスト入力領域にテキストを
入力します。改行するには、
Return キーか Enter キーを押します。
Âメニューエディ タでボタンを選択して、動作領域 のすぐ下をクリックします。挿 入ポイントが表
示されたら、テキストを入力します。改行するには Return キーを押します。テキスト入力モード
を終了するには Enter キーを押します。
参考:「ボタン」インスペクタの「スタイル」タブ下部の「テキストの書式」セクションのデフォルト
設定により、テキストがボタンの下部に配置されます。テキストを入力する前にこの設定を変更する
と、テキストが新しい位置に表示されます。
3テキ スト入 力領域 の横に 表示さ れる「シャ ドウ」チェ ックボ ックス を選択 すると、テ キスト にメ
ニューのドロップシャドウ設定が適用されます。
4「位置」ポップアップメニューからテキストの位置を選択します(「下」「上」「左」「右」、または
「中央」
Xオフセット」および「
Yオフセット」項目を使用すると、位置を細かく調整できます。
5ボタンが選択またはアクティブ状態のときにテキストもハイライト表示するには、「ハイライト内の
テキストを含む」を選択します。
テキスト内を クリックするか、置き換え るテキスト部分をドラ ッグで選択して新しい テキストを入
力することにより、テキストを編集することができます。
テキストをハ イライトに含めるよう 選択した場合は、ボタンの 動作領域が広がりテキ ストも含まれ
るようになり ます。誤ってメニュー上の ほかのボタンに動作領 域を重ねてしまうこと のないよう注
意してください。
7 標準方式でメニューを作成する 267
ボタンテキストのフォントおよびカラーを設定する
ボタンテキストのカラーおよびフォントを組み合わせて使用することができます。
テキストのフォントおよびカラーを変更するには:
1変更するテキストを選択します。
2以下のいずれかの操作を行って「フォント」パネルを開きます:
Â「フォーマット」>「フォント」>「フォントパネルを表示」と選択します。
Âツールバーの「フォント」をクリックします。
Âコマンド+ Tキーを押します。
3使用するフォントとサイズを選択します。
4以下のいずれかの操作を行って「カラー」ウインドウを開きます:
Â「フォーマット」>「フォント」>「カラーパネルを表示」と選択します。
Âツールバーの「カラー」をクリックします。
Â
Shift +コマンド+ Cキーを押します。
5使用するカラーを選択します。
テキストにボールド属性、イタリック属性、およびアンダーライン属性を追加することもできます。
参考:ボールド 属性およびイタリック 属性は、現在のフォントで サポートされる場合の み使用でき
ます。
ボールド属性、イタリック属性、およびアンダーライン属性を適用するには:
1変更するテキストを選択します。
2ボールド属性を追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「フォーマット」>「フォント」>「ボールド」と選択します。
Âコマンド+ Bキーを押します。
3イタリック属性を追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「フォーマット」>「フォント」>「イタリック」と選択します。
Âコマンド+ Iキーを押します。
4アンダーライン属性を追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「フォーマット」>「フォント」>「アンダーライン」と選択します。
Âコマンド+ Uキーを押します。
ボタンテキ ストの異なる部分を選 択することにより、各種 フォント、カラー、および属 性を同じボ
タン上で混在させることができます。
テキストのみのボタンの作成
グラフィックスとしてのテキストのみを含む、テキストのみのボタンを作成することができます。
れは、
Play Movieなどと示す単純なボタンを作成する場合に便利です。ボタンにテキストを入力
し、テキストに 選択およびアクティブ状 態のハイライトが適用 されるようボタンを設 定することに
より、
DVD タイトルで機能するボタンを作成することができます。
268 7 標準方式でメニューを作成する
テキストのみのボタンを作成するには:
1メニューエディタ内でドラッグして、ボタンの動作領域を作成します。
2「ボタン」インスペク タを使用するか、メニューエディ タで直接入力して、ボタンにテキ ストを追加
します。
3テキストのフォントおよびカラーを設定します。
4「ボタン」インスペクタの「スタイル」タブで、「位置」に「中央」を選択し、「ハイライト内のテキ
ストを含む」を選択します。
5テキストに合わせてボタンの動作領域のサイズを調整します。
これで、シンプ ルオーバーレイのグラ フィックスを設定する ときと同じように、ボタン の選択状態
のハイライトとアクティブ状態のハイライトを設定できます。
参考
DVD
Studio
Proのプロジェクトで使用するフォントが、プロジェクトを開くコンピュータ
に存在しない場合(フォントが削除されたか、プロジェクトが別のコンピュータで作成された場合)
存在しないフォントを使用する項目はすべて、警告なしで別のフォントに置き換えられます。
ボタンのナビゲーションを設定する
ほとんどの場合、視聴者は DVD レーヤーのリモコンの矢印ボタンを使用してメニューのボタンをナ
ビゲートするので、ナビゲーションは分かりやすく論理的に設定することが重要です。
DVD
Studio
Pro」では、
3通りの方式でボタンナビゲーションを設定することができます:
Âドラッグ:メニューエディタで、
Option +コマンドキーを押しながら、各ボタンのエッジ上のサ
イズ変更ハンドルをナビゲーション先のボタンまでドラッグすることができます。
Â手動による操作:「ボタン」インスペクタの「詳細」タブにある「ナビゲーション」セクションを
使用して、各ボタンのナビゲーションを手動で設定できます。
Â自動割り当てメニューエディタの自動割り当て機能が使用できます。この機能により、メニュー
のすべてのボタンのナビゲーションを同時に設定できます。
Â連続自動割り当て:メニューエディタの連続自動割り当て機能が使用できます。この機能により、
新しいボタンを 追加したり既存のボタンの位置 を変更したりするたびに、すべて のボタンのナビ
ゲーションを設定できます。この機能は、最初に「
DVD
Studio
Pro」を開いたときにアクティブ
になります。詳 細については、
271 ペー ジの「連続自動割り当て によりボタンナビゲ ーションを
設定する」を参照してください。
一般的に、手動でボタンナビゲーションを設定、または自動ボタンナビゲーションを変更する場合は、
メニューにすべてのボタンが追加されるまで待ち、すべての条件が反映されたことを確認する必要が
あります。また、ナビゲーションを設定する前に、各ボタンを識別しやすいように名前を付けるのも
有効な方法です。
7 標準方式でメニューを作成する 269
メニューエディタでのドラッグによりボタンナビゲーションを手動設定する
メニューエ ディタで、ボタンのエッジ をナビゲート先のボタ ンまでドラッグするこ とにより、ボタ
ンナビゲー ションを設定すること ができます。ボタンの各エ ッジは、リモコンの矢印ボ タンに対応
しています。た とえば、ボタンの右側の エッジをドラッグする と、右矢印ボタンを押し た場合のナ
ビゲーションが決まります。
ボタンのエッジをドラッグしてボタンナビゲーションを設定するには:
1ナビゲーションを設定するボタンを選択します。
ボタンの周囲に動作領域の長方形が表示されます。
2
Optionキーとコマンドキーを押しながら、設定を行うエッジ上のサイズ変更ハンドルをクリックしま
す。たとえば、右側のエッジを選択すると、ボタンの右矢印ジャンプが設定されます。
3サイズ変更ハ ンドルからリンク先の ボタンまでドラッグし ます。開始位置のエッジが 直線で表示さ
れます。
4ボタンの動作領域までドラッグすると、直線の色が白から緑に変わります。直線が緑になったら、
ウスボタンを放して接続を作成します。
接続が作成されると、直線が消えます。
このようなドラッグによるナビゲーション設定の最大の短所として、注意して接続を検証しないと、
すべてのボタンの 4つのエッジをもれなく設定することができず、ナビゲーションを正しく設定で
きない場合があります。
「ボタン」インスペクタでボタンナビゲーションを手動設定する
「ボタン」インス ペクタを使用して、各ボタ ンのナビゲーション を手動で設定すること ができます。
自動割り当て機能で設定されたボタンのナビゲーションを変更することも可能です。
ボタンナビゲーションを手動で設定するには:
1ボタンを選択します。
2「ボタン」インスペクタの「詳細」タブをクリックします。
3ナビゲー ション領域で、各方向(左、 右、上、および下)のポップ アップメニューを 開き、各ボタ
ンのジャンプ 先のボタンを選択しま す。特定の矢印ボタンを押 した場合に動作が生じ ないようにす
るには、設定を「未設定」のままにします。
各ボタンの 設定は、完全に独立して います。あるボタンで行っ た設定が、メニューのほ かのボタン
に影響することはありません。
270 7 標準方式でメニューを作成する
自動割り当て機能でボタンナビゲーションを設定する
自動割り当て 機能を使用すると、メニュ ーのボタンのナビゲー ションの設定を容易に 行うことがで
きます。この機 能を取っ掛かりにして ナビゲーションを設定 し、設定内容を自由に調整 することも
できます。
自動割り当てを使用してボタンナビゲーションを設定するには:
1メニューの設定を行い、ボタンを最終的な位置に置きます。
2次のいずれかの操作を行います:
Âメニューエデ ィタの「設定」ポップアップメニュ ーの「今すぐボタンを自動割 り当て」を選択し
ます。
Â
Shift +コマンド+ Dキーを押します。
自動割り当ては、現在メニュー上にあるボタンに対して機能することに注意してください。メニュー
のボタンを 移動、削除、または追加した 場合、自動割り当て機 能を再度使用して、ナビ ゲーション
を更新する必要があります。
参考:自動割り 当てを使用すると、既存 のナビゲーション設定 がすべて無効になり ます。自動割り
当てで作成さ れた設定を手動で変更 する場合は、すべてのボタ ンが配置されているこ とを事前に確
認してくだ さい。確認することによ り、再度自動割り当てを行 って、それまでの変更内 容を取り消
してしまう危険性が少なくなります。
自動割り当ての機能
自動割り当 てでは、ナビゲーション はできるだけ論理的に 設定されます。たとえば、リ モコンの右
矢印ボタンを選択すると、右側にボタンがあるときはそのボタンが選択されます。ただし、メニュー
のボタンが独 特なレイアウトになっ ている場合、自動割り当て により予期しない結果 が生じること
があります。
自動割り当てでは、次の規則によりナビゲーションを設定します。
Âすべ てのボタ ンにナ ビゲーシ ョン設定 を割り 当てます。手 動でナ ビゲーシ ョンを 割り当て ると
誤ってボタンを スキップし、ボタンが孤立してし まうことがあるので、これは自 動割り当ての利
点と言えます。
Âナビゲーション は、すべてのボタンをループし ます。メニューの端に達した場 合に、リモコンで
さらに同じ矢印 ボタンを押すと、次の行にある反 対側のメニューボタンにジ ャンプします。つま
り、いずれかの矢印 を押したままでいると、最終的 にすべてのメニューボタンを 押すことになり
ます。
123
456
789
7 標準方式でメニューを作成する 271
連続自動割り当てによりボタンナビゲーションを設定する
メニューエデ ィタの連続自動割り当 て機能を使用すると、新し いボタンを追加したり 既存のボタン
を移動した りするたびに、メニューの すべてのボタンのナビ ゲーションが更新され ます。連続自動
割り当て機能がアクティブの間は、手動でボタンナビゲーションを割り当てることはできません。
連続自動割り当てを有効にするには:
mメニューエ ディタの「設定」ポップアッ プメニューの「連続し てボタンを自動割り 当て」を選択し
ます。
連続自動割り当て機能は、再度これを選択して無効にするまで有効になります。
自動割り当て 機能を使用する場合と 異なり、ボタンが最終位置 に配置される前に連続 自動割り当て
機能を有効にすることができます。メニューにボタンを追加する前に有効にすることも可能です。
右から左へ読むモード
自動割り当 ておよび連続自動割り 当てには、右から左へ読 むオプションがあり ます。これは、右か
ら読み書き をする言語(ペルシア語 やヘブライ語など)のタイ トル用のオプション です。右から左
へ読むオプションを使用するには、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「メニュー」パネルで、該当する
設定を選択してください。
上図は、右から 左へ読む言語を使用す る視聴者用のメニュー パスを示しています。メニ ューの端に
達した場合の動きの違いに注目してください。端以外の位置での矢印ボタンの動作は、どちらのモー
ドでも同じです。
321
654
987
272 7 標準方式でメニューを作成する
ボタンの重なり
通常は、ボタンが重ならないようにすることをお勧めします。
DVD プレーヤーによっては、ボタン
が重なったメ ニューを処理すると正 しく動作しない場合が あります。コンピュータ上 でタイトルを
再生して、ポインタでボタンを選択する場合には、さらに問題が悪化します。
場合によっ ては、ボタングラフィック スが重なっていなくて も、その動作領域が重なる ことがあり
ます。
この場合、コン ピュータ上でタイト ルを表示して、重なった領 域をクリックすると、予 期しない結
果が生じることがあります。
オーバーレ イベースのボタンを使 用した場合、さらに別の 問題が発生します。動作 領域により、ボ
タンが選択状 態またはアクティブ状態 のときにハイライト表 示されるオーバーレイ領 域が制御され
るため、隣接す る一部のボタンが正し いタイミングでハイラ イト表示されない場合 があります。こ
の問題は、隣接 するボタンに異なるカラ ーマッピング設定を使 用することで回避する ことができま
す。詳細については、
238 ページの「カラーマッピング設定」を参照してください。
ドロップゾーン、テキストオブジェクト、およびオーディオを
メニューに追加する
ボタン以外に も、標準メニューでメニ ューに追加できる機能が いくつかあります。
Âドロップゾーン を使用すると、メニューの背景 にグラフィックス、静止画、また はフルモーショ
ンを簡単に追加できます。
Âテキ ストオブ ジェク トを使用 すると背 景にテ キストを 追加で きるため、タ イトル など視聴 者に
とって便利な情報も簡単に追加できます。
Âメニューにオー ディオを追加することによっ て、メニューをより面白くした り、メニューの使用
方法を説明したりできるようになります。
動作領域の重な部分
ー再生
シーン選
ョー
7 標準方式でメニューを作成する 273
メニューにドロップゾーンを追加する
ドロップゾ ーンはボタンと同様 に、素材の割り当て、移動、お よびサイズの変更が 可能です。ただ
し、ボタンとは 異なり、ジャンプターゲ ットは持たず、メニュー のボタン数ではボタン としてカウ
ントされません。
ドロップゾー ンを使用してメニュー にグラフィックスを追 加することにより、外部の ビデオ編集ア
プリケーションを使用して背景を追加する手間が省けます。
素材をドラッグしてドロップゾーンを作成するには:
1メニューエディタの空の部分に静止画、ビデオクリップ、またはシェイプをドラッグします。「素材」
タブ、パレット、または Finder ウインドウからドラッグすることができます。
2ドロップパレットから「ドロップゾーンを作成」を選択します。
静止画、ビデオクリップ、またはシェイプが埋め込まれた、高さ 120 ピクセル、幅 180 ピクセルの
長方形が表 示されます。ドロップゾ ーンは、ボタンの動作領域 と同様に、位置やサイズ を変更する
ことができます。詳細については、
276 ページの「ボタンおよびドロップゾーンで素材を操作する
を参照してください。
長方形を描いてドロップゾーンを作成するには:
mボタンの動作領域を作成する場合と同じく、メニューエディタで Option キーを押しながらドラッグ
して長方形を作成します。
「ドロップ ゾーン」インス ペクタを使用する か、ドラッグす ることによって、ドロップゾーン にシェ
イプや素 材を割り当てるこ とができます。
ボタンをドロップゾーンに変換するには、次のいずれかの操作を行います:
m「プロジェクト」>「ボタンをドロップゾーンに変換」と選択します。
m
Control キーを押 しながらボタンを クリックして、シ ョートカットメニ ューから「ボタンを ドロッ
プゾーン に変換」を選択し ます。
ドロップゾーンの名前は、「ドロップゾーン _
_」は使用可能な最小の番号)となります。
ドロップゾーンをボタンに変換するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「プロジェクト」>「ドロップゾーンをボタンに変換」と選択します。
m
Control キーを押 しながらボタンを クリックして、シ ョートカットメニ ューから「ドロップ ゾーン
をボタン に変換」を選択し ます。
ボタンの名前は、「ボタン _
_」は使用可能な最小の番号) となります。
ドロップゾーンを作成すると、その領域に素材をドラッグしたり、「ドロップゾーン」インスペクタ
で素材を選 択することができま す。詳細については、
276 ペー ジの「ボタンおよびドロ ップゾーン
で素材を操作する」を参照してください。
274 7 標準方式でメニューを作成する
ドロップゾーンプロパティを設定する
ドロップゾーンを作成すると、「ドロップゾーン」インスペクタが表示されます。「ドロップゾーン」
インスペクタには、ドロップゾーンを設定するための基本設定が含まれています。
Â名前:ドロップゾーンの名前を入力します。
Â素材:このポップ アップメニューを使用して、ド ロップゾーンに素材を割り当 てます。適用可能
な素材であれば、どれでも選択することができます。
Â開始フレーム:ドロ ップゾーンに割り当てられた 素材がビデオクリップの場 合、この領域にビデ
オが表示されま す。つまみまたはタイムコードエ ントリを使用して、モーション が使用可能な場
合は その開始 ポイン トを選択 し、モーシ ョンが使 用不可の 場合は ドロップ ゾーン で使用す るフ
レームを選択します。
Âモーション:ドロッ プゾーンの素材がビデオクリ ップである場合、このチェック ボックスを選択
する と、モー ショ ンが使 用可 能にな りま す。ドロ ップゾ ーン 内のビ デオ のルー プに つい ては、
282 ページの「モーションメニューを設定する」を参照してください。
Âシェイプこのポップアップメニューを使用して選択したドロップゾーンに割り当てるシェイプ
を選択します。択したシェイプのサムネールイメージが、ポップアップメニューの横に表示され
ます。ポップアップメニューには、既存のシ ェイプが名前ごとにリストされ、これらは「
Apple
シェイプ
DVD
Studio
Pro」に付属)「カスタム」シェイプ(すべてのプロジェクトで使用でき
る追加シェイプ)「プロジェクト」シェイプ(このプロジェクトでのみ使用できる追加シェイプ)
および「パッチ」シェイプにグループ分けされています。パレットの「シェイプ」ブを使用して、
シェイプを管理したり選択したりすることもできます。
Âシャドウ:このチェック ボックスを選択すると、メニューの ドロップシャドウ設定が このドロッ
プゾーンに適 用されます。
Â座標とサイズ:この領域では、ドロップゾーンの各エッジの位置と、高さおよび幅を設定できます。
メニューの左上隅がピクセル 0、ライン 0の位置となります。エッジごとの値を入力して、ドロッ
プゾーンの位置とサイズを正確に指定することができます。(ドロップゾーンとそれぞれのエッジ
をポインタでドラッグすることもできます。
Â回転:ノブを回転するか値を入力して、ドロップゾーンを回転します。値の範囲は、
0.0 359.9
とすることができ、
0.0 が通常の値です。
7 標準方式でメニューを作成する 275
ドロップゾーンの使用について
メニューに追 加したドロップゾーン はいずれも、プロジェクト を構築するとメニュー 背景の一部に
なります。
ドロップゾーンの重なり合い
ボタンの重な り合いは避ける必要が ありますが、ドロップゾー ンはナビゲーションと は関係ないの
で、重なっても 構いません。ドロップゾ ーンは重ね合わせが可 能なので、メニューにド ロップゾー
ンを追加する場合は注意が必要です。後から追加されたドロップゾーンの方が優先度が高くなり、
に追加したドロップゾーンを覆い隠してしまいます。
ドロップゾーンの優先度を変更するには:
m
Control キーを押しながらクリックして、ショートカットメニューのオプションを選択します。詳細
については、
264 ページの「ボタンの順序を変更する 」を参照してください。
参考ドロップゾーン、テキストオブジェクトおよびボタンは、同じ優先度リストに含まれます。
ロップゾーンの優先度を高くして、ボタンに重ねることができます。
ドロップゾーンのシェイプ
シェイプは主にボタンに適用するためのものですが、ドロップゾーンに適用することも可能です。
シェイプを 含まないドロップゾー ンのアウトラインは、通 常は長方形になりま す。これは、ドロッ
プゾーンに 追加することのできる 静止画やビデオクリッ プの形状です。ただし、シェイ プのアウト
ラインは不規 則な形にすることがで き、これをドロップゾーン に割り当てた場合は不 規則なアウト
ラインがそ のまま使用されます。こ のため、ドロップゾーンを ハート型や星型にし たり、ユーザが
作成したり読み込んだ形にすることができます。ドロップゾーンでシェイプを使用することにより、
外部のアプリケーションを使用しなくても企業ロゴなどをメニューに追加することができます。
パッチを含 むシェイプをドロップ ゾーンで使用すること もできます。詳細につい ては、
256 ページ
の「シェイプをメニューに追加する」を参照してください。
参考:ドロップ ゾーンは、割り当てられ た素材がアルファチャ ンネルを含む場合に も、エッジの形
状が不規則になる場合があります。詳細については、
96 ページの「ドロップゾーンとボタン用のグ
ラフィックスを作成する」を参照してください。
276 7 標準方式でメニューを作成する
ボタンおよびドロップゾーンで素材を操作する
ボタンまたは ドロップゾーンの動作 領域のアスペクト比が、割 り当てられた素材のア スペクト比と
一致しない 場合があります。その際、素 材の一部が切り捨てら れる場合があります。こ のような素
材を操作する場合は、次の 2通りの方法があります:
Â動作領域のアスペクト比をそのままにし、素材を移動して、切り捨てる部分を調整できます。
Â動作領域のアスペクト比を素材のアスペクト比に強制的に合わせることができます。
ボタンまたはドロップゾーンにイメージを配置する
ボタンやドロ ップゾーンの動作領域 を現在のアスペクト比 のままにした場合、動作領 域内に素材を
配置して、切り捨てる部分を選択することができます。
動作領域に素材を配置するには:
m
Shift キーと Option キーを押して動作領域内の素材をクリックしながらドラッグします。
動作領域は そのままの状態で、領域内 の素材が移動します(ウイ ンドウ背景のピクチャ の移動と同
様です)
動作領域のアスペクト比を素材に合わせる
素材を切り捨 てずに表示するには、動作 領域のアスペクト比を 素材のアスペクト比に 合わせて調整
する必要があります。
動作領域のアスペクト比を素材のアスペクト比に合わせるには:
m
Shift キーを押しながら、動作領域のコーナーをドラッグします。
素材のアスペ クト比に合わせて動作 領域がスナップされま す。素材のどの箇所も切り 捨てられるこ
とはありません。
Shift キーを押しながら動作領域のサイズを変更すれば、このアスペクト比は保持
されます。
テキストオブジェクトをメニューに追加する
メニューの 背景にテキストを直接 入力して、テキストオブジ ェクトを作成すること ができます。プ
ロジェ クトを構築 すると、この テキストオ ブジェクト は背景に組 み込まれ、視 聴者が選択 したり、
ジャンプアクションを割り当てたりすることができなくなります。
テキストオ ブジェクトには、異なる カラー、フォント、およびサ イズの文字を含めるこ とができま
す。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「テキスト」パネルには、新しいテキストオブジェクトを作成す
る際にテキストフォントとカラーを定義する設定項目が含まれています。テキストを入力した後で、
テキストフォントとカラーを変更することができます。
テキストオブ ジェクトを回転させた り、メニューのドロップシ ャドウを適用したりす ることも可能
です。
7 標準方式でメニューを作成する 277
メニューにテキストオブジェクトを追加するには:
1テキストオブ ジェクトを追加するメ ニューをダブルクリッ クします。後からオブジェ クトを移動で
きるため、クリックする位置は重要ではありません。
2テキストの 入力を開始します。入力し たテキストがメニュー 上に表示され、両端にハン ドルが付き
ます。改行するには Return キーを押します。テキスト入力モードを終了するには Enter キーを押し
ます。「テキストオブジェクト」インスペクタが表示されます。
参考「テキストオブジェクト」インスペクタのテキスト入力領域にテキストを入力し、
Return キー
Enter キーを押す方法でも、改行できます。
3「シャドウ」チェックボックスをクリックすると、テキストにメニューのドロップシャドウが追加さ
れます。
4テキストの位置揃えを変更するには、以下のいずれかの操作を行います。
Â「テキストオブジェクト」インスペクタの該当するボタンをクリックします。
Â
Shift +コマンド+ [キーを押すと、テキスト位置が左に揃います。
Â
Shift +コマンド+ ]キーを押すと、テキスト位置が右に揃います。
Â
Shift +コマンド+ \キーを押すと、テキスト位置が中央に揃います。
5テキストオブジェクトを回転させるには、「回転」ノブを回すか値を入力します。
テキストを新 しい位置までドラッグ することにより、テキスト オブジェクトの位置を 変更すること
ができ ます。(テキスト 編集モード のときにメ ニューエデ ィタで挿入 ポイントが 点滅してい る場合
は、メニューエ ディタ内の空の領域を クリックしてテキスト 編集モードを終了して から、テキスト
オブジェクトを新しい位置までドラッグしてください。
テキストオブジェクトのフォントおよびカラーを変更するには:
1変更するテキストを選択します。
2以下のいずれかの操作を行って「フォント」パネルを開きます:
Â「フォーマット」>「フォント」>「フォントパネルを表示」と選択します。
Âツールバーの「フォント」をクリックします。
Âコマンド+ Tキーを押します。
3使用するフォントとサイズを選択します。
参考:(フォントが削除されたか、プロジェクトが別のコンピュータで作成されたために)お使いの
コ ンピ ュー タ上 にイ ンス トー ルさ れて いな いフ ォン トが ある 場合、そ のフ ォン トが 使用 され る
DVD
Studio
Pro」プロジェク トを開くと、不明 なフォントが 使用されてい るすべての項 目が警告
メッセージなしで別のフォントに置き換わります。
278 7 標準方式でメニューを作成する
4以下のいずれかの操作を行って「カラー」ウインドウを開きます:
Â「フォーマット」>「フォント」>「カラーパネルを表示」と選択します。
Âツールバーの「カラー」をクリックします。
Â
Shift +コマンド+ Cキーを押します。
5使用するカラーを選択します。
テキストにボールド属性、イタリック属性、およびアンダーライン属性を追加することもできます。
参考:ボールド 属性およびイタリック 属性は、現在のフォントで サポートされる場合の み使用でき
ます。
ボールド属性、イタリック属性、およびアンダーライン属性を適用するには:
1変更するテキストを選択します。
2ボールド属性を追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「フォーマット」>「フォント」>「ボールド」と選択します。
Âコマンド+ Bキーを押します。
3イタリック属性を追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「フォーマット」>「フォント」>「イタリック」と選択します。
Âコマンド+ Iキーを押します。
4アンダーライン属性を追加するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「フォーマット」>「フォント」>「アンダーライン」と選択します。
Âコマンド+ Uキーを押します。
テキストの 異なる部分を選択する ことにより、各種フォン ト、カラー、および属性を同 じテキスト
オブジェクトに混在させることができます。
テキストオブジェクトのプロパティを設定する
メニューにテキストを入力するか、既存のテキストオブジェクトを選択すると、「テキストオブジェ
クト」インスペクタが表示されます。「テキストオブジェクト」インスペクタには、テキストを設定
するための基本設定が含まれています。
7 標準方式でメニューを作成する 279
Âテキスト:テキスト オブジェクトに表示されるテ キストを含む領域です。この領 域でテキストを
入力または編集することも可能です。改行するには、
Return キーを押します。
Âシャドウ:このチェ ックボックスを選択すると、メ ニューのドロップシャドウ設 定がこのテキス
トオブジェクトに適用されます。
Â位置:テキストオブジェクトに適用する位置揃え(左、中央、または右)を選択します。
Â回転:テキストオブジェクトを回転させるには、ノブを回すか値を入力します。値の範囲は、
0.0
359.9 とすることができ、
0.0 が通常の値です。
テキストオブジェクトについて
メニューに追 加したテキストオブジ ェクトはいずれも、プロジ ェクトを構築するとメ ニュー背景の
一部になります。
テキストオブジェクトの重なり合い
ボタンの重な り合いは避ける必要が ありますが、テキストオブ ジェクトはナビゲーシ ョンとは関係
ないので、重な っても構いません。テキ ストオブジェクトは重 ね合わせが可能なの で、メニューに
テキストオブ ジェクトを追加する場 合は注意が必要です。後か ら追加されたテキスト オブジェクト
の方が優先度が高くなり、先に追加したテキストオブジェクトを覆い隠してしまいます。
テキストオブジェクトの優先度を変更するには:
m
Control キーを押しながらクリックして、ショートカットメニューのオプションを選択します。詳細
については、
264 ページの「ボタンの順序を変更する 」を参照してください。
参考:テキストオブジェクト、ドロップゾーン、およびボタンは、同じ優先度リストに含まれます。
テキストオブジェクトの優先度を高くして、ボタンやドロップゾーンに重ねることができます。
メニューにオーディオを追加する
静止画背景のメニューを含め、標準方式で作成されたすべてのメニューには、
1つまたは複数のオー
ディオファ イルを関連付けること ができます。メニューにオ ーディオを追加するこ とで、メニュー
を目立たせ ることができます。オー ディオには、専用に作成し たファイルを使用し たり、サウンド
トラ ックの一 部やオ ーディ オライブ ラリを 使用し たりする ことが できま す。品質の高 い背景 オー
ディ オを作成 するには、ア ップル のオーデ ィオ用ア プリケ ーション である「
Soundtrack」お よび
GarageBand」が最適です。
メニューエディタからドラッグしてビデオ素材をメニュー背景に割り当てた場合
DVD
Studio
Proでは、その素材に対応するオーディオファイル(元になる名前と含まれるフォル
ダが同一であるもの)をメニューに自動的に割り当てることができます。オーディオの割り当ては、
DVD
Studio
Pro環境設定の「トラック」パネルにある「ドラッグ時、対応するオーディオを見つ
ける」設定により制御します。詳細については、
116 ページのトラック環境設定」を参照してくだ
さい。
オーディオファイルを手動でメニューに割り当てることもできます。
280 7 標準方式でメニューを作成する
メニューにオーディオファイルを割り当てるには、以下のいずれかの操作を行います:
mメニューエ ディタにオーディオフ ァイルをドラッグして、ド ロップパレットから「オー ディオを設
定」または「既存のオーディオに追加」を選択します。
m「メニュー」インスペクタの「一般」タブをクリックし、以下のいずれかの操作を行います:
Â「オーディオ」の「ファイル名」領域にオーディオファイルをドラッグします。
Â追加(+)ボタンをクリックし、ファイル選択ダイアログからオーディオファイルを選択します。
「メニュー」インスペクタの「一般」タブでは、メニューにオーディオファイルを追加するだけでな
く、オーディオ ファイルの順序を設定 したり、メニューからオー ディオファイルを削除 したりする
ことも可能です。
メニューに割り当てたオーディオファイルを管理するには:
mオーディオファイルの順序を設定するには、ファイルリストの中でファイルをドラッグします。
mオーディオファイルを削除するには、ファイルを選択して削除(−)ボタンをクリックします。
オーディオを聴くには:
mメニューエ ディタの「モーション」ボタ ンをクリックします。メ ニューの背景に静止画 を使用する
場合、「メニュー」インスペクタの「一般」タブのモーション設定を使用して、オーディオの開始ポ
イントと終了ポイントを設定できます。
メニューに割り当てられたビデオクリップとオーディオの相互作用、およびループを使用した場合の
動作については、
282 ページの「モーションメニューを設定する」を参照してください。
ドロップシャドウとモーションを設定する
メニューに ほとんどの項目を追加 した後は、ドロップシャド ウを設定したり、割り当て られた動画
素材のメニューでの動作を決定できるようになります。
メニューのドロップシャドウを設定する
各標準メニ ューには、ボタンテキス ト、シェイプ、ドロップゾ ーン、およびテキストオ ブジェクト
で共有できるドロップシャドウを含めることができます。「メニュー」インスペクタの「詳細」タブ
でドロップ シャドウを設定して、適 用先の各ボタンテキ スト、シェイプ、ドロップ ゾーン、および
テキストオブジェクトのインスペクタでドロップシャドウを有効にすることができます。
7 標準方式でメニューを作成する 281
ドロップシャドウを有効にする
メニューのドロップシャドウを有効にするには、次の 2つの手順を実行します。まず、適用先の各
メニュー項 目についてドロップシ ャドウを有効にします。次 に、メニューのドロップシ ャドウ設定
を設定しま す。この操作により、すべての 項目のメニュー設定の 適用を一度に確認する ことができ
ます。
ドロップシャドウを有効にするには:
1ドロップシ ャドウをサポートする メニュー項目(ボタンテ キスト、ボタンシェイプ、ド ロップゾー
ンシェイプ、またはテキストオブジェクト)を選択します。
2その項目のインスペクタで、「シャドウ」チェックボックスをクリックしてシャドウを有効にします。
3メニューエディタのメニューの空の部分をクリックして、「メニュー」インスペクタを表示します。
4「メニュー」インスペクタの「メニュー」タブをクリックします。タブの下部にドロップシャドウの
設定項目が表示されます。
5ドロップシャドウを設定します。(ドロップシャドウは、有効にした項目にのみ表示されることに注
意してください。)詳細については、
281 ページの「ドロップシャドウのプロパティを設定する」を
参照してください。
ドロップシャドウのプロパティを設定する
1つまたは複数のメニュー項目についてドロップシャドウを有効にすると、ドロップシャドウ設定の
調整が可能になります。
参考:いずれかの設定が 0.0 である場合は、ドロップシャドウは表示されません。
Âアングル:回転コ ントロールにより、ドロップシ ャドウの向きを設定します。コ ントロールのイ
ンジケータに、ド ロップシャドウの向きが示さ れます。インジケータを回して、 任意の向きに設
定してください。アングル値を入力することもできます。値が 0のときはシャドウが項目の真上
に、値が 90 のときはシャドウが項目の右側に配置されます。
Âアルファドロップシャドウの透明度を設定します。値が 0.0 のときはドロップシャドウが完全に
透明になり、値が 1.0 のときは完全に不透明になります。
Â拡散:ドロップシ ャドウの柔らかさを設定しま す。値を小さくするとエッジが 硬くなり、値を大
きくすると(最大 15.0 まで) エッジが軟らかくなります。
Â距離:項目からのド ロップシャドウの距離を設定 します。値を小さくするとドロ ップシャドウが
近くに、値を大きくすると(最大 15.0 まで)遠くに配置されます。
Âカラー選択の長方形:ドロップシャドウの色 を設定します。クリックして「カ ラー」ウインドウ
を開き、使用する色を選択します。
282 7 標準方式でメニューを作成する
モーションメニューを設定する
標準メニュー には、モーション設定また は時間設定を含む素材 を割り当てることので きる箇所がい
くつかあります:
Âメニューの背景
Âメニューのオーディオ
Âボタン
Âドロップゾーン
モーションメニューでは、どの箇所でもこれらモーション項目を 1つから 4つまで含めることがで
きます。含める項目により、その相互の作用が決まります。
モーションメニューの再生について
メニューエディタには、モーションメニューの再生/停止ボタンがあります。
ボタンをク リックすると、モーショ ンメニューの再生が始 まります。もう一度クリ ックすると、再
生が停止します。コマンド+ Jキーを押すことにより、再生のオン/オフを切り替えることもできま
す。
参考:
iDVDの同様のボタンとは異なり、このボタンでは、メニューがモーションメニューかどう
かは判別さ れません。このボタンは、モー ションメニューを操作 する際の再生の制御の みを行いま
す。メニューに動画素材を割り当てると、このメニューはモーションメニューになります。
参考:使用する システムとメニュー内 のモーション項目の数 によっては、メニューエデ ィタでモー
ションメニ ューがスムーズに再生 されない場合がありま す。プロジェクトを構築す ると、スムーズ
に再生されるようになります。
モーション設定について
「メニュー」インスペクタの「一般」タブには、メニューの開始、終了、ループ、および継続時間を
設定するためのセクションがあります。
背景のサムネ ールイメージの下にあ るスライダをドラッグ したり、矢印のコントロー ルをクリック
をしたり、エントリーごとのタイムコード値を入力したりすることができます。「開始」「ループポ
イント」「終了」、および「継続時間」の設定がどのように機能するかは、メニューに割り当てられ
た素材のタイプによって異なります。
7 標準方式でメニューを作成する 283
「開始」設定
「開始」設定を使用すると、ビデオの開始フレームを設定できます。デフォルトでは、開始は背景ビ
デオの最初 のフレームに設定され ます。メニューにオーディ オが割り当てられてい る場合は、その
開始時間もビデオのフレーム数と同じだけ移動します。
参考:ボタンま たはドロップゾーンに ほかの動画素材が割り 当てられている場合、これ らは開始時
間の変更による影響を受けません。
メニューの背 景が静止画の場合、「開始 」設定はメニューのオー ディオにのみ影響します 。
ループポイント
「ループポ イント」設定を使用す ると、「終了」設定で「ループ」を 選択するときに、開始 フレーム
と異な るフレー ムを使用す るように 設定するこ とができ ます。デフォル トでは、「ルー プ」設定は
「開始」設定と同 じです。「ループ」設定を調 整する場合は、終了フレ ームに達したとき のジャンプ
先のフレームを選択することになります。これにより、黒い背景からのフェードインや別のメニュー
からのトラ ンジションなど、開始セ クション(初回だけ再生し ます)を含んだループ背 景を設定す
ることがで きます。メニューにオーデ ィオが割り当てられて いる場合は、ループ時に自 動的にビデ
オの動きに従います。
この設定は、ボ タンのハイライトが 表示される時点も指定 します。視聴者は、ループポ イントに到
達するまで メニューのボタンを ナビゲートできま せん。また、「ループポイント」 設定では、「グラ
フィック」タブにあるメニューのタイトルに使用するビデオを制御できます。
Motion」や「
Final
Cut
Pro」でメニューの背景ビデオを作成している場合は、
MenuLoopPoint
という名前の チャプタマーカーを設 定してループポイント を指定することができま す。メニューの
背景ビデオを 割り当てるために、ビデオ をメニューエディタに ドラッグしてドロップ パレットから
「背景を設定」を選択したり、ビデオを「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブにドラッ
グしたりすると、
DVD
Studio
Proによって、
MenuLoopPointという名前のチャプタマーカー
があるかどうかが確認されます。ある場合、「ループポイント」はチャプタマーカーの時点に設定さ
れます。ない場合、「ループポイント」は「開始」と一致するように設定されます。
参考:「メニュー」インスペクタの「背景」ポップアップメニューでメニューの背景を割り当てる場
合は、ビデオに “
MenuLoopPoint”チャ プタマーカーが含 まれていても、「ループポ イント」を手
動で設定する必要があります。
チャプタマーカーを設定する方法の詳細については、
92 ページの「メニューのループポイントを定
義する」を参照してください。
284 7 標準方式でメニューを作成する
「終了」設定
「終了」設定を使用すると、メニューの終了フレームを設定できます。メニューに動画素材が入って
いる場合、終了フレームはデフ ォルトで「
DVD
Studio
Pro」環境 設定の「メニュー」パネルで入力
した値に設 定されます。この長さは 調整することができま す。この機能は、ビデオ背景 素材を部分
的に使用したい場合に大変便利です。「開始」設定と併用すれば、ビデオの特定の部分を選択して使
用することができます。
Âスライダを使用する際、スライダの最大設定はメ ニューの背景ビデオの長さ と一致します。背景
が静止画の場合、スライダの最大設定値は他のメニュー素材(オーディオ、またはボタンやドロッ
プゾーンに割り当てられた素材)の長さと一致します。
Â数値のタイムコードエントリを使用する際は、任意の長さを選択できます。
再生 中に終了 に達す ると、すべ ての素 材が停止 して最 後のフレ ームが 静止画 として表 示され るか
「終了時」が「静止画」に設定されます)、再生がループ(有効な場合)または開始設定にジャンプ
します。
メニューに割り当てられた素材が、メニューが「終了」の設定値に達するより先に終了に達すると、
その素材は開始にループして戻り、再生を続けます。
「継続時間」設定
「継続時間」設定を使用すると、メニューの継続時間を設定できます。継続時間は、「終了」設定から
「開始」定を減算した値に等しくなります値を入力すると、「終了」設定が自動的に更新されます。
メニューのループポイントに直接ジャンプすることについて
ループポイントがあるモーションメニューを設定するときに、開始ポイントよりもループポイント
に直接ジャンプする方が好ましい場合があります。これは特に、メニューの開始ポイントとループ
ポイントの間隔が長い場合に当てはまります。
ループポイントへジャンプするために、簡単なスクリプトを作成することができます。「スクリプ
ト」インスペクタの「コマンド」で「ジャンプ」を選択し、ジャンプ先となるメニューを選択する
と、「ループポイント で開始」オプション が選択可能になり ます。このオプショ ンを選択すると、
開始ポイントをスキップしてループポイントに直接ジャンプするように設定されます。詳しくは、
485 ページの「「ループポイントで開始」チェックボックス」を参照してください。スクリプトの
例については、
509 ページの「メニューのループポイントにジャンプする」を参照してください。
7 標準方式でメニューを作成する 285
標準メニューのドロップパレットのオプション
ここでは、メニ ューエディタに素材やエ レメントをドラッグす ると表示される各種ド ロップパレッ
トについて 説明します。ドロップパ レットオプション の使用については、
220 ペー ジの「ドロップ
パレットを表示する」を参照してください。
以下の説明 は、ドラッグする項目の タイプ(素材、トラックやス ライドショーなどのプ ロジェクト
エレメント、パ レットのテンプレー ト、スタイル、またはシェ イプ)ごとにグループ分 けされてい
ます。最初に標準メニューの詳細、続いてレイヤメニューの詳細が示されています。
モーションビデオ素材をドラッグすると表示されるドロップ・パレットオプションについては、
の条件において、対のオーディオ素材も適用可能であれば追加されます:
Â
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」パネルで、「ドラッグ時、対応するオーディオを見つ
ける」設定が選択されている。
Âビデオファイルと同じ基本名のオーディオファイルが、ビデオ素材と同じフォルダにある。
以下の 説明では、「ド ラッグ時、対 応するオ ーディオを 見つける」が 選択され、適 切なオー ディオ
ファイルが見つかった場合を前提としています。
標準メニューのドロップパレット 素材をドラッグする
以下のセク ションでは、標準メニュ ーの空の領域、ボタン、また はドロップゾーンに素 材をドラッ
グすると表示されるドロップパレットの選択項目を紹介します。
空の領域にモーションビデオ素材をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
背景を設定
デフォルトのアクションです。
Âビデオをこのメニューの背景に使用します。
Â対応するオーディオをメニューのオーディオとして割り当てます。
ボタンとトラックを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのビデオをボタンのサムネールに割り当てます。
Âこのビデオで新しいトラックを作成します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
286 7 標準方式でメニューを作成する
ボタンを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのビデオをボタンのサムネールに割り当て、モーションボタンを作成します。
このオプションでは、トラックの作成や、ボタンのリンクは行われません。
ドロップゾーンを作成
Âこのメニューの位置にドロップゾーンを作成します。
Âこのビデオをドロップゾーンに割り当てます。
ボタンとチャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
参考:メニューにボタン、ドロップゾーン、またはテキストオブジェクトが含まれない場合、このオ
プションは「チャプタインデックスを作成」に変わります。最初のチャプタインデックスメニューと
して別個にメニューを作成する代わりに、このメニューが使用されます。追加のチャプタインデック
スメニューは、必要に応じて作成されます。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーを追加します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âこのメニューにボタンを作成して、最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新し いトラッ クからチ ャプタイ ンデッ クスメニ ューのボ タンへ各 チャプ タマーカ ーをリン クし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
ボタンにモーションビデオ素材をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定
デフォルトのアクションです。
Âこのビデオをボタンのサムネールイメージに設定します。
このオプションでは、トラックの作成や、ボタンのリンクは行われません。
素材を設定してトラックを作成
Âこのビデオをボタンのサムネールに割り当てます。
Âこのビデオで新しいトラックを作成します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
7 標準方式でメニューを作成する 287
Âボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
トラックを作成
Âこのビデオで新しいトラックを作成します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Âボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
ボタンのサムネールイメージは変更されません。
素材を設定してチャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーを追加します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Âこのビデオをボタンのサムネールイメージに設定します。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新し いトラッ クからチ ャプタイ ンデッ クスメニ ューのボ タンへ各 チャプ タマーカ ーをリン クし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
チャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーを追加します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新し いトラッ クからチ ャプタイ ンデッ クスメニ ューのボ タンへ各 チャプ タマーカ ーをリン クし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
288 7 標準方式でメニューを作成する
ドロップゾーンにモーションビデオ素材をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定
デフォルトのアクションです。
Âこのビデオをドロップゾーンの素材に設定します。
ボタンとトラックを作成
Âドロップゾーンの上部にボタンを作成します。
Âこのビデオをボタンのサムネールに割り当てます。
Âこのビデオで新しいトラックを作成します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
ドロップゾーンは影響を受けません。
空の領域に複数のモーションビデオ素材をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンとトラックを作成
デフォルトのアクションです。それぞれのビデオ素材につき、次の操作を行います。
Âボタンを作成します。
Âビデオをそれぞれボタンの素材として割り当てます。
Â新しいトラックを作成します。
Â対応するオーディオを各トラックのオーディオとして割り当てます。
Â各トラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Âそれぞれの新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Â新しいボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
ボタンを作成
Âビデオ素材ごとにボタンを作成します。
Âビデオをそれぞれボタンの素材として割り当てます。
このオプションでは、トラックの作成や、ボタンのリンクは行われません。
1つまたは複数のオーディオ素材を空の領域へドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
オーディオを設定
デフォルトのアクションです。
Âこのオーディオをメニューのオーディオとして割り当てます。
既存のオーディオに追加
Âこのメニューに割り当てられている既存のオーディオ素材に、このオーディオを追加します。
7 標準方式でメニューを作成する 289
空の領域にビデオ/オーディオの組み合わせをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
背景とオーディオを設定
デフォルトのアクションです。
Âこのビデオをメニューの背景に設定します。
Âこのオーディオをメニューのオーディオに設定します。
ボタンとトラックを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのビデオをボタンのサムネールに割り当てます。
Âこのビデオとオーディオで新しいトラックを作成します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
ボタンとチャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
参考:メニューにボタン、ドロップゾーン、またはテキストオブジェクトが含まれない場合、このオ
プションは「チャプタインデックスを作成」に変わります。最初のチャプタインデックスメニューと
して別個にメニューを作成する代わりに、このメニューが使用されます。追加のチャプタインデック
スメニューは、必要に応じて作成されます。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーとオーディオを追加します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âこのメニューにボタンを作成して、最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新し いトラッ クからチ ャプタイ ンデッ クスメニ ューのボ タンへ各 チャプ タマーカ ーをリン クし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
ボタンにビデオ/オーディオの組み合わせをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定してトラックを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのビデオをボタンのサムネールイメージに設定します。
290 7 標準方式でメニューを作成する
Âこのビデオとオーディオで新しいトラックを作成します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Âボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
トラックを作成
Âこのビデオで新しいトラックを作成します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Âボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
ボタンのサムネールは変更されません。
素材を設定してチャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーとオーディオを追加します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Âこのビデオをボタンのサムネールイメージに設定します。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新し いトラッ クからチ ャプタイ ンデッ クスメニ ューのボ タンへ各 チャプ タマーカ ーをリン クし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
チャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーとオーディオを追加します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新し いトラッ クからチ ャプタイ ンデッ クスメニ ューのボ タンへ各 チャプ タマーカ ーをリン クし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
7 標準方式でメニューを作成する 291
空の領域に静止画をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
背景を設定
デフォルトのアクションです。
Âピクチャをこのメニューの背景に使用します。
オーバーレイを設定
Âピクチャをこのメニューのオーバーレイに使用します。
ボタンを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成し、サムネールにこのピクチャを割り当てます。
このオプションでは新しいメニューの作成やボタンのリンクは行われません。
ドロップゾーンを作成
Âこのメニューの位置にドロップゾーンを作成し、このピクチャをそれに割り当てます。
サブメニューを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのピクチャをボタンのサムネールに割り当てます。
Âこのピクチャを背景として新しいメニューを作成します。
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
ボタンに静止画をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定
デフォルトのアクションです。
Âこのピクチャをボタンのサムネールイメージに設定します。
このオプションではメニューの作成やボタンのリンクは行われません。
素材を設定してサブメニューを作成
Âこのピクチャをボタンのサムネールイメージに設定します。
Âこのピクチャを背景として新しいメニューを作成します。
Âボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
サブメニューを作成
Âこのピクチャを背景として新しいメニューを作成します。
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
ボタンのサムネールは変更されません。
292 7 標準方式でメニューを作成する
ドロップゾーンに静止画をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定
デフォルトのアクションです。
Âこのピクチャをドロップゾーンの素材に設定します。
ボタンを作成
Âドロップゾーンの上部にボタンを作成して、サムネールにこのピクチャを割り当てます。
このオプショ ンでは新しいメニュー の作成やボタンのリン クは行われません。ドロッ プゾーンは影
響を受けません。
空の領域に複数の静止画(またはフォルダ)をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンとスライドショーを作成
デフォルトのアクションです。空の領域にフォルダをドラッグした場合、これが唯一可能なアクショ
ンです(フォルダの最初のレベルの静止画のみ使用されます)
Â最初のピクチャをサムネールイメージに割り当ててボタンを作成します。
Â新しいスライドショーを作成します。
Â新しいボタンから新しいスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショーの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
ボタンを作成
Âピクチャごとにボタンを作成して、サムネールにそれぞれピクチャを割り当てます。
このオプションではメニューの作成やボタンのリンクは行われません。
サブメニューを作成
Âそれぞれのピクチャにボタンを作成します。
Âピクチャをそれぞれボタンの素材として割り当てます。
Âそれぞれのピクチャを背景とする新しいメニューを作成します。
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
7 標準方式でメニューを作成する 293
ボタンに複数の静止画(またはフォルダ)をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定してスライドショーを作成
デフォルトのアクションです。
Âボタンのサムネールを最初のピクチャに設定します。
Â新しいスライドショーを作成します。
Âボタンから新しいスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショーの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
スライドショーを作成
Â新しいスライドショーを作成します。
Âボタンから新しいスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショーの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
ボタンのサムネールイメージは変更されません。
空の領域に複数レイヤの静止画をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
背景を設定 すべてのレイヤを表示
デフォルトのアクションです。
Âピクチャをこのメニューの背景に使用し、すべてのレイヤを表示します。
設定後は、「メニュー」インスペクタでレイヤを無効にできます。
背景を設定 表示するレイヤなし
Âピクチャをこのメニューの背景に使用し、レイヤは表示しません。
設定後は、「メニュー」インスペクタでレイヤを有効にできます。
オーバーレイを設定
Âピク チャをこ のメニュ ーのオー バーレ イに使用 します。 オーバー レイには レイヤを 割り当 てま
せん。
設定後は、「メニュー」インスペクタでオーバーレイに使用するレイヤを選択できます。
ボタンを作成
Âこのメニューの 位置にボタンを作成し、サムネー ルにこのピクチャを割り当 てます(グラフィッ
クアプリケーションで可視にされたレイヤを使用)
このオプショ ンでは新しいメニュー の作成やボタンのリン クは行われません。レイヤ はコンポジッ
ト化されているため、表示するレイヤを選択することはできません。
294 7 標準方式でメニューを作成する
標準サブメニューを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのピクチャを ボタンのサムネールに割り当て ます(グラフィックアプリケーシ ョンで可視にさ
れたレイヤを使用)
Âこのピクチャを背景として新しい標準メニューを作成します(すべてのレイヤを表示)
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
設定後は、「メニュー」インスペクタで新しいメニューのレイヤを無効にできます。
レイヤサブメニューを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのピクチャを ボタンのサムネールに割り当て ます(グラフィックアプリケーシ ョンで可視にさ
れたレイヤを使用)
Âこのピクチャを背景として新しいレイヤメニューを作成します(すべてのレイヤを表示)
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
設定後は、「メニュー」インスペクタで新しいメニューのレイヤを無効にできます。
標準メニューのドロップパレット プロジェクトエレメントをド
ラッグする
以下のセクションでは、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブから標準メニューの空の
領域やボタン にプロジェクトエレメン トをドラッグすると表 示されるドロップパレッ トの選択項目
を紹介します。
空の領域に既存のトラックをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âストリーム 1の最初のビデオクリップから新しいボタンのサムネールにビデオを割り当てます。
Â新しいボタンからトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
7 標準方式でメニューを作成する 295
ボタンとチャプタインデックスを作成
参考:メニューにボタン、ドロップゾーン、またはテキストオブジェクトが含まれない場合、このオ
プションは「チャプタインデックスを作成」に変わります。最初のチャプタインデックスメニューと
して別個にメニューを作成する代わりに、このメニューが使用されます。追加のチャプタインデック
スメニューは、必要に応じて作成されます。
Âこのメニューにボタンを作成して、最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âトラックからチャプタインデックスメニューのボタンへ、各チャプタマーカーをリンクします。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
ボタンに既存のトラックをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定
デフォルトのアクションです。
Âストリーム 1の最初のビデオクリップのビデオをボタンのサムネールイメージに設定します。
Âボタンからトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
トラックへ接続
Âボタンからトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
ボタンのサムネールは変更されません。
素材を設定してチャプタインデックスを作成
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Âこのトラックをボタンのサムネールイメージに設定します。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âトラックからチャプタインデックスメニューのボタンへ、各チャプタマーカーをリンクします。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
296 7 標準方式でメニューを作成する
チャプタインデックスを作成
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âトラックからチャプタインデックスメニューのボタンへ、各チャプタマーカーをリンクします。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
空の領域に複数の既存のトラックをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âトラックごとにボタンを作成します。
Âトラックをそれぞれボタンの素材として割り当てます。
Â新しいボタンからトラックの最初のマーカーへのリンクを追加をします。
Â各トラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
空の領域に既存のシナリオをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âシナリオの最初のビデオクリップから新しいボタンのサムネールにビデオを割り当てます。
Â新しいボタンからシナリオの最初のビデオクリップへのリンクを追加します。
Âシナリオの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
ボタンに既存のシナリオをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定
デフォルトのアクションです。
Âシナリオの最初のビデオクリップのビデオを、ボタンのサムネールイメージに設定します。
Âボタンからシナリオの最初のビデオクリップへのリンクを追加します。
Âシナリオの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
シナリオへ接続
Âボタンからシナリオの最初のビデオクリップへのリンクを追加します。
Âシナリオの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
ボタンのサムネールは変更されません。
7 標準方式でメニューを作成する 297
空の領域に複数の既存のシナリオをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âシナリオごとにボタンを作成します。
Âシナリオをそれぞれボタンの素材として割り当てます。
Â新しいボタンから各シナリオの最初のビデオクリップへのリンクを追加します。
Â各シナリオの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
空の領域にスライドショーをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Â最初のスライドをそのサムネールに割り当てます。
Â新しいボタンからスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
ボタンとチャプタインデックスを作成
参考:メニューにボタン、ドロップゾーン、またはテキストオブジェクトが含まれない場合、このオ
プションは「チャプタインデックスを作成」に変わります。最初のチャプタインデックスメニューと
して別個にメニューを作成する代わりに、このメニューが使用されます。追加のチャプタインデック
スメニューは、必要に応じて作成されます。
Âこのメニューにボタンを作成して、最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するスライドの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âスライドショーの各スライドを、チャプタインデックスメニューのボタンにリンクします。
Â各スライドからボタンのサムネールにピクチャを割り当てます。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
ボタンにスライドショーをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定
デフォルトのアクションです。
Â最初のスライドのイメージをボタンのサムネールに設定します。
Âボタンからスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
298 7 標準方式でメニューを作成する
スライドショーへ接続
Âボタンからスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
ボタンのサムネールは変更されません。
チャプタインデックスを作成
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するスライドの数とボタンレイアウトに応じて、
1つまたは複数の新しいチャプタインデック
スメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âスライドショーの各スライドを、チャプタインデックスメニューのボタンにリンクします。
Â各スライドからボタンのサムネールにピクチャを割り当てます。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
空の領域に複数のスライドショーをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âそれぞれのスライドショーにボタンを作成します。
Âスライドショーをそれぞれボタンの素材として割り当てます。
Â新しいボタンからスライドショーへのリンクを追加します。
Â各スライドショーの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない
場合)
空の領域にメニューをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âメニューの背景をボタンのサムネールとして割り当てます。
Â新しいボタンからメニューへのリンクを追加します。
ボタンにメニューをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
素材を設定
デフォルトのアクションです。
Âメニューの背景をボタンのサムネールに設定します。
Âボタンからメニューへのリンクを追加します。
7 標準方式でメニューを作成する 299
メニューへ接続
Âボタンからメニューへのリンクを追加します。
ボタンのサムネールは変更されません。
空の領域にスクリプトをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Â新しいボタンからスクリプトへのリンクを追加します。
ボタンにスクリプトをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
スクリプトへ接続
デフォルトのアクションです。
Âボタンからスクリプトへのリンクを追加します。
標準メニューのドロップパレット テンプレートおよびスタイルを
ドラッグする
以下のセクションでは、パレットから標準メニューの空の領域やボタンにテンプレートおよびスタイ
ルをドラッグすると表示されるドロップパレットの選択項目を紹介します。
空の領域にシェイプをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのシェイプをボタンに割り当てます。
ドロップゾーンを作成
Âこのメニューの位置にドロップゾーンを作成します。
Âこのシェイプをドロップゾーンに割り当てます。
ボタンまたはドロップゾーンにシェイプをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
シェイプを設定
デフォルトのアクションです。
Âこのシェイプをボタンまたはドロップゾーンに割り当てます。
300 7 標準方式でメニューを作成する
ボタンを作成
ドロップゾーンにドラッグした場合にのみ使用できます。
Âドロップゾーンの上部にボタンを作成します。
Âこのシェイプをボタンに割り当てます。
ドロップゾーンは影響を受けません。
空の領域にテンプレートをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
メニューに適用
デフォルトのアクションです。
Âテンプレートのボタンは既存のボタンにのみ適用されます(新しいボタンは作成されません)
参考:例外として、メ ニューにボタンがない場合 は、テンプレートのすべてのボ タンが追加され
ます。
メニューに適用 すべてのボタンを追加
Âテンプレート のボタンがすべて適用さ れ、既 存のボタンを置き換えて(必要で あれば)新しいボ
タンを追加し ます。
サブメニューを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのテンプレートの背景をボタンのサムネールとして割り当てます。
Âこのテンプレートで新しい標準メニューを作成します。
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
ボタンにテンプレートをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
サブメニューを作成してテンプレートを適用
デフォルトのアクションです。
Âこのテンプレートで新しい標準メニューを作成します。
Âボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
空の領域にボタンスタイルをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのスタイルをボタンに割り当てます。
ボタンを作成 デフォルトのボタンスタイルを設定
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのスタイルをボタンに割り当てます。
Âこのスタイルをこのメニューのデフォルトのボタンスタイルとして割り当てます。
7 標準方式でメニューを作成する 301
デフォルトのボタンスタイルを設定
Âこのスタイルをこのメニューのデフォルトのボタンスタイルとして割り当てます。
ボタンは作成されません。
ボタンにボタンスタイルをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンに適用
デフォルトのアクションです。
Âこのボタンスタイルをボタンに適用します。
空の領域にテキストスタイルをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
テキストオブジェクトを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にテキストオブジェクトを作成します。
Âこのスタイルをテキストオブジェクトに割り当てます。
テキストオブジェクトを作成 デフォルトのテキストスタイルを設定
Âこのメニューの位置にテキストオブジェクトを作成します。
Âこのスタイルをテキストオブジェクトに割り当てます。
Âこのスタイルをこのメニューのデフォルトのテキストスタイルとして割り当てます。
デフォルトのテキストスタイルを設定
Âこのスタイルをこのメニューのデフォルトのテキストスタイルとして割り当てます。
テキストオブジェクトは作成されません。
テキストオブジェクトにテキストスタイルをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
テキストオブジェクトに適用
デフォルトのアクションです。
Âこのスタイルをテキストオブジェクトに割り当てます。
空の領域にドロップゾーンスタイルをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ドロップゾーンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にドロップゾーンを作成します。
Âこのスタイルをドロップゾーンに割り当てます。
302 7 標準方式でメニューを作成する
ドロップゾーンにドロップゾーンスタイルをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ドロップゾーンに適用
デフォルトのアクションです。
Âこのスタイルをドロップゾーンに割り当てます。
メニューエディタにレイアウトスタイルをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
メニューに適用
デフォルトのアクションです。
Âレイアウトスタ イルのボタンは既存のボタ ンにのみ適用されます(新しいボタ ンは作成されませ
ん)
参考:例外として、メ ニューにボタンがない場合 は、レイアウトスタイルのすべ てのボタンが追
加されます。
メニューに適用 すべてのボタンを追加
Âレイアウトスタ イルのボタンがすべて適用 され、既存のボタンを置き換え て(必要であれば)新
しいボタンを追加します。
8
303
8テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
DVD
Studio
Pro」には、メュー作成の手助けとなるテンプレート
とスタイルが用意されています。付属のテンプレートとスタイルを使
用することにより、素早いメニューの作成が可能です。また独自のテ
ンプレートとスタイルを作成することもできます。
DVD
Studio
Proには、メニュー作成を素早く簡単に行うためのテンプレートとスタイルが用意さ
れています。プロジェクトのすべてのメニューにテンプレートやスタイルを適用することにより、
ロジェクトにまとまりのある一貫した外観を持たせることができます。
Â付属のテンプレ ートとスタイルを使用してメニ ューを作成することができま す。テンプレートを
使用してメニュ ーに必要な内容をすべて準備し たり、作成したメニューと組み合 わせて使用する
スタイルを選択できます。
Â独自のテンプレ ートとスタイルを作成できま す。特定のニーズに合わせて、すべ てのメニューに
一貫性のある外観を持たせることができます。
DVD
Studio
Pro」には、画像やハイライト領域を含むボタンをメニューに追加するためのシェイプ
機能もあります。シェイプを使用すると、エッジが不規則な形になっているドロップゾーンも作成で
きます。詳細については、
317 ページの「シェイプを管理する」を参照してください。
テンプレートとスタイルとは?
テン プレー トとス タイ ルには ともに、背 景素材、ボ タンハ イライ ト、テキ ストの カラー など、メ
ニューの作成 に使用するプロパティ があります。テンプレート はメニューの外観のす べてを扱うの
に対し、スタイ ルは特定の領域のみ を対象とします。メニュー にテンプレートを適 用すると、ほぼ
完成したメ ニューになります。後は、ボ タンをリンクするだ けです。スタイルの場 合は、一般的に
既存 のメニュ ーで作 業を行 ってから スタイ ルを使 用し、ボタン の形状 やテキ ストオブ ジェク トの
フォントなどの領域を変更します。
付属のテンプ レートとスタイルのほ かに、独自のテンプレート やスタイルを作成する ことができま
す。さまざまなプロジェクトで、これらのテンプレートを読み込んで使用することができます。
それぞれの テンプレートとスタ イルは、実際に使用する 素材(背景、オーディオフ ァイル、シェイ
プなど)を含む 独立再生形式とする ことができます。あるいは、 ハードディスクのフォ ルダにある
素材を参照することができます。
304 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
参考:テンプレートと スタイルは、
PAL または NTSC いずれかのフォーマッ トをとります。
NTSC
フォーマットの素材を 使用して作成したテンプレートやスタイ ルを、
PAL フォ ーマットのプロジェ
クトで使用 することはできません。パ レットには、現在のプロジ ェクトのビデオ規格と 互換性のあ
るテンプレートとスタイルのみ表示されます。また、
HD 個有の解像度(たとえば 128 0 × 720p)や
ビデオフォーマット
HDV H.264を使用しているテンプレートは、
SD プロジェクトに読み込め
ません。
パレットのテンプレートとスタイル
テンプレートとスタイルは、パレットの最初の 2つのタブに含まれています。
「シェイプ」タブについては 317 ページの「シェイプを管理する」を、「オーディオ」「静止画」「ビ
デオ」タブについては、
157 ページの「メディアタブ」を参照してください。
DVD
Studio
Pro環境設定の「一般」パネルで、パレットに表示されるサムネールのサイズ(大/
小)を選択できます。環境設定の詳細については、
114 ページの「「一般」環境設定」を参照してく
ださい。
イントロムービーテンプレート
DVD
Studio
Pro」イン ストール CD には、一部の付 属テンプレ ート用のメ ニュー・イントロ・
ファイルに使用するビデオ素材が含まれています。これらの素材を使用することにより、関連テン
プレートを使用す るメニューを選択 した場合に、滑らか な移行が可能にな ります。詳細について
は、インストール CD の「イントロムービーテンプレート」フォルダにある「イントロムービーテ
ンプレートについて」ファイルを参照してください。
345 ページの「メニューのイントロクリップ
を使う」も参照してください。
クリックして、表示する
テンプレートやスタイル
のグループを選択します。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 305
テンプレートとスタイルのグループ
使用できるテンプレートとスタイルを表示するには、タブ内の上部にあるボタンをクリックします。
テンプレートには 3つ、スタイルには 4つの項目があります:
ÂApple:
DVD
Studio
Pro」に付属のテンプレートとスタイルです。すべてのプロジェクトで使用
できます。
Âカスタム:ユーザが作成したテンプレートとスタイルで、“プロジェクト”として指定されていな
いものです。すべてのプロジェクトで使用できます。
Âプロジェクト:特定 のプロジェクトでのみ使用す るようユーザが作成したテ ンプレートです。ほ
かのプロジェクトで作業しているときには表示されません。
参考:プロジェクト グループに属すテンプレート やスタイルを作成する前に、プ ロジェクトを保
存しておく必要があります。
Â現在:スタイル専用 の項目で、現在のメニューに割 り当てられたテンプレートに リンクしている
スタイルです。詳 細については、
306 ページの「スタ イルをテンプレートへリ ンクする」を参照
してください。
スタイルのタイプ
選択したスタイルグループのほかに、「パレット」の「スタイル」タブをクリックして、スタイルの
タイプも選択する必要があります。
次の 4つのスタイルタイプから選択できます:
Âボタン:「ボタン」インスペクタのほぼすべての設定が含まれます(ナビゲーションとジャンプ設
定を除く)
Âテキスト:フォント、サイズ、色、回転、およびデフォルトテキストが含まれます。
Âドロップゾーン:ドロップゾーンについての詳細が含まれます。
Âレイアウト:メニューのボタンの位置、サイズ、形状、およびそのほかの属性が含まれます。
クリックして、表示する
スタイルのタイプを選択
します。
306 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
スタイルをテンプレートへリンクする
テンプレー トにスタイルをリン ク(関連付け)することがで きます。リンクを設定 することで、メ
ニューにテンプレートを適用して、いずれかのボタンで異なるボタンスタイルを使用する場合に、
のテンプレ ートにリンクしたボタ ンスタイルのみを表示 することができます。これ により、同種の
テンプレート やスタイルをもとにし たメニューが作成しや すくなり、プロジェクトの 作成において
一貫した外観を維持できます。
メニューにテンプレートを適用すると、「パレット」の「スタイル」タブで「現在」ビューを選択す
ることによ り、そのテンプレートにリ ンクするスタイルを確 認することができます。ス タイルタイ
プ(ボタン、テキ スト、レイアウト、または ドロップゾーン)を選 択すると、そのメニュ ーにリン
クするスタイルのみが表示されます。
参考:テンプレートにリンクできるのは、自分で作成したスタイルだけです。付属の
Apple」ス タ
イルは、
Apple」テンプレートにリンク済みです。
スタイルをテンプレートへリンクするには:
1
Control キーを押しながらスタイルをクリックして、ショートカットメニューから「テンプレートへ
リンク」を選択します。
選択ダイアログにすべてのテンプレートがリストされます。
2このスタイルのリンク先とするテンプレートのチェックボックスをすべて選択します。
メニューでは、適用された最新のテンプレートの状況が管理されるため、随時メニューを開いて「ス
タイル」タブの「現 在」ビューを選択する と、メニューのテンプレ ートにリンクするス タイルを確
認することができます。
参考:メニュー にテンプレートが適用 されていない、またはテン プレートにスタイルが リンクされ
ていない場合には、「現在」ビューを選択してもスタイルは表示されません。
テンプレートとスタイルのプロパティについて
プロパティ は、テンプレートとスタ イルの外観と内容を定 義します。たとえば、テンプ レートで使
用するメニ ュー背景のタイプ、レイア ウトスタイルで使用す るボタンの数、メニュー上 のボタンの
配置などが 定義されます。すべてのテ ンプレートとスタイル に対して、使用可能なプロ パティをす
べて使用す る必要はありません。た とえば、メニュー背景のな い一連のテンプレー トを作成し、既
存のメニュ ーにこれを適用した場 合、メニューには現在の背 景がそのまま使用され ますが、ほかの
テンプレー トプロパティ(ボタンやテ キストオブジェクトの グループなど)はメニュー に追加され
ます。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 307
テンプレートには、
4つのスタイルそれぞれのプロパティと、いくつか追加のプロパティが含まれて
います。以下に示すプロパティのリストはスタイルごとに分けられており、追加のプロパティグルー
プはテンプレートにのみ適用されます。
ボタンスタイルのプロパティ
ボタンスタイルおよびテンプレート内のすべてのボタンには、以下のプロパティが含まれています。
テン プレート にもこ れらの プロパテ ィがデ フォル トのボタ ンスタ イルと して含ま れ、ドロッ プパ
レットの操作 でメニューに新しいボ タンを作成する際に使 用されます。デフォルトの ボタンスタイ
ル設定の詳細については、
312 ページの「デフォルトスタイルを設定する」を参照してください。
Âサイズ:ボタンの動作領域の幅と高さ
Â素材:ボタンに割 り当てられた素材ファイルと、 サムネールの下のタイムコー ド設定。既存のボ
タンにボタンス タイルを適用すると、そのボタン に素材が割り当てられてい ない場合にのみ、こ
の素材が表示されます。
Âモーション:素材のモーションの有効/無効
Âシェイプ:ボタンに割り当てられたシェイプファイル
Âシャドウ:シェイプに対するメニューのドロップシャドウの有効/無効
Âカラーセット:ボタンが使用する 3つのハイライト設定
Â自動操作:ボタンの自動操作の有効/無効
Â不可視:ボタンの可視/不可視の設定
Âデフォルトのテキスト:ボタンで使用する実際のテキスト。既存のボタンにボタンスタイルを適用
すると、既存のボタンにテキストがない場合にのみ、このテキストが表示されます。
Âフォント:ボタンテキストに使用するフォントの名前とサイズ
Âテキストのカラー:テキストの色
Âテキストの位置:ボタンのテキストの位置(上、左、右、中央、または下)
Âテキストオフセット:テキストの位置のオフセット値
Âテキストシャドウ:テキストに対するメニューのドロップシャドウの有効/無効
Âハイライト内のテキスト:テキストをボタンのハイライトに含むかどうか
テキストスタイルのプロパティ
テキストスタ イルおよびテンプレー ト内のすべてのテキス トオブジェクトには、以下 のプロパティ
が含まれてい ます。テンプレートにもこ れらのプロパティがデ フォルトのテキストス タイルとして
含まれ、メニュー背景をダブルクリックしてテキストオブジェクトを作成する際に使用されます。
フォルト のテキストス タイル設定の 詳細については、
312 ページの「デフォ ルトスタイル を設定す
」を参照してください。
Âデフォルトのテキスト:テキストオブジェクト で使用する実際のテキスト。こ のテキストは、既
存のテキストオブジェクトにテキストスタイルが適用されている場合は表示されません。
Âフォント:テキストオブジェクトに使用するフォントの名前とサイズ
Âテキストのカラー:テキストの色
Â回転:テキストオブジェクトに使用する回転設定
308 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
ドロップゾーンスタイルのプロパティ
ドロップゾーンスタイルには、以下のプロパティが含まれています。テンプレートには、そのドロッ
プゾーンごとに以下のプロパティが含まれます。
Âサイズ:ドロップゾーンの動作領域の幅と高さ
Â素材ドロップゾーンに割り当てられた素材ファイルと、サムネールの下のタイムコード設定。
存のドロップゾ ーンにドロップゾーンスタイル を適用すると、そのドロップゾー ンに素材が割り
当てられていない場合にのみ、この素材が表示されます。
Âシェイプ:ドロップゾーンに割り当てられたシェイプファイル
Âシャドウ:ドロップゾーンに対するメニューのドロップシャドウの有効/無効
Â回転:ドロップゾーンに使用する回転設定
Âモーション:素材のモーションの有効/無効
レイアウトスタイルのプロパティ
レイアウトスタイルとテンプレートには、以下のプロパティが含まれています。
Â位置/サイズ:レイアウトのすべてのボタンの位置とサイズ
Âボタン素材:ボタ ンに割り当てられた素材。この 素材は、すでに素材が含まれて いるボタンを使
用するメニュー にレイアウトスタイルを適用 する場合には表示されません。 この素材は、既存の
ボタンに素材が割り当てられていない場合にのみ、表示されます。
Âボタンのシェイプ:ボタンに割り当てられたシェイプ
Âボタンテキスト:ボタンに割り当てられたテキ スト。このテキストは、すでにテ キストが含まれ
ているボタンを 使用するメニューにレイアウト スタイルを適用する場合には 表示されません。こ
のテキストは、既存のボタンにテキストが割り当てられていない場合にのみ、表示されます。
Âデフォルトのボタン:デフォルトのボタンとして 割り当てられたボタンのボ タン番号。このボタ
ンは、メニューへの 接続で異なるボタンが指定さ れていなければ、メニューが表 示されたときに
選択されます。
Âガイド:ガイドの数や位置を含む、ガイドの設定
そのほかのテンプレートプロパティ
ボタン、テキスト、ドロップゾーン、およびレイアウトスタイルのプロパティのほかに、テンプレー
トには次のプロパティが含まれています。
Âデフォルトの ボタン スタイル:デフォル トのボ タンス タイルは、ド ロップ パレッ トの操作 でメ
ニューに新しい ボタンを作成する必要のある場 合に使用されます。デフォルトの ボタンスタイル
設定の詳細については、
312 ページの「デフォルトスタイルを設定する」を参照してください。
Âデフォルトのテキストスタイルデフォルトのテキストスタイルは、メニュー背景をダブルクリッ
クしてテキスト オブジェクトを作成する場合に 使用されます。デフォルトのテキ ストスタイル設
定の詳細については、
312 ページの「デフォルトスタイルを設定する」を参照してください。
Â背景:背景としてメニューに割り当てられる素材の名前
Âオーバーレイ:サブピクチャオーバーレイとしてメニューに割り当てられる素材の名前
Âオーディオ素材:メニューに割り当てられるオーディオ素材の名前
Âドロップゾーン:メニューに追加されるすべてのドロップゾーン。各ドロップゾーンには、それぞ
れ独自の設定が含まれます。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 309
Âテキストオブジェクトニューに追加されるすべてのテキストオブジェクト。各テキストオブジェ
クトには、それぞれ独自の設定が含まれます。
Âカラーメニューのカラーマッピング設定。各ボタン状態に割り当てられる、
3つのカラーセット
ごとの色と不透明度、およびカラーパレットの 16 色が含まれます。
Âマッピングタイプ:メニューで使用されるクロマまたはグレイスケールマッピングタイプ
Âモーション:開 始、ループ ポイ ント、終了、お よび継 続時間 設定の タイ ムコー ド値、およ びメ
ニューの終了時のアクション
Âシャドウ:ボタン、テ キストオブジェクト、およびド ロップゾーンで使用できる ドロップシャド
ウ設定
Âディスプレイモード:メニューで使用されるディスプレイモード。
4:3
16:9 パンスキャン、
16:9
レターボックス、または 16:9 パンスキャンとレターボックス
Â解像度:ビデオ背景のビデオ解像度
Âトランジション:メニューおよびメニューのボタンに割り当てられたすべてのトランジション
テンプレートまたはスタイルを適用する
パレットでテンプレートやスタイルを選択しても、「適用」ボタンを押さなければメニューには反映
されません。「適用」ボタンをクリックする前に、必ずメニューエディタに正しいメニューが表示さ
れているこ とを確認して、使用するス タイルによっては、そのメ ニューの正しい項目が 選択されて
いることを確認してください。
参考:メニュー エディタには必ずメニ ューが割り当てられて おり、そのメニューにテン プレートや
スタイルが 適用されることになり ます。テンプレートやスタ イルは、トラックなど別の エレメント
で作業をし ている場合にもメニュ ーに適用することがで きます。適用時に、メニューエ ディタが可
視でなくても構いません。
メニュー内 で何も選択しなくても、テ ンプレートやレイアウ トスタイルは適用でき ます。これらの
項目は、既存のメニュー、または新しい空のメニューに適用することができます。
重要メニューにテンプレートを適用すると、メニューの解像度とディスプレイモードがテンプレー
トに合わせて変わります(メニューとテンプレートで異なっている場合)。レイアウトスタイル(あ
るいは、他の任 意のスタイル)を適用し ても、メニューの解像度 やディスプレイモード は変わりま
せん。レイアウ トスタイルの場合は、レイ アウトがメニューの現 在の解像度に一致する ように拡大
または縮小されます。
ボタン、テキスト、およびドロップゾーンのスタイルについては、既存のメニューで 1つまたは複数
の項目を選択してからスタイルを適用するか、項目にスタイルをドラッグすることができます。スタ
イルは、既存のメニュー内の選択した項目にのみ適用されるため、
1つのメニューでいくつかのバー
ジョンのスタイルを使用することができます。たとえば、メニューのボタンに異なるシェイプを使用
するには、これらのシェイプを指定した異なるスタイルをいくつか設定します。
参考:メニュー へのテンプレートやス タイルの適用は一時的 な操作です。テンプレート やスタイル
に対してメニ ューがロックされるこ とはありません。手動で設 定する場合と同様にメ ニューを変更
することができます。
310 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
パレットの適用ボタンを使う
パレットに 含まれる「適用」ボタンを使 用すると、選択したテン プレートやスタイルを メニューに
適用することができます。「適用」ボタンでボタン、テキスト、またはドロップゾーンのスタイルを
適用すると、選択したすべての項目に一度にスタイルが適用されます。ドラッグをする場合は、
1
の項目にのみスタイルを適用できます。
適用ボタンを使ってテンプレートまたはスタイルを適用するには:
1メニューエディタに正しいメニューが表示されていることを確認します。
2ボタン、テキス ト、およびドロップゾー ンのスタイルの場合、ス タイルを適用するメニ ュー上の項
目を選択します。
3メニューに適用するテンプレートまたはスタイルを選択します。
4「適用」をクリックします。
複数のテンプレートまたはスタイルが選択されていると、「適用」ボタンは使用できません。テンプ
レートやスタイルをダブルクリックして適用することもできます。
メニューにテンプレートやスタイルをドラッグする
パレットの「適 用」ボタンを使用するほ かにも、テンプレートや スタイルをメニューに ドラッグし
て適用することができます。メニューにテンプレートやスタイルをドラッグすると、メニューエディ
タのドロップパレットが表示されます。ドロップパレットには、「適用」ボタンを使用した場合には
使用されな いオプションが含まれ ています。たとえば、メニュー エディタの空の領域に ボタンスタ
イルをドラッグして、そのスタイルで新しいボタンを作成することができます。「適用」ボタンを使
用する場合は、スタイルを適用する前に、既存のボタンを選択する必要があります。
テンプレー トやスタイルをドラッ グする領域により、使用で きるオプションが決ま ります。たとえ
ば、メニューの 空の部分にテンプレー トをドラッグすると、メニ ューにテンプレートを 適用するオ
プション、メニューにテンプレートを適用してすべてのボタンを作成するオプション、サブメニュー
を作成するオプションが示されます。既存のボタンにテンプレートを適用した場合は、サブメニュー
を作成して、これにテンプレートを適用するオプションのみとなります。オプションの全リストは、
299 ページの標準メニューのドロップパレット テンプレートおよびスタイルをドラッグする
参照してください。
ドラッグしてテンプレートまたはスタイルを適用するには:
1メニューエディタに正しいメニューが表示されていることを確認します。
2メニューに適用するテンプレートまたはスタイルを選択して、メニューエディタにドラッグします。
テンプレート やスタイルの適用方法 に応じて、空の領域か既存 の項目にドラッグする ようにしてく
ださい。
ドラッグする前に複数の項目を選択しても、実際にドラッグする項目のみがメニューに適用され、
かの項目は無視されます。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 311
ボタンを含むメニューにテンプレートやレイアウトスタイルを適用する
ボタンを含む メニューにテンプレー トやレイアウトスタイ ルを適用すると、既存のボ タンと入れ替
わるだけのボ タンを追加するオプシ ョンか、テンプレートやレ イアウトスタイルのす べてのボタン
を追加するオ プションが示されます。メ ニューのボタンがテン プレートやレイアウト スタイルのボ
タンより多 ければ、すべてのボタンが 追加され、メニュー上の余 分なボタンには変更は 加えられま
せん。
既存のボタンを置き換える場合には、
DVD
Studio
Proでは最初にボタンの名前がテンプレートや
レイアウト内 のボタンの名前と一致 するかが確認されます。既 存のボタンと新しいボ タンの名前が
同じであれ ば、オリジナルのボタンの リンクと素材が新しい ボタンにコピーされま す。ボタンの名
前を工夫して付けることにより、メニューに 1つずつテンプレートを適用しながら、オリジナルの
ボタン設定を残すことができます。
DVD
Studio
Proに付属のテンプレートやレイアウトスタイルを使用しながらテンプレートを切り
替えられるようにするには、
DVD
Studio
Proのボタンの命名規則に従ってボタンの名前を付ける
必要があります。
DVD
Studio
Pro」のテンプレートとレイアウトスタイルのボタンの命名
DVD
Studio
Proに付属する「
Appleテンプレートとレイアウトスタイルのボタン名には、汎用
ボタンと専用ボタンの 2つのカテゴリーがあります。
汎用ボタン
汎用ボタンでは、「ボタン 1で始まる
DVD
Studio
Proのデフォルトの名前構造が使用されます。
また、
Apple」テンプレートとレイアウトスタイルの素材とテキス トは、それぞれの汎用ボタンに
割り当てることができます。チャプ タインデックスメニューを作成する場合は、
DVD
Studio
Pro
で各ボタン に素材が割り当てられ ているかチェックされ、割 り当てられている場合 には、マーカー
のビデオに 適合するよう素材が変 更されます。同様に、ボタンに テキストが割り当てら れている場
合は、テキストは各マーカーの名前に置き換えられます。
専用ボタン
チャプタマ ーカーにリンクしな いボタンには名前の前 後にアンダースコア が付けられ
DVD
Studio
Pro」でボタンにチャプ タマーカーを割り当て る際に無視されます。
Apple」テンプ
レートとレイアウトスタイルには、
_NEXT_
(次のチャプタインデックスメニューにリンク)
_PREV_
(前のチャプタインデックスメニューにリンク)および _UP_(可能な場合はオリジナルのメニュー
にリンク)の 3つの専用ボタンが用意されています。これら 3つのボタンを使用してチャプタイン
デックスメニューを作成すると、該当するメニューに自動的にリンクされます。
チャプタイ ンデックスメニュー の詳細については、
226 ページの「 チャプタインデックスメニュー
について」を参照して ください。
312 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
デフォルトスタイルを設定する
各メ ニュ ーに、ボ タンお よび テキ ストの デフ ォル トス タイル を設 定す ること がで きま す。また、
DVD
Studio
Pro環境設定で、プロジェクト全体のデフォルトのテキストスタイルを選択すること
もできます。
DVD
Studio
Proでは、メニューエディタに素材をドラッグして、ドロップパレットからボタン作
成オプショ ンを選択するたびに、デフ ォルトのボタンスタイ ルが使用されます。デフォ ルトのボタ
ンスタイルは、ボタンを割り当てたメニューにのみ適用されます。
デフォルトの テキストスタイルは、プロ ジェクトのいずれかの メニューにテキストオ ブジェクトを
追加した場合 に必ず使用されます。メニ ューごとにデフォルト のテキストスタイルを 設定すること
も可能です。テ キストスタイルには、フ ォント、フォントのサ イズと色が含まれま す。デフォルト
のテキストを含むこともできます。
ボタ ンとテキ ストの デフォ ルトスタ イルを 設定す るには、その スタイ ルをメ ニューエ ディタ にド
ラッグするか、ショートカットメニューを使用します。
ドラッグしてボタンやテキストのスタイルをメニューのデフォルトに設定するには:
1「パレット」からボタンまたはテキストのスタイルを選択して、メニューエディタにドラッグします。
2ドロップパレットが表示されたら、「デフォルトのボタンスタイルを設定」または「デフォルトのテ
キストスタイルを設定」を選択します。
パレットでボタンやテキストオブジェクトをメニューのデフォルトに設定するには:
m「パレット」で、
Control キーを押しながらデフォルトとして使用するボタンまたはテキストオブジェ
クトをクリックして、ショートカットメニューから「デフォルトに設定」を選択します。
メニューエディタでボタンやテキストオブジェクトをメニューのデフォルトに設定するには:
mメニューエディタで、
Control キーを押しながらデフォルトとして使用するボタンまたはテキストオ
ブジェクトをクリックして、ショートカットメニューから「デフォルトに設定」を選択します。
このほかに も、テンプレートを適用す る際に、メニューのボタン やテキストのデフォル トスタイル
を設定することもできます。
112 ページの
DVD
Studio
Proの環境設定を行うには、
DVD
Studio
Pro環境設定でのデフォ
ルトのテキストスタイルの設定方法が記載されています。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 313
テンプレートまたはスタイルを作成する
テンプレート やスタイルの作成は難 しい作業ではありませ んが、これらをできるだけ 有効に使用で
きるよう慎重に計画を立てることをお勧めします。
テンプレートまたはスタイルを作成するには:
1テンプレートやスタイルを予定した形で使用できるようにするため、標準メニューを設定します。
ンプレート またはレイアウトスタ イルを作成する場合は、ボ タンの名前に注意して、正 しい順序で
作成するようにしてください。詳細については、
264 ページのボタン番号についておよび 311 ペー
ジの「汎用ボタン」を参照してください。
2ボタン、テキス ト、またはドロップゾー ンのスタイルを作成す る場合、設定をスタイル に組み入れ
るメニュー 項目を選択します。テンプ レートとレイアウトス タイルの場合は、メニュー 内では何も
選択する必要はありません。
3次のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェク ト」>「メニュー内に作成」>「テン プレート」と選択するか、「プ ロジェクト」>
「メニュー内に作成」>「スタイル」と選択します。
Â「パレット」の「作成」をクリックします。
「テンプレートを作成」または「スタイルを作成」ウインドウが表示されます。
4テンプレートまたはスタイルの名前を入力します。
5テンプ レートまた はスタイ ルをこのプ ロジェクト でのみ使用 するには、「プ ロジェクト」チ ェック
ボックスを 選択します。このテンプレ ートやスタイルを、システ ムのすべてのプロジェ クトで使用
する場合は、チェックボックスの選択を解除しておきます。
6このテ ンプレート またはスタ イルで使用 する素材を そのファイ ルにコピー するには、「独立 再生形
式」チェックボ ックスを選択します。フ ァイルをほかのシステ ムにコピーして、別のプ ロジェクト
に読み込むことができます。
7「保存」をクリックします。
これでテンプレートまたはスタイルが保存され、「パレット」に表示されます。
このテンプレートまたはスタイルの素材をその
ファイルにコピーするには「独立再生形式」を
選択します。テンプレートやスタイルで素材を
参照する場合は、選択を解除しておきます。
テンプレートまたは
スタイルのサムネール
テンプレートまたはスタイルの
名前を入力します。
このテンプレートまたはスタイルを
このプロジェクトでのみ使用するに
は「プロジェクト」を選択します。
314 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
独立再生形式のテンプレートとスタイルについて
テンプレートやスタイルでは、非常に多くの素材を使用することができます。モーション背景や、
タンサムネ ールに割り当てた素材 は、大変大きなファイル になることがありま す。多くの場合、動
画素材を使用するよう作成したテンプレートやスタイルは、特定のプロジェクト専用になります。
のような場合、これらの素材を独立再生形式で保存する必要はありません。
テンプレートやスタイルを作成する際に、必要とされる素材が必ず割り当てられるようにするには、
これを独立 再生形式で保存してく ださい。この場合、素材はテン プレートやスタイルの ファイルに
追加されま す。これにより、異なるシス テムにファイルをコピ ーして、作業用のファイ ルで作業す
ることができます。ただし、ファイルが非常に大きくなるという欠点があります。
テンプレートおよびスタイルのファイルの場所
テンプレー トおよびスタイルのフ ァイルは、これをプロジェ クト専用とするかどう かに応じて、異
なる場所に 置かれます。テンプレート やスタイルのファイル を読み込むと、ファイルは 読み込んだ
場所にもコピーされます。
カスタムテンプレートとスタイルのファイル
特定のプロジェクト専用ではないテンプレートを保存する場合、これはディスクのルートの /ライブ
ラリ /Application Support/DVD Studio Pro/Templates に保存されます。テンプレートファイルに
はすべて“
.dsptemplate”拡張子が付きます。
スタ イルフ ァイル は、同じ場 所の「
Styles」フォ ルダ、
/ラ イブラ リ /Application Support/DVD
Studio Pro/Styles に保存されます
スタイルファイルにはすべてそのタイプに関係なく
.dspstyle”拡張子が付きます。混乱を避けるため、スタイルの名前を付ける際にスタイルのタイプ
が分かるようにしてください。
プロジェクトテンプレートとスタイルのファイル
プロジェクトのテンプレートまたはスタイルを保存すると、プロジェクト・バンドル・ファイル(プ
ロジェクト を保存すると作成され るファイル)に追加されま す。プロジェクトのテンプ レートとス
タイルは、ほか のプロジェクトやシ ステムと共有すること はできません。共有した い場合は、プロ
ジェクトに メニューを追加して、これ にテンプレートまたは スタイルを適用し、そのメ ニューから
プロジェクト 専用でない設定をした 新しいテンプレートや スタイルを作成してくだ さい。これによ
り、前述のフォルダに新しいテンプレートやスタイルが作成されます。
Apple テンプレートとスタイルのファイル
DVD
Studio
Proに付属の「
Appleテンプレートおよびスタイルのファイルは、アプリケーショ
ン・バンドル・ファイル(
DVD
Studio
Pro」を開く際に使用されるファイル)内にあります。これ
らのファイルは、すべての「
DVD
Studio
Pro」システムで同じであ るため、別のシステムにコピー
する必要はありません。
テンプレートやスタイルのボタンに名前を付ける
テンプレート やレイアウトスタイル を作成する場合、一貫した ボタン名の規則に従う 必要がありま
す。これにより、ボ タンを再設定するこ となく、異なるテンプレ ートやスタイルをそれ ぞれ適用す
ることができます。
DVD
Studio
Proのテンプレートおよびレイアウトスタイルで使用されるボタ
ン名の規則については、
311 ページの「
DVD
Studio
Pro」のテンプレートとレイアウトスタイルの
ボタンの命名」を参照してください。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 315
テンプレートやスタイルを読み込む
テンプレート とスタイルをほかのシ ステムから読み込むこ とができます。読み込んだ テンプレート
やスタイルは、 カスタムまたはプロジェ クトのテンプレートや スタイルの作成時に使 用した場所と
同じ場所にコピーされます。詳細については、
314 ページのテンプレートおよびスタイルのファイ
ルの場所」を参照してください。
ファイルメニューを使用してテンプレートまたはスタイルを読み込むには:
1「ファイ ル」>「読み込み」>「スタイ ル」と選択する か、「ファイル」>「読み込 み」>「テンプ
レート」と選択します。
2読み込みの ダイアログを使用して、読 み込むテンプレートま たはスタイルを探しま す。単一のファ
イルまたは複数のファイルを選択できます。
3このプ ロジェクト にのみテ ンプレート またはスタ イルを使用 するには、「プ ロジェクト」チ ェック
ボックスを選択します。「プロジェクト」の選択を解除すると、このテンプレートやスタイルがシス
テムのすべてのプロジェクトで使用されます。
4「読み込み」をクリックして、ファイルを読み込みます。
パレットを使ってテンプレートまたはスタイルを読み込むには:
1「パレット」の「テンプレート」または「スタイル」タブをクリックします。
参考:スタイル を読み込む際に、正し いスタイルタイプ(ボ タン、レイアウトなど)を 選択する必
要はありません。すべてのスタイルタイプを読み込むことができます。
2
Control キーを押しながら「パレット」サムネール領域をクリックして、ショートカットメニューか
ら「読み込み」を選択します。
3読み込みの ダイアログを使用して、読 み込むテンプレートま たはスタイルを探しま す。単一のファ
イルまたは複数のファイルを選択できます。
4このプ ロジェクト にのみテ ンプレート またはスタ イルを使用 するには、「プ ロジェクト」チ ェック
ボックスを選択します。「プロジェクト」の選択を解除すると、このテンプレートやスタイルがシス
テムのすべてのプロジェクトで使用されます。
5「読み込み」をクリックして、ファイルを読み込みます。
読み込まれたテンプレートやスタイルがパレットに表示され、使用できるようになります。
読み込まれたテンプレートおよびスタイルは機能するか?
読み込まれた テンプレートやスタイ ルがシステムで正しく 機能するかは、いくつかの 要因によって
決まります。
Âテンプレートとスタイルは、作成されたシステムのビデオ規格
NTSC または PALを使用した場
合にのみ機能し ます。一方の規格から他方の規格 にテンプレートやスタイルを読 み込むことはで
きません。
Â独立再生形式の テンプレートやスタイルは、これ に含まれる素材やその調整 方法に関係なく、同
じビデオ規格を使用するすべてのシステムで機能します。
Âテンプレートやスタイルを参照するには、新しいシステムでの素材が元のシステムと同じ場所にあ
ることが必要 です。テ ンプレートやスタイルが 適用されたときに見つか らない素材は、すべてス
キップされ、メニューのその領域は空になります。
316 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
テンプレートおよびスタイルを削除する
不要になったテンプレートやスタイルは、削除することができます。
テンプレートやスタイルを削除するには:
1削除するテンプレートまたはスタイルを選択します。削除する項目は複数選択することができます。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「パレット」の下部にある「削除」をクリックします。
Â
Control キーを押しながら削除する項目をクリックして、ショートカットメニューから「選択した
テンプレートを削除」または「選択したスタイルを削除」を選択します。
3項目を削除す ると、このプロジェクトや ほかのプロジェクトに 影響する可能性がある ことを警告す
るダイアログが表示されます。
OK」をクリックします。
参考:在メニューで使用されているテンプレートやスタイルを削除することはできません。
テンプレートまたはスタイルが削除されます。
削除は取り消しができない
テンプレー トやスタイルを削除す ると、実際にファイルがデ ィスクから削除されま す。削除を取り
消すことは できません。これは、テンプ レートやスタイルが独 立再生形式である場 合、使用されて
いる素材も 削除されるため、重大な問 題となる場合がありま す。削除されたテンプレー トやスタイ
ルを使用し ていたプロジェクトか らは、これらの素材にアク セスできなくなり、素材を 再度リンク
しなくてはなりません。
Apple」テンプレートおよびスタイルを削除する
DVD
Studio
Proに付属する
Appleテンプレートを削除することはできませんが、
Apple」ス
タイルは削除できます。削除した後でそのスタイルを使用するには、
DVD
Studio
Proを再インス
トールする必要があります。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 317
シェイプを管理する
「パレット」には、「 シェイプ」タブがありま す。このタブを使用して シェイプのサムネ ールを表示
したり、シェイプをメニューエディタにドラッグしてボタンやドロップゾーンとして使用したり、
たは作成したシェイプを読み込んだりすることができます。
DVD
Studio
Pro環境設定の「一般」パネルで、パレットのサムネールのサイズ(大/小)を選択
できます。環境設定の詳細については、
114 ページの「「一般」環境設定」を参照してください。
シェイプの 2つのタイプ
シェイプは、通常とパッチの 2つのタイプを使用できます。通常のシェイプは独自のものを作成で
きますが、パッチは「
DVD
Studio
Pro」に付属するものだけで、独自に作成することはできません。
パッチとは?
パッチは、割り 当てられた素材を変 更できるシェイプです。た とえば、シェイプで割り 当てられた
素材に色合いやぼかしフィルタを追加することができます。パッチはほとんどが静止画ですが、モー
ション要素 を含むものもあります。 パッチは、通常のシェイプ と同様に配置やサイ ズ指定でき、静
止画やビデオ素材の割り当てが可能です。
通常のシェイプとは異なり、カスタムパッチを作成することはできません。
パッチ は、「シェイプ」タブの 「
Apple」グルー プに通常のシ ェイプと一 緒に表示され ます。「ボタ
ン」インスペ クタの「スタイル」タブで「パ ッチシェイプ」を選択 すれば、どのシェイプ がパッチ
になっているかがわかります。
318 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
シェイプを適用する
メニュ ーの既存の ボタンや ドロップゾ ーン(またはこ れらのグル ープ)にシェ イプを適用 したり、
シェイプを作成する際に新しいボタンを作成することができます。シェイプの適用方法(「適用」ボ
タンを使用するか、シェイプをドラッグするか)により、行える操作が決まります。
シェイプは 3つのグループに分けられます:
ÂApple:
DVD
Studio
Pro」に付属するシェイプです。すべてのプロジェクトで使用できます。
参考:
DVD
Studio
Pro」に付属のシェイプには、ハイライトに対応していないものもあります。
一部のシェイプ はドロップゾーンでの使用のみ を目的としているため、ボタンで 使用されるハイ
ライトレイヤは含まれていません。
Âカスタム:このシ ステム で作成し たすべ てのプロ ジェクト で使用 できるよ う読み 込み指定 した
シェイプ
Âプロジェクト:この プロジェクトでのみ使用する よう読み込んだシェイプ。ほか のプロジェクト
で作業しているときには表示されません。
「パレット」の「シェイプ」タブには、これらシェイプのどのグループを表示するかを選択するボタ
ンがあります。
適用ボタンを使ってシェイプを適用するには:
1「パレット」でシェイプのグループ(
Apple「カスタム」、または「プロジェクト」)を選択して、
適用するシェイプを選択します。
2メニューエディタで、次のいずれかの操作を実行します。
Â既存のボタンやドロップゾーンにシェイプを適用するには、ボタンまたはドロップゾーンを選択し
ます。
Âボタンやドロップゾーンのグループにシェイプを適用するには、
Shift キーを押しながらクリック
してボタンまたはドロップゾーンを選択します。
3「適用」をクリックします。
選択した項目にシェイプが適用されます。
参考:「パレット」で複数のシェイプを選択すると、「適用」ボタンは無効になります。「適用」ボタ
ンを使用して新しいボタンやドロップゾーンを作成することはできません。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 319
ドラッグしてシェイプを適用するには:
1「パレット」でシェイプのグループ(
Apple「カスタム」、または「プロジェクト」)を選択しま
す。シェイプのサムネールが表示されます。
2「パレット」からメニューエディタにシェイプをドラッグして、次のいずれかの操作を実行します:
Â既存のボタンやドロップゾーンにシェイプを適用するには、そこにシェイプをドラッグします。
Â新しいボタンやドロップゾーンを作成するには、メニューの空の領域にシェイプをドラッグし、
ロップゾーンが表示されたら、「ボタンを作成」または「ドロップゾーンを作成」を選択します。
参考:ドラッグする場合には、既存の複数のボタンやドロップゾーンにシェイプを適用することはで
きません。
「ボタン」インスペクタでシェイプを割り当てるには:
1メニューエディタで、シェイプを割り当てるボタンを選択します。
2「ボタン」インスペクタの「スタイル」タブをクリックします。
3「シェイプ」ポップアップメニューからシェイプグループを選択し、サブメニューから使用するシェ
イプを選択します。
「ボタン」インスペクタにシェイプのサムネールが表示され、ボタンにシェイプが適用されます。
メニューエデ ィタにシェイプをドラ ッグして新しいボタン を作成する場合、シェイプ は実際のサイ
ズでメニュ ーに追加されます。メニュ ーでシェイプを特定の サイズにして使用する 場合は、この点
に注意が必要です。(既存のボタンにシェイプを適用すると、ボタンに合わせてシェイプが縮小され、
大きく変形してしまう場合があります。
320 8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する
シェイプを読み込む
作成したシェイプを読み込むことができます。シェイプ作成の詳細については、
93 ページの「シェ
イプを作成する」を参照してください。
シェイプを読み込むときに、プロジェクト専用とするか共有にするかを選択します。
シェイプを読み込むには:
1「パレット」の「シェイプ」タブにある「読み込み」をクリックします。
2選択ダイアログが表示されるので、読み込むシェイプ(複数でも可)を見つけて選択します。
3シェイプをこのプロジェクトでのみ使用する場合は、「プロジェクト」チェックボックスを選択しま
す。システムの すべてのプロジェクト でシェイプを使用する には、チェックボックスの 選択を解除
します。
4「読み込み」をクリックします。
読み込まれたシェイプがグループ(「プロジェクト」または「カスタム」)に表示されます。
カスタムシェイプの場合は、シェイプファイルが [root]/Library/Application Support/
DVD
Studio
Pro/Shapes フォルダにコピ ーされます。プロジェクトシェイプは、プロジェクトバン
ドルにコピーされます。
Apple」シェイプは、
DVD
Studio
Pro」アプリケーションバンドルに含
まれています。
読み込んだシェイプをこの
プロジェクトでのみ使用するかを
選択します。
8 テンプレート、スタイル、および
シェイプを使ってメニューを作成する 321
シェイプを更新する
カスタムシ ェイプを作成するとき に、メニューのボタンやド ロップゾーンに適用し た後で、調整す
る必要のあ ることに気がつくこと があります。たとえば、ハイラ イト領域を大きくする 必要のある
場合などです。
シェイプを再度読み込むには:
1「パレット」の「シェイプ」タブにある「読み込み」をクリックします。
2選択ダイアログが表示されるので、再度読み込むシェイプ(複数でも可)を見つけて選択します。
3シェイプをこのプロジェクトでのみ使用する場合は、「プロジェクト」チェックボックスを選択しま
す。システムの すべてのプロジェクト でシェイプを使用する には、チェックボックスの 選択を解除
します。
4「読み込み」をクリックします。
シェイプが既に存在することを示すダイアログが表示されます。
5「置き換え」をクリックして新しいバージョンのシェイプを読み込んで、既存のシェイプを置き換え
ます。
既に使用され ている箇所や新しい箇 所で新しいバージョン のシェイプを表示するに は、プロジェク
トを保存し て閉じてから、もう一度開 く必要があります。古いバ ージョンのシェイプは すべて新し
いバージョンに更新されます。
シェイプを削除する
シェイプを削除することができます。
シェイプを削除するには:
1「パレット」で、削除するシェイプを含むシェイプのグループ(
Apple「カスタム」、または「プ
ロジェクト」)を選択します。
参考:
Apple」シェイプを削除した場合、再びシェイプを使用するには
DVD
Studio
Pro」を再イ
ンストールする必要があります。
2削除するシェイプ(複数でも可)を選択します。複数のシェイプを選択するには、
Shift キーを押し
ながらクリックします。
3「シェイプ」タブにある「削除」ボタンをクリックします。
シェイプファイルが保存場所(グループによって異なる)から削除されます。
参考:現在メニューで使用されているシェイプを削除することはできません。
9
323
9レイヤ方式でメニューを作成する
レイヤ方式では、ボタンの 3つの状態ごとに、独立したバージョンを
作成することができます。これにより、ボタンの選択状態とアクティ
ブ状態の外観を柔軟に変更することができます。
レイヤ方式 を使用してメニュー を作成する場合は、各ボ タンの状態ごとに(通 常、選択、およびア
クティブ)
Adobe Photoshop」ファイル(
PSD)で 24 ビットレイヤを指定します(オーバーレ
イやシェイプを使用する標準的な方式とは異なりますこの方式の長所と短所については
207 ページの「レイヤ方式」を参照してください。
参考:レイヤ方 式で作成したメニュー でもオーバーレイを使 用することができます。オ ーバーレイ
使用の詳細については、
233 ページの「オーバーレイを選択する」を参照してください。
レイヤメニューの作成、命名、および素材の割り当てについては、
218 ページのメニューを開始す
る/操作する」を参照してください。
参考:既存のメニューのタイプ(標準またはレイヤ)を別のタイプに変更することはできません。
メニューの背景とオーバーレイを設定する
メニュー作成の第一歩は、背景とオーバーレイ(使用する場合)を選択することです。
背景を選択する
レイヤメニューでは、メニューの背景とレイヤボタンの両方に同じ PSD ファイルを使用する必要が
あります。この要件のため、レイヤメニューの背景として、複数のレイヤを持つ PSD ファイルしか
使用できません。
324 9 レイヤ方式でメニューを作成する
最適な品質を得るには、グラフィックに次の要件が必要です:
Â解像度およびアスペクト比( 4:3 または 16:9)がメニューと一致していること
SD プロジェクト
16:9 メニューを作成する場合や、
HD プロジェクトで 720 × 480p
720 × 576pまたは 1440
× 1080i HD 解像度で作成する場合は、必ずグラフィックをアナモフィックにしてください。詳細
については、
82 ページの「メニューの中で使用するグラフィックスを作成する」および 50 ペー
ジの「アスペクト比を選択する」を参照してください。
Âブロードキャストビデオの色空間への準拠:グラ フィックプログラム上で見栄え よく表示される
グラフィックでも、
DVD で表示した場合に大きく異なって見える場合があります。ほとんどのグ
ラフィックアプリケーションでは、
NTSC または PAL 色空間への色のスケーリングが可能です。
DVD
Studio
Proでは、背景グラフィックのサイズを必要に応じてフレームサイズに合うよう自動
的にスケーリングします。これにより、周囲の一部で、メニューの背景色が見える場合があります
メニューに背景を割り当てる
メニューに背景を割り当てるには、いくつか方法があります。実行しやすい方法で操作してください。
いずれの場合でも、これにより既存の背景が置き換えられます。
インスペクタを使ってメニュー背景を割り当てる
イン スペ クタ を使 用し てメニュ ー背 景を 割り 当て ること がで きま すこの 方式 では
DVD
Studio
Pro」に読み込み済みの素材からのみ選択できます。
インスペクタを使ってメニュー背景を割り当てるには:
1メニューを選択して、「メニュー」インスペクタにメニューのプロパティが表示されていることを確
認します。
2インスペクタの「一般」タブが表示されていなければ、これをクリックします。
3「背景」ポップアップメニューから背景を選択します。
選択されたファイルがメニュー背景として表示されます。レイヤはすべて隠れた状態になります。
示するレイヤを「メニュー」インスペクタで選択することができます。
ドラッグによりメニュー背景を割り当てる
「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウから素材をドラッグして、メニューに背景を割
り当てることができます。
メニュー背景をメニューエディタにドラッグして割り当てるには:
1「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブでメニューを選択するか、「メニューエディタ」
「表示」ポップア ップメニューからメ ニューを選択して、「メニ ューエディタ」にメニュ ーを表示し
ます。
2「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウから使用する背景ファイルを見つけます。
3素材をメニュ ーエディタの空の部分 にドラッグして、そのまま ドロップパレットが表 示されるのを
待ちます。
9 レイヤ方式でメニューを作成する 325
4次のいずれかを選択します:
Â「背景を設定」
「すべてのレイヤを表示」ファイル内のすべてのレイヤを表示します。
Â「背景を設定」
「表示するレイヤなし」ファイル内のすべてのレイヤを隠します。
メニューエ ディタに背景が表示さ れます。表示するレイヤ を「メニュー」インスペクタ で選択する
ことができます。
メニュー背景を「アウトライン」または「グラフィック」タブにドラッグして割り当てるには:
1「アウトライン」または「グラフィック」タブをクリックして、背景に割り当てるメニューを選択し
ます。
2「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウから使用する背景ファイルを見つけます。
3メニューの名 前またはタイトルにフ ァイルをドラッグして、メ ニューに背景ファイル を割り当てま
す。名前やタイ トルの周囲にボックス が表示され、そのメニュー に背景ファイルが割り 当てられる
ことがわかります。
メニューを 選択すると、メニューエデ ィタに背景が表示され ます。レイヤはすべて隠れ た状態にな
ります。表示するレイヤを「メニュー」インスペクタで選択することができます。
Photoshop レイヤファイルからメニュー背景を選択する
Adobe Photoshop フ ォーマット
PSDのファ イルからレイヤ(複 数の場合もある)を選択して、
これをメニュ ー背景として使用するこ とができます。
1つの PSD ファイルには、複数の メニューの
背景およびオ ーバーレイを含めること ができます。
PSD ファイルからメニュー背景を選択するには:
1新しいメニューを作成するか、既存のメニューを選択します。
2「メニュー」インスペクタの「一般」タブをクリックします。
3次のいずれかを行い、
PSD をメニューの背景に割り当てます:
Â「メニュー」インスペクタの「背景」ポップアップメニューからファイルを選択します。
Âファイルをメニューエディタにドラッグして、ドロップパレットから「背景を設定」を選択します。
「一般」タブの「背景」領域に、
PSD ファイルのレイヤ名が表示されます。
4背景を設定するレイヤの隣にあるチェックボックスを選択します。
このポップアップメニューから
背景を選択します。
このチェックボックスを選択
して、レイヤを背景の一部に
します。
326 9 レイヤ方式でメニューを作成する
オーバーレイを選択する
オーバ ーレイは、レイ ヤメニュ ーおよび標 準メニュー でも使用す ることがで きます。使用 方法は、
ファイルの選択からカラーマッピングまで、標準メニューでのオーバーレイの使用方法と同じです。
レイヤメニューへのオーバーレイ追加の詳細については、
233 ページの「オーバーレイを選択する
を参照してく ださい。シンプルオーバー レイおよび詳細オーバ ーレイのカラーマッピ ング設定の詳
細については、
236 ページの「カラーマッピングの概要」を参照してください。
レイヤメニューのメニューインスペクタの設定
メニューイ ンスペクタ内のタブで は、さまざまなメニュー設 定を行うことができま す。これらの設
定により、背景 やオーバーレイの設定 からトランジションや タイムアウト設定まで、す べてを制御
します。
レイヤメニューのプロパティを設定する
レイヤメニューの「メニュー」インスペクタには、「一般」「メニュー」「トランジション」「カ
ラー」および「詳細」の 5つのタブがあります。
「ユーザ操作」タブは、ほかの
DVD
Studio
Proのインスペクタの該当タブと同じなので、
598 ペー
ジの「ユーザ操作」で説明します。
レイヤメニューのメニューインスペクタ上部にある設定
レイヤメニューの「メニュー」インスペクタの上部には、
2つの設定項目があります。
Â名前:このメニューの名前を入力します。
Â予想サイズ割り当てられた素材に応じて、メニューで必要なディスク容量の予想量を表示します。
9 レイヤ方式でメニューを作成する 327
レイヤメニューのメニューインスペクタの一般タブ
レイヤメニュ ーの「メニュー」インスペク タの「一般」タブは、
3つのセクションに分 かれていま
す。上のセクションにはメニューのタイムアウト設定、中央のセクションには背景構成の設定項目、
下のセクションにはオーバーレイ構成の設定項目が含まれます。
メニューのタイムアウト設定
Â終了時:メニューを無期限に表示するか「静止画」、一定の期間操作が行われないとジャンプア
クションを実行するか(「タイムアウト」)を選択します。
Â秒:「終了時」「タイムアウト」に設定されている場合にのみアクティブになります。「アクショ
ン」設定にジャンプするまでの時間の秒数を入力します。
Â操作:タイムアウトが終了したときにジャンプするエレメントを選択します。
背景設定
Â背景:メニューの背景に使用するレイヤ PSD ファイルを選択します。
Â表示:背景の一部に表示させる各レイヤの隣のチェックボックスを選択します。
オーバーレイ設定
Âオーバーレイ:メニ ューのオーバーレイファイル に使用するファイルを選択 します。これを設定
するのは、このメニ ューでオーバーレイベースの ボタンとレイヤボタンの両方を 使用する場合だ
けです。
Â表示:メニューのオ ーバーレイに使用するレイヤ の隣のチェックボックスを 選択します。背景の
場合は複数のレイヤを選択できますが、オーバーレイとして使用するレイヤは 1つしか選択でき
ません。
メニューのタイムアウト設定
背景設定
オーバーレイ設定
328 9 レイヤ方式でメニューを作成する
レイヤメニューのメニューインスペクタのメニュータブ
レイヤメニ ューの「メニュー」インス ペクタの「メニュー」タブ 設定は、ほとんどがオ プションで
す。「アスペクト比」設定は例外で、メニューごとに正しく設定する必要があります。
Âデフォルトのボタン:タイトルの再生中にメニュ ーが表示された場合に選択する ボタンを選びま
す。この設定は、この メニューにジャンプする エレメント(そのジャンプ設 定による)、および
「ハイライトの条件」設定により上書きされます。
“戻る”ボタン
DVD プレーヤーのリモコンの“戻る”ボタンを押したときにジャンプ先となるプ
ロジェクトエレメントを選択します。
Âハイライトの条件:ハイライト表示するボタンを決めるため「デフォルトのボタン」設定に代わ
る方法を指定します。「ハイライトの条件」「デフォルト」に設定すると、「デフォルトのボタン」
設定でボタンのハイライト設定を指定できます。「ハイライトの条件」をいずれかのストリーム設
定(オーディオ、字幕、カメラアングル)に設定した場合は、最後に再生されたストリームの番号
によりハイライト表示するボタンが決まります。この設定は、このメニューにジャンプするエレメ
ントにより(ジャンプの設定に応じて)上書きされます。
Â言語:このメニ ューを表示する言語を 選択します。詳細について は、
352 ページ の「メニューで
言語を使う」を参照してください。
Â解像度:メニューの解像度を選択します。
ÂSD プロジェクトの場合、解像度は 720 × 480i
NTSC)または 720 × 576i
PAL)です。
ÂSD プロジェクトの場合は、サポートされている解像度のいずれかを選択できます。
DVD
Studio
Pro」の環境設定で、デフ ォルトの解像度を 設定することもでき ます。サポート
されている解像度のい ずれかと、メニューの背景ビデオの解像度が一 致する場合は、解像度が
合うように自動的に変 更されます。メニューの背景ビデオとは異なる 解像度を選択すると、メ
ニューが拡大または縮 小され、プロジェクトを構築するときにもこの設 定でレンダリングされ
ます。
9 レイヤ方式でメニューを作成する 329
Âディスプレイモードこのメニューのアスペクト比
4:3 または 16:9を設定します。
16:9 を使う
場合は、
4:3 モ ニタではどう表示す るかも選択します。背景お よびオーバーレイのア スペクト比
は、この設定に一致しなくてはなりません。詳細については、
208 ページの
16:9 メニューを使っ
て作業する」を参照してください。
Âテンキー:
DVD プレーヤーのテンキーから直接アクセスできるボタンを定義します。ポップアッ
プメニューから「すべて」「なし」、またはボタン番号を選択します。ボタン番号を選択すると、
そのボタンとその 番号より小さい番号のボタンが すべてテンキーからアクセスで きるようになり
ます。その番号より大きな番号のボタンは、直接アクセスできなくなります。
Âボタンのオフセット:この設定を使用してボタン 番号をオフセットし、視聴者が その番号を入力
することによりボタンを選択できるようにします。たとえば、番号が付けられたシーンを含むシー
ンのセットの選択メニューがあるとします。メニューの 1つにシーン 23 34 が含まれ、シーン
23 のボタンがそのメニューの最初のボタンです。このメニューについてオフセット値 22 を入力
した場合、視聴者がリモコンに 23 を入力すると、その番号から 22 が差し引かれた数値、すなわ
1が、ボタンの実際の番号となります。
Âプリスクリプト:メ ニューが表示される前に実行 するスクリプトを選択しま す。このスクリプト
により、メニューを表示するかどうか、メニュー表示の前に DVD プレーヤーの設定を行うかどう
かを指 定できます。スク リプトの詳細 については、
467 ページの第
14 章「スクリプトを 作成す
」を参照してください。
レイヤメニューの「メニュー」インスペクタの「トランジション」タブ
「トランジション」タブは、このメニューのボタントランジションの設定に使用します。このタブの
詳細については、
350 ページの「「メニュー」インスペクタおよび「ボタン」インスペクタの「トラ
ンジション」タブ」を参照してください。
330 9 レイヤ方式でメニューを作成する
レイヤメニューの「メニュー」インスペクタの「カラー」タブ
「カラー」タブ は、標準メニューの「メニ ュー」インスペクタ と同じです。「カラー」タブ の詳細に
ついては、
249 ページの「シンプル を選択した「メニュ ー」インスペクタの「カ ラー」タブ」およ
251 ページの詳細を選択した「メニュー」インスペクタの「カラー」タブを参照してください。
レイヤメニューの「メニュー」インスペクタの「詳細」タブ
レイヤメニ ューの「メニュー」インス ペクタの「詳細」タブには、特 殊なプロジェクト でのみ使用
する設定が入っています。
9 レイヤ方式でメニューを作成する 331
「無効なユーザ操作」設定
Â無効なユーザ操作:このメニューの再生中に無効にしておく機能を選択します。詳細については、
598 ページの「ユーザ操作」を参照してください。
「再生オプション」設定
Âプリスクリプト:メ ニューが表示される前に実行 するスクリプトを選択しま す。このスクリプト
により、メニューを表示するかどうか、メニュー表示の前に DVD プレーヤーの設定を行うかどう
かを決めること ができます。プリスクリプトに ついては、
467 ページの「プリ スクリプト」を参
照してください。
ÂDVD@ccess:このチェックボックスを選択すると、
DVD@ccess リンクを追加することができま
す。このリンクに より、コンピュータ上で再生し ているタイトルに機能が追加 されます。詳細に
ついては、
594 ページの「
DVD@ccess」を参照してください。
Â表示条件このチェックボックスを選択すると「表示条件」設定が有効になり、このメニューの表
示/非表示を制御したり、このメニューが表示されない場合のほかの表示内容を定義したりするこ
とができます。詳細については、
603 ページの「表示条件 を参照してください。
レイヤメニューにボタンを追加する
レイヤメニュ ーに追加することので きるボタンのタイプに は、レイヤボタンとオーバ ーレイボタン
2つがあります。どちらの場合も、まずボタンの動作領域を作成することから始めます。
229 ペー
ジの「標準方式でメニューを作成する」を参照してください。
動作領域を 作成すると、ボタンの設定 を行うことができます。オ ーバーレイボタンの詳 細について
は、
239 ページの「シンプルオーバーレイ・カラーマッピングを使う」および 240 ページの「詳細
オーバーレイ・カラーマッピングを使うを参照してください。レイヤボタンについては、
332 ペー
ジの「レイヤボタンを設定する」を参照してください。
オーバーレイボタンとレイヤボタンを混在させる
同じメニュ ーでオーバーレイボタ ンとレイヤボタンを組 み合わせることができ るため、メニューに
オーバーレイを追加しない場合でも、カラーマッピング設定は常にアクティブになります。いずれか
のボタン状態(通常、選択、またはアクティブ)で動作領域に予期しない色が表示される場合は、カ
ラーマッピング設定を設定する必要があります。
レイヤメニュ ーにオーバーレイファ イルが割り当てられて いない場合、オーバーレイ ファイルの代
わりにプレー ンな白のイメージが使 用されます。カラーマッピ ング設定で白に対して 色が適用され
ていれば、その色が動作領域に表示されます。
オーバーレイ ファイルが割り当てら れていないレイヤメニ ューを扱う場合、次のいず れかの操作を
行う必要があります:
Â「オーバ ーレイのカラ ー」設定に「 シンプル」を 選択します。こ れにより、自 動的に白色 が完全
な透明色 に設定されます。
Â「オーバーレイのカラー」設定に「詳細」を選択して、それぞれの選択状態について白の不透明度
0に設定します。
332 9 レイヤ方式でメニューを作成する
レイヤボタンを設定する
レイヤボタンの設定では、メニューの PSD ファイルのレイヤを選択して、ボタンの 3つの状態(通
常、選択、およびアクティブ)を選択します。
レイヤボタンを設定するには:
1ボタンの動作領域をクリックします。
「ボタン」インスペクタが表示されます。
2「ボタン」インスペクタ上部の「ターゲット」ポップアップメニューからエレメントを選択して、ボ
タンの接続を設定します。
3「レイヤ」タブをクリックします。
PSD ファイルに含まれるすべてのレイヤのリストが表示されます。
4このボタンが 選択されていないかま たはアクティブ状態で ない場合に、表示するレイ ヤの隣の通常
状態ボタン列にあるチェックボックスを選択します。複数のレイヤを選択することができます。
ボタンの通常 状態が背景の一部とさ れている場合は、通常状態 ボタン列でレイヤを選 択する必要は
ありません。
5このボタンが 選択状態のときに表示す るレイヤの隣の選択状 態ボタン列にあるチェッ クボックスを
選択します。複数のレイヤを選択することができます。
通常状態ボタン列
選択状態ボタン列
アクティブ状態ボタン列
9 レイヤ方式でメニューを作成する 333
6このボタンが アクティブ状態のときに 表示するレイヤの隣の アクティブ状態ボタン列 にあるチェッ
クボックスを選択します。複数のレイヤを選択することができます。
7レイヤの設 定を検証するには、メニュ ーエディタのボタン状 態アイコンをクリック して、表示する
状態(通常、選択、またはアクティブ)を選択します。
メニュー内のレイヤボタンごとにこの手順を繰り返す必要があります。
レイヤメニューボタンのプロパティを設定する
レイヤメニューの「ボタン」インスペクタには、「ボタン」「レイヤ」「カラー」、および「トラン
ジション」の 4つのタブがあります。
レイヤメニューの「ボタン」インスペクタ上部にある設定
レイヤメニューの「ボタン」インスペクタの上部には 3つの設定項目があります。
Â名前:デフォルトでは、メニューに手動で追加したボタンには「ボタン _
_」はそのメニュー
でのボタン番号)と いう名前が付きます。メニュー のボタンのリストを表示する 際に混乱しない
よう、ボタンの機能に応じて名前を変更すると便利です。
ボタンの名前の 横にボタンの番号が示されま す。この番号は、メニューにボタン を追加した順序
に基づいていま す。この番号の変更と、その重要性 については、
264 ページの「 ボタン番号につ
いて」を参照してください。
Âターゲットこのポップアップメニューを使用して、アクティブ状態のボタンの動作を定義するこ
とができます。接続」タブを使用したり、
Control キーを押しながらボタンをクリックしたりす
ることも可能です)ジャンプ先の項目がまだプロジェクトに追加されていないので、場合によっ
ては後で接続を設定する必要があります。ポップアップメニューには、ジャンプ先として設定でき
るプロジェクトのエレメントがすべて含まれています。
選択状態を
表示します。
アクティブ状態を
表示します。
通常状態を表示します。
334 9 レイヤ方式でメニューを作成する
レイヤメニューの「ボタン」インスペクタの「ボタン」タブ
レイヤメニ ューの「ボタン」インスペ クタの「ボタン」タブには、選 択状態のボタンを カスタマイ
ズするための設定が含まれています。
Âナビゲーションこの領域では、視聴者が DVD プレーヤーのリモコンの矢印ボタンでタイトルを
ナビゲートする際の動作を設定することができます。通常はこの方法でタイトルを視聴するので、
操作を論理的かつ分かりやすい方法、時間をかけて設定してください詳細については
268 ページの「ボタンのナビゲーションを設定する」を参照してください。
Â「ストリーム」「アングル」/「オーディオ」「字幕」これら 3つのポップアップメニューを
使用して、再生す るオーディオ、字幕、およびアン グルにボタンを接続します。字 幕ストリーム
については、字幕を表示するかどうかも選択できます。
Â自動操作:ボタンで「自動操作」を有効にすると、ボタンにナビゲートした際に、視聴者が Enter
キーを押さなく ても自動的にボタンがアクテ ィブになります。これは、シーン選 択メニューなど
で「次へ」ボタンや「前 へ」ボタンを使用する場 合に便利な機能です。視聴 者が「次へ」ボタン
または「前へ」ボタン にナビゲートする場合は、その ボタンをアクティブにする ものとみなすこ
とができます。
参考:ーバーレイベースのボタンの場合、このオプションを選択すると、ボタンにナビゲートし
たときにアク ティブ状態のカラーマッピ ングのみが表示され、選択状態のカラ ーマッピングはス
キップされます。
9 レイヤ方式でメニューを作成する 335
Â不可視:オーバー レイベースのボタンに適用 されます。通常状態、選択状態、また はアクティブ
状態で、ハイライト 表示されないボタンを使用で きます。テキストのみで目に見 えるボタンのな
いメ ニュー にした い場合に 便利な 設定で す。このテ キスト には、
Enter ボタ ンを押 して次 のメ
ニューを表示するか、再生を開始するよう(あるいはボタンのジャンプ設定に従う)、視聴者への
指示が表示されることがあります。
Âハイライト:オーバ ーレイベースのボタンに適用 されます。このボタンに割り当 てるカラーマッ
ピング設定を選択できます。
Â座標とサイズ:こ の領域では、ボタンの動作領域 の各エッジの位置と、高さおよ び幅を設定でき
ます。メニューの左上隅がピクセル 0ライン 0の位置となります。エッジごとの値を入力して、
ボタンのアクティブ領域の位置とサイズを正確に指定することができます。(動作領域とそれぞれ
のエッジを、ポインタでドラッグすることもできます)
レイヤメニューの「ボタン」インスペクタの「レイヤ」タブ
レイヤメニ ューの「ボタン」インスペ クタの「レイヤ」タブには、メ ニューの背景に割 り当てられ
PSD ファイルのレイヤがリストされます。各レイヤの隣には、チェックボックスの 3つの列であ
る、通常(左側)、選択(中央)、およびアクティブ(右側)があります。現在のボタンについて、少
なくともボタンが選択状態のときに表示するレイヤを 1つと、ボタンがアクティブ状態のときに表
示する 2番目のレイヤを選択します。ボタンがメニューの背景の一部である場合ば、通常状態のレ
イヤを選択する必要はありません。
336 9 レイヤ方式でメニューを作成する
レイヤメニューの「ボタン」インスペクタの「カラー」タブ
「カラー」タブは、標準メニューの「ボタン」インスペクタおよび「メニュー」インスペクタで使用
するものと 同じです。このタブの 使用の詳細について は、
249 ページの「シンプル を選択した「メ
ニュー」インスペクタの「カラー」タブ」および 251 ページの「詳細を選択した「メニュー」イン
スペクタの「カラー」タブ」を参照してください。
レイヤメニューの「ボタン」インスペクタの「トランジション」タブ
「トランジション」タブは、このボタンの「ボタン」トランジションの設定に使用します。このタブ
の詳細については、
350 ページの「「メニュー」インスペクタおよび「ボタン」インスペクタの「ト
ランジション」タブ」を参照してください。
9 レイヤ方式でメニューを作成する 337
レイヤメニューのドロップパレットのオプション
ここでは、メニ ューエディタに素材やエ レメントをドラッグす ると表示される各種ド ロップパレッ
トについて 説明します。ドロップパ レットオプション の使用については、
220 ペー ジの「ドロップ
パレットを表示する」を参照してください。
以下の説明 は、ドラッグする項目の タイプ(素材、トラックやス ライドショーなどのプ ロジェクト
エレメント、パ レットのテンプレー ト、スタイル、またはシェ イプ)ごとにグループ分 けされてい
ます。最初に標準メニューの詳細、続いてレイヤメニューの詳細が示されています。
モーション ビデオ素材をドラッグ すると表示されるドロ ップパレット・オプション については、次
の条件において、対のオーディオ素材も適用可能であれば追加されます:
Â
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」パネルで、「ドラッグ時、対応するオーディオを見つ
ける」設定が選択されている。
Âビデオファイルと同じ基本名のオーディオファイルが、ビデオ素材と同じフォルダにある。
以下の 説明では、「ド ラッグ時、対 応するオ ーディオを 見つける」が 選択され、適 切なオー ディオ
ファイルが見つかった場合を前提としています。
レイヤメニューのドロップパレット 素材をドラッグする
以下のセクシ ョンでは、レイヤメニュー の空の領域やボタンに 素材をドラッグすると 表示されるド
ロップパレットの選択項目を紹介します。
空の領域にモーションビデオ素材をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンとトラックを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのビデオで新しいトラックを作成します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
ボタンとチャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーを追加します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âこのメニューにボタンを作成して、最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、(標準方式で)
1つまたは複数の新しいチャ
プタインデックスメニューを作成します。
338 9 レイヤ方式でメニューを作成する
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新しいトラック からチャプタインデックスメニ ューのボタンへ、各チャプタマー カーをリンクし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
ボタンにモーションビデオ素材をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
トラックを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのビデオで新しいトラックを作成します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Âボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
チャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーを追加します。
Â対応するオーディオをトラックのオーディオとして割り当てます。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、(標準方式で)
1つまたは複数の新しいチャ
プタインデックスメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新しいトラック からチャプタインデックスメニ ューのボタンへ、各チャプタマー カーをリンクし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
空の領域にビデオ/オーディオの組み合わせをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンとトラックを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのビデオとオーディオで新しいトラックを作成します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
9 レイヤ方式でメニューを作成する 339
ボタンとチャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーを追加します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âこのメニューにボタンを作成して、最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、(標準方式で)
1つまたは複数の新しいチャ
プタインデックスメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新しいトラック からチャプタインデックスメニ ューのボタンへ、各チャプタマー カーをリンクし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
ボタンにビデオ/オーディオの組み合わせをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
トラックを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのビデオとオーディオで新しいトラックを作成します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Âボタンから新しいトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
チャプタインデックスを作成
このオプションは、
Compressor」、
Final
Cut
Express」、
Final
Cut
Pro、または「
iMovie」で
チャプタマーカーを追加したビデオで使用します。
Âトラックを作成して、これにチャプタマーカーを追加します。
Âトラックにビデオ素材と同じ名前を付けます。
Â新しいトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、(標準方式で)
1つまたは複数の新しいチャ
プタインデックスメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Â新しいトラック からチャプタインデックスメニ ューのボタンへ、各チャプタマー カーをリンクし
ます。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
340 9 レイヤ方式でメニューを作成する
空の領域に単一レイヤの静止画をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
オーバーレイを設定
デフォルトのアクションです。
Âピクチャをこのメニューのオーバーレイに使用します。
標準サブメニューを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのピクチャを背景として新しい標準メニューを作成します。
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
ボタンに単一レイヤの静止画をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
標準サブメニューを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのピクチャを背景として新しい標準メニューを作成します。
Âボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
空の領域に複数レイヤの静止画をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
背景を設定 すべてのレイヤを表示
デフォルトのアクションです。
Âピクチャをこのメニューの背景に使用し、すべてのレイヤを表示します。
設定後は、「メニュー」インスペクタでレイヤを無効にできます。
背景を設定 表示するレイヤなし
Âピクチャをこのメニューの背景に使用し、レイヤは表示しません。
設定後は、「メニュー」インスペクタでレイヤを有効にできます。
オーバーレイを設定
Âピク チャをこ のメニュ ーのオー バーレ イに使用 します。 オーバー レイには レイヤを 割り当 てま
せん。
設定後は、「メニュー」インスペクタでオーバーレイに使用するレイヤを選択できます。
標準サブメニューを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのピクチャを背景として新しい標準メニューを作成します(レイヤは表示されません)
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
設定後は、「メニュー」インスペクタで新しいメニューのレイヤを有効にできます。
9 レイヤ方式でメニューを作成する 341
レイヤサブメニューを作成
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Âこのピクチャを背景として新しいレイヤメニューを作成します(レイヤは表示されません)
Â新しいボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
設定後は、「メニュー」インスペクタで新しいメニューのレイヤを有効にできます。
ボタンに複数レイヤの静止画をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
標準サブメニューを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのピクチャを背景として新しい標準メニューを作成します(レイヤは表示されません)
Âボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
設定後は、「メニュー」インスペクタで新しいメニューのレイヤを有効にできます。
レイヤサブメニューを作成
Âこのピクチャを背景として新しいレイヤメニューを作成します(レイヤは表示されません)
Âボタンから新しいメニューへのリンクを追加します。
設定後は、「メニュー」インスペクタで新しいメニューのレイヤを有効にできます。
空の領域に複数の静止画(またはフォルダ)をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンとスライドショーを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Â新しいスライドショーを作成します。
Â新しいボタンから新しいスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショーの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
ボタンに複数の静止画(またはフォルダ)をドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
スライドショーを作成
デフォルトのアクションです。
Â新しいスライドショーを作成します。
Âボタンから新しいスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショーの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します。
342 9 レイヤ方式でメニューを作成する
レイヤメニューのドロップパレッ プロジェクトエレメントを
ラッグする
以下のセクションでは、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブからレイヤメニューの空
の領域やボタ ンにプロジェクトエレ メントをドラッグする と表示される、ドロップパ レットの選択
項目を紹介します。
空の領域に既存のトラックをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Â新しいボタンからトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
ボタンとチャプタインデックスを作成
Âこのメニューにボタンを作成して、最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、(標準方式で)
1つまたは複数の新しいチャ
プタインデックスメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âトラックからチャプタインデックスメニューのボタンへ、各チャプタマーカーをリンクします。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
ボタンに既存のトラックをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
トラックへ接続
デフォルトのアクションです。
Âボタンからトラックの最初のマーカーへのリンクを追加します。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
チャプタインデックスを作成
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するマーカーの数とボタンレイアウトに応じて、(標準方式で)
1つまたは複数の新しいチャ
プタインデックスメニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âトラックからチャプタインデックスメニューのボタンへ、各チャプタマーカーをリンクします。
Âビデオを各マーカーからボタンのサムネールに割り当てます。
Âトラックの「エンドジャンプ」設定をこのメニューに設定します(まだ設定されていない場合)
9 レイヤ方式でメニューを作成する 343
空の領域にシナリオをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Â新しいボタンからシナリオへのリンクを追加します。
ボタンにシナリオをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
シナリオへ接続
デフォルトのアクションです。
Âボタンからシナリオへのリンクを追加します。
空の領域にスライドショーをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Â新しいボタンからスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
ボタンとチャプタインデックスを作成
Âこのメニューにボタンを作成して、最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するスライドの数とボタンレイアウトに応じて、(標準方式で)新しいチャプタインデックス
メニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âスライドショーの各スライドを、チャプタインデックスメニューのボタンにリンクします。
Â各スライドからボタンのサムネールにピクチャを割り当てます。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
344 9 レイヤ方式でメニューを作成する
ボタンにスライドショーをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
スライドショーへ接続
Âボタンからスライドショーへのリンクを追加します。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
チャプタインデックスを作成
Âボタンを最初の新しいチャプタインデックスメニューにリンクします。
Â使用するスライドの数とボタンレイアウトに応じて、(標準方式で)新しいチャプタインデックス
メニューを作成します。
Â「テンプ レートかレ イアウトスタ イルを選択」ダ イアログを 開きます。チャプ タインデッ クスメ
ニューに使用するテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択できます。
Âスライドショーの各スライドを、チャプタインデックスメニューのボタンにリンクします。
Â各スライドからボタンのサムネールにピクチャを割り当てます。
Âスライドショー の「エンドジャンプ」設定をこの メニューに設定します(まだ設 定されていない
場合)
空の領域にメニューをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Â新しいボタンからメニューへのリンクを追加します。
ボタンにメニューをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
メニューへ接続
デフォルトのアクションです。
Âボタンからメニューへのリンクを追加します。
空の領域にスクリプトをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
ボタンを作成
デフォルトのアクションです。
Âこのメニューの位置にボタンを作成します。
Â新しいボタンからスクリプトへのリンクを追加します。
ボタンにスクリプトをドラッグする
ドロップパレットに次のオプションが表示されます:
スクリプトへ接続
デフォルトのアクションです。
Âボタンからスクリプトへのリンクを追加します。
10
345
10 高度なメニュー機能を使う
メニュートランジションの追加や複数言語のメニューの作成は、
DVD
プロジェクトに付加価値を与える高度な機能です。
メニュート ランジションは、メニュ ーの最初の部分(イントクリップ)や、ボタンを 押したとき
トランジションクリップ)に再生される短いビデオクリップです。このようなクリップをプロジェ
クトに追加するには、いくつかの方法があります。詳細については、
345 ページのイントロクリッ
プとトランジションクリップをメニューに追加する」を参照してください。
メニューで最大 16 種類までの言語をサポートするよう設定できます。メニューで使う言語ごとに、
異なる背景、オ ーバーレイ、オーディオ 、およびテキストを割 り当てることにより、よ り幅広い視
聴者に対応した DVD を作成できます。詳細については、
352 ページの「メニューで言語を使う」を
参照してください。
イントロクリップとトランジションクリップをメニューに
追加する
メニューの開始で再生したり(イントロクリップ)、ボタンを押した場合に再生する(トランジショ
クリップ)短いビデオクリップを追加することにより、
DVD の視聴をより洗練されたものにする
ことができます。
メニューのイントロクリップを使う
メニューの イントロクリップは、メニ ューの背景のビデオと して出てくると非常に 効果的です。た
とえば、メニュ ーの背景を、建物の写真 とその窓のところに置 いたボタンとで構成 したい場合、黒
い画面から 建物の写真にフェード インし、画面の外側からボ タンのエレメントが飛 んできて、窓の
ところに納まる、といったイントロクリップを作ることができるでしょう。
346 10 高度なメニュー機能を使う
メニューイントロのエフェクトを作成する方法は、次の 3通りです:
Âイントロクリップをメニューの背景のビデオと結合させます。この方法を使うと、イントロクリッ
プと、元のメニュ ーの背景との切り替えを、確実 に切れ目なく行うことができ ます。メニューエ
ディタには「ルー プポイント」の設定があり、これ を使用して、メニューの再生が 繰り返される
場合にどこへジ ャンプするのかを決定します。こ れにより、メニューの背景が最 初に再生される
ときにのみイントロクリップが再生されるよう設定できます。「ループポイント」では、ボタンの
ハイライトが表 示されるタイミングを設定する こともできます。ボタンのハイラ イトは動かすこ
とができません ので、イントロでボタンのエレメ ントが動いている間はハイライ トが見えないよ
うにしておきたいこともあります。詳細については、
282 ページのモーション設定について」を
参照してください。
このモードの欠 点は、メニューのループポイント に直接ジャンプできないの で、シンプルなスク
リプトを使用し ない限り、メニューへのアクセス のたびにメニューのイントロを 必ず再生する必
要があ ることです。(ス クリプトの 例について は、
509 ページ の「メニューの ループポイ ントに
ジャンプする」を参照してください)
Âイントロクリップに独自のメニューを持たせ るよう設定します。これを行う には、メニューを作
成し、その背景に イントロクリップを割り当 てる必要があります。同時に、そ のメニューの「終
了時」の設定を「タイムアウト」に設定し、「秒」に 0を入力して、「操作」ではこのクリップを
イントロとして使用するメニューを設定します。
元のメニューにジャンプしようとすれば、必ずこのイントロのメニューの方へジャンプできます。
イン トロのメ ニューは 、イント ロクリッ プが再生 されれ ば自動的 に元のメ ニューに ジャン プし
ます。
この方法の利点は、
1つのメニュー から別のメニューにジャンプするので、 ジャンプによる中断
の時間が最短で済むことです。(デフォルトでは、すべてのメニューが DVD ディスク上の同じ共
用エリアに保存されるので、
DVD プレーヤーがメニュー間をジャンプしやすくなっています。さ
らに、
VTS エディタを使用すれば、
2つのメニューが共用エリアで確実に隣り合うようにもできま
す)もうひとつの利点は、イントロメニューへジャンプするか直接元のメニューへジャンプする
かを選択できるため、視聴者が何度もイントロメニューを見なくても済むということです。
Âイントロクリップをそれ自体のトラックとして設定します。これを行うには、トラックを作成し、
V1 のビデオストリームにイントロクリップを追加する必要があります。必要な設定は、トラック
の「エンドジャンプ」を元のメニューに設定することだけです。
元のメニューにジャンプしようとすれば、必ずこのイントロのトラックの方へジャンプできます。
イン トロのト ラックは 、イント ロクリッ プが再生 されれ ば自動的 に元のメ ニューに ジャン プし
ます。
10 高度なメニュー機能を使う 347
ボタンのトランジションクリップ
ボタン用のトランジションクリップのエフェクトは、メニュー用のイントロクリップのエフェクトと
は逆になります。すなわち、メニューの背景のボタンから、ボタンが接続されているエレメント(ト
ラックや別のメニュー)へ、切り替えを行います。イントロクリップの例と同じもの建物の写真と、
その窓のところに置いたボタン)を使用した場合、トランジションクリップを使うと、ボタンのエレ
メントが画面の外へ飛んでいき、建物の写真がフェードアウトして黒くなるようにできます。
メニュート ランジション機能を使 用すると、自動的にトラン ジションクリップを作 成したり、ボタ
ンのトランジションクリップを手動で作成したりできます。
メニュートランジション機能を使う
メニュートランジション機能により、メニュー上のすべてのボタンのトランジションクリップの自動
作成を簡単に行うことができます。「メニュー」インスペクタでトランジションを定義して、その後
そのトランジションをすべてのボタンとタイムアウトアクション(設定されている場合)に適用しま
す。デフォルトでは、各ボタンはメニューのトランジション設定を使用するように設定されています
が、ボタンごとに設定を変更したり無効にしたりできます。
トランジション設定には、以下のような項目が含まれます:
Âトランジション(クロスフェード、ワイプなど)
Âトランジションのタイプに基づく特定のパラメータ(継続時間、方向など)
Â代替の開始ビデオおよび終了ビデオ
メニュートランジション機能は、標準メニューでもレイヤメニューでも使用できます。
348 10 高度なメニュー機能を使う
重要:トランジ ションの設定では、ボタン のターゲットのアスペ クト比および解像度に 注意してく
ださい。メニュ ーからのトランジショ ンでは、メニューのアスペ クト比および解像度が 基準になり
ます。ビューア に使うモニタのタイプ によっては、ボタンのター ゲットのアスペクト比 またはトラ
ンジションが 異なると、モニタがメニュ ーの設定からボタンタ ーゲットの設定に切り 替わったとき
に表示が乱れることもあります。
トランジションタイプについて
DVD
Studio
Proは、メニューで使用できるさまざまな標準トランジションやアルファトランジショ
ンを備えています。これらのトランジションは、スライドショーや、静止画を含むトラックでも使用
できます。また、メニューにビデオクリップを指定して、標準トランジションの代わりに使うように
することもできます。
アルファトランジション
DVD
Studio
Proには、アルファトランジションがいくつか用意されています。これらのトランジ
ションでは、短 いビデオクリップを使 用して、現在の画像から新 しい画像へのトランジ ションを作
成します。これ らのトランジショ ンは、名前の前に「 」という 文字が付いており、継 続時間以外
の設定項目はありません。
また、アルファ トランジションを独自 に作成して読み込むこ ともできます。このプロセ スの詳細に
ついては、
98 ページの「アルファトランジションの準備」を参照してください。
このメニューのデフォルトの
トランジションを
無効にします。
アルファトランジション
ビデオトランジション
標準トランジション
10 高度なメニュー機能を使う 349
標準トランジション
「メニ ュー」インス ペクタや「ボ タン」インス ペクタ の「トランジ ション」タブ にある「トラ ンジ
ション」ポップ アップメニューから標 準トランジションを選 択すると、トランジション として使用
される短いビデオクリップが「
DVD
Studio
Pro」によって作成されます。
トランジショ ンクリップは開始ビデ オフレームと終了ビデ オフレームを使用してお り、あるビデオ
から別のビデオへの変化をトランジションによって制御します。
Â開始フレームと は、すべてのボタンが通常状態に なっているメニューのこと です。メニューの背
景にビデオ素材 が指定されている場合は、ビデ オのループポイントのフレ ーム(または、ループ
ポイントが設定されていない場合は、最初のフレーム)が開始フレームに使われます。開始フレー
ムには、メニューのドロップゾーンとテキストオブジェクトも含まれます。
Â終了フレームは、ボ タンのジャンプ先となるター ゲットの最初のフレームで す。ボタンがスクリ
プトにジャンプ する場合、終了フレームは黒一色 の画面になります。ボタンのタ ーゲットを変更
すると、終了フレームが自動的に更新されます。
「メニュー」インスペクタと「ボタン」インスペクタで、開始ビデオフレームと終了ビデオフレーム
に特定の素材やカラーを割り当てることができます。詳細については、
350 ページの「「メニュー」
インスペクタおよび「ボタン」インスペクタの「トランジション」タブ」を参照してください。
メニュートラ ンジション機能で作成 されるトランジション クリップは、構築プロセス の一部として
レンダリングされま す。トランジションクリップは、メニューと同 じビデオタイトルセット(
VTS
ファイルに配置されます。
DVD ディスクが一杯になるかもしれないプロジェクトのオーサリングで
は、トランジシ ョンが有効になっている メニューボタンごとに トランジションのビデ オクリップが
レンダリングされる点を考慮する必要があります。ボタンが 18 個あるメニューでは、トランジショ
ンのビデオクリップも 18 個必要になる可能性があります。これは、メニューのために必要なディス
ク容量に大きく影響します。詳細については、
44 ページのトランジションを参照してください。
ビデオトランジション
「メニ ュー」インス ペクタや「ボ タン」インス ペクタ の「トランジ ション」タブ にある「トラ ンジ
ション」ポップ アップメニューからビ デオトランジションを 選択すると、トランジショ ンクリップ
として使用される短いビデオクリップを割り当てることができます。
メニューにボタンのトランジションを追加する
メニューには デフォルトのトランジ ションを設定できます。こ のトランジションはす べてのボタン
に適用されます。
メニューのトランジションを設定するには:
1「アウトラ イン」タブ、「グラフィック」タ ブ、またはメニュー エディタの「表示」ポップ アップメ
ニューから、メニューを選択します。
2「メニュー」インスペクタの「トランジション」タブをクリックします。
3「トランジション」ポップアップメニューから、標準トランジションまたはビデオトランジションの
いずれかを選択します。
「未設定」を選択 すると、このメニューの デフォルトのトラン ジションを無効にで きます。(個々の
ボタンでトランジションの使用を設定できます。
4特定のパラメータを使用して、トランジションクリップを設定します。
350 10 高度なメニュー機能を使う
メニューのト ランジションの設定を 終えた後は、各ボタンでト ランジションを変更し たり無効にし
たりできるようになります。
ボタンのトランジションを変更するには:
1変更するボタンを選択します。
2「ボタン」インスペクタの「トランジション」タブをクリックします。
デフォルトでは、「トランジション」設定に「メニューと同じ」と表示されます。
3「トランジション」ポップアップメニューから、使用するトランジションを選択します。
「未設定」を選択すると、そのボタンのトランジションを無効にできます。
4特定のパラメータを使用して、トランジションクリップを設定します。
「メニュー」インスペクタおよび「ボタン」インスペクタの「トランジション」
タブ
「メニュー」インスペクタと「ボタン」インスペクタの「トランジション」タブは同じものです。唯
一異なる点は、「ボタン」インスペクタの「トランジション」ポップアップメニューには、「メニュー」
インスペクタには存在しない「メニューと同じ」という項目があることです。
Â「開始」サムネール:静止画トランジションが開始するビデオフレームが表示されます。
Â「トランジション」サムネール:「プレビュー」ボタンを クリックすると静止画トラ ンジションの
プレビューが表示され、「再生」ボタンをクリックするとビデオトランジションのプレビューが表
示されます。
Â「終了」サムネール:静止画 トランジシ ョンが終 了するビデ オフレーム が表示され ます。「終了」
ポップアップメニューで終了フレームを指定していない場合、「メニュー」インスペクタではこの
サムネールには何も表示されません。
10 高度なメニュー機能を使う 351
Âトランジション:使用するトランジションを選択します。「メニュー」インスペクタでは、この設
定で現在のメニ ューのデフォルトのトランジシ ョンが決まります。この設定は各 ボタンの設定よ
りも優先されます。
Â未設定:このメニューまたはボタンの、トランジションを無効にします。
Â標準トランジション:
DVD
Studio
Pro」に付属の標準ト ランジションに基づ いて、トランジ
ションクリップを作成します。
Âビデオトランジション:割 り当てたビデ オクリップを使 用してトラン ジションを作 成します。
詳細については、
349 ページの「ビデオトランジション」を参照してください。
Âメニューと同じ:「ボタ ン」インスペク タでのみ使用 可能です。現在 のボタンで、「メ ニュー」
インスペクタのトランジション設定を使用するように設定します。
Âプレビュー:ここをクリックすると、「トランジション」サムネールエリアで現在のトランジショ
ンがプレビューされます。
Â「パラメータ」領域:現在のトランジションのパラメータ(継続時間を含む)が表示されます。各
トランジションには、固有のパラメータのセットが設定されています。
Â開始:トランジションで使用する開始フレームを選択します。
Âデフォルトでは、開始フレームはメニューの背景になっています。
Â「単色」を選択すると、開始フレームとして使用する色を選択できます。
Â「静止画」と「ビ デオ」を選択す ると、開始フレー ムとして使 用する特定 の素材を選択 できま
す。ビデオの場合は「オフ セット」設定が表示されて、使用するビデオフ レームが選択できる
ようになります。
Â終了:トランジションで使用する終了フレームを選択します。
Âデフォルトでは、終了フレームはメニューの背景になっています。
Â「単色」を選択すると、終了フレームとして使用する色を選択できます。
Â「静止画」と「ビ デオ」を選択す ると、終了フレー ムとして使 用する特定 の素材を選択 できま
す。ビデオの場合は「オフ セット」設定が表示されて、使用するビデオフ レームが選択できる
ようになります。
トランジションパラメータ
各トランジ ションには、固有のパラメ ータが設定されていま す。ほとんどの設定は特に 説明がなく
ても使用で きるようになっていま すが、分かりにくいものも 一部あります。各トランジ ションのパ
ラメータの詳 細については、
639 ページの付
Dトラン ジションのパラメータ」を 参照してくだ
さい。
352 10 高度なメニュー機能を使う
ボタンのトランジションクリップを手動で作成する
トランジシ ョンクリップは、ボタンと そのボタンの接続先と の間に挿入します。メニュ ー用のイン
トロクリップはメニューにジャンプすると再生されるのに対し、ボタン用の切り替えのクリップは、
特定のボタンを押したときに再生されます。メニューにボタンが 8つあり、各ボタンを押したとき
にトランジシ ョンクリップを再生す るようにしたいような 場合は、トランジションク リップの末尾
でボタンの実 際の接続先にジャンプ しなければならないた め、ボタンごとに別個のト ランジション
クリップを作成する必要があります。
ボタン用の場面切り替えのエフェクトを作成する方法は、次の 2つです:
Âトランジションクリップをそれ自体のメニュ ーとして設定します。これを行 うには、メニューを
作成し、その背景にトランジションクリップを割り当てる必要があります。さらに、そのメニュー
の「終了時」の設定を「タイムアウト」に設定し、「秒」に 0を入力して、「操作」では、ボタン
がもともと接続 されていたエレメントを設 定します。その後、元のメニューの ボタンを、この場
面切り替えのメニューに接続するよう変更します。
この方法の利点は、
1つのメニュー から別のメニューにジャンプするため、 ジャンプに要する時
間分の中断が最小限で済 むことです。(すべてのメニューは、
DVD のディ スク上で同じ共用のエ
リアに保存されるので、
DVD プレーヤーがメニュー間をジャンプしやすくなります。
Âトランジションクリップをそれ自身のトラックとして設定します。これを行うにはトラックを作
成し、
V1 のビデオストリームにトランジションクリップを追加する必要があります。必要な設定
は、そのトラックの「エンドジャンプ」を、ボタンがもともと接続されていたエレメントに設定し、
元の メニュー のボタン を、この トランジ ションの トラッ クに接続 するよう に変更す ること だけ
です。
メニューで言語を使う
メニューで最大 16 種類までの言語をサポートするよう設定できます。初めて DVD の再生を開始す
るときに、
DVD プレーヤーのメニュー言語設定がチェックされ、対応するメニュー(その言語のメ
ニューが使 用できる場合)または最 初の使用可能言語のメ ニュー(一致する言語が ない場合)が自
動的に表示されます。
「アウトライ ン」タブには、「言語」セクショ ンでプロジェクトに 追加した言語が表 示されます。こ
こに表示さ れる言語は、表示するメニ ューの指定にのみ使用 され、トラック内のストリ ーム設定に
は影響 しません。デフ ォルトでは、
DVD
Studio
Pro」環境 設定の「プロジ ェクト」パネル にある
「デフォルトの言語」の設定に基づいて、
1つの言語が「アウトライン」タブに表示されます。
10 高度なメニュー機能を使う 353
実際には、言語ごとに異なるメニューを作成するのではなく、各言語に別々の背景、オーバーレイ、
およびオー ディオ(使用する場合)を割 り当てているだけです。 いずれのテキストオブ ジェクトや
ボタンのテキストも変更が可能です。これら 3つのファイルとテキストの変更のみが言語間での違
いとなりま す。ボタンの動作領域、リン ク、その他すべてのメ ニュー設定は、各言語に ついてまっ
たく同じです。
参考:トランジ ションの開始フレーム はメニューの背景ビデ オに基づいているため、ト ランジショ
ンクリップは異なる背景ビデオを使用する各言語に対して個別にレンダリングされます。
メニュー言語を作成する/設定する
複数の言語用にメニューを設定するには、
2つの方法があります。
Â最初に主に使用する言語のメニューを作成してから、「アウトライン」タブで代替言語を作成しま
す。主に使用するメ ニューを作成した後でメニュ ー言語を作成する場合、主に使 用するメニュー
の属性がすべて 言語間で異なる設定が可能なも のも含め、そのメニューのすべて の言語バージョ
ンに適用されま す。この方法では、異なる言語間 で大きく変更しない場合など、 ほかの言語のメ
ニュー設定を簡単に行うことができます。
Â最初に言語を作成してから、メニューを作成します。言語を最初に作成するときには、メニューの
作成はすべて空 の状態で始まります。いずれかのメ ニューに適用する言語固有 でない項目はすべ
て、メニューのすべてのバージョンに適用されます。テキストオブジェクトを作成するなど、言語
固有の項目を適用すると、メニューのすべてのバージョンにテキストオブジェクトが作成されます
が、そのオブジェクトを作成したメニューにのみテキストとテキスト属性(フォントや色)が設定
されます。この作業は、メニューの各バージョンにつきテキストだけでなく属性も設定する必要が
あるため、より手間のかかる場合があります(最初に主に使用するメニューを作成した場合は、
かのすべてのバージョンにフォントと色が指定されたテキストオブジェクトが適用されるため、
しいテキストを入力するだけで済みます)
多く の場合 は、これら の方法 を組み 合わせ て作成す ること になる でしょ う。たとえ ば、言語 とメ
ニューを作成 した後で、ほかの言語を 追加する場合などがあり ます。新しい言語のメニ ュー設定は、
主に使用する メニューの設定と同じに なります。
354 10 高度なメニュー機能を使う
メニュー言語を追加する
「アウトライン」タブのショートカットメニューを使用して、メニュー言語を作成することができま
す。
メニュー言語を作成するには、次のいずれかの操作を実行します:
m「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「言語」と選択します。
m
Control キーを押しながら「アウトライン」タブをクリックし、ショートカットメニューから「追加」
を選択して、サブメニューから「言語」を選択します。
mコマンドキーを押しながら /(スラッシュ)キーを押します。
「アウトライン」タブの「言語」ヘッダに新しい言語が表示されます。デフォルトの名前は、「英語 _
_は言語の番号)となります。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「一般」パネルにあるプロジェクトの
デフォルト言語設定を使用して、デフォルト言語を定義することができます。詳細については、
114 ペー
ジの「「一般」環境設定」を参照してください
重要:言語 を追加するた びに、
DVD
Studio
Pro」では、プロジェ クトの各メ ニューと対応 するメ
ニューが新 規作成されます。これは、言語 ごとに異なった背景を 割り当てるかどうかと は無関係に
実行されま す。プロジェクトにモーシ ョンメニューが数多く 含まれている場合は、こう した追加メ
ニューが DVD 上のスペースの多くを占める可能性があります。
「アウトライン」タブでメニュー言語を設定する
「アウトライン」タブを使用してメニュー言語を設定することができます。
「アウトライン」タブを使用してメニュー言語を設定するには:
1言語の隣の三角形をクリックして、使用可能な言語を表示します。少なくとも 1つの項目があるはず
です。
2言語項目を選択して、「言語」インスペクタを表示します。
3「言語コード」ポップアップメニューから言語を選択します。これは、タイトルの再生時にこの言語
エレメントが DVD プレーヤーにマップする言語です。
4必要があれば、「言語名」領域に新しい名前を入力します。これは、メニューを設定する際に表示さ
れる名前です。デフォルトでは、この名前は、「言語コード」ポップアップメニューで選択された言
語の名前に 一致するよう変更され ます。この名前は視聴者に 対しては表示されず、メニ ューの設定
時にのみ使用する名前です。
5言語を取り除くには、「アウトライン」タブで言語を選択して、
Delete キーを押します。
10 高度なメニュー機能を使う 355
言語用にメニューを設定する
言語を作成 し設定したら、メニュー を設定することができ ます。これには、各種の言語 で使用する
素材(背景、オー バーレイ、およびオーデ ィオストリーム)をす べて作成し、読み込ん であること
が必要です。
言語用にメニューを設定するには:
1メニューを 選択します。すべて設定 が完了したメニューで ある必要はありませ ん。背景、オーバー
レイ、オーディオファイル、およびテキストを除き、すべての設定は全言語間で共有されます。
2設定する言語を選択するには、次のいずれかの操作を実行します。
Â「メニュ ー」インスペ クタの「メニ ュー」タブの「言 語」ポップア ップメニュ ーから言語 を選択
します。
Âメニューエディ タで「表示」ポップアップメニュー の隣の言語ポップアップメニ ューから言語を
選択します。
3この言語で 使用する背景ファイル、オ ーバーレイファイル、およ びオーディオファイル を選択しま
す。複数の言語で同じファイルを使用することができます。
参考:これらの ファイルは、メニューのど の言語のバージョンに ついても互換性がなけ ればなりま
せん(同じフ ォーマット、解像度。オー ディオの場合は、同じ ビットレート、サンプ ルサイズ、お
よびサンプルレート)
4必要に応じ て、テキストオブジェクト やボタンのテキストを その言語用に変更しま す。言語ごとに
フォントおよび色を変更することもできます。
5いずれかの追加言語を選択して、素材ファイルおよびテキストを設定します。
代替素材で 設定された言語を選択 すると、メニューの素材お よびテキストは、その設定 に適合する
よう変更されます。
11
357
11 トラックを作成する/編集する
DVD プロジェクトの主な内容は、トラックに含まれています。トラッ
クには、
1つの単位として再生されるビデオ、オーディオ、および字
幕が格納されています。
DVD には 99 までのトラック、シナリオ、およびスライドショーを同時に収めることができます。
トラックには次のものを入れることができます:
Âアングルまたは代替ビデオとして使われる、
9つまでのビデオストリーム
Â異なるサウンドトラックのための 8つまでのオーディオストリーム
Âビデオ上の代替テキスト、代替言語、またはボタンのための 32 までの字幕ストリーム
Âトラック内でジャンプできるポイントを定義するため主に使われる、
99 までのチャプタマーカー
Âボタンのハイライトや DVD@CCESS など各種の用途に使われる、
255 までのセルマーカー(チャプ
タマーカーも、セルマーカーの一種です)
Â
98 までのシナリオ(ほかのトラックやスライドショーがない場合)各チャプタマーカーを必要に
応じて移動また はスキップできるクリップとし て扱うことで、各シナリオが代替 トラック再生を
定義します。
トラックの素材を編集する
トラ ック内の 各スト リームに 複数の ビデオ素 材ある いはオー ディオ 素材を追 加する ことがで きま
す。各素材を始 点と終点でトリミング して目的の部分のみ使 用することも可能です。ト ラックを作
成する場合に 素材が編集できるとい ろいろと便利ですが、クリ ップを素材に編集して プロジェクト
に追加する「
Final
Cut
Pro」のようなビデオ編集アプリケーションの代用にはなりません。
ビデオにデ ィゾルブ、ワイプ、キーなど のエフェクトを追加す るには、ビデオ編集アプ リケーショ
ンが必要で す。この種のエディタを使 うと、各クリップの最初と 最後のポイントを正確 に選択でき
ます。
DVD
Studio
Pro」のトリミング機能は GOP(グループ・オブ・ピクチャ)の境界にのみ有
効なので正確に希望の場所でクリップをトリミングするのはさらに難しくなりままた
DVD
Studio
Proでは複数 のオーディオ 素材を混合す ることはでき ませんが、エディタでは でき
ます。
358 11 トラックを作成する/編集する
適切なトラックの数
作る側の意図に応じて、プロジェクトが 1つの長いトラックからなる場合もあれば、素材を複数の
トラックに分割して、個別に再生したりリンクしたりする場合もあります。
たとえば、視聴 者に最初から最後まで 見てほしい長いプロジ ェクトを作成している 場合、1つの長
いトラックを使うのが最も良い選択肢です。こうすると、トラックからトラックへ DVD プレーヤー
がジャンプす るときに視聴者が経験 する途切れがなくなり ます。プロジェクトに独立 したセグメン
トが複数含まれ、視聴者が連続して見ない場合でも、
1つのトラックを使ってマーカーにアクション
を設定し、トラ ックをより小さなセ グメントに分割するこ とができます。または、各セ グメントに
個別のトラックを作成することもできます ユーザが一番管理しやすい方法なら、どれでもかまい
ません。
トラックに 静止画と動画クリップ が含まれるなどの場合 には、複数のトラックを使 って、チャプタ
マーカーは 1トラックあたり最高 99 個までという制限を回避する必要があります。
国別にカス タマイズしたり、古くなっ た部分を更新したりな ど、後でプロジェクトのセ グメントを
置き換える 必要があると思う場合 は、セグメントが個別のト ラックである場合の方 が、セグメント
の置き換えが簡単にできるでしょう。
字幕ストリームについて
字幕は、トラッ クエディタで作成した り、ほかのアプリケーショ ンから読み込んだりす ることがで
きま す。字幕を 使うと、ビ デオス トリー ム上に 会話テ キスト をオー バーレ イした り、簡単な グラ
フィックス をオーバーレイしたり できます。また、字幕を使って ビデオ上にボタンを配 置すること
もできます。視聴者は、メニューとまったく同じようにこれらのボタンを選択できます。
字幕を使った作業の詳細については、
431 ページの「字幕を作成する 」を参照してください。
トラック編集用の DVD
Studio
Pro ツール
DVD
Studio
Pro」には、トラックを設定するための主要ツールが 2つあります:「トラック」イン
スペクタおよびトラックエディタです。
Â「トラック」インスペクタには、アスペクト比、トラックが終了したときに何が起こるか、リモー
トコントロールの設定、および DVD@ccess の設定など、一般的なトラック設定が含まれています。
Âトラックエディタでは、ビデオ素材やオーディオ素材それに字幕を追加および管理します。チャプ
タポイントなどの機能として使うためにマーカーを追加することもできます。
マーカーを 使って作業するときに 使う「マーカー」インスペク タや、トラック内の個別 のクリップ
を使って作業するときに使うクリップインスペクタもあります。
参考:トラック 内で使われる素材は クリップと見なされま す。これによって、トラック の中で使わ
れるもの(おそらくは素材の一部分)と元の素材が区別されます。
これらの強力なツールを一緒に使えば、トラックを要求通りに正確に変えることができます。
11 トラックを作成する/編集する 359
トラックを使ってみる
トラックの 作成には、複数の方法が 使えます。いったんトラッ クを作成すると、そのト ラックはト
ラックエディタで開いてそのコントロールを使うことができ、「トラック」インスペクタで設定する
ことができます。
トラックを作成する
初期設定では、新しいプロジェクトには 1つのメニューと 1つのトラックが含まれています。プロ
ジェクトに よっては、トラックを追加 したい場合もあるでし ょう。プロジェクトにトラ ックを追加
する方法はいくつかあります。
トラックを作成するには、以下のいずれかの操作を行います。
mビデ オ素材ま たはビ デオ/ オーディ オ素材 のペア をメニュ ーエデ ィタへ ドラッグ し、ドロッ プパ
レットから新しいトラックを作成するオプションを選択します。素材は「素材」タブ、パレット、
たは Finder ウインド ウからドラッグでき ます。メニューエディタ にあるドロップパレ ットのオプ
ションの詳細については、
285 ページの「標準メニューのドロップパレットのオプション、および
337 ページの「レイヤメニューのドロップパレットのオプション」を参照してください。
トラックが作成さ れるときは必ず、ビデオは V1 ストリームに、オーディオ は(使われている場合
は)
A1 ストリームに配置されます。トラックにはビデオ素材と同じ名前が付けられます。
mビデオ素材またはビデオ/オーディオ素材のペアを「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タ
ブの空の領域へドラッグします。素材をディスク名やトラックの項目にドラッグしてもかまいません。
トラックが作成さ れるときは必ず、ビデオは V1 ストリームに、オーディオ は(使われている場合
は)
A1 ストリームに配置されます。トラックにはビデオ素材と同じ名前が付けられます。
mビデオ素材またはビデオ/オーディオ素材のペアを「アウトライン」タブまたは「グラフィック」
ブにある既存のトラックへドラッグすると、その素材がそのトラックの既存の素材に追加されます。
mスライドショーをトラックに変換します。静止画およびオーディオはトラックの V1 および A1 スト
リームに追加されます。スライドショーの詳細については、
424 ページのスライドショーをトラッ
クに変換する」を参照してください。
mツールバー の「トラックを追加」をクリ ックします。この方法で 作成した各トラックに は何も含ま
れていません。
m
Control +コマンド+ Tキーを押します。この方法でも空のトラックが作成されます。
トラックを開く
トラックを 設定するには、トラックを トラックエディタで開 く必要があります。作業す るトラック
は、「アウトライン」タブ、「グラフィック」タブ、またはトラックエディタで選択できます。
トラックエディタでトラックを開くには:
m「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、設定したいトラックをダブルクリックします。
mトラックエ ディタの「トラック」ポップ アップメニューでトラ ックを選択します。選択 したトラッ
クがトラックエディタに表示され、「トラック」インスペクタにそのトラックのプロパティが表示さ
れます。
360 11 トラックを作成する/編集する
トラックのプロパティを設定する
「トラック」インスペクタは、上端のセクションと、「一般」「その他」「ユーザ操作」、および「ト
ランジション」の 4つのタブからなります。
「トラック」インスペクタ上部にある設定
「トラック」インスペクタの上端で 3つの設定を行います。
Â名前:トラックの名前を入力します。ビデオ素材をメニューエディタ、「アウトライン」タブ、ま
たは「グラフィッ ク」タブへドラッグしてトラッ クを作成した場合は、トラック には自動的にビ
デオ素材と同じ名前が付けられます。それ以外の場合は、トラックには「
Track _(“
_”には次
の使用可能な数字が入ります)という名前が付けられます。
Â予想サイズトラックが必要とするおおよそのディスク容量を示します。これには、ビデオ、オー
ディオ、および字幕ストリームに割り当てられる素材すべてが考慮されます。
Âエンドジャンプ:ト ラックの再生が終わったとき にジャンプするエレメント を選択します。この
選択を行わないと、
DVD プレーヤーがこのポイントに到達すると、このタイトルの再生を続ける
ことができません。素材をメニューエディタへドラッグしてトラックを作成した場合は、「エンド
ジャンプ」が自動的に設定され、そのメニューへ戻ります。
「トラック」インスペクタの「一般」タブ
11 トラックを作成する/編集する 361
Â解像度:トラックの解像度を選択します。
ÂSD プロジェクトの場合、解像度は 720 × 480i
NTSC)または 720 × 576i
PAL)です。
ÂHD プロジェクトの場合はトラックにビデオ素材が割り当てられていなければ、サポートされ
ている解像度をどれで も選択できます。トラックにビデオ素材が割り 当てられた後は、解像度
を変更できません。(トラックに静止画素材のみが割り当てられている場合は解像度を変更でき
ます。)サポートされている解像度のいずれかと、トラックの V1 ストリームのビデオの解像度
が一致する 場合は、解像度が合うよ うに自動的に変更さ れます。
DVD
Studio
Pro」環境設定
で、デフォルトの解像度も設定できます(各メニューおよびスライドショーにも適用されます)
Âディスプレイモードトラックのアスペクト比を設定しま
4:3 または 16:9
16:9 に設定した場合
は、
4:3 のモニタで表示する場合の設定も選択します。ビデオの素材の解像度はこの設定と一致し
ていなければなりません
Âプリスクリプト:こ のポップアップメニューで選 択したスクリプトは、トラック が選択されると
すぐに実行されます。スクリプトで、トラックを再生するか、再生する前に DVD プレーヤーを設
定するかが指定されます。スクリプトの詳細については、
467 ページの第
14 章「 スクリプトを作
成する」を参照してください。
Â待機「エンドジャンプ」の設定を実行する前に、
DVD プレーヤーがそのトラックのビデオの最後
のフレームをどれだけの時間表示するかを設定できます。
Âなし:すぐに「エンドジャンプ」設定へジャンプします。
Â:入力した秒数の間、トラックの最後のフレームを表示します。
Â無限:トラックの最後のフレームを無期限に表示します。
Âリモコン:このポッ プアップメニューを使って、リ モコンのリモコンボタンを視 聴者が使ったと
きに行う動作 を設定します。詳細については、
608 ページの「リモコンの設定」を 参照してくだ
さい。
Â表示条件:このチェ ックボックスを選択して表示 条件を設定します。このシナリ オを表示するか
しないかを制御し、シナリオを表示しない場合は何を表示するかを定義します。詳細については、
603 ページの「表 示条件」を参照してください。この トラックに基づくシナリオ にもこの表示条
件を適用する場合は、「シナリオに適用」チェックボックスを選択します。
362 11 トラックを作成する/編集する
「トラック」インスペクタのそのほかのタブ
「トラック」インスペクタの「そ の他」タブにある「タイムスタンプ」の設定は、
SD プロジェクト
および HD プロジェクトの両方に適用されます。このタブにあるほかの設定は SD プロジェクトにの
み適用されます。
Âタイムスタンプ:V1 ストリームにある最初のビデオ素材の開始タイムコードを示します。トラッ
クエディタで「素 材ベースのタイムコード」を選 択したときは、最初のビデオ素 材のタイムコー
ドの代わりに使われるトラックオフセットを入力してもかまいません。詳細については、
367 ペー
ジの「タイムラインのタイムコード」を参照してください。
Âリセット:クリックすると、トラックオフセットが 00:00:00:00 に戻ります。(トラックエディタ
で素材に基づい たタイムコードを使っている場 合)最初の素材開始時間をタイム ラインに使うこ
とができます。
Âクローズドキャプション:SD プロジェクトのみです。これらの設定を使って、このトラックにク
ローズドキャプションファイルを割り当てます。詳細については、
611 ページのクローズドキャ
プション用の Line 21 の設定」を参照してください。
Âマクロビジョン:SD プロジェクトのみです。この設定は、このトラックに対するディスクのマク
ロビジョンコピー防止設定より優先されます。「ディスク」インスペクタでディスクに対してのマ
クロビジョンの設定を有効にしていない場合は、この設定を 3つのタイプのうちのいずれかに設
定するとディスクに対してマクロビジョンが自動的に有効になります詳細については
560 ページの「「マクロビジョン」の設定について」を参照してください。
11 トラックを作成する/編集する 363
「トラック」インスペクタの「ユーザ操作」タブ
「ユーザ操作」タブは、ほかの
DVD
Studio
Proのインスペクタの該当タブと同じなので、
598 ペー
ジの「ユーザ操作」で説明します。
「トラック」インスペクタの「トランジション」タブ
「トランジション」タブは、静止画クリップを選択したときにクリップインスペクタで使用するもの
と同じです。「トランジション」タブの詳細については、
399 ページの「「トラック」インスペクタ
およびクリップインスペクタの「トランジション」タブ」を参照してください。
364 11 トラックを作成する/編集する
トラックエディタについて
トラックエ ディタの中心となるの はストリームです。これら の平行な領域で、ユーザは トラックで
使うビデオ、オーディオ、字幕素材、およびそれらの相互の関係を定義します。
トラックエデ ィタでは、タイムスケール によってもトラックに 関するタイミング情報 を得ることが
できます。詳細 については、
366 ページ の「トラックエディタ の時間情報を理解す る」を参照して
ください。
トラックエディタを設定する
ユーザの必 要に応じてトラックエ ディタを設定すること ができます。ストリームの サイズ、各スト
リームタイプのうち表示するものの数、およびタイムラインのズーム量を設定することができます。
ストリームを表示する
トラックには最高で 49 のストリームを入れることができますが、これほど多くのストリームを同時
に表示するのは大変です。同時に 10 を超えるストリームを表示する必要はなさそうです。作成する
プロジェクトのタイプによっては、
2つまたは 3つのストリームを使うだけの場合もあります。表示
するストリームの数を制御する方法は 3通りあります。
Âトラックエディタの四分円のサイズを変更することができます。「トラック」タブを専用ウインド
ウにドラッ グすることもできま す。詳細については、
142 ページの「パネルを調 整する」を参照
してください。
Âトラックエディ タのセパレータバーを使って、各 ストリームタイプのうち表示す るものの数を制
御することがで きます。たとえば、字幕を追加す るつもりがない場合は、字幕領 域のセパレータ
バーをウインドウの下端までドラッグして、字幕ストリームを隠すことができます。
Âストリームの高 さを変更することができます。ス トリームがトラックエディタで 表示されるとき
の高さを変更し ます。マーカーがある場所のビデ オのサムネールを大きくしたり 小さくしたりし
たい場合に便利です。
セパレータバーをドラッグ
して、表示するビデオ、
オーディオ、および
字幕ストリームの数を設定
します。
トラックエディタで表示する
トラックを選択します。
これらのコントロールを
使って、ストリームを
設定します。
ストリームの高さを
選択します。
タイムラインのズーム量を
設定します。
トラックの時間および
マーカーの情報を表示
します。
タイムラインをスクロールして
別の部分を表示します。
11 トラックを作成する/編集する 365
ストリーム設定ボタンを使う
「トラック」タブには、表示するストリームをすばやく変更するコントロール機能が備わっています。
「トラック」タブのサイズによって、表示されるストリームの数が決まります。
表示するストリームを選択するには、以下のいずれかの操作を行います:
mビデオアイコンをクリックすると、ビデオストリームだけが表示されます。
mオーディオアイコンをクリックすると、
V1 ストリームとオーディオストリームだけが表示されます。
m字幕アイコンをクリックすると、
V1 ストリームおよび字幕ストリームだけが表示されます。
同時に複数のビューを選択すると、セパレータバーが移動して、選択したストリームができるだけ多
く表示されます。ビューのうち 1つを選択してからも、セパレータバーをドラッグして、表示するス
トリームタイプを変更することができます。
タイムラインのズームを設定する
「トラック」タブにあるズームコントロールを使用して、タイムラインを拡大/縮小できます。大き
なプロジェク トに取り組んでいると きは、マーカーの設定や字 幕の挿入のためにタイ ムラインを拡
大する必要が よく起こります。タイムラ イン下端のスクロール バーと一緒にズームコ ントロールを
使って、必要な精度で作業ができるようにタイムラインを設定することができます。
クリックすると、
トラックエディタにビデオ
ストリームが表示されます。
クリックすると、トラック
エディタに V1 ストリームと
オーディオストリームが
表示されます。
クリックすると、トラック
エディタに V1 ストリーム
および字幕ストリームが
表示されます。
スクロールバーの端をドラッグして
拡大または縮小します。
タイムラインのスクロールバーをドラッグして、
表示する部分を選択します。
右にドラッグすると縮小し、
左にドラッグすると拡大します。
366 11 トラックを作成する/編集する
ズームコントロールを使用するには、以下のいずれかの操作を行います:
m右にドラッ グするとタイムライン が縮小されて、より多くの 部分が表示されます。再生 ヘッドが見
えない場合 は、タイムラインのスクロ ールバーは、再生ヘッドが 見える位置に自動的に ジャンプし
ます。
m左にドラッ グするとタイムライン が拡大され、表示される部 分が少なくなりますが、表 示する部分
が詳細に表示されます。再生ヘッドが見えない場合は、タイムラインのスクロールバーは、再生ヘッ
ドが見える位置に自動的にジャンプします。
Shift キ ーを押しなが らズームコ ントロールを ドラッグする と、再生ヘッドを 表示するため にスク
ロールバーが自動的に動くのを避けることができます。
キーボードショートカットを使用して、タイムラインの拡大/縮小を設定することもできます。
キーボードショートカットを使用して拡大/縮小するには、以下のいずれかの操作を行います:
mコマンド+マイナス記号(
-)キーを押して、タイムライン を縮小します。再生ヘッドが見えない場
合は、タイムラインのスクロールバーは、再生ヘッドが見える位置に自動的にジャンプします。
m
Shift +コマンド+マイナス記号(
-)キー押して、再生ヘッドが見えるようスクロールバーを動かさ
ずに縮小します。
mコマンド+イコール記号(
=)キーを押して、タイムラインを拡大します。再生ヘッドが見えない場
合は、タイムラインのスクロールバーは、再生ヘッドが見える位置に自動的にジャンプします。
m
Shift +コマンド+イコール記号
=キーを押して、再生ヘッドが見えるようスクロールバーを動か
さずに拡大します。
m
Shift Zキーを押すと、タイムラインが限界まで縮小します。
m
Shift Option Zを押すと、現在選択しているクリップが「トラック」タブに表示されます。
トラックエディタの時間情報を理解する
トラックエ ディタには、時間に関連す るさまざまな要素が表 示されます。時間情報を表 示するだけ
のものもあ れば、情報を変更でき るものもあります。時 間の値を見れば、ビデオ、オ ーディオ、お
よび字幕ストリーム内のマーカー、クリップ、再生ヘッド、およびポインタの位置を確認できます。
ストリームあるいはマーカー
領域内のポインタの位置を
表示します。
再生ヘッドの位置を示し、
再生ヘッドを動かすのに
使えます。
タイムラインに沿って再生ヘッドを
ドラッグして、「ビューア」タブに
ストリームの別の部分を表示します。
タイムラインの
タイムコード
タイムラインを基準にして
選択したクリップの開始時間と
終了時間を設定します。
11 トラックを作成する/編集する 367
タイムラインのタイムコード
タイムラインのタイムコードは、トラック全体を通して連続しています。タイムコードでは、
2つの
基準を選択することができます。ゼロベースと素材ベースです。
Âゼロベースタイムコード 00:00:00:00 でタイムラインを開始します。ゼロベースのタイムコー
ドは変更できません。また、
V1 ストリームに割り当てられた素材はその影響を受けません。
Â素材ベースのタイムコードは、
V1 ストリームの最初のクリップのタイムコードを基準にするか、
「トラック」インスペクタでユーザが入力する値を基準にすることができます。
タイムラインのタイムコードの基準を選択するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「表示」>「タイムスケール」>「ゼロベースのタイムコード」または「表示」>「タイムスケール」
>「素材ベースのタイムコード」と選択します。
m
Control キーを押しながらタイムラインをクリックし、ショートカットメニューから「ゼロベースの
タイムコード」または「素材ベースのタイムコード」を選択します。
ポインタの 位置、再生ヘッド、開始およ び終了タイムコードの 値は、選択したタイムコ ードの基準
に合わせて変わります。
素材ベースの タイムコード基準を選 択した場合は、クリップの タイムコードまたは入 力した値のい
ずれを使うかを選択することもできます。
素材ベースのタイムコード基準を設定するには:
1トラックエディタのタイムラインのタイムコード基準として、「素材ベースのタイムコード」を選択
します。
2「トラッ ク」インスペ クタの「その 他」タブをク リックしま す。インスペ クタにト ラックの プロパ
ティが表示されていない場合は、「アウトライン」タブでトラックの名前を選択するか、「グラフィッ
ク」タブでタイ ルを選択するか、トラック エディタの任意のスト リームで空の領域をク リックしま
す。
3次のいずれかの操作を行います:
Â
V1 ストリームの最初のクリップのタイムコードを使うには、「リセット」ボタンをクリックしま
す。これで「トラックのオフセット」の値が 00:00:00:00 に設定され、タイムラインはそのクリッ
プのタイムコードを使うようになります。
Âタイムコードが特定の値で始まるように設定するには、「トラックのオフセット」のエントリに新
しいタイムコード値を入力します。タイムラインの最初のフレームが、この数字に設定されます。
タイムラインで Control キーを
押しながらクリックし、タイム
コードの基準を選択します。
368 11 トラックを作成する/編集する
ゼロベースや 素材ベースの値と異なる タイムコードを基準に したマーカーリストや字 幕ファイルを
読み込むときには必ず、タイムラインのタイムコードを特定の値で始めることができるので便利です。
参考:
NTSC プロジェクトについては、最初の素材のタイムコードのタイプ(ドロップフレームかノ
ンドロップフレームか)でタイムラインのタイムコードのタイプが決まりす。
クリップ開始/終了タイムコード
ストリームの 1つでクリップ(ビデオ、オーディオ、または字幕)を選択すると、タイムコードの
開始および 終了の値が表示されま す。これらの値は、タイムライ ンの選択したタイムコ ード基準に
応じたクリ ップの位置を示します。ス トリームによっては、新し い開始値を入力してク リップの位
置を変更したり、新しい終了値を入力してクリップのサイズを小さくしたりできます。
詳細につい ては、
376 ページの「ビデオクリ ップおよびオーディ オクリップを編集 する」を参照し
てください。
再生ヘッド
再生ヘッドは、トラックのどの部分が現在再生されているかを「ビューア」タブに示します。トラッ
クを再生す るときは、トラックのタ イムラインに沿って再 生ヘッドが動きます。ま た、再生ヘッド
をタイムラインに沿ってスクロールして、「ビューア」タブにビデオを表示することもできます。
再生ヘッド は、タイムラインのタイ ムコード領域に表示さ れます。新しいトラック では、再生ヘッ
ドはトラックの最初に表示されます。
現在選択されているクリップは、ほかの
クリップより濃い色で表示されます。
クリップの最後のフレームのタイムラインの
タイムコードを示します。新しい「終了」
タイムコードを入力して、クリップを短く
できます。
クリップの最初のフレームのタイムラインの
タイムコードを示します。新しい開始タイム
コードを入力して、クリップ(またはビデオ
以外のストリーム)を移動できます。
トラックの最初に
ある再生ヘッド
11 トラックを作成する/編集する 369
再生ヘッドのアイコンがタイムラインのスクロールバー領域に表示され、表示されているタイムライ
ンの部分の相対的な位置を教えてくれます。この機能は、トラックエディタで再生ヘッドが見えない
場合に便利です。たとえば、再生ヘッドのアイコンがスクロールバーの左に表示されている場合は、
タイムラインで現在見えているクリップの前の時点に再生ヘッドがあることを意味します。
ドラッグして再生ヘッドの位置を変える
タイムライ ンに沿って再生ヘッド をドラッグすると、ビデ オ(および使用可能な場 合は字幕)を見
ることがで きます。この機能は、実際の ビデオのフレームを見 ることができるので、マ ーカーを配
置する場合に便利です。
タイムライン に沿って再生ヘッドを ドラッグすると、現在の位 置のタイムコードが再 生ヘッドのタ
イムコード のエントリに表示され ます。直線がすべてのスト リームを横切って延び、再 生ヘッドの
位置を示します。
タ イム ライ ンの 任意 の場 所を クリ ック して 再生 ヘッ ドを そこ に移 動し て、その 位置 のビ デオ を
「ビューア」タブに表示することもできます。「ビューア」タブの「再生」ボタンをクリックすると、
このポイントから再生が開始されます。
再生ヘッドがタイムラインの
スクロールバーに表示されます。
再生ヘッドをドラッグすると、
再生ヘッドの現在のタイムコードが
ここに表示されます。
370 11 トラックを作成する/編集する
キーボードショートカットを使って再生ヘッドの位置を変える
再生ヘッドの位置を変えるために使用できるキーボードショートカットがいくつかあります。
Â←および→キー:再生ヘッドを 1フレームずつ移動します。
ÂShift +←および Shift +→キー:再生ヘッドを 1秒ずつ移動します。
ÂOption +←および Option +←キー:再生ヘッドを 1 GOP ずつ移動します。
ÂControl +←および Control +→キー:再生ヘッドを次のマーカーまで移動します。
Âコマンド+←およびコマンド+→キー:選択した クリップの最初または最後に再 生ヘッドを移動
します。
Â↑および↓キー:再 生ヘッドを次のクリップの端 (すべてのストリームのすべて のクリップを含
む)またはマーカーへ移動します。
ÂHome および End キー:再生ヘッドをタイムラインの最初または最後へ移動します。
全キーボードショートカット の一覧については、
613 ページの付録
Aキーボードショートカット
を参照してください。
タイムコード値を入力して再生ヘッドの位置を変える
再生ヘッドの 位置のエントリにタイ ムコード値を入力して、再 生ヘッドの位置を設定 することもで
きます。再生ヘッドは新しい位置へジャンプします。
「ビューア」タブの使用の詳細については、
401 ページの「ビューアタブについて」を参照してくだ
さい。
トラックエディタのストリームを使って作業する
トラックエ ディタのストリーム には、ビデオ、オーディオ、お よび字幕素材が含ま れています。各
ストリームに 1つ以上の素材を追加することができます。各ストリームには、ストリームの言語、
トリームを有効にするかどうかなど、複数のプロパティを設定することができます。
字幕ストリームを使った作業の詳細については、
431 ページの第
13 章「字幕を作成する」を参照し
てください。
サポートされている素材のタイプ
すでに DVD に対応している 素材以外に、
DVD
Studio
Pro」に組み込ま れているエンコ ーダでサ
ポートされ ている素材も追加でき ます。これらの素材は、いった んプロジェクトに追加 されるとエ
ンコードされます。
再生ヘッドの移動先の
タイムコードを入力します。
11 トラックを作成する/編集する 371
サポートされているビデオ素材の詳細については、
54 ページの「ビデオ素材を DVD 用にエンコー
ドする」を、サポートされているオーディオ素材の詳細については、
77 ページの「オーディオソー
スを準備するを、内蔵エンコーダがサポートする素材の詳細については、
62 ページの内蔵 MPEG
エンコーダを使う」を参照してください。
SD ベース DVD ビデオストリームで使うビデオ素材
SD ベース DVD のストリーム上にあるビデオ素材はすべて、アスペクト比(
4:3 または 16:9、ビデ
オ標準(
PAL または NTSC、および MPEG タイプ(
SIF MPEG-1 やフル D1 MPEG-2 など)が同じ
になっている必要があります。
参考
SD プロジェクトに読み込む QuickTime ビデオ素材は、すべてフル D1 MPEG-2 素材としてエ
ンコードされた上で、ビデオストリーム内で静止画と共存することができます。
HD ベース DVD ビデオストリームで使うビデオ素材
HD ベース DVD のストリーム上にあるビデオ素材はすべて、アスペクト比
4:3 または 16:9、ビ デ
オ標準(
PAL または NTSC、および MPEG タイプ(
MPEG-2/HDV または H.264)が同じになって
いる必要があります。
HDV または H.264 でない QuickTime ビデオ素材を HD プロジェクトに読み込むと、
MPEG-2 にエ
ンコードされます。
参考:
HDV は事実上 HD MPEG-2 なので、
HDV 素材と解像度が同じならば、ほかの HD MPEG-2
材や、内蔵 MPEG エンコーダでエンコードされた素材と結合することができます。
ビデオストリーム用の静止画素材
ビデオスト リームに静止画を追加 することで、スライドショ ーを手動で作成したり、動 画および静
止画が混ざったビデオのストリームを作成したりできます。静止画は SD トラックおよび HD トラッ
クに追加 できますが、
SIF
1/2 D1
Cropped D1 MPEG-2、または H.264 フ ォーマットの 素材を
使っているトラックには追加できません。
ストリーム内の静止画素材クリップ 1つあたりに最低限必要なフレーム数は、
NTSC プロジェクトで
15 フレーム、
PAL プロジェクトで 12 フレームです。
参考:継続時間 がより短い静止画素材 を使用するには、外部ビデ オエディタを使用して それらをビ
デオ素材に編集します。
セグメント化された MPEG ファイルについて
一部の他社製エンコーダで作成された、セグメント化されている MPEG ファイルは、
DVD
Studio
Pro」に正しく読み込むことができません。一部のエンコーダでは、大きなファイル
をエンコードすると 1 GB ずつのファイルにセグメント化されます。
DVD
Studio
Pro」にこれを
読み込むと、最初の 1 GB のセグメントしか読み込まれません。 この場合、
DVD
Studio
Pro」に
素材を読み込む前に、ファイルを 1つにまとめておく必要があります。セグメント化された MPEG
ファイルを 1つのファイルにまとめるための他社製アプリケーションがいくつかあります。
372 11 トラックを作成する/編集する
静止画素材 の最後に、トランジション を追加することができ ます。トランジションを使 って静止画
クリップの 終わりの部分を制御で きます。たとえば、次のクリッ プへディゾルブするか ワイプする
か、次の クリ ップ をビデ オに する か静止 画ク リッ プに するか を設 定で きます。詳 細に つい ては、
398 ページの「静止画クリップのトランジションを使用する」を参照してください。
オーディオストリーム用の素材
同一のストリーム内のオーディオ素材はすべて、タイプ
AC-3
AIFF
MPEG-1 layer 2 など )、ビ ッ
ト数(
16
20、または 24、サンプルレート(
48 kHz または 96 kHz、ビットレート(圧縮オー
ディオ使用時)、およびチャンネル構成(ステレオか 5.1 サラウンドかなど)が同じである必要があ
ります。(トラック内のストリームの仕様が一致する必要はありませんが、ストリーム内の素材の仕
様だけは一致しなければなりません。たとえば、
A1 ストリームは AC-3 オーディオを使い、
A2 スト
リームが AIFF オーディオを使うことができます。
ビデオおよびオーディオ素材を追加する
ビデオ素材やビデオ/オーディオ素材ペアを、ニューエディタ、「アウトライン」タブ、または「グ
ラフィック」タブへドラッグしてトラックを作成した場合は、トラックにはすでにビデオおよびオー
ディオクリップが含まれています。ツールバーの「トラックを追加」アイコンを使ってトラックを作
成した場合は、トラックには何も含まれていません。
いずれの場 合でも、ストリームに素材 を追加すること、および各 クリップの開始/終了 ポイントを
トリミングすることもできます。
ストリームに素材を追加するには:
m「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウから、ビデオまたはオーディオ素材を配置したい
ストリームにドラッグします。
V1 ストリームでは、
DVD
Studio
Proにより、(クリップが割り当てられている場合は)ストリー
ムの最初に クリップが必ず存在し、ク リップの間に隙間がな いことが自動的に確認 されます。ほか
のビデオス トリームでは、クリップは マーカーのある位置に しか配置できません。オー ディオおよ
び字幕クリッ プはストリームの任意 の場所に配置すること ができ、その間に隙間があ ってもかまい
ません。
オーディオ素材を自動的に追加する
DVD
Studio
Pro」環境設定 の「トラック」パネ ルで「ドラッグ 時、対応するオ ーディオを 見つけ
る」を有効にすると、ビデオが追加されたとき自動的にオーディオ素材がトラックに追加されます。
iTunes Music Store AAC オーディオファイルを使う
DVD
Studio
Proでは、使用が許可されているコンピュータに限り、
iTunes Music Store で購入
した AAC フォーマットのオーディオファイルを読み込んで使うことができます。使用が許可され
ていない iTunes Music Store のファイルを読みんだ場合は、
DVD
Studio
Pro」でこれらファイ
ルを再生 しても音 が出ませ ん。また、コン ピュータ での使用 を許可さ れてい ない iTunes Music
Store のフ ァ イル を「パレ ット」の「オ ー ディ オ」タブ で選 択 して 再生 しよ う とし た場 合も、
DVD
Studio
Pro」では音が出ません。
11 トラックを作成する/編集する 373
V1 ストリームにビデオ素材を追加すると、
DVD
Studio
Pro」は同じフォルダに同じベースネーム
を持つオーディオ素材があるかを確認します。もしあれば、そのオーディオ素材が A1 オーディオス
トリームに自動的に追加されます。
オーディオクリップの開始はビデオクリップの開始と同じになります。新しいオーディオクリップが
配置され A1 ストリームにオーディオがすでに存在する場合は、そのオーディオは必要に応じてトリ
ミングされたり移動されたりします。
参考:ドラッグを開始してからコマンドキーを押すと、「ドラッグ時、対応するオーディオを見つけ
る」設定を一時的に無効にできます。
AC-3 オーディオ素材を追加する
AC-3 オーディオ素材は、
DVD
Studio
Pro」がサポートする唯一の、実際に埋め込みタイムコード
を持つオー ディオ素材のタイプで す。ビデオとオーディオの 間で同期を維持したい 場合に、これが
役に立ちます。
独自のタイムコードを使って AC-3 素材を追加するには:
m
Option キーを押しながら、
AC-3 オーディオファイルを「素材」タブからトラックエディタのオー
ディオストリームにドラッグします。
参考:埋め込み タイムコードを指定す るにはこのファイルを 解析しなければならな いので、パレッ
トや Finder ウインドウからではなく「素材」タブからファイルをドラッグしたときだけ、
AC-3 ファ
イルのタイムコードを利用できます。
AC-3 ファイルを最初に「素材」タブへドラッグし、次に「素
材」タブからトラックエディタへドラッグします。
Option キーを押しながら AC-3 素材をオーディオストリームへ追加すると、
DVD
Studio
Pro」は
素材のタイムコードが V1 ストリームのタイムコードと一致するかを確認します。言い換えれば、
AC-
3素材のタイムコードがビデオ素材のタイムコードの範囲に収まるかを確認するわけです。
Â一致すれば、ビデオと同期がとれるようにストリームに配置されます。
Â一致しなければ、
AC-3 ストリームがストリームの最初に配置されます。
参考:
V1 ストリームに複数のビデオクリップが含まれる場合は、
AC-3 のタイムコードは無視され
ます。ビデオク リップにドラッグするオ ーディオストリームに すでにオーディオクリ ップがある場
合にも無視されます。
クリップの複数のコピーを使う
クリップを同 じストリームで複数回 使ったり、クリップをほか の複数のストリームへ ドラッグした
りすることができます。
ストリーム内でクリップをコピーするには:
m
Option キーを押しながらクリップをクリックし、ストリームの空いた場所までドラッグします。
コピーしたクリップは、ストリームのほかのクリップと同じように扱えます。
374 11 トラックを作成する/編集する
クリップを別のストリームへコピーするには、以下のいずれかの操作を行います。
mクリップをコピーしたいストリームまで、
Option キーを押しながらドラッグします。必要に応じて
クリップを配置できます。
mクリップをコピーしたいストリームまで、
Shift Option キーを押しながらドラッグします。クリッ
プは元のクリップと同じ開始時間を使うように制約を受けます。
元のクリップは影響を受けず、その場所にとどまります。
コピーした クリップは、元のクリップ と同じだけディスク容 量を占有します。プロジェ クトのサイ
ズが問題にな る場合は、マーカーを設定 してほかのプロジェク トエレメントからその クリップにア
クセスするスクリプトを作成することで、元のクリップを再利用したい場合もあります。
クリップのプロパティを表示する
トラックエディタのビデオストリームまたはオーディオストリームの 1つでクリップを選択すると、
クリップインスペクタが表示されます。
トランジショ ンの設定時に設定を追 加できるように、静止画ク リップで使用するクリ ップインスペ
クタには「一般」と「トランジション」という 2つのタブがあります。「一般」タブには、ビデオク
リップと同じ情報と設定が入っています。「トランジション」タブの詳細については、
398 ページの
静止画クリップのトランジションを使用する」を参照してください。
参考:字幕ストリームでクリップを選択すると、「字幕」インスペクタが開きます。字幕の詳細につ
いては、
431 ページの第
13 章「字幕を作成する 」を参照してください。
11 トラックを作成する/編集する 375
クリップインスペクタは、クリップとストリーム両方の情報を表示します。
Â名前:クリップの 名前を入力します。この名前は、こ のトラックのタイムライン のクリップにの
み適用されます「素材」タブの素材の名前には影響しません。
Â素材:クリップの実際のファイル名を表示します。
Â予想サイズ:このクリップが必要とするディスク容量を表示します。
クリップの情報と設定
Â開始:そのストリームでのクリップの開始時間を表示します。
Âクリップ開始トリム:クリップが使うべき素材の 部分を選択します。クリップの 最初をトリムす
る時間の長さを 入力します。この設定は、クリッ プ全体の長さに影響します。ク リップの開始時
間を新しく入力 すると、クリップはそのタイミン グで開始するようにタイムライ ン上の位置を変
え、クリップの終点は新しい位置へ移動します。
Â継続時間:クリップの長さを示します。新しい長さを入力し、クリップの末尾をトリミングするこ
とができます。
参考:ビデオとオーディオの両方を含んだ
QuickTime 素材を読み込むと、クリップインスペクタ
に表示される、ビデ オの継続時間とオーディオの 継続時間が一致しない場合 があります。この現
象は多くの場合、
DVD-Video 仕様対応のオーディオフォーマットのフレームレートではビデオの
フレームレートをぴったり割り切れないことによります。これはあくまでも表面的なことであり、
実際のオーディオストリームとビデオストリームの同期に影響はありません。
Â素材の開始タイムスタンプ:素材の最初のフレームのタイムコードを表示します。
Âビット/秒(平均)クリップのビットレートの情報を示します。
ストリームの情報
Âストリーム番号:ストリームの番号を示します。
Âストリーム継続時間:ストリームの長さを示します。
Â言語:オーディオ クリップにのみ適用されます。 ストリームの言語設定を示し ます。ポップアッ
プメニューから 別の言語を選択することができ ます。新しい言語はストリーム全 体に適用されま
す。詳細については、
379 ページの「言語を割り当てる」を参照してください。
クリップをブラウズ
ビデオクリ ップにのみ適用されま す。サムネール画像の下の スライダーをドラッグ して、クリップ
のビデオにざっと目を通すことができます。
ストリームからクリップを削除する
ストリームからクリップを削除する方法はいくつかあります。
ストリームからクリップを削除するには:
mクリップをクリックして選択し、
Delete キーを押します。
m
Control キーを押しながらクリップをクリックし、ショートカットメニューから「メディアクリップ
を削除」を選択します。
これらの方 法でクリップがスト リームから削除され ますが、素材は「素材」タブに 残ります。実際
の素材のファイルは影響を受けません。
376 11 トラックを作成する/編集する
ビデオクリップおよびオーディオクリップを編集する
クリップの 先頭と末尾をトリミン グすることができま す。これは、芸術的な理由(カメ ラに衝撃が
加えられたなど)のため、素材の一部を削除する必要があるときに便利です。
DVD
Studio
Pro」の
ビデオクリップは GOP 境界を基準にトリミングされる、ということを理解しておくことが重要です。
特定のフレームを選んでトリミングすることはできません。
NTSC ビデオの典型的な GOP(グルー
プ・オブ・ピクチャ)サイズは 15 フレームで、
PAL ビデオでは 12 フレームです。つまり、トリミ
ングする部分が多すぎるか少なすぎるか、どちらかを選ばなければならない場合があります。クリッ
プを正確に トリミングする必要が ある場合は、ビデオエディ タを使ってトリミング を行い、その素
材を再び「
DVD
Studio
Pro」に戻さなければなりません。
オーディオクリップはフレームごとにトリミングできるので、ポップ音のトリミングが可能です。
長い素材の 短い一部分を使うのに もトリミングが使えま す。ストリーム内の素材の 一部だけが、最
終的なディスクのサイズに含まれます。
V1 ストリームについて
最初のビデオストリームである V1 には、ほかのストリームと異なる要件があります。
DVD
Studio
Pro」ではこれらの条件を満たしていることが自動的に確認されます。
Â最初のクリップ は、タイムラインの先頭になけれ ばなりません。タイムラインの 最初のフレーム
V1 クリップの最初のフレームの間に隙間があってはいけません。ほかのストリームは、ビデオ
ストリームを含 めてすべて、最初のクリップがタ イムラインのどこから始まって いてもかまいま
せん。
Â
V1 ストリームの各クリップの間に隙間があってはいけません。ほかのストリームはすべて、各ク
リップの間に隙間があってもかまいません。
Âプロジェクトを構築するとき、トラックは V1 ストリームのビデオの最終フレームで終わります。
V1 クリップを越えて延びるクリップを持つストリームは、構築プロセスにより自動的に切り取ら
れます。
クリップをトリミングする/配置する
トラックエデ ィタ内のストリームの クリップをトリミング および配置するには、複数 の方法があり
ます。
ストリームのクリップをドラッグしてトリミングするには:
1トリミングし たいクリップの最後に ポインタを置きます。ポイ ンタが矢印の付いたか っこの形に変
わり、トリミングできる方向を示します。
2クリップの端を新しい位置にドラッグします。
参考:素材の端を越えてクリップをトリミングすることはできません。
11 トラックを作成する/編集する 377
クリップを トリミングするときの 目安として、編集したい点 まで再生ヘッドをドラ ッグします。全
ストリームを横切る垂直線が表示されるので、端をトリミングする目安として使うことができます。
必ずタイムラインの拡大/縮小機能を使って、編集する領域を拡大して表示してください。
トリミング するときは、ビデオとオー ディオの同期が失われ ないよう注意します。ほか のクリップ
のトリミングを正確に繰り返せるよう、ドラッグする代わりに、トラックエディタの上端にある「開
始」ボックス と「終了」ボックス、およ び「クリップ」インス ペクタの「継続時間 」と「クリップ
開始トリム」エントリに値を入力することもできます。
クリップの移動とトリミングに開始値と終了値を使うには:
1トリミングしたいクリップを選択します。その開始値と終了値が、トラックエディタの「開始」ボッ
クスと「終了」ボックスに表示されます。
2新しい「開始」時間を入力します。クリップの先頭がその時間に移動します。
これによりクリップ全体が移動しますが、クリップが実際にトリミングされるわけではありません。
3新しい「終了」時間を入力します。クリップの最後がその時間に合うようにトリミングされます。
クリップのトリミングにクリップインスペクタを使うには:
1トリミングしたいクリップを選択します。
クリップがクリップインスペクタに表示されます。
2クリップの開始をトリムするには、「クリップ開始トリム」を新規に入力します。
タイムライン上のクリップの開始位置は変わりません 終了位置のみが新しい継続時間に合わせて
移動します。
3クリップの末尾をトリミングするには、「継続時間」を新規に入力します。
クリップの重複
クリップをトリミングしたり移動したりするときに覚えておくべきルールがいくつかあります。
ビデオクリップ
クリップを V1 ストリームへドラッグすることは、オーディオクリップをドラッグすることとは違い
ます。これはひとつには、
V1 ストリームには隙間があってはならず、
V1 ストリームの先頭にクリッ
プがなければならないためです。
次の状況は、すでに V1 ストリームにあるビデオクリップが移動する原因となります。ビデオクリッ
プに関連するオーディオまたはマーカーがある場合、これらはビデオといっしょに移動しないので、
問題が発生する場合があります。
378 11 トラックを作成する/編集する
Âすでにクリップが割り当てられている V1 ストリームの先頭にビデオクリップをドラッグすると、
新しいクリップ が最初のクリップとなり、元の クリップ(およびそれに続くク リップ)は後方に
移動します。
ÂV1 ストリームで、すでにある 2 つのビデオクリップが隣り合う場所にビデオクリップをドラッグ
すると、新しいクリップはその間に挿入されます。
Âストリームへビデオクリップをドラッグし、「ドラッグ時、対応するオーディオを見つける」環境
設定が有効になっている場 合、新しいビデオクリ ップが収容できる よう、
A1 ストリー ムのオー
ディオはトリミ ングされるか移動されます。これ は、新しいクリップに対応する オーディオがな
い場合も同じで す。これにより、トラックの既存の ビデオおよびオーディオクリ ップの同期が維
持されます。
オーディオクリップ
オーディオク リップはオーディオス トリームのどこに配置 してもかまわないので、ビ デオクリップ
を使って作業するときとは結果が異なります。
Âオーディオストリーム内の空いた場所にオーデ ィオクリップをドラッグする と、クリップはそこ
に配置されます。空 いた場所がクリップ全体を入 れるほど長くない場合は、そこ に収まるように
クリップの末尾 がトリミングされます。ビデオク リップとは違い、オーディオク リップは意図的
に移動しない限り移動しません。
ストリームのプロパティを設定する
各ストリームには、変更可能な設定がいくつかあります。
ストリームを選択する
各ストリームには「トラック」タブの一番左にボタンがあり、このボタンをクリックすると、「ビュー
ア」タブでトラックを再生するときに、そのストリームを有効にできます。
1つのビデオストリーム
を選択でき、またオプションで 1つのオーディオストリームおよび 1つの字幕ストリームを選択で
きます。
ストリームをクリックして
ロックし、不注意による
ストリームの変更を防ぎます。
各オーディオおよび
字幕ストリームに割り当てる
言語を選択します。
「ビューア」タブで再生する
ビデオ、オーディオ、
および字幕ストリームを 1
クリックして選択します。
11 トラックを作成する/編集する 379
言語を割り当てる
トラック内 の各オーディオおよび 字幕ストリームに、言語を 割り当てることができ ます。トラック
を再生するとき、
DVD プレーヤーの言語設定に基づいてストリームを選択できます。適切なストリー
ムが見つからない場合は、
DVD プレーヤーは最初のストリームを再生します。
参考:「アウトライン」タブの「言語」領域およびツールバーの「言語を追加」アイコンは、複数の
言語 のメ ニュ ーを作 成す ると きに使 い、トラ ック エデ ィタで は使 用し ません。詳 細に つい ては、
355 ページの「言語用にメニューを設定する」を参照してください。
ストリームをロックする
ストリームの ロックアイコンをクリ ックすると、ストリームが 誤って変更されるのを 防ぐことがで
きます。ロック が開いている(ロックさ れていない)ときはス トリームを変更でき、ロ ックが閉じ
てい るときは 変更で きませ ん。ストリ ームをプ レビュ ーしたり 言語を 割り当 てたりす るのに スト
リームを選択することはできますが、ストリームのクリップを変更することはできません。
すべてのストリームをロックするには、以下のいずれかの操作を行います。
m「プロジェクト」>「タイムライン」>「すべてのストリームをロック」と選択します。
m
Shift F4 キーを押します。
MPEG クリップを書き出す
V1 ストリームの内容を MPEG ファイルとして書き出すことができます。これが役に立つ状況がいく
つかあります。
Â長いビデオ素材 の小さな部分を別の素材にし たい場合は、その素材をストリ ームに追加し、希望
のサイズにトリ ミングして新しい素材として書 き出すことができます。この素材 はほかの素材と
同様に使うことができます。たとえば、メニューの背景として使うことができます。
Â複数の素材をストリームに追加して編集し、
1つの MPEG ファイルとして書き出すことができます。
参考:ストリームに静止画が含まれてい たり、
H.264 フォ ーマットのクリップが使われていたり
すると、
MPEG ファイルとして書き出すことはできません。
V1 ストリームから MPEG ファイルを書き出すには:
1必要に応じてストリームを設定します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「ファイル」>「書き出し」>「
MPEG ファイル」と選択します。
Â
Control キーを押しながらストリームをクリックし、ショートカットメニューから
MPEG ファイ
ルを書き出す」を選択します。
3表示される「ストリームを MPEG フォーマットで保存」ダイアログボックスで名前を入力し、ファイ
ルの保存先を選択して、「保存」をクリックします。
大きな素材を 書き出すときは、そのファ イルを保存できる十分 なディスク容量がある ことを確認し
ます。
380 11 トラックを作成する/編集する
マーカーを使って作業する
1つのトラックには 255 個までのマーカーを追加することができますが、チャプタマーカーとして
設定できるのは 99 個までです。各マーカーは、その目的を定義する独自のプロパティを持っていま
す。マーカーは次のような目的に使うことができます:
Âタイトルを表示するときにビューアがスキップできるチャプタポイントを決める
Âビデオストリーム上にボタンが表示されるときを定義する
Â
2層プロジェクトを作成するときの 2層切り替えポイントを決める
Âボタンおよびスクリプトがアクセスできる、ストリーム内のポイントを決める
Âミックス・アングル・トラックが開始できるポイントを決める
Âタイトルを再生しているときに、ビューアがマーカーに到達すると起動される DVD@ccess 操作を
設定する
Âマーカーが末尾 に到達したら、プロジェクトのほ かの要素にジャンプするよ うに設定する。スト
リームの一部を 再生しプロジェクトのほかの場 所に戻るように設定されてい るスクリプトで、こ
の機能が最もよく使われます。
トラックにマーカーを配置する方法は 3つあります:
Âトラックのタイムラインに沿ってマーカーを手動で配置することができます。
Â
Final
Cut
Pro 3.0.2 以降、
Final
Cut
Expressまたは iMovie 3.0 以降を使ってビデオを編集してい
る場合は、編集プロ セスの一部としてマーカーを 配置することができます。ビデ オ素材を読み込
むときに、これらのマーカーは「
DVD
Studio
Pro」に自動的に読み込まれます。詳細については
72 ページの「
Final
Cut
Pro」と「
Final
Cut
Express」でマーカーを追加する/設定する」およ
75 ページの「
iMovie」でマーカーを追加する」を参照してください。
Âマーカーの一覧を含むテキストファイルを読み込むことができます。
3つのどの方法を使っても、必要に応じてマーカーの位置や属性をいつでも編集できます
マーカーの配置について
マーカーは GOP(グループ・オブ・ピクチャ)境界にしか配置できません。この制限のため、希望
のフレームに正確にマーカーを配置することができません 少し前か少し後にマーカーを配置する
場合が多くなります。
GOP の長さは MPEG エンコーダの設定によります
GOP サイズは、
NTSC
ステムでは普通 15 フレーム、
PAL システムでは普通 12 フレームになります)。ビデオエディタで
マーカーを埋め込まない限り、希望の場所より 6または 7フレームも離れた場所にマーカーを設置
しなければならない場合があるということです。
タイムコードリストからマーカーを読み込む場合、マーカーは読み込むときに GOP 境界へ移動しま
す。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」パネルで、マーカーを配置する方法を選択すること
ができます。詳細については、
116 ページの「トラック環境設定」を参照してください。
チャプタマーカーをサポートしているバージョンの Final
Cut
Pro
Final
Cut
Expressまたは iMovie
で編集したビデオ素材を読み込んだ場合は、付属の MPEG エンコーダによって自動的にマーカーフ
レームの GOP 境界が追加されて、各 マーカーが意図どおりの 位置に正確に設定される ようになり
ます。
11 トラックを作成する/編集する 381
スライドショーをトラックに変換すると、各静止画クリップの最初にマーカーが配置されます。マー
カーには、クリ ップに使用されてい る静止画素材と同じ名 前が付きます。マーカー では、スライド
ショーエディタで設定した一時停止設定および DVD@ccess 設定が保持されます。スライドにトラ
ンジション を使用すると、トランジシ ョンはタイムライン上 に影付き領域として表 示され、その先
頭にセルマーカーが付きます。
トランジションを設定するには、クリップを選択してクリップインスペクタの「トランジション」
ブで設定を変更します。トランジション付きの静止画に一時停止も設定されている場合、次のクリッ
プのマーカ ーは、次のクリップの最初 ではなくトランジショ ンの最初に配置されま す。詳細につい
ては 398 ページの「静止画クリップのトランジションを使用する」および 424 ページの「スライド
ショーをトラックに変換する」を参照してください。
GOP の構造の詳細に ついては、
59 ページ の「
GOP 設定を使って作業する」を参照 してください。
70 ページのビデオにマーカーを追加する には、
Final
Cut
Pro
Final
Cut
Expressおよび iMovie
を使ってクリップにマーカーを追加する操作の詳細が記載されています。
マーカーを作成する/編集する
各トラックの先頭には、必ずチャプタマーカーが含まれています。トラックにはさらに 98 個までの
チャプタマーカーを追加することができます。
マーカーは、タ イムライン表示の上端 に沿って表示されます。垂 直な線がすべてのスト リームを横
切って延び、各マーカーの位置を示します。
トラックにマーカーを追加するには、以下のいずれかの操作を行います。
mタイムライン表示の上の領域をクリックします。クリックしたポイントにマーカーが追加されます。
mマーカーを追加したいポイントに再生ヘッドを置き、
Mキーを押します。
デフォルト では、マーカーはチャプ タマーカーとして設定 され、紫色で表示されま す。マーカーの
タイプの詳細については、
386 ページの「マーカーのタイプについて」を参照してください。
トランジションの表示
382 11 トラックを作成する/編集する
現在選択しているストリームのサイズによっては、マーカーポイントにあるフレームのサムネール画
像がビデオストリームに表示されます。「マーカー」インスペクタでサムネール画像を変更すること
ができます。詳細については、
387 ページのマーカーのプロパティを設定するを参照してください。
デフォルトのマ ーカーの名前は「
Chapter _」です。ここで「
_」は次に使用可 能な数字です。この
数字は、トラック上の位置 ではなくマーカーを作成した順番によって決ま ります。つまり Chapter
4 Chapter 2 より先に来ることもあります。混乱を避けるには、「マーカー」インスペクタでマー
カーの名前 を変更します。詳細に ついては、
387 ページの「マー カーのプロパティを 設定する」を
参照してください。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」パネルには、作成時にマーカーに割
り当てられる名前をコントロールするために使える設定があります。詳細については、
116 ページの
トラック環境設定」を参照してください。
V1 ストリームに複数のクリップが存在するときは、ストリームのクリップの最後(最後のクリップ
は除く)にマーカーを配置することもできます。
クリップの最後にマーカーを追加するには:
m
V1 ストリーム内で、マーカーを配置するクリップを Control キーを押しながらクリックし、ショート
カット メニューか ら「クリップ の最後にマ ーカーを追 加」を選択して セルマー カーを追加 するか、
「クリップの最後にチャプタを追加」を選択してチャプタマーカーを追加します。
V1 ストリームの最終クリップの末尾にマーカーを追加することはできません。セルマーカーとチャ
プタマーカ ーの違いの詳細につ いては、
386 ページの「マーカ ーのタイプについて」を 参照してく
ださい。
マーカーの位置に再生ヘッドを設定するには:
m
Control キーを押しながらマーカーをクリックし、ショートカットメニューから「再生ヘッドをここ
へ移動」を選択します。
これにより、マ ーカーの位置のビデ オが見やすくなりま す。
Control キーを押しながら ←および→
キーを使うと、マーカーからマーカーへジャンプすることもできます。
マーカーを移動するには、次のいずれかの操作を行います:
mマーカーを 新しい位置へドラッグ します。マーカーの位置の タイムコードが、マーカー を動かすに
つれて、ポインタのタイムコード表示の隣に表示されます。
m「マーカー」インスペクタのタイムコードボックスの1つ(ゼロベースまたは素材ベース)に新しい
時間を入力 します。詳細について は、
387 ページの「マーカーの プロパティを設定す る」を参照し
てください。
m「マーカー」インスペクタのビデオサムネールの下のスライダをドラッグします。
マーカーを 移動するとき、ビデオスト リームのサムネール画 像は、マーカーの新しい位 置の画像に
変わります。
11 トラックを作成する/編集する 383
マーカーを削除するには、次のいずれかの操作を行います:
m
Control キーを押しながらマーカーをクリックし、ショートカットメニューから「マーカーを削除」
を選択します。
mマーカーを選択して、
Delete キーを押します。
すべてのマーカーを削除するには、次のいずれかの操作を行います:
m「編集」>「すべてのマーカーを削除」と選択します。
m
Control キーを押しながらトラックエディタのマーカー領域の空いた部分をクリックし、ショート
カットメニューから「すべてのマーカーを削除」を選択します。
ビデオクリップを割り当てずにトラックにマーカーを追加する
トラックにビ デオクリップを割り当 てていない場合でも、トラ ックにマーカーを追加 することがで
きます。後でビ デオクリップを追加す ることを見込んで、ビデオ クリップの末尾より後 にマーカー
を追加することもできます。これらの場合、
GOP 構造は分からないので、どのフレームにマーカー
を配置して もかまいません。しかし、い ったんビデオが追加さ れると、ほとんどのマー カーが正し
GOP 境界に配置されていないので、調整が必要になります。
DVD
Studio
Pro」は、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「トラック」パネルにある「スナップ先」設
定に基づいて、自動的にマーカーの位置を再調整します。
ビデオを移動するとマーカーはどうなるのか ?
デオクリップがすでに存在する状態でトラックエディタにマーカーを配置すると、マーカーは自
動的 に GOP 境界に配置されます。マーカーを移動すると、マーカーは GOP 境界を次から次へと移
し、必ず正しい位置に配置されます。
ビデオクリップを移動すると(たとえば、
V1 ストリームに複数のクリップがあり、ビデオクリッ
プの先頭をトリミングしたりほかの位置にドラッグしたりする)、マーカーはビデオに従って移動
することはありません。また、少なくともいくつかのマーカーが GOP 境界からなくなっている可
能性も十分あります。このため、ビデオにマーカーを追加する前に、ビデオが最終的な位置にある
ことを確認してください。
プロジェクトを構築するとき、
DVD
Studio
Pro」は、すべてのマーカーが GOP 境界にあり、ど
のマーカーも V1 ストリームの末尾より後にないことを確認します。無効なマーカーが見つかった
場合に、構築を中止す るのか、または、マーカー を GOP 境界へ再配置し、余 分なマーカーをト
ラックの末尾から取り除いて構築を続行するかは、
DVD
Studio
Pro環境設定の「トラック」
ネルでの設定で指定します。詳細については、
116 ページの「トラック環境設定を参照してくだ
さい。
384 11 トラックを作成する/編集する
エディタからマーカーを読み込む
iMovie」、
Final
Cut
Pro」、ま たは「
Final
Cut
Express」を使ってビデ オ素材を編集す るときに、
DVD
Studio
Pro」がトラックにマーカーを作成するためのチャプタマーカーを追加できます。マー
カーに名前を付けてある場合は、
DVD
Studio
Pro」でマーカーを作成するときには、その名前が使
われます。
プロジェクトにビデオ素材を追加する方法によって、マーカーの処理方法が決まります。
Â素材をメニューエディタにドラッグして追加す る場合は、トラックを作成するド ロップパレット
のオプションの いずれでも選択することがで きます。オプションの中には、マー カーを配置して
トラックを作成するだけでなく、チャプタインデックスメニューを作成するものもあります。チャ
プタインデックスメニュー・ボタンは、自動的にトラックのマーカーにリンクされます。
Â素材をトラックにドラッグして追加する場合は、 トラックエディタからマーカー を読み込むこと
ができます。
参考トラックの最初のマーカーは、必ずタイムラインの初めにあり、ビデオ素材をメニューエディ
タにドラッ グしてトラックが作 成されると、そのマーカ ーに「開始」という名前が 付きます。この
マーカーは、読 み込まれたマーカーに 影響されることはあり ません。必要に応じてマー カーの名称
変更ができます。
メニューエディタを使ってチャプタマーカー付きの素材を読み込むには:
1チャプタマー カー付きのビデオ素材 をメニューエディタに ドラッグします。既存のボ タンや空いた
領域にドラッグすることができます。
2ドロップパレットが表示されたら、トラックを作成するオプションを選択します。
3チャプタイン デックスメニューを作 成するオプションを選 択する場合は、表示される ダイアログで
チャプタインデックスメニューに使うテンプレートまたはレイアウトスタイルを選択します。
DVD
Studio
Proで、チャプタインデックスメニューおよび新しいトラックが作成されます。チャ
プタインデックスメニューには、マーカーごとにボタンが 1つ表示されます。マーカーの数および
選択したテン プレートやレイアウト スタイルによっては、複数 のチャプタインデック スメニューが
作成され、各マーカーボタンには、名前およびマーカーが配置されているビデオフレームのサムネー
ル画像が表 示されます。マーカーボタ ンはそれぞれ新しいト ラックにリンクされ、新し いトラック
にはマーカーが名前と共に表示されます。
チャプタマーカーをトラックに直接読み込むには:
1トラックエディタの V1 ストリームにマーカー付きのビデオ素材をドラッグします。
現在トラッ クにマーカーがない場 合は(タイムラインの先 頭にあるマーカーを除 く)、クリップの
マーカーが 自動的に読み込まれま す。タイムラインの先頭以 外の場所にマーカーが ある場合は、ク
リップのマーカーを手作業で読み込まなければなりません。
2
Control キーを押しながらクリップをクリックし、ショートカットメニューから「埋め込みマーカー
を読み込み」を選択します。
この方法で チャプタインデックス メニューが作成されな いときは、後でメニューエ ディタの「アウ
トライン」タブ または「グラフィック」タブ からこのトラックを ドラッグして作成する ことができ
ます。この方法 の利点は、チャプタインデ ックスメニューを作成 する前にトラックのマ ーカーを追
加したり編集したりできることです。
11 トラックを作成する/編集する 385
テキストリストからマーカーを読み込む
マーカーを作成するために、
DVD
Studio
Proが読み込めるタイムコードポイントのリストを作成
することが できます。タイムコード値 は、トラックのビデオクリ ップのタイムコードに 一致する必
要がありま す。タイムコード値のリ ストは、標準テキストファ イルでなければなり ません。標準テ
キストファイルは、「テキストエディット」で(標準テキストとしてファイルを保存すれば)作成す
ることがで きます。リストをより高 度なワード・プロセシング・ アプリケーションで作 成する場合
は、必ずフォーマットしないで標準 ASCII テキストファイルとして保存します。ファイルは次の規則
に従っていなければなりません。
Â各マーカーは、タイムコード値が 00:00:00:00 という形式で始まる新しいライン上になければなり
ません。これらの値でマーカーの位置を表します。
Âタイムコード値の後ろにマーカーの名前を含めることができます。タイムコード値とマーカーの名
前を区切るために、カンマ、スペース、またはタブ文字が使えます。
Âタイムコード値 で始まっていない行は無視さ れます。このため、リストにコメン トを加えるのが
簡単になります。
Âタイムコード値を時間順に並べる必要はありません。
テキストファイルからマーカーリストを読み込むには、次のいずれかの操作を行います:
m「ファイル」>「読み込み」>「マーカーリスト」と選択します。
mトラックエディタで、マーカーリストを適用したいトラックのマーカー領域を Control キーを押しな
がらクリックし、ショートカットメニューから「マーカーリストを読み込む」を選択します。
読み込みが完了したら、読み込んだマーカーの数を示すメッセージが表示されます。マーカーは、
イムライン上の GOP 境界に配置されます。
DVD
Studio
Pro環境設定の「トラック」パネルには、
GOP を選択する方法をコントロールす る設定があります。詳細については、
116 ページの「トラッ
ク環境設定」を参照してください。
386 11 トラックを作成する/編集する
マーカーのタイプについて
トラックには 4つのタイプのマーカーを設定することができます。
1つのマーカーが 1つ以上のタ
イプであってもかまいません。トラックエディタのマーカーの色がタイプを示します マーカーを
複数のタイプ に設定した場合、マーカー のシンボルが分割され それぞれ当該タイプの 色で表示され
ます。
マーカーのタイプおよびその色は次の通りです:
Âチャプタ:
Âボタンのハイライト:オレンジ
Â2 層間切り替え:マーカーの中央にある黒い点
Âセル:
「マーカー」インスペクタでマーカーのタイプを定義します。さらに、
Control キーを押しながらマー
カーを クリック し、ショートカ ットメニ ューから「ボタ ンのハイ ライトマー カー」を選択 すると、
マーカーをボタン・ハイライト・タイプに設定できます。
参考:メニューボタンおよびスクリプトから接続できるのは、チャプタマーカーだけです。
各マーカー の継続時間は、そのマーカ ーと次のマーカーとの 間の距離により決まり ます。この継続
時間は、ボタン・ハ イライト・マーカーを 使うときに、これによっ てハイライトがビデ オで表示さ
れる時間が 決まるので特に重要で す。また、シナリオを作成す るときにも、マーカーの 継続時間に
よっ て各 シナ リオの セグ メン トの長 さが 決ま るので、 やはり 重要 にな ります。詳 細に つい ては、
460 ペー ジの「ビデオ上にボタ ンを作成する」および 390 ペー ジの「シナリオを使っ て作業する
を参照してください。
チャプタマーカー
デフォルトでは、マーカーはすべて、作成時にはチャプタマーカーになっています。視聴者は、
DVD
プレーヤー のリモコンで「前へ」およ び「次へ」ボタンを押して、こ れらのマーカーへ ジャンプす
ることができ ます。メニューボタンおよ びスクリプトなどのほ かのプロジェクトエレ メントへ接続
できるのはチ ャプタマーカーだけで、チ ャプタマーカーで定義 されたトラックセクシ ョンを使える
のはトラックのシナリオだけです。
1つのトラックには、
255 個までのマーカーを設定することがで
きますが、チャプタマーカーは 99 個までしか設定できません。
参考:
DVD プレーヤーによって「前へ」および「次へ」ボタンの機能が異なる場合があります。詳細
については、
602 ージの「「前へ」/「次へ」ボタンの動作を一貫させる」を参照してください。
チャプタマーカーにはエンドジャンプを設定できます。デフォルト設定は「未設定」になっていて、
再生時には自動的に次のビデオフレームにジャンプします。ほとんどの場合、エンドジャンプは「未
設定」のままにしておきます。ただし、標準のとおりでない状況では、特定のエレメントへのエンド
ジャンプを設定する必要が生じることもあります。このときは、各々にエンドジャンプのチャプタ設
定ができるチャプタマーカーの個数が 106 までに制限されます。詳細については、
530 ページのチャ
プタマーカーのエンドジャンプを設定する」を参照してください
11 トラックを作成する/編集する 387
参考:
DVD の仕様では、字幕を複数のチャプタマーカーにわたって延長することが許容されていま
せん。このため、複 数のチャプタマーカ ーにわたる字幕は、プ ロジェクトが構築さ れるときに、各
マーカーの位置で複数の字幕クリップに分割されます。
ボタンのハイライトマーカー
トラックの ビデオの上にボタンを 表示したいときは、ボタン ハイライトマーカーを 使います。これ
らのボタン は実際には字幕クリッ プの一部として設定さ れます。ボタンは、マーカーに 達すると表
示され、次のマ ーカーに達すると消 えます(次のマーカーも ボタン・ハイライト・マー カーに設定
されている場合は消えません)。“ビデオ上のボタン”と呼ばれることが多いこの機能は、視聴者が
タイトルのト ラック部分を見ている ときに選択肢を提供で きます。ビデオ上のボタン の使用の詳細
については、
460 ページの「ビデオ上にボタンを作成する 」を参照してください。
重要:ボタンのハイライトマーカーと次のマーカーの間には、少なくとも 1.5 秒の間隔が必要です。
切り替えマーカー
2層のタイトルを作成す ると、切り替えポイントとして 使われるマーカーを設定す ることができま
す。切り替えポイントで、タイトルが最初の層と 2番目の層に分かれます。
DVD プレーヤーでディ
スクを再生するとき、切り替えポイントが目に付く場合が多いので(ビデオが一時的に静止します)
トラックで静 止がそれほど目立たな い場所を選びたいと思 うことでしょう。切り替え ポイントの選
択の詳細については、
578 ページの「
2層の切り替えポイントを選択する」を参照してください。
セルマーカー
すべてのマ ーカーはトラックのセ ルを定義します。セルマー カーとは、特定の割り当て のないマー
カーのことです。
DVD@CCESS を開始したり、ボタンのハイライトマーカーに切り替えポイントを
設定したりする目的で、トラックに追加される場合があります。
マーカーのプロパティを設定する
マーカーを選択すると、「マーカー」インスペクタが表示されます。ここには 2つのタブがあります。
「一般」タブと「ユーザ操作」タブです。
このタブの 設定の詳細につい ては、
598 ページの「ユーザ操 作」を参照してくださ い。ユーザ操作
およびマーカーの詳細については、
602 ページの「「前へ」/「次へ」ボタンの動作を一貫させる
を参照してください。
388 11 トラックを作成する/編集する
「マーカー」インスペクタの上端での設定
Â名前:マーカーの名前を入力します。
116 ページの「トラック環境設定」には
DVD
Studio
Pro
が自動的にマー カーに名前を割り当てる方法に ついて記載されています。入力し た名前の付いた
マーカーがすでにトラックに存在する場合は、その名前に数字が自動的に付加されます。
Âエンドジャンプ:マーカーが再生を終えたとき に(次のマーカーに達する直前 で)ジャンプ先の
プロジェクト エレメントを選択します。通常 は”未設定”のままにしておきま す。ほとんどの場
合、未設定”のままにしておくと、それぞれのマーカーは自動的に次のマーカーに接続されます。
この設定は、トラッ クのどの部分を再生するかを 動的に制御する特殊なプロジェ クトやスクリプ
トで使用でき ます。詳細については、
530 ページの「チャプ タマーカーのエンドジ ャンプを設定
する」を参照してください。
「マーカー」インスペクタの「一般」タブ
Âサムネール:サム ネールとは、マーカーが位置す るビデオフレームのことです。 サムネール画像
の下にあるスライダをドラッグして、マーカーを新しい位置に移動することができます。
Â静止画を保存:クリックすると、サムネール画像がビデオの解像度で TIFF ファイルとして保存さ
れます。メニュー の背景や形の素材として、この ファイルを読み込むことがで きます。ビデオ素
材のフレームから静止画像を作成するのに便利です。
マーカーのサムネール
11 トラックを作成する/編集する 389
Âゼロベースタイムラインのゼロベースモード(タイムラインの最初のフレームが 00:00:00:00
なっている)に基づいてマーカーのタイムコードを表示します。新しい値を入力したり矢印を使っ
たりして、マーカーの位置を変更することができます。新しい位置は GOP 境界と一致しなければ
なりません 矢印を使うと GOP 単位でジャンプします。
Â素材ベース:タイム ラインの素材ベースモード(タ イムラインの最初のクリップ のタイムコード
または「トラック」イ ンスペクタの「その他」タブで 入力した値が基準になり ます)に基づいて
マーカーのタイムコードを表示します。
Âタイプ:マーカーに割り当てる機能を選択します。機能は 1つ選んでも全部選んでもかまいませ
ん。詳細については、
386 ページの「マーカーのタイプについて」を参照してください。
Â待機この機能を使って、「エンドジャンプ」設定を実行するまでに DVD プレーヤーがマーカーの
ビデオの最終フレームを表示する時間を設定します。
Âなし:すぐに「エンドジャンプ」設定へジャンプします。
Â:マーカーの最終フレームを表示する秒数を入力します。
Â無限:マーカーの最終フレームをいつまでも表示します。
Â各 VOBU の後に一時停止視聴者が「再生」ボタンを押すまで再生を一時停止したいかどうか、
つ次の VOBU(ビデオオブジェクト単位)を再生し再び一時 停止するかを選択します。これによ
り、トラックの再生を一時停止し、視聴者が再び再生を開始するまで待機します。
VOBU の長さは、それが静止画像かフルモーショ ンビデオかにより異なります。ビデオストリー
ムに静止画像を配置したときは、その長さに関係なく 1VOBU の間続きます。ビデオでは VOBU
の長さは 0.4 秒から 1秒の間になります。このため、「各 VOBU の後に一時停止」は普通、静止画
像境界にあるマーカーでだけ使われます。再生が 1秒に 1回ぐらい停止するので、ビデオに設定
されたマーカーではこの機能を使わない方が良いでしょう。
ÂDVD@ccessこのマーカーに使用可能な名前および URL の設定を行います。コンピュータで再生
するときにタイトルに機能性を追加することができます。細について
594 ージの
DVD@ccess」を参照してください。
Âリモコン:視聴者 がリモコンの「メニュー」ボタン を押した場合に、プロジェクト のどの場所へ
ジャンプするか を選択します。リモコンの設定 の詳細については、
608 ページ の「リモコンの設
」を参照してください。
Âマクロビジョン:SD プロジェクトのみです。このマーカーが設定されているビデオに適用するマ
クロビ ジョンの設定 を選択します 。マクロビジョ ンのコピープ ロテクショ ンの詳細につ いては、
560 ページの「「マクロビジョン」の設定について」を参照してください。
390 11 トラックを作成する/編集する
シナリオを使って作業する
シナリオは、チャプタマーカーにより定義されるトラックセルの再生を再構成する簡単な方法です。
問題がありそ うな内容をスキップす るバージョンのトラッ クを作成したい、またはト ラックの一部
を予告編と して使いたい場合があ るでしょう。シナリオは、トラ ックのマーカーを異な る順序で再
生するだけなので、トラックが必要とするディスク容量を増やしません。
シナリオか ら全トラックにアクセ スできますが、全トラック を含んでいる必要はあ りません。どの
チャプタマーカーをどのような順序で含めるかを選択できます マーカーの設定されたビデオを複
数回再生することもできます。
さらに、シナリオからオーディオストリームを除外したり、オーディオストリームに字幕を付けるこ
とができます。デフォルトでは、シナリオは、トラックからアクセスできるものと同じオーディオス
トリームお よび字幕ストリームに アクセスできます。代替のオ ーディオストリームお よび字幕スト
リームを使って、より問題が少なそうなバージョンのトラックを作成するつもりの場合は、これが問
題となる場合があります。選択されたオーディオストリームを除外すると、
DVD プレーヤーが代替の
オーディオストリームおよび字幕ストリームを再生するよう強制することができます。
トラックのシナリオを作成する
シナリオは現 在のトラックと関連付 けられるので、シナリオを 作成する前に正しいト ラックを選択
しているか確認する必要があります。
トラックのシナリオを作成するには:
1「アウトライン」または「グラフィック」タブで、シナリオを作成したいトラックを選択します。
2シナリオを作成するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「シナリオ」と選択します。
Â
Control キーを押しながら「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブをクリックし、ショー
トカットメニューから「追加」を選択して、サブメニューから「シナリオ」を選択します。
Âトラックを Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューから「追加」を選択し
て、サブメニューから「シナリオ」を選択します。
Âツールバーで「シナリオを追加」をクリックします。
Â
Shift +コマンド+ Tキーを押します。
3新しいシナリオをダブルクリックします。
シナリオエディタが表示されます。
11 トラックを作成する/編集する 391
シナリオエディタを使う
シナリオエディタでシナリオを作成します。
シナリオエディタは 2つの部分からなっています。
Â左半分はソース リストで、トラックの全マーカー のリストが表示されます。ソー スリストを直接
変更することはできません。
Â右半分はエン トリリストで、マーカーを左半 分(ソースリスト)からドラッグ して、シナリオを
作成します。
ソースリス トからエントリリスト へマーカをドラッグし て、シナリオエントリを追 加します。各エ
ントリには、ソ ースマーカーの名前、およ びそのマーカーとそれ に先行するすべてのマ ーカーの再
生時間に基 づいた、シナリオの再生所 要時間が表示されます。ソ ースマーカーがエント リリストに
複数回現れる場合は、その名前の末尾に数字が追加されます。
エントリリストからマーカーを削除するには:
mエントリを選択して、
Delete キーを押します。
そのエントリがエントリリストから削除されます。
エントリリストのエントリを変更するには:
m
Control キーを押しながらエントリをクリックし、ショートカットメニューから「チャプタを変更」
を選択します。次に、エントリと置き換えるマーカーをサブメニューから選択します。
エントリの「シ ナリオ」インスペクタで、シ ナリオエントリのソ ースマーカーを変更す ることもで
きます。
エントリリストの順序を変更するには:
mエントリを新しい位置にドラッグします。
エントリリ ストにあるエントリの 順序で、シナリオの再生方 法を制御します。複数のマ ーカーが混
ざってしまった場合に、この方法を利用すると順序の再構成が簡単になります。
編集する現在のトラックから
シナリオを選択します。
エントリリスト・マーカーを
このリストへドラッグして、
シナリオを作成します。
ソースリスト・マーカーを
こちら側から向こう側へ
ドラッグしてシナリオを作成します。
392 11 トラックを作成する/編集する
シナリオのプロパティを設定する
「シナリオ」インスペクタには 2つのタブがあります。「一般」タブと「ユーザ操作」タブです。
このタブの設定の詳細については、
598 ページの「ユーザ操作」を参照してください。
「シナリオ」インスペクタの上端での設定
Â名前:シナリオの名前を入力します。
Âエンドジャンプシナリオの再生が終了したときに、ジャンプ先のプロジェクトエレメントを選択
します。通常は「トラックと同じ」にしておきますが、プロジェクトのほかの要素には設定できます。
「シナリオ」インスペクタの「一般」タブ
「アウトライ ン」タブまたは「グラフィ ック」タブでシナリオ を選択すると、「シナリ オ」インスペ
クタが表示されます。シナリオエディタでエントリまたはマーカーを選択すると、「シナリオ」イン
スペクタにその項目の詳細が表示されます。「アウトライン」または「グラフィック」タブでシナリ
オを選択すると、再び「シナリオ」インスペクタに切り替わります。
Âストリームオプション:チェックボックスの選択 を解除すると、このシナリオを 再生するときに
再生したくない オーディオストリームと字幕ス トリームを無効にすることが できます。問題のあ
りそ うな内容 を含む ストリー ムにシナ リオが アクセス できな いように したい ときは、この オプ
ションが便利です。
Âリモコン:視聴者 がリモコンの「メニュー」ボタン を使うときの動作を選択し ます。詳細につい
ては、
608 ページの「リモコンの設定」を参照してください。
11 トラックを作成する/編集する 393
Âプリスクリプト:こ のポップアップメニューで選 択したスクリプトは、シナリオ が選択されると
すぐに実行されます。こ のスクリプトで、シナリオを再生するか、または 再生する前に DVD
レーヤーを設定するかを指定します。スクリプトの詳細については、
467 ページの第
14 章「 スク
リプトを作成する」を参照してください。
Â待機このコントロールを使って、「エンドジャンプ」設定を実行する前に、
DVD プレーヤーがそ
のシナリオのビデオの最終フレームをどれだけの時間表示するかを設定します。
Âなし:すぐに「エンドジャンプ」設定へジャンプします。
Â:入力した秒数の間、シナリオの最終フレームを表示します。
Â無限:シナリオの最終フレームをいつまでも表示します。
Â表示条件:このチェ ックボックスを選択して表示 条件を設定します。このシナリ オを表示するか
しないかを制御し、シナリオを表示しない場合は何を表示するかを定義します。詳細については、
603 ページの「表示条件」を参照してください。
シナリオエントリのプロパティを設定する
シナリオエ ディタのソースリスト でマーカーを選択する と、「マーカー」インスペクタ が表示され、
そのマーカ ーの設定が表示され ます。このウインドウの 説明には、
387 ページの「マー カーのプロ
パティを設定する」を参照してください。
エントリリストでエントリを選択すると、「シナリオマーカー」インスペクタが表示されます。
Â名前:シナリオエントリの名前を入力します。これはマーカーの名前には影響しません。
Âエンドジャンプ:エントリで再生が終わったと きに(次のエントリに達する直 前で)ジャンプ先
のプロジェク トエレメントを選択します。通 常は「未設定」のままにしておき ます。ほとんどの
場合、「未設定」のままにしておくと、それぞれのマーカーは自動的に次のマーカーに接続されま
す。この設定は、トラ ックのどの部分を再生するか を動的に制御する特別なスク リプト使用でき
ます。
394 11 トラックを作成する/編集する
Âゼロベースタイムラインのゼロベースモード(タイムラインの最初のフレームが 00:00:00:00
なります)に基づいてシナリオエントリのタイムコードを表示します。
Â素材ベース:タイム ラインの素材ベースモード(タ イムラインの最初の素材のタ イムコードに基
づきます)に基づいてマーカーのタイムコードを表示します。
Âトラックマーカー:ソースリストから、このエントリに割り当てるマーカーを選択します。
Âリモコン:視聴者 がリモコンの「メニュー」ボタン を使った場合に、プロジェクト のどの場所へ
ジャンプするかを選択します。詳しくは、
608 ページのリモコンの設定」を参照してください。
シナリオをシミュレートする
シナリオをシミュレートすることで、予期したとおりに再生されるかどうかを確認できます。
シナリオをシミュレートするには、次のいずれかの操作を行います:
mシナリオを選択してから、「ファイル」>「シナリオをシミュレート」と選択します。
m
Control キーを押しながら「アウトライン」タブでシナリオの名前をクリックするか「グラフィック」
タブでシナ リオのタイルをクリッ クし、ショートカットメ ニューから」>「シナリオを シミュレー
ト」を選択します。
mシナリオを選択し、コマンド+ Option 0(ゼロ)キーを押します。
これらの方 法は、ツールバーのアイ コンを使ってシナリオ を開いたときのよう に「最初に再生」に
接続するのではなく、「シミュレータ」にこの特定のトラックから開始するように強制します。また、
特定のシナリオエントリから「シミュレータ」を開始することもできます。
シナリオエントリをシミュレートするには、次のいずれかの操作を行います:
mシナリオエディタでシナリオエントリを選択してから、「ファイル」>「<シナリオエントリ>をシ
ミュレート」を選択します。
m
Control キーを押しながらシナリオエントリをクリックし、ショートカットメニューから「<シナリ
オエントリ>をシミュレート」を選択します。
mシナリオエントリを選択し、コマンド+ Option 0(ゼロ)キーを押します。
シナリ オの再生 が開始され ると、「シミュ レータ」のコン トロール を使って、表示 するスト リーム
(アングル、オーディオ、および字幕)を選択することができます。
「シミュレータ」の使用の詳細については、
546 ページの「プロジェクトをシミュレートする」を参
照してください。
11 トラックを作成する/編集する 395
代替ビデオストリームを追加する
DVD 媒体独自の特徴の 1つは、オーディオが途切れることなく、並列になっているビデオストリー
ムを視聴者が切り替えられるという機能です。一度にアクティブにできるビデオストリームは 1
だけですが、代替ストリームは最高 8つまでが可能で、合計で 9つの“カメラアングル”が使用で
きます。同じ対象に対して異なるカメラビュー、つまりカメラアングルとして使用してもよいし、
かのビデオソースとして使用することもできます。
たとえば、コンサートのビデオなら、代替ビデオストリームにさまざまなカメラアングルを使用し、
カメラはそれ ぞれのミュージシャン をとらえることができ ます。メインのビデオスト リームである
V1 ストリームに、すべてのアングルを編集した映像を配置し、
V2 から V9 までのストリームには各
ミュージシ ャンの未編集の映像 を用います。これにより、視 聴者は、コンサート全 体を見るか、あ
る特定の部分を集中して見るかを選択できます。
別の例としては、プレゼ ンターが映っているビジネスプレゼン テーションの通常の映像を V1 スト
リームに置き、
V2 ストリームには、プレゼンテーション用のスライドを拡大して表示することがで
きます。
マルチ・アングル・トラックおよびミックス・アングル・トラック
DVD
Studio
Proでは、マルチ・アングル・トラックおよびミックス・アングル・トラックを作成
できます。マル チ・アングル・トラックで は、代替ビデオストリー ムはメインのストリ ームと同じ
長さになります。ミックス・アングル・トラックでは、代替ビデオストリームの一部を使います。
マルチ・アングル・ビデオを使ったオーサリングは、
DVD 媒体ならではの面白い機能ですが、短所
もあります。マ ルチアングルのビデオ ストリームはディスク 容量を多く消費すると いう点が、短所
の主なものです。
120 分のビデオを収録できる DVD は、ビデオアングルが 2つあれば、
120 2
割って)再生時間が 60 分に、
9つあれば 13. 3 分に減ってしまいます。
代替ビデオストリームの利点を生かしながら容量を効率的に使うには、再生時間の大部分を 1つの
ビデオストリームに収め、部分的に代替ストリームを使って DVD プロジェクトを構築します。この
方法を混合アングルと呼びます。
アングル
1
2
3
4
ストリーム
3
を再生中のミックス・アングル・トラック
396 11 トラックを作成する/編集する
代替ストリームビデオ素材について
DVD 再生中にビデオストリームを切り替えたい場合、
DVD の仕様には代替ストリームについて制
限事項が設けられています。代替ストリームは、メインのストリームと同じ MPEG 形式で、まったく
同じ GOP 構造でなければなりません。まったく同じ形式と構造になるよう、ストリームに同じエン
コーダを使うことを強く推奨します。
マルチ・アングル・トラックでは、メインのストリームを含め、すべてのストリームがまったく同じ
長さでなければなりません。
ミックス・アングル・トラックでは、マーカーを使用して、代替ストリームを含むメインのストリー
ムのセクションを 1つまたは複数定義します。代替セクションについては、基本的なルールが 3つあ
ります:
Âトラックの中では、マーカーを使用して、アングルを追加するセクションを複数定義できますが、
それぞれのセク ションのストリームの数は同 じである必要があります。たと えば、トラックの前
半のセクションで 2つの代替ストリームを使用し、 後半のセクションで 3つの代替ストリームを
使用することはできません。この場合、両方のセクションに 2つまたは 3つのストリームを設定
する必要があります。
Â代替アングルを持つ各セクションの長さは異なってもかまいませんが、
1つのセクション内ではす
べてのストリームが同じ長さである必要があります。たとえば、トラック前半でミックス・アング
ル・セクションを 10 秒にし、次のミックス・アングル・セクションを 20 秒にすることができま
す。最初のミックス・アングル・セクションの代替ストリームはすべて 10 秒にし、
2番目のミッ
クス・アングル・セクションの代替ストリームはすべて 20 秒間にする必要があります。
Â
V2 から V9 までのストリームには、静止画を使用できません。
V1 ストリームでは、ミックスアング
ル領域(
V2 V9 ストリームではビデオが存在します) 以外の場所で静止画を使用できます。
ストリームの要件の詳細については、
68 ページの「マルチアングルトラックのビデオをエンコード
する」を参照してください。
マルチ・アングル・トラックを作成する
マルチ・アングル・トラックを作成するには、まったく同じ長さで同じ GOP 構造を持つ、適切なビ
デオ素材を複数使う必要があります。
マルチ・アングル・トラックを作成するには:
1使おうとする ビデオストリームがす べて見えるようにトラ ックエディタを設定しま す。詳細につい
ては、
364 ページの「ストリームを表示する 」を参照してください。
2メインのビデオ素材をトラックのビデオストリーム 1
V1)に追加します。
3
2番目のビデオ素材をトラックのビデオストリーム 2
V2)に追加します。
4その次の使用可能なストリームにビデオ素材を追加していき、ビデオ素材をすべて配置します。
クリップインスペクタを使って、各ストリームの各クリップに名前を付けることができます。
11 トラックを作成する/編集する 397
ミックス・アングル・トラックを作成する
ミックス・アングル・トラックでは、メインのビデオストリームがトラックの長さだけ続きますが、
代替ストリームはその時間の一部分しか使いません。トラックの代替ビデオストリームはそれぞれ、
マーカーと位 置合わせが行われてお り、対応する代替ビデオ素 材はすべて同じポイン トから始まり
ます。
それぞれの代替ストリームでは同じ長さの素材を使い、
GOP 構造はメインのビデオストリームと一
致している必要があります。
ミックス・アングル・トラックを作成するには:
1使おうとする ビデオストリームがす べて見えるようにトラ ックエディタを設定しま す。詳細につい
ては、
364 ページの「ストリームを表示する 」を参照してください。
2必要性に合わせて V1 ストリームを設定します。複数のクリップまたは静止画を追加する場合は、
れらをすべて配置し、必要な調整を行ってから、
V2 から V9 ストリームへの追加を行ってください。
3最初のミックスアングル部分を開始したい場所にマーカーを作成します。
4トラックの 2番目のビデオストリーム
V2のマーカーの場所に 2番目のビデオ素材を追加します。
その素材が マーカーにスナップし ます。タイムラインのズー ムコントロールを使っ て、素材が正し
い位置に配置されたことを確認します。
5次の使用可能 なストリームにビデオ 素材を配置していき、ビデ オ素材をすべて配置し てマーカーと
並ぶようにします。
6
V2 ストリームのクリップを Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューから「ク
リップの最後にマーカーを追加」を選択して、アングルクリップの末尾にマーカーを追加します。
7さらにトラックにミックスアングル部分を追加する場合は、マーカーを追加して、操作手順の 3から
6を繰り返します。
クリップインスペクタを使って、各ストリームの各クリップに名前を付けることができます。
重要:プロジェクトを構築する際にエラーを避けるため、
V2 から V9 ストリームに素材を追加した
後は、
V1 ストリームを編集(素材の追加、トリミング、削除)しないでください。
398 11 トラックを作成する/編集する
静止画クリップのトランジションを使用する
静止画素材を クリップとしてトラッ クに追加するとき、そのク リップにトランジショ ンを設定でき
ます。トランジ ションにはディゾル ブやワイプなどのエフ ェクトを使用でしま す。これにより、あ
る静止画クリップから次のクリップへ滑らかに切り替えることができます。
トラック内の 静止画クリップにはそ れぞれ固有のトランジ ション設定があり、その設 定はクリップ
インスペクタの「トランジション」タブで見ることができます。「トラック」インスペクタの「トラ
ンジション」タブでは、トラックのデフォルトのトランジションを設定することもできます。
トランジショ ンは静止画クリップの 一部とみなされ、ほとんど の場合クリップの継続 時間には影響
しません。長いトランジションを使用すると、静止画が短時間しか表示されないことがあります。
たはクリップ の継続時間を増やさな ければならないことも あります。クリップにトラ ンジションを
使用すると、トランジションはタイムライン上に影付きの領域として表示されます。
各トランジ ションには、開始フレーム と終了フレームがあり ます。開始フレームはトラ ンジション
が開始する 静止画で、終了フレームは トランジションが終了 した後の静止画です。トラ ンジション
終了後の素材 がビデオクリップの場 合、終了フレームはそのビ デオクリップの最初の フレームにな
ります。
参考:ビデオクリップから静止画クリップへのトランジションを設定することはできません。
静止画にトランジションを追加する
トランジションは、トラック内のどの静止画クリップにも追加できます。
トラックのデフォルトのトランジションを設定する
トラックに はデフォルトのトラン ジションを設定でき ます。タイプが「トラックと 同じ」に設定さ
れている静止画クリップは、すべてトランジションを使用しています。
トラックのデフォルトのトランジションを設定するには:
1トラックエディタ内で空のストリームをクリックして、「トラック」インスペクタを表示します。
2「トランジション」タブをクリックします。
3「トランジション」ポップアップメニューから、使用するトランジションを選択します。
静止画クリ ップにデフォルトのト ランジションを使用し たくない場合は、「未設定」を 選択します。
(個々のクリップでは、トランジションの使用を設定できます。
4特定のパラメータを使用して、トランジションクリップを設定します。
トランジションの表示
11 トラックを作成する/編集する 399
個々の静止画クリップのトランジションを設定する
個々の静止画クリップにトランジションを設定することができます。
静止画クリップのトランジションを設定するには:
1トランジションを追加したいタイムライン上で、静止画クリップをクリックします。
2クリップインスペクタの「トランジション」タブをクリックします。
3「トランジシ ョン」ポップアップメニュ ーから使用するトラ ンジションを選択する か、「トラックと
同じ」を選択してトラックのデフォルトのトランジション設定を使用します。
この静止画クリップにトランジションを使用したくない場合は、「未設定」を選択します。
4特定のパラメータを使用して、トランジションクリップを設定します。
「トラック」インスペクタおよびクリップインスペクタの「トランジ
ション」タブ
「トラック」インスペクタとクリップインスペクタの「トランジション」タブは同じものです。唯一
異なる点は、クリップインスペクタの「タイプ」ポップアップメニューに、「トラック」インスペク
タには存在しない「トラックと同じ」という選択肢があることです。
Â「開始」サムネール:静止画トランジションが開始するビデオフレームが表示されます。
Â「トランジション」サムネール:「プレビュー」ボタン をクリックすると、静止画ト ランジション
のプレビューが表示されます。
Â「終了」サムネール:静 止画トランジションが終了 するビデオフレームが表示 されます。「トラッ
ク」インスペクタでは、このサムネールには何も表示されていません。
400 11 トラックを作成する/編集する
Âトランジション使用するトランジションのタイプを選択します。「トラック」インスペクタでは、
これによって作 成中のトラックのデフォルトの トランジションが設定されま す。この設定は各静
止画クリップの設定よりも優先されます。
Â未設定:このトラックや静止画クリップのデフォルトのトランジションを無効にします。
参考トラックで「未設定」を選択していても、各静止画クリップにトランジションを設定するこ
とは可能です。
Â静止画トランジション選択したトランジションおよび関連する設定に基づいて、トランジショ
ンクリップを作成します。
Âトラックと同じ:クリッ プインスペク タでのみ使 用可能です。現在 の静止画クリ ップで、「ト
ラック」インスペクタのトランジション設定を使用するように設定します。
Âプレビュー:ここをクリックすると、「トランジション」サムネールエリアで現在のトランジショ
ンがプレビューされます。
Âパラメータ:現在 のトランジションのパラメー タが表示されます。各トランジ ションには、固有
のパラメータのセットが設定されています。
トランジションのパラメータ
各トランジ ションには、固有のパラメ ータが設定されていま す。ほとんどの設定は特に 説明がなく
ても使用で きるようになっていま すが、分かりにくいものも 一部あります。各トランジ ションのパ
ラメータの詳 細については、
639 ページの付
Dトラン ジションのパラメータ」を 参照してくだ
さい。
トラックを表示する
トラックのプレビュー機能で、表示するビデオ、オーディオ、および字幕ストリームを選択すること
ができます。ストリームの左端にあるボタンを使って、どのストリームを再生するかを制御します。
トラックをプレビューするには、次のいずれかの操作を行います:
mビデオストリームを Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューから「再生」
選択します。
mスペースバーを押します。
m再生ヘッドを移動します。
「ビューア」タブが手前に移動し(手前になかった場合)、選択したビデオストリームおよび字幕を
表示します。ま た、使用しているシステ ムのスピーカーや、外付 けのオーディオデコー ダおよびモ
ニタから、選択しているオーディオストリームのオーディオを聴くことができます。
トラックエデ ィタのタイムラインに 沿って再生ヘッドをド ラッグすると、ビデオを見 ることもでき
ます。タイムラ イン内をクリックす ると、再生ヘッドがそのポ イントへジャンプし、そ のポイント
のビデオが「ビューア」タブに表示されます。
11 トラックを作成する/編集する 401
ビューアタブについて
「ビューア」タブを使ってトラック をプレビューできます。
DVD
Studio
Pro」で字幕を作成すると
きには、字幕エディタとして使うこともできます。
トラックをプレビューするときは、次の 4つのボタンを使ってプレビューを制御できます:
Â再生/一時停止
Â停止
Âコマ送り
Â逆方向コマ送り
参考「ビューア」タブの字幕エディタのツールは、編集する字幕を選択しないと使用できません。
細については、
445 ページの「
DVD
Studio
Pro で字幕を作成する」を参照してください。
再生の一時停止または停止とは?
一時停止と停止の違いは再生ヘッドの位置にあります。
Â「再生/一時停止」ボタンをクリックして再生を一時停止すると、再生ヘッドは現在の場所にとど
まります。
Â「停止」ボタンをクリックして再生を停止すると、再生ヘッドは再生が開始された位置に戻ります。
キーボードのスペースバーを使っても、トラックを一時停止または停止することができます。スペー
スバーを押したときにトラックを一時停止するか停止するかを設定するには、
DVD
Studio
Pro」環
境設定の「トラック」パネルにある「スペースバーで再生/一時停止を切り替える」を使います。
Âチェックボックスを選択した場合は、スペースバ ーで再生が一時停止し、再生ヘ ッドは現在の位
置にとどまります。
Âチェックボックスを選択しなかった場合は、スペ ースバーで再生が停止し、再生 ヘッドは元の位
置に戻ります。
クリップの再 生中にスペースバーを しばらく押したままに してから離すと、自動的に クリップの再
生が止まります。このときの再生ヘッドの動作は、上記の環境設定によって異なります。
402 11 トラックを作成する/編集する
「コマ送り」ボタンを変更する
「コマ送り」および「逆方向コマ送り」ボタンを押すと、再生ヘッドが 1フレームずつ移動します。
ほかのキーと組み合わせると、その機能を高めることができます。
ÂShift キーを押したままで「コマ送り」ボタンをクリックすると、再生ヘッドが一度に 1秒間ずつ
移動します。
ÂOption キーを押したままで「コマ送り」ボタンをクリックすると、再生ヘッドは一度に GOP(グ
ループ・オブ・ピクチャ)
1つ分ずつ移動します。
ÂControl キーを押したままで「コマ送り」ボタンをクリックすると、再生ヘッドが一度にマーカー
1つ分ずつ移動します。
また、「コマ送り」ボタンをクリックしてマウスボタンを押し続けると、再生ヘッドのステップ移動
を繰り返すことができます。
アングルをプレビューする
ミックス・アングル・トラックをプレビューするときに V1 以外のビデオストリームを選択していて
も、プレビューでは、選択したビデオストリームがないときは必ず V1 ストリームが再生されます。
マルチ・アング ル・ストリームまたはミ ックス・アングル・ストリ ームが実際に機能し ているかを
確認するには、
DVD
Studio
Pro」の「シミュレータ」を使う必要があります。
このコントロールをクリックして、
ビューアコントロールを表示
または非表示にします。
「再生」「停止」
「コマ送り」の
各ボタン
11 トラックを作成する/編集する 403
トラックをシミュレートする
トラックをシ ミュレートすると、すべて のストリームおよびト ラックに組み込まれた 特別な対話機
能を確認することができます。
トラックをシミュレートするには、次のいずれかの操作を行います:
mトラックを選択してから、「ファイル」>「シミュレートトラック」と選択します。
m
Control キーを押したまま、「アウトライン」タブでトラックの名前をクリックするか、「グラフィッ
ク」タブでトラックのタイルをクリックし、ショートカットメニューから「シミュレートトラック」
を選択します。
mトラックエディタでストリームの 1つを Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメ
ニューの「トラックからシミュレート」を選択します。
mトラックを選択し、コマンド+ Option 0(ゼロ)キーを押します。
これらの方 法は、ツールバーのアイ コンを使ってトラック を開いたときのよう に「最初に再生」に
接続するのではなく、「シミュレータ」にこの特定のトラックから開始するように強制します。
トラッ クの再生 が開始され ると、「シミュ レータ」のコン トロール を使って、表示 するスト リーム
(アングル、オーディオ、および字幕)を選択することができます。
「シミュレータ」の使用の詳細については、
546 ページの「プロジェクトをシミュレートする」を参
照してください。
12
405
12 スライドショーを作成する
ライドショーは、
DVD のビデオトラックと連携させて、歴史的
な情報、新聞や雑誌の記事、俳優の経歴など、その題材に関する追加
情報を提供することができます。
トラックエデ ィタでビデオ素材を構 築した場合とほぼ同じ 方法によって、スライドシ ョーで静止画
を構築する ことができます。このと き、継続時間は固定するこ とも、ユーザが決めるこ ともできま
す。また、オーディオを入れても入れなくてもかまいません。
DVD
Studio
Proのスライドショー
機能を使うと、高品質のオーディオを備えたプレゼンテーションを作成したり、
DVD 上に写真アル
バムやスクラップブックを作成することもできます。
スライド ショーは、研修、人事情報 、教育、企業広報、ヘルスケ ア、結婚式、および特別 なイベン
トに使うことができます。特集記事、ドキュメンタリー、宣伝用の資料を DVD 上に収録したものに、
補足材料としてスライドショーを含めることができます。
スライドショーをトラックに変換し、オーディオストリームや字幕を追加することもできます。
1つのスライドショーには 99 までの静止画を含めることができます。各静止画は、それ自体に表示
時間を設定 しておくことも、視聴者が いつ次の静止画に移る かを指定することもで きます。各スラ
イドにオーデ ィオを追加することが でき、それぞれのオーディ オファイルの継続時間 でスライドの
表示時間が決まります。また、スライドショー全体に 1つまたは複数のオーディオファイルを割り
当て、スライド ショー全体とオーディ オファイルの継続時間 が一致するように、各スラ イドの継続
時間を調整 することができます。さ らに、各スライドにトラン ジションを割り当て ることで、スラ
イドショーの再生時にディゾルブやワイプなどのエフェクトを加えることもできます。
スライドショーの高度な編集作業
DVD
Studio
Proのすべての機能を使えばスライドショーは作成できますが、さらに高度なことを
したい場合もあるでしょう。たとえば、各スライドにパンやズームを設定したい場合や、
99 枚の限
度よりも多くの静止画を含めたい場合には、
iMovie
Final
Cut
Proまたは Final
Cut
Express など
の編集アプリケーションを使って、静止画を QuickTime ムービーにする必要があります。
406 12 スライドショーを作成する
そのムービーを、
DVD
Studio
Proのトラックに読み込むことができます聴者がスライドショー
の再生のペースを制御できるように、マーカーを追加したり手動で一時停止させたりすることもでき
ます。
99 枚という静止画の制限を回避する別の方法として、トラックエディタでスライドショーを手動で
作成することもできます。
スライドショーのファイルフォーマット
スライドショーには、各種の静止画およびオーディオのフォーマットを使用できます。次のセクショ
ンではこれらのフォーマットの詳細について説明します。
SD プロジェクト内の静止画
DVD
Studio
Pro」では、一般的な画像フォーマットのほとんどを スライドショーに使用できます。
1つのスライドショーで複数のフォーマットを同時に使うこともできます。対応するフォーマットの
リストは、
97 ページの「ファイルフォーマット 」を参照してください。
DVD
Studio
Proに読み込まれた静止画は、必要ならば、スライドショーの解像度に合わせて拡大
または縮小されます。静止画をスライドショーのアスペクト比 4:3 または 16:9 に合わせられない場
合は、そのすき間が背景色で塗りつぶされます。
DVD
Studio
Pro環境設定にある「一般」パネル
で背景色を設定できます。詳細については、
114 ページの「「一般」環境設定」を参照してください。
重要:
1つのスライドショーにアスペクト比 4:3 の静止画と 16:9 の静止画を混在させないように注
意してください。
静止画のソースの詳細については、
97 ページの「スライドショー用の静止画を準備する」を参照し
てください。
HD プロジェクト内の静止画
HD プロジェクト用のスライドショーを作成する方法は、
SD プロジェクト用スライドショーの場合
と同様です。最も重要なポイントは、
HD スライドショーの解像度と、それに応じた静止画の処理と
の関係を知っておくことです。
新規に作成されるスライドショおよびトラックとメニュー解像度のデフォルト値は
DVD
Studio
Pro環境設定の「一般」パネルにある「解像度」の設定で決まります。ただし、スラ
イドショーの実際の解像度は、最初に割り当てられた静止画の解像度によって決まるのが通例です。
たとえば、環境設定で解像度のデフォルトが 12 8 0 × 720p に設定されているときにスライドショー
を新規作成すると、スライドショーの解像度も 1280x720p になります。そして、最初に追加される
静止画の解像度が 1920x1080 ならば、スライドショーの解像度もそれに合わせて自動的に変更され
ます。
最初の静止画の解像度が特殊な場合、たとえば 800x600 の静止画ならば、スライドショーの解像度
は、この 特殊な サイズ よりも 小さ なうち で最高 のもの になり ます(この 例では、
NTSC の場 合に
720x480
PAL の場合に 720x576 のフル D1。静止画は、この解像度に合わせて拡大または縮小さ
れます。メニューの背景の解像度がフル D1 よりも小さく設定されている場合は、フル D1 のサイズ
に合わせて拡大されます。
12 スライドショーを作成する 407
1つまたは複数の静止画を追加した後で、「スライドショー」インスペクタの「一般」タブで解像度
を選択すれば、静止画を特定の解像度に拡大または縮小させることができます。
参考
SD スライドショーの場合と同様に、静止画を 4:3 または 16:9 のディスプレイモードに合わせ
られ ない 場合 は、すき間 の領 域が スライ ドシ ョー の背 景色で 塗り つぶ されま す。この 背景 色は、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「一般」パネルで設定できます。
オーディオファイル
スライドショーでは、スライドショー全体に 1つまたは複数のオーディオファイルを割り当てたり、
各静止画に別 々のファイルを割り当 てたりすることができ ます。さまざまなオーディ オフォーマッ
トのファイルを読み込んでスライドショーに使うことができますが、
1つのスライドショー内のオー
ディオファイルはすべて同じフォーマット、解像度、ビットレートでなければなりません。オーディ
オファイルの詳細については、
77 ページの「オーディオソースを準備する」を参照してください。
スライドショーを作成する
ビデオ 素材の場 合と同じ方 法で、静止画 を追加した り操作し たりできま す。
Finder からス ライド
ショーエディタへ直接、画像をドラッグすることも、「素材」タブにドラッグし、次にスライドショー
エディタにド ラッグすることもでき ます。メニューエディタに 静止画をまとめてドラ ッグしてスラ
イドショーを作成することもできます。
プロジェクトにスライドショーを追加する
DVD
Studio
Pro」を開いたときに、デフォルトのスライドショー が作成されることはありません。
プロジェクトにスライドショーを含めるには、追加する必要があります。
プロジェクトにスライドショーを追加するには:
1次のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「スライドショー」と選択します。
Â
Control キーを押しながら「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブ内の領域をクリック
し、次にショートカットメニューから「追加」を選択して、サブメニューから「スライドショー」
を選択します。
Âツールバーの「スライドショーを追加」ボタンをクリックします。
Âコマンド+ Kキーを押します。
Â「スライドショー」タブをクリックし、
1つまたは複数の静止画をスライドショーエディタにドラッ
グします。
2スライドシ ョーのエレメント が「アウトライン」および「グ ラフィック」タブに表示 されます。ス
ライドショーエディタでスライドショーをダブルクリックして開きます。
3「スライドショー」インスペクタでスライドショーの名前を入力します。
「スライドショー」インスペクタを使って、スライドショーのジャンプ先やリモコンの設定を行います。
408 12 スライドショーを作成する
メニューエディタを使ってスライドショーを作成する
スライドシ ョーとそれにリンクす るボタンを作成する簡 単な方法は、静止画をまとめ てメニューエ
ディタにドラッグし、ドロップパレットから「ボタンとスライドショーを作成」を選択する方法です。
メニューエディタでスライドショーを作成するには:
1以下のいずれ かの操作を行って、新しい スライドショーとリン クするボタンを追加し たいメニュー
を選択します:
Âメニューエディタの「表示」ポップアップメニューでメニューを選択します。
Â「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブでメニューを選択します。
2「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウで、スライドショーに使う複数の静止画を選択し
ます。静止画を含むフォルダを選択することもできます。
3静止画をメ ニューエディタにドラ ッグし、新しいボタンを作 成したい場所に画像を 置きます。既存
のボタンをスライドショーにリンクしたい場合は、そのボタンに画像をドラッグします。
4ポインタを 動かさずにいると、ドロッ プパレットが表示され ます。スライドショーを作 成するオプ
ションを選択します。
スライドショーが作成され、メニュー上のボタンにリンクされます。
ほかのスラ イドショーと同様に、静止 画やオーディオを追加 して、スライドショーを変 更すること
ができます。「スライドショー」インスペクタを使って、スライドショーの名前、ジャンプ先、およ
びリモコンを設定します。
12 スライドショーを作成する 409
スライドショーでのスライドを使った作業
スライドショーを作成すると、スライドショーに静止画を追加できます。静止画は一度に 1つずつ
またはまと めて追加し、順序を変え ることができます。スライ ドの追加を始める前 に、デフォルト
の継続時間を設定する必要があります。
スライドのデフォルトの継続時間を設定する
DVD
Studio
Pro環境設定の「一般」タブには、最初に読み込まれたときに各スライドの長さを指
定するデフ ォルトの継続時間設定 が含まれます。スライドシ ョーにスライドを追加 する前に、スラ
イドのデフ ォルトの継続時間を設 定しておくと良いでし ょう。この設定は、すべてのス ライドに対
して最初に読 み込まれたときに適用 されますが、後で個別にス ライドの継続時間を変 えることがで
きます。
この設定の詳細については、
114 ページの「「一般」環境設定」を参照してください。
すべてのス ライドを追加して並べ 終え、オーディオを追加す るまで、各スライドの継続 時間を微調
整するために時間をかけすぎないようにしてください。
スライドショーにスライドを追加する
スライドをスライドショーに追加するときは、
1つずつでもまとめてでもかまいません。
参考:スライドショーに 4:3 16:9 のアスペクト比のスライドを混在させないでください。スライ
ドショーが直接対応しているのは、
4:3 のアスペクト比だけです。
スライドショーにスライドを追加するには:
1「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウでスライドを 1つまたはまとめて選択します。
2そのファイルをスライドショーエディタにドラッグします。エディタに既存のスライドがあれば、
インタを置い た場所に直線が表示さ れます。スライドショーエ ディタはその直線の下 に新しいスラ
イドを挿入 します。マウスボタンを放 さずにポインタを動か すと、スライドを挿入する 場所を選択
できます。
スライドを まとめて追加した場合 は、スライドはアルファベ ット順に追加されます。ス ライドの順
序は後で簡単に変更できます。
410 12 スライドショーを作成する
スライドショーのスライドを選択する
スライドショ ーにスライドを追加す ると、リストをスクロール したり作業を行うスラ イドを選択し
たりすることが必要になってきます。
スライドショーのリストをスクロールするには、次のいずれかの操作を実行します:
mスライドショーエディタの右端にあるスクロールバーをドラッグします。
m一度に 1つずつスライドを移動するには、↑および↓キーを押します。
mリストの最初または最後のスライドへジャンプするには、
Option キーを押して次に↑および↓キー
を押します。
m一度に 1ページずつリストを移動するには、
Page Up および Page Down キーを押します。
後ろの 3つの場合は、スライドが選択されて「ビューア」タブに表示されます。
スライドを まとめて選択したい場 合もあるでしょう。たと えば、まとめて削除した り、継続時間を
変更したり、リストのほかの場所に移動したりするときです。スライドをまとめて選択するには、
くつかの方法があります。
スライドをまとめて選択するには、次のいずれかの操作を行います。
m隣り合わないスライドをまとめて選択するには、コマンドキーを押したままスライドを選択します。
m隣り合 うスライドを まとめて選択 するには、
Shift キ ーを押したま ま最初と最後 のスライドを 選択
します 。
mスクロ ールしながら 各スライドを 選択するには 、
Shift キーを押し たままで↑ま たは↓キーを 押し
ます。
mすべてのスライドを選択するには、コマンド+ Aキーを押します。スライドの選択をすべて解除する
には、
Shift +コマンド+ Aキーを押します。
スライドショーのスライドを並べ替える
スライドショーエディタを使って、スライドショーのスライドを並べ替えます。
スライドショーのスライドを並べ替えるには:
1移動するスライドを選択します。隣り合っていないスライドをまとめて移動することができますが、
移動後のスライドは隣り合って並びます。
12 スライドショーを作成する 411
2スライドを 新しい場所にドラッグ します。リストの別のスラ イドの上にスライドを 重ねると、ポイ
ンタの位置 に直線が表示されます。マ ウスボタンを放すと、移動 したスライドがこの直 線の下に挿
入されます。
スライドショーからスライドを削除する
一度に 1つずつまたはまとめて、スライドショーからスライドを取り除くことができます。
スライドショーからスライドを削除するには:
1スライドショーエディタで取り除きたいスライドを選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「削除」と選択します。
Â
Delete キーを押します。
参考リストから外にスライドをドラッグしても、ライドショーからスライドは取り除かれません。
スライドショーにオーディオを追加する
各スライドに 1つのオーディオファイルを割り当てるか、スライドショー全体に 1つまたは複数の
オーディオ ファイルを追加するこ とができます。選択する方 法により、作成するスライ ドショーの
タイプが異なります。
Â各スライドに説明のオーディオを必要とする場合、各スライドに別々のファイルを割り当てると、
オーディオが常にスライドと一致していることを簡単に確認できます。
Âスライドショーが、BGM を提供するオーディオファイルと静止画で構成されている場合は、スライ
ドショー全体に 1つまたは複数のオーディオファイル、つまり「スライド BGM ファイル」を割り
当てる方がより簡単です。
各スライドにオーディオファイルを割り当てる
スライドショーの各スライドに、別々のオーディオファイルを割り当てることができます。同じオー
ディオファイルを複数回使ったり、一部のスライドにだけオーディオを追加してそのほかのスライド
には音声を入れないこともできます。
重要:スライドショーにス ライド BGM ファイルが割り当てられている 限り、スライドに直接オー
ディオファイ ルを追加することはで きません。スライドショー からオーディオファイ ルを削除する
方法については、
413 ページの「スライドショーにスライド BGM ファイルを割り当てる」を参照し
てください。
412 12 スライドショーを作成する
スライドショーエディタを使用してスライドにオーディオを割り当てるには:
1「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウでオーディオファイルを選択します。
参考:スライドにオーディオを割り当てるときは、一度に 1つのオーディオファイルしか追加でき
ません。
2そのファイルをスライドショーエディタのスライドにドラッグします。ポインタを一時停止すると、
オーディオを割り当てるスライドの周りに黒いボックスが表示されます。
3正しいスライドが選択されたらマウスボタンを放します。
スライドの 継続時間は、オーディオフ ァイルに合わせて変化 します。スライドの継続時 間を別の値
に変えることはできません。
4オーディオを追加したスライドを再生するには、スペースバーを押します。再生を停止するには、
う一度スペースバーを押します。
「スライド」インスペクタを使用してスライドにオーディオを割り当てるには:
1オーディオを追加したいスライドを選択します。
2「スライド」イン スペクタで、「オーディ オファイル」ポップアッ プメニューを使用 し、スライドに
割り当てるオーディオ素材を選択します。
「スライド」インスペクタの「オーディオファイル」ポップアップメニューで選択できるのは、すで
にプロジェクトへ読み込まれているファイルのみです。
スライドに割り当てたオーディオファイルを変更するには、以下のいずれかの操作を行います:
m新しいファイルを、スライドショーエディタのスライドにドラッグします。
m「スライド」インスペクタの「オーディオファイル」ポップアップメニューで、新しいファイルを選
択します。
スライドに割り当てたオーディオファイルを削除するには、以下のいずれかの操作を行います:
mスライドショーエディタの「オーディオ」列でオーディオファイルを選択し、
Delete キーを押しま
す。スライドのオーディオ部分だけを選択していることを確認します。
m「スライド」インスペクタの「オーディオファイル」ポップアップメニューで、「未設定」を選択します。
参考スライドショー内で使われるオーディオファイルはすべて、同じタイプ、解像度、ビットレー
トでなければなりません。
12 スライドショーを作成する 413
スライドショーにスライド BGM ファイルを割り当てる
スライドショーに、スライド BGM ファイルとして 1つまたは複数のオーディオファイルを割り当て
ることができます。これにより、
1つのスライドに限定せずにオーディオファイルを使用することが
できるようになります。スライドショーにスライド BGM ファイルを割り当てるときは、スライドと
オーディオのどちらの継続時間でスライドショーの継続時間を決定するかを選択できます。
スライド BGM ファイルをスライドショーに割り当てるには:
1「素材」タブ、パレット、または Finder ウインドウでオーディオファイル(
1つまたは複数)を選択
します。
2次のいずれかの操作を行います:
Âスライドショーエディタにあるオーディオウェルに、ファイルをドラッグします。
オーディオウェルには、スライドショーに割り当てられているスライド BGM ファイルの数が表示
されます。
Â「スライドショー」インスペクタの「一般」タブにある「オーディオ」セクションに、ファイルを
ドラッグします。
3
2つの「スライドショー継続時間」オプションのうち 1つを選択するには、以下のいずれかの操作を
行います:
Âスライドショーエディタの「設定」ポップアップメニューから、「オーディオに合わせる」「スラ
イドに合わせる」または「スライドに合わせてオーディオをループ」を選択します。
ここに 1つまたは複数のオーディオ
ファイルをドラッグします。
「スライドショー継続時間」の
設定を選択します。
414 12 スライドショーを作成する
Â「スライドショ ー」インスペクタの「一般」タブ で、「スライドに合わせる」か「オー ディオに合
わせる」のどちらかを選択します。「スライドに合わせる」を選択すると、「オーディオをループ」
チェックボックスも選択可能になります。
オーディオに合わせる」を使用して、オーディオファイルの長さを基準に、すべてのスライドに適
用されるス ライドショーの継続時 間を計算します。スライド とオーディオが同時に 終了し、すべて
のスライドが同じ時間だけ表示されます。
「オーディオに合わせる」を使用する際に、注意すべき点がいくつかあります:
Âスライドショーでスライドやスライド BGM ファイルを追加または削除すると、各スライドの継続
時間が自動的に更新されます。
Â「オーディオに合わせる」を使用した状態で短いオーディオファイルを使用すると、スライドが終
了する前にオー ディオが終了する場合があり ます。これは、スライドの継続時間 を最短継続時間
NTSC プロジェクトでは 15 フレーム、
PAL プロジェクトでは 12 フレーム)より短く設定できな
いためです。スライドに 1つまたは複数のトランジションを使用すると、スライドの最短継続時
間は長くなります。
Â「オーディオに合わせる」を選択すると、ライド継続時間のコントロールはすべて無効になります。
スライドの継続時間をそのままにするには、「スライドに合わせる」を使用してください。スライド
ショーの再生では、スライドの表示が終わってもオーディオが完了しない場合がほとんどです。
Âスライドが先に終わった場合は、オーディオも打ち切られます。「オーディオをループ」の設定
は無視されます。
Âオーディオが先に 終わった場合、ス ライドはオ ーディオな しで再生を続 けます。「オーデ ィオを
ループ」を選択し た場合、スライドより先にオー ディオが最後に達すると、オー ディオは最初に
戻り再生を続けます。
4最初のスライドを選択してスペースバーを押し、オーディオとともにスライドショーを再生します。
重要スライド BGM ファイルを追加すると、個々のスライドに割り当てられているオーディオファ
イルが自動的に削除され ます。スライドショーにスライド BGM ファイルが 割り当てられている限
り、スライドに直接オーディオファイルを追加することはできません。
「スライドショー」インスペクタを使用して、割り当てられているオーディオファイルを変更するには
mスライドショーからファイルを削除するには、現在割り当てられているファイルを 1つまたは複数選
択して Delete キーを押します。
mファイルの順序を変更するには、現在割り当てられているファイルを新しい位置へドラッグします。
mオーディオファイルをスライドショーに追加するには、
1つまたは複数の新しいオーディオファイル
をリストにドラッグします。
また、スライド ショーエディタのオーデ ィオウェルにさらに別 のオーディオファイル をドラッグす
ると、リストの最後にそのファイルが追加されます。
12 スライドショーを作成する 415
スライドショーを使った作業
スライド ショーの設定を変 更するには、スライドショ ーエディタおよび「スライ ドショー」インス
ペクタを 使います。
スライドショーエディタのサムネールのサイズを設定する
DVD
Studio
Pro」環境設定 の「一般」パネルでサ ムネール画 像のサイズ を設定すると、ス ライド
ショーエディタに表示されるスライドの数を制御することができます。この設定の詳細については、
114 ページの「「一般」環境設定」を参照してください。
スライドショーエディタの設定
スライドショーエディタは 2つの部分からなります:
Â上部のコントロール:これらのボタンやポップア ップメニューで、スライドショ ーのさまざまな
機能を簡 単に使用できます。こ れらのコントロー ルの詳細について は、
416 ページ の「スライド
ショーエディタのコントロール」を参照してください。
Âスライドリスト:表 示される順序でスライドショ ーのスライドを一覧表示し ます。詳細について
は、
417 ページの「スライドリスト 」を参照してください。
スライドショーエディタの
コントロール
表示される順にスライドを
一覧表示します。
三角形は、このスライドにトランジションが
設定されていることを示します。クリックす
ると「トランジション」インスペクタが表示
されます。
416 12 スライドショーを作成する
スライドショーエディタのコントロール
スライドショ ーエディタの上部には、ス ライドショーの変更時 に使用できるコントロ ールがいくつ
かあります。
Â「表示」ポップアップメニュー:スライドショーエディタで開くスライドショーを選択します。
Â「トランジション」ポップアップメニュー:スライドショーのデフォルトのトランジションを選択
します。詳細に ついては、
421 ペー ジの「スライドショーの トランジションを使 う」を参照して
ください。
Â「スライド BGM」ウェルここにオーディオファイルをドラッグして、スライド BGM ファイルの
リストにファイルを追加します。ウェル内のグラフィックが変化して、現在 1つまたは複数のオー
ディオファイルがスライドショーの BGM として割り当てられていることを示します。ポインタを
ウェルの上に置 くとツールヒントが表示され、オ ーディオファイルの情報を一覧 することができ
ます。
Control キ ーを押しながら ウェルをクリッ クすると、割り当 てられているス ライド BGM
ファイルがすべて削除されます。
Â「トラックに変換」ボタンこのボタンをクリックして、スライドショーをトラックに変換します。
詳細については、
424 ページの「スライドショーをトラックに変換する」を参照してください。
Â継続時間:新しい 値を入力するか、ポップアップ メニューから値を選択します。 ここで指定した
継続時間は、現在選択されているすべてのスライドに適用されます。スライド BGM が使用され、
「オーディオに合わせる」モードが選択されている場合、この設定は無効になります。詳細につい
ては、
418 ページの「手動でスライドの継続時間を変更する」を参照してください。
Â「設定」ポップアップメニュー:スライドショーで使用できるさまざまな設定が含まれています。
Â「オーディオに合わせる」「スライドに合わせる」、および「スライドに合わせてオーディオを
ループ」オーデ ィオがスライド BGM として設定されてい るときに、スライドシ ョーでオー
ディオを どのように使 用するかを制 御します。個々のス ライドにオー ディオを割り 当てると、
この設定は無効になります。詳細については、
413 ページの「スライドショーにスライド BGM
ファイルを割り当てる」を参照してください。
Â手動で次へ進む:選択され たすべてのスライドが一時停止するように 設定します。すでに設定
されている 場合は、一時停止をオフ にします。詳細について は、
419 ページの「視 聴者がスラ
イドを先に進められるようにスライドショーを設定する」を参照してください。
編集するスライドショーを
選択します。
トラックに変換するとスライドショーに
機能を追加できます。
スライドショーの
デフォルトのトランジションを
選択します。
選択したスライドの
継続時間を設定
します。
スライド BGM ファイルが割り当てられている
ことを示します。ここにオーディオファイルを
ドラッグしてファイルを追加できます。
スライド BGM の継続
時間の設定と、手動で
次へ進む設定が表示さ
れます。
12 スライドショーを作成する 417
スライドリスト
スライドショーエディタには、各スライドにつき 8列の情報が表示されます。これらのうち 2列は
編集できます。継続時間および一時停止です。
Â番号:各スライド の番号を表示し、スライドショ ーでの順番を示します。この番 号は直接編集で
きませんが、新しい場所にスライドを 1枚またはまとめてドラッグすると、そのスライドのスラ
イドショー内での新しい場所を反映した番号に変わります。
Âイメージ:各スライ ドのサムネールイメージを表 示します。トランジションが割 り当てられてい
るスライドはす べて、右下隅に三角形が表示され ます。サムネールを大きくする にはコマンド+
イコー ル記号(
=)キーを押し ます。サムネール を小さくす るにはコマ ンド+マイ ナス記号(
-
キーを押します。
Âファイル:各スライドの素材ファイルの名前を表示します。
Âオーディオスライドに割り当てられたオーディオファイルの名前を表示します(該当する場合)
Â時間:各スライド の最初にスライドショーの経 過時間を表示します。この値は、 そのスライドの
継続時間を含みません。スライドショーはすべて 00:00:00:00 から始まります。この値は直接編
集できませんが、リ ストでこれより前にあるスラ イドの継続時間を変更するとこ の値が変わりま
す。
Â継続時間:スライ ドの継続時間を表示します。こ の値は、環境設定ウインドウで 選択したデフォ
ルトの継続時間 またはスライドに割り当てられ たオーディオファイルの長さ になります。あるい
は、スライド BGM ファイルを使い「スライドシ ョー継続時間」ポップアップメニューで「オー
ディオに合わせ る」オプションを選択していると きは、すべてのスライドが同じ 時間表示されス
ライド BGM ファイルの長さに合うように計算された値になります。この継続時間は編集できます
が、オーディオ素 材を割り当てたスライド、また は「オーディオに合わせる」を選 択したスライ
BGM ファイルを割り当てたスライドショーでは編集できません。詳細については、
418 ページ
の「手動でスライドの継続時間を変更する」を参照してください。
Â一時停止:スライ ドの終わりで一時停止させた い場合は、チェックボックスを 選択します。視聴
者は、
DVD プレーヤーのリモコンにある「次へ」および「再生」ボタンを使って、手動で次のス
ライドに進みます。
参考:スライドにトランジションが含まれている場合、トランジションの前で一時停止します。
のスライドへ進むと、トランジションが再生されて次のスライドが表示されます
リストの見出しをドラッグして、見出しの順序を変更することができます。また、「オーディオ」列
の端をドラッグすると、幅を調節することができます。
418 12 スライドショーを作成する
手動でスライドの継続時間を変更する
各スライドの継続時間は手動で変更できますが、オーディオ素材を割り当てたスライドまたは「オー
ディオに合わせる」を選択したスライド BGM ファイルを割り当てたスライドショーでは変更できま
せん。
スライドショーエディタを使用して、選択したスライドの継続時間を固定値に変更するには:
1継続時間を変更するスライドを 1枚以上選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「継続時間」ポップアップメニューから設定値(
1
3
5
10、または 15 秒)を選択します。
Â「継続時間」フィールドに値(秒単位)を入力して Return キーを押します。
選択したスライドすべての継続時間が新しい値に変わります。
スライドショーエディタのスライドリストに手動でスライドの継続時間を入力するには:
1継続時間を変更したいスライドを選択します。
2継続時間の現在の設定をダブルクリックします。
継続時間がハイライトされます。
3新しい値を入力して Return キーを押します。
Return キーを押すと新しい継続時間が設定され、影響の及ぶすべてのスライドで時間の値に変更が
反映されま す。次のスライドの継続時 間は自動的に選択され ます。継続時間を変更した くない場合
は、別のスライドを選択します。
値を入力するとき、数字を区切るためにコロンを入力する必要はありません 値はフレームから始
まって、自動的に区切られます。
そのフィールドの最大値より大きい値を入力すると、適切な時間が次のフィールドに追加されます。
たとえば、
79 秒と入力すると、秒のフィールドには「
19」と表示され、
1が分のフィールドに追加
されます。
参考:スライドの最短継続時間は、
NTSC プロジェクトでは 15 フレーム、
PAL プロジェクトでは 12
フレームです。トランジションを使用するスライドでは、最短継続時間は長くなります。
継続時間を入力するかポップアップ
メニューから選択して、選択した
スライドに適用します。
12 スライドショーを作成する 419
「スライド」インスペクタを使用してスライドの継続時間を手動で入力するには:
1継続時間を変更したいスライドを選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â新しい継続時間 を直接入力します。スライドショ ーエディタのスライドリスト領 域に新しい継続
時間を入力するときと同じ方法で入力してください。
Â「継続時間」ポップアップメニューから継続時間を選択します。
視聴者がスライドを先に進められるようにスライドショーを設定する
各スライドを 指定した時間表示する か、または視聴者が次のス ライドに進むよう指定 するまでの間
表示するよ うに、スライドショーを 設定できます。たとえば、話 す人が各スライドの進 み具合を指
定できるよう、ス ライドショーを調整したい 場合もあります。視聴者(この場 合は話者)は、
DVD
プレーヤー のリモコンの「次へ」また は「再生」ボタンを押して、次 のスライドへいつ 進むかを選
択することができます。
視聴者が進めるスライドショーを設定するには、次のいずれかを実行します。
Â視聴者が手動で 進められるように、各スライド の隣の「一時停止」列のチェック ボックスを選択
します。
Âスライドのグループを選択し、スライドショーエディタの「設定」ポップアップメニューから「手
動で次へ進む」を 選択します。これで選択したス ライドすべてに「一時停止」オプ ションが設定
されます。
Âスライドを選択し、「スライド」インスペクタの「手動で次へ進む」チェックボックスを選択します。
手動で進めたいスライドの
「一時停止」チェックボックスを選択します。
420 12 スライドショーを作成する
スライドの継続時間の終了時に一時停止します。スライドにオーディオ素材を追加している場合は、
オーディオが再生されてから一時停止します。視聴者は、
DVD プレーヤーのリモコンの「次へ」ボタ
ンまたは「再生」ボタンを押して、次のスライドへ進むことができます
参考:スライド にトランジションが 含まれている場合、トラン ジションの前で一時 停止します。視
聴者が「再生」ボタ ンを使って次のスラ イドへ進むと、トランジ ションが再生されて次 のスライド
が表示され ます。視聴者が「次へ」ボタン を使用して次のスラ イドへ進むと、トランジ ションは再
生されず、ただちに次のスライドが表示されます。
最後のスライドに一時停止を設定する
最後のスライドに一時停止を設定すると、スライドショーを DVD プレーヤーで再生した際に問題が
起こる場合があります。一部の DVD プレーヤーでは、最後のスライドに来ても「次へ」ボタンに反
応しないことがあり、スライドショーの「エンドジャンプ」設定が使えません。
この問題を回避し、すべての DVD プレーヤーで一貫性のある再生ができる方法が 2つあります。
Â「接続」タブでスライドショーの「次にジャンプ」接続を設定します。
Âスライドショー の最後のスライドを複製し、新し い最後のスライドは一時停止し ないように設定
します。
スライドショーの次にジャンプ接続を設定する
プロジェク トの各エレメントで は、「次にジャンプ」接続は 通常、設定されていま せん。「次にジャ
ンプ」の接続を設定できるのは「接続」タブだけです。
スライドショーの次にジャンプ接続を設定するには:
1「アウトライン」タブでスライドショーを選択します。
2「接続」タブをクリックします。
3「接続」タブの「表 示」ポップアップメ ニューから「詳細」を選 択します。「表示」ポップ アップメ
ニューの隣にあるポップアップメニューが「すべて」に設定されていることを確認します。
4一覧で「エンドジャンプ」項目および「次にジャンプ」項目を見つけます。
5「エンドジャンプ」の設定を「次にジャンプ」のジャンプ先にドラッグして、「次にジャンプ」のジャ
ンプ先をスライドショーの「エンドジャンプ」の設定と同じにします。
詳しくは、
529 ページの「次にジャンプ/前にジャンプ」を参照してください。
12 スライドショーを作成する 421
最後のスライドを複製する
スライドショーの最後のスライドを複製すると、スライドショーに”仮のラストシーン”を設けて、
一時停止の問題を回避できます。
スライドショーの最後のスライドを複製して設定するには:
1スライドシ ョーエディタで最後の スライドの素材名を 決め、そのスライドの素 材を「素材」タブか
ら次のスライド位置へドラッグします。
2スライドショ ーエディタで新しい最 後のスライドを選択し ます。次に継続時間をダブ ルクリックし
て「
15」と入力し、
Return キーを押して、スライドショーの継続時間を 15 フレームに設定します。
参考:
PAL プロジェクトの場合は、継続時間を 12 フレームに設定できます。
3最後のスライドの「一時停止」チェックボックスが選択されていないことを確認します。
このバージ ョンのスライドショー を再生し、一時停止を設 定した最後のスライ ドで「次へ」ボタン
を押すと、新しい最後のスライドへ進み、「エンドジャンプ」設定へジャンプします。
スライドショーのトランジションを使う
スラ イドショ ーのト ランジ ションを 使用す ると、スラ イドショ ーをス ライド からスラ イドへ 直接
ジャンプさせ るか、ワイプやクロスフェ ードなどのトランジシ ョンエフェクトを経て 移行させるか
を制御でき ます。また、スライドショーの すべてのスライドにト ランジションエフェク トを設定し
たり、各スライドに個別にトランジションエフェクトを設定したりすることもできます。
トランジションについて
各スライド にはそれぞれ固有のト ランジション設定が あり、これらの設定は「スラ イド」インスペ
クタの「トラン ジション」タブで設定で きます。スライドショー のデフォルトのトラン ジションの
設定は、「スライドショー」インスペクタの「トランジション」タブに表示されます。
トランジションはスライドの一部と考えられ、ほとんどの場合スライドの継続時間には影響しません。
長いトランジションを使用すると、スライドが短時間しか表示されないことがあります。またはスラ
イドの継続時間を増やさなければならないこともあります。スライド、スライドのグループ、または
スライドショーのトランジションを選択したとき、スライドをより長くする必要がある場合は警告が
表示されます。
開始フレームと終了フレーム
各トランジ ションには、開始フレーム と終了フレームがあり ます。開始フレームはトラ ンジション
が開始するスライドで、終了フレームはトランジションが終了した後のスライドです。
スライドショ ーの最後のスライドに トランジションが割り 当てられている場合、トラ ンジションの
終了フレームはスライドショーの「エンドジャンプ」設定を基準に設定されます。「エンドジャンプ」
がスクリプトに設定されている場合は、黒一色の画面になります。
422 12 スライドショーを作成する
スライドショーのデフォルトのトランジションを設定する
スライドシ ョーのトランジション を設定すると、トランジシ ョンのタイプが「スライド ショーと同
じ」に設定されているすべてのスライドにその設定が適用されます。
スライドショーエディタを使用してスライドショーのデフォルトのトランジションを設定するには:
mスライドショーエディタの「トランジション」ポップアップメニューでトランジションを選択します。
トランジションにデフォルトの設定が使用されます。この設定は、「スライドショー」インスペクタ
の「トランジション」タブで変更できます。
「スライドショー」インスペクタを使用してスライドショーのデフォルトのトランジションを設定す
るには:
1スライドショ ーエディタのコントロ ール領域内の空の領域 をダブルクリックし、「スラ イドショー」
インスペクタを表示します。
2「トランジション」タブをクリックします。
3「トランジション」ポップアップメニューから、使用するトランジションを選択します。
スライドに デフォルトのトラン ジションを使用した くない場合は、「未設定」を選 択します。(個々
のスライドでは、トランジションの使用を設定できます。
4特定のパラメータを使用して、トランジションクリップを設定します。
スライドショーの
デフォルトのトランジションを
選択します。
三角形は、このスライドにトランジションが
あることを示します。
12 スライドショーを作成する 423
個々のスライドのトランジションを設定する
「スライ ド」インスペ クタとスラ イドショー エディタの どちらを使 用しても、ス ライドのト ランジ
ションを設定 できます。
「スライド」インスペクタを使用してスライドのトランジションを設定するには:
1トランジションを設定したいスライドを選択します。
2「スライド」インスペクタの「トランジション」タブをクリックして、トランジションのパラメータ
を設定します。
使用するトランジションを選択する以外に、「未設定」を選択してスライドのトランジションを無効
にしたり、「スライドショーと同じ」を選択してスライドショーのデフォルトのトランジションをス
ライドで使用したりすることもできます。
スライドのグループのトランジションを選択するには:
1トランジションを選択したいスライドのグループを選択します。
2
Control キーを押しながらいずれかのスライドをクリックし、ショートカットメニューの「トランジ
ション」を選択して、サブメニューからトランジションを選択します。
トランジションのパラメータを設定する
「スライドショー」インスペクタと「スライド」インスペクタの「トランジションタブ」は同じもの
です。唯一異 なる点は、「スライド」イン スペクタの「タイプ」ポ ップアップメニュ ーに、「スライ
ドショー」インスペクタには存在しない「スライドショーと同じ」という選択肢があることです。
Â「開始」サムネール:静止画トランジションが開始するビデオフレームが表示されます。
Â「トランジション」サムネール:「プレビュー」ボタン をクリックすると、静止画ト ランジション
のプレビューが表示されます。
Â「終了」サムネール:静 止画トランジションが終了 するビデオフレームが表示 されます。「スライ
ドショー」インスペクタでは、このサムネールには何も表示されていません。
424 12 スライドショーを作成する
Âトランジション:使用するトランジションのタイプを選択します。「スライドショー」インスペク
タでは、この設定で スライドショーのデフォルト のトランジションが決まり ます。この設定は各
スライドの設定よりも優先されます。
Â未設定:このスライドショーまたはスライドの、トランジションを無効にします。
参考:ライドショーで「未設定」を選択していても、各スライドにトランジションを設定するこ
とは可能です。
Â静止画トランジション選択したトランジションおよび関連する設定に基づいて、トランジショ
ンクリップを作成します。
Âスライドショーと同じ「 スライド」インスペクタでのみ使用可能です。現在のスライドで、「ス
ライドショー」インスペクタのトランジション設定を使用するように設定します。
Âプレビュー:ここをクリックすると、「トランジション」サムネールエリアで現在のトランジショ
ンがプレビューされます。
Âパラメータ:現在 のトランジションのパラメー タが表示されます。各トランジ ションには、固有
のパラメータのセットが設定されています。
トランジションパラメータ
各トランジ ションには、固有のパラメ ータが設定されていま す。ほとんどの設定は特に 説明がなく
ても使用で きるようになっていま すが、分かりにくいものも 一部あります。各トランジ ションのパ
ラメータの詳 細については、
639 ページの付
Dトラン ジションのパラメータ」を 参照してくだ
さい。
スライドショーをトラックに変換する
スライドショ ーエディタが対応して いない機能を、自分のスラ イドショーに追加した い場合がある
でしょう。このような機能には以下のものがあります:
Â字幕
Â代替言語ストリーム
Â動画とスライドの組み合わせ
これらの機 能を使うため、スライドシ ョーをトラックに変換 することができます。スラ イドショー
をトラックに変換した後は、トラックエディタで編集する必要があります。
参考:スライドショーをトラックに変換すると、スライドショーには戻せません。「取り消し」機能
を使うか、トラ ックに変換する前にス ライドショーの複製を 作成しておきます。スライ ドショーの
複製を作成した場合は、プロジェクトを構築する前に複製を必ず削除します。
スライドショーをトラックに変換するには:
1「アウトライン」タブで、
Control キーを押しながらスライドショーの名前をクリックし、ショート
カットメニューから「複製」を選択します。
後で必要な場合に備えて、スライドショーのコピーが作成されます。必要がなくなれば、このコピー
は削除してください。
2スライドショーエディタで元のスライドショーを選択します。
12 スライドショーを作成する 425
3次のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェクト」>「スライドショー」>「トラックに変換」と選択します。
Âスライドショーエディタで「トラックに変換」をクリックします。
スライドショーが削除され、スライドショーの名前を使って新しいトラックが作成されます。
新しいトラッ クでは各スライドにマ ーカーが設定され、スライ ドのファイル名と同じ 名前が付いて
います。各スラ イドの継続時間および 一時停止の設定は変わ りません。オーディオファ イルが割り
当てられていた場合は、そのオーディオファイルもトラックに含まれています。
参考:スライド にトランジションが含 まれる場合、トランジショ ンの最初にセルマーカ ーが配置さ
れます。スライドで一時停止が選択されている場合、このマーカーは一時停止に設定されます。
スライドショーのプロパティを設定する
「アウトライン」タブでスライドショーを選択すると、「スライドショー」インスペクタが表示されま
す。「スライドショー」インスペクタは、上端のセクションと、「一般」「詳細」、および「トランジ
ション」の 3つのタブからなります
スライドショーインスペクタの上端での設定
Â名前:スライドシ ョーの名前を入力します。これ は「アウトライン」タブに表示さ れる名前です
(このタブで変更もできます)
Â予想サイズ:スライドショーに必要なディスク容量を表示します。
Âエンドジャンプこのポップアップメニューから設定を選択して、スライドショーの再生が終わっ
たときの動作を決めます。
「トラックに変換」をクリックして、
選択したスライドショーをトラックに
変換します。
426 12 スライドショーを作成する
「スライドショー」インスペクタの「一般」タブ
「スライドショー」インスペクタの「一般」タブにある各種設定で、スライドショーの解像度および
ディスプレ イモードを設定するこ とができます。また、これら の設定には、スライドシ ョーのスラ
イド BGM ファイルを構成するための項目もあります。これらの項目は、オーディオを使用しない場
合や、スライドごとにオーディオを割り当ててある場合には無効になっています。
Â「解像度」スライドショーの解像度を選択します。
ÂSD DVD プロジェクトの場合、解像度は 720x480i
NTSC)または 720x576i
PAL)です。
ÂHD DVDプロジェクトの場合は、サポートされている解像度のいずれかを選択できます。サポー
トされている解像度と 最初のスライドの解像度が一致した場合は、その 解像度に自動的に変更
されます一致しない場合より小さい解像度のうちで一番近いものに変更されます
DVD
Studio
Pro環境設定で、デフォルトの解像度も設定できます(各メニューおよびトラッ
クにも適用されます)。詳しくは、
406 ページの「
HD プロジェクト内の静止画」を参照してく
ださい。
Âディスプレイモードスライドショーのアスペクト比を設定します
4:3 または 16:9
16:9 に設定
した場合は、
4:3 のモニタで表示する場合の設定も選択します。スライドの素材の解像度は、この
設定と一致している必要があります。
12 スライドショーを作成する 427
パラメータ
Âスライドショー継続時間スライドショーにスライ BGM が設定されている場合、どのようにオー
ディオを使用するかを制御します。個々のスライドにオーディオを割り当てると、この設定は無効
になります。詳しくは、
413 ページの「スライドショーに スライド BGM ファイルを割り当てる
を参照してください。
Âスライドに合わせる:スライドの継続時間は変化しません。これは、オーディオが最後のスライ
ドより先に、または遅れて終了する場合があることを意味します。「スライドに合わせる」を選
択すると、「オーディオをループ」チェックボックスが選択可能になります。
Âオーディオをループ:スラ イドの継続時間でスライドショーの終了時間 を制御するときに選択
します。オーディオが長す ぎる場合は、最後のスライドと同時に終了す るようにオーディオが
切り取られます。オーデ ィオが短すぎる場合は、最初のオーディオ素 材に戻り、最後のスライ
ドが終了するまで再生を続けます。
Âオーディオに合わせる:ス ライドとオーディオが同時に終了するよう に、スライドの継続時間
が変更されます。
Â総再生所要時間:スライドショーの継続時間が表示されます。
オーディオ
オーディオセクションに、スライドショーに割り当てられたスライド BGM ファイルが一覧表示され
ます。リスト内のファイルをドラッグしてファイルの順序を変更できます。
Â追加(+)リストにオーディオファイルを追加するためのファイル選択ダイアログが開きます。
Â削除(−)選択したオーディオファイルを、リストから削除します。
Âオーディオの総継続時間:オーディオファイルの継続時間の合計が表示されます。
「スライドショー」インスペクタの詳細タブ
Âプリスクリプト:使 用可能な場合は、このポップア ップメニューからスクリプト を選択すること
ができます。プリ スクリプトの使用方法につい ては、
467 ページの「プリスク リプト」を参照し
てください。
Âリモコン:このポッ プアップメニューを使って、こ のスライドショーで視聴者が タイトルに行う
操作およびタイ トルの動作をカスタマイズ します。詳細については、
608 ペー ジの「リモコンの
設定」を参照してください。
428 12 スライドショーを作成する
「スライドショー」インスペクタの「トランジション」タブ
「トランジション」タブの詳細については、
423 ページのトランジションのパラメータを設定する
を参照してください。
スライドのプロパティを設定する
スライドショーエディタでスライドを選択すると、スライド」インスペクタが表示されます各スラ
イドの属性が設定できます。「スライド」インスペクタは、上端のセクションと、「一般」および「ト
ランジション」の 2のタブからなります
「トランジション」タブの詳細については、
423 ページのトランジションのパラメータを設定する
を参照してください。
参考:スラ イドショ ーをトラッ クに変換 すると、「スライ ド」インスペ クタで行っ た設定は すべて
マーカープロパティになります。
スライドインスペクタの上端での設定
Â名前「素材」タブに表示される名前と同じスライド名が表示されます。この名前は変更できます。
Â素材:スライドの実際の素材の名前を表示します。
12 スライドショーを作成する 429
スライドインスペクタの一般タブ
Âスライド継続時間:選 択したスライ ドの継続時 間を表示し ます。新しい継続 時間を入力 するか、
ポップアップメニューから継続時間を選択することができます。
Â手動で次へ進む:スライドショーを一時停止 する(チェックボックスを選 択)か、次のスライド
へ再生を続行する(チェックボックスを選択しない)かを決めます。
Âオーディオファイルこのスライドに割り当てられているオーディオ素材の名前が表示されます。
このポップアッ プメニューを使用して、すでに現 在のプロジェクトに読み込まれ ているオーディ
オ素材から素材を選択できます。
重要:スライドシ ョー内で使われるオーディ オファイルはすべて、フォー マット、解像度、およ
びビットレートが同一である必要があります。
ÂDVD@ccess:スライドの再生が開始されたら、特別な内容を見るために Web ブラウザのような
アプ リケーシ ョンを 開く必要 がある場 合、コンピ ュータで 再生す るタイト ルでは このチェ ック
ボックスを選択します。
DVD@ccess の詳細については、
594 ページの「
DVD@ccess」を参照し
てください。
スライドショーをプレビューする
スライドショーは、構築する前にプレビューすることをお勧めします。
スライドショーをプレビューするには:
1「アウトライン」タブでスライドショーを選択します。
2スライドショーエディタで再生を始めたいスライドを選択します。
3次のいずれかの操作を行います:
Âスペースバーを押します。
Â「スライドショー」タブ内で Control キーを押しながらスライドをクリックし、ショートカットメ
ニューから「再生」を選択します。
「ビューア」タブが表示され、選択したスライドからスライドショーの再生が始まります。スライド
ショーにオ ーディオが割り当てら れている場合は、オーデ ィオも再生されます。欠 点は、一時停止
が無視されることです。「シミュレータ」を使えば、スライドショーを再生し、設定した一時停止を
テストすることができます。
スライドショーをシミュレートする
スライドショーをシミュレートすると、一時停止および DVD@ccess の設定など、スライドショー
を完全にテストすることができます。
スライドショーをシミュレートするには、次のいずれかを実行します。
mスライドショーを選択してから、「ファイル」「<スライドショー>をシミュレート」と選択します。
m「アウトライン 」タブ Control キ ーを押しながらスライド ショーをクリックし、ショー トカットメ
ニューから「 シミュレート」を選択し ます。
m「スライドショー」タブ内で Control キーを押しながらスライドをクリックし、ショートカットメ
ニューから「シミュレート」を選択します。
mスライドショーを選択し、コマンド+ Option 0(ゼロ)キーを押します。
これらのオプションを設定すると、「シミュレータ」の再生は、最初に再生が接続された位置ではな
く、ここで選択 したスライドショー から開始するように なります。これは、ツール バーの「シミュ
レータ」をクリックして再生を開始する場合と同じです。
スライドショーの再生が始まると、「シミュレータ」のコントロールを使って一時停止をテストでき
ます。
「シミュレータ」の使用の詳細については、
546 ページの「プロジェクトをシミュレートする」を参
照してください。
13
431
13 字幕を作成する
字幕の最も一般的な用途は会話のテキストを表示することですが
DVD
Studio
Pro」で作した字幕には、そのほかにも多数の用途が
あります。
各トラックには 32 までの字幕ストリームを含めることができます。ストリームが複数あれば複数の言
語でテキストを提供し、視聴者が適当なものを選択することができます
字幕はほか の目的に使われるよう になってきています。た とえば、ビデオ上にボタ ン(インタラク
ティブマーカーまたはインタラク ティブ字幕とも呼ばれ る)を作成して、視聴者がムー ビーを見て
いる間に選 択ができるようにしま す。字幕を使って、矢印や直線 など簡単なグラフィッ クスをビデ
オに追加することもできます。
DVD
Studio
Proではテキスト字幕を直接作成できます。一度に 1つずつ作成してください。テキ
スト字幕の位置、フォント、サイズ、スタイル、および色を設定すると、フェードインとフェードア
ウトを設定することができます。タイムコードの値を入力するかタイムラインでドラッグして、開始
時間と停止時間を調節できます。
トラック の字幕をすべ て含む字幕フ ァイルを読み 込むこともで きます。
DVD
Studio
Pro」は次の
フォーマットのいずれかに準拠するファイルをサポートしています。
ÂSTL:
Spruce Technologies 社の字幕フォーマット
ÂSON:
Sonic Solutions 社のビットマップベースのフォーマット
ÂTXT:標準テキストファイル
ÂSCR:ダイキン Comtec Laboratories Scenarist ビットマップベースのフォーマット
参考
SPU フォーマットの字幕の読み込みの詳細については、
432 ページの以前の DVD
Studio
Pro
の字幕を読み込む」を参照してください(
SPU フォーマットの字幕とは、旧バージョンの
DVD
Studio
Pro」で作成された字幕のことです)
これらのフォ ーマットのファイルは すべて、タイムコード値に 関連付けられた複数の 字幕テキスト
またはグラフ ィックイメージを含ん でおり、それらがタイムラ イン内の正しい場所に あることは確
認されています。
432 13 字幕を作成する
グラフィッ クファイルを読み込み、そ れらを字幕として使っ たり、ビデオにオーバーレ イすること
もできます。た とえば、ビデオストリーム に表示される地図上の ルートをたどるグラフ ィックスも
作成できま す。複数のグラフィックス を読み込むことで、グラフ ィックスを効果的にア ニメーショ
ンで表示することもできます(たとえば、地図で線を動かすなど)
字幕は、トラッ クのビデオ上にボタ ンを重ねて配置するた めに使うこともでき ます。視聴者は、メ
ニューのボ タンと同様にこれらの ボタンを選択します。ビデ オ上にボタンを作成す る方法は、標準
のメニュー を使ってボタンを作成 する場合と似ていま す。いずれも、オーバーレイ、各 ボタンの有
効範囲を指定する長方形の描画、およびカラーマッピングを行います。
字幕ストリ ームに追加できる字幕 の数に制限はありませ ん。ただし、ビデオ上のボタン に使用でき
る字幕の数 には制限があります。詳 細については、
460 ペ ージの「ビデオ上のボタ ンの仕組み」を
参照してください。
字幕の 長さにも制限 はありません 。
1フ レームからト ラック全体ま で希望の長さ の字幕を作成 でき
ます。
動きがある簡単なグラフィックスでアニメーションの効果を出したい場合は、短い字幕が便利です。
詳細につい ては、
453 ページの「アニメーシ ョンの作成にグラフ ィックファイルを 使う」を参照し
てください。
字幕は、視聴者が表示を選択できるか、または強制的に表示させるように設定できます。
以前の DVD
Studio
Pro の字幕を読み込む
旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」の字幕エディタで作成した字 幕ファイルは、作成方法が異なる
ため直接読み込むことはできません。これらの字幕ファイルの拡張子は“
.SPU”となっています。
ただし、字幕を含む旧バージョンの「
DVD
Studio
Proプロジェクトを「
DVD
Studio
Pro
4」へ読
み込むことはできます。各字幕は TIFF ファイルに変換され、タイムラインの適切な位置に配置され
ます。字幕は TIFF ファイルなので、
DVD
Studio
Pro
4内でテキストを編集することはできません。
字幕およびオーバーレイ
すべてのタイ プの字幕は、標準のメニュ ー作成方法で使われる 場合と同じ高度なオー バーレイ手法
を使います。グラフィックファイルおよび字幕ファイルはどれも、
4色までのあらかじめ定義された
色で作成され ている必要があり、タイト ルを再生するときに表 示される実際の色をそ こにマッピン
グすることになります。オーバーレイグラフィックスの詳細については、
86 ページの「オーバーレ
イを作成する」を参照してください。
13 字幕を作成する 433
字幕およびクローズドキャプションについて
この章では字 幕に関する作業を説明 していますが、クローズド キャプションとの違い を理解してお
くことが重要です。
DVD
Studio
Pro」で NTSC SD プロジェクトを作成する場合には、クローズド
キャプションもサポートされています。ユーザ補助の要件を満たす必要がある DVD タイトルを作成
する場合は、特に重要となります。
NTSC SD ベースの DVD タイトルの再生では、ビジュアルなテキストが表示されるようにする方法
2つあります。字幕を追加することとクローズド・キャプション・ファイルを読み込むことです。
いずれの場 合も、テキストはビデオ と一緒に画面上に表示 されるようにできま す。ただし、それぞ
れの方法の機能は異なっています。
参考:
DVD
Studio
Proでは、
HD プロジェクトや PAL SD プロジェクトでのクローズドキャプショ
ンはサポートされていません。
字幕の機能
字幕には普 通、セリフのテキストのみ が使用されます。シーンの 一部とも言える音をテ キストで説
明することはしません(希望により追加することはできます)。字幕は通常、別の言語でセリフを表
示することを目的としており、ディスクのオーディオは聞こえているものと想定しています。
字幕を作成 するとき、位置、サイズ、フォ ント、および色を定義 できます。字幕はテキ ストでなく
てもかまいません。ロゴを表示したりビデオで項目を指示するグラフィックスでもいいのです。
DVD プレーヤーは、コンピュータで使うものも含めてすべて、字幕を表示する機能を備えています。
NTSC および PAL プロジェクトにおいても字幕の機能は同じです。
クローズドキャプションの機能
クローズドキャプションは、せりふのテキストだけでなく、電話が鳴ったり犬がほえたりなど、シー
ンの一部であ るそのほかの音の説明 も行います。耳が不自由な 視聴者のために視覚体 験を豊かにす
るのが目的です。
クローズド キャプションを表示す るには、適切なデコーダが 必要です。テレビに内蔵さ れている場
合もあれば 独立した機器の場合も あります。クローズドキャ プションを作成すると きは、テキスト
の位置、および場合によっては色を選択します。フォントはデコーダで選択されます。
多くのコンピュータはクローズドキャプションデコーダを備えていないので、コンピュータで DVD
タイトルを再生する場合、クローズドキャプションを含むタイトルが表示されることは通常期待でき
ません。
DVD 規格に対応しているクローズドキャプションは、 ビデオ信号の 21 行目に含まれる情報に依存
しているため、
NTSC プログラムにしか適用できません。
クローズド・キャプション・ファイルの 読み込みの詳細については、
611 ページの「
DVD にクロー
ズドキャプションを追加する」を参照してください。
434 13 字幕を作成する
字幕ストリームの基礎
字幕ストリームを「
DVD
Studio
Pro」で作成した場合にも読み込 んだ場合にも当てはまる、字幕ス
トリームを使った作業の特徴がいくつかあります。
DVD
Studio
Pro での字幕を使った作業
DVD
Studio
Pro」で字幕を使って作業する場合は、トラック エディタ、「字幕」インスペクタ、お
よび「ビューア」タブを使います。
字幕を「
DVD
Studio
Pro」で入力したテキストで作成し、個別のグ ラフィックファイルとして読み
込んだか、または複数の字幕を含む字幕ファイルとして読み込んだかにかかわらず、字幕はすべて、
32 の字幕ストリームの 1つにある字幕クリップがベースになります。通常、字幕クリップを使った
作業は、トラックエディタでオーディオクリップを使った作業と同じです。位置を変えるにはクリッ
プをドラッグし、長さを変えるにはクリップの端をドラッグします。
「字幕」インスペクタでは、字幕クリップそれぞれの設定ができます。字幕ファイルの一部として読
み込んだ字幕クリップでも、「字幕」インスペクタで設定を変更できます。
「ビューア」タブは字幕エディタとしての機能を持ちます。トラックエディタで字幕クリップをダブ
ルクリック すると、再生ヘッドが字幕 クリップの最初にジャ ンプし、字幕がトラックの ビデオ上に
表示されます。「ビューア」タブで直接、字幕テキストを入力したり配置したりできます。ビデオ上
のボタンに設定する字幕を作成するときに使うツールも含まれています。
字幕でストリームを切り換える方法
視聴者が字幕ストリームを切り換えるとき、
2番目のストリームの字幕が表示されるまでに 2つのこ
とが行われる必要があります。
Â現在表示されている字幕クリップの最後に到達しなければなりません。
DVD プレーヤーで現在の
字幕 クリップ を表示 し終わる まで、スト リームの 切り換え や字幕 が隠され るなど の字幕の アク
ションは起こりません。
Â
2番目のストリームにあるクリップが開始されなければなりません。
1番目のストリームにある字
幕クリップが終了する前に 2番目のストリームにある字幕クリップが開始すると、その字幕クリッ
プは表示されず、
2番目のストリームの次のクリップから表示されてしまいます。
以上は、ほとんどの標準的な字幕では比較的すぐに行われるので、視聴者は選択したストリームから
字幕をすぐに見始めることになります。せいぜい字幕クリップを 1つ見損なうだけです。
13 字幕を作成する 435
トラックと同 じ長さの長い字幕クリ ップを作成する場合、その クリップを選択したり 切り換えたり
できなくなるので、これらのルールが重要になります。画像の隅にロゴを配置したい場合は、
1つの
長い字幕ク リップが役に立ちます。こ れがうまく機能するに は、長いクリップが始まる 前に字幕ス
トリームを 選択する必要があり、一度 選択したら、それを隠した り別の字幕ストリーム に切り換え
たりすることはできません。
参考:チャプタ マーカーをまたいで挿 入されている字幕があ れる場合、それらの字幕は プロジェク
トを構築するときに各マーカーの位置で複数の字幕クリップに自動的に分割されます。
字幕の環境設定
DVD
Studio
Pro」には、手動で作成されたか読み込まれたかに かかわらず、(特別に無効にされな
い限り)ストリ ームへの字幕の表示方 法をさまざまな面から 制御する環境設定があ ります。字幕ス
トリームで作業を始める前に、しばらく時間をとってこの環境設定を行うことを勧めます。
環境設定には次のような項目があります。
Âフェードおよび長さ:
DVD
Studio
Pro環境設定の「一般」パネルには、フェードインとフェー
ドアウト、および 字幕の長さのデフォルトの設 定が含まれています。フェード の設定は、ビデオ
上のボタンに設定する字幕を除いてべての字幕に適用されます長さの設定は
DVD
Studio
Pro」で作成する新しい字幕にだけ適用されます。
Âフォントおよび位置:
DVD
Studio
Pro」環境設 定の「テキスト」パネ ルには、テキスト 字幕で
使われるフォント のデフォルトの設定およびテキ ストおよびグラフィックベース の字幕の位置設
定が含まれてい ます。読み込む字幕ファイルのタ イプにより、これらの設定はフ ァイルの読み込
み中に無視される場合があります。
Âカラーマッピング:
DVD
Studio
Pro」環境設定 の「カラー」パネルに は、字幕ファイル を読み
込むときおよび「
DVD
Studio
Pro」で字幕を作成するときに使われるカラーマッピングのデフォ
ルトの設定が含 まれています。読み込む字幕ファ イルのタイプにより、これらの 設定はファイル
の読み込み中に無視される場合があります。
詳細については、
112 ページの「
DVD
Studio
Pro」の環境設定を行う」を参照してください。
436 13 字幕を作成する
字幕の設定をストリームに適用する
環境設定を 注意深く行い、字幕の外見 を決めるために長い時 間をかけたとしても、スト リームのす
べての字幕 クリップ(ストリームには 何百というクリップの ある場合もあります)を変 更しなけれ
ばならないことがあります。たとえば、テキストの色やフォントを変える必要がでてきます。
「字幕」インスペクタには「ストリームに適用」ボタンがあり、
1つの字幕クリップで行った変更をそ
のストリームのすべての字幕クリップに適用することができます。
行った変更を個別にストリーム全体に適用できる項目は 3つあります。
Âフェードインおよびフェードアウト:「字幕」インスペクタの「一般」タブでクリップのフェード
の設定を変更し、変更内容をストリームのすべての字幕クリップに適用することができます。
Âテキストの書式:「字 幕」インスペク タの「一般」タ ブでクリップ のフォント および位置 の設定
を変更し、変 更内容をストリームのす べての字幕クリップに適 用することができます。
Âカラーマッピング:「 字幕」インスペ クタの「カラ ー」タブでクリ ップの色お よび不透明 度の設
定を変更し、 変更内容をストリームの すべての字幕クリップに 適用することができます 。
「字幕」インスペクタ
「字幕」インスペクタでは字幕クリップすべてに適用できる設定を行います。現在選択されている字幕
クリップの設定を表示します。「字幕」インスペクタにはタブが 3つあります。一般」「ボタン」、お
よび「カラー」の 3です。インスペクタの上部には「テキスト」入力領域もあります。
「字幕」インスペクタの「テキスト」入力領域
「テキスト」領域 を使って、現在の字幕ク リップに字幕テキス トを入力することが できます。「テキ
スト」領域には、字 幕エディタで直接入 力したテキストも表示 されます。字幕をグラフ ィックスと
して読み込んだ場合は、グラフィックスに含まれるテキストは「テキスト」領域に表示されません。
「テキスト」領域内をクリックしてテキストを入力します。テキストと読み込んだグラフィックスを
組み合わせることもできます。改行を挿入するには Return キーを押します。
13 字幕を作成する 437
「字幕」インスペクタの「一般」タブ
クリップ情報
Â開始:このクリッ プが表示されるタイムコード。 ここに新しい値を入力するか、 トラックエディ
タでクリップの 先端をドラッグして、クリップの 開始時間を変更することが できます。開始時間
を変更するとクリップの終了時間も変わりますが、継続時間は変わりません。
Â継続時間:クリッ プの長さ。ここに新しい継続時 間を入力すると、クリップの終 了時間も変わり
ます。トラックエディタで端をドラッグしても、クリップの継続時間を変更できます。
Â停止時間:クリッ プの表示が止まるタイムコー ド。クリップの停止時間は、ここ に新しい値を入
力するか、トラック エディタで終端をドラッグし て変更できます。停止時間の変 更はクリップの
継続時間にも反映されます。
Âフェードイン:ク リップがディゾルブするのに かかる時間を設定する値(フレ ーム単位)を入力
できます。フェードインはクリップの開始時間に始まります。
参考:ビデオ上のボタンに設定する字幕クリップでは、フェードの設定はできません。
Âアウト:クリップ がディゾルブするのにかかる 時間を設定する値(フレーム単 位)を入力できま
す。フェードアウトはクリップの停止時間に終わります。
参考:不透明度のレベルは 16 しかないので、
20 フレームより長いフェードを設定すると、字幕
がスムーズにディゾルブしません。
Â強制表示このチェックボックスを選択すると、ビューアで字幕が無効になっている場合でも、
定の字幕クリッ プが強制表示されます。字幕スト リームが現在選択されてい る場合、強制表示す
るよう設定された字幕クリップだけが表示されます。
Âストリームに 適用:クリ ックす ると、この ストリー ムの全 字幕クリ ップに フェード インお よび
フェードアウ トの設定が適用されます 。
438 13 字幕を作成する
書式
Â横:テキストの横 の位置揃えを設定します。左揃 え、中央揃え、または右揃えの該 当するアイコ
ンをクリックします。
Â横オフセット:選択 された横揃えの設定からピク セル単位でテキストの横位 置を調整します。正
の値でテキストが右に移動し、負の値で左に移動します。値が 0の場合は、テキストが縦揃えの
設定位置に配置されます。
Â縦:テキストの縦 の位置揃えを設定します。上揃 え、中央揃え、または下揃えの該 当するアイコ
ンをクリックします。
Â縦オフセット:選択 された縦揃えの設定からピク セル単位でテキストの縦位 置を調整します。正
の値でテキストが下に移動し、負の値で上に移動します。値が 0の場合は、テキストが縦揃えの
設定位置に配置されます。
Âストリームに適用クリックすると、このストリームのすべての字幕クリップに書式設定が適用さ
れます。
グラフィックス
Âファイル:この字幕 クリップに割り当てられたグ ラフィックファイルの名前 を表示します。グラ
フィックファイルのパスおよび名前を入力するか、「選択」ボタンをクリックしてファイル選択ダ
イアログを開きます。
Â「オフセット X」と「 Y」グラフィックスの位置を調整するために使います。
Â「オフセット X」は横位置の調整を行います。正の値でグラフィックスが右に移動し、負の値で
左に移動します。値が
0の場合は、グラフィックスが縦揃えのデフォルトの位置に配置されます。
Â「Yは 縦位置の調整を行います。正の値でグラフィックスが下に移動し、負の値で上に移動し
ます。値が 0の場合は、グラフィックスが縦揃えのデフォルトの位置に配置されます。
ストリーム
Â言語ストリームの言語を選択します。この設定はストリームの全字幕に適用されます。ストリー
ムの言語はトラックエディタのストリーム設定領域でも選択できます。
Â字幕の読み込み:こ のボタンをクリックして字幕 ファイルを読み込みます。この ファイルは字幕
ストリーム全 体に影響します。詳細について は、
454 ページの「字幕ファイル を読み込む」を参
照してください。
参考:字幕ファイルを読み込むと、既存の字幕クリップはすべてストリームから削除されます。
13 字幕を作成する 439
「字幕」インスペクタの「ボタン」タブ
「字幕」インスペクタの「ボタン」タブには、ビデオ上のボタンに字幕が設定されていない限り、何
も表示され ません。詳細については、
460 ページの「ビデオ上 にボタンを作成する」を 参照してく
ださい。
「ボタン」タブを使って、字幕に追加するボタンの設定を行います。
Â名前:デフォルトでは、ボタンには「ボタン _
_」はそのメニューでのボタン番号)という名
前が付きます。メニ ューのボタンのリストを表示 する際に混乱しないよう、ボタ ンの機能に応じ
て名前を変更すると便利です。
Âデフォルト:タイト ルの再生中に字幕が表示され たときに選択するボタンを 選びます。この設定
は、この字幕のマ ーカーにジャンプするエレメ ントにより(ジャンプの設定に 応じて)上書きさ
れます。
Âターゲット:このポ ップアップメニューを使用し て、アクティブ状態のボタンの 動作を定義する
ことができます(「接続」タブを使用したり、
Control キーを押しながらボタンをクリックしたり
することも可能です。ジャンプ先の項目がまだプロジェクトに追加されていないので、場合によっ
ては後で接続を 設定する必要があります。ポップ アップメニューには、ジャンプ 先として設定で
きるエレメントがすべて含まれています。
Âハイライト:このボタンに使用するカラーマッピング設定(
1
2、または 3)を選択します。
Â「ストリーム」「アングル」/「オーディオ」「字幕」これら 3つのポップアップメニューを
使用して、ボタン が再生するアングル、オーディ オ、および字幕の各ストリーム を選択するよう
にします。字幕ス トリームについては、字幕を表 示するかどうかも選択できま す。これらの設定
は、ボタンのター ゲットが「未設定」に設定されて いる場合のみ有効です。ボタン を別のトラッ
クの特定のスト リームにジャンプさせるには、ボ タンのターゲットを設定してス クリプトを実行
します。
440 13 字幕を作成する
Âリモートこの領域を使用して、視聴者が DVD プレーヤーのリモコンの矢印ボタンでタイトルを
ナビゲートする際の動作を設定することができます。通常はこの方法でタイトルを視聴するので、
操作を論理的かつ分かりやすい方法、時間をかけて設定してください詳細については
268 ページの「ボタンのナビゲーションを設定する」を参照してください。
Âテンキー:
DVD プレーヤーのテンキーから直接アクセスできるボタンを定義します。ポップアッ
プメニューから「すべて」「なし」、またはボタン番号を選択します。ボタン番号を選択すると、
そのボタンとその 番号より小さい番号のボタンが すべてテンキーからアクセスで きるようになり
ます。その番号より大きな番号のボタンは、直接アクセスできなくなります。
Âボタンのオフセット:これを使用してボタン番号 をオフセットし、視聴者がその 番号を入力する
ことによりボタ ンを選択できるようにします。た とえば、番号が付けられたシー ンを含むシーン
のセットの選択メニューがあるとします。メニューの 1つにシーン 23 34 が含まれ、シーン 23
のボタンがそのメニューの最初のボタンです。このメニューについてオフセット値 22 を入力した
場合、視聴者がリモコンに 23 を入力すると、その番号から 22 が差し引かれた数値、すなわち 1
が、ボタンの実際の番号となります。
Â座標とサイズ:こ の領域では、ボタンの動作領域 の各エッジの位置と、高さおよ び幅を設定でき
ます。メニューの左上隅がピクセル 0ライン 0の位置となります。エッジごとの値を入力して、
ボタンのアクティブ領域の位置とサイズを正確に指定することができます。(動作領域とそれぞれ
のエッジを、ポインタでドラッグすることもできます)
Â自動操作:ボタンで「自動操作」を選択すると、ボタンにナビゲートした際に、視聴者が Enter
キーを押さなく ても自動的にボタンがアクテ ィブになります。これは、シーン選 択メニューなど
で「次へ」ボタンや「前 へ」ボタンを使用する場 合に便利な機能です。視聴 者が「次へ」ボタン
または「前へ」ボタン にナビゲートする場合は、その ボタンをアクティブにする ものとみなすこ
とができます。
参考:ーバーレイベースのボタンの場合、このオプションを選択すると、ボタンにナビゲートし
たときにアク ティブ状態のカラーマッピ ングのみが表示され、選択状態のカラ ーマッピングはス
キップされます。
Â不可視:オーバー レイベースのボタンに適用 されます。通常状態、選択状態、また はアクティブ
状態で、ハイライト 表示されないボタンを使用で きます。テキストのみで目に見 えるボタンのな
いメニューにしたい場合に便利な設定です。テキストによって、視聴者に Enter ボタンを押して
次のメニューを 表示させるか、再生を開始するよ う(またはあるボタンに設定さ れた機能を実行
するよう)、指示することもできます。
13 字幕を作成する 441
「字幕」インスペクタの「カラー」タブ
「字幕」インスペクタの「カラー」タブは、「メニュー」インスペクタの「カラー」タブとよく似ています。
Âマッピングタイプ:オーバーレイグラフィックスの作成に使用する色を選択します。「クロマ」で
は、黒、赤、青、および白を使用します。「グレイスケール」では、黒、ダークグレイ、ライトグ
レイ、および白を使 用します。この設定は読み込ま れたグラフィックファイルに だけ適用されま
す。
Â選択状態:ビデオ上 のボタンにこの字幕クリップ が配置されるよう設定して いない限り、通常の
設定しか使えません。ビデオ上のボタンに設定していると、設定したいボタン状態を選択でき、
の状態の色および透明度が表示されます。
Â設定:ビデオ上のボ タンにこの字幕クリップが配 置されるよう設定したときにだ けアクティブに
なります。設定するカラーマッピング(
1
2、または 3)を選択します。新しいボタンはすべて
1を使います。詳細については、
238 ページの「カラーマッピング設定」を参照してください。
参考:これらの設 定は、選択ボタン状態とアクテ ィブボタン状態にのみ適用さ れます。通常の状
態のカ ラーマッピン グ設定は、ボタ ンの動作領域 が選択状態ま たはアクテ ィブ状態でな い限り、
オーバーレイグラフィックス全体に適用されます。
Âキー:「マッピングタイプ」で選択したオーバーレイファイルの色を表示します。キーの色の左の
名前「テキスト」「アウトライン 1「アウトライン 2および「背景」)は 、
DVD
Studio
Pro
で入力した字幕テキストにどの設定を適用するかを示します。
Âカラー現在のカラーパレットから、
4つのオーバーレイのそれぞれについて色を選択します。
の字幕がビデオ上の ボタンに配置されるよう設定されてい る場合は、
3つの ボタン状態について
これを行います。
Â不透明度:各ハイライト色の不透明度を設定します。つまみを使用して、
0(完全に透明)∼ 15
(完全に不透明)の値を入力することもできます。
Âストリームに適用:クリックすると、このストリー ムのすべての字幕クリップに 色および不透明
度の設定が適用されます。
442 13 字幕を作成する
Âデフォルトとして保存:クリックすると、このカ ラーマッピング設定が、新規に 作成する字幕す
べてに使用するデフォルトとして保存されます。
参考:これはメニューエディタで使われるパレットと同じではありません。
Âデフォルトに戻す:クリックすると、既存の設定が デフォルトの字幕カラーマッ ピング設定に戻
ります。
Âパレットを編集:クリックすると、「カラーパレット」ダイアログが表示され、パレット内の色を
変更できます。詳細については、
237 ページのカラーマッピングパレットを参照してください。
アスペクト比が異なるとどうなるか?
表示が 16:9 のオプションを使ったトラックに字幕を追加するとき、特に字幕がビデオ上のボタンに
配置されるよう設定している場合などに、特別に考慮すべきことがあります。
通常のテキスト字幕と 16:9
DVD
Studio
Pro」で作成した 16:9 トラック上の字幕テキストは、
16:9 のモニタで見ると横方向に
引き伸ばされて表示されます。幅の狭いフォントを選択すると、この影響を減らすことができます。
16:9 トラックの字幕をレターボックスまたはパンスキャンを使って 4:3 でモニタで再生すると、テ
キストは元 々の引き伸ばされてい ない幅で表示されます。さ らに、パンスキャンモード を使っても
テキストは完全な状態で表示されます。
通常のオーバーレイグラフィックス字幕および 16:9
16:9 のトラックで字幕に使うオーバーレイグラフィックスは、
16:9 のモニタで正しく表示するには、
アナモフィ ック(横方向が圧縮され ている)でなければなりま せん。字幕にアナモフィ ックでない
グラフィックスを使っている場合、
16:9 のモニタで表示すると横方向が引き伸ばされます。
グラフィック字幕を持つ 16:9 のトラックを 4:3 のモニタで表示すると、モードがレターボックスでも
パンスキャンでも、グラフィックス全体が表示されます。字幕にアナモフィックなグラフィックスを
使った場合
4:3 のモニタで見ると横方向が圧縮されて表示されます。
テキストボタンを使ったビデオ上のボタンと 16:9
字幕ボタンを作成する際に、テキストを入力し、
16:9 のトラックでボタンとしてそのテキストを使
うと、
16:9 のモニタではハイライト部分が想定通りに機能します。
トラックが 4:3 のモニタでどう表示さ れるかは、モードがレタ ーボックスかパンスキャ ンかにより
ます。
Â4:3 のレターボックスモニタで 16:9 のトラックを再生する場合、ハイライト領域がビデオととも
に拡大/縮小されるので、ハイライト部分がテキストと一致しません。
Â4:3 のパンスキャンモニタで 16:9 のトラックを再生する場合、ハイライト領域はテキストと一致
します。
このため
4:3 のモニタでレターボックスモードで再生されるよう設定した 16:9 トラックのビデオ上
でボタンを作成するときには、テキストボタンを使わないことをお勧めします。
13 字幕を作成する 443
オーバーレイグラフィックスボタンを使ったビデオ上のボタンと 16:9
字幕ボタンを作成する際に、オーバーレイグラフ ィックスを読み込み、
16:9 のトラック用に設定す
ると、
16:9 のモニタではハイライト部分が想定通り機能します。
4:3 のモニタで再生すると、レターボックスでもパンスキャンでも、ハイライト部分がオーバーレイ
グラフィックスと一致しません。
Â4:3 のレターボックスモニタで 16:9 のトラックを再生する場合、オーバーレイグラフィックスが
中央あたりで縦方向に 25 パーセント圧縮され、ハイライト部分はトラックのビデオに一致するよ
うになります。
Â4:3 のパンスキャンモニタで 16:9 のトラックを再生する場合、オーバーレイグラフィックスは左
右両端でその幅の 12.5 パーセントが取り除かれ、幅が全体で 25 パーセント短くなり、ハイライ
ト部分がトラックのビデオに一致するようになります。
いずれの場合も、この問題を回避するオーバーレイグラフィックスを作成できますが、
16:9 4:3
両方の再生が問題なくできるオーバーレイグラフィックスを作成することはできません。
解決方法の 1つは、レターボックスまたはパンスキャンで、
16:9 のモニタ用と 4:3 のモニタ用の、
2
セ ット のグ ラフ ィッ クス を作 成す るこ とで す。同じ タイ ムコ ード の別 の字 幕ス トリ ーム にグ ラ
フィックスを配置すると、スクリプトを使って、
DVD プレーヤーを設定し適切なストリームを有効
にすることができます。
ビデオ上の ボタンの使用の詳細に ついては、
460 ページ の「ビデオ上にボタンを作 成する」を参照
してください。
字幕を表示する
フェードイ ンとフェードアウトの 設定など、ビデオで字幕が どう見えるかを確認す るには、トラッ
クをプレビューまたはシミュレートします。
Â字幕のプレビュとは、ビデオトラック上の選 択した字幕ストリームを「ビュ ーア」タブで再生
することです。再生中に字幕ストリームを切り換えることができます。ただし、
DVD プレーヤー
とは異なって即座に切り換わります。追加したビデオ上のボタンを試すことはできません。
Â字幕のシミュレート とは、「シミュ レータ」でト ラックを再生 することです 。再生中に字幕 スト
リーム を適切に切り 換えることが でき、設定し たビデオ上の ボタンを確認 できます。
444 13 字幕を作成する
字幕をプレビューする
字幕をプレ ビューする前に、字幕が含 まれるストリームを有 効にし、それからトラック の再生を始
めます。
字幕をプレビューするには:
1各ストリー ムの左のボタンを使っ て、プレビューしたいビ デオ、オーディオ、および字 幕ストリー
ムを選択します。
ストリーム の設定の詳細につい ては、
370 ページの「トラックエデ ィタのストリームを 使って作業
する」を参照してください。
2「ビューア」タブの「再生」ボタンをクリックして、トラックを再生します。
トラックは、再 生ヘッドの現在の位置 から再生されます。字幕ス トリームを編集すると 再生ヘッド
は自動的に各 字幕クリップへジャン プするので、トラックの初 めから再生したい場合 は再生ヘッド
を最初に戻 す必要があります。また、再 生ヘッドをタイムライ ン上の任意の位置に 動かし、そこか
ら再生を始めることもできます。
再生ヘッド の使用の詳細につい ては、
368 ページの「再生 ヘッド」を参照してくだ さい。トラック
の再生の詳細については、
400 ページの「トラックを表示する」 を参照してください。
字幕をシミュレートする
DVD
Studio
Pro」では「シミュレータ」を開始する方法が 2つあります。「最初に再生」接続では
ツー ルバ ーの「シミ ュレ ータ」を使 い、現在 のトラ ック では「アウ トラ イン」タブ また は「グラ
フィック」タブのショートカットメニューを使います。
まだ「最初に再 生」で設定した部分からこ のトラックに簡単に移 動できるようプロジェ クトを設定
していない場合もあるので、一般的には現在のトラックで「シミュレータ」を開始する方が便利です。
クリックして、プレビュー
するビデオ、オーディオ、
および字幕ストリームを
1つ選択します。
13 字幕を作成する 445
特定のトラックで「シミュレータ」を開始するには、次のいずれかの操作を行います:
mトラックを選択してから、「ファイル」>「シミュレートトラック」と選択します。
m「アウトライン」または「グラフィック」タブで Control キーを押しながらトラックの名前をクリッ
クし、ショートカットメニューから「シミュレートトラック」を選択します。
mトラックエディタでストリームを Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューの
「トラックからシミュレート」を選択します。
mトラックを選択し、コマンド+ Option 0(ゼロ)キーを押します。
DVD
Studio
Pro で字幕を作成する
字幕を作成 する前に、字幕を追加する トラックを作成して選 択しておきます。通常はト ラックのビ
デオおよびオ ーディオストリームの 内容で字幕の配置が決 まるので、これらのストリ ームの設定を
行うまでは字幕を追加し始めないでください。
ストリームに新しい字幕を作成する/配置する
字幕クリップ を作成するには、字幕を追 加するストリームおよ びストリーム内で字幕 を配置する場
所を決めなければなりません。
字幕クリップを作成する
新しい字幕クリップの作成には、複数の方法が使えます。
参考:字幕は、
V1 ストリームではなく、字幕ストリーム(
S1 から S32 までのストリームのうちの 1
つ)に作成する必要があることを忘れないでください。
新しい字幕クリップを作成するには、以下のいずれかの操作を行います:
m字幕クリップを表示する、おおよその時間位置で字幕ストリームをダブルクリックします。
m字幕クリッ プを表示する位置に トラックの再生ヘッ ドを置き、「プロジェクト」>「タ イムライン」
>「再生ヘッドの位置に字幕を追加」と選択します。
m字幕クリップを表示する位置にトラックの再生ヘッドを置き、
Control キーを押しながら字幕スト
リームをクリックし、ショートカットメニューから「再生ヘッドの位置に字幕を追加」を選択します。
m字幕クリップを表示する位置にトラックの再生ヘッドを置き、
Shift +チルダ(
~)キーを押します。
446 13 字幕を作成する
m字幕クリップを表示するおおよその時間位置で、字幕ストリームを Control キーを押しながらクリッ
クし、ショートカットメニューから「字幕を追加」を選択します。
上の方法ではすべて空の字幕 が作成され、継続時間および色は「
DVD
Studio
Pro」環境設定の「一
般」および「カラー」パネルで設定します。「ビューア」タブをクリックすると、字幕の最初に該当
するビデオフレームを確認できます。
ストリーム内の字幕を配置する/トリミングする
マウスを使 うか、または「字幕」インス ペクタの「一般」タブの設 定で、字幕の位置およ び継続時
間を調整できます。
字幕を配置/トリミングするには:
1タイムライン上で字幕の位置を変更するには、以下のいずれかの操作を行います。
Â字幕を新しい位置までドラッグします。
Â「字幕」インスペクタの「一般」タブで新しい開始時間を入力します。
2字幕の継続時間を変更するには、以下のいずれかの操作を行います。
Â字幕の端の一方 を新しい位置にドラッグします。 特に字幕クリップが非常に小さ く表示されてい
る場合は、簡単に変更を確認するため、タイムラインの拡大/縮小レベルを変更すると良いでしょ
う。字幕クリップの端にポインタを合わせるとその形が変化し、ドラッグを開始できる状態になっ
たことが示されます。
Â「字幕」インスペクタの「一般」タブで新しい継続時間を入力します。
Â「字幕」インスペクタの「一般」タブで新しい停止時間を入力します。
参考:字幕はチ ャプタマーカーをまた いで挿入することはで きません。プロジェクトを 構築すると
きに、チャプタマーカーまで達している字幕クリップがあれば、その点で切り取られます。
新しい字幕を作成する
字幕ストリームを
ダブルクリックします。
字幕ストリームを Control キーを押しながら
クリックし、ショートカットメニューを開きます。
13 字幕を作成する 447
字幕クリップを選択する
ストリームに複数の字幕クリップがある場合に、その 1つを選択する方法はいろいろあります。
字幕ストリームの字幕クリップを選択するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「プロジェクト」>「字幕」>「次へ」または「プロジェクト」>「字幕」>「前へ」と選択します。
m字幕ストリームで字幕クリップをクリックします。
m「ビューア」タブで左または右向き三角形をクリックします。
m↑および↓キ ーを押してタイムライ ン上で再生ヘッドを移 動して、各クリップの端お よびマーカー
で止めます。
テキストを入力する/書式設定する/配置する
「ビューア」タブには字幕エディタがあり、字幕テキストの入力、書式設定、配置を行う方法がいく
つか用意されています。
字幕テキストを入力する
グラフィック アプリケーションを使 った経験がおありなら、字 幕テキストを入力する ほとんどの手
順はおなじ みでしょう。「ビューア」タ ブに直接入力する ことも、「字幕」インスペク タの「テキス
ト」領域に入力することもできます。
字幕テキストを入力するには:
1次のいずれかの操作を行います:
Â字幕エディタで挿入ポイントが点滅している場合は、テキストの入力を始めることができます。
入ポイントは、字幕エディタのデフォルトの位置に自動的に表示されます。
Â字幕エディタの「テキスト」領域の中をクリックします。
2テキストを入力します。改行するには、
Return キーを押します。
参考字幕エディタでテキストを入力するときは、
Enter キーを押してテキスト入力モードを終了し
ます。
字幕 1つにつき複数のテキスト内容は作成できません。たとえば、文を入力して左上の隅に配置し、
2つ目の文を入力して右下の隅に配置することはできません。この機能が必要な場合は、必要に応じ
てテキスト を含むグラフィックフ ァイルを作成し、字幕にそ のファイルを読み込み ます。詳細につ
いては、
452 ページの「字幕へグラフィックファイルを読み込む」を参照してください。
フォントの サイズやスタイルが正 しくない場合は、
449 ページの「字幕のフォント を設定する」を
参照してください。挿入ポイントが移動しても「ビューア」タブにテキストが表示されない場合、
たはテキストの色を変更したい場合は、
450 ページの「字幕の色を設定する」を参照してください。
テキストを編 集するには、クリックして 挿入ポイントを配置す るかまたは既存のテキ ストを選択し
て、新しいテキ ストを入力します。字幕エ ディタでテキストを新 しい位置へドラッグす ることもで
きます。
448 13 字幕を作成する
字幕のテキストを別の字幕にコピーする
字幕またはその他のテキストソースのテキストを、別の字幕にコピーできます。テキストをペースト
する場所によっては、コピー元のテキストのフォントとサイズをそのまま維持することもできます。
Â「ビューア」タブの挿入ポイントにテキストをペーストすると、元のテキストのフォントとサイズ
の情報も一緒にコピーできます。テキストの色と位置揃えはコピーされません。
Âテキストのみをコピーするには、「字幕」インスペクタのテキスト入力領域にペーストします。そ
の場合、ペーストしたテキストには字幕のフォントとサイズの設定が適用されます。
テキストを字幕にコピーするには:
1コピーするテキストを選択します。
このテキス トは、ほかの字幕や「テキス トエディット」で作成 したファイルを始め として、ほとん
どすべてのテキストソースから選択できます。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「コピー」と選択します。
Âコマンド+ Cキーを押します。
これで、テキストがクリップボードにコピーされます。選択したテキスト自体には影響はありません。
3テキストのコピー先となる字幕を選択してから、以下のいずれかの操作を行います:
Âコピーしたテキストを新しいテキストとしてペーストするには、挿入ポイントをクリックします。
Âコピーしたテキ ストを既存のテキストと置き換 えるには、その既存のテキストを ハイライトしま
す。
Âコピーしたテキ ストを既存のテキストに追加す るには、テキストの挿入ポイント をクリックして
指定します。
コピー元の テキストのフォントと サイズ設定を維持す るには「ビューア」タブを使 用し、コピー先
の字幕のフ ォントとサイズ設定を 使用するには「字幕」インスペ クタのテキスト入力領 域を使用し
ます。
4テキストをペーストするには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「ペースト」と選択します。
Âコマンド+ Vキーを押します。
複数言語の字幕を入力する
字幕で便利 なのは、各言語についてま ったく別のストリーム を割り当てられること です。システム
で扱えるならどのような言語の字幕でも「ビューア」タブで入力できます。
プロジェクトを構築するときに、テキストの字幕はビットマップイメージに変換されます。プロジェ
クトを構築するシステムには、(字幕を入力したシステムと異なる場合)ビットマップを作成する適
切なフォン トがインストールされ ている必要があります。た だし、いったんプロジェク トを構築す
れば、
DVD プレーヤーを使ってタイトルを表示するにはそのフォントは必要ありません。
各字幕クリ ップは、すでに設定した フェード、フォント、および 継続時間などすべての 属性を維持
したまま、新しいストリームにコピーできます。
13 字幕を作成する 449
字幕クリップをあるストリームから別のストリームへコピーするには、以下のいずれかの操作を行い
ます:
m
Option キーを押しながら既存の字幕クリップを新しいストリームへドラッグします。クリップはス
トリーム内に自由に配置できます。
m
Shift
Option キーを押しながら既存の字幕クリップを新しいストリームへドラッグします。字幕ク
リップは、元のクリップと同じタイムラインの位置に強制的に配置されます。
字幕テキストの書式設定を行う
字幕の書式設定を行うには、さまざまな方法があります。次から選択してください。
Âフォントファミリーおよび具体的な書体の属性(ボールド、斜体など)
Âフォントのサイズ
Â透明度および輪郭を含む色
1つの字幕に複数のフォントおよびサイズを混在させることができますが、色は同じでなければなり
ません。
参考:メニュー エディタでテキストオブ ジェクトの色を設定す る場合と同じ方法で字 幕テキストの
色を設定す ることはできません。色は カラーパレットから 選択します。詳細につい ては、
450 ペー
ジの「字幕の色を設定する」を参照してください。
字幕のフォントを設定する
フォントの属性を設定するのは、字幕テキストを入力する前でも後でもかまいません。
フォントの属性を設定するには:
1「フォント」パネルを開くには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「フォーマット」>「フォント」>「フォントパネルを表示」と選択します。
Âツールバーの「フォントを表示」をクリックします。
Âコマンド+ Tキーを押します。
Mac
OS
Xの「フォント」パネルが開きます。
2既存のテキストを変更する場合は、字幕エディタでマウスをドラッグしテキストを選択します。
3「フォント」パネルで、使用するフォントファミリーおよび書体のスタイルを選択します。利用でき
るフォントお よびスタイルのリスト は、現在システムにインス トールされているフォ ントに基づい
ています。
450 13 字幕を作成する
4「サイズ」列でサイズを選択するか(リストをスクロールするにはつまみを使います)、既存のサイ
ズを選択して新しい値を入力し、
Return キーを押します。
参考:(フォントが削除されたか、プロジェクトが別のコンピュータで作成されたために)お使いの
コ ンピ ュー タ上 にイ ンス トー ルさ れて いな いフ ォン トが ある 場合、そ のフ ォン トが 使用 され る
DVD
Studio
Pro」プロジェク トを開くと、不明 なフォントが 使用されてい るすべての項 目が警告
メッセージなしで別のフォントに置き換わります。
フォントの リストを使いやすくす るため、フォントをコレク ションに割り当て、類似の フォントを
グループ分けすることができます。こうすると、
script serif などの具体的なフォントタイプを探
しやすくなります。詳細については、
Mac
OS
Xヘルプ」を参照してください。
字幕の色を設定する
表示される 字幕の色を設定するこ とができます。字幕にテキ ストを入力するとき、実際 はオーバー
レイグラフィックスを作成しています。これは、グラフィックアプリケーションで作成するオーバー
レイグラフィックスとまったく同じです。高度なオーバーレイでは字幕に 4色あり、完成したタイ
トルで表示される実際の色にその 4色をマッピングします。各色には透明度の設定もできます。た
だし、字幕では 4色それぞれの機能は決まっています。カラー 1はテキスト、カラー 2は最初のテ
キストの輪郭、カラー 3 2番目のテキストの輪郭、 およびカラー 4はテキストの背景です。
カラー 4(テキストの背景)の不透明度は通常 0に設定します。ほかの不透明度の設定は画像全体に
わたってカラー 4の設定を適用します(テキストのある場所は除きます)。カラー 2(テキストの輪
1)およびカラー 3(テキストの輪郭 2)は、テキストの境界に適用され、字幕の下のビデオとの
対比がはっ きりします。たとえば、テキ ストを白、輪郭を黒に 設定し、明るいまたは暗 いビデオコ
ンテンツ上でテキストを見やすくします。
4つのオーバーレイ/テキスト機能のそれぞれについて、表示される色を 16 色のパレットから選択
します。この手 順は標準のメニューを 作成する場合とまった く同じです。パレットの色 を定義する
には、
DVD
Studio
Pro」環境設定の「カラー」パネルを使用するか、または「字幕」インスペクタ
の「カラー」タブにある「パレットを編集」をクリックします。
参考:字幕のカ ラーパレットはメニュ ーのカラーパレットか ら独立しています。それぞ れのカラー
パレットの変更内容は互いに反映されません。
テキストの色を設定するには:
1
4つのオーバーレイ/テキスト機能のそれぞれについて、「カラー」ポップアップメニューから新し
い色を選択 します。カラーパレッ トの設定方法の詳 細については、
237 ページの「カラー マッピン
グパレット」を参照してください。
2設定する各色について不透明度(
0は完全な透明、
15 は完全な不透明)を調整します。
参考:「マッピングタイプ」の設定は、読み込まれたグラフィックスにしか適用されず、字幕テキス
トには反映されません。
13 字幕を作成する 451
ビデオに字幕テキストを配置する
テキストを 入力しフォントの属性 を設定したら、テキストの 最終的な位置を設定で きます。テキス
トの位置を設定するいくつかのツールを使うことができます。
Â
DVD
Studio
Pro環境設定の「テキスト」パネルで字幕のデフォルトの位置を設定できます。
力した新しい字幕はすべてこの設定に従って配置されます。
Âテキストを新しい位置にドラッグできます。
Â「字幕」インスペクタの「一般」タブのボタンを使って、テキストの横位置および縦位置が自動的
に指定されるよ うにすることができます。それぞ れの方向のオフセットを入力し て配置を微調整
することもできます。「横」および「縦」ボタンで選択した位置から指定した距離だけテキストを
移動します。
DVD
Studio
Pro」環境設定の「テキスト」パネルおよび「字幕」 インスペクタの「一般」タブは、
テキストを 配置する場合によく似 た設定を使います。いずれ の場合でも、おおよその位 置の指定に
横および縦の配置設定を使い、オフセットの設定を使って正確な位置を指定します。
ドラッグせずに字幕テキストを配置するには:
1横の配置(左、中央、または右)を選択します。
2オフセット値をピクセル単位で入力し、配置設定で選択した位置を調整します。正の値でテキストが
右に移動し、負の値でテキストが左に移動します。値が 0の場合は、選択した配置に対してデフォル
トの位置にテキストが配置されます。
3縦の配置(上、中央、または下)を選択します。
4オフセット 値をピクセル単位で入 力し、配置設定で選択した 位置を調整します。正の値 でテキスト
が下に移動し、負の値でテキストが上に移動します。値が 0の場合は、選択した配置に対してデフォ
ルトの位置にテキストが配置されます。
参考:テキスト がまったく表示されな くなるオフセット値を 入力してしまうことが あります。テキ
ストが見えなくなったら、横および縦のオフセットに 0を入力します。
452 13 字幕を作成する
字幕へグラフィックファイルを読み込む
オーバーレイ として設定されたグラ フィックファイルを使 って、個々の字幕を作成す ることができ
ます。これらの グラフィックスは、グラフ ィックアプリケーショ ンを使って作成した図 でもテキス
トでもかまいません。オーバーレイグラフィックス作成の詳細については、
86 ページの「オーバー
レイを作成 する」を参照してくださ い。グラフィックスを作成 するときは、正しいフレ ームサイズ
を使う必要も あります。グラフィックス の作成に使う正方形の ピクセルおよびフレー ムサイズのリ
ストの詳細については、
84 ページの「グラフィックスとビデオのピクセルの違いを理解する」を参
照してください。
入力したテキ ストと組み合わせてグ ラフィックスを使うこ ともできます。テキストと グラフィック
スでは同じカラーマッピング設定が使われるので、
4色のオーバーレイのマッピング設定を念頭にお
いてグラフィックスを作成する必要があります。
グラフィックファイルを読み込む
グラフィックファイルを字幕ストリームに読み込む方法は 2つあります。
Âストリームに字幕を追加し、「字幕」インスペクタを使ってグラフィックスを読み込みます。
Â適切なグラフィックファイルを直接字幕ストリームにドラッグします。
いずれの場 合でも、グラフィック スは「字幕」インスペクタ の「カラー」タブの通常の 色設定を使
います。
字幕インスペクタを使って字幕グラフィックスを読み込むには:
1字幕を作成 するか、以前に作成したテ キスト字幕を選択しま す。
445 ページの「字幕ク リップを作
成する」を参照してください。
2「字幕」インスペクタの「一般」タブで「選択」をクリックします。
3表示されるダイアログで使用するグラフィックファイルを選択して、「開く」をクリックします。
グラフィックスが、「カラー」タブの現在の設定を使って「ビューア」タブに表示されます。
ドラッグして字幕グラフィックスを読み込むには:
1「素材」タブ、「パレット」、または Finder ウインドウでグラフィックファイルを見つけます。
2字幕ストリームの表示を始めたいおおよその位置に、グラフィックファイルをドラッグします。
DVD
Studio
Pro環境設定の「カラー」パネルで設定した継続時間およびカラーマッピングで、
しい字幕が作成されます。
13 字幕を作成する 453
アニメーションの作成にグラフィックファイルを使う
字幕はテキス トの表示に一番よく使 われますが、字幕ストリー ムにはグラフィックフ ァイルを読み
込むことが できるので、字幕をほか の目的に使用できます。た とえば、ビデオストリー ムで山の映
像を流しな がら、字幕を使って、出発点か ら山頂まで徐々に延び てゆく線という形で登 山ルートを
示します。
字幕ストリー ムに動画素材を読み込 むことはできませんが、手 動でアニメーションを 作成すること
はできます。非常に短い
1または 2フレームの)字幕をいくつか追加し、それぞれの字幕は別の段
階の線を示す別のグラフィックスからなります。
通常のテキスト字幕は、再生のビットレートにほとんど影響しません。平均すると約 10 Kbps で再
生されます。ア ニメーションの作成 に字幕を使うと、再生ビッ トレートへの影響が 大きくなり、ビ
デオストリームのビットレートを下げなければならない場合もあります。
DVD の仕様では字幕スト
リームのビットレートは 3.36 Mbps
MPEG-2 ビデオとほぼ同じ)が限界です。
字幕アニメーションを作成する一番簡単な方法は、
STL 字幕ファイルを作成して読み込むことです。
正確な継続 時間や各グラフィック スの位置、およびカラーマ ッピング設定を指定で きます。詳しく
は、
456 ページの「
STL 形式の字幕ファイルを作成する」を参照してください。
字幕ファイルを作成する/読み込む
状況によって、
DVD
Studio
Proを使わずに字幕を作成したいことがあります。これには次のよう
な理由が考えられます。
Â字幕およびクロ ーズドキャプション作成専用の 機能を使いたい場合。複数の言語 の字幕を収める
には、これが特に重要となることがあります。
Â
DVD
Studio
Pro」システムに頼 らずに作業を進 めるため。大量の字 幕を入力するには 多くの時
間がかかります。 使用する言語が複数であれば なおさらです。また、まだプロジ ェクトのオーサ
リングが始まっていなくても、字幕の作成は開始できます。
Âテキストのスペ ルチェックを行いたい場合。字幕 テキストをテキスト編集プログ ラムで作成する
と、スペルチェック機能を使えるという利点があります。
DVD
Studio
Proに読み込む字幕ファイルを作成する方法は 2つあります。テキストを埋め込んだ
ファイルを 1つ使う方法と、それぞれに字幕を埋め込んだ複数のグラフィックファイルを使い、ど
のファイルをいつ表示するかをマスターファイルで制御する方法です。
いずれの場合も、字幕ファイルは「テキストエディット」などのテキスト編集プログラムで開くこと
ができます。こうすると、ファイルの設定を確認したり必要な変更を行ったりすることが簡単になり
ます。変更を行う場合、ファイルは必ず標準テキスト形式で保存します。
454 13 字幕を作成する
1つの字幕ファイルを使う
1つの字幕ファイルを使うときは、実際の字幕テキストだけでなく各字幕の開始および終了のタイム
コードも指 定します。フォント、位置、カ ラーマッピング設定、フ ェードインやフェー ドアウトの
設定など、テキストを画面に表示する方法を決めるコマンドを埋め込むこともできます。
字幕ファイルを 1つにすると 2つの問題が生じます。
Âオーサリングシステムに正しいフォントをインストールしておかなければなりません。特殊文字を
必要とする外国語を使う作業では、重要な問題になる場合があります。
Â字幕 にテキス ト文字 しか使 えなくな ります。た だし、読み 込んだ字 幕ファ イルに 追加して グラ
フィックファイルを手動で読み込むことができます。
複数のグラフィックファイルを使う
字幕に複数のグラフィックファイルを使う場合、ファイルごとに 1つの字幕用のグラフィックスが
収められま す。マスターファイルには、各 字幕の開始および終了 のタイムコード値およ び各字幕に
使うグラフィックファイルの名前のリストが備えられます。
この方法の 長所は、グラフィックファ イルが実際にテキスト を含む必要がない点で す。テキストと
一緒にロゴなどのグラフィックス要素を含めたい場合に便利です。また、
DVD
Studio
Proのシス
テムで、字幕グラフィックスの作成に使ったものと同じフォントが使用可能である必要もありません。
この方法の短 所は、大きなグラフィック ファイルが多数入った フォルダを管理しなけ ればならない
点です。ファイルを 1つ使う方法なら小さなファイルを 1つ管理するだけで済みます。
グラフィックファイルはオーバーレイファイルと同じガイドラインに従います。詳しくは、
86 ペー
ジの「オーバーレイを作成する」を参照してください。
字幕ファイルを読み込む
通常は、字幕ファイルを読み込む前に、関連するビデオ素材を V1 ストリームの所定の位置に配置し
ておきます。字 幕ファイルを読み込む 前に字幕の環境設定を 行っておくこともお勧 めします。字幕
ファイルを読 み込む前に字幕の環境 設定を行っておくこと もお勧めします。字幕ファ イルで特に設
定変更されない限り、読み込まれる字幕すべてにこの環境設定が適用されます。
字幕ファイルを読み込むには、次のいずれかの操作を実行します:
m
Control キーを押しながら字幕を読み込む字幕ストリームをクリックし、ショートカットメニューか
ら「字幕ファイルの読み込み」を選択します。
mストリ ームにある 既存の字 幕クリップ を選択し、「字 幕」インスペ クタで「字幕 の読み込 み」をク
リックします 。
いずれの場 合もファイル選択ダイ アログが表示され、読み込 むファイルを選択でき ます。ファイル
を選択する と、ダイアログが読み込む 字幕の数が表示され、字幕 ストリームに各字幕の クリップが
表示されます。
13 字幕を作成する 455
字幕の読み込みがうまくいかない場合
字幕ファイルを読み込むときに発生する問題には、一般的な理由がいくつかあります。
タイムコードの間違い
一番よくある のは、字幕ファイルのタイ ムコードがビデオスト リーム素材のタイムコ ードに対応し
ていないという問題です。ビデオが MPEG にエンコードされる前に、元のテープのタイムコードが
入力されていなかったことが原因の場合もあります。
タイムライ ンの素材のタイムコー ドを確認するには、
Control キ ーを押しながらタイム ラインをク
リックし、ショートカットメニューから「素材ベースのタイムコード」を選択します。
STL 形式の字
幕ファイルを読み込む場合は、
$TapeOffset コマンドを True に設定し、字幕の読み込み時にタイム
ラインの素 材のタイムコードを使 用して字幕クリップ を配置します。詳細につい ては、
459 ページ
の「タイムラインコマンド」を参照してください。
フォントが使用できない
字幕ファイルを 1つだけ使う方法で使用するフォントを指定する場合に、そのフォントがシステム
内にないと字幕クリップは表示されません。
参考フォントは Mac
OS
Xのフォントとしてインストールしておく必要があります。
Mac OS 9
フォントは使用されません。
グラフィックファイルが見つからない
ほとんどの 場合、マスター字幕ファイ ルおよびそれに用いる グラフィックファイル は、同じフォル
ダ内になければなりません。しかし、グラフィックファイルには別のフォルダを使うようにマスター
ファイルが設定されている場合もあります。この場合、マスターファイルを示すパスは、グラフィッ
クファイルが存在する実際の場所と一致していなければなりません。
字幕はどのように配置されるか
字幕を読み込 むと、字幕ファイルの開始 と終了のタイムコード 値およびビデオストリ ームの素材タ
イムコードに基づいて、字幕が字幕ストリームに配置されます。つまり、字幕ファイルのタイムコー
ド値は、タイム ラインのゼロベースの タイムコードではなく、ビ デオストリームのクリ ップの素材
タイムコードと対応する必要があります。例外は STL 形式の字幕ファイルを使う場合で、タイムラ
インのゼロベースのタイムコードを使うこともできます。
STL 形式のファイルを使うときの字幕の配
置の詳細に ついては、
459 ページの「タ イムラインコマンド」を 参照してください。素 材ベースお
よびゼロベ ースのタイムコードの 詳細については、
366 ペー ジの「トラックエディタの 時間情報を
理解する」を参照してください。
456 13 字幕を作成する
読み込んだ字幕を編集する
字幕ファイル を読み込んだら、手動で作 成した場合と同様に個 々の字幕クリップを使 って作業がで
きます。字幕を再配置したり、カラーマッピングなどの字幕の属性を変更したりできます。字幕を 1
つの字幕ファイルからテキストとして読み込んだ場合は、そのテキストを編集することができます。
字幕として複数のグラフィックファイルを読み込んだ場合には、実際のテキストは編集できません。
「ストリームに適用」ボタンを使って、ストリームのすべての字幕を変更することもできます。詳細
については、
436 ページの「字幕の設定をストリームに適用する」を参照してください。
STL 形式の字幕ファイルを作成する
Spruce Technologies 社が開発した STL 形式を使用すると、字幕ファイルを簡単かつ柔軟に作成で
きます。
STL 形式を使えば、字幕に関するほとんどの設定を行ってから、字幕ごとに細かく設定を変
更できます。
1つのファイルを使った方法およびグラフィックファイルを使った方法の両方がサポー
トされているので、同じファイルで両方を混在させることもできます。
STL 形式のファイルは、標準テキスト形式または RTF 形式「テキストエディット」での作成時の形
式)のファイルとして保存できます。テキストに Unicode 文字が含まれている場合は、
RTF 形式で
保存する必要があります。
基本的な STL 形式
STL 形式の字幕ファイルは 3つの部分からなります。コマンド、コメント、およびエントリです。
Âコマンドはドル記号(
$)から後ろの部分です。これらのコマンドを使って、フォントや位置など
字幕の外観を設定します。詳細については、
457 ページの
STL のコマンドを参照してください。
Âコメントはダブルスラッシュ
//から後ろの部分です。テキストコメントは、読み込みには関係
なく字幕ファイルのどこにでも追加できます。
Âエントリ には 、その 字幕 クリ ップ の開 始と 終了 のタ イムコ ード 値お よび テキ スト また はグ ラ
フィックファイルが含まれます。
次の例は、簡単な STL 字幕ファイルを示したものです。
$FontName = Osaka
$FontSize = 65
// 以下の字幕はシーン
1用です。
00:00:12:04 , 00:00:14:12 , キツネザルたちは、自然界のいじめっ子です。
00:00:16:14 , 00:00:19:08 , ほら、彼らがムースをいじめているでしょう。
コマンドの前には 必ずドル記号を付け、コマンド名と値と の区切り記号には等号(
=)を使います。
エントリではカンマ(
,)を使っ てフィールドを区切ります。いずれの場合 も、タブ文字を追加して
フィールドの位置を揃え、ファイルを読みやすくすることができます。
13 字幕を作成する 457
参考:カンマと テキストエントリの間 にスペースを追加する と、このスペースはテキス トの一部と
みなされて 字幕に表示されます。タ ブ文字を使うと、テキスト に影響せず、カンマとテ キストエン
トリの間にスペースを入れることができます。
特定の字幕の設定を変更するため、ファイル内で同じコマンドを複数回使うことができます。
$FontName = Osaka
$FontSize = 65
00:00:12:04 , 00:00:14:12 , キツネザルたちは、自然界のいじめっ子です。
$FontSize = 50
00:00:16:14 , 00:00:19:08 , ほら、彼らがムースをいじめているでしょう。
この場合、いずれの字幕でも同じフォントを使いますが、サイズは最初の字幕が 65
2番目の字幕
50 になります。
STL のコマンド
次に STL 形式でサポートされるコマンドを挙げます。
参考:これらのコマンドは、
DVD
Studio
Pro」環境設定のデフォルト設定より優先されます。それ
以外の設定はすべてデフォルトの設定が使われます。
フォントコマンド
Â$FontName:字幕で使うフォントの名前を設定します。「フォン ト」パネルに表示されるファミ
リー名を使います。「フォント」パネルを開くには、ツールバーの「フォントパネルを表示」をク
リックするか、「フォーマット」>「フォント」>「フォントパネルを表示」と選択します。
Â$FontSize:フォントのサイズを設定します。
Â$Bold:フォントのボー ルド体を選択しま す(使用可能な場合)。ボ ールド体を選択す る場合は
True と入力して、解除する場合は False と入力します。
Â$Italic:フォントのイタリック体を選択します(使用可能な場合)。イタリック体を選択する場合
True と入力して、解除する場合は False と入力します。
Â$Underlined:字幕テキストにアンダー ラインを追加します。ア ンダーラインを追加 する場合は
True と入力して、削除する場合は False と入力します。
カラーコマンド
カラーコマンドは、字幕に適用する色を字幕のデフォルトのカラーパレットから選択します。値は 0
から 15 までです。
DVD
Studio
Pro」環境設定のデフォルトのカラーパレットに色を割り当てるこ
とができます。
Â$ColorIndex1:テキストの色を選択します。
Â$ColorIndex2:テキストのアウトライン 1の色を選択します。
Â$ColorIndex3:テキストのアウトライン 2の色を選択します。
Â$ColorIndex4:背景の色を選択します。
458 13 字幕を作成する
コントラストコマンド
コントラストコマンドは、字幕に割り当てた色の不透明度を設定します。値の範囲は、
0(透明)∼
15(不透明)です。
Â$TextContrast:テキストの色の不透明度を設定します。
Â$Outline1Contrast:テキストのアウトライン 1の不透明度を設定します。
Â$Outline2Contrast:テキストのアウトライン 2の不透明度を設定します。
Â$BackgroundContrast:背景の色の不透明度を設定します。背景の色が白でないグラフィックス
を使っている場合を除いて、普通は 0に設定します。
位置コマンド
これらのコマンドで字幕の位置を調節します。
Â$HorzAlign:字幕の横方向の位置を設定します。
left
center、または right を入力できます。
Â$VertAlign:字幕の縦方向の位置を設定します。
top
center、または bottom を入力できます。
Â$XOffset字幕の横方向の位置を、設定した位置から変更できます。入力する値はピクセル単位
です。正の値で字幕が右に移動し、負の値で左に移動します。
Â$YOffset字幕の縦方向の位置を、設定した位置から変更できます。入力する値はピクセル単位
です。正の値で字幕が上に移動し、負の値で下に移動します。
表示コマンド
これらのコマンドは字幕の表示方法を調節します。
Â$ForceDisplay
DVD プレーヤーで字幕の表示をオンにしていなくても、字幕を強制的に表示し
ます。
True(強制的に表示する)または False
DVD プレーヤーで選択する) を入力できます。
Â$FadeIn字幕が徐々にディゾルブ して表示されるフェー ド時間を設定します。値は フレーム単
位で入力します。
Â$FadeOut:字幕が徐々 にディゾルブして 消えるときのフェー ド時間を設定します 。値はフレー
ム単位で入力します。
グラフィックファイル・コマンド
字幕ファイ ルで、テキストエントリに 加えて、またはその代わり にグラフィックファイ ルを使って
いる場合にこのコマンドを使います。
Â$SetFilePathToken:字幕テキストの代わりにグラフィッ クファイル名を含んでいる字幕エント
リで使用するト ークンを設定します。このエント リは、普通のテキストやファイ ル名では使われ
ないものにする必要があ ります。通常は、テキストを二重の山括弧で囲み、
STL ファイル内で見
つけやすいようにします。たとえば、
<<Graphic>> のように使います。詳細については 460 ペー
ジの「
STL 字幕ファイルでグラフィックファイルを参照する」を参照してください。
13 字幕を作成する 459
タイムラインコマンド
デフォルトでは、
STL ファイルのタイムコード値はビデオストリームのゼロベースの時間
00:00:00:00
から開始)が基 準となっています。この コマンドを使うと、ファ イルのタイムコード値 の基準をビ
デオストリームの素材ベースのタイムコードに変えることができます。
Â$TapeOffset
STL ファイルのタイムコード値がビデオストリームの何を基準にするかを指定し
ます。ストリームのゼロベースのタイムコード
00:00:00:00 から開始)を基準にする場合は False
(デフォルト設定)を入力し、素材ベースのタイムコードを基準にする場合は True を入力します。
参考:素材ベースのタイムコードを基準にした場合、「トラック」インスペクタの「トラックのオフ
セット」の設定は無視され、実際の素材のタイムコードのみが使用されます。
字幕テキストに埋め込まれたコントロール
エントリの テキスト部分にコント ロールを埋め込むこと ができます。これらのコン トロールは、強
制改行したり、フォントをイタリック体やボールド体にしたり、普通の書体に戻したりできます。
改行
字幕テキストは、画面の端で自動的に改行されることはありません。テキストが画面に合うように、
フォントサ イズを小さくしたり、改行 を挿入して複数の行に 分けたりする必要があ ります。改行を
挿入するには、テキストに縦のパイプ文字(
|)を追加します。
00:00:12:04 , 00:00:14:12 , Lemurs are the bullies | of the wild.
上の例では、テキストは 2行に表示されます。
ボールド、イタリック、およびアンダーライン文字
エントリのテ キスト部分に、ボールドや イタリックの属性を変 更するコントロールを 埋め込むこと
ができます。
ボールドの設定を変更するには、上矢印に続いて文字「
B」を挿入します(
^B
00:00:12:04 , 00:00:14:12 , キツネザルたちは
^B いじめっ子
^B
上の例では、単 語「いじめっ子」にだけボ ールドへの変更が適 用されます。まだボール ドが有効に
なっていなかった場合には、「いじめっ子」がボールドに変わります。すでにボールドが有効になっ
ていた場合は、「いじめっ子」はボールドになりません。
イタリックの設定を変更するには、上矢印に続いて文字「
I」を挿入します(
^I)。ボールドとイタ
リックを一緒に使うこともできます。
00:00:12:04 , 00:00:14:12 , キツネザルたちは
^B^I いじめっ子
^B^I
上の例では、単語「いじめっ子」はボールドとイタリックに属性変更されます。
テキストの一部にアンダーラインを追加す るには、上矢印に続いて文字「
U」を挿入します(
^U)。
ボールドやイタリックの設定と一緒にアンダーラインを使うことができます。
460 13 字幕を作成する
STL 字幕ファイルでグラフィックファイルを参照する
STL 字幕ファイルは、テキスト字幕のエントリおよびグラフィックファイルへの参照を含むことがで
きます。グラフィ ックファイルを参照する 行の前には、
$SetFilePathToken」コマン ドを置く必要
があります。
$SetFilePathToken = <<Graphic>>
00:00:12:04 , 00:00:14:12 , <<Graphic>>RabidLemur.tif
00:00:16:14 , 00:00:19:08 , <<Graphic>>MooseLemur.tif
重要:トークンとファイル名の間(上の例では「
<<Graphic>>」の部分)には、スペースを含めな
いでください。
STL 字幕ファイルおよびそれが参照するグラフィックスは同じフォルダ内になければなりません。
ラフィック ファイルは、プロジェクト に読み込むほかの素材 とまったく同様に、プロジ ェクトの構
築が終わるまで、移動、名前の変更、削除はしないでください。
ビデオ上にボタンを作成する
トラックの再生中にボタンを表示すると、非常に便利なナビゲーションツールとなり、
DVD タイト
ルの価値を 高めるオプションを視 聴者に提供できます。た とえば、ビデオ上のボタ ンを使うと、視
聴者は現在のトラックから、俳優のインタビュー、ニュースクリップ、または画面効果の説明など、
関連情報を含むトラックへジャンプすることができます。
ビデオ上のボタンの仕組み
DVD
Studio
Pro」は特別に設 定されたマー カーに字幕を 使用して、ビデオ 上にボタンを 配置しま
す。高度なオー バーレイを使って標準メ ニューを設定する場合 とまったく同じ方法で ボタンを設定
します。各ボタンのアクティブ領域を作成し、接続を割り当て(複数のボタンを使う場合)、ボタン
操作を設定し、ハイライト用のカラーマッピングを設定します。
ビデオ上のボタンを含む各字幕は、マーカーと結びついています。字幕が現れる場所と消える場所に
それぞれマーカーを作成する必要があります。同じストリーム内で、標準の字幕をビデオ上のボタン
の字幕としても使用することもできます。
一度に表示できる字幕ストリームは 1つだけです。ビデオ上にボタンを配置する機能で字幕ストリー
ムを使うの で、ビデオストリーム上で ボタンが選択されてい る間は、結果的にタイトル に使用され
ている通常の字幕は無効になります。(字幕クリップにはボタンと字幕テキストを含めることができ
ますが、ボタンは通常のせりふのテキストより長い間表示する場合がよくあります。)ほとんどの場
合、視聴者がメ ニュー内のボタンを選ん でビデオに表示される ボタンを有効にするか 決められるよ
うにタイト ルを設定します。これを有 効にするよう選択した 場合、視聴者の不注意で無 効にならな
いよう、ボタンを含む字幕ストリームが強制的に表示されるような設定になります。
13 字幕を作成する 461
ボタンのハイライトマーカーを追加する
ビデオ字幕 上にボタンを作成する ため、字幕が表示される場 所にマーカーを追加し、そ のマーカー
にボタンハイライト設定を選択して、字幕が終わる場所に 2つ目のマーカーを追加します。一度こ
のように設 定すると、これらのマー カーの間に字幕を作成 する場合、字幕のタイプ に関係なく、字
幕の始まりはボタンハイライト設定を選択したマーカーにスナップし、字幕の終わりは 2番目のマー
カーにスナップします。
どのマーカー でもボタンのハイライ トマーカーとして設定 できます。マーカーのトラ ックへの追加
の詳細については、
380 ページの「マーカーを使って作業する」を参照してください。
マーカーをボタンのハイライトマーカーとして設定するには、以下のいずれかの操作を行います:
m
Control キーを押しながらマーカーをクリックし、ショートカットメニューから「ボタンのハイライ
ト」を選択します。
mトラックエディタでマーカーを選択します。「マーカー」インスペクタの「一般」タブで「ボタンの
ハイライト」タイプを選択します。
使用可能タ イプのいずれでも選択 できます。選択したタイプ によっては、マーカーの少 なくとも一
部が赤色に変わることがあります。詳細については、
380 ページのマーカーを使って作業する」を
参照してください。
ビデオ字幕上のボタンを終了させる 2番目のマーカーは、どのタイプにもできます。
ボタンのハイライトマーカーが字幕ストリームに与える影響
ビデオ字幕上のボタンの最初と最後を指定する 2つのマーカーの間に字幕がすでに存在する場合、
幕の継続時間 は、
2つのマ ーカー間の時間と一致す るように変更されます。これ は、どの字幕スト
リームでも同じです。ほかの字幕ストリームの 1つ以上に従来の字幕がある場合は、ボタンのハイ
ライトマー カーを追加すると、それ らにも影響が出ます。この ため、既存の字幕に影響 しないよう
に、いつ、どのぐら いの長さでビデオ字 幕上にボタンを表示す るか、注意して指定する 必要があり
ます。
同じトラック内で、ビデオ上のボタンに複数の字幕ストリームを設定することができます。たとえば、
ボタンにテキストを使用していて、それぞれの言語で異なるストリームを使いたい場合があります。
タンのアクティブ領域、接続、操作の設定、およびカラーマッピングはすべて、全字幕ストリームに
適用されることを忘れないでください。ストリーム間で異なっていてもよいエレメントは、使用する
テキストまたはオーバーレイだけです
462 13 字幕を作成する
ビデオ字幕クリップ上にボタンを追加する
ボタンのハイ ライトマーカーおよび 終了マーカーを設定し たら、ビデオ字幕上にボタ ンを追加する
ことができます。
ビデオ字幕クリップ上にボタンを追加するには:
mボタンのハイライトマーカーと終了マーカー間の字幕ストリームをダブルクリックします。
新しい字幕クリップが表示されます。継続時間は 2つのマーカーの間の時間と一致します。ビデオ
上のボタンに配置する字幕クリップの設定の詳細については、次の項を参照してください。
ビデオ字幕クリップ上にボタンを設定する
ビデ オ字幕 クリッ プ上にボ タンを 設定す るには、ま ずボタ ンに使 うテキス トを追 加する か、グラ
フィックスを読み込みます。次にメニューを作成するときと同様にボタンを設定します。
オーバーレイグラフィックスを使う
オーバーレイ グラフィックスを使っ てビデオ字幕上にボタ ンを作成するには、まずオ ーバーレイグ
ラフィックスを字幕に読み込みます。
ビデオ上のボタンに使うオーバーレイグラフィックスを読み込むには:
1ビデオ上のボタンとして設定するために作成済みの字幕クリップを選択します。
2「字幕」インスペクタの「一般」タブで「選択」をクリックします。
3表示されたダイアログで使用するグラフィックファイルを選択し、「選択」をクリックします。
グラフィックスが、「カラー」タブの現在の設定を使って「ビューア」タブに表示されます。
テキストボタンを使う
字幕テキス トを使ってビデオ上に ボタンを作成するには、ま ず字幕にテキストを入 力します。ボタ
ンの作成に 進む前にフォントと 位置を設定します。詳細に ついては、
447 ページの「テ キストを入
力する/書式設定する/配置する」を参照してください。
13 字幕を作成する 463
ボタンを作成する
オーバーレイ グラフィックスを読み込 むか、またはボタンテキ ストを入力すると、ボタ ンを作成で
きます。ボタ ンを作成するには、各ボ タンの領域上をドラッグ してアクティブ領域の長 方形を作成
します。こ のプロセスの詳細につい ては、
253 ページの「オーバーレイベースのボタンを追加する
を参照してく ださい。
作成できる ボタンの数は、「トラッ ク」インスペクタの「一般」 タブにある「ディスプレ イモード」
ポップアップメニューで設定した、トラックのアスペクト比の設定によって決まってきます。
SD プロジェクトの場合:
Â4:3:ボタンは 36 個まで作成できます。
Â16:9 パンスキャン:ボタンは 18 個まで作成できます。
Â16:9 レターボックス:ボタンは 18 個まで作成できます。
Â16:9 パンスキャンとレターボックス:ボタンは 12 個まで作成できます。
HD プロジェクトの場合:
Â4:3:ボタンは 48 個まで作成できます。
Â16:9 パンスキャン:ボタンは 24 個まで作成できます。
Â16:9 レターボックス:ボタンは 24 個まで作成できます。
Â16:9 パンスキャンとレターボックス:ボタンは 16 個まで作成できます。
これらのモ ードの詳細につい ては、
50 ペー ジの「アスペクト比を 選択する」を参照して ください。
16:9 トラックのビデオ上にボタンを作成するときの問題については、
442 ページの「アスペクト比
が異なるとどうなるか?」も参照してください。
ボタンを設定する
ボタンを作成したら、次に設定を行う必要があります。
3つの領域を設定します。
Âボタン操作:リモコ ンの矢印ボタンを使って、視聴 者がボタンからボタンへジャ ンプする方法を
設定します。
Âボタンターゲット各ボタンの接続(ボタンをアクティブにしたときのジャンプ先)を設定します。
Âカラーマッピング:ボタンの各状態(通常、選択、アクティブ)を表示する色を設定します。
ボタン操作
ビデオ上のボタンにボタン操作を設定する方法は、メニューで操作を設定する場合とまったく同じで
す。デフォルトでは、操作が連続して割り当てられており、
DVD
Studio
Pro」が自動的に各ボタン
に矢印ボタンの動作を設定します。この機能を無効にして、手動で操作を設定することもできます。
使用可能な方法の詳細については、
268 ページのボタンのナビゲーションを設定するを参照して
ください。
464 13 字幕を作成する
ボタンターゲット
ビデオ上のボ タンで各ボタンのター ゲットを設定する方法 は、メニューでボタンター ゲットを設定
する場 合とほと んど同じ です。「字幕」イン スペクタ の「接続」タブ で設定する か(ボタンは マー
カー項目として表示されます)、字幕エディタのショートカットメニューを使って設定します。
メニューで設 定する方法との違いは、ト ラック内のボタンに対 して別のトラック内の 特定ストリー
ムを選択で きない点です。そのた め、ボタンのターゲッ トが「未設定」以外に設定さ れた場合、字
幕内のボタンに対するストリームの設定は無効となります。
あるトラック 内のボタンに対して別 のトラックのストリー ムを選択する必要がある 場合は、対象ス
トリームにジャンプするためのスクリプトが実行されるようにターゲットを設定します。
各方法の詳細については、
258 ページの「ボタンの接続を設定する」を参照してください。
カラーマッピング
ビデオ上のボ タンで各ボタンのカラ ーマッピングを設定す る方法は、メニューで高度 なオーバーレ
イにカラーマッピングを設定する場合と似ています。
最大の違いは、単純なオーバーレイを使えないことです。
3つの白ではないオーバーレイカラーの色
と不透明度の設定を同じ値にし、白のオーバーレイの不透明度を 0に設定して完全な透明にしても、
同様の効果が得られます。
もうひとつ の違いは、字幕テキストを 入力する場合に、オーバー レイカラーにあらかじ め割り当て
られた機能 があることです。詳細に ついては、
450 ページ の「字幕の色を設定する」を 参照してく
ださい。
詳細については、
240 ページの「詳細オーバー レイ・カラーマッピングを使う」および 251 ページ
の「詳細を選択した「メニュー」インスペクタの「カラー」タブ」を参照してください。
ボタンをコピーする
字幕クリッ プのボタンは、そのクリッ プ内の別の場所にコピ ーすることも、別の字幕ク リップにコ
ピーするこ ともできます。コピーし たボタンには、元のボタン の設定情報(ボタンのタ ーゲット設
定など)がすべて保持されます。
使用可能な ボタンの最大数を超え て、字幕クリップにボタン をコピーすることはで きません。使用
可能なボタンの最大数については、
463 ページの「ボタンを作成する 」を参照してください。
13 字幕を作成する 465
ドラッグでボタンをコピーする
字幕クリップ内で 1つまたは複数のボタンをコピーするには、ボタンを選択して新しい位置へドラッ
グします。
ドラッグによって字幕クリップ内で 1つまたは複数のボタンをコピーするには:
1コピーするボタンを選択します。
2
option キーを押したまま、新しい位置へボタンをドラッグします。
複数の項目を選択した場合、それらの項目はすべて、相互の関係を維持したまま同時に移動します。
コピー、カット、およびペーストを使う
コピー
&ペーストのコマンドを使用して、字幕クリップ内や複数の字幕クリップ間でボタンをコピー
できます。メニ ューのボタンを字幕 クリップにコピーする こともできます。ただし、メ ニューボタ
ンに適用されているシェイプ、ボタンスタイル、ボタンテキスト、およびボタン素材は、字幕クリッ
プにはコピーされません。
重要ビデオ上のボタンとして設定されていない字幕クリップにボタンをコピーする場合
DVD
Studio
Proはその字幕クリップをボタンが使用できる設定に自動変換します。この変換処理
で は、タイ ムラ イン の字 幕ク リッ プ の開 始位 置に ボタ ンの ハイ ラ イト マー カー(マ ーカ ー名 は
Button Marker _
_の部分はそのトラック上でのボタンマーカーの番号)が追加され、終了位
置にはセルマーカー(マーカー名は“
Marker_
_”部分はそのトラック上でのセルマーカーの番
号)が追加されます。
コピー &ペーストを使用してメニュー内で 1つまたは複数のボタンをコピーするには:
1コピーするボタンを選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「コピー」と選択します。
Âコマンド+ Cキーを押します。
これで、選択したボタンがクリップボードにコピーされます。選択したボタン自体には影響はありま
せん。
3コピーしたボタンをペーストする字幕クリップを選択します。
4「ビューア」タブ内で挿入ポイントがアクティブになっている場合は、空の領域をクリックしてアク
ティブ状態を解除します。
5次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「ペースト」と選択します。
Âコマンド+ Vキーを押します。
コピーしたボ タンをペーストする前に ペースト先の字幕クリ ップ内で既存のボタンを 選択しなかっ
た場合、コピーしたボタンはコピー元のボタンと同じ位置に配置されます。ペースト先の字幕クリッ
プ内で既存の ボタンを選択してから コピーしたボタンをペ ーストした場合、コピーし たボタンは選
択したボタンと対応する位置に、若干オフセットされて配置されます。
「コピー」コマン ドを使用した後は、「ペ ースト」コマンドを複数 回使用することが 可能です。その
ため、同じボタンを複数の字幕クリップに簡単に追加することができます。
466 13 字幕を作成する
カット &ペーストを使用してメニュー内で 1つまたは複数のボタンを移動するには:
1移動するボタンを選択します。
2次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「カット」と選択します。
Âコマンド+ Xキーを押します。
選択したボタンがクリップボードにコピーされ、現在の字幕クリップからそのボタンが削除されます。
3カットしたボタンをペーストする字幕クリップを選択します。
4「ビューア」タブ内で挿入ポイントがアクティブになっている場合は、空の領域をクリックしてアク
ティブ状態を解除します。
5次のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「ペースト」と選択します。
Âコマンド+ Vキーを押します。
これは、ある字幕クリップから別の字幕クリップにボタンを移動するのに最も便利な方法です。
14
467
14 スクリプトを作成する
簡単なスクリプトをいくつか使用するだけで、高度なインタラクティ
機能とコントロール機能をプロジェクトに組み込むことができます。
DVD-Video の仕様 には、シンプルで すが強力な スクリプト言 語が含まれ ています。このス クリプ
ティング言語は、視聴者に DVD プレーヤーとの広範なインタラクティブ機能を提供するための手段
です。
DVD
Studio
Proには、このスクリプティング言語のすべてを使いこなすための機能が用意
されています。
DVD
Studio
Proでは、スクリプトは 1つのプロジェクト内にそれぞれ別個のエレメントとして作
成されるため、 そのスクリプトをサポー トするエレメントのい ずれにも簡単に割り当 てることがで
きます。スクリ プトは、各種のボタン に割り当てたり、トラ ックの先頭または末 尾、シナリオ、メ
ニュー、またはマーカーに割り当てたりできます。
スクリプトを使用すると、次のことが可能になります。
Â視聴者の使用言語の選択オーディオフォーマット、視聴制限管理などの分野について、
DVD プレー
ヤーの設定に最もよく適合するようにタイトルを自動的にカスタマイズできます。
Âあるメニューのタイムアウト後にランダム再生を実行するなどの、特殊な機能を追加できます。
Âあるメニューか ら特定のボタンをアクティブに した後でそのメニューに戻る と、隣接する別のボ
タンが自動的にハイライトされる、といった手の込んだ仕組みを追加できます。
Âそのほかにもさまざまな目的に応用できます。
プリスクリプト
トラック、シナリオ、スライドショー、およびメニューには、プリスクリプトを設定することができ
ます。プリスクリプトとは、エレメントを再生または表示する前に実行される標準スクリプトです。
プリスクリプトを使用すると、特定のエレメントを再生するかどうかを指定したり、特定のエレメン
トの再生前に DVD レーヤーを設定するかどうかを指定したりできます。たとえば、あるトラック
にプリスクリプトを割り当て、そのトラックの再生前に DVD プレーヤーの視聴制限管理の設定値を
チェックさせ、適切なトラックが自動再生されるようにすることができます。
468 14 スクリプトを作成する
プリスクリプ トは、そのプリスクリプト が割り当てられている エレメントのルートに 視聴者がジャ
ンプしたと きにのみ実行されます(プ リスクリプトを実行す るエレメントを指定す るには、ショー
トカットメ ニューに角かっこで囲 まれて表示されるエ レメント名、または「接続」タブ 内のエレメ
ント名を選択します)
たとえば、ある メニューに接続先(ジャ ンプ先)を割り当てる ときには、特定のボタン にジャンプ
するよう指 定したり、ボタンではなく そのメニューのルート にジャンプするように 指定(ショート
カットメニ ューで「メニュー」を選択)し たりすることができ ます。メニューに割り当 てられてい
るプリスクリプトが実行されるのは、そのメニューにジャンプしたエレメントに対して「メニュー」
が選択されて いる場合だけです。エレメ ントのジャンプ先とし てメニュー内のボタン が選択されて
いる場合、プリスクリプトはスキップされます。
同様に、トラッ クまたはシナリオにプ リスクリプトが割り当 てられていても、トラック またはシナ
リオ内のマー カーに直接ジャンプし たときにはプリスクリ プトは実行されません。ス ライドショー
にプリスクリ プトが割り当てられて いる場合も、スライドショ ー内の特定のスライド に直接ジャン
プしたときにはプリスクリプトは実行されません。
このように、あるエレメントに割り当てられているプリスクリプトを実行させるには、ショートカッ
トメニューに 角かっこ付きで表示され るエレメントのルート をジャンプ先として指定 する必要があ
ります。
エレメントに プリスクリプトだけで なく表示条件が設定さ れている場合は、プリスク リプトが実行
された後に表示条件が適用されます。
「トラック」を選択すると、視聴者が
そのトラックにジャンプしたときに、
トラックに割り当てられている
プリスクリプトが実行されます。
接続先のエレメントの名前を選択すると、そのエレメント
に割り当てられているプリスクリプトが実行されます。
14 スクリプトを作成する 469
参考:プリスク リプトとは異なり、エレ メントに設定されてい る表示条件は、そのエレ メントを構
成するどの部分にジャンプした場合でも適用されます。
スクリプティングの概要
プロジェクトに追加するスクリプトには、あらゆる DVD プレーヤーの機能に対応できるコマンドが
含まれます。各スクリプトには、コマンド行を最高 124 行まで設定することができます。
どの DVD プレーヤーにも、
DVD-Video 規格によって定義されたコマンドのセットを実行できるマ
イクロコントローラが内蔵されています。
DVD-Video 規格が定めるコマンドは、マイクロプロセッサのマシンコードレベルで記述され、適切
な機能を起動 するための非常に単純 なコマンド群で構成さ れています。それらのコマ ンドの概念や
用語の中に は、難解と思われるもの もあります。したがってス クリプティングの学 習段階では、始
めによく検 討した上で慎重に作業 を進めてください。そうで ないと、タイトルをオーサ リングして
も、作成したス クリプトがまったく 機能しない危険性がき わめて高くなります。ま た、タイトルが
意図した通りに再生されるかどうかを検証するために、
DVD Studio Proのシミュレータ機能でス
クリプトをテストするか、アップルの「
DVD プレーヤー」を使用してプロジェクトのビルドをテス
トする必要があります。
DVD プレーヤーのレジスタについて
DVD プレーヤーは 2種類のメモリレジスタを備えています。
1つは GPRM
General Purpose
Register Memories の略称。変数とも呼ばれます)、そしてもう 1つは SPRM
System Parameter
Register Memories の略称)です。スクリプトはこれらのレジスタとデータをやり取りしながら DVD
プレーヤーの設定値(言語、視聴制限など)を判別し、
DVD 再生に関するさまざまな側面を制御し
ます。
GPRM は、スクリプトがコマンドの実行中に使用する 一時記憶領域、つまり“作業用のメモリ”で
す。
DVD
Studio
Proでは、
8個の 16 ビット GPRM レジスタにアクセスできます。これらのレジ
スタには、
GPRM 0 から GPRM 7 までの名前が設定されています(ただし、名前は変更できます)
DVD
Studio
Proには、これらのレジスタのうち 7個にパーティションを設定して、より小さな複
数のレジスタに区切る機能があります。たとえば、
GPRM3 にパーティションを設定して、
4つの 4
ビットレジ スタに区切ることがで きます。すべてのレジスタ は互いに独立しており、そ れぞれが保
持している値は DVD プレーヤーにディスクが挿入されるたびに消去されます。レジスタは記憶領域
としてもカウントダウンタイマーとしても使用できます。
これに対し、
SPRM はその用途を厳密に定義された機能です。
SPRM 0 SPRM 23 までの 24 個の
レジスタがあります。これらの機能の詳細については、
492 ページの
SPRM の値とその意味」を 参
照してください。
スクリプトは、
SPRM から GPRM に値をコピーし、それらの値から情報を読み取って(たとえば言
語設定を判 別して)から、その情報に対 処する(再生すべき適切 なオーディオストリー ムを選択す
る)ことに多く の時間を費やします。情 報を読み取るスクリプ トを作成する作業は、多 少の技能と
プログラミングの知識が必要なため難しい場合があります。
470 14 スクリプトを作成する
スクリプティングコマンドについて
スクリプトを作成するときには、
10 種類のスクリプティングコマンドから選択することができます。
各スクリプテ ィングコマンドには、コマ ンドの機能に応じたコ ントロールのセットが 対応していま
す。
1つのスクリプトには、コマンドすなわち操作を 12 4 個まで含めることができます。
1つのスク
リプティングコマンドは、設定に応じて、
124 個のうち最大で 16 個分を占めることがあります。「ス
クリプト」イン スペクタの上部には、使 用したコマンドの数と、 残りのコマンドの数が 表示されま
す。作成してい るスクリプト内のコマ ンド数が多くなりすぎ ると、警告のダイアログが 表示されま
す。「スクリプト」インスペクタでは、使用したコマンドの数と残りのコマンドの数が赤で表示され、
「残りのコマンド」は負の値になります。
スクリプティングコマンドを 1つ選択すると、スクリプトエディタにコマンド行が 1つ作成されま
す。スクリプト内のコマンド行は、各種のツールを使って並べ替えることができます。このことは、
コマンド行 が並び順に実行される ので重要です(ただし、コマン ド行でスクリプト内の ほかのコマ
ンド行へのジャンプを指定することも可能です)
スクリプティング用のユーザインターフェイス
スクリプトは「アウトライン」タブと「グラフィック」タブに表示されます。既存のスクリプトをダ
ブルクリックする「スクリプト」タブをクリックすると、スクリプトエディタおよび「スクリプト」
インスペクタが表示されます。「スクリプト」タブでは、スクリプトエディタを使用してコマンドの
追加と削除およびコマンドの順序変更を行うことができます。「スクリプト」インスペクタでは実際
に使用するコマンドを選択してそのパラメータを設定し、コマンドを構成することができます。
14 スクリプトを作成する 471
「スクリプト」タブ
「スクリプト」タ ブをクリックするとス クリプトエディタが 起動します。スクリプトエ ディタには、
選択したスク リプトに含まれている コマンドラインの一覧 が表示されます。スクリプ トにコマンド
ラインを追 加するには「追加」ボタンを クリックします。その ほかのボタンでは、コマ ンドライン
の順序を管理するための機能を利用できます。通常、スクリプトのコマンドラインは 1行目から順
番に実行されるため、コマンドラインを適切な順序で編成することが重要です。
複数のコマ ンドラインが一覧表示 されている場合は、コマン ドラインをクリックす るか、キーボー
ドの↑キーと ↓キーを使ってカーソ ルを合わせることによ り、目的のコマンドライン を選択できま
す。また、コマンド キーを押しながら↑ キーまたは↓キーを押 すと、一覧の先頭または 末尾のコマ
ンドラインにジャンプでき、
Page Up キーまたは Page Down キーを押すと、一覧のコマンドライ
ンを 1ページ分ずつ前後に移動できます。
コマンドラインの追加ボタンと削除ボタン
スクリプトエディタにはコマンドラインを追加したり削除したりするための
3つのボタンがあります。
このチェックボックスを
選択すると、値が 16 進表示に
なります。
エディタで作業する
スクリプトを選択します。
コマンドラインの
並べ替えツール
コマンドラインの
追加機能と削除機能
このバーをドラッグすると
列の幅を調整できます。
選択したコマンドラインの
下にコマンドラインを
挿入します。
コマンドラインを一覧の
末尾に追加します。
選択したコマンドラインを
削除します。
472 14 スクリプトを作成する
Â追加(+)追加ボタンをクリックするか、コマンド +コール記号
=キーを押すと、コマンド
ラインがスクリプトに追加されます。このボタンで追加したコマンドラインは、在どのコマンド
ラインが選択されている場合でも必ず一覧の末尾に配置されます。デフォルトでは追加された各
コマンドラインは
Nop
no operation =動作なし)に設定されます。この設定値は、のちほど
「スクリプト」インスペクタで選択する実際のコマンドのプレースホルダとして機能します。
Â削除(−)削除ボタンをクリックすると、現在選択されているコマンドラインが一覧から削除さ
れます。キーボードの Delete キーを押して削除することもできます。
Â挿入挿入ボタンをクリックするか、コマンド+ Shift+ イコール記号
=キーを押すと、新規の
コマンドライン が一覧に追加され、現在選択され ているコマンドラインの下 に挿入されます。現
在選択されているコマンドラインよりも下のすべてのコマンドラインが 1行ずつ下に移動します。
「追加」ボタンの場合と同様に、挿入されたコマンドラインは「
Nop」に設定されます。
コマンドラインの並べ替えツール
スクリプトエ ディタの並べ替えツー ルを使用すると、スクリプ ト内のコマンドライン の順序を変更
することができます。コマンドラインを別の位置へドラッグする方法でも順序を変更できます。
参考:並べ替え ツールではコマンドラ インの順序が変更され るだけであり、コマンドラ インを削除
することも置き換えることもできません。
Âコマンドを上に移動:コマンドを上に移動ボタン をクリックすると、現在選択さ れているコマン
ドラインが 1行上に移動します。その行に位置していたコマンドラインは、スペースを空けるた
1行下に移動します(つまり 2つのコマンドラインの順序が入れ替わります)
Âコマンドを下に移動:コマンドを下に移動ボタン をクリックすると、現在選択さ れているコマン
ドラインが 1行下に移動します。その行に位置していたコマンドラインは、スペースを空けるた
1行上に移動します(つまり 2つのコマンドラインの順序が入れ替わります)
Âコマンドを先頭に移動:コマンドを先頭に移動ボ タンをクリックすると現在選択 されているコマ
ンドラインが一 覧の先頭に移動し、最初に実行さ れるコマンドラインとなり ます。移動するコマ
ンドラインより も上に位置していたコマン ドラインはすべて、順次下に移 動します(つまり、先
頭にあったコマンドラインが 2行目に移動し、
2行目にあったコマンドラインが 3行目に移動す
る、というようにしてすべてのコマンドラインが並べ替えられます)
Âコマンドを末尾に移動:コマンドを末尾に移動ボ タンをクリックすると現在選択 されているコマ
ンドラインが一 覧の末尾に移動し、最後に実行さ れるコマンドラインとなり ます。移動するコマ
ンドラインよりも下に位置していたコマンドラインはすべて、順次上に移動します。
選択したコマンドラインを
1行上に移します。
選択したコマンドラインを
1行下に移します。
選択したコマンドラインを
一覧の先頭に移します。
選択したコマンドラインを
一覧の末尾に移します。
14 スクリプトを作成する 473
コマンドラインをコピーする
類似する複数のコマンドラインを使用してスクリプトを作成する場合は、最初に 1つのコマンドラ
インを作成 し、その複製をいくつか作 成しておいてから、必要に 応じてそれらの複製を 修正する方
が簡単です。スクリプト間でコマンドラインをコピーすることもできます。
スクリプトエディタでコマンドラインをコピーするには:
1コピーするコマンドラインを選択します。
複数のコマンドラインを選択することができます。
2以下のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「コピー」と選択します。
Âコマンド+ Cキーを押します。
これで、コマンドライン がクリップボード にコピーされま す。選択したコ マンドライン自体 には影
響はあり ません。
3作業中のスク リプトまたは別のスク リプト内で、コピーしたコ マンドラインのペース ト位置の直前
にあるコマンドラインを選択します。
コマンドライ ンを選択せずにペース ト操作をした場合、コピー したコマンドラインは 既存のコマン
ドラインの最終行の末尾にペーストされます。
4以下のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「ペースト」と選択します。
Âコマンド+ Vキーを押します。
カット &ペーストを使用して 1つまたは複数のコマンドラインを移動するには:
1移動するコマンドライン(
1つまたは複数)を選択します。
2以下のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「カット」と選択します。
Âコマンド+ Xキーを押します。
これで、選択し たコマンドラインがク リップボードにコピー され、現在のリストからそ のコマンド
ラインが削除されます。
3スクリプト内 で、カットしたコマンドラ インのペースト位置の 直前にあるコマンドラ インを選択し
ます。
4以下のいずれかの操作を行います:
Â「編集」>「ペースト」と選択します。
Âコマンド+ Vキーを押します。
この方法は、あるスクリプトから別のスクリプトへコマンドラインを移動するときに大変便利です。
474 14 スクリプトを作成する
スクリプトインスペクタ
「スクリプト」インスペクタは 2 種類あり、状況に応じて自動的に表示されます。
1つは通常、スク
リプト内の コマンドラインをまっ たく選択していないと きに表示される「スクリプ ト」インスペク
タで、もう 1つはコマンドラインを選択すると表示される「スクリプトコマンド」インスペクタです。
「スクリプト」インスペクタ
作業するス クリプトに対して「スク リプト」インスペクタを表 示するには、スクリプト エディタ内
でコマンド ラインの下の空の領 域をクリックするか、「ア ウトライン」タブまたは「グ ラフィック」
タブ内でスクリプトの名前をクリックします。
「スクリプト」インスペクタには、使用したコマンドの数と、合計 12 4 個まで指定できるうち、あと
何個まで使用できるかが表示されます(設定によっては、
1つのスクリプティングコマンドで、
124
個のコマンド行のうちの 16 分を使うことがあります。これらの数字は、スクリプト内のコマンド
数が 124 個を超えると赤に変わり、「残りのコマンド」には負の値が表示されて、コマンドが超過し
ている分の個数を示します。
また、作成するスクリプトに名前を設定し たり、
GPRM レジ スタのパーティションや名前を設定し
たりする操作も、ここで実行します。
参考:また、
GPRM レジス タのパーティショ ンおよび名前は、「ディスク 」インス ペクタの「詳細」
タブでも 設定できます。
詳細については、
505 ページの「
GPRM のパーティションを設定する」を参照してください。
スクリプトの名前を
入力します。
GPRM のパーティションを
設定します。
これらは、
GPRM 設定の
読み込みおよび書き出しに
使用します。
14 スクリプトを作成する 475
「スクリプトコマンド」インスペクタ
「スクリプトコマンド」インスペクタを表示するには、スクリプトエディタ内でコマンドラインを選
択する必要があります。
「スクリプトコマンド」インスペクタの画面は、次の 4つのセクションに分かれています。
Âコマンド選択セクション。
10 種類のコマンドの中から使用するコマンドを選択します。
Âコマンド設定セ クション。選択したコマンドのパ ラメータを設定します。このセ クションに表示
される実際の内容は、選択したコマンドによって異なります。
Â比較セクション。選択したコマンドに比較関数を追加できます。
Âコメントセクション。選択したコマンドにコメントを追加 できます。コメントを入力しておくと、
そのスクリプト にどのような目的でコマンドを 追加したかを後で確認するこ とができるため、ス
クリプトの作成者にとってもほかのオーサリング関係者にとっても便利です。
コマンドの 設定方法の詳細につい ては、
480 ページの「スクリ プトコマンドの詳細」を 参照してく
ださい。
比較関数を設定します
(オプション)
コマンドを設定します。
コメントを入力します
(オプション)
コマンドを選択します。
476 14 スクリプトを作成する
スクリプトを作成する
スクリプトを 作成するのは簡単です が、まずそのスクリプトに よってどのような仕組 みを実現した
いのかを計画することをお勧めします。場合によっては、
1つのスクリプトを複数の状況に対応でき
るように設 計することも可能です。 逆に、類似のスクリプトで あっても、特定の状況別 に設定した
専用のスクリプトを複数作成した方が簡単なこともあります。
スクリプトを作成する
スクリプト の内容はその目的によ って大きく異なる場合 があります。たとえば、単純な スクリプト
1つか 2つのコマンドだけでも作成できるのに対し、複雑なスクリプトは多数のコマンドで構成
され、ほかのス クリプトに対する依存 関係が定義されること もあります。いずれのスク リプトを作
成する場合も、その複雑度がどの程度であるかにかかわらず、使用する基本的な手法は同じです。
スクリプトを作成するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「スクリプト」と選択します。
Â
Control キーを押しながら「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブをクリックし、ショー
トカットメニューから「追加」を選択して、サブメニューから「スクリプト」を選択します。
Âツールバーの「スクリプトを追加」ボタンをクリックします。
Âコマンドキー+一重引用符キー(
')を押します。
新規のスクリプトが「アウトライン」タブと「グラフィック」タブに追加されます。
2スクリプトの名前を指定するには、以下のいずれかの操作を実行します:
Â「スクリプト」インスペクタの「名前」フィールドに名前を入力します。
Â「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブでスクリプトを選択し、スクリプト名をクリッ
クして新しい名前を入力してから Return キーを押します。
3「アウトライン」タブまたは「グラフィックタブ」で新しいスクリプトをダブルクリックするか、「ス
クリプト」タブをクリックしてスクリプトエディタを開きます。
4スクリプトエディタ内で、デフォルトで「
Nop」に設定されているコマンドラインを選択します。
「スクリプトコマンド」インスペクタが起動し、コマンド設定用の画面が表示されます。
5コマンドラインを適切に設定し、必要に応じて新規のコマンドラインを追加します。
スクリプトに追加できるコマンドの詳細については、
480 ページのスクリプトコマンドの詳細 」を
参照してく ださい。スクリプトをプ ロジェクトのエレメ ントに接続する方法 については、
525 ペー
ジの「接続について」を参照してください。
14 スクリプトを作成する 477
スクリプトを複製する/保存する
大半のスク リプトには、特定のプロジ ェクトの特定の機能専 用のコマンドラインが 含まれます。し
かし、個々のス クリプトを最初から作成 するよりも既存のスク リプトを変更する方が 簡単な場合が
多いため、
DVD
Studio
Proには、スクリプトを複製して同一または別のプロジェクトに利用する
ためのツールが複数用意されています。
スクリプトを複製する
類似のスクリプトを複数作成するときは、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブの複製
機能を使用してスクリプトを複製します。
同一プロジェクト内でスクリプトを複製するには、以下のいずれかの操作を実行します:
m「アウトラ イン」タブまたは「グラフ ィック」タブ内でス クリプトを選択し てから、「編集」>「複
製」と選択します。
m「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、
Control キーを押しながらスクリプトをクリッ
クし、ショートカットメニューから「複製」を選択します。
スクリプトの複製には元のスクリプトと同じ名前が付きますが、名前の末尾に番号が追加されます。
スクリプトを保存する
スクリプトを 項目の情報ファイルと して保存すると、スクリプ トをほかのプロジェク トに簡単に読
み込むことができます。
スクリプトを項目の情報ファイルとして保存するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、
Control キーを押しながらスクリプトをクリッ
クし、ショートカットメニューから「スクリプトを保存」を選択します。
m「アウトライ ン」タブまたは「グラフィ ック」タブ内でスクリ プトを選択してか ら、「ファイル」>
「書き出し」>「項目の情報」と選択します。
スクリプトを読み込む
保存したスクリプトは、
DVD
Studio
Pro」のプロジェクト内に読み込むことができます。
スクリプトファイルを読み込むには、以下のいずれかの操作を実行します:
m「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブ内で Control キーを押しながらスクリプトをクリッ
クし、「スクリプトの読み込み」を選択します。
mスクリプトの項目の情報ファイル(拡張子“
.dspScript)を読み込むには、「ファイル」>「読み込
み」>「項目の情報」と選択します。
読み込んだスクリプトは、「アウトライン」タブでは「スクリプト」ヘッダの下に、「グラフィック」
タブでは新しいタイルとして表示され、必要に応じて編集できるようになります。
478 14 スクリプトを作成する
スクリプトをテストする
スクリプトが作成されたら、その動作をテストする必要があります。スクリプトの機能に応じ、「シ
ミュレータ」でスクリプトをテストする方法、アップルの「
DVD プレーヤー」を使用しエミュレー
ションテストの一環としてテストする方法、またはディスクを作成して独立型の DVD プレーヤーで
テストする方法を選択できます。
「シミュレータ」でスクリプトをテストする
DVD
Studio
Proの「シミュレータ」には、スクリプトのテスト時に役立つ情報を参照できる「レ
ジスタ」画面があります。この画面は、「シミュレータ」の情報ボタンをクリックすると表示されます。
SPRM 値と GPRM 値は、いずれか一方を表示することも両方同時に表示することもできます。また、
これらのレジスタ値を 10 進数で表示するか 16 進数で表示するかについても選択できます。
SPRM
GPRM値を表示することで、レジスタに適切な値が設定されているかどうかを簡単に確認できます。
さらに、レジスタ値を変更して特定の条件をプリセットし、テストを再度実行することもできます。
レジス タ値を入 力するには、既 存の値を ダブルクリ ックして 別の値を入 力します。ま た、「シミュ
レータ」内で GPRM に名前を付けることもできます。
GPRM に名前を付けるには、「詳細説明」列
に表示されている名前をダブルクリックし、新規の名前を入力します。
「シミュレータ」には 複数の環境設定値が用意され ており、これらを使用すること で一般的な DVD
プレーヤー の設定値(言語環境設定、ア スペクト比、リージョ ンコードなど)に依存す るスクリプ
トコマンドの動作を検証できます。「シミュレータ」の環境設定の詳細については、
122 ページの
ミュレータ環境設定」を参照してください。
「シミュレータ」の使用方法の詳細については、
545 ページの「プロジェクトをシミュレータでテス
トする」を参照してください。
選択すると GPRM 値が
表示されます。
選択すると値が 16 進値で
表示されます。
選択すると SPRM 値が
表示されます。
14 スクリプトを作成する 479
DVD プレーヤーでスクリプトをテストする
アップルの
DVD プレーヤー」には、スクリプトを別の方法でテストする機能が用意されています。
これはプロジェクトのエミュレーションと呼ばれるもので、
DVD プレーヤー」を使用してプロジェ
クトを テストする 方法です。そ のためには プロジェク トを構築す る必要があ ります。これ により、
DVD プレーヤー」で使用される
VIDEO_TSフォルダが生成されます。詳細については、
570 ペー
ジの「プロジェクトをエミュレートする」を参照してください。
独立型の DVD プレーヤーでスクリプトをテストする
スクリプトに対する最善のテスト方法は、独立型の DVD プレーヤーでそのタイトルを再生すること
です。この方法 を使用すると最も現実 的な環境を利用できる ため、実際とほぼ同じ条件 でスクリプ
トをテストすることができます。
独立型のプレ ーヤーでスクリプトを テストするには、プロジェ クトを構築およびフォ ーマットして
DVD を作成する必要があります。
DVD の作成方法の詳細については、
581 ページのプロジェクト
をフォーマットする」を参照してください。
スクリプティングの一般情報
この項では、スクリプトの作成時に考慮する必要のある参考事例をいくつか紹介します。
ÂGPRMのパーティション設定を検討します。
8つの
16 ビット
GPRMレジスタのうち
1つまたは複数
にパーティションを設定することで、利用可能な GPRM レジスタの多くを使うことができ、スク
リプト作成の作 業が非常に柔軟になります。ただ し、スクリプティングの設定や 表示条件によっ
ては、フル 16 ビットの GPRM レジスタが必須になることに注意してください。また、スクリプ
トの情報ファイルを読み込むときには、そのスクリプトが利用する GPRM のすべてが、スクリプ
ト作成時とまっ たく同じパーティション設定に なっている必要があります。互換 性を維持するた
めには、どのプロジェクトでも GPRM のパーティション設定を同じにすると便利です。
GPRM
定の保存および読み込みの詳細については、
504 ページの
GPRM の特徴を参照してください。
Â表示条件に留意してください。各エレメ ント(メニュー、トラック、および シナリオ)には、適
用する表示条件 を設定できます。表示条件は、単純 なプリスクリプトとほぼ同じ ように機能する
ものであり、エレメ ントを再生するかどうかを判 別し、再生しない場合には代わ りのエレメント
へのジャンプを実行します。表示条件の利点の 1つは、トラックの一部なので、トラックと同じ
ビデオタ イトルセット(
VTS)に配 置されること です。デフォルトで は、すべてのスク リプトは
VTS 1 に配置されます(ただし、
VTS エディタを使ってトラックの VTS に移動することも可能で
す)。ただし、
DVD プレーヤーがスクリプトを実行するときに VTS 間をジャンプするために、わ
ずかな遅延時間 が発生する場合もあります。また 、表示条件はジャンプ先がエレ メントのルート
であるかエレメ ントの構成要素(ボタンやマーカ ーなど)であるかにかかわらず 実行されるとい
う利点もあります。詳細については、
467 ページの「 プリスクリプト」および 603 ページの「
示条件」を参照してください。
480 14 スクリプトを作成する
Â1 つの仕組みを作成するのには複数の方法があります。スクリプトの作成時には、同じ目的を果た
すにも数種類の 手段が存在するということはよ くあります。通常は最も単純な方 法こそが最善の
方法ですが、使用可能な GPRM がないといった各種の問題に対処するためにスクリプトを工夫し
なければならな いこともあります。場合によって は、すべての状況に対応できる 長いスクリプト
1つ作成するよりも短いスクリプトをいくつか作成するほうが効果的です。
Â作成したスクリプトには必ず終了プロセスを 記述してください。スクリプト には、その実行を終
了してディスク の再生に制御を戻すための出 口点を設ける必要があります。 たとえば、あるレジ
スタ値を設定す るための「
set」コマンドのみを記 述したスクリプトが実行さ れた場合、
DVD
レーヤーは永遠 に終了することのないスクリプ トの終了を予期して動作を中 止し、待機し続ける
だけになってしまいます。
出口点を作成するには、
Jump
Resume、および「
Exit」という 3つのプリスクリプトコマ
ンドのいずれかを使用します
Jumpコマンドはあらゆるスクリプトに使用できますが
Resume」および「
Exit」プリスクリ プトコマンドを使用で きるのは決まったタイ プのスクリプ
トだけです。これ らのコマンドの詳細につい ては、次の項「スクリプトコマン ドの詳細」を参照
してください。
スクリプトコマンドの詳細
スクリプトは、次のいずれかの動作によってディスクの再生を制御できます:
Â再生を別のエレメント(トラックやメニュー)にジャンプして実行させることができます。
Â別のストリーム(オーディオ、ビデオ、字幕)を選択させることができます。
大半のスク リプトでは、複数のコマ ンドを使ってこれらの 機能を実行します。多く の場合、あるス
クリプト が使用する GPRM 値は、その スクリプトより も前に実行された 別のスクリプト によって
GPRM に書き込まれた値です。
スクリプトに使用可能な 10 種類のコマンドはそれぞれ固有の設定値を持ち、それらの値に基づいて
実行されます。メモリの読み取り(
read)関数と書き込み(
write)関数を提供するコマンド、特定
タイトル内の エレメント間のジャン プを制御するコマンド、ス クリプトの実行方法を 制御するコマ
ンドなどが あります。これらのコマ ンドには「スクリプトコマ ンド」インスペクタ画面 の上部から
アクセスできます。
コマンドは、こうした設定値以外にも比較演算子を使用して条件による実行関数を提供します。
14 スクリプトを作成する 481
比較関数
比較関数を 使用すると、あるコマンド を実行するかどうかを 判別させることができ ます(このよう
な処理を条件付き実行命令とも言います)たとえば、あるトラックへの移動を指示する
Jump」コ
マンドを設定する場合、そのトラックのアスペクト比を DVD プレーヤーがサポートしているかどう
かを、比較関数 を使用して確認させる ことができます。比較関数 の条件が満たされなか った場合に
は、そのコマンドはスキップされ、スクリプトは次のコマンドに進みます。
比較関数は、選択した特定のエレメントを、所定の GPRM の値と比較するために使用します。
2
のエレメントを比較する方法は、演算子のリスト
=(等しい)
>(より大)など)から選択します。
比較コマンドを設定するには:
1「スクリプト コマンド」インスペクタ で、「比較コマンド」チェック ボックスを選択し比 較設定をア
クティブにします。
2
Execute ifポップアップメニューから、選択するエレメントと比較する
GPRMの場所を選択します。
3
is」ポップアップメニューから、比較演算子のタイプを選択します。
4
to」ポップアップメニューから、比較するエレメントのタイプを選択します。
5
with value」ポップアップメニューから、
GPRM 値との比較を行う実際のエレメントを選択します。
エレメントのタイプを
選択します。
GPRM レジスタを選択します。
実際のエレメントを
選択します。
比較演算子を
選択します。
比較関数を
選択します。
482 14 スクリプトを作成する
比較するエレメントのタイプ
選択した GPRM との比較を行うエレメントのタイプは、
5種類の中から選択できます。
ÂGPRM:比較に使用可能な GPRM のうち、いずれか 1つを選択できます。
ÂSPRM使用可能な 24 個の SPRM のうち、いずれか 1つを選択できます。
SPRM のリストについて
は、
492 ページの「
SPRM の値とその意味 」を参照してください。
ÂImmediate比較する値を 10 進数で入力できます。値の範囲は、選択されている GPRM レジスタ
のサイズに応じて変わります。
ÂJump Target:使用可能なすべてのプロジェクトエレメント(メニュー、トラック、シナリオ、
スライドショー、およびスクリプト)の中から、比較対象を選択できます。
ÂSpecial「現在の項目」「最後の項目」「最後のトラック」の中から、比較対象を選択できます。
Â「現在の項目」は、作成中のスクリプトです。ただしプリスクリプトは除きます。プリスクリプ
トを作成中の場合、「現在の項目」はそのプリスクリプトを割り当てるプロジェクトエレメント
(メニュー、トラック、スライドショー、またはシナリオ)です。
Â「最後の項目」は、このスクリプトの実行を開始したプロジェクトエレメントです。
Â「最後のトラック」は、最後に再生されたトラックです。このスクリプトの実行がメニューボタ
ンによって開始されたかどうかは無関係です。
参考:
Jump Target」および
Special」を利用するには、選択されている GPRM がフル 16 ビッ
GPRM レジスタでなければなりません。パーティションが設定されている GPRM を「
Execute
if」ポップ アッ プメニ ューで 選択 してか らエレ メン トのタ イプを 指定 しよう とする と、
Jump
Targetおよび
Special」は選択できません。
Execute if」の GPRM を選択する前にエレメント
のタイプとして「
Jump Target」または「
Special」を指定すると、パーテ ィションが設定されて
いる GPRM は選択できません。
比較対象の GPRM
選択したエレメントと比較される GPRM を選択できます。
GPRM の値を有意にするためには、作成
中のスクリプ ト内で前の方にあるコ マンドか、作成中のスクリ プトよりも先に実行さ れる別のスク
リプトを使用して、まず何らかの値を GPRM に読み込む必要があります。そのためには
set」コ マ
ンドを使用するのが一般的ですが、
GPRM に値を読み込む方法はほかにも複数あります。
14 スクリプトを作成する 483
比較演算子
選択したエレメントと GPRM とを比較するために使用できる比較演算子は 7つあります。
Â=(等しい)
2つの値が等価であった場合にコマンドを実行します。
Â!=(等しくない)
2つの値が等価でない場合にコマンドを実行します。
Â
>=(より大、または等しい)選択した GPRM の値が、選択したエレメントより大きいか、エレ
メントと等価である場合にコマンドを実行します。
Â
> (より大)選択した GPRM の値が、選択したエレメント より大きい場合にコマン ドを実行し
ます。
Â<=(より小、または等しい)選択した GPRM の値が、選択したエレメントより小さいか、エレメ
ントと等価である場合にコマンドを実行します。
Â<(より小)選択した GPRM の値が、選択したエレメントより小さい場合にコマンドを実行します。
Â&(AND)
2つの値の間でビット単位の
AND
(論理積)演算を実行し、選択した GPRM 1
設定されているビット値が、選択したエレメントでも 1に設定されている場合にコマンドを実行
します。ビット演 算の詳細については、
503 ペ ージの「ビット単位の演算子を 使用する」を参照
してください。
参考:これらの演算子を使用するには、
2進数の基本的な扱い方を理解する必要があります。
Nop コマンド
Nop
no operation =動作なし)コマンドはプレースホルダとして機能します。スクリプトに新
しいステッ プを追加または挿入 すると、そのステップは 必ず「
Nop」に設定されま す。スクリプト
の実行中に「
Nop」コマンドが検出され ると、スクリプトはただ ちにスキップして次の コマンドに
移ります。
Nop」コマンドがそのスクリプト内の最後のコマンドである場合は、スクリプトの実行
が終了しタイトルの再生が停止します。
参考スクリプトがプリスクリプトとして実行されている場合には、最後のコマンドラインで
Nop
を検出したときの動作が異なります。一方プリスクリプトでは、最後のコマンドラインに Nop が設
定されていた場合、そのコマンドは「
Exit Pre-Script」コマンドと同様に処理され、プリスクリプト
が割り当てられているエレメントが標準動作として表示されます。
484 14 スクリプトを作成する
Jump コマンド
Jump」コマンド は、別のエレメント(メニュー、ト ラック、またはスクリプト)の 再生開始に分
岐するためのものです。したがって通常はスクリプト内で最後に実行されるステップで使用します。
参考:スクリプ ト内で最後に実行され るステップであること と、スクリプト内の最後の ステップで
あることは異なります。
1つのスクリプトには複数の「
Jump」コマンドを使用することができ、そ
れらをどのような順序で実行するかは「
Jump」コマンド以外のコマンドによって決定します。
Jump コマンドを設定するには:
1「スクリプト コマンド」インスペク タで、「コマンド」ポップア ップメニューから「ジ ャンプ」を選
択します。
2「ジャンプ先」ポップアップメニューから、ジャンプ先のプロジェクトエレメントを選択します。
GPRM ベース」チェックボックス
通常、
Jump」コマンドはあるエレメントの特定の構成要素(たとえばメニュー 2のボタン 3)へ
の分岐を指示します。また、
Jumpコマンドは次にどのボタンやマーカーに移動すべきかを GPRM
の値に基づ いて判別する機能も持 っています。この機能は、ジ ャンプ先を限定せず、前 に実行され
たスクリプトによって GPRM に書き込まれた値に応じて柔軟にジャンプ先を決定したい場合に便利
です。
GPRM ベースの場所にジャンプするには:
1「スクリプトコマンド」インスペクタで
GPRM ベース」チェックボックスを選択し、
GPRM を選択
するためのポップアップメニューを使用可能にします。
2「ジャンプ先」ポップアップメニューから、ジャンプ先のエレメントを選択します。エレメントを構
成する特定の ボタンやマーカーを選 択することはできませ ん。ここで選択できるのは 基本的なエレ
メント(メニュー、トラック、シナリオなど)だけです。
3
GPRM」ポップアップメニューから、使用する GPRM を選択します。
メニューボタンにジャンプするときに、実際のボタン番号
1 36)を指定した GPRM 値を読み込
むことができます。
マーカーにジャンプする場合はそのマーカー番号(
1 99を入力する必要があります。
99 よりも
大きい値を入力した場合は自動的にマーカー 1が選択されます。
14 スクリプトを作成する 485
「ループポイントで開始」チェックボックス
ループ ポイントを モーション メニューに 追加して、ハイ ライトがい つ表示され るかを指定 したり、
モーションメニューの末尾に達したときにジャンプして戻る位置を設定したりできます。通常、モー
ションメニューへのジャンプでは、同メニューの開始ポイントに飛び、そこから再生を始めます。
だし場合に よっては、ループポイント へジャンプするように 設定して、ハイライトがす ぐに表示さ
れることで視聴者にメニューの冒頭を何度も見せないようにする必要があります。
「ループポイントで開始」チェックボックスを選択すると設定できるジャンプでは、メニューの再生
をループポ イントから開始しま す。詳細については、
282 ペ ージの「モーション設 定について」を
参照してく ださい。この機能を利用す るスクリプト例につ いては、
509 ページの「メニ ューのルー
プポイントにジャンプする」を参照してください。
Set GPRM コマンド
Set GPRMコマンドは、特定の GPRM に設定する値を判別してその GPRM に読み込むために使用
します。次の 4つの要素を指定する必要があります。
Âオペレーションタイプ:ここでは、単純な
mov(代入)」演算子から
xor(排他的論理和)」演
算子まで、
11 種類の演算子を選択できます。 これらの演算子の使用方法については、
486 ページ
の「演算子のタイプ」を参照してください。
Âソースのタイプ:ソースエレメントとして使用可能な 5つのエレメントタイプを選択できます。
ソースエレメ ントタイプの詳細について は、
487 ページの「ソースエレメント のタイプ」を参照
してください。
Âソース値:ソース エレメントタイプを選択した 場合には、実際のエレメントを 指定できます。た
とえば、エレメントタイプ「
SPRMを選択した場合は、実際のソースエレメントとして使用する
特定の SPRM を選択します。
ÂGPRM ターゲット値が書き込まれる GPRM の場所を選択します。選択する演算子によっては、
こで指定した GPRM の場所の値が数学演算の 2番目の値となります。たとえば、いずれかの減法
演算子を選 択した場合には、この GPRM タ ーゲットの値から ソース値が減算され、 その結果が
GPRM ターゲットの場所に書き込まれます。
演算子を選択します。
ソースエレメントタイプを
選択します。
GPRM ターゲットを選択します。
実際のソースエレメントを
選択します。
486 14 スクリプトを作成する
set コマンドを設定するには:
1「スクリプトコマンド」インスペクタで「操作」ポップアップメニューから演算子を選択します。
2「ソースのタイプ」ポップアップメニューから、ソースエレメントのタイプを選択します。
3「ソース値」ポップアップメニューから、実際のソースエレメントを選択します。このリストに表示
されるエレメントは、ステップ 2で選択したソースエレメントのタイプによって異なります。
4「ターゲット」ポップアップメニューから、
GPRM ターゲットを選択します。
演算子のタイプ
11 種類の演算子のいずれかを選択し、それによってソース値とターゲット値の処理方法を制御するこ
とができます。これらの演算子を使用する際には、次の制限事項について留意する必要があります。
Âレジスタには、オーバーフローまたはアンダーフローフラグはありません。
Âスクリプトによって格納される値が 0より小さいか
65535より大きい場合、エラーメッセージは生
成されず、その値はラップされます。たとえば、
3から 7を引くと通常は –4 ですが、この減算を
スクリプトで行うと 65532 が格納されます。また、スクリプトで 6 65534 に足すと、
65540
はなく 4が格納されます。
選択可能な演算子のタイプは次の通りです。
Âmov:ソース値をターゲット場所に代入します。ターゲットの既存の値は上書きされます。
Âswpソース値をターゲット値と交換します。ソース値がターゲット場所に書き込まれ、ターゲッ
ト値はソース場所に書き込まれます。これは、ソース場所に値を書き込める唯一の演算子です。
Âadd:ソース値 とターゲット値 を加算し、その結 果をターゲット場 所に書き込みま す。
Âsub:ソース値をターゲット値から減算し、その結果をターゲット場所に書き込みます。
Âmul:ソース値とターゲット値を乗算し、その結果をターゲット場所に書き込みます。
Âdiv:ターゲット値 をソース値で除算 し、その結果を ターゲット場所に 書き込みます。
Âmodターゲット値をソース値で除算し、その剰余(モジュロ)をターゲット場所に書き込みます。
Âran
1とソース値の間の乱数値を生成し、その結果をターゲット場所に書き込みます。
14 スクリプトを作成する 487
Âand:ソースとターゲットそれぞれの 16 ビットの値について、相互に対応するビット間で「ビッ
ト単位の AND演算を実行し、その結果をターゲット場所に書き込みます。双方のビットがオン
1に設定されている場合は、その値が保持されます。どちらか一方のビットがオフ(
0に設定
されている場合は、ターゲットのビットがリセットされます(つまり値は 0
Âor:ソースとターゲットそれぞれの 16 ビットの値について、相互に対応するビット間で「ビット
単位の OR演算を実行し、その結果をターゲット場所に書き込みます。どちらか一方のビットが
オン(
1)に設定されている場合は、その値が保 持されます。双方のビットがオフ(
0)に設定さ
れている場合は、ターゲットのビットがリセットされます(値 0
Âxorソースとターゲットそれぞれの 16 ビットの値について、相互に対応するビット間で「ビット
単位の XOR」演算を実行し、その結果をターゲット場所に書き込みます。どちらか一方のビット
がオン(
1)に設定されている場合は(ただし双方がオンの場合は除く)、その値が保持されます。
双方のビットが オンの場合、または双方のビット がオフの場合は、ターゲットの ビットがリセッ
トされます(値 0
ソースエレメントのタイプ
ソースとして使用するエレメントのタイプは、次の 5つから選択します。
ÂGPRM:ソース値として使用可能な GPRM のうち、いずれか 1つを選択できます。
ÂSPRMソース値として使用可能な 24 個の SPRM のうち、いずれか 1つを選択できます。
SPRM
リストについては、
492 ページの「
SPRM の値とその意味」を参照してください。
ÂImmediateソースとする値を 10 進数で入力できます。値の範囲は、選択されている GPRM レジ
スタのサイズに応じて変わります。
ÂJump Target:使用可能なすべてのプロジェクトエレメント(メニュー、トラック、シナリオ、
スライドショー、およびスクリプト)の中から、ソースエレメントを選択できます。
ÂSpecial:「現在の項目」「最後の項目」「最後のトラック」のいずれかをソースエレメントとして
選択できます。
Â「現在の項目」は、作成中のスクリプトです。ただしプリスクリプトは除きます。プリスクリプ
トを作成中の場合、「現在の項目」はそのプリスクリプトを割り当てるプロジェクトエレメント
(メニュー、トラック、スライドショー、またはシナリオ)です。
Â「最後の項目」は、このスクリプトの実行を開始したプロジェクトエレメントです。
Â「最後のトラック」は、最後に再生されたトラックです。このスクリプトの実行がメニューボタ
ンによって開始されたかどうかは無関係です。
参考:
Jump Target」および
Special」を利用するには、ターゲットがフル 16 ビット GPRM
ジスタでなければなりません。
488 14 スクリプトを作成する
Goto」コマンド
Gotoコマンドは、スクリプト内の特定のコマンドラインにジャンプするために使用します。この
コマンドは通常は比較関数と共に使 用します。それによって、その「
Goto」コマンドを実行するか
どうか、あるい はそのスクリプトの次の コマンドラインに移動 するかどうかを判別さ せることがで
きます。
Goto」コマンドは、スクリプトに複数の「
Jump」コマンドを組み込む場合に便利です。次に実行
する
Jumpコマンドはどれかを
Gotoコマンドに指定することで、スクリプトを適切な
Jump
コマンドのコマンドラインに移動させることができます。
Goto」コマンドに 関するエント リは(比較コマン ドの設定値以 外では)「行番号」の値 だけです。
このエントリには 1 124 のいずれかの値を指定します。
Set System Stream」コマンド
Set System Stream」コマンドは、オーディオ、字幕、およびビデオアン グルの各ストリームを簡
単に設定するためのコマンドです。これら 3つのストリームのいずれか 1つ、
2つ、またはすべて
のストリー ムを選択することがで きます。字幕ストリームを 選択する場合は、字幕を表 示するかど
うかについても指定してください。
ストリーム値を設定するには、次の 2つのモードのいずれかを選択します。
Â即値:各ストリームのポップアップメニューを使用して、ストリームを直接選択します。(ポップ
アップメニューに「未設定」と表示されたストリーム値は、そのストリームに現在割り当てられて
いる素材がないことを示します)
ÂGPRMベー各ストリームのポップアップメニューで、いずれかの
GPRMレジスタを選択します。
参考:ここでは、フル 16 ビットの GPRM レジスタを選択できるのみです。
14 スクリプトを作成する 489
Set System Stream」コマンドを設定するには:
1「スクリプトコマンド」インスペクタで、「即値」または
GPRM ベース」のボタンをクリックし、
切なストリーム選択モードを指定します。
2任意のチェックボックスを選択して、制御するストリームを指定します。
3選択するス トリームのポップア ップメニューから、適切 なストリームを選択 するか(「即値」モー
ド)
GPRM レジスタを選択します(
GPRM ベース」モード)
4字幕ストリームを選択する場合は、「表示」チェックボックスを選択すると字幕を表示できます。
Resume」コマンド
Resumeコマンドは、
DVD プレーヤーのリモコンの「再開」ボタンと似た働きをするコマンドで、
スクリプト内の 1ステップとして実行されると、
DVD の再生が前回停止した位置から開始されます。
参考:プリスクリプトからの「
Resumeコマンドの実行結果は、想定した通りにならないことがあ
ります。実際に 再生されるのは視聴者 が最後に表示したメニ ューまたはトラックで はなく、そのプ
リスクリプト が割り当てられていた メニューまたはトラッ クが再生される(視聴者が 表示したかど
うかにかかわらず、それが最後に再生されたエレメントと見なされる)ためです。
GPRM Mode」コマンド
16 ビット GPRM レジスタは、メモリ領域として、または増分カウンタとして機能するように設定
できます。デフォルトでは、すべての GPRM レジスタは、
16 ビットよりも小さなレジスタにパー
ティション設定されているものも含めて、メモリレジスタとして設定されます。
Â「カウンタ」モード:レジスタに読み込まれた値は、毎秒 1回の頻度で増分されます。このモード
は、トラックがどのあたりまで再生されたのかを判別するのに利用できます。
Â「レジスタ」モード:レジスタに書き込まれた値は、新規の値が書き込まれるまで、またはディス
クが取り出されるまで保持されます。
GPRM Mode」コマンドを設定するには:
1「スクリプト コマンド」インスペク タで、「カウンタ」モードま たは「レジスタ」モード ボタンをク
リックし、選択した GPRM のモードを設定します。
2
GPRM レジスタ」を選択し、「設定値」ポップアップメニューで値を設定します。
16 ビット GPRM レジスタのみがポップアップメニューに表示されます。
490 14 スクリプトを作成する
Exit」コマンド
Exitコマンドは、タイトルの再生を停止するために使用します。スクリプトの実行中に
Exit」コ
マンドが検 出されると、スクリプトの 実行が中止されそのタ イトルは再生できなく なります。たと
えば、プレーヤーのリージョン設定に応じてこのコマンドを使用することができます。
Exit Pre-Script」コマンド
プリスクリ プトは、割り当てられてい るエレメントが選択さ れるとただちに実行さ れます。プリス
クリプトの用 途によっては、プリスクリ プトの実行が終了した 時点での標準動作とし てそのエレメ
ントが表示 されるようにする必要 があります。
Exit Pre-Script」コマンドを使用す ると、プリスク
リプトを終了し標準動作としてエレメントを表示することができます。
参考:スクリプトがプリスクリプトとして実行されている場合には、最後のコマンドラインで Nop
を検出した ときの動作が異なりま す。正規のスクリプトでは、そ の実行中に最後のコマ ンドライン
Nop が検知されるとスクリプトは停止し、タイトルはそれ以上再生されなくなります。一方プリ
スクリプトでは、最後のコマンドラインに Nop が設定されていた場合、そのコマンドは「
Exit Pre-
Scriptコマンドと同様に処理され、プリスクリプトが割り当てられているエレメントが標準動作と
して表示されます。
Jump Indirect」コマンド
通常の
Jumpコマンドには、
GPRM ベースのボタン」チェックボックスを選択した場合でもジャ
ンプ先のエレメント(メニュー、トラック、シナリオ、スライドショー、またはスクリプト)を指定
する必要があります。
一方
Jump Indirectコマンドは、
GPRM に格納されている値に基づいてあらゆるジャンプ先エレ
メントを判別させることのできるコマンドです。たと えば、スクリプトに「
set」コマンドを組み込
んで現在のメニューの値を GPRM に書き込み、それよりもあとに実行する別のスクリプトで
Jump
Indirect」コマンドを使用し、その GPRM の値を読み取ることで同じメニューにジャンプさせるこ
とができます。
参考:ここでは、フル 16 ビットの GPRM レジスタから選択できるのみです。
14 スクリプトを作成する 491
SPRM
System Parameter Register Memories
DVD プレーヤーはいずれも、その内部では SPRM
System Parameter Register Memories、略称
SPRMのグループの値に基づいて動作します。プレーヤーの動作のステータス(現在再生中の DVD
トラック、使用されている言語、など)は、
SPRM のステータスレジスタ値にアクセスするスクリプ
トコマンドを使って読み取ることができます。
次のリストは、スクリプトによる読み取りが可能なシステムパラメータについて説明したものです。
ÂSPRM 0:メニュー言語の説明コード。視聴者が DVD プレーヤーで設定した値です。
ÂSPRM 1:現在のオーディオストリーム番号。視聴者またはプログラムによって設定されます。
ÂSPRM 2:現在の字幕ストリーム番号。視聴者またはプログラムによって設定されます。
ÂSPRM 3:現在のアングル番号。視聴者またはプログラムによって設定されます。
ÂSPRM 4:現在再生中のタイトル番号(タイトル)
DVD プレーヤーによって設定されます。
ÂSPRM 5:現在のビデオタイトルセット(
VTS)番号。
DVD プレーヤーによって設定されます。
ÂSPRM 6:現在のタイトル PGC 番号。
DVD プレーヤーによって設定されます。
ÂSPRM 7:現在のタイトルのパート番号(チャプタ)
DVD プレーヤーによって設定されます。
ÂSPRM 8現在ハイライトされているボタンの番号。視聴者が DVD プレーヤーで設定した値です。
ÂSPRM 9:ナビゲーションタイマー。プログラムによって設定され、一定時間が経過すると終了
(タイムアウト)します。
ÂSPRM 10タイマーのターゲット。
SPRM 9 がタイムアウトすると DVD トラックの再生が始まり
ます。
ÂSPRM 11プレーヤーのカラオケ用オーディオ・ミキシングモード。プログラムまたは DVD
レーヤー設定によって設定されます。
ÂSPRM 12:視聴制限管理に使用される国別コード。
ÂSPRM 13:現在適用されている視聴制限管理レベル。
ÂSPRM 14:プレーヤーのビデオ設定(アスペクト比、レターボックスモード)
ÂSPRM 15:プレーヤーのオーディオ設定(
DTS
AC-3
MPEG
PCM
SDDS
ÂSPRM 16:音声用第 1言語の言語コード。視聴者が DVD プレーヤーで設定した値です。
ÂSPRM 17:音声用第 1言語の言語コード拡張。
ÂSPRM 18:字幕用第 1言語の言語コード。視聴者が DVD プレーヤーで設定した値です。
ÂSPRM 19:字幕用第 1言語の言語コード拡張。
ÂSPRM 20:プレーヤーのリージョンコード。
ÂSPRM 21:予約済み
ÂSPRM 22:予約済み
ÂSPRM 23:予約済み
これらの SPRM 値によってすべてのステータス情報が提供され、スクリプトに必要な制御機能を実
現できます。
492 14 スクリプトを作成する
SPRM の値とその意味
SPRM レジスタを使用するには、これらのレジスタの有効値の範囲および個々の値の意味を理解する
必要があります。これ以降のセクションでは、
DVD のオーサリング時に使用する最も一般的なビッ
ト値をリスト形式で説明します。すべての SPRM 16 ビット値ですが、その中から特定のビットの
みを取り上げます。「ビット単位の AND」演算子を使用して 16 ビット値の内の特定ビットを抽出す
る方法につ いては、
503 ページの「ビッ ト単位の演算子を 使用する」を参照してく ださい。この方
法を使用すると、必要なビットのみを使用することができます。
SPRM 0:メニュー言語説明コード
DVD プレーヤーは 3種類の言語設定値をサポートしています。メニュー
SPRM 0、音 声(
SPRM
16 および字幕(
SPRM 18)に関する設定値です。これらの値は、各自然言語を表す 2文字の半角
ローマ字コードに基づいています。このコードは、各ローマ字の小文字の ASCII 値から派生します。
たとえば、ローマ字
enは英語(
Englishを表します。小文字の
e”は ASCII 値の 10 進数 101
16 進数 65 に変換されます。小文字の“
n”は ASCII 値の 10 進数 110
16 進数 6E に変換されます。
これらを 16 進法で連結した値は 656E となります。
656E 10 進値は 25966 です。
すべての言語 設定値のリストについて は、
519 ページの言語コードの一覧表を参照し てください。
この設定値を理解しておくと、マルチ言語プロジェクトのオーサリング時に役立ちます。
SPRM 0
レジスタ値を読み取ることにより、視聴者にメニューを表示するための適切な言語が判別できます。
たとえば、複数の言語で表示できるメニューを含むプロジェクトの場合、視聴者が選択した言語でメ
ニューを表示させることができます。
SPRM 1:現在のオーディオストリーム番号
DVD 規格では、最大 8つの異なるオーディオストリームを制御できます。この SPRM レジスタには、
現在再生中のストリームまたは視聴者が前回選択したストリームの値が格納されます。
この SPRM レジスタの 有効値の範囲は 0 7で、
0 1番目のストリーム、
7 8番目 のストリー
ムを表します 。
このレジスタ の情報は、前回選択または 再生されたオーディオ ストリームがどれであ るかを追跡す
る場合に役 立ちます。また、オーディオス トリームを選択するメ ニューにジャンプした ときにどの
ボタンをハイ ライトすればよいかを 判別する場合には非常 に有用です。視聴者がムー ビーの再生中
にオーディオストリームを変更できる場合には特に重要な情報です。
ストリーム番号 SPRM 1 の値
10
21
32
43
54
65
76
87
14 スクリプトを作成する 493
SPRM 2:現在の字幕ストリーム番号
DVD 規格では、最大 32 の異なる字幕ストリームを制御できます。この SPRM レジスタには 2組の
値セットが格納されます。
1番目の値は、
32 のストリームのうちどれが選択されているかを示します。この値の範囲は 0 31
で、
0 1番目のストリーム、
31 32 番目のストリームを表します。
2番目の値は、字幕の表示が
オン、オフのどちらに設定されているかを示す表示フラグです。このフラグの値 64 はオン、
0はオ
フを意味します。
現在選択され表示されているストリームの値を取得するには、ストリームの値に 64 を加えます。
とえば、ストリーム 1を表す値は 0です。この値に、字幕表示が“オン”の場合のフラグ値 64 を加
算すると、結果は 64 になります。同様に、ストリーム 2を表す値 1に、字幕表示が“オン”の場合
のフラグ値 64 を加算すると、 結果の値 65 が得られます。
次の表は、
SPRM 2 の有効な設定値のリストを示したものです。
ストリーム番号
ストリームが選択されているが
表示はオフの場合の SPRM 2
ストリームが選択されており
表示がオンの場合の SPRM 2
1064
2165
3266
4367
5468
6569
7670
8771
9872
10 9 73
11 10 74
12 11 75
13 12 76
14 13 77
15 14 78
16 15 79
17 16 80
18 17 81
19 18 82
20 19 83
21 20 84
22 21 85
23 22 86
494 14 スクリプトを作成する
SPRM 1 と同様、この値が示す情報は視聴者が前回選択した字幕ストリームを判別するのに役立ちま
す。字幕に関す る選択メニューを作成 する場合は、この情報を使 用すると適切な字幕に 対応するボ
タンをハイライトさせることができます。
SPRM 3:現在のアングル番号
SPRM 1 の 場合と同様に、
DVD 規格では最 大 9つ のマルチアングル MPEG ビデオスト リームを制
御できます。この SPRM レジスタには、現在再生中のストリー ムまたは視聴者が前回選 択したスト
リームの値が 格納されます。
SPRM 3 の有効値の範囲は 1 9で、
1 1番目のストリーム、
9 9番目のストリームを表します
SPRM1 および 2とは異なり、値は 0から始まりません)単一アングルのみの場合、デフォルト値
1となります。
前回選択また は再生されたのがどの マルチアングルストリ ームかを識別することは、 マルチアング
ルストリーム を選択するメニューにジ ャンプしたときにどの ボタンをハイライトさせ ればよいかを
判断する場 合に大変役立ちます。特に、視 聴者がムービーの再生 中にマルチアングルス トリームを
変更できる場合に重要です。
24 23 87
25 24 88
26 25 89
27 26 90
28 27 91
29 28 92
30 29 93
31 30 94
32 31 95
ストリーム番号
ストリームが選択されているが
表示はオフの場合の SPRM 2
ストリームが選択されており
表示がオンの場合の SPRM 2
14 スクリプトを作成する 495
SPRM 4:現在再生中のタイトルの番号
作成したプロジェクトのトラック、シナリオ、およびスライドショーの各エレメントが 1つのタイト
ルと見なされます。プロジェクトには最大 99 個のタイトルを使用できます。べてのタイトルには、
「アウトライン」タブの VTS 別表示の順序に従って番号が割り当てられます。
SPRM 4 の値は、現在
再生中のエレメントの番号を示します。
プロジェクトにシナリオがなければ、「アウトライン」タブの VTS 別表示の VTS 番号は SPRM 4
値と一致することになります。シナリオは自身が関係する VTS の内部には配置されないので、プロ
ジェクトにシナリオがあると SPRM 4 の値に影響がおよびます。たとえば、あるプロジェクトに 2
本のトラックがあり、トラック 1 VTS 1 に配置されてシナリオを 2つ含み(シナリオ 1およびシ
ナリオ 2、トラック 2 VTS2 に配置されているとします。このプロジェクトの SPRM 4 の値は、
次のとおりになります。
Âトラック 1 = 1
Âシナリオ 1 = 2
Âシナリオ 2 = 3
Âトラック 2 = 4
SPRM 5:現在のビデオタイトルセット(
VTS)の番号
DVD
Studio
Pro」で作成されたプロジェクトでは、シナリオ以外 のすべてのエレメントに対して、
現在のビデオタイトルセット(
VTS)内でのタイトル番号として 1が設定されます。
1つのトラック
に含まれる各シナリオのタイトル番号には、(トラックのタイトル番号は 1であるため)2以上の番
号が割り当てられます。
SPRM 6:現在のタイトル PGC 番号
DVD
Studio
Pro」で作成されたプロジェクトでは、シナリオ以外 のすべてのエレメントに対して、
プログラム・グループ・チェーン
PGC番号として 1が設定されます。
1つのトラックに含まれる
各シナリオのタイトル番号には、(トラックのタイトル番号は 1であるため)
2以上の番号が割り当
てられます。
SPRM 6 SPRM 5 には同じ値が設定されます。ただし、トラック、シナリオ、または
スライドショーが 1つも再生されていない場合は除きます。その場合の
SPRM 6の値は 0となります。
SPRM 7:現在のチャプタ番号
「チャプタ」は現在再生中のトラックのチャプタ番号です。
この SPRM レジスタは、特定のトラックについて前回再生されたチャプタまたは現在再生中のチャ
プタを確認 するときに役立ちます。あ る要件に対応するため、単 にビデオ中の前回再生 された箇所
に戻るのでな く、いずれかのメニューか ら前回再生されたチャ プタの先頭にジャンプ しなければな
らない場合 にチャプタの判別が必 要となります。たとえば、トレ ーニングフィルムなど で視聴者が
特定のチャプ タを始めから終わりま で見なかったとき、そのチ ャプタの最初に戻って 再生しなおす
必要がある場合が該当します。
496 14 スクリプトを作成する
SPRM 8:現在ハイライトされているボタンの番号
この SPRM 値は、現在表示中のメニューまたは前回表示されたメニューで最後に選択されたボタン
の番号を示 します。この情報により、視聴 者が前回どのボタンを 選択したかを追跡する ことができ
ます。この値はボタン番号に 1024 を掛けて算出されます(
SPRM 8 では、ボタンをカウントするた
めのビットとして 10 15 が使用されます)
次の表に、ボタン番号とその値のリストを示します。
ボタン番号 SPRM 8 の値
1 1024
2 2048
3 3072
4 4096
55120
66144
77168
88192
99216
10 10240
11 112 6 4
12 1228 8
13 13312
14 14336
15 1536 0
16 16384
17 1740 8
18 18432
19 19456
20 20480
21 21504
22 22528
23 23552
24 24576
25 25600
26 26624
27 27648
28 28672
29 29696
30 30720
31 31744
32 32768
14 スクリプトを作成する 497
SPRM 9:ナビゲーションタイマー
このレジスタは一時停止および静止画フレームのカウント・ダウン・タイマーとして使用されます。
DVD
Studio
Pro」は 、タイムアウトおよび一時停止のときにこのタイマーを自動的に読み込みます。
このタイマーがスクリプトで実際に使用されることはありません。
SPRM 10:タイマーのターゲット
この SPRM レジスタは SPRM 9 と併せて使用されます。このレジスタには、ナビゲーションタイマー
SPRM 9)が時間切れになるとアクティブ化される PGC の番号が値として読み込まれます。
このレジスタの読み込みと設定 は「
DVD
Studio
Pro」によって実 行され、スクリプトでレジスタが
使用されることはありません。
SPRM 11:プレーヤーのカラオケ用オーディオ・ミキシング・モード
カラオケ対応の DVD プレーヤーは、複数のオーディオストリームを 1つのストリームに合成するこ
とができます。
参考:カラオケ対応 DVD プレーヤーの識別方法については、
SPRM 15 の説明を参照してください。
一般的な優先ストリームは音楽専用のステレオトラック(
Lおよび R)です。通常、これらの優先ス
トリームにはストリーム番号 1 2を割り当てます。また、これらのストリームに対してメロディ
ストリーム
Mまたはボーカルストリーム(
V1 および V2をミキシングすることができます。メ
ロディストリームとボーカルストリームに割り当てるストリーム番号は通常 3
4、および 5です。
SPRM 11 の有効値のリストを次の表に示します。
33 33792
34 34816
35 35840
36 36864
ボタン番号 SPRM 8 の値
ビットの説明 ビット ビット値
予約済み 01
予約済み 12
ストリーム 1に追加されるストリーム 324
ストリーム 1に追加されるストリーム 438
ストリーム 1に追加されるストリーム 5416
予約済み 532
予約済み 664
予約済み 7128
予約済み 8256
予約済み 9 512
ストリーム 2に追加されるストリーム 310 1024
ストリーム 2に追加されるストリーム 411 2048
ストリーム 2に追加されるストリーム 512 4096
498 14 スクリプトを作成する
このレジスタは上記の値のいずれか(予約済みビットの値は除く)の組み合わせを示す場合があり、
0は追加されたストリームがないことを意味します。値 3072 は、ストリーム 3 4がストリー
2に追加された(
1024 2048)ことを示します。
SPRM 12:視聴制限管理のための国別コード
この SPRM レジスタは、ディスクの視聴制限管理機能の対象となる国の国別コードを示します。ア
メリカ合衆国の場合は 840 となります。
SPRM 13:視聴制限管理レベル
SPRM 13 は、
DVD プレーヤーに現在設定されている視聴制限管理レベルを示します。このレベルは
視聴者によっ て設定され、成人向けのコ ンテンツを年少者が再 生できないようにする ために使用さ
れます。
SPRM 13 レジスタは複数の用途に利用できます。
1枚の DVD ディスク内に、同一のムービーの別
バージョンを複数収録する場合があります。たとえば、
DVD-9 などの大容量のディスクには、視聴
制限に対応するために同一ムービーの Rレーティングバージョンと PG レーティングバージョンの両
方を収録できます。その場合に SPRM 13 の値を読み取ることで、どちらのバージョンのムービーを
再生すべきかを判別させることができます。
また、
SPRM 13 を使用して DVD プレーヤーの現在の視聴制限設定レベルをチェックできます。制作
するディスクのコンテンツが DVD プレーヤーに現在設定されている視聴制限レベルを上回る場合に
は、プレーヤー の視聴制限設定を変更し ない限りこのディスク は再生できないことを 示すメニュー
にジャンプするよう、スクリプトを作成することができます。
次の表に、
SPRM 13 の有効値を示します。
予約済み 13 8192
予約済み 14 16384
予約済み 15 32768
ビットの説明 ビット ビット値
MPAA レーティング SPRM 13 の値
G(一般向け) 1
—2
PG(保護者による指導を推奨) 3
PG-13(保護者の判断が必要) 4
—5
R
17 歳未満は保護者同席での
視聴が必要)
6
NC-17
17 歳以下は視聴禁止) 7
—8
14 スクリプトを作成する 499
SPRM 14:プレーヤーのビデオ設定モード
すべての DVD プレーヤーは複数のビデオ・ディスプレイ・モードをサポートしています。これらは
ディスプレイモードとアスペクト比に分かれます。
SPRM 14 の値を読み取ることで、プレーヤーの
現在のディスプレイモードを判別できます。
SPRM 14 のビット 8 9は現在のディスプレイモード
(そのビデオをアスペクト比 4:3 のモニタでの表示に合わせて処理する必要があるかどうか)の判別
に使用され、ビット 10 11 はモニタのアスペクト比
4:3 16:9 か)の判別に使用されます。
SPRM
14 の上位 8ビットの値は使用されません。
次の表に、ディスプレイモードを示すビット値の組み合わせを示します。
次の表に、アスペクト比を示すビット値の組み合わせを示します。
SPRM 15:プレーヤーのオーディオ設定
DVD プレーヤーは、複数のオーディオフォーマットの再生機能をサポートすることができます。
多くのプレーヤーは Dolby Digital
AC-3リニア PCMおよび MPEG オーディオの 3フォーマッ
トに対応します。このほか、
DTS
SDDS、カラオケ再生機能などのオーディオオプションに対応す
る機種もあります。
SPRM 15 の値を読み取ることで、プレーヤーがサポートしているオーディオオプションを判別でき
ます。ディスクに 2種類のフォーマットのオーディオストリームを収録する場合などには、このレ
ジスタ値を利 用するとプレーヤーに適 したオーディオストリ ームを再生させることが できるため便
利です。たとえば、
Dolby Digital
AC-3に対応しているプレーヤーでは、ステレオ PCM ストリー
ムでなく Dolby Digital ストリームを再生させることができます。
ディスプレイモード ビット 8ビット 9合計
通常(処理なし) 000
パンスキャン 256 0 256
レターボックス 0 512 512
予約済み 25 6 512 76 8
アスペクト比 ビット 10 ビット 11 合計
4:3 0 0 0
未指定 1024 0 1024
予約済み 0 2048 2048
16:9 1024 2048 3072
500 14 スクリプトを作成する
次の表に、
SPRM 15 の有効値を示します。
ビット 4
MPEG カラオケ再生機能の第 1ビット)は、プレーヤーが MPEG カラオケフォーマット
に対応していなければオフ、対応していればオンです。ビット 5
MPEG カラオケ再生機能の第 2
ビット)は常にオフです。
ビット 12
MPEG 再生機能の第 1ビット)は、プレーヤーが MPEG フォーマットに対応していなけ
ればオフ、対応していればオンです。ビット 13
MPEG 再生機能の第 2ビット)は常にオフです。
標準の PCM 再生機能についてのビットはありません。すべてのプレーヤーが必ず PCM をサポート
しているためです。
SPRM 16:音声用第 1言語の言語コード
この SPRM 値は、視聴者が DVD プレーヤーに設定してある第 1の音声用言語を示します。その音声
用言語は、視聴者が耳にする主要な自然言語として指定したものと見なすことができます。
SPRM 0 の場合と同様、このレジスタ値の言語コードは各自然言語を表す 2文字の半角アルファベッ
トのコードから導出されます。このコードは、各ローマ字の小文字の ASCII 値から派生します。すべ
ての言語コード値のリストについては、
519 ージの「言語コードの一覧表」を参照してください。
プレーヤーのオーディオ設定 ビット ビット値
予約済み 01
予約済み 12
SDDS カラオケ再生機能(オプション) 24
DTS カラオケ再生機能(オプション) 38
MPEG カラオケ再生機能の第 1ビット 416
MPEG カラオケ再生機能の第 2ビット 532
AC-3 カラオケ再生機能 664
PCM カラオケ再生機能 7128
予約済み 8256
予約済み 9512
SDDS 再生機能(オプション) 10 1024
DTS 再生機能(オプション) 11 2048
MPEG 再生機能の第 1ビット 12 4096
MPEG 再生機能の第 2ビット 13 8192
AC-3 再生機能 14 16384
予約済み 15 32768
14 スクリプトを作成する 501
この設定値 を理解しておくと、マルチ 言語プロジェクトのオ ーサリング時に役立ち ます。このレジ
スタ値を読み取ることにより、音声用として視聴者が DVD プレーヤーに設定した言語を判別できま
す。たとえば、異な る言語で作成した複 数のオーディオストリ ームを含むプロジェ クトの場合、視
聴者が選択し た適切な言語で音声を 再生させることができ ます。視聴者が音声メニュ ーから言語を
選択する仕組みにする場合は、この SPRM 値に基づいて適切なボタンをハイライトできます。
SPRM 17:音声用第 1言語の言語コード拡張
SPRM 17 はほとんど使用されませんが、複数の値があります。この拡張コードは、視覚障害者向け
の音声用として、または DVD の演出責任者のコメント用として、特定のオーディオストリームにフ
ラグを設定するために使用できます。
SPRM 18:字幕用第 1言語の言語コード
SPRM 18 は、
DVD プレーヤーに設定された字幕用第 1言語の言語コードを示します。その値は、
聴者が設定した言語環境設定値です。
DVD されている主要映画作品の多くは、複数の言語の字幕と共に収録されています。そのような場
合は SPRM 18 の値を読み取ることで、視聴者の言語環境に適した字幕ストリームが自動的に選択され
るようにすることができます。字幕メニューから視聴者が選択する方式の場合は、適切なボタンをあ
らかじめハイライトすることができます。
SPRM 0 の場合と同様、このレジスタ値の言語コードは各自然言語を表す 2文字の半角アルファベッ
トのコードから導出されます。このコードは、各ローマ字の小文字の ASCII 値から派生します。すべ
ての言語コード値のリストについては、
519 ージの「言語コードの一覧表」を参照してください。
SPRM 19:サブピクチャ用第 1言語の言語コード拡張
SPRM 17 と同様、
SPRM 19 の値は字幕ストリームに関するさらに詳しい情報を示すための拡張コー
ドです。たとえ ば、どのサブピクチャの サイズが選択されてい るか、子供向けの字幕ス トリームが
選択されているか、といった情報を取得できます。
コンテンツ SPRM 17 の値
未指定 0
標準キャプション 1
視覚障害者向けの音声 2
演出責任者のコメント 13
演出責任者のコメント 24
コンテンツ SPRM 19 の値
未指定 0
通常サイズの文字によるキャプション 1
大きいサイズの文字によるキャプション 2
子供向けのキャプション 3
予約済み 4
502 14 スクリプトを作成する
SPRM 20:プレーヤーのリージョンコード
リージョンコ ード方式は、ディスクを再 生できる国や地域につ いて何らかの制限を加 えるために開
発されたものです。この方式では、独立型の DVD プレーヤーはすべて、いずれか 1つのリージョン
をサポートするように製造され、コンピュータで使用する DVD プレーヤーは、設定値によってその
プレーヤーのリージョンが設定されます(変更可能な地域の数は限られています)
この SPRM レジスタには、
DVD プレーヤーに設定されているリージョンコードが読み込まれます。
リージョンコードは、世界を 8つの地域に分けて次のように割り当てられています。
Âリージョン 1カナダ、アメリカ 合衆国、プエルトリコ、 バミューダ諸島、バージン 諸島、およ
びその他一部 の島々
Âリージョン 2:日本、西ヨーロッパ(ポーランド、ルーマニア、ブルガリア、およびそのほかのバ
ルカン諸国を含む)、南アフリカ、トルコ、および中東(イランとエジプトを含む)
Âリージョン 3:東南アジア(インドネシア、韓国、香港、およびマカオを含む)
Âリージョン 4:オーストラリア、ニュージーランド、南アメリカ、中央アメリカの大部分、パプア
ニューギニア、および南太平洋の大部分
Âリージョン 5:アフリカの大半、ロシア(および旧ソビエト連邦諸国)、モンゴル、アフガニスタ
ン、パキスタン、インド、 バングラデシュ、ネパール、ブータン、および朝鮮民主主義人民共和国
Âリージョン 6:中国およびチベット
Âリージョン 7:(予約済み)
Âリージョン 8:定期航空機、巡航船、およびそのほかの輸送機関
通常サイズの文字によるクローズドキャプション 5
大きいサイズの文字によるクローズドキャプション 6
子供向けのクローズドキャプション 7
予約済み 8
強制キャプション 9
予約済み 10
予約済み 11
予約済み 12
通常サイズの文字による演出責任者のコメント 13
大きいサイズの文字による演出責任者のコメント 14
子供向けの演出責任者のコメント 15
コンテンツ SPRM 19 の値
14 スクリプトを作成する 503
次の表に、各リージョン、およびそれに対応する SPRM 20 の値を示します。
ビット単位の演算子を使用する
SPRM 値を扱う場合、通常は各 16 ビット値の中の特定ビットのみが必要です。“ビット単位”の演
算子(
AND
OR
XOR)を使用すると、不必要なビットをマスキングし、必要な特定のビットが示
すステータスのみを判別することができます。
参考:これらの演算子を使用するには、
2進数の基本的な扱い方を理解しておく必要があります。
例:“ビット単位の AND”演算子を使用する
DVD プレーヤーに設定されているモニタのアスペクト比が 4:3 および 16:9 のどちらであるかを確認
する必要があるとします。アスペクト比を判別するには、
SPRM 14 のビット 10 とビット 11 を調べ
るだけで済みます。その場合には、“ビット単位の AND”演算子を使用して 10 11 以外のすべて
のビットをマ スキングすることで、ほか のビット値に煩わされ ることなく簡単にアス ペクト比のス
テータスを判別できます。
上の表で、
SPRM 14 のビット値が xになっているものは不必要なビットです。
0/1”と記載されて
いるビット 10 とビット 11 は、これらが必要なビットであり、値 0または 1のいずれかを取ること
を意味します。
AND 演算を実行する場合は、マスキングするビットの AND 値を 0に設定すること
により、それらのビットはどのような状態であっても無効化されます。値を保持するビットに 1
設定すると、適切な結果が得られます。つまり実際の値が 0であれば 0
1であれば 1になります。
SPRM 14 の場合は、
AND 3072 で正しくマスキングすることができます。
AND 演算の結果として得られる値は、
0
1024
2048および 3072 4通りです。
SPRM 14 では、
結果が 0の場合 DVD プレーヤーのアスペクト比は 4:3、結果が 3072 の場合は 16:9 に設定されてい
ることを示します(結果が 1024 および 2048 の場合は、アスペクト比が未指定または予約済みであ
ることを意味します)
リージョン SPRM 20 の値
11
22
34
48
516
632
764
8128
15
x
0
0
14
x
0
0
13
x
0
0
12
x
0
0
11
0/1
1
0/1
10
0/1
1
0/1
9
x
0
0
8
x
0
0
7
x
0
0
6
x
0
0
5
x
0
0
4
x
0
0
3
x
0
0
2
x
0
0
1
x
0
0
0
x
0
0
Bits
SPRM 14
AND
504 14 スクリプトを作成する
GPRM
General Purpose Register Memories
GPRM
General Purpose Register Memories)はスクリプトの一時記憶域と して機能するレジスタ
で、スクリプトの作成時に組み込むことができます。
System Parameter Register Memories
SPRM
とは異なり、
GPRM DVD プレーヤーによって直接使用されることはなく、スクリプトのみに使用
されます。
GPRM には SPRM の値または独自に指定する値を書き込むことができます。
GPRM に書き
込まれた値は数学演算によって処理され、その結果に基づいてスクリプトコマンド DVDプレーヤー
を制御します。
GPRM の特徴
DVD
Studio
Pro」は、
8個の 16 ビット GPRM を管理するためのインターフェイスを提供します。
これらのレジスタは互いに独立して機能します。個々の値は、
DVD プレーヤーにディスクが挿入さ
れると 0に設定されます。
スクリプトを作成するとき、
GPRM をさらに 1 2個使う必要があると気が付く場合があります。
フル 16 ビットの GPRM レジスタを使わなくともよいときには、
GPRM レジスタの数を増やすため
に、
1つまたは複数のレジスタにパーティションを設定してサイズを小さくすることができます。
とえば、
GPRM 1 にパーティションを設定して、
4ビットのレジスタ 4個にできます。こうすれば、
スクリプトの作成に利用できる GPRM の数を大幅に増やすことができます。
重要スクリプトコマンドの設定、および表示条件には、フル 16 ビット GPRM レジスタを使わなけ
ればならないものが複数あります。このため、パーティションを設定できるのは、
8個の 16 ビット
GPRM レジスタのうち 7個までに制限されています。
SPRM と、パーティションが設定された GPRM について
SPRM は、以下の 3つのカテゴリーのいずれかに分類されます。
Âレジスタの先頭ビットを使うもの。たとえば SPRM 1
Âレジスタの一部を使うが、先頭ビットは使わないもの。たとえば SPRM14 は、ビット 8から 11
使用
Âレジスタの全体を使い、各ビットで機能のステータスを表すもの。たとえば SPRM 15
GPRM 4ビットレジスタのパーティションを設定する場合は、各レジスタに同じ SPRM 値を移
して、
4ビットレジスタの各々に SPRM から同じ先頭 4ビットが収まるようにしてください。
たとえば、
SPRM 14 ではレジスタの 4ビット分のみが使用されますが、それらは先頭 4ビットで
はないので(
8ビットから 11 ビット)、パーティションが設定された GPRM レジスタには移動で
きません。こうした理由から、常に複数の 16 ビット GPRM を利用可能にしておくことをお勧めし
ます。
14 スクリプトを作成する 505
GPRM のパーティションを設定する
16 ビット GPRM レジスタの各パーティションに、別々の設定をすることができます。設定を済ませ
たら、名前を付けて保存しておけば、別のプロジェクトで読み込むことが可能です。
重要いったん GPRM レジスタにパーティションを設定して、それをスクリプト内で利用したら、
GPRM のパーティション設定を変更することはできません。また、スクリプトの項目情報を読み
込むときには、スクリプトが利用する GPRM のパーティションが、項目情報の保存時と同じでなけ
ればなりません。
GPRM のパーティションを設定するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「アウトライン」タ ブまたは「グラフィック」タブ でスクリプトを選択しま す。「スクリプト」イ
ンスペクタが表示されます。
Â「アウトライン」タ ブでディスクを選択し、「デ ィスク」インスペクタで「詳細」タ ブをクリック
します。
Â「グラ フィッ ク」タブ で空の 領域を クリッ クし、「ディ スク」イ ンスペ クタで「詳 細」タブ をク
リックします 。
2パーティションを設定する
GPRMのポップアップメニューをクリックし、使用するパーティション設
定を選択します。
506 14 スクリプトを作成する
以下から選択できます。
参考スクリプトで利用されている GPRM のポップアップメニューはアクティブではないので、パー
ティション設定を変更することはできません。
GPRM で使用するパーティション設定を選択すると、新規のレジスタが表示されます。
GPRM のパーティションに名前を付ける
スクリプト作成のプロセスを管理しやすくするために、各 GPRM パーティションに名前を付けるこ
とができます。
16 ビット GPRM も、全体で 1つのパーティションと見なされます。)それにより、
どの GPRM がどのような目的に使用されているかを簡単に追跡できるようになります。
GPRM はす
べてのスクリプト共用のレジスタであるため、一度名前を変更すれば、その GPRM が使用されてい
るすべてのスクリプトのすべての場所に その名前が適用されます。
GPRM の名前を変更する作業は
「スクリプト」インスペクタおよび「ディスク」インスペクタのどちらでも行うことができます。
参考:パーティションの名前は一意なものにしてください。
パーティション設定 結果 各レジスタの範囲
1パーティション 1つの 16 ビットレジスタ 0-65535
2パーティション 2つの 8ビットレジスタ 0-255
4パーティション 4つの 4ビットレジスタ 0-15
8パーティション 8つの 2ビットレジスタ 0-3
16 パーティション 16 個の 1ビットレジスタ 0-1
パーティションが設定された
GPRM のレジスタ
この開閉用三角ボタンをク
リックすると、
GPRM のレジ
スタを表示したり隠したりで
きます。
14 スクリプトを作成する 507
GPRM の名前を変更するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「アウトライン」タ ブまたは「グラフィック」タブ でスクリプトを選択しま す。「スクリプト」イ
ンスペクタが表示されます。
Â「アウトライン」タ ブでディスクを選択し、「デ ィスク」インスペクタで「詳細」タ ブをクリック
します。
Â「グラ フィッ ク」タブ で空の 領域を クリッ クし、「ディ スク」イ ンスペ クタで「詳 細」タブ をク
リックします 。
2
GPRM の開閉用三角ボタンをクリックすると、パーティションが表示されます。
3パーティション名をダブルクリックし、名前を変更する
GPRMのテキストボックスに新規の名前を入
力します。
参考:また、「シミュレータ」の「レジスタ」画面でも、
GPRM のパーティションの名前を変えるこ
とができます。
GPRM 設定の読み込みおよび書き出し
プロジェクト間でスクリプトをコピーする必要が生じた場合(項目情報を利用して)、各プロジェク
トで同じ GPRM 設定が使われていることが確実ならば便利です。これを実現する方法の 1つは、コ
ピーしたいスクリプトがあるプロジェクトから GPRM 設定を書き出して、スクリプトのコピー先に
するプロジェクトに読み込むことです。
重要スクリプトをプロジェクト間でコピーできるのは、そのスクリプトで利用される GPRM のパー
ティション設定がどちらのプロジェクトでも同じ場合のみです。
GPRM 設定を書き出すと、 GPRM の名称とパーティション情報が入ったファイルが作成されます。
GPRM 設定を読み込むと、ファイルの情報と一致するように、
GPRM が名前も含めて変更されます。
以下の点に留意してください。
Âすでにスクリプトで利用されている GPRM の設定は変更できません。警告が表示されます。それ
以外の GPRM の設定は変更できます。
Âすべての GPRM レジスタの名前は、読み込むファイルに記述されている名前と一致するように変
更されます。すでに使用中の GPRM は影響を受けません。
508 14 スクリプトを作成する
GPRM 設定を書き出すには:
1
GPRM レジスタのパーティションを設定します。必要ならば、パーティションの名前を変更します。
2以下のいずれかの操作を行います:
Â「スクリプト」インスペクタの「書き出し」ボタンをクリックします。
Â「ディスク」インスペクタの「詳細」タブで「書き出し」ボタンをクリックします。
「書き出し」ダイアログが開きます。
3ファイルに付ける名前を入力し、保存先を選択して、「書き出し」をクリックします。
ファイルが作成されます。ファイル名は、入力された名前と、拡張子“
.dspPartition”です。
GPRM 設定を読み込むには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「スクリプト」インスペクタの「読み込み」ボタンをクリックします。
Â「ディスク」インスペクタの「詳細」タブで「読み込み」ボタンをクリックします。
「読み込み」ダイアログが開きます。
2読み込むファイルを選択し、「読み込み」をクリックします。
参考:競合を避けるために、
GPRM 設定の読み込みは、スクリプトが 1つも作成されていないうち
に済ませてください。
GPRM のモードを設定する
16 ビット GPRM レジスタは、メモリレジスタとして、または減分カウンタとして機能するように
設定できます。
参考:デフォルトでは、すべての GPRM レジスタは、
16 ビットよりも小さなものも含めて、メモリ
レジスタとして設定されます。
Âメモリレジスタ として使用する場合、そのレジス タに書き込まれた値は、新規に 値が書き込まれ
るか DVD プレーヤーからディスクが取り出されるまで保持されます。
Â減分カウンタとして使用する場合、レジスタに読み込まれた値は毎秒 1回の頻度で増分されます。
レジスタモードに戻すと、カウンタを一時停止することができます。
GPRM のモードを設定するには、
GPRM Mode」コマンドをスクリプト内に組み込みます。一度設
定した GPRM モードは、設定を変更するまで、または DVD プレーヤーからディスクが取り出され
るまで適用されます。
14 スクリプトを作成する 509
スクリプティングの作業例
スクリプト はその本来の目的上、特定 のプロジェクトに対す る専用性がきわめて高 くなります。あ
1つのスクリプトの機能は、場合によっては非常に多種多様なプロジェクトに適用できることが
ありますが、機 能が実際に作用でき るトラック、ストリーム、お よびメニューがどれで あるかはプ
ロジェクトによって異なります。
以下の例で は、スクリプトの作成プロ セスを簡単に理解でき るよう、初期の概念から最 終的な成果
物に至るま での流れに沿って順番 に説明します。例示するス クリプトは、それぞれの目 的を果たす
ための方法の 1つにすぎません。多くの場合は、同じ結果が得られる別の方法が数通りあります。
参考:以下の例で使用するメニューやトラックの名称は架空のものです。これらに相当するエレメン
トを実際に作成し、適切な素材を割り当てることができます。あるいは、例示したエレメントを既存
の素材に応じて読み替えてください。必要であれば、まったく素材を割り当てない空のエレメントを
作成することもできます。これらのスクリプト例で使用されるのはエレメントの名称であって、実存
する素材ではないため、実際の画面には表示されないことに注意してください。さらに、これらの例
では、
GPRM にパーティションが設定されていないことを仮定しています。
メニューのループポイントにジャンプする
このスクリ プトの場合、ループポイン トが設定されている、モー ションメニューがプロ ジェクトに
含まれてい ます。そこで、ほかのエレメ ントもこのループポイ ントにジャンプする ようにして、メ
ニューのビデオの導入部を飛ばすことにします。
この例のスクリプトの場合は、メニューを「
Main Menu」と呼ぶことにします。
ループポイントにジャンプするスクリプトを作成するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「スクリプト」と選択します。
Âツールバーの「スクリプトを追加」ボタンをクリックします。
Âコマンドキー+一重引用符キー(
')を押します。
2「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、追加された新規のスクリプトをダブルクリッ
クします。
スクリプトエディタが起動し、「スクリプト」インスペクタウインドウが表示されます。
3インスペクタで、スクリプトに「ループポイントにジャンプするスクリプト」 という名前を付けます。
4スクリプトエディタ内で、最初のコマンドライン(
Nop)を選択します。
「スクリプトコマンド」インスペクタが表示されます。
5「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Jump」を選択します。
6「ジャンプ先」ポップアップメニューで、「メニュー」「メニュー 1」>「
[メニュー ]と選択します。
7「ループポイントで開始」チェックボックスを選択します。
このスクリプトは、メニュー 1へのジャンプが必要な箇所ならば、どこにでも使うことができます。
たとえば、あるトラックのエンドジャンプでこのスクリプトを実行するようにします。この場合は、
トラックの再生が終わると、メニュー 1のループポイントまでジャンプします。
510 14 スクリプトを作成する
複数のトラックをランダムに再生するためのスクリプト作成例
このスクリプトに想定されているプロジェクトには 4つのトラックがあり、あるメニューがタイム
アウト(所定の 時間が経過するまで 使用不可)になったときに、 それらのトラックをラ ンダムに選
択するためのスクリプトを作成するものとします。
このスクリプトでは、「海」「浜辺」「足跡」、および「ショッピング」という名前の 4つのトラッ
クを使用します。
ランダム再生用スクリプトを作成するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「スクリプト」と選択します。
Âツールバーの「スクリプトを追加」ボタンをクリックします。
Âコマンドキー+一重引用符キー(
')を押します。
2「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、追加された新規のスクリプトをダブルクリッ
クします。
スクリプトエディタが起動し、「スクリプト」インスペクタウインドウが表示されます。
3「スクリプト」インスペクタで、スクリプトに「ランダム再生」という名前を付けます。
4スクリプトエディタ内で、最初のコマンドライン(
Nop)を選択します。
「スクリプトコマンド」インスペクタが表示されます。
5「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Set GPRM」を選択します。
6
Set GPRM」コマンドを設定するには:
Â「操作」から「
ran」を選択します。
Â「ソースのタイプ」から「
Immediate」を選択します。
Â「ソース値」に 4を入力します。
Â「ターゲット」から「
GPRM 0」を選択します。
以上の設定により、
1 4の範囲で乱数が生成され GPRM 0 の値として設定されます。このスクリ
プト内の次のコマンドは、この値を参照することにより、再生するトラックを判別します。
7スクリプトエディタで「追加」ボタンをクリックします。
新規のコマンドラインがスクリプトに追加されます。
8「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Jump」を選択します。
9
Jumpコマンドを設定するには、「ジャンプ先」ポップアップメニューから「トラックとシナリオ」
>「海」>「マーカー 1」と選択します。これにより、次のステップで追加する比較関数の結果に基
づいて、
4つのトラックの内最初のトラックが再生されます。
参考:は じめに説 明したよ うに、「海」という トラッ クは架空 のもので す。実際に「」とい うト
ラックを作成しない限り、このポップアップメニューには表示されません。
14 スクリプトを作成する 511
10 現在の トラックが 乱数ジェネレ ータによっ て選択され たものかど うかを検査し て確認する ために、
Jump」コマンドに比較関数を追加します。
Â「比較コマンド」チェックボックスを選択します。
Â
Execute if」で、比較基準とするエレメントに「
GPRM 0」を選択します。
Â
is」で、比較演算タイプとして「
=(等しい)を選択します。
Â
to」で、比較するエレメントタイプに「
Immediate」を選択します。
Â
with value」に、
1と入力します。
GPRM 0 の値(乱数ジェネレータコマンドによって生成される値)に 1が含まれていた場合、設定
した「
Jump」コマンドが実行されます。
1が含まれていない場合、スクリプトは次のコマンドに移
動します。
11 さらに 3つの
Jumpコマンドラインを追加します。各コマンドラインは、残る 3つの架空トラック
のいずれか を再生するためのもの です。これらのコマンドの 設定はほとんど同じで あり、相違点は
「ジャンプ先」がトラック別に割り当てられることです(「トラックとシナリオ」「浜辺」>「マー
カー 1「トラックとシナリオ」>「足跡」>「マーカー 1「トラックとシナリオ」>「ショッピ
ング」>「マーカー 1と選択)また、比較関数の「(値:」フィールドの即値もトラックごとに異
なります(「浜辺」トラックには 2「足跡」トラックには 3「ショッピング」トラックには 4を指
定します)
12 メニューのタイムアウト動作を設定するため、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで
その メニュー を選択し、「メ ニュー」イン スペクタ 内の「一般」タブ をクリッ クします。「終 了時」
ポップアップメニューから「タイムアウト」を選択し、タイムアウトするまでの時間の値(秒単位)
を入力します。「操作」ポップアップメニューから、このスクリプト「ランダム再生」を選択します。
指定した時 間が経過するまでメニ ューが待機中になるた びに、このスクリプトが起 動し、乱数が生
成され、
4つのトラックのいずれかが再生されます。そのトラックの再生が終了すると、「エンドジャ
ンプ」の設定値によって指定したエレメントにジャンプします。
512 14 スクリプトを作成する
すべてのトラックを再生するためのスクリプトの作成例
このスクリプトに想定されているプロジェクトには 4つのトラックがあり、メインメニューにはそ
れらを再生 するためのトラック別 のボタンが並んでいる ものとします。このメニュ ーに「すべての
トラックを再生」というボタンを追加して、
4つのトラックを順番に再生し、すべてのトラックの再
生が終わるとメインメニューに戻るようにする必要があります。この例では 5つのスクリプトを作
成します。
1つは「すべてのトラックを再生」する処理を開始するためのスクリプト、そして残る 4
つは、「すべてのトラックを再生」機能が動作中かどうかを判別しそれに応じてトラックを再生する
ためのスクリプトで、各トラックに対応します。
「すべてのトラックを再生」スクリプトは特定の GPRM に値を書き込み、その値によって「すべての
トラックを再生」機能が動作中であることをほかの 4つのスクリプトに示します。そのあと、
1番目
のトラックにジャンプして再生を開始します。
ほかの 4つのスクリプトは、各トラックの「エンドジャンプ」で設定したエレメントにリンクされ
ています。これ らのスクリプトは「すべ てのトラックを再生」機 能が動作中かどうかを 検査して確
認します。アク ティブであれば、スクリ プトは次のトラックに ジャンプします。アクテ ィブでなけ
れば、スクリプトはメインメニューに戻ります。
このスクリプトでは、「海」「浜辺」「足跡」、および「ショッピング」という名前の 4つのトラッ
クを使用します。
すべてのトラックを再生スクリプト
これは、メインメニューの「すべてのトラックを再生」ボタンにリンクさせるスクリプトです。
すべてのトラックを再生スクリプトを作成するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「スクリプト」と選択します。
Âツールバーの「スクリプトを追加」ボタンをクリックします。
Âコマンドキー+一重引用符キー(
')を押します。
2「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、追加された新規のスクリプトをダブルクリッ
クします。
スクリプトエディタが起動し、「スクリプト」インスペクタウインドウが表示されます。
3「スクリプト」インスペクタで、スクリプトに「すべてのトラックを再生」という名前を付けます。
4スクリプトエディタ内で、最初のコマンドライン(
Nop)を選択します。
「スクリプトコマンド」インスペクタが表示されます。
5「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Set GPRM」を選択します。
6
Set GPRM」コマンドを設定するには:
Â「操作」から「
mov」を選択します。
Â「ソースのタイプ」から「
Immediate」を選択します。
Â「ソース値」に 1を入力します。
Â「ターゲット」から「
GPRM 0」を選択します。
14 スクリプトを作成する 513
以上の設定により、
GPRM 0 に値 1が設定されます。ほかのスクリプトは、この値を参照すること
により「すべてのトラックを再生」機能が動作中であることを判別します。
7スクリプトエディタで「追加」ボタンをクリックします。
2つ目の新規コマンドラインがスクリプトに追加されます。
8「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Jump」を選択します。
9
Jumpコマンドを設定するには、「ジャンプ先」ポップアップメニューから「トラックとシナリオ」
「海」「マーカー
1と選択します。これで、
4つのトラックのうち最初のトラックが再生されます。
参考:は じめに説 明したよ うに、「海」という トラッ クは架空 のもので す。実際に「」とい うト
ラックを作成しない限り、このポップアップメニューには表示されません。
このスクリ プトを、メインメニュー の「すべてのトラックを 再生」ボタンにリンク させます。詳し
くは、
258 ページの「ボタンの接続を設定する」を参照してください。
トラックを終了するためのスクリプトの作成例
最初の 3つのトラックの「エンドジャンプ」設定エレメントにリンクさせるスクリプトはいずれも
ほぼ同 じです。唯一 の相違点は、「す べてのト ラックを再 生」機能が動 作中の場合 にジャン プする
ターゲットト ラックの名称です。最後の トラックによって使用 されるスクリプトはも う少し異なり
ます。このスクリプトは、「すべてのスクリプトを再生」機能が動作中であることを示す GPRM の値
1 0にリセットし、常にメインメニューにジャンプします。
最初の 3つのトラック用のトラック終了スクリプト
次に示すステップに従って、
1番目のトラック(海)に使用するスクリプトを作成します。
2番目と
3番目のトラック「浜辺」と「足跡」については、入力内容や操作の異なる点のみを「注意:」の
項に記載し ます。前にも説明したよう にこれらのトラック名 は架空のものであり、実際 にトラック
を作成しない限りポップアップメニューには表示されません。
514 14 スクリプトを作成する
最初の 3つのトラック用のスクリプトを作成するには:
1空のスクリプトを作成し、選択します。
2スクリプト名として「
「海」トラック終了」と入力します。
参考
2番目と 3番目のトラック用のスクリプトを作成するときは、それぞれのスクリプト名を
「浜
辺」トラック終了」および「
「足跡」トラック終了」と入力します。
3スクリプトエディタ内で、最初のコマンドライン(
Nop)を選択します。
4「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Jump」を選択します。
5
Jumpコマンドを設定するには、「ジャンプ先」ポップアップメニューから「トラックとシナリオ」
>「浜辺」>「マーカー 1」と選択します。
参考:
2番目と 3番目のトラック用のスクリプトを作成するときは、「トラックとシナリオ」>「足
跡」「マーカー
1および「トラックとシナリオ」「ショッピング」「マーカー
1と選択します。
6「すべてのトラ ックを再生」機能 が動作中かどうかを検査 して確認するために、比較関数を
Jump
コマンドに追 加します。
Â「比較コマンド」チェックボックスを選択します。
Â
Execute if」で、比較基準とするエレメントに「
GPRM 0」を選択します。
Â
is」で、比較演算タイプとして「
=(等しい)を選択します。
Â
to」で、比較するエレメントタイプに「
Immediate」を選択します。
Â
with value」に、
1と入力します。
GPRM 0 の値に 1が含まれている(「すべてのトラックを再生」機能が動作中であることを示す)場
合は、このジャンプコマンドが実行されます。
1が含まれていない場合、スクリプトは次のコマンド
ラインに移動します。
7スクリプトエディタで「追加」ボタンをクリックします。
新規のコマンドライン(
Nop)がスクリプトに追加されます。
8「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Jump」を選択します。
9
Jump」コマンドを設定するには、「ジャンプ先」ポップアップメニューから「メニュー」>「メイ
ンメニュー」>「ボタン 1」と選択します。
トラック名と同様、「ボタン 1」はこの例の具体的な手順を説明するためのもので、架空のエレメン
トです。
14 スクリプトを作成する 515
この「
Jumpコマンドは、前のコマンドで比較関数の条件が満たされなかった場合にのみ実行され
ます。
3つのスクリプトをすべて作成したら、各スクリプトを適切なトラックの「エンドジャンプ」(各ト
ラックの「トラック」インスペクタの上部)に設定したエレメントにリンクさせます。
このスクリプトは
「海」トラックの再生が
終わると「浜辺」トラックに
ジャンプします。
このスクリプトは
「浜辺」トラックの再生が
終わると「足跡」トラックに
ジャンプします。
このスクリプトは
「足跡」トラックの再生が
終わると「ショッピング」
トラックにジャンプします。
516 14 スクリプトを作成する
最後のトラック用のトラック終了スクリプト
次に示すステップに従って、最後のトラック(ショッピング)に使用するスクリプトを作成します。
このトラックの再生が終わると必ずメインメニューが表示されます。ほかのスクリプトと違うのは、
GPRM 値を 0リセットする必要があるという点です。それにより、あとで「すべてのトラックを再
生」プロセスが誤って開始されることはなくなります。
最後のトラック用のトラック終了スクリプトを作成するには:
1空のスクリプトを作成し、選択します。
2スクリプト名として「
「ショッピング」トラック終了」と入力します。
3スクリプトエディタ内で、最初のコマンドライン(
Nop)を選択します。
4「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Set GPRM」を選択します。
5
Set GPRM」コマンドを設定するには:
Â「操作」から「
mov」を選択します。
Â「ソースのタイプ」から「
Immediate」を選択します。
Â「ソース値」に 0を入力します。
Â「ターゲット」から「
GPRM 0」を選択します。
以上の設定により、
GPRM 0 が値 0にリセットされ「すべてのトラックを再生」プロセスが終了し
ます。また、いずれ かのトラックを後で 個別に再生した場合で も、各トラックの再生が 終了するた
びにメインメニューに戻る動作が保証されます。
6スクリプトエディタで「追加」ボタンをクリックします。
新規のコマンドライン(
Nop)がスクリプトに追加されます。
7「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Jump」を選択します。
8
Jump」コマンドを設定するには、「ジャンプ先」ポップアップメニューから「メニュー」>「メイ
ンメニュー」>「ボタン 1」と選択します。
このスクリプトは、必ず GPRM 0 の値を 0にリセットしてからメインメニューに戻ります。このス
クリプ トは、「ショ ッピング」ト ラックの「ト ラック」イン スペクタ の上部にあ る「エンドジ ャン
プ:」で設定したエレメントにリンクさせる必要があります。
14 スクリプトを作成する 517
DVD プレーヤーの視聴制限管理の設定をチェックする
このスクリプトに想定されているプロジェクトには、
1つのトラックと 2つのオーディオストリーム
があるもの とします。一方のストリー ムには大人の視聴者向 けの会話が収録されて います。もう一
方のストリー ムは編集され、乱暴な言葉 遣いなどは年少の視聴 者への悪影響の少ない 表現に言い替
えられています。このスクリプトでは、トラックを再生する前に DVD プレーヤーの視聴制限管理に
ついての設定値をチェックした上で、適切なオーディオストリームを再生する必要があります。
このトラックには「メインプログラム」という名前が付けられており、ストリーム A1 にはオリジナ
ルの音声、ストリーム A2 には編集された音声が収録されています。
スクリプトを作成する
このスクリ プトは「メインプログラ ム」トラックのプリスクリ プトとして使用され、毎 回トラック
を再生する前に DVD プレーヤーの視聴制限管理の設定値を検証します。
スクリプトを作成するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」>「スクリプト」と選択します。
Âツールバーの「スクリプトを追加」ボタンをクリックします。
Âコマンドキー+一重引用符キー(
')を押します。
2「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、追加された新規のスクリプトをダブルクリッ
クします。
スクリプトエディタが起動し、「スクリプト」インスペクタウインドウが表示されます。
3「スクリプト」インスペクタで、スクリプトに「視聴制限チェック」という名前を付けます。
4スクリプトエディタ内で、最初のコマンドライン(
Nop)を選択します。
5「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Set GPRM」を選択します。
6
Set GPRM」コマンドを設定するには:
Â「操作」から「
mov」を選択します。
Â「ソースのタイプ」から「
SPRM」を選択します。
Â「ソース値」から「
SPRM 13」を選択します。
Â「ターゲット」から「
GPRM 0」を選択します。
以上の設定により、
SPRM 13 の値が GPRM 0 にコピーされます。
7スクリプトエディタで「追加」ボタンをクリックします。
2つ目のコマンドラインがスクリプトに追加されます。
8「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Set GPRM」を選択します。
518 14 スクリプトを作成する
9
Set GPRM」コマンドを設定するには:
Â「操作」から「
and」を選択します。
Â「ソースのタイプ」から「
Immediate」を選択します。
Â「ソース値」に 15 と入力します。
Â「ターゲット」から「
GPRM 0」を選択します。
以上の設定により、
SPRM 13 の値の内、上位 4ビットの値だけを確実に GPRM 0 内に設定するため
の演算が設定されます(ソース値の 15 は、
SPRM 13 の上位 4ビットを 1に設定し残りの 12 ビット
0に設定するための値です)
AND”演算の詳細については、
503 ページの「ビット単位の演算
子を使用する」を参照してください。
10 スクリプトエディタで再び追加ボタンをクリックします。
新規のコマンドラインがスクリプトに追加されます。
11 「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Set System Stream」を選択します。
12
Set System Stream」コマンドを設定するには:
Â「即値」ボタンをクリックします。
Â「オーディオ」チェックボックスを選択します。
Â「オーディオストリーム」ポップアップメニューから「
2」を選択します。
もう一方のス トリームのチェックボ ックスが選択されてい ないことを確認してくだ さい。このコマ
ンドにより、このトラック用に再生されるオーディオストリームとしてストリーム 2
(編集された音
声)が設定されます。
13 スクリプトエディタで再び追加ボタンをクリックします。
新規のコマンドラインがスクリプトに追加されます。
14 「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Set System Stream」を選択します。
15
Set System Stream」コマンドを設定するには:
Â「即値」ボタンをクリックします。
Â「オーディオ」チェックボックスを選択します。
Â「オーディオストリーム」ポップアップメニューから「
1」を選択します。
もう一方のス トリームのチェックボ ックスが選択されてい ないことを確認してくだ さい。このコマ
ンドでは、オリジナルのストリームが再生されます。
16
DVD プレーヤーが Rレーティングまたはさらに厳格なレーティングのトラックも再生可能な設定に
なっていた場合に、このコマンドによってストリーム 1(オリジナル音声のストリーム)のみが確実
に設定されるようにするために、比較関数を設定します。
Â「比較コマンド」チェックボックスを選択します。
Â
Execute if」で、比較基準とするエレメントに「
GPRM 0」を選択します。
Â
is」で、比較演算タイプとして「
> =(より大、または等しい)を選択します。
Â
to」で、比較するエレメントタイプに「
Immediate」を選択します。
Â
with value」フィールドに、比較するエレメントとして 6を入力します。
14 スクリプトを作成する 519
以上の設定により、
GPRM 0 の値
SPRM 13 から導出された値) 6
Rレーティングの設定値に相
当)と等価であ るか、それより大きい値 であるかがチェックさ れます。この比較条件が 満たされた
場合は、オーディオストリーム 1が再生対象として設定されます。条件が満たされなかった場合、
クリプトはオーディオストリームの設定値を 2
3番目のコマンドで設定された値)のまま保持し、
次のコマンドに移ります。
17 スクリプトエディタで再び追加ボタンをクリックします。
新規のコマンドラインがスクリプトに追加されます。
18 「スクリプトコマンド」インスペクタで、「コマンド」から「
Exit Pre-Script」を選択します。
このコマンドはスクリプトの実行を終了し、トラックの再生を開始します。
あとは、このス クリプトをプリスクリ プトとしてトラックに 割り当てれば作業は完 了です。トラッ
クを選択すると表示される「トラック」インスペクタで、「プリスクリプト」ポップアップメニュー
からこのス クリプトを選択してく ださい。トラック再生時に は毎回、まずこのスクリプ トによって
視聴制限管理についての設定値が検証され、適切なオーディオストリームが選択されます。
言語コードの一覧表
次の表に、有効 なすべての言語、および 各言語コードと等価の 数値をリストアップ します。言語名
によってアルファベット順に配列してあります。
言語 コード 16 進値 10 進値
オロモ語 om 6F6D 28525
アプハジヤ語 ab 6162 24930
アファル語 aa 6161 24929
アフリカーンス語 af 6166 24934
アルバニア語 sq 7371 29553
アムハラ語 am 616D 24941
アラビア語 ar 6172 24946
アルメニア語 hy 6879 26745
アッサム語 as 6173 24947
アイマラ語 ay 6179 24953
アゼルバイジャン語 az 617A 24954
520 14 スクリプトを作成する
バシキール語 ba 6261 25185
バスク語 eu 6575 25973
ベンガル語 bn 626E 25198
ブータン語 dz 647A 25722
ビハール語 bh 6268 25192
ビスラマ語 bi 6269 25193
ブルトン語 br 6272 25202
ブルガリア語 bg 6267 25191
ビルマ語 my 6D79 28025
ベラルーシ語 be 6265 25189
カンボジア語 km 6B6D 27501
カタロニア語 ca 6361 25441
中国語 zh 7A68 31336
コルシカ語 co 636F 25455
クロアチア語 hr 6872 26738
チェコ語 cs 6373 25459
デンマーク語 da 6461 25697
オランダ語 nl 6E6C 28268
英語 en 656E 25966
エスペラント語 eo 656F 25967
エストニア語 et 6574 25972
フェロー語 fo 666F 26223
フィジー語 fj 666A 26218
フィンランド語 fi 6669 26217
フランス語 fr 6672 26226
フリジア語 fy 6679 26233
ガリシア語 gl 676C 26476
グルジア語 ka 6B61 27489
ドイツ語 de 6465 25701
ギリシャ語 el 656C 25964
グリーンランド語 kl 6B6C 27500
グアラニ語 gn 676E 26478
グジャラート語 gu 6775 26485
ハウサ語 ha 6861 26721
ヘブライ語 iw 6977 26999
ヒンディー語 hi 6869 26729
ハンガリー語 hu 6875 26741
アイスランド語 is 6973 26995
インドネシア語 in 696E 26990
言語 コード 16 進値 10 進値
14 スクリプトを作成する 521
インテルリングア語 ia 6961 26977
インテルリング語 ie 6965 26981
イヌピアック語 ik 696B 26987
アイルランド語 ga 6761 26465
イタリア語 it 6974 26996
日本語 ja 6A61 27233
ジャワ語 jw 6A77 27255
カンナダ語 kn 6B6E 27502
カシミール語 ks 6B73 27507
カザフ語 kk 6B6B 27499
キニャルワンダ語 rw 7277 29303
キルギス語 ky 6B79 27513
キルンディー語 rn 726E 29294
韓国語 ko 6B6F 27503
クルド語 ku 6B75 27509
ラオス語 lo 6C6F 27759
ラテン語 la 6C61 27745
ラトビア語 lv 6C76 27766
リンガラ語 ln 6C6E 27758
リトアニア語 lt 6C74 27764
マケドニア語 mk 6D6B 28011
マダガスカル語 mg 6D67 28007
マレー語 ms 6D73 28019
マラヤーラム語 ml 6D6C 28012
マルタ語 mt 6D74 28020
マオリ語 mi 6D69 28009
マラッタ語 mr 6D72 28018
モルダビア語 mo 6D6F 28015
モンゴル語 mn 6D6E 28014
ナウル語 na 6E61 28257
ネパール語 ne 6E65 28261
ノルウェー語 no 6E6F 28271
オシタン語 oc 6F63 28515
オリヤー語 or 6F72 28530
パシュト語 ps 7073 28787
ペルシャ語 fa 6661 26209
ポーランド語 pl 706C 28780
ポルトガル語 pt 7074 28788
パンジャブ語 pa 7061 28769
言語 コード 16 進値 10 進値
522 14 スクリプトを作成する
クチュア語 qu 7175 29045
レトロマン語 rm 726D 29293
ルーマニア語 ro 726F 29295
ロシア語 ru 7275 29301
サモア語 sm 736D 29549
サングロ語 sg 7367 29543
サンスクリット語 sa 7361 29537
ゲール語 gd 6764 26468
セルビア語 sr 7372 29554
セルボクロアチア語 sh 7368 29544
セソト語 st 7374 29556
セツワナ語 tn 746E 29806
ショナ語 sn 736E 29550
シンド語 sd 7364 29540
シンハラ語 si 7369 29545
シスワティ語 ss 7373 29555
スロバキア語 sk 736B 29547
スロベニア語 sl 736C 29548
ソマリ語 so 736F 29551
スペイン語 es 6573 25971
スーダン語 su 7375 29557
スワヒリ語 sw 7377 29559
スウェーデン語 sv 7376 29558
タガログ語 tl 746C 29804
タジク語 tg 7467 29799
タミール語 ta 7461 29793
タタール語 tt 7474 29812
テルグ語 te 7465 29797
タイ語 th 7468 29800
チベット語 bo 626F 25199
ティグリニア語 ti 7469 29801
トンガ語 to 746F 29807
ツオンガ語 ts 7473 29811
トルコ語 tr 7472 29810
トルクメン語 tk 746B 29803
トウィ語 tw 7477 29815
ウクライナ語 uk 756B 30059
ウルドゥ語 ur 7572 30066
ウズベク語 uz 757A 30074
ベトナム語 vi 7669 30313
言語 コード 16 進値 10 進値
14 スクリプトを作成する 523
ボラピュック vo 766F 30319
ウェールズ語 cy 6379 25465
ウォロフ語 wo 776F 30575
コーサ語 xh 7868 30824
イディッシュ語 ji 6A69 27241
ヨルバ語 yo 796F 31087
ズールー語 zu 7A75 31349
言語 コード 16 進値 10 進値
15
525
15 接続を確立する
DVD タイトルは、視聴者に見せたいエレメントを集めたものです。
れらのエレメント同士の接続をどのように設定するかによって、
DVD
タイトルの楽しみ方が決まります。
「接続」タブを使って、視聴者がどのようにあるエレメントから別のエレメントへと移動するかを決
定できます。視 聴者が、起点あるいはソーから、終点あるいは ターゲットへとジャン プできるよ
うにリンクを作成します。
接続について
DVD
Studio
Proには、プロジェクトのエレメント間での接続を確立できる箇所がいくつかありま
す。このような 箇所はインスペクタに もショートカットメニ ューにもあります。メニュ ーやトラッ
クに素材を直接読み込むと自動的に設定される設定もあります。「接続」タブでは、たとえばメニュー
やトラックな どの選択したエレメン トについて、すべての接続 を同時に確認したり設 定したりでき
ます。「接続」タブを使用して、意図せず接続しないまま残してしまった項目がないかどうかを確認
することもできます。
526 15 接続を確立する
「接続」タブ
接続状況は「接続」タブの 2つのセクションに一覧表示されます。ソース(そのエレメントの起点)
と現在の接続先は左側にあり、ターゲット(終点)は右側にあります。
右上隅の 2つのボタンをクリックするか、または Control キーを押しながら区切りバーをクリック
すれば、「接続」タブの 2つのセクションを、ソースを上側、ターゲットを下側の状態で表示するこ
ともできます。
選択したソースに接続できる
このプロジェクトのターゲット
「接続」タブのレイアウトを
選択します。
「アウトライン」タブまたは
「グラフィック」タブで選択した
エレメント(この場合はディス
ク)のソースと現在の接続先
この区切りバーをドラッグして、
「接続」タブの 2つのセクションの
サイズを調整します。
15 接続を確立する 527
「接続」タブの上部にある 2つのポップアップメニューでは、ソースの表示の詳細レベルや、接続が
割り当てら れたソースのみを表示 する、または割り当てられ ていないソースのみを 表示する、など
の設定を選択できます。
接続の項目
接続を行うには次の 3つの項目が関係します:
Â接続の対象範囲 となる、プロジェクトのエレメント。エレメントにはメニュー やトラック、スラ
イドショーも設定できますが、一般的にはディスクです。「接続」タブの表示内容は、現在選択し
ているエレメントに応じて変わります。
Â接続の起点と なるソース。メニュー、トラック、 スライドショー、ディスクに は、それぞれリン
クの起点となる ソースがあります。エレメントが 複雑になるほどソースの数 は増加します(ボタ
ンが 12 個あるメニューは、ボタンが 4個のメニューよりも多くのソースが接続されます)
Â接続の終点とな るターゲット。ターゲットには、プ ロジェクト中のエレメントか ら接続する可能
性のあるすべての接続先が含まれます。各ソースは、ほとんどのターゲットに接続できます。
1
のソースは 1つのターゲットにしか接続できませんが、
1つのターゲットに複数のソースから接
続することは可能です。
プロジェクトのエレメント
「アウトライ ン」タブまたは「グラフィッ ク」タブで選択したプロ ジェクトのエレメン トに応じて、
「接続」タブに表示されるソース一覧の内容が決まります。ディスクを選択すると、ほかのすべての
エレメントが 接続するすべてのソー ス以外に、ほかのエレメン トでは現れないソース がいくつか表
示されます。
表示する接続状況を
選びます。
ソースの表示の詳細度を
選びます。
ソースが含まれている
エレメント
528 15 接続を確立する
ソース
ソースは、ディスク、メニュー、トラック、シナリオ、スライドショーの 5つのカテゴリーに分類
されます。ソー ス一覧に表示される 選択肢の数は、選択したエ レメントの種類によ って、またソー
ス一覧の上にある「表示」ポップアップメニューで「基本」「標準」「詳細」のいずれを選んだか
によって異なります。
Â基本:ソースの「基本」一覧では、設定可能なジャンプのうち最も基本的なものが表示されます。
ここには、ディスクの起動時の操作や、視聴者がプレーヤーにディスクを挿入してリモコンの「タ
イトル」/「メニュー」ボ タンを押した場合に実行 されるジャンプが含まれま す。メニューに関
する基本的なリ ンクは、ボタンを押したときのジ ャンプ先です。トラックとスラ イドショーに関
する基本的なリ ンクは、トラックやスライドショ ーの再生が終了したときの ジャンプ先と、再生
中に「メニュー」ボタンを選択したときのジャンプ先です。
Â標準:ソースの「標準」一覧には、最もよく使われるジャンプが表示されます。「基本」一覧で表
示されるもの に加え、メニュー、トラック、スライ ドショーでのプリスクリプ ト(あるエレメン
トが選択されたときに実行するよう設定されたスクリプト)が表示されます。「メニュー」インス
ペクタの「一般」タブで指定した時間だけ DVD メニューが画面に表示されていた場合、その次の
アクションは「メ ニューのタイムアウトターゲ ット」のリンクによって決定さ れます。トラック
のマーカーとス ライドショーのスライドでは、そ れぞれに固有のエンドジャンプ /メニューボタ
ンのリンクが表示されます。
Â詳細:ソースの「詳細」一 覧では、選択したエレメント で使用可能なすべてのソー スが表示され
ます。「基本」/「標準」のソース のほか、
DVD プレーヤーのリモコン の「戻る」ボタンも表示
されます。
ディスク
メニュー
トラック
スライドショー
シナリオ
この区切りをドラッグして、
「ソース」/「ターゲット」欄の
幅を調整します。
ソースに現在接続されている
ターゲット
15 接続を確立する 529
さらに トラック とスライド ショーで は、一部のリ モコンにあ る「オーディ オメニュ ー」、「字幕メ
ニュー」
,アングルメニュー」および
チャプタメニュー」のボタンの接続を設定できます。これ
らのリンクによって、視聴者は便利に DVD メニューを使ってオーディオや字幕のオプションを選択
したり、アング ルやチャプタを切り 替えたりできます。ただし、 ほとんどのリモコンは このような
ボタンを備えていないため、ほかの方法でも DVD メニューが使えるようにタイトルを作る必要があ
ります。
重要:上記のボタンを、リモコンによくある「オーディオ」「字幕」「アングル」の切り替えボタ
ンと混同し ないことが重要です。こ れらのボタンは、メニュー を呼び出すのではな く、選択したス
トリームを直接切り替えます。
すべて のソース の一覧や、ソ ースをリ ンクする 方法(「接続」タブ を使う方 法以外)につ いては、
534 ページの「ソースの詳細情報」を参照してください。
次にジャンプ/前にジャンプ
トラックとスライドショーには、「接続」タブで「詳細」ソースを表示している場合にのみ設定でき
2つの項目、「次にジャンプ」と「前にジャンプ」があります。この 2つの設定によって、視聴者
DVD プレーヤーのリモコンにある「前へ」「次へ」ボタンを押したときの動作が決定されます。
トラックや スライドショーの 再生中、視聴者は「次へ」/「前 へ」ボタンを使って、マー カーや静
止画の間を 前後にスキップできま す。次または前にマーカー やスライドがない場所 で視聴者が「次
へ」/「前へ」ボタンを押した場合の動作は、「接続」タブの設定で決定されます。デフォルトの設
定では何も 割り当てられていない ため、ボタンを押しても何 も起こりません。たいてい のプロジェ
クトでは、これを通常の動作として設定します。
いずれかのボタンに接続を確立する場合は、次の 2つの事項に注意してください:
Â「メニュ ー」ボタンのア クションを、各 マーカーに 設定できな くなります。ア クションは 最初の
マーカーにしか設定できません。
Â
DVD プレーヤーで、トラックやスライドショーの再生時間が表示されなくなります。
スライドシ ョーでの「次にジャン プ」の使用方法について は、
420 ページの「最後のス ライドに一
時停止を設定する」を参照してください。
ターゲット
ターゲット の一覧には、すべてのメニ ューおよびそのボタン、す べてのトラックおよび そのシナリ
オとマーカー、すべてのスライドショーの静止画、すべてのスクリプトが含まれます。選択したソー
スによっては、さらに「再開」「停止」「ディスクと同じ」「トラックと同じ」という 4つのコマ
ンドが一覧の上に表示されます。
すべてのターゲットの一覧については、
541 ページのターゲットの詳細情報 を参照してください。
530 15 接続を確立する
デフォルトの接続
DVD
Studio
Pro」が自動的に行う接続には 2つの種類があります:ひとつはトラック内の各マー
カーから次の マーカーへのリンク、もう ひとつはトラックのす べてのマーカーへの同 じメニューボ
タンのアク ションの割り当てで す。これらの接続は「接続」タ ブには表示されない ため、変更する
にはソースの表示が「標準」または「詳細」のときに別のターゲットを割り当てます。
チャプタ間の接続
DVD
Studio
Proは、あるマーカーから次のマーカーの初めへ、自動的にエンドジャンプをリンク
します。これに よって、トラックがすべて のマーカーの最初から 最後まで途切れること なく再生さ
れます。最後のマーカーのエンドジャンプはどのターゲットにもリンクされないため、「エンドジャ
ンプ」の設定を使って手動でリンク先を設定する必要があります。
チャプタマーカーのエンドジャンプを設定する
DVD
Studio
Pro」では、各トラックに最大 99 個のチャプタマーカーを設定できるほか、チャプ
タマーカーと各チャプタのエンドジャンプを両方合わせて 106 個まで設定することができます。
の制限で支障が出ることは通常はありませんが、各チャプタマーカーにエンドジャンプを設定する
場合は別です。
たとえば、あるトラックに 54 個のチャプタマーカーを作成してそのすべてにエンドジャンプを設
定すると、チャプタマーカーとエンドジャンプの合計数は 108 個となります。この状態でプロジェ
クトを構築すると、エラーメッセージが表示されてしまいます。このように制限数を超えてしまう
場合は、(そもそもチャプタマーカーにエンドジャンプを設定するのはトラックが始めから終わり
まで続けて再生されないようにすることが目的なので)トラックを 2つに分割し、チャプタマー
カーの数を分散させてもかまいません。そうすれば、
106 個の制限範囲内に収めることができます。
チャプタマーカーにエンドジャンプを設定するメリット
チャプタマーカーに設定したエンドジャンプによって 1つのトラックを「編集」し、複数の小さ
いクリップに分割することができます。たとえば、特定のチャプタマーカーにジャンプするように
メニューボタンを 設定すると、その位置 からトラックの 再生が始まります。ト ラックが次のマー
カーに達すると、エンドジャンプによって DVD プレーヤーの表示画面がメニューに戻り、トラッ
クの短い一部分だけが再生されます。
の方法の長所は、
1つのプロジェクトで作成可能なトラック、シナリオ、およびスライドショー
制限(合計数が 99 個)を気にすることなく、簡単な設定によってトラックを短いクリップ単位
再生させることができるという点です。短所は、エンドジャンプを設定した最初のチャプタマー
ーに達するとすぐに設定された位置にジャンプしてしまうので、トラックを最初から最後まで再
できなくなるということです。
シナリオを使う
あるチャプタマーカ ーから次のチャプ タマーカーまでの区 間だけが再生され るシナリオを作成す
ると、エンドジャンプを設定した場合と同様の結果が得られます。この方法の短所は、このような
シナリオをいくつも設定する必要があるプロジェクトでは、トラック、シナリオ、およびスライド
ショーのプロジェクトあたりの合計数がすぐに制限値(
99 個)に達してしまうという点です。
15 接続を確立する 531
「メニュー」ボタンの接続
DVD プレーヤーのリモコンの「メニュー」ボタンに接続を確立すると、その接続がトラックのすべ
てのマーカーに自動的に適用されます。
接続を行う
「接続を行う」とは、正しいソースを表示し、そのソースをターゲットにリンクすることを意味しま
す。「接続」タブにはプロジェクトのエレメントの間で考えられるすべての接続が一覧表示されます
が、これらの接続の多くはほかの方法でも設定できます。
「メニュー」「ボタン」「トラック」「スライドショー」「ディスク」などいくつかのインスペクタ
でも、接続は可能です。たとえば、「ボタン」のインスペクタではボタンのターゲットを設定できま
す。またメニューエディタや字幕エディタでも、ボタンの接続を設定できます。
すべてのソースと、「接続」タブ以外でのリンク方法の一覧については、
534 ページの「ソースの詳
細情報を参照してください。すべてのターゲットの一覧については、
541 ページのターゲットの
詳細情報」を参照してください。
ソースの表示を変更する
ソースの一覧では、「基本」「標準」「詳細」という 3つのグループでソースを表示できます。「基
本」のソースビ ューには、選択したエレ メントでの最も基本 的なジャンプが表示 されます。「標準」
のソース一覧には、最もよく使われるジャンプが表示されます。「詳細」の一覧には、選択したエレ
メントで設定可能なすべてのジャンプが表示されます。
ソースの表示を変更するには:
1「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで、作業したいエレメントを選択します。すべて
のソースを 一覧表示するには、「ア ウトライン」タブでディ スクを選択するか、「グ ラフィック」タ
ブで空の領域をクリックします。
2ソースの一覧のすぐ上にある「表示」ポップアップメニューで、「基本」「標準」「詳細」のいずれ
かを選択します。
ソースをどのように
表示するかを選びます。
532 15 接続を確立する
「表示」の 2番目のポップアップメニューを使用すると、すべてのソース、接続したソースのみ、ま
たは接続していないソースのみを表示することもできます。
「接続」タブで接続を確立する
「接続」タブで接続を確立する方法は、ターゲットをソースへドラッグする方法、コンテキストメニュー
を使う方法、キーボードショートカットを使う方法など、いくつかあります。
「接続」タブで接続を確立するには:
1あるターゲットを割り当てたいソースを決定します。
2次のいずれかの操作を行います:
Âリンク先に指定したい項目を右側の「ターゲット」欄で選択し、左側のソースへドラッグします。
選択したソースが黒い枠で囲まれるため、リンク先が正しいことがはっきりわかります。
ソースが対応していないターゲットをドラッグした場合は、黒い枠は表示されません。
どのソースを表示するかを
接続状況で選びます。
15 接続を確立する 533
Âリンクを行いたいソースのすぐ横の「ターゲット」欄を、
Control キーを押しながらクリックしま
す。コンテキストメニューでターゲットを選択します。
Âソースとターゲットをクリックして選択し、「接続」タブの上部にある「接続」ボタンをクリック
します。
既存の接続を変更する場合も、これと同じ方法で行います。
キーボードショートカットを使って接続を確立するには:
1上下の矢印キーを押して現在アクティブな項目の一覧(「ソース」または「ターゲット」)の中をス
クロールし、接続したい項目を選択します。
2
Control キーを押しながら上下の矢印キーを押して、もう一方の欄の中をスクロールし、接続したい
項目を選択します。
3
Return キーを押して接続を行います。
すで に接 続され てい るソ ースを 選択 した場 合、
Return キー を押す と接 続が解 除さ れま す。また
Option キーを押しながら上下の矢印キーを押すと、一覧の一番上や一番下へジャンプできます。
右側の「ターゲ ット」欄にあるエレメン トを接続したい場合は、 エレメントの中身を表 示するよう
に三角形ボタンを設定しておく必要があります。
接続を解除するには:
1上下の矢印キーを押して現在アクティブな項目の一覧(「ソース」または「ターゲット」)の中をス
クロールし、接続したい項目を選択します。
2
Delete キーを押します。
534 15 接続を確立する
接続の詳細情報
ソースやタ ーゲットは見ただけで 内容が分かるものがほ とんどです。しかし、あまり使 うことのな
いものや、タイトル中で予期せぬ問題を引き起こす可能性のあるものもあります。
参考:ソースや ターゲットが実際に表 示される際の名称は、プロ ジェクトのエレメント によって異
なります。以下 の説明で用いられる名 称は、エレメントを作成し たときにデフォルトの 設定として
割り当てられるものです。
ソースの詳細情報
表示されるソースは、「基本」、「標準」、「詳細」のうちいずれのソースのグループを選択したかに
よって異なります。「標準」と「詳細」では、下位の各グループで表示されるソースに加えて下位の
グループにはないものが表示されます。
すべてのソースに接続を設定する主な方法は、「接続」タブを使う方法です。別の方法は次の表の右
端の欄に記載してあります。
基本
ソースを「基本」の グループで表示して いる場合は、以下のソ ースが表示されます。こ れらのソー
スはすべて、タイトルを構築する前にリンクしておく必要があります。
ディスクのソース
ソース 使い方 別の方法
最初に再生 ディスクを
DVDプレーヤーに挿入し
て最初に再生を開 始したときに表示
されるものを指定 するのに使います
(自動的に「メニュー 1に設定され
ます)
「ディスク」インスペクタの「最初に
再生」
「アウトライン」タブで、
Control キー
を押しながらディスクをクリック。
「グラフィック」タブで、
Control キー
を押しながら空の領域をクリック。
タイトル DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が「タイトル」ボタン を押したとき
の動作を指定するのに使います。
「ディスク」イン スペクタの「一般」
タブ
メニュー DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が「メニュー」ボタン を押したとき
の動作を指定す るのに使います。ト
ラック、マーカ ー、シナリオ、スラ
イドシ ョー で同様 の設定 がある と、
そちらの方がここ での設定よりも優
先されます。
「ディスク」イン スペクタの「一般」
タブ
15 接続を確立する 535
メニューのソース
トラックのソース
シナリオのソース
ソース 使い方 別の方法
ボタン 1:アクティブになったら
ジャンプ
ボタンを押したと きの動作を指定す
るのに使います。
「ボタン」インスペクタ
メニ ューエディタ で、
Control キー
を押しながらボタンをクリック。
エレメントをボタンへ直接ドラッグ。
ソース 使い方 別の方法
エンドジャンプ 再生中、トラックの 末尾に達したと
きの動作を指定するのに使います。
「トラック」インスペクタの「エンド
ジャンプ」(自動的に設定されている
こともあります)
メニュー DVD プレーヤーのリモコンで視聴
が「メ ニュー」ボタンを 押したとき
の動作を指定 するのに使いま す。
の設定は、ディスク での設定よりも
優先されます。デフ ォルトの設定は
「ディスクと同じ」です。
「トラック」イン スペクタの「一般」
タブ
マーカー 1ボタン 1:アクティブに
なったらジャンプ
「字幕ストリーム」の中の)ボタン
を押したときの動 作を指定するのに
使います。
「字幕」インスペクタの「ボタン」タブ
「字幕エディタ」で、
Control キーを
押しながらボタンをクリック。
ソース 使い方 別の方法
エンドジャンプ 再生中、シナリオの 末尾に達したと
きの動 作を 指定す るのに 使いま す。
デフォルトの設定は、「トラックと同
じ」です。
「シナリオ」インスペクタの「エンド
ジャンプ」(自動的に「トラックと同
じ」に設定されています)
メニュー DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が「メニュー」ボタン を押したとき
の動作を指定す るのに使います。こ
の設定は、ディスク やトラックでの
設定よりも優先 されます。デフォル
トの設定は、「トラックと同じ」です。
「シナリオ」イン スペクタの「一般」
タ ブ(自動 的に「ト ラッ クと 同じ」
に設定されています)
536 15 接続を確立する
スライドショーのソース
標準
ソースを「標準」の グループで表示して いる場合は、以下のソ ースが表示されます。こ れらのソー
スは、「基本」のグループで表示されるソースに加えて表示されます。
メニューのソース
トラックのソース
ソース 使い方 別の方法
エンドジャンプ 再生中、スライドシ ョーの末尾に達
したときの動作を 指定するのに使い
ます。
「スラ イド ショー」イ ンス ペク タの
「エンドジャ ンプ」(自動的 に設定さ
れていることもあります)
メニュー DVD プレーヤーのリモコンで視聴
が「メ ニュー」ボタンを 押したとき
の動作を指定 するのに使いま す。
の設定は、ディスク での設定よりも
優先されます。デフ ォルトの設定は
「ディスクと同じ」です。
「スラ イド ショー」イ ンス ペク タの
「一般」タブ
ソース 使い方 別の方法
プリスクリプト メニューを表示 する前に実行するス
クリプトを割り当てるのに使います
「メ ニ ュ ー」イ ン ス ペ ク タ の「メ
ニュー」タブ
メニューのタイムアウトターゲット メニューが使用さ れないままタイム
アウトの期限が切 れたときの動作を
指定するのに使います。
「メニュー」イン スペクタの「一般」
タブ
ソース 使い方 別の方法
プリスクリプト トラックを再生 する前に実行するス
クリプトを割り当てるのに使います
「トラック」イン スペクタの「一般」
タブ
マーカー 1:メニュー DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が「メニュー」ボタン を押したとき
の動作を指定す るのに使います。こ
の設定は、ディスク やトラックでの
設定よりも優先されます。
「マーカー」イン スペクタの「一般」
タブ
マーカー 1:エンドジャンプ トラック中のマー カーの部分の再生
が終了したとき(次 のマーカーへ移
る直前のフレー ム)の動作を指定す
るのに使います。
「マーカー」インスペクタの「エンド
ジャンプ」
15 接続を確立する 537
シナリオのソース
詳細
ソースを「詳細」の グループで表示して いる場合は、以下のソ ースが表示されます。こ れらのソー
スは、「基本」および「標準」のグループ表示されるソースに加えて表示されます。
ディスクのソース
ソース 使い方 別の方法
プリスクリプトターゲット シナリオを再生 する前に実行するス
クリプトを割り当てるのに使います
「シナリオ」イン スペクタの「一般」
タブ
マーカー 1のエントリ:エンド
ジャンプ
トラック中の現在 のマーカー部分の
再生が終了した とき(次のマーカー
へ移る直前のフ レーム)の動作を指
定するのに使います。
シナ リオの「マーカー」の インスペ
クタ
マーカー 1のエントリ:メニュー DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が「メニュー」ボタン を押したとき
の動作を指定す るのに使います。こ
の設定は、ディスク やトラックでの
設定よりも優先されます。
シナ リオの「マーカー」の インスペ
クタ
ソース 使い方 別の方法
アングル DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がアングル・メニ ュー・ボタンを押
したときの動作を 指定するのに使い
ます。トラックやス ライドショーで
同様の設定があ ると、ここでの設定
よりもそちらの方が優先されます。
「ディスク」イン スペクタの「詳細」
タブ
チャプタ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がチャプタ・メニ ュー・ボタンを押
したときの動作を 指定するのに使い
ます。トラックやス ライドショーで
同様の設定があ ると、ここでの設定
よりもそちらの方が優先されます。
「ディスク」イン スペクタの「詳細」
タブ
オーディオ DVD プレーヤーのリモコンで視聴
がオーディオメニューボタンを
したときの動作 を指定するのに使い
ますトラックやスライドショーで
様の設定があると、ここでの設定よ
もそちらの方が優先されます。
「ディスク」イン スペクタの「詳細」
タブ
538 15 接続を確立する
メニューのソース
トラックのソース
字幕 DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が字幕メニューボ タンを押したとき
の動作を指定す るのに使います。ト
ラックやスライド ショーで同様の設
定があると、ここで の設定よりもそ
ちらの方が優先されます。
「ディスク」イン スペクタの「詳細」
タブ
戻る DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が「戻る」ボタンを押 したときの動
作を 指定す るの に使い ます
ニューで同様の 設定があると、ここ
での設定よりもそ ちらの方が優先さ
れます。
「ディスク」イン スペクタの「一般」
タブ
ソース 使い方 別の方法
ソース 使い方 別の方法
戻る DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が「戻る」ボタンを押 したときの動
作を指定するの に使います。この設
定は、ディスクでの 設定よりも優先
されます。
「メ ニ ュ ー」イ ン ス ペ ク タ の「メ
ニュー」タブ
ソース 使い方 別の方法
アングル DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がアングル・メニ ュー・ボタンを押
したときの動作を 指定するのに使い
ます。この設定は、デ ィスクでの設
定よりも優先さ れます。デフォルト
の設定は「ディスクと同じ」です。
「トラック」イン スペクタの「一般」
タ ブ(自動 的に「デ ィス クと 同じ」
に設定されています)
チャプタ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がチャプタ・メニ ュー・ボタンを押
したときの動作を 指定するのに使い
ます。この設定は、デ ィスクでの設
定よりも優先さ れます。デフォルト
の設定は「ディスクと同じ」です。
「トラック」イン スペクタの「一般」
タ ブ(自動 的に「デ ィス クと 同じ」
に設定されています)
オーディオ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がオーディオ・メ ニュー・ボタンを
押したときの動作 を指定するのに使
います。この設定 は、ディスクでの
設定よりも優先 されます。デフォル
トの設定は「ディスクと同じ」です。
「トラック」イン スペクタの「一般」
タ ブ(自動 的に「デ ィス クと 同じ」
に設定されています)
15 接続を確立する 539
字幕 DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が字幕メニューボ タンを押したとき
の動作を指定す るのに使います。こ
の設定は、ディスク での設定よりも
優先されます。デフ ォルトの設定は
「ディスクと同じ」です。
「トラック」イン スペクタの「一般」
タ ブ(自動 的に「デ ィス クと 同じ」
に設定されています)
チャプタ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がチャプタ・メニ ュー・ボタンを押
したときの動作を 指定するのに使い
ます。この設定は、デ ィスクでの設
定よりも優先さ れます。デフォルト
の設定は「ディスクと同じ」です。
「トラック」イン スペクタの「一般」
タ ブ(自動 的に「デ ィス クと 同じ」
に設定されています)
次にジャンプ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が最後のマー カーの後に「次へ」ボ
タンを押したとき の動作を指定する
のに使います詳細に ついては
529 ページの「次にジ ャンプ/前に
ジャンプ」を参照してください。
なし
前にジャンプ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が最初のマー カーの前に「前へ」ボ
タンを押したとき の動作を指定する
のに使います詳細に ついては
529 ページの「次にジ ャンプ/前に
ジャンプ」を参照してください。
なし
ソース 使い方 別の方法
540 15 接続を確立する
スライドショーのソース
ソース 使い方 別の方法
アングル DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がアングル・メニ ュー・ボタンを押
したときの動作を 指定するのに使い
ます。この設定は、デ ィスクでの設
定よりも優先さ れます。デフォルト
の設定は「ディスクと同じ」です。
「スライドショー」インスペクタ(自
動的 に「ディスクと同 じ」に設定さ
れています)
オーディオ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がオーディオ・メ ニュー・ボタンを
押したときの動作 を指定するのに使
います。この設定 は、ディスクでの
設定よりも優先 されます。デフォル
トの設定は「ディスクと同じ」です。
「スライドショー」インスペクタ(自
動的 に「ディスクと同 じ」に設定さ
れています)
字幕 DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が字幕メニューボ タンを押したとき
の動作を指定す るのに使います。こ
の設定は、ディスク での設定よりも
優先されます。デフ ォルトの設定は
「ディスクと同じ」です。
「スライドショー」インスペクタ(自
動的 に「ディスクと同 じ」に設定さ
れています)
チャプタ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
がチャプタ・メニ ュー・ボタンを押
したときの動作を 指定するのに使い
ます。この設定は、デ ィスクでの設
定よりも優先さ れます。デフォルト
の設定は「ディスクと同じ」です。
「スライドショー」インスペクタ(自
動的 に「ディスクと同 じ」に設定さ
れています)
次にジャンプ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が最 後のス ライ ドの 途中に「次 へ」
ボタンを押したと きの動作を指定す
るの に使い ます。詳 細に ついて は、
529 ページの「次にジ ャンプ/前に
ジャンプ」を参照してください。
なし
前にジャンプ DVDプレーヤーのリモコンで視聴者
が最 初のス ライ ドの 途中に「前 へ」
ボタンを押したと きの動作を指定す
るの に使い ます。詳 細に ついて は、
529 ページの「次にジ ャンプ/前に
ジャンプ」を参照してください。
なし
15 接続を確立する 541
ターゲットの詳細情報
「ターゲット」の一覧はすべてのソースに共通です。ターゲットには、特定のタイプのソースでのみ
動作するものがあります。このため、
DVD
Studio
Pro」では、ソースで動作するターゲットを割り
当てることのみが可能になっています。
Âメニュー:ソースにリンクするメニューを選択するのに使いますメニューを選択すると、デフォル
トのボタンがハイライトされた状態でメニューが表示され、プリスクリプト(割り当てられていれ
ば)が実行されます。また、ある特定のボタンを選択すると、そのボタンがハイライトされた状態で
メニューが表示されます
Âトラックとシナリオ:ソースにリンクするトラッ クやシナリオを選択するの に使います。トラッ
クやシナリオを 選択すると、そのトラックやシ ナリオが最初から再生され、プ リスクリプト(割
り当てられてい れば)が実行されます。また、ある特 定のマーカーやシナリオエ ントリを選択す
ると、トラックやシナリオの中の特定の場所にジャンプします。
Âスライドショー:ソ ースにリンクするスライドシ ョーを選択するのに使いま す。スライドショー
を選択するとそのスライドショーが最初から再生され、プリスクリプト(割り当てられていれば)
が実行されます。特定のスライドにリンクすることも可能です。
Âスクリプト:ソースにリンクするスクリプトを選択するのに使います。
参考:以下の項目は、適したソースを選択しているときのみ表示されます。
Â再開メニューボタンのみに割り当てることができます。これを使用すると、メニューからトラッ
ク中の特定のポイントへ視聴者が戻れるようになります。たとえば、トラックのマーカーからジャ
ンプした先のメ ニューの中に、ジャンプ元のトラ ックに関する情報やグラフィッ クスを用意して
おくよう設定できます。メニューでは「再開」に設定できるボタンは 1つのみで、そのボタンを
押すと視聴者はメニューにジャンプする直前に見ていたトラックのポイントへ戻ります。
Â停止マーカーおよびスライドの「エンドジャンプ」の設定のみに割り当てることができます。
れを使用すると、マーカーやスライドの末尾に達したときに DVD プレーヤーの再生が強制的に停
止されます。
Âディスクと同じ:リモコンボタン(たとえば「メニュー」や「オーディオ」)を押したときの動作
を決定するソー スにのみ割り当てることがで きます。これを使用して、リモコン ボタンを押した
ときにディスクの設定と同じ動作をするように設定します。
Âトラックと同じモコンボタンを押したときの動作を決定するシナリオのソースにのみ割り当てる
ことができますこれを使用して、モコンボタンを押したときにトラックの設定と同じ動作をする
ように設定します。
16
543
16 プロジェクトを仕上げる
プロジェクトのトラック、シナリオ、スライドショー、メニューを作
し、その接続を設定したら、
DVD 成する最終段階に入る
ことができます。
最終段階のステップには、以下のものがあります:
Âプロジェクトを「シミュレータ」でテストする。「シミュレータ」を使えば、タイトルを構築する
前に、ほとんどの接続やボタン操作を検証できます。
Â構築用にディスクのプロパティを設定する。こ の時点で、最新の情報、特にタイ トル構築前に設
定しなければならない情報を、ディスクのプロパティに設定します。
Âプロジェクトを構築する。このプロセスでは、
VIDEO_TSフォルダ
SD プロジェクト用のビデ
オ領域)または「
HVDVD_TS」フォルダ(
HD プロジェクト用)が作 成され、プロジェクトの各
エレメントが DVD 準拠のファイル構造にコンパイルされます。
Âプロジェクトのエミュレーションを行う。アップルの
DVD プレーヤー」を使って、
VIDEO_TS
または「
HVDVD_TS」フォルダの内容を再生できます。
Âフォーマット用にプロパティを設定する。さまざまな詳細情報、たとえばコピープロテクション、
リージョンコードや、ディスクメディアの各種属性を設定できます。
Âプロジェクトをフォーマットする。このステップでは、
VIDEO_TSフォルダまたは
HVDVD_TS
フォルダ、あるいはそれらの両方と、そのほか追加の DVD-ROM コンテンツを、選択した出力の
タイプにフォーマットした上で書き出します。
シミュレート エミュレート
DVD
ディスク
DLT
ハードディスク
VIDEO_TS
または
HVDVD_TS
フォルダ
オーサリング
素材の追加
エレメントの作成
接続の作成
フォーマット
プレス用の
プロパティの設定
出力の作成
構築
ディスクプロパティの設定
プロジェクトをVIDEO_TS
フォルダまたは HVDVD_TS
フォルダにコンパイル
544 16 プロジェクトを仕上げる
ディスク作成、構築、フォーマット、構築とフォーマットのうち、
どれを実行するべきか?
プロジェクトの準備ができたら、次は、直接 DVD ディスクを作成したり、プロジェクトを構築して
作成したりといった作業を実行できます。選ぶ選択肢については、状況によって異なります。
プロジェクトをディスクに書き込む
ディスクの作成は、プロジェクトからクリック 1つで DVD を作れる、簡単な手順です。ツールバー
の「ディスクを作成」をクリックするか Option +コマンド+ Bキーを押すだけで、作成プロセスが
始まります。書き込みに適した空のディスクがあるかどうか、システムの DVD 書き込みドライブが
チェックされますもしなければ、ダイアログが現れ、記録可能なメディアを挿入するよう促します。
作業はこれで完了です。ディスク作成が開始されますので、作業上の判断は、これ以上必要ありませ
ん。書き込み先のドライブの選択などの、特別な設定を必要としない場合には、この方法が適当です。
プロジェクトの ディスクへの書き込みでは、構築 のプロセスの場合と同様に、
VIDEO_TS」フォル
ダまたは
HVDVD_TSフォルダが作成されます。これは、
DVD
Studio
Pro」環境設定にある「保
存先」パ ネルで 指定し た場所 に書き 出され ます。この 方法を 使えば、追 加のデ ィスク を作成 する
「フォーマット」ボタンを利用)場合に、
VIDEO_TS」フォルダや「
HVDVD_TS」フォルダを再作
成する必要がありません。
システムに DVD の書き込みができるドライブが複数ある場合は、最初に見つかったジェネラルタイ
プのドライ ブが、ディスク作成に使 われます。見つからなかっ た場合は、オーサリング タイプのド
ライブがあるかチェックされます。このディスク作成の作業は、
DLT への書き込みやディスクイメー
ジの書き出しには使えません。
プロジェクトを複数の DVD に書き込む場合は、「ディスクを作成」機能を使用して 1枚目のディス
クを作成し、
2枚目以降は「フォーマット」機能を使用すると所要時間を短縮できます。この方法を
使えば、デ ィスクへの書き 込みのたびに「
DVD
Studio
Pro」によ って「
VIDEO_TS」フォ ルダまた
は「
HVDVD_TS」フォルダが再生成されるのを回避できます。
プロジェクトの構築
プロジェクトの構築処理では、
VIDEO_TS」フォルダや「
HVDVD_TS」フォルダが作成されるのみ
で、プロジェク トがディスクに書き 込まれることはあり ません。ツールバーで「構 築」をクリック
するか、または Option +コマンド+ Cキーを押して、この作業を開始します。
構築の作業では、
VIDEO_TS」フォルダや「
HVDVD_TS」フォ ルダを作成する場所が選べます。構
築を用いると、
VIDEO_TS」フォルダや
HVDVD_TS」フォルダを作成して
DVD プレーヤー」で
プロ ジェク トのエ ミュレ ーショ ンを行 ったり、あ るい は「
VIDEO_TS」フォ ルダや「
HVDVD_TS
フォルダを手動でディスクにコピーしたい場合に便利です。
詳細については、
560 ページの「プロジェクトを構築する」を参照してください。
プロジェクトをフォーマットする
フォーマットのプロセスでは、
VIDEO_TSフォルダまたは
HVDVD_TSフォルダ、あるいはそれ
らの両方がすでに作成されている必要がありますツールバー「フォーマット」をクリックするか、
またはコマンド+ Fキーを押して、この作業を開始します。「フォーマット」は、同一の
VIDEO_TS
フォルダや「
HVDVD_TS」フォルダから複数のディスクを作成するときに特に便利な機能です。
16 プロジェクトを仕上げる 545
通常は、
VIDEO_TS」フォルダや「
HVDVD_TS」フォルダのエ ミュレーションを行って、ディスク
DLT に書き込む用意ができた後に、フォーマットの作業を行うことになります。フォーマットの
作業と構築の作業を組み合わせることもできます(次で説明します)。しかし、構築の作業とは別に
フォーマットの作業を行う場合は、フ ォーマットする「
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS
フォル ダを選べる という利点 があります。こ れは、新しい プロジェク トの作業中 に、
VIDEO_TS
フォルダや
HVDVD_TSフォルダがまだ残っている、以前のプロジェクトの DVD が必要になった
場合に便利です。
詳細につい ては、
572 ページの「ディスクのフ ォーマットのプロ パティを設定する」を 参照してく
ださい。
プロジェクトを構築する/フォーマットする
構築とフォー マットを組み合わせた場 合、ディスク作成に似た 作業になります。ディス ク作成と異
なるのは、構 築の作業とフォーマット の作業を別々に行う場合 と同じ設定オプションが 使え、作業
をカ スタマ イズで きる点 です。ツー ルバー で「構築 /フォ ーマッ ト」をクリ ックす るか、ま たは
Option +コマンド + Fキーを押 して、この作業を開始し ます。
構築とフォーマットのオプションを設定したら、
DVD DLT の作成が終了するまではそれ以上何も
する必要はありません。例外となるの は、
VIDEO_TS」フォルダや「
HVDVD_TS」フォルダが作成
されるまでは切り替えポイントを検証できない 2層ディスクの場合です。
詳細については、
564 ページの「構築/フォーマットのコマンドについて 」を参照してください。
プロジェクトをシミュレータでテストする
プロジェクトをテストするには、
3つの方法があります。
DVD
Studio
Pro」のプレビュー機能およ
びシミュレーション機能を使う方法と、
DVD プレーヤーでタイトルを再生する(プロジェクトをエ
ミュレーションする)方法です。
Âプロジェクトのエレメントをプレビューする:
DVD
Studio
Proのプレビュー機能では、トラッ
クなど、単一のエ レメントを表示できます。ある エレメントが、プロジェクトの ほかのエレメン
トとどのように 連動しているかは、プレビュー ではチェックできません。たと えば、メニューか
らトラックへの 接続の検証には使用できま せん。詳細については、
400 ページ の「トラックを表
示する」および 429 ページの「スライドショーをプレビューする 」を参照してください。
Âプロジェクトをシミュレ ートする:
DVD
Studio
Pro」のシミュレ ーション機能は、接 続の検証
を主な目的とし ていますが、比較的用途が広いの でプロジェクトをさまざまな点 からテストでき
ます。「シミュレータ」は、ほぼ DVD プレーヤーに近い動作をし、ビデオタイトルセットに構築
する前でもプロジェクトを再生できます。「最初に再生」をはじめ、ほとんどの接続をテストでき、
DVD プレ ーヤ ーの リモ コン にあ たる 機能 も備 えて いま す。また、
SPRM
System Parameter
Register Memories)および GPRM
General Purpose Register Memories)の 内容をす べて表
示できるので、多くのスクリプトを検証することができます。
546 16 プロジェクトを仕上げる
また、プロジェクト のシミュレーションに外部の ビデオモニタおよびオーディオ モニタを使用す
るように、システ ムを設定することもできま す。これにより、プロジェクトを 確認する際に、視
聴者の大多数 と同様にして、実際のピクセル によるアスペクト比、カラー、お よび、可能ならば
インターレースの環境が使えます。
Âプロジェクトをエミュレートする:エミュレーションは、プロジェクトを実際の DVD プレーヤー
で再生するのが最も確実です。アップルの「
DVD プレーヤ」でプロジェクトをエミュレートする
には、
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダを構築する必要があります。アプリ
ケーションソフトウェアではない独立した
DVDプレーヤーでプロジェクトをエミュレートする場
合も、プロジェクトをフォーマットして、
DVD プレーヤーで再生できるディスクを作成する必要
があります。さまざ まな条件でプロジェクトをテ ストすることが、特にスクリプ トを多用したプ
ロジェクトの 場合には重要となります。詳細 については、
570 ページの「プロジェ クトをエミュ
レートする」を参照してください。
プロジェクトをシミュレートする
DVD
Studio
Pro「シミュレータ」は、プロジェクトの作成中にも検証を行える便利なツールで
す。プロジェクトをシミュレートする前に、注意すべき点がいくつかあります。
Â「シミュレータ」は、ほぼ単体の DVD プレーヤーのように動作します。したがって、プロジェクト
の中を移動して見て回れるよう、リンクを設定しておく必要があります。特に、「最初に再生」の
アクションは、適当 なメニューやトラックに必ず 設定しておきます。最初に再生 されるエレメン
トにする素材が まだない場合は、暫定的にそれの 代わりになるメニューへ、仮の リンクを設定し
ておくことができます。これにより、ツールバーの「シミュレータ」をクリックして「シミュレー
タ」を起動したときに、何らかのエレメントが表示されるようになります。
また、特定のエレメントで「シミュレータ」を起動させる方法は複数あります。たとえば、「アウ
トライン」タブや「グラフィック」タブで、
Control キーを押しながらエレメントをクリックし、
ショートカッ トメニューから「シミュレート」を 選択します。このようにすれ ば、すべてのエレ
メントを用意できる前でも、プロジェクトを部分的にテストできます。
Â
DVD
Studio
Pro」の「環境設定」にある「シミュレータ」パネルには、多くの設定項目があり、
DVD プレーヤーを設定するのとほぼ同じように「シミュレータ」を設定できます。たとえば、「シ
ミュレータ」のリ ージョンコード、アスペクト比 、言語、および再生出力オプショ ンなどを設定
できるので、さまざまな状況でのテストが可能です。詳細については、
122 ページのシミュレー
タ環境設定」を参照してください。
Âプロジェクトがまだ構築されていないので、「シミュレータ」は、現在の場所にある素材を現在の
設定のまま扱うことになります。このため、引っかかる、途切れるなど、再生時に問題が発生する
場合があります。このような問題の程度は、素材、およびオーサリングにお使いのコンピュータに
よって異なります
Â「ログ」タブにはシミュレーションの記録が表示され、シミュレーションの進行中でも情報を見る
ことができます。プロジェクトに問題があり、それを解決したい場合に、この情報が役立ちます。
Â「シミュレータ」は、トラックのスライドに作成したマーカーの「各 VOBU の後に一時停止」の設
定を受け付けます。「シミュレータ」は、フルモーションのビデオクリップに作成したマーカーの
「各 VOBU の後に一時停止」の設定(いずれにせよこれはお勧めできませんが)は、受け付けませ
ん。トラックの再生時には、この設定がアクティ ブになっていないように見えます。
VOBU の詳
細については、
388 ページの「「マーカー」インスペクタの「一般」タブ」を参照してください。
16 プロジェクトを仕上げる 547
外部のビデオモニタおよびオーディオモニタを使ったシミュレーション
DVD をオーサリングするときには、視聴者が使用するデバイスにできるだけ合わせたデバイスでビ
デオを視聴 し、オーディオを聴取する ことが重要な場合があ ります。プロジェクトをシ ミュレート
する時点でそうしたことが可能ならば、プロジェクトを構築したりテスト用 DVD を作成したりする
前に、ビデオおよびオーディオを確認することができます。具体的には、以下のことができます:
Âコンピュータモニタの RGB 値ではなく、
DVD 規格の YUV 値に基づくトゥルーカラー表示。
Â実際のピクセル数に基づくアスペクト比での表示。コンピュータモニタに 4:3 または
16:9 のビデオ
を表示するには、ピ クセルを拡大/縮小する必要 がありますが、これによってビ デオに問題が生
じたり、ビデオの問題が隠されたりすることがあります。
外部モニ タを接続する方 法の詳細につい ては、
31 ペ ージの「外部ビデオ およびオーディ オモニタ
を参照してください。「シミュレータ」の設定の 詳細については、
122 ページの「シミュレータ環境
設定」を参照してください。
外部ビデオモニタを使用するときは、以下の点に注意してください:
Â外部ビデオモニタは、シミュレーション中にのみ使用します。
Â外部ビデオモニタを使用しているときは、コンピュータの「シミュレータ」ウインドウはアクティ
ブになりません。
Âポイン タを使って外 部モニタのボ タンをクリ ックすること はできませ ん。シミュレーシ ョンは、
「シミュレータ」ウインドウのコントロールを使用して制御します。
Âシミュレーショ ンに使用するシステムおよびビ デオによっては、オーディオ再生 との同期を維持
するために、再生中にフレームがスキップされることがあります。
「シミュレータ」を開始する/停止する
「シミュレータ」は、プロジェクトの作成中、いつでも開始できます。テストしたいエレメント間を
移動するのに必要な分の接続を設定しておく必要があります。設定の必要がある最も重要な項目は、
「最初に再生」 のアクションです。「ア ウトライン」タブでディ スクを選択した場 合、または「グラ
フィック」タブで空の領域をクリックした場合は、「接続」タブまたは「ディスク」インスペクタを
使って「最初 に再生」のアクションを 設定できます。「最初に 再生」のアクションは、「 アウトライ
ン」タブまたは「グラフィック」タブで直接設定することもできます。詳細については、
178 ページ
の「最初に再生するエレメントを割り当てる」を参照してください。
「シミュレータ」を「最初に再生」のエレメントから開始および停止するには、以下のいずれかの操作
を行います:
mツールバーで、「シミュレータ」をクリックします。
m
Control キーを押しながら「グラフィック」タブの背景をクリックし、ショートカットメニューから
「ディスクをシミュレート」を選択します。
m「アウトライン」タブでディスク項目をクリックし、以下のいずれかの操作を行います:
Â「ファイル」>「ディスクをシミュレート」と選択します。
Â
Option +コマンド+ 0(ゼロ)キーを押します。
「シミュレー タ」が開き、「最初に再生」に設 定されたエレメント が表示されます。割り 当てられて
いるものがないと、警告が表示され、「シミュレータ」は 1番目のトラックの最初のビデオストリー
ムから開始します。
548 16 プロジェクトを仕上げる
ウインドウ左上隅の「閉じる」ボタンをクリックするか、コマンド+ Wキーを押して、シミュレー
ションを停止します。
また、特定のエレメントや、エレメントの一部分から「シミュレータ」を開始することもできます。
たとえば、トラック、シナリオおよびシナリオエントリ、スライドショーおよび特定のスライド、
たはメニュ ーおよび特定のボタン などです。これは、特定のエ レメントだけを検証 するのに、プロ
ジェクト中を通常に移動してそのエレメントまでたどりたくない場合に便利です。
特定のエレメントから「シミュレータ」を開始するには、以下のいずれかの操作を行います:
m「ファイル」>「シミュレート」と選択します。(エレメントが選択されていない場合、「シミュレー
タ」は「最初に再生」のエレメントから開始します。
m「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブで Control キーを押しながらエレメントをクリッ
クし、ショートカットメニューから「シミュレート」を選択します。
m
Control キーを押しながらエレメントのエディタの中をクリックし、コンテキストメニューから「シ
ミュレート」を選びます。
m
Option +コマンド+ 0
(ゼロ)キーを押します。(エレメントが選択されていない場合、「シミュレー
タ」は「最初に再生」のエレメントから開始します。
「シミュレータ」が開いて、そのエレメントが表示されます。
参考:「シミュレータ」を開始したエレメントにプリスクリプトが割り当てられている場合、そのプ
リスクリプトは実行されません。
「シミュレータ」ウインドウ
「シミュレータ」のウインドウは、ほかの
DVD
Studio
Proのウインドウの最前面に表示されます。
ビデオディス プレイの左側の部分に は、プロジェクト内を移動 するのに使える再生コ ントロールが
置かれています。再生コントロールの多くは DVD プレーヤーのリモコンの操作ボタンに似ています。
情報ボタンをクリックしてパネルを開くと、現在表示されているエレメントや SPRM GPRM の設
定に関する情報を見ることができます。
情報ボタンをクリックして
情報パネルを開きます。
現在のエレメントの
タイムコード
シミュレートする表示形式を
選択します。
16 プロジェクトを仕上げる 549
また、外部 のビデオモニ タを使用し ない場合は、シ ミュレートす る解像度(
SD
HD 720、または
HD1080)と表示モード(
4:3 パンスキャン、
4:3 レターボックス、または 16:9)を選択することも
できます。
参考:これらの項目のデフォルト値は、
DVD
Studio
Pro環境設定の「シミュレータ」パネルで設
定できます。
再生コントロール
再生コントロールは、
DVD プレーヤーのリモコンの操作ボタンに似ています。
Âメニュー:「メニュー」ボタンに割り当てられているエレメントにジャンプします。個々のトラッ
ク、シナリオ、マーカー、スライドショーごとに、割り当てを変えることもできます。
Âタイトル:「タイトル」ボタンに割り当てられているエレメントにジャンプします。
Â再生/一時停止:トラックやモーションメニューの、一時停止、再生を切り替えます。
Â停止:プロジェク トの再生を停止します。プロジ ェクトに割り当ててある場合 は、ジャケットピ
クチャが表示 されます。詳細については、
562 ページの「ジャケットピクチャ について」を参照
してください。もう一度再生するには、「最初に再生」をクリックします。
Â「逆方向トラックスキップ」および「順方向トラッ クスキップ」再生/一時停止ボ タンと停止ボ
タンをはさんで 左右にあるボタンで、トラック の冒頭や末尾にスキップし、「プ リスクリプト」、
「表示条件」「エンドジャンプ」の設定をテストできます。
Âナビゲーション用ボタン:リモコンの矢印ボタンでのように、メニューの間を移動できます
(マ
ウスでメニューボタンを直接クリックすることもできます)。中央のボタンを押すと、画面上で現
在選択されているボタンがアクティブになります。
Â「逆方向チャプタスキップ」および「順方向チャプ タスキップ」トラックまたはス ライドショー
を再生中に、前または後ろのチャプタマーカーや静止画にスキップします。
再生/一時停止
順方向チャプタ
スキップ
メニュー
ナビゲーション用
ボタン
順方向トラック
スキップ
逆方向トラック
スキップ
逆方向チャプタ
スキップ
停止
タイトル
550 16 プロジェクトを仕上げる
メニュー操作ボタン
メニュー操作ボタンでは、プロジェクトでのリモートの割り当てをテストすることができます。
Â「チャプタメニュー」「アングルメニュー」「オーディオメニュー」「字幕メニュー」「チャプタ
メニュー」「アングルメニュー」「オーディオメニュー」「字幕メニュー」の各ボタンに割り当
てられたエレメントにジャンプします(「アングル」「オーディオ」「字幕」の各ストリーム選択
ボタンと混同しないようにする必要があります)。個々のトラックやスライドショーごとに、割り
当てを変えることもできます。
Â最初に再生:「最初に再生」のアクションを実行し、プロジェクトの再生をもう一度始めます。
Â戻る:「戻る」ボタンに割り当てられているエレメントにジャンプします。割り当ては、メニュー
ごとに変更可能です。
ストリームの選択
「ストリームの選択」ポップアップメニューは、多くのリモコンに見られる「アングル」「オーディ
オ」「字幕」の各ボタンのように動作します。
Âアングル選択、オーディオ選択、字幕選択:複数のストリームを含むトラックを再生する場合に、
再生するストリ ームを選択できます。それぞれの ポップアップメニューに、現在 再生しているス
トリームの番号 が表示されます。ストリームを変 更するには、ポップアップメニ ューを開いて新
しいストリームを選びます。
Â「表示」チェックボックス選択した字幕ストリームを表示するかどうかを設定します。字幕を表
示するにはチェックボックスを選択し、隠すには選択を解除します。
アングルメニュー字幕メニュー
チャプタメニュー 戻る
オーディオメニュー
最初に再生
情報ボタンをクリックして
情報パネルを開きます。
字幕選択
字幕機能の有効化
アングル選択
オーディオ選択
16 プロジェクトを仕上げる 551
情報パネル
情報パネルを開くには、情報ボタンをクリックするか、
Shift Iキーを押します。パネルは、「シ
ミュレータ」の現在位置に応じて、「シミュレータ」の右または左に開きます。
Option Shift
Iキーを押すと、反対側にパネルを開くことができます。)情報パネルの表示内容は、現在のエレメ
ントのタイプ(メニュー、トラック、シナリオなど)に合わせて変化します。「項目プロパティ」の
セクション には、そのエレメントに固 有の情報が表示されま すが、情報を入力して変更 することは
できません。「レジスタ」のセクションには、
SPRM および GPRM のどちらかの状況が表示されま
す。チェックボックスを選択して、どちらを表示するか選べます。
16 進数で値を表示するような選
択もできます。特定の DVD プレーヤーの持つ条件下でプロジェクトがどのように動作するかを検証
したい場 合は、表示されてい る値をダブルク リックすれば 新しい値を入力 できます。また、
GPRM
に付ける新規の名前を入力することもできます。
シミュレーションのログ
「ログ」タブには、シミュレーション中にも詳しい情報が見える「シミュレート」の表示があります。
この情報には、
SPRM および GPRM での変更、移動のアクション、行われたジャンプに関するもの
が含まれます。
シミュレーションのログを表示するには:
1「ログ」タブをクリックします。
2「表示」ポップアップメニューで「シミュレート」を選択します。
3プロジェクトをシミュレートします。
参考:「シミュレータ」を開始すると、自動的に「ログ」タブが現れます。
552 16 プロジェクトを仕上げる
ディスクのプロパティを設定する
「ディスク」インスペクタには、
DVD タイトルの動作に影響する設定項目があります。ディスクの名
前、「最初に再生」のアクション、ビデオ規格など、プロジェクト作成作業中の早い段階で設定でき
るものもあります。ほかの設定は、
DVD のディスクの作成、デジタル・リニア・テープ(
DLT)ド
ライブへの書 き込み、あるいはハードデ ィスクへの書き込みの 準備ができるまで行う 必要がありま
せん。
「ディスク」イ ンスペクタの上部 と、「一般」タブおよび「詳細」タ ブには、タイトルの再 生に影響
のある設定項目があり ます。これらの設定はすべて(ディスクの「名前」と、
DVD-ROM」とを除
いて)、プロジェクトの構築前に行う必要があります。また、「リージョン/コピーライト」タブに
ある「マクロビジョン」も設定しておく必要があります。
そのほかの設定は、フォーマットの作業に影響します。そのほかの設定はいつでも実行でき、フォー
マットの作業に入ってから行ってもかまいません。
「ディスク」インスペクタを開くには:
m「アウトライン」タブでディスクの名前をクリックするか、「グラフィック」タブで空の領域をクリッ
クします。
「ディスク」インスペクタの上部にある設定
「ディスク」インスペクタの上部には、
3つの設定項目があります。
Â名前
DVD をコンピュータで再生するときに表示される名前です。「アウトライン」タブにも、
の名前が表示されます。デフォルトの設定では、「名称未設定ディスク」です。最大 32 文字まで
の名前を入力で きます。どんな文字でも入力でき ますが、フォーマットしたディ スクイメージに
は、
26 種類のローマ字の大文字、
0から 9までの数字と、アンダースコア(
_)だけが使用で
きます。フォ ーマットの機能 を使うときは、
DVD
Studio
Pro」は自動 的に小文字を大 文字に変
換し、対応していない文字を取り除きます。
ディスクの名前 は、プロジェクト構築前に設定す る必要はありません。フォーマ ット作業中に設
定してもかまいません。
Â予想サイズ:必要と思われ るディスク容量 が表示されま す。
DVD
Studio
Pro」に よって、構築
に必要なディスク容量が、追加される DVD-ROM ファイルも含めて推定されます。このサイズは、
DVD メディアと同じ算出基準(
1 MB = 1,000,000 バイト)で表されます。
4.7 GB のディスクに
実際に保存できるデータ容量の詳細については、
40 ページの「コンテンツが収まるかどうか確認
する」を参照してください。
16 プロジェクトを仕上げる 553
Â最初に再生
DVD プレーヤーにディスクが挿入したときに最初に表示するものを指定します。「最
初に再生」のア クションは、「接続」タブ、「アウ トライン」タブ、または「グラ フィック」タブ
でも設定できます。どんな DVD プレーヤーでもディスクが正しく再生されるよう、プロジェクト
を構築するよ りも前に「最初に再生」を設定して おくことが重要です。プロジ ェクト内の、すべ
てのメニュー、トラック、シナリオ、スライドショー、スクリプトから選べます。
さまざまなタイプのプロジェクトでの「最初に再生」アクションの設定方法については、
131 ペー
ジの「プロジェクトの最初に再生するエレメントを設定するを参照してください。「アウトライ
ン」タ ブま たは「グ ラフ ィッ ク」タブ を使 用し て「最初 に再 生」を設 定す る方 法につ いて は、
178 ページの「最初に再生するエレメントを割り当てる」を参照してください。
「ディスク」インスペクタの「一般」タブ
DVD-ROM」以 外の「一般」タブにある設定項目は、すべてプロジェクト 構築前に設定しておく必
要があります。
ÂDVD 規格プロジェクトで使用する DVD 規格が表示されます。
SD DVDに設定されている場合
は、
HD DVD」ボタンをクリックすればプロジェクトを HD ベース DVD に変換できます。ただ
し、
HD DVD」に設定したプロジェクトは
SD DVDに戻せません。詳細については、
127 ペー
ジの「
DVD 規格を設定する」を参照してください。
Âビデオ規格:プロジェク トで使われて いるビデオの タイプを、
NTSC」と「
PAL」から選 択しま
す。ビデオ素材 の読み込みを行う 前に設定してくだ さい。詳細については、
126 ペ ージの「ビデ
オ規格を設定する」を参照してください。
554 16 プロジェクトを仕上げる
ストリーム
Âオーディオ:
DVD プレーヤーでの設定よりも優先され、初期のアクティブなストリームとして扱
われるオーディオストリームを選択します。デフォルトでは「未設定」で、
DVD プレーヤー側で
ストリームの設定を行わせるようになっています。
参考:ストリームの番号の後に(空)とあるのは、そのストリームが現在空いていることを示
しています。
Âアングル:
DVD プレーヤーでの設定よりも優先され、初期のアクティブなストリームとして扱わ
れるビ デオストリー ムを選択し ます。デフォルト では「未設定」で、
DVD プレーヤー側 でスト
リームの設定を行わせるようになっています。
Â字幕:
DVD プレーヤーでの設定よりも優先され、初期のアクティブなストリームとして扱われる
字幕ストリームを選択します。「表示」チェックボックスを選択して、その字幕ストリームを強制
的に表示させることもできます。デフォルトでは「未設定」で、
DVD プレーヤー側でストリーム
の設定を行わせるようになっています。
リモコン
Â
DVD プレーヤーのリモコンボタンに対応する、「タイトル」「メニュー」「戻る」のリモコンの設
定が可能です。こ れらのボタンの設定の詳細 については、
608 ページの「リモ コンの設定」を参
照してください。
DVD-ROM
以下の設定 の方法と、
DVD-ROM のディスクの作成 の詳細については、
572 ページ の「
DVD-ROM
のディスクについて」を参照してください。
Âコンテンツ
DVD-Video のタイトルなのか、
DVD-ROM のタイトルなのかを指定します。「コンテ
ンツ」を選択すると、
DVD-ROM コンテンツに関する設定「場所」および
Joliet 拡張サポート」
ができるようになります。
Â場所:「コンテンツ」 を選択したときのみ、この設 定がアクティブになりま す。「場所」の設定で
は、ディスクに DVD-ROM コンテンツとして含めるフォルダを選ぶことができます。ここで選択
したフォルダに含まれるすべてのファイルとフォルダが、
DVD のルートに追加されます。
たとえば、
DVD のルートの
PDFExtrasというフォルダにいくつかの PDF ファイルを置くには、
まず
PDFExtras」フォルダを作成して PDF ファイルを格納してから、「 場所」に指定したフォル
ダ(下の例では「
DVDROMContent」フォルダ)内にそのフォルダを移す作業が必要です。
16 プロジェクトを仕上げる 555
Âサイズ :「場所」として指定されているフォルダにあるファイルのサイズを表示します。このサイ
ズは、
DVD メディアと同じ算出基準(
1 MB = 1,000,000 バイト)で表されます。さらに、実際
のバイト数でも表示されます。
ÂJoliet 拡張サポート:「コンテンツ」を選択したときのみ、この設定がアクティブになります。
Joliet 拡張サポート」を選択すると、赤色レーザー用のメディアを使用する場合の DVD-ROM
ンテンツにど のようなファイル名を 使用できるかが影響を 受けます。詳細については、
574 ペー
ジの「
Joliet のボリューム」を参照してください。
「ディスク」インスペクタの「ディスク/ボリューム」タブ
以下の設定 は、プロジェクトをフォ ーマットするまでは必 要ありません。ただし、ディ スクメディ
ア、サイズ、および レイヤの各オプショ ンを選択しておくこと で、ツールバーにあるデ ィスクメー
ターの正確な表示が得られます。
ディスク情報
Âディスクメディア
HD プロジェクトの場合にのみ指定できます。プロジェクトの配布に使用する
メディアのタイプを選択します。「赤色レーザー」は SD プロジェクトで使用されるメディアです
が、
HD プロジェクトにも使用できます。「青色レーザー」 は、
HD プロジェクトで使用されるメ
ディアのことです。
参考:
SD プロジェクトには赤色レーザーメディアのみを使用できます。
重要:この設定は、ツール バーに表示されるディスクメーター の尺度に影響します。また、
DDP
または CMF でプロジェクトをフォーマットする場合は、レプリケータによって作成されるディス
クのタイプ(赤色 レーザーか青色レーザーか)に も影響します。お使いのシステ ムで一般的なメ
ディアディスクを作成する場合は、特に影響はありません。
556 16 プロジェクトを仕上げる
Âレイヤオプション:メディアを 1層か 2層から選びます。
Âトラックの方向この設定で、「パラレル」(ディスクの第 2レイヤが、 1レイヤと同様に内側の
トラックから外側のトラックへと再生される、
PTP =パラレル・トラック・パス)か「オポジッ
ト」(第 2レイヤが、第 1レイヤとは反対に外側のトラックから内側のトラックへと再生される、
OTP =オポジット・トラック・パス)を選択します。「オポジット」方式の利点は、レイヤを切り
替える際、
DVD プレーヤーが次のトラックを探すのにかかる時間が短くなることです。
2層ディ
スクの作成に関す る詳細情報とヒントについては、
576 ペー ジの「
2層ディ スクについて」を参
照してください。
Â切り替えポイント:このポップアップメニューでは、
2層切り替えポイントを選びます。「切り替
えポイント」の設定は、ディスクの第 1レイヤと第 2レイヤとの境目の位置を指定します。どの
トラックのどの マーカーでも選べますが、ディス クの空き容量によって、実際に 選べるオプショ
ンはかなり限られてきます。「自動」のままにした場合、切り替えポイントは「
DVD
Studio
Pro
が自動的に選びます。
2層ディスク作成の詳 細については、
576 ページの「
2層ディスクについ
」を参照してください。
Âシームレス:
2層ディスクの切り替えポイントをシームレスに設定する場合に選択します。
重要:「シームレス」を選択すると、警告が表示されます。プロジェクトにどうしても必要な場合
を除き、「シームレス」は選択しないでください。詳細については、
577 ページの「シームレスな
レイヤ変更とノンシームレスなレイヤ変更を選択する」を参照してください。
Âサイド数:ディスクタイプとして片面と両面のどちらかを選びます。
参考:両面のディスクには、別個の 2つのプロジェクトが必要です。 すなわち、各面に 1つ必要
になります。
Âディスクのサイド「サイド A「サイド Bの、どちらをプロジェクトに使うか選びます。プレ
スのサービスに出す場合に設定する項目です。
Âディスクのサイズ:標準の 12 cm と、小さい 8 cm、どちらかのディスクサイズを選びます。
Â最大サイズ:以上の設定に基づいて、ディスク容量の最大値が表示されます。
16 プロジェクトを仕上げる 557
「ディスク」インスペクタの「リージョン/コピーライト」タブ
「リージョン /コピーライト」タブで の設定で、プロジェクト 構築前に行う必要が あるのは、「マク
ロビジョン」の設定だけです。
Â再生できるリ ージョ ンコード:デ ィスク の再生を 可能にし たいリ ージョン の横に あるチェ ック
ボックスを、選択します(デフォルトの設定では、すべて再生可能になっています)
DVD プレー
ヤーにはすべて(単体でも、コンピュータのアプリケーションでも)、リージョンコードが割り当
てられることになっています。このコードは世界を 6つの地域に分けるもので、追加として航空
機内で再生する ディスク用のリージョンも用 意されています。リージョンコ ードを使って、ディ
スク再生できる地域が指定できます。
参考:構築処理で生成された「
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダをどの DVD
プレーヤーでも 簡単にエミュレートできるよ うに、フォルダのデフォルト設定で はすべてのリー
ジョンコード(ただし
7 - 未使用」は除く)のチェックボックスが選択されます。リージョンコー
ドの設定は、フォーマット処理中に適用されます。
重要リージョンコードの設定を変更して一般用メディアを使って作成した DVD は、本来なら再
生されてはならない DVD プレーヤーでも再生されてしまう場合があります。この問題は、一般用
またはオーサリング用メディアから複製されたディスクでは発生しません。
Âコピーライト管理:チェックボックスを選択 して、ディスクの、デジタルまた はアナログ(マク
ロビジョン)のコピ ーライトプロテクションを有 効にします。このチェックボッ クスを選択する
と、「コピー世代条件」の設定ができるようになります。
参考:この設定は、デ ィスクの各セクタのバイト 数に影響します。コピーライト 管理を無効にし
た場合、各セクタは 2048 バイトになります。コピーライト管理を有効にした場合、各セクタは
2054 バイトになります。
警告:再生を許可するリージョンを少なくとも 1つは選択する必要があります。
558 16 プロジェクトを仕上げる
Âコピー世代条件:このポップアップメニューで、コピーを許可するかどうかを指定します。
Âコピーを許可:自由にコピーできるディスクが作成されます。
CSS 用フォーマット」チェック
ボックスおよび「マクロビジョン」ポップアップメニューは無効になります。この設定と、「コ
ピーライト管理」チェックボックスを選択しない設定との違いは、セクタのバイト数だけです。
Â1 世代のみコピーを許可ディスクのコピーは許可されますが、作成されたコピーのディスクか
らさらにコピーするこ とはできません(作成されたコピーのディ スクの「コピー世代条件」が
「コピーを許可しない」になります)。オリジナルのディスクからは何枚でもコピーを作ること
ができます。しかし、オリジ ナルのディスクのコピーを元に、さらにコピ ーを作ることはでき
ません。
CSS 用フォーマット」チェ ックボックスおよび 「マクロビジョン」ポッ プアップメ
ニューは無効になります。
Âコピーを許可しない:
CSS 用フォーマット」チェックボックスおよび「マクロビジョン」ポッ
プアップメニューが有効になり、使用するコピープロテクションのタイプを選べます。
ÂCSS 用フォーマット
SD DVD プロジェクトのみに指定できます。「コピー世代条件」「コピー
を許可しない」に設定しているときにのみ選べます。
CSS
Content Scrambling System)は 、デ
ジタルの コピーライトプ ロテクション方 式です。
CSS 用フォ ーマット」を選択す ると、プレス
サービス業者に対して、ディスクに CSS の暗号化を適用するよう促します(ライセンスが供与さ
れ、使用が認められている場合)
Âマクロビジョン
SD DVD プロジェクトのみに指定できます。構築の作業中、
VIDEO_TSフォル
ダを作成する前に、の設定を行う必要があります。マクロビジョンは、アナログのコピーライト
プロテクション方式です。詳しくは、
560 ページの「「マクロビジョン」の設定について」を参照
してください。
「ディスク」インスペクタの「詳細」タブ
「ディスク」インスペクタにある「詳細」タブでの設定はすべて、プロジェクトの構築前に行う必要
があります。この設定は、高度なプロジェクトで使われる特別な機能に関するものです。
16 プロジェクトを仕上げる 559
Âテキストデータを埋め込む:プロジェクトの中で DVD@ccess の機能を使っている場合、この
チェックボック スは自動的に選択されます。ト ラック、スライドショー、メニュ ーに付けた名前
DVD ディスクに入れておきたい場合にも、このチェックボックスを選択します。このようなテ
キストは、
DVD-Video 仕様書(バージョン 1.1 )の、テキスト表示に関する拡張部分に対応した
DVD プレーヤーで表示できます。
Â言語:「テキストデータを埋め込む」チェックボックスを選択した場合、名前のテキストが表示さ
れる言語を指定できます。
DVD プレーヤー側での言語の設定とは関係なくテキストを表示させる
には、「未指定」を選びます。
Âその他のリモートコントロール:「アングル」「チャプタ」「オーディオ」「字幕」の各メニュー
のリモコン設定が可能で す。これらのメニューは DVD プレーヤーのリ モコンボタンに対応しま
す。これらのリンクによっ て、視聴者は便利に DVD メニューを使ってオ ーディオや字幕のオプ
ションを選択し たり、アングルやチャプタを切 り替えたりできます。ただし、ほ とんどのリモコ
ンはこのようなボタンを備えていないため、ほかの方法でも DVD メニューが使えるようにタイト
ルを作る必要があります。
重要:上記のボタンを、リモコンでよく見る「オーディオ」「字幕」「アングル」の切り替えボ
タンと混同して はいけません。これらのボタン は、メニューを呼び出すのでは なく、設定を直接
変更します。
これらのボタンの設定の詳細については、
608 ページのリモコンの設定」を参照してください。
ÂGPRM変数名スクリプトの作成に使用する 8つの
GPRM について、パーティションを設定したり
名前を入力したりできます。スクリプトを作成した後は、「スクリプト」インスペクタまたは「シ
ミュレータ」でも名前を入力することができます。スクリプトでの GPRM の使い方の詳細につい
ては、
504 ページの「
GPRM
General Purpose Register Memories」を参照してください。
Âジャケットのピクチャこの DVD のジャケットピクチャとして使用するグラフィックを選択でき
ます。詳細については、
562 ページの「ジャケットピクチャについて 」を参照してください。
560 16 プロジェクトを仕上げる
プロジェクトを構築する
プロジェクトの構築では、すべてのエレメントが、
DVD-Video の仕様(
SD プロジェクト)に準拠
したファイ ルにコンパイルされま す。プロジェクトの構築前 に、構築用のディスクのプ ロパティを
設定したか確認してください。
構築用のディスクのプロパティ
構築用ディ スクのプロパティとし ては、「ディスク」インスペク タにある以下の項目が 含まれます。
これらのプ ロパティの詳細情 報については、
552 ページの「ディス クのプロパティを 設定する」を
参照してく ださい。プロジェクトを構 築するには、あらかじめこ れらのプロパティを設 定しておく
必要があります。
Â最初に再生:「ディスク」インスペクタの上部にあります。
Âビデオ規格:「一般」タブにあります。
Âストリーム:「一般」タブにあります。
Âリモコン:「一般」タブにあります。
Âマクロビジョン:
SD プロジェクトのみ)「リージョン/コピーライト」タブにあります。
Âテキストデータを埋め込む:「詳細」タブにあります。
Âその他のリモートコントロール:「詳細」タブにあります。
ÂGPRM 変数名:「詳細」タブにあります。
Âジャケットピクチャ素材:「詳細」タブにあります。
マクロビジョンの設定について
SD プロジェクトが、マクロビジョン社のアナログ・プロテクションシステム
APSによるコピー
プロテクショ ンの方式でコード化さ れることになっている 場合は、プロジェクトを構 築する前にマ
クロビジョンのタイプを選ぶ必要があります。
重要:マクロビジョン APS は、
HD プロジェクトでは利用できません。
マクロビジョン APS は、視聴者が DVD-Video のディスクの内容をビデオデッキに簡単にコピーで
きないようにビデオ信号を変換する、アナログ方式のコピープロテクションシステムです。
マクロビジョンの使用許諾
DVD アプリケーションのためのアナログ・コピー・プロテクションの使用は、アメリカ合衆国カ
リフォルニア州サニ ーベイル所在の Macrovision Corporation の専有知的 財産権によるもので、
ユーザは、アナログ・プロテクション・システムのアクティブ化ビットが“オン”に設定されるに
先立って Macrovision Corporation との使用許諾契約の締結を必要とします。詳細については、
のマクロビジョン社の Web サイトを参照してください:
http://www.macrovision.com
16 プロジェクトを仕上げる 561
マクロビジョン APS を有効にするには:
1「アウト ライン」タブ でディス クを選択す るか、「グラフ ィック」タブで 空の領域 をクリッ クして、
「ディスク」インスペクタを開きます。
2「リージョン/コピーライト」タブをクリックします。
3「コピーライト管理」チェックボックスを選択します。
4「コピー世代条件」ポップアップメニューで、「コピーを許可しない」を選びます。
5「マクロ ビジョン」ポッ プアップ メニューで、使 用するマク ロビジョン のプロテ クションの タイプ
「タイプ 1「タイプ 2「タイプ 3)を選びます。
参考:
CSS 用フォーマット」チェックボックスは、このマクロビジョンの設定に影響しません。
マクロビジョンによるコード化は、ディスク全体に適用されます。「コピー世代条件」ポップアップ
メニューで「コ ピーを許可しない」を 選んだ場合は、各トラ ックのインスペクタ では「その他」タ
ブを、また、各マ ーカーのインスペク タでは「一般」タブを使っ て、特定のトラックや マーカーご
とにマクロビジョンのコード化を指定したり変更したりもできます。
参考ディスクについてのマクロビジョンの設定を「ディスク」のインスペクタで行う前に、トラッ
クかマーカーのどちらかについてのマクロビジョンの設定を行った場合は、「ディスク」のインスペ
クタの設定はトラックまたはマーカーの設定に合わせて自動的に更新されます。
マクロビジョンのタイプ
DVD-Video の仕様に対応しているマクロビジョンには次の 3つのタイプがあります。
Âタイプ 1:オートマティック・ゲイン・コントロール
AGCの処理を利用するものです。
AGC
使う方法では、ビデ オストリームの垂直方向の隙 間に、テレビでは検出されない パルス信号が挿
入されます。コピーを作成しようとしても、このパルス信号がビデオデッキの AGC 回路を混乱さ
せるため、コピー の質は、画面が暗く、ノイズが 乗ったり、褪色したり、画像が 飛んだり、荒れ
たり、といったものになります。
Âタイプ 2
AGC の処理と 2ライン のカラーストライプとの 両方を利用するものです 。
NTSC のビデ
オストリームにのみ有効なカラーストライプによる方法は、カラーバースト信号に変化を加えて、
不許可のコピー を再生したときに限って、通常の 再生時には映らない水平線を画 面を横切って表
示させるというものです。
2ラインのカラーストライプでは、
2ラインの水平期間にわたって、
相のずれたクロマ信号の帯域を使います。
Âタイプ 3:
AGC の処理と 4ライン のカラースト ライプとの両 方を利用する ものです。
4ライン のカ
ラーストライプによ る方法では、
4ラインの水平期間にわたって、位相のず れたクロマ信号の帯
域を使います。この方法も、
NTSC のビデオストリームにのみ有効です。
562 16 プロジェクトを仕上げる
ジャケットピクチャについて
ジャケットピクチャは、
DVD-Video 規格のオプションの
1 つで、
DVD の内容を表すグラフィック
DVD プレーヤーで表示できるようにするためのものです。ジャケットピクチャは、マルチディス
クプレーヤーで最もよく使用されています。
ジャケットピクチャの画像は、さまざまなプラットフォームや表示装置での再生に対応するために、
DVD 規格に基づいて 3種類の解像度(低、中、高)で提供する必要があります。
DVD
Studio
Pro
では、プロジェ クトを構築するときに、ジ ャケットピクチャに必 要なグラフィックとそ れらを格納
するための「
JACKET_P」フォルダが自動的に生成されます。
プロジェクトにジャケットピクチャを追加するには:
1「素材」タブで、ジャケットピクチャに使用するグラフィックを読み込みます。
2「ディ スク」インス ペクタの「詳 細」タブの「素材 」ポップア ップメニ ューから、ジ ャケット ピク
チャのグラフィックを選択します。
指定したジャケットピクチャは、「シミュレータ」で再生を停止すると表示されます。
プロジェクトを構築する
構築用のデ ィスクのプロパティを 設定したら、プロジェクト を構築できます。プロジェ クトのサイ
ズと、コンピュ ータやディスクドライ ブのスピードによって は、この作業に数時間かか ることがあ
ります。
プロジェクトを構築するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Âツールバーで「構築」をクリックします。
参考:構築の後、すぐにプロジェクトをフォーマットするには、「構築/フォーマット」をクリッ
クします。詳細に ついては、
564 ページの「構築 /フォーマットのコマンドに ついて」を参照し
てください。
Â
Option +コマンド+ Cキーを押します。
2現れるダイアログで構築に使うドライブとフォルダを選択し、「開く」をクリックします。
構築の作業が始まり、現在コンパイル中のエレメントの名前と共に進行状況を示すバーが現れます。
選択し たフォルダ の中に、生成す るプロジェ クトと同じ タイプの フォルダ(「
VIDEO_TS」または
HVDVD_TSがある場合は、表示されるダイアログの詳細について 563 ページの段階的な構築
を参照してください。
16 プロジェクトを仕上げる 563
参考:すでに「
HVDVD_TS」フォルダが存在しているフォルダには、
SD プロジェクトを構築できま
せん。また、すでに「
VIDEO_TS」フォルダが存在しているフォルダには、
HD プロジェクトを構築
できません。
「ログ」タブも現れ、構築の結果を表示するよう、自動的に切り替わります。このタブには構築の進
行状況が詳しく表示され、何かエラーが生じた場合にはメッセージが表れます。
段階的な構築
プロジェクト を作成する場合、状況によ っては完成させる前に 何度か構築を行ったほ うがよいこと
があります。段 階的な構築は、プロジェ クトの各部分、たとえ ば一連のスクリプト や、メニューで
のボタン操作などが正しく動作するかどうかを検証するのに便利です。
このような作業に役立つよう、
DVD
Studio
Proでは、以前の構築から変更されていないエレメン
トを、再利用で きるようになってい ます。これによって、段階的 な構築によって作業時 間を大幅に
短縮できます。
構築先 のフォルダが 選択されると、
DVD
Studio
Pro」によ って、作成するフ ォルダと同タ イプの
フォルダ
VIDEO_TSまたは
HVDVD_TSがすでに存在していないかが確認されます。同タイ
プのフォル ダが存在し、プロジェクト と名前が同じレイアウ トファイルがある場合 には、次に行う
処理を指定するためのダイアログが表示されます。
Âキャンセル:このダイアログを閉じて、何も保存せず構築の作業を終了します。
Â削除:現在 の「
VIDEO_TS」フォル ダまたは「
HVDVD_TS」フォルダの 内容を削除し、新 しい構
築用データの保存を始めます。
Â再利用:現 在の「
VIDEO_TS」フォ ルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダ の内容を、可能な 限り再
利用します。
564 16 プロジェクトを仕上げる
VIDEO_TSフォルダまたは
HVDVD_TSフォルダを再利用しようとした場合、
DVD
Studio
Pro
はその内容をチェックし、各 VTS ブロックについて、直前に行った構築の時点から変更されたもの
があるか どうか調べます。
VTS ブロッ クに変更がなかっ た場合、「ログ」タブに「
VOB up to date.
Muxing skipped」のメッセージが表示され、構築の作業は次の VTS ブロックに進みます。レイアウ
トファイルの詳細については、
567 ページの
SD DVD ビデオ領域にある規格外のファイルを参照
してください。
構築についての一般的な情報
システムの状態やプロジェクトのサイズによっては、構築の作業に数時間かかることもあります。
下は、構築の作業時間を短縮するための情報です。
複数のハードディスクを使う
構築の作業を短縮する方法の 1つに、プロジェクトの素材を、構築先のものとは完全に別のディスク
(同じディスクの別のパーティションではありません)に保存することがあります。素材の保存と、
築先とで別のディスクを使用すると、ディスクは、データの読み出しの動作/書き込みの動作で行っ
たり来たりする必要がなくなるので、それぞれの動作に集中できます。
構築/フォーマットのコマンドについて
構築の作業、フ ォーマットの作業は、両 方とも時間がかかり ます。ですから、自動でこ れらの作業
が行えたら とは誰もが望むことで す。作業の自動化が可能か どうかは、作成しているプ ロジェクト
のタイプで変わってきます。
構築/フォーマットの処理を開始する
「構築/フォーマット」のコマンドを選ぶと、構築先の場所とフォーマットのプロパティとを設定で
きるダイアログが現れます。
16 プロジェクトを仕上げる 565
「ディスク/ボリューム」タブと「リージョン/コピーライト」タブでのフォーマット前の設定など、
ソースおよび保存先についての設定を行ったら、「構築とフォーマット」ボタンをクリックして処理
を開始します。出力デバイスとして DVD DLT を選んだ場合は、空のディスクまたはテープを挿入
するよう指示されます。保存先の設定に関する情報は 583 ページの「出力のタイプを設定する」を 、
また、これらの設定の詳細については、
572 ページのフォーマット用のディスクのプロパティ」を
参照してください。
2層のプロジェクトで「構築/フォーマット」を使う
2層のプロジェクトの処理を自動で実行するのは少し困難です。
Âフォーマット処理を行っているときは、 1レイヤが書き込まれたら次の空のディスクまたはテー
プをセットする必要があります。
Â場合によっては、切 り替えポイントで問題が発生 することがあります。切り替え ポイントの設定
で「自動」モードを選 択している場合は、適切なマ ーカーが見つからない可能 性があります。さ
らに、特定のマーカ ーを切り替えポイントとして 使うように選択した場合に は、それが適切では
ないこともあります。
DVD
Studio
Pro」では、構築部分の処理が終了するまで、この 2つの問
題の確認ができ ません。問題が発生した場合には エラーのダイアログが表示 され、フォーマット
の処理は始まりません。別のマーカーを追加したり選択したりして問題を解消してから、「構築/
フォーマット」の作業を最初からやり直す必要があります。
切り替えポイントの設定の詳細については、
576 ページの「
2層ディスクについて を参照してくだ
さい。
SD プロジェクト用の構築ファイル
DVD
Studio
Proによって SD プロジェクトの構築が開始されるとき、指定した場所に 2つのフォ
ルダが作 成されます:
AUDIO_TS」およ び「
VIDEO_TS」フォルダ です。ジャケットピク チャ用の
グラフィックをすでに割り当ててある場合は、
JACKET_Pという
3つ目のフォルダも作成されます。
AUDIO_TS」フォルダは、
DVD オーディオタイトルのオーサリングを行うシステムで使用します。
DVD 規格での要求に対応するため、
DVD
Studio
Pro」は、このフォルダを作成して空のまま置い
ておくようになっています。この空のフォルダも、フォーマット作業の対象に含まれます。
JACKET_P」フォルダには、ジャケットピクチャとして割り当てたグラフィックスが 3種類の解像
度で格納さ れます。詳細については、
562 ページの「ジャケッ トピクチャについて」を 参照してく
ださい。
566 16 プロジェクトを仕上げる
VIDEO_TSフォルダは、プロジェクトで使われる DVD-Video ファイルをすべて収めたもので、
デオ領域に配置 されます。
VIDEO_TS」フォルダ の内容の名称と構造は、規定に従 って厳密に決定
されます。すべての SD DVD タイトルで同じファイル名が使用され、タイトルのコンテンツが同じ
構造で配置されます。
SD DVD ビデオ領域の標準的なファイル
どの SD DVD-Video タイトルにも、以下のファイルのグループが収められています。
ビデオマネージャのグループ
ビデオマネージャのファイルには、タイトルの操作に関する多くの情報が入っています。
ÂVIDEO_TS.IFO:ディスクに関する重要な情報が入ります。容量、ビデオ領域の構造などです。
ÂVIDEO_TS.BUP
.IFO ファイルのバックアップで、
.IFO ファイルが見つからない場合に DVD
レーヤーで使用されます。
ÂVIDEO_TS.VOB:ビデオマネージャ用のビデオ・オプジェクト・ファイルです。
トラックコンテンツのグループ
プロジェクトのトラックおよびスライドショーごとに、少なくとも 4つのファイルからなるセット
が作成されます。下に示すファイル名の例のうち、
VTS_01”は 1番目の VTS ブロックを示します。
2番目の VTS ブロック用の各ファイルの名前は、先頭が“
VTS_02”になります。
1つのプロジェク
トには、最大で 99 個のトラック、シナリオ、 スライドショーを作ることができます。
参考シナリオは各々が属する VTS ブロックに収められませんが、
99 個という VTS の制限には数え
られます。
ビデオ・マネージャ・ファイル
トラック 1のコンテンツの
グループ
フォーマットに使用される
規格外のファイル
フォーマットに使用される
規格外のファイル
16 プロジェクトを仕上げる 567
ビデオ・オブジェクト・ファイル
VOBには、メニューやトラックで実際に使用するビデオ、オー
ディオ、字幕のコンテンツが含まれます。各 VOB ファイルのサイズは最大 1 GB です。トラックコ
ンテンツの各グループには、少なくとも 2つの VOB ファイルがあります。
1つはメニューのコンテ
ンツ専用で、それ以外はトラックのコンテンツを含むもの(最大 8つまで)です。
ÂVTS_01_0.IFO:たとえばストリームやメニュ ーの数、タイプなど、最初のトラ ックについての
重要な情報が入っています。
ÂVTS_01_0.BUP:
.IFO ファイルのバックアップです。
ÂVTS_01_0.VOBメニュー用のビデオおよびオーディオのコンテンツが入っています。
1つの
VOB
内の各メニュー で使われるオーディオとビデ オのプロパティは、同じでなけ ればなりません。プ
ロパティの異なる複数のメニューを使うプロジェクトでは別の VTS ブ ロッ ク(た とえ ば
VTS_02_0.VOB など)にもメニューを配置します。メニューおよび VTS ブロックの詳細について
は、
588 ページの「
VTS エディタ」を参照してください。
ÂVTS_01_1.VOB:トラックで使用するビデオおよびオーディオのコンテンツが入っています。
ンテンツが 1 GB より大きい場合は、
2つ目のファイル (
VTS_01_2.VOB)が作成されて、超過
分が入ります。トラックのコンテンツを入れるために追加のファイルが必要なときは、最大 7
まで作成できます。
SD DVD ビデオ領域にある規格外のファイル
構築プロセスの一部として、
DVD
Studio
Proでは「
VIDEO_TS」フォルダの中に 2つのファイル
が追加で作成されます。これらのファイルは、フォーマット処理での最終的な出力には含まれません。
Â「< ファイル名 >.layout」ファイルこのファイルの名前には、ディスクの名前と“
.layout”の拡
張子が使われます。このファイルには、
2層ディスクの作成に使用されるマーカーの情報など、
ロジェクトに関する情報で、フォーマット処理に使われるものが入ります。
Â「VOB_DATA.LAY」ファイル:このファイルは、以前の構築によって残されている「
VIDEO_TS
フォルダの中のファイルを新しい構築に再利用しようとする場合に、段階的な構築で使用します。
参考:
<ファイル名 >.layout ファイルのファイル名は、作業する段階的な構築のディスク名と一
致する必要があります。詳細については、
563 ページの「段階的な構築」を参照してください。
VIDEO_TS」フォルダを手動で(「
DVD
Studio
Pro」によるフォーマットの作業を飛ばして)ディ
スクにコピー しようとする場合は、ディ スクにこのファイルを コピーしないよう注意 する必要があ
ります。出来上がったディスクの「
VIDEO_TS」フォルダの中にこのファイルがあってもほとんどの
DVDプレーヤーでは無視されますが、こうしたディスクを再生できない
DVDプレーヤーもあります。
また、構築する前にプロジェクトを保存しなかった場合は、
VIDEO_TSフォルダに
Render Data
という名前の フォルダが追加されま す。このフォルダにはプロ ジェクトの中のモーシ ョンメニュー
をレンダリングしたものが入り、通常はプロジェクトのバンドルファイルの中に含まれています。
ンダリングしたメニューのファイルの詳細については、
115 ページのメニュー環境設定 を参照し
てください。
568 16 プロジェクトを仕上げる
HD プロジェクト用の構築ファイル
DVD
Studio
Pro」によって HD プ ロジェクトの構 築が始まると、指 定した場所に「
HVDVD_TS
フォルダが作成されますジャケットピクチャ用のグラフィックを割り当ててある場合は
JACKET_P」という 2つ目のフォルダも作成されます。
JACKET_P」フォルダには、ジャケットピクチャとして割り当てたグラフィックが 3種類の解像度
で格納され ます。詳細については、
562 ページの「ジャケット ピクチャについて」を参 照してくだ
さい。
HVDVD_TS」フォルダは、プロジェクトで使われる DVD-Video ファイルをすべて収めたもので、
ビデオ領域に配置されます。
HVDVD_TSフォルダの内容の名称と構造は、規定に従って厳密に決
定されます。すべての HD DVD タイトルで同じファイル名が使用され、タイトルのコンテンツが同
じ構造で配置されます。
HD DVD ビデオ領域の標準的なファイル
すべての HD DVD-Video タイトルには、次のようなファイルのグループがあります。
ビデオマネージャのグループ
ビデオマネージャのファイルには、タイトルの操作に関する多くの情報が入っています。
ÂHV000I01.IFO:ディスクに関する重要な情報が入ります。容量、ビデオ領域の構造などです。
ÂHV000I01.BUP:
.IFO ファイルのバックアップで、
.IFO ファイルが見つからない場合に DVD
レーヤーで使用されます。
ÂHV000M02.EVO:ビデオマネージャ用のエンハンスト・ビデオ・オブジェクト・ファイルです。
参考:
HV000M01.EVO は「
DVD
Studio
Pro」では使用しません。
トラックコンテンツのグループ
プロジェクトのトラックおよびスライドショーごとに、少なくとも 4つのファイルからなるセット
が作成されます。次に挙げるファイル名の例で、
HV001I
HV001M、および
HV001T”は、
1
番目の VTS ブロックを示します。
2番目の VTS ブロックの場合は、ファイル名の先頭がそれぞれ
HV002I
HV002M、および“
HV002T”になります。
1つのプロジェクトには、最大で 99 個の
トラック、シナリオ、スライドショーを作ることができます。
フォーマットに使用される
規格外のファイル
フォーマットに使用される
規格外のファイル
トラックが 2つある HD プロジェクトの
標準的なファイル
ジャケットピクチャ用ファイル
(オプション)
16 プロジェクトを仕上げる 569
参考シナリオは各々が属する VTS ブロックに収められませんが、
99 個という VTS の制限には数え
られます。
エンハン スト・ビデオ・オブジェ クト・ファイル(
EVO)には、メニュー やトラックで実 際に使用
するビデオ、オーディオ、字幕のコンテンツが含まれます。トラックコンテンツの各グループには、
少なくとも 2つの EVO ファイルがあります。
1つはメニューのコンテンツ専用で、それ以外はトラッ
クのコンテンツを含むもの(最大 99 個まで) です。
ÂHV001I01.IFO:たとえばストリームやメ ニューの数、タイプなど、最初のトラ ックについての
重要な情報が入っています。
ÂHV001I01.BUP:
.IFO ファイルのバックアップです。
ÂHV001M01.EVO:メニュー用のビデオおよびオーディオのコンテンツが入っています。
1つの
EVO 内の各メニューで使われるオーディオとビデオのプロパティは、同じでなければなりません。
プロ パテ ィの異 なる複 数の メニュ ーを 使うプ ロジェ クト では、別の VTS ブロッ ク(たと えば
HV002M01.EVO など)にもメニューを配置します。メニューおよび VTS ブロックの詳細について
は、
588 ページの「
VTS エディタ」を参照してください。
ÂHV001T01.EVOトラックで使用するビデオおよびオーディオのコンテンツが入っています。
ンテンツが 1 GB よりも大きい場合は、超過分のコンテンツ用に 2つめのファイルが作成されます。
トラックのコンテンツを入れるために追加のファイルが必要なときは、最大 99 個まで作成できま
す。ファイルが追加されるごとに、ファイル名の末尾 2桁の数値が 1ずつ増えていきます。たと
えば、最初の 1 GB 分が HV001T01.EVO
2番目の 1 GB 分が HV001T02.EVO となり、以下同様に
続けられます。
HD DVD ビデオ領域にある規格外のファイル
構築プロセスの一部として、
DVD
Studio
Pro」では「
HVDVD_TS」フォルダの中に 2つのファイ
ルが追加で 作成されます。これらのフ ァイルは、フォーマット処 理での最終的な出力に は含まれま
せん。
Â「< ファイル名 >.layout」ファイルこのファイルの名前には、ディスクの名前と“
.layout”の拡
張子が使われます。このファイルには、
2層ディスクの作成に使用されるマーカーの情報など、
ロジェクトに関する情報で、フォーマット処理に使われるものが入ります。
Â「VOB_DATA.LAY」ファイル:このファイルは、以前の構築によって残されている「
VIDEO_TS
フォルダの中のファイルを新しい構築に再利用しようとする場合に、段階的な構築で使用します。
参考:
<ファイル名 >.layout ファイルのファイル名は、作業する段階的な構築のディスク名と一
致する必要があります。詳細については、
563 ページの「段階的な構築」を参照してください。
HVDVD_TS」フォルダを手動で(「
DVD
Studio
Pro」によるフォーマットの作業を飛ばして)ディ
スクにコピーしようとする場合は、ディスクにこのファイルをコピーしないよう注意する必要があり
ます。出来上がっ たディスクの「
HVDVD_TS」フォルダの中にこ のファイルがあって もほとんどの
DVD レーヤーでは無視されますが、うしたディスクを再生できない DVD プレーヤーもあります。
また、構 築す る前 にプロ ジェ クトを 保存 しなか った 場合 は、
HVDVD_TS」フ ォルダ に「
Render
Data」という名前のフォルダが追加さ れます。このフォルダにはプロジェクト の中のモーションメ
ニューをレン ダリングしたものが入 り、通常はプロジェクトの バンドルファイルの中 に含まれてい
ます。レンダリング したメニューのファイルの詳細 については、
115 ページの「メ ニュー環境設定
を参照してください。
570 16 プロジェクトを仕上げる
プロジェクトをエミュレートする
プロジェクトの構築が正常に完了し て、
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダが作
成されれば、アップルの「
DVD プレーヤー」を使ってテストできます。この作業では、コンパイル
された実際のファイルを使ってプロジェクトを検証できます。
アップルの「
DVD プレーヤー」を使うことの利点は、
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS
フォ ルダの 内容を 直接再 生でき ること です。シス テム に「
VIDEO_TS」フォ ルダや「
HVDVD_TS
フォルダが複数ある場合は、どのフォルダを再生するか選択することもできます。
重要:
HVDVD_TS」フォルダの内容を再生するには、
Mac
OS
X v10.4 Tiger 上で DVD プレーヤー
v4.6.6 以降を使用する必要があります。
DVD プレーヤー」でのテスト以外に、ほかの DVD プレーヤーでプロジェクトを試してみることも
お勧めします。一部のコンピュータ用 DVD プレーヤーでは、
VIDEO_TSフォルダや
HVDVD_TS
フォルダを再 生できますが、フォルダを ディスクのルートディ レクトリに置く必要が ある場合もあ
ります。単体の DVD 専用プレーヤーでテストするには、フォーマットの作業を行って DVD ディス
クを作成す る必要があります。プロジ ェクトをテストする方 法としてはこれが最も 確実なので、こ
の方法を強くお勧めします。
アップルの DVD プレーヤーを使ってエミュレートする
エミュレーションのツールにはアップルの「
DVD プレーヤー」が便利です。
DVD プレーヤー」は、
DVD ドライブを備えたコンピュータにインストールされる Mac
OS
Xで提供されています。ディスク
の再生だけでなく、指定された
VIDEO_TS」フォルダや「
HVDVD_TS」フォルダの再生ができます。
また、プロジェクトに DVD@ccess のリンクが追加されていても、すべて処理できます。
参考:競合を避けるため、
DVD プレーヤー」を開く前に、必ず
DVD
Studio
Proを終了してくだ
さい。
DVD プレーヤー」でのテストが終わったら、
DVD
Studio
Pro」を開く前に、必ず終了して
おきます。
DVD プレーヤー」でプロジェクトをエミュレートするには:
1
DVD
Studio
Pro」を終了します。
2「アプリケーション」フォルダにあるアイコンをダブルクリックして、
DVD プレーヤー」を開きます。
3
VIDEO_TS」フォ ルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダを選択 するには、以下のいずれかの操作を行
います:
Â「ファイル」
DVD Video フォルダを開く」と選択するか、「ファイル」
VIDEO_TS フォルダ
を開く」と選択します(使用する「
DVD プレーヤー」のバージョンによって変わります)
Âコマンドキー+ Oを押します。
4ナビゲーション用のダイアログで
VIDEO_TSフォルダまたは
HVDVD_TSフォルダを指定し、「選
択」をクリックします。
16 プロジェクトを仕上げる 571
5
VIDEO_TS」フォ ルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダを再生 するには、以下のいずれかの操作を行
います:
Â「再生」ボタンをクリックします。
Âスペースバーを押します。
「最初に再生」のアクションに従って、タイトルの再生が開始されます。
DVD@ccess のリンクをエミュレートする
DVD プ レーヤー」では、
DVD@ccess のリンク を処理できます。ま ず、
DVD@ccess の 機能を有効
にする必要が あります。
DVD プレーヤー」で DVD@ccess のリンクをエミュレートするには:
1
DVD プレーヤー」>「環境設定」と選択します。
2「ディスク」タブをクリックします。
3
DVD@ccess web リンクを使う」チェックボックスを選択します。
4
OK」をクリックします。
DVD@ccess リンクには 2種類あります。
1つはネットワークへの接続を使うリンク(たとえば Web
サイトへの接続やメールの送信)で、もう 1つはファイルを開くリンクです。リンクを設定したとき
に入力したパスは、多くの場合そのファイルの現在のパスとは異なる(特にファイル DVD のディ
スクに含める場合)ため、
VIDEO_TSフォルダまたは
HVDVD_TSフォルダをエミュレートして
いるときには、ファイルを開くリンクは使えません。ファイルを開く DVD@ccess のリンクを検証す
るには、実際 DVD のディスクを作成し、直接そのディスクでエミュレーションを行う必要があり
ます。
DVD@ccess の機能の使い方の詳細については、
594 ページの「
DVD@ccessを参照してください。
2層のプロジェクトをエミュレートする
2層のプロジェクトの構築処理は、
1層のプロジェクトでの処理と同じです。大きな
VIDEO_TSフォ
ルダまたは
HVDVD_TSフォルダが 1つ作成され、ファイルがコンパイルされます。
2層のプロジェ
クトも
DVD レーヤー」を使ってエミュレートできますが、切り替えポイントがまだ設定されてい
ないため、切り替えポイントでのアクションは検証できません。(これはフォーマットの過程で設定
します。
参考
2層のプロジェクトを 2層ディスクに書き込めば、切り替えポイントの動作をテストすること
ができます。
572 16 プロジェクトを仕上げる
ディスクのフォーマットのプロパティを設定する
DVD のディスク、
DLTまたはハードディスク上のファイルに対して
DVD Studio Proでのフォー
マット処理を して書き込みを実行す る前に、ディスクのフォー マットのプロパティを 設定しておく
必要があり ます。これらの設定の多 くは、オーサリング作業 中、いつでも行うこと ができます。さ
らに、フォーマットの作業に入ってからでも、これらの設定を行う機会があります。
フォーマット用のディスクのプロパティ
フォーマット用のディスクのプロパティには、「ディスク」インスペクタにある以下の項目が含まれ
ます。これら の設定の詳細につ いては、
552 ペ ージの「ディスクの プロパティを設定 する」を参照
してください。 フォーマットの処理を開 始したときに表示され るフォーマットの設定 ウインドウに
も、同じ項目が あります。どのような 場合でも、これらの設 定項目は「ディスク」イン スペクタと
フォーマッ トの設定のウインドウ の両方の同じタブに表 示されます。違いのある場 合は、以下に記
載してあります。
Âディスクの「名前」「デ ィスク」インスペクタの上部、お よびフォーマットの設定 のウインドウ
の「一般」タブにあります。
ÂDVD-ROM両方の「一般」タブにあります。フォーマットの設定のウインドウには、
DVD-ROM
のコンテンツのサイズが現れます。
Âディスク情報:「ディスク/ボリューム」タブにあります。
Âボリューム情報:フォーマットの設定のウインドウの「ディスク/ボリューム」タブにあります。
ボリューム作成の日付が表示されます。
Â再生できるリージョンコード:「リージョン/コピーライト」タブにあります。
Âコピーライト管理:「リージョン/コピーライト」タブにあります。フォーマットの設定のウイン
ドウでは、マクロ ビジョン関連の設定項目が無 効になっています。これは、プロ ジェクトの構築
を実行する前に設定を済ませておく必要があるからです。
Â保存先:フォー マットの設定のウインド ウの「一般」タブのみにありま す。詳しくは、
583 ペー
ジの「出力のタイプを設定する」を参照してください。
DVD-ROM のディスクについて
DVD
Studio
Proでは、
DVD-Video のディスクと DVD-ROM のディスクのいずれも作成できます。
ÂDVD-Video のディスクには、
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダ、および
AUDIO_TS」フォルダのみが入っています。
ÂDVD-ROM のディス には、
VIDEO_TSまたは
HVDVD_TSフォルダ 、および
AUDIO_TS
フォルダのほ かに、指定されたファイ ルも入ります。
Â
DVD ROM データのみのディスク「
VIDEO_TS
HVDVD_TS、または「
AUDIO_TS」といった
フォルダがないディスクです。ほかに指定されたファイルのみが入ります。
16 プロジェクトを仕上げる 573
DVD-ROM のディスクは ハイブリッドディスクとも呼ばれますが、
DVD-Video のディスクと同じよ
うに単体の DVD プレーヤーで再生されます。しかし、コンピュータで再生する場合には、ディスク
に追加されているファイルを直接使用することも、
DVD@ccess のリンクから使用することも可能で
す。
DVD@ccess の詳細については、
594 ページの「
DVD@ccess」を参照してください。
参考:作成する DVD プロジェクトのタイプ
SD または HDによって、作成されるボリュームのタ
イプが決まります。実際に作成するときに使用するメディアとは無関係に、
SD プロジェクトであれ
UDF 1.02 のボリュームが作成され、
HD プロジェクトであれば UDF 2.50 のボリュームが作成さ
れます。
UDF 2.50 のボリュー ムは、現行の SD DVD プレーヤ ーでは再生できま せん。
Mac
OS
X
v10.3 Panther 以前の OS が稼働しているコンピュータを含めて、既存のコンピュータではサポート
されていません。
赤色レーザーのメディアでの、ファイル名の付け方に関する注意事項
DVD-Video デ ィ スク には、い くつ かの フォ ル ダが 存在 しま す:
VIDEO_TS」、
HVDVD_TS」、
AUDIO_TS、および「
JACKET_P」などです。これらのフォルダにおけるファイル名の付け方の構
造は、非常に厳密に定義されていて、いわゆる
8.3 形式”の仕様に則っています。したがって、最
8文字と、それに続く 3文字の拡張子のみが使用可能です。使用可能な文字は、大文字のアルファ
ベット、数字、アンダースコアのみです。
赤色レーザーディスクに入っているファイルの名前は、
UDF 1.02(ユニバーサルディスク・フォー
マット
バージョン 1.02 ISO 9660 という 2つのボリュームに保存されます。この 2つのボリュー
ムを組み合わせたものは UDF ブリッジフォーマットと呼ばれています。
2つのボリュームを使うこ
との利点は、より多くの種類の再生機器で DVD のディスクが使えるようになることです。不便な点
として考えられるの は、ボリュームごとにファイル名の付け 方の規則が異なる点です。
DVD-Video
のディスクの場合は、入っているファイルが「
VIDEO_TS」と「
AUDIO_TS」のフォルダの中のもの
だけなので、各ボリュームで使われている名前は同じです。
DVD-ROM のディスクにも
VIDEO_TS」と「
AUDIO_TSのフォルダがあり、どちらも DVD-Video
のディ スクに適用 されるのと同 じ厳密なフ ァイル名の 付け方の規 則に従ってい る必要があ ります。
異なる点は、
DVD-ROM のディスクには通常の DVD-Video のフォルダ以外に別のフォルダとファイ
ルが入っていることです。また、
3つ目のボリュームとして Joliet のボリュームが作成される場合が
あります。
DVD-ROM「コンテンツ」チェックボックスを選択すると、すぐに
Joliet 拡張サポート」チェッ
クボックス が使用可能になります。こ のチェックボックスで、従 来の慣例に従っていな いファイル
も扱えるよう、ファイル名の付け方の規則を切り替えることができます。
以下の項では、
DVD のボリュームのタイプ別に用いられる、ファイル名の付け方の規則を説明して
います。
574 16 プロジェクトを仕上げる
UDF 1.02 のボリューム
UDF 1.02 のボリュームは、赤色レーザーのメディアを使うすべての SD DVD に存在します。
UDF
ボリュームは、長い(最大 255 字までの)
Unicode のファイル名に対応しています。
Unicode は、
標準的な ASCII
1バイト)の文字セットよりもはるかに多くの種類の文字が使える、
2バイトのシ
ステムです。こ れは、たとえば日本語の 文字を使いたいとき に非常に便利です。ま た、拡張子付き
のフォルダ にも対応しています。オペ レーティングシステム によっては、ファイル名に ある種の文
字(
\ / ? :
<
>
|)を使うことが禁じられている 場合もあることに注意する必 要があります。単体
DVD プレーヤーでは UDF のボリュームを使用してディスクの再生を開始しますが、これは最初
のファイル を見つけ出すとき だけです。
VIDEO_TS」と「
AUDIO_TS」のディレクトリ以 外を読み
出そうとすることはありません。
Mac OS 9 および Mac
OS
Xが入っている Macintosh のコンピュー
タでは、
UDF のボリュームを使用します。
ISO 9660 のボリューム
ISO 9660 のボリュームも、すべての DVD にあります。このボリュームは、
1バイトの ASCII の文字
を使ったファイル名だけに対応しています。
ISO 9660 のボリュームは、前述の“
8.3 形式”に類似
した“
26.3 形式”の仕様(最大 26 文字と、続く 3文字の拡張子。使える文字の種類は大文字のア
ルファベッ ト、数字、アンダースコア)に 準拠する必要があ ります。また、フォルダの 名前には拡
張子は使え ません。長いファイル名は 自動的に短くされ、使えな い種類の文字はアンダ ースコアに
置き換えられます。
2バイトの文字だけが使われているファイル名は、
FILE_1
FILE_2」などと
変更されます。
Joliet のボリューム
DVD-ROM」の「コ ンテンツ」チ ェックボッ クスを選択 すると、
Joliet 拡 張サポート」チ ェック
ボックスが使えるようになります。
重要:
Joliet 拡張サポート」チェックボックスは、赤色レーザーのメディアに書き込む場合にのみ
有効です。青色レーザーのメディアに書き込む場合には無効です。
Joliet 拡張サポート」チェックボックスを選択すると、強制的に Joliet のボリュームが作成されま
す。このボリュームは、
UDF のボリュームと同様に長い Unicode のファイル名に対応しています
が、
110 字までに制限されています。拡張子付きのフォルダ名にも対応しています。
110 字よりも長
いファイル名は、自動的に短くされます。チェックボックスが選択されなかった場合は、
Joliet のボ
リュームは作成されません。
参考:まれに、
Joliet 拡張サポート」チェックボックスを有効にして、拡張文字セットで名前を付
けたファイルをたくさんディスクに入れると、古い DVD プレーヤーでは再生に問題が生じることが
あります。この ようなファイルを使用 することが必要であり、か つ目的のプレーヤーで ディスクを
テストできる場合にのみ、チェックボックスを選択します。
16 プロジェクトを仕上げる 575
青色レーザーのメディアでの、ファイル名の付け方に関する注意事項
青色レーザーのメディアには、ボリュームが 1つだけ入ります。
UDF 2.5 のボリュームです。ファ
イル名を付ける場合、
UDF 2.5 のボリュームにも、赤色レーザー DVD 上の UDF 1.02 のボリューム
での規則が該当します。詳細については、
574 ページの「
UDF 1.02 のボリューム」を参照してくだ
さい。
重要:従来のコンピュータのオペレーティングシステム
Mac
OS
X v10.3
Panther”以前も含まれま
す)および
DVD レーヤーでは、色レーザーディスクおよび青色レーザーディスクのどちらでも
UDF
2.5 ボリュームがサポートされていません。
DVD ROM データのみのディスクを作成する
DVD
Studio
Pro」は、
ROM データのみが入った DVD ディスクの作成にも使えます。この作業に
Finder ではなく「
DVD
Studio
Proを使うことの利点は、赤色レーザーのメディアを使うか、また
は青色レーザーのメディアを使うかに応じて、
DVD 規格に沿ったボリュームが作成されることです。
DVD ROM データのみのディスクを作成するには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「アウトライン」タブで、プロジェクトの名前(ディスクアイコンの隣)を選択します。
Â「グラフィック」タブで、空の領域をクリックします。
「ディスク」インスペクタが表示されます。
2「ディスク」インスペクタにある「一般」タブをクリックします。
3
DVD 規格」で、赤色レーザーのメディアに書き込む場合は「
SD DVD」を選択し、青色レーザーの
メディアの場合は「
HD DVD」を選択します。
4以下のいずれかの操作を行います:
Â「ファイル」>「高度なディスク作成」>「フォーマット」と選択します。
Âツールバーで、「フォーマット」をクリックします。
Âコマンド+ Fキーを押します。
フォーマットの設定のウインドウが表示されます。
デフォル トでは、
DVD
Studio
Pro」は直前に構 築したプロジ ェクトをフォ ーマットしよ うとしま
す。フォーマッ トの設定のウインドウ では、直前の構築の内容に 合わせるように設定が 行われてい
ます。
5「ディスク/ボリューム」タブ、および「リージョン/コピーライト」タブの各設定が正しいことを
確認します。
ここで、メディアのタイプ(赤色レーザーまたは青色レーザー)、およびレイヤのオプション(
1
または 2層)も正しく選択されていることも確認してください。
6「一般」タブの「ソース」セクションで、以下のいずれかの操作を行います:
Â「現在の ソース」で「選択」をク リックし、
VIDEO_TS」フォルダ や「
HVDVD_TS」フォ ルダが
ないフォルダに移動します。
Â「場所」テキスト入力領域をハイライトして、表示されているテキストを削除します。
選択されている場所に DVD コンテンツがないという意味の警告が表示されます。
576 16 プロジェクトを仕上げる
7
DVD-ROM データ」セクションの設定をします。
8フォーマットの設定のウインドウで、「一般」タブの「保存先」のセクションの設定を行います。こ
こで、出力のタ イプの選択と設定 を行います。詳細につ いては、
583 ページの「出力の タイプを設
定する」を参照してください。
9
DVD および DLT に書き込む場合は「ディスクを作成」をクリックしてプロジェクトのフォーマットを
開始し、ハードディスクに書き込む場合は「フォーマット」をクリックします。
2層ディスクについて
2層ディスクには、取扱いの難しい点がいくつかあります。
Â切り替えポイントを完全にテストできるのは、使用しているシステムで2層メディアへの書き込み
ができる場合のみです。
DVD
Studio
Pro」を使って 2層ディスクに 2層プロジェクトを書き込
む場合、
DVD プレーヤーが再生する層を変える切り替えポイントは、プレス製造されるディスク
の場合と同様に配置されます。詳細については、
571 ページの
2層のプロジェクトをエミュレー
トする」を参照してください。
参考:また、
DVD
Studio
Proでは、
2層プロジェクトを 1層ディスクに書き込むことも可能で
す。この場合、
1層目のすべてと、
2層目のうちディスクに収まるだけの分がディスクに書き込ま
れます。切り替えポイントとして使われているマーカーは、ノンシームレスに設定されます(シー
ムレスな切り替えが選択されていない限り)
Â第 2 レイヤの再生方向を選択する必要があります。
PTP
parallel track path =パラレル・トラッ
ク・パス、「パラレル」)と OTP
opposite track path =オポジット・トラック・パス、「オポジッ
ト」、どちらの方向の設定を使うかを決める必要があります。詳細については、
577 ページの
2
層の再生方向を設定する」を参照してください。
Â切り替えポイントを選ぶ必要があります。 1レイヤが終わり、 2レイヤが始まるポイントにつ
いては、
DVD
Studio
Pro」に自動 的に選ばせるこ とも、切り替えポイ ントとして動作 するよう
に手動でトラックマーカーを選択することもできます。詳細については、
578 ページの
2層の切
り替えポイントを選択する」を参照してください。
2層ディスクには、ディスクの片面に入る量のほぼ 2倍のコンテンツを入れることができますが、
のような欠点があります。
DVD プレーヤーは、 1レイヤの読み出しから第 2レイヤの読み出しに、
どこかで切 り替える必要がありま す。レイヤの切り替えには、プ レーヤーのレーザーが 再び焦点を
合わせ、再生を 開始するセクタを探 す必要があります。この間 ビデオの映像が止ま るので、視聴者
は戸惑ったり、ディスクに欠陥があるのではないかと思ったりするかもしれません。
切り替え時間のためにこのような結果になるのをなるべく防ぐようにする対処方法は 2つあります。
オポジット の方向を選んで、切り替え 時間ができるだけ短く なるようにすることと、映 像が止まっ
ているのに 気付きにくい場所を切 り替えポイントに選ぶ ことです。これ以外に、シーム レスなレイ
ヤ変更の使用を選択することもできます。
16 プロジェクトを仕上げる 577
シームレスなレイヤ変更とノンシームレスなレイヤ変更を選択する
DVD
Studio
Proは、シームレスなレイヤ変更とノンシームレスなレイヤ変更を選択するための設
定オプションを備えています。
シームレスなレイヤ変更では、第 1レイヤと第 2レイヤ間の切り替えが外見上あまり目立たないよ
うに行われます。ノンシームレスなレイヤ変更では、
DVD プレーヤーでレイヤ間の再生が切り替わ
るときに、一時的に表示画面が停止します。
一見、シームレスなレイヤ変更のほうが最善の選択のように思えますが、一部の DVD プレーヤーに
はシームレス な切り替え機能がなく、レ イヤの切り替えポイン トに達すると再生が停 止してしまう
場合があり ます。したがって、できるだけノンシームレスな レイヤ変更(デフォル ト設定)を使用
することをお勧めします。
レイヤ変更の設定を変えるには:
1ディスクインスペクタの「ディスク/ボリューム」タブをクリックします。
2以下のいずれかの操作を行います:
Â「シームレス」チェックボックスを選択解除したままにすると、通常のレイヤ変更設定が適用され
ます。
Â「シームレス」チェックボックスを選択すると、標準外のシームレスなレイヤ変更設定が適用され
ます。
2層の再生方向を設定する
ディスクの第 1レイヤは常に、ディスクの軸受けの穴に近い内側の端から始まります。ディスクは、
内側の端から外側の端に向かって再生されます。
選択するのは、 2レイヤの方向です。
PTP
parallel track path =パラレル・トラック・パス、「パ
ラレル」)の設定では、 2レイヤは第 1レイヤとまったく同じように設定されます。すなわち、内
側から始まり外側に向かって再生されます。
OTP
opposite track path =オポジット・トラック・
パス、「オポジット」の設定では、 2レイヤは外側の端から始まり、内側に向かって再生されます。
参考:
2層ディスクでは、
OTP の設定を使う必要があります。
「パラレル」の設定では、ディスクの一方の端から他方の端までレーザーを移動する必要があるため、
DVD プレーヤーがレイヤを切り替える際に、より時間がかかります。第 1レイヤの終わりが第 2
イヤの始まりに近くなるため、「オポジット」に設定すると、レーザーを移動するのにかかる時間が
短くなります。
重要「オポジット 」設定にする場合、
1レイヤは第
2レイヤよ りもサイズが大きい必要 があります。
578 16 プロジェクトを仕上げる
2層の切り替えポイントを選択する
切り替えポイントをどこに置くか選ぶ際には、考えておく必要のある要素がいくつかあります。
Â切り替えポイントは、トラックマーカーに置く必 要があります。切り替えポイン トを選択すると
きには、トラック マーカーの一覧が表示される のでそこから選びます。場合に よっては、切り替
えポイントを置くために、トラックに新しくマーカーを設定しなくてはならないこともあります。
参考:また、
2層の切り替えポイントを DVD-ROM 領域に設定できる特別な場合があります。詳
細については、次の「大きな DVD-ROM コンテンツに切り替えポイントを設定する」を参照して
ください。
Â切り替えポイントは、第 1 レイヤがほぼすべて埋まるように置く必要があります。赤色レーザー 2
層ディスクの最大容量は 7.95 GB
(バイナリ値)で、青色レーザー
2層ディスクの最大容量は 27.94
GB(バイナリ値)です。(ディスクのサイズおよび DVD の詳細については、
40 ページの「コン
テンツが収まるかどうか確認するを参照してください。赤色レーザーディスクの各層の最大容
量は約 3.9 GB(バイナリ値)で、青色レーザーディスクの各層の最大容量は約 13.9 GB(バイナ
リ値)です。プロジェクトの大きさがディスクの最大容量に近くなるほど、第 1レイヤにできる
だけ多くのコンテンツを入れ、切り替えポイントを適切に置くことが、より重要になってきます。
また、「オポジット」設定を使う場合は、 1レイヤのサイズを第 2レイヤよりも大きくする必要
が あり ます。ど のト ラッ クま でで 第 1レイ ヤが 埋ま るか を判 断す る方 法の 詳細 につ いて は、
580 ページの「切り替えポイントの位置を手動で決定する」を参照してください。
Â切り替えポイントは、気付かれないのが理想です 緊張するアクションが満載さ れたシーンでレ
イヤの切り替え が起きると、視聴者の注視が台無 しになります。できれば切り替 えポイントは動
きの少ないシー ンに置くのが理想で、フェードア ウトのようなシーンの切れ目に 置くとなおよい
でしょう。
大きな DVD-ROM コンテンツに切り替えポイントを設定する
オーサリングするプロジェクトが少量の DVD-Video データと大きな DVD-ROM データからなる場
合は、切り替えポ イントを設定するときに 特別な処置が必要です。たと えば、
2層の 赤色レーザー
ディスク用に、
2 GB DVD-Video データと 6 GB DVD-ROM データからなるプロジェクトをオー
サリングするとします。この 場合は、
DVD-ROM のデータが単一の層 に収まらないので、切り替え
ポイントをトラックマーカーに置くことができません。
こうした場合には、切り替え ポイントの設定を「自動」にすると、
DVD-ROM データ中に切り替え
ポイントが配置されます。
16 プロジェクトを仕上げる 579
2層の切り替えポイントを設定する
2層間切り替えポイントを設定するには、いくつかの方法があります。
Â自動で行う方法:デフォルトでは、ディスクを 2層に設定すると、「ディスク」インスペクタにあ
る「ディスク/ボリューム」タブの「
2層間切り替えポイント」で「自動」が選択されます。「自
動」の設定では、
DVD
Studio
Pro」は第 1レイヤに収まる最後のマーカーを選びます。大きな
ROM データがある場合でも、「自動」の処理ならば ROM データ内に切り替えポイントを配置す
ることができます。詳細については、
578 ページの「大きな DVD-ROM コンテンツに切り替えポ
イントを設定する」を参照してください。
「構築/フォーマット」のコマンドを使う場合には、自動の方法を選ぶと、構築の作業が終了した
とき、切り替えポイント用に使うマーカーを選べるよう一時停止することなく、動でマーカーが
選択されるので、処理が正常に完了する可能性が大きくなります。
プロジェクトの中に、切り替えポイントとして使うのに適したマーカーがないこともあり得ます。
この場合はフォ ーマットがキャンセルされるの で、プロジェクト内のトラックに 適切なマーカー
を追加する必要があります。(あるいは、
VTS エディタでトラックを並び替えるという方法もあり
ます。詳細については、
591 ページのエレメントを別の VTS に移動するを参照してください。
580 ページの「切り替えポイントの位置を手動で決定する」を参照してください。
Âトラックエディタで切り替えポイントを割り当てるこの方法では、トラックに対する作業を行っ
ている最中に、切 り替えポイントとして使うマ ーカーを選択できます。この方 法の欠点は、プロ
ジェクトの構築 を済ませないと、切り替えポイン トに適したマーカーを選択する のが難しいこと
です。特に、プロジェクトにトランジション が多用されていたり、
MPEG-2 にエンコードされて
いない素材が使われていたりする場合が該当します。
不適切なマーカ ーを選択した場合は、フォーマッ トのプロセスが自動的にキ ャンセルされて、問
題の概要を示すダイアログが表示されます。
Âフォーマットの作業を開始するときに、切り替え ポイントのマーカーを選ぶ:プ ロジェクトの構
築が完了する と、フォーマットの設定ウイン ドウにある「ディスク/ボリ ューム」タブの「切り
替えポイント」ポ ップアップメニューに、選択に 適したマーカーがすべて表示 され、不適切なも
のは淡色表示さ れます。この方法は、適切であるこ とが分かっているマーカーの リストからマー
カーを選択できる点が優れています。欠点は、まずプロジェクトを構築する必要があることです。
マーカーを自動で設定する場合と同様に、適切なマーカーがないと、ポップアップメニューにマー
カーが表示され ないことがあります。このときは 、プロジェクト内のトラックに 適切なマーカー
を追加するか、
VTS エディタでトラックを並べ替える 必要があります。
580 ページの「切り替え
ポイントの位置を手動で決定する」を参照してください。
580 16 プロジェクトを仕上げる
切り替えポイントの位置を手動で決定する
通常は、
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダ の内容を見れば、切り替えポイント
が設定された位置でどのトラック が再生されるのかを判断することができます。
DVD
Studio
Pro
では、「アウトライン」タブの VTS 別表示に示されている順番でディスクにトラックが書き込まれま
す。
SD プロジェクトの場合、一覧表示されている最初のトラックは、
VTS_01_1.VOB
VTS_01_2.VOB
VTS_01_3.VOBなどとなります(トラックの素材のサイズに応じて異なり、
VOB ファイルは最大 1 GB です)
2番目のトラックは、
VTS_02_1.VOB」などとなります。
HD プロジェクトの場合、リストに表示される 1番目のトラックは、
HV001T01.EVO
HV001T02.EVO」 などとなります。各 EVO ファイルのサイズは最大 1 GB です。
2番目のトラック
は、
HV002T01.EVO」などとなります。
こうした判断のために、ファイルを識別する方法の詳細、およびメニューを含んでいるファイルを判
別す る方法 の詳細に ついて は、
566 ページの「
SD DVD ビデオ 領域 の標準 的なフ ァイル」お よび
568 ページの「
HD DVD ビデオ領域の標準的なファイル」を参照してください。
たとえば、赤色レーザーディスク用にオーサリングしている場合、
VTS_01 から始めてファイルのサ
イズを加算していくと、どのトラックで第 1レイヤの 3.9 GB の制限に達するかが分かり、さらに、
それがトラッ クの中のどのあたりに なるかも推測できます。変 化が目立たないトラッ クで切り替え
が行われるように、
VTS エディタでトラックを並べ替えたい場合もあるかもしれません。
両面ディスクについて
両面ディスクには、各面に別のプロジェクトが入ります。
DVD
Studio
Pro」で、それぞれの面に入
れる別個のプロジェクトを作成する必要があります。プレスサービス業者によっては、片方の面に 1
層のプロジェクトを、別の面に 2層のプロジェクトを入れることができる場合もあります。
16 プロジェクトを仕上げる 581
プロジェクトをフォーマットする
プロジェクトを構築してフォーマット用のプロパティを設定したら、フォーマットできます。フォー
マットの作業では、次のうち出力するタイプに応じてフォーマットされたものが作成されます。
Â
DVD 書き込みドライブ
Â
DLT ドライブ
Âハードディスク
出力するタイ プごとに独自の設定が あり、実際のフォーマット の作業を始める前に行 っておく必要
があります。
VIDEO_TS」フォ ルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダ以外に も、フォーマットの作業には以下の項
目を組み入れることが可能です。
Â
DVD-ROM のコンテンツの設定で指定したフォルダ
Â
DVD@ccess のインストーラ
DVD-ROM のコンテンツに使うフォルダは、フォーマット用の設定を行っているときや、フォーマッ
トの作業の設定を行っているときでも変更や指定ができます。プロジェクトに DVD@ccess のリン
クが使われ、「ディスク」インスペクタで「テキストデータを埋め込む」チェックボックスが選択さ
れている場合には
DVD@ccess インストーラがフォーマットの作業に組み入れられます
DVD@ccess の詳細については、
594 ページの「
DVD@ccess」を参照してください。
DLT ドライブから内容を読 み出し、そのコンテンツをフォーマットする こともできます。詳細につ
いては、
585 ページの「
DLT ドライブから読み出す」を参照してください。
フォーマットの作業を開始する
フォーマットは、構築の後に自動的に処理が始まるようにも設定でき、手動で開始することもできま
す。いずれの場合でも、フォーマットの作業の始めにウインドウが開き、フォーマットのプロパティ
を「ディスク」インスペクタで設定していなかった場合は、ここで設定できます。
プロジェクトをフォーマットするには:
1以下のいずれかの操作を行います:
Â「ファイル」「高度なディスク作成」「フォーマット」と選択して、フォーマットのみを行います。
Âコマンド+ Fキーを押して、 フォーマットのみを行います。
Âツールバーの「フォーマット」をクリックして、フォーマットのみを行います。
Â「ファイル」>「高度なディスク作成」>「構築とフォーマット」と選択して、構築とフォーマッ
トの両方を行います。詳細については、
564 ページの「構築/フォーマットのコマンドについて
を参照してください。
Âツールバーの「構築/フォーマット」を選択して、構築とフォーマットの両方を行います。
Â
Option +コマンド+ Fキーを押して、構築とフォーマットの両方を行います。
582 16 プロジェクトを仕上げる
2フォーマットの設定のウインドウが表示されます。
デフォル トでは、
DVD
Studio
Pro」は直前に構 築したプロジ ェクトをフォ ーマットしよ うとしま
す。フォーマッ トの設定のウインドウ では、直前の構築の内容に 合わせるように設定が 行われてい
ます。「一般」「ディスク/ボリューム」「リージョン/コピーライト」の各タブでの設定が正しく
行われているかどうか、確認するとよいでしょう。
3フォーマットの設定のウインドウで、「一般」タブの「保存先」のセクションの設定を行います。こ
こで、出力のタイプの選択と設定を行います。詳細については、次の出力のタイプを設定する」を
参照してください。
4プロジェクトをフォーマットするプロセスを開始するには、書き込む先が DVD または DLT の場合は
「ディスクを 作成」、ハードディスク の場合は「フォーマッ ト」をクリックします。「構 築とフォー
マット」コマンドを選択した場合は「構築してディスクを作成」をクリックします。
「現在の ソース」の右 にある「選択」ボ タンをク リックする と、フォーマ ットした い「
VIDEO_TS
フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダ、あるいはその両方が入ったフォルダを選択できます。
16 プロジェクトを仕上げる 583
出力のタイプを設定する
フォ ーマ ットの 作業 を開 始した ら、フォ ーマッ トの 結果得 られ る出力 のタ イプ を設定 でき ます。
フォーマッ トの設定のウイン ドウの「一般」タブにある「保 存先」のセクションに、出 力のタイプ
の設定項目があります。
Â出力デバイス:この ポップアップメニューを使っ て、プロジェクトのフォーマッ トを行う実際の
デバイスを選びます。
DVD-R ドライブ、
DLT ドライブ、システムのハードディスクドライブを含
め、システムにあ る適切な出力デバイスの一 覧が表示されます。そのほか の「保存先」の設定項
目は、選択したデ バイスに応じて変わります。使 用できるデバイスの詳細 については、下の「
力デバイス」を参照してください。
ÂDVD-R シミュレーションモード:
DVD-R ドライブに書き込みを行うときのみ、選択できるよう
になります。選択すると、フォーマットの作業として DVD-R ドライブに書き込む動作をたどりま
すが、実際にディスクには書き込まれません。
これは、お使いのシ ステムでバッファアンダーラ ンの問題がなくディスクへの書 き込みができる
かどうかを確認したい場合に便利です。バッファの問題が生じるということは、書き込み元のディ
スクから書き込み先の DVD-R ドライブへ、データが途切れることなく連続して流れていないとい
うことです。これ は、遅いデバイス(たとえばネ ットワーク上にあるハード ディスク)や、ほか
のタス クを行うため に手一杯のシ ステムなど が原因で生じ ることがあ ります。(データを 実際に
ディスクへ書き 込んでいる最中にバッファアン ダーランのエラーが生じると、デ ィスクは使えな
くなります。
問題なくシ ミュレーションが終 われば、
DVD-R シミュレー ションモード」チェック ボックスを
選択解除でき、
DVD のディスクを正しく作成する準備が完了します。
Âロスレスリンキング:このチェックボックスは、この機能に対応した DVD-R ドライブに書き込む
ときにのみ、選択 できるようになります。選択し た場合は、書き込みの動作の最 中でもドライブ
を一時停止させ、次 のデータが使えるようになっ たら停止したところから再び書 き込むようにす
ることで、バッファアンダーランの状態からシステムを保護します。
通常の DVD のディスク作成には、特にバッファアンダーランの状態になりやすいシステムでは、
「ロスレスリンキング」を選択するようお勧めします。
通常、「ロスレスリンキング」が使えれば完璧な書き込み動作が得られますが、エラーの生じる可
能性も若干あり ます。プレスサービス業者に送る ディスクを作成する場合は、確 実に中断せずに
ディスクに書き込まれるように、「ロスレスリンキング」を選択解除するとよいでしょう。
Â出力フォーマット選択した出力デバイスによっては、複数のフォーマットが使えます。このポッ
プア ップメニ ューで、使 用した い特定の フォー マット を選択し ます。各デ バイス に使用可 能な
フォーマットの詳細については、次の「出力デバイス」を参照してください。
584 16 プロジェクトを仕上げる
出力デバイス
プロジェクトのフォーマットの対象になる出力デバイスは 3種類あります。
DVD-R ドライブ、
DLT
ドライブ、およびシステムのハードディスクです。
DVD-R ドライブ
フォーマットの作業に関しては、
DVD-R ドライブは次の 2つのタイプのいずれかになります。
Âオーサリング:この タイプのドライブはオーサリ ングメディアを使うもので、プ レス機で作業す
る際に高度な機能が使える CMF
Cutting Master Formatでのディスクの書き込みができます。
最もよく使われているオーサリングドライブは、
Pioneer S201 です。オーサリングドライブを使
う場合は、「出力フォーマット」を「標準」ま たは「
CMF」に設定することができます。
CMF
ディスクの詳細については、
585 ページの「
Cutting Master Format」を参照してください。
Â一般用このタイプのドライブは一般用メディアを使うため、
CMF でのディスクの書き込みはでき
ません。アップル SuperDrive は、一般用メディアのディスクへの書き込みに最もよく使われて
いるドライブです。
SuperDrive は、システムに応じて「出力デバイス」ポップアップメニューで
Pioneer DVR-103
Pioneer DVR-104
Pioneer DVR-105、または「
Matsushita UJ-815」と
表示されます。
参考:
SuperDrive として使われているドライブの種類は、より新しいドライブが発売されるにつ
れて変わっていきます。
DLT ドライブ
DLT ドライブ用にフォーマットする場合は、
3種類の出力フォーマットのオプションがあります。
ÂDDP 2.0:データ記述プロトコル(
DDP)バージョン 2.0 を使ってテープに書き込みます。
ÂDDP 2.1:データ記述プロトコル(
DDP)バージョン 2.1 を使ってテープに書き込みます。
ÂCMF 1.0:
CMF のフォーマットバージョン 1.0 を使ってテープに書き込みます。
2層のプロジェクトの場合は、
2本のテープに書き込む必要があります。すなわち、レイヤごとに 1
本のテープを使います。
ハードディスク
多くの場合、フォーマットの作業を行うのは、
DVD-R DLT のドライブに直接書き込むときでしょ
う。
DVD-R DLT のドライブが使えない場合には、ハードディスクへの書き込みが役に立ちます。
ハードディスクに書き込む場合は、次の 4種類の出力フォーマットのオプションがあります。
ÂDDP 2.0:
DLT ドライブと互換性のあるファイルを作成するには、この(データ記述プロトコル
の)オプションによって DDP バージョン 2.0 を使います。
ÂDDP 2.1:
DLT ドライブと互換性のあるファイルを作成するには、この(データ記述プロトコル
の)オプションによって DDP バージョン 2.1 を使います。
ÂCMF 1.0オーサリング用の DLT および DVD-R のドライブと互換性のあるファイルを作成するに
は、このオプションによって CMF のフォーマットバージョン 1.0 を使います。
Â.img:ディスクイメージを作成するには、このオプションを選択します。
2層のプロジェクトの場
合は、切り替えポイントの情報以外、プロジェクトの全体が 1つの
.imgファイルに入ります。
出力デバイ スにハード・ディスク・ドラ イブを選んだ場合は、フ ォーマットの作業の結 果をどこに
書き込みたいかを尋ねられます。
16 プロジェクトを仕上げる 585
重要フォーマットで作成されるファイルに必要なディスク空き容量は築で作成される
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダに加えて、組み入れた DVD-ROM コンテンツ
がある 場合は、それ も足した 分と同等 になります。「フ ォーマッ ト」をクリッ クする前 に、ハード
ディスクの空き容量が十分にあるかどうかを確認する必要があります。
2層のプロジェクトをフォーマットする場合で、出力フォーマットとして「
DDP」または「
CMF」の
いずれかを使うときには、
2つのフォルダが作成されます。すなわち、レイヤごとにフォルダが 1
です。それぞれのフォルダに、プレス機が必要とするすべての情報が入ります。出力フォーマットと
して「
.img」を使う場合には、
1つのファイルが作成されます。
Cutting Master Format
お使いのシステムで赤色レーザー DVD-R ディスクを作成する場合は、
DVD 規格で定められている
機能のうち いくつかを組み込むこ とができません。以下の機 能を組み込むには、プレス サービス業
者に委託する必要があります:
Âコピーライト管理(
CSS およびマクロビジョンを含む)
Â両面ディスクの情報
以前は、プレスするディス クにこれらの機能を入れるには、
DLT ドライブを 使うしかありませんで
した。
CMF
Cutting Master Format)が DVD-R のフォーマットに適用されたおかげで、お使いの
システムで作成した DVD-R ディスクをプレスサービス業者が使い、プレスするディスクにこれらの
機能を組み入れる、ということができるようになりました。
DVD-R 用の CMF には、オーサリング
用のドライブとメディアのみが対応しています。
参考:すべてのプレスサービス業者が CMF のディスクに対応しているわけではないので、必ず事前
に確認する必要があります。また、
CMF でフォーマットしたディスクは、あらゆる DVD プレーヤー
で正しく再生されるとは限りません。
CMF は、ディスクをプレスサービス業者に持ち込む場合にの
み使うようにしてください。
DLT ドライブから読み出す
DVD
Studio
Proでは、
DLT ドライブの内容をディスクイメージのファイルとしてハードディスク
にコピーすることができます。その後、ディスクイメージが 1層プロジェクトならば、フォーマッ
トの機能を使ってファイルを 2本目のテープや DVD-R ディスクに書き込むことができます。ディス
クイメージを開くと、
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダがあります。
DLT テープの内容を確認したい場合、
DLT のテープのバックアップを作成したい場合、または、以
前のプロジェクトの DVD を作成するときにプロジェクトとすべての素材をシステムに読み込まない
で済ませたい場合には、この方法が便利です。
586 16 プロジェクトを仕上げる
DLT ドライブから読み出すには:
1
DLT ドライブが接続され、テープが挿入されていることを確かめます。
2ツールバーの「
DLT を読み込む」をクリックします。
3表示されるダイアログで、テープの内容を書き込む場所を選択します。
4「開く」をクリックして作業を開始します。
テープが 2層のプロジェクトのものである場合は、
1本目のテープの読み取りが終わると、
2本目の
テープを挿入するよう要求されます。
2本目のテープに入っているコンテンツが、
1本目のテープの
コンテンツに追加されます。
重要:
DLT ドライブから読み込む場合は、
.layout”ファイルを利用できません。このファイルは、
コピープロテクションの設定、
2層間切り替えポイントの位置、およびそのほかのフォーマット関連
の設定を記録および流用するために
DVD
Studio
Proで利用されます。このため、
1層のプロジェ
クトの場合は、
DVD を作成したり、ファイルから新規に DLT へ書き込んだりする前に、「フォーマッ
ト」コマンドを選択すると表示されるダイアログで設定を確認する必要があります。また、
2層のプ
ロジェクトの DVD を作成したり、新規に DLT に書き込んだりすることはできません。
17
587
17 高度な機能を使う
DVD
Studio
Pro」は、主に特殊なプロジェクトでの使用を前提とし
た高度な機能を多数備えています。たとえば、
VTS エディタ、
DVD@CCESS各種のユーザ操作、表示条件、リモコンの設定、およ
Line 21 の設定があります。
ほとんどの場合、こういった機能は、メニューやトラックなどいくつかのエレメントで使用できます。
ÂVTS エディタ:これを使用して、プロジェクトのビデオタイトルセット
VTSの構造を確認およ
び制御します。
ÂDVD@ccess:これを使用して、よりインタラクティブに DVD タイトルをコンピュータで再生で
きるようになります。詳細については、下の「
DVD@ccess」を参照してください。
Âユーザ操作:これ を使用して、視聴者がメニュ ー、トラック、シナリオ、マーカー を操作できな
いようにします。詳細については、
598 ページの「ユーザ操作」を参照してください。
Â表示条件:これを 使用して、特定のメニュー、トラ ック、シナリオを表示するかど うかを設定し
ます。詳細については、
603 ページの「表示条件」を参照してください。
Âリモコンの設定これを使用して、プロジェクトのエレメントを DVD プレーヤーのリモコン上にあ
るボタンと接続します。詳細については、
608 ージの「リモコンの設定」を参照してください。
ÂLine 21 の設定これを使用して、
NTSC DVD タイトルにクローズドキャプションの機能を追加
します。詳細については、
611 ページのクローズドキャプション用の Line 21 の設定」を参照し
てください。
588 17 高度な機能を使う
VTS エディタ
VTS エディタでは、プロジェクトのビデオタイトルセット(
VTSの構造を確認および制御すること
ができます。
VTS エディタを使用すると、エレメントを手動で VTS ブロックに割り当てることがで
きます。これに より、プレーヤーでディ スクを再生するときに、 ディスクの別の場所に あるエレメ
ント間での移動による一時停止が最小限になるように、
DVD の最終レイアウトを最適化することが
できます。
ほとんどのプロジェクトでは、プ ロジェクトを構築するときに「
DVD
Studio
Pro」で自動的に処理
される VTS 割り当てで問題ありません。ただし、スクリプトやメニューを多用する複雑で特殊なプ
ロジェクトでは、各 VTS ブロックへのエレメントの配置を手動で編集することによって、再生のパ
フォーマンスをより高めることができます。
VTS ブロックについて
ビデオ DVD のコンテンツは、
1つまたは複数の VTS ブロックに収められます。
DVD
Studio
Pro
では、トラックおよびスライドショーが各自の VTS に入っている必要があります。さらに、各 VTS
は、メニューおよびスクリプトをそれぞれ 1つまたは複数サポートできる構造になっています。ま
た、どの DVD にも、ディスクの VTS 構造が記録されているビデオマネージャがあります。
メニューと VTS ブロック
同一の VTS に入るメニューは、同一のビデオ設定およびオーディオ設定を使用する必要があります。
これには、フ ォーマット、アスペク ト比、解像度、および(オーデ ィオの場合は)サンプ ルサイズ
などが含まれます。たとえば、
AIFF オーディオを使用するメニューと AC-3 を使用するメニューが
ある場合は、それぞれを別の VTS ブロックに配置しなければなりません。
DVD
Studio
Pro」では、
各素材に応じて、自動的にメニューを VTS ブロックに配置します。
1つの VTS に入れられるメニューの合計は、
1 GB までに制限されています。モーションメニューを
多用すると、この制限を超えてしまうことがあります。こうした場合は、メニューを複数の VTS
ロックに分配してください。
ビデオタイトルセット(VTS)ブロック
VTS_99 まで)
VTS_01 VTS_02 VTS_03
メインコンテンツ領域
(最大 8 GB )
メニュー領域
(最大 1 GB
スクリプト領域
VTS ブロックの詳細
ビデオマネージャ
17 高度な機能を使う 589
DVD 再生と VTS ブロック
DVD の再生 時にジ ャン プをす る場 合、たとえ ばト ラック のチ ャプタ マーカ ーへ ジャン プす るメ
ニューボタンが押されたときには、
DVD プレーヤーのレーザーがディスク上のジャンプ先を探す間、
わずかな停止時間が発生します。
Âトラックがメニューとは別の
VTSブロックにある場合、レーザーはまずビデオマネージャのファイ
ルへジャンプしてから、目的のトラックがある VTS にジャンプします。
Âトラックがメニューと同じ
VTSブロックにある場合、レーザーはトラックに直接ジャンプすること
ができます。
関連するエレ メントをできるだけ一 緒にしておけば、ディスク 再生のパフォーマンス をより高める
ことができます。たとえ ば、特定のトラックで使用されるスクリプ トは、そのトラックと同じ VTS
に配置するようにしてください。
メニューが複 数のトラックやスライ ドショーとリンクする 場合もあるので、それらの ジャンプ先を
一緒にまとめておけるとは限りません。ただし、
DVD プレーヤーがメニューからビデオマネージャ
のファイルへジャンプする時間を最短にすることはできます。メニューを先頭の VTS に入れておけ
ば、ビデオマネージャのファイルと物理的に近い位置になります。
詳細については、
566 ページの「
SD DVD ビデオ領域の標準的なファイル」を参照してください。
VTS エディタを使う
VTS エディタは「アウトライン」タブにあります。デフォルトでは、
VTS エディタは「アウトライ
ン」タブに隠されています。
プロジェクトのエレメントが
タイプ別に並べられ、
VTS 情報は表示されていない
ことを示します。
表示切り替えボタンで
タイプ別と VTS 別の表示を
切り替えます。
このボタンで、空の VTS
新規に追加します(
VTS 別表示の
場合のみアクティブ)
このエッジをドラッグして、
タブを分割し、タイプ別と
VTS 別の両方を表示します。
590 17 高度な機能を使う
VTS エディタを表示するには、以下のいずれかを行います:
m表示切り替えボタンをクリックします。
「アウトライン」タブの表示がタイプ別ならば VTS 別に切り替わり、
VTS 別ならばタイプ別に切り替
わります。タブを分割モードで表示している場合は(タイプ別および VTS 別の両方が表示されてい
ます)、表示切り替えボタンをクリックすると 2つの表示の左右が入れ替わります。
mパーティションをタブの中央へドラッグします。
パーティションの端は、右または左の、ハンドルが表示されている側にあります。
VTS 別表示とタイプ別表示を比較する
VTS 別表示とタイプ別表示の エレメントは大変似ていて、どちらでもほぼ 同じことができます。た
とえば、どちら の表示でエレメントを クリックしても、エディタ とインスペクタでエレ メントが開
きます。(一方の表示でエレメントを選択すると、他方の表示でも同じエレメントが選択されます。
17 高度な機能を使う 591
違うところは、主としてエレメントがどのように整理されるかという点です。
ÂVTS 別表示では、エレメントは配置されている VTS ごとに一覧表示されます。トラック(シナリオ
を含んでいてもよい)またはスライドショーを 1つだけ配置できます。ただし、メニューとスク
リプトは複数配置できます。
Âタイプ別表示では、エレメントはタイプ(メニュー、トラック、スライドショー、スクリプト)ご
とに一覧表示されます。タイプ別表示の使用方法の詳細については、
165 ページの「「アウトライ
ン」タブを使う」を参照してください。
参考タイプ別表示の「言語」セクションが表しているのはエレメントそのものの言語ではなく、
ニューで使われる言語です。
VTS には固有の言語はないため、
VTS 別表示に「言語」セクションは
ありません。
エレメントを別の VTS に移動する
エレメントを別の VTS へ移動 するには、ドラッグします。この方法は、スク リプトやメニューを、
関連するトラックやスライドショーと同じ VTS ブロックに配置するときによく使われます。
エレメントを別の VTS に移動するには:
mエレメントを選択し、移動先となる VTS ブロックの名前までドラッグします。
エレメントをドラッグして VTS 名の上を通り過ぎるとき、エレメントを移動できる VTS 名が黒い
ボックスで囲まれます。エレメントを離すと、その VTS に入ります。エレメントのアイコンに“ピ
ン”が追加されて、
VTS に手動で追加されたことを示します。
エレメントのドラッグを開始すると、互換性のない VTS ブロック(互換性のないメニューが含まれ
ているもの)の 名前に取り消し線が 引かれ、警告の黄色い三角 形が横に表示されま す。互換性のな
VTS にメニューを移動すると、警告が表示され、互換性のないメニューの名前に線が表示されま
す。詳細については、次の「
VTS 表示されているエレメントのピンについて」を参照してください。
重要:互換性のない複数のメニューを、同じ VTS に手動で移動することは可能です。ただし、そう
したプロジェクトは構築されません。
592 17 高度な機能を使う
VTS 表示されているエレメントのピンについて
DVD プロジェクトのエレメントを作成すると、
DVD
Studio
Pro」によって適切な VTS ブロックに
配置されま す。たとえば、ほかと異なる オーディオフォーマッ トのメニューを作成 すると、自動的
に別の VTS に配置されます。
エレメントを手動で別の VTS に移動すると、
VTS エディタに表示されるエレメントのアイコンに、
手動で移されたことを示すピンが付けられます。
また、
VTS 内のエレメントを固定して、
DVD
Studio
Pro」によってほかの VTS へ移動されないよ
うにすることもできます。
VTS にあるエレメントにピンを付けるには:
m
Controlキーを押しながら、
VTS別表示されているエレメントをクリックし、ショートカットメニュー
から「ビデオタ イトルセット<エレ メントタイプ>を固 定」を選択します。ここで「< エレメント
タイプ>」とは、固定されるエレメントのタイプです(メニュー、スクリプトなど)
VTS にあるエレメントからピンを外すには:
m
Controlキーを押しながら、
VTS別表示されているエレメントをクリックし、ショートカットメニュー
から「ビデオタ イトルセット<エレ メントタイプ>を固 定」を選択します。ここで「< エレメント
タイプ>」とは、固定されるエレメントのタイプです(メニュー、スクリプトなど)。(エレメント
はすでに固定 されているので、ショート カットメニューにある 該当するエントリにチ ェックマーク
が付けられています。
ピンを外されたエレメントは、
DVD
Studio
Pro」によって自動的に配置される VTS へ移動します。
ピンは、エレメントが
手動で VTS に配置されたか、
または VTS に“固定されて”
いることを示します。
17 高度な機能を使う 593
VTS ブロックを追加する
必要に応じて、プロジェクトに VTS ブロックを追加することができます。
プロジェクトに VTS を追加するには:
1以下のいずれかの操作で、
VTS 別表示に切り替えます。
Â表示切り替えボタンをクリックします。
Âパーティションを「アウトライン」タブの中央へドラッグします。
2次のいずれかの操作を行います:
Â
VTS 別表示で Control キーを押しながらクリックし、ショートカットメニューから「ビデオタイト
ルセットを追加」を選択します。
Â「アウトライン」タブの上部にある VTS 追加ボタンをクリックします。
参考:
1つのプロジェクトには、
VTS ブロックを 99 個まで入れることができます。
プロジェクトを構築するときに空の VTS ブロックがある場合は、それらを削除するかどうかの確認
が表示されます。空の VTS ブロックが含まれているプロジェクトを構築しても DVD 規格との互換性
は保たれますが、空のブロックもディスク容量を少し消費します。
VTS インスペクタ
VTSブロックのプロパティを参照するには、
VTS エディタに表示されている VTS ブロック名をクリッ
クします。
VTS インスペクタには、
VTS ブロックの名前と、オーディオおよびビデオのプロパティが表示され
ます。各プロパティは、
VTS に割り当てられているメニューによって決まります。
VTS にメニュー
がない場合、各 プロパティは空白の ままです。これらのプロパ ティによって、追加され る新しいメ
ニューに互換性があるかどうかが判別されます。
594 17 高度な機能を使う
DVD@ccess
DVD@ccess の機能を使うと、
DVD タイトルをコンピュータで再生したとき、よりインタラクティ
ブな操作が 可能になります。たとえ ば、マーカーを設定して、そ のマーカーまで進んだ ときにコン
ピュータの Web ブラウザが開いて、インターネットの Web サイトや DVD に入っている HTML ファ
イルなどの指定した URL を表示できます。
DVD@ccess は、
Macintosh コンピュータでも、たいていの Windows コンピュータでも、同じよう
に使えます。両方のタイプのコンピュータの設定の詳細については、
597 ページの
DVD@ccess
再生できるよう各種コンピュータを設定する」を参照してください。
DVD@ccess の使い方として最も一般的なのは Web サイトへのリンクですが、アプリケーションを
開いて、
PDF
PICT
JPEG などさまざまなタイプのファイルを表示するのにも使えます。
DVD@ccess
リンクの用途は次の通りです:
Âインターネットへのアクセスンターネット上の特定のページにリンクする
URLを入力できます。
Âファイルを開く:フ ァイル名を入力できます。コン ピュータのオペレーティング システムがファ
イルの種類を認 識でき、そのファイルの種類に適 したアプリケーションが使 用可能であれば、ア
プリケーションでファイルが開いて表示されます。
DVD の中に入れたファイルにリンクすること
がほとんどであると思われます。
Âメール:メールアド レスを入力できます。コンピュ ータのデフォルトのメールア プリケーション
が開き、新規のメールが作成され、宛先として指定しておいたアドレスが入力されます。
プロジェクトの中に DVD@ccess のリンクを作成する
DVD
Studio
Pro」には、
DVD@ccess リンクを設定できるエレメントが 3種類あります:
Âメニュー:各メニューに、
DVD@ccess リンクを設定することができます。リンクは、メニューが
表示されるとアクティブになります。
DVD@ccess リンクを直接ボタンに割り当てることはできま
せんが、そのボタン をクリックしたときにのみ表 示されるメニューにリンクを割 り当てることが
できます。
Âマーカー:トラックの中の各マーカーに、
DVD@ccess リンクを設定することができます。トラッ
クの再生中に設定したマーカーまで進むと、リンクがアクティブになります。
Âスライドショーのスライドスライドショーの各スライドに、
DVD@ccess リンクを設定すること
ができます。スライドの再生が始まると、リンクがアクティブになります。
DVD@ccess の設定は、各エレメントのインスペクタで表示されます。
17 高度な機能を使う 595
DVD@ccess リンクを入力するには:
1リンクを追加する項目を選択します。
その項目のインスペクタが表示されます。
2
DVD@ccess」チェックボックスを選択し、その項目でリンクを有効にします。
3「名前」フィールドに、その DVD@ccess リンクが何のためのものか分かるよう、テキストを入力し
ます。このテキ ストは、視聴者の目に触 れることはなく、タイト ルのオーサリング中に のみ使うた
めのものです。
URL部分のテキストは直接意味を読み取ることが難しいので、この機能が便利です。
4
URLフィールドに、リンク用のテキストを入力します。これが、再生中に実行されるテキストです。
リンクを入力する際の指針については、次の「
DVD@ccess リンクを入力する際のルールを参照し
てください。
参考:プロジェクトに DVD@ccess リンクを追加すると、「ディスク」インスペクタにある「詳細」
タブの「テキストデータを埋め込む」チェックボックスが、自動的に選択されます。
DVD の中に入れたファイルに DVD@ccess リンクを設定するには、いくつかの追加作業が必要となり
ます。
DVD に入れたファイルに DVD@ccess リンクを設定するには:
1リンクを追加する項目を選択します。
その項目のインスペクタが表示されます。
2
DVD@ccess」チェックボックスを選択し、その項目でリンクを有効にします。
3「名前」フィールドに、その DVD@ccess リンクが何のためのものか分かるよう、テキストを入力し
ます。
4
URL」フィールドに、リンク用のテキストを入力し ます。これが、再生中に実行されるテキストで
す。
DVD に入れたファイルにリンクを設定するには、次のように入力します:
file:///DVDName/FolderName/FileName
ここで、
DVDName」は「ディスク」インスペクタで入力したディスクの名前、
FolderName」は
ファイルが入る DVD 上のフォルダの名前、
FileName」はファイルの名前です(ファイルの名前に
.pdf .jpg などの拡張子を含める必要があります)
5以下のいずれかの操作を行って、「ディスク」インスペクタを開きます:
Â「グラフィック」タブで、空の領域をクリックします。
Â「アウトライン」タブでディスクのアイコンをクリックします。
6「ディスク」インスペクタにある「一般」タブをクリックします。
7「コンテンツ」チェックボックスを選択します。
8
DVD のコンテンツとして使用するフォルダやファイルを含むフォルダを選択します。
596 17 高度な機能を使う
参考:ここで選択す るフォルダそのものは DVD に は組み込まれません。フォルダ 内のフォルダと
ファイルだけが DVD のルートディレクトリに追加されます。
DVD@ccess リンクを入力する際のルール
以下のフォーマットでリンクを入力します。
参考:エントリにはスペースを入れることができません。
Âインターネットリンク:リンク先 URL 全体を入力します。たとえば、
http://www.apple.co.jp
Âファイルのリンク:
DVD の中のフォルダに入れたファイルを表示させるには、次のように入力し
ます。
file:///DVDName/FolderName/FileName
ここで、
DVDName」は「ディスク」インスペクタで入力したディス クの名前、
FolderName
はファイルが入る DVD 上のフォルダの名前、
FileNameはファイルの名前です(ファイルの名
前には .pdf .jpg などの拡張子が含まれます)
参考:ファイルのパスは、大文字/小文字を区別します。正確に入力するよう注意してください。
重要
2バイト文字を含んだファイル名とパスは、
1バイト文字用に構成されたシステムでは正し
く機能しない場合があります。
Â電子メールリンク:電子メールリンクは、次のように入力します。
mailto: ユーザ名 @ドメイン(
xxx.co.jp など)
DVD@ccess リンクをテストする
タイトルをプレスサービス業者に渡す前に、プロジェクトに追加した DVD@ccess リンクをテスト
しておくことが重要です。「シミュレータ」とアップルの「
DVD プレーヤー」アプリケーションを使
えば、
DVD@ccess の機能のほとんどをテストできます。
「シミュレータ」を使う
「シミュレータ」を使用して、インターネットへのアクセスやメールのための DVD@ccess リンクを
テストできます。また、再生中に各リンクまで進むと、「シミュレータ」の「情報」パネルでリンク
のテキストを見ることができます。
DVD
Studio
Pro「環境設定」にある「シミュレータ」のパネルには、「シミュレータ」 DVD@ccess
リンクを実行させるための設定項目があります。詳細については、
122 ページのシミュレータ環境
設定」を参照してください。
アップルの「
DVD プレーヤー」を使う
アップルの「
DVD プレーヤー」アプリケーションを使用して、インターネットへのアクセスやメー
ルのための DVD@ccess リンクをテストできます。まずプロジェクトを構築し、
DVD プレーヤー」
が開いて再生できるように「
VIDEO_TS」フォルダを作成する必要があります。
参考:
DVD プレーヤー」の「環境設定」にある「ディスク」タブで、
DVD@ccess web リンク
を使う」を選択しているか確認します。
17 高度な機能を使う 597
アップルの「
DVD プレーヤー」を使ってファイルへの DVD@ccess リンクを
テストする
DVD@ccess リンクで開くために DVD の中に入れるファイルは、
DVD を作成するまでは実際の場所
にありません。そのため、アップルの「
DVD プレーヤー」を使って行うファイルへのリンクのテス
トは、ほかのリンクの場合より難しくなります。
DVD に入れたファイルを開くための DVD@ccess リンクをテストするには、以下の内のいずれかの
方法で行います。
Âタイトルを構築 してフォーマットし、ディスクに 書き込みます。そのディスクを さまざまなコン
ピュータでテストし、リンクが意図した通りに動作するか検証します。
Âタイト ルを構築して フォーマッ トし、ディスクイ メージとし てハードディ スクに書き 込みます。
ディス クイメー ジには、
VIDEO_TS」および「
AUDIO_TS」のフ ォルダに 加え、指定した DVD-
ROM のコンテンツが入っています。アップルの「
DVD プレーヤー」を使用すると、作成済みの
DVD あるかのようにディスクイメージを再生で
DVD-ROM ファイルを開くための
DVD@ccess リンクをテストできます。
DVD@ccess が再生できるよう各種コンピュータを設定する
DVD
Studio
Pro」を使 って 作成 し た DVD のディスクで DVD@ccess リンクを含むものには
Windowsのコンピュータでリンクを実行できるようにするための小さなプログラムのインストーラ
が入っています。このプログラムは、
1台のコンピュータに一度だけインストールすればよいもので
す。これは特定の DVD タイトルに固有のものではなく、
DVD@ccess を使った DVD タイトルすべ
てに使用できます。
このインス トーラは、
DVD の中の「
DVD@ccess」フォルダに、 インストール方法の説 明と一緒に
入っています。
Macintosh コンピュータ
アップルの「
DVD プレーヤー」バージョン 2.4 以降には、
DVD@ccess の再生の機能が組み込まれ
ています。
アップルの「
DVD プレーヤ ー」バージョン 2.4 以降を使う際は、リンクを実行できるよ うに設定す
る必要があり ます。
DVD プレーヤー 」の「環境設定」にある 「ディスク」タブで、
DVD@ccess
web リンクを使う」を 選択します。
Windows コンピュータ
Windows 用の DVD@ccess のインストーラでインストールされるプログラムは、ほとんどの DVD
プレーヤーのアプリケーション Windows コンピュータで動作
DVD タイトルの中の
DVD@ccess リンクを実行可能にします。既知の問題点に関する個別の情報については、
DVD
Studio
Pro」の「
DVD
Studio
Pro ヘルプ」から見られる「最新情報」を参照してください。
DVD@ccess のインストーラを DVD に入れる
DVD
Studio
Pro」から直接 DVD を作成すると、
DVD@ccess のインストーラが自動的に追加され
ます。
598 17 高度な機能を使う
別の方法で DVD を作成する場合インストーラは自動的には追加されませんこの場合は
DVD
Studio
Proのアプリケーションのパッケージからインストーラをコピーして、手動でディス
クに追加できます。
重要:
DVD
Studio
Pro」のパッケージの中で作業する場合は、十分 に気を付ける必要があります。
データの状態を変更したり、カスタムの設定を失ったりして、
DVD
Studio
Proを再インストール
しなければ ならないことがよくあ ります。以下の手順は、アプリ ケーションのパッケー ジを開きそ
の中で作業することについてよく理解している場合にのみ行ってください。
手動で DVD@ccess のインストーラをコピーするには:
1コンピュータの「アプリケーション」フォルダで、
DVD
Studio
Proのアプリケーションのアイコ
ンを探 します。(これは デフォル トの場所で、イ ンストール の方法によ ってはほ かの場所に アプリ
ケーションがある可能性があります。
2
Control キーを押しながらアイコンをクリックして、コンテキストメニューから「パッケージの内容
を表示」を選びます。
Finder のウインドウでパッケージが開きます。
3
Contents」フォルダを開き、さらに「
Resources」フォルダを開きます。
Resources」フォルダの
中に、
DVD@ccess」フォルダがあります。
4
DVD@ccess」フォルダを、
Option キーを押したままドラッグしてデスクトップにコピーします。
オリジナルのフォルダを元の場所に残したまま、別に DVD に追加するためのコピーができます。
5
Finder でパッケージのウインドウを閉じます。
ユーザ操作
視聴者側で のメニュー、トラック、シ ナリオ、マーカーの操 作を無効にできます。た とえば、視聴
者が FBI 警告をとばして再生できないようにしたい場合などです。
DVD
Studio
Pro」では、この機能はメニュー、トラック、シナリオ、マーカーのそれぞれにあるた
め、どのエレメントで操作を無効に設定したかはっきりさせることができます。
「ユーザ操作」を設定する
メニュー、トラック、シナリオ、マーカーで、視聴者による特定の操作を無効にするには、「ユーザ
操作」の設定を使います。
参考:「ユーザ操作」タブで項目を選択すると、その項目が無効になります。項目を選択すると有効
になるのではありません。
「ユーザ操作」の設定を行うには:
1設定の作業を行いたいエレメントを選択し、インスペクタにそのプロパティを表示させます。
2「トラック」イ ンスペクタ、「マーカ ー」インスペクタ、また は「シナリオ」インスペ クタの「ユー
ザ操作」タブをクリックするか、「メニュー」インスペクタの「詳細」タブをクリックします。
17 高度な機能を使う 599
3操作を無効にしたい各項目を選択します。各項目の説明については、次の「「ユーザ操作」のプロパ
ティ」を参照してください。
「すべて無効」をクリックして、全項目を無効にすることもできます。その後、各項目を選択解除す
ると、有効になります。「すべて有効」ボタンをクリックすると、全項目が有効になります。
マーカ ーについ て作業し ている場合 は、「トラック と同じ」も選 択できま す。これによ り、必要な
マーカーでのみカスタマイズを行うことができます。
「ユーザ操作」のプロパティ
「ユーザ操作」は「再生コントロール」「ストリームの選択」「メニュー呼び出し」「ボタン」の 4
つのグループに分かれています。下のセクションでは、各項目を選択したときの動作を説明します。
選択したグループの
操作項目がすべて
無効になります。
このグループには選択されて
いる操作項目があることを
示します。
この三角形をクリックして、
各グループ内の操作項目を
表示/隠します。
600 17 高度な機能を使う
再生コントロール
Âタイトル再生:トラック、メニュー、およびシナリオにのみ適用されます。
DVD プレーヤーのリ
モコンでタイトル番号を入力して別のタイトルへジャンプすることができないようにします。
Âチャプタサーチ/再生:トラックにのみ適用され ます。リモコンのテンキーで別 のチャプタマー
カーにジャンプしたり、そこから再生したりできないようにします。
PTT とはチャプタのことで、
マーカーによって区切られたトラックの各セクションに対応するものです。
Âタイムサーチ/タイム再生:トラックにのみ適用 されます。リモコンのテンキー で別のタイムに
ジャンプしたり、そこから再生したりできないようにします。
Â停止:トラック、メニ ュー、シナリオ、およびマーカ ーに適用されます。メニュー で選択したも
のを表示している間、または次のトラック、マーカー、シナリオへ進むまでの間は、そのムービー
が終了するまで再生を停止できないようにします。
Â再開メニューだけに機能します。メニューで選択したものを表示している間、または次のトラッ
ク、マーカー、シナリオへ進むまでの間は、ムービーの再生を再開できないようにします。
Âタイム/チャプタサーチ:トラックとマーカーに のみ適用されます。正確なタイ ムを入力してビ
デオストリームの特定のポイントに移動することができないようにします。
Â静止画オフ:トラ ック、メニュー、シナリオ、および マーカーに適用されます。デ フォルトでは
メニューに対し て無効に設定されます。スライド ショーで静止画が停止しないよ うにする機能を
無効にします。言い換えれば、静止画が一時停止できるようにします。
Â一時停止オン/オフ:トラック、メニュー、シナ リオ、およびマーカーに適用 されます。デフォ
ルトではメニューに対して無効に設定されます。トラックの再生中、次のトラック、マーカー、
ナリオに進むまで、「一時停止オン/オフ」の機能を無効にします。
Â順方向スキャン:トラック、メニュー、シナリオ、お よびマーカーに適用され ます。デフォルト
ではメニューに 対して無効に設定されます。その ディスクでは順方向にスキャン できないように
します。
Â逆方向スキャン:トラック、メニュー、シナリオ、お よびマーカーに適用され ます。デフォルト
ではメニューに 対して無効に設定されます。その ディスクでは逆方向にスキャン できないように
します。
Â次のプログラム:トラック、メニュー、シナリオ、お よびマーカーに適用され ます。デフォルト
ではメニューに 対して無効に設定されます。チャ プタ間の順方向のスキップをで きないようにし
ます。
Â前のプログラム:トラック、メニュー、シナリオ、お よびマーカーに適用され ます。デフォルト
ではメニューに 対して無効に設定されます。チャ プタ間の逆方向のスキップをで きないようにし
ます。
Â上へ:メニューだけに機能します。リモコンの「戻る」ボタンを使えないようにします。
17 高度な機能を使う 601
ストリームの選択
すべての項目がトラック、メニュー、シナリオ、およびマーカーに適用されます。
Âオーディオストリームの変更:ムービーの再 生中、次のトラック、マーカー、シナ リオに進むま
で、別のオーディオトラックに変更できないようにします。
Âサブピクチャストリームの変更:別のサブピク チャストリーム(字幕ストリー ムの別称)を表示
できないようにします。
Âアングルの変更:同じ素材の別のカメラアングルを表示できないようにします。
Âビデオプレゼンテーションモード変更
4:3 16:9 とのアスペクト比の切り替えや、パンスキャン
とレターボックスとの上映方式の切り替えができないようにします。
メニュー呼び出し
すべての項目がトラック、メニュー、シナリオ、およびマーカーに適用されます。
Âルートメニュー(DVD メニュー)すでに「接続」タブで設定済みの DVD メニューに、リモコン
の「メニュー」ボタンで移動できないようにします。
Âタイトルメニュー:前もって「接続」タブで設定していた DVD メニューへ、リモコンの「タイト
ル」ボタンで移動できないようにします。
Âサブピクチャメニュー:ムービーの再生中、字幕メニューを使えないようにします。
Âオーディオメニュー:ムービーの再生中、オーディオメニューを使えないようにします。
Âアングルメニュー:ムービーの再生中、アングルメニューを使えないようにします。
Âチャプタメニュー:ムービーの再生中、チャプタメニューを使えないようにします。
ボタン
選択/アクティブ化:トラック、メニュ ー、およびシナリオに のみ適用されます。ボタ ンのハイラ
イトの領域を、選択したりアクティブにしたりできないようにします。
602 17 高度な機能を使う
「前へ」/「次へ」ボタンの動作を一貫させる
視聴者が「前へ」と「次へ」のボタンを使ってトラックのチャプタマーカー間をスキップしていき、
最初の、または最後のマーカーに達したときの動作は、
DVD プレーヤーの種類によって異なります。
たとえば、視聴 者がトラックの最後 のマーカーまで進み、そ こでもう一度「次へ」ボタ ンを押した
場合、
DVD プレーヤーが違うと動作も異なります。
DVD プレーヤーの動作としてよくあるものは次
2種類です。
Â視聴者はそのトラックから出られず、「前へ」または「次へ」のボタン(それぞれ、最初または最
後のマーカーに進んだ場合)が無効になります。
Â視聴者はそのトラックから出ることができ、
DVD プレーヤーが前または次のトラック(シナリオ
やスライドショ ーの場合もあります)へジャンプ して、視聴者は続けてそのトラ ックのマーカー
間をスキップできます。
「ユーザ操作」を使用してこういった状況での動作を強制的に一貫させることによって、視聴者がど
のようなプレーヤーを使っていても同じ動作になるようにすることができます。
「前へ」/「次へ」ボタンの動作を一貫させるには:
1「アウトライン」タブまたは「グラフィック」タブ、あるいはトラックエディタで、トラックを選択
します。
2トラックエディタで、最初のマーカーを選択します。
「マーカー」インスペクタが表示され、そのマーカーのプロパティが表示されます。
3「ユーザ操作」タブをクリックします。
4「前のプログラム」チェックボックスを選択します。
こうすると、リ モコンの「前へ」ボタンが このマーカーでは無 効になり、視聴者が別の トラックの
マーカーへスキップできなくなります。
5トラックの最後のマーカーを選択します。
「マーカー」インスペクタに、そのマーカーのプロパティが表示されます。
6「ユーザ操作」タブをクリックします。
7「次のプログラム」チェックボックスを選択します。
こうすると、リ モコンの「次へ」ボタンが このマーカーでは無 効になり、視聴者が別の トラックの
マーカーへスキップできなくなります。
参考:ス ライド ショー について も同じ 問題が 発生す る可能 性があ りますが、こ の場合 はスラ イド
ショーをトラックに変換しないと解決できません。
17 高度な機能を使う 603
表示条件
DVD
Studio
Proのメニュー、トラック、シナリオでは、その項目を表示するかどうか、また表示
しない場合は代わりに何を表示するかを決定する表示条件を設定できます。たとえば、
DVD プレー
ヤーでの視 聴制限の設定を基に、現在 のシナリオを再生する か、またはよりその視聴制 限に合致し
たシナリオを再生するか、表示条件によって決定することができます。また、言語の設定に基いて、
メニューを表示するかしないかを選ぶこともできます。
エレメントにプリスクリプトを割り当てるか、エレメントが選択される前にスクリプトを実行して、
GPRM
General Purpose Register Memories)に設定を取り入れ、表示条件の一部とすることがで
きます。スクリ プトの組み立て方 については、
469 ページの「ス クリプティングの 概要」を参照し
てください。
表示条件とプリスクリプトとを比較する
表示条件を設定できる 3つのエレメント(メニュー、トラック、シナリオ)にはすべてプリスクリ
プトも設定 できます。プリスクリプト はエレメントに割り当 てられるスクリプトで す。表示条件で
できること はすべて、またさらにそれ 以上のこともできます。表 示条件とプリスクリプ トには次の
ような大きな違いがありますので、注意してください。
Âエレメントにプリスクリプトと表示条件の両方がある場合、プリスクリプトが先に実行されます。
Âプリスクリプトが実行されるのは、「接続」タブでエレメントの名前を選択するか、コンテキスト
メニ ューの角 括弧の 中で名前 を選択す るかし て、そのプリ スクリ プトの割 当先の エレメン トの
ルートへジャン プした場合のみです。マーカー、 スライド、メニューボタンに直 接接続した場合
は、プリスクリプトは実行されません。これに対して、表示条件は、ルートにジャンプしたか、
定のマーカーや スライド、ボタンにジャンプした かにかかわらず、それが割り当 てられているエ
レメントにジャンプしたときは常に実行されます。
Â
DVD では、プリスクリプトは、ほかのすべてのスクリプトと一緒に VTS1 のファイルのグループに
入れられています。したがって、
DVD プレーヤーがスクリプトのある場所まで行って戻ってくる
のに、かなりの距離 をジャンプしなくてはならな い場合もあるため、実行に多少 の遅れが出るこ
ともあります。表示 条件は割り当て先のエレメン トと同じファイルのグルー プにあるため、より
効率的に再生できます。
参考:
VTS エディタを使うと、エレメントが割り当てられている同じ VTS ブロックに、プリスク
リプトを手動で配置することができま す。詳細については、
588 ページの「
VTS エディタ」を参
照してください。
604 17 高度な機能を使う
表示条件のパラメータ
表示条件を作るには、次の 4つのパラメータを設定する必要があります。
Â条件の要素:メニ ュー、トラック、シナリオを表示す るかどうかを決定する際の 評価の対象にす
るものを選択します。選択可能なものとしては、
DVD プレーヤーの視聴制限の設定、リージョン
コード、アスペクト比、
GPRM の内容などがあります。
参考:表示条件は、フル 16 ビット GPRM を利用することのみができます。
Â条件の関係:条件の 要素と条件の状態の関係を決 めるのに使用する演算の種 類を選択します。設
定の例としては、より小、より大、等しいなどがあります。
Â条件の状態の選択肢:条件の要素の状態を選びます。選択肢は、条件の要素によって異なります。
たとえば、視聴制限の要素の状態には 8種類の等級の設定(
G
PG など)があります。
Â代替用のターゲットの選択肢:条件が満たされな かった場合に表示する、プロジ ェクトのエレメ
ント(メニュー、トラック、シナリオなど)を選択します。
重要:
4つのパラ メータすべて を設定しな いと、構築の 作業中にエラ ーが生じます 。
表示条件を設定する
1つの表示条件を作成するには、
4つのパラメータを設定する必要があります。
表示条件を設定するには:
1設定する表示条件の対象となるエレメント(メニュー、トラック、またはシナリオ)を選びます。
2次のいずれかの操作を行います:
Âメニューについて設定する場合は、「メニュー」インスペクタにある「詳細」タブをクリックします。
Âトラックやシナリオについて設定する場合は、「トラック」または「シナリオ」のインスペクタに
ある「一般」タブをクリックします。
3「表示条件」チェックボックスを選択します。
4条件の要素
1つ目のパラメータ。条件の基礎となるものを定義します)を選びます。指定できる条
件の要素の一覧については、
606 ページの「条件の要素と状態」 を参照してください。
条件の状態を選びます。
別のエレメントを選びます。
条件の関係を選びます。
選択すると
このエレメントの
表示条件が有効になります。
条件の要素を選びます。
17 高度な機能を使う 605
5条件の関係
2つ目のパラメータ。条件の要素と、次の手順で設定する条件の状態との比較方法を決
定します)を選 択します。条件の関係 の一覧については、
607 ページの「条件の関係 」を参照して
ください。
6条件の要素の状態
3つ目のパラメータ。条件の要素との比較対象となる状態を定義します)を選択
します。各要素で選べる状態については、
606 ページの「条件の要素と状態」を参照してください。
7「代替ターゲット」のエレメント(
4つ目のパラメータ。条件を満たさなかった場合の動作を定義し
ます)を選択します。
表示条件をオ フにするには、「表示条件 」チェックボックスの選 択を解除します。
シナリ オには独 自に表示 条件を設定 できます が、「トラック」イ ンスペク タにある「一 般」タブで
「シナリオに適用」を選択して、トラックでの設定を使うこともできます。
例:視聴制限の表示条件を設定す
この例では、
R指定のムービーがあったとして、問題になる部分を削除し、
PG-13 指定にできるよう
な新しいシナリオを作ったとします。
視聴者がムービーのトラックを再生しようとボタンを選択する際に、
DVD プレーヤーの視聴制限の
設定をチェック して、
R指定のムービーを再生し てよいかどうか、確認する必要 があります。不可
だった場合は、別のシ ナリオにジャンプして、
PG-13 のバージョンのムービーを 再生するようにし
ます。
視聴制限の表示条件をトラックに設定するには:
1
R指定のムービーのあるトラックを選びます。
2「トラック」インスペクタにある「一般」タブをクリックします。
3「表示条件」チェックボックスを選択します。
4条件の要素のポップアップメニューで、「視聴制限レベル」を選びます。
5条件の関係のポップアップメニューで、
>=(より大、または等しい)を選びます。
6条件の状態のポップアップメニューで、
6 - R」を選びます。
7「代替ターゲット」ポップアップメニューで、このトラックの代わりとして使いたいシナリオを選択
します。
この表示条件では、
DVD プレーヤーの視聴制限レベルが R指定以上に設定 されているかどうかが
チェックされます。
R指定以上の設定なら、現在のトラックが再生されます。それ以外の設定なら、
プレーヤー は別の方のシナリオに ジャンプし、そちらのシナ リオが再生されます。その シナリオで
も、
PG-13 のバージョンのムービーが再 生できるかどうかを決定するために同 様の表示条件が設定
されている可能性があります。
606 17 高度な機能を使う
条件の要素と状態
条件の要素は、
SPRM
System Parameter Register Memories )または GPRM
General Purpose
Register Memories)から読み込んだ設定を基礎としています。
条件の状態は、要素によって決定されます。たとえば、メニューの言語」の要素では、対応するすべ
ての言語が状態となる可能性があります。状態が数値入力になっている場合は、
10 進数を使う必要が
あります
2進数 16 進数には対応していません
Âメニューの言語これを使用して、
DVD プレーヤーのメニュー言語設定
SPRM 0を基に条件を
設定します。設定できる状態は、対応しているすべての言語です。
Â音声の言語:これを使用して、
DVD プレーヤーの音声の言語の設定(
SPRM 16)を基に条件を設
定します。設定できる状態は、対応しているすべての言語です。
Â字幕の言語:これを使用して、
DVD プレーヤーの字幕の言語の設定(
SPRM 18)を基に条件を設
定します。設定できる状態は、対応しているすべての言語です。
Âオーディオストリーム 番号:これを使用 して、現在選択し ているオーデ ィオストリー ム(
SPRM
1を基に条件を設定します。設定できる状態は、
1から 8までのオーディオストリーム番号です。
現在素材が何も割り当てられていないストリームの横には「未設定」と表示されます。
Â字幕ストリーム番号:これを使用して、現在選択している字幕ストリーム(
SPRM 2)を基に条件
を設定します。設定できる状態は、
1から 32 までの字幕ストリーム番号です。現在字幕が何も割
り当てられていないストリームの横には「未設定」と表示されます。
Âプレーヤのアスペクト比:これを使用して、
DVD プレーヤーのアスペクト比の設定(
4:3 または
16:9、すなわち SPRM 14 のビット 8および 9)を基に条件を設定します。設定できる状態には、
4:3
16:9 パンスキャン」
16:9 レターボックス」
16:9 パンスキャンとレターボックス」が
あります。
Â最後に再生したトラック:これを使用して、直前に再生したトラック(
SPRM 4)を基に条件を設
定します。設定できる状態は、プロジェクトのトラックのすべての番号です。
Â最後に再生したチャプタ:これを使用して、直前に再生したチャプタ(
SPRM 7)を基に条件を設
定します。設定できる状態は、トラックのチャプタマーカーのすべての番号です。
Â最後に選択したボタン:これを使用して、直前に選択したボタン(
SPRM 8)を基に条件を設定し
ます。設定できる状態は、
1から 36 までの番号です。
Âプレーヤのリージョンコード:これを使用して、
DVD プレーヤーのリージョン設定(
SPRM 20
を基に条件を設定します。設定できる状態は、
8つのリージョンすべてです。
Â視聴制限レベル:これを使用して、
DVD プレーヤーの視聴制限レベルの設定(
SPRM 13)を基に
条件を設定します。設 定できる状態には、
8つすべての視聴制限レベル および「指定なし」の設
定があります。
Âビデオプレーヤ設定:これを使用して、
DVD プレーヤーのアスペクト比の設定
4:3 または 16:9
およびディスプレイモード(レターボックスまたはパンスキャン)
SPRM 14)を基に条件を設定
します。状態の数値は、
10 進数で入力する必要があります。
Âオーディオプレーヤ設定:これを使用して、
DVD プレーヤーのオーディオの設定(
PCM
AC-3
MPEG
SPRM 15を基に条件を設定します。状態の数値は、
10 進数で入力する必要があります。
ÂGPRM 0 ∼ 7これを使用して、
8つの GPRM の内の 1つに保存された数値を基に条件を設定しま
す。数値は、別途 スクリプトを実行 して、
GPRM に入れておく 必要があります。状態 の数値は、
10 進数で入力する必要があります。
17 高度な機能を使う 607
参考:表示条件は、フル 16 ビット GPRM を利用することのみができます。
スクリプト、
GPRM
SPRM の詳細については、
469 ページのスクリプティングの概要 を参照し
てください。
条件の関係
表示条件を設定する際に選択可能な条件の関係は 7種類あります。
Â=(等しい)要素と状態とが、ちょうど一致しているという意味です。たとえば、要素として「プ
レーヤのリージョンコード」を、状態として「
1米国」を、関係として「等しい」を選んだ場合、
DVD プレーヤー側でリージョンが「
1米国」に設定されているときのみ、そのトラックを再生で
きます。
Â!=(等しくない)要素と状態とが、正確に一致していないという意味です。たとえば、要素とし
て「音声 の言語」を、状態 として「フ ランス語」を、関 係として「 等しくな い」を選んだ 場合、
DVD プレーヤー側が「フランス語」に設定されていなければ、そのトラックを再生できます。
Â
>=(より大、または等しい)要素が状態より大きいか、または両者が一致しているという意味
です。たとえば、要素として「視聴制限レベル」を、状態として
PG-13」を、関係として「より
大、または等しい」を選んだ場合、
DVD プレーヤー側が PG-13 以上(
PG-13
Rまたは NC-17
に設定されていれば、そのトラックを再生できます。
Â
>(より大)要素が状態より大きいという意味です。たとえば、要素として「オーディオスト
リーム番号」を、状態とし て「
2」を、関係として「よ り大」を選んだ場合、最初の 2つのオー
ディオストリームのどちらも選択されていなければ、そのトラックを再生できます。
Â<=(より小、または等しい)要素が状態より小さいか、または両者が一致しているという意味で
す。たとえば、要素 として「最後に再生したト ラック」を選び、状態として「
12 」を設定し、関
係として「より小、または等しい」を選んだ場合、直前に再生したトラックが 1から 12 までのい
ずれかであれば、このトラックを再生できます。
Â<(より小)要素が状態より小さいとい う意味です。たとえば、要素として「字 幕ストリーム番
号」を、状態として
4」を、関係として「より小」を選んだ場合、選択されている字幕ストリー
ムが 1から 3までのいずれかであれば、そのトラックを再生できます。
Â&(AND)バイナリビット単位の“
ANDの機能を果たします。要素の中には、複数の設定を持
つものがあります。このような場合、
ANDの関係を使用して要素から設定を 1つだけ選び出す
ことができます。たとえば、要素として「オーディオプレーヤ設定」
DVD プレーヤーのオーディ
オの機能に関する設定がいく つかあります)を、状態として 2048-DTS を、関係として“
AND
を選択した場合、
16 ビットのバイトの内のビット 11 1
DVD プレーヤーが DTS オーディオに
対応しているこ とを示す)になっているときの み、そのトラックを再生できま す。ビット単位の
ANDを使った計算方法の詳細については、
503 ページの「ビット単位の演算子を使用する」を
参照してください。
608 17 高度な機能を使う
表示条件に関する注意事項
表示条件を設定するときには、次の点に注意する必要があります:
Â「最後に再生したチ ャプタ」の設定 は、メニューに対して割り当てた場合 のみ適用さ れます。
ラックまたはシナリオ に対する表示条件として「最後に再生したチャ プタ」を設定すると、
DVD
プレーヤーでの再生に不具合が生じる場合があります。「最後に再生したチャプタ」の設定を正し
く機能させるには、メニューに対する表示条件として使用してください。
Â字幕ストリーム番号指定した表示条件は、その 番号の字幕ストリームが「表示」 に設定されてい
る場合のみ機能します。オプションとして字幕ス トリーム番号を指定した表示条 件をトラックま
たはシナリオに 対して設定した場合は、その番号 の字幕ストリームが表示される よう設定されて
いる場合のみ、表 示条件が正しく機能します。た とえば、あるメニューのボタン を字幕ストリー
S1 に対応するように設定し、あるトラックに字幕ストリーム S1 に関する表示条件を設定した
とし ます。その 場合こ の表示 条件は、「ボ タン」イン スペク タで字 幕スト リーム S1 の「表示」
チェックボックスを選択しないと正しく機能しません。
Â一部の DVD プレーヤーでは、視聴制限レベルに関する表示条件が機能しません。一部の DVD
レーヤーでは、表示条件に設定した視聴制限レベルのオプションが正しく処理されないために、
生を禁止したコンテンツが再生されてしまうことがあります。
リモコンの設定
DVD タイトルのオーサリングでは、
DVD プレーヤーのリモコンボタンに機能を割り当てることが、
作業の重要 な一部分になっていま す。多くのプロジェクトで は、こういった機能はディ スクの全体
について設 定します。しかし、トラ ック、シナリオ、マーカー、ス ライドショー、メニュ ー個々に
ついての設定を、ディスクについての設定に優先させるようにもできます。
1つのエレメントにリモコンの設定が複数ある場合の動作は次の通りです。
Âトラック、スライ ドショー、シナリオ、メニュー についての設定は、再生中、ディ スクの設定よ
りも優先されます。
Âマーカーについ ての設定は、トラックやシナリオ でその部分を再生している 間、その他すべての
設定よりも優先されます。
参考:これらはすべて、「接続」タブでも設定できます。
17 高度な機能を使う 609
リモコンボタン
ディスクについてのリモコンの設定は、
7つのボタンに対応しています。トラック、シナリオ、マー
カー、スライドショー、メニューについてのリモコンの設定は、次のボタンのみに対応しています。
Âタイトル:ディス クの設定のみが対応していま す。このボタンは、視聴者がタイ トルのどこを見
ていても、「タイトル」ボタンを押せば常に同じ場所へ戻れるよう、主要なメニューにリンクして
おくのが普通です。
Âメニューメニューについての設定を除いて、リモコンの設定を行えるすべてのエレメント(ディ
スク、トラック、シ ナリオ、マーカー、スライド ショー)が対応しています。こ のボタンは、最
後に表示したメニューにリンクしておくのが一般的です。
Âアングル:ディスク、トラック、スライドショーのエレメントが対応しています。このボタンは、
視聴者が表示するアングルを選択するメニューにリンクしておきます。
Âチャプタ:ディス ク、トラック、スライドショーの エレメントが対応していま す。通常このボタ
ンは専門的な DVD プレーヤーでのみ見受けられますが、視聴者が表示するチャプタを選択するメ
ニューにリンクしておきます。
Âオーディオディスク、トラック、スライドショーのエレメントが対応しています。「オーディオ」
ボタンは、視聴者が聴くオーディオストリームを選択するメニューにリンクしておきます。
Â字幕:ディスク、トラ ック、スライドショーのエ レメントが対応しています 。このボタンは、字
幕を表示するかど うかやどの字幕ストリームを表 示するかを視聴者が選択するメ ニューにリンク
しておきます。
Â戻る:ディスクおよびメニューの設定のみ対応しています。「戻る」ボタンは通常、階層の深いメ
ニューから視聴者が楽に戻れるようにするために使用します。
類似した名前のボタンに注意
ほとんどの DVD プレーヤーのリモコンには、「アングル」「オーディオ」「字幕」と名前の付い
たストリーム選択用のボタンがあります。これらは、メニューを割り当てることのできるリモコン
ボタンと同じものではありません。この 3つのボタンは、視聴者がメニューを開くことなく、ア
ングル、オーディオ、字幕のストリームを直接選択できるようにするものです。
メニューを割り当てることのできる「アングル」「チャプタ」「オーディオ」「字幕」のリモコン
ボタンは、これら 3つのストリーム選択用のボタンとは別にあるもので、限られたリモコンにし
かなく、通常はリモコン上で「メニュー」の部分にまとめられています。
視聴者がこれらのメニューを表示できるよう、別の方法を用意しておくことが重要です。すべての
リモコンにこれらのボタンがあるとは限らないからです。
610 17 高度な機能を使う
リモコンボタンを設定する
リモコンボタンの設定は、インスペクタか「接続」タブで行います。
インスペクタを使ってリモコンボタンを設定するには:
1リモコンボタンを設定したいエレメントを選択します。エレメントは、「アウトライン」タブまたは
「グラフィック」タブで選択するか、対応するエディタにあるポップアップメニューを使って選択し
ます。
2インスペク タで、設定したいボタンに 対応したポップアップ メニューを開き、リンクし たい機能を
選択します。ボ タンのリンク先には、現在 プロジェクトで設定し ているすべてのエレメ ントが使用
できます。
リモコンの設定は、エレメントの種類ごとに対応するインスペクタで行います。
Â「ディスク」インスペクタ:よく使われるリモコン設定(「タイトル」「メニュー」「戻る」)は、
「一般」タブにあります。「詳細」タブには、それほど使われることのない設定「アングル」「チャ
プタ」「オーディオ」「字幕」)があります。
Â「トラック」「シナリオ」「マーカー」のインスペクタ:それぞれの「一般」タブにすべてのリモ
コン設定があります。
Â「スライドショー」および「シナリオマーカー」のインスペクタ:メインエリアにすべてのリモコ
ン設定があります(タブはありません)
Â「メニュー」インスペクタ:唯一のリモコン設定(「戻る」)が、「メニュー」タブにあります。
「接続」タブを使ってリモコンボタンを設定するには:
1「接続」タブをクリックします。次の方法で、プロジェクトのソースのエレメントを全部一緒に表示
することも、あるエレメントについてのみ表示することもできます。
Âすべてのプロジェクトエレメントのリモコンボタンをまとめて表示するには、「アウトライン」
ブでディスクを選択するか、「グラフィック」タブで空の領域をクリックします。
Â単独のエレメントのリモコンボタンを表示するには、「アウトライン」タブまたは「グラフィック」
タブで、または対応 するエディタにあるポップア ップメニューを使って、そのエ レメントを選択
します。
2「接続」タブの「表示」ポップアップメニューを使って、リモコンボタンの中でどれを見えるように
するかを次の内から設定します。
Â基本:ィスクのタイトルボタンと、トラック、シナリオ、スライドショーのメニューボタンを表
示します
Â標準:「基本」で表示されるボタンすべてに加え、トラックのマーカーのメニューボタンが表示さ
れます。
Â詳細:使用可能なリモコンボタンすべてを表示します。
3ターゲットの項目をソースのエレメントにドラッグするか、「ターゲット」欄でボタンの設定の部分
Control キーを押しながらクリックし、リンクするエレメントをコンテキストメニューから選択
して、リモコンボタンのリンクを設定します。
17 高度な機能を使う 611
クローズドキャプション用の Line 21 の設定
DVD のビデオにテキストを追加する場合、多くのユーザは字幕の機能を使います。しかし、使いや
すさという要求に対応するために、クローズドキャプションの使用を考えることもあるでしょう。
参考:
Line 21 の設定は、
NTSC SD DVD プロジェクトにのみ適用できます。
字幕およびクローズドキャプションについて
字幕には、次のようないくつかの利点があります。
DVD
Studio
Proでも他社製の字幕オーサリン
グ用アプリケーションでも作成でき、フォントやカラーを設定でき、あらゆる DVD プレーヤーで表
示できます。クローズドキャプションには、また別の利点があります。
字幕では、通常、テ キスト版のセリフの みが表示されます。す なわち、タイトルに含ま れるそのほ
かの音声(たとえば犬の鳴き声や、電話の呼び出し音)の説明はありません。クローズドキャプショ
ンには通常、セ リフと共に説明的なテ キストが入っており、これ によって聴覚に障害の ある視聴者
にも音声の情報が分かりやすくなります。
字幕に 説明的なテ キストを追加 してクロー ズドキャプ ションの内 容に近付ける こともでき ますし、
クローズドキャプションを適切な字幕のフォーマットに変換する他社製のプログラムもあります。
クローズド キャプションを再生す るには、デコーダが必要 です。デコーダは、テレビに 組み込まれ
ている場合 もあり、単体の製品の場合 もあります。コンピュータ には通常クローズドキ ャプション
のデコーダ がないため、キャプション は表示できません。クロー ズドキャプションで使 われるフォ
ントは、デコーダによって決定されます。
DVD にクローズドキャプションを追加する
DVD
Studio
Proでは、クローズドキャプションのファイルをトラックの一部として読み込むこと
ができます。これが、タイトルにクローズドキャプションを入れる最も確実な方法です。
MPEG の エンコードの時点でクローズドキャプション用の情報がビ デオにあったからといって、視
聴者がディス クを再生するときにそ れが表示されるとは限 りません。ここで説明する 方法に従って
タイトルにクローズドキャプションを追加するだけでなく、テストを行うことが必要です。
MPEG エ ンコーダの中には、独立したクローズドキャプションのファ イルを作成できるものもあり
ます。
DVD
Studio
Proではこれを使用して、ディスクにクローズドキャプションの機能を追加で
きます。
DVD
Studio
Pro」は、
.cc”および“
.scc”のフォーマットのクローズドキャ プションのファイル
に対応しています。
612 17 高度な機能を使う
フィールド 1およびフィールド 2の設定について
クローズドキャプションの規格では、
Line 21 の中で、最大 4本までのキャプションのストリームを
エンコード できるようになってい ます。最もよく使われる 2本のスト リーム(
C1 および C2)は
フィールド 1を使い、残りの 2本のストリーム(
C3 および C4)はフィールド 2を使います。
DVD
Studio
Proのトラックに割り当てられたクローズドキャプションのファイルは、フィールド
1
C1 および C2)のみ、または両方のフィールド(
4本のストリーム全部に対応)に、キャプショ
ンを入れることができます。ファイルの設定と合致するようにトラックの Line 21 を設定することが
重要です。
参考:
C3 および C4 のストリームはほとんど使用されないため、クローズドキャプションのファイ
ルには C1 および C2 のストリームのみが入っており、フィールド 1のみに対応していると考えてか
まいません。し かし、ディスクをプレス サービス業者に送る 前に、テスト用のディ スクと、テレビ
のモニタに接続した DVD プレーヤーで、これを検証する必要があります。
クローズドキャプションのファイルをトラックに割り当てるには:
1トラックを選 択すると、トラックエデ ィタにそのトラックが表 示され、インスペクタに プロパティ
が表示されま す。
2「トラック」インスペクタの「その他」タブをクリックします。
3クローズドキャプションのファイルを選択するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â「クローズドキャプション(
Line 21)」の部分で、「選択」をクリックします。移動用のダイアロ
グで、このトラックに割り当てるクローズドキャプションのファイルを探して選択します。「選択」
をクリックします。
Â
Control キーを押しながらトラックエディタでビデオストリームをクリックし、ショートカットメ
ニューの
Line21 ファイルの読み込み」を選択します。ナビゲーション用のダイアログでクローズ
ドキャプションのファイルの場所を確認し、「読み込み」をクリックします。
4キャプションのファイルの設定と合致するように「フィールド 1(上)記録済み」と「フィールド 2
(下)記録済み」のボックスを選択します。
参考:ほとんどの場合は、「フィールド 1(上)記録済み」を選択し、「フィールド 2(下)記録済み」
は選択せずにおきます。
1つのトラックには、
1つのファイルのみ割り当てることができます。
613
付録
A
Aキーボードショートカット
キーボードショートカットを使えば、
DVD
Studio
Proでの作業がさらに簡単になります。下の表
では、キーボードショートカットを機能ごとにグループ分けしています。
参考:キーボー ドショートカットの中 には、一覧の各グループの 機能に関する作業を行 っているか
どうかにか かわらず、常に有効なも のもあります。そのほかの キーボードショート カットは、特定
の状況の下でのみ有効です。
一般的なインターフェイスおよびアプリケーション操作
キーコマンド 機能
インターフェ イス設定の うち、始めの 15 組のいずれ かを開きま す。
F9
キー、
F10 キー、および F11 キーは、
Mac
OS
X Exposé 機能で使われる
場合があります。
F14 キーおよび F15 キーは、モニタの明るさの調節に使
われる場合があります)
「ビューア」タブを開きます。
1
「素材」タブを開きます。
1
「接続」タブを開きます。
1
「ログ」タブを開きます。
1
「メニュー」タブを開きます。
1
「アウトライン」タブを開きます。
1
「グラフィック」タブを開きます。
1
「スクリプト」タブを開きます。
1
「スライドショー」タブを開きます。
1
「シナリオ」タブを開きます。
1
F1 F15
+
0
x
+
1
x
+
2
x
+
3
x
+
4
x
+
5
x
++
x
option 5
+
6
x
+
7
x
+
8
x
614 付録 A キーボードショートカット
「トラック」タブを開きます。
1
または
(開始引用符。チルダと同じキー)
現在選択されているタブの表 示サイズを、フルウインドウま たは標準に切
り替えます。また、
Shift キーとスペースバーを押したままにすると、キー
を押している間だけタブページの表示サイズが切り替わります。
パレットを表示/隠します。
インスペクタを表示/隠します。
「フォント」パネルを開きます/閉じます。
「カラー」ウインドウを開きます/閉じます。
「環境設定」を開きます。
DVD
Studio
Pro ヘルプ」を開きます。
DVD
Studio
Pro」を終了します。
DVD
Studio
Pro」のウインドウをしまいます。
DVD
Studio
Pro」を隠します。
1各タブは、
4分割されたウインドウの中で手前に表示されるか、独立したウインドウの中にある場合には、アプリケーションの一番
手前に移動されます。タブが閉じている場合は、最近表示されていたときの場所に、ウインドウとして開きます。
キーコマンド 機能
+
9
x
+
shift space
+
x
option
+
+
x
option
+
P
+
x
option
+
I
+
T
x
+
shift
+
C
x
+
,
x
+
shift
+
?
x
+
Q
x
+
M
x
+
H
x
付録 A キーボードショートカット 615
一般的なプロジェクト操作
キーコマンド 機能
直前の変更を取り消します。
今取り消した変更をやり直します。
新規のプロジェクトを作成します。
既存のプロジェクトを開きます。
プロジェクトを閉じます。
プロジェクトを保存します。
プロジェクトを別のプロジェクトとして保存します。
選択したテキスト、メニュー 項目、スクリプトのコマン ドライン、または
字幕ボタンをクリップボードにコピーします。
1
選択したテキスト、メニュー 項目、スクリプトのコマン ドライン、または
字幕ボタンをクリップボードにコピーし、選択した場所から削除します。
1
クリップボードの内容をペーストします。
1
選択した項目を複製します。
現在のエレメントからプロジ ェクトをシミュレートする か、エレメントが
選択されていない場合は、「最初に再生」で設定されている部分からシミュ
レートします。
プロジェクトのディスクを作成します。
プロジェクトを構築します。
プロジェクトをフォーマットします。
プロジェクトを構築し、フォーマットします。
1これらのショートカットは、メニューおよび字幕のテキストと、エレメントの名前との両方に使えます。
+
Z
x
+
shift
+
Z
x
+
N
x
+
O
x
+
W
x
+
S
x
+
shift
+
S
x
+
C
x
+
X
x
+
V
x
+
D
x
+
x
option
+
0
+
x
option
+
B
+
x
option
+
C
+
F
x
+
x
option
+
F
616 付録 A キーボードショートカット
プロジェクトのエレメントを追加する
リスト内をスクロールする
キーコマンド 機能
トラックを追加します。
シナリオを追加します。
標準メニューを追加します。
レイヤメニューを追加します。
スライドショーを追加します。
スクリプトを追加します。
メニューの言語を追加します。
++
T
x
control
+
shift
+
T
x
+
Y
x
+
shift
+
Y
x
+
K
x
+
'
x
+
/
x
キーコマンド 機能
スクロールバーをドラッグ リストの内容をスクロールします。
スクロールバーをドラッグ
リストの内容をゆっくりスクロールします(長いリストに便利)
リスト内で、前の行を選択します。
リスト内で、次の行を選択します。
リスト内で、現在の行を選択したまま、前の行も選択します。
リスト内で、現在の行を選択したまま、次の行も選択します。
リストの先頭に移動します。
リストの末尾に移動します。
option
+
+
shift
+
shift
option
+
option
+
付録 A キーボードショートカット 617
参考:
DVD
Studio
Proでは、「素材」「ログ」「アウトライン」「接続」「スライドショー」「ス
クリプト」「シナリオ」の各タブにリストがあります。
「素材」タブ
または
上向きのスクロールアローをクリック
リストの内容を、
1ページ分上にスクロールします。
または
下向きのスクロールアローをクリック
リストの内容を、
1ページ分下にスクロールします。
キーコマンド 機能
page
up
option
+
page
down
option
+
キーコマンド 機能
空の領域をダブルクリック、または 素材を読み込みます。
素材の名前をダブルクリック、または 選択した素材をプレビューします。
すべての素材とフォルダを選択します。
すべての素材とフォルダを選択解除します。
選択した素材を削除します。
新規フォルダを作成します。
選択した QuickTime ムービーの、エンコーダの設定を表示します。
ドラッグ
「環境設定」の「ドラッ グ時、対応するオーディオを見 つける」で指定し
た設定と反対の動作を行います。ビデオ素材をプロジェクトのエレメント
にドラッグする際に使用します。ビデオ素材のドラッグを開始してからコ
マンドキーを押す必要があります。
+
shift
+
I
x
space
+
A
x
+
shift
+
A
x
delete
+
shift
+
N
x
+
E
x
+
x
618 付録 A キーボードショートカット
「接続」タブ
「グラフィック」タブ
キーコマンド 機能
または
現在選択していない方のリストで、項目の選択をスクロールします。
ダブルクリック、または 選択した項目を接続または接続解除します。
選択したソースの接続を解除します。
選択した ソース を選択 したタ ーゲッ トに接 続し、次の ソース または ター
ゲット(直前に選択していた方)に移動します。
ドラッグ あるソースのターゲットの設定を、別のソースにコピーします。
区切り線をクリック
表示の縦横を切り替えます。
control
+
control
+
return
delete
enter
control
+
キーコマンド 機能
タイルを現在のウインドウサイズに合う大きさで表示します。
現在の中心点を保ったまま 1段階拡大します。
現在の中心点を保ったまま 1段階縮小します。
ウインドウ内をクリック
クリックした領域を 1段階拡大します。
ウインドウ内をクリック
クリックした領域を 1段階縮小します。
ドラッグ
選択した領域を拡大します。
ドラッグ
タイル領域をウインドウ内で移動します。
マクロ表示のオン/オフを切 り替えます。キーを押している 間だけマクロ
表示を一時的に表示できます。
shift
+
Z
+
x
+
x
Z
+
option
++
Z
Z
+
space
+
M
付録 A キーボードショートカット 619
「ログ」タブ
タイルのフラグのオン/オフを切り替えます。
タイルをクリック タイルを選択します。すでに選択してあるタイルは選択解除されます。
タイルをクリック、または
タイルをクリック
タイルを選択します。すでに選 択してあるタイルは、選択状 態が保たれま
す。
すべてのタイルを選択します。
すべてのタイルを選択解除します。
、 、または
選択したタイルを移動します。
タイルをドラッグしてから押す 一時的にタイルを縮小して、タイル領域の表示範囲を拡大します。
タイルの位置のロックのオン/オフを切り替えます。
「グラフィック」タブの内容を印刷します。
キーコマンド 機能
F
+
shift
+
x
+
A
x
+
shift
+
A
x
Z
L
+
P
x
キーコマンド 機能
選択したテキストをコピーします。
テキスト全体を選択します。
+
C
x
+
A
x
620 付録 A キーボードショートカット
「メニュー」タブ(メニューエディタ)
キーコマンド 機能
ドラッグ、または
選択した項目の複製を作成します。
クリック・アンド・ドラッグ ボタンを作成します。
クリック・アンド・ドラッグ
ドロップゾーンを作成します。
クリック・アンド・ドラッグ
複数の項目を選択します。まず、す でに選択していた項目が 選択解除され
ます。
クリック・アンド・ドラッグ
複数の項目を選択します。すで に選択してある項目は、選択 状態が保たれ
ます。
すべてのメニュー項目を選択します。
すべてのメニュー項目を選択解除します。
ダブルクリック、または
クリック・アンド・ドラッグ
テキストオブジェクトを作成します。
選択したテキストを、ボールドにします。
選択したテキストを、イタリックにします。
選択したテキストを、アンダーライン付きにします。
選択したテキストを、左揃えにします。
選択したテキストを、中央揃えにします。
選択したテキストを、右揃えにします。
(テキストの入力中)
改行します。ボタンテキストとテキストオブジェクトで機能します。
(テキストの入力中)
メニューエディタでテキスト を入力している場合に、テキス ト入力モード
を終了します。「ボタン」インスペクタまたは「テキストオブジェクト」イ
ンスペクタでテキストを入力している場合に、改行します。
option
+
+
D
x
option
+
+
x
++
shift
x
+
A
x
+
shift
+
A
x
++
x
option
+
B
x
+
I
x
+
U
x
+
shift
+
[
x
+
shift
+
x
\
+
shift
+
]
x
return
enter
付録 A キーボードショートカット 621
選択した項目を、削除します。
ドラッグ
ドロップゾーンやボタンの中で、素材の位置を変更します(可能な場合)
クリック・アンド・ドラッグ
ボタンまたはドロップゾーン のアスペクト比を、割り当てら れた素材のア
スペクト比と一致させ、サイズ変更中もそのアスペクト比を維持します。
、 、または
選択した項目を 1ピクセル移動します。
、、
、または
選択した項目を 10 ピクセル移動します。
、 、または
選択した項目を 20 ピクセル移動します。
サブメニューを作成します。
スライドショーを作成します。
トラックを作成します。
ボタンの端をクリック・アンド・
ドラッグ
ボタンの端を別のボタンへドラッグすると、ボタン操作が設定されます。
「自動割り当て」によるボタン操作を、ひと通り実行します。
選択した項目を、最背面に移動します。
選択した項目を、
1つ背面に移動します。
選択した項目を、
1つ前面に移動します。
選択した項目を、最前面に移動します。
ドラッグ
項目の移動を、垂直または水平の方向のみに限定します。
キーコマンド 機能
delete
++
shift option
+
shift
+
shift
++
shift option
+
x
option
+
Y
+
x
option
+
K
+
x
option
+
T
++
x
option
+
shift
+
D
x
+
shift
+
B
x
+
[
x
+
]
x
+
shift
+
F
x
+
shift
622 付録 A キーボードショートカット
「アウトライン」タブ
ドラッグ
選択した項目を複製し、その移動 を垂直または水平の方向の みに限定しま
す。項目のドラッグを開始してから Shift キーを押す必要があります。
項目をドラッグ
ダイナミックガイドを表示し たりガイドにスナップした りせず、選択した
項目を移動します。
ボタンの端をドラッグして
サイズ変更
項目のサイズを、中央を基準として各方向対称に変更します。(先にドラッ
グを開始してから Option キーを押す必要があります。
定規を表示/隠します。
配置のガイドを表示/隠します。
ボタンの状態を、「通常」「選択」「アクティブ」と切り替えます。
背景の表示を、「背景のみ」「オーバーレイのみ」「コンポジット」と切り
替えます。
ピクセルの表示を「正方形」または「長方形」に切り替えます。
タイトルセーフゾーンを表示/隠します。
操作セーフゾーンを表示します。
または
メニューのモーションの、オン/オフを切り替えます。
キーコマンド 機能
++
shift option
+
x
option
+
+
R
x
+
;
x
W
Q
P
+
shift
+
E
x
+
x
option
+
E
space
+
J
x
キーコマンド 機能
トラックの三角形をクリック
トラックの部分にあるすべての三角形を、開いた状態にします。
すべての項目を選択します。
すべての項目を選択解除します。
選択した項目を複製します。
option
+
+
A
x
+
shift
+
A
x
+
D
x
付録 A キーボードショートカット 623
パレット
「スクリプト」タブ(スクリプトエディタ)
シミュレータ
キーコマンド 機能
(メディアのタブで)
選択したフォルダを、リストから取り除きます。
「テンプレート」「スタイル」
「シェイプ」の各タブで
選択した項目を、システムのハードディスクから削除します。
現在選択している表示部分の中の、すべての項目を選択します。
現在選択している表示部分の中の、すべての項目を選択解除します。
またはダブルクリック
選択した 項目(テンプ レート、スタ イル、シェイ プ。ただし使 える場合)
を、メニューに適用します。
ドラッグ
「環境設定」の「ドラッグ時、対応するオーディオを見つける」で指定した
設定と反対の動作を行います。ビ デオ素材をプロジェクトの エレメントに
ドラッグする際に使用します。ビ デオ素材のドラッグを開始 してからコマ
ンドキーを押す必要があります。
delete
delete
+
A
x
+
shift
+
A
x
return
+
x
キーコマンド 機能
新規のコマンドラインを挿入します。
新規のコマンドラインを、スクリプトの末尾に追加します。
現在のコマンドラインを削除します。
すべてのコマンドラインを選択します。
+
shift
+
x
+
x
delete
+
A
x
キーコマンド 機能
、 、または
上、下、左、右の、操作用矢印ボタンの機能を果たします。
選択したボタンをアクティブにします。
右端または左端の情報パネルを表示/隠します。
return
+
shift I
624 付録 A キーボードショートカット
「スライドショー」タブ(スライドショーエディタ)
「シナリオ」タブ(シナリオエディタ)
上端または下端の情報パネルを表示/隠します。
「シミュレータ」を閉じます。
キーコマンド 機能
++
shift option I
+
W
x
キーコマンド 機能
大きいサムネールを表示します。
小さいサムネールを表示します。
すべてのスライドを選択します。
または
「ビューア」タブでスライドショーを再生します。再生中の場合は、スライ
ドショーを停止して再生の最初のスライドに戻ります。
「ビューア」タブでスライドショーを再生します。再生中の場合は、再生が
一時停止します。
+
x
+
x
+
A
x
space
K
L
キーコマンド 機能
リストの中のすべてのマーカーを選択します。
または
「ビューア」タブでシナリオを再生します。再生中の場合は、スライドショー
を停止して再生の最初のシナリオエントリに戻ります。
「ビューア」タブでシナリオを再生します。再生中の場合は、再生が一時停
止します。
+
A
x
space
K
L
付録 A キーボードショートカット 625
字幕エディタ
キーコマンド 機能
(テキストの入力中)
改行します。
(テキストの入力中)
字幕エディタでテキストを入 力している場合に、字幕テキス トの入力モー
ドを終了します。「字幕」インスペクタでテキス トを入力している場合は、
改行されます。
クリック・アンド・ドラッグ ボタンを作成します。
クリック・アンド・ドラッグ、または
選択したボタンを複製します。
クリック・アンド・ドラッグ
複数のボタンを選択します。
次の字幕を選択します。
前の字幕を選択します。
ボタンの端をクリック・アンド・
ドラッグ
ボタンの端を別のボタンへドラッグすると、ボタン操作が設定されます。
ボタンの端をドラッグして
サイズ変更
ボタンのサ イズを、中央を 基準とし て各方向対 称に変更 します。(先にド
ラッグを開始してから Option キーを押す必要があります。
(テキストの編集中)
テキスト全体を選択します。
選択したテキストを、ボールドにします。
選択したテキストを、イタリックにします。
選択したテキストを、アンダーライン付きにします。
選択したテキストを、左揃えにします。
選択したテキストを、中央揃えにします。
選択したテキストを、右揃えにします。
return
enter
option
+
+
D
x
+
x
+
x
+
x
++
x
option
option
+
+
A
x
+
B
x
+
I
x
+
U
x
+
shift
+
[
x
+
shift
+
x
\
+
shift
+
]
x
626 付録 A キーボードショートカット
「トラック」タブ(トラックエディタ)
キーコマンド 機能
トラックを「ビューア」タブで再生します。再生中の場合は、再生を停止
または一時停止します(
DVD
Studio
Pro」環境設定にある、「スペース
バーで再生/一時停止を切り替える」の設定によって変わります)
スペースバーを押したままにしてから指を離すと、再生が自動的に停止ま
たは一時停止します。
「ビューア」タブでトラックを再生します。再生中の場合は、再生が一時
停止します。
再生を停止し、再生を開始した場所に再生ヘッドを移動します。
再生ヘッドを、タイムラインの先頭に移動します。
または
再生ヘッドを、選択したクリップの先頭に移動します。
再生ヘッドを 1フレーム進めます。
再生ヘッドを 1フレーム戻します。
再生ヘッドを、タイムラインの末尾に移動します。
または
再生ヘッドを、選択したクリップの末尾に移動します。
再生ヘッドを、
1秒前の位置に移動します。
再生ヘッドを、
1秒後の位置に移動します。
または
再生ヘッドを、前のマーカーの位置に移動します。
または
再生ヘッドを、次のマーカーの位置に移動します。
space
L
K
home
+
x
option
+
E
end
+
x
shift
+
E
+
shift
+
shift
control
+
option
+
M
control
+
shift
+
M
付録 A キーボードショートカット 627
再生ヘッドを、前の GOP の位置に移動します。
再生ヘッドを、次の GOP の位置に移動します。
ストリーム中のすべてのクリップを選択します。
クリック・アンド・ドラッグ クリップをストリー ム中で移動したり、別 のストリームへ移動 したりし
ます。
クリック・アンド・ドラッグ
同じストリームや別 のストリームに置く ことのできるクリッ プの複製を
作成します。
クリック・アンド・ドラッグ
クリップの複製を作成します。複製のクリップは、別のストリームの同じ
位置、または現在のストリームの適切な任意の位置にのみ配置できます。
再生ヘッドを、次のタイムラインのイベント(マーカーや、クリップの先
頭/末尾など)にジャンプ(順方向/逆方向)させます。
トラックエディタのタイムラインを限界まで縮小します。
現在のクリップをトラックエディタの幅に合わせて表示します。
ストリームの高さの設定を切り替えます。
トラックエディタで、必要に応じて再生ヘッドが見えるようにスクロール
しながら、タイムラインを拡大します。
トラックエディタで、必要に応じて再生ヘッドが見えるようにスクロール
しながら、タイムラインを縮小します。
トラックエディタで、再生ヘッドの位置に関係なくタイムラインを拡大し
ます。
トラックエディタで、再生ヘッドの位置に関係なくタイムラインを縮小し
ます。
すべてのストリームをロックします/ロック解除します。
またはタイムラインの上の部分を
クリック
マーカーを作成します。
(再生中)
ただちにマーカーを作成します。
選択したクリップを、タイムラインから削除します。
字幕ストリームの中をダブルクリック 字幕クリップを追加します。
再生ヘッドの位置に字幕を追加します。
キーコマンド 機能
option
+
option
+
+
A
x
option
+
++
shift option
shift
+
Z
++
shift option Z
shift
+
T
+
x
+
x
+
shift
+
x
+
shift
+
x
shift
+
F4
M
M
delete
shift
+
628 付録 A キーボードショートカット
「ビューア」タブ
「ビューア」タブ 用のキーボードショー トカットは、素材の再生 が可能なほかのタブで も使えます。
使用可能なタブは、「素材」「トラック」「シナリオ」、および「スライドショー」です。
キーコマンド 機能
ビデオ素材を再生します。すで に再生中の場合は、再生を停 止または一時
停止します(
DVD
Studio
Pro」環境設定にある、「スペースバーで再生/
一時停止を切り替える」の設定によって変わります)
スペースバーを押したままに してから指を離すと、再生が自 動的に停止ま
たは一時停止します。
ビデオ素材を再生します。再生中の場合は、再生が一時停止します。
停止
1フレーム進めます。スライドショーの場合は次のスライドに進みます。
1秒分、前に進めます(スライドショーでは使えません)
1フレーム戻します。スライドショーの場合は前のスライドに戻ります。
1秒分、後ろに戻します(スライドショーでは使えません)
space
L
K
+
shift
+
shift
629
付録
B
Bほかのプロジェクトを読み込む
DVD
Studio
Pro
4」では「
iDVD」や、旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」で作成したプロジェク
トを読み込むことができます。
iDVD」のプロジェクトおよびテーマを読み込む
DVD
Studio
Pro
4では、
iDVD 3」および
iDVD 4」からプロジェクトを読み込むことができま
す。
iDVD テーマを読み込むには、
iDVD」のプロジェクトでテーマを使用し、そのプロジェクトを
DVD
Studio
Proに読み込みます。
iDVDでプロジェクトを作成する段階では、最終的な素材を
使用したり完全なプロジェクトを構築したりする必要はありません。
参考:
DVD
Studio
Proでは、
iDVD 1
iDVD 2、および「
iDVD 5」からプロジェクトを読み
込むことができません。
通常は、
iDVD」が「
DVD
Studio
Pro」と同じ システム上にインストールされて いる必要がありま
す。ただし
iDVD 4で作成したアーカイブプロジェクトを読み込む場合は、その必要はありません。
iDVD」のプロジェクトまたはアーカイブプロジェクトを「
DVD
Studio
Pro」に読み込むには:
1次のいずれかの操作を行います:
Â「ファイル」>「開く」と選択します。
Âコマンドキー+ Oを押します。
2「開く」ダイアログで「
iDVD」のプロジェクトまたは「
iDVD 4」のアーカイブプロジェクトを探し
て選択し、「開く」をクリックします。
DVD
Studio
Pro」が「
iDVD」のプロジェクトを読み込みます。
iDVD」のプロジェクトの読み込みについて
DVD
Studio
Pro」では、
iDVD 3」や「
iDVD 4」のプロジェク ト、あるいは「
iDVD 4」の アーカ
イブプロジェ クトを読み込むときに、プ ロジェクトに使われて いる素材およびテーマ を検索する標
準の場所が あります。カスタムのテー マを使ったプロジェク トを読み込む場合には、こ の点に特に
注意する必要があります。
630 付録 B ほかのプロジェクトを読み込む
DVD
Studio
Pro」が使用する標準の検索場所と検索順序は次のとおりです:
ÂiDVD プロジェクトバンドル:プロジェクトを保存すると作成されるファイルです。
Â[user]/ ライブラリ /iDVD/Favorites: このフォルダはユーザのホームフォルダにあります。
Â[root]/ ライブラリ /iDVD/Favorites: このフォルダはお使いのハードディスクのルートディレク
トリにあります。
Â/Network/ ライブラリ /iDVD/Favorites: これは、読み込みを行う目的でシステム管理者が特別に
設定したネットワークシステム上のフォルダです。(お使いのコンピュータをサーバにネットワー
ク接続した場合のパスではありません。
ÂiDVD アプリケーションバンドル:
iDVD」のアプリケーションファイルのうち、デフォルトの
テーマ要素を含んでいるものです。
参考:
iDVD 4」でアーカイブプロジェクトを作成するときは、テーマおよびエンコード済みファイ
ルを含める オプションを選択でき ます。プロジェクトの移植 性を最大限に高めるに は、両方のオプ
ションを選択する必要があります。その結果、アーカイブファイルのサイズは大きくなりますが、
のバージョンの DVD
Studio
Pro システムにも、必要な素材を漏れなく確実に読み込めるようになり
ます。アーカイ ブファイルにテーマとエ ンコードされたファイ ルを組み込むオプショ ンを選択しな
かった場合は、それらの素材を標準の検索場所のいずれかに置いておく必要があります。
ビデオに埋め込むマーカーに基づいて自動生成されるチャプタインデックス(シーン選択)メニュー
を、読み 込んだ プロジ ェクトに 追加す る予定 がある 場合は、あ らかじ めチャプ タイン デック スメ
ニュー を「
iDVD」で作成 してから、
DVD
Studio
Pro」にプ ロジェク トを読み込 む方が簡 単です。
そう するこ とで、選択 したテー マの背 景がチ ャプタ インデ ックス メニュー に確実 に適用 され、メ
ニュー間をナビゲートするためのボタンも確実に組み込まれます。
重要:すべての
iDVDメニュー項目が
DVD
Studio
Pro」に正しく読み込まれるようにするには、
iDVDでプロジェクトを保存する前に、各チャプタインデックスメニューまでナビゲートしておく
必要があります。これは、「フォルダ」ボタンをクリックして iDVD プロジェクトに追加される、ど
のメニューにも該当します。
iDVD プロジェクトの読み込みに関する注意事項
iDVD プロジェクトを読み込むときには、次の点に注意する必要があります:
Â
DVD-ROM コンテンツを含んでいる iDVD プロジェクトを読み込む場合でも、
DVD
Studio
Pro
は、
DVD-ROM コンテンツを反映するように「ディスク」インスペクタの「一般」タブが更新され
ることはありません。手動で DVD-ROM の設定を行い、コンテンツとして含めるフォルダを選ぶ
必要があります。
Âスライドショーを「
iDVD」で作成する場合は、各静止画に矢印ボタンを組み込んで、前後の静止
画にジャンプするための機能を追加することができます。これらの矢印ボタンは、
iDVD プロジェ
クトを
DVD
Studio
Proに読み込むときには読み込まれません。静止画間をジャンプするには、
DVD プレーヤーのリモコンにある「前へ」/「次へ」のボタンを使う必要があります。
Â
iDVDで使われているボタンのハイライトの外観は、
DVD
Studio
Pro に読み込まれると、異なっ
た見え方になる ことがあります。多くの場合、ボ タンの中のテキストは、ハイラ イトしても表示
されるよう に設定されています。さ らに、
iDVD」ではアンダ ーライン付きになって いるボタン
は、
DVD
Studio
Pro」に読み込まれるとアンダーラインなしになります。
付録 B ほかのプロジェクトを読み込む 631
Â
iDVD」プロジェクトを読み込むと、一部のメニューで、デフォルトのときにハイライトされるボ
タンが変わってしまう場合があります。
DVD
Studio
Pro」では、プロジェクトを読み込むとき各
メニューに番号が付けられ、デフォルトでボタン 1がハイライトされます。このような場合は、「メ
ニュー」インスペクタの「メニュー」タブを使用して、メニュー上の任意のボタンをデフォルトの
ボタンとして割り当てることができます。
Âドロップゾーンを含んでいる iDVD プロジェクトを読み込んだとき、ドロップゾーンがスライド
ショーとして設定されて複数のスライドが割り当てられている場合、
DVD
Studio
Proでは、
初のスライドだけがドロップゾーンに表示されます。
DVD
Studio
Pro 1」のプロジェクトを「
DVD
Studio
Pro
4」に
読み込む
DVD
Studio
Pro
4」は、数多くの新 規機能を備え、ユ ーザインター フェイスも「
DVD
Studio
Pro
1」と比較すると変化していますが、依然として DVD
Studio
Pro プロジェクトを読み込むことがで
きます。ただし、知っておく必要のある事項がいくつかあります。
Âすべての素材は、
DVD
Studio
Pro
4に読み込む前に、プロジェクト内でリンクを設定しておく
必要があります。少し複雑ですが、旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」で開くことができ、リン
クに問題が生じている様子もないプロジェクトでも、
DVD
Studio
Pro
4で開こうとすると問題
が発生する場合 があります。この問題は、プロジ ェクトを最後に保存した後で、 プロジェクトや
使っている素材が移動されている場合に最もよく発生します。旧バージョンの
DVD
Studio
Pro
では、移動 後の素材の 場所を見つけ 出すことが 可能ですが、
DVD
Studio
Pro
4」では不 可能で
す。この場合、旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」でプロジェクトを開いて、保存し直す必要が
あります。こうすれ ば、プロジェクトのファイルに 含まれる素材の場所について の情報が更新さ
れ、
DVD
Studio
Pro
4」でプロジェクトを開けるようになります。
Â
2つ以上のオーディオの素材を使って作成したスライドショーは、トラックとして読み込まれます。
Âスライド継続時間は、旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」と「
DVD
Studio
Pro
4とで、扱いが
異なります。旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」では、スライド継続時間は、スライドに割り当
てられたオーデ ィオファイル(ある場合)の長さ と、一時停止の継続時間とによ って決まってい
ました。
DVD
Studio
Pro
4では、オーディオファイルの長さに関係なく、スライド継続時間を
設定できます(オーディオを使わないスライドに関して)また、一時停止はすべて無限大の長さ
に設定され、手動 の一時停止になります(次のス ライドへ進むには、視聴者がボ タンを押す必要
があります)
DVD
Studio
Pro
4」に読み込むと、旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」で作成し
たプロジェクト のスライドショー継続時間は、オ ーディオの長さと一時停止の長 さとを足したも
のと同じになります。一時停止 の継続時間が無制限に設定されていた場合、
DVD
Studio
Pro
4
では手動の一時停止として扱われます。
Â旧バージョンの
DVD
Studio
Proで使われていた「字幕エディタ」で作成した SPU ファイルは、
直接読み込むことができませんこの字幕エディタで作成した字幕を含んでいる既存の
DVD
Studio
Pro プロジェクトを読み込んだ場合、字幕は TIFF ファイルに変換され、字幕ストリー
ムの中に置かれます。
632 付録 B ほかのプロジェクトを読み込む
Â旧バージョンの「
DVD
Studio
Proでは、スクリプトで「
Get Current Subtitle Stream」関数を
使う際に、常に 1だけずれるという問題がありました。この問題を解消するため、多くのユーザ
が、この関数が戻す値から 1を引く手順をスクリプトの中に追加していました。旧バージョンの
DVD
Studio
Pro」で作成された プロジェクトで、上 記の問題を避け るための変更が加 えられた
ものを読み込んだ場合、
DVD
Studio
Pro
4では正しく動作しません。この問題を解消するため
に追加した変更箇所を取り除くよう、スクリプトを編集し直す必要があります。
Â旧バージョンの「
DVD
Studio
Pro」では、メニューにジャンプしたときにどのボタンが選択され
るかを 指定する ために、ボタン ごとの「選択条 件」を使って いました。
DVD
Studio
Pro
4」で
は、メニューにジャ ンプしたときに選択されるボ タンを設定するのに、より簡単 な方法を使って
います。接続を割 り当てるとき、ターゲットのリ ストから目的のボタンを選択 するだけです。旧
バージョンの「
DVD
Studio
Pro」で作成したプロジェクトを「
DVD
Studio
Pro
4」に読み込んだ
ときは、元の「接続条件」の設定は保持されません。
DVD
Studio
Pro
4側で、接続を変更する
必要があります。
Â
DVD 規格により、
1つのプロジェクトに作成可能なトラック、シナリオ、およびスライドショーの
合計数は 99 までと規定されています。
DVD
Studio
Pro
1」では、
DVD-Video 仕様で許可され
ているよりも多 くのシナリオを作成するこ とができました。トラック、シナリ オ、およびスライ
ドショーの合計数が 99 を超えるプロジェクトを「
DVD
Studio
Pro
4」に読み込むと、そのプロ
ジェクト全体が読み込めなかったことを警告するエラーダイアログが表示されます。
DVD
Studio
Pro
2」や「
DVD
Studio
Pro
3」のプロジェクトを
DVD
Studio
Pro
4」に読み込む
DVD
Studio
Pro
2」や「
DVD
Studio
Pro
3」で 作成した プロジェ クトを「
DVD
Studio
Pro
4」に
読み込むときには、注意すべき点がいくつかあります。
旧バージョンで作成されたプロジェクトを開く
DVD
Studio
Pro 2」や「
DVD
Studio
Pro 3で作成されたプロジェクトを
DVD
Studio
Pro
4」で
開くときには、プロジェクトを保存(上書き)すると「
DVD
Studio
Pro
2」や
DVD
Studio
Pro
3
では開けなくなるという意味の警告が表示されます。
DVD
Studio
Pro
4では、メニュー内のテキスト項目の処理が改良されているので、メニューの外
観がわずかに異なる場合があります。
項目の情報を読み込む
旧バージョンの
DVD
Studio
Proージョン 1
2または 3で保存された項目情報を
DVD
Studio
Pro
4に読み込むことはできません。項目の情報はメニューやトラックなどの詳細情
報が記 述されて いるテキス トファイ ルなので目的 の項目を 含んでいる プロジェ クトを
DVD
Studio
Pro
4」に読み込めば、項目の情報を新規に保存することが可能です。
633
付録
C
C必要なディスク容量を計算する
DVD プロジェクトをオーサリングする際は、使用するディスクの容量でプロジェクトが収まるかど
うかを予測 することが重要です。ここ では、プロジェクトに必要 なディスク容量の算定 方法を詳し
く説明し、ビデオ素材を安全にエンコードするためのビットレートを判別する方法を示します。
参考:ここで示す例は、赤色レーザーディスクに SD プロジェクトを入れる場合のものです。同様の
プロセスが、青色レーザーディスクに HD プロジェクトを入れる場合にも適用できます。
コンテンツをディスク容量に合わせて調整する方法の詳細については、
40 ページの「コンテンツが
収まるかどうか確認する」を参照してください。
プロジェクトに必要なディスク容量を計算する
ビデ オのビッ トレー トはプ ロジェク トのサ イズを 左右する 大きな 要素で すが、そのほ かにも プロ
ジェクトに必要なディスク容量を決める要素がいろいろあります。
Âオーディオ素材の数と種類
Âスライドショーと使用するオーディオの数
Â字幕の数
Â挿入されるすべての DVD-ROM のコンテンツ
以下に示すス テップはプロジェクト が必要とするディスク 容量を予測する際の目安 となります。こ
の例では以下の条件を持つプロジェクトを想定しています。
Â長さ
01:26:13:12 のビデオ素材
1
2つのオーディオストリーム
AC-3 5.1サラウンドと
AC-3ステレオ
Â長さ 00:45:34:07 のビデオ素材 2 PCM16 ビット 48 kHz オーディオストリーム
Â長さ 00:00:16:20 のモーションメニュービデオと AC-3 ステレオオーディオストリーム 1
634 付録 C 必要なディスク容量を計算する
手順
1ビデオ再生の合計時間の計算
最初にプロジ ェクトのすべてのビデオ 素材とモーションメニ ューの再生時間の合計を 決定する必要
があります。計算を簡単にするため、時間を時分秒から秒に変換します。フレームについては、
1
未満の残りフレームがあれば切り上げます。
上の例ではビデオ素材 1 5174 秒、ビデオ素材 2 2735 秒、モーションメニューは 17 秒で合計
7926 秒です。
参考:スライド ショーはビデオ再生時 間としてはカウントさ れません。これについては 後で説明し
ます。
手順
2ディスク容量の計算
コンテンツに 合ったビットレートを 計算するには、ディスクの 種類ごとの容量をビッ ト単位で知る
必要があります。
DVD-5 ディスクの容量は 4.7GB
2進数ベースで 4.37 ギガバイト)です。この計
算を行うためには、
2進数の足し算で計算した時の違いを考慮するほど厳密でなくてもかまわないの
で、
4.7 GB の数値を使用します。計算を行うには、バイト単位の容量に 8
1バイトあたりのビット
数)をかけます。
DVD の名前 バイト単位の容量 ビット容量
DVD-1 1.46 GB 11.68 ギガビット(
Gbit
DVD-2 2.66 GB 21.28 Gbit
DVD-3 2.92 GB 23.36 Gbit
DVD-4 5.32 GB 42.56 Gbit
DVD-5 4.7 GB 37.6 Gbit
DVD-9 8.54 GB 68.32 Gbit
DVD-10 9.4 GB 75.2 Gbit
DVD-14 13.24 GB 105.92 Gbit
DVD-18 17.08 GB 136.64 Gbit
付録 C 必要なディスク容量を計算する 635
手順
3ディスクサイズごとのビットレートの計算
秒単位の再生 時間とディスクサイズ ごとのビット容量が分 かれば、それぞれのディス クサイズごと
の基本ビットレートが計算できます。計算を行うには、ディスクサイズを再生時間(この例では 7926
秒)で割ります。
現時点では これらのビットレ ート値を最終のも のと考えないでく ださい。まだオーディオと DVD-
ROM のコンテンツを考慮する必要があるからです。しかし、これらの値はどのサイズ DVD ディス
クを使えばよいかを決める目安になります。プロジェクトが Dolby Digital AC-3 フォーマットなどの
圧縮オーディオを使い、
DVD-ROM のコンテンツがほとんどまたはまったくない場合は、
4.74 Mbps
(またはビデオとオーディオをすべてディスクに収めるために若干小さめ)でエンコードして満足す
る結果を得られるかどうかを判定する必要があります。満足のいく結果が得られれば、
DVD-5 ディス
クはこのプロジェクトで使えます。プロジェクトが複数のサウンドトラック、たくさんのスライドや
字幕、いくつかの DVD-ROM コンテンツを含んでいる場合は、入れたいものすべてを収めることので
きる DVD-9 ディスクサイズを使った方が良いと判断してもかまいません。
もう 1つ考慮するべき点は、ビデオ素材が同じビットレートでなくてもかまわないということです。
素材によっ ては、品質がほかのものに 比べて重要ではないた め、もっと低いビットレー トを使おう
と判断する場合があります。このときはほかのビデオ素材用のディスク容量が大きくなります。
満足できる結 果を得るビットレート の選択は、ビデオのコンテ ンツと使用するエンコ ーダに依存し
ます。一般に、
4.0 Mbps 未満のビットレートが受け入れられる可能性はあまりありません。
4 Mbps
から
6 Mbps のビットレートでは、組み込みの MPEG エンコーダや「
Compressor」などの良質な
可変ビットレート(
VBRエンコーダを使用すれば、良好な結果が得られるはずです。
6 Mbps から
8 Mbps のビットレートでは、固定ビットレート(
CBRエンコーダを使用しても、何の問題もなく
良好な結果が得られるはずです。通常、使用できる最高のビットレートは 8 Mbps と考えられてい
ます。
DVD の仕様では 9.8Mbps まで使用できることになっていますが、一部の DVD プレーヤーで
の再生に問題が発生したり、オーディオのオプションが限られたりします。
エンコードの詳細については 54 ページの「ビデオ素材を DVD 用にエンコードする」を参照してく
ださい。
DVD の名前 ビット容量 ビットレート
DVD-1 11.68 ギガビット(
Gbit 1.47 メガビット/秒(
Mbps
DVD-2 21.28 Gbit 2.68 Mbps
DVD-3 23.36 Gbit 2.95 Mbps
DVD-4 42.56 Gbit 5.37 Mbps
DVD-5 37.6 Gbit 4.74 Mbps
DVD-9 68.32 Gbit 8.62 Mbps
DVD-10 75.2 Gbit 9.49 Mbps
DVD-14 105.92 Gbit 13.36 Mbps
DVD-18 136.64 Gbit 17.24 Mbps
636 付録 C 必要なディスク容量を計算する
手順
4オーディオ分の割り当ての計算
プロジ ェクトによ ってはオーデ ィオがディ スク容量に それほどの 影響を与えな い場合もあ ります。
各ビデオ素材には最大 8つのオーディオストリームを作ることができ、またそれぞれのストリーム
は種類も長さ もさまざまに異なるた め、オーディオ分の割り当 てを決定するのは大変 な作業でもあ
ります。以下の表に、よく使われるオーディオフォーマットのビットレートを示します。
先の例では、ビデオ素材 1にはそれぞれ 5174 秒のオーディオストリームが 2つありました。最初の
ストリームは AC-3 5.1 サラウンドで 2つめは AC-3 ステレオでした。 ビデオ素材 2には 16 ビット
48 kHz PCM オーディオを使用した 2735 秒のオーディオストリームが 1つありました。モーション
メニューは 17 秒の AC-3 ステレオオーディオストリームでした。スライドショーにオーディオが含
まれる場合は、その数値も公式に入れる必要があります。
必要な記憶 容量を計算するには、それ ぞれのビデオ素材の合 計ビットレートを決定 し、それに時間
を乗じます。
このように、
PCM オーディオを使用したときは、
AC-3 のような圧縮フォーマットを使用した場合
に比べかなり 大きなディスク容量が 必要となります。さまざま なオーディオフォーマ ットについて
77 ページの「オーディオソースを準備する 」を参照してください。
オーディオフォーマット ビットレート
AC-3 ステレオ 192 キロビット/秒(
Kbps)から 224 Kbps
AC-3 5.1 サラウンド 384 Kbps から 448 Kbps
DTS 5.1 サラウンド 754.5 Kbps または 1509.75 Kbps
PCM ステレオ 16 ビット(
48kHz 1536 Kbps
PCM ステレオ 24 ビット(
96 kHz 4608 Kbps
セクション 継続時間 ビットレート ディスク容量
ビデオ 1
AC-3 5.1
5174 448 Kbps 2.32 ギガビット(
Gbit
ビデオ 1
AC-3 ステレオ
5174 224 Kbps 1.16 Gbit
ビデオ 2
16 ビット 48 kHz PCM
2735 1536 Kbps 4.20 Gbit
メニュー、
AC-3 ステレオ
17 224 Kbps 0.004 Gbit
合計:
7.684 Gbit
付録 C 必要なディスク容量を計算する 637
手順
5ビデオのビットレートに与えるオーディオの影響を計算する
オーディオが 必要とするディスク容 量が分かったところで、使 用可能なビデオのビッ トレートをよ
り正確に計算 する方法があります。先の 計算に基づいて考えると、実 用的なディスクは DVD-5
DVD-9 のみでしたので、この例ではその 2つについて検証を続けましょう。
DVD-5 ディスクについては、合計のディスクサイズから全オーディオ分の容量を差し引く必要があ
ります。
37.6 ギガビット
– 7.684 ギガビット
= 29.916 ギガビットがビデオ分となります。使用可能
なデ ィス ク容 量を ビデオ の長 さで 割れば 新し いビ ット レート が算 出さ れ、
29.916 ギガビ ット
÷
7926 = 3.77 Mbps となります。オーディオは DVD-5 ディスク(
4.74 Mbps)のもともとのビット
レートにかなり影響を与えていることがわかります。この例のビデオ素材 2では PCM オーディオを
使用しているので、ビデオのビットレートが 4 Mbps 未満に落ちています。このような低いビット
レートでは適性な品質が得られない可能性があるため、
DVD-5 ディスクは使用しないほうがよいと
思われます。
DVD-9 ディスクでは、最終的に 60.636 ギガビット(
68.32 ギガビット
– 7.684 ギガビット)がビデ
オ用に利用できます。調整後のビットレートは 7.65 Mbps
60.636 ギガビット
÷
7926 秒)になり
ます。これは良好な品質を得るのに十分高い値です。
手順
6
DVD-ROM 分の割り当ての計算
ディスクに DVD-ROM のコンテンツを入れたい場合は、ビデオのビットレートを計算する前にディ
スク容量からその分を差し引いておく必要があります。
DVD-ROM のコンテンツのサイズは 2進数ベースのメガバイト単位で表現されるため、
DVD のディ
スクサイズを扱うときは同じ基準に変換する必要があります。この例では、データは合計 36 MB
ります。コンピュータの 1 MB は、実際には 1,048,576 バイトです。
DVD-ROM のコンテンツを変換
するには、そのサイズ(
36 MB)に 1,048,576 を乗じて、実際のサイズを 37,748,736 とする必要が
あります。
次のステップでは、この数値に 8を乗じてビットに変換します。最終的にサイズは約 0.3 ギガビッ
トになりま す。これは大容量ではない のですが、ディスクの利用 可能な容量を最大限に 利用しよう
とする場合は、この容量を考慮しなければなりません。
638 付録 C 必要なディスク容量を計算する
手順
7そのほかの割り当てを計算する
利用可能なディスク容量を決定するときに考慮に入れるべき要素はほかにもいくつかあります。
Âスライドショースライドショーの静止画は 1枚あたり約 200 キロバイト
KBを必要とします。
99 枚の静止画を持つフルのスライドショーではおおよそ 20 MB のディスク容量が必要となりま
す。スライドショーにオーディオを入れると、オーディオが静止画と同じかそれよりも大きいディ
スク容量を必要 とすることに気づくはずです。デ ィスクに静止画をたくさん 入れる場合は、これ
らのことを十分に考慮する必要があります。
Â静止画のメニュー標準的な静止画のメニューは、
1枚あたり約 300 KB のディスク容量を必要とし
ます。これはボタンの数によって異なります。
レイヤメニュー は標準メニューに比べて大き な容量を必要とします。これは、ボ タンひとつひと
つに対して、そのボタンの別々に指定した状態(通常、選択、アクティブ)ごとに新しいメニュー
が作成されるからです。つまり 4つのボタンをサポートするには 12 ものメニューが作成されるこ
とになります。レイヤメニューについての詳細は 323 ページの「レイヤ方式でメニューを作成す
」を参照してください。
参考:動画素材が割 り当てられているボタン形状 を使用しているメニューはモー ションメニュー
であると考えられるため、ビデオ素材としてカウントする必要があります。
Â字幕:字幕が必要とする容量は、
32 ストリームのうちの使用するストリーム数、使用するコンテ
ンツの種類(単純なテキストかフルスクリーングラフィックか)それらを変更する回数(毎秒数
回、またはより一般的には 4 5秒ごとに 1回)によって、大きく異なります。
単純な字幕は平均して約 10 Kbps です。おおよそ 2メガビット/時で、ほとんどの作品ではごく
わずかな量です。フ ルスクリーングラフィックス が頻繁に変更されるアニメーシ ョンツールとし
て字幕を使用する場合は、字幕にかなり大きな容量を割り当てる必要があります。(字幕ストリー
ムに使用できるビットレートは最大 3.36 Mbps で、ビデオストリームとほぼ同じです。
特にたくさんの静止画やメニュー、字幕を使っているのでなければ、通常は 5パーセントのオーバー
ヘッドを空け ることによってこれら の項目に必要な容量が 算出できます。このオーバ ーヘッドの量
は、すでに計算したビットレートに 0.95 をかけるだけで簡単に適用できます。先にあげた例では、
DVD-5 ディスクのビットレートは 3.77 Mbps から 3.58 Mbps に下がり、
DVD-9 ディスクのビット
レートは 7.65 Mbps から 7.27 Mbps に下がります。
重要:プロジェ クトが終了したときに なってディスクに収ま らないことがわかるよ り、控えめにし
ておいて、いくらかのディスク容量が残っていることの方がよほど良いでしょう。
算出したビットレートを使う
計算したビットレートは、使用するエンコードの方法(
1パス、
1パス可変ビットレート [VBR]
2
パス VBR)に関わら ず、エンコーダのビ ットレート項 目の入力に使用 できます。詳細に ついては、
56 ページの「
MPEG エンコーディング法」を参照してください。
639
付録
D
Dトランジションのパラメータ
DVD
Studio
Proが備えている標準トランジションのパラメータのほとんどは、特に説明がなくて
も使用でき るようになっています。 ただし、中には少し分かり にくいパラメータも あります。この
付録では、各ト ランジションについて パラメータを説明しま す。トランジションの使用 方法につい
ては、以下のページを参照してください:
Âメニューでトラ ンジションを使用する方法 については、
347 ページの「メニュー トランジション
機能を使う
Âトラックでトラ ンジションを使用する方法 については、
398 ページの「静止画に トランジション
を追加する
Âスライドショ ーでトランジションを使 用する方法については 、
421 ペ ージの「スライドショーの
トランジションを使う
トランジションの継続時間
すべてのトランジションには継続時間を設定します。各トランジションの継続時間には、最短で 1
間、最長ではソースファイルの長さまたは 10 秒間のどちらか短い方の時間を設定できます。たとえ
ば、継続時間が 5:00 秒間のスライドがあるとすると、スライド 1枚の最短継続時間 15 フレーム分
であるため、トランジションの最長継続時間は 4:15 秒となります。(これは NTSC ロジェクトの例
です。
PAL プロジェクトでは、スライド 1枚の最短継続時間が 12 フレーム分であるため、トランジ
ションの最長継続時間は 4:13 となります。
ビデオトランジション
メニューとボタンについては、ビデオトランジション」というトランジションを選択することもでき
ます。ビデオトランジションを設定する場合はタンが押されたときにトランジションとして再生さ
れるビデオ素材を選択します。
アルファトランジション
DVD
Studio
Proには、アルファトランジションがいくつか用意されています。これらのトランジ
ションでは、短 いビデオクリップを使 用して、現在の画像から新 しい画像へのトランジ ションを作
成します。これ らのトランジショ ンは、名前の前に「 」という 文字が付いており、継 続時間以外
の設定項目はありません。また、標準トランジションと一緒には表示されません。
また、アルファ トランジションを独自 に作成して読み込むこ ともできます。このプロセ スの詳細に
ついては、
98 ページの「アルファトランジションの準備」を参照してください。
640 付録 D
トランジションのパラメータ
標準トランジション
以下のトランジションは、メニュー、トラック、およびスライドショーに使用できます。
ブラー
現在の画像が ぼやけながら画面から フェードアウトし、その下 から次の画像が現れる トランジショ
ンです。
キューブ
現在の画像が、回転する立方体の 1面となって画面の奥へ消えてゆくと同時に、その立方体の隣り
合う別の面に次の画像が表示されるトランジションです。
ディゾルブ
現在の画像がフェードアウトし、次の画像がフェードインして入れ替わるトランジションです。
ドロップ
現在 表示され ている 画像の 上に次の 画像が 割り込 み、画面の縁 に衝突 してバ ウンドす るよう なエ
フェクトを生むトランジションです。バウンドの動作なしで次の画像を割り込ませるには、「ムーブ
イン」トランジションを使用してください。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続時間は、直接 入力またはスラ
イダのドラッグで設定できます。
ブラー 弱く、強く トランジションが 終了するまでの「ぼ
やけ」の強さを指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力ま たはスラ
イダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 立方体が回転する方向を指定します。
表示フィールド 0-10 画像の遠近感を 0(最大) 10(最小)
の範囲で指定します。
背景 カラー 画像以外の領域の色を指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続時間は、直接 入力またはスラ
イダのドラッグで設定できます。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 秒 この継続時間は、直接入力またはスライ
ダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 次の画像が割り込む方向を指定します。
付録 D トランジションのパラメータ 641
ドロップレット
現在の画像が その中心部から外側に 向かって波紋を広げな がらフェードアウトする とともに、次の
画像が現れるトランジションです。
カラーでフェード
現在の画像 がフェードアウトし、ここ で指定した色一色の画 面になった後に、次の画像 がフェード
インするトランジションです。
フリップ
現在の画像がパネルとなって 3次元空間で反転し、表向きになったパネルの裏面に次の画像が表示
されるトランジションです。
メルト
現在の画像が“溶解”しながら画面からフェードアウトし、次の画像が現れるトランジションです。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
振幅 0-10 トランジ ションが終了する までの波
紋の大き さを指定します。
0」では
かすかな揺れの波紋、
10では揺れ
幅の大きな波紋になります。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
カラー カラー 画像のフ ェードアウト後に 表示され
る色を選択します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 現在の画 像が反転する方向 を指定し
ます。
背景 カラー 画像以外の領域の色を指定します。
表示フィールド 0-10 画像の遠近感を 0(最大)∼ 10(最
小)の範囲で指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
粘性 0-10 トランジ ションが終了する までの画
像の溶解度を指定します。
642 付録 D
トランジションのパラメータ
モザイク
現在の画像が 多数の小さいパネルに 分割され、各パネルが別々 に反転してその裏面に ある次の画像
が表示されるトランジションです。
モーションディゾルブ
現在の画像が拡大しながら薄く消えていき、次の画像がフェードインするトランジションです。
ムーブイン
現在の画像の 上を覆うように次の画 像が割り込むトランジ ションです。画面の縁に衝 突してバウン
ドするようなエフェクトを得るには、「ドロップ」トランジションを使用してください。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 現在の画 像のパネルが順に 反転して
いく方向を指定します。
1-16 画像を何 行のパネルに分割 するかを
指定します。
1-16 画像を何 列のパネルに分割 するかを
指定します。
表示フィールド 0-10 画像の遠近感を 0(最大)∼ 10(最
小)の範囲で指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 次の画像 が割り込む方向を 指定しま
す。
付録 D トランジションのパラメータ 643
ページフリップ
現在の画像が ページがめくられるよう に取り除かれ、その下か ら次の画像が現れるトラ ンジション
です。
プッシュ
次の画像が割り込むと同時に現在の画像が押し出されるトランジションです。
放射ブラー
現在の画像がぼやけながら拡大して消えていき、次の画像がフェードインするトランジションです。
リビール
現在の画像がスライドしながら画面外に消え、その下にある次の画像が現れるトランジションです。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 画像がペ ージのようにめく られる方
向を指定します。
アングル 0 359 度 トランジションが終了するまでに
ページが 徐々にめくられて いく際の
回転の度合いを指定します。
表示フィールド 0-10 めくられるページの湾曲度を、
0
(最
小) 10
(最大)の範囲で指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 次の画像 が割り込む方向を 指定しま
す。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
深度 0-10 トランジ ションが終了する までに現
在の画像 がぼやけながら拡 大して消
えていく度 合いを、
0(最小)∼ 10
(最大)の範囲で指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 現在の画 像がスライドする 方向を指
定します。
644 付録 D
トランジションのパラメータ
回転
現在の画像がその Z軸を基準に回転しながら拡大して薄く消えていき、その下から次の画像がフェー
ドインするトランジションです。
回転ブラー
現在の画像がその Z軸を基準として回転し、ぼやけながら拡大して薄く消えていき、その下から次
の画像がフェードインするトランジションです。
ワイプ
直線状で質感 の柔らかいワイパーで 拭き取られるように現 在の画像が消え、その下か ら次の画像が
現れるトランジションです。
ズーム
現在の画像が 拡大しながら薄く消え ていくにつれ、次の画像が フェードインするトラ ンジションで
す。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
深度 0-10 トランジ ションが終了する までに現
在の画像 が回転しながら拡 大して薄
く消えていく度合いを、
0(最小)
10(最大)の範囲で指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
アングル 0 359 トランジ ションが終了する までに画
像が回転する角度を指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
方向 右、左、上、下 ワイパーが移動する方向を指定し
ます。
厚み 0-10 ワイパーの質感の柔らかさを、
0
(最
小) 10
(最大)の範囲で指定します。
パラメータ名 設定できる値と範囲 参考
継続時間 1 10 この継続 時間は、直接入力 またはス
ライダのドラッグで設定できます。
深度 0-10 トランジ ションが終了する までに現
在の画像 が拡大しながら薄 く消えて
いく度合 いを、
0(最小)∼ 10(最
大)の範囲で指定します。
645
用語集
用語集
4:3 ビデオのアスペクト比として最もよくあるもので、
NTSC および PAL のビデオ規格に使われま
す。1.33 のアスペクト比とも呼ばれます。「アスペクト比」も参照してください。
16:9 ワイドスクリーンのアスペクト比で、
DVD-Video 仕様書に対応の記載があります。 1.78
アスペクト比とも呼ばれます。「アナモフィック」「アスペクト比」も参照してください。
1パスおよび 2パス VBR(可変ビットレート) のエンコード 「可変ビットレート(VBR)のエン
コード」を参照してください。
2層ディスク(ダブルレイヤ)
2層プロジェクトのディスクを作成できる、記録ディスクフォー
マット。デュアルレイヤディスクと容量が等しいので、プロジェクトのデュアルレイヤ設定を利用
して切り替えポイントを決めることができ、レプリケータに送る前にプロジェクトをテストするこ
とが可能です。「2 層ディスク(デュアルレイヤ)も参照してください。
2層ディスク(デュアルレイヤ) 片面につき 2層ある DVD で、
1層ディスクのほぼ倍の容量があ
ります。
2層プロジェクトのディスクは 2層ドライブで作成できますが、 多くの場合はプレスサー
ビス業者に作成を委託することになります。「2 層ディスク(ダブルレイヤ)「両面ディスク」
「OTP(opposite track path =オポジット・トラック・パス)「PTP(parallel track path =パ
ラレル・トラック・パス)も参照してください。
AC-3 オーディオ
Dolby Laboratories 社が開発した、圧縮オーディオのフォーマット。Dolby
Digital オーディオとも呼ばれます。
1チャンネルから 5.1 チャンネルサラウンドまでの音場の構成
に対応しています。
Compressor」の AC-3 エンコーダは、
AC-3 フォーマットのオーディオを出
力します。
AUDIO_TS」フォルダ 標準精細度 DVD-Video のディスクに必要な 2つのフォルダの内の 1
(もう 1つは「
VIDEO_TS」フォルダです)
AUDIO_TS」フォルダは、
DVD オーディオのタイト
ルで使うように定められており、
DVD
Studio
Pro」でプロジェクトを構築する際、常に作成され
ますが、空のままで置いておかれます。「VIDEO_TS フォルダ」も参照してください。
AVC
Advanced Video Codec 「H.264」を参照してください。
Bフレーム 方向(
Bi-directionalのフレーム。
MPEG ビデオのストリームの中で
Bフレームに
は、その前後の Iフレームや Pレームの間の動きの差分が入っています。シーンの激しい動きを扱
うにはかなり不向きですが、ファイルサイズの点では
Bフレームが一番効率のよい種類のフレーム
です。GOP(Group of Pictures)「I フレーム」「P フレーム」も参照してください。
646 用語集
CGMS
Copy Generation Management System ディスクを無制限にコピーしてよいか、
1
代のみコピーしてよいか、コピーさせないようにするかを設定します。コピーさせないようにする
と、
CSS およびマクロビジョンの設定を行えるようになります。「CSS(Content Scrambling
System)「マクロビジョン」も参照してください。
CMF
Cutting Master Format コピープロテクションや 2層ディスクの対応など、高度な機能
DVD に追加するため、プレスサービス業者で必要になる情報を扱うためのフォーマット。
CMF
は、
DLT およびオーサリング DVD-R には使えますが、一般用の DVD-R には使えません。
CSS
Content Scrambling System
DVD のコンテンツに、デジタルのコピーライトプロテク
ションを施すものです。「CGMS(Copy Generation Management System)「マクロビジョ
ン」も参照してください。
Dolby Digital
AC-3 オーディオ」を参照してください。
DTS
Digital Theatre Systems)オーディオ
1チャンネルから 5.1 チャンネルサラウンドまでの
音場の構成に対応する圧縮オーディオフォーマット。このファイルをコンピュータ上で再生するに
は、外付けの DTS デコーダが必要です。
DVD@ccess
DVD
Studio
Pro」の機能の 1つで、タイトルをコンピュータで再生する際、よりイ
ンタラクティブな再生を行えるようにします。
DVD@ccess を使うと、コンピュータのアプリケー
ションを開いて特別なコンテンツを表示させるリンクを、メニュー、トラック、マーカーに追加で
きます。たとえば、システムの Web ブラウザを開き、指定した Web サイトを表示させることがで
きます。
DVD-R アップルの SuperDrive が対応している DVD のフォーマットで、 ライトワンスのディスク
を使うものです。「オーサリング用メディア」「CMF(Cutting Master Format)「一般用メ
ディア」も参照してください。
DVD-ROM 標準的な DVD-Video のディスクに入っているものに加えて、ファイルも入っている
DVD です。ファイルは、タイトルをコンピュータで再生するときに利用できます。 通常の独立型の
DVD プレーヤーでは、ファイルは無視されます。ファイルは、たとえば追加のグラフィックスやソ
フトウェアなど、ディスクに書き込めるものなら、ほぼ何でもかまいません。
GOP
Group of pictures
MPEG-2 でエンコードしたビデオクリップを構成する小さな部分で、
1つの Iフレームと、いくつかの Bフレームおよび Pフレームから成り立っています。通常、
GOP
のサイズは、数フレームから最大 18 フレーム(
NTSC)または 15 フレーム(
PAL)までです。マー
カーの配置やビデオのトリムは、
GOP の境界でのみ行えます。「B フレーム」「I フレーム」「P
レーム」も参照してください。
GPRM
General Purpose Register Memories
DVD プレーヤーには、再生中でも DVD が使え
るように取っておかれる、メモリのレジスタがあります。
DVD 内のスクリプトは GPRM を使って、
言語のカスタマイズやランダム再生など、特殊な再生の機能で使われる数値を保存します。
「SPRM(System Parameter Register Memories)と比較してください。
用語集 647
H.264
MPEG-4 part 10 フォーマットすなわち H.264 フォーマットに基づいた、
H.264 ビデオ
フォーマット(
AVC = Advanced Video Codec としても知られます)では、
MPEG-2 フォーマット
の約 2倍の効率でエンコーディングが可能です。これにより、ビットレートを変えずにより高い画
質を得たり、画質を保ったままで(ファイルサイズを小さくするために)より低いビットレートを
選択したりできます。
DVD
Studio
Pro」では、
H.264 フォーマットは HD プロジェクトにのみ使
用できます。
HDV 標準的な mini-DV テープに記録するために設計された HD ビデオフォーマットで、高ビット
レートの MPEG-2 エンコーディングを使用します。
HDV ビデオは、
Final
Cut
Pro
5」で編集で
き、トランスコードしなくとも HD プロジェクトに利用することができます。
HVDVD_TS
HD DVD-Video のディスク上に必要なフォルダです。
DVD
Studio
Pro」では、
HD
プロジェクトを構築する際に「
HVDVD_TS」フォルダが作成されます。これに、
HD DVD-Video
のタイトルを構成する、ビデオ、オーディオ、字幕、メニュー、操作の各ファイルがすべて入って
います。
Iフレーム イントラフレーム。
MPEG ビデオのストリームでは、参照またはキーフレームとも呼ば
れる Iフレームに、現在の画面の完全なイメージが入っています。
Bフレームや Pフレームとは異
なり、
Iフレームはイメージの情報を供給するのにほかのフレームを必要としません。
GOP ごとに、
1つの Iフレームがあります。「B フレーム」「GOP(Group of Pictures)「P フレーム」も参
照してください。
Line 21 対応 特別なデータを入れておける、
NTSC のシステムのビデオの走査線。 クローズドキャ
プションの情報を入れるのに、最もよく使われます。
MPEG Moving Picture Encoding Group の頭文字。
DVD に使われる MPEG-1 MPEG-2 のエン
コード規格を定めている、一群のエンコード規格。
NTSC National Television Standards Committee(米国テレビ標準化委員会) の略称。北米での
標準放送方式を定めている組織。NTSC ビデオという用語は、この委員会が定めたビデオ規格を指
すもので、色の階調が明確に限定されており、インターレース方式で、およそ 720 × 480 ピクセ
ル、
29.97 fps です。「PAL」と比較してください。
OTP
opposite track path =オポジット・トラック・パス)
2層ディスクを作成する際、
2番目
のレイヤが始まる位置を設定するのに使います。オポジットでは、
2番目のレイヤはディスクの外
側の端から始まりますが、これは、
1番目のレイヤがディスクの内側の端から始まるのと反対です。
「2 層ディスク(デュアルレイヤ)「PTP(Parallel Track Path =パラレル・トラック・パス)
も参照してください。
PAL Phase Alternating Line(位相反転走査線)の頭文字。
25 fps
720 × 576 ピクセル)、イン
ターレース方式のビデオフォーマットで、多くのヨーロッパ諸国で使われています。「NTSC」と比
較してください。
PTP
Parallel Track Path =パラレル・トラック・パス)
2層ディスクを作成する際、
2番目のレ
イヤが始まる位置を設定するのに使います。パラレルでは、
2番目のレイヤは、
1番目のレイヤと
同様、ディスクの内側の端から始まります。「2 層ディスク(デュアルレイヤ)「OTP
(Opposite Track Path =オポジット・トラック・パス)も参照してください。
648 用語集
Pフレーム 予測フレーム。
MPEG ビデオのストリームの中で、
Pフレームは、前にある Iフレーム
または Pフレームの内、最も近いものをベースにエンコードされます。
Pフレームは、前後にある
Bフレームによって参照されます。ファイルサイズの点では Bフレームほど効率的ではありません
が、シーンの急激な変化には、より効果的に再現します。「B フレーム」「GOP(Group of
Pictures)「I フレーム」も参照してください。
S/PDIF オーディオ
Sony/Philips Digital Interface の略称。外部の AC-3 または DTS デコーダで
DVD
Studio
Pro」のオーディオを再生する場合に使う、デジタルオーディオ出力です。
SPRM
System Parameter Register Memories
DVD プレーヤーには、言語、ビデオの設定、
リージョンコードなど、再生中に DVD が使う設定の情報を入れておくための、メモリのレジスタ
があります。
DVD 内のスクリプトは、
SPRM を使って、トラックのどのバージョンを再生するかを
決定したり、
DVD プレーヤーのリージョンコード設定が適正かどうかを判別したりします。
「GPRM(General Purpose Register Memories)と比較してください。
VIDEO_TS」フォルダ
DVD-Video のディスクに必要な 2つのフォルダの内の 1つ(もう 1つは
AUDIO_TS」フォルダです)
SD プロジェクトを構築する際に、
DVD
Studio
Pro」で
VIDEO_TS」フォルダが作成されます。 これには、
DVD-Video のタイトルを構成する、 ビデオ、
オーディオ、字幕、メニュー、操作用のファイルのすべてが入っています。
青色レーザー
HD ベース DVD でサポートされる、新しいディスクフォーマットの名称。この名称
は、ディスクの再生に用いられるレーザーの色を指しています。青色レーザーは、従来の SD ベー
DVD で用いられる赤色レーザーよりも波長が短いので、赤色レーザーディスクよりも高い密度
で記録されたデータを扱うことができます。これにより、ディスク容量は 3倍を少し上回ります。
「赤色レーザー」も参照してください。
赤色レーザー
SD プロジェクトを収めたディスクの再生に使われるレーザーの色から付けられた名
前。「青色レーザー」も参照してください。
アスペクト比 表示画面での、ビデオのフレームの幅と高さとの比率。最もよくあるアスペクト比
は、標準のビデオで使われる 4:3 です。
DVD 規格には、
16:9 のアスペクト比の対応の記載もありま
す。4:316:9アナモフィック」も参照してください。
アナモフィック ワイドスクリーンのビデオの一種で、標準の 4:3 のビデオと同じフレームのサイ
ズを使いますが、画像が水平方向に圧縮されるため、歪んで見えます。ワイドスクリーンの SD
ベース DVD では、
16:9 のアナモフィックのビデオを使う必要があります。
一般用メディア アップルの SuperDrive も含め、
DVD-R ドライブで最もよく使われる、
DVD-R
ディアのフォーマット。
CMF
Cutting Master Format)には対応していません。「オーサリング用
メディア」「CMF(Cutting Master Format)も参照してください。
インタラクティブ字幕 「ビデオ上のボタン」を参照してください。
インタラクティブマーカー 「ビデオ上のボタン」を参照してください。
エレメント メニュー、トラック、シナリオ、スライドショー、スクリプトなど、
DVD のプロジェ
クトの部品となるもの。プロジェクトのオーサリングでは、エレメントを作成し、それらを接続す
ることが必要です。「オーサリング」も参照してください。
用語集 649
エンコード ビデオやオーディオを別のフォーマットに変換する処理。
DVD のプロジェクトに関し
ては、
MPEG-2 ファイルへのビデオの変換と、いくつかある DVD 準拠フォーマットの 1つへの
オーディオの変換とを指します。
オーサリング
DVD を作成する作業。
DVD プロジェクトのオーサリングでは、画像や音声を使っ
てメニューやトラックなどのエレメントを作成し、視聴者があるエレメントから別のものへ移動で
きるように接続し、その後、
DVD 準拠のファイル一式、ディスクイメージ、
DVD に応じて、プロ
ジェクトをフォーマットします。「エレメント」も参照してください。
オーサリング用メディア プレスサービス業者に持ち込むマスターディスクに高度な機能を追加する
ための、
CMF
Cutting Master Format)に対応し DVD-R の型。特別なオーサリング用 DVD-R
ドライブを使う必要があります。CMF(Cutting Master Format)一般用メディア」も参照し
てください。
オーバーレイ メニューやビデオ上のボタンを作成する際、 ボタンにハイライトの情報を加える、
静止画のグラフィックス。オーバーレイは、白い背景の上に単色を使ったシンプルなものにも、前
もって決めた 4色までを使った高度なものにもできます。カラーマッピングによって、オーバーレ
イで使うものにハイライトのカラーを割り当て、ボタンの状態ごと(通常、選択、アクティブ)に
異なるカラーを設定します。カラーマッピング」も参照してください。
可変ビットレート(
VBR)のエンコード ビデオを MPEG でエンコードする方法の 1つで、ビデオ
の内容に基いてビットレートを変えるもの。動きの少ないシーンでは低いビットレートを使って、
必要なディスクの空き容量を減らし、一方、動きの多いシーンではより高いビットレートを使っ
て、品質を向上します。
1パス VBR のエンコードは、
2パス VBR のエンコードよりも処理が速いで
すが、品質はそれほど高くはなく、最終的なファイルのサイズも、予想したものと少し変わりま
す。
2パス VBR のエンコードでは、 ビデオ全体を通した 1度目の処理で動きの内容を判断し、
2
目の処理でエンコードを実行することで、より高い品質を得られ、ファイルサイズの予測が可能に
なるという利点があります。
カラーマッピング オーバーレイのグラフィックスを加工する際、オーバーレイのグラフィックスで
使う色に、カラーと不透明度の設定を行う作業。
3種類のボタンの状態(通常、選択、詳細)すべて
に、個別のカラーと不透明度を割り当てます。オーバーレイ」も参照してください。
クリップ ビデオやオーディオの素材を指す用語で、 特にトラックに追加されてからのものを言い
ます。「素材」も参照してください。
構築 プロジェクトを DVD 対応のフォーマットにコンパイルすることです。
SD プロジェクトの場
合は AUDIO_TS および VIDEO_TS フォルダが作成され、
HD プロジェクトの場合は HVDVD_TS
フォルダが作成されます。トラックを構成する複数のストリームは、
1つのビデオ・オブジェク
ト・ファイルに多重化されます。「フォーマット」と比較してください。
固定ビットレート(
CBR)のエンコード ビデオを MPEG でエンコードする方法の 1つで、ビデオ
ファイル全体を通じて同じビットレートを使うもの。主な利点は、結果として得られるファイルの
サイズを、かなり確実に予測できることです。不利な点は、静止している部分でも動きの多い部分
でも、ビデオのあらゆるシーンが同じように処理されることです。「可変ビットレート(VBR)
エンコード」も参照してください。
650 用語集
コピーサービス業者
DVD のコピーを複数作成したい場合で、ディスクが標準の DVD-R に収まり、
コピープロテクションなど特別高度な機能を必要としないときは、コピーサービス業者を利用でき
ます。コピーサービスの作業では、お使いのシステムで作成した DVD-R を元に、
DVD-R のコピー
を作成します。工程が自動化されていたり、プロ仕様のラベルを付けることができたりする場合も
あります。「プレスサービス業者」も参照してください。
コンパイル 「構築」を参照してください。
最初に再生 タイトルの再生が始まるときに表示される、プロジェクトのエレメント。プロジェク
トのどのエレメントでも、「最初に再生」するよう割り当てることができます。
サブピクチャ 「オーバーレイ」を参照してください。
シェイプ シェイプは標準メニューで使われ、ボタンまたはドロップゾーンとしてメニューに追加
されます。シェイプには、メインのグラフィックスに加え、ハイライトやビデオのサムネールに必
要なグラフィックスも含まれます。
DVD
Studio
Pro」に付属のものが使え、また、ご自分でも作
成できます。「モーションボタン」「パッチ」「標準メニューによるメニュー作成方法」も参照し
てください。
シナリオ 特定のトラックに固有の、プロジェクトのエレメントで、これによってそのトラックの変
更版を作成できます。たとえば、暴力シーンのあるコンテンツをとばしたり、そのトラックのハイ
ライトシーンだけを集めたりした代替バージョンを作成するのに、シナリオを使うことができます。
字幕
DVD 規格は、各トラックに最大 32 本までの字幕ストリームを入れられるよう規定していま
す。これらのストリームには、クローズドキャプションの機能と同様、標準テキストを入れること
ができます。字幕はビデオ上のボタンを作るのにも使え、メニュー以外の場所でボタンを使うこと
ができるようになります。字幕は「
DVD
Studio
Pro」の中で作成でき、また、外部の素材から読み
込むこともできます。
ジャケットピクチャ
DVD-Video 規格のオプション部分に定められている規格。 ディスクの内容を
視覚的に表す画像を、別画面や、
DVD プレーヤーの停止画面に表示するためのものです。
スクリプト リージョンコードなど、
DVD プレーヤー側の特別な情報を利用したり、すべてのト
ラックをランダムに再生するなど、高度な機能を実行したりするのに作成する、簡単なプログラ
ム。プロジェクトのほとんどのエレメントをスクリプトに接続できます。「GPRM(General
Purpose Register Memories)「SPRM(System Parameter Register Memories)も参照し
てください。
スタイル 標準メニューで使われ、テキストオブジェクト、ボタン、ドロップゾーンなど、メ
ニューの項目が、どの程度まで具体的な特徴を持つかを決めます。
DVD
Studio
Pro」に付属のも
のが使え、また、ご自分でも作成できます。「標準メニューによるメニュー作成方法」「テンプ
レート」も参照してください。
スライドショー 最大 99 の静止画と、一緒に再生されるオーディオを入れることのできる、プロ
ジェクトのエレメント。
DVD
Studio
Pro」ではスライドショーをトラックに変換することができ、
字幕や、オーディオ用の別言語など、追加の機能を使えるようになります。
用語集 651
素材
DVD
Studio
Pro」での DVD のプロジェクトのオーサリングに使う、 オーディオ、ビデオ、
静止画のファイル。「パレット」も参照してください。
タイムコード クリップの中のビデオの各フレームを、 唯一の、連続した時間の単位に関連付ける
方法。形式は、時:分:秒:フレームです。「ドロップフレームのタイムコード」「ノンドロップ
フレームのタイムコード」を参照してください。
多重化 「多重化処理」を参照してください。
多重化処理 ビデオストリーム、オーディオストリーム、 字幕ストリームなど、複数のストリーム
を、
1本のストリームに結合する処理。タイトルを構築して、
DVD 互換のストリームを作成すると
きに、行われます。「構築」も参照してください。
チャプタ トラックの中の接続先として、接続を行える部分。通常、チャプタインデックスのメ
ニューでシーンを特定するのに使います。各トラックには最大 99 個のチャプタを割り当てられます
ディスク作成 データをディスクに書き込むこと。
DVD
Studio
Pro」では、プロジェクトを構築
した後フォーマットして、
DVD-R に書き込む作業のことを、簡略化してディスク作成と呼びます。
「構築」「フォーマット」と比較してください。
データ記述プロトコル(
DDP
DLT ドライブに合わせてプロジェクトをフォーマットする際、最も
よく使われるファイルのタイプ。「デジタル・リニア・テープ(DLT)ドライブ」も参照してくだ
さい。
デジタル・リニア・テープ(
DLT)ドライブ プロジェクトをプレスサービス業者に持ち込むため
に、最もよく使われるテープのドライブ。フォーマットの作業では、プロジェクトのレイヤごと
に、別々のテープに書き込まれます。「データ記述プロトコル(DDP)「フォーマット」も参照し
てください。
テンプレート 標準メニューで使われ、メニューの背景、ボタンのレイアウト、テキスト、ドロップ
ゾーンを決めるためのスタイルを含んでいます。
DVD
Studio
Pro」に付属のものが使え、また、ご
自分でも作成できます。「標準メニューによるメニュー作成方法」「スタイル」も参照してください。
動作領域 オーバーレイのグラフィックスの中でボタン用に使う部分を決める、 長方形の領域。タ
イトルをコンピュータで表示する際にクリックできるボタンの“ホットスポット”も、これによっ
て決まります。「ボタン」も参照してください。
トラック
DVD の主要な内容となる、ビデオ、オーディオ、字幕ストリームを含む、
DVD
Studio
Pro」のプロジェクトのエレメント。各プロジェクトは、トラック、シナリオ、スラ
イドショーを組み合わせて最大 99 本まで持つことができます。
トランジション あるボタンまたは静止画から次のエレメントへと移行する間に再生される、 短い
ビデオクリップ。
DVD
Studio
Pro」では、さまざまなタイプのトランジションを使用できます。
トランジションは、メニューボタンとそのターゲットの間、スライドショーのスライド同士の間、
およびトラック内の静止画同士の間に設定できます。
652 用語集
ドロップゾーン メニューの背景に追加できるエレメント。ドロップゾーンには、静止画や、動画
のビデオの素材を割り当てることができます。ドロップゾーンは、サイズの変更、位置の変更、回
転を行うことができます。タイトルを構築する際、ドロップゾーンは背景に結合されます。ドロッ
プゾーンは、プロジェクトのほかのエレメントにはリンクできません。
ドロップフレームのタイムコード
29.97 フレーム/秒(
fps)という、
NTSC での実際の時間の経
過を表すためのタイムコード。フレーム数をこのように正確に表すため、
10 で割り切れる分を除く
毎分、フレーム数(整数)を 2つとばします。「ノンドロップフレームのタイムコード」「タイム
コード」も参照してください。
ノンドロップフレームのタイムコード 標準的な NTSC のタイムコードで、フレームに連続した番
号が付けられ、
1秒あたり 30 フレーム、
1分あたりは 60 秒、
1時間あたりは 60 分で換算されま
す。
NTSC のフレームレートは実際には 29.97 fps なので、ノンドロップフレームのタイムコードで
は、実際に経過した時間と比べ、
1時間あたり 3秒と 18 フレームのずれが生じます。「ドロップフ
レームのタイムコード」「タイムコード」も参照してください。
背景イメージ閲覧 すべてのメニューは背景イメージを持ち、その上に重ねてメニューのボタンを
配置します。静止画、動画ビデオ(モーションメニューになります)などを背景として使用できま
す。「モーションメニュー」も参照してください。
パッチ たとえば陰影付けや色付けなど、通常のシェイプでは普通使えない機能のある、特別な
シェイプ。パッチを作成することはできません。「シェイプ」も参照してください。
パンスキャン
16:9 のビデオを 4:3 のモニタで表示する方式の 1つ。映像は、
4:3 のモニタに収まる
よう、両端が切り落とされます。パンスキャンを用いた MPEG-2 のビデオクリップには、映像の切
り落とされる部分を自動的に変更するベクトルを入れることができます。「レターボックス」も参
照してください。
ピクセルのアスペクト比 あるピクセルと横のピクセルとの距離、および下のピクセルとの距離に
よって、ピクセルのアスペクト比が決まります。コンピュータシステムおよび HD ビデオのモニタ
で使われる正方形ピクセルのアスペクト比では、両方向のピクセルの距離は同じです。
SD ビデオ
のモニタでは、両方向の距離が異なるので、長方形ピクセルになります。
NTSC のビデオと PAL
ビデオとでは、ピクセルのアスペクト比が異なります。
SD プロジェクトで使うグラフィックスを
コンピュータで作成する場合は、この違いを計算に入れる必要があります。
ビットレート デジタルビデオやデジタルオーディオの素材を構成しているデータの、ビット/秒
の数値。ビットレートが高いほど、品質がよくなります。しかし、ビットレートが高ければその分
大きなファイルサイズが必要になり、
DVD プレーヤーが処理しきれなくなった場合には、 再生上の
問題を生じることがあります。
DVD 規格では、
DVD タイトルに使われる素材について ビットレー
トの制限が設けられています。
ビデオ上のボタン 字幕ストリームによって、ビデオストリームの上に重ねて表示される、インタ
ラクティブなボタン。視聴者が、タイトルのメインのプログラムを見ながら、画像を切り替えられ
るようにするために使います。また、「インタラクティブ字幕」「インタラクティブマーカー」
とも呼ばれます。
用語集 653
ビデオタイトルセット(
VTS
DVD のコンテンツは、
1つまたは複数の VTS ブロックに収められ
ます。
DVD
Studio
Pro」では、プロジェクトに含まれるトラックおよびスライドショーごとに
VTS ブロックが作成されます(合計 99 ブロックまで)。各 VTS には、トラックやスライドショーだ
けでなく、メニューおよびスクリプトも入れることができます。
DVD プロジェクトの VTS の構成
を表示および管理するには、
VTS エディタを使用できます。
ビデオ領域
DVD 上の、
VIDEO_TS」フォルダまたは「
HVDVD_TS」フォルダが収められている領
域です。
標準メニューによるメニュー作成方法
DVD
Studio
Pro」で、背景の動画ビデオ、モーションボ
タン、シェイプ、ドロップゾーン、オーディオなどを使う機能を含め、メニューを作成する作業と
して最も柔軟性に富んだものを指します。標準メニューでは、テンプレートやスタイルも使えま
す。「レイヤメニューによるメニュー作成方法」と比較してください。
プレスサービス業者
DVD のコピーを大量に(一般的には 100 枚以上)作りたい場合は、プレス
サービス業者を利用することができます。
2層ディスクを作りたい場合や、コピープロテクション
やリージョンコードなどの高度な機能を使う場合には、プレスサービス業者を利用する必要があり
ます。コピーサービス業者では DVD-R の工程が使われるのに対し、プレスサービス業者では、ガ
ラスマスターの原盤工程を使って、あらゆる DVD プレーヤーに互換性のある DVD を作成します。
「コピーサービス業者」も参照してください。
フォーマット
DVD-R ドライブ、
DLT ドライブ、システムのハードディスクなどの出力デバイスに
合わせて、構築ファイルを書き出す作業。「構築」と比較してください。
プロジェクト
DVD
Studio
Pro」を使って DVD タイトルをオーサリングする場合、まずはプロジェ
クトを作成し、その中で作業します。
ボタン DVD メニューには、視聴者が DVD の内容にアクセスするために使用できるボタンが、
少なくとも 1つ必要です。ビデオトラックの上にボタンを配置することもできます。
DVD
Studio
Pro」は、
3つのボタンのタイプに対応しています。 オーバーレイベースはオーバー
レイのグラフィックスを使うもの、シェイプベースは付属のまたはカスタムのシェイプのグラ
フィックスを使うもの、レイヤベースは Abode
Photoshop」フォーマット(
PSD)のファイル
をレイヤとして使うものです。ボタンは、ほかのメニューのボタンや、トラック、シナリオ、スラ
イドショー、スクリプトなど、プロジェクトのさまざまなエレメントに接続できます。「ボタン操
作」「ボタンの状態」「モーションボタン」も参照してください。
ボタン操作 視聴者がリモコンの矢印ボタンを押したときに行われる動作。 手動でリモコンボタン
ごとの動作を設定することもでき、
DVD
Studio
Pro」の「自動割り当て」の機能を使って、自動
でメニュー上のすべてのボタンについてのリモコンボタン操作を一度に設定することもできます。
視聴者がメニュー上で現在のボタンから目的のボタンへ移動する際、リモコンボタンの動作が論理
的なものになるよう設定することが重要です。
654 用語集
ボタンの状態 メニュー上の各ボタンは、通常、選択、アクティブの 3種類のいずれかの状態にな
ます。通常状態では、ボタンは何もしないときの状態で表示されます。メニューでは、
1を除いた
すべてのボタンが通常状態になります。視聴者が、あるボタンに移動すると、それが選択状態にな
ます。ある時点では、
1つのボタンのみ選択状態にできます。選択状態のボタンは、視聴者がリモコ
ンの「
Enter」ボタンを押すと、アクティブな状態になります。ボタンのタイプに応じ、ハイライト
やレイヤで各ボタンの状態が示されます。
マーカー トラックの内容の特定の部分を示すために、トラックに付加するエレメント。マーカーに
は、チャプタのボタンをリンクするのに使うチャプタマーカー、ビデオ上のボタンを設定するのに
使うボタンのハイライトマーカーなど、いくつかのタイプがあります。
1つのトラックでは、最大
99 個のチャプタマーカーを含めて、合計で最大 255 個のマーカーが使えます。マーカーは、
GOP
の境界にのみ置くことができます。「GOP(Group of Pictures)も参照してください。
メニュー プロジェクトのエレメントの 1つで、トラックやスライドショーなど、プロジェクトの
ほかのエレメントに接続するためのボタンを収めるもの。メニューには、静止画やフルモーション
の背景が使え、オーディオも入れられます。「背景」「ドロップゾーン」「モーションボタン」
「モーションメニュー」も参照してください。
モーションボタン 割り当てた素材のサムネールのイメージが表示できるボタンシェイプ。素材に
は、静止画やビデオクリップが使えます。
モーションメニュー 背景、モーションボタン、ドロップゾーンとして、動画ビデオのコンテンツ
を含むメニュー。「背景」「ドロップゾーン」「モーションボタン」も参照してください。
リージョンコード
DVD は、タイトルをオーサリングする際、対応するリージョンを選択すること
により、世界のある地域でのみ再生できるよう、設定できます。
DVD 規格では、世界を 6つの
リージョンに分け、さらに旅客機や客船で使うためのリージョンを設けています。
両面ディスク ディスクの両面にコンテンツが入っている DVD。多くの DVD プレーヤーでは、
2
つ目の面を再生するのにディスクを裏返す必要があります。各面は、
1層にも 2層にもできます。
「2 層ディスク(デュアルレイヤ)も参照してください。
レイヤメニューによるメニュー作成方法
Photoshop」の PSD ファイルを利用したメニューの作
成方法で、ボタンの 3つの状態(通常、選択、アクティブ)ごとに、別のレイヤを使います。ボタ
ンのハイライトに複雑なグラフィックスを使うことができます。しかし、動画ビデオの背景やオー
ディオは使えません。標準メニューによるメニュー作成方法」と比較してください。「ボタンの状
態」も参照してください。
レターボックス
16:9 のビデオを 4:3 のモニタで表示する方式の 1つ。上下に黒い帯が入った状態
で、フレームの全体が表示されます。「パンスキャン」も参照してください。
マクロビジョン
DVD のコンテンツに、アナログのコピーライトプロテクションを施すものです。
「CSS(Content Scrambling System)「CGMS(Copy Generation Management System)
も参照してください。
655
索引
索引
1.33 のアスペクト比
645
1.78 のアスペクト比
645
16:9 スライドショー
97
16:9 素材
∼と 4:3 素材の混在
53
∼の説明
51
表示オプション
50
メニューでの使用
53
レターボックス化と∼
51
∼をトラックで使う
52
53
16:9 のアスペクト比
スライドショー
409
∼の説明
645
ボタンと∼
208
16:9 ビデオ
4:3 モニタでの表示
52
HD プロジェクトと∼
51
MPEG エンコーディングと∼
52
SD プロジェクトと∼
51
∼の説明
652
パンスキャン方式
52
レターボックス化と∼
53
16:9 メニュー
53
,
208
1層ディスク
130
1パス VBR エンコーディング
56
24 fps 素材
22
,
49
50
24 fps ビデオ
22
,
49
50
,
105
,
107
2層間切り替えポイント
17
,
579
2層ディスク
576
580
切り替えポイントと∼
556
,
565
,
576
,
578
再生方向の設定
577
シームレスとノンシームレス
577
∼を指定する
130
2層ディスク(ダブルレイヤ)
645
→「
2層ディスク(デュアルレイヤ)も参照
2層ディスク(デュアルレイヤ)
→「
2層ディスク(ダブルレイヤ)も参照
∼の説明
645
2層のプロジェクト
17
,
565
,
571
2パス VBR エンコーディング
56
2ラインのカラーストライプによる方法
561
4:3 アスペクト比
HD プロジェクトと∼
209
スライドショー
409
正方形ピクセルと∼
84
∼の説明
645
4:3 スライドショー
97
4:3 素材
51
,
53
4:3 ビデオ
53
4:3 モニタ
16:9 トラックの再生
52
,
53
16:9 メニューと∼
208
∼での 16:9 ビデオの表示
52
4ラインのカラーストライプによる方法
561
5.1 サラウンドオーディオ
78
,
79
,
105
,
108
A
AAC オーディオファイル
77
,
372
AC-3 5.1 サラウンドフォーマット
636
AC-3 エンコーダ
17
,
26
AC-3 オーディオ
17
,
79
80
,
373
→「
Dolby Digital フォーマット」も参照
AC-3 ストリーム
43
AC-3 デコーダ
648
AC-3 フォーマット
78
,
636
,
645
Adobe Photoshop →「
Photoshopを参照
Advanced Video Codec
AVC
645
,
647
→「
H.264 ビデオ」も参照
AGC(オートマティック・ゲイン・コントロール)の処
561
AIFF エンコーダ
26
,
149
,
184
AIFF(オーディオ交換ファイルフォーマット)
77
.aiff 拡張子
68
,
184
AND 演算
503
Apple Compressor →「
Compressorを参照
Apple Store
35
APS →「マクロビジョン APSを参照
AUDIO_TS」フォルダ
565
,
573
,
645
AVC
Advanced Video Codec
645
,
647
→「
H.264 ビデオ」も参照
B
Bフレーム
GOP と∼
61
圧縮マーカーと∼
71
∼の説明
59
,
645
656 索引
C
C1 C2 ストリーム
612
C3 C4 ストリーム
612
CBR(固定ビットレート)のエンコーディング
56
,
64
,
649
CGMS
Copy Generation Management System
646
CMF
28
CMF
Cutting Master Format
31
,
584
,
585
,
646
CMF のディスク
584
,
585
Compressor
AC-3 オーディオファイルと∼
17
Final Cut Pro」と∼を使う
69
∼に配置されたマーカー
69
,
71
∼の説明
15
,
26
,
47
分散エンコーディングと∼
17
Content Scrambling System
CSS
30
,
558
,
646
Control キー
402
Copy Generation Management System
CGMS
646
.cpt 拡張子
17
Cutting Master Format →「
CMFを参照
D
D1 MPEG-2 素材
371
DDP(データ記述プロトコル)
31
,
584
,
651
Digital Cinema Desktop Preview」オプション
122
Digital Linear Tape →「
DLTを参照
DLT テープ
プレスサービス業者
28
,
30
,
31
∼を読み込む
163
DLT ドライブ
出力フォーマットのオプション
584
データ記述プロトコル
31
,
651
∼の説明
31
,
651
∼への書き込み
163
,
584
読み込み
585
DLT を読み込む」ツールバー項目
163
Dolby Digital フォーマット
→「
AC-3 オーディオ」 も参照
∼の説明
77
∼の長所
78
ビットレート
105
,
108
.dspScript 拡張子
477
DTS 5.1 サラウンドフォーマット
636
DTS
Digital Theatre Systems)オーディオ
17
,
79
80
,
105
,
108
,
646
DTS ES オーディオ
17
DTS デコーダ
648
DVCPRO HD 素材
23
DVCPRO HD ビデオ
23
DVCPRO SD ビデオ
23
DVD
2層の∼→「
2層ディスク」 を参照
DVD-5 ディスク
42
,
637
DVD-9 ディスク
637
アスペクト比
48
一般的なサイズ
41
オーディオの準備
25
オプション
41
記憶容量
40
42
規格→「
DVD 規格」を参照
研究
37
「最初に再生」のエレメント
126
,
131
再生のオプション
38
,
553
,
599
601
制限
45
→「ディスク」も参照
∼内のリンク→「
DVD@CCESS リンク」を参照
名前
552
∼に書き込む
30
∼にクローズドキャプションを追加する
611
612
∼にコンテンツを収める
40
45
ビデオ素材を∼用にエンコードする
54
61
ビデオの準備
25
フレームサイズ
48
フレームレート
48
ワイドスクリーンの∼
648
∼を作成する
28
,
30
,
41
,
544
,
651
∼を複製する
28
DVD@ccess 機能
セルマーカー
387
マーカー
389
DVD@ccess のインストーラ
581
,
597
DVD@ccess の機能
594
598
設定
429
「テキストデータを埋め込む」オプション
559
∼の説明
594
,
648
DVD@ccess の再生
597
598
DVD@ccess のリンク
Web サイトへの∼
594
,
596
インターネットへの∼
594
,
596
シミュレータと∼
122
テスト
596
電子メールアドレスへの∼
594
,
596
∼のタイプ
571
∼のルール
596
ファイルへの∼
594
,
596
,
597
フォーマットと∼
581
メニュー設定
252
,
331
用途
594
∼を「
DVD プレーヤー」でエミュレートする
571
∼を検証する
571
∼を作成する
594
596
DVD-5 ディスク
42
,
637
DVD-9 ディスク
637
DVD-ROM コンテンツ
637
DVD-ROM ディスク
ディスクのプロパティの設定
554
∼の概要
572
574
,
646
ファイル名の付け方に関する注意事項
573
574
DVD-ROM データ
578
DVD-ROM 分の割り当て
637
DVD-R ディスク
対応していない機能
585
索引 657
∼の説明
30
プレスサービス業者
28
DVD-R ドライブ
一般用メディア
30
オーサリング用メディア
30
シミュレーションモード
583
出力フォーマットのオプション
584
∼の説明
30
∼のタイプ
584
バッファの問題
583
フォーマットと∼
584
∼への書き込み
583
ロスレスリンキング
583
DVD-R フォーマット
646
DVD Studio Pro
Exposé 機能と∼
141
iDVD」との比較
18
Web サイト
34
アーカイブプロジェクトを読み込む
629
630
オーサリング
26
27
オンスクリーンユーザーズマニュアル
34
環境設定
112
125
基本的な使い方
15
35
高度な機能
345
352
,
587
612
システム要件
29
仕様
35
新機能
15
18
ステータス情報
149
ツールバー
160
162
∼に iDVD プロジェクトを読み込む
629
631
∼に旧バージョンのプロジェクトを読み込む
631
632
∼にテーマを読み込む
629
630
∼の説明
15
ハードウエアコンポーネント
29
33
パネル
137
,
141
153
,
211
ファンクションキー
141
ユーザインターフェイス
137
180
用途
15
リソース
34
ワークスペースの設定
139
141
∼を開く
109
112
DVD Studio Pro、∼の旧バージョン
項目の情報と∼
632
最新バージョンにプロジェクトを読み込む
631
632
マーカーと∼
71
DVD-Video 仕様
48
,
126
,
469
DVD-Video のディスク
573
DVD 書き込みドライブ
30
DVD 規格
環境設定
113
規格→「
SD DVD 規格」を参照
高精細度→「
HD DVD 規格」を参照
∼の概要
38
プロジェクトに指定する∼
112
,
113
,
126
,
127
128
,
553
∼を選択する
38
∼を変更する
128
,
135
DVD 作成
DVD Studio Pro」によるオーサリング
26
27
オーディオ/ビデオのエンコード
25
26
制限
45
ソースの準備
24
25
ディスクを作成する/複製する
28
∼の概要
23
28
DVD 素材の設定
104
108
DVD トラック
72
DVD プレーヤー
→「アップルの「
DVD プレーヤー」も参照
16:9 ビデオと∼
53
HD DVD
38
NTSC
48
PAL
48
SD DVD
38
オーディオ設定
499
500
カラオケ対応
497
498
,
500
視聴制限管理機能の設定値
498
,
517
519
∼での DVD 再生
38
∼でプロジェクトをテストする
546
,
570
デュアルスタンダードの∼
48
テンキー
248
独立型
30
,
479
ビットレート
55
リージョンコード
48
,
502
リモコンの設定
608
610
dディスク
青色レーザー→「青色レーザーディスク」を参照
E
EVO(エンハンスト・ビデオ・オブジェクト)ファイ
569
Exit Pre-Script」コマンド
490
Exposé 機能
141
F
Final Cut Express
70
Final Cut Pro
素材の編集と∼
33
チャプタマーカー
70
マーカーを書き出す
72
74
マーカーを読み込む
384
Finder ウインドウ
194
FireWire Web サイト
35
G
GarageBand
279
General Purpose Register Memories →「
GPRMを参照
GOP(グループ・ オブ・ピクチャ)
オープン∼
61
,
69
境界
357
,
376
,
380
クローズド∼
61
,
69
サイズ
105
,
107
658 索引
「スナップ先」の設定
117
設定
59
61
∼の説明
646
∼の長さ
60
,
69
パターン
60
,
62
,
69
Goto」コマンド
488
GPRM
General Purpose Register Memories
16 ビット
504
505
値を表示する
478
名前
474
,
506
,
559
∼に値を設定する
489
∼の概要
504
508
∼の説明
469
,
504
,
646
表示条件
603
ボタン選択
484
∼を書き出す
507
508
∼を読み込む
507
508
GPRM Mode」コマンド
489
,
508
GPRM の場所
484
,
485
487
GPRM のレジスタ
値を表示する
478
システムストリーム
488
新機能
17
∼に値を設定する
485
487
∼の数を増やす
17
,
504
507
パーティション設定
17
パーティションを設定する
504
507
∼パーティションを設定する
479
モードの選択
489
,
508
∼を比較する
481
483
∼を表示する/隠す
506
H
H.264 エンコーダ
22
H.264 素材
22
H.264 ビデオ
76
H.264 フォーマット
76
,
647
HD DVD 規格
SD DVD に変更できない
128
,
135
青色レーザーディスク→「青色レーザーディスク」を参
概要
647
環境設定
113
対応メディア
20
∼の概要
19
23
プロジェクトに指定する∼
112
,
113
,
126
,
127
128
HD DVD(高精細度 DVD
38
HD DVD ビデオ領域
20
,
28
,
568
569
HD DVD ビデオ領域にあるファイル
568
569
HD DVD プレーヤー
38
HDTV(高品位テレビ)
50
HDV 素材
22
HDV フォーマット
647
HD 素材
22
23
,
38
,
181
,
184
,
371
HD ビデオ
アスペクト比
50
オーディオ設定
107
108
ビデオ設定
106
107
HD ビデオストリーム
371
HD プロジェクト
→「プロジェクト」も参照
16:9 ビデオと∼
51
4:3 アスペクト比と∼
209
GOP
60
MPEG-1 ビデオと∼
55
,
135
SD に変換できない
128
,
135
SD プロジェクトから変換する
135
SD プロジェクトを∼に変換する
184
アスペクト比
114
オーディオフォーマット
81
解像度
58
,
67
,
86
,
114
,
208
,
248
,
328
,
361
クローズドキャプションと∼
433
構築ファイル
568
569
互換性の問題
38
使用可能な最大ビットレート
43
∼で使用される SD 素材
86
トランジションに必要なディスク容量
44
∼内のボタンの数
208
,
209
,
253
,
463
∼についての注意事項
38
∼のエンコード設定
67
∼のビットレート
56
,
70
マクロビジョン APS と∼
560
メニュー作成
208
209
レンダリングと∼
230
High Definition DVD →「
HD DVDを参照
HVDVD_TS ファイル
183
,
568
569
HVDVD_TS フォルダ
構築/フォーマットの処理
544
,
545
,
568
∼にあるビデオを再生する
570
571
∼にディスクイメージからアクセスする
585
∼の説明
647
∼の存在を検証する
563
∼の内容
20
,
28
,
568
∼の内容を削除する
563
ビデオ領域にある規格外のファイル
569
ファイル名の構造
573
プロジェクトをエミュレートする
546
,
570
571
∼をディスクにコピーする
569
HVI00101.BUP ファイル
569
HVI00101.IFO ファイル
569
HVM00101.EVO ファイル
569
HVT00101.EVO ファイル
569
I
iDVD」のプロジェクト
18
,
629
631
.IFO ファイル
566
,
567
,
568
,
569
iMovie
素材
384
マーカー
70
,
75
,
384
ISO 9660 のボリューム
574
iTunes Music Store
77
,
372
Iフレーム
索引 659
GOP と∼
61
圧縮マーカーと∼
71
∼の説明
59
,
647
∼を追加する
60
J
JACKET_P」フォルダ
562
,
565
,
568
,
573
Joliet 拡張サポート」の設定
555
,
574
,
574
Joliet のボリューム
574
Jump Indirect」コマンド
490
Jump」コマンド
482
,
484
485
,
488
,
490
L
.layout の拡張子
567
,
569
<ファイル名 >.layout」ファイル
567
,
569
Line 21 の設定
611
612
,
647
LiveType プロジェクト
187
M
.m2v 拡張子
184
Macintosh コンピュータ
597
Macrovision APS
∼とディスクの作成
30
Motion」のプロジェクト
17
,
187
Moving Picture Experts Group →「
MPEGを参照
MP-3 オーディオ
77
MPEG-1 ビデオ
HD プロジェクトと∼
55
,
135
解像度
104
∼と MPEG-2 ビデオ
55
ビットレート
55
,
104
品質
25
MPEG-1 レイヤ 2オーディオ
77
,
78
,
105
,
108
MPEG-2 HD 素材
135
MPEG-2 HD」タブ
63
65
MPEG-2 SD」タブ
63
65
MPEG-2 素材
49
50
,
371
MPEG-2 ビデオ
解像度
104
,
107
注意事項
25
∼と MPEG-1 ビデオ
55
ビットレート
104
,
106
品質
25
MPEG-4 part 10 ビデオ→「
H.264 ビデオ」を参照
MPEG エンコーダ
26
MPEG エンコーディング
→「内蔵 MPEG エンコーダ」も参照
16:9 ビデオと∼
52
∼の方法
56
MPEG エンコード
∼の説明
25
MPEG オーディオ設定
105
,
107
MPEG 規格
647
MPEG クリップ
379
MPEG ストリーム
26
,
69
MPEG 動画素材
200
MPEG ビデオ
54
75
GOP 設定
59
61
エンコーディング→「
MPEG エンコーディング」を参
解像度
57
58
,
104
設定
104
,
106
107
∼の概要
54
75
∼の説明
54
ビットレート
55
,
104
,
106
品質の問題
61
フレームレート
58
マルチアングルトラック
68
70
MPEG ファイル
基本∼
55
セグメント化された∼
186
,
371
設定
123
多重化∼
55
∼を書き出す
379
∼を読み込む
55
N
National Television Standards Committee(米国テレビ標
準化委員会)→「
NTSCを参照
Nop」コマンド
483
NTSC ソース
48
NTSC 素材
39
,
49
,
58
,
103
NTSC DVD プレーヤー
48
NTSC ビデオ
AC-3 フォーマットと∼
78
HD プロジェクト
58
SD プロジェクト
57
アスペクト比
50
,
84
,
85
83
インターレーススキャン方式
21
正方形ピクセルと∼
84
∼の説明
647
必要なオーディオフォーマット
81
フレームレート
58
,
105
,
107
用語について
48
∼を指定する
553
NTSC フォーマット
112
,
113
,
125
127
NTSC モニタ
50
O
Option キー
402
OTP
Opposite Track Path =オポジット・トラック・
ス)
556
,
577
,
647
P
PAL-M ビデオ
126
PAL SD プロジェクト
433
PAL 素材
39
,
48
,
49
,
58
,
103
PAL DVD プレーヤー
48
PAL ビデオ
660 索引
HD プロジェクト
58
SD プロジェクト
57
アスペクト比
50
,
84
,
85
83
インターレーススキャン方式
21
正方形ピクセルと∼
84
∼の説明
647
必要なオーディオフォーマット
81
フレームレート
58
用語について
48
∼を指定する
553
PAL フォーマット
112
,
113
,
125
127
PAL モニタ
50
.par 拡張子
186
PCM オーディオ
77
,
78
,
105
,
108
,
636
PCM ストリーム
43
PGC(プログラム・グループ・チェーン)
495
Phase Alternating Line(位相反転走査線)→「
PALを参
Photoshop
83
,
91
,
93
Photoshop」のレイヤ
91
Photoshop ファイル→「
PSD ファイル」を参照
PSD ファイル
オーバーレイと∼
87
シェイプでの使用
93
∼のメニューオーバーレイの選択
235
メニュー背景、標準
233
メニュー背景、レイヤ
323
,
325
レイヤ設定
248
レイヤを統合する
83
∼を使用してレイヤメニューを作成する
91
PTP
parallel track path =パラレル・トラック・
ス)
556
,
577
,
647
Pフレーム
GOP と∼
61
圧縮マーカーと∼
71
∼の説明
59
,
648
Q
QuickTime MPEG Decoder
15
QuickTime MPEG Encoder →「内蔵 MPEG エンコーダ」
を参照
QuickTime 素材
名前
184
∼の長さを変更する
201
ビデオ規格を混合する
134
,
135
∼を更新する
200
201
∼を再エンコードする
185
∼を読み込む
49
,
62
,
66
,
184
,
371
,
375
QuickTime Web サイト
35
QuickTime ファイル
184
,
188
R
Resume」コマンド
489
RGB
16
ROM-only DVD のディスク
575
576
RTF ファイル
456
S
S/PDIF
Sony/Philips Digital Interface
33
,
648
SCR 形式
431
SCSI デバイス
29
SD DVD-R ドライブ
30
SD DVD 規格
25
,
50
,
51
赤色レーザーディスク→「赤色レーザーディスク」参照
環境設定
113
高精細度と∼
19
∼の概要
19
∼の説明
38
プロジェクトに指定する∼
112
,
113
,
126
,
127
128
∼を HD DVD 規格に変更する
128
,
135
SD DVD ビデオ領域にあるファイル
566
567
SD DVD プレーヤー
38
SD 素材
38
,
86
,
181
,
184
,
371
SD ビデオ
アスペクト比
50
,
84
オーディオ設定
105
ピクセル
84
ビデオ設定
104
105
SD ビデオストリーム
371
SD プロジェクト
16:9 グラフィックスと∼
208
16:9 ビデオと∼
51
→「プロジェクト」も参照
GOP
60
青色レーザーメディアと∼
30
アスペクト比
114
一般用とオーサリング用メディア
30
オーディオフォーマット
81
解像度
57
,
67
,
248
,
328
,
361
構築ファイル
565
567
互換性の問題
38
トランジションに必要なディスク容量
44
∼内の静止画
406
∼内のボタンの数
208
,
209
,
253
,
463
∼についての注意事項
38
∼のビットレート
43
,
55
,
70
レンダリングと∼
230
∼を HD に変換する
128
,
184
∼を HD プロジェクトに変換する
135
SECAM ビデオ
126
Set GPRM」コマンド
485
487
Set System Stream」コマンド
488
489
set」コマンド
485
487
Shift キー
402
Sony/Philips Digital Interface
S/PDIF
648
SON 形式
431
Soundtrack
279
SPRM
System Parameter Register Memories
アスペクト比のモニタ
503
索引 661
∼の説明
469
,
648
∼のリスト
491
503
パーティションが設定された GPRM と∼
504
∼を比較する
482
SPRM
478
,
492
503
.SPU 拡張子
432
STL 形式
431
,
456
466
STL 形式の字幕ファイル
453
,
456
460
STL コマンドを使った字幕のフェード
457
STL のコマンド
457
459
SuperDrive
30
,
42
,
584
S-Video
61
System Parameter Register Memories →「
SPRMを参
T
TIFF ファイル
432
TV システム」の設定
553
TXT 形式
431
U
UDF 1.02 のボリューム
574
UDF 2.5 のボリューム
575
UDF のボリューム
574
UDF ブリッジフォーマット
573
UDF(ユニバーサル・ディスク・フォーマット)
573
574
Unicode
456
,
574
URL、リンク
594
V
V1 ストリーム
372
,
377
,
379
V2 V9 ストリーム
69
VBR エンコーディング法
45
,
56
,
64
VBR(可変ビットレート)
45
,
649
VIDEO_TS.BUP ファイル
566
VIDEO_TS.VOB ファイル
566
VIDEO_TS」内のファイル
→「ビデオ領域のファイル」も参照
VIDEO_TS ファイル
183
VIDEO_TS」フォルダ
構築/フォーマットの処理
544
,
545
ディスクにコピー
567
内容
28
,
566
∼にあるビデオを再生する
570
571
∼にディスクイメージからアクセスする
585
∼の説明
648
∼の存在を検証する
563
∼の内容を削除する
563
ビデオ領域にある規格外のファイル
567
ファイル名の構造
573
プロジェクトをエミュレートする
546
,
570
571
∼を再利用する
563
564
VOB_DATA.LAY」ファイル
567
,
569
VOBU(ビデオオブジェクト単位)
389
VOB(ビデオオブジェクト)ファイル
44
,
567
VTS_01_0.BUP ファイル
567
VTS_01_0.IFO ファイル
567
VTS_01_0.VOB ファイル
567
VTS_01_1.VOB ファイル
567
VTS インスペクタ
593
VTS エディタ
16
,
588
593
VTS(ビデオタイトルセット)
エレメントのピンの有無
592
∼間でエレメントを移動する
591
シナリオと∼
495
タイトル番号
495
∼の説明
653
∼別のエレメント一覧
590
591
∼をプロジェクトに追加する
593
VTS ブロック
16
,
564
,
568
,
588
593
,
653
W
WAVE フォーマット
77
Web サイト
Apple Store
35
DVD Studio Pro
34
FireWire
35
QuickTime
35
アップルサポート
35
アップルの Web サイト
34
35
∼への DVD@ccess リンク
594
,
596
Windows コンピュータ
597
Y
YUV
16
,
547
アーティファクト
61
アイコン、ツールバーへの追加
161
「アウトライン」タブ
164
167
キーボードショートカット
622
特徴
164
∼に素材をドラッグする
196
198
∼のエレメントの名前を変更する
177
∼の説明
150
プロジェクト表示
165
167
メニュー言語を設定する
354
メニューを作成する
218
メニューを開く
219
∼を使う
165
167
青色レーザーディスク
SD プロジェクトと∼
30
UDF 2.5 のボリューム
575
一般的なサイズ
42
∼のサイズを設定する
130
∼の説明
20
,
38
,
555
,
648
ファイル名の付け方に関する注意事項
575
576
容量
42
,
578
∼をディスクメディアとして指定する
130
アスペクト比
662 索引
1.33 の∼
645
1.78 の∼
645
16:9 →「
16:9 アスペクト比」を参照
4:3 →「
4:3 アスペクト比」を参照
DVD
48
DVD Studio Pro」でサポートされている∼
105
,
107
HDTV フォーマット
50
HD ビデオ
50
HD プロジェクト
114
NTSC
50
,
84
,
85
PAL
50
,
84
,
85
SD
84
SD ビデオ
50
SD プロジェクト
114
SPRM 14 と∼
499
映画
54
字幕および∼
442
シミュレータ
123
スライド
97
スライドショー
97
,
114
,
426
素材と∼
276
トラック
114
,
361
∼に関する注意事項
54
ノーマルのアスペクト比
54
∼の説明
648
パナビジョン
54
ピクセルの∼
16
,
652
メニュー
114
∼を設定する
52
,
63
,
248
∼を選択する
50
54
圧縮
25
圧縮マーカー
69
,
70
,
71
アップルの DVD プレーヤー
外部オーディオデコーダのサポート
79
∼を使って DVD@ccess リンクをテストする
596
アップルの「
DVD プレーヤー」
DVD@ccess の再生機能
597
∼で DVD@ccess リンクをエミュレートする
571
∼で DVD@ccess リンクをテストする
571
∼でスクリプトをテストする
479
∼でプロジェクトをエミュレートする
570
571
アップルの Web サイト
34
35
アナモフィックビデオ
51
,
648
アナログソース
54
アナログ・プロテクション・システム→「マクロビジョン
APSを参照
「アプリケーション設定を選択」ウインドウ
110
アルファチャンネル
101
アルファトランジション
98
103
,
348
,
639
アングルストリーム
550
「アングル」ボタン
529
,
609
位置コマンド、
STL 形式
458
一時停止の設定
118
「一般」タブ
「シナリオ」インスペクタ
392
「字幕」インスペクタ
437
438
「スライド」インスペクタ
429
「スライドショー」インスペクタ
426
427
「ディスク」インスペクタ
553
555
「トラック」インスペクタ
361
「メニュー」インスペクタ
245
246
,
327
「一般」パネル
114
一般用メディア
648
一般用メディアドライブ
30
NTSC ビデオ
83
PAL ビデオ
83
STL 形式
457
オーバーレイ
86
90
,
234
,
236
242
字幕
441
442
,
450
,
457
スライド
114
スライドショー
98
選択方式
238
背景
116
マーカー
386
メニュー設定
251
252
インスペクタ
→「特定のインスペクタ」も参照
∼の概要
154
∼の説明
138
,
154
リモコンボタンの設定
610
∼を隠す
154
∼を表示する
154
,
163
「インスペクタ」ツールバー項目
163
インターネットへのリンク
594
,
596
インタラクティビティ
DVD@CCESS
594
598
,
646
字幕
431
,
460
466
,
652
マーカー
431
,
460
466
,
652
イントラフレーム→「
Iフレーム」を参照
イントロクリップ
345
346
「動き予測」設定
65
映画のアスペクト比
54
絵コンテの作成
40
エラー、構築
563
エレメント
VTS 別一覧
165
166
,
590
591
∼から「シミュレータ」を起動する
179
項目の情報
179
接続
148
,
175
,
527
ソースと∼
527
タイプ別一覧
165
166
,
590
591
∼で使用される素材
199
∼に素材をドラッグする
194
198
∼の説明
648
索引 663
∼のタイル状表示
148
,
167
176
∼の名前を変更する
177
∼の例
527
ピンを付ける/外す
592
∼を VTS 別に表示する
196
∼を移動する
167
,
591
∼を管理する
177
180
∼を削除する
177
∼をシミュレートする
179
∼を選択する
166
∼をタイプ別に表示する
196
∼を複製する
177
∼をプレビューする
545
エレメントにピンを付ける
592
エレメントをシミュレートする
179
エンコーダ
→「デコーダ」も参照
AC-3
26
AIFF
26
,
149
,
184
H.264
22
MPEG
26
ビットレート
635
「エンコーディング」パネル
62
65
,
125
,
183
「エンコーディングモード」設定
65
エンコードされたファイル
68
エンコード済みのソース
26
「エンコードモード」設定
64
演出責任者のコメント
501
「エンドジャンプ」の設定
スライドショー
425
チャプタ
530
トラック
360
エンハンスト・ビデオ・オブジェクト(
EVO)ファイ
569
オーサリングの過程
26
27
,
649
オーサリング用メディア
649
オーサリング用メディアドライブ
30
オーディオ
AC-3 →「
AC-3 audioを参照
DTS
79
80
,
646
DTS ES
17
DVD でサポートされない∼
77
DVD のための準備
25
PCM
78
,
636
S/PDIF
648
エンコード
25
26
解像度
48
サポートされている設定 , HD ビデオ
107
108
サポートされている設定 , SD ビデオ
105
サラウンド
78
,
105
,
108
サンプルレート
17
,
25
,
48
,
105
,
108
シミュレータ
122
スライドショーの∼
98
素材→「オーディオ素材」を参照
非圧縮型∼
78
ビデオのビットレート
637
品質
24
フォーマット→「オーディオフォーマット」を参照
プロジェクトでフォーマットを混在させる
80
∼をストリームに追加する
372
∼をスライドショーに追加する
407
,
411
414
∼をビデオに追加する
118
∼をメニューに追加する
229
,
246
,
272
,
279
280
オーディオクリップ
98
,
376
,
378
オーディオ交換ファイルフォーマット(
AIFF
77
オーディオストリーム
→「ストリーム」も参照
AC-3
43
PCM
43
カラオケと∼
497
498
現在のオーディオストリーム番号
492
素材
372
∼のデフォルト言語
117
,
122
∼への言語の割り当て
379
∼を選択する
550
,
554
オーディオソース
77
79
オーディオ素材
DVD 非準拠
183
184
スライドショーに読み込む
407
長さの変更
201
∼の説明
33
∼を再保存する
202
∼をスライドショーに追加する
413
414
∼をスライドに追加する
411
412
∼を追加する
372
373
∼をメニューに追加する
280
,
288
オーディオでサポートされている∼
ビットレート
105
,
108
オーディオファイル
AAC
372
スライドへの割り当て
417
∼を管理する
280
∼をスライドから削除する
412
∼をスライドショーに割り当てる
413
414
∼をメニューに割り当てる
280
オーディオフォーマット
AAC
372
AC-3 →「
AC-3 フォーマット」を参照
AIFF
77
Dolby →「
Dolby Digital フォーマット」を参照
HD プロジェクト
81
MPEG-1 レイヤ 2
77
,
78
,
105
,
108
PCM
78
,
105
,
108
,
636
SD プロジェクト
81
WAVE
77
圧縮型∼
78
79
ビットレート
636
リスト
77
78
オーディオ分の割り当て
636
オーディオプレーヤー
33
664 索引
「オーディオ」ボタン
609
「オーディオメニュー」ボタン
529
オーディオモニタ
16
,
31
33
,
79
,
546
オートマティック・ゲイン・コントロール(
AGC)の処
561
オーバーレイ
86
,
87
,
88
90
カラーマッピング
234
,
236
242
,
649
擬似的にソフトにしたエッジ
90
作成
86
90
字幕および∼
432
,
462
詳細
86
,
233
,
236
詳細な∼
88
90
,
240
242
白の値
88
シンプル∼
86
,
88
,
233
,
236
,
239
240
設定
327
選択
246
選択、レイヤ方式
326
∼のエッジ
87
∼の説明
233
,
649
背景
88
89
∼を選択する、標準方式
229
,
233
235
∼をメニューに割り当てる
234
235
オーバーレイグラフィックス
462
オーバーレイファイル
246
オーバーレイベースのボタン
253
255
,
272
,
331
オーバーレイレイヤ
246
オブジェクト
テキスト
229
,
272
,
276
279
∼の間隔を揃える
172
オブジェクトの間隔を揃える機能
172
オポジット・トラック・パス(
OTP
Opposite Track
Path
556
,
577
,
647
オンスクリーンユーザーズマニュアル
34
音声
視覚障害者向けの∼
501
1言語の言語コード拡張
501
「開始」設定
283
解析ファイル
132
,
186
解像度
DVD Studio Pro」でサポートされている∼
21
,
104
,
107
HD プロジェクト
58
,
67
,
86
,
114
,
208
,
248
,
328
,
361
MPEG ビデオ
57
58
,
104
SD プロジェクト
57
,
67
,
248
,
328
,
361
オーディオ
48
スライド
97
スライドショー
97
,
406
,
426
デフォルト
112
テンプレートと∼
309
トラック
361
ビデオ
57
58
メニュー
328
モニタ
123
「回転」トランジション
644
「回転ブラー」トランジション
644
ガイド
設定
118
119
ダイナミック
213
∼の位置を変更する
212
メニュー
212
213
∼を作成する
212
∼を取り除く
213
外部オーディオデコーダ
80
外部オーディオモニタ
16
,
31
33
,
79
,
546
外部ビデオモニタ
16
,
31
32
,
546
隠し機能
209
210
拡張子
ファイルの∼→「ファイル拡張子」を参照
フォルダ
574
画素
ビデオの解像度と∼
57
可変ビットレート→「
VBRを参照
日本語の文字
574
カラー
RGB
16
YUV
16
,
547
環境設定
121
,
121
ボタン
263
カラーウインドウ
163
,
238
カラーコマンド、
STL 形式
457
カラーストライプによる方法
561
「カラー」タブ
250
252
「字幕」インスペクタ
441
442
「ボタン」インスペクタ
263
,
336
「メニュー」インスペクタ
251
252
,
330
「カラーでフェード」トランジション
641
「カラー」パネル
121
「カラーパネルを表示」ツールバー項目
163
カラーパレット
237
238
カラーマッピング
オーバーレイ
233
,
236
242
,
649
設定
121
∼の説明
236
,
649
メニュー
90
,
236
242
カラーマッピング設定
121
,
238
カラオケ対応の DVD プレーヤー
497
498
,
500
環境設定
112
125
→「プロパティ」も参照
DVD Studio Pro
112
125
DVD 規格
113
一般
114
115
エンコーディング
62
65
,
125
,
183
184
カラー
121
言語
112
,
113
,
117
字幕
435
シミュレータ
122
123
テキスト
120
121
トラック
116
118
配置
118
119
索引 665
プロジェクト
113
保存先
123
124
メニュー
115
116
環境設定ウインドウ
112
113
キーフレーム→「
Iフレーム」を参照
キーボードショートカット
613
628
→「ショートカットメニュー」も参照
Exposé 機能と∼
141
「アウトライン」タブ
622
アプリケーション
613
一般的な∼
613
614
カスタム設定
140
,
141
「グラフィック」タブ
618
619
「シナリオ」タブ
624
字幕エディタ
625
シミュレータ
623
ズームコントロール
169
「スクリプト」タブ
623
「スライドショー」タブ
624
「接続」タブ
618
「素材」タブ
617
「トラック」タブ
626
627
∼の問題
141
パレット
623
「ビューア」タブ
628
プロジェクト操作
615
プロジェクトのエレメントを追加する
616
「メニュー」タブ
620
622
リストをスクロールする
616
「ログ」タブ
619
規格
DVD →「
DVD 規格」を参照
ギガバイト、実際のサイズ
40
「基本」設定
110
「逆方向コマ送り」ボタン
402
旧バージョンの「
DVD Studio Pro
∼から字幕を読み込む
432
「キューブ」トランジション
640
切り替えポイント
101
2
17
2層間
579
2層ディスクと∼
387
,
556
,
565
,
576
,
578
DVD-ROM コンテンツでの設定
17
DVD-ROM データと∼
578
位置
580
エミュレーション
576
トラック
556
,
580
切り替えポイントをエミュレートする
576
切り替えマーカー
386
,
387
キロバイト、実際のサイズ
40
「区切り線」ツールバー項目
163
国別コード
498
「グラフィック」タブ
167
180
キーボードショートカット
618
619
「最初に再生」のエレメントを割り当てる
178
接続を表示する
175
タイル領域を印刷する
176
タイルを使って作業する
171
174
∼と「アウトライン」タブ
164
∼に素材をドラッグする
196
198
∼のエレメントの名前を変更する
177
∼のエレメントを削除する
177
∼のエレメントを複製する
177
178
∼の説明
148
,
168
表示オプション
168
170
メニューに名前を付ける
219
メニューを作成する
218
メニューを開く
219
グラフィックファイル
16:9 メニューと∼
208
STL 字幕ファイルで参照する
460
字幕アニメーション
453
字幕への割り当て
438
ジャケットピクチャの∼
562
,
650
∼のピクセル
85
メニューの∼
24
,
82
86
メニュー用の∼を作成するためのヒント
83
∼をオーバーレイに読み込む
462
∼を字幕に複数使用する
454
∼を字幕に読み込む
432
,
452
453
グラフィックファイル・コマンド、
STL 形式
458
グリッドにスナップする機能
171
クリップ
→「素材」も参照
MPEG
379
オーディオ∼
98
,
376
,
378
ストリームからの削除
375
ストリーム内でのコピー
373
静止画
372
設定
375
重複
377
トラックと∼
370
378
トリミング
375
,
376
,
377
∼についての情報
375
∼に必要なディスク容量
375
∼の開始時間
375
∼の説明
649
∼のタイムコード開始/終了値
368
ビットレート
375
ビデオ→「ビデオクリップ」を参照
プロパティ
374
375
別のストリームへのコピー
373
ループ
231
∼を編集する
376
,
377
クリップインスペクタ
358
,
374
375
グループ・オブ・ピクチャ→「
GOPを参照
「グレイスケール」マッピングタイプ
234
666 索引
クローズドキャプション
∼と字幕
433
,
611
∼の機能
433
∼の説明
611
∼用デコーダ
433
∼用の Line 21 の設定
611
612
∼を DVD に追加する
611
612
∼をトラックに追加する
612
∼を表示する
433
クロマフォーマット
105
,
107
「クロマ」マッピングタイプ
234
形式
SCR
431
SON
431
STL
431
,
456
460
TXT
431
「継続時間」設定
284
言語
オーディオ/字幕ストリームへの割り当て
379
オーディオストリーム
117
,
122
∼ごとに DVD 上で占めるスペース
354
削除
354
字幕
117
,
122
,
379
,
438
,
448
,
453
シミュレータの∼
122
デフォルト
112
,
113
,
117
,
354
名前のテキストと∼
559
複数
353
プロジェクト
112
未指定
117
,
122
メニュー言語を作成する
353
354
メニュー言語を設定する
353
354
メニューの∼
113
,
122
,
247
,
328
,
352
355
,
492
∼をプロジェクトに追加する
162
∼をメニューに割り当てる
355
言語コード
501
,
519
523
言語設定値
音声用第 1言語
500
1言語の言語コード拡張
501
言語の設定
ストリーム
375
「テキストデータを埋め込む」オプション
559
メニュー→「言語」を参照
「言語を追加」ツールバー項目
162
高精細度
HD DVD →「
HD DVD 規格」を参照
SD DVD 規格と∼
19
∼とワイドスクリーンビデオ
19
∼の説明
19
「構築中にエンコード」オプション
65
「構築」ツールバー項目
162
構築ファイル
HD プロジェクト
568
569
SD プロジェクト
565
567
「構築/フォーマット」ツールバー項目
162
「構築/フォーマット」のコマンド
545
,
564
565
,
579
構築用のディスクのプロパティ
560
項目のエンコーディング
DVD 準拠と∼
183
184
,
185
186
,
193
DVD 用ビデオ素材
54
61
MPEG エンコード
25
VBR エンコーディング法
45
オーディオ
25
26
解析ファイルと∼
186
環境設定
125
,
183
184
設定
183
184
∼の説明
649
ビデオ
25
26
分散エンコーディング
17
マルチアングルトラック用のビデオの∼
68
70
モード設定
183
元の QuickTime ファイルを削除する
184
項目の情報
179
180
,
632
項目のトリミング
GOP 境界と∼
357
,
376
オーディオのフレーム
376
クリップ
376
,
377
項目のプレビュー
ストリーム
400
スライドショー
429
素材
203
トラック
400
マルチ・アングル・トラック
402
ミックス・アングル・トラック
402
項目の編集
→「それぞれのエディタ」も参照
クリップ
376
スクリプト
470
素材
33
マーカー
382
読み込んだ字幕
456
項目をエンコーディングする
素材を再エンコードする
185
項目を書き出す
GPRM 設定
507
508
MPEG クリップ
379
MPEG ファイルとしての V1 ストリーム
379
項目の情報
179
マーカーの付いた「
Final Cut Pro」ムービーの∼
74
マーカーの付いた「
iMovie」ムービーの∼
75
項目を削除する
エレメント
177
コマンドライン
471
472
シェイプ
321
スライドショーのスライド
411
スライドのオーディオファイル
412
素材
199
ボタン
225
,
254
索引 667
マーカー
383
,
391
メニュー内の∼
225
項目をテストする
DVD@ccess リンク
596
スクリプト
478
479
リモートの割り当て
550
項目をプレビューする
AC-3 オーディオ
79
80
DTS オーディオ
79
80
字幕
443
444
プロジェクトのエレメント
545
項目を読み込む
Final Cut Pro」の素材のマーカー
384
GPRM 設定
507
508
iDVD プロジェクトを DVD Studio Pro
629
631
iMovie」の素材のマーカー
384
LiveType プロジェクトから「
DVD Studio Pro」へ
187
Motion プロジェクトから「
DVD Studio Pro」へ
187
MPEG ファイル
55
QuickTime 素材
49
,
62
,
66
,
184
,
371
,
375
アーカイブプロジェクトを DVD Studio Pro
629
630
旧バージョンの字幕
432
旧バージョンのプロジェクト
631
632
グラフィックファイルを字幕に読み込む
432
,
452
453
,
462
クローズドキャプション
612
項目の情報
180
,
632
シェイプ
320
字幕ファイル
431
,
454
456
スタイル
315
素材
49
,
181
,
192
198
,
384
チャプタマーカーをトラックへ
384
テーマを DVD Studio Pro
629
630
テキストリストのマーカー
385
テンプレート
315
固定ビットレート(
CBRのエンコーディング
56
,
64
,
649
この
34
コピーサービス業者
650
コピーライトプロテクション
→「マクロビジョン APSも参照
Copy Generation Management System
646
CSS
30
,
558
,
646
設定
557
558
ディスクのコピーと∼
558
「コマ送り」ボタン
402
コマンド
→「各コマンド」も参照
set
485
487
STL 形式
456
466
ジャンプ
482
,
484
485
,
488
,
490
スクリプト→「スクリプトコマンド」を参照
コマンドライン
471
473
→「スクリプティングコマンド」も参照
コンテンツ
DVD-5 ディスクに収まる∼
42
DVD-ROM
637
DVD ディスクに収まる∼
40
42
HD
38
SD
38
サイズの予測
42
∼のビットレートを計算する
634
含めるべき内容
39
コントラストコマンド、
STL 形式
458
コンピュータ
DVD@ccess の再生と∼
597
598
DVD 再生と∼
38
Macintosh
597
Windows
597
旧式の∼
38
再開機能
259
最終レンダリング設定
115
116
最初に再生
「アウトライン」タブで設定する
178
「グラフィック」タブで設定する
178
「シミュレータ」用の設定
547
トラックに設定する
131
∼の説明
650
プロジェクトの設定
126
,
131
再生
16:9 トラックの∼
52
,
53
AC-3 オーディオ
79
DTS オーディオ
79
DVD@ccess の機能
597
598
Joliet 拡張サポート」と∼
574
Joliet のサポートによる問題
574
LiveType プロジェクト
187
Motion プロジェクト
187
視聴者による操作の無効化
600
シミュレータ
122
123
スクリプト
480
,
490
,
510
513
スペースバーでの∼
401
すべてのトラックの∼
512
516
トラックのランダム∼
510
511
∼のオプション
38
,
553
,
600
∼のユーザ操作
600
ポイント
92
∼を停止する
401
再生/一時停止設定
118
再生がループするポイント
92
再生コントロール、シミュレータ
548
,
549
「再生コントロール」のユーザ操作
600
再生時間、計算
634
再生ヘッド
368
,
382
「最大ビットレート」設定
64
サウンド→「オーディオ」を参照
サブピクチャ
501
→「オーバーレイ」も参照
サムネール
オフセット
117
668 索引
環境設定
115
スライド
415
,
417
素材
654
トランジション
350
,
399
マーカー
388
サラウンドオーディオ
78
,
105
,
108
参照フレーム→「
I フレーム」を参照
サンプルレート
17
,
25
,
48
,
105
,
108
シームレスなレイヤ
577
「シームレス」の設定
556
,
577
シェイプ
作成に関する一般的な情報
95
ドロップゾーンの∼
275
ドロップゾーン用に∼を作成する
93
,
94
,
96
∼の説明
156
,
650
∼のタイプ
317
,
318
パレットの∼
256
257
不透明度を設定して∼を作成
95
「ボタン」インスペクタの∼
257
∼を管理する
317
321
∼を削除する
321
∼を作成する
93
∼を使用する
229
∼を適用する
318
319
∼をメニューに追加する
256
258
,
299
∼を読み込む
320
「シェイプ」タブ
156
,
317
321
時間情報、トラックエディタ
366
370
システム要件
29
33
視聴者の操作
598
601
視聴制限管理機能の設定値
DVD プレーヤー
517
519
国別コード
498
レベルの設定値
498
視聴制限管理レベル
498
視聴制限の設定
表示条件
605
自動割り当て機能
115
,
215
,
270
271
シナリオ
VTS 番号と∼
495
エントリの追加
391
エントリリストからマーカーを削除する
391
エントリリストのエントリの変更
391
エントリリストの順序を変更する
391
エントリをシミュレートする
394
再生オプション
392
スクリプト
393
制限
46
チャプタマーカー
530
トラックの∼を作成する
390
名前
392
∼の説明
390
,
650
表示
393
プロパティ
392
394
リモコンの設定
392
∼をシミュレートする
394
∼を使った作業
390
394
∼をメニューに追加する
296
297
∼をレイヤメニューに追加する
343
「シナリオ」インスペクタ
392
393
シナリオエディタ
152
,
163
,
391
,
624
シナリオエントリ
391
,
393
,
394
「シナリオエントリ」インスペクタ
393
「シナリオ」タブ
152
,
624
シナリオのソース
535
,
537
シナリオをシミュレートする
394
「シナリオを追加」ツールバー項目
162
「次へ」ボタン
529
,
602
字幕
431
466
STL 形式
431
,
456
466
STL コマンドを使ったフェード
457
STL ファイルでの配置
458
STL ファイルの表示オプション
458
アスペクト比
442
アニメーション
453
インタラクティブ
431
,
460
466
,
652
オーバーレイおよび∼
432
,
462
改行
459
環境設定
115
,
435
∼間でテキストをコピーする
448
言語設定値
379
,
438
,
448
,
453
,
501
作成
431
「字幕」インスペクタの「テキスト」領域
436
ストリーム内での位置
446
,
455
ストリームの選択
444
スペルチェック
453
テキスト設定
120
テキストの書式設定
449
450
,
459
∼とクローズドキャプション
433
,
611
トラックと∼
358
トリミング
446
∼に組み込まれたコントロール
432
,
459
∼にグラフィックファイルを読み込む
432
,
452
453
,
462
∼にテキストを入力する
436
,
447
449
∼に割り当てられたグラフィックファイル
438
∼の色
441
442
,
450
,
457
∼の機能
433
∼の継続時間
115
,
432
,
446
∼の使用
358
,
431
∼の説明
611
,
650
∼のデフォルト言語
117
,
122
ビットレート
43
必要なディスク容量
638
ビデオ上のボタン
431
,
460
466
ビデオへのテキストの配置
451
フェードイン/フェードアウト
115
フォント
449
450
,
455
,
457
複数のグラフィックスを使う
454
読み込んだ字幕を編集する
456
索引 669
∼を「
DVD Studio Pro」を使わないで作成する
453
454
∼を旧バージョンから読み込む
432
∼を作成する
445
446
∼をシミュレートする
444
∼をプレビューする
443
444
字幕、アニメーション
453
「字幕」インスペクタ
436
442
字幕エディタ
163
,
434
,
447
,
625
字幕クリップインスペクタ
452
字幕ストリーム
→「ストリーム」も参照
現在の字幕ストリーム番号
493
494
選択
550
,
554
∼の説明
358
プロパティ
437
438
∼への言語の割り当て
379
ボタンのハイライトマーカーおよび∼
461
無効化
392
字幕ファイル
STL 形式
453
,
456
460
∼を「
DVD Studio Pro」に読み込むために作成す
453
454
∼を読み込む
431
,
454
456
「字幕」ボタン
609
「字幕メニュー」ボタン
529
シミュレータ
SPRM および GPRM の値の入力
551
アスペクト比
123
エレメントを検証する
179
オーディオ出力先
122
環境設定
122
123
キーボードショートカット
623
言語設定
122
再生出力オプション
122
123
字幕をシミュレートする
444
スライドショーをシミュレートする
430
素材と∼
546
素材の更新と∼
200
ツールバー項目
163
ディスプレイモード
123
∼で生成されたメッセージ
149
∼でのスクリプトのテスト
478
∼でプロジェクトをテストする
545
551
∼のウインドウ
548
∼の再生コントロール
548
∼の説明
546
ビデオ出力先
122
モニタ解像度
123
リージョンコード
122
ログ
551
∼を「アウトライン」タブから起動する
179
∼を開始する/停止する
547
∼を開く
163
「シミュレータウインドウ」オプション
122
「シミュレータ」パネル
122
123
ジャケットピクチャ
562
,
650
ジャンプ
→「接続」も参照
GPRM と∼
482
基本
528
次へ
529
詳細
528
スライドショー
420
スライドショーの∼
529
前へ
529
ソース
528
チャプタ
530
トラックの∼
529
標準
528
マーカー
386
,
388
メニュー
246
,
346
よく使う∼
528
ループポイント
284
,
346
,
485
,
509
「終了」設定
284
出力デバイス
583
585
定規
118
119
,
212
条件の関係
604
,
605
,
607
条件の状態
604
,
606
607
条件の要素
604
,
606
「詳細」設定
111
「詳細」タブ
「スライドショー」インスペクタ
427
「ディスク」インスペクタの∼
558
559
「ボタン」インスペクタ
262
「メニュー」インスペクタ
252
,
330
情報パネル、シミュレータ
551
ショートカットメニュー
→「キーボードショートカット」も参照
ツールバーのカスタマイズ
161
パネルにタブを追加する
145
ボタンの接続
259
「伸縮自在のスペース」ツールバー項目
163
ズームコントロール
169
,
365
「ズーム」トランジション
644
スキップボタン→「コマ送りボタン」を参照
スクリプティング
作業例
509
519
∼の概要
469
470
,
479
480
表示条件と∼
479
∼用のユーザインターフェイス
470
475
スクリプティング言語
467
スクリプティングコマンド
480
490
→「コマンドライン」も参照
∼間を移動する
471
設定
475
,
476
∼にコメントを追加する
475
∼についての情報を表示する
474
∼の説明
470
∼を選択する
475
670 索引
スクリプト
467
523
→「プリスクリプト」も参照
DVD Studio Pro」の∼
467
GPRM と∼
469
,
504
508
SPRM と∼
469
,
482
,
491
503
エレメントを比較する
481
483
再生再開
489
再生停止
490
視聴制限値のチェック
517
519
シナリオ
393
ストリーム値
488
制限
46
ソース値
487
ディスクの再生と∼
480
出口点
480
トラック
361
トラック再生用
510
513
∼内のプレースホルダ
483
名前の指定
474
,
476
∼における「
Jump」コマンド
484
485
,
488
∼の説明
650
用途
467
ループポイントにジャンプする∼
509
∼を計画する
476
∼を作成する
476
∼を終了する
480
∼をテストする
478
479
∼をファイルとして保存する
477
∼を複製する
477
∼を編集する
470
∼を保存する
477
∼をボタンに追加する
344
∼をメニューに追加する
299
,
344
∼を読み込む
477
「スクリプト」インスペクタ
470
,
474
スクリプトエディタ
コマンドラインの並べ替え
472
コマンドラインをコピーする
473
コマンドラインを削除する
471
472
スクリプトを作成する
476
∼にアクセスする
471
,
476
∼にコマンドラインを追加する
471
,
471
472
∼の説明
151
∼を表示する
470
「スクリプトコマンド」インスペクタ
475
「スクリプト」タブ
151
,
471
473
,
623
スクリプトにおける「
Exit」コマンド
490
スクリプトにおけるストリーム値
488
スクリプトにおけるソース値
487
「スクリプトを追加」ツールバー項目
162
スクリプトを読み込む
477
スタイル
テキスト
307
,
312
適用
309
311
デフォルト
312
独立再生形式
314
ドロップゾーン
308
∼の概要
303
309
∼の説明
156
,
650
プロパティ
305
309
ボタン
312
レイアウト
308
∼を作成する
313
314
∼を使ったメニュー作成
303
321
∼を適用する
303
∼をパレットからドラッグする
195
∼を読み込む
315
「スタイル」タブ、「ボタン」インスペクタ
260
261
スタイルファイル
314
ステータス情報
149
ステレオ PCM
105
,
108
ストリーム
AC-3
43
C1 C2
612
C3 C4
612
MPEG
26
,
69
V1 ビデオストリーム
372
,
379
V2 V9
69
アングル∼
550
オーディオ→「オーディオストリーム」を参照
オプション
601
∼からのクリップの削除
375
クリップを編集する
376
視聴者による操作の無効化
601
字幕→「字幕ストリーム」を参照
ディスクのプロパティの設定
554
トラックエディタでの表示
364
∼に字幕を追加する
445
446
∼についての情報
375
ビデオ→「ビデオストリーム」を参照 @@
プレビュー
400
プロパティ
378
379
∼へのクリップのコピー
373
∼への素材の追加
372
∼への変更防止
379
マルチアングル
494
有効化
378
ユーザ操作の設定
601
ロック
379
ストリームの選択、シミュレータ
550
「ストリームの選択」のユーザ操作
601
「スナップ先」オプション
117
「スペース」ツールバー項目
163
スペースバー
118
,
401
スライド
→「スライドショー」も参照
DVD@ccess の設定
429
アスペクト比
97
解像度
97
環境設定
114
サムネール
415
,
417
順序
417
索引 671
スライドショーから削除する
411
スライドショーでの選択
410
設定
417
素材
417
,
428
トランジション
405
,
417
,
420
,
421
424
,
425
∼にオーディオファイルを割り当てる
411
412
∼に割り当てられたオーディオファイルを削除す
412
∼の継続時間
114
,
409
,
412
,
414
,
417
419
∼の順序を変更する
410
411
,
417
∼の名前
428
背景色
114
プロパティ
428
429
∼へのオーディオファイルの割り当て
417
∼をスライドショーに追加する
409
「スライド」インスペクタ
412
,
419
,
423
,
428
429
スライドショー
405
430
16:9 のアスペクト比
97
,
409
4:3 のアスペクト比
97
,
409
DVD@ccess リンク
594
iDVD」での∼
630
アスペクト比
97
,
114
,
426
一時停止
417
「エンドジャンプ」の設定
425
オーディオ素材の長さ
201
解像度
97
,
406
,
426
∼からスライドを削除する
411
経過時間
417
視聴者による進行
419
420
シミュレート
430
スライドの継続時間
114
,
409
,
412
,
414
,
417
419
,
427
スライドの選択
410
制限
46
ソース
536
,
540
∼でのジャンプ
529
トラックへの変換
381
,
405
,
424
トラックを∼に変換する
424
425
トランジション
421
424
∼にオーディオを追加する
407
,
411
414
∼にスライド BGM ファイルを割り当てる
413
414
∼にスライドを追加する
409
∼の色
98
∼のオーディオ
98
∼の継続時間
413
414
,
427
∼の使用
405
∼のスライドを並べ替える
410
411
,
417
∼の静止画
406
407
∼の説明
650
∼の中でオーディオフォーマットを混在させる
80
∼の名前
425
∼のファイルフォーマット
97
,
406
407
∼のボタン
408
,
419
必要なディスク容量
425
,
638
プリスクリプト
427
プレビュー
429
プロパティ
425
428
∼へのジャンプ
420
∼へ読み込まれるオーディオファイル
407
メニューエディタでの作成
408
∼用の静止画の準備
97
98
リモコンの設定
427
∼を使った作業
415
430
∼をプロジェクトに追加する
407
∼をメニューに追加する
297
298
∼をレイヤメニューに追加する
343
「スライドショー」インスペクタ
407
,
422
,
425
428
スライドショーエディタ
キーボードショートカット
624
コントロール
416
サムネールのサイズを変更する
415
スライドショーからスライドを削除する
411
スライドショーにスライドを追加する
409
スライドショーをプレビューする
429
スライドにオーディオを割り当てる
412
スライドの継続時間を変更する
418
スライドリスト
417
スライドを選択する
410
スライドを並べ替える
410
設定
415
ツールバー項目
163
∼でスライドショーを開く
407
トランジション
422
,
423
∼に素材をドラッグする
195
∼に割り当てられているオーディオファイルを変更す
412
∼の説明
151
∼を表示する
163
「スライドショー」タブ
151
,
624
「スライドショーを追加」ツールバー項目
162
スライドリスト
415
,
417
制限、
DVD
45
静止画
HD プロジェクト内の∼
406
407
SD プロジェクト内の∼
406
スライドショーの∼
97
98
,
406
407
∼の品質
231
背景
231
ビデオソースとしての∼
48
前にスキップ/後ろにスキップ
529
∼をミックス・アングル・トラックで使用する
396
∼をメニューに追加する
291
294
,
340
341
静止画クリップ
372
,
398
400
静止画素材
186
,
200
,
202
,
371
,
398
静止画のメニュー
638
正方形ピクセル
84
,
85
,
216
赤色レーザーディスク
UDF 1.02 のボリューム
574
一般的なサイズ
41
∼のサイズを設定する
130
∼の説明
38
,
555
,
654
672 索引
ファイル名の付け方に関する注意事項
573
574
容量
41
,
578
∼をディスクメディアとして指定する
130
セグメント化された MPEG ファイル
186
,
371
接続
525
541
→「ジャンプ」も参照
説明
534
541
ソース
527
,
528
529
ソース一覧
534
540
ターゲット
525
,
527
,
529
ターゲット一覧
541
チャプタ間の∼
530
デフォルト
530
531
∼の概要
526
531
∼の実行
531
533
∼のためにソースを変更する
531
プロジェクトのエレメント
527
ボタン
258
259
「メニュー」ボタン
531
リモコンボタンと∼
529
∼を表示する
175
「接続」タブ
キーボードショートカット
618
ジャンプ設定
420
スライドショー
420
接続の確立
532
∼の概要
526
527
∼の説明
148
リモコンボタンの設定
610
設定
拡張
111
カスタム
140
,
141
キーボードショートカット
140
,
141
基本
110
詳細
111
∼を管理する
141
∼を選択する
140
∼を保存する
140
「設定」ツールバー項目
162
セルマーカー
386
,
387
ゼロベースのタイムコード
367
「前へ」ボタン
529
,
602
操作セーフゾーン
215
双方向フレーム→「
Bフレーム」を参照
ソース
一覧表示
534
540
基本
534
536
シナリオの∼
535
,
537
ジャンプ
528
詳細
537
540
スライドショーの∼
536
,
540
接続
525
,
527
,
528
529
,
531
ディスクの∼
534
,
537
538
トラックの∼
535
,
536
,
538
539
∼に応じたターゲット
541
∼の説明
525
∼のタイプ
528
529
∼の例
527
標準
536
537
プロジェクトのエレメントと∼
527
変更
531
メニューの∼
535
,
536
,
538
ソースエレメント
485
,
487
ソース素材
24
25
,
47
素材
181
204
→「クリップ」も参照
16:9 →「
16:9 素材」を参照
16:9 4:3 の混在
53
24 fps
22
,
49
50
4:3
51
,
53
D1 MPEG-2
371
DVCPRO HD
23
DVD Studio Pro」と∼
181
186
DVD 準拠
183
186
DVD 対応
193
H.264
22
HD
22
23
,
38
,
181
,
184
,
371
HDV
22
HD ビデオストリーム
371
MPEG-2
49
50
,
135
,
371
NTSC
39
,
49
,
58
,
103
PAL
39
,
49
,
58
,
103
QuickTime →「
QuickTime 素材」を参照
SD
38
,
181
,
184
,
371
SD DVD のビデオストリーム
371
V1 ストリームと∼
372
アスペクト比と∼
276
エレメントで使用される∼
199
オーディオストリーム
372
∼からマーカーを読み込む
384
再リンク
182
サムネール
654
「シミュレータ」と∼
546
スクロール
192
ストリームへの追加
372
スライド
417
,
428
静止画
186
,
200
,
202
,
371
,
398
設定
24
「素材」タブ内の詳細
187
189
「素材」タブ内の表示
187
190
代替ストリーム
396
動画
183
186
動作領域と∼
276
トラック
357
,
370
ドロップゾーンの∼
276
名前
182
,
199
,
375
∼の準備
47
108
∼の説明
651
∼のフォルダ
181
,
191
非準拠
183
184
索引 673
ビデオ
33
,
183
184
,
201
,
202
品質
24
不明な∼
182
不明の∼
132
プレビュー
203
プロジェクトへの再接続
182
プロパティ
204
編集
33
ボタンの∼
276
名称変更
182
,
199
メディアタブ
157
160
∼をエレメントにドラッグする
194
198
∼を管理する
147
,
181
186
∼を削除する
199
∼を整理する
191
192
∼をソートする
192
∼を取り込む
33
∼をフォルダ内で使用する
160
∼をフォルダ内で表示する
158
,
159
∼を別のアプリケーションで開く
202
∼をメニューエディタにドラッグする
220
∼をメニューに追加する
220
222
∼を読み込む
49
,
181
,
384
「素材」インスペクタ
204
「素材」タブ
187
192
キーボードショートカット
617
素材を削除する
199
素材を読み込む
193
194
∼内の列
188
190
∼の説明
147
素材のソート
192
素材ベースのタイムコード
367
素材マットムービー
99
,
102
素材ムービー
99
,
100
素材を更新する
200
201
「素材を読み込む」機能
192
,
193
「素材を読み込む」ツールバー項目
163
その他のタブ、「トラック」インスペクタ
362
ターゲット
一覧表示
541
接続
525
,
527
ソースに応じた∼
541
∼の説明
525
∼のタイプ
529
∼の例
527
代替ストリームビデオ素材
396
タイトル、現在再生中の番号
495
タイトルセーフゾーン
215
「タイトル」ボタン
609
ダイナミックガイド
213
タイマー
497
タイマーのターゲット
497
タイムアウト、メニュー
246
,
327
タイムコード
AC-3 素材内の∼
373
∼からマーカーを作成する
385
クリップの開始/終了値
368
シナリオエントリ
394
字幕と∼
455
,
459
トラックオフセット
362
ドロップフレームの∼
652
∼の説明
651
ノンドロップフレームの∼
652
∼をタイムラインに設定する
367
368
タイムコード設定
63
タイムスタンプ
362
タイムライン
∼に沿った再生ヘッドの移動
368
∼にタイムコードを設定する
367
368
∼のズームコントロール
365
タイムラインコマンド、
STL 形式
459
タイル
148
,
167
176
タイル領域を印刷する
176
多重化処理
651
タブ
→「特定のタブ」も参照
ウインドウを閉じる
147
∼の内容を表示する
144
∼の配列をパネル内で変更する
144
パネルに含まれる∼
147
153
表示オプション
168
170
∼を切り離す
146
∼を再度開く
147
∼を復元する
146
∼を別のパネルに移動する
145
チャプタ
495
,
530
,
651
チャプタインデックスのボタンの使用
311
チャプタインデックスメニュー
最初のマーカー
227
専用ボタンと∼
311
ドロップパレットのオプション
286
∼の概要
226
汎用ボタンと∼
311
ボタン番号と∼
264
ボタンレイアウトを使う
226
マーカーおよび∼
384
「チャプタ」ボタン
609
チャプタマーカー
DVD トラックと∼
72
シナリオ
530
字幕と∼
435
∼の説明
70
,
386
∼の配置
71
∼へのジャンプ
386
,
530
ループポイント用の∼
92
∼を「
iMovie」で追加する
75
∼をトラックに読み込む
384
「チャプタメニュー」ボタン
529
674 索引
チャンネル , アルファ
101
ツールバー
160
162
ツールバーパレット
162
「ツールバーをカスタマイズ」項目
161
,
162
ディスク
→「メディア」も参照
1
130
2層(ダブルレイヤ)
645
2層の∼→「
2層ディスク」 を参照
CMF
584
,
585
DVD →「
DVDを参照
DVD-R →「
DVD-R ディスク」を参照
DVD-ROM →「
DVD-ROM ディスク」を参照
DVD-Video の∼
573
ROM-only
575
576
赤色レーザー→「赤色レーザーディスク」を参照
オプション
41
サイズを設定する
126
,
129
130
,
556
再生のオプション
38
,
553
,
599
601
サイド数
556
サイドの選択
556
名前
129
,
552
∼にコンテンツを収める
40
42
∼についての情報
555
∼のコピー
558
∼の容量を計算する
634
ビットレート
634
635
フォーマット
572
580
プロパティ
552
559
両面
580
,
654
∼を作成する
28
,
30
,
41
,
544
,
651
ディスクイメージ
584
,
585
「ディスク」インスペクタ
552
559
ROM-only ディスクを作成する
575
∼で DVD 規格を変更する
128
∼でディスクに名前を付ける
129
∼でビデオ規格を設定する
127
130
ディスクの空き容量
構築に必要な∼
552
プロジェクトに必要な∼
555
,
633
638
ディスクのソース
534
,
537
538
ディスクのフォーマットのプロパティ
572
580
「ディスク/ボリューム」タブ
555
556
「ディスクメーター」項目
163
ディスク容量
ストリームに必要な∼
375
トラックに必要な∼
360
トランジションに必要な∼
44
ビットレート
42
ディスクを作成する
30
,
41
,
544
,
651
「ディスクを作成」ツールバー項目
162
ディスプレイモード
499
「ディゾルブ」トランジション
640
データ記述プロトコル(
DDP
31
,
584
,
651
テーマ , ∼を DVD Studio Pro に読み込む
629
630
テキスト
→「クローズドキャプション」「字幕」も参照
位置調整
277
環境設定
120
121
スタイル
301
,
307
,
312
「テキストデータを埋め込む」オプション
559
テキストリストからマーカーを読み込む
385
デフォルト
120
,
312
ドロップシャドウ
277
フォント→「フォント」を参照
プロパティ
278
279
∼をボタンに追加する
266
∼をメニューに追加する
121
,
229
,
276
279
テキストオブジェクト
229
,
272
,
276
279
「テキストオブジェクト」インスペクタ
278
279
「テキスト」パネル
120
テキスト表示に関する拡張部分
559
デコーダ
→「エンコーダ」も参照
AC-3
648
DTS
648
クローズドキャプション
433
,
611
デジタル・シアター・システムズ→「
DTSを参照
デフォルトのボタン
247
,
328
デュアルスタンダードの DVD プレーヤー
48
テンキー
248
テンプレート
解像度と∼
309
適用
309
311
∼でメニューを作成する
303
321
独立再生形式
314
∼の概要
303
309
∼の説明
156
,
651
プロパティ
306
309
∼を作成する
313
314
∼を適用する
303
∼をパレットからドラッグする
195
∼をメニューに追加する
300
∼を読み込む
315
テンプレートファイル
314
動画素材
183
186
独立型の DVD プレーヤー
30
,
479
ドライブ
DLT →「
DLT ドライブ」
を参照
SuperDrive
30
,
42
,
584
一般用メディア
30
オーサリング用メディア
30
メディアの互換性
30
トラック
357
403
24 fps ビデオ
49
索引 675
DVD
72
アスペクト比
52
,
114
,
361
エンドジャンプの設定
360
解像度
361
環境設定
116
118
クリップ
370
378
再生オプション
361
作成
359
字幕と∼
358
シミュレート
403
スクリプト
361
ストリームのロック
379
すべてのトラックの再生
512
516
制限
46
ソース
535
,
536
,
538
539
素材
357
∼で 16:9 素材を使う
52
53
トランジション
398
400
名前
360
∼にチャプタマーカーを読み込む
384
∼に必要なディスク容量
360
∼にマーカーを追加する
70
75
∼の数
358
∼のシナリオを作成する
390
∼のジャンプ
529
∼の説明
651
∼の選択
359
∼の中でのオーディオフォーマットの混在
80
∼の中の切り替えポイント
556
,
580
∼のマーカー→「マーカー」を参照
表示
361
,
400
403
プレビュー
400
プロパティ
360
363
∼へのスライドショーの変換
381
,
405
,
424
425
マルチアングル→「マルチアングルトラック」を参照
ミックスアングル→「ミックスアングルトラック」を参
ユーザ操作の設定
601
ランダム再生
510
511
∼をクローズドキャプション・ファイルに追加す
612
∼を再開する
259
∼を終了する
513
516
∼を使った作業
358
∼を開く
359
∼をメニューに追加する
294
296
∼をループする
131
∼をレイヤメニューに追加する
342
「トラック」インスペクタ
358
,
360
363
トラックエディタ
364
379
再生ヘッドの位置変更
369
ストリームの表示
365
設定
364
365
ツールバー項目
163
∼でトラックを開く
359
∼でのストリームの表示
364
∼の時間情報
366
370
∼のズームコントロール
365
∼の説明
152
,
358
∼への素材のドラッグ
195
∼を表示する
163
トラックコンテンツのファイル
566
567
,
568
569
「トラック」タブ
152
,
626
627
トラックの方向
556
「トラック」パネル
116
「トラックを追加」ツールバー項目
162
トラックをループする
131
トラブルシューティング
141
,
377
,
455
,
563
トランジション
アルファ→「アルファトランジション」を参照
スライド
405
,
417
,
420
,
421
424
,
425
スライドショー
421
424
静止画クリップ
398
400
トラック
398
400
∼の継続時間
639
∼の説明
651
パラメータ
639
644
ビットレート
44
必要なディスク容量
44
ビデオ
349
,
639
標準
640
644
ボタン
249
,
263
,
349
,
352
トランジションクリップ
345
,
347
352
トランジション素材フォルダ
99
100
トランジションタイプ
348
349
「トランジション」タブ
スライドショー/スライドインスペクタ
423
424
「トラック」インスペクタ/クリップインスペクタ
399
「ボタン」インスペクタ
263
,
336
,
350
351
「メニュー」インスペクタ
249
,
329
,
350
351
トランスコーダ
54
,
62
トランスコード
アーティファクト
61
内蔵 MPEG エンコーダを使用した∼
62
ドロップシャドウ
テキスト
277
ドロップゾーン
93
,
94
ボタン
93
,
94
メニュー
229
,
248
,
280
281
ドロップゾーン
シェイプと∼
93
,
94
,
96
,
275
スタイル
308
動作領域
276
∼にイメージを配置する
276
∼の重なり合い
275
∼の説明
272
,
273
,
652
∼の素材
276
∼のドロップシャドウ
93
,
94
∼の優先度
275
プロパティ
274
∼を移動する
224
225
∼をコピーする
223
676 索引
∼をサイズ変更する
224
225
∼を作成する
273
∼を使う
275
∼をメニューに追加する
229
,
301
「ドロップゾーン」インスペクタ
274
「ドロップ」トランジション
640
ドロップパレット
∼のオプション
285
302
,
337
344
∼の説明
164
∼を使う
220
222
ドロップフレームのタイムコード
652
「ドロップレット」トランジション
641
内蔵 AIFF エンコーダ
184
内蔵 MPEG エンコーダ
62
68
GOP 設定
60
,
62
MPEG-2 HD 素材
135
MPEG エンコードの改善
71
MPEG 書き出し機能
62
QuickTime 素材と∼
134
,
135
圧縮マーカー
71
エンコードしたファイルの名前
184
サポートされていないオーディオの変換
77
素材を再エンコードする
201
∼で生成されたメッセージ
149
∼の説明
47
ビットレート
45
プレビューと
203
マルチ/マルチアングルビデオ
69
読み込まれた素材と∼
183
∼を「
DVD Studio Pro」内から開始する
66
∼を使用する
66
68
∼を設定する
62
65
ナビゲーションコントロール
38
ナビゲーションタイマー
497
ナビゲーションボタン
115
,
268
271
ネットワークユーザ
132
ノイズの多いビデオ
61
ノーマルのアスペクト比
54
ノンドロップフレームのタイムコード
652
パーティションが設定された GPRM
504
507
パーティション設定した GPRM
17
,
479
ハードウエアコンポーネント
29
33
ハードディスク
DLT ドライブの内容のコピー先になる∼
585
記憶容量
29
出力フォーマットのオプション
584
フォルダの削除と∼
159
背景
116
オーバーレイと∼
88
89
88
89
設定
327
選択、レイヤ方式
323
325
∼の静止画
231
メニューに割り当てる、レイヤ方式
324
325
∼用のイメージ
652
レイヤメニューと∼
91
∼を選択する、標準方式
229
,
231
233
∼をメニューに割り当てる、標準方式
232
233
背景マットムービー
99
,
102
配置についての環境設定
118
119
「配置」パネル
118
119
ハイブリッドディスク→「
DVD-ROM ディスク」を参照
ハイライト、ボタン
90
,
247
,
255
,
256
,
328
「バックグラウンドエンコーディング」オプション
65
パッチ
317
,
652
バッファの問題
583
パナビジョンのアスペクト比
54
パネル、
DVD Studio Pro
137
,
141
153
,
211
パラレル・トラック・パス(
PTP
Parallel Track
Path
556
,
577
,
647
パレット
155
160
「オーディオ」タブ
157
∼からシェイプをドラッグする
256
257
キーボードショートカット
623
「シェイプ」タブ
156
157
シェイプを使った作業
156
「スタイル」タブ
156
「静止画」タブ
157
設定
124
素材を使った作業
157
160
素材を読み込む
194
デフォルト
124
「テンプレート」タブ
156
∼の説明
138
∼の表示
155
「ビデオ」タブ
157
∼を隠す
155
∼を表示する
163
「パレット」ツールバー項目
163
パレット内のメディアタブ
157
160
パンスキャンベクトル
52
パンスキャン方式
52
,
53
,
652
「パンスキャン」モード
114
,
123
,
208
,
209
比較演算子
483
比較関数
481
483
ピクセル
HD ビデオ
86
SD ビデオ
84
グラフィックスとビデオ
84
86
正方形
84
,
85
,
216
索引 677
長方形∼
84
ビデオ
84
,
86
ピクセルのアスペクト比
16
,
547
,
652
ビット単位の演算子
503
ビットレート
Dolby Digital AC-3
105
,
108
DTS オーディオ
105
,
108
DVD-5 ディスクと∼
42
DVD プレーヤーと∼
55
H.264 ビデオ
76
HD プロジェクト
56
,
70
MPEG-1 レイヤ 2オーディオ
105
,
108
MPEG ビデオ
55
,
104
,
106
SD プロジェクト
55
,
70
VBR
45
,
64
エンコーダ
635
オーディオ
105
,
108
,
636
旧式のコンピュータと∼
38
高レート
43
44
固定∼
56
,
64
,
649
最大
43
44
,
56
算出したビットレートを使う
638
字幕
43
ステレオ PCM
105
,
108
ディスクサイズに合わせた∼
635
ディスク容量と∼
42
トランジション
44
∼についての注意事項
43
45
∼の制限
652
∼の説明
652
ビデオ
45
ビデオ素材
635
,
636
複数のビデオアングル
44
マルチアングルトラックと∼
70
ミックスアングルトラックと∼
70
∼を計算する
634
∼を設定する
43
44
,
64
,
67
∼を表示する
375
ビデオ
→「
MPEG ビデオ」も参照
16:9
→「
16:9 ビデオ」を参照
24 fps →「
24 fps ビデオ」を参照
4:3 ビデオ
53
DVD のための準備
25
H.264
76
NTSC →「
NTSC ビデオ」を参照
PAL →「
PAL ビデオ」を参照
SECAM
126
圧縮
25
アナモフィック
51
,
648
エンコード
25
26
,
68
70
解像度
57
58
規格→「ビデオ規格」を参照
サポートされている設定 , HD ビデオ
106
107
サポートされている設定 , SD ビデオ
104
105
タイプの指定
553
トランジション
349
,
639
ノイズの多いビデオ
61
ビットレート
45
,
637
品質
24
,
61
マルチアングルトラックと∼
68
70
ムービーソース
48
ワイドスクリーンの∼
19
,
648
ビデオエディタ
72
ビデオ/オーディオの組み合わせ素材
∼をメニューに追加する
289
290
∼をレイヤメニューに追加する
338
339
ビデオオブジェクト(
VOB)ファイル
44
,
567
ビデオオブジェクト単位(
VOBU
389
ビデオ規格
国別一覧
133
∼とリージョンコード
39
∼の概要
39
∼のトランスコード
62
プロジェクトで使用する設定
553
プロジェクトでの変更
134
∼を選択する
39
,
126
133
ビデオ・キャプチャ・カード
54
ビデオクリップ
V1 ストリームと書き出し
379
移動後のマーカー
383
イントロクリップ
231
,
345
346
重複
377
トランジション
345
,
347
352
トリミング
377
モーションメニューの∼
231
ループ
231
∼を書き出す
379
ビデオクリップのループ
231
ビデオ仕様
DVD-Video 仕様
48
,
126
ビデオストリーム
→「ストリーム」も参照
HD
371
SD
371
∼上のボタン
652
選択
554
代替
395
397
∼の切り替え
396
∼への素材の追加
372
∼用にサポートされている素材
371
∼用の静止画素材
371
ビデオソース
DVD 用のエンコード
54
61
PAL NTSC
48
∼の種類
48
∼を準備する
48
54
ビデオ素材
183
184
→「モーションビデオ素材」も参照
HD ビデオストリーム用の∼
371
SD ビデオストリーム用の∼
371
678 索引
代替ストリーム
396
長さの変更
201
∼の再生時間を計算する
634
∼の説明
33
ビットレート
635
,
636
ビデオタイトルセット(
VTS
∼別のエレメント一覧
165
166
,
196
ビデオタイトルセット→「
VTSを参照
ビデオディスプレイ
499
ビデオトラック
53
ビデオトランジション
349
,
639
ビデオのピクセル
84
,
86
ビデオプレーヤー、∼から取り込む
33
ビデオ・マネージャ・グループのファイル
566
,
568
ビデオモニタ
16
,
31
32
ビデオ領域
20
,
28
,
568
569
,
653
ビデオ領域にあるファイル
HD DVD
568
569
SD DVD
566
567
「ビューア」タブ
153
,
163
,
401
402
,
628
「ビューア」のツールバー項目
163
表示コマンド、
STL 形式
458
表示条件
603
607
GPRM への取り込み
603
設定
604
605
∼のパラメータ
604
プリスクリプトとの比較
479
,
603
605
標準オーバーレイメニュー
83
標準精細度 DVD →「
SD DVDを参照
標準トランジション
349
ファイル
AAC
77
,
372
DVD@ccess リンクで開く
594
,
597
EVO
569
HVDVD_TS
568
569
MPEG →「
MPEG ファイル」を参照
Photoshop
83
PSD →「
PSD ファイル」を参照
QuickTime
184
,
188
RTF
456
TIFF
432
VOB
44
,
567
オーディオ→「オーディオファイル」を参照
オーバーレイ
87
,
246
解析
132
,
186
グラフィックス→「グラフィックファイル」を参照
構築
565
569
字幕→「字幕ファイル」を参照
スタイル
314
テンプレート
314
トラックコンテンツの∼
566
567
,
568
569
名前
68
,
182
,
573
576
∼の場所
123
124
ビデオ・マネージャ・グループの∼
566
,
568
不明な∼
182
不明の∼
132
∼への DVD@ccess リンク
594
,
596
名称変更
182
領域
566
569
ファイル拡張子
.aiff
68
,
184
.dspScript
477
.layout
567
,
569
.m2v
184
.par
186
.SPU
432
.cpt
17
DVD@ACCESS
596
ファイルフォーマット→「フォーマット」を参照
ファンクションキー
141
フィールド 1の設定
612
フィールド 2の設定
612
フィールド順の設定
64
フォーマット
AC-3 →「
AC-3 フォーマット」を参照
AIFF
77
CMF
31
,
584
,
584
585
,
646
Dolby →「
Dolby Digital フォーマット」を参照
DTS
77
,
105
,
108
DVD-R
646
HDTV
50
MPEG →「
MPEG ビデオ」 を参照
NTSC →「
NTSCを参照
PAL ∼→「
PALを参照
PCM
77
,
105
,
108
,
636
UDF
574
WAVE
77
オーディオ→「オーディオフォーマット」を参照
クロマ∼
105
,
107
スライドショー
97
,
406
407
「フォーマット」ツールバー項目
163
フォーマット用のディスクのプロパティ
572
フォルダ
AUDIO_TS
565
,
573
,
645
HVDVD_TS →「
HVDVD_TS フォルダ」を参照
JACKET_P
562
,
565
,
568
,
573
VIDEO_TS →「
VIDEO_TS folderを参照
エンコードされたファイルの保存
124
拡張子
574
素材
181
,
191
トランジション素材∼
99
100
∼の指定
124
∼の順序を変更する
159
∼の素材を使う
160
∼の素材を表示する
158
,
159
保存先の設定
123
124
予備
124
読み込みと∼
193
,
194
∼を管理する
159
索引 679
∼を作成する
191
∼をフォルダリストから削除する
159
∼をフォルダリストに追加する
158
∼を命名する
191
フォルダリスト
158
159
フォント
→「テキスト」も参照
STL 形式
457
∼が使用できない
132
,
268
字幕
449
450
,
455
,
457
テキストオブジェクトの∼
277
278
∼の置き換え
132
,
268
ボタンテキスト
267
フォントコマンド、
STL 形式
457
「フォント」パネル
163
,
267
「フォントパネルを表示」ツールバー項目
163
不可視ボタン
209
210
「プッシュ」トランジション
643
「不明のファイル」ウインドウ
132
「ブラー」トランジション
640
プリスクリプト
→「スクリプト」も参照
Nop」コマンドと∼
483
,
490
Resume」コマンドと∼
489
スライドショー
427
∼の説明
467
表示条件との比較
479
,
603
用途
467
∼を終了する
490
「フリップ」トランジション
641
プレースホルダ、スクリプト
483
フレーム
Bフレーム
59
,
61
,
71
,
645
Iフレーム
59
,
61
,
71
,
647
Pフレーム
59
,
61
,
71
オーディオトリミング
376
「フレーム同期」設定
76
フレームレート
24 fps
49
,
105
,
107
DVD Studio Pro」でサポートされている∼
105
,
107
MPEG ビデオ
58
NTSC
58
,
105
,
107
PAL
58
,
105
,
107
アルファトランジション
103
ムービー
48
プレーヤー
DVD →「
DVD プレーヤー」を参照
オーディオ
33
オーディオデコーダサポート
80
デュアルスタンダードの∼
48
ビデオ
33
プレスサービス業者
28
,
653
プレゼンテーション→「スライドショー」を参照
プログラム・グループ・チェーン(
PGC
495
プロジェクト
2層の→「
2層プロジェクト」を参照
DVD 規格を設定する
127
128
DVD 規格を変換する
135
HD →「
HD プロジェクト」を参照
iDVD」の∼
18
,
629
631
LiveType」の∼
187
Motion
17
Motion」の∼
187
SD →「
SD プロジェクト」を参照
絵コンテの作成
40
エミュレーション
479
,
546
開始
109
112
環境設定
113
旧バージョンを開く
632
計画
37
46
構築→「プロジェクトの構築」を参照
最初に再生するエレメントを設定する
126
,
131
詳細なディスクの設定
558
559
制限
45
対象となる視聴者
38
ディスクサイズを設定する
126
,
129
130
∼でのリモートの割り当て
550
∼と複数ユーザ
132
∼内の DVD@ccess リンク
594
596
∼に VTS ブロックを追加する
593
∼に隠し項目を追加する
209
210
∼に言語を追加する
162
∼にジャケットピクチャを追加する
562
∼にスクリプトを読み込む
477
∼にスライドショーを追加する
407
∼に素材を再接続する
182
∼に素材を読み込む
192
198
∼に名前を付ける
126
,
129
∼のエレメント→「エレメント」を参照
∼の隠し機能
209
210
∼の仕上げ
543
586
∼のシミュレーション
546
551
∼の説明
653
∼の素材を削除する
199
∼のデフォルト言語
112
,
113
∼の見つからない素材
132
必要なディスクの空き容量
555
必要なディスク容量
633
638
必要なハードディスク容量
29
ビデオ規格の変換
134
ビデオ規格を設定する
126
127
フォーマット→「プロジェクトのフォーマット」を参照
メニュー言語
352
355
∼をエミュレートする
570
571
∼を作成する
125
130
∼を「シミュレータ」でテストする
545
551
∼をディスクに書き込む
544
∼を開く
131
132
∼を保存する
125
プロジェクトのエミュレーション
479
プロジェクトの構築
560
569
2
571
680 索引
「構築/フォーマット」のコマンド
545
,
564
565
,
579
段階的な構築
563
564
∼中に生成されたメッセージ
149
手順
562
563
∼の説明
544
,
649
パフォーマンス
564
565
必要な時間
564
必要なディスクの空き容量
552
プロジェクトのコンパイル
560
プロジェクトのシミュレーション
546
551
プロジェクトのフォーマット
581
586
Cutting Master Format
585
「構築/フォーマット」コマンド
545
,
564
565
出力デバイス
584
585
出力のタイプの設定
583
585
∼の説明
544
,
653
∼の手順
581
582
「プロジェクト」パネル
113
プロジェクトをエミュレートする
546
,
570
571
プロジェクトをコンパイルする
→「プロジェクトの構築」も参照
プロジェクトをディスクに書き込む
544
プロジェクトをテストする
DVD プレーヤー」で∼
570
「シミュレータ」で∼
545
551
単体の DVD 専用プレーヤーで∼
546
,
570
プロパティ
→「環境設定」も参照
構築用のディスクのプロパティ
560
シナリオ
392
394
スタイル
305
309
ストリーム
378
379
スライド
428
429
スライドショー
425
428
素材
204
,
374
375
ディスク
552
559
ディスクフォーマットの∼
572
580
テキストオブジェクト
278
279
テンプレート
306
309
トラック
360
363
ドロップゾーン
274
フォーマット用のディスクのプロパティ
572
ボタンの∼
259
263
マーカー
387
389
メニュー、標準
244
252
メニュー、レイヤ
326
331
ユーザ操作の∼
599
601
分散エンコーディング
17
「ページフリップ」トランジション
643
ヘルプ、オンスクリーンユーザーズマニュアル
34
「放射ブラー」トランジション
643
「方法」の設定
66
保存先
123
124
「保存先」パネル
123
ボタン
16:9 のアスペクト比と∼
208
DVD@ccess リンクと∼
594
HD プロジェクト内の∼
463
SD プロジェクト内の∼
463
オーバーレイベース
253
255
,
272
,
331
,
653
カスタム
48
カラー
263
現在ハイライトされているボタンの番号
496
497
コピー
223
,
464
466
コマ送り
402
サイズの変更
224
225
シェイプベースの∼
93
96
,
653
自動割り当て機能
270
271
状態→「ボタンの状態」を参照
スタイル
300
,
307
,
312
スライドショー
408
,
419
接続
258
259
操作
115
,
653
タイプ
653
チャプタインデックスの使用
311
テキストのみの作成
267
デザイン
40
デフォルト
247
,
312
,
328
テンプレートと∼
311
動作領域
91
,
217
,
233
,
253
254
,
276
,
651
トランジション
249
,
263
,
349
,
352
ナビゲーション
268
271
名前
311
,
314
∼にイメージを配置する
276
∼にテキストを追加する
266
∼の重なり
272
∼のエレメントをまとめる
90
∼の数
208
,
253
,
463
∼のサイズを変更する
254
∼の説明
48
,
653
∼の素材
276
∼のドロップシャドウ
93
,
94
∼のプロパティ
259
263
ハイライト
90
,
247
,
255
,
256
,
328
番号の割り当て
264
265
番号をオフセットする
248
,
329
,
440
ビデオ字幕上の∼
431
,
460
466
ビデオストリーム上の∼
652
ビデオトラック上の∼
53
,
387
ビデオのソースとしての∼
48
不可視
209
210
ホットスポット
651
モーションメニューと
92
“戻る”∼
247
,
328
「ユーザ操作」の設定
601
リモコン→「リモコンボタン」を参照
レイアウトスタイルと∼
311
索引 681
レイヤベースの∼
331
333
,
653
∼を移動する
224
225
∼をコピーする
258
∼を削除する
225
,
254
∼を並べ替える
264
265
∼をメニューに追加する、標準
253
272
∼をメニューに追加する、レイヤ
331
335
ボタンアウトライン
217
「ボタン」インスペクタ
「カラー」タブ
263
シェイプを割り当てる
257
「トランジション」タブ
263
標準メニュー
259
263
ボタンの接続
258
レイヤメニュー
333
335
ボタン状態
アクティブ
206
,
241
,
255
「ボタン」タブ、「字幕」インスペクタ
439
440
ボタンの状態
オーバーレイと∼
86
選択
206
,
241
,
255
通常
83
,
206
,
240
∼の概要
206
207
∼の説明
654
標準メニュー
206
レイヤメニュー
91
,
207
∼を表示する
217
ボタンのトランジションクリップ
347
,
349
,
352
ボタンのハイライトマーカー
386
,
387
,
461
ホットスポット
651
ボリューム
574
マーカー
→「トラック」も参照
DVD@ccess リンク
389
,
594
DVD Studio Pro」と∼
71
Final Cut Pro
71
,
72
74
GOP 境界と∼
380
iMovie
71
,
75
,
384
圧縮マーカー
69
,
70
,
71
移動
382
移動したビデオクリップに設定された∼
383
インタラクティブ
431
,
460
,
652
エントリリストのエントリの変更
391
エントリリストの順序を変更する
391
外部のビデオエディタで∼を追加する
72
切り替え
386
,
387
構築時の修復
118
サムネール
388
接頭辞
116
セルマーカー
386
,
387
タイムコード
389
チャプタ→「チャプタマーカー」を参照
トラックへの追加
70
75
,
381
名前
116
,
117
,
388
∼の色
386
∼の継続時間
386
∼の使用法
380
∼の説明
654
∼のタイプ
386
387
∼の配置
71
,
72
,
380
ビデオクリップなしに追加
383
プロパティ
387
389
∼へのジャンプ
386
,
388
ボタンのハイライト
386
,
387
,
461
マーカーの位置に再生ヘッドを設定する
382
前にスキップ/後ろにスキップ
529
無効
118
,
134
ユーザ操作の設定
601
リモコン
389
∼を「
iMovie」の素材から読み込む
384
∼をクリップの最後に追加する
382
∼を削除する
383
,
391
∼を使った作業
380
389
∼をテキストリストから読み込む
385
∼を編集する
382
∼を割り当てる
394
「マーカー」インスペクタ
358
,
387
389
マクロビジョン APS
→「コピーライトプロテクション」も参照
HD プロジェクトと∼
560
設定
557
558
,
560
561
対応するタイプ
561
∼の説明
654
∼を有効化する
561
マクロビジョンの設定
362
,
389
,
557
,
558
マクロ表示
169
170
マニュアル、オンスクリーン
34
マルチアングルストリーム
494
マルチ・アングル・トラック
68
70
代替ストリーム
396
∼についての注意事項
395
∼の概要
395
ビットレート
44
,
70
プレビュー
402
∼を作成する
396
マルチアングルビデオ
69
ミックス・アングル・トラック
代替ストリーム
396
∼で静止画を使用する
396
∼についての注意事項
68
,
395
∼の概要
395
ビットレート
70
プレビュー
402
∼を作成する
397
ムービー
682 索引
→「ビデオ」も参照
Final Cut Pro
74
iMovie
70
,
75
,
384
素材
99
,
100
素材マット
99
,
102
背景マット
99
,
102
ビデオソース
48
フレームレート
48
「ムーブイン」トランジション
642
メールアドレスへのリンク
594
,
596
メガバイト、実際のサイズ
40
メディア
→「ディスク」も参照
一般用
30
,
648
オーサリング用
30
メニュー
205
355
16:9 →「
16:9 メニュー」を参照
24 fps ビデオ
50
4:3 →「
4:3 メニュー」を参照
DVD@ccess 設定
252
,
331
DVD@ccess リンク
594
HD プロジェクト
208
209
アスペクト比
114
解像度
328
カラー設定
251
252
空の領域へのドラッグ
298
環境設定
115
116
基本設定
244
,
327
サポートされているファイルの種類
82
視聴者による操作の無効化
601
ジャンプアクション
246
,
284
,
346
詳細設定
252
使用の開始
218
227
制限
45
正方形ピクセル
216
ソース
81
96
,
535
,
536
,
538
タイムアウト
246
,
327
チャプタ→「チャプタインデクスメニュー」を参照
テキストの設定
121
デザイン
40
∼での 16:9 素材の使用
53
デフォルトスタイル
312
ドロップシャドウ
248
,
280
281
ドロップゾーン
652
ドロップパレット
220
222
,
285
302
,
337
344
名前を付ける
219
∼にあるボタンの最大個数
208
,
209
,
253
,
463
∼にイントロクリップを追加する
345
346
∼にオーディオを追加する
229
,
246
,
272
,
279
280
∼にオーバーレイを割り当てる
234
235
∼に隠し機能を追加する
209
210
∼に言語を割り当てる
355
∼にシェイプを追加する
256
258
∼にスタイルを適用する
303
,
309
311
∼に素材を追加する
220
222
∼にテキストを追加する
229
,
276
279
∼にテンプレートを適用する
303
,
309
311
∼にトランジションクリップを追加する
345
,
347
352
∼に背景を割り当てる、標準
232
233
∼に背景を割り当てる、レイヤ
324
325
∼にボタンを追加する、標準
253
272
∼にボタンを追加する、レイヤ
331
335
∼の概要
81
,
205
209
∼のグラフィックス
24
,
82
86
∼の言語
113
,
328
,
352
355
,
492
∼の説明
654
∼の中でオーディオフォーマットを混在させる
80
∼のボタン→「ボタン」を参照
∼のループ
92
背景
81
,
652
必要なディスク容量
638
表示設定
252
,
331
標準方式の作成
653
プロパティ、標準
244
252
プロパティ、レイヤ
326
331
ボタンのオフセット
248
,
329
ボタンへのドラッグ
298
,
344
無効な操作
252
メニュー項目を移動する
224
225
メニュー項目をコピーする
223
224
メニュー項目をサイズ変更する
224
メニュー項目を削除する
225
モーション→「モーションメニュー」を参照
ユーザ操作の設定
601
∼用のグラフィックスを作成するためのヒント
83
レイヤ方式の作成
654
レイヤ→「レイヤメニュー」を参照
レイヤを表示する
215
レンダリング
115
,
230
∼を空の領域にドラッグする
344
∼を作成する→「メニューの作成」を参照
∼を開く
215
,
219
「メニュー」インスペクタ
標準メニュー
244
252
ループポイントを設定する
92
レイヤメニュー
326
331
メニューエディタ
ガイドの設定
119
キーボードショートカット
620
622
定規
119
,
212
ダイナミックガイド
213
チャプタマーカー付きの素材を読み込む
384
∼でのスライドショーの作成
408
テンプレート/スタイルと∼
309
ドロップパレット
164
,
220
222
∼に素材をドラッグする
195
,
220
∼にタイルをドラッグする
172
∼の概要
211
217
∼の説明
149
,
211
∼のツール
215
217
索引 683
メニューガイド
212
213
メニューを開く
219
∼を表示する
163
メニューエディタのツールバー項目
163
メニューガイド
212
213
メニュー項目をコピーする
223
224
メニュー項目をペーストする
223
224
メニュー操作ボタン、シミュレータ
550
「メニュー」タブ
キーボードショートカット
620
622
∼の説明
149
「メニュー」インスペクタ、標準メニュー
247
248
「メニュー」インスペクタ、レイヤメニュー
328
329
メニューの作成
テンプレート/スタイルを使った∼
303
321
∼の概要
205
209
∼の基本ステップ
82
メニューの作成、標準方式
229
284
オーディオを追加する
229
,
279
280
オーバーレイを選択する
229
,
233
235
カラーマッピング
236
242
シェイプを使用する
229
テキストオブジェクトを追加する
229
,
276
279
テンプレート/スタイル機能と∼
229
ドロップシャドウを設定する
280
281
ドロップシャドウを追加する
229
,
248
ドロップゾーンを追加する
229
,
273
276
∼のオプション
229
∼の説明
206
背景を選択する
229
,
231
233
プロジェクトに新規メニューを追加する
218
プロパティ
244
252
ボタンを追加する
253
272
モーション設定を構成する
229
モーションメニューの設定
282
284
メニューの作成、レイヤ方式
323
335
オーバーレイの選択
326
∼の説明
207
背景を選択する
323
325
プロジェクトへの新規メニューの追加
218
プロパティ
326
331
ボタンを追加する
331
335
メニューの定規
212
メニューのループポイント機能
18
,
509
メニューのループポイント→「ループポイント」を参照
「メニュー」パネル
115
116
「メニュー」ボタン
259
,
531
,
609
「メニュー呼び出し」のユーザ操作
601
「メニューを追加」ツールバー項目
162
メモリレジスタ→「
GPRM
SPRMを参照
「メルト」トランジション
641
モーション設定
229
「モーションディゾルブ」トランジション
642
モーションビデオ素材
∼をメニューに追加する
285
288
∼をレイヤメニューに追加する
337
338
「モーション」ボタン
217
,
654
モーションメニュー
→「メニュー」も参照
設定
115
,
245
246
,
282
284
注意事項
91
∼の再生時間を計算する
634
∼の説明
654
∼のビデオクリップ
231
ボタン
92
∼用のビデオを作成する
91
ループポイント
485
,
509
「モザイク」トランジション
642
「戻る」ボタン
247
,
328
,
609
モニタ
4:3
→「
4:3 モニタ」 を参照
NTSC
50
PAL
50
オーディオ
16
,
31
33
,
79
,
546
解像度
123
ビデオ
16
,
31
32
,
546
ユーザ
視聴者による操作の無効化
598
601
ネットワーク
132
複数
132
ユーザーズマニュアル、オンスクリーン
34
ユーザ操作
598
601
,
602
ユニバーサル・ディスク・フォーマット→「
UDFを参照
用語集
645
653
用語集の用語
645
653
予測フレーム→「
Pフレーム」を参照
リージョンコード
選択
557
デフォルト
122
デュアルスタンダードのプレーヤーと∼
48
∼とビデオ規格
39
∼の説明
39
,
502
,
654
∼のリスト
502
「リージョン/コピーライト」タブ
557
558
リソース、
DVD Studio Pro
34
「リビール」トランジション
643
リモコンボタン
608
610
DVD プレーヤーに機能を割り当てる
608
610
再開機能
259
シナリオ
392
接続
529
マーカー
389
684 索引
∼を設定する
610
領域
20
,
28
,
568
569
,
653
領域にあるファイル
HD DVD ビデオ
568
569
SD DVD ビデオ
566
567
リンク→「
DVD@CCESS リンク」を参照
ループするメニュー
92
ループポイント
∼にジャンプする
284
,
346
,
485
,
509
∼の用途
283
∼への改良
18
∼を定義する
92
「ループポイント」設定
283
,
346
レイアウトスタイル
302
,
308
レイヤ
2層→「
2層ディスク」 を参照
Photoshop」の∼
83
,
91
オーバーレイ
246
シームレスな∼
577
統合
83
∼についてのオプション
556
ノンシームレスな∼
577
標準オーバーレイメニュー
83
∼を使ってメニューを作成する→「メニューの作成」
「レイヤ方式」を参照
レイヤメニュー
PSD ファイルと∼
91
注意事項
91
∼の説明
91
背景
91
∼用のグラフィックス
83
レイヤ
83
∼を作成する
91
「レイヤメニューを追加」ツールバー項目
162
レーザーディスク
41
レジスタ、メモリ→「
GPRM
SPRMを参照
レターボックス化
51
,
53
,
654
「レターボックス」モード
114
,
123
,
208
,
209
レンダリング設定
115
116
レンダリングメニュー
115
,
230
「ログ」タブ
149
,
551
,
563
,
619
ワイドスクリーンの DVD
648
ワイドスクリーンのアスペクト比
645
ワイドスクリーンのビデオ
19
,
648
「ワイプ」トランジション
644

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