Casio Fx 82ES_83ES_J 82ES/83ES 82ES 83ES
User Manual: Casio fx-82ES/83ES fx-82ES, fx-83ES | 取扱説明書 | 電卓・関数電卓 | お客様サポート | CASIO
Open the PDF directly: View PDF .
Page Count: 106
Download | |
Open PDF In Browser | View PDF |
J fx-82ES fx-83ES 取扱説明書 保証書付 ご使用の前に「安全上のご注意」をよくお読みの上、 正しくお使いください。 本書はお読みになった後も大切に保管してください。 RCA501983-001V01 A http://www.casio.co.jp/edu/ はじめに このたびはカシオ製品をお買い上げいただき、誠にありがとう ございます。 ■ 使い始めるときは (ハードケースについて) 本機を使い始める際は、本機をスライドさせてハードケースか ら取り外し、下図の要領で本機の背面にハードケースを取り付 けます。 A 使い終わったら 本機を上方向にスライドさせて、背面に取り付けたハードケー スを取り外し、使い始める前の状態に戻してください。 ■ 本機の状態を初期状態に戻すには 次の操作を行うことで、 本機の計算モード、 すべてのセットアッ プ情報、 およびすべてのメモリー内容を一括してクリアし、 本機 を初期状態に戻すことができます。 19(CLR)3(All)=(Yes) ● 本機の計算モードや設定について詳しくは、 「計算モードと セットアップについて」 (14ページ)を参照してください。 ● 本機のメモリーについて詳しくは、 「各種メモリーの利用」 (41ページ)を参照してください。 ・1・ ■ 本書の表記について 本書中では各種操作を次のルールに従って表記します。 ● 各キーは、 キーの表面に印刷されている文字で表されていま す。 例:1、 2、 +、-、!、Aなど ● 連続したキー操作は次のように表記します。 例:!2)+!3= 表記通りの順番にキーを押すことを表します。 ● ほとんどのキーには複数の機能が割り当てられており、 1 やSを押すことで、 キーの表面に印刷されている文字が表 す機能とは別の機能を呼び出すことができます。 別機能 –1 sin キー表面の機能 D s あるキーに割り当てられた別機能を使う場合の操作は、 次の ように表記します。 例:1s(sin–1)1= 直前までのキー操作で呼び出される機能を、 ( )で括って表記 ● 画面上に表示されているメニュー項目を数字キーで選ぶ操 作は、 次のように表記します。 例:1(Setup) 直前のキー操作で選択されるメニュー項目を、 ( )で括って表記 ● カーソルキー (右イラスト参照)は、 キー の上下左右の端を押して操作します。 上 下 左 右 の 端 を 押 す 操 作 を 、そ れ ぞ れ fcdeのように表記します。 ・2・ REPLAY ■ 本書中の例題について 本書中の例題の操作を行う際には、 例題に付けられたマークに 応じて、設定を切り替えることが必要です。 ● 次のマークがついた例題では、表示形式設定の切り替えが必 要です。 マーク 設 定 A 表示形式として「自然表示」を選択します。 a 表示形式として「ライン表示」 を選択します。 切り替え操作については「表示形式設定を切り替えるには」 (15ページ)を参照してください。 ● 次のマークがついた例題では、角度設定の切り替えが必要で す。 マーク 設 定 z 角度設定として「Deg」を選択します。 Z 角度設定として「Rad」を選択します。 切り替え操作については「角度設定を切り替えるには」 (15 ページ)を参照してください。 ・3・ 安全上のご注意 このたびは本機をお買上げいただきま して、誠にありがとうございます。ご使 用になる前に、この「安全上のご注意」を よくお読みの上、正しくお使いくださ い。なお、本書はお読みになった後も大 切に保管してください。 注意 この表示を無視して誤っ た取り扱いをすると、人が 傷害を負う可能性が想定 される内容および物的損 害のみの発生が想定され る内容を示しています。 電池について ● 本機で使用している電池を取り外 した場合は、誤って電池を飲むこ とがないようにしてください。特 に小さなお子様にご注意くださ い。 ● 電池は小さなお子様の手の届かな い所へ置いてください。万一、お子 様が飲み込んだ場合は、ただちに 医師と相談してください。 ● 電池は、充電や分解、ショートする 恐れのあることはしないでくださ い。また、加熱したり、火の中へ投 入したりしないでください。 ・4・ ● 電池は使い方を誤ると液もれによ る周囲の汚損や、破裂による火災・ けがの原因となることがあります。 次のことは必ずお守りください。 + − u 極性(⃝と⃝の向き) に注意して 正しく入れてください。 u 長期間使用しないときは、本体か ら電池を取り出しておいてくだ さい。 u 本機で指定されている電池以外 は使用しないでください。 火中に投入しないでください ● 本機を火中に投入しないでくださ い。破裂による火災・けがの原因と なることがあります。 ● 本書中の表示/イラストは、 印刷のため実物と異なることが あります。 ● 本書の内容に関しては、 将来予告なしに変更することがあり ます。 ● 本書の内容については万全を期して作成いたしましたが、 万 一ご不審な点や誤りなど、 お気づきのことがありましたらご 連絡ください。 ● 本機使用により生じた損害、逸失利益、および第三者からの いかなる請求につきましても、当社ではいっさいその責任を 負えませんので、あらかじめご了承ください。 ・5・ ご使用上の注意 ● お買上げ直後、 本機を使用する前に必ずO キー を押してください。 ● 本機が正常に使用できても、定期的に必ず電池 を交換してください。 fx-82ES/fx-83ES ................................ 2年 (単4) 特に消耗済みの電池を放置しておきますと、液もれ をおこし故障などの原因になることがありますの で、計算機内には絶対に残しておかないでください。 ● 付属の電池は、工場出荷時より微少な放電によ る消耗が始まっています。そのため、製品の使用 開始時期によっては、所定の使用時間に満たな いうちに寿命となることがあります。あらかじ めご了承ください。 ● 本機に記憶させた内容は、ノートに書くなどし て、本機とは別に必ず控えを残してください。本 機の故障、修理や電池消耗などにより、 記憶内容 が消えることがあります。 ● 極端な温度条件下での使用や保管は避けてくだ さい。 低温では表示の応答速度が遅くなったり、点灯しな くなったり、電池寿命が短くなったりします。また、 直射日光の当たる場所や窓際または暖房器具の近く など、極端に温度が高くなる場所には置かないでく ださい。 ケースの変色や変形、または電子回路の故障の原因 になります。 ● 湿気やほこりの多い場所での使用や保管は避け てください。 水が直接かかるような使用は避けるとともに、湿気 やほこりにも十分ご注意ください。 電子回路の故障の原因となります。 ・6・ ● 落としたり、強いショックを与えないでくださ い。 ●「ひねり」 や「曲げ」 を与えないでください。 ズボンのポケットに入れるなど、 「 ひねり」や「曲げ」 を与える恐れがあることをしないでください。 ● 分解しないでください。 ● ボールペンなど鋭利なものでキー操作をしない でください。 ● お手入れの際は、乾いた柔らかい布をご使用く ださい。 特に汚れがひどい場合は、中性洗剤液に浸した布を 固くしぼってお拭きください。なお、シンナーやベン ジンなどの揮発性溶剤は使用しないでください。 キーの上の文字が消えたり、ケースにシミをつけて しまう恐れがあります。 ・7・ 目次 はじめに ............................................................... 1 ■ 使い始めるときは(ハードケースについて)........................... 1 ■ 本機の状態を初期状態に戻すには ......................................... 1 ■ 本書の表記について ............................................................... 2 ■ 本書中の例題について ........................................................... 3 安全上のご注意 .................................................... 4 ご使用上の注意 .................................................... 6 計算を始める前に .............................................. 10 ■ 電源を入れるには ................................................................. 10 ■ 電源を切るには .................................................................... 10 ■ コントラストを調節するには ............................................... 10 ■ キーの見かたの基本ルール .................................................. 11 ■ 画面表示について ................................................................. 11 計算モードとセットアップについて ................. 14 ■ 計算モードについて ............................................................. 14 ■ セットアップについて ......................................................... 15 ■ 計算モードと各種設定をクリアするには ............................. 18 式や数値の入力について ................................... 19 ■ 計算式の入力(書式通り入力方式)....................................... 19 ■ 計算式の訂正 ........................................................................ 21 ■ エラー位置表示について ...................................................... 23 ■ 自然表示での入力操作 ......................................................... 24 計算結果の無理数表示について ......................... 28 ■ '形式の演算範囲について ................................................. 29 基本計算 (COMP).............................................. 31 ■ 四則演算 ............................................................................... 31 ■ 分数計算 ............................................................................... 32 ■ パーセント計算 .................................................................... 35 ■ 度分秒(60進数)計算 ............................................................. 36 マルチステートメントと計算履歴 ..................... 38 ■ マルチステートメントを使った計算 .................................... 38 ■ 計算履歴とリプレイ機能の利用 ........................................... 38 各種メモリーの利用 ........................................... 41 ■ アンサーメモリー(Ans)....................................................... 41 ■ 独立メモリー(M)................................................................. 43 ■ 変数メモリー(A, B, C, D, X, Y)........................................... 45 ■ メモリー内容を一括してクリアするには ............................. 46 ・8・ 関数計算 ............................................................. 47 ■ 円周率πと自然対数の底 e .......................................... 47 ■ 三角関数と逆三角関数 ......................................................... 48 ■ 角度単位変換 ........................................................................ 48 ■ 双曲線関数と逆双曲線関数 .................................................. 49 ■ 指数関数と対数関数 ............................................................. 49 ■ べき乗関数とべき乗根関数 .................................................. 50 ■ 座標変換(直交座標↔極座標).............................................. 51 ■ その他の関数 ........................................................................ 53 表示変換機能 ..................................................... 56 ■ Eng変換と逆Eng変換 ........................................................... 56 ■ S-D変換 ................................................................................ 56 統計計算 (STAT)................................................ 59 ■ 統計計算の概要 .................................................................... 59 ■ 一変数統計演算 .................................................................... 68 ■ 回帰演算(二変数統計演算).................................................. 70 関数式からの数値テーブル生成(TABLE)................ 85 ■ 数値テーブル生成の概要(操作の流れ)................................ 85 ■ 関数式の登録とx値の指定について ..................................... 87 ■ 数値テーブル画面について .................................................. 88 技術情報 ............................................................. 89 ■ 計算の優先順位 .................................................................... 89 ■ スタック数の制限について .................................................. 90 ■ 演算範囲・演算桁数・精度について ....................................... 91 ■ エラーメッセージについて .................................................. 93 ■ 故障かなと思う前に… ......................................................... 95 リファレンス情報 .............................................. 96 ■ 電源および電池交換 ............................................................. 96 仕様 .................................................................... 98 応用例題 ............................................................. 99 ■ 土木・測量 ............................................................................. 99 ■ 物理 .................................................................................... 103 保証・アフターサービスについて ..................... 107 保証規定 ........................................................... 109 ・9・ 計算を始める前に ■ 電源を入れるには 電源を入れるには、 Oを押します。 ● このとき、 前回電源を切った際に選択されていた計算モード (14ページ)になります。 ■ 電源を切るには 電源を切るには、 1A (OFF)を押します。 電源を切っても、次の情報は保持されます。 ● 計算モードと各種設定状態 (14ページ) ● アンサーメモリー(41ページ) 、 独立メモリー(43ページ) 、 変 数メモリー(45ページ)の内容 ■ コントラストを調節するには 液晶表示が薄すぎたり濃すぎたりして見づらい場合は、コント ラストを調節します。 1. 1N(SETUP)を押します。 u セットアップ画面が表示されます。 2. cを押して次画面を表示します。 3. 5(]CONT')を押します。 u コントラスト画面が表示されます。 4. dまたはeを押して調節します。 5. 調節が済んだらAを押します。 ● Nを押して表示される計算モード画面でdeを押して も、コントラストを調整することができます。 ご注意 コントラストの調節を行っても液晶表示が見づらい場合は、 電 池が消耗しています。新しい電池に交換してください。 ・10・ ■ キーの見かたの基本ルール 本機への入力操作は、すべて本機のキーを使って行いま す。 キーを単独で押した場合は、そのキーの表面に印刷されている 数字や演算子の入力 (1、 +など) 、 または機能の実行 (A、 Y など) ができます。 キーの上に表示されている機能は、呼び出し方や使用可能な モードに応じて色分けされています。 ● キーの上に黄色で表示されている関数や機能は、 1を押し た後にそのキーを押すことで入力または実行することがで きます。 例:1s(sin–1)、 1Y(INS) ● キーの上に赤色で表示されている変数、 定数、 記号は、 Sを 押した後にそのキーを押すことで入力することができます。 例:Sy(A)、 S5(e) ■ 画面表示について 本機は31ドット×96ドットの液晶画面表示を備えています。 この液晶画面への各種の情報表示ついて説明します。 A 入力式と計算結果の表示について 本機のディスプレイは、 入力した計算式と計算結果の出力を、 同 時に表示できます。入力式と計算結果は、最大3行を使って表示 されます。 入力式表示 計算結果表示 { ・11・ A 自然表示とライン表示について 表示形式には、 分数や無理数などを教科書通りの書式で表示可 能な 「自然表示」 形式と、 個々の式や数値をすべて1行で表示する 「ライン表示」形式があります。 自然表示形式の場合 Math ライン表示形式の場合 ● 表示形式の切り替えは、 本機のセットアップ画面で行います (15ページ参照) 。 A シンボル表示について 現在の計算モードや設定状態、 計算の経過などが、 ディスプレイ の最上部にシンボルで表示されます。 表示例 STAT シンボル表示には、 それぞれ次の意味があります。 ※ 各シンボルの表示位置の左から右の順にリストしています。 シンボル S 意 味 1を押したときに点灯し、次のキーを 押すと消えます。 A M Sを押したときに点灯し、次のキーを 押すと消えます。 独立メモリーにデータが登録されている 間、点灯します。 参照先 − − 43 変数メモリーへのデータの登録に関連し STO た表示です。1t(STO)を押したとき に点灯し、次のキーを押すと消えます。 変数メモリーからのデータの呼び出しに RCL 関連した表示です。 tを押したときに点 灯し、 次のキーを押すと消えます。 ・12・ 45 シンボル STAT 7 8 9 意 味 STATモード時に点灯します。 角度設定が「ラジアン」 の場合に点灯し 15 ます。 角度設定が「グラード」 の場合に点灯し ます。 表示桁数設定がFix時に点灯します。 SCI 表示桁数設定がSci時に点灯します。 表示形式として「自然表示」が選択され ているときに点灯します。 ▼ リプレイ可能な計算履歴が記憶されて ▲ きに点灯します。 いるときや、 前画面/次画面があると Disp 59 角度設定が「度」 の場合に点灯します。 FIX Math 参照先 マルチステートメントによる計算の実 行中に点灯します。 16 15 38 38 ご注意 複雑な演算を実行したときなど、実行結果を表示するのに時間 がかかる場合に、表示上はシンボルのみ点灯した状態となりま す。 ・13・ 計算モードとセットアップについて 「計算モード」 は、 本機で何の計算を行うかを選択する、 最も基本 的な設定項目です。また「セットアップ」に含まれる各項目に よって、 計算時の入出力や演算のしかたなどに関する設定を行 います。 ■ 計算モードについて 本機は、 常にいずれか1つの計算モードで動作します。 本機が備 えている計算モードは、次の3種類です。 モード COMP 説 明 参照先 関数計算を含む、一般の計算を行う (標準計算) 計算モードです。計算モードのリ セット操作 (18ページ参照) を実行す 31 ると、 本モードに切り替わります。 STAT 一変数統計演算や回帰演算を行う計 (統計計算、 算モードです。 59 回帰計算) TABLE 関数式より数値テーブルを作成する (テーブル計 計算モードです。 85 算) A 計算モードを選ぶには 1. Nを押します。 u 計算モードの選択画面が表示 されます。 2. 選びたい計算モードに対応した数字キーを押します。 u 例えばSTATモードを選ぶには、 2を押します。 ・14・ ■ セットアップについて 本機による計算時の入出力や演算のしかたなどに関する設定を 行うことができます。 設定には、 1N (SETUP) を押して表示 されるセットアップ画面で行います。セットアップ画面は次の 2画面があり、 cまたはfを押して切り替えます。 c f ● セットアップ画面に含まれる「]CONT'」 (コントラスト設 定)については、 「コントラストを調節するには」 (10ページ) を参照してください。 A 表示形式設定を切り替えるには 本機のディスプレイへの入力式や計算結果の表示形式を、 「自然 表示」 と「ライン表示」の間で切り替えることができます。 表示形式設定 操作(押すキー) 自然表示 1N1(MthIO) ライン表示 1N2(LineIO) A 角度設定を切り替えるには 三角関数計算で利用する角度の単位を、 「度」、 「ラジアン」、 「グ ラード」の間で切り替えることができます。 (90° = π 2 ラジアン = 100グラード) 角度設定 操作(押すキー) 度 1N3(Deg) ラジアン 1N4(Rad) グラード 1N5(Gra) ・15・ A 表示桁数設定を切り替えるには 計算結果として表示する桁数を、 「小数点以下桁数固定」 (0∼9桁 の間で指定可) 「有効桁数指定」 、 (1∼10桁の間で指定可) 「指数 、 化表示設定」 (2通りの設定から選択可) の間で切り替えることが できます。 表示桁数設定 小数点以下桁数 操作(押すキー) 1N6(Fix) 設定 0(0桁固定)∼9(9桁固定) 有効桁数設定 1N7(Sci) 1(有効桁1桁)∼9、 0(有効桁10桁) 指数表示範囲設定 1N8(Norm) 1(Norm1)または2(Norm2) 設定に応じた計算結果表示について ● Fix (小数点以下桁数固定) を選択すると、 0∼9桁の間で指定し た桁数に応じて、 小数点以下が表示されます。 また、 計算結果 は指定した桁の1桁下で四捨五入され、指定した桁までが表 示されます。 例:100÷7 = 14.286 (Fix3の場合) 14.29 (Fix2の場合) ● Sci(有効桁数指定) を選択すると、 1∼10桁の間で指定した桁 数と指数によって計算結果が表示されます。また、計算結果 は指定した桁の1桁下で四捨五入され、指定した桁までが表 示されます。 例:1÷7 = 1.4286×10–1 (Sci5の場合) 1.429 ×10–1 (Sci4の場合) ● Norm1またはNorm2を選択すると、 それぞれ次の範囲となっ た場合は指数表示となります。 Norm1:10–2 >x, x≧ 1010 Norm2:10–9 >x, x≧ 1010 例:1÷200 = 5×10–3 (Norm1の場合) 0.005 (Norm2の場合) ・16・ A 分数表示設定を切り替えるには 分数計算時の計算結果を仮分数で表示するか、帯分数で表示す るかを切り替えることができます。 分数表示設定 操作(押すキー) 帯分数表示 1Nc1(ab/c) 仮分数表示 1Nc2(d/c) A 統計表示設定を切り替えるには STATモード時のSTATエディタ画面上に頻度 (FREQ) の列を表示 するか、しないかを切り替えることができます。 STAT STAT FREQ列非表示時 FREQ列表示時 統計表示設定 操作(押すキー) FREQ列を表示する 1Nc3(STAT)1(ON) FREQ列を表示しない 1Nc3(STAT)2(OFF) A 小数点表示設定を切り替えるには . , 小数点をドット ( ) で表示するか、 カンマ ( ) で表示するかを切 り替えることができます。 小数点表示設定 1Nc4(Disp)1(Dot) , 1Nc4(Disp)2(Comma) 表示 小数点をカンマ( )で 表示 操作(押すキー) . 小数点をドット( )で ● 小数点表示は、演算結果表示にのみ適用されます。小数点入 力表示(.キーを押したときの表示)には適用されません。 ・17・ ■ 計算モードと各種設定をクリアするには 計算モードとすべてのセットアップ情報を一括してクリアし、 各設定を下記の初期状態に戻すことができます。 計算モード .................... COMP(標準計算モード) 表示形式設定 ................. MthIO(自然表示) 角度設定 ........................ Deg(度数法) 表示桁数設定 ................. Norm1(指数表示1) 分数表示設定 ................. d/c(仮分数表示) 統計表示設定 ................. OFF(FREQ (頻度)列非表示) . 小数点表示設定 ............. Dot(小数点を「 」で表示) 計算モードと各種設定をクリアするには、 次の操作を行います。 19(CLR)1(Setup)=(Yes) u クリアを実行しない場合は、 =を押す代わりにA(Cancel) を押してください。 ・18・ 式や数値の入力について 本節では、計算式の入力や、入力した計算式の訂正のしかた、 自 然表示選択時の入力方法などについて説明します。 ● 特に断りのない限り、本節で説明するすべての操作は、自然 表示/ライン表示のいずれの選択時でも行うことができま す。自然表示/ライン表示の切り替えについては、 「表示形式 設定を切り替えるには」 (15ページ)を参照してください。 ■ 計算式の入力(書式通り入力方式) 本機は紙に書いた通りに計算式を入力し、 =を押すと計算が実 行される「書式通り入力方式」を採用しています。加減乗除、関 数、カッコの優先順位は、自動的に判別されます。 - 2 (5+4)−2×(−3)= a 2(5+4)2*y3= A カッコ付き関数 (sin, cos, 'など) の入力につい て 本機では、 次の関数は開きカッコ付きで入力されます。 引数の末 尾に閉じカッコ ( ))を入力することが必要です。 sin(, cos(, tan(, sin –1(, cos –1 (, tan–1(, sinh(, cosh(, tanh(, sinh–1(, cosh–1(, tanh–1(, log(, ln(, e^(, 10^(, '(, 3'(, Abs(, Pol(, Rec(, Rnd( - sin 30= a s30)= sを押すと“sin(”が入力される ● 自然表示形式では入力方法が異なる関数があります。 「自然 表示での入力操作」 (24ページ)を参照してください。 ・19・ A 乗算記号 (×)の省略について 次の乗算記号 (×)は、入力を省略することができます。 ・(の前 …… 2×(5+4)など 2×'(3) など ・カッコ付き関数の前 …… 2×sin(30)、 ・メモリー、定数、 乱数の前 …… 20×A、2×πなど A 計算式末尾のカッコの省略について =直前の)は、省略しても入力したとみなされます。 「計算式 末尾の閉じカッコの省略について」 (32ページ) も参照してくだ さい。 A 画面幅に収まらない計算式の表示について 一度に表示可能な桁数 (ライン表示時で14桁) を超えて計算式の 入力を行うと、 表示が自動的にスクロールし、 画面に収まらない 部分が隠れます。このとき、 画面の左端に「]」が表示されます。 入力した計算式 —— 1111+2222+3333+444 Math 画面への表示 ——— カーソル ●「]」が表示された状態では、dキーを押してカーソルを移 動し、 表示を左スクロールすることができます。 A 入力文字数 (バイト数)について ● 本機は計算式の入力エリアとして、 99バイトが確保されてお り、 1つの計算式につき99バイトまで入力可能です。 基本的に 1キー入力 (数字や演算子、関数などの1つの入力)につき1バ イトです。1s(sin–1)のように2つのキー操作によって1つ の機能を呼び出すような場合は、 2キー入力で1バイトとなり ます。ただし、自然表示での入力を行う関数は、1つの入力で 数バイトを使用します。詳しくは「自然表示での入力操作」 (24ページ)を参照してください。 ・20・ ● 通常、入力位置を表すカーソルは「I」 (または「 」)の点滅に よって表示されますが、89バイト目以降の入力になると、 カーソルが 「I」の点滅に変わります。このような場合は、区 切りの良いところで一度入力を終了し、 計算結果を得てくだ さい。 ● 得られた計算結果からさらに計算を続ける場合は、 Gキー を利用すると便利です。G キーについては「アンサーメモ リー(Ans)」 (41ページ)を参照してください。 ■ 計算式の訂正 入力中の計算式を訂正する操作について説明します。訂正の操 作は、 挿入モードと上書きモードで異なる場合があります。 A「挿入モード」 と「上書きモード」 について 入力時に、カーソル位置に文字が追加挿入される状態のことを 「挿入モード」 、カーソル位置の文字が入力した文字に置き換わ る状態を「上書きモード」と呼びます。 +を押すと 元の式 挿入 モード時 カーソル 上書き モード時 カーソル 本機の初期状態では「挿入モード」で計算式の入力が行われま す。必要に応じて「上書きモード」に切り替えて入力を行うこと も可能です。 ● 挿入モードでは、 入力位置に 「I 」 が点滅します。 上書きモード では、 文字の入力位置に 「 」が点滅します。 ● ラ イ ン 表 示 時 は 、初 期 状 態 で は 挿 入 モ ー ド 、入 力 中 に 1Y(INS)を押すと上書きモードに切り替わります。 自然 表示時は常に挿入モード固定で、1Y(INS)は別の働きと なります (26ページの 「関数内への数値の取り込み操作」 を参 照)。 ・21・ A 直前の文字を訂正するには カーソルが入力行の最後尾にあるとき、 Yを押すと、直前に入 力した文字が削除されます。 - 369×12を369×13と入力してしまった 369*13 Y 2 A 不要な文字を削除するには dまたはeを使って不要な文字の直後 (挿入モード時) または 不要な文字の下 (上書きモード時) にカーソルを合わせ、 Yを押 します。 Yを1回押すごとに、 下記のように1文字が削除されま す。 - 369×12を369××12と入力してしまった 挿入モード時:カーソル位置直前の1文字を削除 369**12 dd Y 上書きモード時:カーソル位置の1文字を削除 369**12 ddd Y ・22・ A 計算式の途中の誤りを訂正するには 挿入モード時は、 dまたはeを使って間違った文字の直後に カーソルを合わせ、 Yを押して削除した後、 入力し直します。 上 書きモード時は、d またはe を使って間違った文字の下に カーソルを合わせ、 そのまま入力し直します。 - sin(60)をcos (60)と入力してしまった 挿入モード時: c60) dddY s 上書きモード時: c60) dddd s A 計算式の途中に文字を挿入するには 必ず挿入モードで操作を行ってください。 dまたはeで挿入 したい箇所にカーソルを合わせ、 入力します。 ■ エラー位置表示について 演算実行時 (=を押したとき) に、 計算式に数学的な誤り (Math ERROR)や構文上の誤り(Syntax ERROR)などがあった場合、 エラーメッセージを表示します。 このような場合、 dまたはe キーを押すとエラー位置にカーソルが移動し、計算式を訂正す ることができます。 ・23・ - 14÷10×2=を誤って14÷0×2=と入力した (挿入モードで操作するものとします。 ) a 14/0*2= e(またはd) ここにエラーがある d1 = ● エラーメッセージ画面でe (またはd)の代わりにAを押 すと、 計算式がクリアされます。 ■ 自然表示での入力操作 表示形式設定(15ページ参照)で 「自然表示」を選択すると、分数 や一部の関数などを教科書通りの書式で入力・表示することが できます。 ご注意 ● 入力する計算式によっては、 計算式が画面の縦方向にも広が ります。 計算式は、 縦方向で2画面分(31ドット×2)の大きさ になるまで、 入力することができます。 ● 関数やカッコを使用することで入れ子を作ることができま すが、 入れ子を多く作るとキー入力を受け付けなくなること があります。その場合は計算式を分割し、何回かに分けて計 算してください。 A 自然表示形式での入力に対応した関数と記号 次の関数と記号が、 自然表示形式での入力に対応しています。 ●「バイト数」 欄の数字は、 自然表示形式での入力時に使われる 各キーごとのバイト数を表します。 ・24・ 関数/記号 入力キー バイト数 分数(仮分数) ' 9 帯分数 1'(() 13 log(a,b) (対数) & 6 10^x (常用対数) 1l($) 4 e^x (自然対数) 1i(%) 4 平方根 (') ! 4 立方根 (3') 1!(#) 9 2乗 w 4 3乗 W 4 –1乗(逆数) E 5 べき乗 6 4 べき乗根 16(") 9 Abs (絶対値) D 4 カッコ (および) 1 A 自然表示形式による入力例 ● 以下の操作例は、 表示形式設定として 「自然表示」 を選択した 上で、 実行してください。 ● 自然表示形式での入力時は、 カーソルが表示される位置とサ イズに注目して、操作を行ってください。 2 2 1+— を入力する 5 1 ( ) Math (1+' Math 2c Math 5 Math e ・25・ Math )w Math = ● 入力式と結果が縦方向に表示しきれない場合、 入力式の上部 が表示されません。この状態で、入力式のスクロールはでき ません。再度入力した計算式を表示したい場合は、 一度Aを 押してからeを押してください。 2 23+1を入力する 26 3 e +1 Math Math Math Math 3 1+' 2+3 を入力する 1+! 2 e +3 Math Math Math Math A 関数内への数値の取り込み操作 自然表示での入力時には、 数値やカッコで括られた範囲内など 入力済みの計算式の一部を、 関数内に取り込むことができます。 ・26・ - 1+(2+3)+4のカッコ内を'に取り込む Math カーソルをここに移動 Math 1Y(INS) カーソルの形がこのように変化する Math ! カッコ内の範囲が'に取り込まれる ● 開きカッコの手前でなく、 数字や分数の手前にカーソルがあ る場合は、その数字や分数が取り込み範囲となります。 ● 関数の手前にカーソルがある場合は、 その関数全体が取り込 み範囲となります。 上記の例と同様の数値の取り込み操作が可能な関数、および取 り込み前後の状態は、次の通りです。 取り込み前の状態: 関数 分数 入力キー 取り込み後の状態 ' log(a, b) & e^x 1i (e^) 平方根 ! 下記の関数も同様に取り込みが可能です。 1l ($)、 6、 1!(#)、 16 (")、D ● 帯分数キー(1' (()) では取り込みは行われません。 ・27・ 計算結果の無理数表示について 表示形式設定を自然表示に設定することで、演算結果を' 2やπ などを含む形式(無理数形式) で表示することができます。 ● 計算式の入力後に=を押すと、計算結果は無理数形式で表 示されます。 ● 計算式の入力後に1=を押すと、 計算結果は小数で表示さ れます。 ヒント ● 表示形式設定をライン表示に設定した場合は、 =、 1=の どちらを押した場合でも、 演算結果は常に小数表示となりま す(無理数形式では表示されません) 。 ● π 形式(無理数表示のうち、π を含む形式)での表示条件は、 S-D変換の場合と同様です。詳しくは「S-D変換」 (56ページ) を参照してください。 1' 2 +' 8 =3' 2 A 1 Math !2e+!8= Math 2 !2e+!81= 2 sin (60)= Az ' 3 2 Math s60= 3 sin–1(0.5)= AZ 1 6 π Math 1s(sin )0.5= –1 ・28・ ● '形式(無理数表示のうち、 'を含む形式)で計算結果を表 示できるのは、次の計算です。 x2、x3、x–1 a. 根号(')を持った数値の四則算、 b. 三角関数計算 三角関数の計算結果が必ず'形式になる入力値の範囲 角度設定 入力値 Deg 15°単位 1 πラジアンの倍数 12 50 グラードの倍数 3 Rad Gra 入力値の範囲 앚x앚<9×109 앚x앚<20π 앚x앚<10000 ● 上記以外の値を入力した場合、計算結果が小数で表示される ことがあります。 ■ '形式の演算範囲について 演算結果として表示できる範囲は、 'の項を含む2項までの結 果です。また、'形式の計算結果には b ± d' e ± a' b , ± d ± a' b , ± a' c f などの表示形式があり、 各係数(a, b, c, d, e, f )の対応範囲は、 次の通りです。 1≦a<100, 1<b<1000, 1≦c<100 0≦d<100, 0≦e<1000, 1≦ f <100 例: 2' 3 × 4 = 8' 3 ' 形式 35' 2 × 3 = 148.492424 (= 105' 2) 小数表示 150' 2 = 8.485281374 25 2 × (3 – 2' 5 ) = 6 – 4' 5 ' 形式 23 × (5 – 2' 3 ) = 35.32566285 (= 115 – 46' 3) 小数表示 ・29・ 10' 2 + 15 × 3' 3 = 45' 3 + 10' 2 ' 形式 15 × (10' 2 + 3' 3 ) = 290.0743207 (= 45' 3 + 150' 2) 小数表示 ' 2+' 3+' 8=' 3 + 3' 2 ' 2+' 3+' 6 = 5.595754113 ' 形式 小数表示 例題の計算結果が小数表示になる理由 u 数値が対応範囲外 u 計算結果の項が3つ以上となる場合 上記の表で波線が引いてある箇所が、該当します。 ● '形式で表示された計算結果は、 分母が共通 (通分) になりま す。 a' b + d' e → a′' b + d′' e c f c′ ※ c ′は、c と f の最小公倍数 ● 計算結果は通分されているため、係数 (a′, c′, d′)が、係数(a, c, d)の対応範囲を超えていても、'形式で表示される場合 があります。 例: ' 3 11 + ' 2 10 = 10' 3 + 11' 2 110 ● 計算の途中で項の数が3つ以上になった場合も、結果は小数 で表示されます。 例:(1+' 2+' 3) (1−' 2−' 3) (=−4−2' 6) =−8.898979486 ● 計算式の中に、' (根号)の項と、分数として表示することが できない項がある場合、計算結果は小数で表示されます。 例: log3+' 2=1.891334817 ・30・ 基本計算 (COMP) 本節では、 最も簡単な計算として、 四則演算、 分数計算、 パーセン ト計算、度分秒計算の操作について説明します。 本節での計算を行う際には、計算モード(14ページ参照)と してCOMPモード (N1)を選択してください。 ■ 四則演算 +、-、*、/キーを使って加減乗除を実行できます。 1 2.5+1−2=1.5 a 2.5+1-2= 2 7×8−4×5=36 a 7*8-4*5= ● 加減乗除の計算の優先順位は自動的に判別されます。 計算の 優先順位について詳しくは、 「計算の優先順位」 (89ページ) を 参照してください。 A 小数点以下桁数固定と有効桁数指定について 実行したい計算に応じて、 計算結果を小数点以下何桁まで求め るかを固定したり、 有効桁数を指定することができます。 - 1÷6= a 初期設定時(Norm1) 小数点以下3桁固定時(Fix3) 有効桁数3桁指定時(Sci3) ● 詳しくは「表示桁数設定を切り替えるには」 (16ページ)を参 照してください。 ・31・ A 計算式末尾の閉じカッコの省略について 計算式の末尾 (=の直前) の閉じカッコ() )は、 入力を省略する ことができます(ライン表示時のみ有効)。 -(2+3)× (4−1)=15 a (2+3)* (4-1= このカッコは入力しなくてもよい ● 閉じカッコが省略可能なのは、 =の直前だけです。 計算式の 途中で閉じカッコの入力を忘れた場合は、 正しい計算結果が 得られなくなります。 ■ 分数計算 分数計算は、選択されている表示形式 (12ページ) によって入力 のしかたと表示が異なります。 自然表示の場合は、 分数は教科書 通りの書式で表示されます。ライン表示では、分数を表す記号 ({)を使って表示されます。 仮分数 自然 表示時 帯分数 7 3 2 ('7c3) (1'(()2e1c3) 7{3 ライン 表示時 分子 1 3 2{1{3 分母 整数部分 (7'3) 分母 分子 (2'1'3) ● 初期設定では、分数は常に仮分数として表示されます。 ● 分数計算の結果は、常に自動的に約分された状態で表示さ れます。このため、例えば「2 { 4 =」を実行すると、結果は 「1 { 2」と表示されます。 ・32・ A 分数計算の例 2 1 7 1—+—=— 3 2 6 A Math '2c3 Math e+ Math '1c2 Math = a 2'3+1'2 = 1 2 11 2 3 — +1— = 4 — (分数表示設定:ab/c) 4 3 12 A 1'(()3e1 c4e+ Math Math 1'(()1e2 c3= a 3'1'4+ 1'2'3= ・33・ 1 1 3 4−3 — = — (分数表示設定:ab/c) 2 2 A Math 4-1'(() 3e1c2= a 4-3'1'2= ● 帯分数形式で表現した場合に、 整数、 分子、 分母、 区切りマーク の合計数が10桁を超えた場合、自動的に小数表示となりま す。 ● 分数と小数が混在した計算の場合は、 答えは小数で求められ ます。 ● 帯分数の各項には、 整数の値のみを入力してください。 A 仮分数と帯分数の間で表示を切り替えるには 計算結果として表示されている仮分数を帯分数に(または帯分 数を仮分数に)切り替えることができます。 b d 切り替えを行うには、 1f ( a — c ⇔— c ) を押します。 A 分数と小数の間で表示を切り替えるには 計算結果として表示されている分数を小数に (または小数を分 数に) 切り替えることができます。 3 3 - 1.5 = —, — = 1.5 2 2 a 1.5= f f ● 小数から分数への切り替え時の表示が仮分数、 帯分数のどち らになるかは、現在の分数表示設定に従います。 ● 小数から分数への切り替えで、帯分数形式で表現した場合に 分数の整数、 分子、 分母、 区切りマークの合計数が10桁を超え る場合は、分数に切り替えることはできません。 ・34・ ■ パーセント計算 数値の後にパーセント (1( (%) ) キーを入力することで、 引 数を1/100倍した数値として扱います。 a a% = 100 ここでの操作はすべて、ライン表示形式で行います。 1 2%=0.02 (—1002—) 21((%)= 2 150×20%=30 20 —— (150 × 100 ) 150*20 1((%)= 3 660は880の何%か? 660/880 1((%)= 4 2500に15%加える 2500+2500 *151((%)= 5 3500の25%引き 3500-3500 *251((%)= 6 168と98と734の合計の20%引き 168+98+ 734= ・35・ -G*201((%)= 7 500gの試料に300gを加えると、 初めの何%となるか? (500+300) /5001((%)= 8 数値が40から46に増えたとき、何%増えたことになる か?また48に増えたときは? (46-40)/ 401((%)= eeeeY8= ■ 度分秒 (60進数) 計算 度分秒 (時分秒) のような60進数の計算や、 60進数と10進数の間 での変換を行うことができます。 A 60進数の入力について 入力は、次の要領で行います。 {度の数値} e {分の数値} e {秒の数値} e - 2°30´30˝ を入力する a 2e30e30e= ● 度(または分) の単位が0の場合は、必ず0eを入力してく ださい。 例:0°00´30˝ を入力する場合は0e0e30e ・36・ A 60進数計算の例 ● 次の60進数計算の結果は、60進数で表示されます。 ・60進数同士の加減算 ・60進数と10進数の乗除算 1 2°20´30˝+39´30˝=3°00´00˝ a 2e20e30e+ 0e39e30e= 2 2°20´00˝×3.5=8°10´00˝ a 2e20e* 3.5= A 60進数と10進数の間で変換するには 計算結果の表示中にeを押すことで、 計算結果を60進数と10進 数の間で変換することができます。 - 2.255を60進数に変換する a 2.255= e e ・37・ マルチステートメントと計算履歴 ■ マルチステートメントを使った計算 マルチステートメントとは、 “1+1 : 2+2 : 3+3”のように、 複数 の計算式を 「:」 で区切って1行に記述したものです。 =を押すご とに先頭の計算式から順次結果を得ることができます。 - 3+3と3×3をマルチステートメントで計算する a 3+3SW(:)3*3 Disp = = ● マルチステートメントによる計算の途中には、 画面の右上に Dispシンボルが点灯します。 Dispシンボルは、マルチステー トメント末尾の計算式の結果が表示された時点で消灯しま す。 ■ 計算履歴とリプレイ機能の利用 本機で計算を実行するごとに、入力した計算式と計算結果が セットで記録されます。この記録を「計算履歴」 と呼びます。 A 計算履歴を呼び出すには 計算履歴は、 fを押すごとに順次さかのぼって表示することが できます。計算式と計算結果の両方が表示されます。 - a 1+1= 2+2= 3+3= ・38・ f f ● 計算履歴を呼び出すことができる計算モードは、C O M P (,1)のみです。 ● 計算履歴をさかのぼることができる場合は、 画面右上に`シ ンボルが表示されます。 表示中の計算履歴よりも後に計算履 歴がある場合は、 $シンボルが表示され、 cを押すことで次 の計算履歴を表示できます。 ● 計算履歴は、O を押したとき、計算モードを切り替えたと き、 表示形式を切り替えたとき、または各種リセット操作を 行ったときに、すべてクリアされます。 ● 計算履歴として記憶できる数には制限があります。 記憶可能 な範囲を超えた計算履歴が作られた場合、 一番古い計算履歴 が自動的に削除されます。 A リプレイ機能 演算結果を表示している状態でAを押した後にdまたはe を押すことで、 直前に実行した計算式が編集可能な状態となり ます。 ただし、ライン表示形式の場合は、直前の演算結果の表示 中にAを押さずにdまたはeを押しても、 直前に実行した計 算式が編集可能な状態となります。編集後に=を押すことで、 編集後の計算式による演算が新規実行されます。 - 4×3+2.5=14.5 4×3−7.1=4.9(計算式の一部が共通する計算の実行) a 4*3+2.5= ・39・ A d YYYY -7.1= ・40・ 各種メモリーの利用 本機は、 ユーザーによる数値の登録と呼び出しが可能なエリア として、次のメモリーを備えています。 メモリー アンサー 説 明 最新の計算結果を記憶しておくメモリーです。 メモリー 独立 複数の計算結果の加算または減算に便利です。 メモリー 画面上では“M”で表されます。 変数 A, B, C, D, X, Yの6つの文字に対して、 個別に メモリー 異なる数値などを登録し、 計算に利用すること ができます。 本節では、これらのメモリーを利用した計算の操作について説 明します。 本節で説明する各種メモリーは、 計算モード (14ページ)に よっては利用に制限がある場合があります。 計算モードに応 じた各種メモリーの利用については、 各計算モードの節を参 照してください。 本節では、 COMPモード (N1) を選択した場合で、 操作を 説明します。 ■ アンサーメモリー (Ans) A Ansの概要 ● Ansは=や1=、m、1m (M–)、 t、1t (STO) の各キー操作によって演算が実行されるごとに更新され、 最 新の演算結果15桁が格納されます。 ● 演算結果がエラーとなった場合は、Ansは更新されません。 ● 複数の結果を同時に得るような計算(座標計算など)の実行 時は、 先に結果表示される側の数値でAnsが更新されます。 ● Ansの内容は、 Aキー操作、 計算モード変更操作、 電源オフ操 作後も保持されます。 ・41・ A Ansを使って連続計算を行うには 表示中の計算結果を利用して、連続して計算を実行できます。 1 3×4 の計算結果を30で割る a 3*4= (続けて)/30= /を押すとAnsが自動的に入力される 2 32+42 の計算結果の平方根を求める a 3w+4w= != ヒント ● 計算結果の表示中に、演算子や関数を入力すると、その演算 子や関数の引数としてAnsが自動的に指定されます。 ● カッコ付き関数 (19ページ参照) の場合は、 上記の2のよ うに関数を単独で入力し=を押した場合のみ、 自動的にAns が引数となります。 ただし、 自然表示設定の場合には、 カッコ 付き関数の場合であっても自動的にAnsが引数とならない場 合があります。 ● 連続計算の操作は、 基本的には計算結果を表示した直後のみ 有効です。Aを押した後でAnsを呼び出したい場合は、G キーを使ってください。 ・42・ A 計算式の特定の位置にAnsを入力するには Gキーを使うと、 計算式の特定位置にAnsを入力することがで きます。 1 123+456の計算結果を、次の計算の中で使う 789−579=210 123+456=579 a 123+456= 789-G= 2 32+42 の計算結果の平方根に5を加える a 3w+4w= !G)+5= ■ 独立メモリー(M) A 独立メモリーの概要 ● 入力した数値や計算式を直接Mに対して加算、 またはMから 減算できます。 {数値} (または{計算式}) m (Mに加算) {数値} (または{計算式}) 1m(M–)(Mから減算) m、 1m (M–) のキー操作には、 演算実行(=キー操作と 同等)の働きがあります。計算式を入力してからm(または 1m(M–) ) を押すと、 =を押した場合と同様に演算が実 行され、その結果がMに加算 (またはMから減算)されます。 ・43・ ● 計算結果の表示中にm (または1m (M–) ) を押すと、 表示 中の計算結果 (アンサーメモリーの内容) がMに加算 (または Mから減算)されます。 ● 単独でMを呼び出して、現在格納されている値を確認するこ とができます。 tm(M) ● 計算式の中にMを呼び出して利用することができます。 Sm(M) ● 独立メモリーに対して数値が書き込まれると、画面左上にM シンボルが点灯します。 M 独立メモリーの値が 0 の時はMシンボルが消灯し、 それ以外 の値では点灯します。 ● 独立メモリーの内容は、Aキー操作、計算モード変更操作、 電源オフ操作後も保持されます。 A 独立メモリーを使った計算例 画面に“M”が表示されているときは、 事前に 「独立メモリーをク リアするには」に従って独立メモリーを初期化してください。 - 23+9m 23+9 = 32 53−6 = 47 53-6m −) 45×2 = 90 45*21m(M–) 99÷3 = 33 99/3m 22 tm(M) (合計) (Mの呼び出し) ヒント ● 独立メモリーは、 変数メモリー (後述) と同じように計算式の 中で使うことも可能です。 A 独立メモリーをクリアするには 01t (STO) mと押します。 独立メモリーの内容がクリア され、 Mシンボルが消灯します。 ● この操作で0以外の数値を指定することで、 その数値をMに代 入することもできます。 ・44・ ■ 変数メモリー(A, B, C, D, X, Y) 数値を格納するための変数メモリーとして6つのエリア (A, B, C, D, X, Y)が用意されています。各変数メモリーへの登録/呼び 出し時には、 次の各キーを利用します。 A B s{C D X y e w s ) Y f A 変数メモリーの概要 ● 各変数メモリーに、 数値や計算結果を書き込むことができま す。 例:変数メモリーAに3+5を書き込む 3+51t(STO)y(A) ● 各変数メモリーを単独で呼び出して、 現在格納されている値 を確認することができます。 例:変数メモリーAを呼び出す ty(A) ● 計算式の中に各変数メモリーを呼び出して利用することが できます。 例:AにBを掛ける Sy(A)*Se(B)= ● 各変数メモリーの内容は、A キー操作、計算モード変更操 作、電源オフ操作後も保持されます。 A 変数メモリーを使った計算例 - B、Cに格納した計算結果を使って計算を実行する 9×6+3 ———— = 1.425 5×8 a 9*6+3 1t(STO)e(B) 5*81t(STO)w(C) ・45・ Se(B)/Sw(C)= A 変数メモリーを個別にクリアするには 01t(STO)に続けて、クリアしたい変数メモリーのキー を押します。例えば変数メモリーA をクリアしたい場合は、 01t (STO)y (A)と押します。 ■ メモリー内容を一括してクリアするには アンサーメモリー、 独立メモリー、 変数メモリーの全メモリー内 容を、 次の操作で一括してクリアすることができます。 19(CLR)2(Memory)=(Yes) ● クリアを実行しない場合は、 =を押す代わりにA (Cancel) を押してください。 ・46・ 関数計算 本節では、本機の内蔵関数について説明します。 本節で説明する関数は、 「留意事項」 として注記している関数 を除き、どの計算モード(14ページ参照)が選択されている 場合でも基本的に利用可能です。本節ではCOMPモード選 択時で操作を示します。 A 関数計算実行時のご注意 ● 計算の内容によっては演算結果が表示されるまでに時間が かかることがあります。 ● 次の計算に移る際は、 前の計算結果が表示されるまで待って ください(演算を中断するにはAを押します) 。 A 構文凡例 本節では、各関数の構文を次の要領で記述します。 ● 構文の記述はこのようなグレー地の中に記します。 ● 関数を表す文字列は下線を引いて表します。 ● 引数として入力可能な文字列を { } で括って表記します。 基 本的に{数値} または {式}のいずれかです。 ● {数値}と{式}の両方が入力可能な場合、 略して{n(または{ } m}) と表記します。 ● 構文中の{ }が( )で括られている場合、( )の入力が必要であ ることを表します。 ■ 円周率πと自然対数の底 e 円周率π、 自然対数の底eを、 式に入力して使うことができます。 本機では、それぞれ次の値として計算します。 π=3.14159265358980 (15(π)) e=2.71828182845904 (S5(e)) ・47・ ■ 三角関数と逆三角関数 標題の計算には、次の関数を使います。 sin(, cos(, tan(, sin–1(, cos–1(, tan–1( A 構文と入力操作 sin({n}) (その他の関数も同様) - sin 30=0.5、sin–10.5=30 az s30)= 1s(sin–1)0.5)= ● 三角関数、 逆三角関数の計算時に使われる角度の単位は、本 機の現在の角度設定によって決まります。 ■ 角度単位変換 度 (Deg) 、 ラジアン (Rad) 、 グラード (Gra) の特定の角度単位で入 力した数値を、セットアップの「角度設定」 (15ページ) で現在選 択されている角度単位に変換することができます。 変換には1G (DRG') を押すと表示される次のメニューを 使います。 π - — ラジアン=90°、50グラード=45° 2 ● 度 (Deg)に変換するので、角度設定をDegにして操作を行っ てください。 az (15(π)/2) 1G(DRG')2(r)= ・48・ 501G(DRG') 3(g)= ■ 双曲線関数と逆双曲線関数 標題の計算には、次の関数を使います。 sinh(, cosh(, tanh(, sinh–1(, cosh–1(, tanh–1( A 構文と入力操作 sinh({n}) (その他の関数も同様) 入力にはwキーを押すと表示される次のメニューを使います。 - sinh 1=1.175201194 a w1(sinh)1)= ■ 指数関数と対数関数 標題の計算には、次の関数を使います。 10^, e^, log(, ln(, A 構文と入力操作 10^ {n} .......................(e^も同様) log({n}) ..................... log10{n}(常用対数) log({m},{n}) ............... log{m}{n}(底{m}の対数) ln({n}) ....................... loge{n}(自然対数) 1 log216=4、log16=1.204119983 a l21)(,)16)= ・49・ l16)= 底の指定がない場合は、底10 (常用対数)と して扱われる ● “logm n”の構文による入力は、自然表示形式の選択時に& キーで入力できます。 &キーを使った入力時は、 底 (m) の入 力を省略することはできません。 A Math &2e16= 2 ln 90(=loge 90)=4.49980967 a i90)= 3 e10=22026.46579 a 1i(e^)10= ■ べき乗関数とべき乗根関数 標題の計算には、次の関数を使います。 X2, X3, X–1, X^, '(, 3'(, ^'( A 構文と入力操作 {n} X2 ........................(X3, X–1も同様) {m} X^{n} .................. {m}{n} '({n}) .....................(平方根) '({n}) ....................(立方根) 3 {m} ^'({n}) .............(べき乗根) ・50・ 3 1 (52) =15625、(' 2 +1) (' 2 −1)=1、(1+1)2+2=16 A Math (5w)W= a (!2)+1) (!2)-1)= (1+1)62+2 )= 2 (–2) 2 3 a = 1.587401052 (y2)6 2'3)= ■ 座標変換(直交座標↔極座標) 直交座標と極座標の相互変換を実行することができます。 直交座標(Rec) 極座標 (Pol) 座標変換には、次の関数を使います。 Pol(, Rec( A 構文と入力操作 極座標への変換(Pol) Pol( X, Y) X: 直交座標のX値を指定 Y: 直交座標のY値を指定 ・51・ 直交座標への変換(Rec) Rec( r, θ ) r : 極座標のr 値を指定 θ : 極座標のθ 値を指定 1 直交座標(' 2, ' 2 )を極座標に変換する az 1+(Pol)!2) 1)(,)!2))= Az Math 1+(Pol)!2e 1)(,)!2e)= ● 結果θ は、 –180°<θ≦180°の範囲で表示されます。 現在の角度設定 (15ページ) に従ってDeg、 Rad、 Gra ● 結果θ は、 の値に変換され、結果表示されます。 それぞれ変数メモリー ● 計算結果として得られたr、θ の値は、 (45ページ)のX、Yに格納されます。 2 極座標 (2, 30)を直交座標に変換する az 1-(Rec)21)(,) 30)= ● 入力値のθ は、 現在の角度設定 (15ページ)によって決まりま す。 ● 計算結果として得られたX, Yの値は、それぞれ変数メモリー (45ページ)のX, Yに格納されます。 A 留意事項 ● 座標変換の関数は、COMPモード(N 1 )とSTATモード (N2)のみで利用可能です。 ● 座標変換を単独で実行せず、計算式の中で実行した場合、先 頭の解 (r 値またはX値)を用いて演算が行われます。 例:Pol (' 2, ' 2)+5=2+5=7 ・52・ ■ その他の関数 ここでは次の関数を使った計算について説明します。 !, Abs(, Ran#, nPr, nCr, Rnd( A 階乗 (!) 構文: {n} ! - (5+3)! a (5+3) 1E(x!)= ● {数値} (または{式}の計算結果) が、 0または正の整数の場合の み有効です。 A 絶対値計算 (Abs) 実数の演算時は、単純に絶対値を求めます。 構文: Abs({n}) - Abs (2−7)=5 A Math D2-7= a D2-7)= A 乱数 (Ran#) 小数点以下3桁の小数 (0.000∼0.999)の疑似乱数を発生させる 関数です。 構文:Ran# - 1000Ran#で3桁の乱数3つを得る a 1000 1.(Ran#)= ・53・ = = ● 上記の数値は一例であり、 結果は操作ごとに異なります。 A 順列 (nPr) /組合せ(nCr) 計算 順列、 組み合わせの計算を行うことができます。 構文: {n} nPr {m}, {n} nCr {m} n, rは整数、かつ0≦r ≦n<1×1010の場合のみ有効です。 - 10人の中から4人を選んで作る順列および組み合わせ は、それぞれ何通りか? a 101*(nPr)4= 101/(nCr)4= A 丸め関数 (Rnd) 引数として指定された数値や式の結果を小数化して、現在の表 示桁数設定(Norm/Fix/Sci)に従って有効桁で四捨五入する (丸める)関数です。 構文: Rnd({n}) 表示桁数設定:Norm1またはNorm2の場合 仮数部の11桁目で四捨五入を行います。 表示桁数設定:FixまたはSciの場合 指定桁数の1つ下の桁で四捨五入を行います。 ・54・ - 200÷7×14=400 a 200/7*14= (小数点以下3桁指定) FIX 1N6(Fix)3 (内部15桁で計算を続ける) FIX 200/7= FIX *14= 同じ計算を丸め関数を使って(指定桁で)実行すると FIX 200/7= (指定桁での数値丸めを実行) FIX 10(Rnd)= (丸めの確認) FIX *14= ・55・ 表示変換機能 本節では、数値の表示形式の変換について説明します。 ■ Eng変換と逆Eng変換 計算結果として表示中の数値の指数部を、 3の倍数に変換して表 示することができます。 A Eng変換の操作例 1 1,234をEng変換して表示する a 1234= W W 2 123を逆Eng変換して表示する a 123= 1W(←) ■ S-D変換 S-D変換の機能を使うと、小数を分数やπの形式に変換したり、 その逆に変換することができます。 ・56・ A 変換が可能な形式について S-D変換では、 小数で表示された計算結果を、 次の形式の数値に 変換することが可能です (同時に、 次の形式の数値を小数に変換 する操作が可能です)。 分数形式:分数として変換可能な小数を、分数形式に変換しま す。 仮分数、 帯分数のどちらで表示を行うかは、 変換時 の分数表示設定に従います。 π形式: πを含む次の形式への数値の変換が可能です(自然表 示時のみ有効)。 nπ(nは整数) dπ abπ c または c (分数表示設定に従います) ● 分数のπ形式への変換では、 変換できるものは逆三角関数の 結果やラジアンで一般的に表現される数値に限られます。 ● 計算結果が'形式で得られた場合に、 fにて小数表示に変 換することが可能です。 しかし、計算結果が小数表示の場合は、'形式に変換するこ とはできません。 A S-D変換の例 ● 変換対象によっては、変換に時間がかかる場合があります。 1 分数 → 小数 A Math '5c6= f f ● fキーを押すごとに、 表示が交互に切り替わります。 ・57・ 2 πを含む分数→小数 A Math 15(π)*'2c5= f 3 'を含む数→小数 A Math !2e*!3= Math f ・58・ 統計計算 (STAT) 本節での計算を行う際には、計算モード(14ページ参照)と してSTATモード (N2)を選択してください。 ■ 統計計算の概要 A 統計計算の操作の流れ はじめに、本機を使った統計計算の大まかな操作の流れを説明 します。次の操作例を行ってください。 1. N2 (STAT)を押します。 u 次のようなSTATタイプ選択画面が初期表示されます。 この画面では、 統計計算のタイプを選択することができま す。 2. ここでは1(1-VAR)を押します。 u 画面上部にSTATシンボルが点灯し、 STATモードに入った ことを示します。 u 次のようなSTATエディタ画面が表示されます。 STAT この画面では、 統計計算実行の対象となる標本データを入 力することができます。 3. 標本データを入力します。 u ここでは例として10, 11, 12と入力します。 10= 11= 12= STAT ・59・ 4. Aを押します。 u STAT演算画面が表示されます。 STAT この画面では、STATエディタ画面で入力した標本データ に基づく統計計算や、COMPモードとほぼ同様の各種計算 を実行することができます。 5. ここからの操作は、 実際の統計計算の例です。 11(STAT)を押します。 u 次のようなSTATメニューが表示されます。 この画面からコマンドを選択して統計計算を実行したり、 他の画面に移動することなどができます。 6. 計算例:標本データの平均値を求めます。 5(Var)を押してください。 u Varサブメニューが表示されます。 STAT 7. 2(o)を押します。 u STAT演算画面が表示され、 平均値を求めるoコマンドが入 力されます。 STAT ・60・ 8. =を押します。 u 計算結果(標本データの平均値)が表示されます。 STAT ヒント ● STATモードでの統計計算は、 STATエディタ画面で入力した 標本データに基づいて行われます。 統計計算を行った後でも、随時STATエディタ画面を呼び出 して、 標本データの追加、 削除、 変更などの編集を行うことが できます。 A 統計計算のタイプについて 統計計算のタイプは、 STATモードに入ると表示されるSTATタ イプ選択画面で数字キー (1∼8) を押して選ぶことができま す。 本機では、次のタイプの統計計算の実行が可能です。 キー 選択画面表示 統計計算のタイプ 1 1-VAR 2 A+BX 一次回帰演算 3 _+CX2 二次回帰演算 4 ln X 対数回帰演算 5 e^X 6 A•B^X e指数回帰演算 ab指数回帰演算 7 A•X^B べき乗回帰演算 8 1/X 逆数回帰演算 一変数統計演算 変数の数 一変数 (X) 二変数 (X, Y) 統計計算のタイプを切り替えるには STATモードの利用中でも、 統計計算のタイプを切り替えること ができます。 11 (STAT) 1 (Type) を押すとSTATタイプ選 択画面が表示されるので、切り替えたいタイプに応じたキー (1∼8)を押します。 ・61・ ● 変数の数が異なる統計計算タイプに切り替えると、 現在登録 されている標本データがクリアされます。 STATタイプ選択画面で1∼8を押すと、次のような画面 が表示される場合があります。 STAT 標本データをクリアして統計計算タイプを切り替えるには =(Yes)を、切り替えるのをやめるにはA(Cancel)を押 します。 ● 変数の数が同じ(二変数の) 統計計算タイプの間での切り替 えの場合は、標本データは保持されます。同じ標本データに 基づいて、異なる回帰演算を実行することが可能です。 A 標本データの入力について STATエディタ画面を表示するには 他の計算モードからSTATモードに入った場合は、STATタイプ 選択画面で統計計算のタイプを選んだ時点でSTATエディタ画 面が表示されます。 すでにSTATモードに入っており、 他の画面が表示されている場 合は、 11 (STAT)2 (Data)を押します。 STATエディタ画面について STATエディタ画面の1行が、 1個 (1組) の標本データを表します。 現在選択されている統計計算タイプが一変数か、二変数かに応 じて、 STATエディタ画面の表示は次のようになります。 STAT STAT 一変数の場合 二変数の場合 FREQ (頻度)列の表示について セットアップの「統計表示設定」 (17ページ)は、初期設定では OFFになっています。 これをONに切り替えると、 STATエディタ 画面にFREQ列が追加されます。 FREQ列は “FREQ” というラベ ル名で表されます。 ・62・ FREQ列 STAT STAT 一変数の場合 二変数の場合 ● FREQ列には、各行の標本データの頻度(同一標本データの データ数)を、数値で入力することができます。ある行のX列 (またはY列) にデータを入力すると、 その行のFREQ列には初 期値として1が自動的に入力されます。 標本データを入力するには ● 入力は、 現在カーソルが表示されているセルに対して行うこ とができます。カーソルの移動は、カーソルキーを使って行 います。 STAT カーソル ● ライン表示選択時のCOMPモードでの入力と同じ要領で、 数 値や式の入力を行います。 入力中の数値や式は、 STATエディ タ画面下部の 「詳細情報エリア」に左詰めで表示されます。 STAT 詳細情報エリア } ● 入力の途中 (数値や式が詳細情報エリアに左詰めで表示され ている状態)でA を押すと、入力中の内容がクリアされま す。 ● 入力中の内容を確定するには、= を押します。確定と同時 に、 選択されていたセルに数値が表示されます (最大6桁) 。 計 算式を入力した場合は、計算結果が数値で入力されます。 STAT ・63・ ● 二変数の場合、 ある行のX列またはY列のどちらか片方への入 力を確定すると、 もう片方には初期値として自動的に0が入 力されます。 入力に関するご注意 ① 入力可能な行数 (標本データ数) は、 現在選択されている統計 計算タイプと、 本機のセットアップの 「統計表示設定」 の状態 によって次のように異なります。 統計表示 統計 設定 計算タイプ OFF (FREQ列非表示) ON (FREQ列表示) 一変数 80行 40行 二変数 40行 26行 ② 詳細情報エリアへの表示は、常にライン表示形式となりま す。 ③ STATエディタ画面では次の入力操作はできません。 ・m, 1m (M–)キーの操作 ・変数メモリーへの数値登録操作(STO) 標本データの保持に関するご注意 次の操作を行うと、 STATモードで入力した標本データはすべて 消えてしまいますので、ご注意ください。 ● STATモードから他の計算モードに切り替えた場合 ● セットアップで統計表示設定 (FREQ列の表示/非表示設定) を切り替えた場合 A 標本データの編集について STATエディタ画面で入力した標本データに対して、 次の編集操 作が可能です。 u 選択したセルの内容の上書き u 行の削除 u 行の挿入 u 全データの一括削除 編集時のカーソルの移動について 編集を行う際には、 編集対象のセルにカーソルを移動します。 上下方向への移動にはfまたはcを、左右方向への移動には dまたはeを使います。 ・64・ 入力済みのセル内のデータを上書きするには 入力済みのセルへの上書き操作は、 基本的には標本データの初 期入力時の操作と同じです。 1. STATエディタ画面で、入力済み内容を変更したいセルに カーソルを移動します。 2. 上書きしたい数値 (または計算式) を入力し、 =を押します。 u 新たに入力した数値(または計算式)によって、 カーソル位 置のセルの内容が上書きされます。 ご注意 入力済みのセルに対する編集操作は、新規入力による上書き操 作のみが可能です。 すでに入力済みの数値の一部を変更するこ とはできません。 特定の行を削除するには 現在のカーソル位置の行全体を削除することができます。 1. STATエディタ画面で、削除したい行のいずれかのセルに カーソルを移動します。 2. Yを押します。 u カーソル位置の行全体が削除され、 削除した行以降の行が 順次繰り上がります。 特定の位置に行を挿入するには 現在のカーソル位置の手前に、 行を挿入することができます。 行 の挿入は、次の手順で行います。 1. STATエディタ画面で、 行を挿入したい位置の直後の行のいず れかのセルに、カーソルを移動します。 2. 11(STAT)を押してSTATメニューを表示し、3(Edit) を押します。 u Editサブメニューが表示されます。 STAT 3. 1 (Ins)を押します。 u 行の挿入が実行され、STATエディタ画面に戻ります。 ・65・ ご注意 すでに入力可能な行数いっぱいまで入力済みの場合は、行の挿 入は実行されません。 すべての標本データを一括削除するには STATエディタ画面に入力したすべての標本データを、 次の手順 で一括して削除することができます。 1. 11 (STAT) を押してSTATメニューを表示し、3 (Edit) を押します。 u Editサブメニューが表示されます。 2. 2(Del-A)を押します。 u すべての標本データが削除されます。 ご注意 行の挿入と標本データの一括削除の操作は、 STATエディタ画面 が表示されている状態でのみ実行が可能です。 A STAT演算画面について STAT演算画面は、STATエディタ画面を使って入力したデータ に基づく各種の演算を実行する際に利用します。 STATエディタ画面でAを押すと、 STAT演算画面に切り替わり ます。 STAT STAT演算画面を使った統計計算について 11 (STAT) を押すと表示されるSTATメニューから、 現在選 択されている統計計算のタイプ (61ページ) に応じたコマンドを STAT演算画面に呼び出し、演算を実行することができます。 ● 入力データ個数や、選択した統計計算の種類によっては、統 計計算に時間がかかることがあります。 STAT演算画面で可能なその他の操作について 基本的にCOMPモード時と同様の、 四則演算や関数計算などの 操作が可能です。ただし次の機能は無効となります。 ・66・ u 複数の計算履歴の記憶 u マルチステートメントの入力 また、 セットアップの表示形式設定にかかわらず、 常にライン表 示形式となります。 A STATメニューについて STATエディタ画面またはSTAT演算画面で11 (STAT) を押 すと、 STATメニューが表示されます。 STATメニューの内容は、 現在選択されている統計計算のタイプ (61ページ) が一変数か、 二変数かによって、 メニュー項目が異な ります。 一変数の場合 二変数の場合 ● メニューの表示中に11 (STAT) を押すと、 メニュー表示 前の画面に戻ります。 共通のメニュー項目 メニュー名 説 明 1Type STATタイプ選択画面を表示します。 2Data STATエディタ画面を表示します。 3Edit STATエディタに対する編集を行うためのEdit サブメニューを表示します。 4Sum 各種の総和を求めるコマンドを含むSumサブ メニューを表示します。 5Var 平均や標準偏差などを求めるコマンドを含む Varサブメニューを表示します。 6MinMax 最大値/最小値を求めるコマンドを含む MinMaxサブメニューを表示します。 ● 4Sum, 5Var, 6MinMaxの各サブメニューに含まれるコ マンドについて詳しくは、 「一変数統計演算」 (68ページ) およ び「回帰演算(二変数統計演算) (70ページ)の該当項目を参 」 照してください。 ・67・ 二変数時のメニュー項目 メニュー名 7Reg 説 明 回帰演算を実行するコマンドを含むRegサブ メニューを表示します。 ご注意 対数回帰演算、 e指数回帰演算、ab指数回帰演算、およびべき乗回 帰演算の選択時は、 標本データの入力数が多くなると、 Regサブ メニューに含まれるコマンドの演算に時間がかかります。 ■ 一変数統計演算 11(STAT)1(Type)1(1-VAR) A 総和 (Sumサブメニュー) 11(STAT)4(Sum) 1Σx2 2Σx 標本の2乗和を求めます。 標本の総和を求めます。 A 標本数/平均/標準偏差 (Varサブメニュー) 11(STAT)5(Var) 1n 2o 3xσn 標本数を求めます。 平均を求めます。 o = Σnx 母標準偏差を求めます。 xσ n = Σ (x – o)2 n 4xσn–1 標本標準偏差を求めます。 x σ n –1 = Σ (x – o)2 n–1 ・68・ A 最大値/最小値 (MinMaxサブメニュー) STAT 11(STAT)6(MinMax) 1minX 標本の最小値を求めます。 2maxX 標本の最大値を求めます。 A 一変数統計演算の例題 1 一変数統計演算を選択して次のデータを入力する。 x 0 1 2 3 4 5 6 7 9 10 度数 (FREQ) 1 2 1 2 2 2 3 4 2 1 入力したデータに対して、 標本の2乗和と総和を求める。 1Nc3(STAT)1(ON)N2(STAT) 1(1-VAR) 0=1=2= 3=4=5=6= 7=9=10= STAT STAT cec2=c2=2 =2=3=4=2= A11(STAT)4(Sum) STAT 1(Σx2)= STAT 11(STAT)4(Sum) 2(Σx)= ・69・ 2 例1で入力したデータの標本数、 平均、 母標準偏差を求め る。 11(STAT)5(Var) STAT 1(n)= STAT 11(STAT)5(Var) 2(o)= STAT 11(STAT)5(Var) 3(xσn)= 3 例1で入力したデータの最小値、最大値を求める。 11(STAT)6(MinMax) STAT 1(minX)= STAT 11(STAT)6(MinMax) 2(maxX)= ■ 回帰演算(二変数統計演算) A 一次回帰演算 11(STAT)1(Type)2(A+BX) 次の理論式による回帰を実行します。 y = A + BX ・70・ 総和(Sumサブメニュー) 11(STAT)4(Sum) 1Σx2 2Σx 3Σy2 標本のXデータの2乗和を求めます。 標本のXデータの総和を求めます。 標本のYデータの2乗和を求めます。 4Σy 標本のYデータの総和を求めます。 6Σx3 標本のXデータの3乗和を求めます。 8Σx4 標本のXデータの4乗和を求めます。 5Σxy 標本のXデータとYデータの積和を求めます。 7Σx2y 標本の{Xデータの2乗×Yデータ}の総和を求めます。 標本数/平均/標準偏差 (Varサブメニュー) 11(STAT)5(Var) 1n 標本数を求めます。 2o 標本のXデータの平均を求めます。 o = Σnx 3xσn 標本のXデータの母標準偏差を求めます。 xσ n = Σ (x – o)2 n 4xσn–1 標本のXデータの標本標準偏差を求めます。 x σ n –1 = Σ (x – o)2 n–1 5p 標本のYデータの平均を求めます。 6yσn 標本のYデータの母標準偏差を求めます。 Σy p= n yσ n = Σ (y – p)2 n ・71・ 7yσn–1 標本のYデータの標本標準偏差を求めます。 y σ n –1 = Σ (y – p)2 n–1 最大値/最小値(MinMaxサブメニュー) STAT 11(STAT)6(MinMax) 1minX 標本のXデータの最小値を求めます。 2maxX 標本のXデータの最大値を求めます。 3minY 標本のYデータの最小値を求めます。 4maxY 標本のYデータの最大値を求めます。 回帰演算(Regサブメニュー) 11(STAT)7(Reg) 1A 回帰係数の定数項Aを求めます。 A= 2B 回帰係数Bを求めます。 B= 3r n .Σxy – Σx .Σy 2 . {n Σx – (Σx)2}{n .Σy 2 – (Σy)2} x推定値を求めます。 m= 5n n.Σxy – Σx .Σy n.Σx2 – (Σx)2 相関係数rを求めます。 r= 4m Σy – B.Σx n y–A B y推定値を求めます。 n = A + Bx ・72・ - x y 左記データを一次回帰して回帰式およ 1.0 1.2 1.5 1.6 1.9 2.1 2.4 2.5 2.7 3.0 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 2.0 び相関係数を求める。 また、 回帰式よりx=2およびy=–3のと きのn (yの推定値) 、 m(xの推定値)をそれ ぞれ推定する。 1Nc3(STAT)2(OFF) N2(STAT) STAT 2(A+BX)1= 1.2=1.5= 1.6=1.9= 2.1=2.4= 2.5=2.7= 3= STAT STAT ce1= 1.1=1.2= 1.3=1.4= 1.5=1.6= 1.7=1.8= 2= A11(STAT)7(Reg) ・73・ STAT STAT 1(A)= STAT 11(STAT)7(Reg) 2(B)= STAT 11(STAT)7(Reg) 3(r)= y=–3のときmは? STAT x=2のときnは? STAT y311(STAT)7(Reg) 4(m)= 211(STAT)7(Reg) 5(n)= A 二次回帰演算 11(STAT)1(Type)3(_+CX2) 次の理論式による回帰を実行します。 y = A + BX + CX 2 ● 総和 (Sumサブメニュー) 、 標本数/平均/標準偏差 (Varサブ メニュー) 、 最大値/最小値 (MinMaxサブメニュー)について は、 「一次回帰演算」 (70ページ)と同様です。 回帰演算(Regサブメニュー) 11(STAT)7(Reg) 1A 回帰係数の定数項Aを求めます。 A= Σy Σx Σx 2 –B –C n n n ( ) ( ) ・74・ 2B 回帰係数の一次係数Bを求めます。 B= 3C Sxy.Sx 2x 2 – Sx 2y.Sxx 2 Sxx.Sx 2x 2 – (Sxx 2)2 回帰係数の二次係数Cを求めます。 C= Sx 2y.Sxx – Sxy.Sxx 2 Sxx.Sx 2x 2 – (Sxx 2) 2 ただし、 Sxx = Σx 2– (Σx) n . Sxy = Σxy – (Σx Σy) n . 2 Sxx 2 = Σx 3 – (Σx Σx ) n 2 2 Sx 2x 2 = Σx 4 – (Σx ) n 2. Sx 2y = Σx 2y – (Σx Σy) n 2 4m1 x1推定値を求めます。 m1 = 5m2 x2推定値を求めます。 m2 = 6n – B + B 2 – 4C(A – y) 2C – B – B 2 – 4C(A – y) 2C y推定値を求めます。 n = A + Bx + Cx 2 ・75・ - 73ページ (一次回帰演算の例題) で入力したデータを二次 回帰して、回帰式を求める。 また、回帰式よりx =2およびy =3のときのn(y の推定 値) 、 m( 1 x1の推定値) 、 m( 2 x2の推定値) をそれぞれ推定す る。 A11(STAT)7(Reg) STAT 1(A)= STAT 11(STAT)7(Reg) 2(B)= STAT 11(STAT)7(Reg) 3(C)= y=3のときm1は? STAT 311(STAT)7(Reg) 4(m1)= y=3のときm2は? STAT 311(STAT)7(Reg) 5(m2)= x=2のときnは? STAT 211(STAT)7(Reg) 6(n)= A 対数回帰演算 11(STAT)1(Type)4(ln X) 次の理論式による回帰を実行します。 y = A + Bln X ・76・ ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(70 ページ)と同様です。 演算式は次の通りです。 Σy – B.Σ lnx n n .Σ(lnx)y – Σ lnx .Σy B= n .Σ(lnx)2 – (Σ lnx)2 n .Σ(lnx)y – Σ lnx .Σy r= {n .Σ(lnx)2 – (Σ lnx)2}{n .Σy2 – (Σy)2} A= y–A m=e B n = A + Blnx - x y 29 50 74 103 118 1.6 23.5 38.0 46.4 48.9 左記データを対数回帰して回帰式および相 関係数を求める。 また、 回帰式よりx=80およびy=73のとき (y の推定値) 、 m(xの推定値)をそれぞれ のn 推定する。 1Nc3(STAT)2(OFF)N2(STAT)4(In X) STAT 29=50=74= 103=118= ce1.6= 23.5= 38=46.4= 48.9= STAT STAT A11(STAT)7(Reg) 1(A)= STAT 11(STAT)7(Reg) 2(B)= ・77・ STAT 11(STAT)7(Reg) 3(r)= x=80のときnは? STAT 8011(STAT)7(Reg) 5(n)= y=73のときmは? STAT 7311(STAT)7(Reg) 4(m)= A e指数回帰演算 11(STAT)1(Type)5(e^X) 次の理論式による回帰を実行します。 y = AeBX ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(70 ページ)と同様です。 演算式は次の通りです。 . A = exp Σlny – B Σx ( ) n n .Σxlny – Σx .Σ lny B= n .Σx 2 – (Σx)2 n .Σxlny – Σx .Σ lny r= {n .Σx 2 – (Σx)2}{n .Σ(lny)2 – (Σlny)2} lny – lnA m= B n = Ae Bx - x y 6.9 12.9 19.8 26.7 35.1 21.4 15.7 12.1 8.5 5.2 左記データをe指数回帰して回帰式および 相関係数を求める。 また、 回帰式よりx=16 およびy=20のとき のn (yの推定値) 、 m(xの推定値)をそれぞれ 推定する。 ・78・ 1Nc3(STAT)2(OFF)N2(STAT)5(e^X) 6.9=12.9= 19.8= 26.7= 35.1= ce21.4= 15.7= 12.1=8.5= 5.2= STAT STAT STAT A11(STAT)7(Reg) 1(A)= STAT 11(STAT)7(Reg) 2(B)= STAT 11(STAT)7(Reg) 3(r)= x=16のときnは? STAT 1611(STAT)7(Reg) 5(n)= y=20のときmは? STAT 2011(STAT)7(Reg) 4(m)= A ab指数回帰演算 11(STAT)1(Type)6(A•B^X) 次の理論式による回帰を実行します。 y = ABX ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(70 ページ)と同様です。 ・79・ 演算式は次の通りです。 . A = exp Σlny – B Σx B = exp ( n ) . . ( n Σxn .Σxy –– ΣxΣxΣ y ) ln ln 2 ( )2 n .Σxlny – Σx .Σlny {n .Σx – (Σx)2}{n .Σ(ln y)2 – (Σln y)2} lny – lnA m= lnB n = ABx r= 2 - x –1 3 5 10 y 0.24 4 16.2 513 左記データをab 指数回帰して回帰式およ び相関係数を求める。 また、回帰式よりx=15 およびy=1.02 の ときのn (yの推定値) 、m (xの推定値) をそれ ぞれ推定する。 1Nc3(STAT)2(OFF)N2(STAT)6(A•B^X) STAT y1=3=5= 10= STAT ce0.24=4= 16.2=513= STAT A11(STAT)7(Reg) 1(A)= STAT 11(STAT)7(Reg) 2(B)= ・80・ STAT 11(STAT)7(Reg) 3(r)= x=15のときnは? STAT 1511(STAT)7(Reg) 5(n)= y=1.02のときmは? STAT 1.0211(STAT) 7(Reg)4(m)= A べき乗回帰演算 11(STAT)1(Type)7(A•X^B) 次の理論式による回帰を実行します。 y = AXB ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(70 ページ)と同様です。 演算式は次の通りです。 . A = exp Σlny – B Σlnx ( ) n n .Σlnxlny – Σlnx .Σlny B= n .Σ(lnx)2 – (Σlnx)2 n .Σlnxlny – Σlnx .Σlny r= . {n Σ(ln x)2 – (Σln x)2}{n .Σ(ln y)2 – (Σln y)2} m=e ln y – ln A B n = AxB - x y 28 30 33 35 38 2410 3033 3895 4491 5717 左記データをべき乗回帰して回帰式および 相関係数を求める。 また、回帰式よりx=40 およびy=1000の ときのn (yの推定値) 、m (xの推定値) をそれ ぞれ推定する。 ・81・ 1Nc3(STAT)2(OFF)N2(STAT)7(A•X^B) STAT 28=30=33= 35=38= ce2410= 3033= 3895= 4491= 5717= STAT STAT A11(STAT)7(Reg) 1(A)= STAT 11(STAT)7(Reg) 2(B)= STAT 11(STAT)7(Reg) 3(r)= x=40のときnは? STAT 4011(STAT)7(Reg) 5(n)= y=1000のときmは? STAT 100011(STAT) 7(Reg)4(m)= A 逆数回帰演算 11(STAT)1(Type)8(1/X) 次の理論式による回帰を実行します。 y=A+ B X ● すべてのサブメニュー内のコマンドは、一次回帰演算(70 ページ)と同様です。 ・82・ 演算式は次の通りです。 Σy – B.Σx–1 n Sxy B= Sxx Sxy r= Sxx .Syy A= (Σx–1)2 Sxx = Σ(x–1)2 – n (Σy)2 Syy = Σy2– n –1. Sxy = Σ(x–1)y – Σx Σy n B m= y–A B n=A+ x - x y 1.1 2.1 2.9 4.0 4.9 18.3 9.7 6.8 4.9 4.1 左記データを逆数回帰して回帰式および相 関係数を求める。 また、 回帰式よりx=3.5 およびy=15 のと きのn (yの推定値) 、 m(xの推定値)をそれぞ れ推定する。 1Nc3(STAT)2(OFF)N2(STAT)8(1/X) 1.1=2.1= 2.9=4= 4.9= STAT ce18.3= 9.7=6.8= 4.9=4.1= STAT ・83・ STAT A11(STAT)7(Reg) 1(A)= STAT 11(STAT)7(Reg) 2(B)= STAT 11(STAT)7(Reg) 3(r)= x=3.5のときnは? STAT 3.511(STAT) 7(Reg)5(n)= y=15のときmは? STAT 1511(STAT)7(Reg) 4(m)= ・84・ 関数式からの数値テーブル生成 (TABLE) 本節での計算を行う際には、計算モード(14ページ参照)と してTABLEモード (N3)を選択してください。 ■ 数値テーブル生成の概要(操作の流れ) ここでは、 次の関数式と、xの開始値/終了値/ステップ値指定 に基づく数値テーブルを生成する場合で、 操作手順を例示しま す。 関数式 : f(x)=x2+ 開始値 :1 終了値 :5 1 2 ステップ値 : 1 ● 次の操作手順は、 セットアップの表示形式設定 (15ページ) が 「ライン表示」の場合で説明します。 1. N3 (TABLE)を押します。 u 次のような関数式エディタ画面が初期表示されます。 この画面では、 数値テーブル生成の元となる関数式を入力 します。 2. 関数式を入力します。 u 次のように入力します。 S)(X)w+1'2 ・85・ 3. 関数式を確定するには、 =を押します。 u 開始値の指定画面が表示されます。 現在指定されている開始値 (初期値: 1)が表示される u 現在指定されている開始値と今回指定したい開始値が異な る場合は、開始値1を入力します。 4. 関始値を確定するには、 =を押します。 u 終了値の指定画面が表示されます。 現在指定されている終了値 (初期値: 5)が表示される u 開始値の場合と同様、必要に応じて数値を入力します。 5. 終了値を確定するには、 =を押します。 u ステップ値の指定画面が表示されます。 現在指定されているステップ値 (初期値: 1)が表示される u 開始値の場合と同様、必要に応じて数値を入力します。 6. ステップ値を確定するには、 =を押します。 u 入力した関数式と指定した開始値/終了値/ステップ値に 基づく数値テーブルが、 数値テーブル画面に表示されます。 u 数値テーブル画面でAを押すと、 関数式エディタ画面に戻 ります。 ・86・ ■ 関数式の登録とx値の指定について A 登録が可能な関数式について TABLEモードの関数式エディタ画面では、基本的にCOMPモー ド時と同様に、 数値や演算子、 関数、 定数、 変数などの入力操作が 可能です。ただし、次の制限があります。 ● 変数メモリーXを除く各変数メモリー (A, B, C, D, Y) および 独立メモリー (M) は、 すべて数値 (メモリー内に現在格納され ている数値) として扱われます。 ● 関数式における変数としては、変数メモリーXのみが使用可 能です。他の変数メモリーおよび独立メモリーは、関数式に おける変数としては使用できません。 ● 座標変換(Pol, Rec)の関数は入力できません。 ● 次の機能は利用できません。 u リプレイ機能 u マルチステートメントの入力 u m, 1m(M–)キーの操作 u 変数メモリーへの数値登録操作(STO) A x値の指定について 数値テーブルを作成する際に使われるx値の開始値 (Start) 、 終了 値 (End) 、 およびステップ値(Step) を指定することができます。 それぞれの数値の指定は、 関数式エディタ画面で=を押すと順 次表示される入力画面を使って行います。 ● 入力は、常にライン表示形式で行います。 ● 開始値、 終了値、 およびステップ値として、 数値や計算式 (結果 が数値となるような計算式)を入力することが可能です。 ● 開始値よりも小さい終了値を指定した場合はエラーとなり、 数値テーブルは生成されません。 ● 指定可能なxの値(開始値/終了値/ステップ値) は、結果と して作成される数値テーブルにおけるx値が30個以内となる ような値です。x値が30個を超えるような条件を指定して数 値テーブルの作成を実行すると、 エラーとなります。 ● 入力した関数式、 およびx値の指定条件などにより、 数値テー ブルの作成に時間がかかる場合があります。 ● 数値テーブルを作成する際に、変数メモリーXの値は書き換 えられてしまいますので、 ご注意ください。 ・87・ A 登録した関数式とx値の保持について TABLEモードで登録した関数式とx値 (開始値/終了値/ステッ プ値) が保持/クリアされる条件は、 次の通りです。 ● TABLEモードから出た場合は、 関数式とx値はすべてクリア されます。 TABLEモードでN3 (TABLE) を押して、 TABLE モードに入り直した場合も、すべてクリアされます。 ● TABLEモードで本機の電源を切った場合は、 再度電源を入れ ると関数式エディタ画面が表示されます。このとき、電源を x値は保持 切る前に登録されていた関数式は、 消去されます。 されています。 ● TABLEモードでセットアップの表示形式設定 (自然表示形式 またはライン表示形式の設定)を変更すると、登録されてい た関数式はクリアされます。 ■ 数値テーブル画面について 数値テーブル画面には、指定した開始値/終了値/ステップ値 から計算されたx値と、 そのx値を登録した関数式 ( f x)に代入し て得られた ( f x)値の一覧が表示されます。 ● 数値テーブル画面では、 各要素の数値を表示することができ るだけです。 編集を行うことはできません。 ● 数値テーブル画面でAを押すと、関数式エディタ画面に戻 ります。 ・88・ 技術情報 本節では、 本機の計算機としての性能や精度、 エラーが発生した 場合の考えられる原因と対処方法について説明します。 ■ 計算の優先順位 本機では、入力した式が次の優先順位に従って計算が実行され ます。 ● 基本的に左から右へと計算が実行されます。 ● カッコが使用された場合、カッコ内の計算が最優先されま す。 ● 個別の演算命令ごとの優先順位は、次の通りです。 順位 ① 演算命令の種類 該当記号と解説 カッコ付き関数 Pol(, Rec( sin(, cos(, tan(, sin–1(, cos–1(, tan–1(, sinh(, cosh(, tanh(, sinh–1(, cosh–1(, tanh–1( log(, ln(, e^(, 10^(, '(, 3'( Abs( Rnd( ② 後置関数、べき乗、 x2, x3, x–1, x!, ° ’ ”, °, r, g, ^(, べき乗根 x パーセント % ③ 分数 a b/c ④ 前置記号 (–)(負符号) ⑤ 統計の推定値計算 ⑥ 順列、 組合せ m, n, m1, m2 nPr, nCr ⑦ 乗除算 ×, ÷ 乗算省略 π, e, 変数メモリーの直前の乗 算省略 (2π, 5A, πAなど) 、カッ '( コ付き関数直前の乗算省略 (例:2'(3) , Asin(30)など) ⑧ 加減算 +, − ・89・ ヒント ● 負数を使った計算では、 負数にカッコを付ける必要がある場 合があります。 例えば 「–2の2乗」 を計算したい場合は、 ②後置 関数x2の優先順位が④前置記号である負符号 (–) よりも優先 2 順位が高いため、 (–2) “ ”と入力することが必要です。 y2w= –22=–4 (y2)w= (–2)2=4 ● 乗除算と乗算省略は同じ優先順位⑦なので、計算式は、左か ら順に計算されます。このため、カッコを付けることで計算 結果が変わります。 1/215(π)= 1÷2π=1.570796327 1/(215(π))= 1÷(2π)=0.1591549431 ■ スタック数の制限について 本機には優先順位の低い計算数値や計算命令 (関数など) を一時 的に記憶する「スタック」と呼ばれるメモリーがあります。数値 用のスタックは10 段、 命令用のスタックは24 段まで使用でき ます。 数値用、命令用のスタックは、 それぞれ次のように数えま す。 3 2 1 1 2 3 4 数値用スタック 1 2 4 5 6 5 7 命令用スタック 1 2 3 2 3 4 3 4 5 4 5 4 5 6 7 スタック数を超えて計算式を入力し、計算を実行しようとする と、スタックエラー(Stack ERROR)となり、計算結果を得るこ とはできません。 ・90・ ■ 演算範囲・演算桁数・精度について 実行する計算に応じて、本機の演算範囲、内部演算桁数、精度は 次の通りです。 演算範囲と精度 ±1×10–99∼±9.999999999×1099および0 演算範囲 内部演算桁数 15桁 精度 原則として1回の計算につき10桁目の誤差 が±1 となります。 指数で表示する場合には 誤差は表示されている仮数表示の最下位桁 において±1 となります。連続して計算を 行った場合は、この誤差が累積されます。 関数計算時の入力範囲と精度 関数 sin x cos x 入力範囲 DEG 0⬉ x ⬍9109 RAD 0⬉ x ⬍157079632.7 GRA 0⬉ x ⬍11010 DEG 0⬉ x ⬍9109 RAD 0⬉ x ⬍157079632.7 GRA 0⬉ x ⬍11010 DEG sin x と同様、ただし、x = (2n–1)90を除 く tan x RAD sin x と同様、ただし、x = (2n–1)π / 2を 除く GRA sin x と同様、ただし、x = (2n–1)100を 除く sin–1x cos–1x tan–1x sinh x cosh x 0⬉ x ⬉1 0⬉ x ⬉9.9999999991099 0⬉ x ⬉230.2585092 ・91・ 関数 入力範囲 sinh–1x 0⬉ x ⬉4.9999999991099 cosh–1x 1⬉ x ⬉4.9999999991099 tanh x 0⬉ x ⬉9.9999999991099 tanh–1x 0⬉ x ⬉9.99999999910–1 log x / ln x 0 x ⬉9.9999999991099 10 x ex ' x –9.9999999991099⬉ x ⬉ 99.99999999 –9.9999999991099⬉ x ⬉ 230.2585092 0 ⬉ x 1 10100 x2 x 1 1050 1/x x 1 10100 ; x G 0 ' x x 1 10100 3 x! nPr nCr Pol(x,y) Rec(r,θ ) °’ ” 0 ⬉ x ⬉ 69(x : 整数) 0 ⬉ n 11010, 0 ⬉ r ⬉ n(n, r : 整数) 1 ⬉ {n!/(n–r)!} 110100 0 ⬉ n 11010, 0 ⬉ r ⬉ n(n, r : 整数) 1⬉ n!/r ! 110100 または 1⬉ n!/(n–r)! 110100 x, y ⬉ 9.9999999991099 x2+y2 ⬉ 9.9999999991099 0 ⬉ r ⬉ 9.999999999 1099 θ : sinxと同じ a, b, c 1 10100 0 ⬉ b, c x 1 10100 60進数表示は 0°0´0˝ ⬉ x ⬉ 9999999°59´59˝ ^(xy) x 0: –1 10100 ylogx 100 x 0: y 0 m x 0: y n, –––––( m, n : 整数) 2n1 ただし、–1 10100 y logx 100 ・92・ 関数 x ' y 入力範囲 y 0: x G 0, –1 10100 1/x logy 100 y 0: x 0 2n1 y 0: x 2n1, ––––– m (m G 0; m, n : 整数) ただし、–1 10100 1/x logy 100 a b/c 整数・分子・分母の合計が 10 桁以内 (ただし、区 切りマークを含む) ● 演算は、 基本的には 「演算範囲と精度」 で示した精度で行われ ます。 ● ^(xy), x' y, 3', x!, nPr, nCrなど内部で連続演算を行うタイ プの関数では、内部での1回の計算ごとに発生した誤差が累 積されることがあります。 ● 関数の特異点や変曲点の近傍で、 誤差が累積されて大きくな ることがあります。 ■ エラーメッセージについて 本機の限界を超える演算を実行しようとしたり、不適切な入力 を行ったりすると、 エラーメッセージが表示されます。 エラーの 発生原因に応じて、 “Math ERROR”や“Stack ERROR”など数種 類のエラーメッセージがあります。 Math エラーメッセージ例 A エラーメッセージへの対処 どのエラーメッセージが表示された場合でも、基本的に同じ方 法で対処できます。 次のキー操作が有効です。 ● dまたはeを押すとエラーメッセージが表示される前に 入力した計算式の編集状態に戻ります。このとき、カーソル がエラー位置に移動します(23ページ 「エラー位置表示につ いて」 を参照)。 ・93・ ● Aを押すと、エラーメッセージが表示される前に入力した 計算式をクリアします。 計算式をはじめから入力し直す場合 は、 この操作を行ってください。 (エラーが発生した計算式は、 計算履歴には残りませんので、ご注意ください。) A エラーメッセージ一覧 ここでは、状況に応じて表示される個別のエラーメッセージの 意味と、 対処方法を示します。 対処に際しては、はじめにエラー メッセージ画面でdまたはeを押してください。 メッセージ:Math ERROR エラー内容 対 処 u 計算の途中経過または結果 u 入力した数値を確認し、桁 が演算範囲を超えている。 数を減らして計算し直す。 u 入力可能な数値範囲を超え u 独立メモリーや変数メモ た入力を行った(特に関数 リーを関数の引数として の使用時に注意が必要)。 使っている場合、メモリー u 数学的な誤り (0 による除算 内の数値がその関数で使用 など) が行われた。 可能な範囲内かを確認す る。 ● 入力可能な数値範囲については、 「演算範囲・演算桁数・精度に ついて」 (91ページ)を参照してください。 メッセージ:Stack ERROR エラー内容 対 処 u 数値用スタック、命令用ス u 計算式を簡略化して、使用 タックを超える計算式が実 行された。 可能なスタックの範囲内に 納める。 u 計算式を2つ以上に分けて、 使用可能なスタックの範囲 内に納める。 ● 使用可能なスタックの範囲については 「スタック数の制限に ついて」 (90ページ)を参照してください。 ・94・ メッセージ:Syntax ERROR エラー内容 対 処 u 計算式の書式に誤りがあ u 書式の誤りを確認し、計算 る。 式を訂正する。 メッセージ:Insufficient MEM エラー内容 対 処 u 計算を実行するための演算 u テーブル計算における開始 メモリーが不足している 値/終了値/ステップ値を (TABLEモードで発生する 調整して、計算の実行範囲 を狭くする訂正を行い、再 ことがあります)。 度実行してみる。 ■ 故障かなと思う前に… もし計算中にエラーが発生したり、 計算結果がおかしい場合、 下 記の操作を順番にお試しください。 操作を行う前に、 大切なデー タは事前にノートなどに書き写してください。 ① 計算式が間違っていないか確かめる。 ② 計算を行うのに必要な正しい計算モードを選択する。 ③ 上記の操作を行っても正常に操作できない場合はOキーを 押してください。 Oキーを押すと、 計算機の状態が正常であ るかをチェックします。 異常が発見された場合は自動的に計 算モードや設定を初期状態に戻し、 メモリーの内容を消去し ます。 ④ 19 (CLR)1 (Setup)= (Yes) と押して、 すべてのモー ドや設定を初期状態にする。 ・95・ リファレンス情報 本節では、本機の電源および電池交換について説明します。 ■ 電源および電池交換 本機は電源に単4電池を1個使用しています。 ●電池使用上のご注意 電池の使い方を誤ると電池の液もれで製品が腐食したり、電池 が破裂することがあります。 次のことを必ずお守りください。 この表示を無視して誤った取り扱いをすると、 人が傷害を負う可能性が想定される内容およ 注意 び物的損害のみの発生が想定される内容を示 しています。 電池について ● 本機で使用している電池を取り外した場合は、誤って 電池を飲むことがないようにしてください。特に小さ なお子様にご注意ください。 ● 電池は小さなお子様の手の届かない所へ置いてくださ い。万一、お子様が飲み込んだ場合は、ただちに医師と 相談してください。 ● 電池は、充電や分解、ショートする恐れのあることはし ないでください。また、加熱したり、火の中へ投入した りしないでください。 ・96・ ● 電池は使い方を誤ると液もれによる周囲の汚損や、破 裂による火災・けがの原因となることがあります。次の ことは必ずお守りください。 u 極性(k と l の向き)に注意して正しく入れてくだ さい。 u 長期間使用しないときは、本体から電池を取り出し ておいてください。 u 本機で指定されている電池以外は使用しないでくだ さい。 A 電池の交換 電池が消耗しますと、 液晶の表示が薄くなってきます。 表示が薄 くなったまま使用を続けますと、正常に動作しなくなることが あります。 表示が薄くなってきたら、 すみやかに電池を交換して ください。 また正常に使用できても、 定期的に (2年に1度) 電池を 交換してください。 ご注意 本機から電池を取り外すと、独立メモリーや変数メモリーなど の内容は消去されます。 1. 1 A (OFF)を押して、電源を切 ります。 2. 本体裏面のネジを外して、 裏ブタを 取り外します。 3. 古い電池を取り出します。 4. 新しい電池の表面を乾いた布でよ く拭いてからk側とl側を正しく 入れます。 5. 裏ブタをネジ留めします。 6. O19 (CLR) 3 (All) = (Yes) キーを押して、 本機を初期状態に戻 します (必ず、操作してください) 。 ・97・ ネジ ネジ A オートパワーオフ (自動電源オフ)機能 操作完了後、 約6分で自動的に電源オフになります。計算機を再 びご使用になるときには、 O キーを押すと電源オンとなりま す。 仕様 電源: 単4電池: R03(UM-4)×1個 電池寿命: 約17,000時間(カーソル点滅表示で連続放置) 消費電力: 0.0002W 使用温度: 0°C∼40°C 大きさ・重さ:幅80×奥行161×厚さ13.7mm、110g 付属品: ハードケース ・98・ 応用例題 ■ 土木・測量 ?(三角比 I) 下図において A 地点から B 地点の距離(c)と角B(θ )がわ かっているとき、A – C 間の距離(b)と B – C 間の距離(a) は? < A 三角比を使って計算 します。 b c a cos θ = c b tan θ = a sin θ = 10m (c) b A c 60°(θ ) B b a C B > θ a C b sin θ = を展開して、b = c・sin θ c a cos θ = を展開して、a = c・cos θ c az (b = 10×sin 60を求める) 10s60)= (a = 10×cos 60を求める) 10c60)= 同様に辺bと角B(θ)のみがわかっているときは、辺a・辺cは各々 b÷tanθ、b÷sinθで求めます。また、辺aと角B(θ)のみがわかっ ているときは、辺b・辺cは各々a×tanθ、a÷cosθで求めます。 ・99・ この例題は、 極座標→直交座標変換を使っても計算できます。 P(x,y) 10m y 60° 0 x az (極座標(10, 60)を直交座標に変換する) 1-(Rec)10 1)(,)60)= ?(三角比 II) 下図において2辺a、bの距離がわかっているとき、 角B (θ) は? A c 5m (b) θ B < C 8m (a) 三角比を使って計算します。 A c b θ B > tan θ = a C b c a = c sin θ = cos θ tan θ = b を展開して、θ = tan–1 a b b a (a) ・100・ az (θ = tan–1 (5÷8)を求める) 1t(tan–1) 5/8)= (60進数に変換) e a ( c )で求めます。 b また、辺b、辺cがわかっているときは、sin ( )で求めます。 c 同様に辺a・辺cがわかっているときは、cos–1 –1 この例題は、 直交座標→極座標変換を使っても計算できます。 P(8,5) r 5m θ 0 8m az (直交座標(8, 5)を極座標に変換しr, θを求める) 1+(Pol)81)(,) 5)= (変数Yに格納されたθを呼び出し、 60進数に変換) tf(Y)e ・101・ ?(直接測れない距離) 下図において、角 C、角 D、辺 A がわかっているとき、X の距離は? < 下記の公式を使って計算 します。 X X= C (61° 32’) (49° 25’) D A • sin C sin (180 – C – D) A (50m) > az (C, Dの値をそれぞれ変数メモリーC, Dに登録して計算) 61e32e1t(STO)w(C) 49e25e1t(STO)s(D) 50sSw(C))/s180Sw(C)-Ss(D))= ?(ヘロンの公式) 下図において、辺 a、辺 b、辺 c がわかっているとき、面 積 S は? < 下記のヘロンの公式を b (40m) c (30m) 使って計算します。 S S = s (s – a)(s – b)(s – c) a (50m) ただし、s = ・102・ 1 (a + b + c) 2 > az (sを求め、結果を変数メモリーAに登録する) (50+40+ 30)/2 1t(STO)y(A) (Sを求める) !Sy(A)(Sy(A) -50)(Sy(A) -40)(Sy(A) -30))= ■ 物理 ?(斜面上の物体を引く力) 斜面の角度(θ )2 0 ° 、物体の重さ(W ) 6 0 k g 、摩擦係数 (µ ) 0.3のとき、物体を引く力(P)は? P θ (20°) < 下記の公式を使って計算 します。 P = W (sin θ + µ • cos θ ) W (60kg) > az 60(s20)+ 0.3*c20)) = ・103・ ?(放物運動) 初速 (V0)30m/sで投げたボールが50°の角度 (θ )で上がり ました。3秒後の高さ (h) は? < V0(30m/s) 下記の公式を使って計算 します。 1 gt2 h = V0 t • sin θ – – 2 h θ (50°) (g:重力加速度 9.8m/s2) > az 30*3* s50)2E*9.8* 3w= ・104・ 〒151-8543 東京都渋谷区本町1- 6 - 2 Phone 03-5334-4111(代) SA0411-C Printed in China
Source Exif Data:
File Type : PDF File Type Extension : pdf MIME Type : application/pdf PDF Version : 1.4 Linearized : Yes Encryption : Standard V1.2 (40-bit) User Access : Print, Fill forms, Extract, Assemble, Print high-res Create Date : 2005:03:02 12:37:11Z Modify Date : 0000:00:00 00:00:00Z Page Count : 106 Creation Date : 2005:03:02 12:37:11Z Mod Date : Producer : Acrobat Distiller 5.0.1 for Macintosh Author : CASIO COMPUTER CO., LTD. Metadata Date : Creator : CASIO COMPUTER CO., LTD. Title : fx-82ES_83ES_J Has XFA : No Page Mode : UseNoneEXIF Metadata provided by EXIF.tools