Yamaha MG16/6FX 取扱説明書 Mg16 6fxj

User Manual: Yamaha MG16/6FX 取扱説明書

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MIXING CONSOLE
取扱説明書
−ミキサーを最大限に活用する−
(P6 ∼ P18)
J
MG16-6FX.book Page 1 Thursday, January 23, 2003 11:50 AM
MG16/6FX
2
安全上のご注意
―安全にお使いいただくため―
安全にお使いいただくため、ご使用の前にこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
またお読みになったあと、いつでも見られるところに必ず保管してください。
この取扱説明書および製品への表示では、製品を安全に正し
くお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損
害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をしています。
内容をよく理解してから本文をお読みください。
絵表示の例
:注意(危険・警告を含む)を促す事項
:決しておこなってはいけない禁止事項
:必ずおこなっていただく強制事項
警告 この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性があ
ります。
設置されるとき
● この機器の電源アダプターは AC100 V 専用です。それ
以外の電源(
AC200 V 、船舶の直流電源など)では使
用しないでください。火災・感電の原因となります。
● この機器に水が入ったり、機器がぬれたりしないようご
注意ください。火災・感電の原因となります。雨天・降
雪時や海岸・水辺での使用は特にご注意ください。
● この機器の上に水などの入った容器や小さな金属物を
置かないでください。こぼれたり、中に入ったりする
と、火災・感電の原因になります。
● 電源コードの上に重い物をのせないでください。コード
に傷が付くと、火災・感電の原因となります。とくに、
敷物などで覆われたコードに気付かずに重い物を載せ
たり、コードが本機の下敷きになることは、起こりがち
なことですので、十分にご注意ください。
ご使用になるとき
● 電源コードを傷つけたり、加工したり、無理に曲げた
り、ねじったり、引っ張ったり、加熱したりしないでく
ださい。コードが破損して、火災・感電の原因になりま
す。
● この機器の裏ぶたやカバーは絶対に外さないでくださ
い。感電の原因になります。
内部の点検・整備・修理が必要と思われるときは、販売
店にご依頼ください。
● この機器を改造しないでください。火災感電の原因と
なります。
分解禁止
● 雷が鳴りだしたら、早めに機器本体の電源スイッチを切
り、電源プラグをコンセントから抜いてください。
● 落雷のおそれがあるとき、電源プラグが接続されたまま
ならば、電源プラグには触れないでください。感電の原
因となります。
● この機器には付属の電源アダプター
(PA-30) をご使用く
ださい。それ以外のものを使用すると、火災・感電の原
因となることがあります。
使用中に異常が発生したとき
● 断線・芯線の露出など、電源コードが傷んだら、販売店
に交換をご依頼ください。そのままで使用すると、火
災・感電の原因となります。
● 万一、この機器や電源アダプターを落としたり、キャビ
ネットを破損した場合は、電源スイッチを切り電源プラ
グをコンセントから抜いて販売店にご連絡ください。
のまま使用すると、火災・感電の原因となります。
● 煙が出る、変なにおいや音がするなどの異常がみとめら
れたときや、内部に水などの異物が入った場合は、すぐ
に電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜
いてください。そのあと、販売店にご連絡ください。
常状態のままで使用すると、火災感電の原因となりま
す。
プラグをコンセ
ントから抜け
接触禁止
プラグをコンセ
ントから抜け
プラグをコンセ
ントから抜け
注意 この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負ったり、物的損害が発生
したりする可能性があります。
設置されるとき
● 火災感電やけがなどを避けるため、次のような場所に
は置かないでください。
調理台や加湿器のそばなど、油煙や湯気が当たるよう
な場所。
ぐらついた台の上や傾いたところなど、不安定な場所。
窓を締め切った自動車の中や直射日光が当たる場所な
ど、異常に温度が高くなる場所。
湿気やほこりの多い場所。
● 電源プラグを抜くときは、電源コードを引っ張らないで
ください。必ずプラグを持ってください。コードを引っ
張ると、電源コードが傷ついて、火災・感電の原因とな
ることがあります。
● 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。
電の原因となることがあります。
● 機器を移動する場合は、電源スイッチを切り、電源プラ
グをコンセントから抜き、機器間の接続コードなど外部
の接続コードを外してください。コードが傷つき、火
災・感電の原因となることがあります。
ご使用になるとき
● 電源アダプターは、布や布団で覆ったり、包んだりしな
いでください。熱がこもり、ケースが変形し、火災の原
因となることがあります。風通しのいい状態でご使用く
ださい。
● 旅行などで、長期間この機器をご使用にならないとき
は、安全のため、必ず電源プラグをコンセントから抜い
てください。火災の原因となることがあります。
プラグをコンセ
ントから抜け
プラグをコンセ
ントから抜け
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MG16/6FX
3
使用上のご注意
―正しくお使いいただくため―
■ 音楽を楽しむエチケット
● ヘッドフォンをご使用になる場合は、耳をあまり刺激しないよう適度な音量でお楽しみください。
* 本書に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標および商標です。
* この取扱説明書に掲載されているイラストは、すべて操作説明のためのものです。したがって実際の仕様と異なる場合があります。
端子の極性について お手入れについて
XLR 端子のピン配列は次のとおりです。
1 :シール (GND)
2 :ホット (+)
3 :コールド (–)
これは、
IEC60268 規格に基づいています。
INSERT I/O 端子のフォーンジャックのピン配列は次のと
おりです。
T
OUT
R
IN
S
GND
スイッチ・ボリューム・接続端子などの部品は、磨耗部品
といわれ、使用とともに性能が劣化します。劣化の進行度
合は、使用環境などによって大きく異なりますが、劣化そ
のものを避けることはできません。劣化した磨耗部品の交
換は、販売店へご相談ください。
携帯電話からの影響について
この機器のすぐ近くで携帯電話を使用すると、本機にノイ
ズが入ることがあります。そのようなときは、少し離れた
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
場所で携帯電話をご使用ください。
電源スイッチを切った状態(電源が
STANDBYの状態)でも微電流が流れています。スタンバイ時の消費電力は、最小限
の値で設計されています。
この製品を長時間使用しないときは必ず電源アダプターをコンセントから抜いてください。
これは日本電子機械工
業会「音のエチケット」
キャンペーンのシンボ
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になるものです。隣近所への配慮を十分
ルマークです。
にいたしましょう。静かな夜間には小さな音でもよくとおり、とくに低音は床や壁
などを伝わりやすく、思わぬところで迷惑をかけてしまうことがあります。夜間の
演奏にはとくに気を配りましょう。窓を閉めたり、ヘッドフォンをご使用になるの
も一つの方法です。お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。
市販の音楽 /サウンドデータは、私的使用のための複製など、著作権上問題にならない場合を除いて、権利者に無断で複製ま
たは転用することが禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いいたします。
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MG16/6FX
4
はじめに
このたびは、
YAMAHA ミキシングコンソール、
MG16/6FX をお買い求めいただきまして、
ことにありがとうございます。
MG16/6FX は、簡単な操作性と多様な使用環境に対応できる
ように設計されており、
SR や設備音響など幅広くご使用いただけるミキサーです。
MG16/6FX の優れた機能を十分に発揮させるとともに、末永くご愛用いただくために、この
取扱説明書をご使用の前に必ずお読みください。お読みになったあとは、保証書とともに保
管してください。
MG16/6FX 16CH の入力チャンネルを持ち、信号をステ
レオ、グループにミックスして出力します。
モニターに便利な C-R OUT 端子を装備しています。ステレ
オ出力、
GROUP 1-2 出力、
2TR IN 入力またはインプット
チャンネル
PFL 信号をモニターできます。
高性能デジタルエフェクトを内蔵していますので、単体で
もバリエーション豊かな音作りができますさらに
EFFECT SEND 端子も装備していますので、外部エフェク
ターも使用できます。
2 系統の
AUX SEND 端子と
1系統の
RETURN端子を装備し
ています。独立した 2 系統の AUX バスは、外部エフェク
ターやモニターシステムへのセンドとして利用できます。
ファンタム電源を装備していますので、外部電源の必要な
コンデンサーマイクも手軽に接続できます。
インプットチャンネル
(CH1
8 )
INSERT I/O 端子を装備
しています。チャンネルごとに個別のエフェクターを接続
できます。
インプットチャンネル (CH1
8 ) には
XLR タイプのマイ
ク入力端子と TRS フォーンタイプのライン入力端子、イン
プットチャンネル (CH9/10
11/12) には XLR タイプのマイ
ク入力端子と TRS フォーンタイプのライン入力端子、さら
にインプットチャンネル (CH13/14
15/16) には TRS フォー
ンタイプのライン入力端子と RCA ピンタイプのライン入
力端子を装備しています。
マイクからラインレベル機器、ステレオ出力のシンセサイ
ザーまで幅広い機器に対応しています。
はじめに
............................................................ 4
特長
..................................................................... 4
目次
..................................................................... 4
電源の準備
........................................................... 5
電源を入れる
....................................................... 5
ステップアップガイド ...................................... 6
1ミキサーの基礎知識
....................................... 7
2入力された信号の流れ
................................. 11
3「クリアなミックス」にするための
レベル調整
................................................... 12
4外部エフェクター、モニター、
グループについて
........................................ 14
5より良いミックスのためのノウハウ
............ 16
各部の名称と機能
........................................... 19
チャンネルコントロール部
............................... 19
マスターコントロール部
................................... 21
リア入出力部
..................................................... 23
セットアップ
................................................... 25
セットアップにあたって
................................... 25
セットアップ例
................................................. 25
ラックマウント
................................................. 27
付録
................................................................. 28
仕様
................................................................... 28
寸法図
................................................................ 30
ブロック /レベルダイアグラム
......................... 31
特長 目次
MG16-6FX.book Page 4 Thursday, January 23, 2003 11:50 AM
はじめに
MG16/6FX
5
(1) 本体の電源スイッチが切れている(
STANDBY」の状態)
ことを確認してください。
電源アダプターは、付属の電源アダプター PA-30
ご使用ください。
ほかの電源アダプターの使用は故障、発熱、発火な
どの原因になります。このようなときは、保証期間
内でも保証いたしかねる場合がございますので、
分にご注意ください。
(2) 電源アダプターのコネクターをリアパネルの AC ADAP-
TOR IN
(電源アダプター接続)端子に差し込んだあと
(
1
)
固定リングを時計回りにまわして固定します (
2
)
(3) 電源アダプターのプラグを家庭用 (AC100 V) コンセント
にしっかり差し込みます。
本機を使用しないときや落雷の恐れがあるとき
は、必ずコンセントから電源アダプターを抜いて
ください。
電源アダプターは、本機から十分に離してご使用
ください。電源アダプターと本機を近づけた状態
でご使用になると、ノイズが生じる場合がありま
す。
電源スイッチの「
ON」側を押すと電源が入ります。
STANDBY」側を押すと電源が切れます。
電源スイッチが「
STANDBY」の状態でも微電流が
流れています。
本機を長時間使用しないときは、必ずコンセントか
ら電源アダプターを抜いてください。
電源の準備
1
2
電源を入れる
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MG16/6FX
6
ステップアップガイド
ミキサーを最大限に利用する
ミキサーのセットアップ例について詳しくは、P25 の「セットアップ例」をご覧ください。
せっかく手に入れたミキサーをフル活用しない手はない!
ミキサーを触るのが初めてでも、読み終えれば「脱ビギナー」
このステップアップガイドでは、ミキサーの基本的な知識から、
本機を使ってより良いパフォーマンスを得るためのノウハウ、
効果的なミックス方法について説明しています。
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ステップアップガイド
MG16/6FX
7
ミキサーの基礎知識
ミキサーとは「入力された信号をミックスし、レベル(音量)のバランスを調節して、信号を送り出す装置」
です。この章では、ミキサーの基礎知識について説明していきます。
1-1. 信号レベルとデシベル (dB) について
人間の耳に聞こえる最も小さな音を1とすると人間が聞くことのできる最も大きな音はおよそ
1,000,000 にもなります。これでは桁が多すぎて、音量を表すのに不便です。そこで、デシベル(dB)
という単位を使って「最小の音と最大の音の差は 120 dB」と表現します。
dB とは、ある基準レベルを 0 dB としたときの相対的な値です。音響機器では、音声を電気信号とし
て扱います。dB の仲間の dBu という単位で表すのが一般的で、0.775 V を基準レベル(0 dBu) とし
ています。マイクの出力は、とても微弱で数 mV
60 dBu ∼ 30 dBu)程度です。これに対してミ
キサーの最大出力は、12 V(+24 dBu)程度にもなります。
ミキサーで扱う信号にはさまざまなレベルがあります。
音響機器をつなぐときは、それぞれの規定(標準)出力レベルと規定(標準)入力レベルをできるだ
け合わせます。ミキサーの多くの入力端子には、GAIN(ゲイン)コントロールがあります。
ノイズの少ないクリアな音作りのために、接続する機器の出力レベルに合った入力端子を使いましょ
う。
1
+ 20 dBu
0 dBu
0.775 V
-
20 dBu
-
40 dBu
-
60 dBu
ミキサーやパワーアンプなどのプロ用の音響機器には、規定(標準)レベル
+4 dBu のライン入出力端子があります。
キーボードなどには、規定(標準)レベル 10 dBu のライン入出力端子があ
ります。
マイクの信号レベルは、音源によってさまざまです。
一般のスピーチでは 30 dBu 程度ですが、鳥のさえずりなどは 50 dBu 以
下であったり、ドラムを間近で収音すると 0 dBu に達することもあります。
適正レベル
大きすぎ
小さすぎ
入力信号
出力信号
ゲイン
コントロール
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MG16/6FX
8
1-2.
バランスとアンバランスの違いについて
音響機器間で信号の受け渡しを行なうときには、通常「シールドケーブル」が使われます。
シールドケーブルを使った信号の受け渡しには、バランスとアンバランスの方式があります。
バランスは外部からのノイズに強いので、小さな信号の受け渡しをする場合やケーブルが長くなる場
合に適しています。アンバランスは主にラインレベルの信号の受け渡しに使われます。
マイク: バランスが適しています。
ラインレベルの短い配線: アンバランスで OK です。
ラインレベルの長い配線: バランスが適しています。
私たちは普段、ラジオやテレビ、送電線、モーター、電気器具、コンピューターなどの電磁放射線(ノ
イズ)に囲まれた生活をしています。これらのノイズの侵入を少なくするためには、ケーブルは必要
最低限の長さで使いましょう。
シールドケーブルは左図のようにホット(とコールド)
金属の網状のもの(シールド)で覆った構造をしていま
す。信号を受け渡しするときに、シールドがバリアとなっ
て、外部ノイズから信号を保護します。
ホット
コールド
シールド
(グラウンド)
外皮
シールドケーブルのしくみ
バランス アンバランス
MG16-6FX.book Page 8 Thursday, January 23, 2003 11:50 AM
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MG16/6FX
9
バランス方式のしくみ
両端が XLR 端子のケーブルは、通常このバランス方式です。信号の受け渡しに「ホット(+)「コールド(−)
「グラウンド(GND)」の 3 本のワイヤーを使用します。
送信側では、元の信号「ホット(+)」に対して位相を反転した信号を「コールド(−)」に送ります。受信側
では、「コールド(−)」の信号を位相反転し「ホット(+)」の信号と合成します。
ケーブルにノイズが侵入した場合、「ホット(+)」と「コールド(−)」それぞれのラインに均等にノイズが
乗ります。受信側で「コールド(−)」の信号を位相反転し、「ホット(+)」の信号と合成すると、ノイズだ
けが打ち消し合って、ノイズを取り除くことができます。
すなわちバランス方式は、外部ノイズに対して非常に強いと言えます。
アンバランス方式のしくみ
バランスケーブルは、端子やケーブルがアンバランスのものと比べて高価になります。そこで、伝送する信号
が大きくてノイズの影響を受けにくい場合や、音響機器間のケーブルが短い場合などは、アンバランスケーブ
ルもよく使われます。
モノラルのフォーン端子や AV 機器に使われる RCA ピン端子のケーブルは、アンバランス方式です。
アンバランス方式は、バランス方式のグラウンド(GND)をコールド(−)と兼用にして、ホット(+)とグ
ラウンド(GND)で信号の受け渡しを行なう方式です。バランス方式のようにノイズを取り除くことはできま
せんが、通常この方式で使用される機器は、受け渡す信号レベルが高いためアンバランス方式で十分対応でき
ます。DI(*)などで信号をバランスに変換することもできます。
DI.... ダイレクトボックス(Direct Injection Box)と呼ばれる機器です。
ギターなどの楽器をミキサーに直接入力すると、音やせやノイズの原因になります。
DI を楽器とミキサーの間に挿入すると、信号がバランスに変換され、音やせやノイズを防ぐことができま
す。
ノイズ
ホット
(+)
コールド
(−)
グラウンド
(GND)
送信側 ケーブル 受信側
位相反転
位相
反転
合成された信号
ノイズだけが打ち消し合う
ノイズ
送信側 ケーブル 受信側
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MG16/6FX
10
1-3. 端子の種類
音響機器には、いろいろな端子があります。
はじめて音響機器をつないだとき、いろいろ疑問がわきませんでしたか?
ここでは一般的な端子の種類を説明します。
XLR 端子
バランス方式に対応していること、頑丈で変形しにくいこと、端子にロック機
構がついていて引っ張っても接続が外れないようになっていることから、信頼
性の要求されるプロの現場などで使用頻度が高い端子です。
XLR 端子どうしを接続するときはグラウンド端子が最初に接触する構造になっ
ているため、RCA ピン端子や Phone( フォーン ) 端子を接続するときに発生す
るようなノイズを防ぐことができるのも大きな特徴です。
機器との接続には「オス側出力、メス側入力」が一般的です。
Phone(フォーン)端子
「Phone(フォーン)」は、もともとこの形の端子が電話(telephone)
交換機に使われていたことからついた名前です。フォーン端子に
はステレオタイプとモノラルタイプの2つの種類があります。
ステレオタイプは TRS フォーンとも呼ばれ、ヘッドフォンなどの
ステレオ信号を扱う端子や、INSERT I/O 端子などに使います。
ランス方式にも使うことができます。
モノラルタイプはアンバランス方式専用で、エレクトリックギ
ターなどの楽器やアンプなどに使います。
RCA ピン端子
ピンプラグと呼ばれ、AV 機器で一般的に使われているアンバランス方式専用の
端子です。信号の種類によって色分けされていて、白の端子がオーディオの左
(L)チャンネル、赤が右(R)チャンネルの信号を送るのに使います。
オス
メス
ステレオタイプ
モノラルタイプ
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ステップアップガイド
MG16/6FX
11
入力された信号の流れ
ミキサーを用いた音響システムの目的は、すべてのチャンネルの信号を 1 つに集めてバランスよくミックス
することです。入力された信号が、ミキサーの中をどのような経路で流れていくかを理解しましょう。
2-1.
ミキサー簡易ブロックダイアグラム
入力チャンネル
1ヘッドアンプ
ミキサーに入力した信号が最初に通るアンプのこ
とです。入力された信号のレベルに合わせて、ゲ
インコントロールで信号の増幅 / 減衰率を調節で
きます。
入力された信号が小さい場合は増幅させ、信号が
きい場合は減衰させて信号のレベルを調節します
2イコライザー
イコライザーは、ある特定の周波数帯域をブース
ト(増幅)したり、カット(減衰)したりして音
色を変化させます。部屋の音響特性に合わせて音
色を補正したり、積極的な音作りに活用したりと
用途はさまざまです。ある周波数より下をカット
(減衰)するハイパスフィルターなども、イコライ
ザーの仲間に含まれます。(P13 参照)
3ピークインジケーター
信号の大きさがミキサーのヘッドアンプとイコラ
イザーで扱えるレベルを越えると、音は歪んでし
まいます。そのレベルを越えないように監視する
のがピークインジケーターです。
ピークインジケーターが点灯し続けている場合
は、イコライザーで無理な増幅をしていないかを
確認し、必要に応じてヘッドアンプのゲインコン
トロールを調整してレベルを下げます。
ピークインジケーターがミキサー内のどこの段階
の信号を検知しているかを確認しておくことも大
切です。本機のピークインジケーターは、ヘッド
アンプとイコライザーを通過したあとの信号を検
知しています。
4チャンネルフェーダー
チャンネルフェーダーは、各チャンネルの信号を
各バスに送るときの音量を調節しますプリ
フェーダー信号を除く)演奏中に最もよく使う操
作子と言えます。
マスターセクション
5バス
バスのしくみを理解することはとても重要です。
ミキサーを流れる信号は、「各チャンネルを上か
ら下へ流れてチャンネルフェーダーでレベル調
整されたあと左から順番にまとめられて、右端
のマスターフェーダーで全体のレベルが調整さ
れる」とイメージできます。「左から順番に
まとめる」のがバスの役割です。本機は、ステレ
オバス(L、R、グループバス(1、2、3、4
AUX 1AUX 2、エフェクトバスの 9 バスのミキ
サーと言えます。
6
マスターフェーダーとレベルメーター
マスターフェーダーは、各チャンネルから送られ
てくる信号全体のレベルを調整する部分です。具
体的には、ステレオフェーダー、グループフェー
ダー、AUX センドコントロールなどがあります。
ミキサーの機種によっては、マスターフェーダー
が複数あるものもあります。
レベルメーターは、選択された出力バスに流れる
信号のレベルを LED で表示します。
2
1235 6
入力チャンネル マスターセクション
4
バスの流れ
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ステップアップガイド
MG16/6FX
12
「クリアなミックス」にするためのレベル調整
外部エフェクタ−やミックスダウンについて考える前に、各チャンネルに入力されるさまざまな信号のレベ
ルの調整方法を知っておきましょう。ここでは、ミキサーからベストパフォーマンスを引き出す調整手順の
一例を紹介します。ただし、お使いになるミキサー、接続機器のタイプやSR 環境によって、手順は異なります。
1電源スイッチを含むすべてのスイッチをオフにして、レベルコントロールを最小に設定します。
(マスターフェーダー、チャンネルフェーダー、グループフェーダー、ゲインコントロールなど)
イコライザーとパンは▼のある位置に設定します。
2すべての外部機器の電源をオフにして、各チャンネルにマイクや楽器、再生装置などを接続します。
本機のラベル欄に、パート名を記したドラフティングテープなどを貼っておくと便利です。
外部機器の接続については、P25 26 のセットアップ例もご参照ください。
エレクトリックギターやエレクトリックベースなどの楽器を接続する場合は、本機とこれらの楽器の間に DIP9 参照)やプ
リアンプ、アンプシミュレーターなどを接続してください。本機とこれらの楽器を直接接続すると、音やせやノイズの原因
となります。
3スピーカー保護のために、周辺機器→本機→パワーアンプ(パワードスピーカー)の順番で電源をオンにし
ます。(電源をオフにするときは、逆の手順で行ないます。
ファンタム電源を必要とするマイクを接続している場合には、パワーアンプ(パワードスピーカー)の電源をオンにする前
に、本機のファンタム電源スイッチ(P21 参照)をオンにしてください。
4各チャンネルに入力された信号を確認し、レベルを調整します。
各パートの最大入力時にピークインジケーターが一瞬点灯する程度に、ゲインコントロールを調整します。
各チャンネルにある PFL スイッチP20 参照)をオンにすると、そのチャンネルに入力された信号がフェーダーやスイッチ
の状態に関係なくモニタースピーカー(ヘッドフォン)から出力されます。レベルメーターにも入力された信号の状態が表
示されます。
5必要に応じて、各チャンネルのイコライザーを調整します。
イコライザーを調整していてピークインジケーターが頻繁に点灯してしまう場合は、最大入力時に一瞬点灯する程度にゲイ
ンコントロールでレベルを下げてください。
6マスターフェーダーを「0」の位置まで上げます。ミキサーにグループフェーダーがある場合は、これも同
様に上げます。
7ST スイッチ、GROUP スイッチ(P20 参照)などのアサインスイッチで出力したい信号を選びます。
使わないアサインスイッチはオフにしておくと、ノイズを減少させることができます。
ミキサーの機種によっては、アサインスイッチが省略されているものがあります。
その場合は、自動的にステレオバスに信号が出力されます。
8各チャンネルフェーダーを上下させてすべてのチャンネルをミックスし、マスターフェーダーでミックス全
体のレベルを調整します。
各チャンネルの PFL スイッチと 2TR IN スイッチがオフの場合、ST-GROUP 切り替えスイッチで選んだ信号をモニタース
ピーカー(ヘッドフォン)から聞くことができます。P22 参照)
レベルメーターのピーク LED が頻繁に点灯してしまう場合は、各チャンネルのフェーダーを少しずつ下げ、信号が歪まない
ように調整してください。
3-1.「クリアなミックス」の鍵を握る
ゲインコントロール
ミキサーの簡易ブロックダイアグラムを見直し
てみましょう。
ミキサー内のヘッドアンプからマスターフェー
ダーにいたる各段階で、信号に多少ノイズが侵
入してしまいます。ノイズの少ないクリアな音
質を作るためには、入力された信号をミキサー
内のできるだけ早い段階で増幅するとがポイ
ントです。つまり、ヘッドアンプに設けられた
ゲインコントロールで、信号のレベルをできる
だけ増幅させることが大切です。ただし、レベ
ルを増幅するといっても、クリッピングを起こ
して音が歪んでしまっては台なしです。あくま
で「クリッピング直前まで」増幅させることが
コツです。
3
MG16-6FX.book Page 12 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
ステップアップガイド
MG16/6FX
13
3-2. ベストパフォーマンスのためのイ
コライザー設定
各チャンネルをまとめてミックスするとき、あ
るチャンネルの周波数帯域とほかのチャンネル
の周波数帯域とがぶつかり合っている部分をな
くし、全体をうまくまとめていくのがイコライ
ザーを使う目的のひとつです。ミックスでは、
くまでの信号を自然に再現してあげのがポ
イントです。
基音:各楽器の音程感を与える周波数の音
倍音:それ以外の周波数の音
さらにクリアなミックスにするため
のカット
たとえば、シンバルの音は低音域から中音域の
範囲に基音がある楽器ですが、普段私たちが音
CD を聴くときなどはあまりこの基音を意識
することはありません。
ここで、イコライザーを使ってシンバルのチャ
ンネルの低音域を下げてみましょう。シンバル
の低音域をカットしてミックスした音はより
すっきりとした感じになり、ほかの楽器の低音
域の音がより鮮明に聞こえてきます。同じよう
にピアノも低音域から中音域に基音がある楽器
なので、低音域を少しカットすることでほかの
楽器の音(特にドラムやベース)をより効果的
に引き立てることができます。もちろん、ピア
ノがソロ演奏をしているときはこのようなこと
はしたくはないものです。
ブーストは慎重に
特殊なミックスにしたい場合は好きなだけ
ブーストしても良いかもしれません。しかし、
リアな音でのミックスにしたい場合は、ブース
トは慎重にかけていってください。ブーストの
かけすぎはノイズを増幅させてしまう原因にも
なります。バスドラムやベースなどは、基音と
なる低音域以外に中音域から高音域にわたって
幅広い倍音があります。バスドラムやベースの
アタック感を強調したい場合は、それらの高音
域を少しブーストしてみると良いでしょう。同
じように、ボーカルも高音域を少しブーストす
ると、臨場感のあるいきいきとしたミックスに
なります。
イコライザー設定のコツ
ミックスされた音全体をよく聞いてみましょ
う。もしその音が鮮明に聞こえなければ、ブー
ストでミックスの透明感を出そうとせずに、ど
のパートがクリアなミックスを邪魔しているの
かを見極め、そのパートで不自然に飛び出して
いる周波数帯域を少しだけカットしてみましょ
う。ミックス全体をよく聞き、引き立てたい音
を邪魔しているのは何かを考えながらイコライ
ザーを使っていくと良いでしょう。イコ
ザーのかけすぎも禁物です。常にイコライザー
で調整前の音と比較しながら音作りを進めてい
きましょう。
ハイパスフィルターの使い方
ハイパスフィルターとは、ある周波数より下の
周波数帯域の信号をカットする機能です。本機
は、ハイパスフィルターをオンにすると 80 Hz
以下の超低音域がカットされます。ボーカルの
息などがマイクに吹きかかったときの“ボッ”
いったノイズや、マイクを持つときの“ゴトゴ
ト”というハンドリングノイズのほか、マイク
スタンドを通して床から伝わってくる振動など
を軽減します。マイクを使って収音するときは、
特殊な場合を除き、オンにしておくことをおす
すめします。
周波数について
人間の可聴範囲は 20 Hz 20 kHz らいとされ、私たちの会話
は 300 Hz から 3 kHz くらいの間で行なわれています。また、ギ
ターのチューニングなどに使われる音叉の周波数は 440 Hz で、
これを平均律音階の「ラ(Aとしています。それを基準に、周
波数が 2 倍(880 Hz)になると、音程は 1 オクターブ上がり周波
数が半分(220 Hz)になると、音程は 1 オクターブ下がります。
本機は、より多くの楽器で大きな効果が得られるように、イコラ
イザーの基準周波数を設定しています。
周波数帯域 (Hz)
MID ブースト
(増幅)
LOW ブースト
(増幅)
LOWフラット
LOW カット
(減衰)
HIGH ブースト
(増幅)
HIGH フラット
HIGH カット
(減衰)
MID カット
(減衰)
MIDフラット
(dB)
20 50 100
トロンボーン
トランペット
ギター
ベース
シンバル
スネアドラム
バスドラム
ピアノ
200 500 1 k 2 k 5 k 10 k 20 k (Hz)
代表的な楽器の基音 と倍音 のおおまかな分布
周波数
MG16-6FX.book Page 13 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
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MG16/6FX
14
外部エフェクター、モニター、グループについて
4-1. モニターとエフェクターのための
AUX バス
AUX バス(P11 参照)が複数あると、用途に応
じて使い分けることができます。通常は、ステー
ジ上のプレーヤーのモニターとして使ったり、
リバーブやディレイなどのエフェクターをかけ
たりといった用途に使います。
各チャンネルの AUX コントロール部には、ほと
んどの場合プリフェーダーかポストフェーダー
を切り替えるスイッチがついています。
ポイントは、AUX バスをモニターまたは外部エ
フェクターとして使用する場合に、それぞれプ
リ / ポストフェーダー信号のどちらを使うのか
ということです。(P20 参照)
プリ / ポストの使い分け
プリフェーダー
チャンネルフェーダーを通る前の段階の信号です。
信号のセンド(出力)レベルは AUX センドコント
ロールで調整し、チャンネルフェーダーの影響は受
けません。プリフェーダーの信号は、プレーヤーの
モニター用として最適です。
ステージ上のプレーヤーにとって、モニターバラン
スは常に一定である方が演奏しやすいものです。
とえば、ギターソロはギターチャンネルのフェー
ダーを上げてギターをより目立たせるように調整
しますが、ポストフェーダーの信号をモニターとし
て送っていると、同時にステージ上のプレーヤーの
モニターバランスまで変わってしまいます。このよ
うなことから、モニター用の信号はプリフェーダー
で送ります。
ポストフェーダー
チャンネルフェーダーを通ったあとの段階の信号
です。信号のセンド(出力)レベルは AUX センド
コントロールとチャンネルフェーダーの両方で調
整します。ポストフェーダーの信号は、チャンネル
フェーダーの影響を受けるのでリバーブなど
(P17 参照)残響音を付加するようなエフェクター
に送る信号に最適です。
フェーダーを上げると原音とともにリバーブの効
果が大きくなり、フェーダーを下げると原音ととも
にリバーブの効果も小さくなります。原音とエフェ
クターの効果音との割合は常に一定のバランスで
音量調整ができます。
4
AUX RETURN レベル
マスター
フェーダー
チャンネル
フェーダー
AUX SEND レベル
プリ / ポスト使い分けの例
モニターミックス時のプリフェーダーセンド センド信号はモニター用パワーアン
プやスピーカーシステムに送られます。チャンネルフェーダーはセンドレベルに影
響を与えません。モニターミックスはメインミックスから完全に独立させることが
できます。この場合はリターン信号は使いません。
外部エフェク ト加工時のポスト フェーダーセンド セ ンド信号はリバー ブなどの外
部エフェクタ−に送られ、そのエフェクタ−から AUX リターン端子などに送り返さ
れ、各バスへミックスされます。センドレベルはチャンネルフェーダーの影響を受け
るので、エフェクターへ送られる信号のレベルもそれにともなって変化します。
AUX SEND レベル
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MG16/6FX
15
4-2. チャンネルごとにエフェクターを
かけるための INSERT I/O 端子
信号を外部エフェクターで加工するという点で
は AUX と同じですが、AUX が「複数のチャンネ
ルの信号をまとめて1つのエフェクターへ送
る」のに対して、INSERT I/O は「チャンネルご
との信号をエフェクターへ送る」ときに使いま
す。
INSERT I/O 端子に送られる信号は、ミキサーの
ゲインコントロールで適切なレベルに増幅 / 減
衰されています。この端子には、主にコンプレッ
サー、リミッター、イコライザーといった信号
全体をコントロールするエフェクターを接続し
ます。
もちろん、リバーブなどのエフェクターでも、
のチャンネルだけにかけるのであれば、接続す
ることができます。
INSERT I/O 端子は、TRS 型のフォーン端子を利
用した双方向の接続となっています。接続には
下図のような特殊インサートケーブルが必要で
別売りのヤマハインサートケーブル
YIC025/050/070 などをご使用ください。
4-3. グループ化
グループバスとグループフェーダーをうまく利
用すれば、ミックスを円滑に行なうことができ
ます。グループ化は、特にライブのときに便利
です。グループ化すること各チャンネルで設
定したバランスを保ったまま、グループ全体の
音量レベルを 1 つのフェーダーで調節すること
ができます。
グループバスのもう1つの使い方として、ドラ
ム全体にコンプレッサーやフェーザーなどのエ
フェクターをかける場合に、グループ化したド
ラムのチャンネルを GROUP OUT 子からエ
フェクターへ入力しエフェクター出力から
AUX リターン端子やステレオチャンネルを使い
メイン(ST)バスへミックスすることができま
す。
また、グループはステレオ信号なので、各チャ
ンネルで設定した定位(P16 参照)を保ったま
ま信号をエフェクターへ送ることができます。
チャンネル
フェーダー
INSERT I/O 端子にエフェクターを接続す
ると、ミキサ−内の信号の流れは中断さ
れ、信号は INSERT SEND を通ってミキ
サーの外に送られます。
エフェクターで加工された信号は、
INSERT RETURN からミキサー内の通常
の流れに戻ります。
INSERT I/O 端子へ
外部プロセッサーの入力端子へ
外部プロセッサーの出力端子へ
リング
スリーブ
チップ
スリーブ チップ
TO ST
グループ バス
メイン(ST)バス
ステレオマスター
フェーダー
ステレオに割り当てられた
チャンネルフェーダー
(個々にコントロールされます。
グループに割り当てられた
チャンネルフェーダー
(グループとしてコントロールされます。
通常、グループバス信号だけでもグループアウトプットを通して出力で
きますが、TO ST スイッチをオンにすると、メイン(ST)バスへミッ
クスすることもできます。
ドラムミックス など、バランスを保持 する必要があるチ ャンネルをグ
ループ化し、グループバスに割り当てることができます。チャンネル間
のミックスバランスをチャンネルフェーダーで確立し、いったんグルー
プ化してしまえば、グル−プ全体のレベルはグループフェーダー1 つで
調整できます。
グループ
フェーダー
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MG16/6FX
16
より良いミックスのためのノウハウ
ミックスにルールはありません。ミックスする人が一番やりやすい方法でシステムを作り上げていけばよい
のです。ただし、「作り上げていく」ということがポイントであり、決して偶然にできるということではあり
ません。音源に適したシステム的なアプローチをすれば、より良いミックスを作り出すことができます。こ
こでは、ミックスの実践的なノウハウをいくつか紹介します。
5-1. フェーダーを下げた状態からの音
量調整
単純なことですが、ミックスを始めるにあたっ
て、チャンネルフェーダーはすべて下げてしま
うことをおすすめします。すべてのフェーダー
を標準の位置にしておいて始めることもできま
すが、この方法では音のバランスの感覚がわか
らなくなってしまいます。したがって、フェー
ダーを全部下げた状態から一つ一つ上げていく
ようにします。でも、どのチャンネルから始め
れば良いのでしょうか?
ここでは 2 つの例を紹介します。
このようにミックスにルールというものはあり
ませんが、大まかなテクニックはあるのです。
5-2. バランスを取るためのパン
パン(PAN)は、「パノラマ(Panorama)」を
語源として生まれた言葉で、日本語では「定位」
とも呼んでいます。
ステレオサウンドの場合に、L と R 間のレベル
の差を調整するのにパンを使います。
私たちの耳は、音が L 側のスピーカーだけから
出ていると、そのパートが L 側で演奏している
ように感じ、L と R のスピーカーから同じ音量
で音が出ていると、そのパートが2つのスピー
カーの真ん中で演奏しているように感じます。
この人間の感覚を利用して、お互いの音がぶつ
かり合わないように左右に振り分けてスペース
を確保してあげるのが、パンの役割です。
5
ex:
ピアノトリオがバックのバラード
ボーカルが重要な鍵をにぎるバラード調の曲
であれば、ボーカルを基準としてミックスを
していくのが良いでしょう。つまり、ボーカ
ルのチャンネルのフェーダーを最初にノミナ
ルに持っていき、それからほかの楽器を加え
ていきます。ボーカルの次にどのパートを追
加していくかは、演奏している楽器のタイプ
や、ミックスをする人の好みにもよりますが、
このケースならば、次にピアノを持ってくる
のが良いでしょう。ボーカルとピアノの関係
を調整してから、ベースとドラムを全体のバ
ンスに注意しながら加えていけば良いで
しょう。
ファンキーな R&B
ノリを重視したファンキーなR&Bのナンバー
ミックスするときは、アプチは
違ってきます。この場合、ほとんどのエンジ
ニアはドラムを基準とし、次にベースを追加
していきます。ドラムとベースの関係は「ド
ライブ感」やその曲のノリを出すのに極めて
重要なポイントです。特にバスドラムとベー
スとの連携に注意してみてください。ほとん
ど 1 つの楽器のように聞こえるはずです。バ
スドラムがパンチを与え、ベースがピッチを
与えます。
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MG16/6FX
17
分散させよう!
ミックスで各楽器の音作りが終わったら、チャン
ネルごとに定位を決め、全体のバランスをとって
いきます。音どうしの関係を強調するために、
図的にそれぞれの音を近づけて定位させたり、
ね合わせるような場合もあります。ンを使った
定位のさせ方にも決まったルールはありません
が、低音楽器やその曲にとって大切なパートの音
を真ん中に定位させ、そのほかのパートの音はで
きるだけ左右にバランスよく振り分けのがコ
ツです。一般的にはボーカルやソロ楽器、ベー
ス、バスドラムやスネアなどは真ん中に定位させ
ます。
ただし、左右に極端に振り分けると、ライブ SR
ではどちらか片方のスピーカーの近くにいるリ
スナーにとってとてもアンバランスなミックス
に聞こえてしまいます。
定位のさせ方も、ライブ SR 用と録音用とでは若
干違いますので注意が必要です。
5-3. 最終ミックス
ミキサーの AUX バスを通してリバーブやディレ
イといった外部エフェクターを上手に使えば、
ミックスをさらに磨き上げることができます。
しかし、使いすぎてしまうとせっかくミックス
した音が色あせてしまい、全体的に透明感がな
くなってきてしまいます。リバーブやディレイ
の設定によって、効果音と原音が絡み合ったと
きの音質に大きな違いが生まれます。
リバーブ / ディレイタイム
外部リバーブ / ディレイ機器の種類はさまざま
ですが、ほとんどの場合、リバーブ / ディレイ
タイムを調整できるようになっています
バーブ / ディレイタイムをほんの少し工夫する
だけで、音質に大きな差が生まれます。ディレ
イタイムは、得ようとしている効果に合わせて
調整します。ボーカルにエコーを付加したい場
合は、曲のテンポに合わせて付点八分音符( )
の長さなどに設定すると、心地よい効果が得ら
れます。リバーブタイムは、デンシティ(残響
密度)の設定にもよりますが、ディレイと違っ
て音が拡散されるので、テンポにぴったり合わ
せる必要はありません。基本的には、ンポの
速い曲や動きのある曲には短めの設定、バラー
ドなどのテンポのゆっくりした曲には長めの設
をします。
リバーブトーン
いかに明るくて低音がきいたリバーブを作り出
すかということも、最終ミックスをするうえで
重要なポイントです。自然に生じる残響(リバー
ブ)は、時間が経つにしたがって低音域より高
音域が早く減衰していく傾向があります。
したがって、高音域のトーンを上げすぎると、
に不自然に聞こえるばかりではなく、せっかく
ミックスで調節してきたほかの高音域を干渉し
てしまいます。逆に下げすぎてもこもった音に
なってしまいます。
リバーブレベル
ミックスの作業を続けていると、普段の音を聞
く感覚が徐々に麻痺してくるものです。イコラ
イザーや外部エフェクターで加工しすぎてすっ
かり色あせたミックスを完璧なミックスだと思
い込んでしまった経験はないでしょうか?これ
は「ミックスの罠」です。こうした罠に陥らな
いためにも、リバーブレベルを一度すべて下げ
てみましょうそれから必要なだけ徐々にリ
バーブレベルを上げていくようにすれば、本当
に必要なレベルを知ることができます。
最終ミックスにあたって
イコライザーは、音色を調整してパート間での
音のぶつかる周波数帯域を調整できます。パン
は、左右の空間を調整してパートを分散できま
す。リバーブやディレイは、パートの奥行感を
表現できます。すなわち、前後の空間を調整し
て、パートを分散できます。そして、これらす
べての音量バランスをフェーダーで整えてミッ
クスができあがります。
埋もれてしまったパートを引き立てたい場合
は、どの要素がそのパートを邪魔しているかを
見極め、どの方法で音を分離させるのが効果的
かを考えていきましょう。
本機は内臓エフェクターとグラフィックイコライザーを搭載して
おります。外部エフェクターを使わなくても各チャンネルにリ
バーブやディレイを加えたり、グラフィックイコライザーで最終
ミックスの音質補正をすることができます。詳細は次ページをご
覧ください。
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MG16/6FX
18
MG16/6FX の内蔵エフェクターを使う
本機はリバーブとディレイ、グラフィックイコライザーな
どのエフェクターを内蔵しています。リバーブ、ディレイ
は DSP によって処理され、各チャンネルに効果音を加える
ことができます。グラフィックイコライザーは最終ミック
ス信号を加工することができます。(P22 参照)
リバーブやディレイをかける
本機には内蔵エフェクター専用のバスがありますの
で、各チャンネルに手軽に効果音を加えることができ
ます。
1. ONスイッチを押してエフェクターをオンにします。
2. プログラム選択ダイアルでエフェクターを選びま
す。
3. エフェクト RTN フェーダーで効果音の量を調整し
ます。
エフェクト RTN フェーダーでは、全体の効果音の量
を調整します。
各チャンネルの効果音の設定は下記手順 4 で行ない
ます。
4. エフェクターをかけたいチャンネルのエフェクト
コントロールで効果音のかかり具合を調整します。
パラメーターコントロールでリバーブ / ディレイタ
イムを調整することもできます。
グラフィックイコライザーを使う
グラフィックイコライザーは定の周波数帯域を
ブースト / カットして音質を調整するエフェクターで
す。低音域から高音域の 7 つの周波数別帯域を加工す
ることができます。グラフィックイコライザーは、ST
OUT(L、R)端子から出力されるステレオ信号を加工
するので、最終ミックスの音質補正などに便利です。
1. GEQ スイッチをオンにしてグラフィックイコライ
ザーを有効にします。
2. イコライザーのフェーダーを使って音質を調整し
ます。
グラフィックイコライザーは最終ミックスの信号を加
工するので、音作りというよりは、主にミックスした
音を補正する目的で使います。低音、または高音が足
りないと感じたときにそれぞれの周波数帯域を
ブーストしたり、うるさいと感じた時には、カットし
て調整します。
グラフィック
内蔵エフェクター
イコライザー部
(DSP)
まず曲ありき
ミックスとは、「曲のためのミックス」でなくてはなりません。「ミックスするための曲」があるわけではありません。その曲を理解し、そ
れをミックスの作業へ活かしてください。その曲は何を表現しているのか、メッセージを伝えるのにどんな楽器やテクニックが使われてい
るのかといったことです。ミックスには高度な技術が必要とされますが、ミックス自体もまた、楽器の演奏と同じように芸術的なものです。
アプローチ次第で、ミックスは曲の重要な要素となります。
MG16-6FX.book Page 18 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
MG16/6FX
19
各部の名称と機能
1GAIN コントロール
入力信号のレベルに応じて感度を調整します。
信号の最大入力時にピークインジケーター
2が点灯する
程度に設定すると、
S/N とダイナミックレンジのバラン
スがとれた良好な状態になります。
–60 –16 MIC 入力の調整レベルを表し、
–34 +10
LINE 入力の調整レベルを表します。
2PEAK インジケーター
イコライザー後のピークレベルを検出し、クリッピング
の手前 3 dB に達すると赤く点灯します。
XLR 子が併設されたステレオインプットチャ ンネル
CH9/10
11/12)は、
イコライザー
後および
MIC アンプ後
のピクレベを検出ちらかの号がクッピン
の手前
3
dB に達すると赤く点灯します。
3(ハイパスフィルター)スイッチ
ハイパスフィルターのオン /オフを切り替えます。スイッ
チを押す とハイパスフィルターがオンになり、
80 Hz
以下の周波数帯域を減衰させます。ただしステレオイン
ットチャンネルのライン入力では、ハイパスフィ
ターがかかりません。
4イコライザー(HIGH、MID、LOW)
モノラルチャンネル(
CH1 8
3 バンドイコライザーで、各チャンネルの HIGH
(高域)
MID(中域)、
LOW(低域)を調整します。ツマミを
“▼”の位置にするとフラットな特性になります。ツマ
ミを右に回すとその周波数帯域が増幅され、左に回すと
減衰されます。
各帯域のイコライザーのタイプ、基準周波数、最大可変
幅は下記のとおりです。
ステレオチャンネル(
CH9/10
11/12
13/14
15/16
4 バンドイコライザーで、各チャンネルの HIGH
(高域)
HI-MID
(中高域)
LO-MID
(中低域)
LOW
(低域)
調整します。ツマミを“▼”の位置にするとフラットな
特性になります。ツマミを右に回すとその周波数帯域が
増幅され、左に回すと減衰されます。
各帯域のイコライザーのタイプ、基準周波数、最大可変
幅は下記のとおりです。
チャンネルコントロール部
6
3
B
0 0 0
9
8
7
9
8
7
9
8
7
5
1
4
A
B
A
B
A
2
66
チャンネル
1 8
(モノラル)
チャンネル
13/14 15/16
(ステレオ)
チャンネル
9/10 11/12
(ステレオ)
帯域 タイプ 基準周波数 最 大可変幅
HIGH シェルビン
10 kHz
±15 dB
MID ーキング
250 Hz
5 kHz(可変)
LOW シェルビン
100 Hz
帯域 タイプ 基準周波数 最 大可変幅
HIGH シェルビン
10 kHz
±15 dB
HI-MID ーキング
3 kHz
LO-MID ーキング
800 Hz
LOW シェルビン
100 Hz
MG16-6FX.fm Page 19 Thursday, July 3, 2003 3:17 PM
各部の名称と機能
MG16/6FX
20
5AUX 1、AUX 2
各チャンネルから
コントロール
AUX 1
AUX 2 バスに送られる信号の
レベルをそれぞれ調整します。
ツマミの“▼”の位置を目安に調整してください。
ステレオチャンネルの場合は、
INPUT L(奇数チャンネ
ル)と INPUT R(偶数チャンネル)の信号がミックスさ
れて AUX 1
AUX 2 バスへ送られます。
ST スイッチ 9の状態に関係なく、信号を各 AUX
バスへ出力できます。
6PRE スイッチ
AUX 2 の信号取り出し位置を、プリフェーダーまたはポ
ストフェーダーに切り替えす。このスイッチをオ
にすると、チャンネルフェーダー B調整前の信号が
AUX 2 バスへ送られ、チャンネルフェーダー Bの影響
は受けません。このスイッチをオフ にすると、チャン
ネルフェーダー B調整後の信号が AUX 2 バスへ送られ
ます。
AUX 1 には、チャンネルフェーダー B調整前の
信号が AUX 1 バスへ送られます。
7EFFECT
各チャンネルから
コントロール
EFFECT バスに送られる信号のレベル
を調整します。チャンネルフェーダーの設定に応じて信
号のレベルが変化します。
ステレオチャンネル(
CH9/10
11/12
13/14
15/16)の
場合は、
L R の信号がミックスされて EFFECT バスへ
送られます。
8PAN コントロール(CH 1 ∼ 8)
PAN/BAL コントロール(CH 9/10、11/12)
BAL コントロール(CH 13/14、15/16)
PA N コントロールは、各チャンネルの信号を、
GROUP
1-2/3-4 バスまたはステレオ L-R バスのどの位置に定位さ
せるかを決めます。
BAL コントロールは左右チャンネルの音量バランスを決
めます。
INPUT L(奇数チャンネル)に入力された信号
GROUP 1/3 バスまたはステレオ Lバスへ、
INPUT R
(偶数チャンネル)に入力された信号は GROUP 2/4 バス
またはステレオ Rバスへ振り分けられます。
PA N BAL が併記されたコントロール (CH9/10
11/12) で、
MIC 端子または INPUT L(MONO) だけに
信号を入力した場合は PA N
INPUT L Rへ信号
を入力した場合は BAL として利用します。
9ST
各チャンネルの信号をステレオ
スイッチ
L-R バスに出力するアサ
インスイッチです。
スイッチをオン にすると、ステレオ L-R バスに信号が
送られます。
オンの状態でスイッチがオレンジ色に点灯します。
0PFL
プリフェーダーリッスン(
スイッチ
Pre-Fader Listen)の略です。
スイッチをオン にすると、インジケーターが点灯し、
選択したチャンネルのフェーダー B調整前の信号
PHONES 端子と C-R OUT 端子でモニターできます。
AGROUP スイッチ(
各チャンネルの信号を
GROUP 1-2/3-4 バスに出力するア
サインスイッチです。
スイッチをオン にしたグループバスに信号が送られ
ます。
ST スイッチ 9の状態に関係なく、各グループバス
に出力できます。
B
インプットチャンネルの信号の出力レベルを調節
チャンネル間の音量バランスを調整します。
チャンネルフェーダー
ノイズ減少のために使用しないチャンネルの
フェーダーは下げておきます。
NOTE
NOTE
NOTENOTE
NOTE
各部の名称と機能
MG16/6FX
21
1ST マスターフェーダー
ST OUT 端子に出力される信号のレベルを調整します。
2GROUP フェーダー(1-2、3-4)
GROUP OUT 1 4端子に出力される信号のレベルを調整
します。
3TO ST
スイッチをオン にすると、
スイッチ
GROUP フェーダー 2
レベル調整された信号がステレオバスへ送られま
GROUP 1/3 →ステレオ L
GROUP 2/4 →ステレオ Rに送
られます。
4SEND マスター
•AUX 1
AUX 2 コントロール
AUX 1 SEND 端子、
AUX 2 SEND 端子に出力される信号
のレベルをそれぞれ調整します。
マスター EFFECT コントロール
EFFECT SEND 端子に出力される
EFFECT バスの信号の
レベルを調整します。
EFFECT バスか ら内蔵 デジタ ルエフェ クトに 送ら
れる信 号のレベ ルは、このマ スター EFFECT コン
トロールの設定の影響は受けません。
5RETURN(AUX 1、AUX 2 コントロール、ST コント
ロール)
•AUX 1
AUX 2 コントロール
RETURN L
MONO
R端子から、
AUX 1
AUX 2
スへ送られる (L
R をミックスした )信号のレベルを調
整します。
•STコントロール
RETURN L
MONO
R端子からステレオバスに送ら
れる信号のレベルを調整します。
RETURN L
MONO端子だけに信号が入力された
場合は、ステレオ
L-R バスに同じ信号が送られます。
62TR IN コントロール
2TR IN 端子からステレオバスへ送られる信号のレベルを
調整します。
7PHANTOM +48 V
ファンタム電源をオン
スイッチ
/オフするスイッチです。
MIC
力端子のあるチャンネル
CH1 8
9/10
11/12のファ
ンタム電源がすべてオンになります。
コンデンサーマイクを使用するときは、このスイッチを
オン にしてください。
スイッチをオンにすると、
XLR 端子の 2番および 3
番ピンに DC+48 V が供給されます。
ファンタム電源を使わないときは、必ずスイッチ
はオフ( )にしてお いてください。スイッチ
がオン( )の状態でアンバ ランス型機器やト
ラン スのセ ンター がアー スさ れてい ない機 器を
接続すると、ハムや故障の原因となります。
バランス型ダイナミックマイクは、スイッチをオ
ン( )の状態で接続しても問題ありません。
スピーカー保護のために、ファンタム電源をオン
/オフするときは、パワーアンプ(パワードスピー
カー)の電源をオフにして行なってください。
マスターコントロール部
C
0
9
5
D
6
7
8
3
2 1
4
B
ANOTE
NOTE
NOTE
MG16-6FX.fm Page 21 Monday, December 15, 2003 10:04 AM
各部の名称と機能
MG16/6FX
22
8レベルメーター信号切り替えスイッチ
C-
R OUT 端子、
PHONES 端子およびレベルメーターに送
られる信号を選択します。
GROUP 切り替えスイッチ、
ST/GROUP 切り替えスイッ
チ、
2TR IN スイッチおよび各インプットチャンネルの
PFL スイッチで信号を選択できます。
C-R OUT 端子、
PHONES 端子およびレベルメーターに送
られる信号とスイッチの組み合せは下図のとおりです。
*1 各チャンネルの PFL スイッチをオン にしているときは、
PFL の信号がほかの信号より優先されて出力されます。
*2 2TR IN スイッチをオン にしているときは、
2TR IN 端子
から入力されたソース信号が ST GROUP 1-2/3-4 の信号
より優先されて出力されます。
9C-R/PHONES コントロール
PHONES 端子および C-R
L
R)端子に出力される信号
のレベルを調整します。
0レベルメーター
レベルメーター信号切り替えスイッチ
8で選択された
信号のレベルを LED で表示します。
0”の位置が規定出力レベルを示し、クリッピングレベ
ルが近づくと PEAK LED が赤く点灯します。
APOWER インジケーター
本機の電源をオンにすると点灯します。
BST GRAPHIC EQUALIZER
GEQ スイッチをオン( )にすると、
ST OUT 端子に出
力される信号の音質を補正する 7 バンドのステレオグラ
フィックイコライザーが有効になります。
125
250
500
1 k
2 k
4 k
8 kHz の各帯域をそれぞ
れ± 12
dB まで増幅 /減衰します。
CPHONES 端子
フォーンタイプのバランス型出力端子です。
ヘッドフォンを接続します。
この 端子で モニ ターす る信号 は、マス ターコ ント
ロー ル部の レベル メータ ー信号 切り替 えスイ ッチ
および各インプットチャンネルの
PFLスイッチで選
択します。
DDIGITAL EFFECT
• PROGRAM 選択ダイアル
内蔵のデジタルエフェクトのプログラムを下記の 16
類から選択します。
PARAMETER コントロール
選択したエフェクトプログラムのパラメーター(エフェ
クトの効き具合や変化の速さなど)を調整します。
AUX 1
AUX 2 コントロール
内蔵デジタルエフェクトから AUX 1
AUX 2 バスに出
力される信号のレベルを調整します。
•ONスイッチ
スイッチをオン( )にすると、内蔵エフェクトが有
効になります。
PFL スイッチ
内蔵デジタルエフェクトの信号を PFL バスへ出力する
スイッチです。
GROUP スイッチ(
1-2
3-4
内蔵デジタルエフェクトの信号を GROUP 1-2/3-4 バス
へ出力するスイッチです。
EFFECT RTN フェーダー
内蔵デジタルエフェクトからステレオバスに出力され
る信号のレベルを調整します。
2TR - IN
2TR IN
PFL
PFL
ST
GROUP 3 - 4
ST-GROUP GROUP
GROUP 1 - 2
ON
OFF
ON
ON
ON
OFF
OFF
OFF
C-R OUT
&
PHONES
信号
スイッチ
*1 *2
NOTE
1HALL 1 9VOCAL ECHO 1
2HALL 2 10 VOCAL ECHO 2
3HALL 3 11 VOCAL ECHO 3
4ROOM 12 VOCAL ECHO 4
5 PLATE 1 13 VOCAL REVERB 1
6 PLATE 2 14 VOCAL REVERB 2
7 PLATE 3 15 VOCAL REVERB 3
8 GATE REVERB 16 VOCAL REVERB 4
MG16-6FX.fm Page 22 Monday, January 27, 2003 5:40 PM
各部の名称と機能
MG16/6FX
23
1チャンネル INPUT 端子
MIC (CH1 8
9/10
11/12)
XLR タイプのバランス型入力端子です。
LINE (CH1 8)
フォーンタイプのバランス型入力端子です。
アンバランス型フォーン端子を接続することもできま
す。
ひとつのインプットチャンネルで LINE 端子と MIC
端子を同時に使用することはできません。どちらか
一方の端子だけをご使用ください。
2INSERT I/O 端子
各インプットチャンネル (CH1 8) の、イコライザーと
フェーダーの間に設けられたフォーンタイプのアンバラ
ンス型入出力端子です。
お手持ちのグラフィックイコライザーやコンプレッ
サー、ノイズフィルターなどを各チャンネルに接続しま
す。
INSERT I/O 端子は、
TRS(チップ、リング、スリーブ)
のフォーン端子を利用した双方向の接続となっています。
接続 には下 図のよ うな特 殊なイ ンサー トケー ブル
が必要です別売のヤマハインサートケーブル
YIC025/050/070 などをご使用ください。
INSERT I/O 端子から出 力される信号の位相は、逆
相となります。エフェクターなどのように、
INSERT
I/O端子で入出力を行なう場合は問題ありません。
の端子を 使って外部機器 へ信号を出力す る場合は、
ほかの信号との位相にご注意ください。
3チャンネル INPUT 端子
フォーンタイプ (CH9 16) RCA ピンタイプ (CH13
16) のアンバランス型入力端子です。音源を L
(奇数チャ
ンネル) R
(偶数チャンネル)のステレオで入力します。
ひと つのイ ンプッ トチャ ンネ ルでフ ォーン タイ
プと RCA ピンタイプを同時に使用することはで
きません。どちらか一方の端子だけをご使用くだ
さい。
フォーン端子の CH9/10
11/12 は、
L
MONO
端子だけに接続した場合、
R 端子にも L 端子と同
じ信号が流れ、モノラル入力となります。
4GROUP OUT (1 ∼ 4) 端子
GROUP 1-2/3-4 バスの信号を出力するフォーンタイプの
インピーダンスバランス型出力端子です。
MTR や外部ミキサーの入力端子などに接続します。
5ST OUT(L、R)端子
マスターコントロール部の
STフェーダーでレベル調整し
たミックス信号が L Rのステレオで出力されます
。メ
インスピーカーを駆動するパワーアンプなどを接続しま
す。
XLR 端子
XLR タイプのバランス型出力端子です。
フォーン端子
フォーンタイプのバランス型出力端子です。
6C-R OUT 端子
フォーンタイプのインピーダンスバランス型出力端子で
す。
マスターコントロール部の C-R/PHONES コントロールで
レベル調整したミックス信号が L Rのステレオで出力
されます
モニターシステムなどを接続します。
この 端子で モニ ターす る信号 は、マス ターコ ント
ロー ル部の レベル メータ ー信号 切り替 えスイ ッチ
および各インプットチャンネルの
PFLスイッチで選
択します。
リア入出力部
4 15B
6A 37 8 2
9
0
NOTE
NOTE
INSERT I/O
端子へ
外部プロセッサーの入力端子へ
外部プロセッサーの出力端子へ
リング
スリーブ
チップ
スリーブ チップ
NOTE
NOTE
MG16-6FX.fm Page 23 Wednesday, January 29, 2003 4:40 PM
各部の名称と機能
MG16/6FX
24
7SEND 端子
AUX 1
AUX 2
フォーンタイプのインピーダンスバランス型出力端
子です。
AUX 1
AUX 2 の信号が、それぞれの端子に出力されま
す。キューボックスといったモニターシステムやエフェ
クターなどを接続します。
EFFECT
フォーンタイプのインピーダンスバランス型出力端子
です。
EFFECT バスの信号が出力されます。外部エフェクター
などを接続します。
8RETURN L(MONO)、R 端子
フォーンタイプのアンバランス型入力端子です。
この端子から入力された信号は、ステレオバスと AUX 1
AUX 2 バスへ送られます。
通常はリバーブやディレイなど外部エフェクターからの
リターン信号を受けるのに使用します。
補助のステレオ入力としても利用できます
L
MONO)端子だけに接続した場合は、
R端子にも
L端子と同じ信号が流れ、モノラル入力となります。
9REC OUT(L、R)端子
RCA ピンタイプのアンバランス型出力端子です。
外部のレコーダーを接続します。
ST OUT 端子と同じ信号を録音するための端子です。
この端子から出力される信号は、
STマスターフェー
ダーの設定の影響は受けません。
録音レベルの調整はレコーダー側で行なってくだ
さい。
02TR IN 端子
RCA ピンタイプのアンバランス型入力端子です。
ステレオの音源を入力する RCA ピン端子です。
お手持ちの CD プレーヤーや DAT デッキなどのステレオ
音源をダイレクトに接続し、モニターする場合に使用し
ます。
マスターコントロール部の 2TR IN コントロールで
信号レベルを調整します。
A電源スイッチ
電源の ON/STANDBY を切り替えるスイッチです。
電源が STANDBY の状態でも微電流が流れていま
す。長時間使用しないときは、必ず電源アダプター
をコンセントから抜いてください。
BAC ADAPTOR IN 端子
付属の電源アダプター(
PA-30)を接続する端子です。
P5 参照)
必ず付属の電源アダプター(
PA-30)を ご使用くだ
さい。それ以外のものを使用すると、火災や感電の
原因となることがあります。
端子接続の極性
* これらの端子に、モノラルタイプのフォーン端子を使用することもできます。その場合は、アンバランスになります。
NOTE
NOTE
NOTE
MIC INPUT
ST OUT
ピン 1:グラウンド
ピン
2:ホット(
+
ピン
3:コールド(
LINE INPUT(モノラルチャンネル)
GROUP OUT
ST OUT
C-R OUT
AUX 1
AUX 2
EFFECT
チップ:ホット(
+
リング:コールド(
スリーブ:グラウンド
INSERT I/O
チップ:
Output
リング:
Input
スリーブ:グラウンド
PHONES
チップ:
L
リング:
R
スリーブ:グラウンド
RETURN
LINE INPUT (ステレオチャンネル) チップ:ホット
スリーブ:グラウンド
INPUT OUTPUT
スリーブ チップ
リング
スリーブ チップ
MG16-6FX.book Page 24 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
MG16/6FX
25
セットアップ
(1) マイクや楽器を接続する前に、すべての機器の電源がオ
フになっていることを確認します。また、本機の各チャ
ンネルのフェーダーとマスターコントロール部のフェー
ダーがすべて下がっていることを確認してください。
(2) マイクや楽器にケーブルを接続し、ケーブルのもう一端
LINE 端子 [CH1 8] または MIC 端子 [CH1 8
9/10
11/12] にしっかりと差し込みます。
ひとつのインプットチャンネルで LINE 端子と MIC
端子を同時に使用することはできません。どちらか
一方の端子だけをご使用ください。
(3) 周辺機器→本機→パワーアンプ(パワードスピーカー)
の順番で電源を入れます。
電源を切るときはこの逆で、パワーアンプ(パワー
ドスピーカー)→本機→周辺機器の順番でオフにし
ます。
■ ホームレコーディング用
セットアップにあたって
NOTE
NOTE
セットアップ例
リズムマシン
エフェクター
エフェクター
エフェクター
シンセサイザー
MTR
ギター
パワードモニター
スピーカー
マスターレコーダー
MD
CD-R
DAT など )
音源 
CD
MD
DAT
カセット・ビデオなど)
パソコン
MTR
マイクロフォン
ヘッドフォン
MG16-6FX.book Page 25 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
セットアップ
MG16/6FX
26
ライブ SR
ST
AUX 1
ST
DI
マイクロフォン
モニタースピーカー
(内音)
パワーアンプ
CD・カセット・
DAT レコーダー
シンセサイザー
エフェクター
ベース
ギター
CD プレーヤー
マイクロフォン
ヘッドフォン ギター
パワーアンプ
メインスピーカー
(外音)
スピーカー配置例
観客席(外音)
ステージ(内音)
ドラム
エフェクター
MG16-6FX.book Page 26 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
セットアップ
MG16/6FX
27
MG16/6FX のマウント方法
(1) 本体に取り付けられているラックマウント金具のネジ
を、ドライバーでゆるめて取り外します。
(2) ラックマウント金具を反転させて、
(1) で取り外したネジ
で本体に固定します。
(3) ラックにマウントし、固定します。
金具の方向は、図のように左右入れ替えて取り付け
ることもできます。
パワーアンプなど熱を発生する機器の近くには本
機を設置しないでください。
ラックマウント
NOTE
MG16-6FX.book Page 27 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
MG16/6FX
28
付録
■ 一般仕様
0 dBu=0.775 V
0 dBV=1 V とする
*1 Rs=150 ohms
@12.7 kHz
–6 dB/oct. のローパスフィルターにて測定(
@20 kHz
dB/oct. フィルターに相当)
CH MIC INPUT to ST
GROUP OUT/AUX
EFFECT SEND
*2 PAN/BAL 左か右へ回す
*3 シェルビングタイプのターンオーバー /ロールオフ周波数:最大可変幅に対し 3 dB 下がったポイント
仕様および外観は改良のため予告なく変更することがあります。
仕様
周波数特性(
ST OUT
20 Hz
20 kHz +1 dB, –3 dB
@
+4 dBu(*)
, 600 Ω(
GAIN コントロール=最小レベル)
全高調波歪率(
ST OUT
0.1 %
THD+N
@
+14 dBu, 20 Hz
20 kHz, 600 Ω(
GAIN コントロール=最大レベル)
ハム & ノイズ
*1
–128 dBu 入力換算ノイズ(
CH1
8
–100 dBu 残留ノイズ
(ST OUT)
–88 dBu
92 dB S/N
ST OUT
GROUP OUT
マスターフェーダー=ノミナル、
全チャンネルアサインスイッチ= OFF
–81 dBu
85 dB S/N
AUX
EFFECT マスターコントロール=ノミナル、全チャンネル
ミックスコントロール=最小レベル
–64 dBu
68 dB S/N
ST OUT
GROUP OUT
マスターフェーダー& 1チャンネルフェーダー=ノミナル
CH1
8
最大電圧ゲイン
*2
60 dB
CH MIC INPUT
CH INSERT OUT
84 dB
CH MIC INPUT
GROUP OUT/ST OUT
CH to ST
94 dB
CH MIC INPUT
ST OUT
GROUP to ST
62.2 dB
CH MIC INPUT
REC OUT
CH to ST
76 dB
CH MIC INPUT AUX SEND
PRE
86 dB
CH MIC INPUT
AUX SEND
POST
/EFFECT SEND
58 dB
CH LINE INPUT GROUP OUT/ST OUT
CH to ST
84 dB
ST CH MIC INPUT GROUP OUT/ST OUT
CH to ST
58 dB
ST CH LINE INPUT GROUP OUT/ST OUT
ST to ST
47 dB
ST CH LINE INPUT AUX SEND
PRE
57 dB
ST CH LINE INPUT
AUX SEND
POST
/EFFECT SEND
34 dB
ST CH INPUT GROUP OUT/ST OUT
ST to ST
16 dB
AUX RETURN ST OUT
9 dB
AUX RETURN
AUX SEND
27.8 dB
2TR INPUT ST OUT
モノラル、ステレオインプットゲインコントロール
44 dB 可変
モノラル、ステレオハイパスフィルター 80 Hz 12 dB/octave
クロストーク
(1 kHz) –70 dB 入力チャンネル間
–70 dB 入出力チャンネル間(
CH INPUT
モノラル入力チャンネルイコライザー特性最大可
変幅(
CH1
8
*3
±15 dB
HIGH 10 kHz シェルビングタイプ
MID 0.25 5 kHz ピーキングタイプ
LOW 100 Hz シェルビングタイプ
ステレオ入力チャンネルイコライザー特性最大可
変幅(
CH9/10
15/16
*3
±15 dB
HIGH 10 kHz シェルビングタイプ
HI-MID 3 kHz ピーキングタイプ
LO-MID 800 Hz ピーキングタイプ
LOW 100 Hz シェルビングタイプ
グラフィックイコライザー 7バンド(
125
250
500
1 k
2 k
4 k
8 k
最大可変幅 ±12 dB
内蔵デジタルエフェクト 16 プログラム、パラメーターコントロール
モノラル、ステレオインプットピークインジケーター
各チャンネル、イコライザー(および MIC アンプ:
ST CH)の後段において、どちらか
一方の信号レベルがクリッピングの手前 3 dB に達すると赤く点灯
レベルメーター
12 ポイント LED × 2[ステレオ(
L
R
ピーク時:赤のインジケーター
+5
+3
+1
0:黄のインジケーター
–1
–3
–5
–7
–10
–15
–20:緑のインジケーター
ファンタム電源 +48 VDC(バランス入力) PHANTOM +48 V スイッチ= ON で供給
付属品 電源アダプター
(PA-30)
電源 100 V AC 50/60 Hz
消費電力 51 W
最大外形寸法(
W× H× D W423 × H108 × D416.6 mm
質量 5.5 kg
MG16-6FX.fm Page 28 Thursday, July 3, 2003 3:19 PM
付録
MG16/6FX
29
■ 入力仕様
0 dBu=0.775 V
0 dBV=1 V とする
*1 入力感度:最大ゲイン測定時に定格出力が得られる最小レベル
■ 出力仕様
0 dBu=0.775 V
0 dBV=1 V とする
入力端子名称 ゲイン 入力イン
ピーダンス 適合インピーダンス 感度 *1 規定レベル 最大ノンク
リップレベル 端子仕様
MIC INPUT
(CH1 8 –60 3 kΩ 50 600 Ω マイク –80 dBu
0.078 mV
–60 dBu
0.775 mV
–40 dBu
7.75 mV XLR-3-31 タイプ
(バランス型)
–16 –36 dBu
12.3 mV
–16 dBu
123 mV
+4 dBu
1.23 V
LINE INPUT
(CH1 8) –34 10 kΩ 600 Ω ライン –54 dBu
1.55 mV
–34 dBu
15.5 mV
–14 dBu
155 mV
フォーンジャック
TRS
(バランス
型[
T:ホット、
R: コールド、
S:グラウンド]
+10
–10 dBu
245 mV
+10 dBu
2.45 V
+30 dBu
24.5 V
ST CH MIC INPUT
(CH9(L)/CH10(R)
CH11(L)/CH12(R))
–60 3 kΩ 50 600 Ω マイク –80 dBu
0.078 mV
–60 dBu
0.775 mV
–40 dBu
7.75 mV XLR-3-31 タイプ
(バランス型)
–16 –36 dBu
12.3 mV
–16 dBu
123 mV
–10 dBu
245 mV
ST CH LINE INPUT
(CH9(L)/CH10(R)
CH11(L)/CH12(R))
–34 10 kΩ 600 Ω ライン –54 dBu
1.55 mV
–34 dBu
15.5 mV
–14 dBu
155 mVフォーンジャック
(アンバランス型)
+10 –10 dBu
245 mV
+10 dBu
2.45 V
+30 dBu
24.5 V
ST CH INPUT
(CH13(L)/CH14(R)
CH15(L)/CH16(R))
10 kΩ 600 Ω ライン –30 dBu
24.5 mV
–10 dBu
245 mV
+10 dBu
2.45 V
フォーンジャック
(アンバランス型)
RCA ピンジャック
CH INSERT IN
(CH1 8)
10 kΩ 600 Ω ライン –20 dBu
77.5 mV
0 dBu
0.775 V
+20 dBu
7.75 V
フォーンジャック
TRS
(アンバランス型
T:アウト、
R:イ
ン、
Sグラウンド]
AUX RETURN (L
R) 10 kΩ 600 Ω ライン –12 dBu
195 mV
+4 dBu
1.23 V
+24 dBu
12.3 V
フォーンジャック
TRS(アンバラ
ンス型[
T: ホット、
S: グラウンド]
2TR IN (L
R) 10 kΩ 600 Ω ライン –26 dBV
50.1 mV
–10 dBV
316 mV
+10 dBV
3.16 V
RCA ピンジャック
出力端子名称
出力インピーダンス 適合インピーダンス
規定レベル
最大ノンクリップレベル
端子仕様
ST OUT (L
R)
150 Ω 600 Ω ライン +4 dBu
1.23 V +24 dBu
12.3 V
XLR-3-32 タイプ(バランス型)
フォーンジャック(
TRS
(バランス型[
T: ホット、
R: コールド、
S:グラウンド]
GROUP OUT (1-4)
AUX SEND (1-2)
EFFECT SEND
150 Ω 10 kΩ ライン +4 dBu
1.23 V +20 dBu
7.75 V) フォーンジャック(
TRS
(インピーダンスバランス型
T:ホット、
R: コールド、
S: グラウンド]
CH INSERT OUT
CH1 8
150 Ω 10 kΩ ライン 0 dBu
0.775 V +20 dBu
7.75 V) フォーンジャック(
TRS
(アンバランス型[
T: アウト、
R:イン、
S: グラウンド]
REC OUT (L
R) 600 Ω 10 kΩ ライン –10 dBV
316 mV +10 dBV
3.16 V RCA ピンジャック
C-R OUT (L
R) 150 Ω 10 kΩ ライン +4 dBu
1.23 V +20 dBu
7.75 V
フォーンジャック(
TRS
(インピーダンスバランス型
T:ホット、
R: コールド、
S: グラウンド]
PHONES 100 Ω 40 Ω フォーン 3 mW 75 mW ステレオフォーンジャック
MG16-6FX.fm Page 29 Thursday, July 3, 2003 3:19 PM
付録
MG16/6FX
30
寸法図
393
31.5
309.6
D 416.6
H 108
101.3 3
W 423
428
27.5
480
ラック取り付け時
単位
mm
MG16-6FX.book Page 30 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
付録
MG16/6FX
31
ブロック / レベルダイアグラム
MG16-6FX.book Page 31 Thursday,January 23, 2003 11:50 AM
32
サービスについて
■ 保証書
この商品には保証書がついています。販売店でお渡しして
いますから、ご住所・お名前・お買上げ年月日・販売店名な
ど所定事項の記入および記載内容をおたしかめの上、大切に
保管してください。
保証書は当社がお客様に保証期間内の無償サービスをお約
束するもので、この商品の保証期間はお買上げ日より 1 年で
す。
保証期間内の転居や、ご贈答用に購入された場合などで、
記載事項の変更が必要なときは、事前・事後を問わずお買上
げ販売店かお客様ご相談窓口、またはヤマハ電気音響製品
サービス拠点へご連絡ください。継続してサービスできるよ
うに手配いたします。
■ 損害に対する責任
この商品(搭載プログラムを含む)の使用または使用不能
により、お客様に生じた損害(事業利益の損失、事業の中断、
事業情報の損失、その他の特別損失や逸失利益)については、
当社は一切その責任を負わないものとします。また、如何な
る場合でも、当社が負担する損害賠償額は、お客様がお支払
になったこの商品の代価相当額をもって、その上限とします。
■ 調整・故障の修理
「故障かな ?」と思われる症状のときは、この説明書をもう
一度よくお読みになり、電源・接続・操作などをおたしかめ
ください。それでもなお改善されないときには、お買上げ販
売店へご連絡ください。調整・修理いたします。
調整・修理に際しては保証書をご用意ください。保証規定
により、調整・修理サービスをいたします。また、故障した
製品をお持ちいただくか、サービスにお伺いするのかも保証
書に書かれています。
修理サービスは保証期間が過ぎた後も引き続きおこなわ
れ、そのための補修用性能部品が用意されています。性能部
品とは製品の機能を維持するために不可欠な部品のことをい
い、PA 製品ではその最低保有期間は製造打切後 8 年です。
この期間は経済産業省の指導によるものです。
■ お客様ご相談窓口
ヤマハ PA 製品に関するご質問・ご相談はお客様ご相談窓
口へ、アフターサービスについてのお問合わせはヤマハ電気
音響製品サービス拠点へおよせください。
● 営業窓口
国内楽器営業本部
EM 営業部
企画推進室
03-5488-5430 108-8568 東京都港区高輪 2-17-11
PA
DMI 事業部
MP 営業部
営業課
053-460-2432 430-8650 浜松市中沢町 10-1
● ヤマハ電気音響製品サービス拠点:修理受付および修理品お預かり窓口
北海道サービスステーション 011-512-6108 〒 064-8543 札幌市中央区南十条西 1-1-50 ヤマハセンター内
仙台サービスステーション 022-236-0249 〒 984-0015 仙台市若林区卸町 5-7 仙台卸商共同配送センター 3F
首都圏サービスセンター 03-5762-2121 〒 143-0006
東京都大田区平和島 2-1-1 京浜トラックターミナル 14 号棟 A-5F
浜松サービスステーション 053-465-6711 〒 435-0016 浜松市和田町 200 ヤマハ(株)和田工場 6 号館 2
名古屋サービスセンター 052-652-2230 〒 454-0058 名古屋市中川区玉川町 2-1-2 ヤマハ( 株)名古屋倉庫 3F
大阪サービスセンター 06-6877-5262 〒 565-0803 吹田市新芦屋下 1-16 ヤマハ(株)千里丘センター内
四国サービスステーション 087-822-3045 〒 760-0029 高松市丸亀町 8-7 (株)ヤマハミュージック神戸 高松店内
九州サービスステーション 092-472-2134 〒 812-8508 福岡市博多区博多駅前 2-11-4
本社 /CS センター 053-465-1158 〒 430-8650 浜松市中沢町 10-1
* 名称、住所、電話番号、URL などは変更になる場合があります。
お客様ご相談窓口 : ヤマハプロオーディオ製品に対するお問合せ窓口
ヤマハ・プロオーディオ・インフォメーションセンター
Tel: 03- 5791- 7678 Fax: 03-5488-6663 (電話受付=祝祭日を除く月∼金 /11:00 19:00
ONLINE support : http://proaudio.yamaha.co.jp/
U.R.G., Pro Audio & Digital Musical Instrument Division, Yamaha Corporation
© 2003 Yamaha Corporation
V981740 406CRCR1.3-04D0
Printed in China
ヤマハマニュアルライブラリー
http://www2.yamaha.co.jp/manual/japan/

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