Apple Pages 2 ユーザーズガイド User Manual Users Guide

User Manual: Apple Pages Pages 2 - ユーザーズガイド

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ユーザーズガイド

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る事前の許諾を得ることなく複写複製(コピー)することを
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Computer, Inc. の商標です。キーボードから入力可能な
Apple ロゴについても、これを Apple Computer, Inc. から
の書面による事前の許諾なしに商業的な目的で使用すると、
連邦および州の商標法および不正競争防止法違反となる場合
があります。
本書には正確 な情報を記載するよう に努めました。ただし 、
誤植や制作上 の誤記がないことを保 証するものではありま
せん。

Apple
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Cupertino, CA 95014-2084
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〒 163-1480 東京都新宿区西新宿 3 丁目 20 番 2 号
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Apple 、Apple ロゴ、AppleWorks、 ColorSync、 iMovie、
iPhoto、iTunes、 Mac、 Mac OS、 PowerBook、Quartz、
および QuickTime は、米国その他の国で登録された Apple
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Finder、 iWork、Pages、および Safari は、 Apple
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です。
本書に記載のその他の製品名および会社名は、各社の商標ま
たは登録商標です。本書に記載の他社商品名は参考を目的と
したものであり、それらの製品の使用を強制あるいは推奨す
るものではありません。また、Apple Computer, Inc. は他
社製品の性能または使用につきましては一切の責任を負いま
せん。

J019-0531
01/2006

目次

7

序章:ようこそ Pages へ

7 「Pages」の機能の概要
15 「Pages」の新機能
18

メニューの使い方

18

参考のためのリソース

21
21

第 1 章:Pages の概要

23

書類の画面上の表示を変更する

28

スタイルパネル

Pages テンプレートを使う

29 「フォント」パネル
30 「カラー」ウインドウ
30

インスペクタウインドウ

31

ツールバー

32

書類内を移動する

34

ショートカット

35
35

第 2 章:Pages テンプレートを使って書類を作成する

37

手順 2:新規書類を作成します

39

手順 3:テキストを追加します

43

手順 4:グラフィックスなどのメディアを追加します

47

手順 5:書類を編集します

57

手順 6:書類を保存/共有します

61
63

第 3 章:書類のレイアウトと目次を書式設定する

手順 1:書類のデザイン上の必要事項を検討します

ページの方向とサイズを設定する

3

4

63

ページ余白を設定する

64

複数段にする

66

段組みやページレイアウトを変更する

68

左右見開きページの書類を作成する

69

ヘッダ、フッタ、ページ番号、脚注、および巻末注を追加する

74

セクション区切りを使って書類の書式設定を変更する

77

反復表示される背景イメージを追加する

78

目次を使う

81
81

第 4 章:テキストと段落の書式を設定する

89

テキストの自動置換機能を使う

90

テキストの配置、間隔、色を設定する

94

タブストップを設定してテキストをそろえる

98

箇条書き/番号付きリストとアウトラインを作成する

テキストのサイズおよび書式を設定する

101

囲みや補足欄を作成する/テキストを強調する

107
109

第 5 章:スタイルを操作する

110

別の Pages 書類からスタイルを読み込む

111

スタイルの上書きについて理解する

112

スタイルを検索する/置き換える

113

段落スタイルを変更する/新しく作成する

116

文字スタイルを変更する/新しく作成する

119

リストスタイルを変更する/新しく作成する

125
125

第 6 章:グラフィックスやその他のメディアを扱う

スタイルを適用する

グラフィックスを扱う

127

固定オブジェクトとインラインオブジェクトを追加する

129

PDF ファイルをグラフィックスとして使う

130

イメージを切り取る(マスクする)

133

メディアブラウザを使う

135

テキストやグラフィックオブジェクトをサイズ変更する/移動する/重ねる

目次

138

オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる

141

サウンドおよびムービーを含める

143

ハイパーリンクおよびブックマークを追加する

147
147

第 7 章:オブジェクトプロパティを変更する

152

イメージを調整する

154

枠線のスタイルを変更する

155

影を追加する

156

不透明度を調整する

157

オブジェクトの向きを変更する

158

オブジェクトのサイズや位置を調整する

160

図形を描画する/編集する

167
168

第 8 章:表を作成する

170

表のセルや枠線を使う

173

表の書式を設定する

180

セル背景のイメージや色を設定する

181

数値の書式を設定する

183

セルを並べ替える

185

自動入力を行う

186

数式を使う

201
201

第 9 章:グラフを作成する

204

グラフを追加する

207

グラフのデータを編集する

カラー塗りつぶしおよびイメージ塗りつぶしを使用する

表を追加する

グラフについて

209

グラフの書式を設定する

220

3D グラフを使う

223
223

第 10 章:アドレスブックデータを使用して書類に個人データを埋め込む
アドレスブックフィールドについて

目次

5

6

224

アドレスブックフィールドを使う

226

独自のアドレスブックフィールドを定義する

229
229

第 11 章:書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

236

書類をほかのフォーマットで書き出す

239
240

第 12 章:独自のテンプレート書類を作成する

242

手順 2:スタイルを定義します

245

手順 3:テキスト/グラフィックスのプレースホルダを作成します

248

手順 4:カスタムテンプレートを保存します

249

索引

書類をプリントする

手順 1:書類を設定します

目次

序章

ようこそ Pages へ

「Pages」は、シンプルながら多彩な機能を備えたワード
プロセッサアプリケーションです。レター、招待状、ポ
スターから、毎月のニュースレターや 3 つ折りパンフ
レットまで、見栄えのよい書類を簡単に作成することが
できます。ここでは、「Pages」の機能の概要を説明し、
操作の習得に役立つリソースを紹介します。
「Pages」では、さまざまな書類をコンピュータ上で簡単に作成およびデザインできます。
「Pages」のツールを使用すれば、書類を書き上げている最中にレイアウトと外観を簡単に変
更できます。発表するデータは、「Pages」に付属の表やグラフで表すこともできます。さま
ざまな種類のテキストとグラフィックスを書類に取り入れることができるほか、 ムービーや
ハイパーリンクを組み込むこともできます。
また、「Pages」の書類を共有する場合に備えて、 HTML、 PDF 、
「Microsoft Word」など、さ
まざまなファイルタイプへの書き出しがサポートされています。

「Pages」の機能の概要
Pages テンプレート、スタイル、およびレイアウト機能を使って、魅力的な書類を楽しみな
がら作成できます。

7

多彩なメディアに対応したテンプレート
「Pages」に付属のテンプレートを使用すれば、外観がプロ並みの書類を簡単に作成できます。
ユーザのニーズに合った独自のテンプレートも作成できます。

ツールバーボタンを使用すると、
入力時にページやテキストの
書式を設定できます。

ドラッグ&ドロップするだけで
グラフィックスを追加できます。

囲み文、表、その他の書式設定
された要素をすぐに挿入できます。

複数段のレイアウトを
挿入できます。

8

序章

ようこそ Pages へ

各テンプレートには、書類の作成をサポートする構成要素( 別名「セクション」)が複数含ま
れています。見栄えの良さを最大限に生かすためにプロがデザインした複数のレイアウトか
ら選択できます。テキスト、イメージ、表、グラフなど、テンプレートのすべての要素は、
精密でプロフェッショナルな書類を作成するために用意されたものです。

「Pages」では、ニュースレター、日誌、チラシ、ポスター、招待状、ステーショナリー、 レ
ジュメ、ビジネス、創作、教育、マーケティングなど、さまざまな用途に対応したテンプ
レートが用意されています。
また、これらのテンプレートのデザインや要素を基に、箇条書き、グラフのスタイル、背景
イメージをコピー&ペーストして、 書類にさらに磨きをかけることもできます。さらに、独
自のテンプレートを作成して、友人や同僚と共有することもできます。

序章

ようこそ Pages へ

9

適切なスタイル
テンプレートに入力するだけで、段落、文字、番号付きリスト/箇条書き用にあらかじめ定
義されているスタイルが自動的に適用されます。別のスタイルを選択することも、独自のス
タイルを作成することもできます。
「スタイル」 メニューを使用すると、
一貫したテキスト書式を書類に適用
できます。

メディアブラウザを使用す
ると、
「 iPhoto」から写真
を取り込むことができます。

10

序章

ようこそ Pages へ

強力なワープロ機能
「Pages」では、入力に従って次のページに続く複数段レイアウトが用意されています。業務
報告書や研究レポート用の目次、脚注、ヘッダ、フッタ、およびページ番号などの設定も簡
単です。
内容を追加するごとに
更新される目次を作成
できます。

目次のスタイルを望み
どおりに設定できます。

箇条書きや番号付きの
リストを作成できます。

その他、入力時の綴り修正、ページサムネールを使ったナビゲーション、「Microsoft Word」
および「AppleWorks」からの読み込みとコピー、書類内の単語や語句の検索など、さまざま
なワープロ機能を利用して、効率的に作業を進めることができます。

序章

ようこそ Pages へ

11

使いやすいメディアツール
iPhoto ライブラリ、iTunes ライブラリ、または「ムービー」フォルダに保存した写真/音楽
/ムービーなどを検索し、それを書類に直接ドラッグすることができます。
「 iPhoto」
、
「iTunes」、または
「 ムービー」を選択します。

使いたい写真があるアルバムを
選択します。

サムネールを書類ウインドウに
ドラッグします。

名前でファイルを検索します。

イメージを追加するときは、「Pages」内で明度、コントラスト、露出、彩度、色相、シャー
プネスなどを調整することができます。

12

序章

ようこそ Pages へ

カスタム図形とマスク
さまざまな形状のマスクを使って、 イメージを切り取ることができます。「Pages」であらか
じめ用意されている数多くの図形の中から選択することも、 独自の図形をマスクとして作成
することもできます。マスクを使うと、元のファイルを変更せずに、 書類に表示するイメー
ジの一部だけを表示できます。

カスタムマスクを作成して、
写真の一部を切り出します。

イメージにマスクをかけ、
必要に応じてマスクを編集
します。ここではマスクを
回転して傾け、サイズを
変更しています。

元のイメージがマスクに
よって縁取られています。

序章

ようこそ Pages へ

13

存在感がある 3D グラフ
2D のデータを 3D レンダリングされた棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、および円グラフ
に表示できます。リアルな木目調、メタルなど実物そっくりのテクスチャを選択できます。
複数種類のライトのスタイルを適用することで、面白い影を表現できます。

計算や行の並べ替えが可能な表
表内の任意のセルで、算術演算の数式や別のセルの値を使って計算を自動化することができ
ます。
「請求書」テンプレートで
使われているこの表では、
数量または単価が変更された
場合に合計金額が自動的に
更新される数式が使われて
います。

セルは、昇順、降順、番号順、またはアルファベット順に並べ替えることができます。国際
標準の通貨フォーマットおよび日付を使って、数字の書式を設定します。

14

序章

ようこそ Pages へ

「アドレスブック」の個人データが埋め込まれた書類
多くの Pages テンプレートにはアドレスブックフィールドが用意されており、 名前、電話番
号、住所など、「アドレスブック」で連絡先に指定した任意のデータを書類に自動挿入できま
す。この機能を使用すると、手紙や契約書などの書類を作成し、 複数の相手に対して繰り返
し利用できます。

「アドレスブック」で
自分のカードとして
設定したデータが自動的に
挿入されます。

個人データを埋め込むため、
「アドレスブック」の連絡先を
このフィールドにドラッグ
します。

「Pages」の新機能
「iWork ‘06」の「Pages」の新機能では、以下のことが可能になります:

 20 を超える新しいテンプレートを使って書類を作成する。
一部のテンプレートでは、図形を使ったマスク処理や、手紙作成時のアドレスブック連絡
先情報の挿入などの新機能を利用できます。
ポスター、チラシ、スクラップブック、ストーリーボード、ニュースレターなどの作成に
役立つテンプレートが用意されています。 新しいビジネス用テンプレートでは、技術レ
ポート、提案書、会議録、カタログ、さらには支出を自動的に計算する経費報告書が用意
されています。

序章

ようこそ Pages へ

15

Â 「アドレスブック」の個人データを書類に埋め込む。
名前、電話番号、住所など、
「アドレスブック」で連絡先に指定した任意のデータを書類に
簡単に挿入できます。メールマージ と呼ばれるこの機能を使用すると、手紙や契約書など
の書類を複数の相手に対して再利用することが簡単にできます。

 表を使って計算と並べ替えを実行し、書式付き数値をセルに表示する。
表のセルに数式を追加することにより、ほかのセルの値を参照して得られた値を表示する
ことができます。
数式を作成および編集する際には、 行と列のアドレスタブが役に立ちます。 1 回クリックす
るだけで数式を作成したり、強力な「数式エディタ」 を使って数式をカスタマイズしたり
できます。
表内の一部またはすべての行を、昇順、降順、番号順またはアルファベット順に並べ替え
ることができます。
数値の書式により、 表内のセルでの数値の表示方法を調整できます。たとえば、通貨の値
が入力されているセルに数値の書式を適用し、数値の前に通貨記号( $ 、£、¥など)を表
示することができます。

 大きな効果を与えるように図形とイメージをカスタマイズする。
図形を使うと、イメージをマスクしたり(多角形や円などでイメージを表示する)、書類内
に面白い効果を作り出したりすることができます。
「Pages」にはさまざまな図形があらかじめ用意されていますが、図形編集ツールを使って、
独自の図形を作成することもできます。各種の図形編集ツールを使うと、任意の図形の輪
郭や一部を試しに変更することも簡単にできます。
明度、コントラスト、シャープネスなどを調整することによって、 イメージの品質を向上
させたり、面白い効果を作り出したりすることができます。

 3D グラフや散布図でデータを表示する。
ほとんどすべてのグラフを 3D グラフとしてレンダリングできます。 角度と照明エフェクト
を正確に制御できる 3D コントロールを使用して、 3D 棒グラフや 3D 円グラフなどでデー
タを表示できます。
科学データや研究データの表示には、散布図を使用できます。

16

序章

ようこそ Pages へ

Â 書類内のテキスト、 イメージ、その他のオブジェクトにコメントを関連付ける。
コメントとは、電子的に書類の「余白に書き込みをする」方法のことです。
コメントを使用すると、書類自体を変更せずに、書類の特定の部分に関連するコメントを
挿入できます。コメントは、覚え書きをする場合、 レビューアに質問する場合、編集上の
提案事項を伝える場合などに便利です。

 ページサムネールを使って、書類内を移動したり、 書類の一部を管理したりする。
書類の横に、書類の全ページの縮小版(サムネール) を表示することができます。サム
ネール表示を使用すると、簡単に特定のページに移動したり、書類内のセクションを操作
したりすることができます。(セクションとは、レイアウトとページ番号の付け方が同じで
その他の書類属性が異なる 1 ページまたは複数のページを、 1 グループにまとめたもので
す。章もセクションの 1 つです。
)

 テキストの自動修正機能を使用する。
テキストの自動修正機能を使用すると、作業時のタイプミスを訂正したり、 入力したテキ
ストをほかのテキストに自動的に置換したりすることができます。
「 teh 」を「the」に)
、(c) から © への変
「Pages」では、引用符の変換、スペルミスの修正(
換などを自動的に実行できます。また、英文の各センテンスが必ず大文字で始まるように
設定することも、入力するメールや Web アドレスが「 Mail」や「Safari」用に自動的にハ
イパーリンクになるように設定することもできます。

 書類内の特定の単語や語句の発生箇所を一度にリストする。
書類内の特定の単語や語句の発生箇所のリストを作成することができます。 リストから検
索結果を選択すると、該当するテキストを記載しているページがメイン表示エリアに表示
されます。テキストを編集する場合は、Return キーを押すだけです。

 書類に巻末注を追加する。
ページの最下部に印刷される脚注を使用する代わりに、巻末注を使用することができます。
巻末注は、書類の最後、または書類の各セクションの最後に配置されます。

序章

ようこそ Pages へ

17

メニューの使い方
このガイド(および Pages ヘルプ)の多くの作業では、 メニューコマンドを使用します。手
順は、次のように記されています:

m 「表示」>「拡大/縮小」>「実際の大きさ」と選択します。
最初のかっこ内の語(「表示」
)がクリックするメニューです。続くかっこ内の語は、 このメ
ニューから選択する項目です(次の図を参照)。

参考のためのリソース
「Pages」を最大限に活用するには、以下のリソースを利用してください:

ユーザーズガイド
フルカラーの PDF 書類の各章では、
「Pages」の機能を説明し、
「 Pages 」を使用するための
手順を分かりやすく記載しています。
このガイドの第 1 章では、「Pages」で使用できるツールについて説明し、第 2 章では書類作
成のワークフローをステップバイステップ形式で示します。 残りの章では、テキストの書式
設定、スタイルに関する作業、表の作成などの手順について詳細に説明します。

18

序章

ようこそ Pages へ

オンスクリーンヘルプ
「Pages」内からヘルプを参照するには、
「ヘルプ」>「Pages ヘルプ」と選択します。目次か
ら特定のトピックを探したり、検索フィールドに質問を入力したりして、 目的の項目を検索
することもできます。
「ヘルプ」ボタンを Pages ツールバーに追加すれば、クリック 1 つで「Pages ヘルプ」を表
示できます。ツールバーのカスタマイズについては、 31 ページの「ツールバー」を参照して
ください。
また、ヘルプタグを画面上のさまざまな項目で表示することができます。 ヘルプタグを表示
するには、ポインタを項目に合わせて数秒間待ちます。

ヘルプタグを表示するには、項目上に
ポインタを置いて待ちます。

Pages ツアー
「Pages」で実行可能な内容についてオンスクリーンのデモをご覧になりたい場合は、ツアー
を開始してください。
オンスクリーンツアーを表示するには:

m 「ヘルプ」>「 iWork ツアー」と選択して、画面に表示される手順に従います。

序章

ようこそ Pages へ

19

Web 上の情報源
Web 上にある「 Pages」に関する追加情報にアクセスできます。
「Pages 」に関する Web 上の情報にアクセスするには:

1 「ヘルプ」>「 Pages ヘルプ」と選択します。
2 ヘルプのメインページの最下部にある「 Web 上の情報」セクションのリンクをクリックする
と、ヒント、製品ニュース、技術記事などが表示されます。

テクニカルサポート
「Pages」では、さまざまなサポートオプションが用意されています。詳細については、

Pages マニュアルに付属の「 AppleCare ソフトウェアサービス&サポートガイド」 を参照す
るか、Web で www.apple.com/jp/support/pages/ にアクセスしてください。

20

序章

ようこそ Pages へ

1

Pages の概要

1

この章では、「Pages」で使うウインドウとツールについ
て説明します。
Pages 書類を作成するには、最初にテンプレートを選択する必要があります。 目的に応じて
適切なデザインのテンプレートを選択してください。 あまり多くの書式が設定されていない
単純な書類から始める場合は、「白紙」テンプレートを使用します。
グラフィックス、ムービー、サウンドを読み込んだり、「Pages」でテキストボックス、グラ
フ、表、または図形を作成したりして、これらのオブジェクトをページにドラッグするなど
の操作で配置することができます。 書類には、入力に応じて新しいページが自動的に追加さ
れます。各テンプレートに用意されているページから選択して、既存のページの前後に書式
設定済みのページを追加することもできます。詳細については、 38 ページの「書類を拡張す
る」を参照してください。

Pages テンプレートのページには、 テキストおよびイメージのプレースホルダ が配置されて
おり、仕上がった書類の外観が分かるようになっています。 テキストのプレースホルダは、
ユーザが入力をすると、入力したテキストに置き換わります。イメージのプレースホルダは、
その上にイメージをドラッグすることで置き換えることができます。 テキストおよびイメー
ジのプレースホルダの操作の詳細については、 39 ページの「手順 3 :テキストを追加します」
および 57 ページの「手順 6:書類を保存/共有します」を参照してください。

Pages テンプレートを使う
「Pages」を最初に起動すると、テンプレートセレクタが表示され、 さまざまな書類タイプを
選択できます。使用するテンプレートを選択して、「選択」をクリックします。
新しいテンプレートには、テキストとイメージのプレースホルダなど、完成した書類を表す
項目が含まれています。

21

アドレスブックフィールドでは、
「アドレスブック」の個人データを
書類に埋め込むことができます。
ツールバーをカスタマイズして、
よく使用するツールを表示します。

イメージのプレースホルダは、
書類テンプレート上での
グラフィックスのサイズと
位置を示します。

プレースホルダのテキストは、
新しいテキストがどこに入力され、
ページ上でどのように表示されるかを
示しています。

ページ表示コントロールにより
表示を拡大/縮小して、画面上の
書類を大きく/小さくできます。

テキストのプレースホルダ
テキストのプレースホルダをクリックすると、テキスト領域全体が選択されます。 入力する
と、テキストのプレースホルダは、 入力したテキストに置き換えられます。

イメージのプレースホルダ
テキストのプレースホルダと同じように、 イメージのプレースホルダもテンプレート上での
グラフィックスのサイズと位置を示します。 使用するイメージをドラッグしてイメージのプ
レースホルダを置き換えます。

22

第1 章

Pages の概要

アドレスブックフィールド
アドレスブックフィールドを使うと、名前、 電話番号、住所など、「アドレスブック」の連絡
先で定義したデータを Pages 書類に簡単に挿入できます。 この機能を活用すると、手紙や契
約書などの書類を再利用し、個人ごとのデータをアドレスブックフィールドに挿入すること
により、何人分もの書類を作成することができます。

マスターオブジェクト
すかしやロゴなど、 すべてのページに表示されるグラフィックスがあります。 これらのオブ
ジェクトは「マスターオブジェクト」と呼ばれます。 テンプレート内でオブジェクトを選択
できない場合、そのオブジェクトはマスターオブジェクトである可能性があります。 詳細に
ついては、77 ページの「反復表示される背景イメージを追加する」を参照してください。

「白紙」書類テンプレート
特定の用途向けにデザインされたテンプレートを使わずに書類を作成したい場合は、「白紙」
テンプレートを使って白紙の書類を作成できます。 テンプレートセレクタで「白紙」を選択
し、
「選択」をクリックして、入力を始めます。

書類の画面上の表示を変更する
書類の作成中は、内容をよく確認できるように表示を拡大または縮小するなど、書類の表示
に関するさまざまなテクニックを使用できます。

拡大/縮小レベル
書類を拡大または縮小するには、以下のいずれかの操作を行います:

 「表示」>「拡大/縮小」>「<拡大/縮小レベル>」と選択します。
 ウインドウの左下隅にあるページ表示コントロールをクリックして、 拡大レベルをポップ
アップメニューから選択します。

第1 章

Pages の概要

23

「Pages」>「環境設定」と選択し、
「一般」をクリックして、
「デフォルトの拡大/縮小」
ポップアップウインドウからズームレベルを選択することによって、 書類を開く場合に使用
するズームレベルを設定できます。

書類ページの表示
Pages ウインドウでの書類の表示方法を選択するには:
1 ウインドウの左下隅にあるページ表示コントロールをクリックします。
2 いずれかのページ表示オプションを選択します:
 「1 ページ表示」では、1 ページずつ縦に並べて表示します。
 「2 ページ表示」では、2 ページずつ横に並べて表示します。
 「幅を合わせる」では、書類がウインドウの幅に合わせて表示されます。 Pages ウインドウ
は画面いっぱいに広げたり、高さと幅を小さくしたりできます。

 「ページに合わせる」では、書類の 1 ページが画面上のウインドウに収まるように表示され
ます。

レイアウト表示
レイアウト表示では、ヘッダ、フッタ、固定されたテキストボックス、段の幅、および書類
の本文(書類上のテキストのメイン領域)など、書類のさまざまなテキスト領域の概略を確
認できます。レイアウト表示では、 書類ルーラおよび配置ガイドが表示されます。27 ページ
の「ルーラと配置ガイド」を参照してください。
レイアウト表示にするには:

m ツールバーで「表示」をクリックし、「レイアウトを表示」を選択します(または、「表示」
>「レイアウトを表示」と選択します)。
書類本文の入力に応じて、テキストは自動的に次のページへと移ります。テキストボックス
などのほかのテキスト領域が拡大することはありません。 これらのサイズと幅は固定された
ままです。
以下の例では、上に 2 つの段、2 つのレイアウト区切りがあり、次に 3 つの段、インライン
イメージ、およびフッタ領域があります。

24

第1 章

Pages の概要

2 つのテキストの段

レイアウト区切り

3 つのテキストの段

フッタ

インラインイメージ

レイアウトとは、書類の余白と段組みを定義した部分のことです。前述の例からわかるよう
に、1 ページに複数のレイアウトを設定できます。 レイアウト区切りは 1 つのレイアウトで
終了し、次のレイアウトからは段数が異なる新しいレイアウト区切りが始まります。 詳しく
は、66 ページの「段組みやページレイアウトを変更する」を参照してください。
前述の例では、インラインイメージが示されています。インラインイメージ とは、テキスト
フロー内にアンカーが配置されたイメージです。インラインイメージは、周りのテキストと
一緒に移動します。 これとは別のタイプに、固定イメージというものもあります。固定イ
メージは、ユーザが配置したページ上の位置に固定されます。テキストを入力すると、テキ
ストは固定イメージを回避するように移動します。 インラインイメージまたは固定イメージ
の配置方法の詳細は、 43 ページの「書類のほかの場所にイメージ、ムービー、およびサウン
ドファイルを追加する」を参照してください。

第1 章

Pages の概要

25

書式文字(特殊記号)
Pages 書類を作成するときには、書類の書式設定を確認できるように、文字間のスペース、
段落区切り、セクション区切り、またはほかの隠れた要素を表す記号を表示する場合があり
ます。「Pages」では、このような書式記号を特殊記号と呼びます。
特殊記号を表示するには:

m ツールバーの「表示」をクリックして「特殊記号を表示」を選択します(または「表示」>
「特殊記号を表示」と選択します)。
以下の表にそれぞれの書式文字の意味を示します。
特殊記号
スペース
改行なしスペース(Option +スペースバー)
タブ
行区切り(Shift + Return キー)
段落区切り(Return キー)

ページ区切り

段区切り(66 ページ)

レイアウト区切り(67 ページ )

セクション区切り(74 ページ)

アンカーポイント(テキストを回り込ませるインラインオブジェクトの
場合)

26

第1 章

Pages の概要

目立つように特殊記号の色を変えるには:

m 「 Pages 」>「環境設定」と選択して、「一般」をクリックし、「特殊記号」カラーボックスを
クリックして、色を選択します。

ルーラと配置ガイド
固定されたグラフィックスやそのほかのオブジェクトを書類内で移動すると、 配置ガイドが
自動的に表示されます。これにより、オブジェクトをページ上に配置しやすくなります。 書
類ルーラを使用することもできます。または、静止した配置ガイドを作成して、ページ上で
オブジェクトの位置を示すようにすることもできます。配置ガイドの動作のカスタマイズ方
法については、 46 ページの「配置ガイド」を参照してください。

ルーラを使用すると、余白
とタブを目的の位置に設定
できます。

上のルーラにある青いアイコンが、
テキストインデントとタブ設定を
示します。ドラッグしてテキストの
位置設定を変更します。

ルーラの下にあるグレイの
四角形は段の余白を示しま
す。ドラッグして段の間の
余白幅を変更します。

配置ガイドにより、オブジェクトを
ページ上で正確に配置できます。
( ここでは配置ガイドは青です。)

ルーラを使用してオブジェクトを正確に配置したり、 横方向のルーラを使用してタブ、ペー
ジ余白、および段の幅を設定したりすることもできます。タブ、ページ余白、 および段の詳
、 63 ページの
細については、 94 ページの「タブストップを設定してテキストをそろえる」
「ページ余白を設定する」および 64 ページの「複数段にする」を参照してください。Pages
環境設定で、ルーラの表示単位をインチ、 センチメートル、ポイント、またはパイカに変更
できます。
ほかのレイアウト要素なしでルーラをオンにすることもできます。

第1 章

Pages の概要

27

ほかのレイアウト要素なしでルーラを表示するには:

m ツールバーの「表示」をクリックして「ルーラを表示」を選択します(または、「表示」>
。
「ルーラを表示」と選択するか、 コマンド+ R キーを押します)
ルーラの値を変更するには:

m 「Pages」>「環境設定」と選択して、「一般」をクリックし、「ルーラの単位」ポップアップ
メニューから単位を設定します。

スタイルパネル
書類を作成する際には、すべてのチャプタタイトル、 見出し、箇条書き、本文の段落で、特
定のテキストスタイルを使用することができます。 これらは、各テンプレートに含まれる設
定済みスタイルのライブラリから選択できます。スタイルパネルには、使用しているテンプ
レートに含まれるテキストスタイルがすべてプレビュー表示され、 簡単な操作で作成、カス
タマイズ、および管理を行えます。

28

第1 章

Pages の概要

段落のスタイルを選択して、
選択した段落やカーソルが
置かれている段落に適用します。

文字スタイルを選択して、
選択したテキストやカーソルが
置かれている単語に適用します。

リストのスタイルを選択して、
選択した段落テキストやカーソルが
置かれている段落に適用します。
クリックして、リストスタイルと文字
スタイルのパネルを表示/隠します。

ここを押して、新しいスタイルの
作成オプションを選択します。

スタイルパネルを開くには:

m ツールバーの「表示」をクリックして「スタイルパネルを表示」を選択します(または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択します)。

「フォント」パネル
「Pages」では Mac OS X の「フォント」パネルを使用するため、コンピュータ上にあるフォ
ントはどれでも書類で使用できます。
「フォント」パネルを開くには:

m ツールバーの「フォント」をクリックします(または「フォーマット」>「フォント」>
「フォントパネルを表示」と選択します)。

第1 章

Pages の概要

29

「フォント」パネルを使用して、 フォント、フォントサイズ、およびテキストの影や取り消し
線などの書式設定を選択します。「フォント」パネルの使用とテキストの変更の詳細について
は、第 4 章「テキストと段落の書式を設定する」を参照してください。

「カラー」ウインドウ
Mac OS X「カラー」ウインドウを使用して、テキスト、描画オブジェクト、または影の色を
選択します。
「カラー」ウインドウを開くには:

m ツールバーの「カラー」をクリックします( または「表示」>「カラーを表示」と選択しま
す)
。
「カラー」ウインドウを使用して線、テキスト、および図形の色を変更する場合の詳細につい
ては、147 ページの「カラー塗りつぶしおよびイメージ塗りつぶしを使用する」を参照して
ください。

インスペクタウインドウ
インスペクタウインドウを使用すると、作業しながら書式設定ツールをすぐに使えます。書
類レイアウト、テキストの書式、グラフィックスのサイズと位置など、インスペクタウイン
ドウの 10 種類のパネルを使用して書類のほとんどの書式を設定できます。
書類の作成作業をやりやすくするため、複数のインスペクタウインドウを開いてください。
たとえば、
「グラフィック」インスペクタウインドウと「 テキスト」インスペクタウインドウ
を開くと、作業時にテキストとイメージのすべての書式設定オプションに簡単にアクセスで
きます。
インスペクタウインドウを開くには:

m ツールバーの「インスペクタ」をクリックします( または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択します)。
インスペクタウインドウの上にあるボタンで

10 種類のインスペクタ(「 書類」
、
「レイアウト」、
「回り込み」
、
「テキスト」、
「グラフィック」
、
「位置と回転」
、
「 表」
、
「グラフ」、
「 リンク」
、
「QuickTime」
) が開きます。

30

第1 章

Pages の概要

上部のいずれかのボタンをクリックして、 対応するインスペクタを表示します。ボタンにポ
インタを合わせたままにすると、ボタンの名称が表示されます。たとえば、左から 4 番目の
ボタンをクリックすると「テキスト」インスペクタが表示されます。 インスペクタウインド
ウは同時に複数開くことができます。
別のインスペクタウインドウを開くには:

m Option キーを押しながらツールバーのインスペクタボタンをクリックします(または「表
示」>「新規インスペクタ」と選択します)。

ツールバー
「Pages」で書類を作成する際に使用する多くのアクションは、「Pages」のツールバーからワ
ンクリックでアクセスできます。「Pages」で作業を進めるうちによく使用するコマンドがあ
れば、自分の作業スタイルに合わせてツールバーボタンを追加、 削除、および並べ替えるこ
とができます。
デフォルトのツールバーボタンを以下に示します。
サムネール、コメント、
スタイルパネル、ルーラ、
特殊記号などを表示します。

テキストボックス、図形、表、
およびグラフを追加します。

書式設定済みページを書類
に追加します。

選択したテキストまたはオブジェクトの
コメントを追加します。

スタイルをテキストと
リストに適用します。
段レイアウトを
作成します。

インスペクタウインドウ、メ
ディアブラウザ、
「 イメージ
調整」ウインドウ、「カラー」
ウインドウ、および「フォント」
パネルを開きます。

ツールバーをカスタマイズするには:

1 「表示」>「ツールバーをカスタマイズ」と選択します。
2 以下のいずれかの操作を行います:
 ツールバーに項目を追加するには、 アイコンを上部のツールバーにドラッグします。
 ツールバーから項目を削除するには、その項目をツールバーの外にドラッグします。

第1 章

Pages の概要

31

Â ツールバーの項目を並び替えるには、アイコンをドラッグします。
 ツールバーのアイコンを小さくするには、「小さなサイズを使用」を選択します。
 アイコンだけ、またはテキストだけを表示するには、「表示」ポップアップメニューでオプ
ションを選択します。
ツールバーの構成を変更することが多ければ、ツールバーに「カスタマイズ」 ボタンを追加
できます。
参考:ツールバーボタンのデフォルトの設定をツールバーにドラッグすると、 デフォルトに
戻すことができます。カスタマイズダイアログのボタンの機能を確認するには、 ツールバー
にドラッグします。 アイコン上にポインタを置くと、ヘルプタグが表示されます。

書類内を移動する
書類内を移動するには、スクロールバー、前のページ/次のページボタン、またはページサ
ムネールを使用します。

32

第1 章

Pages の概要

サムネールをクリックすると、
そのページを表示します。

垂直方向のスクロール
バーをドラッグすると、
上下方向にすばやく
スクロールします。

スクロール矢印を
クリックして、前または
後ろに少しずつ移動し
ます。

前のページまたは次のページ
の矢印ボタンをクリック
すると、前または後ろに

水平方向のスクロールバーを
ドラッグすると、左右に
スクロールします。

1 ページずつ移動します。
書類内を移動するには:

m 前または後ろに少しずつ移動するには、スクロール矢印をクリックします。
m すばやくスクロールするには、縦スクロールバーを上下にドラッグするか、 横スクロール
バーを左右にドラッグします。

m 前または後ろに 1 ページずつ移動するには、書類ウインドウの下にある前のページまたは次の
ページの矢印ボタンをクリックします。

m ツールバーの「表示」をクリックして「ページのサムネールを表示」 を選択します(または
「表示」>「ページのサムネールを表示」と選択します)
。次にサムネール表示をクリックす
ると、そのページに移動します。サムネールの機能についての詳細は、 49 ページの「サム
ネールを使う」を参照してください。

第1 章

Pages の概要

33

ショートカット
「Pages」のメニューコマンドとタスクは、多くがキーボードを使用して実行できます。キー
ボードショートカットの一覧はオンスクリーンヘルプにあります。
キーボードショートカットのリストを表示するには:

m 「Pages」で、「ヘルプ」>「キーボードショートカット」と選択します。
作業しているオブジェクトからも直接にショートカットメニューを表示して、 多くのコマン
ドを使用することができます。
ショートカットメニューを開くには:

m Control キーを押しながらオブジェクトをクリックします。
ショートカットメニューは、表やグラフを操作する際に特に役立ちます。

34

第1 章

Pages の概要

2

Pages テンプレートを使って書類
を作成する

2

この章では、書類の作成作業を順序立てて説明し、テキ
ストの書式設定、スタイルを使った作業、表の作成など
の詳細な手順が以降のどの章にあるかを示します。
新しい Pages 書類を作成する前に、その書類のデザイン上の必要事項を考えてみましょう。

「 Microsoft Word 」または「AppleWorks」の書類を読み込む
「Microsoft Word 」または「AppleWorks」で作成した書類があれば、「Pages」に読み込ん
で編集することができます。「Microsoft Word」または「AppleWorks」の書類を「Pages」
のアプリケーションアイコン上にドラッグするだけで読み込むことができます。 詳細につ
いては、42 ページの「ファイルを Pages 書類に読み込む」を参照してください。
また、Pages 書類を MS Word、 PDF、リッチテキストフォーマット(RTF)、または標準
HTML に書き出したり、「iWork ‘05 」で「Pages」を使って開くことができるように書類を
保存したりすることもできます。詳細については、 236 ページの「書類をほかのフォー
マットで書き出す」を参照してください。

手順 1:書類のデザイン上の必要事項を検討します
書類のレイアウトとスタイル、テキストの外観、書類に組み込むグラフィックスその他のメ
ディアは、読み手に与える効果を左右する重要な要素です。この手順を最後まで読み、デザ
インに関して「 Pages 」で利用できるオプションを把握しておきましょう。実際の Pages 書
類で作業する用意ができたら、 37 ページの「手順 2:新規書類を作成します」を参照してく
ださい。

35

書類のレイアウトとスタイル
レイアウトとスペースの使い方を含め、書類全体の体裁を考えます。 この点については、
第 3 章「書類のレイアウトと目次を書式設定する」で概略を説明しています。

 作成する書類のタイプは何ですか。目的とするレイアウトに近いテンプレートはありま
すか。

 書類の向きは横または縦のどちらですか。 作成を始める前に、「ページ設定」ダイアログで
このオプションを必ず設定してください。 63 ページの「ページの方向とサイズを設定す
る」を参照してください。

 オリジナルのページレイアウトをデザインする場合、 書類の余白は必要に応じて設定され
ていますか。 63 ページの「ページ余白を設定する」を参照してください。
 書類をセクションに分けて、それぞれ異なるレイアウト、 ページ番号、ヘッダとフッタ、
またはデザイン要素を設けますか。 74 ページの「セクション区切りを使って書類の書式設
定を変更する」を参照してください。

 書類を製本しますか。製本するのであれば、 書類の左右ページのページ番号、余白、およ
びセクション区切りの設定を確認します。 68 ページの「左右見開きページの書類を作成す
る」を参照してください。

 書類のレイアウトには段が必要ですか。64 ページの「複数段にする」を参照してください。
 書類に目次は必要ですか。目次が必要な場合は、書類中の見出しに統一したスタイルを設
定してください。 78 ページの「目次を使う」を参照してください。
テキストの書式
内容の構成を強調したり、説得力のあるデザインにしたりするために、書類でどのようにテ
キストを使うかを検討します。この点については、 第 4 章「テキストと段落の書式を設定す
る」でおおよそ説明しています。

 書類では、どのフォントを使用しますか。
 書類中で統一して使う見出しスタイルまたはフォントはありますか。 第 5 章「スタイルを
操作する」を参照してください。

 行頭記号に使用する図形またはイメージはありますか。アウトラインでは、 どの番号スタ
イルを使用しますか。 98 ページの「箇条書き/番号付きリストとアウトラインを作成す
る」を参照してください。

 囲みや補足欄を使ったり、テキストを強調したりしますか。 101 ページの「囲みや補足欄を
作成する/テキストを強調する」を参照してください。

36

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

グラフィックスやそのほかのメディア
書類中のグラフィックエレメントの使用方法、書類の流れのどこで表示するか、どのような
グラフィックスを使用するのかを考えます。

 書類中でイメージをどのように使用しますか。
 表を使って情報を分かりやすく表示しますか。第 8 章「表を作成する」を参照してくだ
さい。

 グラフを使ってデータを効果的に表示しますか。第 9 章「グラフを作成する」を参照して
ください。

 書類の最終的なフォーマットは何ですか( プリントされたページ、 HTML、など)。
236 ページの「書類をほかのフォーマットで書き出す 」を参照してください。
 書類でサウンドまたはムービーを使いますか。 141 ページの「サウンドおよびムービーを含
める」を参照してください。
グラフィックスのそのほかの使用法については、第 6 章「グラフィックスやその他のメディ
アを扱う」を参照してください。

手順 2:新規書類を作成します
新しい Pages 書類を作成するには、 Finder で「 Pages」のアイコンをクリックします。

テンプレートを選択する
テンプレートを使用すると、スクールレポート、ビジネスレター、ニュースレター、パンフ
レットなど、白紙の状態から作成しなくても、プロ並みのデザインの書類を簡単に作成でき
ます。各テンプレートには、タイトル、見出し、表、脚注、箇条書き、そのほかの書式のス
タイルがあらかじめ設定されています。
テンプレートセレクタで、左列のテンプレートカテゴリを選択して関連するテンプレートを
表示し、作成する書類に最も適したテンプレートを選択します。テキストやイメージのプ
レースホルダがない書類から始める場合は、「白紙」を選択します。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

37

テンプレートを選択すると、新規書類が画面上に開きます。
「Pages」を最初に開いたときに、テンプレートセレクタが表示されない場合は、「Pages」の
「白紙」書類または
「環境設定」で表示するように設定できます。「Pages」を開いた場合に、
選択したテンプレートが自動的に開くように設定することもできます。
「Pages 」を開いた場合に 、常にテンプレートセレクタが表示されるようにするには:
m 「Pages」>「環境設定」と選択し、「一般」をクリックして、「新規書類:テンプレートセレ
クタ・ダイアログボックスを表示」 を選択します。
「Pages 」を開いた場合に、常に同じタイプの書類が開くようにするには:

m 「Pages」>「環境設定」と選択して、「一般」をクリックし、「新規書類」の「テンプレート
を使用:<テンプレート名>」を選択して、
「選択」をクリックします。

書類を拡張する
Pages テンプレートにはページごとに固有のデザインが設定されています。 ページのデザイ
ンは、テンプレート書類を最初に開いたときに表示されるものを使用することができます。
または、適当なデザインがなければ、そのテンプレートで使用される別のデザインを選択す
ることができます。

38

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

現在のテンプレートページに別のページを追加するには:

m ツールバーの「ページ」を選択してテンプレートページを選択します(または、「挿入」>
「ページ」>「<テンプレートページ>」と選択します)
。

追加ページ:
「ページ」
ポップアップメニューから
ページを選択します。

挿入ポイントを置いたページの直後のページに新規ページが追加されます。

手順 3:テキストを追加します
「白紙」書類から始めた場合は、すぐに入力を開始できます。入力に応じて、ページがテキス
トで埋まります。 1 ページ分を入力すると、自動的に次のページに移ります。
テキスト、イメージのプレースホルダ、またはアドレスブックフィールドを含むテンプレー
トで編集をする場合は、イメージのプレースホルダがある領域またはアドレスブックフィー
ルドに独自の情報を追加できます。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

39

テキストのプレースホルダ領域にテキストを追加する
テンプレートに含まれるテキストのプレースホルダは、完成した書類のテキストの外観と配
置を示したものです。テキストのプレースホルダは、 書類の本文、テキストボックス、ヘッ
ダなどでラテン語テキストとして示されたり、「教育ニュース」などの定義済みテキストとし
て表示されたりします。

メインテキスト領域
書類テンプレート内のテキストのプレースホルダをクリックすると、 テキスト領域全体が選
択状態になります。

テキストのプレースホルダ:
クリックするとテキスト領域全体が
選択されます。

入力するとテキストのプレースホルダは消えて、入力したテキストに置き換えられます。入
力するテキストの動きは通常のテキストと同じです。

テキストボックス
テキストのプレースホルダには、書式設定をそのまま使用できるよう、テキストボックスま
たは表のセルに含まれるものがあります。 レイアウト表示を選択した状態で、 テキストボッ
クスの中にあるテキストのプレースホルダをクリックすると、その周囲にグレイの枠線が表
示されます。

テキストボックス内のテキストのプレースホルダを選択するには:

m 1 回クリックしてテキストボックスを選択し、ボックスの内側でテキストを 1 回クリックする
と選択できます。

40

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

テキストボックスの外観を変える場合の詳細については、 101 ページの「囲みや補足欄を作
成する/テキストを強調する」を参照してください。

表
表の中にはテキストのプレースホルダが含まれているものがあります。表のセル内のテキス
トを選択すると、周囲に黄色の四角形が表示されます。

編集のために選択された
表のセル

表内のテキストのプレースホルダを選択するには:

m 表を選択するには 1 回クリックし、個々のセルとそのプレースホルダテキストを選択するには
ダブルクリックします。
個々のセルを選択すると、編集するセル内のテキストが選択されます。選択表示が青の場合
はテキストのプレースホルダで、それ以外は通常のテキストです。
重要:テキストのプレースホルダが含まれるテキストボックスおよび表は、 テンプレートの
デフォルトデザインの一部です。このデザインをそのまま使うには、 テキストボックスや表
を選択した後に Delete キーを押さないように注意してください。 Delete キーを押すと、選
択されているオブジェクトがページから削除されます。間違ってテキストボックスまたは表
を削除した場合は、「編集」>「削除の取り消し」と選択すると(またはコマンド+ Z キーを
押す)、すぐに元に戻せます。通常は、間違えたり、操作の後で考えが変わったりした場合
は、
「取り消し」コマンドを使えば直前の操作をすぐに取り消すことができます。

段
場合によっては、段組みに書式設定されたテキストのプレースホルダがテンプレートに含ま
れています。テキストの段を操作するには、 書類のレイアウトを表示した方が簡単ですが、
レイアウトを隠して書類の仕上がりを確認することもできます。
書類レイアウトの表示と非表示を切り替えるには:

m ツールバーで「表示」をクリックし、「レイアウトを表示」または「レイアウトを隠す」 を選
択します(または、
「表示」>「レイアウトを表示」/「レイアウトを隠す」と選択します)。
タブや段落区切りなど、編集時には表示されない書式文字( 特殊記号)が見えると操作がし
やすい場合があります。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

41

特殊記号の表示と非表示を切り替える:

m ツールバーで「表示」をクリックし、「特殊記号を表示」または「特殊記号を隠す」を選択し
ます(または、「表示」>「特殊記号を表示」/「特殊記号を隠す」と選択します)。

「アドレスブック」のデータを追加する
手紙や封筒など、多くの Pages テンプレートには、アドレスブックフィールドが含まれてい
ます。「アドレスブック」に保存している連絡先情報をアドレスブックフィールドで利用する
ことにより、書類に個人情報を自動挿入できます。
アドレスブックフィールドには、差出人フィールドと宛先フィールドの 2 種類があります。
差出人フィールドには、企業名や個人名など、書類の送信者に関する情報が表示されます。
差出人フィールドは、「アドレスブック」で自分のカードとして設定した任意のデータに自動
的に置き換えられます。宛先フィールドには、書類を受け取るユーザの情報が表示されます。
特定の連絡先の宛先データを挿入するには:

1 宛先フィールドが含まれている書類テンプレートを開きます。
2 連絡先のアドレスブックカードを選択し、 宛先フィールド上にドラッグします。カードの
データは、書類内のすべての宛先フィールドに表示されます。

3 必要に応じて、書類を保存/プリントします。
4 書類を再利用し、ほかの連絡先のデータを埋め込むには、該当するカードを選択して宛先
フィールドにドラッグします。新しいデータが、手順 2 で挿入したデータと置き換わります。
1 回の操作で複数の宛先のデータを書類に埋め込む方法など、「アドレスブック」のグループ
を使った操作の手順については、 223 ページの第 10 章「アドレスブックデータを使用して書
類に個人データを埋め込む」を参照してください。

ファイルを Pages 書類に読み込む
ほかのアプリケーションで作成した書類やメディアファイルを Pages 書類に組み込むことが
できます。
書類を読み込むには:

m 「Microsoft Word」や「AppleWorks 」を使って作成した書類を「Pages」アプリケーション
アイコンにドラッグします。新規の Pages 書類が開き、読み込まれた書類の内容が表示され
ます。

42

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

「Microsoft Word」から読み込むことができる項目には、スタイル、表(数式を含む)
、イン
ラインオブジェクトと固定オブジェクト、 脚注と巻末注、ブックマーク、ハイパーリンク、
リスト、セクションなどがあります。
「AppleWorks 」から読み込むことができる項目には、リスト、表、スプレッドシート、グラ
フ、インラインオブジェクトと固定オブジェクト、 脚注と巻末注、ブックマーク、ハイパー
リンクなどがあります。
メディアファイルを読み込むには:

m Finder または Pages メディアブラウザ(
「表示」>「メディアブラウザを表示」と選択)から、
イメージ、ミュージック、またはムービーファイルを、開いた Pages 書類にドラッグします。
手順については、 133 ページの「メディアブラウザを使う」を参照してください。
読み込み可能なメディアファイルには、イメージ(
「 iPhoto」がサポートするイメージなど)、

PDF ファイル、 QuickTime ムービー、 Flash アニメーションなどがあります。

手順 4:グラフィックスなどのメディアを追加します
Pages 書類では、静止画イメージ、ムービー、サウンド、描画図形、グラフ、表などのさま
ざまなタイプのメディアを使用できます。 完成した書類を HTML フォーマットや Pages ファ
イルとして画面上で見る場合には、 ムービーやサウンドを使用すると効果的です。「Pages」
が対応しているファイルタイプの詳細については、 第 6 章「グラフィックスやその他のメ
ディアを扱う」を参照してください。

プレースホルダ内にイメージを配置する
Pages テンプレートに表示されるイメージはプレースホルダです。 これは、書類に追加する
イメージのサイズと位置を表しています。 イメージがプレースホルダであるかどうかは、イ
メージ上にポインタを合わせると分かります。プレースホルダであれば、新しくイメージを
ドラッグできることを示すヘルプタグが表示されます。
プレースホルダ内のイメージを置き換えるには:

m メディアブラウザまたは Finder から、使用するイメージをプレースホルダにドラッグします。
書類のほかの場所にイメージ、ムービー、およびサウンドファイルを追
加する
Finder から書類ウインドウにドラッグしたり、メディアブラウザからドラッグしたりするだ
けで、作成中の Pages 書類にイメージ、ムービー、またはサウンドファイルを追加できます。
メディアブラウザには、「iPhoto」ライブラリに保存されているイメージ、「iTunes」ライブ
ラリに保管されているサウンドファイル、 ホームフォルダにあるムービーが表示されます。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

43

参考:一部のメディアファイルは、 著作権法によって保護されています。またダウンロード
したミュージックの中には、ダウンロードを実行したコンピュータでしか再生できないもの
があります。追加したいファイルの使用許可を必ず得るようにしてください。
メディアブラウザを開くには:

m ツールバーの「メディア」をクリックして(または「表示」>「メディアブラウザを表示」
と選択して)、使用するタイプのファイルを表示します。
書類に追加するオブジェクトは、入力するテキストが周辺に回り込むようにページ上に固定し
たり(固定オブジェクトと呼びます)
、周囲のテキストと一緒に移動するよう設定したり(イ
ンラインオブジェクトと呼びます)できます。固定オブジェクトを作成する場合は、テキスト
の回り込みを調整することによって、テキストとオブジェクトの間隔を調整できます。固定オ
ブジェクトとインラインオブジェクトの詳細については、126 ページの「固定オブジェクトと
インラインオブジェクト」を参照してください。テキストの回り込みの詳細については、

138 ページの「オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる 」を参照してください。
テキスト内のインラインイメージを追加するには:

m イメージを表示する箇所に挿入ポイントを置いて、「挿入」>「選択」と選択します。グラ
フィックファイルを選択し、「挿入」をクリックします。

m イメージをメディアブラウザの「 iPhoto」パネルから、テキスト内の目的の場所にコマンド
キーを押しながらドラッグします。 テキスト上でイメージをドラッグする際、 挿入ポイント
により、イメージをドロップして配置する場所が示されます。

m イメージを Finder からテキスト内の目的の場所にコマンドキーを押しながらドラッグします。
テキスト上でイメージをドラッグする際、 挿入ポイントにより、イメージをドロップして配
置する場所が示されます。
固定イメージを追加するには:

m 挿入ポイントが見えなくなるようにテキスト領域の外側をクリックし、「挿入」>「選択」と
選択してから、グラフィックファイルを選択して「 挿入」をクリックします。

m メディアブラウザの「 iPhoto」パネルから書類上にイメージをドラッグし、目的の場所に配
置します。

m Finder から書類上にイメージをドラッグし、目的の場所に配置します。
イメージを固定からインラインまたはその逆に変更するには:

1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「回り込みインスペクタ」ボタンをクリックし
ます。

2 インラインイメージにするには、「テキストに合わせて移動」を選択します。固定イメージに
するには、
「ページ上で固定」を選択します。

44

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

イメージは、切り取り、サイズ変更、および回転が可能です。固定イメージをグループ化し、
複数のグラフィックスの位置をまとめて変更したり、 サイズをまとめて変更したりすること
もできます。グラフィックスの重ね合わせ、 不透明度の調整、影の追加により、人目を引く
ビジュアルエフェクトを加えることができます。イメージは、イメージの一部だけがページ
上に表示されるようにマスクする( 切り取る)こともできます。イメージの操作の詳細につ
いては、第 6 章「グラフィックスやその他のメディアを扱う」を参照してください。影と不
透明度の調整の詳細については、第 7 章「オブジェクトプロパティを変更する」を参照して
ください。
図形、表、およびグラフの追加の詳細については、 127 ページの「図形、表、およびグラフ
を追加する」を参照してください。

Web およびメールのアドレスを追加する
Web アドレス( URL)およびメールアドレスへのアクティブなハイパーリンクを作成できま
す。Web リンクをクリックすると、Web ブラウザが開き、指定した Web ページが表示され
ます。メールアドレスをクリックするとメールプログラムが開き、 新しいメールメッセージ
が作成されます。書類中の特定の語やフレーズにジャンプするブックマーク を作成すること
もできます。ハイパーリンクおよびブックマークを作成する手順については、 143 ページの
「ハイパーリンクおよびブックマークを追加する」を参照してください。

テキストおよびグラフィックスの位置を設定する
「Pages」では、あらゆるデザインに対応できるよう、ページ上のテキストやイメージなどの
オブジェクトの位置を設定する各種のツールを使用できます。テンプレートには配置ガイド
を含むものがあり、 これを使用してページ上の固定オブジェクトの位置をそろえることがで
きます。また、ガイドを作成することもできます。 ルーラには、インチ、センチ、ポイント、
またはパイカ単位でページの目盛りが表示され、オブジェクトの配置を容易に把握できます。
「Pages」では、オブジェクトをページ内で移動する際に、オブジェクトの左上隅の X 座標と

Y 座標を示す位置タグが表示され、オブジェクトを回転するとその角度も表示されます。オブ
ジェクトのサイズを変更すると、オブジェクトの高さと幅を示すサイズタグが表示されます。

ルーラ
ルーラを表示すると、オブジェクトのページ上での配置がしやすくなります。ルーラは、
ページの上端および左端からオブジェクトの位置までの距離を示します。
ルーラを表示するには:

m ツールバーで「表示」をクリックして「ルーラを表示」を選択します(または、「表示」>
「ルーラを表示」と選択します)。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

45

ルーラの表示単位を変更するには:

1 「Pages」>「環境設定」と選択して、「一般」をクリックします。
2 「ルーラの単位」ポップアップメニューから単位を選択します。 ページサイズを基準とした比
率で目盛りを表示する場合は、「ルーラの単位をパーセントで表示」を選択します。
ルーラの横方向の起点をページの中央に配置するには:

m 「Pages」の「環境設定」から「一般」をクリックし、「起点をルーラの中央に配置」を選択し
ます。
「Pages」の「環境設定」で変更したルーラの設定は、「Pages」で表示されるすべての書類に
適用され、設定を再度変更するまで変わりません。

配置ガイド
固定されたテキストボックスやグラフィックスを書類内で移動すると、青い配置ガイドが表
示されます。これにより、オブジェクトのページ中央への、位置をそろえる操作がしやすく
なります。配置ガイドは、環境設定に応じて、オブジェクトの中央/端が、ほかのオブジェ
クトの中央/端またはページの中央にそろったときに表示されます。 ページ上のオブジェク
トの位置を正確にそろえるよう、独自の配置ガイドを作成することもできます。配置ガイド
は(自分で後から作成したものであっても) 書類にはプリントされません。書類を編集する
ときにだけ見ることができます。
ページ上の配置ガイドの位置を設定するには:

1 ツールバーで「表示」をクリックし、「ルーラを表示」を選択して(または「表示」>「ルー
ラを表示」と選択して)、ルーラをページの上端と左端に表示します。

2 挿入ポイントが見えなくなるように、ページ領域の外の個所をクリックします。
3 ポインタをルーラ上からページにドラッグします。 青い配置ガイドが表示されます。
4 配置ガイドはページのどの場所にもドラッグできます。
ページ上に表示した配置ガイドを削除するには:

m 配置ガイドをページの外にドラッグします。
配置ガイドが操作の邪魔になる場合は、一時的に隠すことができます。
配置ガイドを一時的に隠すには:

m オブジェクトをドラッグするときは、コマンドキーを押しながらオブジェクトをドラッグし
ます。

46

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

配置ガイド、サイズタグ、位置タグは、「Pages」の「環境設定」で表示と非表示を切り替え
ることができます。 各オブジェクトの端がそろった場合だけ、または各オブジェクトの中央
がそろった場合だけ表示することもできます。
「 Pages 」で表示されるすべ
「Pages」の「環境設定」で変更した配置ガイドとタグの設定は、
ての書類に適用され、設定を再度変更するまで変わりません。
オブジェクトの移動時に表示する配置ガイドおよびタグの動作を変更するには:

1 「Pages」>「環境設定」と選択して、「一般」をクリックします。
2 サイズタグと位置タグを隠すには、「編集:」の「オブジェクトの移動時にサイズと位置を表
示」の選択を解除します。

3 オブジェクトの中央の配置ガイド( ほかのオブジェクトやページの中央にそろったときに表
示される)を表示しないようにするには、「配置ガイド」の「オブジェクトの中央でガイドを
表示」の選択を解除します。

4 オブジェクトの端の配置ガイド(ほかのオブジェクトの端やページの中央にそろったときに
表示される)を表示するには、「配置ガイド」の「オブジェクトの端でガイドを表示」を選択
します。
配置ガイドの色を変更するには:

m 「Pages」の「環境設定」で「一般」をクリックし、配置ガイドのカラーウェルをクリックし
て、
「カラー」ウインドウで色を選択します。

グラフィックスをページにロックする
グラフィックスをページ上に正確に配置したら、作業を進めるうちに誤って移動することが
ないようにページにロックできます。
グラフィックスをページ上の位置に ロックするには:

m グラフィックスを選択して、「配置」>「ロック」と選択します。
ページ上の位置にロックされたグラフィックスは変更できません。 グラフィックスのロック
を解除するには、
「配置」>「ロック解除」と選択します。

手順 5:書類を編集します
書類に入力したテキストは、その一部を削除または配置変更(コピー&ペースト) したり、
スペルチェック、特定の語/フレーズの検索や新しいテキストへの置換を行ったりすること
ができます。また、 作成者の覚え書きや読み手からの情報提供にコメントを使うことができ
ます。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

47

スペルをチェックする
「Pages」では、Mac OS X のスペルチェック機能を使用して書類のスペルの誤りを見つけま
す。入力中にスペルの誤りにフラグを付けるように設定することもできます。 書類全体また
は選択したテキストをいつでもチェックすることができます。
入力中にスペルの誤った語にフラグを付けるには:

m 「編集」>「スペル」>「入力中に自動スペルチェック」 と選択します。
入力している語のスペルに誤りがあるとその下に赤い破線が表示されます。 語のスペルが分
からない場合は、候補のリストを表示することができます。
スペル候補のリストを表示するには:

1 Control キーを押しながらスペルに誤りのある語をクリックします。 スペル候補のリストが表
示されます(語がまったく認識できない場合には、 スペル候補は表示されません)。

2 リストに正しいスペルの語があれば、正しい語を選択します。
入力した語のスペルが正しいことが分かっていて、 すべての書類で使用するスペル辞書に追
加する場合は、ポップアップリストから「スペルを追加」を選択します。
入力した語のスペルに誤りがあることを示すフラグを付けず、すべての書類で使用するスペ
ル辞書に追加しない場合は、ポップアップリストから「スペルを無視」を選択します。「スペ
ルを無視」は、現在使用中の書類を閉じるまでの間だけ有効です。
スペルの誤りを修正すると、赤い線が消えます。
スペルチェック機能をオフにするには:

m 「編集」>「スペル」>「入力中に自動スペルチェック」 と選択して、選択を解除します(メ
ニューコマンドの横にチェックマークが付いていないことを確認してください)。
書類内の語を 1 つずつスペルチェックするには:
m チェックする語、または書類内のいずれかの場所にカーソルを置きます。以下のいずれかの
操作を行います:

 「編集」>「スペル」>「スペルチェック」と選択します。
カーソルがどこに置かれていても、 その位置から書類の各語のスペルチェックが開始しま
す。誤った語のうち最初に見つかったものが選択状態になります。 修正するか、このメ
ニューコマンドを再び選択して、書類のチェックを続けます。処理をすばやく行うには、
コマンド+セミコロン( ; )キーを押して書類のチェックを続けます。

48

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

Â 「編集」>「スペル」>「スペル」と選択します。
「スペル」ウインドウが開き、 スペル候補のリストが表示されます。正しいと思われるもの
がない場合は、別のスペルを入力し直し、「候補」ボタンをクリックして新しい候補リスト
を表示します。候補を 1 つ選択し、
「修正」をクリックして誤ったスペルの語に適用しま
す。
「次を検索」をクリックして次の誤ったスペルの語に移動します。

テキストを削除、コピーおよびペーストする
ひとまとまりのテキストを書類のある部分から別の部分にコピーまたは移動する場合、 元の
場所からコピー(またはカット)して、新しい場所にペーストするのが最も簡単な方法です。
テキストをコピーした場合、元の場所からは削除されません。テキストをカットすると、元
の場所から削除されます。
テキストをコピー( またはカット)してペーストするには:

1 コピーまたは移動するテキストを選択します。
2 「編集」>「カット」または「コピー」と選択します。
3 テキストの移動先にテキストカーソルを合わせ、以下のいずれかの操作を行います:
 ペーストしたテキストの元の書式をそのまま使用するには、「編集」>「ペースト」と選択
します。

 ペーストしたテキストの書式を周囲のテキストの書式に変更するには、「編集」>「ペース
トしてスタイルを合わせる」と選択します。
選択したテキストを完全に削除するには:

m 「編集」>「削除」と選択します。
サムネールを使う
書類内のページは縮小して(サムネール) 一括表示できます。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

49

サムネールをクリックすると、
そのページを表示します。

サムネール表示を使用すると、簡単に特定のページに移動したり、 書類内の特定箇所を作業
したりすることができます。セクションとは、レイアウトとページ番号の付け方が同じでそ
の他の書類属性が異なる 1 ページまたは複数のページを、 1 グループにまとめたものです。
セクションの定義の詳細については、 74 ページの「セクション区切りを使って書類の書式設
定を変更する」を参照してください。
サムネールの表示/非表示を切り替えるには:

m サムネールを表示するには、ツールバーの「 表示」をクリックし、「ページのサムネールを表
示」を選択します。

m 見開きページをサムネール表示するには、「書類」インスペクタの「書類」パネルで「見開き
ページ」を選択します。インスペクタを開くには、ツールバーで「インスペクタ」をクリッ
クして(または「表示」>「インスペクタを表示」と選択して)、
「書類」インスペクタボタ
ンをクリックします。(見開きページの詳細については、68 ページの「左右見開きページの
書類を作成する」を参照してください。)

m サムネール表示を隠すには、ツールバーで「 表示」をクリックし、「ページのサムネールを隠
す」を選択します。

50

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

特定のページに移動するには:

m 移動先ページのサムネールをクリックします。メイン表示エリアにそのページが表示されます。
サムネール表示で 1 つまたは複数のセクションを選択するには:
m ページをクリックします。選択したページと同じセクション内に存在するすべてのページサ
ムネール表示の回りに、黄色のボックスが表示されます。

m 複数の連続したセクションを選択するには、 Shift キーを押しながら、最初のセクションと最
後のセクションを選択します。

m ドラッグで複数のセクションを選択することもできます。 ページサムネールの左または右を
クリックし、上または下方向にドラッグして、連続するセクションを選択します。
セクションを移動するには:

m セクションを選択し、選択したセクションのいずれかのページサムネールをクリックし、 サ
ムネール表示の新しい位置まで、そのセクションをドラッグします。 セクションをドラッグ
すると、挿入するスペースができるように、 ほかのセクションがシフトします。
セクションとセクションの内容を削除するには:

m サムネール表示でセクションを選択し、 Delete キーを押します。
1 つまたは複数のセクションをコピー(またはカット)してペーストするには:
1 サムネール表示でコピーまたはカットしたいセクションを選択します。

2 「編集」>「コピー」または「編集」>「カット」と選択します。
3 選択したセクションをペーストするセクション(その後ろにセクションがペーストされます)
を選択します。

4 「編集」>「ペースト」と選択します。
Option キーを押しながら選択したセクションをサムネール表示の新しい位置までドラッグす
ることによって、 1 つまたは複数のセクションをコピーおよびペーストすることもできます。
セクションをドラッグすると、ペーストするスペースができるように、ほかのセクションが
シフトします。
「編集」>「複製」と選択すると、選択したセクションのコピーをそのセクションの直後に
ペーストできます。
ページの一部または全部をセクションで再利用するには:

1 サムネール表示でセクションを選択します。
2 「フォーマット」>「詳細」>「ページを取り込む」と選択します。
3 表示されたダイアログでページ名を入力し、 再利用したいページを「範囲」ポップアップメ
ニューで指定して、「 OK」をクリックします。
第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

51

ツールバーの「ページ」ボタンをクリックしたときに表示されるポップアップメニューに、
再利用可能なページが表示されます。

ページを削除する
ページは削除しても、そのページ内のセクションを残すには:

m 削除するテキストやそのほかのオブジェクトを選択し、 Delete キーを押します。
ページとページ内のセクションを削除するには:

m サムネール表示でセクションを選択し、 Delete キーを押します。
m セクションを選択し、「編集」>「ページを削除」と選択します。 ショートカットメニューを
使用するには、 Control キーを押しながらサムネール表示をクリックし、「ページを削除」を
選択します。

テキストを検索する/置き換える
書類で使用されるすべての語やフレーズを 検索することができます。書類内のある語/フ
レーズをすべて別の語/フレーズに変更する場合は( たとえばレターを作成していて、
「Rodriguez 」という名前をすべて「Mr. Rodriguez 」に変更する場合)、検索および置き換え
の機能を使用して変更できます。
書類の語を検索する/検索して置き換えるには:

1 「編集」>「検索」>「検索パネル」と選択します。
2 「検索文字列」フィールドに語を入力します。
3 語を置き換えるには、「置換文字列」フィールドに新しい語を入力します。
4 状況に応じて、以下のいずれかの操作を行います:
 「次へ」/「前へ」をクリックすると、次/前の検索対象の語が選択状態になります。探し
ている語が見つかるまで「次へ」/「前へ」をクリックします。

 「置き換え」をクリックすると選択状態の語が置き換えられます。「次へ」/「前へ」をク
リックして次の語を検索します。

 「置き換えて検索」をクリックすると、 選択状態の語が置き換えられて、次の語が検索され
ます。

 「すべて置き換え」をクリックすると、 対象となる全テキストが、ユーザの確認なしに自動
的に置き換えられます。この操作を取り消すには、
「編集」>「テキストの置き換えの取り
消し」と選択します。
参考:テキストのプレースホルダに対しては、検索や置換機能を使用できません。 プレース
ホルダに含まれるテキストを検索または置換するには、まず、テキストのプレースホルダの
定義を解除する必要があります。テキストのプレースホルダをクリックして選択し、「フォー
マット」>「詳細」>「テキストのプレースホルダとして定義」の選択を解除します。

52

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

検索をより正確に実行する場合は、「検索と置換」ウインドウの「 詳細設定」パネルを使用し
ます。
検索条件を指定するには:

1 「編集」>「検索」>「検索パネル」と選択し、「詳細設定」をクリックします。
書類全体の検索、または本文テキストだけの
検索を選択します。
検索対象のテキストを
含む段落のスタイルを

検索対象のテキストを

選択します。

入力します。

大文字/小文字を区別して
検索します。
語全体を検索するよう指定
します。
新しく置き換えるテキストの
段落スタイルを選択します。

テキストを一度に 1 つずつ
置き換えるか、一括で置き
換えます。

書類を上または下に検索します。

書類を最後まで検索した後で、
先頭に戻って検索を続けます。

2 「検索文字列」フィールドにテキストまたはフレーズを入力します。
3 特定のスタイル(たとえば「見出し 1」スタイル)の段落にあるテキストだけを検索する場合
は、
「スタイル」ポップアップメニューからスタイルを選択します。(スタイルについては、
)
第 5 章「スタイルを操作する」を参照してください。

4 ヘッダ、フッタ、テキストボックスを含めた書類全体を検索する場合には、「対象」ポップ
アップメニューから「書類全体」を選択します。書類の本文のテキスト領域だけを検索する
場合は「メインのテキスト本文」を選択します。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

53

5 「検索文字列」フィールドに指定したテキストと大文字/小文字の使い方が同じテキストだけ
を検索するには、
「大文字/小文字を区別する」 を選択します。選択しない場合、大文字と小
文字の違いは無視されます。

6 指定したテキストを 1 つの語として検索するには、「文字列全体」を選択します。選択しない
場合は、このテキストを含む文字列がすべて検索されます。

7 検索されたテキストを新しい語/フレーズに置き換える場合は、「置き換え」フィールドに入
力します。

8 新しい語/フレーズの段落のスタイルを変更する場合は、「スタイル」ポップアップメニュー
からスタイルを選択します。

9 状況に応じて、以下のいずれかの操作を行います:
 「次へ」/「前へ」をクリックすると、次/前のテキストが選択状態になります。 探してい
る語が見つかるまで「次へ」/「前へ」をクリックします。

 「置き換え」をクリックすると選択状態のテキストが新しいテキストに置き換えられます。
「次へ」/「前へ」をクリックして次のテキストを検索します。

 「置き換えて検索」をクリックすると、 選択状態のテキストが置き換えられて、次のテキス
トが検索されます。

 「すべて置き換え」をクリックすると、 対象となる全テキストが、ユーザの確認なしに自動
的に置き換えられます。この操作を取り消すには、
「編集」>「テキストの置き換えの取り
消し」と選択します。
「検索と置換」ウインドウを頻繁に使用する場合は、「検索」ボタンを「Pages」のツールバー
に追加すると、ワンクリックで検索を行えるようになります。ツールバーのカスタマイズに
ついては、31 ページの「ツールバー」を参照してください。

用語または語句を一括して検索し、リスト表示する
書類内の特定の単語や語句(テキストのプレースホルダも含む) の発生箇所のリストを作成
することができます。リストから検索結果を選択すると、 該当するテキストを記載している
ページがメイン表示エリアに表示され、テキストが強調表示されます。
検索結果リストから項目を選択した後、その項目をダブルクリックするか、 Return キーまた
は Enter キーを押すと、該当するテキストが選択され、メイン表示エリアで編集できます。

54

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

単語または語句を入力します。

結果リストで項目を選択すると、
書類内で検索された単語または
語句が表示されます。

「Pages」は、メイン本文テキスト、ヘッダとフッタ、表、テキストボックス、図形、脚注と
巻末注、およびコメントの単語または語句に、条件に一致するものがあるかどうかを検索し
ます。
検索サイドバーの表示/非表示を切り替えるには:

m 検索サイドバーを表示するには、ツールバーの「表示」をクリックし、「検索を表示」を選択
します。

m このサイドバーを隠すには、ツールバーの「表示」をクリックし、「検索を隠す」を選択し
ます。
検索を実行するには:

1 検索サイドバーを表示します。
2 検索する用語または語句を検索フィールドに入力します。 文字の入力に合わせて、検索結果
として、参照ページと対象の用語または語句の前後のテキストがリスト表示されます。検索
では大文字と小文字は区別されません。また、特殊記号を検索することはできません。たと
えば、検索フィールドに段落記号をペーストして検索することはできません。

3 検索結果リストの項目が検出されたページを表示するには、 その項目をクリックします。対
象の用語または語句が強調表示された状態でそのページが表示されます。
第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

55

4 検索結果リストで選択した用語または語句を編集するには、 その語をダブルクリックするか、
Return キーまたは Enter キーを押します。選択したテキストと置き換わるテキストを入力す
るか、テキストをクリックして編集します。
書類を開いて以降、 最新の 10 件の検索結果をリスト表示するには:
m 検索フィールドの小さな三角形をクリックして、リストから以前の検索を選択します。選択
した検索文字列の検索結果がリストに表示されます。

コメントを使う
コメントを使用すると、書類自体を変更せずに、書類の特定の部分に関連するコメントを挿
入できます。コメントは、覚え書きをする場合、レビューアに質問する場合、 編集上の提案
事項を伝える場合などに便利です。
コメントを挿入するには:

1 開かれている書類で、コメントを適用する語句またはオブジェクトを選択します。 コメント
に関連付けられている書類の部分を コメントアンカーと呼びます。

2 ツールバーの「コメント」をクリックします。
3 表示されたボックスにコメントを入力します。コメントに合わせて、 コメントボックスのサ
イズは増減します。

コメントには、そのコメントに関連する
情報へのリンクが表示されます。

文字や段落のスタイルを使って、コメントに使用するテキストの表示方法を変更することが
できます。
コメントを変更するには:

m コメントをクリックし、書類内のほかのテキストやオブジェクトと同じように編集します。

56

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

コメントを削除するには:

m コメントボックスの右上隅にある削除アイコンをクリックするか、 コメントのアンカーを削
除します。
コメントを表示するには:

m ツールバーで「表示」をクリックして「コメントを表示」を選択します(または「表示」>
「コメントを表示」と選択します)。
コメントが表示されない場合、コメントを 1 つ挿入すると、すべてのコメントが表示され
ます。
コメントを隠すには:

m ツールバーで「表示」をクリックして「コメントを隠す」を選択します(または「表示」>
「コメントを隠す」と選択します)。
コメントをプリントするには:

m コメントを表示した状態で書類をプリントできます。 プリント対象のページは、コメント用
スペースを設けるように調整されます。(プリント時にコメントを入れたくないときは、コメ
ントを隠してプリントすることができます。)

手順 6:書類を保存/共有します
Pages 書類を作成した場合、この書類には、 すべてのグラフィックスとグラフデータが含ま
れており、コンピュータ間で移動することができます。しかし、フォントは書類の一部とし
て含まれていません。 Pages 書類を古いコンピュータに転送する際には、 書類で使われてい
るフォントが転送先のコンピュータの「 Fonts」フォルダにもインストールされていることを
確認してください。
作業時には、書類をその都度保存するように心がけてください。
書類を保存するには:

1 「ファイル」>「保存」と選択するか、コマンド+ S キーを押します。
2 書類の名前を入力します。
3 ファイルディレクトリが表示されない場合は、「別名で保存」フィールドの右にある開閉用三
角ボタンをクリックします。

4 書類の保存先を選択します。
5 「iWork '05」の「Pages」で開きたいときは、「 iWork ‘05 フォーマットで保存」を選択します。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

57

6 書類をコンピュータ間で、またはほかのユーザと共有する場合は、「詳細オプション」をク
リックします:

 書類にムービーまたはオーディオファイルが含まれている場合は、「オーディオとムービー
を書類にコピー」チェックボックスが選択されていることを確認します。
このチェックボックスを選択しないと、書類をほかのコンピュータやユーザに転送しても、
書類に含めたオーディオファイルとビデオファイルは一緒に転送されません。 メディアが
含まれる書類はファイルサイズが大きくなることがあります。

 ほかのコンピュータやユーザに書類を転送するときに、書類の元のテンプレートに含まれ
るイメージファイルも一緒に転送する場合は、「テンプレートのイメージを書類にコピー」
チェックボックスを選択します。

7 「保存」をクリックします。
ほかのフォーマット( Microsoft Word、HTML、リッチテキストフォーマット、標準テキス
ト、PDF など)の書類を書き出す場合については、 236 ページの「書類をほかのフォーマッ
トで書き出す」を参照してください。
書類の作成中は、コマンド+ S キーを押すことで何度でも保存できます。最後に保存した状
態の書類のバックアップコピーも保存できます。こうすることによって、編集した後に考え
が変わっても、最後に保存した状態に戻ることができます。
書類のバックアップコピーを保存するには:

m 「Pages」>「環境設定」と選択し、「一般」をクリックして、「保存時に以前のバージョンを
バックアップ」チェックボックスを選択します。
書類を保存すると、 前のバージョンが書類と同じ場所に保存されて、ファイル名に「〜の
バックアップ」が付きます。最後に保存したバージョンが 1 つだけバックアップされます。
書類を別名で保存する/別の場所に保存するには:

1 「ファイル」>「別名で保存」と選択します。
2 書類の名前を入力します。
3 書類を保存する場所を選択します。「別名で保存」フィールドの横にある開閉用三角ボタンを
クリックし、保存場所を選択します。

4 「保存」または「新規フォルダ」をクリックします。

58

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

プリントのプレビューを表示するには:

m 「ファイル」>「プリント」と選択し、「プリント」ダイアログの「プレビュー」ボタンをク
リックします。
書類をプリントするには:

1 「ファイル」>「プリント」と選択します。
2 書類のコピーが複数必要な場合にはコピー枚数を入力します。書類の一部分だけをプリント
すればよい場合は、「開始」を選択してページ範囲を入力します。

3 「プリント」をクリックします。
書類をプリントすることが多い場合は、「Pages」のツールバーに「プリント」ボタンを追加
できます。ツールバーのカスタマイズについては、 31 ページの「ツールバー」を参照してく
ださい。
プリントの詳細については、 229 ページの「書類をプリントする」を参照してください。

第2 章

Pages テンプレートを使って書類を作成する

59

3

書類のレイアウトと目次を
書式設定する

3

この章では、余白、段組み、およびセクション区切りと
いった、書類の全体的なレイアウトを設定する方法と、
目次、脚注、および巻末注を生成する方法について説明
します。
ページの向きとサイズ、ページ余白、背景のグラフィックス(すかし)、奇数と偶数ページの
違いなどの書類のレイアウトは、書類を追加する前に設定しておくと便利です。これらのほ
とんどは、
「書類」インスペクタと「レイアウト」インスペクタで設定します。
「書類」インスペクタを開くには:

m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「書類」インスペクタボタンをクリックします。

61

「書類」インスペクタボタン
「目次」パネルは、書類の目次の設定に使います。
)
(78 ページを参照してください。
「情報」パネルは、単語数、日付、および
キーワードなどといった書類情報の確認に
使います。
ページ設定ダイアログは、用紙サイズと
方向の指定に使います。
ページの余白を設定します。上、下、左、
右の余白を指定できます。書類の左ページ
と右ページに異なる設定をすることができ
ます。
作成する注の種類を選択します。
脚注または巻末注のスタイルを選択します。
注の間隔を調整します。
書類全体で、 利用可能なフォントの
リガチャを使用します。
書類の全体で、自動行末ハイフン
処理を使用します。

「書類」インスペクタで指定された書式設定は、書類全体に適用されます。ただし「レイアウ
ト」インスペクタを使って、書類のセクション( 章など)の書式設定オプションを制御でき
ます。たとえば、先頭ページ、左ページ、および右ページのレイアウトをセクションごとに
作成したり、書類の部分ごとに異なる段組みのレイアウトを使ったりすることもできます。
書類にセクションを作成する方法の詳細については、 74 ページの「セクション区切りを使っ
て書類の書式設定を変更する」を参照してください。 段組みを設定する方法の詳細について
は、64 ページの「複数段にする」を参照してください。

62

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

ページの方向とサイズを設定する
デフォルトで作成される Pages テンプレートは、ほとんどが縦方向(縦長)に印刷される標
準的な用紙サイズです。書類の用紙サイズを変える必要があったり、 横方向(横長)で印刷
する必要があったりする場合は、最初に用紙サイズと方向を指定する必要があります。書類
の作成時にこのようにすれば、仕上がったときの状態をはっきりと確認することができます。
「白紙」書類から始めた場合、デフォルトではページが縦方向になります。ページの向きの変
更手順や用紙サイズの設定手順については、 229 ページの「用紙のサイズや向きを設定する」
を参照してください。

ページ余白を設定する
ほとんどの Pages テンプレートのデフォルトの余白は、「白紙」テンプレートも含めて、ペー
ジの左端および右端からそれぞれ 2.54cm (1 インチ)、上端および下端からもそれぞれ

2.54cm(1 インチ)に設定されています。 書類の本文テキストが、これらの余白の外部には
み出すことはありません。
ページ余白を変更するには:

m 「書類」インスペクタの「書類」パネルで、「左」、「右」、「上」、および「下」フィールドに数
値を入力します。
書類のセクションごとに異なる余白を設定したい場合は、「レイアウト」インスペクタを使う
必要があります。レイアウトの余白設定の詳細については、 66 ページの「段組みやページレ
イアウトを変更する 」を参照してください。
製本する書類を作成する場合は、書類の余白を設定する際に、ページのどちら側でとじるか
(内側余白)と、どちら側を裁断するか( 外側余白)を考慮する必要があります。これには、
ページが左右見開きになる書類を作成する必要があります。 詳細については、68 ページの
「左右見開きページの書類を作成する」を参照してください。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

63

複数段にする
「Pages」では、書類をレイアウト区切りで分割することにより、ページごとにレイアウトの
デザインを変えることができます。 レイアウトとは、書類の余白と段組みを定義した部分の
ことです。書類の 1 つのセクションや 1 ページの中に複数のレイアウトを設定することもで
きます。
テキストの段組みは、関連する段のサイズと間隔を調整すれば、 10 段までレイアウトでき
ます。
同じ幅の 1 段〜 4 段の段組みを設定するには:
m ツールバーの「段」をクリックし、必要な段の数を 4 段までの範囲で選択します。
「段」ボタンがツールバーにない場合や、 または 4 段よりも多くの段組みを設定する場合は、
「レイアウト」インスペクタを使う必要があります。また、段の幅を不均等にする場合にも、
「レイアウト」インスペクタを使う必要があります。

4 段よりも多い段組みを設定するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または、「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「レイアウト」インスペクタボタンをクリックします。

2 「レイアウト」インスペクタで、「レイアウト」が選択されていなければクリックします。
3 「列」フィールドに列数を入力します。デフォルトでは、段の幅が均等になっています。
4 段のサイズを変更するには:
a「段の幅を均等化」チェックボックスの選択を解除します。
b 表で段または段の間隔のセルを選択し、新しい数値を入力します。数値の単位は、書類の
ルーラと同じです。

64

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

「レイアウト」インスペクタボタン

段の数を指定します。
段の幅を不均等にする場合
には選択を解除します。
段または余白の値を選択し、
新規に値を入力します。

現在のレイアウトの余白を
設定します。
現在のレイアウトと、
現在のレイアウトを

その前および後のレイアウトとの
間隔を設定します。

ページの先頭から
開始します。

必要な数の段を設定した後でサイズを変更する場合は、「レイアウト」インスペクタに段組み
や余白の幅の値を入力せずに、書類のルーラを使って直接変更できます。
ルーラを使って段組みの幅を調整するには:

1 ツールバーの「表示」をクリックして、「ルーラを表示」を選択します。
2 水平ルーラのすぐ下にあるグレイの余白部分の、左端または右端をドラッグします。
ルーラの下の白い部分は、
段組み内のテキスト領域を
示しています。

グレイの部分は、段組みの
余白を示しています。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

65

段組みやページレイアウトを変更する
ページ区切り、段組み区切り、およびレイアウト区切りを使うと、 1 つのページに、 異なる
テキストレイアウトを設定できます。

ページ区切り
ページの最後に来ると、自動的に次のページに送り込まれます。任意の場所に ページ区切り
を入れて、ページを区切ることもできます。
セクション区切りを作成するには:

1 区切りを入れたい場所をクリックします。
2 「挿入」>「ページ区切り」と選択します。
書類で書式設定の特殊記号を表示すると、 ページ区切り記号が次のように表示されます:

ページ区切りを削除するには:

1 区切りの後ろの行の先頭をクリックします。
2 Delete キーを押します。
段組み区切りとレイアウト区切り
段組み区切りは、段のテキスト部分を終わらせて(その段の残りは空白になります)
、次の段
に続けます。レイアウト区切りは、 1 つのレイアウトを終わらせます。新しいレイアウトで
は、段の数、段の余白、およびレイアウトの前後の間隔を変えて始めることができます。
段組み区切りやレイアウト区切りを使用しても、ヘッダ、フッタ、ページ番号など、書類や
セクション用の書式設定機能には影響しません。(セクションの書式設定の詳細については、

74 ページの「セクション区切りを使って書類の書式設定を変更する」を参照してください。)
ここで説明する書式設定は、一段のレイアウトと多段のレイアウトのどちらにも適用でき
ます。
段組み区切りを設定するには:

1 テキスト部分を終わらせる単語の後ろにカーソルを置きます。
2 「挿入」>「段組み区切り」と選択します。

66

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

カーソルの位置でテキストが区切られて、 次のテキストの段に続きます。一段のレイアウト
に段組み区切りを挿入した場合、テキストは次のページの先頭から続けられます。
書類で書式設定の特殊記号を表示すると、 段組み区切り記号が次のように表示されます:

段の数を変更するには:

1 現在の段の数を終わらせて、新しいレイアウトに変更する個所の単語の後に挿入ポイントを
置きます。

2 「挿入」>「レイアウト区切り」と選択します。
レイアウト区切りが挿入され、挿入ポイントが次のレイアウトの先頭に移動します。 書類で
特殊記号を表示すると、レイアウト区切り記号が次のように表示されます:

3 「レイアウト」インスペクタの「レイアウト」パネルで、必要な数の段を設定し、書式を指定
します。
段組みのレイアウト余白を変更するには:

1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または、「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「レイアウト」インスペクタボタンをクリックします。

2 「レイアウト」インスペクタで「レイアウト」ボタンをクリックします。
3 段組みレイアウトの外側余白を変更するには、「レイアウト余白」の「左」および「右」
フィールドに数値を入力します。

4 現在の段組みレイアウトの前後に余白を入れるには、「レイアウト余白」の「前」および
「後」フィールドに数値を入力します。
参考:新しい余白は、書類に設定されているページ余白からはみ出して設定することはでき
ません。
ページの先頭にレイアウトを移動するには:

m 「レイアウト」インスペクタの「レイアウト」パネルで、「新しいページでレイアウトを開始」
チェックボックスを選択します。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

67

左右見開きページの書類を作成する
書類を両面印刷して製本するつもりならば、 左ページと右ページを見開きになるようにしま
す。この場合は、左ページと右ページで余白とレイアウトの設定を変える必要があります。
たとえば、このマニュアルのようにとじる側の余白は外側の余白よりも広くする必要があり、
ページ番号は各ページの外側の隅に置く必要があります。 このため、
「 Pages」で書類を見開
きに設定する必要があります。
見開きの左右のページで異なる余白を設定するには:

1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「書類」インスペクタボタンをクリックします。

2 「書類」をクリックします。
3 「見開きページ」チェックボックスを選択します。
見開きの左右のページへ個別に
余白を指定する場合に選択します。

ページの外側の余白の値を
入力します。

とじられる側の余白の値を
入力します。

見開きページを使用しているときに利用できるその他の書式設定オプションの詳細につい
ては、74 ページの「セクション区切りを使って書類の書式設定を変更する 」を参照してくだ
さい。

4 内側余白と外側余白を設定します。
見開きページ表示にするには:

m ツールバーの「表示」をクリックし、「ページのサムネールを表示」を選択して( または「表
示」>「ページのサムネールを表示」と選択して)、サムネール表示に見開きページを表示し
ます。サムネールの使用方法の詳細については、 49 ページの「サムネールを使う」を参照し
てください。

m ウインドウの左下隅にあるページ表示コントロールをクリックして、 ポップアップメニュー
から「2 ページ表示」を選択すると、メイン書類ウインドウに見開きページが表示されます。

68

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

ヘッダ、フッタ、ページ番号、脚注、および巻末注を追加する
「Pages」では、簡単に各ページへ識別テキストを追加したり、脚注や巻末注の自動的な挿入
および書式設定を行ったりすることができます。

ヘッダとフッタを追加する
ヘッダとフッタは、 書類の上部と下部の余白に表示されます。通常は、書名、 著者、ページ
番号などを示します。
書類に ヘッダやフッタを追加するには:

1 ツールバーで「表示」をクリックし、「レイアウトを表示」を選択します(または、「表示」
>「レイアウトを表示」と選択します)。ページの上部および下部に、ヘッダ領域とフッタ領
域が表示されます。

2 ヘッダまたはフッタに挿入ポイントを置いて入力します。 通常のテキストの場合と同様に、
テキストの書式を設定します。(テキストの書式設定の詳細については、81 ページの「テキ
ストのサイズおよび書式を設定する 」を参照してください。
)
ヘッダやフッタに入力した内容は、 すべてのページに反復して表示されます。 書類のセク
ションごとにヘッダおよびフッタのテキストを変えたい場合は、 74 ページの「セクション区
切りを使って書類の書式設定を変更する」を参照してください。各ページに正確なページ番
号を自動的に生成するには、次に説明する、 書式付きテキストフィールドを使います。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

69

書式付きテキストフィールドをページ番号、日付、および時刻の表示に
使う
書式付きテキストフィールドを使うと、自動的にアップデートされるテキストを挿入するこ
とができます。たとえば、日付フィールドを挿入しておくと、書類を開いたときに現在の日
付が示されます。同様に、ページ番号フィールドでは、ページの追加や削除に応じてページ
番号がアップデートされます。「Pages」には、日付、ページ番号、およびページ数(書類の
総ページ数)の書式付きテキストフィールドがあります。 たとえば、ページに「1/ 4 ペー
ジ」と表示したい場合などに便利です。
ページ番号を追加するには:

m ページ番号を表示したい位置に挿入ポイントを置き、「挿入」>「ページ番号」と選択します。
ページ数を追加するには:

m ページ数を表示する位置に挿入ポインタを置き、「挿入」>「ページ数」と選択します。
日付と時刻を追加して書式を設定するには:

1 日付と時刻を表示する位置に挿入ポインタを置き、「挿入」>「日付と時刻」と選択します。
2 ダイアログで、日付と時刻の書式を選択します。
3 書類に現在の日付と時刻を常に表示する場合は、「書類が開いているときに日付と時刻を自動
アップデート」チェックボックスを選択します。

4 「挿入」をクリックします。
すでに挿入されている日付と時刻の書式を編集するには:

m Control キーを押しながら日付と時刻のテキストをクリックし、ショートカットメニューから
「日付と時刻を編集」を選択します。ダイアログで新規の書式を選択し、「変更」をクリック
します。

脚注と巻末注を追加する
ページの下に記載されている注(脚注)や、書類またはセクションの最後に記載されている
注(巻末注)とリンクしている特殊マークを、書類に追加できます。 1 つの書類内に脚注と
巻末注を混在させることはできませんが、 注のタイプを相互に変換することは可能です。
注を参照しているマークに対して、 あらかじめ定義されている、いずれかの自動番号振り付
けスタイルを使用できます。あらかじめ定義されている番号振り付けのスタイルには、 アラ
ビア数字(1 、2、 3 〜)
、ローマ数字(i、 ii 、iii 〜)
、および記号( *、†、 ‡)があります。脚
注の番号は、書類全体の通し番号にしたり、 セクションやページごとに振り直したりするこ
ともできます。

70

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

自動番号振り付けなしで、または自動番号振り付けに加え、ユーザ自身が定義したカスタム
マークを使用できます。カスタムマークには自動番号振り付け機能はありません。 カスタム
マークを使用する場合は、脚注または巻末注を作成するたびに、使用するマークを指定する
必要があります。
脚注を追加するには:

1 「書類」インスペクタを開きます。ツールバーの「インスペクタ」 をクリックして(または
「表示」>「インスペクタを表示」と選択して)
、「書類」インスペクタボタンをクリックしま
す。次に、
「書類」をクリックします。

2 「脚注と巻末注」ポップアップメニューから「 脚注を使用」を選択します。
3 番号の付け方を選択します。
4 脚注マークを入力する場所に挿入ポイントを合わせます。
5 「挿入」>「脚注」と選択します。
脚注マークが表示され、挿入ポイントが、ページの下部にある脚注フィールドに移動します。

6 脚注の情報を入力します。テキストだけでなく、インライン図形、グラフィックス、その他
のオブジェクトを使用できます。手順については、 127 ページの「固定オブジェクトとイン
ラインオブジェクトを追加する」を参照してください。
書類の最後に巻末注を追加するには:

1 「書類」インスペクタを開きます。ツールバーの「インスペクタ」 をクリックして(または
「表示」>「インスペクタを表示」と選択して)
、「書類」インスペクタボタンをクリックしま
す。次に、
「書類」をクリックします。

2 「脚注と巻末注」ポップアップメニューから「 書類の巻末注を使用」を選択します。
3 番号の付け方を選択します。
4 巻末注マークを入力する場所に挿入ポイントを合わせます。
5 「挿入」>「巻末注」と選択します。
巻末注マークが表示され、挿入ポイントが、書類の最後にあるセクション区切りの後の巻末
注フィールドに移動します。新しいページに巻末注を挿入したくない場合は、 セクション区
切りを削除します。

6 巻末注の情報を入力します。テキストだけでなく、 インライン図形、グラフィックス、その
他のオブジェクトを使用できます。 手順については、127 ページの「固定オブジェクトとイ
ンラインオブジェクトを追加する」を参照してください。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

71

セクションの最後に注を追加するには:

1 「書類」インスペクタを開きます。ツールバーの「インスペクタ」 をクリックして(または
「表示」>「インスペクタを表示」と選択して)
、「書類」インスペクタボタンをクリックしま
す。次に、
「書類」をクリックします。

2 「脚注と巻末注」ポップアップメニューから「 セクション末注を使用」を選択します。
3 番号の付け方を選択します。
4 セクション注マークを入力する場所に挿入ポイントを合わせます。
5 「挿入」>「セクション末注」と選択します。
セクション末注マークが表示され、 挿入ポイントが、マークが表示されたセクションの最後
にあるセクション区切りの後のセクション末注フィールドに移動します。 巻末注は、 1 本の
ラインによって、セクション内のほかの情報と区切られます。

6 セクション末注の情報を入力します。テキストだけでなく、 インライン図形、グラフィック
ス、その他のオブジェクトを使用できます。 手順については、127 ページの「固定オブジェ
クトとインラインオブジェクトを追加する 」を参照してください。
脚注や巻末注を削除するには:

m 書類内で注を参照しているマークを削除します。
定義済みの数値や記号の書式を使用するには:

m 「書類」インスペクタの「書類」パネルで、「フォーマット」ポップアップメニューから番号
付けのスタイルを選択します。選択した番号付けのスタイルは、書類の全体を通して同じに
なります。
カスタムマークを挿入するには:

1 脚注または巻末注のカスタムマークを表示する位置に挿入ポイントを置きます。
2 「挿入」メニューをクリックし、Option キーを押します。「カスタム巻末注」、「カスタムセク
ション末注」、または「カスタム脚注」を選択します。メニューに表示される項目は、「脚注
と巻末注」ポップアップメニューの設定によって異なります。

3 表示されたダイアログでカスタムマークを入力または選択し、「OK」をクリックします。
4 マークが表示され、 注を入力できる位置に挿入ポイントが移動します。
番号の付け方をあらかじめ定義された形式からカスタム形式に変更するには:

1 Control キーを押したまま、 巻末注または脚注のマークをクリックします。
2 ショートカットメニューから「カスタムマークを使用」を選択します。

72

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

3 表示されたダイアログでカスタムマークを入力または選択し、「OK」をクリックします。定
義済みのマークがカスタムマークに置き換えられます。
番号の付け方をカスタム形式から定義済みの形式に変更するには:

1 Control キーを押したまま、 カスタムマークをクリックします。
2 ショートカットメニューから「自動番号付けを使用」 を選択します。
カスタムマークに置き換わるマークには、「書類」インスペクタの「書類」パネルの番号
フォーマットの設定が反映されます。
脚注またはセクション末注の番号を付け直すには:

m 「書類」インスペクタの「書類」パネルにある「番号の付け方」ポップアップメニューから、
「各ページで開始」または「各セクションで開始」を選択します。(書類をセクションで区切
る方法の詳細については、 74 ページの「セクション区切りを使って書類の書式設定を変更す
る」を参照してください。
)
注の間隔を調整するには:

m 「書類」インスペクタの「書類」パネルで、「脚注/巻末注の間隔」フィールドの値を増減し
ます。
注の書式を設定するには:

m 注のテキストやマークを選択し、「フォント」パネル、「テキスト」インスペクタ、およびスタ
イルパネルを使って、通常のテキストと同様に書式を設定します。テキストに書式を設定する
方法の詳細については、第 4 章「テキストと段落の書式を設定する」を参照してください。
脚注を巻末注に、または巻末注を脚注に変換するには:

m 「書類」インスペクタの「書類」パネルで、「脚注と巻末注」ポップアップメニューの設定を
変更します。
参照先と注の間をジャンプするには:

m 注でマークをダブルクリックすると、書類内でこの注を参照している、書類内の位置へジャ
ンプします。

m 書類の本文で、参照マークをクリックすると、そのマークとリンクしている注にジャンプし
ます。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

73

セクション区切りを使って書類の書式設定を変更する
書類では、任意の場所でセクション区切りを使ってセクションを区切り、異なるレイアウト
や、番号の付け方などの書式設定を指定できます。 セクションを使うことで、以下の書式設
定を書類の部分ごとに変えることができます:

 書式設定属性とレイアウト属性
 ヘッダ
 フッタ
 ページ番号の付け方
 余白
 段組み
 マスターオブジェクト(反復表示される背景イメージ)
セクションを作成する
セクションは 1 ページまたは複数のページから構成され、 セクション区切りで終了します。
各 Pages テンプレートは、1 つまたは複数の定義済みセクションで構成されています。 ツー
ルバーの「ページ」ボタンを使って書類にページを追加するたびに、新しいセクションが追
加されます。
定義済みのセクションをそのまま使用することも、 セクション区切りを設定したり削除した
りして独自のセクションを定義することもできます。
セクション区切りを作成するには:

m 「挿入」>「セクション区切り」と選択します。
書類で特殊記号を表示すると、セクション区切り記号が次のように表示されます:

セクション区切りを設定すると、マスターオブジェクト( 76 ページの「マスターオブジェク
トを使う」を参照)
、ヘッダおよびフッタ、あるいはページ番号への変更は、変更を行ったセ
クションだけに適用されます。
セクション区切りを削除するには:

m 区切りの後ろの行の先頭をクリックし、 Delete キーを押します。

74

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

セクションを管理する
サムネール表示を使用すると、セクションの移動、 セクションの複製、セクションのコピー
(またはカット)とペーストが簡単に実行でき、 さらにはセクションを取り込んでツールバー
の「ページ」ボタンを使って挿入することも簡単にできます。手順については、 49 ページの
「サムネールを使う」を参照してください。

セクションの書式属性とレイアウト属性を定義する
セクション区切りを挿入すると、新規の書類セクションには、直前のセクションの書式設定
とレイアウトの属性がすべて「継承」されます。これらの属性を変更するには、「レイアウ
ト」インスペクタを使って、新しいページ番号、 ヘッダ、フッタ、余白、および段組みを設
定します。
書類の 1 セクションだけヘッダおよびフッタを変えるには:
1 書類で、変更するセクションに挿入ポインタを置きます。

2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または、「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「レイアウト」インスペクタボタンをクリックします。

3 「セクション」をクリックします。
4 「前のヘッダとフッタを使用」チェックボックスの選択を解除します。
5 書類のヘッダ領域やフッタ領域に、 新しいヘッダまたはフッタを入力します。
書類のセクションで ページ番号を振り直すには:

m 「レイアウト」インスペクタの「セクション」パネルで「開始番号」チェックボックスを選択
し、セクションの最初のページに振る番号を入力します。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

75

ページ番号を前の
セクションから続けるか、
ページ番号を振り直す
最初の数字を入力します。

ヘッダおよびフッタを、
セクションの先頭ページだけ
変えたり、右左のページで
変えたり、前のセクション
から引き継いだりします。
新しいセクションを左ページから
始めるか、または右ページから
始めるかを指定します。

書類のセクションに異なる先頭ページまたは左右見開きのページを設定するには:

1 先頭ページに専用のヘッダとフッタを指定するには、「レイアウト」インスペクタの「セク
ション」パネルで「最初のページは異なる」チェックボックスを選択してから、ヘッダと
フッタを変更します。

2 左右のページでヘッダとフッタを変えるには、以下の操作を行います:
a「レイアウト」インスペクタの「セクション」パネルで、「左右のページで異なる」チェッ
クボックスを選択します。

b セクションの先頭ページを常に左右のどちらかのページから始めたい場合は、「開始位置」
ポップアップメニューから「左側ページ」 または「右側ページ」を選択します。そうでな
い場合は、
「任意のページ」を選択します。
書類のセクションのテキスト段組みを変更したり、 余白を調節したりするには:

m 手順については、66 ページの「段組みやページレイアウトを変更する」を参照してください。
マスターオブジェクトを使う
マスターオブジェクトとは、書類の各ページのバックグラウンドに最初に表示されるイメー
ジ(すかしなど)です。

76

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

新しいセクションを作成した場合、 すでに配置済みのマスターオブジェクトはそのまま継承
されます。個々のセクションでは、必要に応じて、このマスターオブジェクトを削除したり
位置を変えたりしてもかまいません。マスターオブジェクトを配置する方法の詳細について
は、
「反復表示される背景イメージを追加する」を参照してください。

反復表示される背景イメージを追加する
すかしやロゴなど、 書類の全ページの同じ場所に背景イメージを表示することが必要になる
場合もあります。このように反復して表示されるグラフィックスのことをマスターオブジェ
クトといいます。
重要:書類がセクションで分割されているときや、「レイアウト」 インスペクタの「セクショ
ン」パネルで選択されている設定内容によっては、 特定のページでマスターオブジェクトが
表示されないことがあります。書類の部分ごとに別のマスターオブジェクトを使用する場合
は、書類をいくつかのセクションに分割してください。
マスターオブジェクトを追加するには:

1 書類のテキスト部分の外側をクリックして、 挿入ポイントを非表示にします。
2 グラフィックオブジェクトを追加します。 読み込み済みのイメージ、作成済みの図形、表、
グラフ、またはテキストボックスを追加することができます。グラフィックスを追加する方
法の詳細については、第 6 章「グラフィックスやその他のメディアを扱う」を参照してくだ
さい。グラフィックスが「固定オブジェクト」であること(テキスト部分の行内に配置され
ていないこと)を確認してください。

3 グラフィックスをページ上の適切な場所に配置します。
4 「フォーマット」>「詳細」>「オブジェクトをセクションマスターに移動」と選択します。
オブジェクトの選択ハンドルが消えて選択できなくなります。
マスターオブジェクトを編集または移動するには、 最初にマスターオブジェクトを書類全体
で選択できるようにする必要があります。 マスターオブジェクトは、選択ハンドルが青色な
のでほかのオブジェクトと見た目が違います。
マスターオブジェクトに青い
選択ハンドルが表示されます。

マスターオブジェクトを選択できるようにするには:

m 「フォーマット」>「詳細」>「マスターオブジェクトを選択可能に設定」と選択します。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

77

目次を使う
「Pages」では、書類の目次を自動的に生成できます。目次を生成するには、書類の見出しに
使うテキストのスタイルを統一する必要があります。 テキストのスタイル設定の詳細につい
ては、第 5 章「スタイルを操作する」を参照してください。

目次を生成する
目次を作成する/アップデートするには:

1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「書類」インスペクタボタンをクリックします。

2 「目次」をクリックします。
3 目次に表示するテキストの段落スタイルのチェックボックスを選択します。 たとえば、最上
位の見出しと小見出しをすべて目次に表示する場合は、最上位の見出しと小見出しに使われ
ている段落スタイルを選択します。

目次に表示するテキストの
段落スタイルを選択します。

目次の各項目にページ番号を
表示する場合は、「番号」列の
チェックボックスを選択します。

書類に変更を加えたら、
クリックして目次を
アップデートします。

参考:選択したスタイルが書類で使われていない場合は、 目次を生成する際に、目次の内容
が空ですという趣旨のメッセージが表示されます。 書類のテキストの大部分に使われている
スタイルを選択した場合は、目次が詳しくなりすぎてしまいます。 トピックのヘッダ、キャ
プションなどの項目が目次に含まれるように、注意してスタイルを選択してください。

78

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

4 「番号」列で、ページ番号を付けるスタイル名のチェックボックスを選択します。
5 目次を挿入する位置の行頭にカーソルを置き、「挿入」>「目次」と選択します。
参考:目次の作成では、カーソル挿入位置から、次の目次までの内容がリストになります。
書類全体を対象にしたマスターの目次が必要な場合は、その目次を 1 つだけ使用し、書類の
先頭に配置する必要があります。
書類を編集した後に目次をアップデートするには:

m 目次の項目をクリックするか、「書類」インスペクタの「目次」パネルで「今すぐアップデー
ト」をクリックします。目次の設定(スタイルとページ番号)は、これ以降いつでも変更で
きます。

目次にスタイルを設定する
目次のテキストの外観は、ほかのテキストと同じように変更することができます。また、目
次の項目と、関連するページ番号との間にリーダー線を引くこともできます。 目次にスタイ
ルを設定するには、 以下の手順で新規に目次のスタイルを作成します。
目次の項目の外観を変更するには:

1 目次に関して、変更する項目のタイプ(たとえば、最上位の見出しベルが設定されているす
べての項目など)を選択します。同じタイプの項目が、自動的に選択されます。個別に選択
することはできません。

2 ツールバーの「スタイル」をクリックして、「スタイルパネルを表示」を選択します(また
は、
「表示」>「スタイルパネルを表示」 と選択します)
。スタイルパネルに、 利用できる目
次スタイルが表示されます。また、 選択されている項目に対応する目次スタイルが選択され
ます。

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

79

目次の項目が選択されると、
スタイルパネルには
目次スタイルが表示
されます。

この矢印をクリックして、
選択したスタイルを再定義するか、
新規にスタイルを作成するか、
または単に名前を変更するかを
選択します。

3 項目のテキストの外観を変更するには、以下のいずれかの操作を行います:
 「フォント」パネル、「テキスト」インスペクタ、および「カラー」ウインドウを使って、
段落テキストのスタイルを設定するのと同じようにテキストの外観を変更します。 テキス
トの外観の変更については、第 4 章「テキストと段落の書式を設定する」を参照してくだ
さい。

 項目からページ番号までリーダー線を引くには、目的の目次の項目を選択し、「テキスト」
インスペクタの「タブ」パネルで「タブストップ」列にあるタブをクリックして、「リー
ダー」ポップアップメニューから線のスタイルを選択します。

 スタイルパネルに表示されているスタイルを項目に合わせて変更するには、 スタイル名の
右にある矢印をクリックし、「選択部分からスタイルを再定義」を選択します。

 新規に目次スタイルを作成するには、スタイル名の右にある矢印をクリックし、「選択部分
から新しい目次スタイルを作成」を選択してから、新しいスタイルの名前を入力します。

4 スタイルパネルに表示されているスタイル名を項目に合わせて変更するには、 スタイル名の
右にある矢印をクリックし、「スタイルを名称変更」を選択します。スタイルの新しい名前を
入力します。

5 新しいスタイルを追加するには、スタイルパネルの左下コーナーにある追加( +)ボタンを
クリックし、「選択部分から新しい目次スタイルを作成」 を選択してから、新規のスタイルの
名前を入力します。 選択しているテキストへただちに適用したい場合は、「この新しいスタイ
ルを作成時に適用」 を選択します。

80

第3 章

書類のレイアウトと目次を書式設定する

4

テキストと段落の書式を設定する

4

この章では、テキストや段落の書式を変更する方法を詳
しく説明します。リストの作成やテキストの文字ぞろえ、
テキストボックスの使用やテキストを目立たせるための
操作などが可能です。
テキストのサイズおよび書式を設定する
「Pages」のメニューや「テキスト」インスペクタウインドウ、または「フォント」パネルを
使用すれば、テキストのすべての書式設定を行えます。「Pages」のメニューコマンドからは、
基本的な書式設定ができます。

「フォーマット」メニューを使ってテキストの書式を設定する
「フォーマット」メニューの「 フォント」サブメニューにある項目を使用すると、テキストの
以下の操作が可能です:

 太字またはイタリックにする
 アンダーラインを引くまたはアウトラインにする
 サイズを大きくする/小さくする
 間隔を狭める/広げる
 上付き/下付きにする
選択したテキストを太字、イタリック、アンダーライン付き、アウトライン、 大きく/小さ
くするには:

m 「フォーマット」>「フォント」>「太字」、「イタリック」、「アンダーライン」、「アウトライ
ン」
、
「大きく」、または「小さく 」と選択します。
選択したテキストを上付き/下付きにするには:

m 「フォーマット」>「フォント」>「ベースライン」>「デフォルトを使用」、「上付き」、ま
たは「下付き」と選択します。
選択したテキストをすべて大文字にするには:

m 「フォーマット」>「フォント」>「大文字化」>「なし」、「すべて大文字」、または「すべ
て小文字」と選択します。

81

別のフォントに変更したい場合、またはテキストの書式を頻繁に変更する場合は、「フォン
ト」パネルまたは「 テキスト」インスペクタを使用する方が簡単にテキストの書式を設定で
きます。これらのツールについては、以下のセクションで説明します。
影の色、不透明度、ページ上での向きを変えることで、人目を引くビジュアルエフェクトを
加えることもできます。これらのオプションの詳細については、第 7 章「オブジェクトプロ
パティを変更する」を参照してください。

「フォント」パネルでテキストの書式を設定する
Mac OS X「フォント」パネルを使用すると、お使いのコンピュータにインストールされてい
るすべてのフォントを表示できます。このパネルでは、使用できる書体(太字、イタリック
など)のプレビューを表示でき、各フォントのサイズを設定できます。「フォント」パネルに
あるボタンで、アンダーライン、取り消し線、色、影をテキストに追加できます。さらに、
ページの背景の色も「フォント」パネルで変更できます。
「フォント」パネルを開くには:

m ツールバーの「フォント」をクリックします(または「フォーマット」>「フォント」>
「フォントパネルを表示」と選択します)。
アクション
ポップアップメニュー

選択した書体のプレビューを
表示します。

これらのボタンを使用すると、
ビジュアルエフェクトを
設定できます。
フォントサイズを選択して
書類で選択したテキストに
適用します。

82

フォント名を検索
フィールドに 入力して

書体を選択して書類で
選択したテキストに適用

フォントを検索します。

します。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

書類のテキストを選択して「フォント」パネルのオプションを選択することにより、 どのテ
キストでも書式を変更できます。「フォント」パネルで書式を変更すると、選択したテキスト
にすぐに反映されるので、さまざまな書式オプションを試して最適な書式をすばやく見つけ
ることができます。
テキストの書式変更ボタン類を操作したときの効果を、左から順に、 簡単に説明します。

 「テキストのアンダーライン」ポップアップメニューから、アンダーラインのスタイル
(
「1本」、
「2本」など)を選択できます。

 「テキストの取り消し線」ポップアップメニューから、 取り消し線のスタイル(「1本」、
「2本」など)を選択できます。

 「テキストカラー」ポップアップメニューから、 テキストの色を選択できます。
 「書類のカラー」ポップアップメニューから、 段落の背景色を選択できます。
 「テキストのシャドウ」ボタンをクリックすると、選択されたテキストに影が付きます。
 「シャドウの不透明度」、「シャドウのぼかし」、「シャドウのオフセット」、「シャドウの角
度」の各コントロールを使うと、影の外観を変更できます。
テキストの外観やサイズを変更するには:

1 「フォント」パネルの「ファミリー」からフォントスタイルを選択して、「書体」から書体を
選択します。
お使いのコンピュータにインストールされているフォントで表示されないものがある場合は、
「コレクション」で「すべてのフォント」 を選択するか、使用するフォントの名前を「フォン
ト」パネルの一番下にある検索フィールドに入力します。
選択したフォントのプレビュー表示が、「フォント」ページの一番上にあるプレビューパネル
に表示されます。プレビューパネルが表示されない場合は、「フォント」パネルの左下にある
アクションポップアップメニューから「プレビューを表示」 を選択します。

2 サイズスライダその他、サイズを調整するコントロールを使用してフォントサイズを調整し
ます。

3 アクションポップアップメニューから「体裁」を選択して、 選択したフォントの体裁を整え
ます。「体裁」ウインドウで開閉用三角ボタンをクリックし、選択したフォントで使用できる
体裁から項目を選択します。使用できる体裁は、フォントごとに異なります。 詳細について
は、89 ページの「高度な体裁機能を使う」を参照してください。
よく使用するフォントを検索するには:

m よく使用するフォントは、フォントコレクションにまとめることができます。 それには、追
加(+)ボタンをクリックしてフォントコレクションを作成し、書体を新しく作成したコレ
クションにドラッグします。
第4 章

テキストと段落の書式を設定する

83

フォントを変更しやすくするには:

m 「フォント」パネルを開いたままにしておきます。「フォント」パネルが画面上でスペースを
取りすぎる場合には、選択したフォントコレクションのフォントファミリーと書体だけが表
示されるようにサイズ変更コントロール( パネルの右下隅)をドラッグしてサイズを小さく
できます。
「フォント」パネルを閉じるには、「フォーマット」>「フォント」>「フォント
パネルを隠す」と選択するか、「フォント」ボタンを再度クリックします。
選択したテキストの アンダーラインを変更するには:

1 「フォント」パネルのテキストのアンダーラインボタン( 一番左のボタン)をクリックし、
、または「2 本」と選択します。
ポップアップメニューから「なし」、「1 本」
2 アンダーラインの色を変更するには、「テキストのアンダーライン」ポップアップメニューか
ら「カラー」を選択し、「カラー」ウインドウで色を選択します。
選択したテキストの 取り消し線を変更するには:

1 「フォント」パネルのテキストの取り消し線ボタン(左から 2 番目のボタン)を選択して、
ポップアップメニューから「なし」、「1 本」
、または「2 本」を選択します。
2 取り消し線の色を変更するには、「テキストの取り消し線」ポップアップメニューから「 カ
ラー」を選択し、
「カラー」ウインドウで色を選択します。
選択したテキストの 色を変更するには:

m 「フォント」パネルにある「テキストカラー」ボタン(左から 3 番目のボタン)をクリックし
て、
「カラー」ウインドウで色を選択します。
「テキスト」インスペクタでテキストの色を変更すること
参考:93 ページの説明に従って、
もできます。
選択した段落の背景の色を変更するには:

m 「フォント」パネルにある「書類のカラー」ボタン(左から 4 番目のボタン)をクリックして、
「カラー」ウインドウから色を選択します。
「テキスト」インス
参考:104 ページの「段落の塗りつぶし色を設定する」の説明に従って、
ペクタで段落の背景の色を変更することもできます。
選択したテキストに 影を付けるには:

1 「フォント」パネルにある「テキストのシャドウ」ボタン(左から 5 番目のボタン)をクリッ
クします。

2 シャドウの不透明度スライダ(左のスライダ)を右にドラッグすると影が濃くなります。
3 シャドウのぼかしスライダ(中央のスライダ)を右にドラッグすると影がぼやけます。

84

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

4 シャドウのオフセットスライダ(3 番目のスライダ)を右にドラッグすると影がテキストから
離れます。

5 シャドウの角度ホイールを回転させると影の位置を設定できます。
参考:155 ページの「影を追加する」の説明に従って、「グラフィック」インスペクタでテキ
ストの影を設定することもできます。

アクセントおよび特殊文字を追加する
アクセント記号(ü など)
、数学記号、矢印などの特殊文字を入力する場合は、「言語環境」パ
ネルまたは「文字パレット」を使用できます。「キーボードビューア」を使用すると、ほかの
言語で使用する文字のキーボード上の位置を確認することができます(たとえば、イタリア
語のキーボードレイアウトを表示するなど)。これらはすべて、 Mac OS X に組み込まれてい
るツールです。
文字にアクセント記号を追加するには:

1 アップルメニューから「システム環境設定」 を選択して、「言語環境」をクリックします。
2 「入力メニュー」をクリックし、「キーボードビューア」の横にあるチェックボックスを選択
します。

3 メニューバーの右側に表示されている入力メニュー( 国旗または文字のアイコンで示されま
す)から、
「 “ キーボードビューア ” を表示」を選択します。
「キーボードビューア」には、お使いのキーボードの文字が表示されます。入力メニューで異
なるキーボードレイアウトまたは入力方式を選択した場合は、選択したキーボードレイアウ
「キーボード
トの文字が表示されます。たとえば、入力メニューで「 U.S.」を選択すると、
ビューア」には米国用キーボードの文字が表示されます。

4 入力可能なそのほかのアクセント記号を「 キーボードビューア」で強調表示するには、
Option キーまたは Option + Shift キーを押します。
アクセント記号は、 白抜きで表示されます。お使いのキーボードによっては、修飾キーを押
さなくてもアクセント記号が表示されるものもあります。

5 書類の入力する場所に挿入ポイントを置きます。
6 手順 4 で使用した修飾キー(Shift、Option 、Shift + Option、または修飾キーを使用しない)
を押し、
「キーボードビューア」に表示されているアクセント記号と同じ場所にあるキー
ボード上のキーを押します。修飾キーを放し、アクセントを付ける文字に対応するキーを押
します。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

85

アクセントキーを使用すると、次に入力するキーにアクセント記号が付きます。たとえば、

U.S. 用キーボードで é 表示するには、Option キーを押したまま E キー(アクセントキー)を
押し、E キー(アクセント記号を付けるキー)を押します。
ほかの言語のキーボードレイアウトを表示するには:

1 アップルメニューから「システム環境設定」 を選択して、「言語環境」をクリックします。
2 「入力メニュー」をクリックし、「キーボードビューア」の横にあるチェックボックスを選択
します。

3 ほかの国で使用されているキーボードの文字レイアウトを表示するには、 その国のキーボー
ドレイアウトの横にある「入」チェックボックスまたは入力方式を選択します。
参考:「キーボードビューア」で表示する言語のフォントがインストールされている必要があ
ります。

4 メニューバーの右側に表示されている入力メニュー( 国旗または文字のアイコンで示されて
います)から、「“ キーボードビューア ” を表示」を選択します。
「キーボードビューア」には、キーボードの文字または入力メニューで選択した入力方式が表
「キーボードビューア」には
示されます。たとえば、入力メニューで「 U.S. 」を選択すると、
米国用キーボードの文字が表示されます。

5 ほかの国のキーボードレイアウトを表示するには、 入力メニューからそのキーボードレイア
ウトを選択します。
特殊文字および記号を入力するには:

1 特殊文字または記号を入力する場所に挿入ポイントを合わせます。
2 「編集」>「特殊文字」と選択して「文字パレット」を開きます( または「フォント」パネル
の左下にあるアクションポップアップメニューから「 文字」を選択します)
。

3 「文字パレット」の一番上にある「表示」 ポップアップメニューから表示する文字タイプを選
択します。
「表示」ポップアップメニューが表示されない場合は、 ウインドウの右上にあるボ
タンをクリックするとウインドウの上部が表示されます。 このボタンをもう 1 回押すとウイ
ンドウの上部が隠れます。

86

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

Mac OS X v.10.3 では、「文字パレット」は次のような外観をしています。
文字のカテゴリを
選択します。

表示する文字タイプを
選択します。

記号を選択します。

記号を書類に挿入するに
は、記号をダブルクリック
します。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

87

Mac OS X v.10.4 では、「文字パレット」は次のような外観をしています。

4 左側のリストで項目をクリックすると、各カテゴリで使用可能な文字が表示されます。
5 右にある書類に挿入する文字または記号をダブルクリックするか、 文字を選択して「挿入」
を選択します。文字または記号にバリエーションがあればウインドウの一番下に表示されま
す。いずれかをダブルクリックして書類に挿入します。
引用符の自動変換により、開始引用符と終了引用符を使い分けるには:

m 「Pages」>「環境設定」と選択して、「自動修正」をクリックし、「引用符を自動変換」
チェックボックスを選択します。

88

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

高度な体裁機能を使う
Zapfino や Hoefler などの一部のフォントには高度な体裁機能があり、さまざまな効果を設
定できます。各種の体裁を使用できるフォントでは、「フォーマット」メニューの「フォン
ト」サブメニューからその多くを変更することができます。 たとえば、以下の項目を調整で
きます:

 トラッキング:文字の間隔を狭くまたは広くして配置します。
 リガチャ:文字間、行の先頭、行の終わりに複数の文字を 1 つにつなげる飾り書きを使用/
省略します。
リガチャを使用しない場合
リガチャを使用した場合

 ベースライン:テキストを周囲のテキストより上げ下げします。
 大文字化:すべての文字を大文字または小文字に変換します。
「体裁」ウインドウからはより高度な体裁機能が使えます。
「体裁」ウインドウを開くには:

m 「フォント」パネルで、(左下にある)アクションポップアップメニューから「 体裁」を選択
します。

テキストの自動置換機能を使う
「Pages」には、入力された文字列を認識し、自動的に別の文字列に置換する機能があります。
たとえば誤って「 teh」と入力すると、自動的に「 the」と置き換えられます。
テキストの自動置換機能を設定するには:

1 「Pages」>「環境設定」と選択し、「自動修正」をクリックします。
2 必要に応じて、次のように設定します:
 一重引用符と二重引用符を自動変換して、 開始引用符と終了引用符を使い分けるには、「引
用符を自動変換」を選択します。

 文の先頭を大文字に自動変換するには、「大文字使用の修正」を選択します。
 「1st」、「2nd 」、「 3rd」などの語を上付き文字に自動変換するには、「序数を上付き文字に変
更」を選択します。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

89

Â メールアドレスや URL の入力を「Pages」で自動検出する場合は、「メールアドレスおよび
Web アドレスを自動的に検出」を選択します。入力するメールアドレスや Web アドレス
が「Mail」や「Safari 」用に自動的にハイパーリンクになります。
 ある文字の並びを別の文字の並びに自動置換するには、「記号とテキストの置換」を選択し
ます。次に、置換前および置換後の文字並びを表の各行に定義し、 必要な行を有効にしま
す。たとえば「 (c)」と入力したときに「©」と自動置換する場合は、該当する行の「オン」
列にチェックマークを入れます。

 表に行を追加するには、追加(+)ボタンをクリックします。行を削除するには、削除
(−)ボタンをクリックします。
置換の設定をすると、どの Pages 書類にテキストを入力/変更したときでも、置換機能が働
くようになります。

テキストの配置、間隔、色を設定する
テキスト属性の調整には、主に「テキスト」インスペクタを使用します。横方向の配置調整
(中央揃え、左揃えなど)には「 フォーマット」メニューを使います。

「テキスト」インスペクタを使う
「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルでは、テキストの色と配置を変更できます。
個々の文字と行の間隔も調整できます。

90

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

クリックすると選択したテキストの
色が変わります。
「テキスト」 インスペクタボタン

横方向の配置ボタン:選択した
テキストを左、中央、右、または
左右にそろえます。
縦方向の配置ボタン:固定された
テキストボックス、図形、表の
セル内のテキストの位置を上、
中央、または下にそろえます。

文字と行の間隔:ドラッグすると、
選択したテキストの文字、行、
および段落の間隔を調整できます。

ドラッグすると、テキスト
ボックス、表のセル、および
図形内のテキストと枠との
間隔を調整できます。

「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルを開くには:

1 「表示」>「インスペクタを表示」と選択します(または、ツールバーの「インスペクタ」 を
クリックします)
。

2 「テキスト」インスペクタボタンをクリックし、「テキスト」をクリックします。
テキストの左/中央/右/両端の位置をそろえるには:

1 変更する段落にカーソルを置くか、 複数の段落を選択します。
2 「テキスト」インスペクタ上部にある横方向の配置ボタンをクリックします。
固定されたテキストボックス内のテキストの左、右、中央の位置をそろえたり、両端をそろ
えたりできます。固定されたテキストボックス、表のセル、または図形内のテキストの開始
位置を、テキスト領域の上、中央、または下に設定することもできます。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

91

テキストボックス、 表のセル、図形内のテキストの上/中央/下の位置をそろえるには:

1 変更するテキストボックス、表のセル、または図形を選択します。
2 「テキスト」インスペクタの上にある縦方向の配置ボタンをクリックします。
段落内のテキストの行間隔を調整するには:

1 変更する段落にカーソルを置くか、 複数の段落を選択します。
2 「テキスト」インスペクタで、「行」スライダをドラッグし、行間を調整します。
「行」スライダを左にドラッグすると、選択した行の間隔が狭くなり、右にドラッグすると広
くなります。「行」フィールドの下にある上向きおよび下向き三角形の行間隔ポップアップメ
ニューから、「1 行」
、「2 行」
、または「倍数」を選択することもできます。「倍数」を選択す
ると、「1 行」および「2 行」の間の値や、「2 行」よりも大きい値を指定することができま
す。
段落内のテキストの行間隔をポイント数で指定するには:

1 変更する段落にカーソルを置くか、 複数の段落を選択します。
2 「行」フィールドにポイント数を入力するか、フィールドの横にある上向き三角形または下向
き三角形をクリックします。

3 「テキスト」インスペクタで、標準の行間隔(「1 行」、「 2 行」、「倍数」)を選択するか、「行」
フィールドの下にある行ポップアップメニューから「 最小値」または「固定値」を選択しま
す。

「行」フィールドの下にある
テキストをクリックして、
行間隔オプションを選択します。

 標準の行間隔:行間隔は、フォントサイズに比例して決まります。アセンダ(行から上の
文字部分)とディセンダ(行から下の文字部分)の相対的な距離を一定に保つ場合に使い
ます。

 最小値:行間隔が指定値よりも狭くならないように、 行間隔が調整されます。ただし、
フォントサイズが大きくなった場合は、テキスト行が重なり合わないように行間隔も広げ
られます。行間隔を一定に保ちつつ、テキストが大きくなった場合でも行が重なり合わな
いようにするために使います。

 固定値:行間隔を、設定した値だけ増やします。行の高さ自体は指定されません。これに
対し、たとえば「 2 行」は、各行の高さを 2 倍にします。

92

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

段落前後の間隔を調整するには:

1 変更する段落にカーソルを置くか、 複数の段落を選択します。
2 「テキスト」インスペクタで、「段落の前」または「段落の後」のスライダをドラッグします。
テキストボックスに大きさを入力することもできます( 5 pt など)
。
参考:レイアウト区切り後の最初の段落の場合、またはテキストボックス、図形、表のセル
内で最初の段落である場合は、段落の前に間隔は設けられません。 レイアウト区切り直前の
段落では、段落の後の間隔は設けられません。テキストボックス、図形、および表のセル周
囲の間隔を設定するには、
「余白を挿入」 コントロールを使用します。これについては、

105 ページの「テキストボックスまたは図形の書式を設定する」を参照してください。
文字の間隔を調整するには:

1 変更する語にカーソルを置くか、テキストのブロックを選択します。
2 「テキスト」インスペクタで、「文字」スライダをドラッグします。
スライダを左にドラッグすると、文字の間隔は狭くなり、右にドラッグすると広くなります。
テキストの色を変更するには:

1 変更する語を 1 つまたは複数選択します。
2 「テキスト」インスペクタで、カラーウェルをクリックします。
3 「カラー」ウインドウで色を選択します。「カラー」ウインドウについては、147 ページの
「カラー塗りつぶしおよびイメージ塗りつぶしを使用する 」を参照してください。
「テキスト」インスペクタでテキストの色を変更すると、「フォント」パネルでのテキストの
色変更が無効になります。逆の場合も同様です。(
「フォント」パネルについては、 82 ページ
の「
「フォント」パネルでテキストの書式を設定する」を参照してください)。

「フォーマット」メニューでテキストの配置を調整する
書類本文でのテキストの横方向の配置を調整するために、「フォーマット」メニューの「 テキ
スト」サブメニューを使用することができます。個々の文字または行の間隔を調整したり、
テキストボックス、 図形、表のセル内で縦方向にテキストをそろえたりするには、「テキス
ト」インスペクタを使用します。「テキスト」インスペクタは開いたまま設定の操作をできる
ため、テキストの配置や間隔を変更することが多い場合に役に立ちます。
本文の左/中央/右/両端の位置をそろえるには:

m 「フォーマット」>「テキスト」>「左揃え」、「中央」、「右揃え」、または「両端揃え」と選
択します。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

93

Â 左揃え:テキストの各行の開始位置を、ページ/段の左の余白、またはオブジェクトの左
端に設定します。

 中央揃え:テキストの各行の中央を、ページ、段、またはオブジェクトの中央にそろえま
す。

 右揃え:テキストの各行を、ページ/段の右の余白、 またはオブジェクトの右端でそろえ
ます。

 両端揃え:ページ/段の左右の余白、またはオブジェクトの左右の端で各行をそろえるよ
うに、文字間隔を調整します。
段落のテキストの 1 行目をインデントする場合や、段落のインデントを取り消す方法につい
ては、97 ページの「段落のインデントを設定する」を参照してください。

タブストップを設定してテキストをそろえる
書類本文や、固定されたテキストボックス、 表のセル、図形内のタブストップを追加、削除、
または変更する場合は、「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルを使用するか、ルーラ上
のタブアイコンを直接に操作します。タブストップの数が少ない場合は、 ルーラを使用する
方が簡単ですが、多くのタブを特定の位置に配置する場合は、「テキスト」インスペクタを使
用する方が簡単です。これらの方法を以下に説明します。
参考:以下の手順は、階層付きリスト(アウトライン)でタブストップを設定する場合は例
外となります。リストのインデントレベルを変更する方法については、 98 ページの「箇条書
き/番号付きリストとアウトラインを作成する」を参照してください。

ルーラでタブストップを設定する
テキストスタイルには、デフォルトのタブストップが設定済みのものがあります。 ツール
バーで「表示」をクリックし、「ルーラを表示」を選択して(または「表示」>「ルーラを表
示」と選択して)
、ページ上のテキストを選択すると、 横方向のルーラにタブアイコンが表示
されます。

94

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

左揃えタブ
中央揃えタブ
右揃えタブ
小数点揃えタブ
タブストップが設定されたページ上
のテキストを選択すると、横方向の
ルーラ上に青いタブアイコンが表示
されます。

タブストップは、書類本文またはテキストボックス内の必要な場所に配置できます。
新しいタブストップを設定するには:

m 横方向のルーラ上でタブストップを設定する位置をクリックします。
タブを変更するには:

1 調整するテキストを選択します。
2 横方向のルーラ上で青いタブアイコンをドラッグしてタブストップの位置を変更します。
タブのタイプを変更するには:

m Control キーを押しながらタブアイコンをクリックし、 ショートカットメニューからオプショ
ンを選択します。または、使用するタブのタイプが表示されるまで、 ルーラのタブアイコン
を繰り返しダブルクリックします。
これらのタブの種類から
選択します。

各タブの動作は以下の通りです:

 左揃えタブ:テキストの左端をタブストップにそろえます。
 中央揃えタブ:テキスト中央をタブストップに合わせます。
 右揃えタブ:テキストの右端をタブストップにそろえます。
 小数点揃えタブ:数字の場合に、小数点をタブにそろえます(各種文字を小数点揃えのタ
ブ記号として使用できます。以下の 「
「テキスト」インスペクタを使ってタブストップを設
定する」を参照してください)。
ルーラからタブを削除するには:

m ルーラの外にドラッグします。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

95

「テキスト」インスペクタを使ってタブストップを設定する
すべての書類にはあらかじめタブストップが設定されていて、通常は 0.5 インチ( 1.27cm)
間隔になっています。「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルでは、 書類全体のデフォル
トのタブ間隔または小数点揃えタブ記号を変更できます。 追加のタブストップは、どの段落
にも設定することができます。 Tab キーを押した場合にタブの設定位置まで破線または点線
が表示されるように、リーダー線を追加することもできます。これは、たとえば目次でチャ
プタタイトルとページ番号の間に破線を挿入する場合などに便利です。
「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルを開くには:

1 「表示」>「インスペクタを表示」と選択します(または、ツールバーの「インスペクタ」 を
クリックします)
。

2 「テキスト」インスペクタボタンをクリックし、「タブ」をクリックします。
各段落の 1 行目を
インデントする長さを
設定します。
ページの余白を基準に
段落をインデントする場合の
インデントの長さを
指定します。
デフォルトのタブの間隔を
設定します。
小数点揃えタブ記号を
変更するには、新しい文字を
入力します。
「タブストップ」で選択されて
いるタブストップに対する
テキストの配置を選択します。

「 タブストップ」カラムで
選択したタブストップの
リーダー線を選択します。
段のタブストップを
追加/削除します。

96

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

デフォルトのタブの間隔を変更するには:

m 「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルで、「デフォルトタブ」フィールドに新しい値を
入力します。
新しいタブストップを作成するには:

1 タブストップを設定する段落(または 1 行目)に挿入ポイントを合わせます。
2 「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルの左下隅にある追加( +)ボタンをクリックしま
す。
「タブストップ」に、タブの設定が追加されます。

3 タブの間隔を変更するには、「タブストップ」で対象のタブをダブルクリックして、新しい値
を入力します。

4 タブストップを選択した状態で、タブストップに対するテキストの配置を選択します(「左揃
え」
、
「中央揃え」
、「右揃え」
、または「小数点揃え」)
。

5 タブに破線または点線を追加する場合は、「リーダー」ポップアップメニューから線のスタイ
ルを選択します(または、
「なし」を選択します)。
書類の小数点揃えタブ記号を変更するには:

m 「小数点揃えタブ記号」フィールドに新しい文字を入力します。
タブを削除するには:

m 「タブストップ」から削除するタブを選択して、 削除ボタン(-)をクリックします。
段落のインデントを設定する
必要に応じて 1 行目をインデントする(またはぶら下げる)ように段落を書式設定すること
ができます。これは、「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルで行います。
段落の 1 行目のインデント/ぶら下がりを設定するには:
1 変更する段落を 1 つまたは複数選択します。

2 「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルで、「段落インデント」の下にある「最初の行」
と「左」フィールドに値を入力します。 1 行目のインデントを 2 行目よりも深くするには、
「最初の行」フィールドの値を「 左」フィールドの値よりも大きくします。 1 行目を段落の左
の余白部分にぶら下げる場合は、「最初の」フィールドの値は「 左」フィールドの値よりも小
さくなります。
インデントの設定を書類のほかの段落と変えることで、その部分を目立たせることができま
す。これは、たとえばテキストに長い引用を含める場合などに便利です。「テキスト」インス
ペクタの「タブ」パネルで段落のインデントを設定するか、書類のルーラの余白アイコンを
ドラッグします。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

97

「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルを使って段落のインデントを設定するには:

1 変更する段落を 1 つまたは複数選択します。
2 「段落インデント」の下にある「 左」フィールドに値を入力します。
3 「段落インデント」の下にある「 右」フィールドに値を入力します。
ルーラを使って段落のインデントを変更するには:

1 ツールバーで「表示」をクリックして「ルーラを表示」を選択します(または、「表示」>
「ルーラを表示」と選択します)。

2 右インデントを変更するには、右インデントアイコン(横方向のルーラの右側にある下向き
の青い三角形)を、段落の右端にする位置までドラッグします。
左インデント

1 行目インデント

右インデント

3 左のインデントを変更するには、左インデントアイコン(ルーラの左側にある青い下向き三
角形)を段落の左端の開始位置にドラッグします。
左の余白を左のインデントとは別に変更するには、Option キーを押しながらドラッグします。

4 1 行目のインデントを変更するには、1 行目インデント(青い四角形)を 1 行目の先頭の位置に
ドラッグします。

 1 行目を左余白にそろえたままにするには、四角形を左インデントアイコンに合わせておき
ます。

 ぶら下がりインデントを作成する場合は、 四角形を左インデントアイコンの左にドラッグ
します。

箇条書き/番号付きリストとアウトラインを作成する
「Pages」には、単純なリストや階層化されたリスト(アウトライン)を作成するための箇条
書き/番号付きリストのスタイルが書式設定されて用意されています。

箇条書き/番号付きリストを作成する
箇条書きや番号付きリストは、アウトラインのような階層化がされていない単純なリスト
です。

98

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

箇条書き/番号付きリストを作成するには:

1 リストのテキスト入力を開始する位置にカーソルを置きます。
2 ツールバーの「リスト」をクリックして、使用するリストスタイルを選択します。
リストスタイルはスタイルパネルで選択することもできます。ツールバーの「 表示」をク
リックし、
「スタイルパネルを表示」を選択(または「表示」>「スタイルパネルを表示」と
選択)し、目的のリストスタイルを選択します。(スタイルパネルに「リストスタイル」が表
示されていない場合は、パネルの右下にあるボタンをクリックすると表示されます)。
リストスタイルを選択すると、
選択したテキストに適用されます。

クリックするとスタイルパネルに
「 リストスタイル」が表示されます。

テンプレートによっては、リストスタイルが異なる場合があります。 ほとんどのテンプレー
トには、単純な箇条書き/番号付きリストとして、 以下のリストスタイルが含まれています:

 行頭記号:小さな丸で基本的な箇条書きを表します。
 番号付きリスト:アラビア数字を使って表します。
3 テキストを入力し、 新しい箇条書き(番号付きリスト)を開始する位置で Return キーを押し
ます。

4 行頭記号または番号を付けた個所の下にサブテキストを含めるには、Shift + Return キーを押
します(行区切りと呼びます)。行頭記号と番号なしで次の行が始まります。行末で Return
キーを再度押すと新しい行頭記号または番号付きの行に戻ります。

5 リストの入力が終わったら、ツールバーの「 リスト」をクリックして「なし」と選択するか、
スタイルパネルで「 なし」をクリックします。
「Pages」に付属しているほかのテキストやイメージ、または独自のイメージを行頭記号とし
て使用して、オリジナルのリストスタイルを作成することができます。番号付きリストの番
号のスタイルを変えたり、代わりに文字を使用したりすることもできます。独自のリストス
タイルの変更と作成については、 119 ページの「リストスタイルを変更する/新しく作成す
る」を参照してください。

階層付きリスト(アウトライン)を作成する
リストスタイルの中には階層付きリスト(または、アウトライン)を作成できるように書式
設定されたものがあります。たとえば、「ハーバード」リストスタイルでは、リストのインデ
ントレベルごとに番号付けのスタイルを変えて、内容に応じた階層を作成できます。
第4 章

テキストと段落の書式を設定する

99

階層付きリスト(アウトライン)を作成するには、
「リストスタイル」の「ハーバード」また
は「リーガル」を選択します。
アウトラインを作成するには:

1 リストのテキスト入力を開始する位置にカーソルを置きます。
2 ツールバーの「リスト」をクリックして、「ハーバード」または「リーガル」と選択します。
ツールバーの「表示」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して(または「表示」
>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルを選択します(スタイルパネルにリスト
スタイルが表示されない場合は、スタイルパネルの右下隅にあるリストスタイルの表示ボタ
ンをクリックします。詳細については、 119 ページの「リストスタイルを変更する/新しく作
成する」を参照してください)。

3 テキストを次のレベルにインデントするには、「テキスト」インスペクタの「リスト」パネル
で「インデントレベル」の右矢印をクリックします( または「フォーマット」>「テキスト」
>「リストのインデントレベルを増やす」 と選択します)。

4 前のインデントレベルに戻るには、「テキスト」インスペクタの「リスト」パネルで「インデ
ントレベル」の左矢印をクリックします( または「フォーマット」>「テキスト」>「リス
トのインデントレベルを減らす」と選択します)。
参考:選択したテキストのインデントレベルをすばやく上げ下げするには 、キーボード
ショートカットを使用します:

 コマンド+右かっこ(]) キー:選択したテキストのインデントレベルを上げます。
 コマンド+左かっこ([) キー:選択したテキストのインデントレベルを下げます。
Pages ツールバーには、以下のボタンを追加することもできます( 31 ページの「ツール
バー」を参照してください):

 増やす:選択したテキストのインデントレベルを上げます。
 減らす:選択したテキストのインデントレベルを下げます。
また、リスト番号をクリックしたままの状態で右や左にドラッグしたり、 下にドラッグして
から右や左にドラッグしたりしてインデントレベルを変更することもできます。

5 アウトラインポイントの下にサブテキストを含めるには、Shift + Return キーを押します。番
号なしで次の行が始まります。行末で Return キーを再度押すと、 新しい番号付きの行が始ま
ります。

100

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

参考:アウトラインポイント間に通常の本文テキストの段落を入力したり、 テキストを追加
/削除したりして番号がそろわなくなった場合は、 番号が違っているテキストを選択して、
「テキスト」インスペクタの「リスト」パネルにある「前から続ける」を選択すると連続した
番号になります。独立して番号を設定する場合は、
「開始番号」を選択して、開始する番号を
入力してから Return キーを押します。詳細については、 119 ページの「リストスタイルを変
更する/新しく作成する」を参照してください。

6 リストの終わりで通常の段落テキストに戻るには、 ツールバーの「リスト」をクリックして
「なし」と選択するか、スタイルパネルで「なし」を選択します。 テキスト挿入ポイントがイ
ンデントされている場合は、コマンド+左かっこ( [)キーを押すとインデントレベル 1 に戻
るので、そこから通常の段落の入力を始めることができます。

囲みや補足欄を作成する/テキストを強調する
囲みおよび補足欄は、テキストを書類の本文より目立たせるために使用します。「Pages」で
は、主に 3 通りの方法で、テキストを簡単に強調することができます:

 テキストボックスにテキストを追加する
 段落に背景(または 塗りつぶし色)を追加する
 図形にテキストを入力する
表のセルで囲みを作ることもできます。表の操作方法については、第 8 章「表を作成する」
を参照してください。

テキストボックスを追加する
テキストボックスを追加して、ページ上のどの位置でもテキストの四角形のブロックを作成
することができます。テキストボックス内のテキストは、 色の変更、影の追加、スタイルの
適用など、ほかのテキストと同じように書式を設定できます。
テキストボックスは「固定された」 テキストボックスとして作成され、ページ上の一定の位
置に固定されます。 ページ上の本文のテキストはテキストボックスの周囲に回り込みます。
固定されたテキストボックスを追加するには:

1 書類のテキスト領域以外の場所をクリックして、挿入ポイントが表示されないようにします。
2 ツールバーの「オブジェクト」をクリックし、「テキスト」を選択します(または「挿入」 >
「テキスト」と選択します)。テキストボックスがページ上に表示されます。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

101

3 コマンド+ Return キーを押してテキストボックスを選択し、 ページ上の目的の場所にドラッ
グします。

4 テキストボックスの内側をクリックして挿入ポイントを決め、テキストを入力します。テキ
ストボックスは、表示範囲を超えてテキストを入力しても、 自動的には大きくなりません。

5 選択ハンドルをドラッグしてテキストボックスのサイズを変更し、 隠れているテキストがあ
れば見えるようにします。
(または、リンクされたテキストボックスを作成すれば、範囲を超
えたテキストを別のテキストボックスに続けて表示することができます。 リンクされたテキ
ストボックスについては、次の「テキストボックスをリンクする」を参照してください。)
参考:作業中に誤って移動されることがないようにテキストボックスをページ上にロックす
るには、「配置」>「ロック」と選択します。
テキストボックス以外の場所をクリックすると表示上は見えなくなりますが、 なくなったわ
けではありません。 追加された位置をクリックするか、ツールバーの「表示」 をクリックし
て「レイアウトを表示」を選択すると、テキストボックスが再び表示されます。
テキストボックスとボックス内のテキストの間隔を変更する方法やテキストボックスの外観
を変更する方法については、 105 ページの「テキストボックスまたは図形の書式を設定する」
を参照してください。
書類からコピーしたテキストを使ってテキストボックスを作成するには:

1 必要なテキストを選択して、「編集」>「コピー」と選択します。
2 書類のテキスト領域以外の場所をクリックして、「編集」>「ペースト」と選択します。テキ
ストボックスが作成され、必要に応じて書式を設定できます。

テキストボックスをリンクする
入力するテキストが固定されたテキストボックスに収まりきらない場合は、 テキストがほか
のテキストボックスにつながるようにリンクされたテキストボックスを作成できます。 1 つ
目のテキストボックスで行った編集や書式設定は、 リンクされたテキストボックスにも反映
されます。リンクされたテキストボックスは、書類上で離れた位置にあってもかまいません。
リンクされたテキストボックスを作成するには:

1 前述のように、固定されたテキストボックスを作成します( 101 ページの「固定されたテキ
ストボックスを追加するには:」を参照)。

2 必要に応じてテキストボックスを配置してサイズを変更した後、 テキストを入力します。
テキストボックスの全範囲に入力したら、 コマンド+ Return キーを押してテキストボックス
を選択します。クリッピングボタンがテキストボックスの一番下に表示されます。 このボタ
ンは、ボックスの下にテキストが続いていることを示しています。

102

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

左側に中抜きの青い正方形が
ある場合、前にリンクされた
テキストボックスはありません。
右側に中抜きの青い正方形がある
場合、後にリンクされたテキスト
ボックスはありません。これを
クリックすると、リンクされた
テキストボックスが作成されます。

クリッピングボタンは、テキスト
ボックスの範囲を超えたテキスト
があることを示します。

3 ボックスの右側にある青い正方形をクリックすると、 リンクされたテキストボックスが作成
されます。
新しいテキストボックスの左側には塗りつぶされた青い正方形が表示されます。 これは、こ
のテキストボックスが前のテキストボックスにリンクされていることを示します。
右側に塗りつぶされた正方形が
ある場合、 このテキストボックスは
前のテキストボックスとリンクされ
ています。

中抜きの青い正方形は、連続する
テキストボックスの最後である
ことを示します。

左側に塗りつぶされた青い正方形がある場合、
このテキストボックスは前のテキストボックスと
リンクされています。

4 テキストボックスをドラッグして再配置します。ボックス間のテキストの流れは、書類上の
位置に関係なく、作成された順番に従います。
リンクされたテキストボックスを移動するには:

1 リンクされたテキストボックスをすべて選択して、「編集」>「コピー」と選択します。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

103

2 移動先のポイントを選択して、「編集」>「ペースト」と選択します。
参考:リンクされたボックスを 1 つだけコピーしてペーストすると、 コピー元のテキスト
ボックスと同一のリンクなしのテキストボックスが作成されます。
リンクされたテキストボックスのテキストだけを選択するには:

m 1 つ目のテキストボックスを選択して、コマンド+ A キーを押します。
段落の塗りつぶし色を設定する
デザインによっては、テキストを強調するのに、テキストの背後に段落の塗りつぶし色を設
定すると簡単な場合があります。テキストの背後に段落の塗りつぶし色を設定すると、左右
のレイアウト余白の間が指定した色になります。塗りつぶし色は、テキストと共に移動しま
す。
テキストの背後に段落の塗りつぶし色を設定するには:

1 塗りつぶし色を追加する段落を 1 つまたは複数選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「テキスト」インスペクタボタンをクリックし、「詳細」をクリックします。

3 「テキスト」インスペクタの「詳細」パネルで、「段落塗りつぶし」チェックボックを選択す
ると、テキストの背後に色が設定されます。
塗りつぶし色を選択します。

テキストの背景色で塗りつぶす
場所を選択します。

4 「塗りつぶし」カラーウェルをクリックして、「カラー」ウインドウから色を選択します(「カ
ラー」ウインドウについては、 147 ページの「カラー塗りつぶしおよびイメージ塗りつぶし
を使用する」を参照してください)
。

図形内にテキストを入力する
四角形でない囲みや補足欄を作成する場合でも、図形の内側にテキストを配置できます。線
以外のすべての図形には、テキストを入力できます。
図形にテキストを追加するには:

1 ページ上の目的の場所に図形を配置します。(図形の追加については、 127 ページの「図形、
表、およびグラフを追加する」を参照してください)。

2 図形をダブルクリックして、テキストを入力します。 テキストが図形の枠線を超えている場
合は、クリッピングボタンが表示されます。

104

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

クリッピングボタンが表示されて
いれば、テキストが図形の枠線を
超えています。

3 図形のサイズを変更するには、図形を選択して選択ハンドルをドラッグします。(図形の内側
に挿入ポイントがある場合は、コマンド+ Return キーを押して、テキスト編集モードを終了
してから図形を選択してください。)
図形内のテキストは書式を設定できますが、 図形をリンクさせることはできません。
テキストの向きは水平のままで図形を回転することができます。 詳細については、136 ページ
を参照してください。
グループに属する図形にテキストを追加するには:

m グループに属する図形内のテキスト領域をダブルクリックします。 グループをサイズ変更す
ると、これに属する図形のサイズがすべて変わりますが、 テキストは元のままです。もちろ
ん、テキストを選択してフォントサイズを変更することは可能です。
オブジェクトのグループ化の詳細については、 137 ページの「固定オブジェクトをグループ
化する/ロックする 」を参照してください。

テキストボックスまたは図形の書式を設定する
「グラフィック」インスペクタを使用して、テキストボックスまたは図形の枠線、 影、および
不透明度を設定します。オブジェクトの属性の変更についての詳細は、第 7 章「オブジェク
トプロパティを変更する」を参照してください。
「回り込み」インスペクタを使用して、テキストボックスまたは図形の周囲のテキストの回り
込みを設定します。 オジェクト周囲でのテキストの回り込みを設定する場合の詳細について
は、138 ページの「オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる」を参照してください。
テキストボックスや図形の四角内で段組みを作成するには、 書類本文に段を追加する場合と
同様に、テキストボックスや四角形を選択して必要な段数を選択します。 段の作成および書
式設定の詳細については、 64 ページの「複数段にする」を参照してください。図形、イメー
ジ、およびグラフも、テキストボックスや図形内に配置することができ、 テキストボックス
内には表も追加できます。テキストボックスと図形内に追加したオブジェクトは、必ずイン
ライン(テキストと一緒に移動する)オブジェクトとなります。インラインオブジェクトの
追加については、 125 ページの「グラフィックスを扱う」を参照してください。

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

105

テキストボックス、 図形、または表のセルの枠線と内側のテキストとの間隔を変更できます。
これを余白の挿入と呼びます。指定したスペースの大きさは、テキストの全周に等しく適用
されます。
テキストボックス、 図形、または表のセルの内側とテキストの間隔を設定する:

1 テキストボックス、 図形、または表のセルを選択します。(オブジェクトの内側に挿入ポイン
トがある場合は、コマンド+ Return キーを押して、テキスト編集モードを終了してからオブ
ジェクトを選択してください。)

2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタ」と選択
して)、
「テキスト」インスペクタボタンをクリックし、「テキスト」をクリックします。

3 「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルで、「余白を挿入」スライダを右にドラッグ
してテキストとオブジェトの枠線との間隔を広げるか、「余白を挿入」ボックスに数値を入力
して Return キーを押します。上向きまたは下向き三角形をクリックして間隔を増減すること
もできます。
テキストボックス、図形、
または表のセル内のテキストの
周囲との間隔を指定します。

106

第4 章

テキストと段落の書式を設定する

5

スタイルを操作する

5

この章では、テキストの書式をすばやく統一/変更する
ために、段落スタイル、文字スタイル、およびリストス
タイルを適用する方法について説明します。また、既存
のスタイルを変更する方法、およびオリジナルのスタイ
ルを作成する方法についても説明します。
書類を作成して書式を設定するときは、タイプの異なるテキストおよび段落ごとに書式を変
え、それらを一貫して使う必要があります。 たとえば、最上位レベルの見出しのフォント、
色、および行間隔をそろえたり、囲みテキストや写真キャプションの外観を統一したりしま
す。また、目次を作成する場合にも、一定のスタイルを適用することが重要です(目次の作
成については、 78 ページの「目次を使う」を参照してください)。
テキストを統一された書式にするには、スタイル設定の機能を適用するのが最も簡単な方法
です。テンプレートには、書類のタイプに合わせたスタイルが含まれています。「見出し」
、
「本文」
、「キャプション」などのスタイル名は、 そのスタイルが適している場所を示します。
テンプレートを使えば、事前に設定されているスタイルを必要な場所に適用することができ
ます。
「Microsoft Word」から書類を読み込むと、その書類に含まれているスタイルも Pages 書類
に読み込まれて、
「 Pages 」で作成されたほかのスタイルと同様に使えるようになります。

107

段落スタイル、文字スタイル、およびリストスタイルについて
「Pages」には事前に書式設定された 3 種類のスタイルがあり、用途に応じてテキストに適
用することができます。

 段落スタイル:このスタイルは、段落の全体にだけ適用されます(段落とは、キャリッ
ジリターン(復帰文字)が末尾に付いた文字列のことです)。段落内の単語に個別に適用
されることはありません。たとえば、見出し、本文テキスト、囲みテキスト、キャプ
ション、ヘッダ、およびフッタなどに使うスタイルがあります。 段落スタイルでは、
フォント、サイズ、テキストの色、字間および行間隔、 テキストの影、背景色、インデ
ントと余白、タブなどを設定することができます。たとえば、書類の目次を作成する場
合は、段落スタイルを使って書類の見出しを設定する必要があります。ほとんどの書類
では、文字スタイルやリストスタイルよりも多くの段落スタイルを使うことになります。

 文字のスタイル:文字スタイルは、文字のグループに適用できます。たとえば、単語や
フレーズ、あるいは段落内の複数の文字などです。文字スタイルの一般的な例としては、
フォントの色やサイズを変えて単語またはフレーズを強調することがあります。 文字ス
タイルを段落内のテキストに適用しても、段落スタイルは変更されません。

 リストスタイル:簡単なリストやアウトラインを作成したいときには、テキストにリス
トスタイルを適用します。リストスタイルでは、選択されたスタイルに応じて、テキス
トに行頭文字や番号の書式が設定されます。また、段落のリストのインデントレベルを
変更すれば、段落をブロックとしてインデントすることができます( 98 ページの「箇条
書き/番号付きリストとアウトラインを作成する」を参照してください)
。リストのスタ
イルは、非常に基本的で単純なものが用意されています。ほかに、「ハーバード」および
「リーガル」などのように、アウトラインを作成できるスタイルもあります。
これら 3 つのタイプのスタイルは、すべてスタイルパネルで見ることができます。スタイ
ルパネルの詳細については、28 ページの「スタイルパネル」を参照してください。

108

第5 章

スタイルを操作する

スタイルを適用する
段落、リスト、文字スタイルを適用するには、スタイルパネルを使うのが簡単な方法です。
ツールバーのボタンを使う方法もあります。

 リストスタイルを適用するには、「リスト」ボタンをクリックします。
 ツールバーに「文字」ボタンを追加すれば、 ツールバー上で文字スタイルを追加したり変
更したりできるようになります。ツールバーのカスタマイズについては、 31 ページの
「ツールバー」を参照してください。
段落にスタイルを適用するには:

m 変更する段落を 1 つまたは複数選択するか、テキストが入っているテキストボックスや図形の
全体を選択します。 次に、以下のいずれかの操作を行います:

 ツールバーの「スタイル」ボタンをクリックし、適用するスタイルを選択します。
 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または
「表示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。スタイル
パネルで、適用するスタイルをクリックします。

スタイルパネルで、
適用するスタイルを
クリックします。

第5 章

スタイルを操作する

109

文字スタイルを適用するには:

1 変更する語を 1 つまたは複数選択します。
2 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。

3 スタイルパネルで、 適用する文字スタイルを選択します。文字スタイルが表示されていない
場合は、右下のボタンをクリックしてください。

クリックするとリストスタイルが
表示されます。
クリックすると
文字スタイルが表示されます。

リストスタイルを適用するには:

1 リストの入力を開始する位置にカーソルを置いてから、以下のいずれかの操作を行います:
 ツールバーの「リスト」ボタンをクリックし、適用するスタイルを選択します。
 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または
「表示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。スタイル
パネルで、適用するリストスタイルを選択します。リストスタイルが表示されていない場
合は、右下隅にあるリストスタイルの表示ボタンをクリックしてください。

2 リストを入力します。 Return キーを押すと、行頭記号または番号が付いた新規の段落が開始
されます。

別の Pages 書類からスタイルを読み込む
「Pages」で作成された別の書類に含まれているスタイルだけを読み込んで、その書類の内容
は読み込まずに済ませることができます。
スタイルを読み込むには:

1 「フォーマット」>「スタイルを読み込む」と選択します。
2 読み込むスタイルがある書類を選択して、「開く」をクリックします。
3 ダイアログで、読み込むスタイルを選択します。コマンドキーを押したままスタイル名をク
リックすると、複数のスタイルを選択することができます。 または、
「すべてを選択」をク
リックすることもできます。

110

第5 章

スタイルを操作する

4 読み込むスタイルと同じ名前のスタイルが書類にあった場合に置き換えるよう指定するには、
「重複を置き換える」チェックボックスを選択します。スタイルを置き換えると、そのスタイ
ルを使っているすべてのテキストに影響するので注意してください。 ロックされているオブ
ジェクトのテキストにも影響します。
開いている書類内のスタイルと同じ名前のスタイルを読み込むときに、「重複を置き換える」
チェックボックスが選択されていない場合は、読み込まれるスタイルの名前に番号が追加さ
れます。たとえば、
「本文」という名前のスタイルをコピーする書類にも「本文」 というスタ
イルがすでに存在している場合、読み込まれるスタイルの名前は「本文 2」になります。

5 「OK 」をクリックします。
読み込んだスタイルは、書類のツールバーの「スタイル」ポップアップメニュー、およびス
タイルパネルで選択することができます。

スタイルの上書きについて理解する
テキスト属性を個別に変更するとき、たとえば、「本文」スタイルの書式が設定されている段
落のテキストにイタリックを適用する場合に、新しいスタイルを選択しないで「フォーマッ
ト」メニューのフォント関連のコマンドを使うと、 スタイルの上書きが起こります。つまり、
テキストの書式設定は元のスタイル(「本文」)のままですが、デフォルトのスタイル属性に
変更(イタリック) が適用されたことになります。スタイルの上書きが設定されているテキ
ストを選択すると、 スタイルパネルに表示されているスタイル名の横にある三角形の色が赤
になります。(また、段落スタイル名の横にある三角形の色が赤の場合は、選択しているテキ
ストに文字スタイルまたはリストスタイルが適用されています。)
スタイル名の横にある三角形の
色が赤の場合は、選択されている
テキストのスタイルに変更が加え
られています。

上書きは、
「フォーマット」メニューの「 テキスト」サブメニュー、
「フォント」パネル、ま
たは「テキスト」インスペクタにあるテキスト書式設定のオプションを適用して、 テキスト
のフォント、書体、 サイズ、または色を変更した場合に起こります。
テキストにスタイルの上書きを適用した後で気が変わったら、テキストを段落スタイルのデ
フォルト属性に簡単に戻すことができます。

第5 章

スタイルを操作する

111

スタイルの上書きを解除するには:

1 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。

2 変更するテキストを選択します。
3 スタイルパネルで、 選択されているスタイルの右にある三角形をクリックし、「元のスタイル
に戻す」をクリックします(または、スタイル名をダブルクリックします)。選択されている
テキストに、選択したスタイルのデフォルト属性が適用されます。

スタイルを検索する/置き換える
書類の外観を変える際に、特定のスタイルの個所をすべて別のスタイルに変更する場合には、
そのテキストを検索しなくても、書類全体でスタイルを検索して置き換えることができます。
スタイルを検索する/置き換えるには:

1 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。

2 スタイルパネルで、 置き換えるスタイルの名前の上にポインタを置き、名前の右に表示され
る三角形をクリックします。

3 「“ <スタイル名> ” を使用するすべてを選択」を選択します。書類内でこのスタイルを使用す
る個所がすべて選択されます。

4 選択されているテキストに適用するスタイルを選択します。
また、選択したテキストの段落や文字のスタイルをコピーし、同じ書類の別のテキストに
ペーストしてそのスタイルを適用することもできます。
段落スタイルや文字スタイルをコピーおよびペーストするには:

1 スタイルをコピーする段落または単語に挿入ポイントを置き、「フォーマット」>「段落スタ
イルをコピー」または「フォーマット」>「文字スタイルをコピー」と選択します。

2 スタイルを変更する段落または単語に挿入ポイントを置き、「フォーマット」>「段落スタイ
ルをペースト」または「フォーマット」>「文字スタイルをペースト」と選択します。
テキストに新しいスタイルが適用されます。 ただし、内容は変更されません。
スタイルのコピーおよびペーストを行うことが多い場合は、 ツールバーに「スタイルをコ
ピー」ボタンと「スタイルをペースト」ボタンを追加できます。ツールバーのカスタマイズ
については、 31 ページの「ツールバー」を参照してください。

112

第5 章

スタイルを操作する

段落スタイルを変更する/新しく作成する
段落とは、末尾にキャリッジリターンが付いた、テキストのブロックのことです。こうした
テキストのブロック(見出し、本文テキスト、フッタ、囲みテキストなど) について、外観、
タブ間隔、余白、背景色、ページ区切りなどを設定することができます。
使いたい段落スタイルが Pages テンプレートにない場合は、既存のスタイルを変更したり、
新規にスタイルを作成したりすることができます。
段落スタイルを変更するには:

1 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。使いたいスタイ
ルに最も近い段落スタイルを選択するか、「フリーフォーム」を選択します。

2 何らかのテキストを入力してから書式を設定して、 使用するスタイルを作成します。(テキス
トの書式を設定する方法については、 81 ページの「テキストのサイズおよび書式を設定す
る」を参照してください。
)

3 「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルで、テキストの配置、文字および行の間隔、
および段落の前後の間隔を指定します。(詳細については、90 ページの「テキストの配置、
間隔、色を設定する 」を参照してください。
)

4 段落スタイルに専用のタブを設定する必要がある場合は、「テキスト」インスペクタの「タ
ブ」パネルで指定します。
(詳細については、 94 ページの「タブストップを設定してテキス
トをそろえる」を参照してください。)

5 段落スタイルにページ余白との間のインデントを設定する場合は、「テキスト」インスペクタ
の「タブ」パネルで段落のインデントを指定します。

1 行目のインデントを設定します。

段落の右インデントを
設定します。

段落の左インデントを
設定します。

6 「テキスト」インスペクタで「詳細」をクリックすると、以下に示す書式設定オプションを選
択することができます:

第5 章

スタイルを操作する

113

Return キーを押した場合に
作成される次の段落の
スタイルを選択します。
ページ間での段落の区切り方に
関連するオプションを選択
します。
スペル辞書で使われる言語を
選択します。
自動行末ハイフン処理や
リガチャを削除します
(書類に設定されている場合)。

周囲のテキストに対して位置を
上げたり下げたりします。
段落に背景色を追加します。

 次の段落のスタイル:現在の段落で Return キーを押した場合に、 次の段落のスタイルを必
ず決まったスタイルにするには、このポップアップメニューからスタイルを選択します。
たとえば、写真キャプションのスタイルに、必ず撮影者クレジットのスタイルが続くよう
に設定することができます。

 改ページと区切り: 改ページでの段落の区切り方を選択します。段落内の行をすべて同じ
ページに置いたり、 次の段落と一緒にしたり、必ずページの先頭に来たりするよう指定す
ることができます。 後者 2 つの方式は、 特に見出しのスタイルに使用する場合に便利です。
「最初の行/最後の行だけを残さない」チェックボックスを選択すると、個々の行が前の
ページや後のページに取り残されないようにすることができます。

 言語:ポップアップメニューから、 この段落のスペルチェックに使われる言語を選択しま
す。書類の中に、別の言語で書かれた引用やセクションがある場合に、それらの段落に使
うスペル辞書の言語を指定することができます。スペル辞書は、単語のスペルや行末ハイ
フン処理を判別します。

114

第5 章

スタイルを操作する

Â 段落の行末ハイフン処理を停止:このチェックボックスを選択した段落スタイルでは、自
動行末ハイフン処理をオンにした書類でも、 処理をオフにすることができます。(書類の全
体でオンに設定するには、
「書類」インスペクタを使います。 61 ページを参照してくださ
い。
)

 リガチャを使用しない:リガチャとは、文字と文字の間、あるいは行の終わりや先頭の飾
り書きのことです。 フォントによっては、複数の文字を組み合わせて 1 つにつなげる場合
にリガチャを使用することがあります。リガチャをオンに設定した段落でもリガチャを使
用したくない場合は、このチェックボックスを選択します。(書類の全体でオンに設定する
には、「書類」インスペクタを使います。61 ページを参照してください。テキストを選択し
ている状態でリガチャをオフにすると、手順 7 を完了するまでは、スタイルの上書きとし
て適用されます。
)

 ベースラインの位置:負の値を入力すると、 テキストが周囲のテキストよりも下がります。
正の値を入力すると、テキストが周囲のテキストよりも上がります。 このフィールドには
数値を入力します。(テキストを選択している状態でベースラインの位置を設定すると、 手
)
順 7 を完了するまでは、 スタイルの上書きとして適用されます。

 段落塗りつぶし:このチェックボックスを選択して、 カラーウェルで、段落の背景に表示
する色をクリックします。たとえば、見出しのスタイルとして、暗い色の背景に白抜き文
字といった設定をすることができます。この色は、段落の左余白から右余白までの幅で適
用されます。

7 スタイルパネルで、 スタイル名の右に表示されている三角形をクリックし、以下のいずれか
を選択します:

 選択部分からスタイルを再定義:書類の全体を対象に、既存の段落スタイルを変更します。
これを選択すると、 書式設定の変更が、書類内のすべての該当個所に適用されます。(ただ
し、重ね合わされている文字スタイルには影響しません。)

 選択部分から新しい段落スタイルを作成: 既存のスタイルは変更しないで、前の手順で選
択されているスタイルの書式設定を元にして、新規にスタイルを作成します。
これを選択した場合は、新規のスタイルの名前を入力してから「 OK」をクリックします。

第5 章

スタイルを操作する

115

まったく新しい段落スタイルを作成するには:

1 テキストの段落を選択します。
2 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。スタイルパネル
で、
「段落スタイル」リストの一番上にある「フリーフォーム」を選択します。

3 好みのスタイルになるように、選択している段落テキストの書式を設定します。(テキストに
書式を設定する方法の詳細については、第 4 章「テキストと段落の書式を設定する」を参照
してください。)

4 スタイルパネルの追加(+)ボタンを押したまま、「選択部分から新しい段落スタイルを作
成」を選択します。

スタイルを作成するには、このボタンを
押してしばらく待ちます。

5 表示されるダイアログに新規のスタイルの名前を入力します。
6 選択しているテキストに新しいスタイルを適用したくない場合は、「この新しいスタイルを作
成時に適用」チェックボックスの選択を解除します。

7 「OK 」をクリックします。
変更または作成したスタイルは、現在作業している書類でのみ利用することができます。た
だし、これらのスタイルは、ほかの書類やテンプレートへの読み込みが可能です。 詳細につ
いては、110 ページの「別の Pages 書類からスタイルを読み込む 」を参照してください。

文字スタイルを変更する/新しく作成する
文字スタイルとは、 テキスト文字のセット(たとえば、単語やフレーズ、複数の文字など)
に適用される書式設定属性のことです。段落全体のスタイルは変更されません。文字スタイ
ルは、テキストの外観を指定します。たとえば、フォント、サイズ、色、文字間隔、リガ
チャの使用、ベースラインの位置、 および言語などです。用途に合った文字スタイルが見つ
からない場合は、既存の文字スタイルを変更したり、 新規に文字スタイルを作成したりする
ことができます。
文字スタイルを変更するには:

1 ツールバーの「スタイル」をクリックして「スタイルパネルを表示」を選択(または、「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択)して、作成するスタイルに近い文字スタイルまた
は「なし」を選択します。

116

第5 章

スタイルを操作する

スタイルパネルに文字スタイルが表示されていない場合は、 パネルの右下にある、アンダー
ライン付き文字のボタンをクリックします。

クリックするとリストスタイルが表示されます。

クリックすると
文字スタイルが表示されます。

2 テキストを入力し、 属性を適用します。
 フォントの書体とサイズを選択します。詳細については、 82 ページの「「フォント」パネ
ルでテキストの書式を設定する」を参照してください。

 テキストの色を設定します。詳細については、 93 ページを参照してください。
 文字間隔を設定します。文字間隔を設定する方法の詳細については、 90 ページの「テキス
トの配置、間隔、色を設定する」を参照してください。

 「テキスト」インスペクタの「詳細」パネルで、ベースラインの位置、リガチャの有無、お
よび言語を指定します。詳細については、 113 ページの「段落スタイルを変更する/新しく
作成する」を参照してください。

3 スタイルパネルで、 文字スタイル名の右に表示されている三角形をクリックし、以下のいず
れかを選択します:

 選択部分からスタイルを再定義:書類の全体を対象に、既存の文字スタイルを変更します。
これを選択すると、 書式設定の変更が、書類内のすべての該当個所に適用されます。

 選択部分から新しい文字スタイルを作成: 既存のスタイルは変更しないで、前の手順で選
択されているスタイルの書式設定を元にして、新規にスタイルを作成します。
これを選択すると、 新規の文字スタイルにどの属性を設定するかを指定することができま
す。
「新規文字スタイル」ダイアログの「 名前」フィールドの下にある開閉用三角ボタンを
クリックし、必要な属性を選択します。新規のスタイルの名前を入力してから、「OK」を
クリックします。

第5 章

スタイルを操作する

117

開閉用三角ボタンをクリックすると、
文字の属性が表示されます。
新規の文字スタイルに指定する
属性を選択します。

選択されている段落スタイルに
上書きされる属性だけを
指定する場合にクリックします。

まったく新しい文字スタイルを作成するには:

1 既存のテキストを選択します。
2 好みのスタイルになるように、選択しているテキストの書式を設定します。 フォント、テキ
ストのサイズ、テキストの色、書体(イタリックや太字など)、文字間隔、およびベースライ
ンの位置を設定することができます。(テキストに書式を設定する方法の詳細については、
第 4 章「テキストと段落の書式を設定する」を参照してください。)

3 スタイルパネルの下部にある追加( +)ボタンを押したまま、ポップアップメニューから
「選択部分から新しい文字スタイルを作成」を選択します。

4 新規のスタイルの名前を入力します。
5 新規の文字スタイルに指定した属性のうち一部だけを選択したい場合は、「名前」フィールド
の下にある開閉用三角ボタンをクリックし、 必要な属性を選択します。

6 選択しているテキストに新しいスタイルを適用したくない場合は、「この新しいスタイルを作
成時に適用」チェックボックスの選択を解除します。

7 「OK 」をクリックします。

118

第5 章

スタイルを操作する

リストスタイルを変更する/新しく作成する
リストスタイルは、 箇条書きや番号付きリストを作成するために使います。また、「ハーバー
ド」や「リーガル」といったアウトライン番号付きリストスタイルを使うと、 階層付きリス
ト(アウトライン) を作成することができます。用途に合ったリストスタイルが見つからな
い場合は、既存のリストスタイルを変更したり、新規にリストスタイルを作成したりするこ
とができます。
新規にリストスタイルを変更したり作成したりするには、「テキスト」インスペクタの「リス
ト」パネルを使います。このインスペクタでは、行頭記号や番号付けにさまざまなスタイル
を選択することができます(たとえば、アラビア数字、ローマ数字など)。行頭記号について
は、
「Pages」で用意されているさまざまなテキスト記号やイメージから選択したり、独自の
イメージを使ったりするほかに、行頭記号を表示させないようにすることも可能です。
「テキスト」インスペクタの「リスト」パネルを開くには:

1 ツールバーの「インスペクタ」ボタンをクリックします(または「表示」>「インスペクタ
を表示」と選択します)。

2 「テキスト」インスペクタボタンをクリックし、「リスト」をクリックします。
クリックすると、リストのインデント
レベルが 1 つ下がります。

行頭記号または番号を選択
します。
行頭記号のサイズおよび配置を
テキストに合わせて調整します。
行頭記号のインデントを

1 段落目のインデントに
合わせて調整します。

テキストのインデントレベルを行頭記号の
インデントに合わせて調整します。
行頭記号のイメージに使う
イメージを選択します。

第5 章

スタイルを操作する

119

箇条書き/番号付きリストのスタイルを変更するには:

1 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、作成するスタイルに適した箇条書きまたは番
号付きリストのスタイルを選択します。(リストスタイルを選択するには、挿入ポイントが
ページ上に置かれている必要があります。)
スタイルパネルにリストスタイルが表示されていない場合は、パネルの下部にある、 箇条書
きのボタンをクリックします。

クリックするとリストスタイルが表示されます。

2 「テキスト」インスペクタの「リスト」パネルにある「行頭・数字」ポップアップメニューか
ら、以下の行頭記号または番号スタイルのいずれかを選択します:

 なし:行頭記号は表示しませんが、 階層付きリストでレベルごとにインデントの深さを指
定する場合に選択します。

 テキスト:テキスト文字を行頭記号に使う場合に選択します。使用する文字は、テキスト
フィールドのリストから選択するか、フィールドに入力することができます。 フォントに
よっては、効果的な行頭記号に使えるシンボルが含まれています。これらを使うには、「文
字パレット」を開きます(
「フォーマット」>「フォント」>「フォントパネルを表示」と
選択し、アクションポップアップメニューから「文字」を選択します)。
「テキスト」イン
スペクタで行頭文字を選択し、「文字パレット」で目的のシンボルをダブルクリックしま
す。次に、Return キーを押します。
行頭文字に使用する文字から
選択するか、テキストフィールドに
文字を入力します。

行頭文字の色を選択します。

120

第5 章

スタイルを操作する

Â イメージ:これを選択すると、「Pages」で用意されている行頭記号のイメージをリストか
ら選択して使うことができます。

行頭記号に使うイメージを、
リストから選択します。

 カスタムイメージ: 独自に用意したイメージを行頭記号に使う場合に選択します。「開く」
ダイアログで、使用するイメージファイルを探して選択します。(イメージを変更するに
は、
「選択」をクリックするか、新規のイメージをウェルにドラッグします。)

 数字:番号付きリストを作成する場合に選択します。 また、番号付けのスタイルも選択す
る必要があります。 アラビア数字、ローマ数字、または文字を選択することができます。
番号付きリストに使う
番号付けのスタイルを
選択します。
番号を最初からやり直すか、
以前の番号付けから継続します。

数字のインデントを
ページ余白に合わせて
調整します。

 アウトライン番号:「アウトライン番号」 の詳細については、122 ページの「階層付きリス
トに使うアウトライン番号のリストスタイルを変更するには:」を参照してください。

3 行頭記号に書式を設定します。
 行頭記号のサイズを指定するには、「サイズ」フィールドに値を入力します。「文との比率
を固定」チェックボックスを選択すると、後でフォントのサイズを変更した場合でも、イ
メージとテキストのサイズの比率が保たれます。

 行頭記号の位置をテキストよりも上げたり下げたりするには、「配置」ボックスに値を入力
します(または、上下の三角形をクリックします)
。

第5 章

スタイルを操作する

121

Â 余白からの行頭記号のインデントの深さを指定するには、「箇条書きインデント」フィール
ドに値を入力します。値が大きいほど、リストはより右へインデントされます。

 行頭記号からテキストをどの程度インデントするかを指定するには、「テキストインデン
ト」フィールドに値を入力します。 値が大きいほど、テキストはより右へインデントされ
ます。

4 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。
リストスタイルの 1 つが強調表示されているはずです。 これが、選択しているテキストに適
用されているスタイルです。(リストスタイルが表示されていない場合は、スタイルパネルの
下部にあるボタンをクリックします。)スタイル名の右にある三角形が赤色の場合は、 そのス
タイルが変更されて、上書きが適用されていることを示しています。

クリックするとリストスタイルが表示されます。

5 スタイルパネルで選択されているスタイル名の右にある赤い三角形をクリックして、 以下の
いずれかを選択します:

 選択部分からスタイルを再定義:書類の全体を対象に、既存のリストスタイルを変更しま
す。
これを選択すると、 書式設定の変更が、書類内のすべての該当個所に適用されます。

 選択部分から新しいリストスタイルを作成: 既存のスタイルは変更しないで、選択されて
いる書式設定を元にして、新規にスタイルを作成します。
これを選択した場合は、新規のスタイルの名前を入力してから「 OK」をクリックします。
階層付きリストに使うアウトライン番号のリストスタイルを 変更するには:

1 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または、
「表示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、作成するスタイルに適した階層付きリス
ト(アウトライン) のスタイルを選択します。
(リストスタイルを選択するには、挿入ポイン
トがページ上に置かれている必要があります。)

122

第5 章

スタイルを操作する

2 「テキスト」インスペクタの「リスト」パネルで、「行頭記号・数字」ポップアップメニュー
から「アウトライン番号」を選択します。
クリックすると、リストのインデント
レベルが 1 つ下がります。
「アウトライン番号」を
選択して、階層付きリストの
スタイルを作成します。
リストのインデントレベル
ごとに、番号付けのスタイルを
選択します。
リストのインデントレベル
ごとに、番号とテキストを
インデントする深さを
指定します。

3 2 つ目のポップアップメニューから、番号または字体のスタイルを選択します。
4 右向きのインデントレベルの矢印をクリックして、 2 番目のインデントレベルに進みます。
5 リストの 2 番目のインデントレベルで使用する番号または字体のスタイルを選択します。
6 手順 4 および 5 を繰り返して、番号または字体のスタイルをすべて設定します。リストのイン
デントレベルは 9 番目まで指定できます。
7 ツールバーの「スタイル」をクリックし、「スタイルパネルを表示」を選択して( または「表
示」>「スタイルパネルを表示」と選択して)、スタイルパネルを開きます。
リストスタイルの 1 つが強調表示されているはずです。 これが、選択しているテキストに適
用されているスタイルです。(リストスタイルが表示されていない場合は、スタイルパネルの
右下にあるボタンをクリックします。)スタイル名の右にある三角形が赤色の場合は、 そのス
タイルが変更されて、上書きが適用されていることを示しています。

8 リストスタイル名の右にある赤い三角形をクリックして、 以下のいずれかを選択します:
 選択部分からスタイルを再定義:書類の全体を対象に、既存のリストスタイルを変更し
ます。
これを選択すると、 書式設定の変更が、書類内のすべての該当個所に適用されます。

第5 章

スタイルを操作する

123

Â 選択部分から新しいリストスタイルを作成: 既存のスタイルは変更しないで、前の手順で
選択されている書式設定を元にして、新規にスタイルを作成します。
これを選択した場合は、新規のスタイルの名前を入力してから「 OK」をクリックしてくだ
さい。
まったく新しいリストスタイルを作成するには:

1 既存のテキストを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし(または「表示」>「インスペクタを表示」と
選択し)、
「テキスト」をクリックして「テキスト」インスペクタを開き、「リスト」をクリッ
クして「リスト」パネルを開きます。

3 好みのスタイルになるように、選択しているリストのテキストの書式を設定します。 行頭記
号に使うシンボルやイメージ、および番号付けのスタイルを選択することができます。また、
すでに説明したように、リストのインデントレベルごとにインデントの深さを指定すること
もできます。
リストのインデントレベルごとに行頭記号や番号付けのスタイルを変えるには、 前述の階層
付きリストのスタイルを変更する手順の説明を参照してください。

4 スタイルパネルの左下にある追加( +)ボタンを押し、ポップアップメニューから「 選択部
分から新しいリストスタイルを作成」を選択します。

5 新規のスタイルの名前を入力します。
6 選択しているテキストに新規のスタイルを適用したくない場合は、「この新しいスタイルを作
成時に適用」チェックボックスの選択を解除します。

7 「OK 」をクリックします。

124

第5 章

スタイルを操作する

6

グラフィックスやその他の
メディアを扱う

6

この章では、書類にさまざまなメディアを追加したり、
書類に含まれているメディアを編集したりする基本的な
技法について説明します。
さまざまな種類のグラフィックスやその他メディアを Pages 書類に含めることができます。
、図形、表、およびグラフなどです。画面上で
たとえば、イメージ(写真や PDF ファイル)
表示する書類には、 ムービーやサウンドを追加することもできます。

グラフィックスを扱う
「Pages」では、以下のグラフィックファイルのタイプを含め、 QuickTime でサポートされて
いるすべてのフォーマットを使用できます:

 TIFF
 GIF
 JPEG
 PDF
 PSD
 PICT
さらに、「Pages 」で用意されているツールを使うと、三角形、四角形、矢印といった基本的
な図形を追加したり、表やグラフを作成したりすることができます。 また、独自の図形を作
成するためのツールもあります。単純な図形、表、およびグラフの配置の詳細については、

127 ページの「図形、表、およびグラフを追加する」を参照してください。

125

固定オブジェクトとインラインオブジェクト
Pages 書類にオブジェクトを配置して、それをインラインまたは固定にすることができます。
インラインオブジェクト、固定オブジェクトについて
インライン オブジェクト は、テキスト部分に挿入されます。インラインオブジェクトの前
にテキストを入力すると、テキストに押されて後ろに移動します。インラインオブジェク
トの上部の選択ハンドルは無効になっています。これらのハンドルをドラッグしても、オ
ブジェクトのサイズを変更することはできません。アクティブなハンドルだけが、 サイズ
変更に使用できます。
インラインオブジェクトでは、
上部の選択ハンドルがアクティブ

アクティブではない選択
ハンドル(上)とアクティブな

ではありません。

選択ハンドル(下)の拡大図。

アクティブな選択ハンドルを下または
右へドラッグしてサイズを変更します。

グラフィックスや図形を、別の図形、テキストボックス、または表のセルの内部に配置す
る場合は、テキストの行内だけに挿入できます。インラインイメージは、書類のレイアウ
ト余白に収まるようにサイズが自動調整されます。インラインオブジェクトをテキスト内
の別の位置に移動するには、オブジェクトを選択して、挿入ポイントが表示されるまでド
ラッグし、目的の場所でドロップします。
固定オブジェクトは、書類のセクション内のページで特定の位置に固定されます。 その
ページにテキストを追加で入力しても、固定オブジェクトの配置には影響しませんが、固
定オブジェクトをドラッグして位置を変えたり、サイズを変更したりすることは、いつで
もできます。
任意の選択ハンドルをドラッグして、
固定オブジェクトの移動やサイズ
変更を行うことができます。

インラインオブジェクトは、固定オブジェクトに変更でき、 またその逆の変更も可能です。
詳細については、 129 ページの「固定オブジェクトとインラインオブジェクトを変換する」
を参照してください。
固定オブジェクトとインラインオブジェクトでは、 テキストの回り込みのルールが異なりま
す。テキストの回り込みの詳細については、 138 ページの「オブジェクトの周囲にテキスト
を回り込ませる」を参照してください。

126

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

固定オブジェクトとインラインオブジェクトを追加する
外部のソースから「 Pages」の書類にグラフィックスを読み込む場合と、「Pages」で図形、
表、グラフ、テキストボックスを作成する場合のいずれでも、前述の通りページに固定する
方法と、テキストの行内に配置する方法のどちらかでグラフィックスを配置できます。以下
のセクションでは、 これらの各作業を行う方法について詳しく説明します。

グラフィックファイルまたはメディアファイルを読み込む
読み込み可能なメディアファイルには、イメージ、 PDF ファイル、 QuickTime ムービー、

Flash アニメーションなどがあります。
読み込んだファイルをインラインオブジェクトとしてテキストの行内に追加するには、 以下
のいずれかの操作を行います:

m コマンドキーを押しながら、イメージを Finder またはメディアブラウザから書類ウインドウ
にドラッグし、イメージを置く位置に挿入ポイントが表示されるようにします。 イメージを
配置する位置までドラッグしたら放します。

m イメージを表示する位置に挿入ポイントを置き、「挿入」>「選択」と選択し、ファイルを選
択してから「挿入」 をクリックします。
読み込んだファイルを固定オブジェクトとして追加するには、以下のいずれかの操作を行い
ます:

m Finder またはメディアブラウザから書類上にファイルをドラッグし、目的の場所に配置し
ます。

m 書類のテキスト領域の外側をクリックし、 挿入ポイントが表示されないようにしてから、「挿
入」>「選択」と選択します。ファイルを選択し、「挿入」をクリックします。
読み込んだイメージは、サイズ変更や回転を行うことでページでの表示を変えることができ
ます。イメージは、 切り取る(マスクする)こともできます。グラフィックスの重ね合わせ、
不透明度の調整、影の追加により、人目を引くビジュアルエフェクトを加えることができま
す。グラフィックスの使用方法の詳細については、 この章の関連するセクションを参照して
ください。影や不透明度の調整の詳細については、第 7 章「オブジェクトプロパティを変更
する」を参照してください。

図形、表、およびグラフを追加する
「Pages」には、書類内に表やグラフを作成するためのツールが用意されています。 また、
「Pages」では、基本的な組み込み図形(四角形、円形、三角形、矢印など)を挿入または修
正して、書類の中で簡単なグラフィックスとして使うこともできます。カスタム図形を描画、
修正することもできます。

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

127

組み込み図形、表、またはグラフをテキストの行内に追加するには:

1 テキスト部分のオブジェクトを表示する位置に挿入ポイントを置きます。
2 追加するオブジェクトを選択します:
 図形の場合は、ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「図形」サブメニューから
図形を選択します( または「挿入」>「図形」>「<図形のタイプ>」と選択します)
。

 表の場合は、ツールバーの「オブジェクト」 をクリックして「表」を選択します(または
「挿入」>「表」と選択します)
。

 グラフの場合は、ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「グラフ」を選択し(また
は「挿入」>「グラフ」と選択し)
、「グラフ」インスペクタでグラフのタイプを選択します。
固定の組み込み図形、表、グラフ、テキストボックスを配置するには:

1 書類中のテキストがない個所をクリックして、挿入ポイントが表示されないようにします。
2 追加するオブジェクトを選択します:
 テキストボックスの場合は、ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「テキスト」
を選択します(または「挿入」>「テキスト」と選択します)
。

 図形の場合は、ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「図形」サブメニューから
図形を選択します( または「挿入」>「図形」>「<図形のタイプ>」と選択します)
。

 表の場合は、ツールバーの「オブジェクト」 をクリックして「表」を選択します(または
「挿入」>「表」と選択します)
。

 グラフの場合は、ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「グラフ」を選択し(ま
たは「挿入」>「グラフ」と選択し)
、
「グラフ」インスペクタでグラフのタイプを選択し
ます。

3 表をページ上の適当な位置にドラッグします。
参考:Option キーを押しながらツールバーの「オブジェクト」ボタンをクリックする方法も
「テキスト」
、
「表」
、または「グラフ」を選択し
あります。Option キーを放してから、図形、
ます。書類ウインドウで十字形のポインタをドラッグし、 必要な位置にオブジェクトを描き
ます。この方法では、固定オブジェクトが作成されます。
カスタム図形を作成する/編集するには:

m 160 ページの「カスタム図形を追加する」を参照してください。
テキストボックス、 表、グラフ、組み込み図形、カスタム図形を修正するには:

m 「グラフィック」インスペクタを使用して、テキストボックス、 組み込み図形、カスタム図形
の色、不透明度、アウトライン、シャドウを修正する場合の詳細については、 第 7 章「オブ
ジェクトプロパティを変更する」を参照してください。

128

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

m 組み込み図形、カスタム図形の操作手順の詳細については、162 ページの「組み込み図形
やカスタム図形を編集する」
、104 ページの「図形内にテキストを入力する 」を参照してくだ
さい。

m 「表」インスペクタを使って、表の行や列の数を増減したり、デザインと書式設定を変更した
りする手順の詳細については、第 8 章「表を作成する」を参照してください。

m 「グラフデータ」エディタを使ってグラフのデータを追加し、「グラフ」インスペクタを使っ
てスタイル、軸、ラベルその他の属性を変更する手順の詳細については、第 9 章「グラフを
作成する」を参照してください。

固定オブジェクトとインラインオブジェクトを変換する
テキストの行内に読み込まれたインラインオブジェクトのイメージは、ページ上で固定され
る固定オブジェクトに簡単に変更でき、またその逆の変更も可能です。固定およびインライ
ンオブジェクトの変換には、
「回り込み」インスペクタを使います。
固定およびインラインオブジェクトを変換するには:

1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または、「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「回り込み」インスペクタボタンをクリックします。

2 書類で変換するオブジェクトを選択して、 以下のいずれかの操作を行います:
 インラインオブジェクトにするには、「回り込み」インスペクタで「テキストに合わせて移
動」を選択します。
オブジェクトを選択し、「編集」>「カット」と選択することもできます。オブジェクトを
表示する位置に挿入ポインタを置き、「編集」>「ペースト」と選択します。

 固定オブジェクトにするには、「回り込み」インスペクタで「ページ上で固定」を選択し
ます。
テキストがオブジェクトの周囲に回り込む方法を変更するには、「回り込み」インスペクタの
回り込みのコントロールを使います。テキストの回り込みの詳細については、 138 ページの
「オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる」を参照してください。

PDF ファイルをグラフィックスとして使う
グラフィックスのサイズを大幅に拡大または縮小する場合は、 PDF ファイルに変換してから
「Pages」で使用することを考慮してみてください。PDF ファイルは、大幅にサイズを変更し
ても、表示品質が落ちることはありません。 ほかの種類のファイルでは、拡大または縮小し
た際に鮮明でなくなる場合があります。

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

129

また、PDF ファイルは、
「Excel」や「AppleWorks 」の表データを「Pages」に読み込む処理
にも適しています。
「Excel」または「AppleWorks」で複雑に書式設定されたスプレッドシー
トを「Pages」の書類で表示する場合は、そのスプレッドシートを PDF ファイルとして保存し
てから、PDF ファイルをほかの外部グラフィックファイルと同じようにページに配置します。

Excel または AppleWorks ファイルを PDF ファイルに変換するには:
1 「Excel」または「 AppleWorks」のスプレッドシートで、書類に表示する表の範囲を選択しま
す。

2 「ファイル」>「プリント」と選択します。
3 「プリント」ダイアログで、「PDF」ポップアップメニューから「 PDF として保存」を選択し
ます。

4 「保存」ダイアログで、PDF ファイルの名前を入力し、保存する場所を指定してから「保存」
をクリックします。
グラブイメージを PDF ファイルに変換するには:
1 「グラブ」を開きます。「グラブ」は「アプリケーション / ユーティリティ」フォルダにあり
ます。

2 「取り込み」>「選択部分」と選択して、 イメージを作成したいものを選択します。
3 「ファイル」>「プリント」と選択して、 そのイメージを PDF として保存します。

イメージを切り取る(マスクする)
イメージファイルの 切り取りは、ファイルの内容を実際に変更せずに、一部を マスクするこ
とで行うことができます。マスクには、切り取られたイメージの境界を表す「 窓」がありま
す。これにより、イメージの全体を読み込んで、その一部だけを書類に表示することができ
ます。マスクされているイメージも、移動したりサイズ変更したりすることができます。
デフォルトのマスクは四角形で、必要に応じてサイズ変更できます。 図形をマスクとして使
うこともできます。
デフォルト(四角形)マスクでイメージを切り取るには:

1 マスクするファイルを読み込みます。イメージは、 固定オブジェクトとして配置しても、イ
ンラインオブジェクトとして配置しても構いません( 詳細については、126 ページの「固定
オブジェクトとインラインオブジェクト」を参照してください)。

2 オブジェクトを選択し、「フォーマット」>「マスク」と選択します。イメージがマスクでお
おわれ、中央にはサイズ変更可能な「ウインドウ」 が表示されます。

130

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

3 ウインドウをドラッグし、イメージの表示したい部分をウインドウの中心に合わせます。ウ
インドウの選択ハンドルをドラッグして、 サイズを変更します。

 ウインドウの比率を固定するには、 Shift キーを押しながら選択ハンドルをドラッグします。
 ウインドウを回転させるには、コマンドキーを押しながら選択ハンドルをドラッグします。
(選択ハンドルを使ってオブジェクトを操作する方法の詳細については、 135 ページの「オ
ブジェクトを選択する/ドラッグする/サイズ変更する」を参照してください。)

選択ハンドルをドラッグして、
イメージの表示する部分の
サイズを変更します。

4 ウインドウをダブルクリックして、 マスクされている部分だけが表示されるようにします。
マスクされているイメージでは、表示部分の枠線が点線で表示されます。

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

131

5 選択ハンドルをドラッグしてイメージの表示部分をサイズ変更したり、コマンドキーを押し
ながらドラッグして回転したりするほか、 イメージ全体をドラッグしてページ上を移動する
こともできます。イメージの表示部分をダブルクリックすると、非表示部分も表示されます。
また、イメージの表示部分は、「回り込み」インスペクタで「テキストに合わせて移動」を選
択してインラインイメージに変換することもできます(詳細については、 127 ページの「固
定オブジェクトとインラインオブジェクトを追加する 」を参照してください)
。
イメージの表示部分を
サイズ変更するには、
選択ハンドルをドラッグ
します。イメージの表示
部分を回転するには、
コマンドキーを押しながら
選択ハンドルをドラッグ
します。

組み込み図形やカスタム図形をマスクとして使ってイメージを切り取るには:

1 マスクするファイルを読み込みます。固定イメージでもインラインイメージでもかまいませ
ん(詳細については、 126 ページの「固定オブジェクトとインラインオブジェクト」を参照
してください)。

2 マスクに使用する図形を書類に追加します。 イメージがインラインであれば、図形もインラ
インである必要があります。イメージが固定であれば、図形も固定である必要があります。
インライン図形、固定図形を追加する方法については、 127 ページの「図形、表、およびグ
ラフを追加する」を参照してください。

3 イメージと図形の両方を選択します。
132

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

4 「フォーマット」>「図形でマスク」と選択します。
5 図形をドラッグして、マスクを適用したいイメージの中央付近に重なるようにします。 ウイ
ンドウの選択ハンドルをドラッグして、サイズを変更します。

6 必要に応じてマスクを編集します。 マスクのサイズ変更、回転、移動が可能です。図形の端
をダブルクリックした後、マスクの輪郭を編集することもできます。 手順については、

160 ページの「図形を描画する/編集する」を参照してください。

7 イメージをダブルクリックするか Return キーを押して、マスクされていない部分を非表示に
します。

8 また、イメージの表示部分は、「回り込み」インスペクタで「テキストに合わせて移動」を選
択してインラインイメージに変換することもできます(詳細については、 127 ページの「固
定オブジェクトとインラインオブジェクトを追加する 」を参照してください)
。
マスクされている非表示のイメージ部分を変更するには:

1 マスクされているイメージをダブルクリックします。
2 サイズ変更可能なウインドウの点線の枠線をクリックして選択します。
3 選択ハンドルをドラッグしてイメージの表示部分をサイズ変更したり、コマンドキーを押し
ながらドラッグして回転したりするほか、 ウインドウをドラッグしてイメージの別の部分を
表示することもできます。
イメージのマスクを解除するには:

m オブジェクトを選択し、「フォーマット」>「マスク解除」と選択します。イメージの全体
が、再び表示されます。
イメージのマスクを行うことが多い場合は、 ツールバーに「マスク」ボタンを追加すると、
より効率的に作業ができます。ツールバーのカスタマイズについては、 31 ページの「ツール
バー」を参照してください。

メディアブラウザを使う
メディアブラウザを使えば、「 iPhoto 」のフォトライブラリのイメージ、「iTunes」の音楽ラ
イブラリの音楽、および「ムービー」フォルダのムービーを簡単に使用できます。イメ−ジ、
音楽、およびムービーを、直接メディアブラウザから書類へドラッグしたり、 インスペクタ
のイメージウェルにドラッグしたりすることができます。
「iPhoto」からイメージを追加するには:

1 ツールバーの「メディア」をクリックします(または「表示」>「メディアブラウザを表示」
と選択します)。

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

133

2 メディアブラウザのポップアップメニューから「 iPhoto」を選択し、次にアルバムを選択し
ます。

3 イメージのサムネールを「 Pages」の書類ウインドウに直接ドラッグして、テキスト内にイン
ラインで配置したり、ページ上に固定したりします。 手順については、127 ページの「固定
オブジェクトとインラインオブジェクトを追加する 」を参照してください。
サムネールを「テキスト」インスペクタや「グラフィック」インスペクタのイメージウェル
にドラッグして、イメージ塗りつぶしや行頭記号のカスタムイメージとして使います(詳細
については、 147 ページの「カラー塗りつぶしおよびイメージ塗りつぶしを使用する」およ
び 119 ページの「リストスタイルを変更する/新しく作成する」を参照してください)。
「iTunes 」
、または
「iPhoto」、
「ムービー」を選択します。

使いたい写真があるアルバムを
選択します。

サムネールを書類ウインドウか、
インスペクタのイメージウェル
までドラッグします。

名前でファイルを検索します。

「iTunes 」から音楽を追加するには:
1 メディアブラウザのポップアップメニューから「 iTunes」を選択し、プレイリストを選択し
ます。

2 サウンドファイルを書類ウインドウにドラッグします。 127 ページの「固定オブジェクトと
インラインオブジェクトを追加する 」を参照してください。
ムービーを追加するには:

1 メディアブラウザのポップアップメニューから「ムービー」を選択します。
2 ムービーのサムネールを書類ウインドウに直接ドラッグします。 127 ページの「固定オブ
ジェクトとインラインオブジェクトを追加する」を参照してください。

134

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

参考:メディアブラウザの「ムービー」パネルにムービーを追加するには、 Finder の「ムー
ビー」フォルダにムービーを置く必要があります。

テキストやグラフィックオブジェクトをサイズ変更する/移動す
る/重ねる
テキストやグラフィックスを互いの前面または背面に移動したり、 同じように書式設定また
は操作したりすることができます。

オブジェクトを選択する/ドラッグする/サイズ変更する
オブジェクトは、選択ハンドルを使って簡単にサイズを変更できます。オブジェクトの比率
を固定したり、サイズと位置を数値で正確に設定したりするには、「位置と回転」インスペク
タを使います。「位置と回転」インスペクタを使ってオブジェクトを正確に操作する方法の詳
細については、 157 ページの「オブジェクトの向きを変更する」および 158 ページの「オブ
ジェクトのサイズや位置を調整する 」を参照してください。
固定オブジェクトを移動するには:

m 選択するオブジェクトをクリックして(選択ハンドルが表示されます)、ドラッグします。
オブジェクトの選択ハンドルをドラッグしないでください。 誤ってオブジェクトのサイズを
変更してしまうことになります。
インラインオブジェクトを移動するには、 以下のいずれかの操作を行います:

 選択するオブジェクトをクリックし、オブジェクトを配置するテキスト内の位置に挿入ポ
イントが表示されるまでドラッグします。

 オブジェクトを選択し、「編集」>「カット」と選択します。オブジェクトを表示する位置
に挿入ポインタを置き、「編集」>「ペースト」と選択します。
オブジェクトのサイズを変更するには:

1 オブジェクトをクリックして選択します。
オブジェクト内のテキストが選択された場合は、コマンド+ Return キーを押せばオブジェク
トの全体が選択されます。

2 ポインタを選択ハンドルの方へ移動し、双方向の矢印に変わるまで近付けます。インライン
オブジェクトでは、 下部の選択ハンドルと右隅または左隅の選択ハンドルだけがサイズ変更
に使えます。

3 選択ハンドルをドラッグして、オブジェクトを拡大または縮小します。
 中心位置を動かさずにオブジェクトのサイズを変更するには、 Option キーを押しながらド
ラッグします。
第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

135

Â 拡大時、または縮小時にオブジェクトの比率を維持するには、 Shift キーを押しながらド
ラッグします。
図形の輪郭のサイズその他の変更の詳細については、 160 ページの「図形を描画する/編集
する」を参照してください。
オブジェクトを回転させるには:

1 オブジェクトを選択します。
2 コマンドキーを押し、ポインタをアクティブな選択ハンドルの上に移動すると、 曲がった双
方向の矢印に変わります。

3 選択ハンドルをドラッグすると、オブジェクトが回転します。
テキストを水平にしたままで図形を回転するには:

m 図形を回転した後、「フォーマット」>「図形」>「テキストとオブジェクトのハンドルをリ
セット」と選択します。
オブジェクトの左右または上下を反転するには:

m オブジェクトを選択し、「配置」>「左右反転」または「配置」>「上下反転」と選択します。
オブジェクトの反転を行うことが多い場合は、ツールバーに「上下反転」および「左右反転」
ボタンを追加できます。ツールバーのカスタマイズについては、 31 ページの「ツールバー」
を参照してください。
固定オブジェクトをページ上のテキストまたはオブジェクトの前面や背面に 移動するには:

1 移動するオブジェクトを選択します。
2 「配置」>「前面へ」または「配置」>「背面へ」と選択します。
3 目的のレイヤーにオブジェクトが移るまで、 手順 2 を繰り返します。
4 オブジェクトを最前面または最背面に移動するには、「配置」>「最前面へ」または「配置」>
「最背面へ」と選択します。
ページ上でオブジェクトを重ねることが多い場合は、 ツールバーに「最前面へ」
、
「最背面
へ」
、
「前面へ」、および「背面へ」ボタンを追加すると、 より効率的に作業できます。ツール
バーのカスタマイズについては、 31 ページの「ツールバー」を参照してください。
テキストの背面にある固定オブジェクトを 選択するには:

m ポインタをテキスト領域の外側に置き、ページを横切るようにドラッグすると、オブジェク
トの選択ハンドルが表示されます。
参考:オブジェクトをクリックしても選択されない場合、 または選択ハンドルが青色の場合、
そのオブジェクトはマスターオブジェクトです。マスターオブジェクトの詳細については、

240 ページの「マスターオブジェクトを配置する」を参照してください。
136

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

書類にあるオブジェクトをすべて選択するには:

 書類にあるオブジェクトをすべて選択するには(セクションマスター上のオブジェクトは
除きます)
、テキスト領域の外部をクリックし、 コマンド+ A キーを押します。
 テキスト領域のインラインオブジェクトとテキストをすべて選択するには、 挿入ポイント
をテキスト領域に置き、コマンド+ A キーを押します。
固定オブジェクトをグループ化する/ロックする
複数の固定オブジェクトをグループ化すれば、単一のオブジェクトとして移動、コピー、お
よび方向の設定ができます。グループ内の図形やテキストオブジェクトに添えられたテキス
トの編集は可能ですが、グループに属する個々のオブジェクトの、 その他の属性を変更する
ことはできません。
複数の固定オブジェクトをロックすると、作業中にそれらを誤って移動してしまうことを防
止できます。インラインオブジェクトをグループ化したり、 ロックしたりすることはできま
せん。
オブジェクトをグループ化するには:

1 コマンドキー(または Shift キー)を押しながらページ上でグループ化するオブジェクトを選
択します。
参考:ロックされたオブジェクトをグループ化することはできません。

2 「配置」>「グループ」と選択します。
グループ化したオブジェクトのグループを解除するには:

m オブジェクトを選択し、「配置」>「グループ解除」と選択します。
参考:ロックされたグループをグループ解除することはできません。 まずグループのロック
を解除する必要があります。
オブジェクトをロックするには:

1 ロックするオブジェクトをコマンドキー( または Shift キー)を押しながら選択します。
2 「配置」>「ロック」と選択します。
個別のオブジェクトやグループ化したオブジェクトをロックすると、 ロック解除しない限り、
編集はできなくなります。
オブジェクトのロックを解除するには:

m オブジェクトを選択して、「配置」>「ロック解除」と選択します。
ページ上のオブジェクトを頻繁にグループ化およびロックする場合は、ツールバーに「グ
ループ」、
「グループ解除」
、「ロック」
、
「ロック解除」 ボタンを追加できます。ツールバーの
カスタマイズについては、 31 ページの「ツールバー」を参照してください。
第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

137

アルファチャンネルグラフィックスを扱う
アルファチャンネルグラフィックスには、 テキストやイメージが透けて見える透明な領域が
あります。また、アルファチャンネルを使うと、不規則な形をしたイメージの周囲を透明に
して、周囲の白い四角形の部分をなくすことができます。
この拡大鏡のイメージには
アルファチャンネルがあり、
ガラス部分でテキストが
透けて見えています。
このイメージの不規則な形の
周囲がアルファチャンネルで
囲まれているので、イメージ
を含む四角形からテキストが
透けて見えています。

アルファチャンネルイメージを「 Pages」に読み込む場合、透明な領域を扱うための特別の作
業はありません。ほかのイメージと同様に、配置し、操作し、前面や背面へ移動できます。
多くの PDF 、TIFF、 PSD ファイルにはアルファチャンネルグラフィックスが含まれています。
アルファチャンネルを含んだイメージを独自に作成するには、 Adobe Photoshop、 Corel

Draw、Adobe Illustrator、および Adobe Acrobat などを使用します。 アルファチャンネル
を含んだイメージを作成する方法の詳細については、 それぞれのアプリケーションに付属す
るマニュアルを参照してください。

オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる
イメージ、図形、グラフなどのオブジェクトを固定して配置するかテキストの行内に配置す
るときは、テキストがオブジェクトの周囲をどのように回り込むかを指定することができま
す。オブジェクトの周囲にテキストを詰めて配置するか、 空けて配置するか、 またはテキス
トをオブジェクトの上下だけに配置するか、 左右片側だけに配置するかなどを指定できます。
これらのオプションを指定するには、「回り込み」インスペクタを使います。
「回り込み」インスペクタを開くには:

m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または、「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「回り込み」インスペクタボタンをクリックします。

138

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

オブジェクトをテキストの行内
に配置するか、ページ上に固定
して配置するかを選択します。
「回り込み」インスペクタ
ボタン
下のボタンを使ってテキストの
回り込みを設定する場合に選択
します。
テキストがオブジェクトから
透けて見える透過率を指定し
ます。

オブジェクトと周囲のテキストとの
間隔を指定します。

クリックして、テキストをオブジェクトの
周囲に詰めて配置するか、空けて配置する
かを設定します。

「回り込み」インスペクタの設定の影響は、固定オブジェクトとインラインオブジェクトで異
なります。
固定オブジェクトの周囲でテキストの回り込みを調整するには:

1 オブジェクトを選択します。
2 「回り込み」インスペクタで、「回り込み」チェックボックスを選択します。
3 「回り込み」インスペクタでボタンをクリックし、テキストをオブジェクトのどちらの側に回
り込ませるかを選択します。

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

139

テキストはオブジェクトの
周囲に回り込みます。

テキストは、 左右のうちで
空きが広い側にだけ
回り込みます。

テキストはオブジェクトの
上下に回り込みます。
テキストはオブジェクトの右側に回り込みます。
テキストはオブジェクトの左側に回り込みます。

4 アルファチャンネルがあるオブジェクトの周囲にテキストを詰めて配置する場合は、 右側の
「テキストとの間隔」ボタンをクリックします。空けて配置する場合は、左側の「テキストと
の間隔」ボタンをクリックします。
テキストは、 オブジェクトの
四角形の境界に沿って回り込み
ます。

テキストは、アルファチャンネルを持つ
オブジェクトにより詰めて回り込みます。

5 「余白」フィールドに値を入力して、オブジェクトと周囲のテキストとの間隔の最小値を指定
します。

6 オブジェクトに透明な領域(アルファチャンネル) がある場合は、透明部分を通してテキス
トが表示されるアルファチャンネルの割合を指定します( 138 ページの「アルファチャンネ
ルグラフィックスを扱う」の図を参照してください)
。
インラインオブジェクトの周囲でテキストの回り込みを調整するには:

1 オブジェクトを選択します。
2 「回り込み」インスペクタで、「回り込み」チェックボックスを選択します。
3 「回り込み」インスペクタで、オブジェクトのテキスト内での配置方法を選択するボタンをク
リックします。

140

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

オブジェクトは左揃えで配置され、
テキストは右側に回り込みます。
オブジェクトは中央に配置され、
テキストは左右に回り込みます。
オブジェクトはテキストの行間で、
左揃えで配置されます。

オブジェクトはテキストの行間で、
右揃えで配置されます。
オブジェクトはテキストの
行間で中央に置かれます。
オブジェクトは右揃えで配置され、
テキストは左側に回り込みます。

4 アルファチャンネルがあるオブジェクトの周囲にテキストを詰めて配置する場合は、 右側の
「テキストとの間隔」ボタンをクリックします。空けて配置する場合は、左側の「テキストと
の間隔」ボタンをクリックします。

5 「余白」フィールドに値を入力して、オブジェクトと周囲のテキストとの間隔の最小値を指定
します。

6 オブジェクトに透明な領域(アルファチャンネル) がある場合は、透明部分を通してテキス
トが表示されるアルファチャンネルの割合を指定します( 138 ページの「アルファチャンネ
ルグラフィックスを扱う」の図を参照してください)
。

サウンドおよびムービーを含める
書類を画面上で HTML ファイルや Pages ファイルとして表示する場合は、サウンド、ムー
ビー、および Flash のファイルを追加することができます。ムービーやサウンドのファイル
は、書類のページ上でアイコンをダブルクリックすると再生されます。
「Pages」では、
「 QuickTime 」や「iTunes」のすべてのファイルタイプを扱うことができま
す。たとえば、以下のファイルタイプなどです:

 MOV
 FLASH
 MP3

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

141

Â MP4
 AIFF
 AAC
重要:書類を別のコンピュータに転送してもムービーやそのほかのメディアが再生されるよ
うにするには、「保存」または「別名で保存」ダイアログで「詳細オプション」をクリック
し、
「オーディオとムービーを書類にコピー」チェックボックスを選択します。
「QuickTime」インスペクタでは、書類内のサウンドおよびムービーの再生音量を指定した
り、メディアファイルを 1 回だけ再生するか、 または繰り返し再生するかを指定したりする
ことができます。
メディアの再生方法を設定するには:

1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックします( または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択します)。

2 「QuickTime」インスペクタボタンをクリックします。
3 選択するムービーをクリックし、「音量」スライダを右へドラッグして再生音量を上げるか、
左へドラッグして下げます。

4 「繰り返し」ポップアップメニューから、 繰り返しのオプションを選択します:
 なし:一度だけ再生します。
 再生の繰り返し:繰り返し再生します。
 再生/逆再生の繰り返し:再生を順方向と逆方向で繰り返します。
「QuickTime 」インスペクタボタン
ムービーの再生が開始され
るまで表示するフレームを
選択します。
再生時の繰り返しのオプションを設定します。
再生音量を設定します。
これらのコントロールを使って、
書類の編集中にムービーを見ることが
できます。

また、ムービーの再生が開始されるまでページに表示するフレーム( ポスターフレームとい
います)を指定することができます。

142

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

ムービーのポスターフレームを指定するには:

1 ムービーをクリックして選択します。
2 「QuickTime」インスペクタで、表示するムービーのイメージが現れるまで「ポスターフレー
ム」スライダをドラッグします。

ハイパーリンクおよびブックマークを追加する
ハイパーリンクとブックマークは、画面に表示する HTML ファイルまたは「Pages」の書類
で使用します。ハイパーリンクを追加することで、 ほかのページにジャンプしたり、メール
メッセージや、インターネット上の URL を開いたりすることができます。ブックマークを使
えば、書類内の文節にマークを付けて、作業時にそれらを参照することができます。
使用するハイパーリンクのタイプ

開く対象

参考

Web ページ

Web ブラウザでページを開く

開くページの URL を指定します。

メールメッセージ

新規メールメッセージを件名およ

メールの受信者のアドレスと、件

ブックマーク

び宛先を指定して開く

名を入力します。

同じ書類内のほかのページを開く

この機能を使うと、作業中に書類
内をすばやく移動することができ
ます。

メールメッセージまたは Web ページにリンクされたハイパーテキストを設定するには:
1 ハイパーリンクにするテキストを選択します。

2 「リンク」インスペクタを開き、「ハイパーリンク」パネルの「ハイパーリンクとして使用」
を選択します。

3 以下の必要な情報を入力します。
 Web ページ:ハイパーリンクをクリックしたときのリンク先となる Web ページの URL を指
定します。リンクがクリックされると、指定した Web ページがデフォルトの Web ブラウ
ザで表示されます。

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

143

「リンク」インスペクタボタン

リンク先の URL を入力します。
書類でハイパーリンクとして
表示するテキストを編集します。
「すべてのハイパーリンクを無効にする」を
選択すると、簡単に編集できるようになります。

 メールメッセージ: メールの件名と受信者のメールアドレスを入力します。このリンクを
クリックすると、デフォルトのメールアプリケーションで空のメールメッセージが開かれ
ます。

メッセージの宛先のメールアドレスを
入力します。
メッセージの件名を入力します。
書類でハイパーリンクとして
表示するテキストを編集します。

「Pages」では、URL およびメールアドレスを入力すると自動的に検出され、ハイパーリンク
に変換されます。この機能が不要の場合は無効にすることができます。
入力時の URL とメールアドレスの 自動検出をオフにするには:
m 「Pages 」>「環境設定」と選択し、「自動修正」をクリックして、「メールアドレスおよび
Web アドレスを自動的に検出」チェックボックスの選択を解除します。
書類にブックマークを追加するには:

1 ブックマークを設定するテキストを選択します。
2 「リンク」インスペクタを開き、「ブックマーク」をクリックし、追加(+)ボタンをクリッ
クします。

144

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

「名前」または「ページ」をクリックして、
ブックマークのリストを並べ替えます。
ブックマークをクリックすると、 書類内の
ブックマーク位置へジャンプします。ダブル
クリックすると、名前を編集することができます。
追加(+)または削除(−)のボタンをクリックすると、
新規にブックマークを追加したり、リストで選択されている
ブックマークを削除したりすることができます。

ブックマークを編集する/使うには:

1 「リンク」インスペクタで「ブックマーク」をクリックします。
2 リストでブックマークをクリックすると、 書類内のブックマークへジャンプできます。
3 リストでブックマークをダブルクリックすると、名前を変更できます。
4 「名前」または「ページ」列のヘッダをクリックすると、 ブックマークを名前やページ番号で
並べ替えることができます。

5 追加(+)ボタンをクリックすると、新規にブックマークを追加することができます。
6 リストでブックマークを選択してから削除( −)ボタンをクリックすると、ブックマークを
削除することができます。
ブックマークにリンクされたハイパーリンクを追加するには:

1 「挿入」>「ハイパーリンク」>「ブックマーク」と選択するか、「リンク」インスペクタの
「ブックマーク」パネルでブックマークを作成します。

2 「リンク」インスペクタの「ハイパーリンク」パネルを開きます。
3 ハイパーリンクにするテキストを選択し、「ハイパーリンクとして使用」チェックボックスを
選択します。

4 「リンク先」ポップアップメニューから「 ブックマーク」を選択します。

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

145

ブックマークの名前を選択します。
書類でハイパーリンクとして
表示するテキストを編集します。
「すべてのハイパーリンクを無効にする」を
選択すると、簡単に編集できるようになります。

5 「名前」ポップアップメニューから、リンクするブックマークを選択します。
編集のためにハイパーテキストを無効にするには:

m 「リンク」インスペクタの「ハイパーリンク」パネルで、「すべてのハイパーリンクを無効に
する」チェックボックスを選択します。

146

第6 章

グラフィックスやその他のメディアを扱う

7

オブジェクトプロパティを
変更する

7

この章では、書類内でグラフィックスやその他のオブ
ジェクトの見栄えを良くする高度な機能について説明し
ます。
インスペクタおよび「カラー」ウインドウを使用すれば、色、線のスタイルと太さ、影、不
透明度、および方向などのオブジェクトプロパティを直接操作できます。 イメージの明度や
色などのプロパティを調整できます。また、 カスタム図形を描画したり、組み込み図形やカ
スタム図形を修正したりすることもできます。この章では、 その手順について説明します。

カラー塗りつぶしおよびイメージ塗りつぶしを使用する
「Pages」では、色を使って魅力的な効果を作成できます。図形は、無地の色、カラーグラ
デーション、または写真やほかのグラフィックスのイメージで塗りつぶすことができます。
オブジェクトの不透明度(透明度)を調整することもできます。塗りつぶしや不透明度のエ
フェクトを使用して、棒グラフ内の棒や円グラフ内の分割部分を編集することもできます。

色を選択する
「カラー」ウインドウを使用して、「Pages」のテキスト、図形、背景、および影の色を選択し
ます。
「カラー」ウインドウを開くには:

 ツールバーの「カラー」をクリックします( または「表示」>「カラーを表示」と選択し
ます)。

 いずれかのインスペクタでカラーウェルをクリックします。

147

「検索」アイコンをクリックし、
画面上のある位置でクリックすると、
それと同じ色になります。
カラーホイールで色を選択すると
このボックスに表示されます。
(このボックスに 2 種類の色が表示され
ている場合、 不透明度が 100%ではない
ことを表します)

このスライダは、カラーホイールに
表示される明暗の色相を調整するために
使用します。
カラーホイールをクリックして、
色を選択します。
「不透明度」スライダを左に
動かすと色がより透明に
なります。
カラーボックスから色をドラッグ
することにより、カラーパレットに
保存できます。

「カラー」ウインドウのカラーホイールを使用して、 色を選択します。選択した色は、「カ
ラー」ウインドウ上部のボックスに表示されます。 色をカラーパレットに置くことで、保存
して後から使うことができます。
色を選択するには:

1 カラーホイール内の適当な箇所をクリックします。 選択した色が、「カラー」ウインドウ上部
のカラーボックスに表示されます。

2 色の明るさを調節するには、「カラー」ウインドウの右側にあるスライダをドラッグします。
3 色をより透明にするには、「不透明度」スライダを左にドラッグするか、「不透明度」フィー
ルドにパーセントの値を入力します。
カラーパレットを表示するには:

m 「カラー」ウインドウの一番下にあるハンドルをドラッグします。

148

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

カラーパレットに色を保存するには:

m カラーボックスの色をカラーパレットにドラッグします。
「カラー」ウインドウで選択した色をページ上のオブジェクトに適用するには、 インスペクタ
パネルの該当するカラーウェルにその色をドロップする必要があります。
ページ上のオブジェクトに色を適用するには:

 いずれかのインスペクタのカラーウェルを選択し、 カラーホイールで色をクリックします。
 カラーパレットやカラーボックスから、インスペクタのカラーウェルにドラッグします。
画面上のほかの項目と同じ色にするには:

1 「カラー」ウインドウのカラーボックスの左側にある拡大鏡アイコンをクリックします。
2 色を合わせる元の項目をクリックします。 カラーボックスにその色が表示されます。
3 同じ色で塗りつぶす項目を書類ウインドウで選択し、 カラーボックスからその色を項目上に
ドラッグします。

オブジェクトを色で塗りつぶす
オブジェクトは単色か、 2 つの色を徐々に混ぜ合わせたグラデーションのかかった色で塗り
つぶすことができます。オブジェクトの色の変更には「グラフィック」インスペクタを使い
ます。

単色、グラデーション、
イメージ、半透明イメージを
選択して、描いたオブジェクトを
塗りつぶします。

「グラフィック」インスペクタを表示するには:

m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「グラフィック」インスペクタボタンをクリックします。

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

149

オブジェクトに無地の色を設定するには:

1 ページ上で、色を変更したいオブジェクトを選択します。
2 「グラフィック」インスペクタで、「塗りつぶし」ポップアップメニューから「 カラー塗りつ
ぶし」を選択します。

3 「塗りつぶし」ポップアップメニューの下にあるカラーウェルをクリックし、「カラー」ウイ
ンドウを表示します。

4 「カラー」ウインドウで色を選択します。
オブジェクトをカラー グラデーションで塗りつぶすには:

1 ページ上で、色を変更したいオブジェクトを選択します。
2 「グラフィック」インスペクタで、「塗りつぶし」ポップアップメニューから「 グラデーショ
ン塗りつぶし」を選択します。

3 各カラーウェルをクリックして、「カラー」ウインドウでそれぞれの色を選択します。
4 色を徐々に変化させる方向を「角度」ホイールか「 角度」フィールドで設定します。この方
向は、矢印ボタンを使って、上下方向または左右方向に反転することもできます。

5 グラデーションを反転するには、2 つのカラーウェルの右側にある双方向矢印をクリックしま
す。
各カラーウェルをクリック
して色を選択します。

グラデーションの方向を
反転するか、矢印ボタンや
「角度」ホイールを使って、
または数値を直接入力して
グラデーションの方向を
設定します。

グラデーションの色を反転
させるには、 両方向矢印を
クリックします。

オブジェクトをイメージで塗りつぶすには:
描画した図形、テキストボックス、 グラフ要素、表のセルの内側には、イメージや半透明イ
メージを置くことができます。
オブジェクトをイメージで塗りつぶすには:

1 イメージを配置するオブジェクトを選択します。

150

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

2 「グラフィック」インスペクタで、「塗りつぶし」ポップアップメニューから「 イメージ塗り
つぶし」を選択し、イメージを選択します。

3 塗りつぶしに使うイメージを変えるには、「選択」をクリックし、イメージを選択して「開
く」をクリックします(または、Finder やメディアブラウザから「グラフィック」 インスペ
クタのイメージウェルに、イメージファイルをドラッグします)。
このポップアップメニューで
オブジェクト内でのイメージの
サイズを設定します。

塗りつぶしに使うイメージを
変えるには、新しいイメージを
イメージウェルにドラッグします。

4 イメージを拡大または縮小する方法をポップアップメニューから選択します。
 領域に合わせる:できるだけオブジェクトの大きさに合うようにイメージのサイズを変更
します。オブジェクトの形状が元のイメージと異なる場合、 イメージの一部が表示されな
かったり、周囲が空白になったりすることがあります。

 幅に合わせる:イメージを拡大/縮小して、 オブジェクトの形状がイメージと異なる場合
でも、周囲にできるだけ空白が生じないように調整します。

 引き伸ばす:オブジェクトの大きさに合わせてイメージを拡大/縮小します。 オブジェク
トの形状が元のイメージと異なる場合はそれに合わせてイメージを変形します。

 元のサイズ:寸法を変えずに、イメージをそのままオブジェクト内に置きます。イメージ
がオブジェクトより大きい場合は、 オブジェクトにはイメージの一部のみが表示されます。
イメージがオブジェクトより小さい場合は、 イメージの周囲に空白が表示されます。

 タイル状に配置:イメージがオブジェクトよりも小さい場合、オブジェクト内に並べて配
置します。イメージがオブジェクトより大きい場合、 オブジェクトの内側にはイメージの
一部のみが表示されます。
幅に合わせる

元のサイズ

タイル状に配置(大きなイメージ)

領域に合わせる

第7 章

引き延ばす

オブジェクトプロパティを変更する

151

タイル状に配置(小さなイメージ)

タイル状に配置(大きなイメージ)

「半透明イメージ塗りつぶし」では、イメージ塗りつぶしの上に、 色付きの透明なマスクが置
かれたようになります。
オブジェクトを半透明イメージで塗りつぶすには:

1 イメージを配置するオブジェクトを選択します。
2 「グラフィック」インスペクタで、「塗りつぶし」ポップアップメニューから「 半透明イメー
ジ塗りつぶし」を選択し、イメージを選択します。

3 「選択」ボタンの隣のカラーウェルをクリックし、「カラー」ウインドウで半透明の色を選択
します。半透明の度合いを調整するには、「カラー」ウインドウの「不透明度」スライダをド
ラッグします。(
「グラフィック」インスペクタの「不透明度」スライダをドラッグすると、
マスクとイメージの両方の不透明度が変わってしまいます。)

クリックして、イメージの
半透明の色を選択します。

4 上記と同様に、イメージを拡大または縮小する方法をポップアップメニューから選択します。
5 塗りつぶしに使うイメージを変えるには、「選択」をクリックし、イメージを選択して「開
く」をクリックします(または、Finder やメディアブラウザから「グラフィック」 インスペ
クタのイメージウェルに、イメージファイルをドラッグします)。

イメージを調整する
イメージは、図形の塗りつぶしに使用するものも含め、明度やコントラストなどの設定を変
更して、イメージの品質を向上させたり、面白い効果を作り出したりすることができます。
イメージを調整するには:

1 イメージを選択します。

152

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

2 ツールバーの「調整」をクリックして(または「表示」>「イメージ調整を表示」と選択し
て)
、
「イメージ調整」ウインドウを開きます。
明度を調整します。
明るい色調と暗い色調の
コントラストを調整します。

彩度を調整します。
全体の色調を暖色系あるいは寒色系にします。
イメージの赤や緑の色合い
(色調)を調整します。
フォーカスをシャープ/ソフトにします。
影とハイライトを調整します。
影とハイライトの関係を把握できます。
暗い色調、明るい色調のレベルを
調整します。

元の設定に戻します。
自動的に色調を改善します。

3 スライダその他を使って、次のような調整ができます。
 明度の調整には「明度」スライダを使います。
 明るい色調と暗い色調のコントラスト調整には「コントラスト」スライダを使います。影
を暗めにする、オブジェクトの境界をシャープにする(くっきりとさせる)、色の違いを際
立たせる、などといったことが可能です。また、写真のコントラストを大幅に上げると、
イラスト風に見えるようになります。

 彩度(色の濃さ)の調整には「彩度」スライダを使います。
 全体の色調を暖色系(赤系)または寒色系(青系)にするには、「温度」スライダを使い
ます。

 イメージの赤や緑の色合い(色調) を調整するには、「色合い」スライダを使います。
 イメージのフォーカスをシャープにする/ソフトにするには、「シャープネス」スライダを
使います。
第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

153

Â 影とハイライトの調整には「露出」 スライダを使います。
 ヒストグラムを使うと、イメージの、影(表示画面の左側)とハイライト(表示画面の右
側)の関係を把握できます。

 明るい色調、暗い色調のレベル調整には「 レベル」スライダを使います。
 「自動レベル」ボタンをクリックすると、ページ全体の色を自動的に改善できます。
4 元の設定に戻すには、「イメージをリセット」をクリックします。
変更内容を確定するには、書類を保存します。「イメージ調整」ウインドウを開くと、書類を
保存したときの設定値を確認できます。

枠線のスタイルを変更する
描画したオブジェクト(図形)、グラフの要素、表のセルには、オブジェクトの枠線のスタイ
ルや色を設定できます。また、枠線を指定しないこともできます。 さらに、読み込んだイ
メージの周囲に枠線を引くこともできます。 枠線のスタイルと色は、
「グラフィック」インス
ペクタと「カラー」ウインドウで設定します。
オブジェクトの枠線のスタイルや色を設定するには:

1 修正するオブジェクトを選択します。
2 「グラフィック」インスペクタで、「線」ポップアップメニューから枠線のスタイルを選択す
るか、「なし」を選択します。なお、表については実線か、「なし」しか選択できません。
カラーウェルをクリックして
線の色を選択します。
線の太さをこのフィールドに
入力します。
このポップアップメニューで
線の端を選択します。
表示する線のスタイルを
実線、点線、破線、
またはなしに設定します。

3 線の太さを変更するには、「線」のサイズフィールドに値を入力します(または上向き/下向
き三角形をクリックします)。

4 線の色を変更するには、カラーウェルをクリックして色を選択します。
5 線の端に矢印や円を付ける場合は、 左右それぞれの端について、ポップアップメニューから
選択します。

154

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

参考:「挿入」メニューやツールバーの「図形」ポップアップメニューには、矢印線も含まれ
ています。
線やオブジェクトの位置は、「位置と回転」インスペクタで設定できます。詳細は、 158 ペー
ジの「オブジェクトのサイズや位置を調整する」を参照してください。

影を追加する
オブジェクトに影を付けると奥行きを表現できます。 オブジェクトの影は、すべてオブジェ
クトの背後に表示されます。さまざまな影のエフェクトを作成できるほか、 オブジェクトか
ら影を取り除くこともできます。
このチェックボックスを
選択するとオブジェクトに
影が付きます。
影の角度は、
「角度」ホイールで
変更します。
「オフセット」、
「ぼかし」、
「不透明度」 の値では、
影の外観を調整できます。
影の色はカラーウェルで
変更します。

オブジェクトの影を作成する/削除するには:

1 修正するオブジェクトを選択します。
2 「グラフィック」インスペクタの「影」チェックボックスを選択し、オブジェクトに影を追加
します。影を削除するには、「影」チェックボックスを選択解除します。

3 「角度」ホイールで影の方向を設定します。
4 オブジェクトと影の間の距離は「オフセット」ボックスに数値を入力して調整します。
影のオフセット値を高くすると、オブジェクトの影は長く、オブジェクトからわずかに離れ
て表示されます。

5 影のぼかしは、「ぼかし」ボックスに数値を入力して設定します。
ぼかしの値を高く設定すると、オブジェクトの影は広い範囲に表示されます。 低い値に設定
すると、オブジェクトの輪郭に沿って濃く表示されます。

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

155

6 影の不透明度は、「不透明度」ボックスに数値を入力して設定します。(影の不透明度は、「グ
ラフィック」インスペクタの一番下にある「 不透明度」スライダを使用して設定する、オブ
ジェクトの不透明度とは異なります。)

7 影の色を変更するには、カラーウェルをクリックして色を選択します。
このオブジェクトには、デフォルトの
影プロパティが設定されています。
このオブジェクトの影は色を
変えています。

このオブジェクトの影には高い
オフセット値が設定されています。
このオブジェクトの影には最低の
ぼかしの値が設定されています。

このオブジェクトの影には高い
ぼかしの値が設定されています。
このオブジェクトの影は角度を
変えています。

不透明度を調整する
オブジェクトの不透明度を調整することにより、興味を引くエフェクトを生み出すことがで
きます。たとえば、不透明度の低いオブジェクトを別のオブジェクトの上に配置すると、下
のオブジェクトが上のオブジェクトから透けて見えます。 不透明度の設定が高いか低いかに
よって、下にあるオブジェクトはかなり明瞭に見えたり、一部が不明瞭になったり、まった
く見えなくなったりします(不透明度が 100 パーセントの場合)。描画した図形やピクチャな
どのイメージファイルやムービーなど、ページ上に表示されるすべてのオブジェクトは、不
透明度の設定を変更できます。オブジェクトの不透明度の設定には「 グラフィック」インス
ペクタを使います。
オブジェクトの不透明度を変更するには:

1 オブジェクトを選択します。
2 「グラフィック」インスペクタで、「不透明度」スライダをドラッグします。

156

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

参考:描画した図形には、塗りつぶしや線の色の不透明度をオブジェクトの不透明度とは別
に設定できます。
「カラー」ウインドウの「不透明度」スライダを動かして、塗りつぶしや線
の色を変更した場合、この値がオブジェクトの不透明度の最大値になります。 このため、
「グ
ラフィック」インスペクタでオブジェクトの不透明度を変更する場合は、「カラー」ウインド
ウで設定した不透明度を基準にして変更することになります。
この円の不透明度は 100% に
設定されています。

この円の不透明度は 100% に設定されて
います。ただし、
「 カラー」ウインドウで、
塗りつぶしの色の不透明度が 50 %に設定
されています。一方、円のアウトラインの
不透明度は「カラー」ウインドウで 100%に
設定されています。

この円の不透明度は 50% に
設定されています。

オブジェクトの向きを変更する
「メトリックス」インスペクタを使用すると、 オブジェクトを反転したり回転したりできま
す。たとえば、書類で使いたい矢印のイメージがあり、その向きを変更する必要がある場合、
上下や左右に反転したり、適当な角度で回転したりすることができます。
「位置と回転」インスペクタを表示するには:

m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「位置と回転」インスペクタボタンをクリックします。

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

157

選択したイメージやムービーの
名前がここに表示されます。
アイコンをページや Finder に
ドラッグするとコピーできます。

イメージやムービーの
高さと幅を指定することで、
正確にサイズを変更します。

X と Y 座標を指定して、
オブジェクトをページ上に
配置します。
これらのボタンを使用して、
イメージを左右、または
上下に反転します。
このホイールまたはフィールドを使って、
オブジェクトを回転します。

オブジェクトを反転、または回転するには:

1 回転するオブジェクトを選択します。
2 「位置と回転」インスペクタで、「角度」ホイールかフィールドを使ってオブジェクトの向き
を設定します。または、上下方向や左右方向の「反転」ボタンをクリックして反転します。

オブジェクトのサイズや位置を調整する
ページ上でオブジェクトやその選択ハンドルをドラッグしてサイズまたは位置を変更するほ
かにも、「位置と回転」インスペクタでサイズや位置を正確に調整することもできます。
オブジェクトのサイズを正確に設定するには:

1 サイズを変更するオブジェクトを選択します。
2 「位置と回転」インスペクタの「幅」および「高さ」フィールドに数値を入力します。
幅と高さの比率を変えずにオブジェクトのサイズを変更するには:

m 「位置と回転」インスペクタで「縦横比を固定」チェックボックスを選択するか、Shift キーを
押しながら選択ハンドルをドラッグします。

158

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

イメージやムービーを元のサイズに戻すには:

m イメージまたはムービーを選択し、「位置と回転」インスペクタの「元のサイズ」 をクリック
します。
固定オブジェクトの位置を正確に指定するには:

1 配置するオブジェクトを選択します。
2 「メトリックス」インスペクタの「位置」 フィールドに、X と Y の値を入力します。
指定する座標は、オブジェクトのコンテナボックスの左上隅を表します。

 X の値はページ左端からの距離を表します。
 Y の値はページ上端からの距離を表します。
オブジェクトを回転する場合は、 X と Y の座標が回転後のコンテナボックスの左上隅を表し
ます。

線
線に対して、サイズや位置を「位置と回転」 インスペクタで調整できるのは、その線がイン
ラインオブジェクトではなく、固定オブジェクトである場合に限ります。(固定オブジェクト
とインラインオブジェクトの詳細については、 126 ページの「固定オブジェクトとインライ
ンオブジェクト」を参照してください。)
「位置と回転」インスペクタで、線位置として X 座標および Y 座標の値を入力する際、起点の
座標軸は、最初にそのオブジェクトを作成した端点を表します。後でその線を反転または回
転した場合でも、起点の座標は常に同じ端点に対応します。
最初の端点として

X / Y 座標を指定し、
ページ上に固定された
線を配置します。

2 つめの端点として
X / Y 座標を指定し、
ページ上に固定された
線を配置します。

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

159

図形を描画する/編集する
描画ツールを使って、書類に独自の図形( カスタム図形)を作成できます。
カスタム図形は組み込み図形と同じように操作できます。 図形にテキストを埋め込むことも
可能です。さらに、サイズ変更や位置移動に加え、線のスタイルや色、影、不透明度、方向
などを設定することもできます。
この節では、カスタム図形を作成する方法、 組み込み図形やカスタム図形の輪郭を編集する
方法について説明します。

カスタム図形を追加する
作成したカスタム図形は最初、固定オブジェクトとして挿入されますが、 必要ならばインラ
インオブジェクトにすることもできます。
カスタム図形を作成するには:

1 ツールバーの「オブジェクト」をクリックし、「図形」を選択して描画ツールアイコンを選択
します。

「挿入」>「図形」>「図形を描画」と選択する方法もあります。

2 ポインタが矢印から小さなペン先に変わります。

書類上のいずれかの位置をクリックすると、 その位置に、カスタム図形の開始ポイントがで
きます。

3 別の位置でクリックすると第 2 のポイントができ、開始ポイントとの間が直線で結ばれます。
直線ではなく曲線で結びたい場合は、第 2 のポイントをクリックしたままドラッグすると、
それに応じて曲線の角度やふくらみが変わります。 想定通りの曲線になったらマウスボタン
を放します。

2 つのポイントを結ぶ線は、使っているテンプレートのデフォルトスタイルで描画されます。
このスタイルは、
「グラフィック」インスペクタの「線」の設定で変更できます。

160

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

4 必要に応じ、手順 3 を繰り返してポイントを追加していきます。新しいポイントを追加するた
びに、直前のポイントとの間が、現在の線スタイルの線で結ばれます。また、 起点との間が
目に見えない線で結ばれているものとして、 各線で囲まれている領域が、テンプレートのデ
フォルトの塗りつぶし色で塗りつぶされます。この塗りつぶし色は、「グラフィック」インス
ペクタの「塗りつぶし」ポップアップメニューで変更できます。
直前に作成したセグメントを削除するには、 Delete キーを押します。もう一度 Delete キー
を押すと、もう 1 つ前のセグメントも削除されます。

5 開始ポイントをクリックすると描画は終わりになります。 最後に追加したポイントと開始ポ
イントとの間が線で結ばれ、閉じた図形になります。
開いた図形(終点から起点に向かう線分がない図形) のままで描画を中断し、後で続行でき
るようにしておきたい場合は、 ESC キーを押すか、最後に追加したポイントをダブルクリッ
クします。
ここで作成した図形は固定オブジェクトであり、ほかの固定オブジェクトと同様に移動やグ
ループ化できます。
開いている図形を終了し、閉じるには:

1 図形内を 1 回クリックして選択し、さらにもう 1 回クリックすると編集可能になります。
2 開いているセグメントのいずれか一方の端にあるポイントをダブルクリックします。

このセグメントが開いています。

3 ポイントをさらに追加したい場合は、別の位置をクリックします。
4 開いている線セグメントのもう一方のポイントをクリックすると描画は終わり、 閉じた図形
になります。
カスタム図形をインラインオブジェクトに変更するには:

m 図形を選択し、「回り込み」インスペクタを開いて、「テキストにあわせて移動」を選択し
ます。

m 図形を選択し、「編集」>「カット」と選択します。図形を表示する位置に挿入ポインタを置
き、
「編集」>「ペースト」と選択します。

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

161

組み込み図形やカスタム図形を編集する
組み込み図形やカスタム図形の輪郭は変更できます。
組み込み図形を編集可能な状態にするには:

m 図形を選択し、「フォーマット」>「図形」>「編集可能にする」と選択します。
カスタム図形を編集可能な状態にするには:

m 図形内を 1 回クリックして選択し、もう 1 回クリックしてポイントを表示します。
1 つまたは複数のポイントを移動するには:
m 図形が変更可能なときは、ポイントをクリックして別の場所にドラッグします。複数のポイ
ントをまとめて動かしたい場合は、 Shift キーを押しながら各ポイントを選択し、そのままド
ラッグします。

ポイントをクリックおよび
ドラッグして、図形を変更します。

1 つまたは複数のポイントを削除するには:
m 図形が変更可能なときは、ポイントをクリックして Delete キーを押します。複数のポイント
をまとめて削除したい場合は、 Shift キーを押しながら各ポイントを選択し、そのまま
Delete キーを押します。
ポイントを追加するには:

1 図形を編集可能にした状態で、 Option キーを押しながらポインタを図形の枠線に合わせま
す。ポインタの形状が「 + 」付きのペン先に変わります。
2 ポイントを追加する枠線上の場所をクリックします。
3 必要に応じてポイントを移動します。
曲線の形状を変更するには:

1 図形を編集できる状態にします。
2 形状を変えたい曲線上にある赤の小さな丸いコントロールをクリックします。 そのコント
ロールの両側にコントロールハンドルが現れます。

162

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

コントロールハンドルをドラッグ
するか、一方または両方の
コントロールハンドルを回転させて、
曲線を変更します。

ポイントをドラッグして曲線形状を
変えることもできます。

3 曲線を図形の外側に拡げる/内側に縮めるには、丸いコントロールまたはコントロールハン
ドルの一方を、必要な方向にドラッグします。

4 曲線の角度は、コントロールハンドルを時計回りまたは反時計回りに動かして調整します。 2
つのハンドルを連動させるか、独立に動かすかによって、効果が異なります。 想定通りの効
果が得られるまで動かしてください。

 コントロールハンドルを連動させるには、 Option キーを押しながら、一方のコントロール
ハンドルをドラッグします。

 一方のコントロールハンドルだけを動かすには、コマンドキーを押してからハンドルをド
ラッグします。
直線部分の形状を変更するには:

1 図形を編集できる状態にします。
2 ポイントをクリックします。
3 ポイントを時計回りまたは反時計回りにドラッグして、 2 つのセグメント間の角度を変更し
ます。
ポイントを外方向または内方向にドラッグして、いずれかのセグメントの長さを変更します。
角のポイントを曲線ポイントに、または曲線ポイントを角のポイントに変更するには:

m 角のポイントを曲線ポイントに変更するには、図形を変更可能な状態にして、 角のポイント
をダブルクリックします。

m 曲線ポイントを角のポイントに変更するには、図形を変更可能な状態にして、 曲線ポイント
をダブルクリックします。

m 1 つまたは複数の図形に属する角のポイントをすべて曲線のポイントに変換するには、図形を
編集可能にして選択し、
「フォーマット」>「図形」>「パスを滑らかにする」と選択します。

m 1 つまたは複数の図形に属する曲線のポイントをすべて角のポイントに変換するには、図形を
編集可能にして選択し、「フォーマット」>「図形」>「パスをシャープにする」と選択しま
す。

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

163

図形が編集可能にすると、その図形をもう一度編集可能にしなくても、「パスを滑らかにす
る」および「パスをシャープにする」コマンドを使用することができます。

組み込み図形の種類に応じた編集をする
組み込み図形の中には、上述のほかにも特別な編集コントロールが組み込まれているものが
あります。
角が丸い四角形を編集するには:

m 丸いコントロールを左側にドラッグして角を直角にするか、 右側にドラッグして角を曲線に
します。
ドラッグすると、角の丸みが
変わります。

単方向および双方向矢印を編集するには:

m 3 つの専用のコントロールを使って、矢印の形を変更せずに矢印の後部の長さと幅を大きくし
たり小さくしたりします。
ドラッグすると、矢印の
棒の部分または頭の部分の
幅が変わります。

ドラッグすると、矢印の
後部の長さが変わります。

星形を編集するには:

m 星形図形を選択すると、スライダが表示されます。このスライダをドラッグして、星形のポ
イントの数を増やしたり減らしたりします。

164

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

ドラッグすると、星形の
ポイント間の角度が変わります。

星形の現在のポイント数を
表示します。

ドラッグすると、
星形のポイントの数が
増減します。

多角形を編集するには:

m スライダをドラッグして、多角形の辺の数を増やしたり減らしたりします。

多角形の現在の辺の数を
表示します。

ドラッグすると、
多角形の辺の数が
増減します。

第7 章

オブジェクトプロパティを変更する

165

8

8

表を作成する

表は、情報を整理して並べ替えたり、人の目を引くレイ
アウトを実現したり、数値データに対して計算を実行し
たりする場合に役立ちます。この章では、基本的な表の
デザインと使い方について説明します。
「Pages」には強力な表作成機能が備わっており、テキストやグラフィックスを埋め込んで、
分かりやすく説得力のある表を作ることができます。 表を使えば、データを整理したり、比
較しやすいよう並べて表示したりすることができます。また、表の各セルにグラフィックス
を埋め込むこともできるので、グラフィックスのレイアウトを簡単に作成および書式設定で
きます。セルの結合や分割により、注文書など、空欄に記入するよう求める書式も簡単に作
成できます。

「 ラボノート」テンプレートで
用意されているこのデータ
フォームは一連の表で構成
されており、各セルに色や
イメージが設定されています。

167

このレイアウトは「写真日
記」テンプレートに入って
いるもので、イメージを埋
め込んだセルと、背景色を
設定してテキストを埋め込
んだセルから成ります。

表を使って数値データを示す場合は、数式と数値の書式を使用すれば、値の表示方法を自動
的に操作できます。 たとえば、行または列の値の合計または平均を計算することも、 負数を
赤やかっこで表示することもできます。

「請求書」テンプレートで
使われているこの表では、
数量または単価が変更された
場合に合計金額が自動的に
更新される数式が使われてい
ます。

表を追加する
表は、文字列と一緒に移動するインライン形式で追加することも、 ページ上に固定する形式
で追加することもできます。(固定オブジェクトおよび文字列と一緒に移動するインラインオ
ブジェクトの詳細については、 126 ページの「固定オブジェクトとインラインオブジェクト」
を参照してください。)なお、固定オブジェクトの形にした場合、 ページをまたがる表にする
ことはできません。 文字列と一緒に移動するインライン形式の表ならば可能です。

168

第8 章

表を作成する

テキストにインライン形式で表を追加するには:

1 テキストフロー内で、表を埋め込む位置に挿入ポイント( カーソル)を置きます。
2 ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「表」を選択します(または「挿入」>「表」
と選択します)。
「表」インスペクタが開きます。

3 表のサイズを変更するには、設定可能な選択ハンドルをドラッグします。
固定オブジェクトの形で表を追加するには:

1 書類中のテキストがない個所をクリックして、挿入ポイントが表示されないようにします。
2 ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「表」をクリックします(または「挿入」>
「表」と選択します)。ページ上に表が表示されます。

3 表をページ上の適当な位置にドラッグします。
また、表を描画することも可能です。
表をページ上に描画するには:

1 Option キーを押しながらツールバーの「オブジェクト」をクリックし、「表」を選択します。
2 Option キーを放し、マウスポインタをページ上に持っていくと、 ポインタ形状が十字型にな
ります。

3 そのままページ上をドラッグすると、その動きに応じたサイズの表ができます。 マウスの動
きに応じて表のサイズが変わり、行や列の数もそれに合わせて増減します。
中心位置を動かさずにオブジェクトのサイズを変更するには、 Option キーを押しながらド
ラッグします。
参考:表は最低でも書類の 1 行分の幅を占有します。表の左右にテキストが回り込むような
レイアウトはできません。オブジェクトに対するテキストの回り込みの詳細については、

138 ページの「オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる 」を参照してください。
表のサイズを変更するには:

 設定可能な選択ハンドルをドラッグします。
 表が複数ページにまたがっている場合は、「位置と回転」インスペクタでサイズを調整しま
す。
「位置と回転」インスペクタによるオブジェクトのサイズ変更の詳細については、

158 ページの「オブジェクトのサイズや位置を調整する」を参照してください。

 文字列と一緒に移動するインライン形式の表が複数の段組みにまたがる場合、 表のサイズ
を変更するには段組みの幅を調整する必要があります。「位置と回転」インスペクタによる
オブジェクトのサイズ変更の詳細については、 158 ページの「オブジェクトのサイズや位
置を調整する」を参照してください。段組みの操作の詳細については、 64 ページの「複数
段にする」を参照してください。

第8 章

表を作成する

169

表のセルや枠線を使う
表の各セルにテキストを入力するには、まずセルを選択する必要があります。 表にグラ
フィックスを配置するには、オブジェクトをイメージで塗りつぶす場合と同様に、 それぞれ
のセルの背景を塗りつぶすように挿入します。(表のセルにグラフィックスを追加する方法や
背景色を設定する方法については、 180 ページの「セル背景のイメージや色を設定する」を
参照してください。)数式は、数値またはブール値( TRUE または FALSE)を含む表のセルに
適用することもできます。
変更は、(表を選択して)表全体に一度に適用するか、 表内の各セルごとに適用することがで
きます。表の各セルまたはセルのグループにテキストやグラフィックスを配置するには、 対
象とするセルのみを選択します。表のセルや枠線を選択するには、以下に説明するショート
カットを使う方法と、「表」インスペクタの選択ボタンを使う方法があります。「表」インス
ペクタについては、 173 ページの「表の書式を設定する」を参照してください。数式を使用
する場合のセルの選択方法については、 186 ページの「数式を使う」を参照してください。
表全体を選択するには、以下のいずれかの操作を行います:

 表のセルが選択されていない場合は、表内の適当な箇所をクリックします。
 表のセルが選択されている場合は、コマンド+ Return キーを押すと表の全体を選択でき
ます。
表の境界線上に選択ハンドルが表示されます。

表のセルを選択する
選択状態のセルが 1 つだけであれば、キーボードの矢印キーを押して、その上下左右にある
セルを選択することができます。また、選択状態でテキストを入力すると、 それまでセル内
にあったテキストが削除され、新しいテキストになります。 このとき、Tab キーを押して隣
のセルに移動することもできます。 Tab キーを単独で押せば右方向に移動し、一番右に到達
すれば下の段に進みます。一方、Shift + Tab キーを押すと左方向に移動し、一番左に到達す
れば上の段に進みます。表の右下の端のセルを選択しているときに Tab キーを押すと、新規
の行が表に追加されます。
単独のセルを選択するには:

m 表または表内のセルが選択されている場合は、セル内をクリックします。
m 表または表内のセルが選択されていない場合は、セル内をダブルクリックします。
選択したセルの枠が黄色で強調表示されます。そのままキーボードからテキストを入力でき
ます。セル内のテキストが置換されます。

170

第8 章

表を作成する

連続するセルをまとめて選択するには:

m 表を選択してセルを 1 つダブルクリックし、Shift キーを押しながら隣接するセルを選択し
ます。
連続しない複数のセルを選択するには:

m コマンドキーを押しながらセルを選択します。グループ内のセルの選択を解除するには、 コ
マンドキーを押しながらセルをクリックします。
行または列全体を選択するには:

1 ツールバーの「インスペクタ」ボタンをクリックして(または「表示」>「インスペクタを
表示」と選択して)、「表」インスペクタボタンをクリックします。

2 選択する行または列のセルを 1 つ選択します。
3 「表」パネルの下部にある「行」ボタンまたは「列」ボタンをクリックします。
「列」をクリックすると、
列全体を選択します。

クリックすると、セルの
枠線を選択します。

「行」をクリックすると、
行全体を選択します。

表のセル枠線を選択する
表が複数のページや段組みの列にまたがっている場合、あるページや列の下枠線を選択する
と、次のページや列の上枠線も選択状態になります。
複数の枠線を選択するには:

1 選択したい枠線が属するセルを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」ボタンをクリックして(または「表示」>「インスペクタを
表示」と選択して)、「表」インスペクタボタンをクリックします。

3 「表」パネルのいずれかの「枠線」ボタンをクリックして、選択範囲のセルのすべての枠線を
選択するか、内側、 外側、横、または縦の枠線のみを選択します。
枠線を 1 本だけ選択するには:

 表が選択されている場合は、枠線をクリックします。
 表が選択されていない場合は、枠線をダブルクリックします。

第8 章

表を作成する

171

セルの枠線の一部だけを選択するには:

1 表を選択します。
2 Option キーを押しながらセルの枠線を 1 本だけクリックします。
3 さらに別の枠線の一部を選択するには、 Option + Shift キーを押しながらクリックします。
参考:表が選択されていない場合は、Option キーを押しながら枠線の 1 本をクリックします。

表のセルの内容を入力および編集する
表のセルに内容を入力するには:

m セルが空ならば、単にそのセルを選択してテキストを入力します。
m セル内のテキストに上書きするには、まずセルを選択し、 変更するセルを選択します。この
状態で新しいテキストを入力してください。

m セルの内容をすべて変更するには、 セルを選択して入力を始めます。セルを選択して Return
または Enter キーを押すと、そのセルの内容がすべて選択されるので、 そこで入力を開始で
きます。

m セルの内容に挿入ポイントを置くには、セルを選択し、挿入ポイントを置きたい位置をク
リックします。この状態で新しいテキストを入力してください。

2 つのセルの内容を入れ替えるには:
m 一方のセルを選択し、もう一方のセルにドラッグします。 セルをドラッグすると青い枠線が
表示され、セルの内容が入れ替わります。
あるセルの内容を別のセルにコピーするには:

m 一方のセルを選択し、ドラッグを開始します。セルのドラッグを開始すると青い枠線が表示
されます。Option キーを押しながら、セルをもう一方のセルにドラッグします。
セルの内容と背景の塗りつぶしを削除するには:

m セルを選択し、 Delete キーを押します。
数式または書式設定した数値を含むセルを編集するには:

m セルを選択し、セル内をクリックするか、 Return キーまたは Enter キーを押して、「数式エ
ディタ」を開きます。これ以降の手順については、 181 ページの「数値の書式を設定する」
および 186 ページの「数式を使う」を参照してください。

172

第8 章

表を作成する

表の書式を設定する
表の外観は、枠線の太さや色など、 簡単な変更だけでもさまざまに調整できます。さらに、
一部のセルの枠線を除去したり、結合/分割したりすることにより、 各セルの大きさが違う
表も作成できます。

表の書式設定コントロールを使う
セルの結合や分割、 行や列の追加/削除、ヘッダ(見出し)行/列の追加/削除など、表の
基本的な書式設定は、表のフォーマットメニューまたは「 表」インスペクタから行います。
表のフォーマットメニューを開くには:

m 表またはセルを選択し、「表」インスペクタを表示して「表」パネルの「行と列を編集」ポッ
プアップメニューを使用します。

m 表またはセルを選択して、「フォーマット」>「表」と選択します。
m 表またはセルを選択し、 Control キーを押しながら表をクリックして、 表のショートカットメ
ニューを表示します。
「表」インスペクタを開くには:

m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表」>「インスペクタを表示」と
選択して)
、「表」インスペクタボタンをクリックします。一般的な表の書式設定には「表」
パネルを使用します。「数字」パネルを使うと、数式(186 ページの「数式を使う」を参照)
や書式設定した数値( 181 ページの「数値の書式を設定する」を参照)を使用できます。

第8 章

表を作成する

173

「表」インスペクタボタン
表の行と列の数を
入力します。

特別にフォーマットされた
ヘッダの行または列を追加
するときに選択します。
行や列の追加または削除、
セルの結合、行の分割、
列の分割を行います。
選択すると内容に合わせて
行のサイズが変更されます。

表の列、行、枠線を
選択します。
列幅、行の高さを
指定します。

行や列を追加および削除する
行を表に追加するには:

1 表のセルまたは行を選択します。
2 表のフォーマットメニューで「行を上に追加」または「行を下に追加」と選択します。「表」
インスペクタで「表」パネルの「行と列を編集」ポップアップメニューを使用することがで
きます。または、
「フォーマット」>「表」と選択するか、Control キーを押しながら表を再
度クリックします。
表の末尾に 1 行を追加するには、表の最終セルを選択して Tab キーを押します。
特定のセルにのみ行を追加することもできます。 176 ページの「セルを結合、分割、サイズ
変更する」を参照してください。
列を表に追加するには:

1 表のセルまたは列を選択します。
2 表のフォーマットメニューで「列を前に追加」または「列を後ろに追加」と選択します。

174

第8 章

表を作成する

「表」インスペクタで「表」パネルの「行と列を編集」ポップアップメニューを使用すること
ができます。または、「フォーマット」>「表」と選択するか、Control キーを押しながら表
を再度クリックします。
特定のセルにのみ列を追加することもできます。 176 ページの「セルを結合、分割、サイズ
変更する」を参照してください。
表の行/列数を変更するには:

1 表を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表」>「インスペクタを表示」と
選択して)
、「表」インスペクタボタンをクリックします。次いで「表」をクリックします。

3 行を追加または削除するには、表内の行の総数を「 行」フィールドに入力して Return キーを
押します。表の下の部分に行が追加されるか、または下の部分から行が削除されます。

4 列を追加または削除するには、列の総数を「 列」フィールドに入力して Return キーを押しま
す。列の右側に列が追加されるか、 右側の列が削除されます。
表の行または列を削除するには:

1 行または列、あるいはその中のセルを選択します。
2 表のフォーマットメニューで「行を削除」または「列を削除」を選択します。「表」インスペ
クタで「表」パネルの「行と列を編集」ポップアップメニューを使用することができます。
または、「フォーマット」>「表」と選択するか、Control キーを押しながら表を再度クリッ
クします。
参考:セルを選択して Delete キーを押した場合は、 セルの内容だけが削除されます。

表のヘッダ行または列を作成する
表のヘッダ(見出し)行および列を追加できます。 表が複数のページにまたがる場合、ヘッ
ダ行は各ページの表の先頭に表示されます。 表が段組みの複数の列またはリンクされた複数
のテキストボックスにまたがる場合も同様に、段組みの各列、リンクされた各テキストボッ
クスの先頭にヘッダ行が表示されます。ヘッダ行/列の外観はほかのセルとは異なりますが、
スタイルは同様の手順で変更できます。ただし、ヘッダ行/列を複数の行/列に分割するこ
とはできません。
表が複数のページ、 段、テキストボックスにまたがる場合、1 個所でヘッダテキストやその
外観を変更すれば、 表内のほかの個所にも反映されます。

第8 章

表を作成する

175

ヘッダ行/ヘッダ列を追加するには:

m 表を選択します。ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「表インスペクタ」ボタンを
クリックして、「表」パネルの「ヘッダ行」または「ヘッダ列」
(あるいはその両方の)
チェックボックスを選択します。

m 表を選択し、「フォーマット」>「表」>「ヘッダ行を追加」または「フォーマット」>
「表」>「ヘッダ列を追加」と選択します。

セルを結合、分割、サイズ変更する
表のセルの結合では、隣接するセルを 1 つに結合して枠線を削除するため、それらのセルは

1 つのセルになります。
セルの分割では、選択した各セルが横(行)または縦(列)に 2 等分されます。分割された
両方のセルの背景は、同じ色またはイメージになります。 元のセルのテキストは、上端また
は左端のセルに入ります。
セルの分割と結合は、表のいずれのフォーマットメニューからでも行うことができます。セル
のサイズを変更するには、
「表」インスペクタで「表」パネルのコントロールを使用します。
セルを結合するには:

1 隣接する 2 つ以上のセルを選択します。セルのグループは四角になるように選択する必要があ
ります。

2 表のフォーマットメニューから「セルを結合」を選択します。
「表」インスペクタで「表」パネルの「行と列を編集」ポップアップメニューを使用すること
ができます。または、「フォーマット」>「表」と選択するか、Control キーを押しながら表
を再度クリックします。
左右に隣接するセルがテキストのみの場合、 またはテキスト、数字、書式設定された数字、
数式などが混在している場合、それらのセルを結合すると、 元のセルの内容は、すべてタブ
で区切ったひと続きのテキストにまとめられます。 上下に隣接するセルがテキストのみの場
合、またはテキスト、数字、書式設定された数字、 数式などが混在している場合、それらの
セルを結合すると、 元のセルの内容は、すべてキャリッジリターンで区切ったひと続きのテ
キストにまとめられます。
セルの列を結合すると、セルの背景になるイメージや色には、一番上のセルのものが使用さ
れます。セルの行を結合すると、セルの背景になるイメージや色には、左端のセルのものが
使用されます。
テキスト、数値、数式、または書式設定された数値を含むセルを空のセルと結合すると、空
ではないセルの内容が新しいセルに含まれます。

176

第8 章

表を作成する

書式設定された数値を含むセルを空のセルと結合すると、 書式設定された数値が新しいセル
に含まれます。
セルを横、または縦に分割するには:

1 セルを選択します( 複数のセルでも可)。行、または列全体を分割するには、行、または列に
あるすべてのセルを選択します。

2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして「表インスペクタ」ボタンをクリックし、
「表」をクリックして、
「行と列を編集」ポップアップメニューを開きます。 セルを複数の行
に分割するには、
「行を分割」
、「行を上に追加」または「行を下に追加」を選択します。セル
を複数の列に分割するには、「列を分割」
、「列を前に追加」または「行を後ろに追加」を選択
します。
「フォーマット」>「表」>「行を分割」または「列を分割」と選択することもできます。 ま
たは、Control キーを押しながら表をクリックし、 ショートカットメニューから「行を分割」
または「列を分割」を選択します。
この操作を繰り返すと、さらに小さなセルに分割することができます。再び元のセルに結合
したい場合は、各セルを選択し、「行と列を編集」ポップアップメニューから「 セルを結合」
を選択するか、「フォーマット」>「表」>「セルを結合」と選択します。
表のセルのサイズを変更するには:

m セルを選択し、「表」インスペクタ「表」パネルの「列幅」または「行の高さ」フィールドに
値を入力して、 Return キーを押します。
m セルの枠線を選択し、ドラッグしてサイズを変更します。
表のセルをすべて同じサイズにするには:

m 表を選択し、「フォーマット」>「表」>「行を均等に配置」および「列を均等に配置」と選
択します。
表のセル内のテキストが多すぎる場合は、 セルの下部にクリッピングインジケータが表示さ
れます。
セルに含まれているテキストが
すべて表示されない場合は、
クリッピングインジケータが
表示されます。

クリッピングを回避するには、セルの枠線をドラッグしてサイズ変更するか、 選択ハンドル
をドラッグして全体のサイズを変更します。 また、行の高さがテキストに合わせて自動的に
伸び縮みするように設定することもできます。

第8 章

表を作成する

177

行の高さが内容に合わせて伸び縮みするように設定するには:

m 表を選択し、「表」インスペクタの「表」パネルの「内容に合わせて自動的にサイズ変更す
る」チェックボックスを選択します。
このオプションを選択すると、テキストがセルをはみ出せば自動的にセルが拡大し、 行/列
を追加したときも自動的に表全体が拡大します。セルからテキストが削除されると、 行は低
くなります(そのセルで行の高さが決まる場合)。
「内容に合わせて自動的にサイズ変更する」
を選択しない場合は、「Pages」で行や列を追加しても表の外枠の大きさが維持されます。
参考:表のセルが複数のページ、段組みの列、テキストボックスにまたがることはできま
せん。

セル内のテキストをそろえる
セル内では、テキストを横方向または縦方向に整列することができます。 テキストを整列す
るには、「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルを使用します。
「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルを開くには:

m ツールバーの「インスペクタ」ボタンをクリックして(または「表示」>「インスペクタを
表示」と選択して)、「テキスト」インスペクタボタンをクリックします。次いで「テキスト」
をクリックします。
(
「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルの詳細については、 90 ページの「「テキス
ト」インスペクタを使う」を参照してください。)
セル内でテキストの水平位置をそろえるには:

m 1 つまたは複数のセル、あるいは表全体を選択し、「テキスト」インスペクタの「テキスト」
パネルにある、横方向の整列ボタンのいずれかをクリックします。
テキストを中央にそろえます。
両端にそろえます(テキストの
左右をそろえる)
。
テキストを右にそろえます。
テキストを左にそろえます。

セル内でテキストの垂直位置をそろえるには:

m 1 つまたは複数のセル、あるいは表全体を選択し、「テキスト」インスペクタの「テキスト」
パネルにある、縦方向の整列ボタンのいずれかをクリックします。

178

第8 章

表を作成する

テキストの開始位置を
セルの中央にします。
テキストの開始位置を
セルの下部にします。
テキストの開始位置を
セルの上部にします。

テキストと枠線との間隔は、「余白を挿入」スライダで調整するか、「余白を挿入」フィール
ドに数値で入力します。この値はセルの四方の枠線いずれに対しても等しく適用されます。
セルとテキストとの間隔を調整するには:

1 セルをクリックします(表のすべてのセルに対して一斉に適用する場合は、 表全体を選択し
ます)。

2 「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルで、「余白を挿入」スライダを右にドラッグ
して間隔を広げるか、フィールドに数値を入力してから Return キーを押します。
セルの枠線の書式を設定する
セルの枠線は、太さや色を変えることができます。 また、枠線自体が表示されないようにす
ることも可能です。
線の太さと色を設定するには:

1 セルの枠線を選択します(詳細については、171 ページの「表のセル枠線を選択する」を参
照)
。

2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「グラフィック」インスペクタボタンをクリックします。

3 「線」フィールドに値を入力します。
4 「線」カラーウェルをクリックし、「カラー」ウインドウで色を選択します。
枠線を表示するかどうかを
選択します。
選択したセルの枠線の太さを
入力します。
選択したセルの枠線の色を
選択します。

第8 章

表を作成する

179

セルの枠線を隠すには:

1 セルの枠を 1 つ、または複数選択します。
2 「グラフィック」インスペクタで、「線」ポップアップメニューから「なし」を選択します。
外枠のない表を作るには:

1 表を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表」>「インスペクタを表示」と
選択して)
、「表」インスペクタボタンをクリックします。

3 「表」パネルで、「枠線」ボタンの左から 2 番目をクリックして表の外枠を選択します。
4 「グラフィック」インスペクタボタンをクリックし、「線」ポップアップメニューから「なし」
を選択します。

セル背景のイメージや色を設定する
セルの背景にグラフィックスや色を設定するには、「グラフィック」インスペクタの「塗りつ
ぶし」ポップアップメニューを使います。 イメージや色は、個別のセルや表全体に設定する
ことができます。
セル背景にイメージを設定するには:

1 セルを選択します。 複数のセル、あるいは表全体を選択してもかまいません( 詳細について
は、170 ページの「表のセルや枠線を使う」を参照)
。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「グラフィック」インスペクタボタンをクリックします。

3 「塗りつぶし」ポップアップメニューから「イメージ塗りつぶし」 を選択します。(セルにイ
メージが含まれている場合は、「選択」をクリックします。
)
各セルまたは表全体に対して、「イメージ塗りつぶし」
、
「カラー塗りつぶし」
、
「半透明イメージ塗りつぶし」、
「グラデーション塗りつぶし」のいずれかを選択します。
セルまたは表内でのイメージの
拡大または縮小方法を設定します。
イメージを変更するには、新規のイメージを
ウェルにドラッグするか、「選択」をクリック
します。

4 イメージを選択し、「開く」をクリックします。

180

第8 章

表を作成する

5 サイズを指定するポップアップメニューから、どのようにセルを塗りつぶすかを選択します。
表全体の背景として表示するイメージを設定した場合、個々のセルを選択すると、「グラ
フィック」インスペクタの「塗りつぶし」ポップアップメニューは「なし」が選択された状
態になっています。 イメージ塗りつぶしの作業の詳細については、 150 ページの「オブジェ
クトをイメージで塗りつぶすには: 」を参照してください。
背景色またはグラデーション塗りつぶしを設定するには:

1 セルを選択します。 複数のセル、あるいは表全体を選択してもかまいません( 詳細について
は、170 ページの「表のセルや枠線を使う」を参照)
。
2 「グラフィック」インスペクタで、「塗りつぶし」ポップアップメニューから「 カラー塗りつ
ぶし」または「グラデーション塗りつぶし」 を選択します。

3 カラーウェルをクリックし、「カラー」ウインドウで色を選択します。
表全体の背景色を設定した場合、個々のセルを選択すると、
「塗りつぶし」ポップアップメ
ニューは「なし」が選択された状態になっています。 色とグラデーション塗りつぶしの作業
の詳細については、 147 ページの「カラー塗りつぶしおよびイメージ塗りつぶしを使用する」
を参照してください。

数値の書式を設定する
表のセルに数値データが入っている場合、 または後で入る場合、数値の書式をそのセルに適
用し、値をほかのセルとは区別する形で表示することができます。 たとえば、通貨の値が入
力されているセルの書式を設定し、 数値の前に通貨記号($、£ 、¥など)を表示することが
できます。書式設定された数値を「Pages」の「請求書」テンプレートで使用する例について
は、186 ページの「数式の使用例」を参照してください。

数値の書式を設定する
1 つまたは複数のセルの数値の書式を設定するには:
1 1 つまたは複数のセルを選択します。
選択したセルが空の場合でも、後で値を入力すると、 ここで定義した数値の書式で表示され
ます。選択したセルに値がすでにある場合は、セルの数値に書式が適用されます。

2 「表」インスペクタを開きます。ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または
「表」>「インスペクタを表示」と選択して)、
「表」インスペクタボタンをクリックします。

3 「数値」ボタンをクリックします。
4 「数値の書式」チェックボックスを選択し、その下の各フィールドで数値の書式を定義します。

第8 章

表を作成する

181

選択したセルの数値の
表示形式を設定します。

1000 の位の区切り記号を
使用するかどうかを選択します。
数値の後ろに付ける記号を
選択または入力します。
負の数の表示スタイルを
選択します。
表示する小数点以下の桁数を
設定します。
数値の前に付ける記号を選択
または入力します。

後置記号 % を使用すると、セルのデータの後に % 記号が付きます。このセルのデータが数
式で使用される場合、小数値に変換されます。たとえば、 3% は 0.03 になります。 186 ペー
ジの「数式を使う」を参照してください。
書式を定義したら、 自動入力によって複数のセルにその書式を関連付けることができます。

185 ページの「自動入力を行う」を参照してください。

数値の書式を適用する
数値の書式を設定した空のセルに値を追加するには:

m セルを選択して、数値を入力します。Enter キーを押すか、セルの外側をクリックすると、数
値の書式が適用されます。
既存の値に数値の書式を適用するには:

1 数値を含む 1 つまたは複数のセルを選択します。
2 「表」インスペクタを開きます。ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または
「表」>「インスペクタを表示」と選択して)、
「表」インスペクタボタンをクリックします。

3 「数値」ボタンをクリックします。

182

第8 章

表を作成する

4 「数値の書式」チェックボックスを選択し、その下の各フィールドで数値の書式を定義しま
す。定義する際に選択したセル(複数可)の値に書式が適用されます。
数値の書式を設定したセルの値を編集するには:

1 セルを選択します。
2 セル内をクリックするか、Return または Enter キーを押します。「数式エディタ」が開き、値
が表示されます。この値に書式は設定されていません。

3 「数式エディタ」に表示された値を変更します。
確定ボタン変更を
保存します。
変更を加えます。

キャンセルボタン変更を
取り消します。

参考:数値書式フィールドに % の後置記号が使われているときは、 上記の例で示すように、
小数点の数値が「数式エディタ」に表示されます。

4 新しい値を保存するには、「数式エディタ」の確定ボタンをクリックするか、Return キーを押
します。または、エディタの外側をクリックします。
変更を取り消すには、「数式エディタ」のキャンセルボタンをクリックするか、 Esc キーを押
します。
セルに設定された数値の書式を解除するには:

m セルを選択し、「表」インスペクタの「数値」パネルにある「数値の書式」チェックボックス
の選択を解除します。数値は残りますが、 書式が解除されます。

セルを並べ替える
列内の一部またはすべての行を昇順または降順で並べ替えることができます。 並べ替え対象
のセルを含む行の順番が変わります。ヘッダのセルの順番は変わりません。
並べ替えを行うには:

1 列のすべてのセルを並べ替えるには、その列、列内のセル、 または列ヘッダを選択します。
列内の一部のセルだけを並べ替えるには、 並べ替えの対象となるセルを選択します。
選択されたセルを含む行の順番が変わります。

2 「表」インスペクタを開きます。ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または
「表」>「インスペクタを表示」と選択して)、
「表」インスペクタボタンをクリックします。

第8 章

表を作成する

183

3 「数値」ボタンをクリックします。
4 「列を並べ替え」ボタンを使用して、 昇順または降順の並べ替えを指定します。
選択した列のセルを昇順に並び
替えます。これらのセルを含む
行の順番が変わります。

選択した列のセルを降順に
並び替えます。これらの
セルを含む行の順番が
変わります。

以下の表は、各種データを昇順または降順で並べ替えた場合の結果を示しています。
データのタイプ

昇順

降順

テキスト

aA 〜 zZ

Zz 〜 Aa

数値

–2、–1 、0 、1... の順

1、0、 –1、–2... の順

テキストのみのセルと数値のみの

–2、–1 、0 、1... の後に aA 〜 zZ

Zz 〜 Aa の後に 1 、0、–1 、–2...

セルの組み合わせ
テキストと数値が混在するセル

の順
先頭が数値の値
( 1z、1Z、a1、 A1 )

184

先頭がテキストの値(A1、 a1 、

1A、1z)

空のセル

一番最後

一番最後

ブール(TRUE、FALSE)

テキストの上

テキストの下

第8 章

表を作成する

自動入力を行う
自動入力は、隣接するセルのグループの左上のセルの内容をグループ内のほかのすべてのセ
ルにペーストできる機能です。左上のセルに関連したすべてのデータ、数値の書式、 または
数式が、グループのすべてのセルにペーストされますが、背景のスタイル書式設定はペース
トされません。(表のセルで数式を使用する方法については、 186 ページの「数式を使う」を
参照してください。)
左上のセルにデータが含まれていない場合、 自動入力を行うと、そのグループ内のセルの
データがすべて消去されます。グループ内のセルに関連付けられた数値の書式または数式は
すべて変更され、左上のセルと同じになります。
自動入力機能では、 グループ内のセル間の現在の関係について設定は行われません。 自動入
力をした後で、グループのセル内のデータ、 数値の書式、または数式を変更することができ
ます。
特定の範囲のセルに自動入力するには:

1 ほかのセルにペーストしたいデータ、数値の書式、 数式が含まれるセルを選択します。
2 自動入力する隣接したセルのグループを選択します。 ペーストする内容を含むセルが、グ
ループ内の左上のセルになるようにします。 グループ内のセルは、同じ行または同じ列内の
セルの場合も、隣接した行や列のセルの場合もありますが、 いずれも連続している必要があ
ります。選択方法については、 170 ページの「表のセルを選択する」を参照してください。

3 「表」インスペクタを開きます。ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または
「表」>「インスペクタを表示」と選択して)、
「表」インスペクタボタンをクリックします。
「フィル」ボタンをクリックします。
4 「数値」ボタンをクリックし、

選択した左上のセルの内容を
選択したほかのセルに貼り付け
ます。

第8 章

表を作成する

185

数式を使う
数式とは、値を導き出すための演算の集まりのことです。表のセルに数式を追加することに
より、ほかのセルの値から導き出された値を表示することができます。
たとえば、列の一番下のセルに数式を追加して、列内のほかのすべてのセルの数値の合計を
求めることができます。いずれかの列の値が変更されると、 下部のセルに示される合計が自
動的に変更されます。
数式では、演算子や関数を使用して値を導き出します。

 演算子は、加算(+ )や乗算(*)などの演算を実行します。
 関数は、SUM や AVERAGE などの名前を持つ定義済みの演算です。
表で数式を使う場合、これ以上の知識は必要ありません。 Pages テンプレート(たとえば
「経費報告」や「請求書」)および「Pages」の数式編集ツールを使えば、基本的な数式を簡単
に利用できます。 196 ページの「上級者用の表の数式の演算子と関数」では、高度な数式の
扱い方について説明します。

数式の使用例
「請求書(英文)」テンプレートに組み込まれた数式は、「Pages」の数式の基本を理解するの
に適しています。

1 「請求書(英文)」テンプレートを使用して Pages 書類を新規作成します。
「ファイル」>「新規作成」と選択して、
「ステーショナリー」 をクリッ
「Pages」を起動し、
クし、「請求書(英文)
」を選択して「選択」 をクリックします。
この表のテンプレートでは、「 Cost」列の値を得るための数式を使用しています。

「Cost」列の各セルの
数式は、数量または単価が
変更された場合に合計金額を
自動的に更新します。

186

第8 章

表を作成する

2 表を選択し、最初の行の「 Cost」セルの値をダブルクリックします。「数式エディタ」が開
き、この値が数式を使用して得られたことが分かります。

最初の行の「Cost」セルにある
数式によって「B2 」と「C2」の

2 つのセルの値を乗算します。

* の記号は乗算演算子です。

3 どちらのセルが B2 または C2 かを理解するには、「数式エディタ」を開いたときに、表の上と
左側に表示された参照タブを確認します。
列は文字で参照します。

このセルは B2 です。

行は番号で
参照します。

参照タブを使うと、 表のセルをすぐに識別できます。数式では、列、行の順でセル参照と呼
ばれるものを作成して、セルを参照します。

B2 は、B 列(「Quantity 」)の 2 行目を示すセル参照です。C2 は、 C 列(「Unit Price」)の 2
行目を示すセル参照です。
「 Cost」列の 2 行目(E2 )の値は、2 行目の「 Quantity」と「Unit

Price」の値をかけ合わせて得られたものです。

第8 章

表を作成する

187

4 「Unit Price」と「Cost」列の値は、書式設定された数値で表示されています。
数値の書式設定を参照するには、表の外側をクリックして「数式エディタ」を閉じます。表
をクリックした後、 2 行目の「 Unit Price 」をクリックし、ツールバーの「インスペクタ」を
クリックして、「表」インスペクタを選択し、「数字」ボタンをクリックします。
「 Unit Price」セルでは、数値の書式が
アクティブになっています。

1000 の位の区切り記号として
カンマを使用しています。
数値は小数第 2 位まで
表示されます。
セルの数値の前に $ が
表示されています。

書式設定された数値の使い方については、 181 ページの「数値の書式を設定する」を参照し
てください。

5 「Quantity」セルまたは「Unit Price」セルの値が変わると、「Cost」セルに関連付けられて
いる数式によって表示値が更新されます。

B2 の値をダブルクリックして別の数字を入力してから、 B2 の外部をクリックすると、 E2 の
値が変わることを確認してください。

6 「Subtotal」の上の「Cost」列に表示されている各セルの値は、各行の値から得られたもの
です。
別の「Cost」セルの数式を見るには、その「Total 」セルをダブルクリックします。たとえ
ば、3 番目の行( E3)の「Cost 」セルをダブルクリックします。ここでは、数式は (B3*C3)
となります。

7 表の外部をクリックしてからこの表をクリックし、「 Subtotal」の隣にある「Cost」列のセル
「E10」をダブルクリックします。この数式では、SUM 関数を使用して、セル E2 から E9 ま
での値を合計しています。
この数式では、関数名の後にセル参照がかっこで囲まれ、「SUM(E2:E9)」という形になって
います。E2 と E9 はコロンで区切られています。コロンは、セルの範囲(ここでは 8 つのセ
ルの範囲)を簡潔に示す手段です。

188

第8 章

表を作成する

8 セル「E11」と「E12」にも同様に数式が使用されています。これらのセルの数式を確認する
には、この表の外部をクリックしてから、 表をクリックし、
「 E11」または「E12」のセルをダ
ブルクリックします。セル「 E11 」には消費税を計算する数式、セル「E12 」にはサブトータ
ルと消費税を合計する数式が設定されています。

簡易数式を追加する
表の隣接するセルの範囲内の数値による基本的な計算をするには、「表」インスペクタの「数
式」ポップアップメニューを使用して簡易数式を追加するのが最も簡単な方法です。

 SUM:選択したセルの上にあるセルの値を合計します。
 AVERAGE:セルの値の平均を計算します。
 MIN:セルの最小値を求めます。
 MAX:セルの最大値を求めます。
 COUNT:セルにいくつ数値があるかを求めます。
 PRODUCT :セルの値をすべて乗算します。
列の値を使って基本的な計算を実行するには:

1 隣接するセルからなる列の範囲を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「数値」をクリックします。

3 「数式」ポップアップメニューから数式を選択します。
選択したセルの下にある最初の空のセルに、 数式とその結果が表示されます。空のセルがな
ければ、結果を含む新しい行が作成されます。
列にヘッダのセルがある場合、その列のすべての値を数式で使用したいときは、そのヘッダ
のセルを選択してから数式を選択します。

第8 章

表を作成する

189

行の値を使って基本的な計算を実行するには:

1 隣接するセルからなる行の範囲を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「数値」をクリックします。

3 「数式」ポップアップメニューから数式を選択します。
数式とその結果が、 選択したセルの右側の最初の空のセルに表示されます。空のセルがなけ
れば、結果を含む新しい列が作成されます。
行にヘッダのセルがある場合、その行のすべての値を数式で使用したいときは、そのヘッダ
のセルを選択してから数式を選択します。

数式を削除する
セルの数式を削除するには:

1 セルを選択します。
2 Delete キーを押します。
「数式エディタ」を使って数式を追加する/編集する
「数式エディタ」では、 数式の作成や修正を行うことができます。
数式は常に等号で

キャンセルボタン

開始します。

変更を取り消します。
確定ボタン
変更を保存します。
テキストフィールド
このフィールドの数式を
表示または編集します。

数式挿入ボタン
押したままの状態で
ポップアップメニューから
定義済みの関数を選択します。

「数式エディタ」を開くには:

m 表のセルを選択して、等記号( =)を入力します。
m 数式を含む表のセルを選択して、セル内をクリックするか、Return または Enter キーを押し
ます。

190

第8 章

表を作成する

m 表のセルを選択してツールバーの「 インスペクタ」をクリックし、「表」インスペクタボタン
をクリックします。「数値」パネルの「数式」ポップアップメニューから「数式エディタ」 を
選択します。
「数式エディタ」を使って新しい数式を追加するには:

1 数式の結果を表示したいセルを選択します。
2 「数式エディタ」を開きます。 たとえば、等記号(=)を入力します。
3 テキストフィールドに数式を入力するか、 数式挿入ボタンをクリックして定義済みの関数を
使用します。
数式にセル参照を含める方法については、 192 ページの「セル参照を使う」を参照してくだ
さい。
「数式エディタ」で関数の数式ボタンを使用して数式に関数を追加する方法については、

194 ページの「定義済みの関数を使う」を参照してください。
算術演算を実行する数式の追加方法については、 194 ページの「算術演算を実行する」を参
照してください。
数式で使用する特定の演算子と関数の詳細については、 196 ページの「上級者用の表の数式
の演算子と関数」を参照してください。

4 確定ボタンをクリックして数式を保存します。
既存の数式を編集するには:

m 数式が設定されている表のセルをダブルクリックします。「数式エディタ」が開き、テキスト
フィールドに数式が表示されます。 矢印キーを使用して、テキストフィールド内の挿入ポイ
ントを移動できます。
数式を保存するには:

m 「数式エディタ」で Return または Enter キーを押すか、確定ボタンをクリックします。
m 表の外部をクリックします。
数式の変更を破棄するには:

m 「数式エディタ」で ESC キーを押すか、 キャンセルボタンをクリックします。
m 「数式エディタ」を閉じて変更を破棄するには、 閉じるボタンをクリックします。

第8 章

表を作成する

191

セル参照を使う
「数式エディタ」を開くと、表の上と左側にセル参照タブが表示されます。
列は文字で参照します。

このセルは B2 です。

行は番号で参照します。

参照タブにより、セルへの参照を素早く作成することができます。セル参照には、列(文字
を使用)と行(番号を使用)が示されます。 たとえば、A1 は一番上の左端のセルです。 A4
は最初の列の 4 行目のセルを示します。
「数式エディタ」のテキストフィールドにセル参照を追加するには:

m 参照するセルを指定するには、テキストフィールドで参照を挿入する位置をクリックして、
表のセルをクリックします。セルへの参照が挿入されます。
参照タブを参考にして、テキストフィールドにセル参照(A4 など)を入力することもでき
ます。

m 個々のセルのリストに参照を追加するには、 各セルをクリックします。「数式エディタ」が、
それらのセルの間に加算演算子を自動的に挿入します。
カンマ(小数部の区切りにカンマを使用するロケールではセミコロン)で区切られた複数の
セル参照を入力することができます。たとえば、 3 つのセルの値を合計する場合は、
「数式エ
ディタ」のテキストフィールドに SUM(C2,D2,E2) などと入力します。

192

第8 章

表を作成する

m 一定の範囲のセルに参照を追加するには、「数式エディタ」で数式挿入ボタンをクリックし、
ポップアップメニューから関数を選択します。追加したいセルにドラッグします。「数式エ
ディタ」は、指定範囲の最初と最後のセル参照を挿入します。セルは、 (A2:A4) のようにコロ
ンで区切られています。数式挿入ボタンの詳細については、 194 ページの「定義済みの関数
を使う」を参照してください。
特定の範囲のセルの参照は、最初のセルを入力またはクリックして、 コロン(:)を入力して
から最後のセルを入力またはクリックして行うこともできます。

m 列内のすべてのセルを参照するには、列を示す文字を入力します。 ヘッダ行を含む列の場合
は、列のヘッダセルをクリックする方法もあります。

m 行内のすべてのセルを参照する場合は、先頭行のヘッダについては 1:1 を入力し、2 行目の
ヘッダについては 2:2 というように入力します。ヘッダ列を含む行の場合は、ヘッダをク
リックする方法もあります。

複数のセルに数式を追加する
表にヘッダセルがある場合は、それを使用して簡単に複数の行または列に数式を追加するこ
とができます。
列ヘッダを使用して各行の値の合計を求めるには:

1 数式を含めるセルがある列のヘッダを選択します。 たとえば、列ヘッダ C1 を使用します。
2 「数式エディタ」を開きます。 たとえば、等記号(=)を入力します。
3 列 A と B の値の合計を求める数式を追加するには、列 A の列ヘッダのセルをクリックし、さら
に列 B の列ヘッダのセルをクリックします。「数式エディタ」のテキストフィールドには、
「=A+B」と表示されます。
テキストフィールドに「 A+B」と入力することもできます。

4 確定ボタンをクリックするか、 Return または Enter キーを押して、 数式を保存します。
これで、列 C のヘッダ以下のすべてのセルにおいて、 その行のセルのみを参照する数式が使
用されるようになります。たとえば、
「C2」を選択し、
「 = 」記号を入力して「数式エディタ」
を開くと、テキストフィールドに「=A2+B2 」と表示されています。
この例が示すように、ヘッダのセルをクリックする代わりにセル参照を入力することができ
ます。列内のすべてのセルを参照するには、 例にあるように列を示す文字を入力します。行
内のすべてのセルを参照する場合は、先頭行のヘッダについては 1:1 を入力し、2 行目のヘッ
ダについては 2:2 というように入力します。

第8 章

表を作成する

193

算術演算を実行する
算術演算を実行する数式を作成するには、 算術演算子を使います。たとえば、2 つの列の値
を加える場合に、 A2 + A3 + A5 のような数式を作成します。
以下に、基本的な算術演算子を示します。「Pages 」で使用できる演算子の詳細については、

196 ページの「演算子を使う数式を定義する」を参照してください。
操作内容

この算術演算子を使用

例

2 つの値を合計する

+

A2 + B2

値からもう一方の値を引く

–

A2 – B2

2 つの値をかけ合わせる

*

A2 * B2

値をもう一方の値で割る

/

A2 / B2

セルに数式を追加するには:

1 数式の結果を表示する空のセルを選択します。
2 「数式エディタ」を開きます。 たとえば、等記号(=)を入力します。
3 テキストフィールドに、等号に続けて数式を入力します。たとえば、「 A3 * B5 + B6」の数式
を入力する場合は、 等記号に続けて次の操作を行います:

a A3 をクリックまたは入力します。
b *(乗算演算子)を入力します。
c B5 をクリックまたは入力します。
d B6 をクリックします(クリックする前に演算子を入力しないと、自動的に「 +」記号が追
加されます)。

4 確定ボタンをクリックするか、 Return または Enter キーを押して、 数式を保存します。
定義済みの関数を使う
「数式エディタ」で関数の数式ボタンを使うと、数式に簡単に関数を追加することができます。
関数を使うには、関数名を指定して、その名に続くかっこ内に必要な引数を指定します。引
数には、関数の演算で使用するデータを指定します。

194

第8 章

表を作成する

以下に、関数を使う数式の例をいくつか示します:

 SUM(A2:A10)。 SUM 関数を使用して、最初の列の 9 つのセルの値を加算します。 A2:A10
という引数が 1 つあります。コロンは、関数でセル A2 〜 A10 の値を使用することを示し
ます。

 AVERAGE (A2,B2,C2)。AVERAGE 関数を使用して、2 番目の行の 3 つの値の平均を計算し
ます。A2 、B2、および C2 の 3 つの引数があります。
以下に、数式挿入ボタンで追加できる関数を示します。
操作内容

使用する関数

例

複数のセルの値を合計する

SUM

SUM(A2:A5)

複数のセルの値を平均する

AVERAGE

AVERAGE(A2:A5)

複数のセルの最小値を求める

MIN

MIN(A2:A5)

複数のセルの最大値を求める

MAX

MAX(A2:A5)

複数のセルに含まれる数値の数を

COUNT

COUNT(A2:A5)

PRODUCT

PRODUCT(A2:A5)

求める
複数のセルの値をかけ合わせる

これらの関数やその他の関数は、「数式エディタ」のテキストフィールドに入力することもで
きます。「Pages 」で使用できるすべての関数の詳細については、 198 ページの「関数を使用
する数式を定義する 」を参照してください。
数式内で定義済みの関数を使用するには:

1 数式の結果を表示する空のセルを選択します。
2 「数式エディタ」を開きます。 たとえば、等記号(=)を入力します。
3 数式挿入ボタンをクリックして、ポップアップメニューから関数を選択します。
テキストフィールドに関数と一組のかっこが挿入されます。

4 かっこ内に、関数で使用する値を含むセルへの参照を挿入します。

第8 章

表を作成する

195

たとえば、列 A の 9 つのセル( A2 〜 A10)を参照する場合、セル「 A2」をクリックしてセ
ル「A10」までドラッグします。また、次の操作も可能です:

a A2 をクリックまたは入力します。
b コロンを入力します。
c A10 をクリックまたは入力します。
5 確定ボタンをクリックするか、 Return または Enter キーを押して、 数式を保存します。
上級者用の表の数式の演算子と関数
「数式エディタ」やセル参照の使い方に慣れると、さまざまな数式を作成することができます。
本章のこれ以降では、「数式エディタ」のテキストフィールドに入力して数式に含めることが
できる演算子と関数について詳しく説明します。

演算子を使う数式を定義する
算術演算や比較演算を行う場合には、数式で次の演算子を使用することができます:

 A2 + A3。最初の列の 2 つのセルの値を加算します。
 A2 > B6。セル A2 の値がセル B6 の値よりも大きいかどうかを判別します。大きい場合の結
果は TRUE 、そうでなければ FALSE となります。
算術演算子は算術演算を実行し、数値結果を返します。

196

演算子

戻り値

例(A2 の値が 20 で B2 の値が
2 の場合)

+

2 つの値の合計

A2+B2 の戻り値は 22

–

2 つの値の差

A2 – B2 の戻り値は 18

*

2 つの値の積

A2*B2 の戻り値は 40

第8 章

表を作成する

演算子

戻り値

例(A2 の値が 20 で B2 の値が
2 の場合)

/

値をもう一方の値で割った結果

A2/B2 の戻り値は 10

^

値をもう一方の値で累乗計算した

A2^B2 の戻り値は 400

結果

%

値を 100 で割った結果

A2% の戻り値は 0.2

参考:

Â
Â

セル参照が空のセルを指しているときは、値 0 が使われます。

Â

数値演算子とテキスト文字列を併用するとエラーが返されます。

セル参照が FALSE を含むセルを指しているときは、
値 0 が使われます。セルが TRUE ならば、値 1 が使われ
ます。たとえば、TRUE + 1 の戻り値は 2 です。
たとえば、3 + “hello” は正しい算術演算ではありません。

比較演算子は 2 つの値を比較して TRUE または FALSE を返します。

演算子

戻り値

例(A2 の値が 20 で B2 の値が
2 の場合)

=

2 つの値が等しければ TRUE

A2=B2 の戻り値は FALSE

<>

2 つの値が等しくなければ TRUE

A2<>B2 の戻り値は TRUE

>

最初の値が 2 つ目の値より大きけ

A2>B2 の戻り値は TRUE

<

最初の値が 2 つ目の値より小さけ

れば TRUE

A2=

最初の値が 2 つ目の値以上であれ

A2>=B2 の戻り値は TRUE

ば TRUE

<=

最初の値が 2 つ目の値以下であれ

A2<=B2 の戻り値は FALSE

ば TRUE
参考:

 テキスト文字列は数値よりも大きいものとして扱われます。たとえば、“hello” > 5 の戻り値は TRUE です。
 TRUE と FALSE は相互に比較することができますが、数値やテキスト文字列と比べることはできません。
Â

TRUE > FALSE、および FALSE < TRUE です。
ブール値(TRUE または FALSE )を入力するには、
「数式エディタ」に等記号および値を入力し、 Return
キーを押します。

第8 章

表を作成する

197

関数を使用する数式を定義する
以下の表は、統計関数、数値関数、および論理関数の 3 つのタイプについて説明しています。
表中の引数については、以下の規則が用いられています:

 x、x1 などの引数のプレースホルダは、セルの参照や定数などを関数へ入力する場所を表し
ています。

 省略記号(...)が引数のリストに続く場合、引数を追加できることを意味します。引数はカ
ンマで区切ります。 小数点記号にピリオド以外の文字を使用するロケールでは、セミコロ
ンで引数を区切ります。

 AVERAGE など、引数の数が特定されていない関数の場合、ほかの引数の代わりに、または
それらに加えてセルの範囲参照( A4:A6 など)を指定できます。
統計関数は、統計計算を実行します。
関数

戻り値

例

AVERAGE( x1 ...)

引数の算術平均

AVERAGE(2, 3) の戻り値は 2.5

COUNT(x 1 ...)

数値である引数の数

COUNT(1, 2, ”hello”) の戻り値は 2
COUNT(A1:A4) の戻り値は 2( A1
と A2 が数値で、 A3 と A4 が空の

MAX(x 1 ...)

最も大きい引数の値

MAX(–1, 42, 7) の戻り値は 42

MIN( x1 ...)

最も小さい引数の値

MIN(–1, 42, 7) の戻り値は –1

場合)

参考:

Â

数値を含まないセルを参照する引数は無視されます。TRUE は 1、FALSE は 0 とみなされ、テキスト文字列
はエラーになります。

198

第8 章

表を作成する

数値関数は、算術計算を実行します。
関数

戻り値

例

参考

ABS(x)

引数の絶対値

ABS(3.6) の戻り値は 3.6
ABS(–3.6) の戻り値は 3.6
ABS(TRUE) の戻り値は 1

とみなします。

INT( x)

引数に最も近く、それよ
りも大きくない整数

MOD( x, y)

x を y で割った余り

INT(3.1) の戻り値は 3
INT(3.7) の戻り値は 3
INT(–3.1) の戻り値は –4
INT(42) の戻り値は 42
MOD(5,2) の戻り値は 1
MOD(–1.2,7) の戻り値は
5.8

TRUE は 1 、FALSE は 0

TRUE は 1 、FALSE およ
び空のセルへの参照は 0
とみなされます。

戻り値の符号は、 y の符
号と同じになります。表
末尾の説明も参照してく
ださい。

PRODUCT( x1 ...)

引数の積

PRODUCT(2, 4) の戻り値
は8

表末尾の説明を参照して

ROUND(x , y )

x を y の小数点以下の桁

ROUND(3.1415, 2) の戻り
値は 3.14
ROUND(3.1415, -7) の戻り
値は 0
ROUND(3.1415, 2.7) の戻
り値は 3.14

y を 0 方向の最も近い整

で丸めた結果

SIGN( x)

x が 0 よりも大きい場合
は1
x が 0 の場合は 0
–x が 0 よりも小さい場
合は 1

SUM(x1 ...)

引数の和

SIGN(42) の戻り値は 1
SIGN(0) の戻り値は 0
SIGN(–42) の戻り値は –1

SUM(1, 2) の戻り値は 3
SUM(1, TRUE) の戻り値は
2

ください。

数に丸めます。y を丸め
た結果が負の場合は、 0
を返します。
表末尾の説明も参照して
ください。

TRUE は 1 、FALSE およ
び空のセルへの参照は 0
とみなされます。

表末尾の説明も参照して
ください。

参考:

 MOD 、ROUND 、SUM の引数が数値を含まないセルを参照している場合、その引数は無視されます。
TRUE は 1 、FALSE は 0 とみなされ、テキスト文字列はエラーになります。

第8 章

表を作成する

199

論理関数は、特定の条件が TRUE か FALSE かを判別します。
関数

戻り値

例

参考

AND(x1 ...)

すべての引数が TRUE の

AND(TRUE, TRUE) の戻
り値は TRUE
AND(TRUE, FALSE) の戻
り値は FALSE
AND(TRUE, 0) の戻り値
は FALSE

表末尾の説明を参照して

場合に TRUE 、それ以外
の場合に FALSE

ください。

ISERROR( x)

x に誤りがあれば TRUE、 ISERROR(1/0) の戻り値
誤りがなければ FALSE

は TRUE

NOT(x )

x が FALSE の場合は

NOT(TRUE) の戻り値は
FALSE
NOT(FALSE) の戻り値は
TRUE

0 を FALSE 、他の数値を
すべて TRUE とみなしま

OR(TRUE, FALSE) の戻
り値は TRUE
OR(FALSE) の戻り値は
FALSE

表末尾の説明を参照して

TRUE
x が TRUE の場合は
FALSE
OR(x 1 ...)

いずれかの引数が TRUE
であれば TRUE、そうで
なければ FALSE を戻し
ます。

す。

ください。

参考:

 AND または OR の引数が TRUE または FALSE を含まないセルを参照している場合、その引数は無視されま
す。セルの値を参照するのでなく引数を入力した場合、0 は FALSE、他の値はすべて TRUE とみなされ、
テキスト文字列はエラーになります。

200

第8 章

表を作成する

9

グラフを作成する

9

スプレッドシートのデータは、見やすいグラフにするこ
とができます。この章では、「Pages」での基本的なグラ
フの作成方法を説明します。
「Pages」には、数値データをグラフで分かりやすく表すためのツールが用意されています。
表計算ソフトウェアからデータをコピー&ペーストするか、「グラフデータエディタ」に直接
データを入力することで、ページ上でグラフを作成および編集できます。

グラフについて
グラフは、2 種類のデータの相互関係を示すものです。 たとえば、時間の経過に伴うビジネ
スの成長をグラフにした場合には、 ビジネスの規模と、年月の経過との関係を示すことにな
ります。さまざまな人口統計グループ別の投票結果をグラフにした場合は、 任意の方法で投
票した人の数と、その人が所属する人口統計的なグループとの関係を示すことになります。
グラフのデータを入力する際、これら 2 つの異なるタイプのデータは、データ系列および
データ集合として表現されます。

データ系列とデータ集合
たとえば売上グラフの場合、データ系列はある地域における売上高を 4 年分集めたもの、
データ集合はそのうち 1 年の売上高を各地域について集めたもの、とすることができるで
しょう。この例では、データ系列(地域別の利益)が行で、データ集合(年度ごとの利益)
、
「 2004」年の「17」
)をデータポイントといいます。
が列です。個々の値(たとえば「地域 1」

201

この四角は、それぞれの
データ系列の色を
示しています。

行ラベル(
「地域 1」と「地域 2」)の隣にある色が付いた四角は、グラフ内の各データ系列の
色を示しています。
次の図は、このデータを縦棒グラフで表したものです。
グラフの凡例には、2 つの
データ系列が示されています。

データ集合には、データ系列
ごとに 1 つのデータポイント
(1 本の棒)があります。

これらの 4 本の棒は、1 つの
データ系列を表しています。

このグラフでは、データ系列が「グラフデータエディタ」の行で表されています。データポ
イントは、一連の暗い色の棒と明るい色の棒で表示されています。
ほとんどのグラフには、 3 次元(3D)バージョンのグラフがあります。次の図は、前述の
データ系列を 3D 縦棒グラフで示したものです。

202

第9 章

グラフを作成する

データ系列とデータ集合を置き換える
グラフのデータ系列とデータ集合は、データを再入力しなくても簡単に入れ替えることがで
きます。これには、
「グラフデータエディタ」の「グラフにする系列」ボタンを使用します。
このボタンによって、
「グラフ
データエディタ」内のデータの
列をデータ系列にします。
このボタンによって、
「グラフ
データエディタ」内のデータの
行をデータ系列にします。

以下の縦棒グラフは、前のグラフと同じデータを表示していますが、 データ集合とデータ系
列を入れ替えています。

第9 章

グラフを作成する

203

これらの 2 本の棒は、1 つの
データ系列を表しています。

データ集合には、4 つのデータ
系列のそれぞれに対して、1 つの
データポイント(1 本の棒)が
あります。

このグラフは、先に示した「グラフデータエディタ」 の列をデータ系列として扱ったもので
す。4 つのデータ系列が、 それぞれ異なる色の棒で表されます。
データ系列の表示は、「Pages」で用意されているグラフの種類ごとに異なります。

 縦棒グラフと横棒グラフは、データ系列を同じ色の棒で表します( 上記の例を参照)。
 折れ線グラフは、データ系列を 1 本の線で表します。
 面グラフは、データ系列を面の形の違いによって表します。
 円グラフは 1 つのデータ集合(各データ系列の最初のデータポイント)のみ、つまり行か列
かに関係なく「グラフデータエディタ」の最初にリストされているデータポイントのみを
表します。

 散布図では、2 つのデータ列を使って、 1 つのデータ系列の値をプロットします。それぞれ
の値のペアによって、 1 つのデータポイントの位置が決まります。

グラフを追加する
グラフは、文字列と一緒に移動するインライン形式で追加することも、ページ上に固定して
追加することもできます。
(固定オブジェクトおよび文字列と一緒に移動するインラインオブ
ジェクトの詳細については、 126 ページの「固定オブジェクトとインラインオブジェクト」
を参照してください。)グラフをページに追加した後で、以下に説明するように、「グラフ」
インスペクタでグラフのタイプや書式設定を変更できます。

204

第9 章

グラフを作成する

グラフを挿入する
テキストにインライン形式でグラフを追加するには:

1 テキスト内で、グラフを埋め込む位置に挿入ポイント(カーソル)を置きます。
2 ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「グラフ」を選択します(または「挿入」>
「グラフ」と選択します)。ページ上にデータのプレースホルダを含むグラフが表示されます。
「グラフ」インスペクタと「グラフデータエディタ」が開きます。
固定オブジェクトの形でグラフを追加するには:

1 書類中のテキストがない個所をクリックして、挿入ポイントが表示されないようにします。
2 ツールバーの「オブジェクト」をクリックして「グラフ」を選択します(または「挿入」>
「グラフ」と選択します)。ページ上にデータのプレースホルダを含むグラフが表示されます。
「グラフ」インスペクタと「グラフデータエディタ」が開きます。

3 グラフをページ上の適当な位置にドラッグします。
グラフは、ページ上に描画することもできます。
グラフをページ上に描画するには:

1 Option キーを押しながらツールバーの「オブジェクト」をクリックし、「グラフ」を選択し
ます。

2 Option キーを放し、マウスポインタをページ上に持っていくと、 ポインタ形状が十字型にな
ります。

3 そのままページ上をドラッグすると、その動きに応じたサイズのグラフができます。
グラフをサイズ変更する
グラフのサイズを変更するには:

m ページ内でグラフを選択し、アクティブな選択ハンドルをドラッグします。
グラフのタイプを選択する
「Pages」には、3D 棒グラフ、折れ線グラフ、3 D 折れ線グラフ、円グラフなど、 各種のグ
ラフの作成機能が組み込まれています。グラフをページ上に追加後、「グラフ」インスペクタ
でタイプを変更し、 書式を設定することができます。
「グラフ」インスペクタを開くには:

m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「グラフ」インスペクタボタンをクリックします。

第9 章

グラフを作成する

205

グラフのタイプを選択するには、以下のいずれかの操作を行います:

 「フォーマット」>「グラフ」>「グラフのタイプ名」と選択します。
 「グラフ」インスペクタで、左上のグラフアイコンをクリックしたときに表示されるポップ
アップメニューからグラフを選択します。
「グラフ」インスペクタ
ボタン

ポップアップメニューから
グラフのタイプを選択します。
左側が 2D グラフ、右側が 3D グラフ
です。

グラフのタイプを変更するには:

1 グラフを選択します。
2 「グラフ」インスペクタのポップアップメニューから、 新しいタイプを選択します。「フォー
マット」>「グラフ」>「<グラフのタイプ名>」と選択することもできます。

 円グラフに変更する場合、「グラフデータエディタ」で設定した最初のデータ集合だけがグ
ラフに表示されます。 214 ページの「円グラフ」を参照してください。
 散布図に変更する場合、図の各点に対して 2 つの値が必要なので、各データ系列は、「グラ
フデータエディタ」 の 2 つの列を使うことになります。218 ページの「散布図」を参照し
てください。

 横棒グラフ、縦棒グラフ、面グラフ、折れ線グラフに変更する場合、 新しいグラフの各
データ系列には、
「グラフデータエディタ」の各行が対応します。

206

第9 章

グラフを作成する

Â 3D グラフに変更する場合、「グラフ」インスペクタには、 オブジェクトの奥行きとライト
のスタイルを設定するコントロールが示されます。 220 ページの「 3D グラフを使う 」を参
照してください。
グラフに適用した属性その他が、変更後のグラフにもそのまま適用されるとは限りません。
たとえば、塗りつぶし色属性のデフォルト値は、グラフのタイプによって異なります。横棒
グラフで塗りつぶし色を変更していても、 縦棒グラフにするとデフォルトの色に戻ってしま
います。

 グラフのタイプを変更すると設定が変わってしまう属性としては、値ラベルの表示の有無、
値ラベルの位置、テキストスタイル、各データ系列の線、各データ系列の影、各データ系列
の塗りつぶし色、データポイントを表す記号、データポイントの塗りつぶし色があります。

 横棒グラフ/縦棒グラフおよび積み重ね横棒/縦棒グラフは、値のラベル位置を除き、共
通した属性を持ちます。また、縦棒グラフと横棒グラフでは、データ系列ごとに異なる塗
りつぶし色を設定できます。

 3D グラフの影に関する属性は、どのタイプにも共通です。
グラフのタイプを変更し、新規タイプの一部に同じ属性があっても、 これらの属性は変更さ
れません。共有される属性には、軸、グリッド、目盛り、軸ラベル、最小値の表示、数値の
書式、枠線、回転、 影、および 3D のライトのスタイルがあります。
この章の以降の説明では、これらの属性の詳細について説明します。

グラフのデータを編集する
グラフデータは「グラフデータエディタ」を開いて入力するか、「Excel 」や「AppleWorks」
などの表計算ソフトウェアからコピー&ペーストします。
「グラフデータエディタ」を開くには:

1 編集したいグラフを選択します。
2 「フォーマット」>「グラフ」>「データエディタを表示」と選択します(または「グラフ」
インスペクタの「データを編集」をクリックします)。

第9 章

グラフを作成する

207

これらのボタンをクリックして、
データを入力する行や列を追加
します。

グラフのデータは、このような
スプレッドシート形式のセルに
直接入力できます。

ラベルをドラッグして
並べ替えます。

ほかのスプレッドシートから「グラフデータエディタ」にデータをコピーするには:

1 表計算ソフトウェアでコピー元データを入力したファイルを開き、 データが入ったセルをす
べて選択します。

2 「編集」>「コピー」と選択します(またはコマンド+ C キーを押します)。
3 「グラフデータエディタ」で、 1 列目の一番上のセルを選択します。
4 「編集」>「ペースト」と選択します(またはコマンド+ V キーを押します)。
行/列の名前、またはセルに入力したデータを編集するには:

m セル、または行や列のラベルをダブルクリックして、 入力します。
「グラフデータエディタ」で行または列の順序を変更するには:

m 行または列のラベルを新しい位置までドラッグします。
「グラフデータエディタ」で行/列を追加するには、以下のいずれかの操作を行います:

m 選択した行の上に行を追加する、または選択した列の左側に列を追加するには、「行を追加」
または「列を追加」をクリックします。行または列を選択していない場合は、 新しい行また
は列が、表の下端または右端に追加されます。(新しい行/列が表示されない場合は、 Return
キーまたは Tab キーを押すか、あるいは「グラフデータエディタ」ウインドウを展開するか、
スクロールします。)

m または、空白のセルを選択して、データを入力し、 Return キーを押します。新しい行または
列が、自動的に作成されます。
行または列を削除するには:

m 行ラベルまたは列ラベルを選択し、 Delete キーを押します。

208

第9 章

グラフを作成する

グラフの書式を設定する
グラフやその凡例は、ほかのオブジェクトと同様の手順でサイズ変更/移動できます。 必要
に応じて、フォント、色、軸ラベル、目盛りなど、グラフの要素の書式を設定することがで
きます。グラフの凡例は隠すことができます。 3D グラフの場合は、角度やライトのスタイル
も調整可能です。ほとんどの場合、グラフの書式設定には「グラフ」インスペクタを使いま
す。また、その多くはショートカットメニューでも実行できます。
グラフのショートカットメニューを開くには:

m Control キーを押しながらグラフをクリックします。
グラフの凡例を非表示にするには:

1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして(または「表示」>「インスペクタを表示」
と選択して)、
「グラフ」インスペクタボタンをクリックします。

2 グラフを選択します。
3 「グラフ」インスペクタで、「凡例を表示」チェックボックスの選択を解除します。

凡例を選択して Delete キーを押す方法もあります。 後で凡例を表示したい場合は、「凡例を
表示」チェックボックスを選択してください。

グラフの色を設定する
グラフにはそのタイプに応じて棒や扇形、 面などが使われますが、その書式は、ほかのオブ
ジェクトと同様の手順で設定できます。カラー塗りつぶし、グラデーション塗りつぶし、イ
メージ塗りつぶし、 影、不透明度、および線のスタイルを適用できます。これらの属性は、
「グラフィック」インスペクタで設定します。
棒、分割部分、面の色やイメージを変更するには:

1 項目を選択します( 棒、分割部分、または面)。
横棒グラフ内の 1 本の棒を選択すると、 そのデータ系列の棒がすべて選択されます。

2 「グラフィック」インスペクタを使用して、ほかの描画オブジェクトと同じようにグラフのプ
ロパティを変更します。
オブジェクトの属性の変更についての詳細は、第 7 章「オブジェクトプロパティを変更する」
を参照してください。

第9 章

グラフを作成する

209

グラフのフォントを変更する
座標軸のラベル、データポイントのラベル、および凡例で使用されているフォントとテキス
トの色を変更することができます。
グラフのフォントを変更するには:

1 変更するテキストを選択します。
すべてのグラフ要素のフォントを変更するには、グラフをクリックして選択します。 ある
データポイントまたは座標軸のラベルのテキストを選択すると、 同じ種類のテキストがすべ
て選択されます。グラフの凡例のフォントは、個別に変更できます。

2 ツールバーの「フォント」をクリックして(または「フォーマット」>「フォント」>
「フォントパネルを表示」と選択して)、「フォント」パネルを開きます。

3 フォントを選択します。
テキストの色を変更する場合の詳細については、 81 ページの「テキストのサイズおよび書式
を設定する」を参照してください。

ラベルおよび座標軸の目盛りを追加する
棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフについては、「グラフ」インスペクタの「座標軸」パネル
で、グリッドその他の見栄えを設定できます。値軸の目盛り範囲もここで設定します。値軸
とは、データポイントの値を読み取るために使う軸のことです。 縦棒グラフ、 折れ線グラフ、
面グラフの場合は縦軸( Y 軸)が値軸になります。横棒グラフならば横軸( X 軸)が値軸で
す。散布図の場合は、両方とも値軸です。(円グラフには値軸がありません。円グラフの書式
)
設定については、 214 ページの「円グラフ」を参照してください。

210

第9 章

グラフを作成する

縦軸/横軸やグラフ全体の枠線を表示する/
隠すためのメニューです(2D グラフのみ)
。

グラフのグリッドの
ラベルおよび目盛りの
スタイルを設定します。
グラフのグリッドに表示
する値の範囲を設定します。
値を表す数字に添える単位を
選択します。

縦軸/横軸やグラフ全体の枠線を表示する/隠すには:

1 グラフを選択します。
2 「グラフ」インスペクタで、「座標軸」ボタンが選択されていなければクリックします。
3 「軸と枠」ポップアップメニューから、 1 つまたは複数の項目を選択します。
選択した項目にはチェックマークが付きます。もう一度選択すると、 選択が解除されます。
グラフのグリッドに表示される数値の範囲を設定するには:

1 グラフを選択します。
2 「グラフ」インスペクタで、「座標軸」ボタンが選択されていなければクリックします。
3 値軸の起点(最小値)を、「数値軸の形式」のすぐ下、「最小値」フィールドに数値で入力し
ます。
この最小値は、データ集合の中の最小値よりも小さい値である必要があります。

4 数値軸に表示する最大値を設定するには、「最大値」フィールドに数値を入力します。
この最大値は、データ集合の中の最大値よりも大きい値である必要があります。

5 最小値と最大値の間の座標軸目盛りの数を指定するには、「目盛り数」フィールドに数値を入
力します。
数値軸にデータの最小値を表示するには:

1 グラフを選択します。
2 「グラフ」インスペクタで、「座標軸」ボタンが選択されていなければクリックします。

第9 章

グラフを作成する

211

3 「ラベル、目盛、グリッド」の X 軸または Y 軸のどちらかのポップアップメニュー(グラフのタ
イプによって異なります)から、
「数値ラベルを表示」および「最小値を表示」を選択します。
項目が選択されると、その左にチェックマークが付きます。
座標軸の値の単位を指定するには:

1 グラフを選択します。
2 「グラフ」インスペクタで、「座標軸」ボタンが選択されていなければクリックします。
3 「数値の書式」の「前置記号」または「後置記号」フィールドに、テキストまたは記号を入力
します(またはポップアップメニューから記号を選択します)。

グリッドのラベルと目盛りを配置する
「グラフ」インスペクタの「座標軸」パネルにある「 X 軸」および「Y 軸」ポップアップメ
ニューには、数値軸や系列軸の目盛り、ラベル、およびグリッドを配置するための、 一連の
オプションが用意されています。これらのポップアップメニューのオプションは、次の図の
ように、選択したグラフの種類によって変わります。
縦棒グラフ、折れ線グラフ、および面グラフの場合、 Y 軸が数値軸で、 X 軸が系列軸になりま
す。横棒グラフならば横軸( X 軸)が値軸です。散布図の場合は、両方とも値軸です。 3D グ
ラフでは、X および Y 軸は、 対応する 2D タイプのグラフと同じです。
次のポップアップメニューは、縦棒グラフを選択した場合に表示されるものです。
軸に沿ってグリッドラベルや目盛りを配置するには:

1 グラフを選択します。
2 「グラフ」インスペクタで、「座標軸」ボタンが選択されていなければクリックします。

212

第9 章

グラフを作成する

3 X 軸にグリッドラベルや目盛りを追加するには、「X 軸」ポップアップメニューからオプショ
ンを選択します。縦棒グラフのメニューは以下のようになります:
系列軸のラベルを表示したり、
隠したりします。
系列軸のラベルのテキストの
向きを設定します。

X 軸の目盛りを配置します。

X 軸のグリッドを表示したり、
隠したりします。
「 Y 軸」ポップアップメニューからオプション
4 Y 軸にグリッドラベルや目盛りを追加するには、
を選択します。以下は、縦棒グラフの場合のメニューです:
数値軸のラベルを表示するか
隠します。

Y 軸の目盛りを配置します。

Y 軸のグリッドを表示したり、
隠したりします。

データ系列の要素に書式を設定する
データ系列要素の見栄えを向上させるために、さまざまなビジュアルエフェクトを使うこと
ができます。
データポイントのラベルを追加するには:

1 グラフ、またはデータ系列の要素を選択します。
円グラフを除くグラフのタイプはすべて、 ある要素(棒の部分など)を選択すると、同じ
データ系列に属する要素もすべて選択状態になります。円グラフの場合は、 個々の分割部分
(扇形)を選択することができます。

2 「グラフ」インスペクタで、「系列」ボタンをクリックします。
3 「データポイントのラベル」ポップアップメニューから「 値を表示」を選択します。

第9 章

グラフを作成する

213

4 値の表示精度を「小数点以下の桁数」フィールドに入力します。

5 データポイントのラベルの位置を変更するには、「データポイントのラベル」ポップアップメ
ニューからオプションを選択します。

6 「フォーマット」>「フォント」>「フォントパネルを表示」と選択して「フォント」パネル
を開き、ラベルのフォント、サイズ、スタイルを設定します。
円グラフの場合、データポイントのラベルは、「データポイントのラベル」ポップアップメ
ニューで「円グラフの値をパーセント表示」を選択して全体との割合(%)にするか、選択
を解除して絶対値にします。また、 系列の名前を表示することもできます。
グラフのタイプにより、これ以外にもさまざまな書式設定が可能です。以下の節では、円グ
ラフ、縦/横棒グラフ、面グラフ、折れ線グラフ、散布図、3D グラフのそれぞれに固有の書
式設定オプションについて説明します。

円グラフ
「Pages」で円グラフを作成する場合、「グラフデータエディタ」の先頭データ集合( 各データ
系列の最初のデータポイント)しか使いません。データ系列が「グラフデータエディタ」の
行である場合は、最初の列だけがグラフに表示されます。データ系列が「グラフデータエ
ディタ」の列である場合には、最初の行だけがグラフに表示されます。このように、 1 つの
円グラフは単一のデータ集合を、分割部分はその集合の中の 1 つの要素を表します。「グラフ
データエディタ」のほかのデータ集合も維持されますが、グラフには表示されません。どの
データ集合も、行または列の先頭に移動することによって、 グラフに表示することができま
す。
個々の分割部分を選択するには:

1 グラフを選択して、 選択する分割部分をクリックします。
2 さらに分割部分を選択するには、以下のいずれかの操作を行います:
 すべての分割部分を選択するには、「編集」>「すべてを選択」と選択します(または、コ
マンド+ A キーを押します)
。
 連続していない分割部分を選択するには、 コマンドキーを押しながらそれぞれの部分を選
択します。

 連続する分割部分を選択するには、 最初の分割部分を選択し、次に Shift キーを押しながら
最後の分割部分を選択します。

214

第9 章

グラフを作成する

円グラフでは、分割部分の値を表示するほかに、系列名を表示できます。
円グラフの系列名を表示するには:

1 グラフ、または個々の分割部分を選択します。
2 「グラフ」インスペクタで、「系列」ボタンをクリックします。
3 「データポイントのラベル」ポップアップメニューから「 系列名を表示」を選択します。
4 「データポイントのラベル」ポップアップメニューから「中位」または「外側」を選択します。
円グラフの分割部分は、いくつでも切り離すことができ、すべて切り離すこともできます。
個々の分割部分を切り離して表示するには:

1 切り離す扇形を選択します。(複数の分割部分を選択するには、コマンドキーを押しながらそ
れぞれの分割部分をクリックします。)

2 円グラフの分割部分、または「切り離し」スライダをドラッグして、分割部分を適当な位置
に切り離します。
「切り離し」フィールドに数値を入力したり、上向き/下向き三角形を使用して数値を増減し
たりすることもできます。

円グラフの分割部分を切り
離します。
個別の分割部分、または
円グラフ全体に影を付け
ます。

「 切り離し」スライダを使用
して分割部分を切り離し、
系列名を付けます。

円グラフのそれぞれの分割部分や全体に影を付けることができます。 影を付けた分割部分は
それぞれ異なるレイヤーに置かれたように見えます。

第9 章

グラフを作成する

215

個別の分割部分に影を付けるには:

1 グラフ、または個々の分割部分を選択します。
2 「グラフ」インスペクタで、「系列」ボタンをクリックします。
3 「影」ポップアップメニューから「個別」 を選択します。
4 「グラフィック」インスペクタで影の属性を設定します。(詳細については、 155 ページの
「影を追加する」を参照してください。
)
円グラフの全体に影を付けるには:

1 グラフを選択します。
2 「グラフ」インスペクタの「系列」パネルで、「影」ポップアップメニューから「グループ」
を選択します。

3 「グラフィック」インスペクタで影の属性を設定します。(詳細については、 155 ページの
「影を追加する」を参照してください。
)
グラフおよび個々のグラフ要素(凡例など)の不透明度も変更することができます。
(詳細に
)
ついては、156 ページの「不透明度を調整する 」を参照してください。
円グラフを回転するには:

m グラフを選択し、「グラフ」インスペクタの「系列」パネルにある「回転角度」ホイールをド
ラッグするか、「回転角度」フィールドに数値を入力します。

棒グラフ
個別のデータ系列や、グラフ全体に影を適用できます。グラフ全体またはデータ系列ごとに、
不透明度も設定できます(これも、個々の棒ごとに異なる設定にすることはできません)。
データ集合や個々の棒の間隔を調節することもできます。
個々の棒やデータ集合の間隔を調節するには:

1 グラフを選択します。
2 「グラフ」インスペクタで、「系列」ボタンが選択されていなければクリックします。
グラフ内の個々の棒を
切り離します。
グラフ内のデータ集合を
切り離します。

棒またはデータ集合に
影を付けます。

216

第9 章

グラフを作成する

3 棒の間隔を変更するには、「棒の間隔」フィールドに値を入力します(または上向き/下向き
三角形をクリックします)
。

4 データ集合の間隔を調整するには、「集合の間隔」フィールドに値を入力します。
この値は、棒の太さに関する比率です。棒の間隔を狭くすると、棒が太くなります。 また、
棒の端の付近にポインタを移動して、両方向の矢印になったら、それをドラッグすることで
棒を太くしたり細くしたりできます。
それぞれの棒に影を付けるには:

1 グラフまたはデータ系列を選択します。
2 「グラフ」インスペクタの「系列」パネルの「影」ポップアップメニューから、「個別」を選
択します。
データ系列を 1 つ選択して、「影」ポップアップメニューから項目を選択すると、グラフ内の
すべての系列にその項目が適用されます。

3 「グラフィック」インスペクタで影の属性を設定します。(詳細については、 155 ページの
「影を追加する」を参照してください。
)
グラフの不透明度を調整するには:

m グラフを選択し、「グラフィック」インスペクタにある「 不透明度」スライダをドラッグしま
す。詳細については、 156 ページの「不透明度を調整する」を参照してください。
面グラフ、折れ線グラフ
面グラフや折れ線グラフでは、データポイントを円や三角形、正方形、ひし形などの記号で
表すことができます。
この系列のデータポイントは
円で表されています。
この系列のデータポイントは
三角形で表されています。

系列のデータポイントに記号を使うには:

1 データ系列(面または折れ線)を選択します。

第9 章

グラフを作成する

217

2 「グラフ」インスペクタの「系列」パネルで、「データポイントの記号」ポップアップメ
ニューから記号を選択します。
データポイントに使用する記号を
選択します。
データポイント記号を色または
イメージで塗りつぶします。

3 記号の塗りつぶし方を、「記号塗りつぶし」ポップアップメニューから選択します。
線の色と影を設定するには:

m 「グラフィック」インスペクタで「線」および「影」のコントロールを使用します。
「グラフィック」インスペクタを使って線の色、 影、データポイント記号の塗りつぶしなどを
設定する場合の詳細については、第 7 章「オブジェクトプロパティを変更する」を参照して
ください。

散布図
散布図のデータの表示方法は、ほかのグラフとは異なります。 1 つのデータ系列の値をプ
ロットするためには、少なくとも 2 列分のデータが必要です。データ系列を複数設ける場合
は、2 つの列を組にして追加していきます。
それぞれの値のペアによって、 1 つのデータポイントの位置が決まります。 列の先頭のデー
タ値が、ポイントの X 軸の値になります。 2 番目のデータ値が Y 軸に対応します。
デフォルトの散布図は次のようになります:

このグラフのデータを「グラフデータエディタ」で表示すると次のようになります:

218

第9 章

グラフを作成する

散布図の外観を調整するには:

m 各データ系列に対応するデータポイントの記号を設定するには、「グラフ」インスペクタの
「系列」パネルで、
「データポイントの記号」ポップアップメニューから記号を選択します。
散布図のデータポイントの記号の線と塗りつぶしの設定は、「グラフィック」インスペクタで
調整できます。

m 軸の設定には、「グラフ」インスペクタの「座標軸」パネルを使います。 散布図の場合、どち
らの軸にも値があるので、値軸の形式設定は、X 軸、 Y 軸の両方に適用されます。数値の書式
は、軸ごとに設定できます。

グラフを回転する
選択ハンドルをドラッグする( 135 ページを参照)か、
「位置と回転」インスペクタを使う
(157 ページを参照)と、グラフを回転することができます。円グラフの回転は「 グラフ」イ
ンスペクタでも可能です( 216 ページを参照)。

3D グラフは回転または反転できません。3D グラフと 2D グラフがグループ化されている場
合、グループ全体を回転しても、実際に回転するのは 2 次元グラフの部分だけです。

第9 章

グラフを作成する

219

3D グラフを使う
散布図を除くグラフはすべて 3D 表示が可能です。
デフォルトの円グラフは、 2D グラフと 3D グラフでは次のようになります。

デフォルトの折れ線グラフは、 2D グラフと 3D グラフでは次のようになります。

3D グラフのタイプを選択するには:
m 「グラフ」インスペクタのグラフタイプ・ ポップアップメニューから、グラフのタイプを選択
します。「フォーマット」>「グラフ」>「グラフのタイプ」>「< 3D グラフのタイプ名
>」と選択することもできます。

3D シーン設定を定義するには:
m 3D グラフを選択して、「グラフ」インスペクタの「3D シーン」をクリックし、 3D シーンコ
ントロールを使ってグラフの表示角度やライトのスタイルを変更します。

220

第9 章

グラフを作成する

矢印が交差する位置をクリックして
ドラッグすると、上下左右の両方向に
グラフが移動します。

「 ライトのスタイル」ポップアップ
メニューの項目を選択して、
光源効果を調整します。

矢印をドラッグして表示角度を
調整します。上下左右の矢印を
クリックすると、その方向に
グラフが移動します。

3D グラフのサイズを変更するには:
m グラフを選択し、アクティブな選択ハンドルをドラッグします。グラフは 3 つの各軸に沿って
拡大/縮小されます。

第9 章

グラフを作成する

221

10

アドレスブックデータを使用して
書類に個人データを埋め込む

10

この章では、「アドレスブック」や vCard に保存されて
いる連絡先を使用して、手紙や封筒などの Pages 書類に
個人データを埋め込む方法について説明します。
名前、電話番号、住所など、
「アドレスブック」の連絡先で定義した任意のデータを Pages 書
類に挿入できます。 ほかのユーザから送られてきた仮想アドレスカード(vCard)のデータも
挿入できます。この機能(メールマージとも呼ばれます)を活用すると、手紙や契約書、封
筒などの書類を再利用し、個人ごとのデータをアドレスブックフィールドに挿入することに
より、何人分もの書類を作成することができます。

アドレスブックフィールドについて
Pages 書類にアドレスブックフィールドが含まれている場合、ここに自動的に連絡先データ
が挿入されます。アドレスブックフィールドは、「アドレスブック」や vCard のどのデータを
どの位置に挿入すればよいかを示します。
書類に設定できるアドレスブックフィールドには次の 2 種類があります:

 差出人フィールドには、書類の送信者に関する情報が表示されます。 たとえば、差出人
フィールドを使って手紙のヘッダのフォーマットを決めておき、 会社名、住所、電話番号
を表示することができます。
差出人フィールドには、「自分のカード」という「アドレスブック」のカードから抽出した
データが自動的に使われます。ただし、必要に応じて、これ以外のカードも使うことがで
きます。

 宛先フィールドには、書類を受け取るユーザの情報が表示されます。 たとえば、手紙のさ
まざまな場所に宛先フィールドを配置し、 そこに相手の名前を挿入するといった使い方が
できます。

223

複数の宛先に送る書類に個人データを埋め込む場合は、「アドレスブック」のグループを指
定するか、該当する複数のカードを選択します。それにより、それぞれの連絡先情報を埋
め込んだ手紙が作成されます。どの書類でも差出人データは同じですが、 宛先フィールド
に埋め込むデータはそれぞれ異なります。 作成された結果は、プリントするほか、連絡先
ごとにセクション分けした新しい書類として保存することもできます。

アドレスブックフィールドを使う
「Pages」のテンプレートの多くに、最初からアドレスブックフィールドが設定されています。

226 ページの「独自のアドレスブックフィールドを定義する 」の説明に従って、独自のアド
レスブックフィールドを作成することもできます。
差出人データを挿入するには:

m 手紙のテンプレードなど、差出人フィールドが含まれている書類を開きます。「アドレスブッ
ク」で自分のカードとして設定したデータが、書類の差出人フィールドに自動的に挿入され
ます。差出人フィールドに該当するデータがこのカードにない場合は、フィールドラベルが
表示されます。
差出人用のデータに別のカードのデータを使用する場合は、 アドレスブックカードまたは

vCard を書類の差出人フィールドにドラッグします。新しいカードのデータは、書類内のす
べての差出人フィールドに適用されます。
特定の連絡先の宛先データを挿入するには:

1 宛先フィールドが含まれている書類テンプレートを開きます。
2 連絡先のアドレスブックカードまたは vCard を選択し、宛先フィールドにドラッグします。連
絡先のデータが、書類内のすべての宛先フィールドに表示されます。 宛先フィールドに該当
するデータがこのカードにない場合は、フィールドラベルが表示されます。

3 必要に応じて、書類を保存/プリントします。
4 書類を再利用し、ほかの連絡先のデータを埋め込むには、該当するカードを選択して宛先
フィールドにドラッグします。新しいデータが、手順 2 で挿入したデータと置き換わります。
「アドレスブック」のグループに属するすべての連絡先の宛先データを挿入するには:

1 宛先フィールドが含まれる書類を開きます。
2 「編集」>「アドレスブックカードを結合」と選択し、ポップアップメニューからグループま
たは「すべて」を選択します。
「アドレスブック」で 1 グループまたは「すべて」を選択して、書類の宛先フィールドにド
ラッグすることもできます。

224

第 10 章

アドレスブックデータを使用して書類に個人データを埋め込む

3 表示されたダイアログで「新規書類に結合結果を配置」を選択すると、グループに属する連
絡先ごとにセクション分けした新規書類が作成されます。 または、「プリンタに結合結果を送
信」をクリックすると、グループに属する各連絡先データを埋め込んだ書類がプリントされ
ます。
上記の処理をしても元の書類には影響がありません。 必要に応じて、さらに結合するために
再利用できます。
複数のカードにある連絡先の宛先データを挿入するには:

1 宛先フィールドが含まれる書類を開きます。
2 使用するアドレスブックカードを選択し、 宛先フィールドにドラッグします。
3 表示されたダイアログで「新規書類に結合結果を配置」をクリックすると、連絡先ごとにセ
クション分けした新規書類が作成されます。 または、
「プリンタに結合結果を送信」をクリッ
クすると、各連絡先データを埋め込んだ書類がプリントされます。
上記の処理をしても元の書類には影響がありません。 必要に応じて、さらに結合するために
再利用できます。
アドレスブックフィールドに入力したデータを挿入するには:

1 「アドレスブック」または vCard にない連絡先情報を使用する場合は、 アドレスブックフィー
ルドをクリックし、 使用するデータを入力します。アドレスブックフィールドが入力したテ
キストに置き換えられます。

2 アドレスブック・フィールドを置き換える前の、元の書類を残しておきたい場合は、「ファイ
ル」>「別名で保存」と選択し、書き換えた書類を新しいファイルとして保存します。
変更を保存する必要がない場合は、「編集」>「入力の取り消し」と選択して元のアドレス
ブックフィールドに戻します。

第 10 章

アドレスブックデータを使用して書類に個人データを埋め込む

225

独自のアドレスブックフィールドを定義する
アドレスブックフィールドを修正する場合、 または新しいアドレスブックフィールドを作成
する場合は、「リンク」インスペクタの「結合」パネルを使います。
選択すると、選択状態のテキストが
アドレスブックフィールドになります。

挿入するデータに当てはまる
カテゴリを選択します。
データが登録されている
アドレスブックフィールドを
選択します。

アドレスブックフィールドを作成するには:

1 Pages 書類を開きます。
2 アドレスブックフィールドを表示させたい場所に挿入ポイントを合わせます。
3 「リンク」インスペクタが開いていない場合は、「挿入」>「アドレスブックフィールド」と
選択します。「リンク」インスペクタが開いている場合は、「リンク」インスペクタの「結合」
パネルにある「アドレスブックフィールドとして使用」チェックボックスを選択します。ア
ドレスブックフィールドのプレースホルダが挿入され、強調表示されます。

4 「リンク」インスペクタの「結合」パネルで、「タイプ」ポップアップメニューをクリックし
ます。アドレスブックフィールドに挿入するデータの種類に最も近いカテゴリを選択します。

5 「フィールド」ポップアップメニューから、アドレスブックフィールドに挿入したいデータが
あるアドレスブックフィールドを選択します。プレースホルダのテキストが、 選択したアド
レスブックフィールド名に置き換えられます。

6 作成したいアドレスブックフィールドの種類に応じ、「差出人フィールド」または「宛先
フィールド」をクリックします。
カスタム名でフィールドを作成するには、 アドレスブックフィールド名として使用したいテ
キストを書類から選択して、上記の手順 3 の操作を行います。

226

第 10 章

アドレスブックデータを使用して書類に個人データを埋め込む

アドレスブックフィールドを、勤務先用、自宅用、その他の「アドレスブック」データに変
更するには:

m 書類内に使われているアドレスブックフィールドに、 勤務先用、自宅用、その他の使い分け
がある場合、「編集」>「アドレスラベルを選択」と選択すると、 勤務先用や自宅用などにす
ばやく切り替えることができます。
アドレスブックフィールドのラベルを変更するには:

1 ラベルを変更したいアドレスブックフィールドをクリックします。
2 新しいラベルを入力します。
3 新しいラベルを選択します。
4 「リンク」インスペクタが開いていない場合は、「挿入」>「アドレスブックフィールド」と
選択します。「リンク」インスペクタが開いている場合は、「リンク」インスペクタの「結合」
パネルにある「アドレスブックフィールドとして使用」を選択します。

5 「リンク」インスペクタの「結合」パネルで、「タイプ」ポップアップメニューをクリックし
ます。アドレスブックフィールドに挿入するデータの種類に最も近いカテゴリを選択します。

6 「フィールド」ポップアップメニューから、アドレスブックフィールドに挿入したいデータが
あるアドレスブックフィールドを選択します。

7 作成したいアドレスブックフィールドの種類に応じ、「差出人フィールド」または「宛先
フィールド」をクリックします。
アドレスブックフィールドを変更するには:

m アドレスブックフィールドを無効にするには、そのアドレスブックフィールドをクリックし、
「リンク」インスペクタの「結合」パネルで、「アドレスブックフィールドとして使用」の選
択を解除します。
「リンク」インスペクタが開いていない場合は、 ツールバーの「インスペク
タ」をクリックし、「リンク」インスペクタボタンをクリックします。

m アドレスブックフィールドで使用されているアドレスブックフィールドを変更するには、 そ
の書類のアドレスブックフィールドをクリックし、「リンク」インスペクタを開きます。
「結
合」パネルの「タイプ」および「フィールド」ポップアップメニューを使って、新しい
フィールドを指定します。

m アドレスブックフィールドを差出人フィールドから宛先フィールド( またはその反対)に変
更するには、アドレスブックフィールドをクリックし、「リンク」インスペクタを開きます。
「差出人フィールド」、
「宛先フィールド」のうち、該当する方をクリックします。

m アドレスブックフィールドを削除するには、 そのフィールドをクリックして、Delete キーを
押します。

第 10 章

アドレスブックデータを使用して書類に個人データを埋め込む

227

11

書類をプリントする/ほかの
フォーマットで書き出す

11

この章では、「Pages」の書類をプリント、表示、共有す
るさまざまな方法について説明します。
書類をプリントしたりファクス送信したりするほか、 電子的に書類を共有することもできま
す。
「AppleWorks」や「Microsoft Word」のフォーマットで書き出すことにより、それらの
ソフトウェアを使っている人とも共同作業を行うことができます。 また、PDF ファイルや

HTML ページの形で書き出し、 Web を使って配布することも可能です。

書類をプリントする
「Pages」や Mac OS X には、書類の一部または全部をさまざまなレイアウトでプリントする
ツール、およびプリントする書類の色を調整するツールがあります。

用紙のサイズや向きを設定する
プリントする前に、 用紙サイズや向きが想定通りかどうか、
「ページ設定」ダイアログで確認
する必要があります。
用紙のサイズや向きを設定するには:

1 「ファイル」>「ページ設定」と選択します。
2 「ページ設定」ダイアログで、出力先プリンタを「対象プリンタ」 ポップアップメニューから
選択します。

3 よく使われる用紙のサイズが「用紙サイズ」 ポップアップメニューに列挙されているので、
選択します。
独自の用紙サイズを設定したい場合、 Mac OS X バージョン 10.3 をお使いであれば、 手順 4
に進んでください。 Mac OS X バージョン 10.4 の場合は、手順 5 に進んでください。

4 Mac OS X バージョン 10.3 の場合は、「設定」ポップアップメニューから「カスタム用紙サイ
ズ」を選択します。

229

カスタム用紙サイズ設定の
名前を入力します。

ここをクリックすると、カスタム用紙
サイズを設定できるようになります。
カスタム用紙サイズ設定を複製/
削除するためのボタンです。
カスタム用紙サイズの設定を変更した
場合は、「保存」をクリックして変更
内容を保存します。

用紙の高さと幅を
設定します。

ページ余白を設定します。

a「新規」をクリックし、新規の用紙サイズに付ける名前を入力します。
b「用紙サイズ」フィールドに高さと幅、「プリンタの余白」フィールドに用紙の端とプリン
ト可能な領域との間隔を入力します。

c「保存」をクリックします。
d「設定」ポップアップメニューから「ページ属性」を選択します。「用紙サイズ」ポップ
アップメニューから、ここで指定した新しい用紙サイズ設定を選択します。 この設定は、
メニューの末尾付近に列挙されています。

e「OK 」をクリックします。
5 Mac OS X バージョン 10.4 の場合は、「用紙サイズ」ポップアップメニューから「カスタムサ
イズを管理」を選択します。

230

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

プリンタを選択してデフォルトの
ページ余白を設定します。

選択した用紙サイズを
複製するためのボタンです。

選択した用紙サイズを削除する
ためのボタンです。
独自の用紙サイズ設定を
作成するためのボタンです。

a 追加(+)ボタンをクリックし、「ページサイズ」フィールドに値を入力します。
b プリンタの余白のデフォルト値をポップアップメニューから選択するか、 独自の値を
「左」
、「右」
、
「上」
、および「下」フィールドに入力します。

c 独自のサイズ設定に名前を付けておきたい場合は、 リスト内の名前をダブルクリックし、
新しい名前を入力します。

d「OK 」をクリックします。
e「用紙サイズ」ポップアップメニューで、名前を付けた新しい用紙サイズを選択し、「OK」
をクリックします。

6 「ページ設定」ダイアログの下部にあるボタンで、用紙の向きを選択します。

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

231

用紙を横向きで使い、
ページの上辺が用紙の
右側になるようにします。

横方向(用紙の左側が上に
なります)
用紙を縦向きで使い
ます(ほとんどのテ
ンプレートのデフォ
ルト設定)。

書類の全体または一部をプリントする
書類全体をプリントするほか、選択したページ範囲のみ、あるいは偶数/奇数ページのみを
プリントすることもできます。さらに、複数ページを縮小して 1 枚の用紙にプリントしたり、
逆順でプリントしたりすることも可能です。
想定通りのレイアウトになっているかどうか、実際にプリントする前にプレビュー機能を
使って確認することをお勧めします。
プリントに先立って書類をプレビューするには:

1 「ファイル」>「プリント」と選択し、「プリント」ダイアログの「プレビュー」ボタンをク
リックします。
書類のページが、実際にプリントしたときと同じ状態で表示されます。枠線など、レイアウ
ト作業の補助のためにのみ使う要素は表示されません。(レイアウト用要素の詳細について
は、233 ページの「プリントレイアウトやその他のオプションを設定する 」を参照してくだ
さい。)

2 「プレビュー」ウインドウの左下隅にある「ソフトプルーフ」チェックボックスを選択する
と、プリンタの性能も考慮に入れたプレビュー画面になります。 たとえば、書類中にさまざ
まな色が使われていても、出力先が白黒プリンタであれば、プレビュー画面には白黒で表示
されます。

3 「プレビュー」ウインドウの「プリント」をクリックすれば、この画面から直接プリントでき
ます。
プレビュー画面の使い方については、プレビューヘルプを参照してください。(「プレビュー」
ウインドウがアクティブになった状態で、「ヘルプ」>「プレビューヘルプ」と選択します。)

232

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

書類全体、または特定のページ範囲をプリントするには:

1 「ファイル」>「プリント」と選択します。
2 出力先を「プリンタ」ポップアップメニューから選択します。使用したいプリンタが見当た
らず、Mac OS X バージョン 10.3 の「Pages」を使用している場合は、
「プリンタリストを編
集」を選択し、それを追加してください。 Mac OS X バージョン 10.4 の場合は、「プリンタを
追加」を選択します。
プリンタの追加の詳細については、 Mac OS ヘルプで「プリンタを追加する」を検索してく
ださい。現在出力先として使っているプリンタは、「プリンタ」ポップアップメニューから選
択する際、マウスポインタをプリンタ名の上にしばらく置いたままにしておくと確認できま
す。

3 プリント部数を「部数」フィールドに入力します。また、ページ全体を 1 部プリントし終わっ
てから 2 部目に移る、 というようにしたい場合は、「丁合い」チェックボックスを選択しま
す。選択解除すると、 1 ページ目を必要部数分プリントしてしまってから 2 ページ目に移る
ようになります。

4 書類全体をプリントする場合は、「ページ」として「すべて」を選択します。
5 一部のページ範囲のみをプリントする場合は、「開始」を選択し、「開始」フィールドに先頭
ページ番号、「終了」フィールドに末尾ページ番号を入力します。

6 「プリント」をクリックします。
プリントレイアウトやその他のオプションを設定する
「プリント」ダイアログの「印刷部数と印刷ページ」ポップアップメニューで、 ColorSync を
使って色を調整する( 235 ページを参照)
、書類のページを逆順でプリントする、偶数/奇数
ページのみプリントする、表紙ページ(区切りページ)をプリントする、などの設定ができ
ます。設定内容はプリセットとして保存し、必要に応じて呼び出して使うことができます。
書類のページを逆順でプリントするには:

m Mac OS X バージョン 10.3 の場合は、「印刷部数と印刷ページ」ポップアップメニューから
「用紙処理」を選択し、
「ページの順序を逆にする」チェックボックスを選択します。

m Mac OS X バージョン 10.4 の場合は、「印刷部数と印刷ページ」ポップアップメニューから
「用紙処理」を選択し、
「逆送り」を選択します。

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

233

偶数/奇数ページのみプリントするには:

m 「印刷部数と印刷ページ」ポップアップメニューから「 用紙処理」を選択し、「偶数ページ」
または「奇数ページ」を選択します。
複数ページを 1 枚の用紙にプリントするには:
1 「プリセット」ポップアップメニューのすぐ下にあるポップアップメニューから、「レイアウ
ト」を選択します。
縮小した各ページを
用紙上に配置する

ページを左上から右に向かって
並べ、右端に来たら下の段の

レイアウトを確認します。

左端に移ります。

ページを右上から左に向かっ
て並べ、左端に来たら下の
段の右端に移ります。
ページを左上から下に向かっ
て並べ、一番下に来たら
右の段の一番上に移ります。
ページを右上から下に向かっ
て並べ、一番下に来たら
左の段の一番上に移ります。

両面プリントオプションを
選択します。

1 枚の用紙に並べた各ページを
区切る枠線のスタイルを選択し
ます。

2 1 枚の用紙に何ページ分を並べるか、「ページ数/枚」ポップアップメニューから選択します。
3 ページを並べる向きを選択します。
4 各ページを区切る枠線のスタイルを、「枠線」ポップアップメニューから選択します。

234

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

両面プリントするには:

m 「プリセット」ポップアップメニューのすぐ下のポップアップメニューから「レイアウト」 を
選択し、以下のいずれかを選択します:

 長辺とじ:用紙の長い辺でとじるようにプリントします。
 短辺とじ:用紙の短い辺でとじるようにプリントします。
参考:プリンタの機種によっては、 両面プリントできないものもあります。プリンタのマ
ニュアルで確認してください。
プリント設定をプリセットとして保存するには:

m 「プリント」ダイアログの「プリセット」 ポップアップメニューから「別名で保存」を選択
し、プリセット名を入力します。
保存した設定は、いつでも「プリセット」ポップアップメニューから呼び出して使うことが
できます。

ColorSync を使って書類の色を調整する
Quartz フィルタを適用することにより、プリント出力の明るさを調整したり、 セピア調その
他の効果を与えたりすることができます。 このフィルタは ColorSync の技術を使って、書類
そのものを加工することなく、プリント出力のみを調整します。また、 ColorSync は解像度
の変更にも使うことができます。
参考:プリンタの機種によっては、 カラー印刷できないものもあります。プリンタのマニュ
アルで確認してください。
書類の色を調整するには:

1 「ファイル」>「プリント」と選択します。
2 「プリント」ダイアログで、「プリセット」ポップアップメニューのすぐ下にあるポップアッ
プメニューから「 ColorSync 」を選択します。
3 「カラー変換」ポップアップメニューから、以下のいずれかを選択します:
 標準:「Pages」のデフォルト設定を使って色調整します。
 プリンタのカラー: プリンタ側の設定に従って色調整します。
4 「Quartz フィルタ」ポップアップメニューで必要な選択をします。
Quartz フィルタの適用結果をあらかじめ確認したい場合は、「プレビュー」をクリックして
ください。

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

235

Quartz フィルタに関する設定も、上述のように、プリセットの一部として保存できます。
ColorSync や Quartz フィルタの詳細については、 ColorSync ユーティリティヘルプを参照し
てください。(アプリケーション / ユーティリティにある)ColorSync アプリケーションを開
き、
「ヘルプ」>「ColorSync ユーティリティヘルプ」と選択します。
ColorSync ユーティリティのアイコン

書類をほかのフォーマットで書き出す
「Pages」の書類を「Microsoft Word」
、 PDF、HTML などのフォーマットで書き出せば、さ
まざまなプラットフォームで活用できます。 書類を保存しておき、「iWork '05 」の「Pages」
で開くこともできます。
書類をほかのファイルフォーマットで書き出すには:

1 「ファイル」>「書き出し」と選択します。
2 書類の書式を選択し、「次へ」をクリックします。
3 書類の新しい名前を入力します。
4 書類の保存先を選択します。
5 「書き出し」をクリックします。
Pages 書類は、以下の書式で書き出すことができます:

 PDF:「中」、「高」、「最高」のいずれかのイメージ品質で PDF ファイルを作成することがで
きます。PDF ファイルは、「プレビュー」 および Mac OS X バージョン 10.4 の「Safari」で
表示またはプリントし、 PDF アプリケーションで編集することができます。
Mac OS X バージョン 10.4 が動作するコンピュータで Pages 書類を書き出す場合、ハイ
パーリンクが書き出されます。 PDF 書類では、目次のエントリ、脚注や巻末注、 Web ペー
ジ、メールメッセージ、ブックマークなどのハイパーリンクが作成されます。
この PDF ファイルは、デジタルマスター PDF ファイルで、解像度を落とすことができない
ため、通常の PDF ファイルよりサイズが大きくなります。PDF ファイルでは、書類で使用
されるフォントの文字が保持されます。

 Word:Mac OS X コンピュータまたは Windows コンピュータ上で「 Microsoft Word 」を
使って開き、編集できます。

236

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

「Microsoft Word」と「Pages 」ではテキストレイアウトが違うので、書き出された Word
書類は Pages 書類とページ数が異なる場合があります。 また、(アルファチャンネルを使っ
た)透過イメージなど、特殊な体裁を設定した場合も、表示や出力結果が変わる可能性が
あります。さらに、ほかのフォーマットでは、異なるレイアウトで表や段組みが書き出さ
れたり、「Pages 」で作成したグラフが静的なイメージで表示されたりする場合があります。

 HTML:HTML ファイルにはサウンドファイルとムービーファイルを組み込むことができま
す。
「Safari」またはその他の Web ブラウジングアプリケーションで表示できます。
書式によっては保持されないものがあります。たとえば、テキストの回り込み、ヘッダ/
フッタ、脚注、タブストップ、テキストの透明度などは書き出されません。 書式をすべて
保持したいときは、 PDF に書き出してください。
「Pages」は、書類に表示されているグラフィックスを独立したファイルとして新しいフォ
ルダに保存します。 グラフィックスファイルのフォルダは、HTML 書類名の後に「_files」
が付いた名前になります。このフォルダは、HTML 書類と同じフォルダに保存されます。
書類を移動する場合は、グラフィックスファイルも一緒に移動してください。

 RTF:RTF ファイルでは、テキスト書式とグラフィックスのほとんどが保持されます。 RTF
ファイルは、ワープロで開いて編集することができます。

 標準テキスト:標準テキストファイルは、「テキストエディット」などのテキスト編集用ア
プリケーションで開いて編集できます。ただし、標準テキストファイルに書き出すと、書
式設定はすべて失われます。また、 イメージは書き出されません。
書類を iWork '05 書類として保存するには:
1 「ファイル」>「別名で保存」または「ファイル」>「保存」と選択します。

2 「iWork ‘05 フォーマットで保存」を選択します。
3 書類の新しい名前を入力します。
4 書類の保存先を選択します。
5 「保存」をクリックします。
「 iWork '06」の新機
この書類は「 iWork ‘05」の「Pages」で開いて使うことができますが、
能を使用することはできません。例:

 アドレスブックフィールドとコメントは、 削除されます。
 巻末注は、脚注に変換されます。
 図形でマスクされたイメージは、長方形でマスクされます。

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

237

Â 曲線図形または多角形は編集することができません。
 カスタム図形が組み込み図形に変換されます。
 表のセル内の数式が削除され、最後に計算された値が表示されます。
 数値の書式がサポートされていないため、 最後に計算された値に書式設定が直接適用され
て表示されます。

 3D グラフは 2D に変換されます。

238

第 11 章

書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す

12

独自のテンプレート書類を
作成する

12

この章では独自のテンプレート書類を作成する手順を説
明します。
この章の内容は、前章までに紹介した「Pages 」の書類作成機能や書式設定機能について、
ユーザがある程度使い慣れていることを前提にしています。
「Pages」に付属のテンプレートを見ると、ページデザインの参考になります。また、このテ
ンプレートによって、グラフ、表、テキストの外観が定義されます。各テンプレートでは、
以下の属性を定義できます:

 ページの向き
 ページの余白
 ページ番号の付け方
 背景グラフィックス(すかし)
 本文、ヘッダ、フッタ、囲み文など、さまざまなテキストスタイル
 目次のスタイル
 箇条書きや番号付きリストのスタイル
 描画されたオブジェクトの塗りつぶしや線種
 グラフの色やスタイル
 表の外観
 追加のテンプレート・ページ・デザイン
こういった属性を自由に変更して、 独自のテンプレートを作成できます。既存のテンプレー
トに会社のロゴを追加しただけでも、独自のテンプレートと言えます。
イメージを追加する、テキストのプレースホルダを変更する、新しいテキストスタイルを定
義するなど、既存のテンプレートをカスタマイズする手順については、本章の該当する節の
ほか、248 ページの「手順 4:カスタムテンプレートを保存します 」を参照してください。

239

何もないところから新規にテンプレートを作成する場合は、「白紙」テンプレートから始めま
す。本章の各節の説明をひと通り読んでおくことをお勧めします。

手順 1:書類を設定します
個々の要素の設定に移る前に、書類全体にわたる事項を決めておく必要があります。 最初に
これを設定しておくと、書類全体の一貫性を保つことができます。 書類を設定する際には、
以下の項目に注意してください:

1 用紙サイズと向きの設定。
最終的に作成される書類の用紙サイズと向きを設定します。 たとえば封筒用のテンプレート
であれば、ほかの設定に先立ち、封筒として適切なサイズを選択する(またはカスタムサイ
ズを作成する)必要があります。用紙サイズや向きの設定の詳細については、 229 ページの
「用紙のサイズや向きを設定する」を参照してください。

2 ページ余白の設定。
本文テキストを流し込む領域、ヘッダやフッタを置く領域を定義します。 製本して使う場合
は、左右のとじ代を別々に設定する必要があります。 余白は「書類」インスペクタで設定し
ます。詳細については、 63 ページの「ページ余白を設定する」および 68 ページの「左右見
開きページの書類を作成する」を参照してください。

3 ページ番号などの設定。
ページ番号や脚注が必要ならば「書類」インスペクタで設定します。 詳細については、

70 ページの「脚注と巻末注を追加する」を参照してください。

マスターオブジェクトを配置する
各ページの背景に、 たとえばすかしなどのイメージを配置する場合は、最初に配置します。
これをマスターオブジェクトとして設定しておくと、 今後新しいセクションを作成するごと
に、自動的に追加されるようになります。 個々のセクションでは、必要に応じて、このマス
ターオブジェクトを削除したり位置を変えたりしてもかまいません。

240

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

マスターオブジェクトを配置するには:

1 グラフィックスを固定オブジェクトとしてページ上に配置します。(文字列と一緒に移動する
インラインオブジェクトをマスターオブジェクトとして使うことはできません。)

2 オブジェクトのサイズを設定します。
3 不透明度を設定します。詳細については、 156 ページの「不透明度を調整する」を参照して
ください。

4 グラフィックス中に一部表示したくない個所がある場合は、 マスクを設定して隠します。詳
細については、 130 ページの「イメージを切り取る(マスクする)」を参照してください。
5 オブジェクトの周りをテキストが回り込む方式を設定します。詳細については、 138 ページ
の「オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる 」を参照してください。

6 オブジェクトがテキストの奥に表示されるようにしたい場合は、「配置」>「最背面へ」と選
択します。

7 「フォーマット」>「詳細」>「オブジェクトをセクションマスターに移動」と選択します。
セクションマスターになったオブジェクトは選択できないので、誤って動かしてしまうことは
ありません。位置その他を変更したい場合は、これを選択できるようにする必要があります。
マスターオブジェクトを編集するには:

m 「フォーマット」>「詳細」>「マスターオブジェクトを選択可能に設定」と選択し、編集し
たいオブジェクトを選択します。
マスターオブジェクトに青い選択ハンドルが表示されます。
マスターオブジェクトに
青い選択ハンドルが表示されます。

マスターオブジェクトとしての設定を解除し、特定のページにのみ表示されるようにする
には:

m 「フォーマット」>「詳細」>「オブジェクトをページに移動」と選択します。オブジェクト
は特定のページにのみ表示され、ほかのページには表示されなくなります。 これは普通の固
定オブジェクトと同様にして操作できます。

配置用のガイドを追加する
テンプレートページにガイドを追加すると、テンプレート上でオブジェクトの位置を動かす場
合に役立ちます。ガイドはルーラやレイアウトを表示すると現れ、非表示にすると隠れます。

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

241

配置用のガイドを作成するには:

1 ガイドを追加するページを開きます。
2 書類の本文領域以外をクリックして、挿入ポイントが表示されないようにします。
3 ツールバーで「表示」をクリックして「ルーラを表示」を選択します(または、「表示」>
「ルーラを表示」と選択します)。

4 ルーラ上にマウスポインタを置き、 青の配置用ガイドをドラッグし、ページ上の任意の位置
に移動します。(ガイドの色は、
「 Pages」の「環境設定」で変更できます。)

手順 2:スタイルを定義します
テンプレートには、 書類の以下の要素に対して、デフォルトスタイルを定義しておく必要が
あります:

 段落スタイル
 文字スタイル
 リストスタイル
 目次のスタイル
 テキストボックスのスタイル
 図形スタイル
 表スタイル
 グラフスタイル
 テキストの回り込み
テンプレートには上記のようなスタイルを自由に設定できます。 作成のもとになったテンプ
レート(「白紙」を含む)にあらかじめ設定されていたスタイルをそのまま使ってもかまいま
せん。
段落スタイル、文字スタイル、リストスタイルの作成の詳細については、第 5 章「スタイル
を操作する」を参照してください。目次スタイルの作成の詳細については、 79 ページの「目
次にスタイルを設定する」を参照してください。

242

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

図形、表、グラフのデフォルトスタイルを設定する
テキストボックス、 図形、表、グラフのデフォルトスタイルを設定しておくと、新たにオブ
ジェクトを追加したとき、このスタイルが設定された状態になります。たとえば「挿入」>
「図形」>「図形の種類」と選択すると、デフォルトスタイルが適用された状態で図形が作成
されます。
テキストボックス、 図形、表、グラフィックスのデフォルト属性を設定するには、ページ上
に該当するオブジェクトを配置して、必要な書式を設定し、「フォーマット」メニューのコマ
ンドでこれをデフォルト属性として定義します。

テキストボックスや図形の属性を定義する
テキストボックスと図形には、ほとんど同じ手順でデフォルト属性を設定できます。 フォン
ト、色、不透明度、影などの属性をそれぞれに設定してください。(線の長さや向きはテンプ
レート内で定義できないので、線の色、太さ、不透明度などの属性を個別に設定する必要が
あります。
)
テキストボックス、 図形のデフォルトスタイルを設定するには:

1 テキストボックスや図形を、固定オブジェクトとしてページ上に配置します。 テキストボッ
クスの配置の詳細については、 101 ページの「囲みや補足欄を作成する/テキストを強調す
る」を参照してください。また、図形の配置の詳細については、 127 ページの「図形、表、
およびグラフを追加する」を参照してください。

2 テキストボックス/図形にテキストを入力し、これを選択してテキスト属性を設定します。
テキスト属性の設定の詳細については、 81 ページの「テキストのサイズおよび書式を設定す
る」を参照してください。

3 テキストボックス/図形を選択し、 それ自身に関する属性(塗りつぶし色、輪郭線スタイル
など)を設定します。オブジェクト属性の設定の詳細については、 第 7 章「オブジェクトプ
ロパティを変更する 」を参照してください。

4 テキストボックス/図形の周りに流し込んだテキストの回り込み方式を、「回り込み」インス
ペクタで設定します。テキストの回り込みの詳細については、 138 ページの「オブジェクト
の周囲にテキストを回り込ませる」を参照してください。

5 テキストボックス/図形を選択し、「フォーマット」>「詳細」>「デフォルトの図形スタイ
ルを定義」または「デフォルトのテキストボックス・スタイルを定義」と選択します。

6 テキストボックス/図形をページから削除します。

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

243

表のデフォルト属性を定義する
デフォルトの表は、 行や列の数、枠線のスタイルや色、テキストスタイル、影などを設定す
ることにより、自由にデザインすることができます。
表のデフォルト属性を設定するには:

1 ページ上に表を配置します。
2 表を選択し、属性を設定します。表の配置と書式設定の詳細については、第 8 章「表を作成
する」を参照してください。

3 テキストの回り込み属性を設定します。
4 「フォーマット」>「詳細」>「デフォルトの表スタイルを定義」と選択します。
5 表をページから削除します。
参考:表は、ヘッダ行、ヘッダ列、内側と外側の枠線などの異なる書式領域で構成されてい
ます。デフォルトの表の属性を設定するには、その属性を書式領域全体に適用する必要があ
ります。たとえば、ヘッダ行の中の 1 つのセルの書式を変更しても、この変更はデフォルト
の表のスタイルとしては保存されません。 ヘッダ行の全セルの書式を変更する必要がありま
す。

グラフのデフォルトスタイルを設定する
グラフについては、「挿入」>「グラフ」と選択したときに作成されるグラフのタイプを設定
できます。また、各タイプのグラフについて、デフォルトのスタイルを設定可能です。デ
フォルト属性は、グラフのスタイルごとにそれぞれ設定する必要があります。
グラフのデフォルトスタイルや配置を設定するには:

1 ページ上にグラフを配置します。
2 グラフを選択し、属性を設定します。(グラフの配置と書式設定の詳細については、第 9 章
「グラフを作成する」を参照してください。)

3 テキストの回り込み属性を設定します。
4 グラフの配置や書式設定がすべて済んだら、 各タイプのグラフをそれぞれ選択し、「フォー
マット」>「詳細」>「“ <グラフのタイプ名> ” グラフのデフォルトスタイルを定義」と選
択します。

5 デフォルトにするグラフのタイプ(「挿入」>「グラフ」と選択したときに初めて表示される
グラフのタイプ)を選択し、
「フォーマット」>「詳細」>「“ <グラフのタイプ名> ” をデ
フォルトのグラフタイプに設定」と選択します。

6 グラフをページ上から削除します。

244

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

読み込んだグラフィックスのデフォルト属性を定義する
グラフィックスを読み込んだときに適用される、デフォルトの影、不透明度、輪郭線の色を
設定できます。
イメージのデフォルト属性を設定するには:

1 ページ上にイメージを配置します。
2 イメージを選択し、 属性を設定します。(オブジェクト属性の設定の詳細については、
154 ページの「枠線のスタイルを変更する」、 155 ページの「影を追加する」、156 ページの
「不透明度を調整する」をそれぞれ参照してください。)

3 テキスト回り込み属性を設定します。
4 「フォーマット」>「詳細」>「デフォルトのイメージスタイルを定義」と選択します。
5 イメージをページ上から削除します。

手順 3:テキスト/グラフィックスのプレースホルダを作成します
テキスト/グラフィックスのプレースホルダは、完成した書類の外観がどのようになるかを、
実際のテキスト/グラフィックスが入力されるまでの間、 仮に表示するために使います。テ
ンプレートを使って書類を作成する人に方向性を指示する役割もあります。

テキストのプレースホルダを作成する
テンプレート中に作成済みのテキストのプレースホルダを編集するためには、 これを選択で
きる状態にする必要があります。
テキストのプレースホルダを編集するには:

1 「フォーマット」>「詳細」>「テキストのプレースホルダの編集を有効」と選択します。
2 通常通りの手順でテキストを編集します。
3 「フォーマット」>「詳細」>「テキストのプレースホルダの編集を無効」と選択します。
入力したテキストを、テキストのプレースホルダとして設定することもできます。
テキストのプレースホルダを作成するには:

1 ページ上にテキストを入力し、フォーマットを適宜設定します。
2 テンプレートを使う人がそのまま実際のテキストを入力、 編集できるよう、テキストブロッ
クを選択し、「フォーマット」>「詳細」>「テキストのプレースホルダとして定義」と選択
します。

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

245

重要:テキストのプレースホルダとして定義する際にテキストブロックを選択する場合、 末
尾の段落区切り文字を選択範囲に含めないよう注意してください。 そうしないと、テキスト
のプレースホルダ上に実際のテキストを上書き入力したとき、段落全体が削除される結果、
その次にある段落の属性が適用されてしまいます。 作業中に段落区切り文字が見えるように
するには、ツールバーの「スタイル」をクリックして、「特殊記号を表示」を選択します(ま
たは「表示」>「特殊記号を表示」と選択します)
。
テキストのプレースホルダを削除するには:

m テキストのプレースホルダを選択して Delete キーを押します。
グラフィックスのプレースホルダを作成する
グラフィックスのプレースホルダはサイズや位置をあらかじめ決めておけるので、 書類中に
グラフィックスを配置する場合、グラフィックスのプレースホルダ上にドラッグしてくるだ
けでサイズ/位置を正確に合わせることができます。
グラフィックスのプレースホルダを作成するには:

1 ページ上にイメージのプレースホルダ(内容を指示するテキストが書かれた影付きのボック
スなど)を配置し、サイズを決めます。

2 イメージを選択し、「フォーマット」>「詳細」>「イメージのプレースホルダとして定義」
と選択します。
イメージのプレースホルダを通常のイメージに戻すには:

m イメージのプレースホルダを選択し、「フォーマット」>「詳細」と選択して、「イメージの
プレースホルダとして定義」の選択を解除します。(このメニュー項目にはチェックマークが
付いていますが、もう一度選択すると解除されます。)
グラフィックスのプレースホルダを削除するには:

m イメージを選択して Delete キーを押します。
ページデザインに拡張可能なテンプレートを組み込む
テンプレートを拡張可能にすると、 そのテンプレートを使って、作成した追加ページデザイ
ンを簡単に挿入できるようになります。ページデザインには、「挿入」メニューの「ページ」
。
コマンドを使います(詳細については、 38 ページの「書類を拡張する」を参照)

1 1 ページまたは複数ページのレイアウトをデザインし、そのレイアウトの先頭と末尾にセク
ション区切りを挿入します。

246

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

2 「フォーマット」>「詳細」>「ページを取り込む」と選択します。次のダイアログが表示さ
れます。

3 このページデザインの名前を入力します。
4 この設定に取り込みたいページ番号を、「範囲」ポップアップメニューから選択します。
5 このページを「ページ」サブメニューにのみ表示し、 テンプレートの一部としては表示しな
い場合は、テンプレートからこのページを削除します。
作成したページレイアウトを管理するには:

1 「フォーマット」>「詳細」>「ページを管理」と選択します。次のダイアログが表示され
ます。

2 ページタイトルを選択して上向きまたは下向き三角形をクリックすると、 リスト内の順序を
変更できます。
「削除(–)」ボタンをクリックすると、リストから削除されます。

3 管理作業を終えたら、「終了」をクリックします。

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

247

手順 4:カスタムテンプレートを保存します
作成したテンプレートを保存すると、テンプレートセレクタに表示されます。 ほかの人が使
用するために開いたテンプレートは、保存したときとまったく同じ状態で表示されます。 し
たがって、
「スタイル」パネルを開いた状態にするか閉じた状態にするか、特殊記号、ルー
ラ、レイアウトマークを表示しておくかどうかなどを自由に決めることができます。
現在のテンプレートをカスタムテンプレートとして保存するには:

1 「ファイル」>「テンプレートとして保存」と選択します。
2 テンプレート名を入力します。
3 テンプレートセレクタの「マイテンプレート」パネルに保存されます。このパネルに表示し
たくない場合は、ほかの場所に保存してください。
次の場所に新しいフォルダを作成すると、 新しいテンプレートカテゴリを作成できます:
<ホームフォルダ> / ライブラリ /Application Support/iWork/Pages/ テンプレート

4 「保存」をクリックします。
カスタムテンプレートを削除するには:

m Finder で、テンプレートを保存したフォルダに移動し、そこからテンプレートをゴミ箱にド
ラッグします。デフォルトでは、このフォルダは次の通りです:
<ホームフォルダ> / ライブラリ /Application Support/iWork/Pages/ テンプレート /My

Templates

248

第 12 章

独自のテンプレート書類を作成する

索引

索引

>記号(メニューコマン
ド) 18
3D グラフ 220

A
「AppleWorks」 35

〜を作成する/変更す
る 226
〜を使う 224
アンカーポイント 26

い

位置タグ 45
「位置と回転」インスペク
タ 157
ColorSync 235
イメージ
インライン〜を追加す
る 44
「Microsoft Word 」 35
固定〜を追加する 44
塗りつぶし 150
イメージを拡大縮小する 151
PDF 129
イメージをマスクする 130
色
〜を選択する 148
URL 検出 144
オブジェクトの塗りつぶ
し 150
グラデーション 150
vCard のデータ , 〜を挿入す
テキストの〜 84, 93
る 223
不透明度 148
インスペクタ 30
あ
インデント、ぶら下がり 98
アウトライン→「階層付きリ
引用符の自動変換 88
スト」を参照
インラインオブジェクト
アクセント記号 85
〜の概要 126
アドレスブックフィールド
〜を追加する 44
〜にデータを挿入す
〜を変換する 129
る 223
〜の種類 223

C

M
P

U
V

う
ウイドウ行 114
上付き 81

え
円グラフ 214
演算子
算術 196
比較 197

お
オーファン行 114
大文字化 89
オブジェクト
〜の位置を調整する 158
〜のサイズを調整す
る 158
〜の左右または上下を反
転する 136
〜を回転させる 136
〜をグループ化する/グ
ループ解除す
る 137
〜をすべて選択する 137
〜を前面/背面に移動す
る 136
〜を反転する/回転す
る 158
〜をロックする/ロック
解除する 137
影 155

249

行内〜を移動する 135
固定〜を移動する 135
縦横比を固定 158
テキストの背面にある〜
を選択する 136
テキストの回り込み 139,

140
オブジェクトをグループ化す
る 137
オブジェクトをロックす
る 47, 137

か
改行なしスペースアイコ
ン 26
階層付き番号 122
階層付きリスト 99
回転させる
オブジェクトを〜 136
図形を〜(テキストの向
きは水平のま
ま) 136
影
オブジェクト 155
テキストの〜 84
箇条書き
〜を作成する 98
カスタムテンプレート 248
「カラー」ウインドウ 30,

147
関数
数値 199
統計 198
論理 200
巻末注
〜に書式を設定する 73
〜に番号を付ける 62
〜の間隔を調整する 73

250

索引

〜の参照元を検索する 73
〜を書類の最後に追加す
る 71
〜をセクションの最後に
追加する 72
マーク 72
〜を脚注に変換する 73

き
キーボードレイアウト、〜を
表示する 86
記号を書式設定する→「特殊
記号」を参照
脚注
〜に書式を設定する 73
〜に番号を付ける 62
〜の間隔を調整する 73
〜の参照元を検索する 73
〜の番号付けを再開す
る 73
〜を追加する 71
マーク 72
〜を巻末注に変換する 73
脚注と巻末注のマーク
〜を変更する 72
カスタムの〜 72
定義済みの〜 72
行間
隔段落の前後の〜 93
行間隔
〜を設定する 92
行区切り
〜アイコン 26
リスト

99
行頭記号のリスト
〜を変更する 120
行末ハイフン処理 115

く
区切り
ページ 66
レイアウト 24
グラフ
〜の書式を設定する 209
〜のタイプ 205
〜のタイプを変更す
る 206
〜の縦軸/横軸やラベル
の書式を設定す
る 211
〜のデータ系列とデータ
集合を入れ替え
る 201
〜のデータを編集す
る 207
〜のデフォルトスタイル
を定義する 244
〜の凡例を表示する/隠
す 209
〜を追加する 204
3D グラフ 202, 220
グラフィックス
〜ファイルを読み込
む 127
タイプのリスト 125
グラフィックスのプレースホ
ルダ 22, 43, 246
グラフデータエディタ
〜で行/列を追加/削除
する 208
〜で行/列を編集す
る 208
クリッピングボタン 102,

104, 177

け
桁合わせ 92
言語 114

こ
固定オブジェクト 44, 135
〜の概要 126
〜を追加する 44
〜を変換する 129
コメント 56

書類を拡大/縮小する 23
書類を検索する
検索サイドバーを使用し
て〜 54
検索と置換を使用する 52
書類を保存する 57

す

数式
〜を削除する 190
演算子を使う 196
簡易数式を追加する 189
さ
関数を使う 198
サイズタグ 45
算術演算を実行する 194
サムネール 49
セル参照を使う 192
左右のページで異なるヘッダ
定義済みの関数を使
/フッタ 76
う 194
散布図 218
「数式エディタ」 190
数値の書式 181
し
すかし 77
自動入力する 185
図形
小数点揃えタブ
〜にテキストを挿入す
〜記号を変更する 97
る 104
小数点揃えタブアイコン 95
〜を調整する 152
「情報」パネル 62
〜をマスクとして使用す
ショートカット
る 132
キーボード 34
カスタム図形を配置す
メニュー 34
る 160
ショートカットメニュー 34,
角が丸い四角形を編集す
173
る 164
書式付きテキストフィール
組み込み図形を配置す
ド 70
る 128
書類
図形の輪郭を編集す
〜を計画する 35
る 162
〜をプリントする 59,
多角形を編集する 165
229
単方向および双方向矢印
〜を保存する 57
を編集する 164
書類内を移動する 32
描画ツール 160
書類を書き出す 236

索引

星形を編集する 164
スタイル
〜の上書き 111
〜をコピーおよびペース
トする 112
〜を適用する 109
〜を読み込む 110
段落の〜を変更する 113
文字の〜を変更する 116
スタイルパネル 28
スペースアイコン 26
スペル 48
図→「グラフ」を参照

せ
セクション
〜とマスターオブジェク
ト 76
〜の属性を定義する 75
〜を管理する 75
〜を作成する 74
セクション区切り 74
セル参照 192
先頭ページ、専用の〜 76

た
タブ
小数点揃え〜を変更す
る 97
デフォルトを変更する 96
タブアイコン 26
タブストップ
〜を削除する 97
〜を設定する 94, 97
段組み
〜の数を変更する 67
〜の書式を設定する 64

251

〜の外側余白を変更す
る 67
〜をページの先頭から開
始する 67
段組み区切り 66
段落
〜の余白 97
塗りつぶし色 104
背景の色 84
枠線 104
段落区切りアイコン 26
段落スタイル
〜を新規に作成する 116
〜を変更する 113
段落の書式設定
〜に行末ハイフン処理を
使用する 62
〜にリガチャを使用す
る 62
段落の塗りつぶし 115

ち
中央揃えタブアイコン 95

つ
ツールバー 31

て
「体裁」ウインドウ 89
体裁の設定 83, 89
テキスト
〜の色 84
〜の影 84
〜のサイズ 83
〜の配置 93
〜の配置と間隔 90
〜を大文字にする 81
RTF フォーマット 237

252

索引

自動置換 89
書式を設定する

82
標準テキスト 237
「テキスト」インスペクタ
「タブ」パネル 96, 97
「テキスト」パネル 90
「リスト」パネル 119
テキストにアンダーラインを
引く 84
テキストに取り消し線を引
く 84
テキストのプレースホルダ
〜について 40
〜を作成する 245
〜を使う 40
〜を編集する 245
テキストのプレースホルダ→
「テキストプレース
ホルダ」を参照
テキストの回り込み 138
テキストプレースホルダ
〜について 22
テキストボックス
〜の書式を設定する 105
〜のデフォルト属性を定
義する 243
テキストを配置する 93
テキストをカットする 49
テキストを検索する 52, 53
テキストをコピーする 49
テキストを削除する 49
テキストを中央揃えにす
る 178
デフォルトのテンプレー
ト 38

と
特殊記号
〜を表示する/隠す 42
特殊文字
〜について 26
特殊文字/記号 86
トラッキング 89
「取り消し」コマンド 41

は
配置
箇条書きテキストの
〜 122
テキストの〜 90, 94
ハイパーリンク
〜のタイプ 143
〜を作成する 143
〜を編集するために無効
にする 146
Web ページへの〜 143
ブックマークへの〜 145
メールメッセージへの
〜 143
番号をページに付ける 69,

70
半透明イメージ塗りつぶ
し 152

ひ
引き出し線、〜のデフォルト
属性を定義す
る 243
日付フィールド 70
表
〜に行および列を追加す
る 174
〜のデフォルト属性を設
定する 244

〜の内容を編集する 172
〜を配置する 128, 169
行/列数 175
行/列を削除する 175
数式 186
ヘッダ行/列 175
「表」インスペクタ 173
表の行を並び替える 183
表の数値の書式 181
表のセル
〜のサイズを変更す
る 177
〜の内容を削除する 172
〜を結合する 176
〜を選択する 170
〜を分割する 177
自動的に内容をそろえ
る 178
テキストの配置 178
余白を挿入する 179
枠線の書式を設定す
る 179
枠線を選択する 171

ふ
ファイルタイプ
グラフィックタイプのリ
スト 125
ムービー/サウンドタイ
プのリスト 141
フォント
〜のサイズ 83
「フォント」パネル
〜について 29
テキストの書式を設定す
る 82
ブックマーク
〜の概要 143

索引

〜を追加する/使う 144
不透明度 156
プリセット 235
プリントする
逆順 233
偶数/奇数ページの
み 233
書類 59, 229
表紙ページ 233
用紙サイズ 229
両面 235
プリントのプレビュー 59

へ
ページ
〜の余白を設定する 63
〜の方向 63
ページ区切りアイコン 26
ページ設定 229
ページに番号を付ける
追加する 70
ページ番号
不連続な〜 74, 75
ページレイアウト
〜を管理する 246
〜を作成し、取り込
む 246
ページを削除する 52
ページを追加する 38
ベースライン 89
ベースラインの位置 115
ヘッダとフッタ
〜を追加する 69
不連続な〜 75
ヘルプ、オンスクリーン 19

ほ
方向 , ページ 63

ま
マスターオブジェクト 23,

74, 77, 240
マスターグラフィック
ス 240

み
右揃えタブアイコン 95
見開きページ
〜を設定する 62, 68
〜を表示する 68
新しい書類セクション 76

め
メディアブラウザ 43, 133
メディア、〜ファイルを読み
込む 127
面グラフ 217

も
目次
〜に書式を設定する 79
〜を生成する 78
パネル 62
文字スタイル
〜を作成する 118
〜を変更する 116
文字の間隔 93
元のサイズ 159

よ
横棒グラフ 216
余白
〜を書類に設定する 62
段落の〜 97
ページ 63
余白の挿入 106
読み込む

253

「AppleWorks」を〜 35
「Microsoft Word 」を
〜 35

り
リーダー線 97
リガチャ 89, 115
リスト
箇条書き〜 98
行区切り 99
スタイルを変更する 120,

122
リスト項目のインデン
ト 100
リンクされたテキストボック
ス 102

る
ルーラ 27
〜を表示する 45
単位の変更 27
単位を変更する 45

れ
レイアウト
〜をページの先頭から開
始する 67
定義 64
表示と非表示 41
レイアウト区切り 24, 66
レイアウト表示 24

254

索引



Source Exif Data:
File Type                       : PDF
File Type Extension             : pdf
MIME Type                       : application/pdf
PDF Version                     : 1.5
Linearized                      : No
Page Count                      : 254
Page Mode                       : UseOutlines
Page Layout                     : SinglePage
XMP Toolkit                     : XMP toolkit 2.9.1-13, framework 1.6
About                           : uuid:af0f9033-b018-11da-aafe-001124ce06ba
Producer                        : Acrobat Distiller 6.0.0 for Macintosh
Modify Date                     : 2006:03:10 18:31:42+09:00
Creator Tool                    : FrameMaker 6.0
Create Date                     : 2005:11:29 18:02:48Z
Metadata Date                   : 2006:03:10 18:31:42+09:00
Document ID                     : uuid:5c07143a-60b9-11da-a902-0003938c0c6a
Format                          : application/pdf
Title                           : Pages 2 ユーザーズガイド
Description                     : J019-0531-A
Creator                         : Apple Computer, Inc.
Subject                         : kmanual kpages
Author                          : Apple Computer, Inc.
Keywords                        : kmanual, kpages, kiwork
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