Lenovo 0B48666 04 J User Manual ハードウェア保守マニュアル Think Pad X230, X230i X230 Laptop (Think Pad) Type 2333

2012-08-15

User Manual: Lenovo 0B48666 04 J ハードウェア保守マニュアル - ThinkPad X230, X230i X230 Laptop (ThinkPad) - Type 2333 ThinkPad X230, 2333

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ハードウェア保守マニュアル

ThinkPad X230 お よ び X230i

注 : 本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、95 ページの 付録 A『特記事項』に記載
されている情報をお読みください。

第 5 版 (2013 年 10 月 )
© Copyright Lenovo 2012, 2013.
制限付き権利に関する通知: データまたはソフトウェアが米国一般調達局 (GSA: General Services Administration) 契約に準じて
提供される場合、使用、複製、または開示は契約番号 GS-35F-05925 に規定された制限に従うものとします。

目次
本書について . . . . . . . . . . . . .

iii

第 1 章 . 安全上の注意 . . . . . . . . . . 1
一般安全 . . . . . . . . . . . . . . . .
電気安全 . . . . . . . . . . . . . . . .
安全検査ガイド . . . . . . . . . . . . .
静電気放電の影響を受けやすい装置の取り扱い
接地要件 . . . . . . . . . . . . . . . .
安全上の注意 . . . . . . . . . . . . . .

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4
4
4

スリープ状態 . . . . . . . . .
休止状態 . . . . . . . . . . .
FRU 故障判別リスト . . . . . . . .
数値エラー・コード . . . . . .
エラー・メッセージ . . . . . .
ビープ音の症状 . . . . . . . .
ビープ音以外の症状 . . . . . .
LCD (液晶ディスプレイ) 関連の症状
再現性の低い問題 . . . . . . .
未解決問題 . . . . . . . . . .

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39
39
40
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第 2 章 . 重要な保守情報 . . . . . . . .

19

FRU 交換時の心得 . . . . . . . . . . . .
ハードディスク・ドライブ交換時の注意 .
システム・ボード交換時の重要な注意事項
エラー・メッセージの使い方 . . . . . .
CTO、CMV、および GAV 用の FRU 交換時の心
得. . . . . . . . . . . . . . . . . . .
製品定義 . . . . . . . . . . . . . .
CTO、CMV、および GAV 製品の FRU 識別

19
20
20
20

第 5 章 . 状況インジケーター . . . . .

41

第 6 章 . Fn キ ー の 組 み 合 わ せ . . . . .

43

第 7 章 . ロケーション . . . . . . . . .

45

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21

第 3 章 . 全般の検査 . . . . . . . . . .

23

最初に行うこと . . . . . . . . . .
保守の手順 . . . . . . . . . . . .
Lenovo Solution Center . . . . . .
クイック・テスト・プログラム . .
UEFI 診断プログラム . . . . . .
起動可能な診断プログラム. . . .
電源システムの検査 . . . . . . . .
AC 電源アダプターの確認 . . . .
動作中充電の検査 . . . . . . .
バッテリー・パックの検査. . . .
バックアップ・バッテリーの検査 .

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コンピューターのコントロール、コネクターおよ
びインジケーターの位置 . . . . . . . . . .
前面図 . . . . . . . . . . . . . . . .
背面図 . . . . . . . . . . . . . . . .
底面図 . . . . . . . . . . . . . . . .
FRU および CRU の位置 . . . . . . . . . . .
主要な FRU および CRU . . . . . . . . .
LCD FRU および CRU . . . . . . . . . .
その他のキットとその他の FRU. . . . . .
FRU 情報の検索 . . . . . . . . . . . .

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45
46
46
46
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第 8 章 . FRU の 交 換 に 関 す る 注 意 事
項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . .

53

第 4 章 . 関連の保守情報 . . . . . . . .

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リカバリー・ディスク・セットを使用した工場出
荷時コンテンツの復元 . . . . . . . . . . .
Windows 8 オペレーティング・システムでの
Windows リカバリー・プログラムの使用 . . . .
パスワード . . . . . . . . . . . . . . . .
パワーオン・パスワード . . . . . . . .
ハードディスク・パスワード . . . . . . .
スーパーバイザー・パスワード . . . . . .
パワーオン・パスワードを解除する方法 . .
ハードディスク・パスワードを解除する方
法. . . . . . . . . . . . . . . . . .
省電力 . . . . . . . . . . . . . . . . . .
スクリーン・ブランク・モード (Windows 7
オペレーティング・システムのみ) . . . .

© Copyright Lenovo 2012, 2013

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ねじに関する注意事項 . . . . . . . . . . .
シリアル番号 (S/N) の保存 . . . . . . . . . .
システム・ユニットのシリアル番号 (S/N) の
復元 . . . . . . . . . . . . . . . . .
UUID の保存 . . . . . . . . . . . . .
ECA 情報の読み取りまたは書き込み . . . .

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第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換 . . . .

57

一般的なガイドライン . . . . . . . . . . .
ThinkPad の保守を行う前に . . . . . . . . .
SIM カードの取り外し . . . . . . . . .
1010 バッテリー・パック . . . . . . . . . .
1020 ハードディスク・ドライブまたはソリッド・
ステート・ドライブ . . . . . . . . . . . .
1030 メモリー・モジュール . . . . . . . . .
1040 キーボード . . . . . . . . . . . . . .
1050 パームレスト . . . . . . . . . . . . .
1060 バックアップ・バッテリー . . . . . . .
1070 スピーカー・アセンブリー . . . . . . .

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58
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63
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68

i

1080 PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス
LAN/WiMAX 用) . . . . . . . . . . . . . .
1090 PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス WAN
用または mSATA ソリッド・ステート・ドライブ
用) . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
1100 Bluetooth ドーター・カード . . . . . . .
1110 キーボード・ベゼル . . . . . . . . . .
1120 LCD ユニット . . . . . . . . . . . . .
1130 ベース・カバー・アセンブリー . . . . .
1140 システム・ボード、DC 入力コネクター、
サーマル・ファン・アセンブリー、および
ExpressCard スロット . . . . . . . . . . . .
2010 LCD 前面ベゼル . . . . . . . . . . . .

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ハードウェア保守マニュアル

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2020 内蔵カメラ . . . . . . . . . . . . . .
2030 LCD パネル . . . . . . . . . . . . . .
2040 LED ボード . . . . . . . . . . . . . .
2050 ヒンジ . . . . . . . . . . . . . . . .
2060 LCD ケーブル . . . . . . . . . . . . .
2070 LCD 背面カバー・アセンブリー、LED およ
びカメラ・ケーブル、ワイヤレス・アンテナ・
セット . . . . . . . . . . . . . . . . . .

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92

付 録 A. 特 記 事 項 . . . . . . . . . . . .

95

電磁波放出の注記 . . . . . . . . . . . . .
商標 . . . . . . . . . . . . . . . . . . .

95
96

本書について
本書には、以下の ThinkPad® 製品に関する保守情報および参照情報が記載されています。
ThinkPad X230 および X230i

マシン・タイプ 2306、2320、2322、2324、2325、2330、および 2333

本書を拡張診断テストと一緒に使用して、問題のトラブルシューティングを行ってください。
重要:
本書は、ThinkPad 製品に精通した専門の保守技術担当者を対象としています。本書を拡張診断テスト
と併用して、効率的に問題のトラブルシューティングを行ってください。
ThinkPad 製品の保守を行う前に、必ず、1 ページの 第 1 章『安全上の注意』および19 ページの 第
2 章『重要な保守情報』をお読みください。

© Copyright Lenovo 2012, 2013

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ハードウェア保守マニュアル

第 1 章 安全上の注意
この章では、ThinkPad ノートブック・コンピューターの保守を行う前によく理解しておく必要のある、安
全上の注意を記載します。
• 1 ページの 『一般安全』
• 2 ページの 『電気安全』
• 3 ページの 『安全検査ガイド』
• 4 ページの 『静電気放電の影響を受けやすい装置の取り扱い』
• 4 ページの 『接地要件』
• 4 ページの 『安全上の注意』

一般安全
次の規則に従って、一般的な安全確保に努めてください。
• 保守の最中および保守の後、マシンのある領域の整理整とんをしてください。
• 重い物を持ち上げるときは、次のようにします。
1. 滑らないように、しっかりと立っていられるようにします。
2. 足の間でオブジェクトの重量が同量になるよう分散します。
3. ゆっくりとした持ち上げる力を使用します。持ち上げる時に、急な移動あるいはねじったりは
絶対にしないでください。
4. 立ち上がることによって、または足の筋肉で押し上げることによって持ち上げます。この動作
は、背中の筋肉の負担を除去します。 重量が 16 kg を超える物、または自分 1 人で持ち上げるに

は 重過ぎると感じる物を持ち上げようとしないでください。
• お客様の危険につながる作業や、装置の安全を損なうような作業は行わないでください。
• マシンを起動する前に、必ず、他の保守技術担当者やお客様側のスタッフが危険な場所にいない
か確かめます。
• マシンの保守を行う間、取り外したカバーを安全な場所で、すべての関係者から離れた場所に置き
ます。
• ツール・ケースを歩行領域から遠ざけて、他の人がつまずかないようにします。
• 緩い服を着用しないでください。マシンの動いている部分に引っかかる可能性があります。そでは、き
ちんと留めておくか、ひじの上までまくり上げておきます。髪が長い場合は、縛ってください。
• ネクタイやスカーフの端は衣服の中に入れておくか、不伝導性の クリップを使って、端から約 8 cm の
ところで留めておきます。
• 宝石、チェーン、金属フレームの眼鏡、または金属のファスナーが付いている服は着用しないでく
ださい。金属のオブジェクトは電気の伝導体に適しています。
• ハンマーやドリルを使った作業、はんだ付け、ワイヤーの切断、スプリング の接続、溶剤の使用、そ
してその他目に危険が及ぶ可能性のある作業を 行うときは、安全眼鏡をかけてください。
• 保守の後は、すべての安全シールド、ガード、ラベル、および接地ワイヤーを再取り付けします。古く
なっていたり障害のある安全装置は交換してください。
• マシンをお客様に返却する前に、すべてのカバーを正しく取り付けます。
• ファン放熱孔はマシンの内部部品に空気を循環させ、高熱になることを防ぎます。ファン放熱孔をふさ
がないように気を付けてください。

© Copyright Lenovo 2012, 2013

1

電気安全
電気機器を取り扱うときは、次の規則を守ってください。
重要:
• 承認済みのツールおよびテスト装置を使用してください。工具の中には、握りや柄の部分のソフト・
カバーが感電防止のための絶縁性を持たないものがあります。
• お客様の多くは、装置のそばに、静電気の放電を減らす小さな導電ファイバーを含むゴム製のフロ
ア・マットをお持ちになっておられるでしょう。このタイプのマットを感電の保護として使用しな
いでください。
• 部屋の緊急電源オフ (EPO) スイッチを見つけて、スイッチまたは電気コンセントを切り離してくだ
さい。電気事故が発生した場合は、スイッチを操作するか、または電源コードのプラグを素早く
抜きます。
• 危険な状態、または危険な電圧を持つ装置のそばで、1 人で作業しないでください。
• 次の作業を行う前には、すべての電源をすべて切り離してください。
– 機械的検査の実行
– 電源装置のそばでの作業
– 主な装置の取り外しまたは取り付け
• マシンで作業を開始する前に、電源コードのプラグを抜きます。プラグを抜くことができない場合
は、お客様に依頼して、マシンに電源を供給している電源ボックスの電源を切り、電源ボックスを
オフ位置にロックします。
• 露出した 電気回路を持つマシンで作業する 必要があるときは、次の注意事項を守ってください。
– 電源オフ制御に慣れている別の人がそばにいることを確認してください。その人は、必要な場合に
電源のスイッチを切るためにその場にいる必要があります。
– 電源オンした電気機器を扱うときは、1 つの手のみを使用します。もう一方の手はポケットに入れ
ておくか、後ろにしておきます。
警告:
感電は、完全な回路ができた場合にだけ起こります。上記の規則を遵守することにより、電
流が体を通過するのを防ぐことができます。
– テスターを使用する時は、制御を正しく設定し、テスター用の承認済みプローブ・リードお
よび付属品を使用します。
– 適切なゴム製のマットの上に立ち (必要であれば、ローカルに取得)、金属フロア・ストリップおよ
びマシン・フレームといった接地からユーザーを絶縁します。
非常に高電圧の場所での作業のときは、特殊な安全上の注意を守ってください。これらの指示は保守情
報の安全に関する節に記載されています。高電圧の測定時には、細心の注意を払ってください。
• 安全な操作状態のために電気ハンド・ツールを規則的に検査および保守してください。
• 使い古されたり、壊れているツールおよびテスターを使用しないでください。
• 回路から電源が切断されていること をあらかじめ想定することは、絶対にしないでください。まず最
初に、回路の電源がオフになっているか必ず チェック します。
• 作業域で起こりうる危険を常に注意してください。これらの危険の例は、湿ったフロア、接地されてい
ない延長ケーブル、電源の過電流および安全接地の欠落などです。
• 電流の通じている回路にプラスチック・デンタル・ミラーの反射面で触らないでください。面は導電性
があるので、触ると身体障害およびマシン損傷を引き起こす可能性があります。
• 次のパーツは、電源をオンにしたまま保守作業を行わないでください。
– 電源機構 (パワー・サプライ) 装置
– ポンプ
– 送風器およびファン
– モーター・ジェネレーター

2

ハードウェア保守マニュアル

– 上記に掲載されたものと同様の装置
この実践は装置の接地を確実にします。
• 電気事故が起こった場合:
– 用心して、ユーザー自身が被害にあわないようにしましょう。
– 電源をオフに切り替えます。
– 別の人を医療補助を呼びに行かせます。

安全検査ガイド
この検査ガイドの目的は、危険性が潜む状態を識別できるように することです。マシンの設計お
よび製作段階において、ユーザーと保守技術担当者を傷害か ら守るために必要な安全品目が取り付け
られています。このガイドはそれらのアイテムのみを対象としています。この検査ガイドで紹介して
いない ThinkPad 以外の機構またはオプションを接続したことによる危険性の識別については、各自が
適切な判断を行う必要があります。
危険な状態がある場合は、まずその危険の重大性を判別し、問題点を訂正せずに続行してよいかどう
か判断してください。
次の状態と、その状態が示す危険性について考慮してください。
• 電気の危険性、特に 1 次電源 (フレーム上の 1 次電圧 は重大または致命的な感電事故を起こすお
それがあります)
• 爆発の危険性 (損傷した CRT 表面やコンデンサーの膨張など)
• 機械的な危険性 (ハードウェアの緩み、欠落など)
危険が潜む状態があるかどうかを判別するには、どの保守作業を始めると きにも次のチェックリストを使
用してください。検査は、電源オフ、および電源コードの切断から始めてください。
チェックリスト
1. 外側のカバーに損傷 (緩み、破損、またはエッジのとがり) がないか検査します。
2. ThinkPad の電源をオフにする。電源コードを外します。
3. 次の点について、電源コードを検査します。
a. 第 3 配線のアース・コネクターの状態が良好であるか。メーターを使って、外部アース・ピンと
フレーム・アースの間のアース線の導通 が 0.1 オーム以下であるか測定します。
b. 電源コードには、必ず、ご使用のコンピューターで指定されているタイプを使用してください。
http://www.lenovo.com/serviceparts-lookup にアクセスしてください。
c. 絶縁体が摩耗していてはいけません。
4. バッテリーのひび割れまたは膨張があるか検査します。
5. カバーを取り外します。
6. 明らかに ThinkPad 以外のパーツが使われている部分を検査します。ThinkPad 以外のパーツの使用
の安全性について、的確な判断を下します。
7. 装置内部に明らかに危険な状態がないか (例えば、金属の 切りくず、汚染、水などの液体、火また
は煙による損傷の兆候など) を 検査します。
8. ケーブルが摩耗していたり、はさまれていないか検査します。
9. 電源機構カバーのファスナー (ねじまたはリベット) が、外れていたり、損傷していないか検査します。

第 1 章. 安全上の注意

3

静電気放電の影響を受けやすい装置の取り扱い
トランジスターまたは集積回路 (IC) を含むコンピューターの部分は、静電気の放電 (ESD) の影響を受
けやすいことを知っておく必要があります。ESD による損傷は、物体間に帯電の差があるときに起こ
ります。帯電を平均化して、マシン、部品、作業マット、およびその部品を取り扱う人の帯電がすべ
て同じになるようにして、ESD による損傷を防止してください。
注:
1. ESD が下記に示す要件を超えたときは、その製品特定の ESD 手順を実行してください。
2. 使用する ESD 保護装置が、完全に有効であると認定されたものである (ISO 9000) ことを確認して
ください。
ESD の影響を受けやすいパーツを取り扱う際は、次の点に注意してください。
• パーツは、製品に挿入するまでに静電防止袋に入れたままに しておきます。
• 他の人に触れないようにします。
• 身体の静電気を除去するために、自分の肌に対して接地されたリスト・ストラッ プを着用します。
• 部品が、自分の衣服に触れないようにします。ほとんどの衣服は絶縁性になっており、リスト・スト
ラップを付けていても帯電したままになっています。
• 接地された作業マットを使って、静電気のない作業面を作ります。このマットは、ESD の影響を受け
やすい装置を取り扱う際には特に便利です。
• 下記にリストしたような接地システムを選択し、特定の保守要件に合った保護を可能にします。
注 : ESD による損傷を防止するには、できれば接地システムを使用することが望ましいのです
が、必須ではありません。
– ESD アース・クリップをフレーム・アース、アース・ブレード、または緑色の配線のアース
に接続します。
– 二重絶縁のシステムまたはバッテリー駆動システムで作業するときは、ESD 共通アースまたは参照
点を使います。これらのシステムでは、同軸またはコネクター外部シェルが使えます。
– 交流電源で動作するコンピューターでは、AC プラグの丸いアース端子を使います。

接地要件
オペレーターの安全確保とシステム機能の正常実行のために は、ThinkPad の接地が必要です。電源コンセ
ントが適切に接地してあるかどうかの確認は、資格のある 電気技師が行います。

安全上の注意
このセクションの安全上の注意は、以下の言語で記載されています。
• 英語
• アラビア語
• ブラジル・ポルトガル語
• フランス語
• ドイツ語
• ヘブライ語
• 日本語
• 韓国語
• スペイン語
• 中国語 (繁体字)

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ハードウェア保守マニュアル

DANGER

DANGER

DANGER

DANGER

DANGER

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第 1 章. 安全上の注意

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ハードウェア保守マニュアル

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PERIGO

第 1 章. 安全上の注意

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PERIGO

PERIGO

PERIGO

PERIGO

PERIGO

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ハードウェア保守マニュアル

PERIGO

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第 1 章. 安全上の注意

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DANGER

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DANGER

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VORSICHT

VORSICHT

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ハードウェア保守マニュアル

VORSICHT

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VORSICHT

第 1 章. 安全上の注意

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ハードウェア保守マニュアル

第 1 章. 安全上の注意

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第 1 章. 安全上の注意

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ハードウェア保守マニュアル

第 1 章. 安全上の注意

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ハードウェア保守マニュアル

第 2 章 重要な保守情報
この章では、この資料でサポートされているすべてのマシン・タイプに適用される、以下の重要な保
守情報を記載します。
• 19 ページの 『FRU 交換時の心得』
– 20 ページの 『ハードディスク・ドライブ交換時の注意』
– 20 ページの 『システム・ボード交換時の重要な注意事項』
– 20 ページの 『エラー・メッセージの使い方』
• 20 ページの 『CTO、CMV、および GAV 用の FRU 交換時の心得』
– 20 ページの 『製品定義』
– 21 ページの 『CTO、CMV、および GAV 製品の FRU 識別』
重要:
• ハードディスク・ドライブと mSATA ソリッド・ステート・ドライブの両方が付属しているコンピュー
ターの場合、mSATA ソリッド・ステート・ドライブを起動可能デバイスとして使用しないでくださ
い。mSATA ソリッド・ステート・ドライブは、『キャッシュ』機能専用です。
• ソフトウェアの修正、ドライバー、および UEFI BIOS ダウンロードの入手またはインストールに関し
てお客様がサポートを必要とする場合は、Lenovo® お客様サポート・センターに連絡するようにアドバ
イスしてください。Lenovo サポートの電話番号については、次の Web サイトをご覧ください。
http://www.lenovo.com/support/phone
• Lenovo 認定保守技術担当者向けの FRU の取り外しまたは交換を紹介しているシステム逆アセンブリー/
再アセンブリーのビデオは、次のサポート・サイトから入手できます。
http://www.lenovoservicetraining.com/ion/

FRU 交 換 時 の 心 得
パーツを交換する前に
本書にリストしている FRU を交換する前に、必ずソフトウェアの修正、ドライバー、および UEFI BIOS
ダウンロードをすべてインストールしてください。
システム・ボードが交換された後、システム・ボードに最新の UEFI BIOS がロードされていることを確認
してから保守アクションを完了してください。
ソフトウェアの修正、ドライバー、および UEFI BIOS をダウンロードしてインストールするには、Web サ
イト http://www.lenovo.com/ThinkPadDrivers にアクセスし、画面の指示に従います。
不必要な FRU 交換や保守の出費をなくすため、次の心得を守ってください。
• FRU を交換するように指示され、交換を行なっても問題が修復され ない場合、次の段階に進む前に元
の FRU を取り付け直してください 。
• 一部の ThinkPad には、プロセッサー・ボードとシステム・ボードの両方 があります。プロセッサー・
ボードまたはシステム・ボードを交換するように指示された 場合、一方のボードを交換しても問題が
なくならないときは、そのボードを 取り付け直してから、もう一方のボードを交換してください。
• アダプターまたは装置に複数の FRU が含まれている 場合、それらの FRU のどれかがエラーの原因であ
る可能性が あります。アダプターまたは装置を交換する前に、FRU を 1 つずつ取り外して、症状 が変
化するかどうかを見ます。症状の変化した FRU だけを交換してください。

© Copyright Lenovo 2012, 2013

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ハードディスク・ドライブ交換時の注意
ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブを交換する前に、必ず低レベル・フォー
マット操作の実行を試みてください。これにより、ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステー
ト・ドライブ上のお客様のデータはすべて失われることになります。お客様がデータの現行バックアップ
を取っていることを確認した上で、この作業を行ってください。
注意:保守しようとしている ThinkPad の始動デバイス順序が変更されている可能性があります。コピー、
保存、フォーマットなどの書き込み作業時には特に注 意してください。ドライブを間違って選択する
と、データやプログラムが上書きされてしまう ことがあります。
mSATA ソリッド・ステート・ドライブとハードディスク・ドライブの両方が付属しているコンピュー
ターの場合、『キャッシュ』機能と Intel® Rapid Start Technology のサポートに mSATA ソリッド・ステー
ト・ドライブが使用されます。mSATA ソリッド・ステート・ドライブをお客様ご自身で交換しないよう
お勧めします。お客様ご自身による交換が行われた場合、『キャッシュ』機能が動作しなくなり、Intel
Rapid Start Technology を使用できなくなります。
注 意 : mSATA ソリッド・ステート・ドライブは、必ず保守を行っているコンピューターに取り付けて
からパーティション化してください。そうしないと、mSATA ソリッド・ステート・ドライブが正し
く動作しません。mSATA ソリッド・ステート・ドライブをパーティション化する手順については、
http://www.lenovo.com/support/msata-fru を参照してください。

システム・ボード交換時の重要な注意事項
システム・ボード上に取り付けられているコンポーネントの中には、非常に敏感なものがあります。
システム・ボードの取り扱いが不適切な場合、こうしたコンポーネントが損傷するおそれがあり、シ
ステムの誤動作にもつながります。
注 意 : システム・ボードを取り扱う際は、次のようにしてください。
• システム・ボードを落としたり、強い力をかけないでください。
• いかなる場合にも乱暴な取り扱いはしないでください。
• 各 Ball Grid Array (BGA) チップ・セットに割れが生じないように、システム・ボードを曲げたり、強く
押すことは避けてください。

エラー・メッセージの使い方
画面に表示されるエラー・コードを使用して、エラーを診断します。複数のエラー・コードが表示された
場合は、最初のエラー・コードから診断を開始します。最初のエラー・コードの原因が何であっても、そ
れに起因して誤ったエラー・コードが出される場合があります。エラー・コードが表示されない場合に
は、そのエラーの症状が『FRU 故障判別リスト』に記載されているかどうか調べてください。

CTO、
、CMV
CMV、
、お よ び GAV 用 の FRU 交 換 時 の 心 得
CTO
製品定義
Dynamic Configure To Order (CTO) 動 的 受 注 構 成
お客様が eSite から Lenovo ソリューションを構成できるようにいたします。また、この構成をお客様に直
接ビルドまたはシップするフルフィルメント・センターに送るようにすることもできます。マシン・ラ
ベルおよび eSupport には、これらの製品の 4 桁 MT および 3 桁モデルが記載されます。ここで、モデ
ル = 『CTO』 (例: 1829-CTO) です。

20

ハードウェア保守マニュアル

Custom Model Variant (CMV) カ ス タ ム ・ モ デ ル 変 形
お客様と Lenovo の間で契約された、独自の構成モデルです。固有の 4 桁 MT および 3 桁モデルが、お
客様が発注する際に表示されます (例: 1829-W15)。CMV は、特別な価格設定となっております。した
がって、一般には公表されません。
• マシン・ラベルの MTM 部分に、4 桁 MT および 3 桁モデルが記載されます。 モデル = 『CTO』
(例: 1829-CTO)。マシン・ラベルの PRODUCT ID 部分に 、4 桁 MT および 3 桁 CMV モデルが記載
されます (例: 1829-W15)。
• eSupport には、CTO および CMV マシン・タイプ・モデルが掲載されます (例: 1829-CTO および
1829-W15 が eSupport のサイトで検索することが可能になります。)
General Announce Variant (GAV) 一 般 発 表 変 形
これは標準モデル (構成を修正) です。GAV は発表され、すべてのお客様が 購入可能です。マシン・ラベ
ルの MTM 部分に、4 桁 MT および 3 桁モデルが記載されます。 モデル = 『固定式部品番号』、『CTO』
ではない (例: 1829-F1U)。また、eSupport には同じモデル番号で記載されます。

CTO、
、CMV
CMV、
、お よ び GAV 製 品 の FRU 識 別
CTO
主要な FRU、FRU 部品番号、および FRU 記述を CTO、CMV、および GAV 製品の MT、シリアル番号レ
ベルで調べるには、Lenovo eSupport を使用します。主要な FRU としては、ハードディスク・ドライブ、
システム・ボード、液晶ディスプレイ (LCD)、メモリー・モジュールなどがあります。すべての CTO
および CMV 製品は、4 桁 MT および 3 桁モデルとして記載されます。ここで、モデル = 『CTO』 (例:
1829-CTO) です。GAV は、4 桁 MT および 3 桁モデルとして記載されます。ここで、モデル = 『固定
式部品番号』であり、『CTO』ではありません (例: 1829-F1U)。
製品の主要な FRU を調べるには、次のようにします。
1. 次の Web サイトにアクセスします。
http://www.lenovo.com/support
Warranty & Services (保証とサービス)』をクリックします。
2. 『Warranty
Check Warranty Status (保証状況を確認)』をクリックします。
3. 『Check
Parts Lookup (部品検索)』をクリックします。
4. 『Warranty Status Lookup (保証状況の検索)』ページで、『Parts
Submit (送信)』をクリックします。
5. マシン・タイプとシリアル番号を入力し、『Submit
eSupport では、製品の一般的な FRU リストもご覧いただけます。
製品の一般的な FRU リストを確認するには、次のようにします。
1. 次の Web サイトにアクセスします。
http://www.lenovo.com/support
Parts & Accessories (パーツとアクセサリー)』をクリックします。
2. 『Parts
3. 画面の指示に従って、製品を選択します。
Product & Parts Detail (製品 & 部品の詳細)』をクリックします。
4. 『Product
Parts Detail (部品の詳細)』
5. 『PRODUCT AND PARTS DETAIL (製品 & 部品の詳細)』ページで、『Parts
をクリックして、FRU リストを表示します。
注 : FRU リストはコンポーネントの一般的なリストで、特定のモデルの情報は含まれていません。

第 2 章. 重要な保守情報

21

22

ハードウェア保守マニュアル

第 3 章 全般の検査
本章では、以下の情報について説明します。
• 23 ページの 『最初に行うこと』
• 24 ページの 『保守の手順』
• 26 ページの 『電源システムの検査』
この章で説明する内容は、特定のモデルには適用されないことがあります。
保守を行う前に、必ず、次の重要な注意事項をお読みください。
重要な注意事項:
• ThinkPad の 保 守 は 、 訓 練 を 受 け た 有 資 格 者 だ け が 行 っ て く だ さ い 。
• FRU を 交 換 す る 前 に 、 FRU の 取 り 外 し お よ び 交 換 に 関 す る 説 明 を お 読 み く だ さ い 。
• FRU を 交 換 す る と き は 、 新 し い ナ イ ロ ン 被 覆 ね じ を 使 用 す る こ と を お 勧 め し ま す 。
• コ ピ ー 、 保 存 、 フ ォ ー マ ッ ト な ど の 書 き 込 み 操 作 時 に は 特 に 注 意 し て く だ さ い 。 保守しようとしている
ThinkPad のドライブ起動順序が変更されている可能性が あります。ドライブを間違って選択すると、データや
プログラムが上書きされてしまう ことがあります。
• FRU は 、 正 し い モ デ ル の 別 の FRU と だ け 交 換 し て く だ さ い 。 FRU を交換するときは、ThinkPad のモデルと FRU
の部品番号が正しいことを確認してください。FRU 部品番号については、http://www.lenovo.com/serviceparts-lookup
を参照してください。
• 一 時 的 で 再 現 性 の な い エ ラ ー を 理 由 に FRU を 交 換 し な い で く だ さ い 。 一時的なエラーは、ハードウェアの欠陥
とは関係のないさまざまな理 由で生じることがあります。例えば、宇宙線による影響、静電気の放電、また ソ
フトウェア・エラーなどです。FRU の交換は、問題が繰り返して起こる場合にだけ 検討してください。そ
れでも FRU に欠陥があると思われる場合は、エラー・ログをクリアし て、もう一度テストを実行してくだ
さい。エラーが再発生しない場合は FRU を交換しないでください。
• 正 常 な FRU を 交 換 し な い よ う に 注 意 し て く だ さ い 。

最初に行うこと
FRU を返却する場合は、FRU に添付するパーツ交換表またはパーツ返却表 に、以下のことを記述
する必要があります。
1. 保守技術担当者の名前と電話番号
2. 保守作業日
3. ThinkPad が故障した日付
4. お買い上げ日
5. エラーの現象、画面に表示されているエラー・コード、ビープ音
6. FRU を交換するに至った過程と、参考にしたページ
7. 問題の FRU と、そのパーツ番号
8. ThinkPad の機種、モデル番号 (TYPE)、シリアル番号 (S/N)
9. お客様の名前と住所
注:ThinkPad の故障の原因が、お客様の誤用、不注意、ご自身によるシステム構成の 変更、または物理的
に不適切な環境や操作環境、あるいはお客様自身の保守に よるものである場合は、保証期間内であって
も、修理は有償になることがあります。以下にリストするのは、修理期間内であってもサービスの対象に
ならない項目と、通常の使用方法では起こりえない圧力をかけたためにシステムが示す異常状況です。
ThinkPad の問題を調べる前に、次のリストを読み、故障に保証期間内のサービスを適用できるかどう
か検討してください。
保証期間内のサービスが適用されない場合
• 圧力をかけたり、落としたりしたことによる LCD のひ び割れ
© Copyright Lenovo 2012, 2013

23

• 部品の損傷 (引っかき傷や染みなど表面的なもの)
• 表面部品のゆがみ、変形、または変色
• 過度の力を加えたことによる、プラスチック・パーツ、ラッチ、ピン、またはコネクターのひび
割れまたは破損
• ThinkPad に水などの液体をこぼして生じた故障
• PC カードを不適切なスロットに挿入したり、互換性のないカード を挿入したりすることによって
生じた故障
• サポートされていない装置を接続してヒューズが切れた場合
• ThinkPad のパスワードを忘れた場合 (この場合、ThinkPad は使用できなくなります)
• キーボードに水などの液体をこぼしたことによるキーの固着
• ThinkPad で正しくない AC 電源アダプターを使用
次のような場合の修理も、保証期間サービスが適用されません。
• 不当な保守や修正によって、ThinkPad の部品が紛失している場合。
• ハードディスク・ドライブに明らかな損傷がないか確認します。ハードディスク・ドライブのスピンド
ルが雑音を発生するようになった場合、落とされたか、過度な力が加えられた可能性があります。

保守の手順
次の手順は、ThinkPad ノートブック・コンピューターに関する問題を識別して修復する際のガイドとし
て使用します。
注 : 診断テストの対象となるのは、ThinkPad 製品だけです。ThinkPad 以外の製品、プロトタイプ・カー
ド、または改造されたオプションを使用している場合は、エラー表示が正しくなかったり、無効なシ
ステム応答が返されたりすることがあります。
1. エラーをできるだけ詳細に識別する。
2. 状況を確認する。診断テストを実行するか同じ操作を繰り返して、エラーを再発させます。

Lenovo Solution Center
Lenovo Solution Center プログラムを使用すると、コンピューターに関連した問題のトラブルシューティ
ングと解決を行うことができます。このプログラムは、最大限のシステム・パフォーマンスを実現す
るためのヒントに加えて、診断テスト、システム情報収集、セキュリティー状況、およびサポート
情報を結び付けます。
Lenovo Solution Center プログラムは http://www.lenovo.com/diags からダウンロードできます。
『シ ス テ ム と セ
Lenovo Solution Center プログラムを実行するには、『コントロール パネル』に移動し、『
キ ュ リ テ ィ 』 ➙ 『 Lenovo - シ ス テ ム 正 常 性 お よ び 診 断 』 の順にクリックし、画面の指示に従います。
Lenovo Solution Center プログラムについて詳しくは、プログラムのヘルプ情報システムを参照して
ください。

クイック・テスト・プログラム
特に、コンピューターに Lenovo Solution Center プログラムがインストールされていない場合には、ク
イック・テスト・プログラムを実行し、コンピューターの問題をトラブルシューティングして解決
することができます。
Lenovo は、次のクイック・テスト・プログラムを提供しています。
• Lenovo Hard Drive Quick Test: このプログラムは内部ストレージの問題のトラブルシューティングと
解決に使用します。
• Lenovo Memory Quick Test: このプログラムはメモリー・モジュールの問題のトラブルシューティ
ングと解決に使用します。

24

ハードウェア保守マニュアル

これらのクイック・テスト・プログラムは、次のオペレーティング・システムで使用できます。
• Microsoft® Windows® 8
• Microsoft Windows 7
• Microsoft Windows XP
• Microsoft Windows Server® 2003
• Microsoft Windows Server 2008
クイック・テスト・プログラムをダウンロードするには、http://www.lenovo.com/diags にアクセスし、
Web サイトに表示される指示に従ってください。
クイック・テスト・プログラムを使用してテストを実行するには、次のようにします。
1. C:¥SWTOOLS¥ldiag ディレクトリーに移動します。
2. gui_lsc_lite.exe ファイルをダブルクリックします。
ユー ザ ー ア カ ウ ン ト 制 御 』ウィンドウが開いたら、『は
はい 』をクリックします。
3. 『ユ
4. テストするデバイス・クラスを選択します。
5. テストするデバイスを選択します。
6. 実行するテストを選択します。
7. 画面の指示に従って、テストを開始します。問題が検出された場合は、情報メッセージが表示されま
す。メッセージを参照し、問題のトラブルシューティングを行います。

UEFI 診 断 プ ロ グ ラ ム
UEFI 診断プログラムは、コンピューターに初期インストールされています。このプログラムを使用する
と、メモリー・モジュールや内部ストレージ・デバイスの問題のテスト、システム情報の表示、内部スト
レージ・デバイス上の不良セクターの確認および復元を行うことができます。
UEFI 診断プログラムを実行するには、次のようにします。
1. ThinkPad の電源をオンにします。コンピューターの電源をオンにできない場合は、26 ページの
『電源システムの検査』に進んで、給電部をチェックします。エラー・コードが表示される場合
は、36 ページの 『FRU 故障判別リスト』でエラー・コードの説明とトラブルシューティングのヒ
ントを参照してください。
2. ThinkPad ロゴが表示されたら、繰り返し F10 キーを押したり放したりします。UEFI 診断プログ
ラムのメイン画面が表示されます。
3. 画面の指示に従って、プログラムを使用します。
表 1. UEFI 診断プログラムのメイン画面の項目
Tests
• Quick Memory Test
• Quick Storage Device Test
• Exit Application

Tools
• System Information
• Recover Bad Sectors Tool

起動可能な診断プログラム
保守を行っているコンピューターに UEFI 診断プログラムがインストールされていない場合は、Lenovo サ
ポート Web サイトから起動可能な診断プログラムをダウンロードできます。起動可能な診断プログラム
を使用すると、コンピューターのメモリーや内部ストレージ・デバイスのテスト、システム情報の表示、
内部ストレージ・デバイスの確認および復元を行うことができます。起動可能な診断プログラムを使用す
るために、USB デバイスまたは CD に起動可能な診断メディアを作成できます。

第 3 章. 全般の検査

25

起動可能な診断メディアを作成するには、次のようにします。
1. http://www.lenovo.com/diags にアクセスします。.
Lenovo Bootable Diagnostics
Diagnostics』をクリックします。
2. 『Lenovo
3. Web サイトの指示に従って、USB デバイスまたは CD に起動可能な診断メディアを作成します。
作成した診断メディアを使用するには、次のいずれかを実行します。
• 起動可能な診断メディアを USB デバイスに作成した場合は、次のようにします。
1. USB デバイスをコンピューターに接続します。
2. ThinkPad の電源をオンにします。コンピューターの電源をオンにできない場合は、26 ページの
『電源システムの検査』に進んで、給電部をチェックします。エラー・コードが表示される場
合は、36 ページの 『FRU 故障判別リスト』でエラー・コードの説明とトラブルシューティン
グのヒントを参照してください。
3. ThinkPad ロゴが表示されたら、繰り返し F12 キーを押したり放したりします。『Boot Menu』
ウィンドウが開いたら、F12 キーを放します。
USB HDD
HDD』を選択し、Enter キーを押します。診断プログラムが自動的
4. 矢印キーを使用して『USB
に起動します。
5. 画面の指示に従って、診断プログラムを使用します。
• 起動可能な診断メディアを CD に作成した場合は、次のようにします。
1. ThinkPad の電源をオンにします。コンピューターの電源をオンにできない場合は、26 ページの
『電源システムの検査』に進んで、給電部をチェックします。エラー・コードが表示される場
合は、36 ページの 『FRU 故障判別リスト』でエラー・コードの説明とトラブルシューティン
グのヒントを参照してください。
2. CD を光学式ドライブに挿入します。
3. PC を再起動します。
4. ThinkPad ロゴが表示されたら、繰り返し F12 キーを押したり放したりします。『Boot Menu』
ウィンドウが開いたら、F12 キーを放します。
ATAPI CDx
CDx』 (x: 0、1、...) を選択し、Enter キーを押します。診断プ
5. 矢印キーを使用して『ATAPI
ログラムが自動的に起動します。
6. 画面の指示に従って、診断プログラムを使用します。

電源システムの検査
症状を確認するには、次のようにします。
1. コンピューターの電源をオフにします。
2. バッテリー・パックを取り外す。
3. AC 電源アダプターを接続する。
4. ThinkPad の電源をオンにしたときに電源が供給されるかどうか調べる。
5. コンピューターの電源をオフにします。
6. AC 電源アダプターを取り外し、充電済みのバッテリー・パックを取り付ける。
7. ThinkPad の電源をオンにしたときに、バッテリー・パックで電力が供給されるか を調べる。
問題の原因が電源にあると考えられる場合は、 次の電源機構検査のうち該当するものを参照して
ください。
• 27 ページの 『AC 電源アダプターの確認』
• 27 ページの 『動作中充電の検査』
• 27 ページの 『バッテリー・パックの検査』
• 28 ページの 『バックアップ・バッテリーの検査』

26

ハードウェア保守マニュアル

AC 電 源 ア ダ プ タ ー の 確 認
AC 電源アダプターを使用する場合にのみコンピューターに障害が発生する場合は、このトピック
で説明する手順に従ってください。
• ドッキング・ステーションまたはポート・リプリケーターの使用時のみ電源問題が発生する場合は、
ドッキング・ステーションあるいはポート・レプリケーターを交換します。
• 電源ランプが点灯しない場合は、AC 電源アダプターの電源コードが正しく接続されていることと、正
しく取り付けられていることを確認します。
• ThinkPad が動作中に充電を行わない場合は、27 ページの 『動作中充電の検査』に進みます。
AC 電源アダプターを確認するには、次のようにします。
1. AC 電源アダプター・ケーブルのプラグをコンピューターから抜き取ります。
2. AC 電源アダプター・ケーブルのプラグの出力電圧を測定します。下図を参照してください。

3
2

ピン

電 圧 (V DC)

1

+20

2

0

3

アース

1
(20V)

注 : AC 電源アダプターのピン番号 2 の出力電圧は、お客様が保守しているものと異なる場合が
あります。
3. 電圧が正しくない場合は、AC 電源アダプターを交換する。
4. 電圧が許容範囲内にある場合は、システム・ボードを交換します。
注 :AC 電源アダプターからのノイズは、必ずしも障害を示すものではありません。

動作中充電の検査
動作中にバッテリーが正常に充電されているかどうか確認するには、次のようにします。
注:始める前に、放電済みのバッテリー・パックか、またはコンピューターのバッテリー残量が 50% 未満
のバッテリー・パックを取り付けます。
1. バッテリー・インジケーターまたはアイコン がオンにならない場合は、バッテリー・パックを取り外
して、常温に戻るまで放 置します。
2. その後、バッテリー・パックを再度取り付けます。
3. それでもインジケーターが点灯しない場合は、バッテリー・パックを交換します。
4. それでもインジケーターが点灯しない場合は、システム・ボードを交換します。それ以外の場合は、
『27 ページの 『バッテリー・パックの検査』』を参照して、元のバッテリー・パックを確認します。

バッテリー・パックの検査
Windows の通知領域のバッテリー状況アイコンにバッテリー電源の残量のパーセンテージが表示されます。
詳細なバッテリー状況情報がないかを確認するには、以下のようにします。
バッ テ リ ー 』タブをクリックします。
• Windows 7 の場合: Power Manager プログラムの『バ
バッ テ リ ー 状 態 』をクリックするか、Lenovo
• Windows 8 の場合: Lenovo Support プログラムを開き、『バ
Power』をクリックします。
Settings プログラムを開き、『Power
Power

第 3 章. 全般の検査

27

注:バッテリー・パックが熱いと充電できないことがあります。そのような場合には、ThinkPad から取り
外して、常温でしばらく放置します。バッテリー・パックが冷却されたら、取り付け直して再充電します。
バッテリー・パックの検査は、次のようにします。
1. コンピューターの電源をオフにして、AC 電源アダプターを取り外す。
2. バッテリー・パックを取り外して、バッテリー端子の 1 (+) と 7 (-) の 間の電圧を測定する。正しい
電圧を次の表に示します。

1(+)

2(+)

5
3 4

6(-)

7(-)

端子

電 圧 (V DC)

1

+ 0 から + 16.8

7

アース (-)

3. バッテリー端子の 5 と 7 (-) の間の抵抗を測定します。抵抗値は 4 ~ 30 KΩ でなければなりません。抵
抗値が正しくない場合は、バッテリー・パックを交換します。
4. 測定された電圧に応じて、以下のいずれかを実行します。
• 電圧が DC +11.0 V 未満を示すときは、バッテリー・パックを再充電します。再充電後も DC +11.0
V 未満ならば、バッテリー・パックを交換します。
• 電圧が DC +11.0 V を超えている場合は、電圧が DC +11.0 V 未満になるまで、バッテリー・パッ
クを放電します。その後、バッテリー・パックを再充電します。それでも DC +11.0 V 未満な
らば、バッテリー・パックを交換します。
注 : バッテリー状況インジケーターがオンにならない場合でも、再充電には少なくとも 3 時間か
かります。
5. 新しいバッテリー・パックが充電されない場合は、システム・ボードを交換します。

バックアップ・バッテリーの検査
次の操作を行います。
1. ThinkPad の電源をオフにして、ThinkPad から AC 電源アダプターを取り外す。
2. ThinkPad を裏返す。
3. バッテリー・パックを取り外す (58 ページの 『1010 バッテリー・パック』を参照)。
4. バックアップ・バッテリーを取り外す (67 ページの 『1060 バックアップ・バッテリー』を参照)。
5. バックアップ・バッテリーの電圧を測定する。下図を参照してください。

ワイヤー

電 圧 (V DC)

赤

+2.5 から +3.2

黒

アース

• 電圧が正しい場合は、システム・ボードを交換する。
• 電圧が正しくない場合は、バックアップ・バッテリーを交換する。
• 交換後もバックアップ・バッテリーがすぐに放電する場合は、システム・ボードを 交換する。

28

ハードウェア保守マニュアル

第 4 章 関連の保守情報
本章では、以下の情報について説明します。
• 29 ページの 『リカバリー・ディスク・セットを使用した工場出荷時コンテンツの復元』
• 30 ページの 『Windows 8 オペレーティング・システムでの Windows リカバリー・プログラムの使用』
• 33 ページの 『パスワード』
• 35 ページの 『省電力』
• 36 ページの 『FRU 故障判別リスト』
Service Web サ イ ト :
最新の保守用ディスケットやシステム・プログラム・ディスケットが入手可能になると、お知らせが
http://www.lenovo.com/support に掲載されます。

リカバリー・ディスク・セットを使用した工場出荷時コンテンツの復元
故障などの理由でメインのストレージ・ドライブを交換した場合、新しいドライブには製品リカバリー・
プログラムが入っていません。この場合は、リカバリー・ディスク・セットを使用してコンピューターを
回復する必要があります。新しいドライブのインストール後にリカバリー・ディスク・セットを使用して
工場出荷時の状態にコンピューターを戻せるように、リカバリー・ディスク・セットとドライブを同時に
注文してください。注文するディスクに関する情報については、以下の Web サイトを参照してください。
http://www.lenovo.com/serviceparts-lookup
モデルによって、リカバリー・ディスク・セットに含まれるリカバリー・ディスクの数が異なりま
す。製品のリカバリー・ディスク・セットを使用して工場出荷時のコンテンツを復元するには、次の
ようにします。
注:
• リカバリー処理の間に、ドライブ上のデータはすべて削除されます。可能な限り、リカバリー処理を開
始する前に、保存しておきたい 重要なデータや個人用ファイルを取り外し可能メディアやネットワー
ク・ドライブに コピーしておいてください。
• リカバリー処理は 1 ~ 2 時間で完了します。所要時間は、使用する方法により異なります。製品のリカ
バリー・ディスク・セットを使用した場合のリカバリー処理の所要時間は約 2 時間です。
1. 外付け CD/DVD ドライブを接続します。
2. 以下の手順を使用して、CD/DVD ドライブを起動順序の中で最初の起動デバイスに設定します。
『Startup
Startup』
』 ➙ 『 Boot
Boot』
』を選択します。
a. ThinkPad Setup プログラムを開き、『
1st Boot Device
Device』として選択します。
b. CD/DVD ドライブを『1st
3. 起動可能なリカバリー・ディスクを CD/DVD ドライブに挿入します。
4. 外付け CD/DVD ドライブからコンピューターを起動します。
次へ 』をクリックします。
5. プロンプトが表示されたら、使用言語を選択して、『次
6. 使用許諾契約書を読み、これに同意します。そして、画面の指示に従います。
7. リカバリー・ディスク・セットに Supplemental Recovery Disc がある場合は、プロンプト指示が出た時
はい 』をクリックします。
点でそれを挿入し、『は
注 : 出荷時に、Supplemental Recovery Disc と一緒にすべてのリカバリー・ディスクが付属してい
るわけではありません。Supplemental Recovery Disc がある場合は、はっきりとそのようなマークが
付けられています。
8. セット内の最後のディスクからすべてのデータがコピーされ、処理されたら、外付け CD/DVD ドライ
ブを取り外してからコンピューターを再起動します。画面の指示に従って、リカバリーを完了します。

© Copyright Lenovo 2012, 2013

29

注:リカバリー処理の残りの部分は完全に自動化されているので、お客様が処置を行う必要はありま
せん。ThinkPad が再起動して何回か Microsoft Windows のデスクトップが 表示され、この数分間に画
面に何も表示されないことがあります。これは問題ありません。
9. リカバリー処理が完了すると、『Microsoft Windows へようこそ』画面が表示されます。画面に表示
される指示に従って、Windows のセットアップを 実施します。
10. Windows セットアップが完了した後、起動順序を初期設定に戻すことができます。ThinkPad Setup
プログラムを開始し、F9 を押すとデフォルト設定に戻ります。F10 キーを押して、変更内容を保
存し、ThinkPad Setup プログラムを終了する。
注 : ドライブを工場出荷時のデフォルト設定に復元した後に、 一部のデバイス・ドライバーを再イン
ストールしなければならない場合があります。

Windows 8 オ ペ レ ー テ ィ ン グ ・ シ ス テ ム で の Windows リ カ バ リ ー ・ プ
ログラムの使用
ここでは、Windows 8 オペレーティング・システム向けのリカバリー・ソリューションについて説
明します。
Windows リカバリー・イメージは、コンピューター上のリカバリー・パーティションにプレインストール
されています。Windows リカバリー・イメージを使用すると、コンピューターの更新や、コンピューター
の工場出荷時の状態へのリセットを行うことができます。
Windows リカバリー・イメージのバックアップまたは交換として、リカバリー・メディアを作成できま
す。リカバリー・メディアを使用すると、Windows 8 オペレーティング・システムを起動できない場合で
も、コンピューターの問題のトラブルシューティングと修正を行うことができます。リカバリー・メ
ディアはできるだけ早く作成することをお勧めします。詳しくは、31 ページの 『リカバリー・メディ
アのご利用にあたって』を参照してください。
コンピューターを最新の情報に更新する
コンピューターが正常に機能せず、最近インストールしたプログラムが問題の原因と考えられる場合は、
ユーザー・ファイルの消失や設定変更なしにコンピューターを最新の情報に更新できます。
注 意 : コンピューターを最新の情報に更新すると、コンピューターにプレインストールされていたプ
ログラムや、Windows ストアからインストールしたプログラムは再インストールされますが、他の
プログラムはすべて削除されます。
コンピューターを最新の情報に更新するには、次のようにします。
『設 定 』 ➙ 『 PC 設 定 の 変 更 』
1. カーソルを画面の右上または右下に移動してチャームを表示します。『
➙ 『 全 般 』 の順にクリックします。
ファ イ ル に 影 響 を 与 え な い で PC を 最 新 の 情 報 に 更 新 す る 』セクションで『開
開始 』をクリッ
2. 『フ
クします。
3. 画面の指示に従って、コンピューターを更新します。
コンピューターを工場出荷時の状態にリセットする
コンピューターをリサイクルする場合や初期化する場合は、工場出荷時の状態にコンピューターをリセッ
トできます。コンピューターのリセットによって、オペレーティング・システムが再インストールされる
ほか、コンピューターにプレインストールされていたすべてのプログラムが再インストールされ、すべて
の設定が工場出荷時の状態にリセットされます。
注 意 : コンピューターを工場出荷時の状態にリセットすると、すべての個人用ファイルと設定が削除
されます。データ損失を防ぐためには、保存しておきたいすべてのデータのバックアップ・コピー
を作成してください。

30

ハードウェア保守マニュアル

コンピューターを工場出荷時の状態にリセットするには、次のようにします。
『設 定 』 ➙ 『 PC 設 定 の 変 更 』
1. カーソルを画面の右上または右下に移動してチャームを表示します。『
➙ 『 全 般 』 の順にクリックします。
すべ て を 取 り 外 し 、 Windows を 再 イ ン ス ト ー ル し ま す 。 』セクションで『開
開始 』をクリックしま
2. 『す
次へ 』をクリックして、操作を決定します。
す。『次
3. 必要に応じて、以下のいずれかを実行します。
ファ イ ル の 削 除 の み 行 う 』をクリックしてプロセス
• クイック・フォーマットを実行するには、『フ
を開始します。プロセスには数分間かかる場合があります。
ドライブを完全にクリーンアップする』をクリックしてプ
• 完全なフォーマットを実行するには、『ド
ロセスを開始します。プロセスには数時間かかる場合があります。
4. 画面の指示に従って、コンピューターを工場出荷時の状態にリセットします。
高度な起動オプションの使用
高度な起動オプションを使用すると、コンピューターのファームウェア設定の変更、Windows オペレー
ティング・システムの起動設定の変更、外部デバイスからのコンピューターの起動、システム・イメージ
からの Windows オペレーティング・システムの復元を行うことができます。
高度な起動オプションを使用するには、次のようにします。
『設 定 』 ➙ 『 PC 設 定 の 変 更 』
1. カーソルを画面の右上または右下に移動してチャームを表示します。『
➙ 『 全 般 』 の順にクリックします。
高度 な 起 動 』セクションで、『
『今 す ぐ 再 起 動 』 ➙ 『 ト ラ ブ ル シ ュ ー テ ィ ン グ 』 ➙ 『 拡 張 オ
2. 『高
プ シ ョ ン 』 の順にクリックします。
3. 目的の起動オプションを選択し、画面の指示に従います。
Windows 回 復 環 境 か ら の コ ン ピ ュ ー タ ー の 復 元
コンピューターの Windows 回復環境は、Windows 8 オペレーティング・システムから独立して稼働しま
す。Windows 8 オペレーティング・システムを起動できない場合でも、Windows 回復環境を使用する
と、問題のトラブルシューティングと修正を行うことができます。
2 回連続してブートに失敗した場合、Windows 回復環境は自動的に開始されます。
Windows 回復環境を手動で開始するには、コンピューターの電源をオンにするか、再起動します。
Windows 8 オペレーティング・システムが起動する前に、F11 キーを繰り返し押します。Windows 回復
環境が開始されます。
Windows 回復環境を使用するには、次のようにします。
注 : コンピューターが AC 電源に接続されていることを確認します。
1. 希望する言語を選択してから、キーボード・レイアウトを選択します。
ト ラ ブ ル シ ュ ー テ ィ ン グ』をクリックして、オプションのリカバリー・ソリューションを表
2. 『ト
示します。
3. 状況に応じて、対応するリカバリー・ソリューションを選択します。たとえば、コンピューターを工
PC を 初 期 状 態 に 戻 す 』を選択します。
場出荷時の状態にリセットする場合は、『PC
リカバリー・メディアの作成および使用
Windows 回復環境と Windows リカバリー・イメージのバックアップとして、リカバリー・メディアを作成
できます。コンピューターを起動できない場合は、リカバリー・メディアを使用すると、コンピューター
の問題のトラブルシューティングと修正を行うことができます。

第 4 章. 関連の保守情報

31

リカバリー・メディアはできるだけ早く作成することをお勧めします。リカバリー・メディアを作成し
たら、安全な場所に保管してください。リカバリー・メディアを他のデータの保存用として使用しな
いでください。
リカバリー・メディアの作成
リカバリー・メディアを作成するには、8 GB 以上のストレージ容量を持つ USB ドライブが必要です。必
要な USB の容量は、リカバリー・イメージのサイズによって異なります。
注 意 : リカバリー・メディアを作成すると、USB ドライブに保存されていたデータはすべて削除され
ます。データ損失を防ぐためには、保存しておきたいすべてのデータのバックアップ・コピーを作成
してください。
リカバリー・メディアを作成するには、次のようにします。
注 : コンピューターが AC 電源に接続されていることを確認します。
検索 』をクリックします。
1. カーソルを画面の右上または右下に移動してチャームを表示し、『検
検索 』フィールドに recovery と入力して、『設
設定 』をクリックします。次に、『回
回復 ド ラ イ ブ の
2. 『検
作 成 』をクリックします。
はい』をクリックすると、回復メディア作成ツール・プ
3. 『ユーザー アカウント制御』ウィンドウで『は
ログラムを起動できます。
回復 パ ー テ ィ シ ョ ン を PC か ら 回 復 ド ラ イ ブ に コ ピ ー し ま す 。 』オプションがオンになっているこ
4. 『回
次へ 』をクリックします。
とを確認します。『次
回復 パ ー テ ィ シ ョ ン を PC か ら 回 復 ド ラ イ ブ に コ ピ ー し ま す 。 』オプションをオフにする
重 要 : 『回
と、回復パーティションのコンテンツを含まないリカバリー・メディアが作成されます。リカバ
リー・メディアからコンピューターを起動できますが、コンピューターの回復パーティションが破損
している場合、コンピューターをリカバリーできない場合があります。
次へ 』をクリックします。
5. 適切な USB ドライブを接続してから、『次
作成 』をクリックします。リカバリー・メディアの作成が開始
6. 『回復ドライブ』ウィンドウの『作
されます。
7. リカバリー・メディアの作成が完了したら、次のいずれかを実行します。
完了 』をクリックします。
• コンピューター上の回復パーティションを維持する場合は、『完
回 復 パ ー テ ィ シ ョ ン の 削 除』
• コンピューター上の回復パーティションを削除する場合は、『回
をクリックします。
注意:コンピューター上の回復パーティションを削除する場合は、リカバリー・メディアを安全な
場所に保管してください。Windows リカバリー・イメージはコンピューターに保存されません。コ
ンピューターの更新やリセットには、リカバリー・メディアが必要になります。
8. USB ドライブを取り外します。リカバリー・メディアは正常に作成されました。
リカバリー・メディアのご利用にあたって
コンピューターを起動できない場合や、コンピューターの Windows 回復イメージを開始できない場合は、
リカバリー・メディアを使用して、コンピューターをリカバリーします。
リカバリー・メディアを使用するには、次のようにします。
注 : コンピューターが AC 電源に接続されていることを確認します。
1. コンピューターの電源をオンにするか、再起動します。Windows オペレーティング・システムが起動
する前に、F12 キーを繰り返し押します。『Boot Menu』ウィンドウが開きます。
2. 起動デバイスとして回復ドライブを選択します。

32

ハードウェア保守マニュアル

3. 希望する言語を選択してから、キーボード・レイアウトを選択します。
トラ ブ ル シ ュ ー テ ィ ン グ 』をクリックして、オプションのリカバリー・ソリューションを表
4. 『ト
示します。
5. 状況に応じて、対応するリカバリー・ソリューションを選択します。たとえば、コンピューターを工
PC を 初 期 状 態 に 戻 す 』を選択します。
場出荷時の状態にリセットする場合は、『PC
Windows 8 オペレーティング・システムに付属するリカバリー・ソリューションの詳細については、以下
の Web サイトをご覧ください。
http://www.lenovo.com/accessories/services/index.html

パスワード
ThinkPad ノートブック・コンピューターには 3 つのパスワードが必要になることがあります。これらは、
パワーオン・パスワード、ハードディスク・パスワード、およびスーパーバイザー・パスワードです。
これらのパスワードのいずれかが設定されていると、ThinkPad の電源がオンになるたびに画面にパスワー
ド・プロンプトが表示されます。ThinkPad は、パスワードを入力するまで起動しません。
注:スーパーバイザー・パスワードのみが設定されている場合は、オペレーティング・システムの起動時
にパスワード・プロンプトは表示されません。

パワーオン・パスワード
パワーオン・パスワードは、許可されていない人がシステムの電源を入れないように保護します。このパ
スワードを入力しないと、オペレーティング・システムを起動できません。パワーオン・パスワードを解
除する方法については、34 ページの 『パワーオン・パスワードを解除する方法』を参照してください。

ハードディスク・パスワード
ハードディスク・パスワードには次の 2 つがあります。
• ユーザー・ハードディスク・パスワード - ユーザー用
• マスター・ハードディスク・パスワード - システム管理者用。システム管理者は、ユーザーがユー
ザー・ハードディスク・パスワードを変更した場合でも、このパスワードを使ってハードディスクに
アクセスできます。
User only
only』と『Master
Master + User
User』の 2 つ のモードがあります。
注 : ハードディスク・パスワードには、『User
Master + User
User』モードでは、2 つのハードディスク・パスワードが必要です。システム管理者は、この
『Master
2 つを同じ操作で入力します。システム管理者は、その後でシステム・ユーザーにユーザー・ハード
ディスク・パスワードを渡します。
注意:ユーザー・ハードディスク・パスワードを忘れてしまった場合は、マスター・ハードディスク・パ
スワードが設定されているかどうか調べてください。マスター・ハードディスク・パスワードが設定
されている場合は、これを使用してハードディスク・ドライブにアクセスできます。マスター・ハー
ドディスク・パスワードが使えない場合、Lenovo または Lenovo 認定保守技術担当者は、ユーザー・
ハードディスク・パスワードまたはマスター・ハードディスク・パスワードのどちらかをリセットする
サービスも、ハードディスクからデータをリカバリーするサービスも行いません。システムを稼働状態
に戻す唯一の Lenovo および Lenovo 認定のサービス・ソリューションは、規定料金でのハードディス
ク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブの交換です。
ハードディスク・パスワードを取り消す方法については、34 ページの 『ハードディスク・パスワードを
解除する方法』を参照してください。

第 4 章. 関連の保守情報

33

スーパーバイザー・パスワード
スーパーバイザー・パスワードは、ThinkPad Setup プログラムに保存されているシステム情報を保護し
ます。ユーザーはスーパーバイザー・パスワードを入力しないと、ThinkPad Setup プログラムにアク
セスしたり、システム構成を変更したりすることができません。
注 意 : スーパーバイザー・パスワードを忘れてしまって、保守技術担当者にスーパーバイザー・パス
ワードを提供できない場合は、パスワードをリセットする保守手順はありません。システム・ボー
ドを規定料金で 交換してください。

パワーオン・パスワードを解除する方法
パワーオン・パスワードを解除するには、次のようにします。
スーパーバイザー・パスワードを設定していない場合に、パワーオン・パスワードを解除するには、次の
ようにします。
1. コンピューターの電源をオフにして、AC 電源アダプターを取り外す。
2. バッテリー・パックを取り外す。バッテリー・パックの取り外し手順については、58 ページの 『1010
バッテリー・パック』を参照してください。
3. バックアップ・バッテリーを取り外す。バックアップ・バッテリーの取り外し手順については、67
ページの 『1060 バックアップ・バッテリー』を参照してください。
4. AC 電源アダプターを接続する。ThinkPad の電源をオンにし、POST が終了するまで待つ。POST
が終了しても、パスワード・プロンプトは表示されません。これで、パワーオン・パスワード
が解除されました。
5. バックアップ・バッテリーとバッテリー・パックを取り付け直す。
スーパーバイザー・パスワードを設定していて、保守技術担当者がそれを知っている場合に、パワーオ
ン・パスワードを解除するには、次のようにします。
1. ThinkPad の電源をオンにします。
2. ThinkPad ロゴが表示されたらすぐに、F1 キーを押す。
3. スーパーバイザー・パスワードを入力し、ThinkPad Setup プログラムを開始する。
Security ( セ キ ュ リ テ ィ ) 』を選択する。
4. 『Security
Password ( パ ス ワ ー ド )』を選択します。
5. 『Password
Power-On Password ( パ ワ ー オ ン ・ パ ス ワ ー ド ) 』を選択する。
6. 『Power-On
Enter Current Password ( 現 行 パ ス ワ ー ド の 入 力 ) 』フィールドに、現行スーパーバイザー・パスワー
7. 『Enter
Enter New Password ( 新 規 パ ス ワ ー ド の 入 力 ) 』フィールドは空白のまま
ドを入力する。次に、『Enter
にして Enter キーを 2 回押します。
8. 『Changes have been saved (変更が保存されました)』ウィンドウで Enter を押す。
9. F10 キーを押して、変更内容を保存し、ThinkPad Setup プログラムを終了する。

ハードディスク・パスワードを解除する方法
注 意 :『User
User only ( ユ ー ザ ー の み )』モードが選択されているときに、ユーザー・ハードディスク・パ
スワードを忘れてしまい保守技術担当者にそれを提示できない場合、Lenovo または Lenovo 認定保守
技術担当者は、ユーザー・ハードディスク・パスワードをリセットするサービスも、ハードディスク
からデータをリカバリーするサービスも行いません。システムを稼働状態に戻す唯一の Lenovo およ
び Lenovo 認定のサービス・ソリューションは、規定料金でのハードディスク・ドライブまたはソリッ
ド・ステート・ドライブの交換です。
スーパーバイザー・パスワードおよびマスター・ハードディスク・パスワードが分かっているときに、忘
れてしまったユーザー・ハードディスク・パスワードを解除するには、次のようにします。
1. ThinkPad の電源をオンにします。

34

ハードウェア保守マニュアル

2. ThinkPad ロゴが表示されたとき、すぐに F1 を押すと、ThinkPad Setup プログラムに入ります。
Security ( セ キ ュ リ テ ィ ) 』を選択する。
3. 『Security
Password ( パ ス ワ ー ド ) 』を選択します。
4. 『Password
Hard-disk x password (ハードディスク x パスワード)』を選択する。ここで、x はハードディスク・ド
5. 『Hard-disk
ライブのドライブ名です。ポップアップ・ウィンドウがオープンします。
Master HDP ( マ ス タ ー HDP)
HDP)』を選択する。ここで、HDP はハードディスク・パスワードを意
6. 『Master
味します。
Enter Current Password ( 現 行 パ ス ワ ー ド の 入 力 ) 』フィールドに現在のマスター・ハードディスク・
7. 『Enter
Enter New Password ( 新 規 パ ス ワ ー ド の 入 力 ) 』フィールドは空
パスワードを入力する。次に、『Enter
白のままにして Enter キーを 2 回押します。
8. F10 キーを押して、変更内容を保存し、ThinkPad Setup プログラムを終了する。これで、ユーザー・
ハードディスク・パスワードおよびマスター・ハードディスク・パスワードが解除されました。

省電力
電力消費量を減らすために、ThinkPad には、スクリーン・ブランク、スリープ、および休止状態の 3 つ
の省電力モードが備わっています。

ス ク リ ー ン ・ ブ ラ ン ク ・ モ ー ド (Windows 7 オ ペ レ ー テ ィ ン グ ・ シ ス テ
ムのみ)
オペレーティング・システムの『モニタの電源を切る』タイマーで設定された時間が満了する場合、
LCD バックライトがオフになります。
ThinkPad をスクリーン・ブランク・モードにするには、次のようにします。
1. タスクバーのバッテリー・ゲージを右クリックします。
ディ ス プ レ イ の 電 源 オ フ ( 現 状 の 電 源 プ ラ ン を 保 持 ) 』を選択します。
2. 『デ
スクリーン・ブランク・モードを終了して通常の操作をレジューム するには、何かキーを押します。

スリープ状態
ThinkPad がスリープ状態になると、スクリーン・ブランク・モードの状況に加え、次の状態になります。
• LCD ディスプレイの電源オフ。
• ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブの電源オフ。
• マイクロプロセッサーの停止。
スリープ状態にするには、Fn + F4 を押します。
次の状況では、ThinkPad は自動的にスリープ状態になります。
• 電源プランの設定に指定された時間にわたって非アクティブ状況が続いた場合
• バッテリー・インジケーターがオレンジの点滅になって、バッテリー残量が少ないことを示してい
る場合
ThinkPad がスリープ状態から戻って操作を再開するようにするには、次のいずれかを実行します。
• Fn キーを押す。
• LCD カバーを開く。
• 電源ボタンをオンにする。
また、次のいずれかのイベントでも、ThinkPad はスリープ状態から自動的に戻って操作を再開します。

第 4 章. 関連の保守情報

35

• シリアル・デバイスまたは PC カード・デバイスから呼び出し通知 (RI) 信号が出された。(PC カード・
デバイスからの呼び出し通知 (RI) レジュームをサポートしていません。 )
• レジューム・タイマーで設定された時間が経過する。
注 : スリープ状態に入った直後は、ThinkPad はすべての入力を受け付けなくなります。通常の操作状
態に再び入ってアクションをとる前に、数秒間待機してください。

休止状態
休止状態では、ThinkPad は次のような状態になります。
• システムの状態、RAM、VRAM、およびセットアップ・データがハードディスクに 保存される。
• システムの電源がオフになる。
注:ThinkPad が ドッキング・ステーションにドッキングしている間に休止モードに入った場合は、通常の
操作を再開する前にドッキング解除しないでください。ドッキング解除してから 通常の操作を再開しよう
とすると、エラー・メッセージが表示され、システムを再起動しなければ ならなくなります。
次のアクションのいずれかを イベントとして定義してあると、システムは休止状態に入り、 アク
ションを実行します。
• ふたを閉じる。
• 電源ボタンを押す。
• Fn+F4 キーを押す。
また、電源プランの設定に指定された時間にわたって非アクティブ状況が続くと、コンピューターは自動
的に休止状態になります。
電源がオンになると、ThinkPad は休止状態から戻り、操作をレジュームします。ハードディスク上の起動レ
コードの中にある休止状態の活動記 録が読み込まれ、ハードディスクからシステム状況が復元されます。

FRU 故 障 判 別 リ ス ト
ここでは、以下の情報を記載します。
• 37 ページの 『数値エラー・コード』
• 38 ページの 『エラー・メッセージ』
• 38 ページの 『ビープ音の症状』
• 39 ページの 『ビープ音以外の症状』
• 39 ページの 『LCD (液晶ディスプレイ) 関連の症状』
• 40 ページの 『再現性の低い問題』
• 40 ページの 『未解決問題』
この節の FRU 故障判別リストには、症状やエラー、および考えられる原因が示されています。最も確率
の高い原因 (太字体で示しています) から 順にリストしてあります。
注 : FRU の交換などの処置は、『FRU または処置』欄に表示されている順に実行してください。FRU
を交換しても問題が解決されない場合は、元 の FRU を ThinkPad に戻してください。正常な FRU を交
換しないように注意してください。
定期保守の際に、この判別リストを使用して、次回交換する必要が ありそうな FRU を判別するこ
ともできます。
POST またはシステム動作時に検出されたそれぞれのエラー ごとに、数字のエラー・コードが表示されま
す。示されているエラー・コードの中の n は、不特定の数字を 表します。

36

ハードウェア保守マニュアル

数字コードが表示されない場合、症状の説明をチェックしてください。その症状に当てはまる説明がない
場合は、40 ページの 『再現性の低い問題』に進みます。
注:ThinkPad ノートブック・コンピューターの診断コードでサポートされていないデバイスについては、
そのデバイスのマニュアルを参照してください。

数値エラー・コード
表 2. 数値エラー・コード
症状またはエラー

FRU ま た は 処 置 ( 原 因 順 )

0177
Bad SVP data, stop POST task—The checksum of the supervisor
password in the EEPROM is not correct.

システム・ボード

0183
Bad CRC of Security Settings in EFI Variable. Enter the
ThinkPad Setup program.

1. ThinkPad Setup プ ロ グ ラ ム を 実 行 し て か ら 、 F10 を
押して現行設定値を保存する。
2. システム・ボード

0187
EAIA data access error—The access to EEPROM is failed.

システム・ボード

0188
Invalid RFID Serialization Information Area.

システム・ボード

0189
Invalid RFID configuration information area—The EEPROM
checksum is not correct.

システム・ボード

0190
Critical low-battery error

1. バ ッ テ リ ー ・ パ ッ ク を 充 電 す る 。
2. バッテリー・パック

0191
System Security—Invalid Remote Change requested.

1. ThinkPad Setup プ ロ グ ラ ム を 実 行 し て か ら 、 F10 を
押して現行設定値を保存する。
2. システム・ボード

0199
System Security— Security password retry count exceeded.

1. ThinkPad Setup プ ロ グ ラ ム を 実 行 し て か ら 、 F10 を
押して現行設定値を保存する。
2. システム・ボード

0251
System CMOS checksum bad - Default configuration used.

1. AC ア ダ プ タ ー を 接 続 し て バ ッ ク ア ッ プ ・ バ ッ テ
リーを 8 時間より長く充電する。
2. バックアップ・バッテリーを交換し、ThinkPad Setup
を実行して時刻と日付を再設定する。

0253
EFI Variable Block Data was destroyed.
0271
Real-Time Clock Error. Check Date and Time settings.
1802
Unauthorized network card is plugged in—Turn off and remove
the miniPCI network card.

ThinkPad Setup を 実 行 し て 時 刻 と 日 付 を 再 設 定 す る 。
1. Mini PCI ネ ッ ト ワ ー ク ・ カ ー ド を 取 り 外 す 。
2. システム・ボード

1820
More than one external fingerprint reader is attached. Power off
and remove all but the reader that you set up within your main
operating system.

認証用にセットアップした指紋センサーを除く、すべて
の指紋センサーを取り外す。

2000
ThinkVantage® Active Protection sensor diagnostics failed.

システム・ボード

2100
Detection error on HDD0 (Main HDD)

1. ハ ー ド デ ィ ス ク を 取 り 付 け 直 す 。
2. メイン・ハードディスク
3. システム・ボード

第 4 章. 関連の保守情報

37

表 2. 数値エラー・コード (続き)

症状またはエラー

FRU ま た は 処 置 ( 原 因 順 )

2101
Detection error on HDD1 (Ultrabay HDD)

1. ハ ー ド デ ィ ス ク を 取 り 付 け 直 す 。
2. Ultrabay® ハードディスク・ドライブ
3. システム・ボード

2102
Detection error on HDD2 (Mini SATA)

1. Mini SATA デ バ イ ス を 取 り 付 け 直 す 。
2. Mini SATA デバイス
3. システム・ボード

2110
Read error on HDD0 (Main HDD)

1. ハ ー ド デ ィ ス ク を 取 り 付 け 直 す 。
2. メイン・ハードディスク
3. システム・ボード

2111
Read error on HDD1 (Ultrabay HDD)

1. ハ ー ド デ ィ ス ク を 取 り 付 け 直 す 。
2. Ultrabay ハードディスク・ドライブ
3. システム・ボード

2112
Read error on HDD2 (Mini SATA)

1. Mini SATA デ バ イ ス を 取 り 付 け 直 す 。
2. Mini SATA デバイス
3. システム・ボード

2200
Machine Type and Serial Number are invalid.

システム・ボード

2201
Machine UUID is invalid

システム・ボード

エラー・メッセージ
表 3. エラー・メッセージ
症状またはエラー
ファン・エラー

FRU ま た は 処 置 ( 原 因 順 )
1. フ ァ ン
2. 熱伝導グリース
3. システム・ボード

温度センサー・エラー

システム・ボード

取り付けられているバッテリーはこのシステムではサ
ポートされないため、充電は行われません。ご使用の
システムに適した Lenovo バッテリーに交換してくださ
い。ESC キーを押すと、続行します。

バッテリーを交換する。

ビープ音の症状
表 4. ビープ音の症状
症状またはエラー

FRU ま た は 処 置 ( 原 因 順 )

短いビープ音が 4 回鳴り、それが 4 回繰り返される

システム・ボード

短いビープ音が 5 回 → 一時停止 → 短いビープ音が 5 回

システム・ボード

短いビープ音が 1 回 → 一時停止 → 短いビープ音が 3 回
→ 一時停止 → 短いビープ音が 3 回 → 一時停止 → 短い
ビープ音が 1 回
短いビープ音が 3 回 → 一時停止 → 短いビープ音が 1 回
→ 一時停止 → 短いビープ音が 1 回 → 一時停止 → 短い
ビープ音が 3 回

38

ハードウェア保守マニュアル

1. メ モ リ ー ・ モ ジ ュ ー ル
2. システム・ボード
取り付けられている PCI デバイスを取り外します。

表 4. ビープ音の症状 (続き)

症状またはエラー

FRU ま た は 処 置 ( 原 因 順 )

短いビープ音が 5 回

システム・ボード

長いビープ音が 1 回 → 短いビープ音が 2 回

システム・ボード

ビープ音以外の症状
表 5. ビープ音以外の症状
症状またはエラー

FRU ま た は 処 置 ( 原 因 順 )

ビープ音が鳴らず、電源ランプがオンになるが、LCD
ディスプレイには何も表示されず、POST は行われない

1. 各 コ ネ ク タ ー が し っ か り と 正 し く 接 続 さ れ て い る か
確認します。
2. メモリー・モジュール
3. システム・ボード

POST 時に、ビープ音が鳴らず、電源ランプがオンにな
り、 LCD ディスプレイに何も表示されない

1. メ モ リ ー ・ モ ジ ュ ー ル を 取 り 付 け 直 し ま す 。
2. システム・ボード

パワーオン・パスワード・プロンプトが表示される。

パワーオン・パスワードまたはスーパーバイザー・
パスワードが設定されています。パスワードを入力し
Enter を押す。
て、Enter

ハードディスク・パスワード・プロンプトが表示さ
れる。

ハードディスク・パスワードが設定されています。パス
Enter を押す。
ワードを入力して、Enter

LCD ( 液 晶 デ ィ ス プ レ イ ) 関 連 の 症 状
重要:ThinkPad の TFT LCD (液晶ディスプレイ) モデルでは、多数の薄膜トランジスター (TFT) が使われて
います。少数のドットが、欠落する、色が付かない、または光ったままになるのは TFT LCD テクノロ
ジーの特性ですが、こういったドットが多すぎると、画面が見にくくなります。
保守している LCD で、目に見える不良ピクセルが 2 個以下の場合は、欠陥とは見なされません。ただし、
LCD に目に見える不良ピクセルが 3 個以上ある場合は、Lenovo はその LCD を不良と見なし、交換します。
注:
• この方針は、2008 年 1 月 1 日以降に購入されたすべての ThinkPad ノートブック・コンピューターに
適用されます。
•

LCD が仕様範囲内の場合、LCD を取り替えても不良ピクセルの数量をゼロにすることを保証できな
いため、Lenovo は交換を保証いたしません。

• 1 つのピクセルは、R、G、B のサブピクセルで構成されています。
表 6. LCD (液晶ディスプレイ) 関連の症状
症状またはエラー

FRU ま た は 処 置 ( 原 因 順 )

POST 時に、ビープ音が鳴らず、電源ランプがオンにな
る が、LCD には何も表示されない。

システム・ボード

•
•
•
•

LCD のバックライトが作動しない。
LCD が暗すぎる。
LCD の輝度が調節できない。
LCD のコントラストが調節できない。

1. LCD の コ ネ ク タ ー を 差 し 込 み 直 す 。
2. LCD アセンブリー
3. システム・ボード

第 4 章. 関連の保守情報

39

表 6. LCD (液晶ディスプレイ) 関連の症状 (続き)

症状またはエラー
•
•
•
•

LCD 画面が読み取れない。
文字のドットが欠落している。
画面に異常がある。
誤った色が表示される。

LCD に、水平方向または垂直方向に余分な線が表示
される。

FRU ま た は 処 置 ( 原 因 順 )
1. 『 LCD ( 液 晶 デ ィ ス プ レ イ ) 関 連 の 症 状 』 の 重 要 な
注記を参照。
2. LCD のコネクターを、すべて差し込み直す。
3. LCD アセンブリー
4. システム・ボード
LCD ア セ ン ブ リ ー

再現性の低い問題
再現性のない (断続的に起こる) システム停止の問題は、ハードウェアの 欠陥とは関係のないさまざまな
原因でも起こります。例えば、宇宙線の影 響、静電気の放電、またはソフトウェアのエラーなどです。
問題が繰り返し起こる場合にだけ FRU の交換を考えてください。

未解決問題
診断テストでデバイスの障害が認識されなかった場合、正しくないデバイスが取り付けられている場
合、または単にシステムが作動しない場合、次の手順に従って問題の原因となっている FRU を突き
止めてください (正常な FRU を交換しないようにしてください)。
接続されて いるすべての装置が ThinkPad でサポートされているか確認してください。
エラー発生時に使用されていた電源機構が正常に作動するか 確認してください(26 ページの 『電源
システムの検査』を参照)。
1. コンピューターの電源をオフにします。
2. 損傷がないかどうか、各 FRU を目視検査する。損傷のある FRU を交換する。
3. 次の装置をすべて取り外すか、切り離す。
a. ThinkPad 以外の装置
b. ドッキング・ステーションまたはポート・リプリケーターに接続されている装置
c. プリンター、マウス、その他の外付け装置
d. バッテリー・パック
e. ハードディスク・ドライブ
f. 外付けディスケット・ドライブまたは光学式ドライブ
g. SLOT-1 のメモリー・モジュール (SLOT-1 の位置を確認するには、61 ページの 『1030 メモリー・
モジュール』 を参照してください)。
h. ExpressCard およびメディア・カード
4. ThinkPad の電源をオンにします。
5. 問題が解決されたかどうかを判別する。
6. 問題が再発しなければ、取り外した装置を 1 つずつ接続し直して、問題 の原因となっている FRU を
判別する。
7. 問題が解決しない場合は、次の FRU を 1 つずつ交換する (正常な FRU を交換しないよう気を付け
てください)。
a. システム・ボード
b. LCD アセンブリー

40

ハードウェア保守マニュアル

第 5 章 状況インジケーター
本章では、ThinkPad の状況を示すシステム状況インジケーターについて 説明します。
3

2

4

5

7

6

表 7. 状況インジケーター
インジケーター

意味

1

スピーカーの消音
インジケーター

オレンジ色: スピーカーの消音モードが有効になっています。スピーカーの消音/消音
解除を切り替えるには、スピーカー消音ボタンを押してください。

2

マイクロホンの消
音インジケーター

オ レ ン ジ 色: マイクロホンの消音モードが有効になっています。デフォルトでは、
マイクロホンの消音モードが有効になっているときは、録音デバイスを使用す
ることはできません。

© Copyright Lenovo 2012, 2013

41

表 7. 状況インジケーター (続き)

インジケーター

意味

3

ワイヤレス LAN、
WAN、Bluetooth、
または WiMAX 状況
インジケーター

緑 色: ワイヤレス LAN、WAN、Bluetooth、または WiMAX 機能がオンになって
います。

4

デバイス・アクセ
ス状況インジケー
ター

緑 色: ハードディスク・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ、または mSATA
ソリッド・ステート・ドライブがデータの読み取りまたは書き込みを行っています。

5

パワーオン・イン
ジケーター

電源ボタンは ThinkPad の電源がオンのときに点灯し、ThinkPad がスリープ状態に
入っているときには点滅し、ThinkPad の電源がオフのときには点灯しません。

6

バッテリー状況イ
ンジケーター

緑 色 で 点 灯 : 以下のいずれかを示します。

緑 色 の 点 滅 : データを送信しています。

• バッテリーの充電レベルは 80% 以上である。
• バッテリーの充電レベルが 20% から 80% であり、バッテリーは充電中でない。
緑 色 の ゆ っ く り し た 点 滅 : バッテリーの充電レベルは 20% から 80% で、バッテ
リーは充電中である。
オ レ ン ジ 色 で 点 灯 : バッテリーの充電レベルは 5% から 20% で、バッテリーは充
電中でない。
オ レ ン ジ 色 の ゆ っ く り し た 点 滅 : バッテリーの充電レベルは 5% から 20% で、バッテ
リーは充電中である。
オ レ ン ジ 色 の 速 い 点 滅 : バッテリーの充電レベルは 5% 未満である。
オ レ ン ジ 色 の 速 い 点 滅 : バッテリーにエラーが起きました。
3 回 点 滅 : AC 電源アダプターをコンピューターに取り付けている。
オ フ : バッテリー・パックが取り外されたか、またはコンピューターの電源がオ
フになっている。
注 : ThinkPad がバッテリー電力で稼働している場合、ThinkPad の電源がオフの状
態、または ThinkPad がスリープ状態もしくは休止状態のときは、バッテリー状況イ
ンジケーターは機能しません。

7

スリープ状況イン
ジケーター

緑 色 : コンピューターはスリープ状態になっています。
緑 色 の 点 滅 : コンピューターがスリープ状態または休止状態に移行中であるか、ス
リープ状態または休止状態から通常の動作状態へ移行中です。

42

ハードウェア保守マニュアル

第 6 章 Fn キ ー の 組 み 合 わ せ
次の表を使用して、Fn キーの組み合わせについて説明します。
表 8. Fn キーの組み合わせ
キーの組み合わせ

説明

Fn + F3

コンピューターをロックする。

Fn + F4

コンピューターをスリープ状態にする。通常の動作状態に戻るには、Fn キーだけを押
します。
注:
• Fn + F4 のキーの組み合わせを使用するには、ThinkPad 省電力ドライバーを ThinkPad にイ
ンストールする必要があります。
• 電源プランの設定を変更することにより、このキーを押してコンピューターを休止状態
にすることもできます。

Fn + F5

内蔵ワイヤレス・ネットワーク機能を使用可能または使用不可にできます。
注:Fn+F5 を使用してワイヤレス機能を使用可能または使用不可にする場合、以下のデバイ
ス・ドライバーを前もって ThinkPad にインストールしておく必要があります。
• 省電力ドライバー
• On Screen Display ユーティリティー
• ワイヤレス・デバイス・ドライバー

Fn + F6

• Windows 7 の場合: 『通信の設定』ウィンドウでは、ビデオ・イメージをプレビュー
し、現在のイメージのシステム・スナップショットをとり、カメラとオーディオの
設定を変更できます。
• Windows 8 の場合: Lenovo Settings プログラムを起動して、カメラとオーディオの設定
を変更できます。

Fn + F7

コンピューター画面と外付けモニターを切り替えます。
注 : Windows + P キーの組み合わせを使用して ThinkPad 画面 (液晶ディスプレイ) と外付け
モニターを切り替えることもできます。

Fn + F8

コンピューター画面を暗くします。

Fn + F9

コンピューター画面を明るくします。

Fn + F10

前のトラック/シーンへ

Fn + F11

再生/一時停止

Fn + F12

次のトラック/シーンへ

Fn + スペース・キー

キーボードのバックライトと ThinkLight® ライトを制御します。
• 1 回押す: 低い輝度レベルでキーボードのバックライトがオンになります。
• もう一度押す: キーボードのバックライトを高い輝度レベルに調整します。
• 3 回目を押す: キーボードのバックライトがオフ、ThinkLight ライトがオンになります。
• 4 回目を押す: ThinkLight ライトがオフになります。
注 : 保守を行っているコンピューターにバックライト付きキーボードが装備されていない
場合、Fn + スペース・キーで ThinkLight ライトのみを制御します。

Fn + B

従来型キーボードの Break キーと同じ機能があります。

Fn + K

従来型キーボードの ScrLK キーと同じ機能があります。

© Copyright Lenovo 2012, 2013

43

表 8. Fn キーの組み合わせ (続き)

キーの組み合わせ

説明

Fn + P

従来型キーボードの Pause キーと同じ機能があります。

Fn + S

従来型キーボードの SysRq キーと同じ機能があります。

44

ハードウェア保守マニュアル

第 7 章 ロケーション
この章では、コンピューターのハードウェア・コンポーネントの位置を説明します。

コンピューターのコントロール、コネクターおよびインジケーターの位置
このトピックでは、コンピューターのコントロール、コネクターおよびインジケーターの位置につい
て説明します。

前面図
1

2

18
17

3
4
5
15

14
16

13

12
6
7
8
9
11

10

1 内蔵カメラ

10 Always On USB コネクター

2 ThinkLight ライト

11 メディア・カード・リーダー・スロット

3 内蔵マイクロホン

12 指紋センサー (一部のモデル)

4 状況インジケーター (41 ページの 第 5 章『状況イン
ジケーター』を参照)

13 TrackPoint ポインティング・スティック

5 電源ボタン

14 TrackPoint ボタン

6 セキュリティー・キーホール

15 タッチパッド

7 ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステー
ト・ドライブ

16 UltraNav® ポインティング・デバイス

8 コンボ・オーディオ・ジャック

17 ボリューム・ボタン

9 イーサネット・コネクター

18 黒色のボタン

© Copyright Lenovo 2012, 2013

45

背面図
1

2
3
4

8

5
6

7

1 状況インジケーター (41 ページの 第 5 章『状況イン
ジケーター』を参照)

5 Mini DisplayPort コネクター

2 ExpressCard スロット

6 VGA (Video Graphics Array) コネクター

3 ワイヤレス LAN ON/OFF スイッチ

7 USB 3.0 コネクター

4 USB 3.0 コネクター

8 AC 電源コネクター

底面図
1
2
3
1

5

4

1 バッテリー・パック・ラッチ

4 メモリー・モジュール・スロット

2 バッテリー・パック

5 内蔵スピーカー

3 ドッキング・ステーション・コネクター

FRU お よ び CRU の 位 置
このトピックでは、次のサービス部品について説明します。
• 48 ページの 『主要な FRU および CRU』
• 50 ページの 『LCD FRU および CRU』

46

ハードウェア保守マニュアル

注:
• 特別の定めがない限り、各 FRU はすべてのタイプまたはモデルについて入手可能です。
• OP が付いている FRU は、オプションとして入手可能です。
• お 客 様 用 の CRU に つ い て :
製品に発生した問題によっては、お客様自身で導入する交換用部品を使用して解決できるものがあります。この
ような部品は、『お客様での取替え可能部品』または『CRU』と言います。CRU には、Self-service CRU として
指定されているものと、Optional-service CRU として指定されているものがあります。Self-service CRU の導入はお

客様ご自身の責任で行っていただきます。Optional-service CRU については、お客様ご自身で CRU を取り付けて
いただくか、または対象の製品に指定された保証サービスに基づき、サービス提供者に CRU の取り付けを要請
することもできます。お客様ご自身で CRU を取り付けていただく場合は、Lenovo からお客様に CRU を出荷しま
す。CRU についての情報および交換手順のご案内は、製品と一緒に出荷されます。お客様はこれらをいつでも
Lenovo に要求し、入手することができます。ご使用の製品に対応した CRU のリストは、この『 ハードウェア保
守マニュアル 』に記載しています。本マニュアルの電子版は、http://www.lenovo.com/support に掲載されていま
User Guides & Manuals (マニュアル)』をクリックし、画面の指示に従って、該当する製品マニュアルを探
す。『User
してください。故障した CRU を返却するように求められる場合があります。返却が必要な場合は、(1) 返却の指
示、送料前払いの返却用出荷ラベル、および返送用梱包材が交換用 CRU に付属しています。(2) お客様が交換用
CRU を受領した日から 30 日以内に、障害のある CRU が Lenovo に届かない場合、交換用 CRU の代金を請求させ
ていただく場合があります。詳細については、Lenovo 保証規定を参照してください。
ThinkPad には、以下の タイプの CRU が含まれています。
– Self-service CRU: ねじを使わずに取り外すことができるか、2 個以下のねじで固定されています。この種の
CRU の例としては、AC 電源アダプター、電源コード、バッテリー、およびハードディスク・ドライブがあり
ます。製品デザインに応じてこれ以外の Self-service CRU として、メモリー・モジュール、ワイヤレス・カー
ド、キーボード、および指紋センサーとタッチパッド付きのパームレストがあります。
– Optional-service CRU: コンピューター内部でアクセス・パネルに隠れ、隔離された部品です。通常、アク
セス・パネルは 2 個以上のねじで固定されています。アクセス・パネルを取り外すと、特定の CRU が見
えるようになります。

第 7 章. ロケーション

47

主 要 な FRU お よ び CRU
1

22

21

20
2

19
3
4
5

18

6
7
8

17

9
16

10

15

11

14
12
13

表 9. 主要な FRU および CRU
FRU の 説 明

Self-service CRU

Optional-service CRU

1

LCD ユニット (50 ページの 『LCD FRU および
CRU』を参照)

×

×

2

キーボード・ベゼル

×

×

3

PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス WAN 用)

×

○

4

mSATA ソリッド・ステート・ドライブ

×

×

5

PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス
LAN/WiMAX 用)

×

○

番号

48

ハードウェア保守マニュアル

表 9. 主要な FRU および CRU (続き)

FRU の 説 明

Self-service CRU

Optional-service CRU

6

Bluetooth ドーター・カード

×

×

7

システム・ボード

×

×

8

バックアップ・バッテリー

×

○

9

バッテリー・パック

○

×

10

ベース・カバー・アセンブリー

×

×

11

ハードディスク・ドライブのゴム製レールまた
はソリッド・ステート・ドライブのスペーサー

○

×

12

ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ス
テート・ドライブ

○

×

13

ハードディスク・カバー

○

×

14

メモリー・モジュール・スロット・カバー

○

×

15

メモリー・モジュール

○

×

16

スピーカー・アセンブリー

×

×

17

DC 入力コネクター

×

×

18

サーマル・ファン・アセンブリー

×

×

19

ExpressCard スロット

×

×

20

パームレスト

×

○

21

キーボード

○

×

22

TrackPoint キャップ

○

×

番号

第 7 章. ロケーション

49

LCD FRU お よ び CRU
1

2

3

9

8
4
7
6

5

表 10. LCD FRU および CRU
FRU の 説 明

Self-service CRU

Optional-service CRU

1

LCD ベゼル (クリア・プレート付き)

×

×

2

ワイヤレス・アンテナ・セット

×

×

3

ヒンジ

×

×

4

LED およびカメラ・ケーブル

×

×

番号

50

ハードウェア保守マニュアル

表 10. LCD FRU および CRU (続き)

FRU の 説 明

Self-service CRU

Optional-service CRU

5

LCD 背面カバー・アセンブリー

×

×

6

LCD ケーブル

×

×

7

内蔵カメラ

×

×

8

LED ボード

×

×

9

LCD パネル

×

×

番号

そ の 他 の キ ッ ト と そ の 他 の FRU
その他のキット
FRU の 説 明

Self-service CRU

Optional service CRU

システムのその他のキット

×

×

×

×

×

×

×

×

FRU の 説 明

Self-service CRU

Optional service CRU

AC 電源アダプター

○

×

電源コード

○

×

スポンジ (ThinkLight FPC 用)
マイク・ラバー (2)
マイクロプロセッサー・ブラケット
ベース・カバーのその他のキット
ブラケット (DC 入力ケーブル用)
バッテリー・ラッチ・スポンジ
バッテリー・ラッチ (左)
バッテリー・ラッチ (右)
バッテリー・ノブ (2)
前部ゴム製フット (2)
後部ゴム製フット (2)
Kensngton ブラケット・アクセサリー (ベース・カバー用)
ねじキット
マイラーねじ (LCD 用) (2)
ねじ、ウェハー M2 × L3.5 (42)
ねじ M2 × L2
ねじ M2.5 × L4.5 ナイロック (2)
ねじ M3 × L3.5
ねじ M2 × L5 (12)
ラバー・キット
ラバー 01 (LCD WCI 用)
ラバー 02 (LCD WCI 用)
前部ゴム製フット (2)
後部ゴム製フット (2)
COMET 直接接合用ゴム、LCO-1
LCD ラバー (4)

そ の 他 の FRU

第 7 章. ロケーション

51

FRU の 説 明

Self-service CRU

Optional service CRU

Macheen SIM

○

×

UltraBase™ ユニット op

FRU 情 報 の 検 索
部品番号、説明、交換部品番号などの詳細な FRU 情報については、http://www.lenovo.com/serviceparts-lookup
を参照してください。

52

ハードウェア保守マニュアル

第 8 章 FRU の 交 換 に 関 す る 注 意 事 項
お 客 様 用 の CRU に つ い て :
製品に発生した問題によっては、お客様自身で導入する交換用部品を使用して解決できるものがありま
す。このような部品は、『お客様での取替え可能部品』または『CRU』と言います。CRU には、
Self-service CRU として指定されているものと、Optional-service CRU として指定されているものがありま
す。 Self-service CRU の導入はお客様ご自身の責任で行っていただきます。Optional-service CRU について

は、お客様ご自身で CRU を取り付けていただくか、または対象の製品に指定された保証サービスに基づ
き、サービス提供者に CRU の取り付けを要請することもできます。 お客様ご自身で CRU を取り付けてい
ただく場合は、Lenovo からお客様に CRU を出荷します。CRU についての情報および交換手順のご案内
は、製品と一緒に出荷されます。お客様はこれらをいつでも Lenovo に要求し、入手することができま
す。ご使用の製品に対応した CRU のリストは、この『 ハードウェア保守マニュアル 』に記載していま
User Guides & Manuals
す。本マニュアルの電子版は、http://www.lenovo.com/support に掲載されています。『User
(マニュアル)』をクリックし、画面の指示に従って、該当する製品マニュアルを探してください。故障し
た CRU を返却するように求められる場合があります。返却が必要な場合は、(1) 返却の指示、送料前払い
の返却用出荷ラベル、および返送用梱包材が交換用 CRU に付属しています。(2) お客様が交換用 CRU を
受領した日から 30 日以内に、障害のある CRU が Lenovo に届かない場合、交換用 CRU の代金を請求させ
ていただく場合があります。詳細については、Lenovo 保証規定を参照してください。

ねじに関する注意事項
ねじが緩むと、ThinkPad の信頼性が低下する可能性があります。ThinkPad ノートブック・コンピューター
では、次の特性をもつ特殊なナイロン被覆ねじを使用して、この問題を解決しています。
• しっかり留める。
• 衝撃や振動などがあっても簡単には緩まない。
• 締めるのに力がいる。
ThinkPad を保守するには、次のことが必要です。
• ねじキットが必要。ねじキットの部品番号については、http://www.lenovo.com/serviceparts-lookup を
参照してください。
• 新しいねじを使用することをお勧めします。
• それぞれのねじは、1 回だけ使用することをお勧めします。
• 持っていれば、トルク・ドライバーを使用する。
ねじを締める際は次のようにします。
• プラスチックとプラスチックを締め付ける場合
ねじの頭がプラスチック部品の表面に接した後、90 度余分にねじを締め付けます。

• 論理カードとプラスチックを締め付ける場合
ねじの頭が論理カードの表面に接した後、180 度余分にねじを締め付けます。

© Copyright Lenovo 2012, 2013

53

注:
• 必ず、正しいねじを使用してください。交換するときは、新しいねじを使用することをお勧めしま
す。トルク・ドライバーを使用する場合、すべてのねじは、各ステップのねじ情報の表に指定さ
れたトルクで締め付けてください。
• トルク・ドライバーが国の規格に従って正しく調整されているか確認してください。

シ リ ア ル 番 号 (S/N) の 保 存
このトピックでは、以下について説明します。
• 54 ページの 『システム・ユニットのシリアル番号 (S/N) の復元』
• 55 ページの 『UUID の保存』
• 55 ページの 『ECA 情報の読み取りまたは書き込み』

シ ス テ ム ・ ユ ニ ッ ト の シ リ ア ル 番 号 (S/N) の 復 元
コンピューターを製造するときには、システム・ボード上の EEPROM に システムと主なすべてのコ
ンポーネントの各シリアル番号をロードします。シリアル番号は、コンピューターを廃棄するまで不
変にする必要があります。
システム・ボードを交換したときは、システム装置のシリアル番号を元の値に復元する必要があります。
システム・ボードを交換する前に、次のようにして元のシリアル番号を保存してください。
1. 最新の LENOVO ThinkPad 保守用ディスケットまたは保守用キーをインストールし、コンピュー
ターを再起動します。
1. Set System Identification ( シ ス テ ム 識 別 を 設 定 す る ) 』を選択します。
2. メイン・メニューで、『1.
3. コンピューターの電源をオフにして、再びオンにします。
4. ThinkPad ロゴが表示されているときに、Esc キーを押します。
2. Read S/N data from EEPROM (EEPROM か ら シ リ ア ル 番 号 を 読 み 取 る ) 』を選択し、画面の指示
5. 『2.
に従います。ご使用の ThinkPad の各装置のシリアル番号が表示されます。 システム・ユニットの
シリアル番号は次のようにリストされます。
• 20 Serial number (シリアル番号)
6. この番号を書き留めてください。
注 : システム・ユニットのシリアル番号は、ThinkPad 底面のラベルにも記載されています。
システム・ボードを交換した後は、次のようにしてシリアル番号を復元してください。
1. 最新の LENOVO ThinkPad 保守用ディスケットまたは保守用キーをインストールし、コンピュー
ターを再起動します。
1. Set System Identification ( シ ス テ ム 識 別 を 設 定 す る ) 』を選択します。
2. メイン・メニューで、『1.
3. コンピューターの電源をオフにして、再びオンにします。
4. ThinkPad ロゴが表示されているときに、Esc キーを押します。
1. Add S/N data from EEPROM (EEPROM か ら シ リ ア ル 番 号 デ ー タ を 追 加 す る ) 』を選択する。画面
5. 『1.
の指示に従います。

54

ハードウェア保守マニュアル

MTM とプロダクト ID 番号が背面ラベル上でお互いに異なる場合は、Product ID (プロダクト ID)フィール
ドに記載されたものを使用します。次の例を参照してください。
背 面 ラ ベ ル の MTM:
TTTT-CTO S/N SSSSSSS
背 面 ラ ベ ル の プ ロ ダ ク ト ID:
TTTT-MMM (シリアル番号を設定する際にはこの番号を使用します)

この例では、入力するシリアル番号は『1STTTTMMMSSSSSSS』です。

UUID の 保 存
世界固有識別子 (UUID) は、製造時に各 ThinkPad に割り当てられた固有の 128 ビットの番号で、システ
ム・ボードの EEPROM に保存されています。
番号を生成するアルゴリズムは、西暦 3400 年まで固有の ID を提供できるように設計されています。同
じ番号を持つ 2 台の ThinkPad は存在しません。
システム・ボードを交換する場合、そのシステム・ボードに UUID がないときは、次の手順に従って新
しい UUID を作成します。
1. 最新の LENOVO ThinkPad 保守用ディスケットまたは保守用キーをインストールし、コンピュー
ターを再起動します。
4. Assign UUID (UUID を 割 り 当 て る ) 』を選択する。新しい UUID が作成され、書
2. メインメニューの『4.
き込まれます。有効な UUID がすでに存在する場合、UUID は上書きされません。

ECA 情 報 の 読 み 取 り ま た は 書 き 込 み
Engineering Change Announcements (設計変更発表: ECA) 情報は、システム・ボードの EEPROM に保存
されています。これにより、ECA がこのマシンに以前適用されたかを簡単に確認できます。ECA の
適用をチェックするためにマシンを分解する必要はありません。
どの ECA がマシンに適用されているか確認するには、LENOVO ThinkPad 保守用ディスケットまたは保守
用キーにある ECA 情報の読み取り/書き込み機能を使用します。
1. 最新の LENOVO ThinkPad 保守用ディスケットまたは保守用キーを挿入し、コンピューターを再起
動します。
6. Set ECA Information (ECA 情 報 の 設 定 ) 』を選択する。
2. メインメニューで『6.
2. Read ECA/rework number from EEPROM (ECA を読み取る/EEPROM から
3. ECA 情報を読み取るには、『2.
5.
番 号 を 書 き 直 す ) 』を選択し、画面の指示に従います。ボックスのビルド日を読み取るには、『5.
Read box build date from EEPROM (EEPROM か ら ボ ッ ク ス の ビ ル ド 日 を 読 み 取 る ) 』を選択し、画面
の指示に従います。
ECA をマシンに適用した後、EEPROM に ECA の適用を反映して更新してください。最新の LENOVO
ThinkPad 保守用ディスケットまたは保守用キーを使用して EEPROM を更新します。
注 : EEPROM には、ECA 番号のみが保存されています。ECA のマシン・タイプは、ECA が適用されてい
るコンピューターのマシン・タイプと同じと仮定します。
1. 最新の LENOVO ThinkPad 保守用ディスケットまたは保守用キーを挿入し、コンピューターを再起
動します。
6. Set ECA Information (ECA 情 報 の 設 定 ) 』を選択する。
2. メインメニューで『6.
1. Write ECA/rework number from EEPROM (ECA を 書 き 込 む /EEPROM
3. ECA 情報を書き込むには、『1.
4.
か ら 番 号 を 書 き 直 す ) 』を選択し、指示に従います。ボックスのビルド日を書き込むには、『4.
Write box build date from EEPROM (EEPROM か ら ボ ッ ク ス の ビ ル ド 日 を 書 き 込 む ) 』を選択し、画面
の指示に従います。
第 8 章 . FRU の 交 換 に 関 す る 注 意 事 項

55

システム・ボードが交換されている場合は、古いシステム・ボードの ECA 情報を読み取ってから、
新しいシステム・ボードに情報を転送してください。システム・ボードが作動しない場合は、ECA
情報を読み取ることはできません。

56

ハードウェア保守マニュアル

第 9 章 FRU の 取 り 外 し と 交 換
この章では、FRU の取り外しまたは交換を行う方法について説明します。
お 客 様 用 の CRU に つ い て :
製品に発生した問題によっては、お客様自身で導入する交換用部品を使用して解決できるものがありま
す。このような部品は、『お客様での取替え可能部品』または『CRU』と言います。CRU には、
Self-service CRU として指定されているものと、Optional-service CRU として指定されているものがありま
す。 Self-service CRU の導入はお客様ご自身の責任で行っていただきます。Optional-service CRU について

は、お客様ご自身で CRU を取り付けていただくか、または対象の製品に指定された保証サービスに基づ
き、サービス提供者に CRU の取り付けを要請することもできます。 お客様ご自身で CRU を取り付けてい
ただく場合は、Lenovo からお客様に CRU を出荷します。CRU についての情報および交換手順のご案内
は、製品と一緒に出荷されます。お客様はこれらをいつでも Lenovo に要求し、入手することができま
す。ご使用の製品に対応した CRU のリストは、この『 ハードウェア保守マニュアル 』に記載していま
User Guides & Manuals
す。本マニュアルの電子版は、http://www.lenovo.com/support に掲載されています。『User
(マニュアル)』をクリックし、画面の指示に従って、該当する製品マニュアルを探してください。故障し
た CRU を返却するように求められる場合があります。返却が必要な場合は、(1) 返却の指示、送料前払い
の返却用出荷ラベル、および返送用梱包材が交換用 CRU に付属しています。(2) お客様が交換用 CRU を
受領した日から 30 日以内に、障害のある CRU が Lenovo に届かない場合、交換用 CRU の代金を請求させ
ていただく場合があります。詳細については、Lenovo 保証規定を参照してください。

一般的なガイドライン
FRU の取り外しまたは交換を行うときは、必ず、以下の一般的なガイドラインに従ってください。
1. 訓練を受けた有資格者以外は、ThinkPad の保守を行わないでください。訓練を受けていない方が
行うと、パーツを損傷する危険があります。
2. FRU を交換する前に、53 ページの 第 8 章『FRU の交換に関する注意事項』をよくお読みください。
3. 故障している FRU を交換する前に、取り外す必要のある FRU を最初に取り外します。対象とな
る FRU は、各 FRU 交換手順の最初にリストされています。それらの FRU は、リストの順番どお
りに取り外します。
4. FRU の取り外し手順は、正しい順序 (図面の中の四角で囲まれた番号のとおり) に従って行います。
5. ねじを回す際には、図面で矢印で示される方向に回します。
6. FRU を取り外す際には、図面にある矢印が示す方向に動かします。
7. 新しい FRU を取り付けるには、取り外し手順の逆を行います。取り付けに関する注意書きがあ
る場合は、それを守ってください。
8. FRU を交換するときには、交換手順に示された正しいねじを使用してください。
危険
FRU を 取 り 外 す 前 に 、 ThinkPad の 電 源 を 切 っ て 、 す べ て の 電 源 コ ー ド を コ ン セ ン ト か ら 外 し て く だ さ
い。次に、バッテリー・パックを外し、相互接続ケーブルを取り外してください。
注 意 : FRU の交換後、ねじ、バネ、その他の小さな部品がすべて正しい位置にあり、また ThinkPad の
内部でそれらが緩んでいないことを確認するまで、ThinkPad の電源を入れないでください。これを確
認するには、ThinkPad を静かに振って、カチャカチャと音がしないか確認します。金属部品や金属
破片はショートの原因になることがあります。

© Copyright Lenovo 2012, 2013

57

注意:システム・ボードは静電気の放電の影響を受けやすく、それによって破損することがあります。シ
ステム・ボードに触れる前に、片手でアース・ポイントに触れるか、静電気放電 (ESD) 用のストラップを
使用することにより人体の静電気を放電させます。

ThinkPad の 保 守 を 行 う 前 に
SIM カ ー ド の 取 り 外 し
コンピューターには、SIM カード・スロットが装備されているモデルがあります。お客様が取り付けた
SIM カードがスロットにある場合は、保守を開始する前にカードを取り出してください。
SIM カードを取り外すには、まず最初にバッテリー・パックを取り外す必要があります。58 ページの
『1010 バッテリー・パック』を参照してください。

保守を終了したら、カードを元のとおりにスロットにしっかりと挿入してください。

1010 バ ッ テ リ ー ・ パ ッ ク
バッテリー・パック交換時の重要な注意事項:
• Lenovo Solution Center プログラムは、バッテリー・パックに欠陥があるかどうかを判別するバッテリー自動診断
テストを提供します。バッテリー・パック FRU は、この診断テストでバッテリーに欠陥があると示されない限
り交換しないでください。ただし、バッテリー・パックに物理的な損傷がある場合、または安全上の問題が
考えられるとお客様が報告した場合を除きます。
• Lenovo Solution Center プログラムがコンピューターにインストールされていない場合、必ずこのプログラムをダ
ウンロードしてから、物理的に損傷を受けていないバッテリー・パックに交換してください。物理的な損傷を受
けたバッテリー・パックの交換は保証の対象ではないことに注意してください。

バッテリー・パックの取り外し手順
危険
必ず、ご使用のコンピューターで指定されているバッテリーを使用してください。それ以外のバッテ
リーでは、発火または爆発が生じるおそれがあります。

58

ハードウェア保守マニュアル

1

2
2

取 り 付 け 時 の 注 意 : バッテリー・パックをスロットに取り付け、バッテリー・ロックがロック位置
にあることを確認します。

1020 ハ ー ド デ ィ ス ク ・ ド ラ イ ブ ま た は ソ リ ッ ド ・ ス テ ー ト ・ ド ラ イ ブ
作業のために、次の FRU を取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
注意:
• ドライブは落としたり、物理的な衝撃を与えないでください。ドライブは、物理的な衝撃の影響を受け
やすく、扱い方を誤ると、破損したり、データが失われたりすることがあります。
• ドライブを取り外す前に、できるだけユーザーにドライブ上のすべての 情報のバックアップ・コ
ピーを作成してもらってください。
• ThinkPad が動作中である、またはスタンバイ状態のときは、絶対にドライブを取り外さないでくだ
さい。

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

59

ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブの取り外し手順
ねじ 1 を緩めます

3

1

2

4

60

ハードウェア保守マニュアル

ハードディスク・ドライブとゴム製レールである場合:
5

5

ソリッド・ステート・ドライブとスペーサーである場合:
5

5

5

取 り 付 け 時 の 注 意 : ソリッド・ステート・ドライブのスペーサーまたはハードディスク・ドライブのゴム
製レールがしっかりと接続されていることを確認してください。

1030 メ モ リ ー ・ モ ジ ュ ー ル
作業のために、次の FRU を取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
メモリー・モジュールの取り外し手順
メモリー・モジュールのスロット・カバーを、次の図で示されているように取り外します。

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

61

ねじを緩めます 1 。

2

1

1

保守中のコンピューターに取り付けられているメモリー・モジュールが 1 つだけの場合は、メモリー・モ
ジュールを SLOT-0 a に挿入する必要があります。SLOT-1 b には挿入しないでください。

b

a

3

4

3

取 り 付 け 時 の 注 意 : メモリー・モジュールの切り欠きのある端をスロットに挿入します。メモリー・モ
ジュールをしっかりと押し、定位置にカチッとはまるまで倒します。メモリー・モジュールがスロットに
しっかりと取り付けられ、簡単には動かないことを確認してください。

62

ハードウェア保守マニュアル

1040 キ ー ボ ー ド
作業のために、次の FRU を取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
キーボードの取り外し手順

1
1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (2)

黒

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

キーボードの向こう側の端がキーボード・ベゼルから離れるまで、矢印 2 の方向にキーボードを
押します。

2

2

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

63

キーボードを矢印 3 の方向に少し持ち上げてから、コネクター 4 を切り離します。

3

4

取り付け時の注意:
1. キーボード・コネクターをしっかりと取り付けます。
2. キーボードの手前の端にあるフック a がフレームの下に来るように、キーボードを取り付けます。

a

a

64

ハードウェア保守マニュアル

3. キーボードの手前の端をしっかりと収めるときは、手のひらでキーを静かに押し、所定の位置に固定
されるまでキーボードを手前に少しスライドさせます。

4. ThinkPad の底面側からねじを締め付けて、キーボードを固定します。

1050 パ ー ム レ ス ト
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
パームレストの取り外し手順
1

1
1
1

1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (5)

黒

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

65

2

3

4

5

4
5

5

取り付け時の注意:
1. コネクターをシステム・ボードにしっかりと接続します。

66

ハードウェア保守マニュアル

2. パームレスト上部の、左右のラッチを位置 1 に押し込みます。次に、パームレストの前側を、固
定されるまで押します 2 。

1

1
2

2

3. LCD カバーを閉じ、ThinkPad を裏返します。次に 5 本のねじを締めて、パームレストを固定します。

1060 バ ッ ク ア ッ プ ・ バ ッ テ リ ー
危険
必ず、ご使用のコンピューターで指定されているバッテリーを使用してください。それ以外のバッテ
リーでは、発火または爆発が生じるおそれがあります。
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

67

バックアップ・バッテリーの取り外し手順

1

2

3

取 り 付 け 時 の 注 意 : バッテリー・コネクターがしっかりと接続されていることを確認してください。

1070 ス ピ ー カ ー ・ ア セ ン ブ リ ー
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
68

ハードウェア保守マニュアル

• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』
スピーカー・アセンブリーの取り外し手順

1

2
3

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

69

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

2

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

取 り 付 け 時 の 注 意 : スピーカー・コネクターがしっかりと接続されていることを確認してください。次
に、図に示すようにケーブルを配線し、正しく固定します。

1080 PCI Express ミ ニ ・ カ ー ド ( ワ イ ヤ レ ス LAN/WiMAX 用 )
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』
PCI Express ミ ニ ・ カ ー ド ( ワ イ ヤ レ ス LAN/WiMAX 用 ) の 取 り 外 し 手 順
RF コネクター取り外しツールを使用してコネクターのプラグを抜くか、コネクターを指でつまみ、矢印
1 の方向に慎重にそれらのプラグを抜きます。
注 : 一部のモデルでは、3 本のアンテナ・ケーブルが付属している場合があります。

2

1

70

ハードウェア保守マニュアル

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

2

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

3

取り付け時の注意:
• 2 個のアンテナ・コネクターがあるワイヤレス LAN カード付きのモデルの場合、灰色のケーブルは
メイン・コネクターに差し込み、黒色のケーブルは補助コネクターに差し込んでください。保守し
ているコンピューターに 3 本のケーブルがある場合は、白のケーブルをケーブル保護管に入れ、
テープで固定してください。
• 3 個のアンテナ・コネクターがあるワイヤレス LAN カード付きのモデルの場合、灰色のケーブ
ルはメイン・コネクター、黒色のケーブルは補助コネクター、白色のケーブルは最後のコネクター
に、それぞれ差し込んでください。

1090 PCI Express ミ ニ ・ カ ー ド ( ワ イ ヤ レ ス WAN 用 ま た は mSATA ソ リ ッ
ド・ステート・ドライブ用)
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

71

ワ イ ヤ レ ス WAN 用 PCI Express ミ ニ ・ カ ー ド ( フ ル サ イ ズ の ワ イ ヤ レ ス WAN カ ー ド ) の 取 り 外 し 手 順
RF コネクター取り外しツールを使用してコネクターのプラグを抜くか、コネクターを指でつまみ、矢印
1 の方向に慎重にそれらのプラグを抜きます。

2

1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

2

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

3

取 り 付 け 時 の 注 意 : 赤いケーブルをカードのメインのコネクターに、青いケーブルをカードの補助コネク
ターに、それぞれ接続してください。
保守している ThinkPad がワイヤレス WAN 対応モデルであり、かつワイヤレス WAN カードが付属してい
ない場合は、アンテナ・ケーブルを配線して次の図のようにテープで固定してください。

72

ハードウェア保守マニュアル

ワ イ ヤ レ ス WAN 用 PCI Express ミ ニ ・ カ ー ド ( ハ ー フ サ イ ズ の ワ イ ヤ レ ス WAN カ ー ド ) の 取 り 外 し 手 順
RF コネクター取り外しツールを使用してコネクターのプラグを抜くか、コネクターを指でつまみ、矢印
1 の方向に慎重にそれらのプラグを抜きます。

2
1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

2

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

73

3

4

4

取 り 付 け 時 の 注 意 : 赤いケーブルをカードのメインのコネクターに、青いケーブルをカードの補助コネク
ターに、それぞれ接続してください。
保守している ThinkPad がワイヤレス WAN 対応モデルであり、かつワイヤレス WAN カードが付属してい
ない場合は、アンテナ・ケーブルを配線して次の図のようにテープで固定してください。

mSATA ソ リ ッ ド ・ ス テ ー ト ・ ド ラ イ ブ の 取 り 外 し 手 順
コンピューターには、ワイヤレス WAN 用 PCI Express ミニ・カードと mSATA ソリッド・ステート・ドラ
イブのいずれかが付属しています。コンピューターに mSATA ソリッド・ステート・ドライブが付属して
いる場合、ドライブはワイヤレス WAN カード・スロットに取り付けられています。
注意:
• ドライブは落としたり、物理的な衝撃を与えないでください。ドライブは、物理的な衝撃の影響を受け
やすく、扱い方を誤ると、破損したり、データが失われたりすることがあります。
• ドライブを取り外す前に、できるだけユーザーにドライブ上のすべての 情報のバックアップ・コ
ピーを作成してもらってください。
• ThinkPad が動作中である、またはスタンバイ状態のときは、絶対にドライブを取り外さないでくだ
さい。

74

ハードウェア保守マニュアル

• mSATA ソリッド・ステート・ドライブは、必ず保守を行っているコンピューターに取り付けてから
パーティション化してください。そうしないと、mSATA ソリッド・ステート・ドライブが正しく
動作しません。mSATA ソリッド・ステート・ドライブをパーティション化する手順については、
http://www.lenovo.com/support/msata-fru を参照してください。

1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

2

1100 Bluetooth ド ー タ ー ・ カ ー ド
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

75

• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』
Bluetooth ド ー タ ー ・ カ ー ド の 取 り 外 し 手 順

3

2
1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 3 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

取 り 付 け 時 の 注 意: コネクターがしっかりと接続されていることを確認してください。

1110 キ ー ボ ー ド ・ ベ ゼ ル
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』

76

ハードウェア保守マニュアル

キーボード・ベゼルの取り外し手順
1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

黒

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

2
2

3

4
5
5

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

2

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (2)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

77

6

6

6

6

6

6

6
6

ラッチを取り外します 7 。次に、キーボード・ベゼルを矢印 8 の方向に取り外します。

7

7

8
7

7

8

取 り 付 け 時 の 注 意 : コネクターとラッチがしっかりと接続されていることを確認してください。
注 意 : キーボード・ベゼルを保守するときは、いかなる場合も乱暴な取り扱いはしないでください。

1120 LCD ユ ニ ッ ト
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』
• 71 ページの 『1090 PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス WAN 用または mSATA ソリッド・ステー
ト・ドライブ用)』

78

ハードウェア保守マニュアル

LCD ユ ニ ッ ト の 取 り 外 し 手 順
1

1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (2)

黒

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

2

2

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

2

M2 × 5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (2)

黒

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

79

3
3
3

4
5

80

ハードウェア保守マニュアル

6

6

取り付け時の注意:
• コネクターがしっかりと接続されていることを確認してください。
• 次の図のように、適切な位置に正しくケーブルが配線され、テープが貼られていることを確認します。
• ケーブルを配線する際、ケーブルに張力が加わっていないことを確認してください。張力によって、
ケーブルがケーブル・ガイドで傷ついたり、ワイヤーが切れたりする可能性があります。

1130 ベ ー ス ・ カ バ ー ・ ア セ ン ブ リ ー
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 59 ページの 『1020 ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブ』
• 61 ページの 『1030 メモリー・モジュール』
• 63 ページの 『1040 キーボード』

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

81

•
•
•
•

65 ページの 『1050 パームレスト』
67 ページの 『1060 バックアップ・バッテリー』
70 ページの 『1080 PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス LAN/WiMAX 用)』
71 ページの 『1090 PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス WAN 用または mSATA ソリッド・ステー
ト・ドライブ用)』
• 75 ページの 『1100 Bluetooth ドーター・カード』
• 76 ページの 『1110 キーボード・ベゼル』
• 78 ページの 『1120 LCD ユニット』
ベース・カバー・アセンブリーの取り外し手順
1

1
1
1
1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (5)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

2

3

ベース・カバーへのラベルの貼り付け
新しいベース・カバー FRU は、数種類のラベルが入っているキットと共に出荷されます。
注:
• 交換する部品に Certificate of Authentication (COA) ラベルが貼付されている場合は、ラベルが貼付されて
いる状態で古い部品をお客様に返却してください。または、コンピューターにラベルが貼付されて

82

ハードウェア保守マニュアル

いたことと、そのラベルに記載されていた部品番号、シリアル番号、プロダクト・キーについて、
お客様に文書で通知してください。
• ベース・カバーに 2 枚の FCC ラベルが付いている場合は、両方のラベルを新しいベース・カバーに貼
り付けてください。
以下のラベルは、古いベース・カバーからはがす必要があり、新しいベース・カバーに貼り付ける必
要があります。

1
2

3

4 5

6

7 8 9

10

1 情報ラベル

6 SIM アイコン・ラベル

2 システム・ラベル

7 台湾の GEO ラベル

3 Certificate of Authentication (COA) ラベル

8 ワイヤレス WAN ラベル

4 シリアル番号ラベル

9 台湾のワイヤレス WAN ラベル

5 FCC ラベル

10 China GEO ラベル

1140 シ ス テ ム ・ ボ ー ド 、 DC 入 力 コ ネ ク タ ー 、 サ ー マ ル ・ フ ァ ン ・ ア セ ン
ブ リ ー 、 お よ び ExpressCard ス ロ ッ ト
システム・ボード取り扱い時の重要な注意事項:
システム・ボードの取り扱い時には、次のことを念頭に置いてください。
• システム・ボードには加速度計が付いていますが、これに数千の重力加速度が加わると壊れる可能性があります。
注 : システム・ボードを 6 インチ (15 cm) 程度の高さからフラット状態で硬い場所に落下させると、この加速度
計には 6,000 G と同程度の衝撃がかかる可能性があります。
• 硬い表面 (金属、木材、または複合材料など) を持つ作業台の上にシステム・ボードを落下させないように
気を付けてください。
• システム・ボードを落とした場合は、必ず、落としたことをリジェクト・レポートに記述し、システム・
ボードを交換してください。
• いかなる場合にも乱暴な取り扱いはしないでください。
• プロセス中のいかなる時点でも、システム・ボードを落下させたり、積み重ねたりしないでください。

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

83

• システム・ボードを下に置く場合、必ず ESD マットなどの詰め物をした表面または導電性の波形材の上に
置いてください。

作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 59 ページの 『1020 ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブ』
• 61 ページの 『1030 メモリー・モジュール』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』
• 67 ページの 『1060 バックアップ・バッテリー』
• 70 ページの 『1080 PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス LAN/WiMAX 用)』
• 71 ページの 『1090 PCI Express ミニ・カード (ワイヤレス WAN 用または mSATA ソリッド・ステー
ト・ドライブ用)』
• 75 ページの 『1100 Bluetooth ドーター・カード』
• 76 ページの 『1110 キーボード・ベゼル』
• 78 ページの 『1120 LCD ユニット』
• 81 ページの 『1130 ベース・カバー・アセンブリー』
注意:システム・ボードにはんだ付けされた次のコンポーネントは、きわめて敏感です。システム・ボー
ドを保守するときは、いかなる場合も乱暴な取り扱いはしないでください。
a

プラットフォーム・コントローラー・ハブ (PCH)

b

マイクロプロセッサー

c

ハードディスク・ドライブ Active Protection System™ 用の加速度計チップ

a
c
b

84

ハードウェア保守マニュアル

シ ス テ ム ・ ボ ー ド 、 DC 入 力 コ ネ ク タ ー 、 サ ー マ ル ・ フ ァ ン ・ ア セ ン ブ リ ー 、 お よ び ExpressCard ス
ロットの取り外し手順
1
1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 3.5 mm、平頭、ナイロン被覆 (2)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

2
3

5
4

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

85

6

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

6

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

7
11

10
8
9

取り付け時の注意:
• DC 入力コネクターとファン・コネクターがシステム・ボードにしっかりと接続されていることを
確認してください。
• ファン・カバーの上部およびファン・ハブを押さないでください。
• ファン・アセンブリーをコンピューターに取り付ける前に、次の図で a とマークされている部分に
熱伝導グリースを 0.2 グラムの量だけ塗布してください。グリースの塗布量が多すぎても少なすぎ
ても、コンポーネントとの接触が不完全であるためにサーマル・ファンの問題が発生します。この
薄膜をラバー b からはがす必要があります。

86

ハードウェア保守マニュアル

b

a

a

2010 LCD 前 面 ベ ゼ ル
作業のために、次の FRU を取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
LCD 前 面 ベ ゼ ル の 取 り 外 し 手 順
1

1

ステップ
1

ねじ
キャップ

ねじ (数量)

色

トルク

M2.5 × 4 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (2)

銀色

0.392 Nm
(4 kgf-cm)

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

87

2

2

2
2

2
2
2

2

取 り 付 け 時 の 注 意 : すべての爪がしっかりと接続されていることを確認してください。

2020 内 蔵 カ メ ラ
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 87 ページの 『2010 LCD 前面ベゼル』
内蔵カメラの取り外し手順

1
2

取 り 付 け 時 の 注 意 : コネクターがしっかりと接続されていることを確認してください。

88

ハードウェア保守マニュアル

2030 LCD パ ネ ル
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 87 ページの 『2010 LCD 前面ベゼル』
LCD パ ネ ル の 取 り 外 し 手 順
1
1
1

1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (4)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

4
3

2

取 り 付 け 時 の 注 意 : LCD パネルをカバーに取り付ける際には、金属で覆われた左右のエッジを指で静かに
押してください。パネルの表面を押したり、パネルに過度の力を加えたりしないでください。LCD ケーブ
ル・コネクターがしっかり接続されていることを確認してください。

2040 LED ボ ー ド
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 87 ページの 『2010 LCD 前面ベゼル』

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

89

• 92 ページの 『2060 LCD ケーブル』
LED ボ ー ド の 取 り 外 し 手 順

2

1

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

2

M2 × 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (1)

銀色

0.181 Nm
(1.85 kgf-cm)

3

取 り 付 け 時 の 注 意 : コネクターがしっかりと接続されていることを確認してください。コネクター・ケー
ブルを、次の図に示されているように配線します。

90

ハードウェア保守マニュアル

2050 ヒ ン ジ
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』
• 76 ページの 『1110 キーボード・ベゼル』
• 78 ページの 『1120 LCD ユニット』
• 87 ページの 『2010 LCD 前面ベゼル』
ヒンジの取り外し手順
1

1

2

2

ステップ

ねじ (数量)

色

トルク

1

M2 x 3.5 mm、ウェハー頭、ナイロン被覆 (2)

銀色

0.392 Nm
(4 kgf-cm)

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

91

3

3

2060 LCD ケ ー ブ ル
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』
• 76 ページの 『1110 キーボード・ベゼル』
• 78 ページの 『1120 LCD ユニット』
• 87 ページの 『2010 LCD 前面ベゼル』
• 89 ページの 『2030 LCD パネル』
LCD ケ ー ブ ル の 取 り 外 し 手 順

2

1

取 り 付 け 時 の 注 意 : LCD ケーブル・コネクターがしっかりと接続されていることを確認してください。

2070 LCD 背 面 カ バ ー ・ ア セ ン ブ リ ー 、 LED お よ び カ メ ラ ・ ケ ー ブ ル 、 ワ イ
ヤレス・アンテナ・セット
作業のために、次の FRU を次の順序で取り外します。
• 58 ページの 『1010 バッテリー・パック』
• 63 ページの 『1040 キーボード』
• 65 ページの 『1050 パームレスト』
• 76 ページの 『1110 キーボード・ベゼル』
• 78 ページの 『1120 LCD ユニット』
• 87 ページの 『2010 LCD 前面ベゼル』
• 88 ページの 『2020 内蔵カメラ』
• 89 ページの 『2040 LED ボード』
• 89 ページの 『2030 LCD パネル』
• 91 ページの 『2050 ヒンジ』
• 92 ページの 『2060 LCD ケーブル』

92

ハードウェア保守マニュアル

LED お よ び カ メ ラ ・ ケ ー ブ ル の 取 り 外 し 手 順
1

1

2

2

ワイヤレス・アンテナ・セットの取り外し手順

1
2

2

1

1

1

2

2

第 9 章 . FRU の 取 り 外 し と 交 換

93

3
3

3
3

取 り 付 け 時 の 注 意 : ワイヤレス・アンテナ・セットを取り付ける際には、次の図に示すようにケーブルを
配線してください。ケーブルを配線する際、ケーブルに張力が加わっていないことを確認してください。
張力によって、ケーブルがケーブル・ガイドで傷ついたり、ワイヤーが切れたりする可能性があります。
a

b

a

ワイヤレス WAN アンテナ、補助 (青色)

b

ワイヤレス LAN アンテナ、補助 (黒色)

c

ワイヤレス LAN アンテナ、3 番目 (白色)

d

ワイヤレス LAN アンテナ、メイン (灰色)

e

ワイヤレス WAN アンテナ、メイン (赤色)

94

ハードウェア保守マニュアル

c

d

e

付録 A

特記事項

本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で
利用可能な製品、サービス、および機能については、レノボ・ジャパンの営業担当員にお尋ねくださ
い。本書で Lenovo 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その Lenovo 製品、プログ
ラム、または サービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、
Lenovo の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の 製品、プログラム、またはサービスを
使用することができます。ただし、Lenovo 以外の製品、プログラム、またはサービスの動作・運用に
関する評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。
Lenovo は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合が
あります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について 実施権を許諾することを意味するものではあ
りません。実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。

Lenovo (United States), Inc.
1009 Think Place - Building One
Morrisville, NC 27560
U.S.A.
Attention: Lenovo Director of Licensing
Lenovo およびその直接または間接の子会社は、本書を特定物として現存するままの状態で提供し、商品性
の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示 もしくは黙示の保証責任
を負わないものとします。国または地域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が 禁じられ
る場合、強行規定の制限を受けるものとします。
この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。本書は定期的に見直され、必要な変
更は本書の次版に組み込まれます。Lenovo は予告なしに、随時、この文書に記載されている製品また
はプログラムに対して、改良または変更を行うことがあります。
本書で説明される製品は、誤動作により人的な傷害または死亡を招く可能性のある移植またはその他の生
命維持アプリケーションで使用されることを意図していません。本書に記載される情報が、Lenovo 製品仕
様または保証に影響を与える、またはこれらを変更することはありません。本書におけるいかなる記述
も、Lenovo あるいは第三者の知的所有権に基づく明示または黙示の使用許諾と補償を意味するものではあ
りません。本書に記載されている情報はすべて特定の環境で得られたものであり、例として提示され
るものです。他の稼働環境では、結果が異なる場合があります。
Lenovo は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うことのない、自ら適切と
信ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとします。
本書において Lenovo 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のため記載しただけであ
り、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありません。それらの Web サイトにある資料は、こ
の Lenovo 製品の資料の一部では ありません。それらの Web サイトは、お客様の責任でご使用ください。
この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で 決定されたものです。そのため、
他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。一部の測定が、開発レベルのシステムで行わ
れた可能性がありますが、 その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありませ
ん。さらに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。実際の結果は、異なる可能性がありま
す。お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。

電磁波放出の注記
クラス B デジタル・デバイスの電子放出に関する情報については、『 ユーザー・ガイド 』の該当する
箇所を参照してください。
© Copyright Lenovo 2012, 2013

95

商標
以下は、Lenovo の米国およびその他の国における商標です。
Active Protection System
Lenovo
ThinkLight
ThinkPad
ThinkVantage
TrackPoint
Ultrabay
UltraNav
Microsoft Windows および Windows Server は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における
商標です。
Intel は、Intel Corporation の米国およびその他の国における商標です。
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ハードウェア保守マニュアル

部品番号: 0B48666_04_J

Printed in China

(1P) P/N: 0B48666_04_J

*1P0B48666_04_J*



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